JP2014154673A - 映像表示デバイスおよびプロジェクター - Google Patents

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剛 金子
Katsumi Kishino
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Abstract

【課題】高出力化を図ることができる映像表示デバイスを提供する。
【解決手段】本発明に係る映像表示デバイス100は、複数のナノスケールの柱状結晶構造体32を含み、かつ、二次元配列された複数のナノコラムLED素子30と、複数のナノコラムLED素子30の各々に、独立に電流注入可能な電極50と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像表示デバイスおよびプロジェクターに関する。
LED(Light Emitting Diode)を発光源とする超小型プロジェクターの開発が進んでいる。このような超小型プロジェクターは、従来の超高圧水銀ランプに比べてランプ寿命が非常に長く、低発熱で小型かつバッテリー駆動ができ、環境にやさしい省エネルギーのプロジェクターとして注目されている。しかし、輝度が数十〜数百ルーメンと暗く、明るい環境では使用しにくいため、利用シーンが限定されてしまう。
超小型プロジェクターが暗い理由の一つとしては、LED光を集光させるレンズの飲み込み効率に加えて、均一照明光学系での損失、反射型のDLP(Digital Light Processing)式、LCOS(Liquid crystal on silicon)式などの表示パネルにおける反射損失など、途中の光学系での光損失が多いことが挙げられる。光学系の大きさに制限のある超小型プロジェクターにおいては、特に損失が大きくなるため、光の利用効率は、10%程度になってしまい、明るいプロジェクターが実現できない。
そこで、LED素子をアレイ化した発光器を用いた投射型プロジェクターにおいて、液晶表示パネルを使用せず、直接変調を行うことが提案されている(特許文献1参照)。
国際公開第99/49358号
しかしながら、上記のような発光器は、例えば、組成が異なる半導体層を積層して形成されるため、格子不整合によって歪や転位が発生することがあった。そのため、LED素子を画素サイズまで小さくすると、これらの歪や転位の影響を受けやすくなり、内部量子効率が低下し、光出力が小さくなることがあった。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、従来よりも高出力化を図ることができる映像表示デバイスを提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記映像表示デバイスを含むプロジェクターを提供することにある。
本発明に係る映像表示デバイスは、
複数のナノスケールの柱状結晶構造体を含み、かつ、二次元配列された複数のナノコラムLED素子と、
前記複数のナノコラムLED素子の各々に、独立に電流注入可能な電極と、
を含む。
このような映像表示デバイスによれば、格子不整合によって生じる歪を緩和することができ、さらに転位の発生を抑制することができる。その結果、このような映像表示デバイスでは、ナノコラムLED素子の内部量子効率が低下することを抑制することができ、高出力化を図ることができる。
本発明に係る映像表示デバイスにおいて、
前記柱状結晶構造体は、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、およびInGaAlNのいずれかを含んでいてもよい。
このような映像表示デバイスによれば、ナノコラムLED素子の駆動時に微小領域に発生する熱によって、発光特性が劣化することを抑制することができる。
本発明に係る映像表示デバイスにおいて、
前記複数のナノコラムLED素子は、第1の方向および前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って二次元配列され、
前記電極は、
前記第1の方向に沿って配列された複数の前記ナノコラムLED素子と電気的に接続されたアノードと、
前記第2の方向に沿って配列された複数の前記ナノコラムLED素子と電気的に接続されたカソードと、
を有していてもよい。
このような映像表示デバイスによれば、効率よく、第1の方向および第2の方向に沿って配列されたナノコラムLED素子を、独立駆動させることができる。
なお、本発明に係る記載では、「電気的に接続」という文言を、例えば、「特定の部材(以下「A部材」という)に「電気的に接続」された他の特定の部材(以下「B部材」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A部材とB部材とが、直接接して電気的に接続されているような場合と、A部材とB部材とが、他の部材を介して電気的に接続されているような場合とが含まれるものとして、「電気的に接続」という文言を用いている。
本発明に係る映像表示デバイスにおいて、
前記第2の方向に沿って配列された複数の前記ナノコラムLED素子は、共通層上に形成され、
前記カソードは、前記共通層上に設けられていてもよい。
このような映像表示デバイスによれば、高出力化を図ることができる。
本発明に係る映像表示デバイスにおいて、
前記共通層は、前記第1の方向に沿って複数設けられ、
複数の前記共通層は、電気的に分離されていてもよい。
このような映像表示デバイスによれば、高出力化を図ることができる。
本発明に係る映像表示デバイスにおいて、
前記複数のナノコラムLED素子のうちの第1ナノコラムLED素子と第2ナノコラムLED素子とは、異なる色で発光してもよい。
このような映像表示デバイスによれば、プロジェクターの構成を簡素化することができる。
本発明に係るプロジェクターは、
本発明に係る映像表示デバイスと、
前記映像表示デバイスによって形成された映像を投射する投射装置と、
を含む。
このようなプロジェクターによれば、小型で高い輝度を有することができる。
本実施形態に係る映像デバイスを模式的に示す平面図。 本実施形態に係る映像デバイスを模式的に示す断面図。 本実施形態に係る映像デバイスを模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る映像デバイスの製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る映像デバイスの製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態の変形例に係る映像デバイスを模式的に示す平面図。 本実施形態に係るプロジェクターを模式的に示す図。 本実施形態の変形例に係るプロジェクターを模式的に示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 映像表示デバイス
まず、本実施形態に係る映像表示デバイスについて、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る映像表示デバイス100を模式的に示す平面図である。図2は、本実施形態に係る映像表示デバイス100を模式的に示す図1のII−II線断面図である。図3は、本実施形態に係る映像表示デバイス100を模式的に示す斜視図である。
なお、便宜上、図1および図3では、ナノコラムLED画素(ナノコラムLED素子)30を簡略化して図示している。また、図3では、共通層20およびナノコラムLED画素30以外の部材の図示を省略している。また、図1〜図3では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示している。
映像表示デバイス100は、図1〜図3に示すように、ナノコラムLED画素30と、電極50と、を含む。さらに、映像表示デバイス100は、支持基板10と、共通層20と、絶縁層40と、第1パッド60と、第2パッド62と、を含むことができる。
支持基板10としては、例えば、サファイア基板を用いる。
共通層20は、支持基板10上に形成されており、Y軸方向(第2の方向)に沿って配列される複数のナノコラムLED画素30を共通して支持する層である。共通層20の形状は、特に限定されないが、例えば、直方体である。共通層20は、図1に示すように、Y軸方向に沿って配列される4つのナノコラムLED画素30の列ごとに、複数設けられている。図1に示す例では、共通層20は、4つ設けられ、4つの共通層20は、X軸方向(第1の方向)に配列しているが、その数は特に限定されない。複数の共通層20は、互いに離間し、電気的に分離されている。共通層20としては、例えば、n型のGaN層を用いる。支持基板10および共通層20は、ナノコラム32を成長させるためのテンプレート基板15を構成することができる。
ナノコラムLED画素30は、共通層20上に形成されている。ナノコラムLED画素30の平面形状は、特に限定されないが、図1に示す例では、正方形である。ナノコラム
LED画素30は、複数設けられている。図示の例では、ナノコラムLED画素30は、16つ設けられているが、その数は特に限定されない。ナノコラムLED画素30は、二次元に配列されている。より具体的には、ナノコラムLED画素30は、複数行および複数例に配列されている。すなわち、ナノコラムLED画素30は、X軸方向(第1の方向)およびY軸方向(第2の方向)に沿ってマトリックス状に(図示の例では4×4のマトリックス状に)配列(二次元配列)されている。ナノコラムLED画素30のX軸方向の大きさおよびY軸方向の大きさは、例えば、2μm以上30μm以下である。
ナノコラムLED画素30は、複数のナノコラム32の集合体を含んで構成されている。ナノコラム32は、共通層20の上面22から、上方に(図示の例では+Z軸方向に)延出したナノスケールの大きさの柱状結晶構造体である。このようなナノスケールの柱状結晶構造体は、一般的に、ナノロッド、ナノワイヤ、とも呼ばれる。図3に示す例では、ナノコラム32は、円柱の形状を有している。なお、ナノスケールの大きさの柱状結晶構造体とは、ナノオーダーの大きさの柱状結晶構造体と言い換えることができ、柱状結晶構造体の寸法のいずれかがnmオーダーのものを指す。
ナノコラム32の径(直径)は、例えば、50nm以上200nm以下である。ナノコラム32の高さ(図示の例ではZ軸方向の大きさ)は、例えば、0.5μm以上2μm以下である。複数のナノコラム32は、互いに離間している。隣り合うナノコラム32の間隔は、例えば、50nm以上200nm以下である。
ナノコラム32は、n型半導体層34と、発光層36と、p型半導体層38と、を有している。n型半導体層34は、共通層20上に形成されている。n型半導体層34としては、例えば、n型のGaN層を用いる。発光層36は、n型半導体層34上に形成されている。発光層36は、例えば、GaN層とInGaN層とから構成された量子井戸構造を有している。p型半導体層38は、発光層36上に形成されている。p型半導体層38としては、例えば、p型のGaN層を用いる。
p型半導体層38、不純物がドーピングされていない発光層36、およびn型半導体層34により、pinダイオードが構成される。n型半導体層34およびp型半導体層38の各々は、発光層36よりもバンドギャップが大きい層である。映像表示デバイス100では、電極50のカソード52とアノード54との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加すると、n型半導体層34から電子が、p型半導体層38から正孔が、発光層36に移動し、発光層36において電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により発光が生じる。そして、映像表示デバイス100では、光を上方から(アノード54側から)もしくは下方から(支持基板10側から)出射することができる。
映像表示デバイス100の複数のナノコラムLED画素30は、例えば、同じ色で(同じ波長で)発光することができる。例えば、ナノコラム32の発光層36の組成を変えることで、赤色光を出射する映像表示デバイス100、緑色光を出射する映像表示デバイス100、または青色光を出射する映像表示デバイス100を形成することができる。
絶縁層40は、支持基板10および共通層20上に形成されている。より具体的には、絶縁層40は、隣り合う共通層20の間、および隣り合うナノコラム32の間に形成されている。絶縁層40としては、例えば、酸化物、窒化物、樹脂、ガラス等の一般的な材料を適宜選択可能である。
電極50は、ナノコラムLED画素30に、電流を注入することができる。電極50は、カソード52と、アノード54と、を有している。
カソード52は、共通層20上に形成されている。カソード52は、共通層20の数に対応して、複数設けられている。カソード52は、共通層20を介して、列の方向(図1に示す例ではY軸方向)に沿って配列された複数のナノコラムLED画素30と電気的に接続されている。図示の例では、カソード52は、第1パッド60からY軸方向に延出している。また、カソード52は、4つ設けられ、4つのカソード52は、X軸方向に配列されている。カソード52としては、共通層20とオーム性接触可能な材料を適宜選択可能である。
アノード54は、ナノコラム32のp型半導体層38上、および絶縁層40上に形成されている。アノード54は、複数設けられている。アノード54は、行の方向(図1に示す例ではX軸方向)に沿って配列された複数のナノコラムLED画素30と電気的に接続されている。図示の例では、アノード54は、第2パッド62からX軸方向に延出している。また、アノード54は、4つ設けられ、4つのアノード54は、Y軸方向に配列されている。アノード54としては、p型半導体層38とオーム性接触可能な材料を適宜選択可能である。
なお、ナノコラムLED画素30から出射された光をアノード54側から取り出す場合は、アノード54の材料は、ナノコラムLED画素30から出射された光に対して、透明あるいは半透明の材料を選択することが望ましい。一方、ナノコラムLED画素30から出射された光を支持基板10側から取り出すことも可能であり、この場合は、アノード54の材料に対し光の透過性に関する制約はない。
上記のように、カソード52は、Y軸方向に配列された複数のナノコラムLED画素と電気的に接続され、アノード54は、X軸方向に配列された複数のナノコラムLED画素と電気的に接続されている。そのため、電極50は、二次元に配列されたナノコラムLED画素30の各々に、独立に電流注入可能である。
第1パッド60は、支持基板10上に形成されている。図1に示す例では、第1パッド60は、4つ設けられ、4つの第1パッド60は、X軸方向に配列されている。第1パッド60の平面形状は、例えば、正方形である。第1パッド60は、カソード52と接続されている。第1パッド60の材質は、例えば、カソード52の材質と同じである。
第2パッド62は、絶縁層40上に形成されている。図1に示す例では、第2パッド62は、4つ設けられ、4つの第2パッド62は、Y軸方向に配列されている。第2パッド62の平面形状は、例えば、正方形である。第2パッド62は、アノード54と接続されている。第2パッド62の材質は、例えば、アノード54の材質と同じである。
なお、上記では、発光層36が、GaN層とInGaN層とから構成された量子井戸構造を有している例について説明したが、発光層36は、InとGaとの組成比の異なるInGa1−xN層(0≦x≦1、GaNおよびInNを含む)から構成された量子井戸構造を有していてもよい。また、発光層36は、AlN層、AlGaN層、InGaAlN層のいずれかを含んで構成されていてもよい。また、共通層20およびナノコラム32の半導体層34,38は、発光層36の材料に応じて、適宜選択可能である。このように、ナノコラム32は、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、およびInGaAlNのいずれかを含んでいる。
映像表示デバイス100は、例えば、プロジェクターにおける自発光型のライトバルブに適用することができる。
映像表示デバイス100は、例えば、以下の特徴を有する。
映像表示デバイス100では、二次元に配列されたナノコラムLED画素30は、複数のナノコラム32の集合体を含んで構成されている。そのため、格子不整合によって生じる歪を緩和することができ、さらに転位の発生を抑制することができる。その結果、映像表示デバイス100では、ナノコラムLED画素30をライトバルブの画素サイズまで小さくした場合であっても、ナノコラムLED画素30の内部量子効率が低下することを抑制することができ、高出力化を図ることができる。
さらに、映像表示デバイス100では、ナノコラムLED画素30を用いているため、レーザーを用いる場合に比べて、スペックルノイズと呼ばれる光干渉ノイズの出現を抑制し、この結果、画質が低下することを抑制することができる。
映像表示デバイス100では、ナノコラム32は、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、およびInGaAlNのいずれかを含んでいる。そのため、ナノコラムLED画素30の駆動時に微小領域に発生する熱によって、発光特性が劣化することを抑制することができる。
映像表示デバイス100では、電極50は、行の方向(第1の方向)に配列された複数のナノコラムLED画素30と電気的に接続されたアノード54と、列の方向(第2の方向)に配列された複数のナノコラムLED画素と電気的に接続されたカソード52と、を有している。そのため、効率よく、複数行および複数列に配列されたナノコラムLED画素30を、独立駆動させることができる。
2. 映像表示デバイスの製造方法
次に、本実施形態に係る映像表示デバイスの製造方法について、図面を参照しながら説明する。図4および図5は、本実施形態に係る映像表示デバイス100の製造工程を模式的に示す断面図であって、図2に対応している。
図4に示すように、支持基板10上に共通層20aを有するテンプレート基板15を準備する。次に、テンプレート基板15上に、マスク層(図示せず)を形成した後、該マスク層をエッチングで円形に除去した領域を、周期的に形成する。該領域の直径および間隔は、ナノコラム32の直径および間隔に対応させて適宜選択する。マスク層としては、例えば、チタン層を用いる。
次に、共通層20a上に、ナノコラム32を結晶成長させる。結晶成長の方法としては、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法など一般的な方法を用いることができる。結晶成長温度を制御し、上記マスク層を除去した領域のみ結晶核が形成されるようにすることで、ナノコラム32を規則的に配列することができる。
図5に示すように、ナノコラム32をエッチングし、複数の独立したナノコラムLED画素30に分離する。なお、図示はしないが、あらかじめ上記マスク層を除去する領域を、ナノコラムLED画素30が形成される領域のみに限定して形成することもできる。次に、共通層20aをエッチングにより分離して、複数の共通層20を形成する。
図1および図2に示すように、共通層20上にカソード52を形成する。また、支持基板10上に第1パッド60を形成する。
次に、ナノコラムLED画素30を覆うように絶縁層40を形成し、ナノコラムLED
画素30間を絶縁層40で埋め込んだ後、ナノコラムLED画素30の、アノード54を接触させる部分の絶縁層40を除去する。
次に、ナノコラムLED画素30上および絶縁層40上に、アノード54を形成する。また、絶縁層40上に第2パッド62を形成する。
以上の工程により、映像表示デバイス100を製造することができる。
3. 映像表示デバイスの変形例
次に、本実施形態の変形例に係る映像表示デバイスについて、図面を参照しながら説明する。図6は、本実施形態の変形例に係る映像表示デバイス200を模式的に示す平面図である。なお、図6では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示している。
以下、本実施形態の変形例に係る映像表示デバイス200において、本実施形態に係る映像表示デバイス100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
映像表示デバイス100では、複数のナノコラムLED画素30が同じ色で発光する例について説明した。
これに対し、映像表示デバイス200では、図6に示すように、二次元に配列されたナノコラムLED画素30のうちの、第1ナノコラムLED画素30Rと、第2ナノコラムLED画素30Gと、第3ナノコラムLED画素30Bとは、異なる色で(異なるピーク波長で)発光する。例えば、第1ナノコラムLED画素30Rを構成するナノコラム32と、第2ナノコラムLED画素30Gを構成するナノコラム32と、第3ナノコラムLED画素30Bを構成するナノコラム32とを、直径が異なるように形成することにより、ナノコラムLED画素30R,30G,30Bは、異なる色で発光することができる。すなわち、映像表示デバイス200では、異なる色で発光するナノコラムLED画素30を、モノシリックに形成することができる。例えば、第1ナノコラムLED画素30Rは、赤色で発光し、第2ナノコラムLED画素30Gは、緑色で発光し、第3ナノコラムLED画素30Bは、青色で発光する。
なお、ナノコラムLED画素30R,30G,30Bの数および配置は、図示の例に限定されず、任意に設定可能である。
映像表示デバイス200では、1つの映像表示デバイス200において異なる色の光(具体的には、赤色光、緑色光、および青色光)を発光可能であるため、プロジェクターの構成を簡素化することができる。すなわち、後述するように、映像表示デバイス200を有するプロジェクターは、映像表示デバイスの数を減らすことができ、さらにクロスダイクロイックプリズムを用いなくてよい。
4. プロジェクター
次に、本実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照しながら説明する。図7は、本実施形態に係るプロジェクター300を模式的に示す図である。なお、便宜上、図7では、プロジェクター300を構成する筐体を省略して図示している。また、図7では、映像表示デバイス100(映像表示デバイス100R,100G,100B)を簡略化して図示している。
プロジェクター300は、本発明に係る映像表示デバイスを含む。以下では、図7に示
すように、映像表示デバイス100(映像表示デバイス100R、映像表示デバイス100G、映像表示デバイス100B)を含むプロジェクター300について説明する。映像表示デバイス100R、映像表示デバイス100G、映像表示デバイス100Bは、それぞれ、赤色光、緑色光、青色光を出射することができる。プロジェクター300は、さらに、投射レンズ(投射装置)304を含む。
映像表示デバイス100R,100G,100Bは、各々のナノコラムLED画素30を映像の画素として画像情報に応じて制御する(変調する)ことで、例えば液晶ライトバルブ(光変調装置)を用いずに、直接的に映像を形成することができる。そして、投射レンズ304は、映像表示デバイス100R,100G,100Bによって形成された映像を、拡大して図示しないスクリーン(表示面)に投射する。
また、プロジェクター300は、映像表示デバイス100R,100G,100Bから出射された光を合成して投射レンズ304に導くクロスダイクロイックプリズム(色光合成手段)302を、含むことができる。
各映像表示デバイス100R,100G,100Bから出射された色光は、クロスダイクロイックプリズム302に入射する。このプリズムは、4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に配置されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成され、カラー画像を表す光が形成される。そして、合成された光は、投射光学系である投射レンズ304によりスクリーン上に投射され、拡大された画像が表示される。
プロジェクター300では、各々のナノコラムLED画素30を制御することで直接的に映像を形成することができ、さらに、上記のように高出力化を図ることができる映像表示デバイス100(映像表示デバイス100R,100G,100B)を含む。そのため、プロジェクター300は、小型で高い輝度を有することができる。
5. プロジェクターの変形例
次に、本実施形態の変形例に係るプロジェクターについて、図面を参照しながら説明する。図8は、本実施形態の変形例に係るプロジェクター400を模式的に示す図である。なお、便宜上、図8では、プロジェクター400を構成する筐体を省略して図示している。また、図8では、映像表示デバイス200を簡略化して図示している。
以下、本実施形態の変形例に係るプロジェクター400において、本実施形態に係るプロジェクター300の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
プロジェクター300では、図7に示すように、3つの映像表示デバイス100R,100G,100Bを有していた。これに対し、プロジェクター400では、図8に示すように、1つの映像表示デバイス200を有している。
映像表示デバイス200は、上記のように、3色の光(赤色光、緑色光、青色光)を出射することができる。映像表示デバイス200から出射された光は、クロスダイクロイックプリズムに入射せず、直接、投射レンズ304に入射する。
プロジェクター400では、プロジェクター300に比べて、映像表示デバイスの数を減らすことができ、さらにクロスダイクロイックプリズムを用いなくてもよい。そのため、プロジェクター400は、簡素な構造を有することができる。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10…支持基板、15…テンプレート基板、20…共通層、22…上面、30…ナノコラムLED画素、30R…第1ナノコラムLED画素、30G…第2ナノコラムLED画素、30B…第3ナノコラムLED画素、32…ナノコラム、34…n型半導体層、36…発光層、38…p型半導体層、40…絶縁層、50…電極、52…カソード、54…アノード、60…第1パッド、62…第2パッド、100…映像表示デバイス、200…映像表示デバイス、300…プロジェクター、302…クロスダイクロイックプリズム、304…投射レンズ、400…プロジェクター

Claims (7)

  1. 複数のナノスケールの柱状結晶構造体を含み、かつ、二次元配列された複数のナノコラムLED素子と、
    前記複数のナノコラムLED素子の各々に、独立に電流注入可能な電極と、
    を含む、ことを特徴とする映像表示デバイス。
  2. 前記柱状結晶構造体は、GaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、およびInGaAlNのいずれかを含んでいる、ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示デバイス。
  3. 前記複数のナノコラムLED素子は、第1の方向および前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って二次元配列され、
    前記電極は、
    前記第1の方向に沿って配列された複数の前記ナノコラムLED素子と電気的に接続されたアノードと、
    前記第2の方向に沿って配列された複数の前記ナノコラムLED素子と電気的に接続されたカソードと、
    を有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の映像表示デバイス。
  4. 前記第2の方向に沿って配列された複数の前記ナノコラムLED素子は、共通層上に形成され、
    前記カソードは、前記共通層上に設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載の映像表示デバイス。
  5. 前記共通層は、前記第1の方向に沿って複数設けられ、
    複数の前記共通層は、電気的に分離されている、ことを特徴とする請求項4に記載の映像表示デバイス。
  6. 前記複数のナノコラムLED素子のうちの第1ナノコラムLED素子と第2ナノコラムLED素子とは、異なる色で発光する、ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の映像表示デバイス。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の映像表示デバイスと、
    前記映像表示デバイスによって形成された映像を投射する投射装置と、
    を含む、ことを特徴とするプロジェクター。
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