JP2014153340A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1のドップラーセンサ61を収容する主ケースと第2のドップラーセンサ95を収容するサブケース3をレール体4で連結し、レール体4を主ケース内に格納させることで主ケースとサブケース3の間隔を変更可能とした携帯可能な測定装置1において、起立補助をするためのスタンド71を主ケースに併設し、スタンド71が主ケース内部のスライド領域に主ケース外方からスライド移動して格納される格納位置と、スタンド71の前端が主ケースの底蓋7の外側に向かって延出される使用位置との2つの配置位置を取り得るようにした。
【選択図】図5
Description
特許文献1の速度測定装置においてはゴルフのヘッド速度又はゴルフボールの打ち出し速度を測定する場合には、それらの測定位置が地面にごく近い位置であることから特許文献1の図3及び図9のようにケース本体10(筐体)を地面に寝かせてホーンアンテナ23をゴルフボールの後方位置でゴルフボール方向に向けて置いた状態で測定動作をすることになる。
しかしながら、携帯することが可能であることから携帯時のスタンド不使用時に外部に露出しているようでは、スタンドが邪魔となって携帯性が悪くなる。また、デザイン的にも筐体のデザインと必ずしもそぐわないため、スタンドが外部に大きく露出せず、しかも使用に際してはしっかりとスタンドとしての機能を発揮して速度測定装置を起立させることが可能となる技術が求められていた。
更に、このような速度測定装置以外でも携帯可能なように電子機器でスタンドを使用して起立させる必要のある装置では同様の課題が生じていた。
本発明は、上記諸問題を解消するためになされたものであり、その目的は、スタンド部が外部に大きく露出せず、しかも使用に際してはスタンド部としての機能を発揮しうる携帯することが可能な電子機器を提供することである。
このような構成においては、連結体で連結された第1の筐体と第2の筐体について、第1の筐体に起立補助をするためのスタンド部材を併設し、スタンド部材は使用しない際には第1の筐体内部の格納スペースに格納でき、使用する際には引き出して第1の筐体の底面の周方向に向かって延出された使用位置とすることができるため、電子機器の携帯の際にスタンド部材が邪魔になることがなく、スタンド部材が格納スペースに格納されることで筐体のデザインもスタンド部材をそれほど意識する必要がない。また、格納スペースから第1の筐体外方に引き出すことで使用位置にセットすることも容易に行うことができる。
また、「スタンド部材」としては例えば、前端を第1の筐体の底面の周方向に向かって延出することで、スタンド部材によって第1の筐体の底面とともに起立を補助できる形状とするとよい。スタンド部材の前端を第1の筐体の底面の外側方向に向かって延出させる場合には水平に延出させてもよく、若干斜め下方に向かって延出させてもよい。
また、「電子機器」としては例えば集積回路を制御機構として有する機器一般とするとよく、ここでは携帯して持ち運べる小型の機器とすると特によい。例えば、携帯電話、携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)、タブレット型端末、携帯ラジオ、携帯ナビゲーション装置、速度測定装置等が一例として挙げられる。
これは、第1の筐体がスタンド部材で起立補助されている場合の第1の筐体に対する第2の筐体の配置位置の具体的な場合を例示した構成である。第1の筐体に対して例えば垂直方向に第2の筐体を配置させるような電子機器とするとよく、このように安定性が悪くなるような筐体の配置においてはスタンド部材を併設するメリットが大きい。例えば、所定地点から物体が飛び出す際の仰角を測定する機能を有する速度測定装置において、第1の筐体に第1のドップラーセンサを配置し、垂直方向に離間した第2の筐体に第2のドップラーセンサを配置することで角度演算が可能となるため、このような機能を有する速度測定装置において必要な構成である。
これは、連結体を格納して第1及び第2の筐体の間隔を変更する具体的な場合を例示した構成である。第1の筐体でも第2の筐体でもあるいは両方の筐体でも連結体を格納することで第1及び第2の筐体の間隔を変更することができる。また、完全に連結体を筐体内部に格納することで第1及び第2の筐体が接近して全長をコンパクト化することにも貢献し携帯性が向上する。
手段4として、前記連結体は前記第1の筐体の内部に格納させるようにするとよい。これも、連結体を格納して第1及び第2の筐体の間隔を変更する具体的な場合を例示した構成である。つまり、連結体をスタンド部材が格納される第1の筐体側に格納することを明確にした構成である。これによって連結体及びスタンド部材をまとめて1つの筐体側に格納することができ、設計において格納のための格納スペースを第1の筐体側だけに設けることを考慮すればよくなる。
このように構成することで、上記作用に加え、連結体とスタンド部材の格納の際の進退方向が揃うことになって収納の際に連結体とスタンド部材が交錯することがなくなり設計がしやすくなる。また、連結体とスタンド部材のそれぞれの格納スペースも二次元的に広がることもなくなる。更に、両者を隣接させるように格納することが可能となるため格納スペースも小さく設計することができ、全体のコンパクト化が図られて携帯性が向上する。特に手段4のように連結体及びスタンド部材をまとめて1つの筐体側に格納する場合にはこのように構成することがよい。
このように構成することで、上記作用に加え、格納のためにスタンド部材を進退させる方向とスタンド部材を使用するためのスタンド部材を延出させた方向とを大きく異なる角度とすることができるため、スタンド部材を長く構成しても筐体を格納の際の進退方向のみ長尺に構成すれば格納できるため、例えば垂直方向をスタンド部材の格納のために長尺に構成しても、幅方向はスタンド部材の長さの影響は受けないため小さく構成することが可能となり、全体のコンパクト化が図られて携帯性が向上する。
手段7として、前記回動支点は前記スタンド部材の前記第1の筐体からの脱落を防止するための脱落防止手段を兼ねるようにするとよい。
このように構成することで、上記作用に加え、スタンド部材を格納位置から外方に引き出した際に脱落することがなくなると同時に、外方に引き出した状態からその位置を基点として回動させてスタンド部材を使用位置に配置させることができ、スタンド部材を使用位置に配置させる操作をスムーズにかつ簡単に実行することができる。脱落防止手段を兼ねた回動支点はスタンド部材を引き出した状態で例えば第1の筐体側に形成された係合部に回動可能に係合することがよい。スタンド部材は回動支点で脱落が防止されるものの、第1の筐体からは例えば係合部との係合関係を解除することで第1の筐体から取り出すことが可能であるような構成がよい。
手段8として、前記回動支点は前記スタンド部材の基部が外方に向かって屈曲して鉤状に形成されるようにするとよい。
このように構成することで、上記作用に加え、鉤状部分の外方に張り出した突起部を第1の筐体側の軸受けで支持させることでスタンド部材を引き出した際に速やかに回動可能となる。また、このような軸受け機構によって軸受けに係合させることでスタンド部材の引き出し位置での脱落を防止する構造が簡単に実現できることとなる。
このように構成することで、上記作用に加え、スタンド部材として嵩張ることなく狭い第1の筐体内部に格納する場合にも有利であり、しかも幅広に構成できるため安定性がよくなる。
手段10として、前記スタンド部材は一対の対向する脚部と、同脚部の一端間を連結する連結部から構成された凵形状の本体を有しており、前記回動支点を前記両脚部の開放端位置に形成するようにするとよい。
このように構成することで、上記作用に加え、スタンド部材として嵩張ることなく、しかも幅広に構成できるため安定性がよくなる。そして、回動支点を両脚部の開放端位置に形成することで一対の回動支点を離間した対向位置に配置することができるため、スタンド部材を安定して回動させることができる。
手段11として、前記スタンド部材を鋼材を屈曲して構成するとよい。
このようにスタンド部材を鋼材を屈曲して構成することで、簡単にかつ安価にスタンド部材を構成することが可能となる。また、スタンド部材を1本の鋼材で凵形状とした場合には両脚部の開放端を屈曲させるだけで簡単に回動支点を形成することができる。
このように構成することで、上記作用に加え、スタンド部材を格納した際に格納したスタンド部材が自重で引き出し方向に下がってきてしまうことが防止できる。格納位置保持手段はスタンド部材の格納方向への移動に伴って徐々に干渉してスタンド部材の格納位置への進出は許容するものの、スタンド部材が自重で下がらない程度の保持力で格納直前にスタンド部材と係合することがよい。
このように構成することで、上記作用に加え、第1の筐体は重心が筐体の周縁方向に偏心しており、その重心が偏った方向に同期して(つまり、概ねその方向に向かって)スタンド部材は延出される。つまり、倒れやすい方向にスタンド部材が配置されることとなる。このように重心を筐体の周縁方向に偏心させるのは、それによって倒れやすい方向を積極的に作り出し、スタンド部材の延出方向を倒れやすい重心の偏心方向と同期させることで重心の偏心方向に倒れようとする第1の筐体をスタンド部材の反力で支えようとする発想である。これによってむしろ重心が偏っていない場合よりも確実に機器を起立させることが可能となる。ここに「重心が筐体の周縁方向に偏心」という場合においては重心が必ずしも筐体の内部に存在していなくともよい。筐体外にあってもスタンド部材で支持することで機器を起立させることが可能だからである。
手段14として、前記第1の筐体は1方向に傾斜した外観を有し、前記第1の筐体の重心は傾斜方向に偏心しているとよい。
このように構成することで、上記作用に加え、スタンド部材は第1の筐体の傾斜した方向に向かって延出されることとなり、傾斜した方向に倒れようとする第1の筐体をスタンド部材の反力で支えることで傾斜していない機器と比較してより確実に機器を起立状態に保持させることができる。
手段15として、前記スタンド部材の延出方向に対して逆方向を向いた面に表示手段を形成するようにするとよい。
このように構成することで、上記作用に加え、下方位置に設置された電子機器において傾斜することによって上方向を向いた面に表示手段が形成されることとなり、表示手段が見やすくなる。表示手段とは例えば、液晶パネル、モニターディスプレイ、表示ランプ等が挙げられる。
このように構成することで、上記作用に加え、連結体は自身が格納される第1及び/又は第2の筐体の内部の左右一対のガイド部材間に挟持され、これらガイド部材の対向する内面に形成された一対の第1の平面に案内されるためスムーズに進退することとなる。
手段17として、前記連結体は同連結体が格納される前記第1の筐体の内部に配設された左右一対のガイド部材間に挟持され、前記ガイド部材の対向する内面に形成した平行な第1の平面に案内されて進退するとともに、互いに逆方向を向いた前記一対のガイド部材の外面には平行な第2の平面が形成され、前記スタンド部材は前記第2の平面に案内されて前記格納スペースを進退するようにするとよい。
このように構成することで、上記作用に加え、連結体は自身が格納される第1の筐体の内部の左右一対のガイド部材間に挟持され、これらガイド部材の対向する内面に形成された一対の第1の平面に案内されるためスムーズに進退することとなる。一方同じく第1の筐体内に格納されるスタンド部材は互いに逆方向を向いた一対のガイド部材の外面の平行な第2の平面によって案内されるためスムーズに進退することとなる。つまり、同じガイド部材の内側と外側において連結体とスタンド部材は重複状に進退することが可能となる。これによって第1の筐体の内部において連結体とスタンド部材がスムーズに進退できるとともに進退する際のスペース的な無駄がなくなる。
この機能は、機器には第1及び第2の電子機構部があるため、これら2つの電子機構部を両方とも用いて機能を発揮させることができるのであるが、いずれか一方を優先して用いた機能を選択することを可能としたものである。いずれか一方を優先して用いた機能を選択する手段として、例えば、選択スイッチを押していずれかの機能を選択することや、第1の筐体と第2の筐体を所定の配置位置、例えば接近させたり逆に、離間させたりすることで入力スイッチ(近接スイッチ、光センサ、リミットスイッチ等)が入り切りされていずれかの機能が選択される構成のようにするとよい。
例えば、ゴルフのヘッド速度(又はゴルフボールの打ち出し速度)を測定するとともに、所定地点から物体(ゴルフボール)が飛び出す際の仰角を測定する機能を有する速度測定装置を例にとる。ゴルフのヘッド速度を測定する機能を第1の電子機構部を使用した機能とし、仰角を測定する機能を第2の電子機構部を使用した機能とした場合に、仰角を測定しないことを選択する場合にはゴルフのヘッド速度を測定する機能のみを(つまり第1の電子機構部のみを使用するように)設定するとよい。
手段19として手段1〜18のいずれかの構成に加えて、前記第1及び第2の電子機構部はこれら機構部によって実行される機能のうち一方のみを用いた機能と、これら双方を用いた機能とを選択する手段を備えるようにするとよい。
上記でいえば、ヘッド速度を測定する機能だけを選択したり、仰角を測定する機能とゴルフのヘッド速度を測定する機能の両方とも選択したりすることがよい。
このように構成することで、第1の筐体と第2の筐体の間隔を狭めるだけでスイッチが制御されることとなる。スイッチの状態の変化としては、例えば間隔を狭めた際にスイッチをオンにする、あるいは、逆にオフとするとよい。連結体で連結されて第1及び第2の筐体の間隔が変更可能である電子機器において、第1及び第2の筐体の間隔が広くなっていることが、第1及び/又は第2の電子機構部の機能の発揮できる使用状態を意味するものとして、第1及び第2の筐体の間隔が狭くなることで自動的にスイッチがオフとされ所定の機能が停止されるような構成とすれば、機器の所定の機能をオフとする手間を省くことができる。
このように構成することで、上記作用に加え、検出手段によって筐体外部の状況を検出し、第1及び第2の電子機構部はその検出結果を利用して所定の機能を発揮する際のデータとすることが可能となる。
ここに「筐体外部の状況を検出するための検出手段」とは具体的に例えば、ドップラーセンサー、マイクロフォン、ラジオ用のアンテナユニット、GPS(Global Positioning System)や地上波デジタルテレヴィジョン等の電波受信用のアンテナユニット等が一例として挙げられる。特に前記第1の電子機構部の検出手段と第2の電子機構部の検出手段として同一構成の検出手段を備えるとよい。例えば同一構成のドップラーセンサとしたり、同一構成のカメラとしたりするとよい。
このように構成することで、上記作用に加え、ケーブルを外部に露出させなくとも第1又は第2の電子機構部と制御部とが常に連結された状態となり、ケーブルに余裕を持たせることで第1又は第2の筐体の間隔が変化してもケーブルの接続状態は維持されることとなる。
このように構成することでケーブルがダメージを受けることが少なくなる。例えば、接触軽減手段は、接触軽減手段を設けない場合よりも単位面積当たりの接触力を軽減する構成とするとよい。接触軽減手段は、例えば、通常の筐体内部の構造とは異なる構造とするとよい。例えば、ケーブルと接触する部位を、点または線で接触する構成とするのではなく、面で接触する構成とするとよい。例えば、接触軽減手段は、例えば、面取りとしたり、R面(湾曲面)としたりするとよい。接触する部位としては、例えば、ケーブルの方向転換部を接触する部位とするとよい。例えば、ケーブルが第1又は第2の筐体内部の方向転換部と接触する際には方向転換部に面取りを施す構成とすれば経年の使用によって方向転換部と摺り合うことが多くなってもケーブルがダメージを受ける可能性が低くなる。特に上記手段22のようにケーブルを連結体の内部空間を介して第1及び第2の筐体間に配設する場合にはケーブルが擦れ合う機会も多くなるためこのように方向転換部に面取りが施されていることは非常によい。
このように構成することで、上記作用に加え、連結体を外方に引き出した際に連結体が第1又は第2の筐体から脱落することがなくなる。
手段25として手段1〜24のいずれかの構成に加えて、前記連結体が格納される前記第1及び第2の筐体の少なくとも一方の筐体と、前記連結体との間には前記連結体を所定の進出位置で保持するための位置決め手段が配設されているようにするとよい。
このように構成することで、上記作用に加え、連結体を外方に引き出した際に連結体が所定の進出位置で保持されることとなる。特に手段24において脱落防止手段が機能する位置でちょうど位置決め手段が機能する構成とするとよく、連結体を外方に引き出しきった位置が第1及び第2の筐体の離間した際の定位置となる構成すると特によい。また、第1及び第2の筐体が最接近した(両者が当接した状態)でもちょうど位置決め手段が機能する構成とするとよく、第1及び第2の筐体の最接近した際の定位置となる構成とすると特によい。
この構成は上記位置決め手段の具体的な場合を例示した構成である。このように構成することで、上記作用に加え、第1の係合部の揺動基部は第1の筐体への侵入位置を基準として揺動端よりも奥方向に配置されているため、連結体側の第2の係合部と係合する際には連結体を第1の筐体から抜き出す方向では揺動方向が外方に拡開する方向となるので連結体を速やかに抜き出し方向に移動させることができる。一方、連結体を第1の筐体方向に進入させる方向に移動させる場合では揺動端を連結体方向に揺動させる力が働くこととなる。しかし、その際に第1の係合部と第2の係合部が噛んでしまい連結体がスムーズに移動できなくなるような状態が生じるおそれがある。その場合に強い力で連結体を第1の筐体方向に進入させるように押し込んでも第1の筐体と第2の筐体が当接することとなるため、連結体に必要以上に強い力が作用して連結体がダメージを受けることはない。ここで、もし、第1の係合部において揺動基部と揺動端の向きがこのような構成とは逆であるとすると、第1の筐体と第2の筐体が離間する方向で強い力が作用することとなるので連結体がダメージを受けるおそれがある。
図1、図2、図4及び図5等に示すように、電子機器としての携帯可能な測定装置1は、第1の筐体としての主ケース2と第2の筐体としてのサブケース3を備えている。主ケース2とサブケース3は連結体としてのレール体4によって連結されている。以下の、説明においては図2(b)における主ケース2側を基準にサブケース3方向を上側とする。また、図2(b)において正面を向いている側を裏面(背面)側とする。
まず、主ケース2側の構成を主として説明する。主ケース2は前蓋5と後蓋6と底蓋7とから構成されている。各蓋5〜7ともに硬質の樹脂とするとよく、本実施例ではポリカーボネート製の一体成型品で構成されている。前蓋5は長方形形状の前面板5aと、前面板5aの左右位置に配置され前面板5aの面方向に対して鈍角状に張り出した左右側板5b、5cと、前面板5aの上下位置に配置され前面板5aの面方向に対して直交して張り出した上部及び下部側板5d、5eとによって構成されており、図1のような斜め外方からの目視では薄板状の外観を呈するカバー体である。図4〜図6に示すように、前蓋5の左右側板5b、5cの後方側を向いた(後蓋6側を向いた)端面には周方向に沿って散点的に噛み合い用の爪片8が形成されている。
前面板5aには入力手段としての透明なタッチパネル9が配設されている。タッチパネル9の下層位置(内側位置)には主ケース2内に配置された表示手段としての液晶パネル10のパネル面が露出させられている。液晶パネル10の下部位置であってタッチパネル9上には入力手段としてのホームボタン/メニューボタン11が配設されている。タッチパネル9の上部肩寄り位置にはランプ12が配設されている。ランプ12は2色のLEDから構成され、LEDの色の違いで充電中と充電完了を報知するとともに、2色同時に発光することで電源ON時を報知する。左側板5bには後述する電源用端子58及びマイクロSD用スロット59を保護するシリコーンラバー製の保護カバー13と機器を起動するためのメインスイッチ14が配設されている。
図4、図5及び図10(a)(b)に示すように、前蓋5の前面板5aの裏面側には液晶パネル10と同液晶パネル10を保持するホルダー21及び制御基板22がユニット化され取り付けられている。図4に示すように、制御基板22に隣接した位置には電源用端子58とマイクロSD用スロット59が配設されている。
図5、図11及び図12に示すように、底蓋7の底面7a中央から若干前方に寄った位置には表裏に連通する横方向に延びる長尺の透孔17が形成されている。底蓋7中央の透孔17に面した位置には凹部状に形成された略半月形状の平面外郭を有する指挿入部18が形成されている。指挿入部18の前方に隣接した位置には前端が透孔17の縁位置に略一致するとともに指挿入部18の最深部と略同じ高さで(つまり底面7aよりも一段下がって構成された)張り出し部19が形成されている。張り出し部19の両端位置には規制片20が形成されている。
指挿入部18の左右位置には直線状でかつ平行な一対のスタンド固定溝29が形成されている。スタンド固定溝29は横断面形状U字状の内周を有する溝であって、透孔17位置を基部としてあたかも底蓋7を削るように後方に向かって延出されて底蓋7の側面位置に開口されている。スタンド固定溝29は後述するスタンド71が溝内に嵌合された状態で、スタンド71がスタンド固定溝29から底面7aよりも外側に露出しない深さ(つまりスタンド71の径以上の深さ)に形成されている。また、両スタンド固定溝29の間隔はスタンド71の脚部72の間隔に対応する。両スタンド固定溝29の長手方向中央付近には底面7aから両スタンド固定溝29内にわずかに進出した係合片30が張り出し状に形成されている。底面7aの前方寄り両側と後方寄り両側にはいずれも同形状に構成された部分球形状の(ドーム状の)接地用突起23が形成されている。このように複数の接地用突起23が散点的に配置されているため、設置される面に多少の凹凸があってもがたつかずに設置することが可能となる。各接地用突起23に隣接した位置にはねじ孔25が形成されている。
また、このように組み立てられてた主ケース2は図4に示すように底蓋7の底面7aの面方向p1に対して後傾している。つまり、主ケース2の前後の面(蓋5の前面板5aと後蓋6のカバー本体6aにおける前面板5aに対向する面)は垂直方向p2に対して後方に傾いた状態(実施の形態では10度に設定)に配置される。上部側板5dと上部側板6bの接合された上面は平面に構成されるが、主ケース2がこのように設置状態で後傾となるため底面7aに対しては傾斜面となる。
ベースプレート32は外周に縁取り状に形成された補強リブ34を備えた略長方形形状の外形の板体である。ベースプレート32はガイドブロック33と中央上部に形成された下垂プレート35とガイドブロック33の下端位置に配設された連結プレート36とによって窓枠状に包囲された長方形形状の中央開口部37を備えている。ベースプレート32において両ガイドブロック33の左右外方の上下に延びる領域をスタンド滑走部38とする。スタンド滑走部38の後面は後述するスタンド71が当接する面であり滑らかな平面として構成されている。連結プレート36の下方位置には連結プレート36と左右のスタンド滑走部38によって画定された略方形の切り欠き部39が形成されている。切り欠き部39の左右縁位置の後方側には補助リブを兼ねた補助案内プレート40が形成されている。左右のスタンド滑走部38の前面であって切り欠き部39の両側位置には機器取り付け用の部材として位置決めスタッド41及び雌ねじスタッド42が形成されている。ベースプレート32の前面側であって前記中央開口部37に交差する位置には方形の位置決めフレーム43で包囲された電池収容部44が形成されている。
両ガイドブロック33の下方位置には後方に張り出した機器吊り下げ部53が形成されている。機器吊り下げ部53の下面側の取り付け面は平面に構成され、機器取り付け用の部材として位置決めスタッド54及び雌ねじスタッド55が形成されている。両ガイドブロック33の中間位置であって補強リブ34の一部には左右方向に延びるケーブル通過用スリット57が形成されている。ケーブル通過用スリット57の内部は鋭角な角部とならないように接触軽減手段として面取り加工がされている。
また、図4〜図6及び図8に示すように、機器吊り下げ部53には第1の電子機構部に相当する第1のドップラーセンサ61が配設されている。第1のドップラーセンサ61はセンサ用基板62を取り付けたセンサ本体63と、ホーン部64とから構成されている。第1のドップラーセンサ61(センサ本体63)は出力周波数が24.15GHzのマイクロ波をホーン部61から連続的に放射して、反射した反射波よりドップラー信号を検出する。
第1のドップラーセンサ61はセンサ用基板62を介して位置決めスタッド54及び雌ねじスタッド55によって支持され、雌ねじスタッド55に対してねじ67によって固定されている。図5に示すように、ホーン部64は切り欠き部39下方位置にガイドブロック33と交差するように配置され前方側に指向させられている。図4及び図5に示すように、ホーン部64の前面に近接した位置にレドーム68が前記位置決めスタッド41及び雌ねじスタッド42によって支持され、雌ねじスタッド42に対してねじ69によって固定されている。図4及び図5に示すように、主ケース2としては水平設置面Gに起立させた状態では後傾状態となるが、そのような設置状態でホーン部64は底面7aと平行な(p1方向、水平設置面G方向にも平行)方向に正対するように支持されている。そして、レドーム68は面方向が底面7aに垂直となるように支持されている。
図4及び図10(a)(b)に示すように、スタンド71はスライド領域S2内に屈曲部74側を格納方向の先端側として上下方向に進退可能に配設されている。スタンド71は図10(a)に示すようにスタンド滑走部38と後蓋6で規制された前後幅(スタンド71の径よりもわずかに幅広)内に収納され、かつ図6の実線で示すように脚部72を両ガイドブロック33の外面33b間を左右から挟持させて外面33b(及び補助案内プレート40)を進退時の案内面としている。つまり、図6に示すように、スタンド滑走部38外面33bとの交差したコーナー部分を進退することとなる。このようにスタンド71の脚部72によって両ガイドブロック33の外面33b間を挟持させるために、当初のスタンド71の取り付け時において両脚部72を窄まった状態から拡開させて付勢力を持たせるようにして両ガイドブロック33の外面33b(又は補助案内プレート40)に当接させている。
底蓋7に形成された前記透孔17はスタンド71が主ケース2内外に出没する際の出入り口であって、スタンド71が格納位置に格納されている状態においては図11(a)で示すようにスタンド71の連結部73が透孔17内において規制片20上に当接した状態で配置される。つまり、連結部73のみ主ケース2内に進出することができない。このとき、連結部73は底蓋7の底面7aから底方向にわずかに突出するものの、接地用突起23より下方に至ることはない。連結部73は指挿入部18に面して配置され、指挿入部18から操作する指を挿入して連結部73の裏側(つまり、主ケース2を向いた側)に指を配置させることが可能となる。スタンド71を引き出し操作する際には指を指挿入部18に挿入し連結部73に引っ掛けることで脚部72側を主ケース2から容易に外方に引き出すことができる。
図5に示すように、スタンド71を使用位置とした場合において測定装置1(主ケース2)を水平設置面Gに設置すると、スタンド71の延出方向先端(連結部73中心)は水平設置面Gに接地した状態では水平設置面Gと底面7aが平行に配置されるように設計されている。つまり、スタンド固定溝29の深さは長さ方向において均等な深さではなくスタンド71の長さを考慮して透孔17から離れるほど(外方ほど)浅くなるように構成され、水平設置面Gに測定装置1を設置した場合にスタンド71を使用位置とするとちょうどがたつきなくすべての接地用突起23を水平設置面Gにきれいに接地させることとなる。
ここで、スタンド71が格納位置に配置される際の第2及び第3の係合片46、47によるスタンドの保持作用について説明する。
スタンド71の上動に伴って、両屈曲部74はまず第1の係合突起49の斜面に当接し第1の係合突起49を押圧する。するとその押圧作用によって第2及び第3の係合片46、47は揺動基部を中心に揺動するため屈曲部74は第1の係合突起49を乗り越えることができ、載置面51に達すると同時に押圧作用が解除されて第2及び第3の係合片46、47は原位置に復帰する。屈曲部74は第2の係合突起50の当接面50aによってそれ以上の上動が規制され載置面51に安定的に配置されることとなる。この際の屈曲部74の位置がすなわちスタンド71の格納位置でもある。スタンド71を引き出す際には第1の係合突起49の上記とは逆側の斜面に当接させて第1の係合突起49を押圧することで同様に第2及び第3の係合片46、47を揺動させるようにする。
ここで、本実施の形態では第2の係合突起50は第2及び第3の係合片46、47側に形成されている。屈曲部74の上動を規制するのであれば必ずしも第2の係合突起50は係合片46、47側ではなくスタンド滑走部38(ベースプレート32)側に形成するようにすることも可能である。しかし、その場合には第1の係合突起49と第2の係合突起50の間に係合片46、47の切れ込みが配置されることとなり、場合によっては係合片46、47が揺動した際に屈曲部74がその切れ込みに挟まれてしまうような不具合が生じるおそれがある。しかし、実施の形態のように構成することでそのような不具合が発生するおそれは解消される。
図1〜図3に示すように、サブケース3は主ケース2を圧縮して上下反転した外観を呈している。サブケース3は前蓋81と後蓋82と上蓋83とから構成されている。前蓋81は主ケース2の前蓋5の上下寸法を縮めた形状のカバー体である。主ケース2の前蓋5と同様に長方形形状の前面板81aと、前面板81aから鈍角状に張り出した左右側板81b、81cと、前面板5aの上下位置に配置され前面板5aの面方向に対して直交して張り出した上部及び下部側板81d、81eとによって構成されている。図4及び図5に示すように、前蓋81の左右側板81b、81cの後方側を向いた(後蓋82側を向いた)端面には周方向に沿って散点的に噛み合い用の爪片84が形成されている。
カバー本体82aには上方に向かって突起する機器取り付け用の部材として位置決めスタッド85及び雌ねじスタッド86が形成されている。カバー本体6aの前方寄りにはブラケット90が形成されており、ブラケット90前面には機器取り付け用の部材として位置決めスタッド88及び雌ねじスタッド89が形成されている。ブラケット90に隣接した位置には上蓋固定用の雌ねじスタッド91が形成されている。
図4及び図5に示すように、後蓋82のカバー本体82aの前方側を向いた端面には周方向に沿って散点的に爪片84に対応したキャッチ92が形成されている。
第2のドップラーセンサ95はセンサ用基板96を介して位置決めスタッド85及び雌ねじスタッド86によって支持され、雌ねじスタッド86に対してねじ100によって固定されている。ホーン部98は前方側に指向させられている。図4及び図5に示すように、ホーン部98の前面に近接した位置にレドーム99が前記位置決めスタッド88及び雌ねじスタッド89によって支持され、雌ねじスタッド89に対してねじ109によって固定されている。
上蓋83は前蓋81と後蓋82を連結した状態でのそれらの最下端面の外形形状に対応する外形形状を備えている。上蓋83の裏面には後蓋82側の雌ねじスタッド91上に当接する雌ねじスタッド101が形成されている。
このような構成において、サブケース3は前蓋81の端面と後蓋82の端面を爪片84キャッチ92が噛み合うように連結させ、上蓋83を被せた状態で後蓋82側と上蓋83側の上下に連通する2つのスタッド91、101に対して下方からねじ102を螺合させて組み立てられる。
図1、図5、図6及び図10(a)(b)等に示すように、レール体4は主ケース2内において上下スライド移動可能に支持されている。レール体4はガイドブロック33間(つまりスライド領域S1内)に配置され、スライド領域S1の上方位置に配置されたレール体案内孔16から主ケース2内外に出没する。レール体4はガイドブロック33の内面壁33aと、内面壁33aと直交する方向に配置された下垂プレート35と、レール体案内孔16とによって案内されて上下動する。下垂プレート35には第1の係合片45が形成されているため、レール体4は基本的に移動する際には第1の係合片45の係合突起48を押動しており、第1の係合片45は付勢された状態でレール体4に接することとなる。レール体4の上下動に伴ってサブケース3は主ケース2に対して相対的に接離することとなる。尚、下垂プレート35のレール体4への接触量が多いほどレール体4の保持力が高くなるが、下垂量が多いとレール体4の進退量がそれだけ少なくなるため、接触量を増やすために必要以上に下垂プレート35を下垂させることは好ましくない。
図5に示すように、レール体4の配設状態においてレール体4の係合突起105は中央開口部37内を下垂プレート35の前方位置まで進出して配置されている。つまり、レール体4は下垂プレート35に干渉可能に配置されているため、レール体4は下垂プレート35の下端とその係合突起105が干渉する位置まで上動可能である(図5の状態)。このレール体4が最も上動した位置において第1の係合片45の係合突起48はレール体4の下側の小凹部106に係合されて、サブケース3が保持されることとなる。一方、レール体4が下動してサブケース3が主ケース2に当接する位置では第1の係合片45の係合突起48はレール体4の上側の小凹部106に係合されて、サブケース3が保持されることとなる。図1はサブケース3が最も主ケース2に接近した(最も下動した)状態である。この状態でレール体4は外部にまったく露出せず完全に格納状態となり、主ケース2とサブケース3の外周は滑らかに接続されて両者間に隙間はない。
図5に示すように、サブケース3内のセンサ用基板96間と主ケース2内の制御基板22との間はフレキシブルケーブル(可撓性ケーブル)110によって接続されている。フレキシブルケーブル110はセンサ用基板96からレール体4の上部開口部から内部を通って下方開口部から主ケース2内に至り、ガイドブロック33の中央開口部37から前方側に導かれて上方ベースプレート32の上方に形成されたケーブル通過用スリット57を経由して前蓋5側の制御基板22に接続されている。ここで、レール体4が内部に進入するとその進出量に応じて中央開口部37のレール体4の下方開口部位置も下がることとなって制御基板22までのトータルの距離も長くなる。そのため、フレキシブルケーブル110にはレール体4が最も進入(下動)した位置を基準として長さに余裕を持たせている。
また、フレキシブルケーブル110は制御基板22に近い位置では接触上の観点からなるべく大きく動かないように保持することが好ましい。図5に示すように、ケーブル通過用スリット57を通過したフレキシブルケーブル110は補強リブ34と上部側板5dによって挟まれることからこれより制御基板22側ではフレキシブルケーブル110が動きにくくなっている。
尚、主ケース2内においてもセンサ用基板62と制御基板22との間はケーブルによって接続されているが、本実施の形態ではその説明は省略する。
前記制御基板22は第1及び第2のドップラーセンサ61、95のセンサ用基板62、96から送られてくるドップラー信号成分をA/D変換するアンプ・フィルタ部、CPUやメモリ等で構成された演算部、コンパレータ部を備えている。演算部はアンプ・フィルタ部でA/D変換された2つのドップラー信号成分に基づいて物体(ゴルフボール)が飛び出す際の仰角を演算し、その結果を液晶パネル10に表示させる。また、第1のドップラーセンサ61側のドップラー信号成分に基づいて物体(ゴルフボール)が飛び出す速度及び飛距離を演算し、その結果を液晶パネル10に表示させる。
このような構成の測定装置1を使用する際には、なるべく平坦な場所(上記水平設置面Gのような)に置かれたゴルフボール115の打ち出し位置の後方にゴルフボール115側が前方となるように設置する。設置前においては測定装置1は図2(a)の状態である。そして、下動状態のサブケース3を最も上動位置に移動させるとともに、格納状態のスタンド71を引き出して回動させ使用位置に固定する。この状態が図1の状態である。2つのドップラー信号成分はなるべく離間した位置で取得することが正確な測定に好ましく、本実施の形態では2つのホーン部61、98間の間隔は22cmに設定されている。このような測定装置1をは例えばゴルフボール115後方150cmの位置に設置して、ゴルフボールの打ち出し速度、飛距離とともに仰角を測定する。ゴルフボールはちょうど第1のドップラーセンサ61のホーン部61の正面位置に配置されることとなる。
(1)測定装置1の携帯状態ではスタンド71は主ケース2内に格納でき、サブケース3も主ケース2側に接近させて全長を短くすることができ非常にコンパクト化することができる、一方使用する際には測定装置1の使用に好適な形態に変形することができる。具体的にはスタンド71を格納位置から引き出して使用位置に配置するとともに、サブケース3を主ケース2から離間させた位置に配置することができる。
(2)携帯状態ではレール体4が露出せず、サブケース3と主ケース2は連続した外形形状を呈するためデザインの統一が維持される。また、スタンド71も格納状態で底面7a以外には全く露出しないのでデザインに影響を与えることもない。
(3)レール体4もスタンド71もどちらも主ケース2側に格納でき、かつ両者のスライド方向は一致し、横方向から見ると両者は重複状に格納されることとなる。そのため、格納する際のスペース効率がよく主ケース2の小型化に寄与する。また、スタンド71は格納方向と使用方向の向きが異なり、格納に際しては主ケース2の長手方向に沿って狭い隙間に格納することができるため、この点でも主ケース2の小型化に寄与する。そして使用に際しては外方に大きく張り出させることができるため測定装置1の起立補助に好適である。
(4)測定装置1は設置面に後傾して配置され、測定装置1の重心も後方に偏心することとなるため、その方向が最も倒れやすい方向となる。そして、その後方に向かってスタンド71が延出させて支えるようにしているため、どの方向にも倒れる可能性がある測定装置の起立を補助する場合に比べて本実施の形態では確実に測定装置1の起立を補助することができる。
(5)帯式測定装置1が設置面に後傾するように配置されていても、第1及び第2のドップラーセンサ61、95は水平方向に指向するようになっており、後傾とすることが測定に悪影響を与えることがない。
(6)測定装置1は設置面に後傾して配置されるため、液晶パネル10が上向となり、特に地上近くに配置される測定装置1の液晶パネル10が見やすくなっている。
(7)スタンド71は凵形状の本体形状とされており、脚部72を主ケース2内の両側寄りになるべく接近させて配置させることができるため、測定装置1の保持能力が高い。また、スタンド71は左右方向において鏡像対称形状であるためバランスがよい。
(8)レール体4が進退する際にレール体4内部に配設したフレキシブルケーブル110は主ケース2内で、係合突起105やケーブル通過用スリット57等の方向転換部で摺れる可能性があるが、方向転換部にはいずれも面取り加工がされているためフレキシブルケーブル110がダメージを受けにくくなっている。
(9)スタンド71は両ガイドブロック33の外面33bを付勢力をもって挟持するためスタンド71がスライド移動する際に屈曲部74が外方に広がって周囲の部材に干渉するこがなく安定したスライド移動が可能となっている。
・上記実施の形態の測定装置1は一例であって、他の携帯可能な電子機器に応用するようにしてもよい。例えば、携帯電話、携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)、タブレット型端末、携帯ラジオ、携帯ナビゲーション装置、速度測定装置等が一例として挙げられる。
・上記実施の形態の測定装置1の構成は一例であって、主ケース2やサブケース3の形状は適宜変更可能である。例えば上記実施の形態ではレール体4は1本であったがこれを複数で構成するようにしてもよい。これによってよりレール体4のスライド時の安定性がよくなる。また、上記ではレール体4とスタンド71をともに主ケース2に格納するようにしていたが、レール体4をサブケース3側に格納するようにしてもよい。また、レール体4を主ケース2とサブケース3の両方に格納するようにしてもよい。
・上記実施の形態の測定装置1をゴルフボールの打ち出し速度、飛距離及び仰角以外の測定機能、例えばゴルフのヘッド速度を測定させることがよい。また、ゴルフ以外の例えばテニスの打球速度を測定する測定装置としてもよい。
・主ケース2やサブケース3の材質、ガイドフレーム31の材質、レール体4の材質は上記以外のプラスチックを使用することも可能である。この際に、特にレール体4の素材とレール体4を保持する主ケース2側の部材の素材とが異なる樹脂素材からなる構成とするとよい。これによって長期間レール体4を動かさずに接触させておくと両者がくっついてしまい、伸ばせなくなるという問題を防止できるためである。
・主ケース2とサブケース3を上下反転させて設置するようにしてもよい。
・上記ではレール体4の断面形状は略方形に形成されていたが、レール体4が自転しなければ他の形状で構成するようにしてもよい。
・レール体4を保持する手段として上記のように複数の手段(内面壁33a、下垂プレート35、レール体案内孔16)によって保持されており、安定的に進退するようになっていたが、これに加えて(あるいは一部変更して)レール体4にボールが付勢状態で当接するボールプランジャを主ケース2側に配設するようにしてもよい。
・スタンド71の素材、形状は上記以外の構成でもよい。
・上記ではスタンド71は底蓋7の側面位置から外側に延出するようになっていたが、他の位置例えば後蓋6から延出させるようにしてもよい。
・上記では測定においては情報として常に物体(ゴルフボール)が飛び出す際の仰角と物体(ゴルフボール)が飛び出す速度及び飛距離が測定されて表示されるように構成されていたが、ある機能だけを優先的に選択することも可能である。例えば仰角だけを測定できるように(仰角を測定する機能だけを選択する)することも、速度や飛距離だけを測定できるように(速度や飛距離を測定する機能だけを選択する)ことも可能である。また、ユーザーの選択によって仰角だけを、あるいは仰角、速度及び飛距離のすべてが測定できるように(つまり複数の機能を選択)することも可能である。選択は選択可能な所定のモードを例えばホームボタン/メニューボタン11から液晶パネル10に呼び出して設定することがよい。
また、例えば、主ケース2とサブケース3の間隔が十分開いていない状況ではスイッチが入力されずサブケース3が予定された最も進出させられた位置でスイッチが入って仰角が測定できるようにすることがよい。その場合に予定された位置までサブケース3が進出せず仰角が測定できなくとも速度及び飛距離は測定できるようにすることがよい。逆に、主ケース2とサブケース3の間隔が接近するとスイッチが入って仰角が測定できないようにしてもよい(すべての情報がまったく測定できなくなってもよく、速度及び飛距離だけは測定できるようにしてもよい)。スイッチとしては、例えば近接スイッチ、光センサ、リミットスイッチ等がよい。
・測定装置1の後傾角度は適宜変更可能である。
・その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において変更した態様で実施することは自由である。
Claims (26)
- 第1の電子機構部を収容する第1の筐体と第2の電子機構部を収容する第2の筐体を連結体で連結し、前記第1及び第2の筐体の間隔を変更可能とした携帯可能な電子機器において、
起立補助をするためのスタンド部材を前記第1の筐体に併設し、前記スタンド部材が、前記第1の筐体内部の格納スペースに前記第1の筐体外方からスライド移動して格納される格納位置と、前記スタンド部材の前端が前記第1の筐体の底面の外側方向に向かって延出された使用位置との2つの配置位置を取り得ることを特徴とする電子機器。 - 起立状態で前記第2の筐体を前記第1の筐体よりも設置面から遠い位置に配置することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記連結体を前記第1及び第2の筐体の少なくともいずれか一方の内部に格納させることで前記第1及び第2の筐体の間隔が伸縮することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
- 前記連結体は前記第1の筐体の内部に格納させることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
- 前記スタンド部材は前記格納位置において前記連結体の格納方向に略沿った方向に移動することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子機器。
- 前記スタンド部材を前記格納位置から外方に引き出した際に、前記スタンド部材の基部側に形成された回動支点を基点として前記スタンド部材を前記第1の筐体内に対して相対的に回動させて前記使用位置に配置させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子機器。
- 前記回動支点は前記スタンド部材の前記第1の筐体からの脱落を防止するための脱落防止手段を兼ねていることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
- 前記回動支点は前記スタンド部材の基部が外方に向かって屈曲して鉤状に形成されていることを特徴とする請求項6又は7記載の電子機器。
- 前記スタンド部材は一対の対向する脚部と、同脚部の一端間を連結する連結部から構成された凵形状の本体を有していることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の電子機器。
- 前記スタンド部材は一対の対向する脚部と、同脚部の一端間を連結する連結部から構成された凵形状の本体を有しており、前記回動支点を前記両脚部の開放端位置に形成したことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の電子機器。
- 前記スタンド部材を鋼材を屈曲して構成したことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の電子機器。
- 前記第1の筐体内部に格納位置保持手段を配設し、格納状態の前記スタンド部材を前記格納位置保持手段に干渉させて前記格納位置から引き出し方向への前記スタンド部材の移動を規制するようにしたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の電子機器。
- 前記第1の筐体は重心が筐体の周縁方向に偏心しており、前記スタンド部材の延出方向は重心の偏心方向と同期することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の電子機器。
- 前記第1の筐体は1方向に傾斜した外観を有し、前記第1の筐体の重心は傾斜方向に偏心してることを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
- 前記スタンド部材の延出方向に対して逆方向を向いた面に表示手段を形成するようにしたことを特徴とする請求項14に記載の電子機器。
- 前記連結体は同連結体が格納される前記第1及び第2の筐体の少なくとも一方の筐体の内部に配設された左右一対のガイド部材間に挟持され、前記ガイド部材の対向する内面に形成した平行な第1の平面に案内されて進退することを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の電子機器。
- 前記連結体は同連結体が格納される前記第1の筐体の内部に配設された左右一対のガイド部材間に挟持され、前記ガイド部材の対向する内面に形成した平行な第1の平面に案内されて進退するとともに、互いに逆方向を向いた前記一対のガイド部材の外面には平行な第2の平面が形成され、前記スタンド部材は前記第2の平面に案内されて前記格納スペースを進退することを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の電子機器。
- 前記第1及び第2の電子機構部のいずれか一方を優先して用いた機能を選択する手段を備えることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の電子機器。
- 前記第1及び第2の電子機構部はこれら機構部によって実行される機能のうち一方のみを用いた機能と、これら双方を用いた機能とを選択する手段を備えることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の電子機器。
- 前記第1及び第2の電子機構部は前記第1及び第2の筐体の間隔が狭くなることに基づいてスイッチの状態が変化することを特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載の電子機器。
- 前記第1及び第2の電子機構部は前記筐体外部の状況を検出するための検出手段を備えていることを特徴とする請求項1〜20のいずれかに記載の電子機器。
- 前記第1又は第2の筐体のいずれか一方に制御部が配設されている場合には前記第1又は第2の筐体のいずれか他方の側の前記第1又は第2の電子機構部は前記連結体の内部空間を介して前記制御部にケーブルを接続するようにしたこと請求項1〜21のいずれかに記載の電子機器。
- 前記第1又は第2の電子機構部と前記制御部との間をケーブルで接続する際には前記ケーブルが接触する前記第1又は第2の筐体内部の部位には接触軽減手段を設けることを特徴とする請求項1〜22のいずれかに記載の電子機器。
- 前記連結体が格納される前記第1及び第2の筐体の少なくとも一方の筐体と、前記連結体との間には前記連結体の前記第1の筐体からの脱落を防止する脱落防止手段が配設されていることを特徴とする請求項1〜23のいずれかに記載の電子機器。
- 前記連結体が格納される前記第1及び第2の筐体の少なくとも一方の筐体と、前記連結体との間には前記連結体を所定の進出位置で保持するための位置決め手段が配設されていることを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記載の電子機器。
- 前記位置決め手段による位置決めは前記第1の筐体側に形成された第1の係合部と前記連結体に形成された第2の係合部との係合関係で実現され、前記第1の係合部は前記連結体の進退に伴って前記第2の係合部と係合する際に揺動基部を中心に揺動可能とされるとともに、前記揺動基部は揺動端に対して前記連結体の第1の筐体への侵入位置を基準として奥方向に配置されていることを特徴とする請求項25に記載の電子機器。
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