JP2014151614A - 射出成形体 - Google Patents

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Abstract

【課題】低い射出圧で成形でき、且つ成形不良が生じ難い射出成形体の提供。
【解決手段】板状の形態を有する板状部10と、板状部10において射出成形時に樹脂が注入される点であるゲート点13から周縁部に向かって放射状に延在するとともに、板状部10の面方向又は板厚方向に蛇行するように、板状部10の一方又は両方の面に形成されたリブ状突起である誘導帯14と、を備える射出成形品。
【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形体にかかり、特に大面積板状の薄肉成形体において、突起部又は凹陥部が全面に形成されている場合においても低い射出圧で成形でき、且つ成形不良が生じ難い射出成形体に関する。
薄肉の成形体である薄肉品は、これまで、一般的にバキューム成形法で形成されることが多かった。
しかしながら、突起部や凹陥部が全面に形成されている形態の薄肉品の場合には、バキューム成形法で成形すると、突起部の頂面や凹陥部の底面の肉厚が薄くなり、突起部や凹陥部の間に存在する平面部の肉厚が厚くなる偏肉が生じ易いという問題があった。
これに対して、突起部や凹陥部が全面に形成されている形態の薄肉品を射出成形で成形した場合には、このような偏肉が生じることはほとんどなく、突起部、凹陥部、および平面部の何れも肉厚が均一な製品が得られる。
しかしながら、大面積の薄肉品を射出成形する場合には、金型のキャビティ全体に樹脂を均一に行き渡らせるために、樹脂を高圧で射出する必要があった。
そこで、薄肉成形品において、リブ状突起である誘導帯をゲート点から周縁部に向かって放射状に形成することが検討された(特許文献1,2)。
特開2009−018560号公報 特開2009−160799号公報
しかしながら、薄肉成形品に形成される誘導帯が直線状のもののみである場合には、射出成形条件によっては誘導帯が交差する交差部で樹脂の流れが滞るため、樹脂の射出圧が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、大面積板状の薄肉成形体において、突起部又は凹陥部が全面に形成されている場合においても、低い射出圧で成形でき、且つ成形不良が生じ難い射出成形体の提供を目的とする。
本発明の第1の態様は射出成形体に関し、板状部と、板状部において射出成形時に成形材料が注入される点であるゲート点から周縁部に向かって放射状に延在するとともに、板状部の面方向又は板厚方向に蛇行するように、板状部の一方又は両方の面に形成されたリブ状突起である誘導帯と、を備えることを特徴とする。
前記射出成形体においては、誘導帯が板状部の面方向又は板厚方向に蛇行するように形成されているから、誘導帯を直線状とした場合と比較して、射出成形時において金型キャビティに形成された誘導帯形成溝を流れる成形材料の抵抗が小さいから、より低い圧力で、成形不良を生じさせることなく成形できる。また、誘導帯が直線状の場合と比較して板状部の強度が向上する。
本発明の第2の態様は、第1の態様の射出成形体において、板状部の面から突出する突起部及び開口部の少なくとも一方が板状部に複数形成されているとともに、誘導帯は、板状部の面方向に蛇行しているとともに、平面視で前記突起部及び開口部の間を通過するように形成されていることを特徴とする。
前記射出成形体においては、誘導帯は、板状部の面方向に蛇行しているとともに、平面視で突起部の間を通過するように形成されているから、誘導帯の存在によって突起部の配置に制限が生じることがない。
本発明の第3の態様は、第1の態様の射出成形体において、板状部の面から突出する突起部が板状部に複数形成されているとともに、誘導帯は、前記板状部の板厚方向に蛇行しているとともに、平面視で突起部の少なくとも一部と交差するように形成されていることを特徴とする。
前記射出成形体においては、誘導帯は、平面視で突起部及び凹陥部の少なくとも一部と交差するように形成されているから、板状部に稜状又はリブ状の突起部が形成されている場合のように、突起部や凹陥部を避けて誘導帯を配置することが困難な場合に好適である。
本発明の第4の態様は、第3の態様の射出成形体において、板状部には突起部のみが形成されているとともに、突起部は、互いに平行に形成された稜状又はリブ状の形態を有することを特徴とする。
前記射出成形体においては、互いに平行に形成された稜状又はリブ状の形態を有する突起部が形成されているから、突起部や凹陥部を避けて誘導帯を配置することが困難である。
しかしながら、面視で突起部及び凹陥部の少なくとも一部と交差するように誘導帯を形成することにより、上のような形態の射出成形体においても、成形圧の低下および成形不良の発生防止の効果を達成することができる。
本発明の第5の態様は、第2又は第3の態様の射出成形品において、突起部が製品を収容するブリスタであり、このブリスタの底面にブリスタの開口部に向かって凹陥する凹陥部が形成されていることを特徴とする。
前記射出成形体においては、一の射出成形体のブリスタに製品を収容し、次いで、他の射出成形体を一の積層体に重ね、前記他の射出成形体のブリスタの底面側が前記一の射出成形体のブリスタの開口部に挿入されるようにすることにより、製品は、一の射出成形体のブリスタの内部において、このブリスタの底面と、他の射出成形体のブリスタの凹陥部とで保持される。これにより、一の射出成形体と他の射出成形体との間の面方向のずれが抑制されるだけでなく、ブリスタ内部における製品のがたつきも抑止される。
本発明の第6の態様は、第1〜第5の態様の射出成形体において、成形材料が熱可塑性又は熱硬化性の樹脂であることを特徴とする。
前記射出成形体は、成形材料が熱可塑性又は熱硬化性の樹脂であるから、射出成形体としては最も一般的である。
以上説明したように本発明によれば、大面積板状の薄肉成形体において、突起部又は開口部が全面に形成されている場合においても、低い射出圧で成形でき、且つ成形不良が生じ難い射出成形体が提供される。
図1は、実施形態1に係るプラスチック成形品の構成を示す平面図である。 図2は、実施形態1に係るプラスチック成形品の構成を示す斜視図である。 図3は、実施形態2に係る搬送容器の側面図である。 図4は、実施形態2に係る搬送容器の底面図である。 図5は、実施形態3に係る搬送容器の側面図である。 図6は、実施形態3に係る搬送容器の底面図である。 図7は、実施形態3に係る搬送容器の底面の構成の一部分を示す部分斜視図である。 図8は、実施形態4に係るプラスチック成形品を表側から見たところを示す平面図である。 図9は、実施形態4に係るプラスチック成形品を裏側から見たところを示す平面図である。 図10は、実施形態4に係るプラスチック成形品を裏側から見たところを示す部分斜視図である。 図11は、実施形態5に係る部品載置台を表側の面から見たところを示す平面図である。 図12は、実施形態5に係る部品載置台を裏側の面から見たところを示す平面図である。 図13は、実施形態5に係る部品載置台を裏側の面から見たところを示す部分斜視図であるとともに、前記部品載置台を部品収容溝に直交する面で切断した断面を示す部分断面図である。 図14(A)は実施形態6に係るトレイを下方から見た平面図であり、図14(B)は、図14(A)に示すトレイを図14(A)における平面A−Aに沿って切断した断面を示す断面図である。 図15は、実施形態6に係るトレイを上下逆にした状態で重ね合せた状態を示す断面図である。 図16(A)は、実施形態6のトレイにおいて製品の検品を実施している状態を示す断面図であり、図16(B)は、実施形態6のトレイに製品を収容した状態を示す断面図である。 図17は、実施形態6に係るトレイの別の例につき、下方から見た構成を示す平面図である。
1.実施形態1
以下、本発明の射出成形体の一例であるプラスチック成形品について説明する。
図1及び図2に示すように、実施形態1に係るプラスチック成形品1は、正方形の平面形状を有する板状部10と、板状部10の上側の面から上方に突出する円柱状の突起部11と、板状部10の上側の面に対して下方に凹陥する凹陥部12と、板状部10の中央に位置し、射出成形時に樹脂が注入された点であるゲート点13と、ゲート点13から板状部10の各頂点に向かって放射状に延びるリブ状突起である誘導帯14と、を有する。ここで、凹陥部12は、板状部10の下側の面に対して下方に突出する突起部でもある。
図1および図2に示すように、板状部10には矩形状の開口部15及び円形状の開口部16が形成され、板状部10は、これら開口部15及び開口部16によって4つの区画10A〜10Dに区分されている。そして、各区画の中央部および四隅部には凹陥部12が位置するとともに、2つの隣り合う凹陥部12の間には突起部11が形成されている。一方、各区画10A〜10Dにおける対角線上には、凹陥部12と円形の開口部17とが交互に形成されている。
図1および図2に示すように、誘導帯14は、前述のように、ゲート点13から板状部10の対角線に沿っていた状態10の各頂点に向かって放射状に延びているとともに、凹陥部12と開口部17との間を縫うように蛇行している。但し、誘導帯14の先端は、板状部10の外周よりは中央寄りに位置している。
なお、誘導帯14は、板状部10の両面に形成されているとともに、板状部10の表側面上に形成された誘導帯14と裏側面上に形成された誘導帯14とが平面視で互いに重なるように形成されている。但し、誘導帯14は板状部10の両面に形成されている必要は必ずしもなく、板状部10の表側面及び裏側面の一方にのみ形成されていてもよい。また、誘導帯14を板状部10の両面に形成する場合においても、表側面上に形成された誘導帯14と裏側面上に形成された誘導帯14とが平面視で互いに重なるような形状を有している必要は必ずしもない。
プラスチック成形品1においては、板状部10の両面には、誘導帯14が、板状部10の中央に位置するゲート点13から板状部10の各頂点に向かって放射状に形成されている。そして、誘導帯14は、板状部10の面方向に沿って、凹陥部12と凹陥部12に隣接する開口部17との間を縫うように蛇行している。したがって、板状部10には、開口部15、16、及び17が多数開口しているにも拘わらず、板状部10に誘導帯14を形成しない場合、および誘導帯14が直線状の場合と比較して板状部10の剛性が高い。また、板状部10に誘導帯14を形成しない場合、誘導帯14が直線状の場合、および誘導帯14がジグザグ状に屈曲した形態とされている場合と比較して、射出成形時における樹脂の流れが大幅に改善されるから、プラスチック成形品1のような薄肉で且つ複雑な形状を有する射出成形体の場合においてもより低い樹脂圧で成形でき、偏肉やバリなどの成形不良の発生をより効果的に防止できる。
2.実施形態2
以下、本発明の射出成形体の他の一例である搬送容器について説明する。
実施形態2に係る搬送容器2は、金属シャフト等の機械部品を収容し、搬送するための搬送容器であって、図3及び図4に示すように、上面が開口した有底箱型の本体20と、本体20の底面21から下方に向かって突出し、内部に機械部品が収容される部品収容部22と、を有する。部品収容部22は、8個×6個=計48個設けられている。
部品収容部22は、上面が開口した有底円筒状であり、底面に向かって若干縮小するテーパ状とされている。搬送容器2において、底面21および部品収容部22は、夫々本発明における板状部及び突起部の一例である。
本体20の上面開口部の外周には、外側に向かって延在する鍔状部23が形成されている。
図4に示すように、本体20の底面21の中央には、搬送容器2の射出成形時に樹脂が注入された点であるゲート点24が形成されている。そして、ゲート点24から底面21の各頂点に向かってリブ状の突起である誘導帯25が形成されているとともに、ゲート点24から底面21における短辺の中点に向かって誘導帯26が、長辺の中点に向かって誘導帯27が形成されている。誘導帯25は、底面21の面方向に蛇行するとともに、部品収容部22の通過するように形成された誘導帯25Aと、誘導帯25Aの先端に連続して形成され、底面21の外周に沿って延在する誘導帯25Bと、を有する。誘導帯26は、底面21の長辺に平行な直線状の誘導帯26Aと、誘導帯26Aの先端において底面21の短編に沿って延在する直線状の誘導帯26Bと、を有する。一方、誘導帯27は、底面21の短辺に平行に形成された直線状の誘導帯である。
また、図3及び図4に示すように、本体20の側面および鍔状部23にも誘導帯28が形成されている。
搬送容器2には、直線状の誘導帯26および誘導帯27に加え、部品収容部22の間を蛇行するように形成された誘導帯25Aを有する。したがって、底面21に誘導帯25Aを設けない場合と比較して、底面21の剛性が高く、部品収容部22に収容された機械部品の重量による底面21や本体20の変形を抑えることができる。また、誘導帯が直線状の誘導帯26、誘導帯27、及び誘導帯28のみの場合と比較して射出成形時における樹脂の流れが大幅に改善されるから、搬送容器2のように、全体的に薄肉に形成されているとともに、有底円筒状の部品収容部22が底面21から多数突出した形態を有している形態の射出成形体においてもより低い樹脂圧で成形でき、偏肉やバリなどの成形不良の発生をより効果的に防止できる。
3.実施形態3
以下、搬送容器においてゲート点を複数設けた例について説明する。
実施形態3に係る搬送容器3は、実施形態2の搬送容器2と同様、金属シャフト等の機械部品を収容し、搬送するための搬送容器であって、図5〜図7に示すように、上面が開口した有底箱型の本体30と、本体30の底面31から下方に向かって突出し、内部に機械部品が収容される部品収容部32と、を有する。部品収容部32は、10個×12個=計120個設けられているとともに、等間隔で配置されている。
部品収容部32は、上面が開口した有底円筒状であり、底面に向かって若干縮小するテーパ状とされている。搬送容器3において、底面31および部品収容部32は、夫々本発明における板状部及び突起部の一例である。隣り合う2個の部品収容部32の間には、補強リブ34が設けられている。
本体30の上面開口部の外周には、外側に向かって延在する鍔状部33が形成されている。
図6に示すように、底面31の中央にゲート点35が設けられているとともに、ゲート点36が、ゲート点35を囲むように4点設けられている。ゲート点35からゲート点36に向かって4本の誘導帯37が設けられているとともに、底面31の頂点に向かって各ゲート点36から誘導帯38が1本ずつ、計4本設けられている。
誘導帯37は、120個の部品収容部32のうち、ゲート点35にもっとも近い4個の部品収容部32の近傍からゲート点36に向かって設けられている。誘導帯37は、互いに隣り合う部品収容部32の間を縫うように底面31の面方向に蛇行しているとともに、ゲート点36の近傍において、部品収容部32の間を図6における縦方向に延在する直線状の誘導帯39と、部品収容部32の間を図6における横方向に延在する直線状の誘導帯40と、に分岐する。
誘導帯38も、互いに隣り合う部品収容部32の間を縫うように底面31の面方向に蛇行しているとともに、先端部は、底面31の図6における縦方向の辺に沿って延在する直線状に形成されている。なお、底面31には、ゲート点35から底面31の周縁部に向かって部品収容部32の間を図6における縦方向に延びる誘導帯41及び図6における横方向に延びる誘導帯42が形成されている。誘導帯37〜42は底面31の両側の面に形成されているが、図7に示すように補強リブ34と比較して高さが低い。なお、誘導帯37、誘導帯38、誘導帯39、誘導帯40、誘導帯41、誘導帯42は、何れも底面31の両側の面に形成され、しかも表側面の誘導帯と裏側面の誘導帯とが平面視で互いに重なり合うように形成されている。
実施形態2に係る搬送容器2と同様、搬送容器3には、直線状の誘導帯41及び誘導帯42に加え、部品収容部22の間を蛇行するように形成された誘導帯37及び誘導帯38を有する。ここで、誘導帯37は、本体30の底面31の中央に形成されたゲート点35からゲート点36に向かって伸びる誘導帯であり、誘導帯38はゲート点36から更に底面31の各頂点に向かって伸びる誘導帯である。したがって、搬送容器3は、実施形態2の搬送容器2と比較して更に大面積であるにも関わらず、底面31の剛性を確保でき、部品収容部32に収容された機械部品の重量による底面31や本体30の変形を抑えることができる。また、射出成形時における樹脂の流れが大幅に改善されるから、大面積の底面31から120個と多数の部品収容部32が突出した形態を有する薄肉の樹脂成型体であるにもかかわらず、低い樹脂圧で成形でき、しかも偏肉やバリなどの成形不良の発生が効果的に防止される。
4.実施形態4
以下、本発明の射出成形体において誘導帯が板状部の板厚方向に蛇行している例について説明する。
図8〜図10に示すように、実施形態4に係るプラスチック成形品4は、略一様な厚みを有する板状部43と、板状部43に、行方向および列方向に一定の間隔で形成された球面状の凹陥部44と、を有する。なお、図9に示すように、凹陥部44は板状部43の裏側の面から突出しているから、本発明における突起部の一例である。
板状部43の裏側の面の中央にはゲート点45が形成され、ゲート点45から板状部43の各頂点に向かって誘導帯46が4本放射状に延びている。したがって、誘導帯46は、平面視で一部の凹陥部44と交差するように形成され、図10に示すように、誘導帯46は凹陥部44と交差する箇所においては、凹陥部44の底面に沿って湾曲し、言い換えれば板状部43の板厚方向に蛇行している。
実施形態4のプラスチック成形品4においては、誘導帯46は、板状部43の板厚方向に蛇行した構成とされているから、誘導帯46が存在しない場合と比較して板状部43の剛性が高い。また、誘導帯46が板状部43の面方向にも板厚方向にも湾曲していない場合と比較して、樹脂の流れが改善される。これにより、プラスチック成形品4が薄肉の場合においても低い樹脂圧で成形でき、しかも偏肉やバリなどの成形不良の発生が効果的に防止される。加えて、誘導帯46を、凹陥部44を避けるように蛇行させる必要がないから、金型の作製が容易である。更に加えて、誘導帯46は、凹陥部44における表側の面、即ち種々の機械部品が載置される側の面には形成されていないから、凹陥部44に機械部品を載置する妨げとはならない。
5.実施形態5
以下、本発明の射出成形体において誘導帯が板状部の板厚方向に蛇行している他の一例としての部品載置台について説明する。
実施形態5の部品載置台5は、部品を複数列、本実施形態では8列に並べた状態で収容するための台であって、図11〜図13に示すように、中空板状の本体50と、本体50の表側の面に8本互いに平行に形成され、部品が載置される部品収容溝51と、本体50の裏側の面に部品収容溝51に対して平行に形成されたリブ状突起52と、本体50の裏側の面の中央に形成されたゲート点54と、ゲート点54から本体50の各頂点に向かって放射状に延びる4本の誘導帯53と、を備える。
図13に示すように、本体50の表側の面と裏側の面との間には、厚さ方向に沿って補強壁体55が形成されている。
また、リブ状突起52は、本体50の裏側の面における部品収容溝51に対応する位置に2本ずつ形成されている。そして、本体50の裏側の面における部品収容溝51に対向する部分が、部品収容溝51が凹陥する方向と同方向に、言い換えれば裏側に向かって膨出する膨出部56とされている。部品載置台5において、本体50及び膨出部56は、夫々本発明の板状部及び突起部の一例である。
誘導帯53は、膨出部56およびリブ状突起52が形成する凹凸に沿って蛇行し、言い換えれば本体50の厚さ方向に蛇行している。
実施形態5の部品載置台5においては、誘導帯53は、本体50の厚さ方向、言い換えれば板厚方向に蛇行した構成とされているから、誘導帯53が存在しない場合と比較して本体50の裏側の面の剛性が高い。また、誘導帯53が本体50の面方向にも厚さ方向にも湾曲していない場合と比較して、樹脂の流れが改善される。これにより、部品載置台5は中空の薄肉成形品であるにも拘わらず、低い樹脂圧で成形でき、しかも偏肉やバリなどの成形不良の発生が効果的に防止される。
6.実施形態6
以下、本発明の射出成形品に包含されるトレイについて説明する。実施形態6のトレイ6は、製品を収容して搬送、保管するためのトレイであって、図14(A)、図14(B)、及び図15に示すように、上面が開口した有底箱型のトレイ本体60と、トレイ本体60の底面61から下方に向かって突出し、内部に製品が収容されるブリスタ62と、を有する。実施形態6においては、ブリスタ62は、14個×14個=計196個設けられているが、ブリスタ62の個数は196個には限定されない。トレイ本体60の底面61及びブリスタ62は、夫々本発明の射出成型品の板状部および突起部の一例である。
図14(A)に示すように、トレイ本体60の底面61における下側の面の中央には、射出成形時において樹脂が注入された点であるゲート点63が形成されているとともに、底面61の面方向に蛇行した誘導帯64が、ゲート点63から底面61の各頂点に向かって4本形成されている。誘導帯64は、互いに隣り合うブリスタ62の間を縫うように、言い換えれば平面視でブリスタ62の間を通過するように形成されている。ゲート点63からは、更に、底面61の各辺の中点に向かって直線状の誘導帯65がブリスタ62の間を通るように形成されている。但し、誘導帯64及び誘導帯65の何れも、先端部は、底面61の周縁まで伸びておらず、周縁よりも中央寄りにとどめられている。なお、射出成形条件によっては、図17に示すように、底面61の面方向に蛇行した誘導帯64を省略し、直線状の誘導帯65のみを残してもよい。
図15、図16(A)、図16(B)に示すように、ブリスタ62は、底面62Aと、底面62Aに向かって縮小する円錐面状の側面62Bと、を有し、底面62Aとは反対側において開口する有底円錐台状の突起部である。ブリスタ62の底面62Aには、ブリスタ62の開口部に向かって凹陥する凹陥部62Cが形成されている。
トレイ6を重ねて保管する場合は、図15に示すように、トレイ6を、ブリスタ62の開口部が下方を向くように配置するとともに、下側のトレイ6Bにおけるブリスタ62の外側に上側のトレイ6Aのブリスタ62が嵌るように重ね合せれば、保管時において高さを節約できる。
一方、トレイ6に製品を収納した状態で保管する場合は、トレイ6A(6)及びトレイ6B(6)を図15の状態から上下反転させるとともに、トレイ6Aの各ブリスタ62に所定の製品を収容する。
トレイ6Aの各ブリスタ62に製品を収容したら、図16(B)に示すように、トレイ6Aに収容された製品の上にトレイ6Bを重ねる。このとき、トレイ6Bにおける各ブリスタ62の凹陥部62Cが製品の上端部に嵌合されるようにする。これにより、トレイ6Bのブリスタ62の先端部がトレイ6Aのブリスタ62の内側に挿入されるから、トレイ6Aとトレイ6Bとの面方向に沿った相対的な位置ずれが防止される。
トレイ6Bをトレイ6Aに収容された製品上に載置したら、トレイ6Bの各ブリスタ62に製品を収容する。トレイ6Bの各ブリスタ62に製品を収容したら、トレイ6Bに収容された製品の上にトレイ6Cを重ねる。このとき、トレイ6Cにおける各ブリスタ62の凹陥部62Cが製品の上端部に嵌合されるようにする。これにより、トレイ6Cのブリスタ62の先端部がトレイ6Bのブリスタ62の内側に挿入されるから、トレイ6Bとトレイ6Cとの面方向に沿った相対的な位置ずれが防止される。
このように、図16(B)に示すトレイ積層体においては、トレイ6A、トレイ6B、トレイ6Cの各ブリスタ62に製品を収容するとともにトレイ6A、トレイ6B、トレイ6Cを上下に重ねあわせることにより、トレイ6A,トレイ6B、及びトレイ6Cの相互の面方向の位置ずれが抑止される。同時に、トレイ6Aに収容された製品は、トレイ6Aのブリスタ62の底面62Aとトレイ6Bのブリスタ62の凹陥部62Cとで上下から保持され、トレイ6Bに収容された製品は、トレイ6Bのブリスタ62の底面62Aとトレイ6Cのブリスタ62の凹陥部62Cとで上下から保持される。したがって、製品をトレイ6に収容した状態で搬送、保管する場合において、ブリスタ62の内部で製品ががたつくことが抑止される。
一方、例えば、トレイ6に収容された製品を検品する場合は、図16(B)に示す製品を収容したトレイ積層体の上下を図16(A)に示すように反転させる。次いで最上部に位置するトレイ6Aを除去すると、トレイ6Aのブリスタ62に収容されていた製品は、トレイ6Bにおけるブリスタ62の凹陥部62Cで保持されるから、検品時に製品の位置ずれが生じることがない。したがって、製品がトレイ6に収容された状態で検品を行うことができる上、万が一検品時に不良品が見つかった場合は、不良品の特定がきわめて容易に行える。
なお、収容する製品の形状や検品の目的によっては、凹陥部62Cの側壁面は必ずしもブリスタ62の全周に設ける必要はなく、例えば部分的に間隔を置いて設けることもできる。
トレイ6においては、トレイ本体60の底面61に、底面61の面方向に蛇行した誘導帯64が、ゲート点63から底面61の各頂点に向かって4本形成されているから、誘導帯64を形成しない場合と比較して、射出成形時の樹脂の流れが良好である。したがって、より低い樹脂圧で射出成形できるうえ、偏肉やバリ等の成形不良が生じることがない。
以上、熱可塑性樹脂の射出成形品について説明してきたが、本発明は、熱可塑性樹脂の射出成形品だけでなく、熱硬化性樹脂の射出成型品や金属粉末射出成形品、ダイカスト製品などにも適用できる。
1 プラスチック成形品
2 搬送容器
3 搬送容器
4 プラスチック成形品
5 部品載置台
6 トレイ
10 板状部
11 突起部
12 凹陥部
13 ゲート点
14 誘導帯
17 開口部
20 本体
21 底面
22 部品収容部
24 ゲート点
25 誘導帯
25A 誘導帯
25B 誘導帯
26 誘導帯
26A 誘導帯
26B 誘導帯
27 誘導帯
28 誘導帯
30 本体
31 底面
32 部品収容部
35 ゲート点
36 ゲート点
37 誘導帯
38 誘導帯
39 誘導帯
40 誘導帯
41 誘導帯
42 誘導帯
43 板状部
44 凹陥部
45 ゲート点
46 誘導帯
50 本体
51 部品収容溝
52 リブ状突起
53 誘導帯
54 ゲート点
56 膨出部
60 トレイ本体
61 底面
62 ブリスタ
62A 底面
62B 側面
62C 凹陥部
63 ゲート点
64 誘導帯
65 誘導帯

Claims (6)

  1. 板状部と、
    前記板状部において射出成形時に成形材料が注入される点であるゲート点から周縁部に向かって放射状に延在するとともに、前記板状部の面方向又は板厚方向に蛇行するように、前記板状部の一方又は両方の面に形成されたリブ状突起である誘導帯と、
    を備えた射出成形体。
  2. 前記板状部の面から突出する突起部及び開口部の少なくとも一方が、前記板状部に複数形成されているとともに、
    前記誘導帯は、前記板状部の面方向に蛇行し、且つ平面視で前記突起部及び開口部の間を通過するように形成されている
    請求項1に記載の射出成形体。
  3. 前記板状部の面から突出する突起部が、前記板状部に複数形成されているとともに、
    前記誘導帯は、前記板状部の板厚方向に蛇行しているとともに、平面視で前記突起部の少なくとも一部と交差するように形成されている
    請求項1に記載の射出成形体。
  4. 前記突起部は、互いに平行に形成された稜状又はリブ状の形態を有する請求項3に記載の射出成形体。
  5. 前記突起部は製品を収容するブリスタであり、前記ブリスタの底面には前記ブリスタの開口側に向かって凹陥する凹陥部が形成されている請求項2又は3に記載の射出成形品。
  6. 前記成形材料は熱可塑性又は熱硬化性の樹脂である請求項1〜5に記載の射出成形体。
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