JP2014150473A - 音響装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低音域の音が出力可能であって、音の出力と同時に音入力部に音が入力される場合であっても、低音域の音に起因する音響エコーを抑制できる音響装置を提供する。
【解決手段】音響装置1は、前側筐体31と後側筐体32を備える。前側筐体31の前壁部にはスピーカとマイクロフォンが前方に向かって露出している。後側筐体32の後壁部54には、パッシブラジエータ5が後方に向かって露出する。後壁部54には、パッシブラジエータ5を上下から挟みながら左右方向に延びる上側案内部81及び下側案内部82が設けられる。振動抑制部材7は、上側案内部81及び下側案内部82に沿ってスライド可能である。これにより、振動抑制部材7は、パッシブラジエータ5の振動を抑制する抑制位置と、振動を抑制しない開放位置との間をスライドできる。
【選択図】図2

Description

本発明は、音を出力可能な音響装置に関する。
従来、音楽再生時等に重厚感ある音を出力する為に、人の声の帯域よりも低い低音域の音を出力可能な音響装置が知られている。例えば、特許文献1に開示の音響装置は、筐体内の密閉室内にスピーカボックスと、パッシブラジエータとを備える。低音域においては、スピーカの振動に応じてパッシブラジエータが共振する。音響装置は、密閉室の縮小化に伴って密閉室内の空気の圧縮が制限されても、低音域を含む音を出力できる。また、特許文献1に開示の音響装置は、筐体内にマイクロフォンをさらに設け、通信機器に接続した場合には、スピーカフォンとして機能する。スピーカフォンは、例えば、遠隔地にいる他者と会話を行う為に用いられる。スピーカフォンは、また、音楽再生などにも用いられる。
特開平9−37376号公報
しかし、上記スピーカフォンでは、スピーカの発音時にマイクロフォンが収音すると、パッシブラジエータから出力された低音域の音がマイクロフォンに収音され、音響エコーが発生するおそれがあった。
本発明は、低音域の音が出力可能であって、音の出力と同時に音入力部に音が入力される場合であっても、低音域の音に起因する音響エコーを抑制できる音響装置を提供することを目的とする。
本発明に係る音響装置は、音を出力するスピーカと、前記スピーカを内側に設けた筐体と、前記筐体の一の壁部に設けた開口孔を閉塞し、前記筐体の前記内側の空間を前記スピーカと共有するパッシブラジエータと、前記筐体に設けられた支持部によって支持され、前記パッシブラジエータの振動が抑制される第一位置と、前記パッシブラジエータの前記振動が抑制されない第二位置との間を移動可能な振動抑制部材と、前記筐体に設けられ、前記筐体の外側で発生する音を入力可能な音入力部とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る音響装置では、振動抑制部材が第二位置にある場合、パッシブラジエータがスピーカの振動に応じて振動することで、音響装置は、低音域を含む音を出力する。振動抑制部材が第一位置にあることで、パッシブラジエータは振動が抑制される。この場合、音響装置は、低音域の音の出力を抑制する。従って、スピーカから音が出力されると同時に、筐体の外側で発生する音が音入力部に入力される場合であっても、音響装置は、低音域の音に起因する音響エコーを抑制できる。
また、前記音響装置では、前記第一位置において、前記振動抑制部材は前記壁部の外側に配置されていてもよい。振動抑制部材が第一位置にある状態で、パッシブラジエータが音を出力する場合であっても、出力される音は、筐体の外側にある空気等の気体に伝播しにくくなる。この結果、パッシブラジエータが出力する音は、音入力部に入力されにくくなる。それ故、音響装置は、低音域の音に起因する音響エコーを更に抑制できる。また、振動抑制部材が壁部の内側に設けられる場合と比較して、音響装置は、筐体内部の空間を広く確保できる。そのため、スピーカが音を出力する際に、筐体内部の空気の圧縮が制限されにくい。従って、音響装置は良好な音質の音を出力できる。
また、前記音響装置では、前記第一位置において、前記振動抑制部材は、前記パッシブラジエータを前記筐体の前記外側から覆ってもよい。第一位置にある振動抑制部材は、パッシブラジエータが振動抑制部材の外側にある気体と接触するのを制限する。パッシブラジエータが出力する音は、振動抑制部材の外側にある気体に更に伝播しにくくなる。従って、音響装置は、低音域の音に起因する音響エコーを更に抑制できる。
また、前記音響装置では、前記第一位置において、前記振動抑制部材は前記パッシブラジエータから離間していてもよい。音響装置は、抑制位置にある振動抑制部材の内側にある気体と外側にある気体との連通を制限し、内側にある気体を外側に漏れにくくする。これにより内側にある気体は、パッシブラジエータが振動する場合であっても、該振動を吸収する。この結果、パッシブラジエータの振動は更に抑制される。従って、音響装置は、低音域の音声に起因する音響エコーを更に抑制できる。また、振動抑制部材には、パッシブラジエータの振動が直接伝播することはない。従って、音響装置は、パッシブラジエータの振動に伴って振動抑制部材が異音を発生する事態を抑制できる。
また、前記音響装置において、前記支持部は、前記壁部の外側面に前記パッシブラジエータを挟んで設けられた一対の案内部であり、前記振動抑制部材は、前記一対の案内部に沿って、前記第一位置と前記第二位置との間をスライド可能であってもよい。パッシブラジエータの振動が抑制される状態と、振動が抑制されない状態との切替えが、振動抑制部材をスライドさせるのみで可能となる。従って、音響装置は操作性を向上できる。
また、前記音響装置において、前記音入力部は、前記振動抑制部材が前記第一位置から前記第二位置へとスライドする方向に、前記パッシブラジエータから離間して前記筐体に設けられたマイクロフォンであり、前記第二位置において、前記振動抑制部材は前記第一位置にある場合よりも前記マイクロフォンに接近してもよい。振動抑制部材は、第一位置から第二位置へとスライドすることで、マイクロフォンに近づく。振動抑制部材が第二位置にある状態で音が出力されている際に、マイクロフォンが収音する場合であっても、パッシブラジエータから出力される音は、マイクロフォンに伝播しにくい。従って、音響装置は、振動抑制部材が第二位置にある場合であっても、低音域の音に起因する音響エコーを抑制できる。
また、前記音響装置において、前記一対の案内部は、前記外側面から突出する凸状であって、表面の少なくとも一部に、前記振動抑制部材がスライドする方向に沿って設けられ、前記振動抑制部材の振動を吸収する振動吸収部材をさらに備え、前記振動吸収部材は、前記第一位置にある前記振動抑制部材と接触してもよい。振動抑制部材が第一位置にある場合に、パッシブラジエータが出力した低音域の音が振動抑制部材に伝播しても、振動吸収部材が振動抑制部材の振動を吸収する。従って、音響装置は、パッシブラジエータの振動に伴って振動抑制部材が異音を発生する事態を更に抑制できる
音響装置1を前側左斜め上方からみた斜視図である。 振動抑制部材7が開放位置にある場合における音響装置1を後側右斜め上方からみた斜視図である。 振動抑制部材7が開放位置にある場合における図1のI−I線矢視方向断面図である。 図2におけるII−II線矢視方向断面図である。 図4におけるパッシブラジエータ5、振動抑制部材7、上側案内部81、及び下側案内部82の部分拡大図である。 振動抑制部材7が抑制位置にある場合における音響装置1を後側右斜め上方からみた斜視図である。 振動抑制部材7が抑制位置にある場合における図1のI−I線矢視方向断面図である。
以下、本発明の実施形態ついて、図面を参照して説明する。以下では、通信を行う通信装置(図示外)に接続された状態で、ユーザが音声通話又は音楽等の音を再生する場合に使用される音響装置1(所謂スピーカフォン)を例示して説明を行う。
音響装置1は、パーソナルコンピュータ又はスマートフォン等の通信機器(図示外)に接続される。音響装置1は、通信機器によって受信された音のデータである音データに従って、人の音声又は音楽等の音を出力する。また、音響装置1は、周囲で発生する音を収音する。収音された音の音データは、通信機器によって他の拠点に送信される。これにより、ユーザは、音響装置1を用いて遠隔地にいる他のユーザとの間でハンズフリーの音声通話を行うことができる。さらに、音響装置1は、ユーザが所望の音楽等の音を再生したい場合には、通信機器から受信する音データに基づいて、音楽等の音を再生することもできる。
図1から図5を参照して、音響装置1の全体構成について説明する。図1において、紙面の上側、下側、右下側、左上側、右上側、左下側、をそれぞれ音響装置1の上側、下側、前側、後側、右側、左側として説明する。図1及び図2に示すように、音響装置1は、略直方体状の筐体3を備える。筐体3は、音響装置1の前側を形成する前側筐体31と、後側を形成する後側筐体32とから少なくとも構成される。
前側筐体31は、前壁部44と、上壁部45と、右壁部46と、底壁部47と、左壁部48とを備える。前壁部44は、正面視で矩形状の板状の部分であり、音響装置1の前側を覆う。上壁部45は、前壁部44の上端部から後方に延びる板状の部分である。同様に、右壁部46は前壁部44の右端部から、底壁部47は前壁部44の下端部から、左壁部48は前壁部44の左端部から、それぞれ後方に延びる板状の部分である。前壁部44の略中央には、後方に向かってやや凹む凹部11が左右方向に亘って形成される。図示しないが、凹部11には、網状のカバー部材が配置される。後述するスピーカ6及びマイクロフォン4の正面は、カバー部材によって保護される。前壁部44の内側面の中央部には、背面視で環状且つ矩形状の立壁41(図3、図4参照)が設けられる。前後方向において、立壁41は前壁部44の内側面から筐体3の内側の略中央まで延びる。
上壁部45の略中央部には、左右方向に並ぶ4つのスイッチ12が設けられている。左壁部48には、上から順に、ヘッドフォンジャック13、スマートフォンジャック14、及びUSBジャック15が設けられている。図示しないが、4つのスイッチ12、ヘッドフォンジャック13、スマートフォンジャック14、及びUSBジャック15は、筐体3の内側にて、後述する回路基板16(図3参照)に実装されている。
図2に示すように、後側筐体32は、後壁部54と、上壁部55と、右壁部56と、底壁部57と、左壁部58とを備える。後壁部54は、背面視で矩形状の板状の部分であり、音響装置1の後側を覆う。上壁部55は、後壁部54の上端部から前方斜め上方に延びる板状の部分である。右壁部56は後壁部54の右端部から、底壁部57は後壁部54の下端部から、左壁部58は後壁部54の左端部から、それぞれ前方に延びる板状の部分である。前側筐体31の外周縁の形状と後側筐体32の外周縁の形状は一致し、互いに接続する。すなわち、上壁部55は上壁部45に、右壁部56は右壁部46に、底壁部57は底壁部47(図1参照)に、左壁部58は左壁部48(図1参照)に、それぞれ接続する。後壁部54の内側面の中央部には、正面視で環状且つ矩形状の立壁51(図3及び図4参照)が設けられる。前後方向において、立壁51は、後壁部54の内側面から筐体3の内側の略中央まで延びる。
図3、図4に示すように、環状且つ矩形状の立壁41の後端部及び立壁51の前端部は、前後方向に投影した形状が一致する。立壁41,51は、正面視で環状且つ矩形状の弾性部材23を介して、互いに接続する。これにより、筐体3の内側においては、立壁41,51の内側に第一密閉室21が形成され、外側に第二密閉室22が形成される。尚、弾性部材23は、例えば、ゴムなどの合成樹脂で形成される。
筐体3は内部に、回路基板16と、スピーカ6と、パッシブラジエータ5と、マイクロフォン4とを備える。回路基板16は正面視で矩形状の板状であり、中央部に円形の開口孔(図示外)を有する。回路基板16は、開口孔に立壁41が挿通される状態で、第二密閉室22内に設けられる。回路基板16は、立壁41に設けた切欠部(図示外)に挿通されるケーブル(図示外)を介して、スピーカ6と電気的に接続されている。尚、切欠部とケーブルとの間及びケーブルと弾性部材23との間のそれぞれには、隙間は発生しない。また、回路基板16はマイクロフォン4とも、別のケーブル(図示外)を介して電気的に接続している。
スピーカ6は、前後方向に延びる略円筒状をなし、筐体3の内側である第一密閉室21内に配置される。スピーカ6は、凹部11の略中央部に設けた円形の開口孔10を閉塞しながら、前壁部44から前方に露出している(図1参照)。スピーカ6は、後端部を形成する磁石収納部61と、前端部を形成する音出力部62とを備える。磁石収納部61には、前後方向に貫通する孔部を有する筒状の磁石(図示外)と、該磁石の孔部の内側に設けられたコイル(図示外)とが収納されている。音出力部62は、略円筒状で且つ前端面が後方に向かって湾曲する。音出力部62には振動板(図示外)等が収納される。コイルに電流が流れることで、コイル内側に磁界が発生し、磁石は磁石収納部61内部で前後方向に往復移動する。これにより振動板が振動し、音出力部62は前方に向けて音を出力できる。
パッシブラジエータ5は、背面視で略円形の板状部材であり(図2参照)、第一密閉室21に配置される。パッシブラジエータ5は、後壁部54の略中央部に設けた開口孔20を閉塞しながら、後壁部54から後方に露出する(図2参照)。パッシブラジエータ5は、前方向に湾曲する状態及び後方向に湾曲する状態を繰り返すことで、振動する構成となっている。また、パッシブラジエータ5は、第一密閉室21内の空間をスピーカ6と共有する。これにより、パッシブラジエータ5は、人の声の帯域よりも低い低音域において、音出力部62の振動板(図示外)の振動に共振し、低音域の音を出力できる。
図1に示すように、マイクロフォン4は、前後方向に延びる円柱状をなす。マイクロフォン4は、筐体3の外側で発生する音を入力可能な音入力部であり、本実施形態においては小型のコンデンサマイクロフォンである。マイクロフォン4は、第二密閉室22内(図3参照)であって、パッシブラジエータ5よりも右側に配置される。マイクロフォン4は、凹部11の右側上部に設けた開口孔9を閉塞しながら、前壁部44から前方に露出する。マイクロフォン4の内部に設けた円柱状の本体部(図示外)は、筐体3の外側で発生する音を収音できる。
図2に示すように、後壁部54の外側には上側案内部81と、下側案内部82と、当接部85と、振動吸収部材86と、振動抑制部材7とが設けられる。上側案内部81及び下側案内部82は、上下で一対の案内部であり、振動抑制部材7を左右方向に案内できる。上側案内部81は、後壁部54から後方へ突出する凸部であり、パッシブラジエータ5の上側で左右方向に延びる。上側案内部81の後端部81A(図5参照)は、上方に向かって僅かに突出する。これにより、上側案内部81と後壁部54との間には、溝81Bが左右方向に亘って形成される。下側案内部82は、パッシブラジエータ5に対して上側案内部81と対称の形状をなす。すなわち、下側案内部82は、後壁部54から後方へ突出する凸部であり、後端部82A(図5参照)は下方に向かって僅かに突出する。これにより、下側案内部82と後壁部54との間には、溝82Bが左右方向に亘って形成される(図5参照)。
当接部85は、後壁部54から後方へ突出する凸部である。当接部85は、パッシブラジエータ5の左側において上下方向に延びる。当接部85は、右端部を形成する第一当接部85Aと、左端部を形成する第二当接部85Bとを備える。第一当接部85Aは、上側案内部81の左端部と下側案内部82の左端部とを接続する。第一当接部85Aの後端面は、上側案内部81及び下側案内部82の後端面と同一平面上に位置する。第二当接部85Bは、第一当接部85Aよりも更に後方へ後壁部54から突出する。上下方向において、第二当接部85Bは、上側案内部81及び下側案内部82の外側まで延びる。
振動吸収部材86は、背面視で左側が開口する環状且つ矩形状であり、ゴムやスポンジ等から形成される。振動抑制部材7は、上側案内部81、下側案内部82、及び第一当接部85Aの後端面に設けられる。振動抑制部材7は、上側案内部81の表面の一部である後端面及び下側案内部82の表面の一部である後端面において、左右方向に延びる。振動吸収部材86は、振動抑制部材7が抑制位置(後述)に位置する場合に、パッシブラジエータ5の振動を吸収できる。
振動抑制部材7は、背面視で矩形状の板状部材であり、パッシブラジエータ5から離間した状態で上側案内部81及び下側案内部82に取り付けられる。つまり、振動抑制部材7は、後壁部54の外側に配置される。振動抑制部材7は、後壁部71と、上壁部72と、下壁部73と、右壁部74とを備える。上壁部72は後壁部71の上端部から前方に立設する板状の部分である。同様に、下壁部73は後壁部71の下端部から、右壁部74は後壁部71の右端部から、それぞれ前方に立設する板状の部分である。
図5に示すように、上壁部72の前端部72Aは下方に向かって僅かに突出している。これにより、前端部72Aは溝81Bに上方から入り込む。これにより、前端部72Aは後端部81A及び後壁部54によって挟まれる。従って、上壁部72は、上側案内部81によって下側から支持されつつ、前後方向の移動が制限される。同様に、下壁部73の前端部73Aは、溝82Bに下方から入り込む。これにより、前端部73Aは、後端部82A及び後壁部54によって挟まれる。従って、下壁部73は前後方向の移動が制限される。故に、振動抑制部材7は、溝81B,82Bに沿って左右方向にスライド可能となる。言い換えると、上側案内部81及び下側案内部82は、振動抑制部材7を支持し、且つ左右方向に案内できる。
振動抑制部材7は、後壁部71の右端面が第二当接部85Bの左端面と当接する位置(図6参照)から、後壁部71の前端面がパッシブラジエータ5よりも右側にある位置(図2参照)までスライドできる構成となっている。また、振動抑制部材7がスライドする場合、後壁部71の前端面は、上側案内部81及び下側案内部82の後端面上にある振動吸収部材86と摺動する構成となっている。以下、後壁部71の右端面が第二当接部85Bの左端面と当接する振動抑制部材7の位置を「抑制位置」といい、後壁部71の前端面がパッシブラジエータ5よりも右側にある振動抑制部材7の位置を「開放位置」という。図6に示すように、抑制位置において、振動抑制部材7はパッシブラジエータ5に近接し、且つパッシブラジエータ5(図2参照)を後壁部54の外側から覆う構成となっている。また、図2に示すように、振動抑制部材7が開放位置にある場合、パッシブラジエータ5は、後壁部54から後方へと開放される構成となっている。
次に、音響装置1の発音動作及び収音動作について説明する。まず、図1及び図2を参照し、音響装置1が、音楽等の音を再生する場合について説明する。ユーザは、振動抑制部材7を開放位置へとスライドさせる(図2参照)。通信機器(図示外)によって受信された音データに従って、スピーカ6は音出力部62(図3参照)から音を前壁部44の前方へ出力する。パッシブラジエータ5は、低音域において音出力部62の振動板(図示外)の振動と共振することで、低音域の音を出力する。パッシブラジエータ5が出力する低音域の音は、波長が長いので、後側筐体32から前側筐体31へと回り込み、前方へ向かう。これにより、音響装置1は、低音域を含む音を前方へと出力し、音楽等の音を再生できる。なお、この場合、マイクロフォン4は収音動作を行わない。
音響装置1の小型化に伴い第一密閉室21が縮小化すると、第一密閉室21内にある空気の容積が制限される。この結果、磁石収納部61に収納される磁石(図示外)は振幅が大きい往復移動をしにくくなる。従って、スピーカ6は、振幅が大きい音である低音域の音を出力しにくくなる。しかし、スピーカ6に代わってパッシブラジエータ5が低音域の音を出力するので、音響装置1は、省スペース化しつつ、低音域を含む音を出力できる。
また、振動抑制部材7は後壁部54の外側に配置される。従って、振動抑制部材7が筐体3の内側に配置される場合に比較して、音響装置1は、第一密閉室21(図3参照)内の空間を広く確保できる。その為、磁石収納部61内の磁石(図示外)が往復運動する場合、第一密閉室21内における空気は、圧縮の制限を受けにくい。従って、音響装置1は、良好な音質の音を出力できる。
次に、図6及び図7を参照し、音響装置1が音声通話に使われる場合について説明する。ユーザは、振動抑制部材7を抑制位置にスライドさせる。通信機器(図示外)によって受信された音データに従って、スピーカ6は、音出力部62から音を出力し、遠隔地にいる他ユーザが発した音声を再生する。また、音響装置1は、マイクロフォン4が収音した音を音データへとデジタル変換した後、通信機器を介して他拠点へと該音データを送信する。これにより、ユーザは、遠隔地にいる他のユーザとハンズフリーの音声通話を行うことができる。
ここで、抑制位置にある振動抑制部材7は、パッシブラジエータ5に近接しながら、パッシブラジエータ5を後壁部54の外側から覆う。また、振動吸収部材86は、振動抑制部材7、第一当接部85A、上側案内部81(図2参照)、及び下側案内部82(図2参照)に接触する。従って、振動抑制部材7、第一当接部85A、上側案内部81、下側案内部82、及び後壁部54によって囲まれる空間は、略密閉状態となる。すなわち、振動抑制部材7の内側にある空気と外側にある空気の連通は制限される。振動抑制部材7の内側が略密閉状態であるので、パッシブラジエータ5が振動する際に後方に湾曲し、振動抑制部材7の内側にある空気が圧縮されても、内側にある空気は外側に流出しにくい。これにより、内側の空気は圧縮される反動で、後方に湾曲するパッシブラジエータ5に対して前方へと力を加える。同様に、パッシブラジエータ5が振動する際に前方に湾曲し、振動抑制部材7の内側にある空気が膨張しても、外側にある空気が内側に流入しにくい。これにより、内側にある空気は膨張する反動で、前方に湾曲するパッシブラジエータ5に対して後方へと力を加える。つまり、内側の空気はパッシブラジエータ5の振動を減衰させる空気バネとして機能する。これにより、パッシブラジエータ5が音出力部62の振動板の振動に応じて共振しようとしても、振動は抑制される。
このように、振動抑制部材7がパッシブラジエータ5を外側から覆い、振動抑制部材7の内側は略密閉状態になるので、パッシブラジエータ5が出力する低音域の音は筐体3の外側にある空気に伝播しにくい。この結果、音声通話時に、遠隔地にいる他のユーザの周囲で音楽等の音が発生しても、音響装置1は、低音域の音を筐体3の外側へ出力しにくくなる。従って、マイクロフォン4は低音域の音を収音しにくい。故に、音響装置1は、パッシブラジエータ5によって出力される低音域の音に起因する音響エコーを抑制できる。
また、振動吸収部材86は抑制位置にある振動抑制部材7に、上側案内部81の後端面、下側案内部82の後端面、及び第一当接部85Aの後端面に沿って接触する。パッシブラジエータ5が低音域の音を出力し、振動抑制部材7に該音が伝播する場合であっても、振動吸収部材86は振動抑制部材7の振動を吸収する。これにより、音響装置1は、パッシブラジエータ5が低音域の音を出力する場合であっても、パッシブラジエータ5の振動に伴って振動抑制部材7が異音を発生する事態は抑制できる。
次に、図3を参照し、振動抑制部材7が開放位置にある状態で、音響装置1が音声通話に使われる場合について説明する。上述したように、音響装置1が音声通話に使用される場合であっても、パッシブラジエータ5が低音域の音を出力しようとする場合がある。振動抑制部材7が開放位置にある状態で、パッシブラジエータ5が音を出力しようとすると、マイクロフォン4が、該音を収音しようとする。しかしながら、開放位置にある振動抑制部材7は、抑制位置にある場合よりも右側に位置し、マイクロフォン4に近接する。これにより、パッシブラジエータ5が出力する低音域の音は、右壁部56,46からマイクロフォン4へと矢印A方向には回り込みにくい。従って、マイクロフォン4は、パッシブラジエータ5が出力する低音域の音を収音しにくい。故に、音響装置1は、振動抑制部材7が開放位置にある場合であっても、低音域の音に起因する音響エコーを抑制できる。
以上説明したように、音響装置1は、パッシブラジエータ5が音出力部62の振動板(図示外)の振動に共振することで、低音域の音を出力できる。また、抑制位置にある振動抑制部材7がパッシブラジエータ5に近接することで、パッシブラジエータ5の振動は抑制される。従って、音響装置1は、音出力部62から音が声出力されると同時に、筐体の外側で発生する音がマイクロフォン4に入力される場合であっても、パッシブラジエータ5によって出力される低音域の音に起因する音響エコーを抑制できる。
振動抑制部材7は、抑制位置において後壁部54の外側に配置される。この状態で、パッシブラジエータ5が低音域の音を出力する場合であっても、後壁部54の外側にある空気に伝播しにくい。従って、パッシブラジエータ5が出力する音を、マイクロフォン4は収音しにくくなる。それ故、音響装置1は、パッシブラジエータ5によって出力される低音域の音に起因する音響エコーを更に抑制できる。また、振動抑制部材7が後壁部54の内側に設けられる場合と比較して、音響装置1は、第一密閉室21内部の空間を広く確保できる。その為、スピーカ6の音出力部62が、音を出力する際に、第一密閉室21内部の空気の圧縮が制限されにくい。従って、音響装置1は、良好な音質の音を出力できる。
また、振動抑制部材7が抑制位置にある場合、パッシブラジエータ5は、後壁部71、上壁部72、下壁部73及び第一当接部85Aによって囲まれる。これにより、パッシブラジエータ5は、振動抑制部材7の外側にある空気との接触を制限される。従って、パッシブラジエータ5が出力する音は、振動抑制部材7の外側にある空気にさらに伝播しにくくなる。故に、音響装置1は、パッシブラジエータ5によって出力される低音域の音に起因する音響エコーを更に抑制できる。
また、振動抑制部材7は、抑制位置においてパッシブラジエータ5から離間している。これにより、音響装置1は、抑制位置にある振動抑制部材7の内側にある空気と外側にある空気との連通を制限し、且つ、内側にある空気を外側に漏れにくくする。すなわち、振動抑制部材7の内側は略密閉状態になり、内側にある空気は、パッシブラジエータ5の振動を吸収する空気バネとして機能する。この結果、パッシブラジエータ5の振動は更に制限される。故に、音響装置1は、パッシブラジエータ5によって出力される低音域の音に起因する音響エコーを更に抑制できる。また、振動抑制部材7がパッシブラジエータ5から離間しているので、パッシブラジエータ5の振動が振動抑制部材7に直接伝播することはない。従って、音響装置1は、パッシブラジエータ5の振動に伴って、振動抑制部材7が異音を発生するという事態を抑制できる。
また、振動抑制部材7は上側案内部81及び下側案内部82に沿って、抑制位置と開放位置との間を左右方向にスライド可能である。従って、ユーザは、パッシブラジエータ5の振動が抑制される状態と、振動が抑制されない状態との切替えが容易にできる。故に、音響装置1は、操作性を向上できる。
また、開放位置にある振動抑制部材7は、抑制位置にある場合に比較して右側に位置する。マイクロフォン4は、パッシブラジエータ5よりも右側の第二密閉室22内に設けられる。すなわち、マイクロフォン4は、振動抑制部材7が抑制位置から開放位置へとスライドする方向に、パッシブラジエータ5から離間して筐体3の内側に設けられる。これにより、振動抑制部材7は、開放位置へとスライドする場合に、抑制位置にある場合と比較してマイクロフォン4に接近する。従って、振動抑制部材7が開放位置にある状態で、パッシブラジエータ5が低音域の音を出力する場合であっても、該音はマイクロフォン4に伝播しにくい。従って、音響装置1は、振動抑制部材7が開放位置にある場合であっても、パッシブラジエータ5によって出力される低音域の音に起因する音響エコーを抑制できる。
また、振動吸収部材86は、パッシブラジエータ5の振動に伴って抑制位置にある振動抑制部材7が振動する場合であっても、該振動を吸収する。従って、音響装置1は、パッシブラジエータ5の振動に伴って振動抑制部材7が異音を発生する事態を更に抑制できる。
なお、本実施形態において、後壁部54が本発明の「壁部」に相当し、開口孔20が本発明の「開口孔」に相当し、上側案内部81及び下側案内部82が本発明の「支持部」及び「一対の案内部」に相当し、マイクロフォン4が本発明の「音入力部」に相当し、抑制位置が本発明の「第一位置」に相当し、開放位置が本発明の「第二位置」に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上記施形態において、音響装置1は、マイクロフォン4を備えるがこれに限られない。例えば、音響装置1は、音響装置1から離間するマイクロフォンと、ケーブルを介して電気的に接続するためのジャックを、マイクロフォン4に代えて備えてもよい。また、音響装置1は、音響装置1から離間するマイクロフォンが収音した音データを無線通信等によって受信する受信部を、マイクロフォン4に代えて備えてもよい。
上記実施形態において、第一密閉室21に設けられるパッシブラジエータ5は、後壁部54から後方に露出するがこれに限られない。例えば、前壁部44から前方に露出してもよい。この場合、パッシブラジエータ5は、スピーカ6に隣接しつつ、第一密閉室21内の空間を共有する。また、パッシブラジエータ5は、第二密閉室22に設けられてもよい。この場合、スピーカ6は、第二密閉室22に設けられ、パッシブラジエータ5と第二密閉室22内の空間を共有する。
本実施形態における振動抑制部材7の抑制位置は、パッシブラジエータ5に後方から近接する位置であるが、これに限られない。例えば、抑制位置において振動抑制部材7は、パッシブラジエータ5に後方から接触してもよい。この場合、振動抑制部材7が、直接パッシブラジエータ5を押えつけることで、パッシブラジエータ5の振動を抑制できる。
本実施形態において、上側案内部81及び下側案内部82は、後壁部54の後端面を左右方向に延びる凸状であるが、これに限られない。例えば、上側案内部81及び下側案内部82は、後壁部54の後端面を上下方向に延びる凸状であってもよい。この場合、振動抑制部材7は、上下方向に移動することで、抑制位置と開放位置との間をスライド可能となる。また、上側案内部81及び下側案内部82は凸状でなくともよく、後壁部54に設けた溝部であってもよい。
1 音響装置
3 筐体
4 マイクロフォン
5 パッシブラジエータ
6 スピーカ
7 振動抑制部材
20 開口孔
54 後壁部
81 上側案内部
82 下側案内部
86 振動吸収部材

Claims (7)

  1. 音を出力するスピーカと、
    前記スピーカを内側に設けた筐体と、
    前記筐体の一の壁部に設けた開口孔を閉塞し、前記筐体の前記内側の空間を前記スピーカと共有するパッシブラジエータと、
    前記筐体に設けられた支持部によって支持され、前記パッシブラジエータの振動が抑制される第一位置と、前記パッシブラジエータの前記振動が抑制されない第二位置との間を移動可能な振動抑制部材と、
    前記筐体に設けられ、前記筐体の外側で発生する音を入力可能な音入力部とを備えたことを特徴とする音響装置。
  2. 前記第一位置において、前記振動抑制部材は前記壁部の外側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
  3. 前記第一位置において、前記振動抑制部材は、前記パッシブラジエータを前記筐体の前記外側から覆うことを特徴とする請求項1又は2に記載の音響装置。
  4. 前記第一位置において、前記振動抑制部材は前記パッシブラジエータから離間していることを特徴とする請求項3に記載の音響装置。
  5. 前記支持部は、
    前記壁部の外側面に前記パッシブラジエータを挟んで設けられた一対の案内部であり、
    前記振動抑制部材は、
    前記一対の案内部に沿って、前記第一位置と前記第二位置との間をスライド可能であることを特徴とする請求項2から4の何れかに記載の音響装置。
  6. 前記音入力部は、前記振動抑制部材が前記第一位置から前記第二位置へとスライドする方向に、前記パッシブラジエータから離間して前記筐体に設けられたマイクロフォンであり、
    前記第二位置において、前記振動抑制部材は前記第一位置にある場合よりも前記マイクロフォンに接近することを特徴とする請求項5に記載の音響装置。
  7. 前記一対の案内部は、
    前記外側面から突出する凸状であって、
    表面の少なくとも一部に、前記振動抑制部材がスライドする方向に沿って設けられ、前記振動抑制部材の振動を吸収する振動吸収部材をさらに備え、
    前記振動吸収部材は、前記第一位置にある前記振動抑制部材と接触することを特徴とする請求項5又は6に記載の音響装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109005270A (zh) * 2018-10-30 2018-12-14 Oppo(重庆)智能科技有限公司 移动终端
CN110614447A (zh) * 2018-06-20 2019-12-27 联想(北京)有限公司 一种机箱壳体及其制作方法及电子设备
CN113115166A (zh) * 2016-07-11 2021-07-13 松下知识产权经营株式会社 扬声器装置

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