JP2014150960A - 補助ロープ取付確認装置 - Google Patents

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▲広▼実 阿部
Hiroshi Shudo
広 首藤
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Abstract

【課題】作業台に搭乗した作業員全員の作業上の安全を確実に確保することが可能な低コストで汎用性の高い補助ロープ取付確認装置を提供する。
【解決手段】取付部21に取り付けられたパッシブ型RFIDのICタグ211と、被取付部22に設けられてICタグに記憶された識別情報を受信するアンテナ221とを有する識別情報読取部2と、アンテナを介して識別情報を取得するリーダライタ31と、識別情報に基づいて取付部が被取付部に取り付けられているか否かを検出する作業台側制御演算部32aと、リーダライタ及び作業台側制御演算部に対して電源を供給する電源部34を有する制御部3とを備え、作業台側制御演算部は、取付部が被取付部に取り付けられていない時に作業員に対して警報を発する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、一人もしくは複数の作業員が搭乗して作業を行う作業台において作業員の作業上の安全を確保するための技術に関する。
例えば、高所作業車では、車両上に搭載した伸縮ブーム等の昇降手段の先端部に、一人もしくは複数の作業員が搭乗する作業台(以下、バケットという。)が取り付けられ、かかるバケットを適宜昇降移動させて所定の作業が行われる。高所作業車での作業は、伸縮ブームによって高所の作業箇所まで上昇させたバケット内で行われるため、作業中における作業員の安全を確保して転落事故等を防止する必要があり、従来から各種の安全対策が講じられている(特許文献1参照)。
一般的には、作業員が所持する取付部をバケットに設けた被取付部に作業中(バケット搭乗中)は常に取り付けておくことで作業員のバケットからの転落防止が図られている。一例として、バケットの所定箇所にフック係合部(被取付部)を設け、該バケットに搭乗した作業員が装着している安全帯に繋げられたロープ(以下、補助ロープという。)の一端に固定されたフック(取付部)をバケットのフック係合部に係合させて取り付ける。そして、特許文献1には、補助ロープのフックがバケットのフック係合部に確実に係合されているか否かを検出する検出部を備えた補助ロープ取付確認装置の一構成が例示されている。かかる補助ロープ取付確認装置によれば、バケットに搭乗したすべての作業員分のフックがフック係合部に係合されていることを検出部が検出しない限り、バケットの昇降を不可能とし、作業員全員の安全確保を図ることができる。なお、このような補助ロープ取付確認装置が装備されていない既存の高所作業車については、車両メーカによる改造によってかかる装置を追加装備することが可能である。
特開平11−322296号公報
しかしながら、補助ロープ取付確認装置が未装備な車両であっても、構造的に改造による追加が困難な場合や、改造が可能であっても時間的な制約やコスト面で回避せざるを得ない場合も少なくない。また、レンタル車両などにおいては、かかる補助ロープ取付確認装置による安全対策強化への対応は現実的に難しい。したがって、このような場合であっても時間的・コスト的な負担を低減させつつ、安全対策を広く実施可能とする汎用性の高い補助ロープ取付確認装置の実現がより一層の安全性向上を図る上で求められている。また、かかる補助ロープ取付確認装置の検出部としては、発光部と受光部でなる光センサや磁気変化を検出する磁気センサなどが用いられているが、光線を遮断する紙片や磁気変化の乱れを生じさせる金属片の存在などにより、検出部が誤作動する可能性があり、検出精度の向上を図ることも併せて求められている。
本発明はこれを踏まえてなされたものであり、その解決しようとする課題は、作業台(バケット)に搭乗した作業員全員の作業上の安全を確実に確保することが可能な低コストで汎用性の高い補助ロープ取付確認装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、作業員に装着された安全帯に繋げられた補助ロープの一端に固定された取付部が、作業台に固定された被取付部に取り付けられていることを確認する補助ロープ取付確認装置であって、前記取付部に取り付けられたパッシブ型RFIDのICタグと、前記被取付部に設けられて前記ICタグに記憶された識別情報を受信するアンテナとを有する識別情報読取部と、前記アンテナを介して前記識別情報を取得するリーダライタと、前記識別情報に基づいて前記取付部が前記被取付部に取り付けられているか否かを検出する作業台側制御演算部と、前記リーダライタ及び前記作業台側制御演算部に対して電源を供給する電源部を有する制御部とを備え、前記作業台側制御演算部は、前記取付部が前記被取付部に取り付けられていない時に前記作業員に対して警報を発することを特徴とする。
この場合、前記被取付部は、前記作業台の最大搭乗人員数に合わせて前記作業台に設けられた固定ロープを介して前記作業台に固定すればよい。なお、前記被取付部は、前記固定ロープを介さずに前記最大搭乗人員数に合わせて前記作業台に直接固定することもできる。また、前記制御部は、前記作業台への前記作業員の実搭乗人員数を設定する作業台側設定部を有し、前記作業台側制御演算部は、前記リーダライタが取得した識別情報の数が前記作業台側設定部で設定された実搭乗人員数に達したか否かを判定し、前記実搭乗人員数に達しない場合、前記作業員に対して警報を発する構成となっている。
なお、前記作業台側制御演算部は、前記リーダライタが取得した識別情報を保持するテーブルを備え、前記リーダライタが取得した識別情報が前記テーブルに含まれているか否かを判定する構成とすることができる。
また、かかる補助ロープ取付確認装置は、前記作業員の監督者に所持される携帯端末部を備え、前記制御部は、前記リーダライタが取得した識別情報を前記携帯端末部へ無線送信する無線送信部を有し、前記携帯端末部は、前記無線送信部から前記識別情報を無線受信する無線受信部と、前記識別情報に基づいて前記取付部が前記被取付部に取り付けられているか否かを検出する端末側制御演算部を有し、前記端末側制御演算部は、前記取付部が前記被取付部に取り付けられていない時に前記監督者に対して警報を発する構成とすることも可能である。
本発明によれば、作業台(バケット)に搭乗した作業員全員の作業上の安全を確実に確保することが可能な低コストで汎用性の高い補助ロープ取付確認装置を実現することができる。
本発明に係る補助ロープ取付確認装置が搭載される高所作業車の構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る補助ロープ取付確認装置のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るバケットにおける被取付部及び制御部の配置の一例を示す斜視図である。 取付部が被取付部に取り付けられる前の状態を示す平面図である。 取付部が被取付部に取り付けられる前の状態を示す側面図である。 取付部が被取付部に取り付けられた後の状態を示す平面図である。 取付部が被取付部に取り付けられた後の状態を示す側面図である。 取付部が被取付部に取り付けられた後の状態を示す斜視図である。 被取付部の変形例の構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る補助ロープ取付確認装置のブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る作業台における被取付部及び制御部の配置の一例を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る補助ロープ取付確認装置のブロック図である。 本発明に係る補助ロープ取付確認装置における処理手順を示すフロー図である。 補助ロープの取付確認による作業員の安全監視における処理手順の詳細を示すフロー図である。
以下、本発明の実施形態に係る補助ロープ取付確認装置について、添付図面を参照して説明する。本発明の補助ロープ取付確認装置は、作業員が搭乗可能な作業台における前記作業員の作業上の安全を確認するための装置、具体的には、作業員に装着された安全帯に繋げられた補助ロープの一端に固定された取付部が、作業台に固定された被取付部に取り付けられていることを確認する装置として構成されている。かかる補助ロープ取付確認装置は、作業員が作業台に搭乗して作業が行われる各種の機械装置や施設などにおいて広く利用することが可能であり、その利用形態は特に限定されない。一例として、車両上に配置した旋回昇降手段の先端部に作業員が搭乗可能な作業台が取り付けられ、かかる作業台を適宜旋回させつつ昇降移動させて高所作業を行うための高所作業車へ適用することができる。これにより、伸縮ブームによって高所の作業箇所まで上昇させた作業台内での高所作業中における作業員の安全を確保し、転落事故等の防止を図ることが可能となる。このため、本実施形態においては、補助ロープ取付確認装置を高所作業車へ適用した場合を一例として想定し、以下に説明する。
図1には、本発明に係る補助ロープ取付確認装置が搭載される高所作業車の構成の一例を示す。図1に示すように、かかる高所作業車1は、車両上に旋回自在に固定された旋回台11と、旋回台11へ伸縮自在に取り付けられた伸縮式のブーム12を備えている。ブーム12には、その先端部に高所作業を行う作業員が搭乗可能な作業台(以下、バケットという。)13が取り付けられている。これにより、バケット13は、旋回台11によって旋回させつつ、ブーム12によって昇降させることで、所定の高所作業箇所まで移動可能な構成となっている。この場合、旋回台11及びブーム12は、搭乗した作業員による操作によって旋回移動及び昇降移動が制御可能となっており、かかる移動制御によってバケット13が所定の高所作業箇所まで移動される。バケット13の最大搭乗人員は特に限定されないが(1名〜4名程度)、本実施形態においては、最大搭乗人員が2名に設定されたバケット構成を一例として想定している。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る補助ロープ取付確認装置のブロック図である。図2に示すように、補助ロープ取付確認装置は、識別情報読取部2、制御部3、及び携帯端末部4を備えて構成されている。識別情報読取部2は、作業員が所持するロープ部材に固定された取付部21と、バケット13に固定されて取付部21が着脱自在に取り付けられる被取付部22とを有している。この場合、作業員は、安全帯(ベルト)をそれぞれ装着しており、ロープ部材は、該安全帯に繋げられている。なお、以下の説明においては、かかるロープ部材を補助ロープという。
取付部21には、ユニークな識別情報が記憶されたICチップと送受信用アンテナを備えたパッシブ型RFID(Radio Frequency IDentification)のICタグ211が取り付けられている。識別情報としては、ICタグ211に割り振られた個別の識別番号を想定することができる。ただし、取付部21は補助ロープに固定され、該補助ロープは各作業員がそれぞれ所持しているため、識別情報として作業員の個人情報(会社名、会社コード、社員番号、氏名、血液型など)を記憶させた場合、取付部21(ICタグ211の識別情報)と作業員との対応付けを行うことが可能となる。なお、これらの識別情報は、内容の追加、変更、削除などを行うことができる。
これに対し、被取付部22には、該被取付部22に取り付けられた取付部21のICタグ211とデータ通信を行う、端的には、ICタグ211に記憶された識別情報を受信するアンテナ221が設けられている。本実施形態において、被取付部22は、取付部21との取付有無の情報としてICタグ211の識別情報をかかるデータ通信により受信している。また、本実施形態においては、バケット13の最大搭乗人員が2名に設定されているため、最大2名の作業員が所持する取付部21を取り付けるべく、2つの被取付部22a,22bがバケット13に固定された構成となっている。これらの被取付部22a,22bは、それぞれアンテナ221a,221bを有しており、2名の作業員が所持する取付部21がそれぞれ被取付部22a,22bに取り付けられると、2つの取付部21のICタグ211とデータ通信(識別情報の読み取り)を行うようになっている。
すなわち、取付部21と被取付部22で構成される識別情報読取部2は、取付部21が被取付部22に取り付けられた際に、該取付部21のICタグ211の識別情報を所定の通信規約(プロトコル)に従ってアンテナ221を介して被取付部22へ無線送信する機能を有するRFIDユニットの一部として構成されている。
ここで、パッシブ通信タグの通信方式としては、電磁結合方式、電磁誘導方式、電波方式の3方式が代表的であり、使用する周波数によって使い分けられている。例えば、電磁誘導方式のICタグは、一般的に識別情報が記憶されたICチップと送受信用アンテナ(コイル)とを備えて構成されており、リーダライタとの間で電磁誘導により通信が行われる。なお、リーダライタに通電させる交流電流の周波数としては、13.56MHzを想定する。
本実施形態に係る識別情報読取部2においては、リーダライタ31から被取付部22のアンテナ221へ交流電流が流れると、ICタグ211の送受信用アンテナ(コイル)の中心軸方向に交流磁界が生じる。かかる磁界がICタグ211の送受信用アンテナ(コイル)の輪の中を貫通すると、該アンテナに電圧が誘起されてICタグ211のICチップが動作し、該ICチップに記憶されている識別情報を送受信用アンテナ、被取付部22のアンテナ221を介してリーダライタ31に送信するようになっている。その際、金属製の取付部21(後述するフックの係合爪61)にICタグ211を直接取り付けると、該取付部21の取付面(係合爪61の側面61a)に届いた磁界により発生される渦電流が誘起する反対向きの磁界により、アンテナ221からの磁界が相殺されて動作しなくなる。このため、ICタグ211と取付部21の取付面との間に高透磁率の磁性シートを介在させてかかる磁界の相殺を防止している。これにより、ICタグ211を通過した磁界は、高透磁率の磁性シート側に折れ曲がるので、取付部21の取付面からの反磁界の発生を抑制することができる。
この場合、ICタグ211のICチップを動作させて識別情報を被取付部22のアンテナ221へ送信する際の磁界は微弱であるため、取付部21と被取付部22との間でのデータ通信(識別情報の読み取り)可能な範囲は、狭い範囲に限定されている。そして、かかるデータ通信(識別情報の読み取り)可能な範囲が狭い範囲に限定されることで、取付部21が被取付部22に取り付けられていないにも関わらず、データ通信されてしまうような誤作動(誤通信)を有効に防止することが可能となっている。なお、データ通信(識別情報の読み取り)可能な範囲としては、取付部21と被取付部22が接触した状態から両者間の距離が10cm程度の範囲であればよく、好ましくは、両者間の距離が5cm程度に設定されていればよい。
制御部3は、バケット13に搭載され、ICタグ211の識別情報に基づいて作業員に対して警告を行うとともに、該識別情報を無線送信するためのユニットとなっている。この場合、制御部3は、被取付部22のアンテナ221を介してICタグ211の識別情報を取得するリーダライタ31と、リーダライタ31が取得した識別情報に基づいて作業員に対して警告を行う作業員警告処理部32と、かかる識別情報を携帯端末部4へ無線送信する無線送信部33と、これらのリーダライタ31、作業員警告処理部32及び無線送信部33に対して電源を供給する電源部(以下、バケット側電源部という。)34とを有している。また、作業員警告処理部32は、識別情報に基づいて取付部21が被取付部22に取り付けられているか否かを検出し、取付部21が被取付部22に取り付けられていない時に作業員に対して警報を発する(警告処理の実行制御を行う)作業台側制御演算部(以下、バケット側制御演算部という。)32aと、バケット側制御演算部32aの実行制御に対応する警報を出力する作業員警報出力部32bと、バケット13への作業員の実搭乗人員数を設定する作業台側設定部(以下、バケット側設定部という。)32cを有している。
本実施形態において、バケット側制御演算部32aは、制御回路、演算回路及びメモリが組み込まれたチップを備えたマイクロコンピュータとして構成されている場合を一例として想定している。この場合、かかるメモリには、リーダライタ31が取得した識別情報(個別の識別番号)のデータがテーブル(以下、バケット側テーブルという。)として保持されている。また、バケット側テーブルには、取付部21のICタグ211として使用可能なものの識別情報(該ICタグ211に割り振られた個別の識別番号)のデータも併せて保持されている。これにより、バケット側制御演算部32aは、リーダライタ31が取得した識別情報が使用可能なICタグ211のものとしてバケット側テーブルに含まれているか否かを判定する。なお、かかる判定に代えて、リーダライタ31が取得した識別情報がそれ以前に取得した識別情報のデータとしてバケット側テーブルに含まれているか否かをバケット側制御演算部32aで判定する構成とすることも可能である。また、作業員警報出力部32bは、音声による警報を発するスピーカとして構成されている場合を一例として想定するが、音声に代えてもしくは加えて、光や振動などを発するランプやバイブレータなどを作業員警報出力部とした構成も想定可能である。バケット側設定部32cは、バケット13への作業員の実搭乗人員数(本実施形態においては、1名もしくは2名)を切換可能であるとともに、かかる切換によって制御部3(リーダライタ31、作業員警告処理部32、無線送信部33)に対してバケット側電源部34から電源が投入(供給開始)されるようになっている。この場合、バケット側設定部32cは、トグルスイッチ(バー式、ボタン式、スライド式など)を有しており、該トグルスイッチを作業員が切換操作することで、かかる実搭乗人員数の設定と電源投入を行うことができるようになっている。具体的には、トグルスイッチを中立位置から一方へ切り換えることで、実搭乗人員数を1名に設定するとともに、制御部3の電源をONとすることができ、該トグルスイッチを他方へ切り換えることで、実搭乗人員数を2名に設定するとともに、制御部3の電源をONとすることができる。その際、設定された実搭乗人員数は、バケット側制御演算部32aのメモリに保持される。なお、かかるトグルスイッチを中立位置とすることで、制御部3の電源はOFFとなる。バケット側電源部34としては、繰り返し充電可能な充電式の電池が用いられている。本実施形態においては、単一型のNiMH電池を4本程度用いてバケット側電源部34が構成されている場合を一例として想定する。なお、バケット側電源部34は、メンテナンスを考慮して半年に1回程度の充電で足りる蓄電池容量とすることが望ましい。また、制御部3を構成するリーダライタ31、作業員警告処理部32、無線送信部33、バケット側設定部32cは、所定のケース(筺体)に収められ、バケット13に搭載されている。
これにより、制御部3は、ICタグ211とアンテナ221との間のデータ通信(識別情報の読み取り)の有無を検知することで、取付部21と被取付部22との取付有無を判定している。具体的には、かかるデータ通信がなされ、ICタグ211からアンテナ221へ識別情報が送信された場合、制御部3は、取付部21と被取付部22が取付状態にあること、つまり、作業員の補助ロープがバケット13に取り付けられているものと判定する。一方、かかるデータ通信がなされることなく、ICタグ211からアンテナ221へ識別情報が送信されない場合、制御部3は、取付部21と被取付部22が取付状態にはないこと、つまり、作業員の補助ロープがバケット13に取り付けられていないものと判定する。
そして、制御部3は、バケット側設定部32cによって設定された実搭乗人員数に相当する数のICタグ211からアンテナ221へ識別情報が送信されない場合には、取付状態となっていない取付部21と被取付部22が存在すること、つまり、バケット13に搭乗したいずれかの作業員の補助ロープがバケット13に取り付けられていない状態(以下、取付不良状態という。)となっているものと判定する。一方、バケット側設定部32cによって設定された実搭乗人員数に相当する数のICタグ211からアンテナ221へ識別情報が送信されている場合には、バケット13に搭乗したすべての作業員の補助ロープがバケット13に取り付けられている状態(以下、取付良好状態という。)となっているものと判定することができる。具体的には、作業員警告処理部32のバケット側制御演算部32aにおいて、取付不良状態及び取付良好状態のいずれであるかの判定、つまり、リーダライタ31が取得したICタグ211の識別情報の数がバケット側設定部32cで設定された実搭乗人員数に達したか否かの判定を行う。判定の結果、取付不良状態にある(識別情報数が実搭乗人員数に達しない)場合、バケット側制御演算部32aは、作業員警報出力部(スピーカ)32bから作業員に対する音声による警報を発するように、警告処理の実行制御を行う。その際、作業員警報出力部(スピーカ)32bから発せられる音声による警報の音量は、作業員が確実に認識可能な程度に設定している。また、かかる作業員警報出力部(スピーカ)32bからの音声による警報は、作業員の補助ロープが取付良好状態となる(識別情報数が実搭乗人員数に達する)まで、もしくは、制御部3の電源がOFFとされるまで継続する。なお、判定の結果、取付良好状態にある(識別情報数が実搭乗人員数に達している)場合、バケット側制御演算部32aは、特段の警告処理を行わなくともよい。ただし、取付良好状態(バケット13に搭乗したすべての作業員の補助ロープがバケット13に取り付けられている状態)にある旨の音声などを作業員警報出力部(スピーカ)32bから発するような構成とすることも想定可能である。
携帯端末部4は、作業員の監督者(地上の作業責任者)に所持され、制御部3から無線送信された取付部21と被取付部22との取付有無の情報を受信するためのユニットとなっている。すなわち、携帯端末部4は、補助ロープ取付確認装置の監視インターフェース部として構成されている。この場合、携帯端末部4は、リーダライタ31が取得した識別情報を無線送信部33から無線受信する無線受信部41と、無線受信部41が受信した識別情報に基づいて監督者に対して警告を行う監督者警告処理部42と、これらの無線受信部41及び監督者警告処理部42に対して電源を供給する電源部(以下、端末側電源部という。)43とを有している。また、監督者警告処理部42は、かかる識別情報に基づいて取付部21が被取付部22に取り付けられているか否かを検出し、取付部21が被取付部22に取り付けられていない時に監督者に対して警報を発する(警告処理の実行制御を行う)端末側制御演算部42aと、端末側制御演算部42aの実行制御に対応する警報を出力する監督者警報出力部42bと、バケット13への作業員の実搭乗人員数を設定する端末側設定部42cを有している。
本実施形態において、端末側制御演算部42aは、制御回路、演算回路及びメモリが組み込まれたチップを備えたマイクロコンピュータとして構成されている場合を一例として想定している。この場合、かかるメモリには、無線受信部41で受信した識別情報(個別の識別番号)のデータがテーブル(以下、端末側テーブルという。)として保持されている。また、端末側テーブルには、取付部21のICタグ211として使用可能なものの識別情報(該ICタグ211に割り振られた個別の識別番号)のデータも併せて保持されている。これにより、端末側制御演算部42aは、無線受信部41で受信した識別情報が使用可能なICタグ211のものとして端末側テーブルに含まれているか否かを判定する。なお、これに代えて、無線受信部41で受信した識別情報がそれ以前に受信した識別情報のデータとして端末側テーブルに含まれているか否かを端末側制御演算部42aで判定する構成とすることも可能である。また、監督者警報出力部42bは、警告メッセージを表示させる表示部421bと警報音(ブザー音)を発するスピーカ422bとして構成されている場合を一例として想定するが、これらに代えてもしくは加えて、光や振動などを発するランプやバイブレータなどを監督者警報出力部とした構成も想定可能である。端末側設定部42cは、バケット13への作業員の実搭乗人員数、換言すれば、携帯端末部4による監視対象作業員数(本実施形態においては、1名もしくは2名)を切り換え可能に構成されている。この場合、端末側設定部42cは、例えば、サムロータリスイッチ(ただし、バー式、ボタン式、スライド式のスイッチでも可)を有しており、該サムロータリスイッチを監督者が切換操作することで、かかる実搭乗人員数の設定を行うことができるようになっている。設定された実搭乗人員数は、端末側制御演算部42aのメモリに保持される。なお、バケット側設定部32cでは、バケット13への作業員の実搭乗人員数の切り換えによって制御部3に対してバケット側電源部34から電源が投入される構成としているが、携帯端末部4においては、端末側設定部42cにおける実搭乗人員数の切り換えとは独立して、無線受信部41及び監督者警告処理部42に対して端末側電源部43から電源が投入(供給開始)される構成としている。無線受信部41及び監督者警告処理部42に対する電源投入は、端末側電源部43の電源スイッチを切り換えることにより行うようになっている。端末側電源部43としては、繰り返し充電可能な充電式の電池が用いられている。本実施形態においては、単三型のNiMH電池を2本程度用いて端末側電源部43が構成されている場合を一例として想定する。なお、端末側電源部43は、補助ロープ取付確認装置(携帯端末部4)の使用終了の度に充電しておくことが望ましい。
そして、携帯端末部4は、端末側設定部42cによって設定された実搭乗人員数に相当する数のICタグ211の識別情報が制御部3の無線送信部33から送信されない場合には、取付状態となっていない取付部21と被取付部22が存在すること、つまり、作業員の補助ロープが取付不良状態となっているものと判定する。一方、端末側設定部42cによって設定された実搭乗人員数に相当する数のICタグ211の識別情報が制御部3の無線送信部33から送信されている場合には、作業員の補助ロープが取付良好状態となっているものと判定することができる。具体的には、監督者警告処理部42の端末側制御演算部42aにおいて、取付不良状態及び取付良好状態のいずれであるかの判定、つまり、無線受信部41で受信したICタグ211の識別情報の数が端末側設定部42cで設定された実搭乗人員数に達したか否かの判定を行う。判定の結果、取付不良状態にある(識別情報数が実搭乗人員数に達しない)場合、端末側制御演算部42aは、監督者警報出力部42bから監督者に対する警報を発するように、具体的には、表示部421bに警告メッセージを表示するとともにスピーカ422bから警報音(ブザー音)を発するように、警告処理の実行制御を行う。その際、スピーカ422bから発せられる警報音の音量は、監督者が携帯端末部4をポケットなどに入れていた場合であっても、確実に認識可能な程度に設定している。また、表示部421bの警告メッセージの表示及びスピーカ422bからの警報音は、作業員の補助ロープが取付良好状態となる(識別情報数が実搭乗人員数に達する)まで、もしくは、携帯端末部4の電源がOFFとされるまで継続する。なお、判定の結果、取付良好状態にある(識別情報数が実搭乗人員数に達している)場合、端末側制御演算部42aは、特段の警告処理を行わなくともよい。ただし、取付良好状態(バケット13に搭乗したすべての作業員の補助ロープがバケット13に取り付けられている状態)にある旨の通知メッセージなどを監督者警報出力部42b(表示部421b)に表示させるような構成とすることも想定可能である。
なお、制御部3の無線送信部33と携帯端末部4の無線受信部41との無線通信方式としては、ZigBeeを一例として想定する。かかる通信方式を採用することで、無線送信部33及び無線受信部41を小型化及び省電力化させることができる。また、50m〜60m(見通し100m)程度の通信が可能となる。この場合、1台の携帯端末部4は、バケット13ごとに2名、最大2つのバケット13(2台の高所作業車1)まで、つまり、最大4名の作業員の補助ロープが取付不良状態及び取付良好状態のいずれであるのかを監視することができるようになっている。したがって、例えば、電柱2径間程度のエリアにある2台の高所作業車1の各バケット13に搭乗した合計4名までの作業員の安全確認を1台の携帯端末部4で行うことが可能となる。
本実施形態においては、上述したように、識別情報読取部2の取付部21は、各作業員に装着された安全帯に繋げられた補助ロープに固定され、携帯端末部4は、作業員の監督者(地上の作業責任者)に所持されている。そして、識別情報読取部2の被取付部22及び制御部3は、高所作業車1のバケット13に配置されている。図3には、本実施形態に係るバケット13における被取付部22及び制御部3の配置の一例を示す。
図3に示すように、バケット13は、作業員が搭乗して高所作業を行う作業スペース131と、バケット13に搭乗した作業員が該バケット13の旋回及び昇降の移動制御を行う操作機器(図示しない)が備えられた操作台132を有している。作業スペース131は、バケット13の底部133の周縁から立ち上げられた壁部134に囲まれた空間に形成されている。なお、図3には、4つの壁部134a,134b,134c,134dを有する略直方体状の外観形状をなすバケット13の構成を示しているが、バケットの外観形状は任意の形状とすることができ、特に限定されない。バケット13には、最大搭乗人員数(本実施形態においては、2名)に合わせて所定箇所にロープ部材(以下、固定ロープという。)7が設けられている。図3に示す構成においては、壁部134aの上端部に最大搭乗人員数分の固定ロープ取付部135が設けられている。そして、固定ロープ7は、その基端部(被取付部22が固定される先端部とは反対側の伸延端部)が固定ロープ取付部135に取り付けられることで、バケット13に繋げられている。
被取付部22は、固定ロープ7の先端部に固定され、該固定ロープ7で壁部134aの外側(壁部134aを挟んで作業スペース131とは反対側)へ吊り下げられている。これにより、被取付部22に取付部21を取り付けた際、かかる取付状態を監督者の目視による確認が可能となるように示すことができる。このように、本実施形態においては、固定ロープ7を介して被取付部22をバケット13に固定する構成としているが、被取付部22は、固定ロープ7を介さずに、最大搭乗人員数に合わせてバケット13(例えば、固定ロープ取付部135)に直接固定する構成とすることも想定可能である。また、制御部3は、壁部134dの内側(作業スペース131側)に配置されている。その際、制御部3は、作業員警報出力部(スピーカ)32bから発せられる音声による警報を作業員に確実に認識させるべく、警報出力部位(例えば、ケースの警報出力孔)が作業スペース131側へ向くように配置することが望ましい。また、制御部3は、作業員が実搭乗人員数の設定と電源投入を行い易いように、バケット側設定部32cのトグルスイッチをケースの上部に位置付けて配置することが望ましい。
そして、制御部3は、バケット13に対して定常的に配置してもよいが、本実施形態においては、制御部3をバケット13から容易に取り外し可能に搭載した構成としている。例えば、制御部3を紐付きの収納袋へ収納し、該収納袋を壁部134dの上端部に係合させたS字フックへ吊り下げることで、バケット13へ搭載する方法などを適用すればよい。また、例えば、制御部3のケースとバケット13の壁部134の双方に面ファスナを設け、制御部3側の面ファスナを壁部134側の面ファスナに貼着させる方法などを適用することも想定可能である。これにより、高所作業の実施時(補助ロープ取付確認装置の使用時)にのみ、制御部3をバケット13へ搭載させ、高所作業の終了後(補助ロープ取付確認装置の使用後)、制御部3をバケット13から容易に取り外すことができる。
次に、取付部21と被取付部22の具体的な形態について説明する。図4〜図8には、本実施形態に係る取付部21と被取付部22の構成の一例を示す。図4は、取付部21が被取付部22に取り付けられる前の状態を示す平面図であり、図5は、取付前の状態を示す側面図である。また、図6は、取付部21が被取付部22に取り付けられた後の状態を示す平面図であり、図7は、取付後の状態を示す側面図、図8は、取付後の状態を示す斜視図である。
図4〜図8に示すように、取付部21は、補助ロープ5の先端部51に固定されている。補助ロープ5は、その基端部(先端部51とは反対側の伸延端部)で作業員に装着された安全帯(図示しない)に繋げられており、作業中は、各作業員に個別に所持された状態となっている。本実施形態において、取付部21は、係合爪61と、該係合爪61に押圧可能な可倒部62を備える金属製のフックとして構成されている。取付部21は、可倒部62を押し倒した状態で係合爪61が解放されて被取付部22に係合させることができ、押し倒した可倒部62を元の状態に戻すことで該可倒部62が係合爪61を押圧して該係合爪61と密接して被取付部22との係合状態を保持する。取付部21を被取付部22から取り外す場合には、可倒部62を押し倒して係合爪61を解放し、被取付部22との係合を解けばよい。すなわち、係合爪61と可倒部62で構成されるフック(取付部21)は、被取付部22に対して着脱自在に係合させて取り付け可能な構造となっている。
ICタグ211は、フックである取付部21の係合爪61に取り付けられている。ICタグ211としては、ユニークな識別情報が記憶されたICチップと送受信用アンテナを備えたコイン型のタイプ(コインタグ)のものを用いている。ただし、このようなコインタグに限定されるものではなく、ラベル型、タグ型、カード型などの異なるタイプのものを適用することも想定可能である。ICタグ211は、係合爪61の側面61aに対し、該側面61aとの間に磁性シート(図示しない)を介在させた状態で取り付けられている。ICタグ211の取付方法としては、例えば、熱収縮チューブで被覆する方法を採用することができる。この場合、まず、磁性シートを係合爪61の側面61aに載置し、該磁性シートの上にICタグ211を載置した状態(磁性シートとICタグ211をこの順に重ねた状態)とする。その際、ICタグ211は、磁性シートの外周縁からはみ出すことなく、該磁性シート内に収まるように載置する。この状態で、係合爪61に熱収縮チューブを挿通し、かかる磁性シート及びICタグ211を覆う。そして、磁性シート及びICタグ211を覆った熱収縮チューブをヒートガン等で所定時間(数秒間程度)加熱して十分に収縮させる。これにより、磁性シート及びICタグ211が熱収縮チューブで被覆された状態で係合爪61の側面61aに固定される。その際、ICタグ211は、被取付部22のアンテナ221と正対可能となるように位置付けて、係合爪61の側面61aに固定すればよい。なお、熱収縮性チューブは、熱収縮性を有するとともに、耐候性を併せて有するものを用いることが好ましい。また、ICタグ211の破損などにより交換が必要となった場合には、被覆する熱収縮チューブを剥ぎ取った後、新しいICタグ211を同様に取り付けることが可能である。
被取付部22は、バケット13に固定されている。上述したように、バケット13には、固定ロープ7が設けられており、被取付部22は、該固定ロープ7の先端部71に固定されている。なお、固定ロープ7は、先端部71にループ状の係止部72を有しており、係止部72には取付金具73が連結されている。係止部72は、固定ロープ7を補強するために先端部71から露出された金属部品であり、取付金具73は、2つの貫通孔73a,73bを有する金属部品(以下、8字環という。)であって、一方の貫通孔73aが係止部72と連結されている。また、被取付部22は、取付部21を着脱自在に取り付けることが可能な構造、具体的には、フック(係合爪61及び可倒部62)を着脱自在に8字環73(係止部72が連結された一方の貫通孔73aとは別の他方の貫通孔73b)に係合させて取り付けることが可能な構造となっている。
本実施形態において、被取付部22は、固定ロープ7の先端部71に固定される固定部81と、該固定部81に立設されて8字環73及び取付部21(フック)の姿勢を安定させる保持部82を備えている。固定部81は、略平板状をなしており、平面部81aの一方側(図5における上側)から保持部82が立設され、他方側(同図における下側)にアンテナ221が収容されるアンテナ収容部83を有している。固定部81は、耐候性を有する結束バンド(バンドの一端にロック用部品を有し、該ロック部品にバンドの他端を通して結束する部品)84で固定ロープ7の先端部71に固定されている。この場合、固定部81の平面部81aに形成した貫通孔に2本の結束バンド84を挿通し、挿通した結束バンド84をそれぞれ固定ロープ7の先端部71に架け渡して締結させている。これにより、簡易かつ確実に固定部81を固定ロープ7の先端部71に固定することができる。ただし、固定部81の固定方法は特に限定されず、例えば、ねじ止めや接着剤による接合等の任意の方法を用いることが可能である。
ここで、本実施形態において、固定部81は、固定ロープ7の先端部71に固定されて被取付部22の構成部材となる専用部品として構成しているが、例えば、図9に示す変形例に係る被取付部220のように、固定部811は、バケット13に設けられている注意札(作業中にバケット13の外側に下げて外部に取付部21が被取付部22に取り付けられていることを示す板材)を兼ねた構成とすることも可能である。なお、図9において、図4〜図8に示す本実施形態に係る構成部材と同様の部材については、図面上で同一符号を付している。
保持部82は、先端部71が固定部81に固定された状態において、固定ロープ7の8字環73の姿勢を安定させる。また、保持部82は、被取付部22に取り付けられた状態における取付部21、つまり、8字環73に係合された状態におけるフック(係合爪61及び可倒部62)の姿勢を安定させる。この場合、保持部82は、8字環73を保持してその姿勢を安定させる第1の保持部82aと、フックを保持してその姿勢を安定させる第2の保持部82bを有している。第1の保持部82aは、貫通孔73a,73bの軸心方向が固定部81の平面部81aと平行をなすように8字環73を保持している。8字環73をかかる姿勢で保持すべく、第1の保持部82aには、平面部81aに対して垂直方向(例えば、図5における上下方向)に沿った第1の溝部821aが形成されている。第2の保持部82bは、係合爪61に固定されたICタグ211がアンテナ収容部83に固定されたアンテナ221と正対するように、8字環73に係合させたフックを保持している。フックをかかる姿勢で保持すべく、第2の保持部82bには、平面部81aと平行をなす方向(例えば、図5における左右方向)に沿った第2の溝部821bが形成されている。すなわち、保持部82は、第1の保持部82aの第1の溝部821aに8字環73を挿入させることで、貫通孔73a,73bの軸心方向が固定部81の平面部81aと平行をなすように8字環73を保持することができる。そして、保持部82は、第2の保持部82bの第2の溝部821bにフック(係合爪61及び可倒部62)を挿入させることで、8字環73に係合された状態において、ICタグ211をアンテナ221と正対させるようにかかるフックを保持することができる。
このように、本実施形態においては、固定部81に固定ロープ7の先端部71が固定され、該先端部71に設けられて保持部82に保持された8字環73を備える被取付部22は、取付部21であるフック(係合爪61及び可倒部62)を着脱自在に係合させて取り付けるフック係合部として構成されている。
なお、本実施形態において、保持部82は、第1の保持部82aの第1の溝部821aに8字環73を挿入させるとともに、第2の保持部82bの第2の溝部821bにフック(係合爪61及び可倒部62)を挿入させることで、8字環73及びフックの姿勢を安定させる構造としているが、例えば、図9に示す変形例に係る被取付部220のように、保持部822は、フックの姿勢を磁力により保持し、これにより8字環73の姿勢を安定させた構成とすることも可能である。この場合、固定部811は、平面部81aの一方側(図5における上側に相当)に対し、フック(係合爪61及び可倒部62)を固定するための磁石が保持部822として設けられた構成となっている。これにより、フック(係合爪61及び可倒部62)を8字環73に係合させた後、該フックを保持部(磁石)822へ固定させることができ、結果として、8字環73もその姿勢を安定させて保持することができる。なお、保持部822となる磁石としては、強力な磁力を有するネオジム磁石などを用いることが好ましい。
また、保持部82は、係合爪61に固定されたICタグ211がアンテナ収容部83に固定されたアンテナ221と確実に正対可能となるように、取付部21の取付方向(係合爪61の係合方向)を規制する規制部を設けた構成としてもよい。例えば、第1の保持部82aと第2の保持部82bの間の空隙を閉塞(一例として、かかる空隙の図4及び図5における上端部分を閉塞)させるような規制部を設けることで、取付部21の取付方向(係合爪61の係合方向)を一定方向(図5における上下方向に対する上向き)に規制することが可能となる。これにより、フック(係合爪61及び可倒部62)を8字環73(貫通孔73b)に係合させて取り付けた際、ICタグ211をアンテナ221と確実に正対させ、これらの間でデータ通信(識別情報の読み取り)を行うことができる。なお、ICタグ211は、かかる規制方向からフック(係合爪61及び可倒部62)を8字環73(貫通孔73b)に係合させて取り付けた状態でアンテナ221と正対可能となるように、係合爪61の部位(図5に示す構成においては、側面61a)に予め取り付けておけばよい。
アンテナ221は、回路基板222に取り付けられており、該回路基板222に取り付けられた状態でアンテナ収容部83へ収容されて固定されている。アンテナ221は、回路基板222の接続端子に接続されたケーブル(一例として、同軸ケーブル)によって制御部3のリーダライタ31と接続されている。これにより、アンテナ221は、リーダライタ31からの交流電流による磁界をICタグ211へ向けて生じさせることができるようになっている。なお、かかるケーブルは、固定ロープ7の螺旋溝に沿って巻回させた後、該固定ロープ7にスパイラルチューブを巻き付けて配線する。その際、ケーブルにおける固定ロープ7の基端部よりも伸延する部分は、かかるスパイラルチューブ等を用いて保護すればよい。なお、スパイラルチューブは、耐候性を有するものを用いることが好ましい。
以上説明したように、本実施形態においては、上述した図2及び図3に示すように、識別情報読取部2の被取付部22と制御部3を個別のユニットとして構成するとともに、リーダライタ31、作業員警告処理部32、無線送信部33、バケット側電源部34を一体化させたユニットとして制御部3を構成している。これらの識別情報読取部2(被取付部22)及び制御部3のユニット構成はこれに限定されず、例えば、図10及び図11に示す第2の実施形態や図12に示す第3の実施形態に係るユニット構成とすることも可能である。以下、第2の実施形態(図10及び図11)、第3の実施形態(図12)について説明する。なお、第2の実施形態及び第3の実施形態においては、各ユニットの基本的な部材構成を上述した第1の実施形態(図2及び図3)と同様としているため、第1の実施形態と同一もしくは類似の構成については、図面上で同一符号を付してその説明を省略する。したがって、以下では、各実施形態に特有の構成について詳述する。
図10及び図11には、本発明の第2の実施形態に係る補助ロープ取付確認装置の構成を示す。図10は、本実施形態に係る補助ロープ取付確認装置のブロック図であり、図11は、本実施形態に係るバケット13における被取付部22及び制御部3(本体部3aとスイッチ部3b)の配置の一例を示す図である。
図10及び図11に示すように、本実施形態において、制御部3は、本体部3aとスイッチ部3bの2つのユニットに分割され、これらの本体部3aとスイッチ部3bが所定のケーブルによって相互に接続された構成となっている。本体部3aは、リーダライタ31、作業員警告処理部32のバケット側制御演算部32a、無線送信部33、バケット側電源部34を有し、これらが所定のケース(筺体)に収められて構成されている。一方、スイッチ部3bは、作業員警告処理部32の作業員警報出力部32bとバケット側設定部32cを有し、これらが本体部3aとは別のケース(筺体)に収められて構成されている。
本体部3aは、壁部134dの内側(作業スペース131側)に配置されている。その際、本体部3aは、第1の実施形態に係る制御部3と同様に、バケット13から容易に取り外すことができるようにしておくことが望ましい。例えば、本体部3aを紐付きの収納袋へ収納し、該収納袋を壁部134dの上端部に係合させたS字フックへ吊り下げることで、バケット13へ搭載する方法などを適用すればよい。これにより、高所作業の実施時(補助ロープ取付確認装置の使用時)にのみ、本体部3aをバケット13へ搭載させ、高所作業の終了後(補助ロープ取付確認装置の使用後)、本体部3aをバケット13から容易に取り外すことができることは、第1の実施形態に係る制御部3の場合と同様である。
スイッチ部3bは、操作台132に配置されている。スイッチ部3bの配置方法は特に限定されない。例えば、スイッチ部3bのケースと操作台132の双方に面ファスナを設け、スイッチ部3b側の面ファスナを操作台132側の面ファスナに貼着させる方法や、接着剤による接合、ねじ止めなどであっても構わない。スイッチ部3bを面ファスナで操作台132に貼着させた場合、かかるスイッチ部3bをバケット13に対して着脱自在に取り付けることが可能となる。なお、スイッチ部3bは、作業員警報出力部(スピーカ)32bから発せられる音声による警報を作業員に確実に認識させるべく、警報出力部位(例えば、ケースの警報出力孔)が作業スペース131側へ向くように配置することが望ましい。また、スイッチ部3bは、作業員が実搭乗人員数の設定と電源投入を行い易いように、バケット側設定部32cのトグルスイッチをケースの上部に位置付けて配置することが望ましい。そして、スイッチ部3bは、識別情報読取部2の被取付部22と接続されるケーブル(一例として、同軸ケーブル)との接続が行い易いように、該ケーブルの接続部位をケースの側面に位置付けて配置することが望ましい。
本実施形態のように制御部3を本体部3aとスイッチ部3bの2つのユニットに分割した構成とすることで、本体部3aを簡素な構成とすることができるため、小型軽量化を図り易い。したがって、例えば、本体部3aをバケット13から取り外す際の作業性の向上を図ることが可能となる。また、スイッチ部3bを本体部3aと分割構成としているため、作業員警報出力部32b及びバケット側設定部32cをより自由に配置させ易い。したがって、例えば、作業員への音声警報の伝達性と作業員の操作性を同時に高めてスイッチ部3bを配置することが可能となる。
図12は、本発明の第3の実施形態に係る補助ロープ取付確認装置のブロック図である。図12に示すように、本実施形態においては、識別情報読取部2の被取付部22と制御部3が1つのユニットとして構成されている。すなわち、本実施形態に係る補助ロープ取付確認装置は、識別情報読取部2の被取付部22と制御部3を1つのユニットにまとめてなる装置本体部30を備えている。装置本体部30は、被取付部22、リーダライタ31、作業員警告処理部32(バケット側制御演算部32a、作業員警報出力部32b、バケット側設定部32c)、無線送信部33及びバケット側電源部34を有している。
装置本体部30の配置形態としては、壁部134dの内側(作業スペース131側)や操作台132への搭載、あるいは、固定ロープ7の先端部に固定して該固定ロープ7で壁部134aの外側へ吊り下げた状態とすることなどが想定可能である。
本実施形態のように識別情報読取部2の被取付部22と制御部3を装置本体部30として1つのユニットに統合することで、補助ロープ取付確認装置を装置本体部30と携帯端末部4の構成に集約させることができ、補助ロープ取付確認装置の管理効率の向上を図ることが可能となる。
ここで、上述した第1の実施形態(図2及び図3)、第2の実施形態(図10及び図11)、及び第3の実施形態(図12)に係る補助ロープ取付確認装置の使用手順(作業員の安全確認処理手順)について説明する。図13は、補助ロープ取付確認装置における処理手順を示すフロー図である。図13に示すように、補助ロープの取付確認により作業員の安全を監視するに当たっては、バケット13へ搭乗したすべての作業員が、各自所持している補助ロープ5に固定された取付部21をバケット13の安全ロープ7に固定された被取付部22に取り付ける(S1)。具体的には、フック(係合爪61及び可倒部62)を8字環73に係合させて取り付ける。
取付部21が被取付部22に取り付けられた状態(取付良好状態)で、制御部3(リーダライタ31、作業員警告処理部32、無線送信部33)に対してバケット側電源部34から電源を投入して制御部3の電源をONにするとともに、バケット13への作業員の実搭乗人員数を設定する(S2)。その際には、バケット側設定部32cのトグルスイッチを作業員が切換操作し、実搭乗人員数の設定(1名もしくは2名)と電源投入を併せて行う。なお、制御部3の電源をONとした際、取付良好状態となっていない場合には、作業員警報出力部(スピーカ)32bから音声による警報を発するように、バケット側制御演算部32aが警告処理の実行制御を行う。
制御部3の電源をONとした後、携帯端末部4(無線受信部41及び監督者警告処理部42)に対して端末側電源部43から電源を投入して携帯端末部4の電源をONにするとともに、バケット13への作業員の実搭乗人員数(換言すれば、監視対象作業員数)を設定する(S3)。その際には、端末側電源部43の電源スイッチを監督者が切換操作して携帯端末部4への電源投入を行うとともに、端末側設定部42cのサムロータリスイッチを監督者が切換操作してバケット13への実搭乗人員数(監視対象作業員数)の設定(1名もしくは2名)を行う。なお、2つのバケット13(2台の高所作業車1)の作業員の安全確認(監視)を行う場合には、2つのバケット13の制御部3の電源をいずれもONとした後、携帯端末部4の電源をONにするとともに、2つのバケット13への作業員の実搭乗人員数(最大4名までの合計監視対象作業員数)を設定する。
このように制御部3及び携帯端末部4の電源がいずれもONとなっている状態において、補助ロープの取付確認による作業員の安全監視が行われる(S4)。作業員の安全監視の詳細な処理手順については、後述する。
作業員による作業が完了し、作業員の安全監視を終了させる場合、まず、携帯端末部4の電源をOFFにする(S5)。その際には、端末側電源部43の電源スイッチを監督者が切換操作して携帯端末部4に対する端末側電源部43からの電源供給を遮断させる。携帯端末部4の電源をOFFにした後、制御部3の電源をOFFにする(S6)。その際には、バケット側設定部32cのトグルスイッチを作業員が切換操作し、制御部3に対するバケット側電源部34からの電源供給を遮断させる。このように制御部3及び携帯端末部4の電源がいずれもOFFとなっている状態において、バケット13へ搭乗したすべての作業員が、補助ロープ5の取付部21をバケット13の被取付部22から取り外す(S7)。具体的には、係合爪61を解放し、8字環73との係合を解いて取り外す(取付不良状態とする)。これにより、補助ロープ取付確認装置による作業員の安全確認(監視)が終了する。なお、制御部3の電源をOFFとする前に、取付不良状態となった場合には、作業員警報出力部(スピーカ)32bから音声による警報を発するように、バケット側制御演算部32aが警告処理の実行制御を行う。
図14は、補助ロープの取付確認による作業員の安全監視(図13に示すS4)における処理手順の詳細を示すフロー図である。図14に示すように、制御部3においてバケット13への実搭乗人員数を取得するとともに、携帯端末部4においてバケット13への実搭乗人員数(監視対象作業員数)をそれぞれ取得する(S41)。この場合、制御部3においては、バケット側設定部32cによって設定されたバケット13への実搭乗人員数をバケット側制御演算部32aが取得してメモリに保持する。携帯端末部4においては、端末側設定部42cによって設定されたバケット13への実搭乗人員数(監視対象作業員数)を端末側制御演算部42aが取得してメモリに保持する。
バケット13への実搭乗人員数を取得した後、ICタグ211の識別情報の読み取りを行う(S42)。この場合、制御部3のリーダライタ31は、被取付部22のアンテナ221を介してICタグ211へ向けて磁界を生じさせる。ICタグ211は、かかる磁界が送受信用アンテナ(コイル)を通過することで起電し、これを電源としてICチップを動作させることにより、該ICチップに記憶されている識別情報を送受信用アンテナ、アンテナ221を介してリーダライタ31に送信する。そして、リーダライタ31は、送信されたICタグ211の識別情報を受信してバケット側制御演算部32aへ引き渡すとともに、無線送信部33から携帯端末部4の無線送信部41へ送信する。無線受信部41は、送信されたかかる識別情報を受信して端末側制御演算部42aへ引き渡す。
かかる引き渡し後、ICタグ211の識別情報が適正なものであるかを判定する(S43)。この場合、バケット側制御演算部32aにおいて、引き渡された識別情報が予め登録されたバケット側テーブルに含まれているか否かを判定する。例えば、かかるICタグ211に割り振られた個別の識別番号の値がバケット側テーブルに予め保持された識別情報のデータ値の範囲内に収まっているか否かを判定する。バケット側制御演算部32aは、バケット側テーブルに含まれていると判定した場合、かかる識別情報を適正なものとしてメモリに保持し、含まれていないと判定した場合、かかる識別情報を不適なものとして破棄する。同様に、端末側制御演算部42aにおいて、引き渡された識別情報が予め登録された端末側テーブルに含まれているか否かを判定する。例えば、かかるICタグ211に割り振られた個別の識別番号の値が端末側テーブルに予め保持された識別情報のデータ値の範囲内に収まっているか否かを判定する。端末側制御演算部42aは、端末側テーブルに含まれている場合、かかる識別情報を適正なものとしてメモリに保持し、含まれていないと判定した場合、かかる識別情報を不適なものとして破棄する。
そして、設定実搭乗人員数分の識別情報が読み取られたか否かを判定する(S44)。すなわち、取付良好状態及び取付不良状態のいずれであるかを判定する。この場合、バケット側制御演算部32aは、適正であるとしてメモリに保持したICタグ211の識別情報数が設定された実搭乗人員数に相当する数に達したか否かを判定する。同様に、端末側制御演算部42aは、適正であるとしてメモリに保持したICタグ211の識別情報数が設定された実搭乗人員数に達したか否かを判定する。なお、2つのバケット13(2台の高所作業車1)の作業員の安全確認(監視)を行う場合、端末側制御演算部42aは、設定実搭乗人員数に達したか否かの判定をバケット13ごとに行う。
判定の結果、適正なICタグ211の識別情報数が設定された実搭乗人員数に達しない(すなわち、取付不良状態にある)場合、所定の警報を発する(S45)。なお、ICタグ211の識別情報が適正なものであるかの判定(S43)の結果、不適なものと判定された場合においても、同様の警報を発する(S45)。この場合、バケット側制御演算部32aは、作業員警報出力部(スピーカ)32bから作業員に対する音声による警報を発するように、警告処理の実行制御を行う。この結果、作業員警報出力部(スピーカ)32bから作業員に対して音声による警報が発せられる。なお、かかる警報は、バケット側制御演算部32aで取付良好状態と判定されるまで、もしくは、制御部3の電源がOFFとされるまで継続される。一方、端末側制御演算部42aは、監督者警報出力部42bから監督者に対する警報を発するように、警告処理の実行制御を行う。この結果、表示部421bに警告メッセージが表示されるとともに、スピーカ422bから警報音(ブザー音)が発せられる。なお、かかる警報は、端末側制御演算部42aで取付良好状態と判定されるまで、もしくは、携帯端末部4の電源がOFFとされるまで継続される。
次いで、作業員の安全監視を終了させるか否かの判断を行う(S46)。具体的には、作業員による作業が完了した後、作業員の安全監視を終了させるか否かを監督者が判断する。なお、取付良好状態及び取付不良状態のいずれであるかの判定(S44)の結果、適正なICタグ211の識別情報数が設定された実搭乗人員数に達している(すなわち、取付良好状態にある)場合においても、同様の安全監視の終了判断を監督者が行う(S46)。
安全監視を終了させる場合には、上述したS5〜S7(図13)における処理を順次行う。一方、安全監視を終了させずに継続する場合、上述したS42におけるICタグ211の識別情報の読み取りを再び行う。この場合には、制御部3の電源がOFFとされることはなく、制御部3が電源ONの状態にあるため、リーダライタ31は、被取付部22のアンテナ221を介してICタグ211へ向けて所定間隔で磁界を生じさせる。なお、かかる磁界の発生間隔(アンテナ221への通電間隔)は、5秒〜10秒程度の範囲であればよく、好ましくは、7秒程度に設定すればよい。
以上、第1の実施形態(図2及び図3)、第2実施形態(図10及び図11)、及び第3実施形態(図12)に係る補助ロープ取付確認装置によれば、取付部21と被取付部22との間でのデータ通信(ICタグ211の識別情報の読み取り)可能な範囲を狭い範囲(2cm〜10cm程度、好ましくは、5cm程度)に限定することができる。したがって、取付部21が被取付部22に取り付けられていないにも関わらず、データ通信されてしまうような誤作動(誤通信)を有効に防止することができ、作業員の補助ロープが取付不良状態となっていることの検出精度の向上を図ることができる。この結果、バケット13に搭乗した作業員全員の作業上の安全を確実に確保することができる。
また、補助ロープ取付確認装置の制御部3(本体部3a)をバケット13から容易に取り外し可能な構成とすることができるため、高所作業の実施時(補助ロープ取付確認装置の使用時)にのみ、制御部3(本体部3a)をバケット13へ搭載させることができる。そして、高所作業の終了後(補助ロープ取付確認装置の使用後)には、制御部3(本体部3a)をバケット13から容易に取り外すことができる。したがって、補助ロープ取付確認装置が未装備な車両(特に、構造的に改造による補助ロープ取付確認装置の追加が困難な車両)や、レンタル車両などにおいても、補助ロープ取付確認装置を容易に装備させることができる。すなわち、低コストで汎用性の高い補助ロープ取付確認装置を実現することができる。
2 識別情報読取部
3 制御部
4 携帯端末部
5 ロープ部材(補助ロープ)
21 取付部
22 被取付部
31 リーダライタ
32a 作業台側制御演算部(バケット側制御演算部)
34 電源部(バケット側電源部)
211 ICタグ
221 アンテナ

Claims (5)

  1. 作業員に装着された安全帯に繋げられた補助ロープの一端に固定された取付部が、作業台に固定された被取付部に取り付けられていることを確認する補助ロープ取付確認装置であって、
    前記取付部に取り付けられたパッシブ型RFIDのICタグと、前記被取付部に設けられて前記ICタグに記憶された識別情報を受信するアンテナとを有する識別情報読取部と、
    前記アンテナを介して前記識別情報を取得するリーダライタと、前記識別情報に基づいて前記取付部が前記被取付部に取り付けられているか否かを検出する作業台側制御演算部と、前記リーダライタ及び前記作業台側制御演算部に対して電源を供給する電源部を有する制御部とを備え、
    前記作業台側制御演算部は、前記取付部が前記被取付部に取り付けられていない時に前記作業員に対して警報を発することを特徴とする補助ロープ取付確認装置。
  2. 前記被取付部は、前記作業台の最大搭乗人員数に合わせて前記作業台に設けられた固定ロープを介して前記作業台に固定されている、又は、前記固定ロープを介さずに前記最大搭乗人員数に合わせて前記作業台に直接固定されていることを特徴とする請求項1に記載の補助ロープ取付確認装置。
  3. 前記制御部は、前記作業台への前記作業員の実搭乗人員数を設定する作業台側設定部を有し、
    前記作業台側制御演算部は、前記リーダライタが取得した識別情報の数が前記作業台側設定部で設定された実搭乗人員数に達したか否かを判定し、前記実搭乗人員数に達しない場合、前記作業員に対して警報を発することを特徴とする請求項1又は2に記載の補助ロープ取付確認装置。
  4. 前記作業台側制御演算部は、前記リーダライタが取得した識別情報を保持するテーブルを備え、前記リーダライタが取得した識別情報が前記テーブルに含まれているか否かを判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の補助ロープ取付確認装置。
  5. 前記作業員の監督者に所持される携帯端末部を備え、
    前記制御部は、前記リーダライタが取得した識別情報を前記携帯端末部へ無線送信する無線送信部を有し、
    前記携帯端末部は、前記無線送信部から前記識別情報を無線受信する無線受信部と、前記識別情報に基づいて前記取付部が前記被取付部に取り付けられているか否かを検出する端末側制御演算部を有し、
    前記端末側制御演算部は、前記取付部が前記被取付部に取り付けられていない時に前記監督者に対して警報を発することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の補助ロープ取付確認装置。
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