JP2014151022A - 男性用尿失禁防止具及び尿失禁防止方法 - Google Patents

男性用尿失禁防止具及び尿失禁防止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】違和感なくかつ極めて容易に装着できると共に、通常の排尿時における取り扱いも容易な男性用尿失禁防止具を提供する。
【解決手段】本発明の男性用尿失禁防止具1は、保持部材20に保持された押圧部材10を有し、装着者が保持部材20を身体に装着することにより会陰部を押圧部材10で押圧する構成である。会陰部が押圧されることにより、球部尿道付近が下方から押圧される。それにより、尿道、特に球部尿道付近が狭くなり、尿漏れを抑制できる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、男性用尿失禁防止具及び尿失禁防止方法に関する。
男性の尿失禁には、残尿、前立腺肥大、過活動膀胱等を原因とするもの、前立腺摘出による排尿機能の低下を原因とするもの等がある。このような男性の尿失禁を防止する装置として、特許文献1〜3に示されたものが知られている。これらは、いずれも陰茎を外周より加圧し、それによって陰茎部尿道を塞ぎ、尿失禁を防止しようとするものである。
特表2001−501116号公報 特表2002−512841号公報 特許第3302687号公報
特許文献1〜3の装置は、いずれも陰茎に装着されるものであり、違和感があると共に、装着する際の圧力調整に気を使わざるを得ず、装着の容易性の点で課題がある。また、通常の排尿時には圧力を緩める操作が必要となるが、いずれも陰茎の円周方向に緩める操作が必要であり面倒である。
本発明は上記に鑑みなされたものであり、違和感なくかつ極めて容易に装着できると共に、通常の排尿時における取り扱いも容易な男性用尿失禁防止具及び該男性用尿失禁防止具を用いた尿失禁防止方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の男性用尿失禁防止具は、押圧部材と、前記押圧部材を保持し、装着者の会陰部が前記押圧部材によって押圧されるように装着するための保持部材とを有することを特徴とする。
前記押圧部材は、前記保持部材の装着時に会陰部に向かって膨出する断面略円弧状部を有する形状であることが好ましい。前記押圧部材は、会陰部に沿った前後方向に所定の長さを有し、その長さに相当する範囲の会陰部を押圧可能であることが好ましい。前記押圧部材において会陰部に対向する面には、前後方向に沿った溝部が形成されている構成とすることができる。前記押圧部材は、弾性体と、前記弾性体を被覆するカバー部材とを有してなることが好ましい。前記弾性体とカバー部材とは、前記カバー部材の少なくとも一部が前記弾性体に対して位置ずれし得るように、対向する少なくとも一部同士が固着されていない構造であることが好ましい。前記保持部材は、前記押圧部材を保持する保持部を有し、前記保持部を挟んで前方に延びる前方支持部と、前記保持部を挟んで後方に延びる後方支持部とを有してなる構成とすることが好ましい。
また、本発明の尿失禁防止方法は、押圧部材と前記押圧部材を保持する保持部材とを備えた男性用尿失禁防止具を、前記押圧部材によって装着者の会陰部が押圧されるように装着することにより、球部尿道付近を狭くさせ、尿失禁を防止することを特徴とする。
本発明によれば、保持部材に保持された押圧部材を有し、装着者が保持部材を身体に装着することにより会陰部を押圧部材で押圧する構成である。会陰部が押圧されることにより、球部尿道付近が下方から押圧される。それにより、尿道、特に球部尿道が狭くなり、尿漏れを抑制できる。
また、押圧部材が、会陰部に沿った前後方向に所定の長さを有し、好ましくは、その長さ方向に溝部を有する構造とすることにより、会陰部との接触面積がより増し、球部尿道を含む尿道を押圧する面積が広くなるため、尿漏れ抑制効果がより高くなる。特に、前立腺摘出時には神経の損傷により排尿障害を招きやすいが、本発明によれば、押圧部材で会陰部を押圧することにより、前立腺摘出時の臓器の移動が抑制され、さらには会陰部の変形に対してフィットしやすい(沿いやすい、追従しやすい)ため、尿漏れ抑制効果が高く、前立腺摘出時において非常に効果的である。
また、押圧部材として弾性体を含む構造とすることにより、通常の排尿時には、その圧力によって押圧部材による押圧力を弱めなくても排尿することが可能である。また、押圧部材による押圧力を弱める必要がある場合であっても、保持部材の位置を若干下降させるだけでよく、従来のものと比較して、排尿時における取り扱いが容易である。
図1は、本発明の一の実施形態に係る男性用尿失禁防止具を示す斜視図である。 図2(a)は、上記実施形態の男性用尿失禁防止具を示す平面図であり、(b)は背面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は右側面図、(f)は左側面図である。 図3(a)は、上記実施形態で用いた押圧部材を示す平面図であり、(b)は側面図、(c)は底面図、(d)は(a)のA−A線断面図、(e)は(b)のB−B線断面図である。 図4(a)は、上記実施形態で用いた押圧部材を構成する弾性体を示す平面図であり、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。 図5(a)は、押圧部材の他の例を示した斜視図であり、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のA−A線に沿った弾性体の断面図である。 図6(a)は、上記実施形態で用いた押圧部材を構成する底部支持カバーを示す平面図であり、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。 図7(a)は、上記実施形態で用いた被取り付け部材を示す平面図であり、(b)は背面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は右側面図、(f)は左側面図である。 図8は、上記実施形態の男性用尿失禁防止具の使用方法を説明するための図である。 図9は、上記実施形態の男性用尿失禁防止具の使用方法を説明するための図であって、男性用尿失禁防止具を被取り付け部材に取り付けた状態を示した図である。
以下、図面に示した実施形態に基づき本発明を説明する。本実施形態の男性用尿失禁防止具1は、図1及び図2に示したように、押圧部材10、保持部材20を有して構成される。
押圧部材10は、保持部材20を装着者が装着することによって、該装着者の会陰部(陰嚢と肛門との間の部位)に当接し、該会陰部を押圧する。押圧部材10は、かかる機能を果たすものであればその構成は限定されるものではないが、押圧部材10によって会陰部を押圧することによって、尿道、特に、会陰部に対応する付近に存在する球部尿道を狭くできるような押圧力を有することが必要である。
従って、押圧部材10は、図3に示したように、ウレタンフォームなどの弾性に優れた発泡樹脂等からなる弾性体11を有してなることが好ましい。本実施形態の弾性体11は、図4に示したように、例えば略半円形ないし半楕円形のように、断面略円弧状部11aを少なくとも一部に備え、装着時に膨出方向(頂部のある方向)が会陰部に向かうような形状に形成される。弾性体11は、例えば断面略半球状で中実のものであってもよいが、図4に示したように、底面側から所定の大きさの断面略半円形等のくり抜き部11bを有する形状で形成することが好ましい。弾性体11の厚さ、くり抜き部11bの大きさ等により、弾性体11の有する弾性を調整することができる。また、弾性体11としては、断面略半円形や半楕円形等に限らず、略直方体、断面略凸状体その他の立体から形成してもよい。但し、図4に示したように断面略円弧状部11aを有する形状とすると、会陰部当接時の違和感が少ないと共に、会陰部内部の球部尿道に押圧力を作用させやすいため好ましい。
押圧部材10は、弾性体11の表面をカバー部材12によって被覆した構成であることが好ましい。カバー部材12は、会陰部に当接した際の擦れを抑制するために設けられ、柔軟性を有する材料、熱硬化性エラストマーや熱可塑性エラストマーからなるもの、例えば軟質シリコーンゴム等を用いることが好ましい。厚さは0.5〜2mm程度が好ましい。柔軟性の程度としては、JIS K6253に規定されるタイプAのデュロメータによる硬度が0〜80度、好ましくは5〜50度、さらに好ましくは10〜40度である。
カバー部材12は、弾性体11の表面を被覆し、周縁部12aの少なくとも一部が弾性体11の底面に接合するように設けられ(図3(d),(e)参照)、カバー部材12と弾性体11の対向する部位同士の少なくとも一部同士が固着されていない構造であることが好ましい。これにより、カバー部材12において、固着されていない少なくとも一部は、弾性体11に対して位置ずれし得ることになる。従って、例えば装着者の汗等によりカバー部材12と装着者の皮膚若しくは下着との摩擦力が高まった場合でも、カバー部材12が位置ずれすることによって、装着時の違和感が軽減される。
ここで、押圧部材10の形状、つまり押圧部材10を構成する弾性体11及びカバー部材12の形状は、会陰部に沿った前後方向に所定の長さ(図3(a)の符号Lで示した方向の長さ)を有することが好ましい。すなわち、平面視で、略楕円形、略長方形等に形成されていることが好ましい。男性の会陰部は、前後方向に所定の長さを有するため、それに沿った形状とすることにより、会陰部の押圧面積が広くなる。その結果、会陰部内部に存在する尿道、特に球部尿道を押圧する面積が広がり、尿道の閉塞がより確実に行われ、尿漏れ抑制効果が高くなる。一方、横方向にあまり幅が広いと、大腿部内側付近に当接することによる違和感が大きくなるため、前後方向に長めの形状であることが好ましい。
また、押圧部材10において会陰部に対向する面には、図5に示したように、前後方向に沿った溝部10aが形成された形状とすることもできる。本実施形態では、押圧部材10が弾性体11及びカバー部材12を備えてなるため、図5(c)に示したように、弾性体11を、その頂部において、前後方向(長さ方向)に沿った溝部11cを形成した構造とする。弾性体11に溝部11cを形成すれば、カバー部材12はその表面を被覆するものであるため、カバー部材12がこの溝部11cに沿った形状となることで、図5(a),(b)に示したように、押圧部材10に溝部10aが形成される。押圧時には、溝部10aが広がるように押し付けられるため、会陰部により広い面積でフィットしやすくなる。
押圧部材10は、弾性体11とカバー部材12とを有して構成されるが、本実施形態では、さらに、弾性体11の底面側に、底部支持カバー13が設けられている。底部支持カバー13は、図3及び図6に示したように、本実施形態では、略中央部に膨出部13aを有している。この膨出部13aは、弾性体11のくり抜き部11b内に挿入される程度の大きさで形成される。底部支持カバー13を有することにより、カバー部材12側から押圧された際に、弾性体11のつぶれが抑制され、所定の押圧力を発揮できる。底部支持カバー13にかかる機能を奏させるため、底部支持カバー13は、カバー部材12よりも硬質の樹脂から成型することが好ましい。JIS K6253に規定されるタイプAのデュロメータによる硬度で30〜80度の熱硬化性エラストマー又は熱可塑性エラストマーから構成することが好ましい。
カバー部材12は、上記したように、弾性体11の表面を被覆し、周縁部12aの少なくとも一部が弾性体11の底面に接合するように設けられることが好ましいが、底部支持カバー13を設ける場合には、弾性体11の底面側に回したカバー部材12の周縁部12aをこの底部支持カバー13に固着することが好ましい(図3(d),(e)参照)。この場合、弾性体11は、カバー部材12と底部支持カバー13との間で密封されることになるため、底部支持カバー13には空気抜き孔13bを設けることが好ましい。空気抜き孔13aの径の異なるものを用いることによって、弾性体11の伸縮応答性を変えることができ、装着者に見合った押圧力のものを提供できる。なお、空気抜き孔13aの大きさを可変する可変機構(例えば、空気抜き孔13aをスライド方向に開閉する蓋部材など)を設け、空気抜き孔13aを可変して押圧力を調整する構造とすることも可能である。
保持部材20は、図1及び図2に示したように、押圧部材10を保持する保持部21を有し、この保持部21を挟んで前方支持部22及び後方支持部23を有する。保持部21は、例えば縫製により押圧部材10が固着される部位である。本実施形態では、平面視で略X字状に形成され、その交差部が保持部21となっている。保持部21に押圧部材10を固着しやすくするため、カバー部材12及び底部支持カバー13は、会陰部の前後に相当する方向に突出するフランジ部14を有するように形成することが好ましい。フランジ部14を保持部21に縫合等すれば、押圧部材10を容易に保持部21に固着できる。なお、固着手段は任意であり、縫合に限らず、接着、溶着等であってもよい。さらに、フランジ部14を形成せずに、押圧部材10の裏面を接着等して固着してもよい。
保持部21を挟んだ前方の2辺は前方支持部22,22となり、保持部21を挟んだ後方の2辺は後方支持部23,23となっている。
前方支持部22,22及び後方支持部23,23は、保持部21に保持されている押圧部材10を会陰部に押し付けることができるように装着されるものであればその構造は限定されるものではない。例えば、前方支持部22,22及び後方支持部23,23を装着者の上体方向に引っ張った状態で装着者に保持されるものである。本実施形態では、前方支持部22,22及び後方支持部23,23の一部に、面ファスナーが形成された固着部22a,23aを有している。そして、装着者の腰部回り付近に取り付けられる図7に示した被取り付け部材30の表側に位置する面に接合されて連結される(図8及び図9参照)。なお、被取り付け部材30の一面の一端付近には面ファスナー30aが設けられ、腰部付近に巻き付けられた後、これらが被取り付け部材30の反対面側に接合することで腰部付近に装着されるようになっている。従って、装着者が腰部回り付近に装着している被取り付け部材30に対して、前方支持部22,22及び後方支持部23,23を引っ張り上げ、固着部22a,23aを固定すると、それらの中途の保持部21に保持された押圧部材10が会陰部を押圧する。なお、固着部22a,23aと被取り付け部材30との固着方法は任意であり、面ファスナーを用いるほか、ベルトのバックル部の構造を採用してもよい。
前方支持部22及び後方支持部23は、押圧部材10を保持する保持部21を挟んで延在する部分であって、それらによって装着者の所定の位置に支持できる構造であればよい。従って、前方支持部22及び後方支持部23がそれぞれ2本ではなく、1本のものであってもよいし、3本以上のものであってもい。また、保持部材20がパンツ型であって、その会陰部相当部が上記保持部21となり、その前身頃部が前方支持部、後身頃部が後方支持部となっているもの等であってもよく、この場合には被取り付け部材30は不要である。但し、本実施形態の男性用尿失禁防止具1と被取り付け部材30とを組み合わせることにより、男性用尿失禁防止具1は被取り付け部材30への取り付け位置の調整が容易であると共に、被取り付け部材30も腰部回り付近に巻き付けて装着するものであるため、巻き付け位置の調整が容易であり、装着者の体型差をそれらの調整により吸収できるという利点がある。従って、本実施形態の男性用尿失禁防止具1と被取り付け部材30とを組み合わせ、男性用尿失禁防止セットとして提供することが好ましい。
本実施形態の男性用尿失禁防止具1を使用する場合、図8及び図9に示したように、まず、男性用尿失禁防止具1と組み合わされてセットで使用される被取り付け部材30を腰部回りに取り付けておく。そして、保持部21に押圧部材10が固着されている状態で、前方支持部22,22及び後方支持部23,23の固着部22a,23aを被取り付け部材30に連結する。このとき、装着者は、押圧部材10が会陰部に相当するように位置合わせを行いながら装着するが、下着を身につけた状態で下着上から取り付けてもよいし、下着を身につけずに身体に直接装着してもよい。
装着の際には、押圧部材10により会陰部を押圧する力が適度であってかつ尿漏れを防止できる程度となるように、被取り付け部材30に対する前方支持部22,22及び後方支持部23,23の固着部22a,23aの接合位置を調整する。所望の位置に取り付けられると、押圧部材10が会陰部を押圧し、その結果、尿道、特に球部尿道付近が圧迫されるため、当該部位における尿道が狭くなる。それにより、尿道、膀胱中の尿が漏れ出ることを防止できる。
本実施形態の男性用尿失禁防止具1は、上記のように下着を介して身につけてよいし、下着を介さずに皮膚に直接当接するように身につけてもよいが、いずれの場合も汗をかくことによって、会陰部にカバー部材12が密着しやすくなる。しかし、この際、本実施形態によれば、カバー部材12と弾性体11との少なくとも一部が相互に接合されていないため、柔軟なカバー部材12が会陰部の動きに従って単独で追随して動き、違和感が少ないという利点がある。
図3に示した押圧部材10を用いた本実施形態の男性用尿失禁防止具1を、前立腺摘出手術によって排尿機能の低下を来たし、男性用尿失禁防止具1を装着しない状態では尿のほとんどが漏れてしまう男性被験者10名に装着した実験を行った。実験は、本実施形態の男性用尿失禁防止具1を、押圧部材10が会陰部に当接するようにパンツ上に装着すると共に、パンツ内には尿漏れパッド(重さ40g)をあて、排尿時における排尿量と、その時点での尿漏れパッドにおける漏れた尿の吸収量(漏れ量)を測定して行った。従って、1回当たりの尿量は、排尿量と漏れ量を合わせた量となる。なお、尿漏れパッドは排尿の度に交換し、実験は7日間連続で行い、就寝時も装着して行った。
次表は、ある被験者Aの起床から就寝までの測定日毎のデータである。
Figure 2014151022
上記のように、本実施形態の男性用尿失禁防止具1を装着しない場合には、尿量のほとんどが漏れ量となるが、本実施形態の男性用尿失禁防止具1を装着することにより、4日目を除くと、尿量に対して約1/3〜1/10程度となることがわかる。この被験者Aのコメントによれば、外出への支障が大幅に低下したということであった。
また、上記被験者Aの各測定日における就寝から起床までのデータ(起床時の測定量)は次表のとおりであった。
Figure 2014151022
被験者Aによれば、装着前は、就寝時間中の尿漏れにより、睡眠が妨げられることが多かったということであったが、本実施形態の男性用尿失禁防止具1を装着することにより、就寝から起床までにおける漏れ量がほとんどなくなり、就寝時間中の排尿回数も減り、十分な睡眠がとれるようになった、ということであった。
また、その他の被験者も被験者Aとほぼ同様の結果で、起床から就寝までの尿量に対する漏れ量は約1/3〜1/10程度に減った。就寝から起床までの尿漏れも大幅に減り、就寝時間中の排尿回数も少なくなり、快適な睡眠を確保できるようになった、ということであった。
また、排尿時には、保持部材20の前方支持部22,22及び後方支持部23,23の取り付け位置を下げてもらって行ったところ、健康時と同様の排尿感覚であり、また、前方支持部22,22及び後方支持部23,23の取り付け位置を下げる操作も容易であるという感想が多かった。
また、上記被験者のうちの1名に、押圧部材10として、図5に示した溝部10aを有するものを使用した男性用尿失禁防止具1を装着して実験を行ったところ、尿漏れの程度はほとんど変わらなかったが、排尿時には、下腹部に力をいれることで、男性用尿失禁防止具1を押し下げる操作を行わなくても、ある程度の排尿ができたと、ということであった。確実に排尿するためには、やはり男性用尿失禁防止具1を押し下げる必要があるものの、溝部10aを形成した構成とすることで、尿漏れ防止と装着したままの排尿とのバランスが向上する可能性が見出された。
なお、本発明の男性用尿失禁防止具1は、万一の尿漏れに備え、例えば保持部材20における保持部21を前方に延長し、その部位に、尿漏れパッドあるいは尿収容袋等を取り付けた構成とすることも可能である。この場合、所定面積の尿漏れパッドを保持部材20で保持すると共に、その尿漏れパッドの内面に押圧部材10を保持させた構成とすることもできる。また、保持部材20の素材自体を吸水性の高い素材から構成することもできる。さらに、押圧部材10を構成する弾性体11、カバー部材12、底部支持カバー13のうち、少なくともカバー部材12を吸水性の高い素材から形成することも可能である。但し、この場合もカバー部材12は上記した範囲の柔軟性を有することが好ましいことはもちろんである。
また、押圧部材10は、ウレタンフォームなどの発泡樹脂等から成型された弾性体11のみからなる構造であってもよい。この場合、略半球状等の中実の構造としてもよいし、上記実施形態のように底面側からくり抜き部を有する構造であってもよい。いずれにしても、所定の弾性を有する構造、好ましくは、人体と接する側の上部側から押圧された際に、変形初期では柔らかなばね特性を示す一方で、所定の押圧力を発揮できるものであればよい。また、上記した底部支持カバー13は、弾性体11に所定の弾性を発揮させるための芯部材として用いられているが、この底部支持カバー13と弾性体11とを組み合わせ、カバー部材12を有さない構造としてもよい。また、芯部材としては、図6に示した底部支持カバー13のような形状に限らず、球状や半球状等のものを用いることもできる。芯部材と弾性体11を一体化する場合、別途に成型した芯部材を弾性体11に接着や縫製等により一体化するようにしてもよいし、弾性体11を成型する際に芯部材と共に一体成型するようにしてもよい。
1 男性用尿失禁防止具
10 押圧部材
11 弾性体
12 カバー部材
13 底部支持カバー
20 保持部材
21 保持部
22 前方支持部
23 後方支持部
30 被取り付け部材

Claims (8)

  1. 押圧部材と、
    前記押圧部材を保持し、装着者の会陰部が前記押圧部材によって押圧されるように装着するための保持部材と
    を有することを特徴とする男性用尿失禁防止具。
  2. 前記押圧部材は、前記保持部材の装着時に会陰部に向かって膨出する断面略円弧状部を有する形状である請求項1記載の男性用尿失禁防止具。
  3. 前記押圧部材は、会陰部に沿った前後方向に所定の長さを有し、その長さに相当する範囲の会陰部を押圧可能である請求項2記載の男性用尿失禁防止具。
  4. 前記押圧部材において会陰部に対向する面には、前後方向に沿った溝部が形成されている請求項3記載の男性用尿失禁防止具。
  5. 前記押圧部材は、弾性体と、前記弾性体を被覆するカバー部材とを有してなる請求項1〜4のいずれか1に記載の男性用尿失禁防止具。
  6. 前記弾性体とカバー部材とは、前記カバー部材の少なくとも一部が前記弾性体に対して位置ずれし得るように、対向する少なくとも一部同士が固着されていない構造である請求項5記載の男性用尿失禁防止具。
  7. 前記保持部材は、前記押圧部材を保持する保持部を有し、
    前記保持部を挟んで前方に延びる前方支持部と、
    前記保持部を挟んで後方に延びる後方支持部と
    を有してなる請求項1〜6のいずれか1に記載の男性用尿失禁防止具。
  8. 押圧部材と前記押圧部材を保持する保持部材とを備えた男性用尿失禁防止具を、前記押圧部材によって装着者の会陰部が押圧されるように装着することにより、球部尿道付近を狭くさせ、尿失禁を防止する尿失禁防止方法。
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