JP2014154713A - 薄膜太陽電池モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜太陽電池モジュールおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光透過性を有するとともに透過像を不鮮明にすることが可能な薄膜太陽電池モジュールを得ること。
【解決手段】透光性基板の一面上に透明導電膜からなる第1電極と半導体膜からなる光電変換層と導電性膜からなる第2電極(裏面電極23)とをこの順で含む多層膜が第1方向(直列接続方向に直角な方向)に沿って分割された複数の薄膜太陽電池セルが前記第1方向と異なる第2方向(直列接続方向14)において電気的に直列接続された薄膜太陽電池モジュールであって、前記薄膜太陽電池セルは、前記第2電極の表面から前記第2電極と前記光電変換層とを厚み方向に貫通して前記第1電極に達して前記薄膜太陽電池セルの面方向において直線状を呈する開口31が複数配列され、前記開口の幅が35μm以下である。
【選択図】図3

Description

本発明は、薄膜太陽電池モジュールおよびその製造方法に関し、特に、光透過性を有する薄膜太陽電池モジュールおよびその製造方法に関するものである。
従来、ガラス基板上に薄膜の電極や光電変換膜を積層した薄膜太陽電池が製造されている。このような薄膜太陽電池は、ガラス基板上に、ZnOやSnOなどからなる透明電極膜、Si等の半導体膜、AgやAl等からなる裏面電極膜を積層することにより構成された太陽電池セルが、充填材と合わせガラスなどで封止され、ガラス基板側から太陽光を取り込む構造となっている。通常、ガラス基板上の積層膜は、レーザースクライブにより該ガラス基板の辺に平行な短冊状の多数の太陽電池セルに分離され、かつ多数の太陽電池セルが電気的に直列接続されている。
このような構造の薄膜太陽電池セルでは、光電変換膜や裏面電極膜が可視光を透過しない。しかし、近年は薄膜太陽電池を窓等に配置して使用することを目的として、ある程度の可視光を薄膜太陽電池自体が透過することが求められている。このため、薄膜太陽電池における透光性を向上させるために、薄膜太陽電池セルに開口が設けられた薄膜太陽電池が製造されている。この開口の形成方法としては、レーザ光を照射することにより光電変換膜や裏面電極膜を除去して形成する方法が一般的であるが、これ以外にもサンドブラストによる方法も提案されている(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。また、従来の透光性を有する太陽電池では、太陽電池を透過して見える像(透過像)が鮮明であることを前提に作製されている(たとえば、特許文献3参照)。
特開2001−102603号公報 特開2010−272872号公報 国際公開第2004/064167号
しかしながら、薄膜太陽電池を窓として使用する場合などは、プライバシーの観点から薄膜太陽電池を透過して見える像が不鮮明であることが必要な場合もある。このような用途では採光の目的で外光の透過は必要であるが、透過光は薄膜太陽電池が構成する窓で散乱され、透過光による像が判別できないことが要求される。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光透過性を有するとともに透過像を不鮮明にすることが可能な薄膜太陽電池モジュールおよびその製造方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる薄膜太陽電池モジュールは、透光性基板の一面上に透明導電膜からなる第1電極と半導体膜からなる光電変換層と導電性膜からなる第2電極とをこの順で含む多層膜が第1方向に沿って分割された複数の薄膜太陽電池セルが前記第1方向と異なる第2方向において電気的に直列接続された薄膜太陽電池モジュールであって、前記薄膜太陽電池セルは、前記第2電極の表面から前記第2電極と前記光電変換層とを厚み方向に貫通して前記第1電極に達して前記薄膜太陽電池セルの面方向において直線状を呈する開口が複数配列され、前記開口の幅が35μm以下であること、を特徴とする。
本発明によれば、光透過性を有するとともに透過像を不鮮明にすることが可能な薄膜太陽電池が得られる、という効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる薄膜太陽電池モジュールをガラス基板側から見た平面図である。 図2は、本発明の実施の形態1にかかる薄膜太陽電池モジュールを構成する薄膜太陽電池セルの短手方向(直列接続方向)における断面構造およびその境界部の断面構造を説明する図であり、図1の線分A−A’における要部断面図である。 図3は、本発明の実施の形態1にかかる開口のパターンを示す平面図であり、セルをガラス基板側から見た図である。 図4は、本発明の実施の形態1にかかるセルにおける透過光の光路を示す断面図である。 図5は、本発明の実施の形態1にかかるセルにおける、開口幅(μm)、開口率(%)と平均散乱角(deg)との関係を示す特性図である。 図6は、本発明の実施の形態1にかかるセルにおける、光透過率と透過光の内の散乱光の割合との関係を示す特性図である。 図7は、本発明の実施の形態1において、開口幅、開口率を変えたサンプルで透過像を見たときの視認評価結果を示す図である。 図8は、円形開口を縦横方向に等ピッチで点状に配列させた開口パターンを示す平面図である。 図9は、本発明の実施の形態1において、開口幅、開口率を変えたサンプルで透過像を見たときの視認評価結果を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態1における開口のパターンを形成する加工装置の構成を示す模式図である。 図11は、本発明の実施の形態1において、直列接続の方向においてライン毎の分断部が同じ位置にある開口のパターンを示す平面図である。 図12は、本発明の実施の形態1において、直列接続の方向においてライン毎の分断部が異なる位置にある開口のパターンを示す平面図である。 図13は、本発明の実施の形態2にかかる開口パターンを示す平面図である。 図14は、本発明の実施の形態2において、開口幅、開口率を変えたサンプルで透過像を見たときの視認評価結果を示す図である。 図15は、本発明の実施の形態3にかかる開口パターンを示す平面図である。 図16は、本発明の実施の形態3において、開口幅Wおよび開口ピッチPを変えたサンプルで透過像を見たときの視認評価結果を示す図である。 図17は、本発明の実施の形態3における開口のパターンを形成する加工装置の構成を示す模式図である。 図18は、本発明の実施の形態4にかかる開口パターンを示す平面図である。 図19は、本発明の実施の形態4にかかる他の開口パターンを示す平面図である。
以下に、本発明にかかる薄膜太陽電池モジュールおよびその製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す図面においては、理解の容易のため、各部材の縮尺が実際とは異なる場合がある。各図面間においても同様である。また、平面図であっても、図面を見易くするためにハッチングを付す場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる薄膜太陽電池モジュール(以下、モジュールと呼ぶ場合がある)10をガラス基板11側から見た平面図である。図2は、モジュール10を構成する薄膜太陽電池セル(以下、セルと呼ぶ場合がある)12の短手方向(セル12の直列接続方向14)における断面構造およびその境界部の断面構造を説明する図であり、図1の線分A−A’における要部断面図である。
図1および図2に示すように、実施の形態1にかかるモジュール10は、透光性基板11としてのガラス基板(以下、ガラス基板11と呼ぶ場合がある)の一面上に形成された、長手方向をガラス基板11と同方向とする短冊状(矩形状)のセル12を複数備え、これらのセル12がセルの分離境界部分でもある直列接続部13で電気的に直列に接続された構造を有する。セル12は、図2に示すようにガラス基板11、ガラス基板11上に形成され第1電極層となる透明電極21、透明電極21上に形成される薄膜半導体層である光電変換層22、光電変換層22上に形成され第2電極層となる裏面電極23、が順次積層された構造を有するスーパーストレート構造の薄膜太陽電池セルである。そして、セル12は、ガラス基板11上においてセル12の短手方向において複数に分割されて並列に配列されるとともに、直列接続部13により電気的に直列接続された構造となっている。
図1に示すように、セル12の直列接続方向14がセル12の短手方向と平行な方向とされている。すなわち、直列接続方向14に直角な方向15は、四角形状を有するガラス基板11において対向する二対の辺のうちの長手方向に沿った辺に沿った方向であり、直列接続方向14が、四角形状を有する前記透光性基板において対向する二対の辺のうちの短手方向に沿った辺に沿った方向である。
ガラス基板11上に形成された透明電極21には、ガラス基板11の長手方向と略平行な方向に延伸するとともにガラス基板11に達するストライプ状の第1の溝(スクライブ線)24が形成されている。この第1の溝24の部分に光電変換層22が埋め込まれることで、透明電極21が隣接するセル12に跨るようにセル12毎に分離されて形成されている。
また、透明電極21上に形成された光電変換層22には、第1の溝24と異なる箇所においてガラス基板11の長手方向と略平行な方向に延伸するとともに透明電極21に達するストライプ状の第2の溝(スクライブ線)25が形成されている。この第2の溝25の部分に裏面電極23が埋め込まれることで、裏面電極23が隣接するセル12の透明電極21に接続される。そして、該透明電極21が隣接するセル12に跨っているため、隣り合う2つのセル12の一方の裏面電極23と他方の透明電極21とが電気的に接続されている。このように、セル12の透明電極21が、隣接するセル12の裏面電極23と接続することによって、隣接するセル12が電気的に直列接続している。
また、裏面電極23および光電変換層22には、スクライブ線24およびスクライブ線25とは異なる箇所で、透明電極21に達するストライプ状の第3の溝(スクライブ線)26が形成されて、各セル12が分離されている。スクライブ線24、25、26は、レーザを膜に照射して膜の一部を除去することにより形成され、その幅は50μm〜100μmである。
透光性基板11としては、透光性を有する絶縁基板が用いられる。このような透光性基板11には、通常は透過率の高い材質が用いられ、例えば可視から近赤外領域までの吸収が小さいガラス基板が使用される。ガラス基板としては無アルカリガラス基板を用いてもよく、また、安価な青板ガラス基板を用いてもよい。ただし、透光性基板1は必ずしもガラスである必要はなく、光を透過する絶縁性基板であれば、樹脂等の基板を用いることも可能である。
透明電極21は、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム錫(ITO:Indium Tin Oxide)、酸化錫(SnO)などの透明導電性酸化膜や、これらの透明導電性酸化膜にアルミニウム(Al)を添加した膜などの透光性導電膜の薄膜によって構成される。また、透明電極21は、ドーパントとしてアルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、ホウ素(B)、イットリウム(Y)、シリコン(Si)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)から選択した少なくとも1種類以上の元素を用いたZnO膜、ITO膜、SnO膜、またはこれらを積層して形成した透明導電膜であってもよく、光透過性を有している透明導電膜であればよい。SnOは、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により成膜される。また、ZnOはスパッタリング法により成膜される。
光電変換層22は、pin接合を有し、入射する光により発電を行って光起電力を発生させる薄膜半導体層が1層以上積層されて構成されるシリコン系、化合物系等の半導体光電変換層である。このような光電変換層22は、たとえばCVDにより成膜される非晶質シリコン(Si)薄膜または非晶質シリコン(Si)と微結晶シリコン(Si)との積層薄膜等から構成される。
裏面電極23は、導電性薄膜からなり、光反射特性が大きく、導電率が高い程好ましい。裏面電極23は、可視光の反射率の高い銀(Ag)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)もしくはパラジウム(Pd)などの金属材料、またはこれらの合金、またはこれらの窒化物、酸化物などの薄膜により形成することができる。裏面電極23は、光電変換層22で吸収されなかった光を反射して再度光電変換層22に戻すため、光電変換効率の向上に寄与する。このような裏面電極23は、たとえばスパッタリング法により成膜される。
さらに、図示されていないがこれらの構造は、光透過性のある充填材を充填し、耐候性フィルムやガラスで封止されている。
このように構成されたセル12では、ガラス基板11側が受光面側となり、ガラス基板11側から入射した太陽光は透明電極21を透過して光電変換層22に吸収され、発生した電荷が透明電極21と裏面電極23に分かれて向かい、これらの電極間に電圧を生じさせる。
このような薄膜太陽電池を窓や採光に利用する場合は、セル12の光電変換層22と裏面電極23に開口を形成する必要がある。ガラス基板11側から入射した太陽光は、一部が光電変換層22で吸収され、光電変換層22で吸収されなかった太陽光は裏面電極23で反射または吸収されるため、薄膜太陽電池を透過しない。このため、開口を形成しなければ、セル12の受光面と反対側の裏面まで透過する光の通路はスクライブ線26のみである。スクライブ線26に入射した太陽光は、そのままセル12の裏面側に透過する。しかし、セル12の幅が数mmであるのに対して、スクライブ線26の幅は50μm〜100μmである。セル12全体としての太陽光の透過率は、スクライブ線26の開口率で決まり、1%〜2%以下である。
そこで、実施の形態1にかかるセル12においては、セル12の裏面側に太陽光を透過させるために、セル12を構成する光電変換層22と裏面電極23とに、これらを厚み方向に貫通する直線状の開口31を形成している。図3は、実施の形態1にかかる開口31のパターンを示す平面図であり、セル12をガラス基板11側から見た図である。
図3に示すように、直線状の開口31は、セル12の面方向において直列接続方向14と平行な方向に延伸して形成されている。また、直線状の開口31は、セル12の面方向において直列接続方向14(セル12の幅方向)と略直角方向に同じピッチPで並列して形成されている。ここで、直線状の開口31のピッチPは、直列接続方向14(セル12の長手方向)と略直角方向において隣接する2つの開口31の中心位置間の間隔である。
また、図3に示すように、セル12の面方向において直列接続方向14と平行な方向、すなわち直線状の開口31の長手方向において隣接する開口31の間には、分断部32が設けられている。分断部32は、直列接続方向14において等間隔に複数設けられている。したがって、線状の開口31は直列接続方向14において、複数に分割されている。これは、セル12において、裏面電極23を直線状の開口31の幅方向、すなわちセル12の長手方向において電気的に接続させるためである。この分断部32が無い場合には、隣接する開口31を分断する欠陥が存在するとその開口31にはさまれた領域で直列接続方向14に電流が流れなくなり、その部分のセル12が機能しなくなる。したがって、開口31はセル幅内で複数あることが好ましい。本実施の形態ではセル幅内で3箇所程度形成している。
開口31は、図2のセル12のガラス基板11側からレーザ光を照射することによって形成されている。レーザは、たとえばNd:YVOレーザの第2高調波からなる波長532nmのパルスグリーンレーザを用いることができる。ガラス基板11側から照射したレーザを光電変換層22に集光させることにより、光電変換層22と裏面電極23とをレーザ光の円形のスポット形状で部分的に除去する。波長532nmのレーザ光は、ガラス基板11と透明電極21とを透過し、光電変換層22と裏面電極23で吸収され、照射部のこれらの膜が熱により除去される。
レーザの円形のスポット形状のサイズは、たとえばレーザを集光する光学系(後述するビーム形状調整手段53や集光手段86)、1パルスのパワーなどにより決定される。パルスレーザはレーザパルスが一定時間毎に放出されるため、レーザを照射しながら、各層の成膜後のガラス基板11を直列接続方向14に移動させることにより、図3に示すように円形の開口が一部を重ねてつながった直線状の開口31を形成することができる。
図4は、実施の形態1にかかるセル12における透過光の光路を示す断面図である。図4では、開口31が形成されたセル12にガラス基板11側から入射した太陽光の進む方向を示している。開口31は裏面電極23と光電変換層22とが厚み方向に貫通するように除去されて構成されている。そして、ガラス基板11側からセル12に入射した太陽光のうちセル12の面方向において開口31に対応する領域に入射した入射光41は、ガラス基板11と透明電極21とを透過した後、開口31を通ってセル12の裏面側に出射する。
ここで、直線状の開口31の開口幅Wが小さい場合、透過光42は光の回折により開口31の直線と垂直な面内に拡散する。図5は、実施の形態1にかかるセル12における、開口幅(μm)、開口率(%)と平均散乱角(deg)との関係を示す特性図である。図5では、光の波長を0.5μmとして、直線状の開口31と開口幅Wを変えて開口パターンを形成した場合について、平均散乱角を計算した結果を示している。各開口パターンにおいて、直線状の開口31のピッチPはそれぞれの開口パターン内において一定とした。平均散乱角は、広がり角43の平均値である。広がり角43は、セル12(ガラス基板11)の面方向と垂直な方向からの透過光42の傾斜角である。また、開口幅WとピッチPとを変えることにより、セル12の面積に対する直線状の開口31の開口率を20%、33%、50%に変えて、平均散乱角を計算した。
平均散乱角(広がり角43の平均値)は、開口幅Wが小さくなると大きくなる傾向がある。したがって、開口幅Wを小さくする程、セル12を透過して見た透過像が不鮮明になることが予想される。一方、広がって散乱する光の割合が多い程、セル12を透過して見た透過像は不鮮明になることも予想される。
図6は、実施の形態1にかかるセル12における、光透過率と透過光の内の散乱光の割合との関係を示す特性図である。セル12にガラス基板11側から入射した光の光透過率は、開口31の開口率に比例する。開口31の開口率に比例する。したがって、開口率を調整することにより、所望の光透過率を調整できる。図6では、光の波長を0.5μmとして、開口幅を20μm、30μm、50μm、150μmの4条件として、開口31のピッチPを変えることにより開口率を変えて光透過率を変化させ、光透過率と散乱光の割合を計算した結果を示している。散乱光の割合はほぼ開口率により決定され、開口幅Wに依存しない。したがって、開口率が小さい程、セル12を透過して見た像は見えにくくなることが予想される。
そこで、目的とするセルを透過して見た透過像が不鮮明になる条件を調べるため、開口率、開口幅Wを変えたセル12のサンプルを複数作製して、透過像の視認評価を行った。各サンプルにおいて、開口31は等しいピッチPで形成した。開口幅Wは、30μm、35μm、40μm、50μmの4条件とした。そして、セル12の面積に対する開口31の開口率が10%〜60%の範囲となるようにピッチPを変えて、複数のサンプルを作製した。各サンプルの開口31の開口幅W、ピッチP、開口率の詳細を図7に示す。図7では、(開口幅)×(開口のピッチ)でサンプルを表示している。図7は、実施の形態1において、開口幅、開口率を変えたサンプルで透過像を見たときの視認評価結果を示す図である。
なお、開口31の開口形状は、図3に示すように円形の開口を重ねてつなげた形状となっており、開口幅Wとしては開口幅の平均値を示す。また、比較のために、図8に示すように直径35μmの円形開口101をセル12の面方向において縦横方向に等しく46μmピッチで点状に配列させた比較サンプルの太陽電池セルも作製した。図8は、円形開口101を縦横方向に等しいピッチで点状に配列させた開口パターンを示す平面図である。比較サンプルの太陽電池セルは、開口31の代わりに円形開口101を有すること以外は、上記のサンプルのセル12と同じ構成を有する。また、同様に、50μmの円形開口101を縦横方向に等しく90μmピッチで点状に配列させた比較サンプルの太陽電池セルも作製した。比較サンプルにおける開口の詳細を図7に併せて示す。
太陽電池セルを透過して見る認識対象として、線幅およびその間隔がそれぞれ2mm、5mm、10mmの3条件のラインアンドスペース(L&S)パターンを用意した。そして、サンプルからL&Sパターンまでの距離を0.5m、1mとしてサンプルを透過して見たときにこれらのL&Sパターンが目視で分離して見えるかどうかを調べた。視認評価は、開口31の長手方向を上下方向に配置して、L&Sパターンの長手方向を開口31の長手方向と平行に置いて行った。その結果を、図7に併せて示す。
図7に示すように、開口幅Wが30μm、35μmの直線状の開口31を形成したサンプルにおいては、サンプルからL&Sパターンまでの距離を距離0.5mとし、開口率を60%としても、セル12を透過して見た透過像が解像できないことがわかった。一方、開口幅Wが50μmの直線状の開口31を形成したサンプルにおいては、サンプルからL&Sパターンまでの距離を1mとすると一部のサンプルを除いて透過像が解像できなくなるが、サンプルからL&Sパターンまでの距離を0.5mとすると10mmのL&Sパターンの透過像が解像できる。
また、点状の開口101を形成した比較サンプルでは、コントラストは悪化するものの1mの距離ですべてのL&Sパターンの透過像が解像できることが判明した。これは、開口の形状が点状の場合には、光は散乱されるが、散乱光がセル12の面方向における全方向に均等に散乱され、散乱しない光の作る透過像の判定に影響を与えにくいためである。このため、透過像を判別しにくくするためには、直線状の開口31の方が点状の開口101より有効である。
さらに、上記において作製したサンプルを用いて、人の顔の判別についても視認評価試験を実施した。図9にその結果を示す。図9は、実施の形態1において、開口幅、開口率を変えたサンプルで透過像を見たときの視認評価結果を示す図である。ここでは、サンプルから人の顔までの距離を0.5m、1m、2m、3mとしてサンプルを透過して見たときに、サンプルを透過して見える人の顔が判別できるかどうかを調べた。視認評価は、開口31の長手方向を上下方向に配置して行った。図9においては、人の顔の目鼻口等が判別できない場合には「×」、人の顔の目鼻口等は判別できるが誰であるかを判別できない場合には「△」、人の顔の目鼻口等が判別できて誰であるかを判別できる場合には「○」として表示している。
図9から、50cmの距離でも誰であるかを判別できないことを必要条件とすると、開口幅Wを35μm以下にする必要があることが分かる。さらに、開口幅Wが35μm以下であれば、ピッチPを開口幅Wの2倍としても(開口率50%)、顔で誰かを判別ができない。また、25μm以下になるレーザによる加工では透明電極に熱による損傷を与えずに膜を除去することが難しくなるため、開口幅Wの下限は25μmである。
また、薄膜太陽電池が窓などに設置される場合は、図1に示したモジュール10の外形の長辺を上下方向として設置される場合もある。そこで、開口31の長手方向を水平方向として、開口31の長手方向を上下方向した場合と同様の試験を行った。その結果、開口31の長手方向を上下方向した場合と同様の結果が得られた。
このような実施の形態1にかかるモジュール10は、開口31以外は従来の技術と同様の方法により作製される。以下では、シリコン系の集積型の薄膜太陽電池モジュール10を例に簡単に作製方法について述べるが、他の化合物系(例えばCdTe、CIGS)の集積型薄膜太陽電池に関しても本実施の形態で示される光透過散乱構造を適用することができる。
次に上記モジュールの製造方法について説明する。まず、ガラス基板11の一面上に例えばスパッタリング法により、透光性を有する電性膜(透明導電性膜)からなる透明電極21として、例えば酸化亜鉛(ZnO)系の透明電極21を形成する。つぎに、この透明電極21をレーザースクライブ等の方法により分離して、モジュール10を構成する複数のセル12を形成する領域に分離する。透明電極21の分離は、たとえばレーザースクライブにより、ガラス基板11の長手方向と略平行な方向に延伸するとともにガラス基板11に達するストライプ状の第1の溝(スクライブ線)24を透明電極21に形成することにより行う。なお、ガラス基板11における透明電極21の形成面にテクスチャ構造を形成してもよい。
つぎに、ガラス基板11において透明電極21がパターニングされた面に、半導体膜からなる光電変換層22を例えばCVD法により形成する。この光電変換層22は、第1導電層、光電変換層、第2導電層がこの順で積層されて構成される単位構成を少なくとも1つ以上含んでいる。
つぎに、この光電変換層22にレーザースクライブ等の方法により分離溝を形成することにより、一部に透明電極21が露出するように光電変換層22を分離する。光電変換層22は、たとえばレーザースクライブにより、第1の溝24と異なる箇所においてガラス基板11の長手方向と略平行な方向に延伸するとともに透明電極21に達するストライプ状の第2の溝(スクライブ線)25を光電変換層22に形成することにより行う。
つぎに、例えば金属電極(例えばAg膜)からなる裏面電極23をガラス基板11における光電変換層22の形成面に成膜する。この裏面電極24は、光電変換層22に形成された第2の溝(スクライブ線)25にも埋設されることにより、この第2の溝(スクライブ線)25を介して該第2の溝(スクライブ線)25の下部の透明電極21と電気的に接続される。
つぎに、光電変換層22と裏面電極23とをレーザースクライブ等の方法により複数のセル12に分離する。この分離は、第1の溝(スクライブ線)24および第2の溝(スクライブ線)25とは異なる箇所で、透明電極21に達するストライプ状の第3の溝(スクライブ線)26を裏面電極23および光電変換層22に形成することにより行う。これにより、隣り合うセル12同士が電気的に直列接続した構造が得られる。
つぎに、ガラス基板11の外周部での電気的な絶縁を確保するために、ガラス基板11の面方向における外周縁部の透明電極21、光電変換層22および裏面電極23をレーザーやサンドブラスト処理で除去する。
つぎに、セル12の裏面側に太陽光を透過させるために、セル12を構成する光電変換層22と裏面電極23とに、これらを厚み方向に貫通する直線状の開口31を形成する。図10は、実施の形態1における開口31のパターンを形成する加工装置の構成を示す模式図である。
以下、図10に示す加工装置を用いた開口31の形成方法について説明する。まず、上記のようにして薄膜の積層構造が形成されたガラス基板11を、直行するX方向およびY方向への移動が可能な保持部であるステージ58上に、ガラス基板11側を上にして、ガラス基板11の短手方向をX方向に平行にして設置する。図示していないが、ステージ58は、ガラス基板11における薄膜の形成面を下に向けて、ガラス基板11の外周部とガラス基板11の面方向における内部側の限られた領域のみでガラス基板11を支持し、レーザで加工される薄膜面がステージ58と接触しない構造となっている。
レーザ発振器51は波長532nmのパルスレーザ発振器であり、YAG或いはNd:VYO等の第2高調波を用いてパルスビームを出射する。レーザ発振器51から出射されたレーザ光57は、減衰器52、ビーム形状調整手段53、ビーム分割手段54、ミラー55、ビーム集光手段56を通って、ガラス基板11の膜面に複数個の円形のビームスポットを集光させる。減衰器52は、レーザ発振器51から出射されたレーザ光57のレーザパワーを所定の値に設定する。ビーム形状調整手段53は、レーザ光57のビーム形状の修正やビーム径の調整を行う。ここでは、ビーム形状調整手段53は、ビームエキスパンダを用いてビーム径を拡大している。
ビーム分割手段54は、レーザ光57を複数の等ピッチで配列した円形のスポットに分割する。ビーム分割手段54は、複数の開口からなるマスクにより構成してよいが、レーザパワーを有効に使うためには回折光学素子(DOE:Digital Optics Elements)等の光学回折素子を用いることが好ましい。ビーム集光手段56は、凸レンズ或いは組みレンズからなり、ビーム分割手段54で分割されてミラー55で反射されたレーザ光57を縮小転写し、所定のピッチと径からなるビームスポット列をガラス基板11の膜面上に形成する。
つぎに、ステージ58をX方向に移動(レーザ光57のX方向スキャン)させながら、レーザ光57をガラス基板11の膜面上に照射することにより、図3に示す複数の直線状の開口31をガラス基板11の短手方向と平行な方向に形成する。そして、所定のピッチでステージ58をY方向に送りながら、レーザ光57のX方向スキャンを往復して行うことにより、ガラス基板11の面方向の全面に、ガラス基板11の短手方向と平行な直線状の開口31を形成する。
ビーム分割手段54が無い場合には、ステージ58のX方向における1回のスキャンで形成できる開口31のラインは1本であり、必要なライン数だけステージ58を往復して移動(レーザ光57のX方向スキャン)させる必要がある。上述したように開口31の開口幅Wを35μm以下にすると、開口率20%としてもそのピッチPは175μmであり、多数の開口ラインを加工しなくてはならない。このため、ステージ58のX方向における1回の移動(レーザ光57のX方向スキャン)で形成できる開口31のラインが1本では、加工に著しく長い時間を要することになる。
そこで、ビーム分割手段54によりレーザ光57を分割すれば、ステージ58のX方向における1回の移動(レーザ光57のX方向スキャン)で複数の開口31のラインを加工することができ、加工時間を短縮できる。特にDOE等の回折光学素子を使えば、損失なく1本のレーザ光から数十本のレーザ光に分割することも可能であり、大幅に加工時間を短縮でき、本実施の形態にかかる開口31のように開口幅Wを小さくすることによる加工時間の増加を抑制できる。
また、図3に示すように、セル12の面方向において直列接続方向14と平行な方向、すなわち直線状の開口31の長手方向において隣接する開口31の間には、等間隔に分断部32が設けられている。このような分断部32を作製する方法としては、レーザ発振器51から等間隔で発射されているパルスビームを、一定の時間間隔で除けばよい。これはレーザのQスイッチを駆動するパルスを一定の時間間隔で除くことにより実現できる。
前述のようにビーム分割手段54によりレーザ光57の多数の分割を行う場合、分割されてガラス基板11の膜面上に照射されるレーザ光57のピッチが、実際の開口31のピッチPに等しいと、図11に示すように分断部32は1回の加工幅で、セル12の長手方向において横一列に並んで形成され、視認されやすくなる。図11は、実施の形態1において、直列接続方向14においてライン毎の分断部32が同じ位置にある開口31のパターンを示す平面図である。
このような開口31の配列が外観上望ましくない場合は、図12に示すように、セル12の長手方向において分割されてガラス基板11の膜面上に照射されるレーザ光57のピッチを、実際の開口31のピッチPの整数倍とする。図12では、セル12の長手方向において分割されてガラス基板11の膜面上に照射されるレーザ光57のピッチを、実際の開口31のピッチPの3倍としている。図12は、実施の形態1において、直列接続方向14においてライン毎の分断部32が異なる位置にある開口31のパターンを示す平面図である。そして、隣接する開口31が、異なるタイミングでのステージ58のX方向の移動(レーザ光57のX方向スキャン)により形成されるようにする。
図12では、矢印M1、矢印M2、矢印M3がそれぞれ異なるタイミングでのステージ58のX方向の移動(レーザ光57のX方向スキャン)に対応する。図12では、矢印M1が第1のタイミングでのステージ58のX方向の移動(レーザ光57のX方向スキャン)に対応する。矢印M2が、第1のタイミングのつぎの第2のタイミングでのステージ58のX方向の移動(レーザ光57のX方向スキャン)に対応する。矢印M3が、第2のタイミングのつぎの第3のタイミングでのステージ58のX方向の移動(レーザ光57のX方向スキャン)に対応する。このように3つのタイミングでステージ58のX方向の移動(レーザ光57のX方向スキャン)を実施することにより、ステージ58の移動ごとのパルスビームの出射タイミングのずれにより、セル12の長手方向において隣接する分断部32は横一列に並ぶことがなく、分断部32を外観上認識しにくくすることができる。
上述したように、実施の形態1においては、セル12の裏面側に太陽光を透過させるために、セル12を構成する光電変換層22と裏面電極23とに、これらを厚み方向に貫通する直線状の開口31を形成する。そして、開口31の開口幅Wを35μm以下とすることにより、開口31を透過した透過光42の平均散乱角を大きくして、セル12(モジュール10)を透過して見える透過像を判別しにくくする効果が得られる。また、開口31を直線状とすることにより、透過光のうち散乱光により形成される像をより明瞭になり、すなわち散乱光による像のコントラストが上がり、透過像を判別しにくくする効果が得られる。
したがって、実施の形態1においては、採光の目的で光は必要な割合だけ透過可能であるが、セル12を透過して見た透過像が不鮮明となり、透過像が不鮮明であることが要求される用途に好適な透光性の薄膜太陽電池モジュールが得られる。これにより、開口パターンを変更するだけで、薄膜太陽電池モジュールを窓などに使用する場合に、すりガラスやパターンガラスなどと同様に鮮明な透過像が好まれない用途に使用できる半透過の薄膜太陽電池モジュールが得られる。
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1にかかるモジュール10における開口31のパターンの変形例について説明する。図13は、本発明の実施の形態2にかかる開口パターンを示す平面図である。実施の形態2では、実施の形態1の場合と同様に直線状の開口31が形成されるが、直線状の開口31における直線の延伸方向(開口31の長手方向)が、セル12の面方向においてセル12の直列接続方向14から傾き角度θ(度)の傾きを有している。なお、実施の形態1の図3の場合は、傾き角度θが0度である。
図14に、開口31の傾き角度θを45度とし、直列接続方向14を上下方向としてモジュール10を設置して、実施の形態1の場合と同様の顔の視認評価を行った結果を示す。図14は、実施の形態2において、開口幅、開口率を変えたサンプルで透過像を見たときの視認評価結果を示す図である。なお、開口31の形成条件は、図9に示した条件のうち、開口幅Wが30μm、35μmの場合について視認評価を行った。
図14から、開口幅Wが35μm以下では50cmの距離でも人の顔の目鼻口等は判別できるが誰であるかを判別できる程度に視認できないことは実施の形態1と同じであるが、実施の形態1の図9と比較すると傾き角度θが45度の場合の方が顔の判定がしにくいことが分かる。また、同様にして傾き角度θを変化させて、直列接続方向14を上下方向としてモジュール10を設置して顔の視認評価を行った。その結果、傾き角度θが30度〜60度であれば、図14と同様の結果が得られ、透過像の視認性を悪くする効果が確認できた。傾き角度θが30度未満の場合および傾き角度θが60度より大の場合は、透過像の視認性を悪くする効果が弱くなる。
開口31を透過した光は直線状の開口31に垂直な平面内に拡散するため、実施の形態1のように開口31が直列接続方向14に延伸する直線状に形成され、直列接続方向14を上下方向としてモジュール10を設置して透過像を見た場合には、透過して見る透過像は水平方向にずれて重なって見える。
一方、実施の形態2の場合は、直列接続方向14を上下方向としてモジュール10を設置して透過像を見た場合には、透過して見る透過像は水平方向から傾き角度θの方向にずれて重なる。物体の特徴は水平あるいは垂直の方向で認識しやすいが、実施の形態2の場合のように傾き角度θを有する場合には、透過して見る透過像はその両方向にずれて重なるため認識しにくくなる。
開口31の延伸方向に傾き角度θを持たせることは、実施の形態1の図3に示す開口31を有するモジュール10の上下方向(直列接続方向14)を傾き角度θだけ傾けて設置することでも実現できる。しかし、実際にモジュール10を窓等に設置する場合には、図1に示すモジュール10の外形の長辺方向または短辺方向を上下方向にすることを前提に設置されるので、傾き角度θだけ傾けて設置することは余分な手間を要することになる上、外観上好ましくない。
上記のように直線状の開口31における直線の延伸方向(開口31の長手方向)が、セル12の直列接続方向14から傾き角度θ(度)の傾きを有しているパターンを作製するためには、図10に示す加工装置において、ガラス基板11の移動方向とガラス基板11における直列接続方向14とのなす角度を傾き角度θとすればよい。このためには、ガラス基板11をステージ58の移動方向のX方向に対して傾き角度θ傾ける方法と、図10と同じ構成で、ステージ58をX方向およびY方向の両方向を同時に移動させて、ガラス基板11の移動方向を傾ける方法と、がある。
ここで、ガラス基板11をステージ58の移動方向のX方向に対して傾ける場合には、そのようにガラス基板11を設置するための部材が必要である。ステージ58をX方向およびY方向の両方向を同時に移動させてガラス基板11の移動方向を傾けるためには、ステージ58のX方向およびY方向の移動速度を制御する必要がある。いずれの場合も、X方向またはY方向でのステージ58の移動量は図10の場合よりも大きいものが必要となる。
上述したように、実施の形態2においては、実施の形態1の場合と同様にセル12の裏面側に太陽光を透過させるために、セル12を構成する光電変換層22と裏面電極23とに、これらを厚み方向に貫通する直線状の開口31を形成する。そして、開口31の開口幅Wを35μm以下とすることにより、開口31を透過した透過光42の平均散乱角を大きくして、セル12(モジュール10)を透過して見える透過像を判別しにくくする効果が得られる。また、開口31を直線状とすることにより、透過光42のうち散乱光により形成される像をより明瞭になり、すなわち散乱光による像のコントラストが上がり、透過像を判別しにくくする効果が得られる。
また、実施の形態2においては、直線状の開口31における直線の延伸方向(開口31の長手方向)をセル12の面方向においてセル12の直列接続方向14に対して30度〜60度傾ける。このため、モジュール10の外形の長辺方向または短辺方向を上下方向にしてモジュール10を設置した場合に、直線状の開口31における直線の延伸方向(開口31の長手方向)が上下方向から30度〜60度傾くことになる。これにより、セル12を透過して見た透過像が水平方向あるいは垂直方向の両方向にずれて重なるため、判別しにくくなる効果が得られる。すなわち、セル12の面方向における直列接続方向14またはその直角方向が上下方向となるようにセル12が設置されたとき、光の散乱が上下方向または左右方向とは異なる方向となり、散乱光による透過像が上下方向または左右方向とは異なる方向にずれるため、透過像の判別がしにくくなる効果がある。
したがって、実施の形態2においては、採光の目的で光は必要な割合だけ透過可能であるが、セル12を透過して見た透過像が不鮮明となり、透過像が不鮮明であることが要求される用途に好適な透光性の薄膜太陽電池モジュールが得られる。これにより、開口パターンを変更するだけで、薄膜太陽電池モジュールを窓などに使用する場合に、すりガラスやパターンガラスなどと同様に鮮明な透過像が好まれない用途に使用できる半透過の薄膜太陽電池モジュールが得られる。
実施の形態3.
実施の形態3では、開口31のパターンの他の変形例について説明する。図15は、本発明の実施の形態3にかかる開口パターンを示す平面図である。実施の形態3では、実施の形態2の場合と同様にセル12の面方向においてセル12の直列接続方向14から傾き角度θ(度)の傾きを有している直線状の開口31が形成されるが、図15に示すように傾きが直列接続方向14に対して右側と左側と交互に現れるパターンとされる。すなわち、直線状の開口31は、直列接続方向14において、傾き角度θ(度)の傾きの方向が直列接続方向14に対して交互に入れ替わったジグザク形状に配列されている。なお、傾き角度θ(度)は、実施の形態2の場合と同様に30度〜60度である。
このように、セル12の直列接続方向14に対する直線状の開口31の傾き角度θの符号がセル12の直列接続方向14に一定距離進む毎に変化する。これにより、セル12を透過した光の散乱方向が一定距離ごとに回転するようになり、透過像をより判別しにくくなる効果がある。ここで、傾き角度θの符号が変化するとは、たとえば、図15において、上方向に延伸する直線状の開口31が直列接続方向14に対して右方向に傾く場合の傾き角度θの符号を「+」とすると、直線状の開口31が直列接続方向14に対して左側に傾く場合の傾き角度θの符号は「−」と表せる。
このような開口31のパターンを有するモジュール10について、直列接続方向14を上下方向としてモジュール10を設置して、実施の形態1と同様にモジュール10を介して顔の視認評価を行った結果を図16に示す。図16は、実施の形態3において、開口幅Wおよび開口ピッチPを変えたサンプルで透過像を見たときの視認評価結果を示す図である。視認評価のサンプルには、開口幅Wが30μmでありピッチPが90μmのサンプルと、開口幅Wが35μmでありピッチPが105μmのサンプルと、を作製した。開口率は、33%で統一した。傾き角θは、45度とした。傾き角度θの傾きが直列接続方向14に対して右側と左側とで切り替わる折れ曲がり部33は、直列接続方向14において3mm間隔で存在する。なお、折れ曲がり部33は開口31の一部ではなく、分断部32に相当する。
図16と実施の形態1の図9との結果を比較することにより、図15に示すように直列接続方向14において折れ曲がり部33のような折れ曲がりがあり、開口31の傾きが直列接続方向14に対して右側と左側と交互に現れるパターンとされることにより、開口31のパターンが一方向に揃って傾斜している場合よりも、透過像の視認性を悪くする効果があることが確認された。これは、実施の形態3の場合は、散乱光による透過像のぶれが2方向となるため、散乱光による透過像のぶれが1方向の場合よりも透過像の判別がしにくくなるためである。すなわち、散乱光による透過像のぶれの方向が場所により変化するため、透過像が視認しにくくなるためである。
図17は、実施の形態3における開口31のパターンを形成する加工装置の構成を示す模式図である。図17に示す加工装置は、図10に示す加工装置においてビーム集光手段56に、レーザ光57をY方向に走査するためのアクチュエータを設置し、X方向のステージ58の移動と同期させて、ビーム集光手段56をガラス基板11の面方向において直列接続方向14と直角方向に振ることにより、レーザ光57を直列接続方向14と傾き角度θの傾きを成す方向に移動させることができる。
この際、Y方向走査用のアクチュエータによるレーザ光57の移動開始のタイミングがステージ58のX方向走査用のエンコーダ出力から決定されるようにして、ガラス基板11上の既定のX座標でレーザ光57の往復の切換を行うようにした。このように操作することにより、Y方向において隣接するレーザ光57のスキャンの折れ曲がり位置をX方向において揃えて、折れ曲がり部33を同じX座標位置に揃えることができる。
本方法では、アクチュエータを移動させるか否かで実施の形態1の場合の開口パターンと実施の形態3の場合の開口パターンとを切り替えることができる。また、ステージ58の移動範囲は実施の形態1の図10の場合と同じであり、ガラス基板11の仕様の変更を簡単に行える利点がある。さらに、実施の形態3の開口パターンを加工する際にステージ58がX方向のフルストロークを往復する回数は、実施の形態1の図10の場合と同じであり、実施の形態1の開口パターンと同じ加工時間で加工することが可能である。
また、本実施の形態ではレーザ光57をY方向に移動させる方法としてアクチュエータを用いてビーム集光手段56をY方向に移動させる方法を示したが、たとえばガルバノミラーを用いるとともにビーム集光手段56にfθレンズを用いる方法等を採用してもよい。
上述したように、実施の形態3においては、実施の形態1の場合と同様にセル12の裏面側に太陽光を透過させるために、セル12を構成する光電変換層22と裏面電極23とに、これらを厚み方向に貫通する直線状の開口31を形成する。そして、開口31の開口幅Wを35μm以下とすることにより、開口31を透過した透過光42の平均散乱角を大きくして、セル12(モジュール10)を透過して見える透過像を判別しにくくする効果が得られる。また、開口31を直線状とすることにより、透過光42のうち散乱光により形成される像をより明瞭になり、すなわち散乱光による像のコントラストが上がり、もとの像を判別しにくくする効果が得られる。
また、実施の形態3においては、実施の形態1の場合と同様に直線状の開口31における直線の延伸方向(開口31の長手方向)をセル12の面方向においてセル12の直列接続方向14に対して30度〜60度傾ける。このため、モジュール10の外形の長辺方向または短辺方向を上下方向にしてモジュール10を設置した場合に、直線状の開口31における直線の延伸方向(開口31の長手方向)が上下方向から30度〜60度傾くことになる。これにより、セル12を透過して見た透過像が水平方向あるいは垂直方向の両方向にずれて重なるため、判別しにくくなる効果が得られる。
そして、実施の形態3においては、セル12の直列接続方向14に対する直線状の開口31の傾き角度θの符号がセル12の直列接続方向14に一定距離進む毎に変化する。これにより、セル12を透過した光の散乱方向が一定距離ごとに回転するようになり、セル12を透過して見た透過像がより判別しにくくなる効果が得られる。
したがって、実施の形態3においては、採光の目的で光は必要な割合だけ透過可能であるが、セル12を透過して見た透過像が不鮮明となり、透過像が不鮮明であることが要求される用途に好適な透光性の薄膜太陽電池モジュールが得られる。これにより、開口パターンを変更するだけで、薄膜太陽電池モジュールを窓などに使用する場合に、すりガラスやパターンガラスなどと同様に鮮明な透過像が好まれない用途に使用できる半透過の薄膜太陽電池モジュールが得られる。
実施の形態4.
実施の形態4では、開口31のパターンの他の変形例について説明する。図18は、本発明の実施の形態4にかかる開口パターンを示す平面図である。実施の形態4にかかる開口パターンは、実施の形態1の図3に示す直線状の開口31が、セル12の面方向において直列接続方向14と、直列接続方向14に直角な方向15とに形成されている。そして、直列接続方向14における開口31の直線長さL1と、直列接続方向14に直角な方向15における開口31の直線長さL2と、は同じ長さとされている。直列接続方向14において隣接する開口31間の分断部32の分離長さS1と、直列接続方向14に直角な方向15において隣接する開口31間の分断部32の分離長さS2と、は同じ長さとされている。すなわち、実施の形態4にかかる開口パターンは、実施の形態1の図3に示す開口パターンが上下方向と左右方向との2方向(直交する2方向)に形成された形状になっている。
実施の形態4の開口パターンは、実施の形態3の開口パターンと同様に2方向に延伸する開口31を有することにより、実施の形態1の図3に示すように開口31が1方向のみに延伸する場合よりも、同一開口率においても透過像の視認性を悪くすることができる。さらに、図19に示すように、開口31の延伸方向として、直列接続方向14および直列接続方向14に直角な方向15に加えて、実施の形態2の開口パターンのように斜め方向を加えることにより、さらに視認性を悪くする効果が得られる。図19は、本発明の実施の形態4にかかる他の開口パターンを示す平面図である。
図18に示す開口パターンを加工するには、図10に示す加工装置によりX方向の加工を行った後にガラス基板11をステージ58の面方向において90度回転させてステージ58に設置して同じようにX方向の加工を行う方法、X方向の加工を行った後にガラス基板11をそのままの状態としてY方向にステージ58を移動させて加工を行う方法がある。このように延伸方向の異なる開口31を加工する場合にはステージ58を異なる方向に移動させる必要があるため、実施の形態1や実施の形態2の場合よりも加工時間は長くなる。図19に示す開口パターンついても、開口31の延伸の方向ごとにステージ58の移動回数が増えるため加工時間は図18の場合より長くなる。
上述したように、実施の形態4においては、実施の形態1の場合と同様にセル12の裏面側に太陽光を透過させるために、セル12を構成する光電変換層22と裏面電極23とに、これらを厚み方向に貫通する直線状の開口31を形成する。そして、開口31の開口幅Wを35μm以下とすることにより、開口31を透過した透過光42の平均散乱角を大きくして、セル12(モジュール10)を透過して見える透過像を判別しにくくする効果が得られる。また、開口31を直線状とすることにより、透過光のうち散乱光により形成される像をより明瞭になり、すなわち散乱光による像のコントラストが上がり、もとの像を判別しにくくする効果が得られる。
また、実施の形態4においては、開口パターンは、実施の形態1の図3に示す開口パターンが直交する2方向に形成され、実施の形態3の開口パターンと同様に2方向に延伸する開口31を有する。これにより、開口31が1方向のみに延伸する場合よりも、同一開口率においてもセル12を透過して見た透過像の視認性を悪くすることができ、透過像がより判別しにくくなる効果が得られる。
したがって、実施の形態4においては、採光の目的で光は必要な割合だけ透過可能であるが、セル12を透過して見た透過像が不鮮明となり、透過像が不鮮明であることが要求される用途に好適な透光性の薄膜太陽電池モジュールが得られる。これにより、開口パターンを変更するだけで、薄膜太陽電池モジュールを窓などに使用する場合に、すりガラスやパターンガラスなどと同様に鮮明な透過像が好まれない用途に使用できる半透過の薄膜太陽電池モジュールが得られる。
以上のように、本発明にかかる薄膜太陽電池は、採光のために光透過性を有するとともにプライバシーの観点から透過像を不鮮明にすることが望まれる用途に有用である。
10 薄膜太陽電池モジュール(モジュール)、11 ガラス基板、12 薄膜太陽電池セル(セル)、13 直列接続部、14 直列接続方向、15 直列接続方向に直角な方向、21 透明電極、22 光電変換層、23 裏面電極、24 第1の溝(スクライブ線)、25 第2の溝(スクライブ線)、26 第3の溝(スクライブ線)、31 開口、32 分断部、33 折れ曲がり部、41 入射光、42 透過光、43 広がり角、51 レーザ発振器、52 減衰器、53 ビーム形状調整手段、54 ビーム分割手段、55 ミラー、56 ビーム集光手段、57 レーザ光、86 集光手段、101 円形開口、P 開口ピッチ、W 開口幅、θ 傾き角度。

Claims (8)

  1. 透光性基板の一面上に透明導電膜からなる第1電極と半導体膜からなる光電変換層と導電性膜からなる第2電極とをこの順で含む多層膜が第1方向に沿って分割された複数の薄膜太陽電池セルが前記第1方向と異なる第2方向において電気的に直列接続された薄膜太陽電池モジュールであって、
    前記薄膜太陽電池セルは、前記第2電極の表面から前記第2電極と前記光電変換層とを厚み方向に貫通して前記第1電極に達して前記薄膜太陽電池セルの面方向において直線状を呈する開口が複数配列され、
    前記開口の幅が35μm以下であること、
    を特徴とする薄膜太陽電池モジュール。
  2. 前記第1方向が、四角形状を有する前記透光性基板において対向する二対の辺のうちの一方の対の辺に沿った方向であり、
    前記第2方向が、四角形状を有する前記透光性基板において対向する二対の辺のうちの他方の対の辺に沿った方向であり、
    前記開口の延伸方向が、前記第2方向に対して30度〜60度の範囲で傾いていること、
    を特徴とする請求項1に記載の薄膜太陽電池モジュール。
  3. 前記複数の開口として、前記薄膜太陽電池セルの面方向においてそれぞれ異なる2種類以上の方向に延伸した開口が混在すること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の薄膜太陽電池モジュール。
  4. 前記開口の延伸方向が前記第2方向に対して傾く方向は、前記第2方向における一定距離ごとに前記第2方向に対して反対側に変わること、
    を特徴とする請求項3に記載の薄膜太陽電池モジュール。
  5. 透光性基板の一面上に透明導電膜からなる第1電極と半導体膜からなる光電変換層と導電性膜からなる第2電極とをこの順で含む多層膜が第1方向に沿って分割された複数の薄膜太陽電池セルが前記第1方向と異なる第2方向において電気的に直列接続された薄膜太陽電池モジュールに、光透過用の開口を形成する薄膜太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記第2電極の表面から前記第2電極と前記光電変換層とを厚み方向に貫通して前記第1電極に達して前記薄膜太陽電池セルの面方向において直線状を呈する前記開口を前記薄膜太陽電池セルに複数配列して形成し、
    前記開口の幅を35μm以下とすること、
    を特徴とする薄膜太陽電池モジュールの製造方法。
  6. 前記第1方向が、四角形状を有する前記透光性基板において対向する二対の辺のうちの一方の対の辺に沿った方向であり、
    前記第2方向が、四角形状を有する前記透光性基板において対向する二対の辺のうちの他方の対の辺に沿った方向であり、
    前記開口の延伸方向を、前記第2方向に対して30度〜60度の範囲で傾けること、
    を特徴とする請求項5に記載の薄膜太陽電池モジュールの製造方法。
  7. 前記複数の開口として、前記薄膜太陽電池セルの面方向においてそれぞれ異なる2種類以上の方向に延伸した開口を混在させて形成すること、
    を特徴とする請求項5または6に記載の薄膜太陽電池モジュールの製造方法。
  8. 前記開口の延伸方向が前記第2方向に対して傾く方向を、前記第2方向における一定距離ごとに前記第2方向に対して反対側に変えること、
    を特徴とする請求項7に記載の薄膜太陽電池モジュールの製造方法。
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