JP2014149009A - 水路切換装置及びそれを備えたハンドシャワーヘッド - Google Patents

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豊 相原
Takeshi Miura
剛 三浦
Hiroshi Nishijima
浩史 西島
Kazuki Kuroda
和樹 黒田
Masateru Hanazono
正輝 花園
Takeshi Murata
剛 村田
Kiichi Komatani
喜一 駒谷
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Abstract

【課題】小さなスペースに組み込むことができる水路切換装置を提供する。
【解決手段】本発明は、水路切換装置10であって、ロック位置と解除位置との間で回動可能な回転ロック部材34と、初期−押込位置の間で移動される複数の操作カム部と、各弁体26a,26b,26cを開閉させる複数の操作部材40a、40b、40c、40dと、回転ロック部材34から延びるように形成され、操作カム部を押込位置に保持する係合爪を備えた係合部と、を有し、複数の操作カム部のうちの第1の操作カム部が押し込まれると、係合部が押圧されて回転ロック部材34がロック位置からロック解除位置に回動され、これにより、押込位置に保持されていた第2の操作カム部が初期位置に復帰されると共に、第1の操作カム部が押込位置まで押し込まれると、回転ロック部材34がロック位置に復帰され、第1の操作カム部が押込位置に保持されることを特徴としている。
【選択図】図4

Description

本発明は、水路切換装置に関し、特に、押圧操作によって複数の弁を開閉することにより、水路を切換可能な水路切換装置、及びそれを備えたハンドシャワーヘッドに関する。
近年、複数の吐水モードを切り換えて使用することができるハンドシャワーヘッドが開発されている。このようなハンドシャワーヘッドにおいては、シャワーヘッド本体内に内蔵された弁体を操作することにより、内部の水路を切り換えて、吐水形態を変更している。
実開平6−41887号公報(特許文献1)には、水路切換弁が記載されている。この水路切換弁は家庭用の浄水器に組み込まれる水路切換弁であり、一直線上に配置された3つのプッシュボタンを押圧操作することにより、吐水形態を濾過水、原水、シャワー水に切り換えられるようになっている。実開平6−41887号公報記載の水路切換弁においては、3つの水路を切り換える3つの弁体として夫々ボールが使用されている。使用者により何れかのプッシュボタンが押し込まれると、そのプッシュボタンの先端がボールを移動させ、開弁される。
また、水路切換弁には、押し込まれたプッシュボタンを押し込み位置に保持するためのスライド板が内蔵されている。1つのプッシュボタンが押し込み位置に移動される際、このスライド板がスライドされ、これまで押し込み位置に保持されていた他のプッシュボタンのロックが解除されて初期位置に復帰される。一方、押し込み操作されたプッシュボタンが押し込み位置まで移動されると、スライド板が元の位置に復帰され、押し込まれたプッシュボタンは押し込み位置に保持される。ここで、押し込まれたプッシュボタンに対応するボールは弁座から移動されて開弁され、一方、初期位置に復帰されたプッシュボタンに対応するボールは弁座に着座されて、閉弁される。これにより、初期位置に復帰されたプッシュボタンに対応する吐水は停止され、押し込み位置に保持されたプッシュボタンに対応する吐水が開始される。
このように、実開平6−41887号公報記載の水路切換弁では、プッシュボタンの押圧操作により、複数の水路を簡単に切り換えることを可能とし、操作性を向上させている。
実開平6−41887号公報
しかしながら、実開平6−41887号公報記載の水路切換弁では、各プッシュボタンを押し込み位置に保持し、また、保持を解除するためにスライド板がスライド移動される。このために、実開平6−41887号公報記載の水路切換弁においては、スライド板をスライド移動させるための余分なスペースが必要となり、この機構を一般的な大きさのハンドシャワーヘッド等に組み込むのが難しいという問題がある。
また、この機構を採用した場合には、複数のプッシュボタンを一直線上に配置する必要があるので、ハンドシャワーヘッド等に組み込むと操作性が悪くなる。即ち、ハンドシャワーヘッドの吐水形態を切り換える場合には、シャワーヘッドを把持している方の手の指で各プッシュボタンを操作できることが、操作性の上で好ましい。しかしながら、実開平6−41887号公報記載の水路切換弁では複数のプッシュボタンが一直線上に配置されるので、操作する指を大きく動かす必要があり、シャワーヘッドを把持している手の指で、夫々のプッシュボタンを操作することが困難となる。特に、ハンドシャワーヘッドは、通常、浴室において水に濡れた手指で操作するものであるため、僅かな操作性の相違が、使用者による操作感に大きな影響を及ぼす結果となる。
従って、本発明は、押圧操作によって複数の弁を開閉することができ、小さなスペースに組み込むことができる水路切換装置、及びそれを備えたハンドシャワーヘッドを提供することを目的としている。
また、本発明は、複数の弁を開閉するための操作部を集約的に配置することができる水路切換装置、及びそれを備えたハンドシャワーヘッドを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、使用者の操作によって複数の弁を開閉することにより、水路を切換可能な水路切換装置であって、ロック位置とロック解除位置との間で、中心軸線を中心に回動可能に配置された回転ロック部材と、この回転ロック部材に沿って夫々配置され、中心軸線に略平行な方向に夫々移動可能に支持され、且つ初期位置と押込位置との間で移動される複数の操作カム部と、これらの操作カム部と共に移動されるように夫々設けられ、複数の弁の弁体に操作力を作用させることにより各弁体を開閉させる複数の操作部材と、複数の操作カム部を、初期位置に向けて夫々付勢するカム部付勢手段と、回転ロック部材に設けられ、各操作カム部と夫々接触することにより、回転ロック部材を中心軸線を中心に回動させる複数の押圧部と、回転ロック部材に形成された複数の係合部と、を有し、これらの係合部は、夫々、操作カム部と係合することにより操作カム部を押込位置に保持する係合爪を備え、さらに、回転ロック部材を、ロック位置に向けて付勢するロック部材付勢部材を有し、複数の操作カム部のうちの第1の操作カム部が、操作力により初期位置から解除位置まで押し込まれると、第1の操作カム部により押圧部が押圧されて回転ロック部材がロック位置からロック解除位置に回動され、これにより、押込位置に保持されていた第2の操作カム部の係合爪との係合が解除され、第2の操作カム部が初期位置に復帰されると共に、第1の操作カム部が解除位置を越えて押込位置まで押し込まれると、回転ロック部材がロック位置に復帰され、第1の操作カム部が押込位置に保持されることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、カム部付勢手段によって初期位置に向けて付勢されている複数の操作カム部は、移動可能に支持され、且つ初期位置と押込位置との間で移動される。複数の操作部材は、操作カム部と共に移動されるように夫々設けられ、複数の弁の弁体に操作力を作用させることにより各弁体を開閉させる。一方、中心軸線を中心に、ロック位置とロック解除位置との間で回動可能に配置された回転ロック部材には、複数の係合部が設けられている。これらの係合部には、夫々、操作カム部と係合することにより操作カム部を押込位置に保持する係合爪が備えられている。また、回転ロック部材は、ロック部材付勢部材によりロック位置に向けて付勢されていると共に、複数の操作カム部は、回転ロック部材回動する軌道に沿って夫々配置されている。ここで、複数の操作カム部のうちの第1の操作カム部が、操作力により初期位置から解除位置まで押し込まれると、第1の操作カム部により押圧部が押圧されて回転ロック部材がロック位置からロック解除位置に回動される。このロック解除位置への回動により、押込位置に保持されていた第2の操作カム部の係合爪との係合が解除され、第2の操作カム部が初期位置に復帰される。さらに、第1の操作カム部が解除位置を越えて押込位置まで押し込まれると、回転ロック部材がロック位置に復帰され、第1の操作カム部が押込位置に保持される。
このように構成された本発明によれば、ロック位置とロック解除位置との間で回動可能に配置された回転ロック部材が回動可能に構成されているので、水路切換装置を小さなスペースに組み込むことができる。また、本発明によれば、複数の操作カム部が回転ロック部材の回動する軌道に沿って夫々配置されているので、操作部を集約的に配置することが可能になり、操作性を向上させることができる。また、第1の操作カム部が解除位置から押込位置の間にある場合に、第1の操作カム部にかかる操作力が取り除かれた場合、第1の操作カム部材は保持されることなく初期位置に復帰される。このため、同時に複数の操作カムが押込位置に保持されることを抑制することが可能となる。
本発明において、好ましくは、さらに、前記係合部が、第1の操作部が初期位置に復帰する力によりロック部材をロック解除位置に回動させる逃がし部を備えていることを特徴とする
このように構成された本発明においては、第1の操作カム部が解除位置から押込位置の間にあるときに、第1の操作カム部にかかる操作力が除去されると、第1の操作カム部が初期位置に復帰する力でロック部材がロック解除位置に回動するため、確実に初期位置に復帰される。
このように構成された本発明によれば、複数の操作カム部が同時に押込位置に保持されることを防ぎ、初期位置にある状態に復帰させることができる。
本発明の水路切換装置、及びそれを備えたハンドシャワーヘッドによれば、押圧操作によって複数の弁を開閉することができ、小さなスペースに組み込むことができる。また、本発明の水路切換装置、及びそれを備えたハンドシャワーヘッドによれば、複数の弁を開閉するための操作部を集約的に配置することができる。
さらに、同時に複数の操作カムが押込位置に保持されることを抑制することが可能となる。
本発明の実施形態によるハンドシャワーヘッドの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態によるハンドシャワーヘッドの断面図である。 ハンドシャワーヘッドに内蔵されている水路切換装置の部分を拡大して示す断面図である。 ハンドシャワーヘッドに内蔵されている水路切換装置の分解斜視図である。 ハンドシャワーヘッド内において切り換えられる水路を示す断面図である。 水路切換装置に内蔵されている弁体の斜視図である。 水路切換装置に備えられている円環状ロック部材の斜視図である。 水路切換装置に備えられているカム構成部材の斜視図である。 水路切換装置に備えられている操作部カバー部材の斜視図である。 水路切換装置に備えられている操作部カバー部材の斜視断面図である。 ハンドシャワーヘッドに内蔵されている水路切換装置の作用を説明するための図である。 ハンドシャワーヘッドに内蔵されている水路切換装置の作用を説明するための図である。 水路切換装置に備えられている円環状ロック部材の側面図である。 水路切換装置に備えられている円環状ロック部材の上面図である。 水路切換装置に備えられている円環状ロック部材と係合爪の模式図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態によるハンドシャワーヘッドを説明する。
図1は、本発明の実施形態によるハンドシャワーヘッドの外観を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のハンドシャワーヘッド1は、シャワーヘッド本体2と、このシャワーヘッド本体2の先端部に取り付けられた散水板4と、止水状態と吐水状態を切り換えると共に、吐水状態のうちの3つの吐水モードを切り換える押し釦6と、を有する。
シャワーヘッド本体2は、使用者が把持する把持部2aと、この把持部2aの先端側に設けられ、把持部2aよりも太くなった散水部2bと、を有する。また、散水部2bには、散水板4が取り付けられる円形の開口部2cが形成されている。また、シャワーヘッド本体2の基端側には、シャワーホース(図示せず)が接続される。
散水板4は、概ね円形の板であり、その中央部には散水ノズルが回転しながら吐水を行うジャイロビート吐水用の散水孔4aが設けられ、散水孔4aの周囲にはスプレー吐水用の多数の散水孔4bが設けられ、シャワーヘッド本体2の先端側には、滝状吐水用の円弧状の散水孔4cが設けられている。
押し釦6は、シャワーヘッド本体2の把持部2aの開口部2c側に配置された円板状の釦である。この押し釦6を押圧して各方向に傾動させることにより、シャワーヘッド本体2に内蔵された水路切換装置が作動され、ジャイロビート吐水、スプレー吐水、及び滝状吐水の各吐水モード、及び止水状態が切り換えられるようになっている。
次に、図2乃至図8を参照して、本発明の実施形態によるハンドシャワーヘッド1の内部構造を説明する。
図2は、本発明の実施形態によるハンドシャワーヘッドの断面図である。
図2に示すように、シャワーヘッド本体2には、通水路形成部材8と、この通水路形成部材8の先端部に接続された水路切換装置10と、この水路切換装置10の先端部に取り付けられた第1散水室形成部材12と、が内蔵されている。さらに、シャワーヘッド本体2には、第1散水室形成部材12を覆うように取り付けられた第2散水室形成部材14と、散水板4の背面側に配置された第3散水室形成部材16と、この第3散水室形成部材16の背面側に配置された散水ノズル形成部材18と、が内蔵されている。また、シャワーヘッド本体2には、ジャイロビート吐水を行うための回転ノズル20と、この回転ノズル20を支持する回転ノズル支持部材22と、が内蔵されている。
通水路形成部材8は、細長い筒状の部材であり、その基端部には、シャワーホース(図示せず)に接続される接続部8aが形成されている。また、第1通水路形成部材8の先端部8bには、水路切換装置10が接続されている。通水路形成部材8と水路切換装置10の間にはOリングが配置され、これらの間の水密性が確保されている。水路切換装置10の詳細については後述する。
第1散水室形成部材12は、水路切換装置10の先端側(下流側)に接続される箱状の部材であり、散水板4の背面側に内蔵されている。第1散水室形成部材12と水路切換装置10の間にはOリングが配置され、これらの部材の間の水密性が確保されている。第1散水室形成部材12の内部には第1水路12a、第2水路12b、及び第3水路12c(図5にも図示)が形成されている。水路切換装置10から流出した湯水は、これらの第1水路12a、第2水路12b、及び第3水路12cを通って、ジャイロビート吐水用の散水孔4a、スプレー吐水用の散水孔4b、滝状吐水用の散水孔4cに夫々導かれるようになっている。また、第1散水室形成部材12の散水板4側は開放されており、この開放部を覆うように第2散水室形成部材14が取り付けられている。
第2散水室形成部材14は、第1散水室形成部材12の開放部を覆うように配置される概ね円板状の部材である。第2散水室形成部材14の中央には、第1水路12aと連通するように凹部14aが設けられ、この凹部14aの中にジャイロビート吐水用の回転ノズル20が回転可能に配置される。また、第2散水室形成部材14には、第2水路12bと連通するように貫通穴14bが設けられており、この貫通穴14bを通った湯水がスプレー吐水用の散水孔4bから吐出される。さらに、第2散水室形成部材14には、第3水路12cと連通するように貫通穴14cが設けられており、この貫通穴14cを通った湯水が滝状吐水用の散水孔4cから吐出される。
第3散水室形成部材16は、散水板4の背面側に重なるように配置される概ね円板状の部材である。この第3散水室形成部材16の背面側と、第2散水室形成部材14の正面側との間の空間が、スプレー吐水用の散水室を形成する。
散水ノズル形成部材18は、ゴム製の概ね円板状の部材であり、第2散水室形成部材14と第3散水室形成部材16の間に配置される。散水ノズル形成部材18には多数のスプレー吐水用の散水ノズル18aが設けられている。これらの散水ノズル18aは、散水板4に設けられた多数の散水孔4b、及びこれらの散水孔4bと夫々整合するように第3散水室形成部材16に設けられた多数の孔を通ってハンドシャワーヘッド1の外部に突出している。また、散水ノズル形成部材18には、ハンドシャワーヘッド1の先端側に位置するように、滝状吐水用の散水ノズル18bが設けられている。この散水ノズル18bは、散水板4に設けられた円弧状の散水孔4c、及びこの散水孔4cと整合するように第3散水室形成部材16に設けられた円弧状の孔を通ってハンドシャワーヘッド1の外部に突出している。なお、散水ノズル形成部材18はゴム製であるため、第2散水室形成部材14の縁部14dに押し付けられることにより、それらの間の水密性が確保される。
回転ノズル20は、概ね円柱状の部材であり、その軸線方向に3本のジャイロビート吐水用の散水ノズル孔20aが設けられている。また、回転ノズル支持部材22は、回転ノズル20を回転可能に支持する概ね円筒状の部材である。回転ノズル支持部材22は、その内部に回転ノズル20を回転可能に受け入れ、支持すると共に、第2散水室形成部材14に設けられた凹部14aに嵌め込まれている。第1散水室形成部材12の第1水路12aに湯水が流入すると、その水勢により、回転ノズル20が回転ノズル支持部材22の中ですりこぎ運動(歳差運動)され、これにより螺旋を描くように吐水が行われる。
次に、図3乃至図8を新たに参照して、本発明の実施形態によるハンドシャワーヘッド1に内蔵されている水路切換装置10を説明する。
図3は、ハンドシャワーヘッドに内蔵されている水路切換装置の部分を拡大して示す断面図である。図4は、ハンドシャワーヘッドに内蔵されている水路切換装置の分解斜視図である。図5は、ハンドシャワーヘッド内において切り換えられる水路を示す断面図である。図6は、水路切換装置に内蔵されている弁体の斜視図である。図7は、水路切換装置に備えられている円環状ロック部材の斜視図である。図8は、水路切換装置に備えられているカム構成部材の斜視図である。図9は水路切換装置に備えられている操作部カバー部材の斜視図であり、図10は操作部カバー部材の斜視断面図である。
図3及び図4に示すように、水路切換装置10は、水路切換装置本体24と、この水路切換装置本体24の内部に摺動可能に配置された第1弁体26a、第2弁体26b、及び第3弁体26cと、これらの弁体により開閉される3つの弁座が形成された弁座形成部材28と、を有する。
さらに、水路切換装置10は、4つの円筒支持部材32と、回転ロック部材である円環状ロック部材34と、第1カム構成部材36a、第2カム構成部材36b、第3カム構成部材36cと、リセットカム構成部材38と、3本の操作棹40a、40b、40cと、操作部カバー部材42と、ピボット部材44と、弾性カバー部材46と、を有する。
図3乃至図5に示すように、水路切換装置本体24は、通水路形成部材8を通過した湯水が流入するように構成された概ね筒型の部材である。水路切換装置本体24の内部には、第1弁体26a、第2弁体26b、及び第3弁体26cの3つの弁体が、ハンドシャワーヘッド1の幅方向に平行に並べて配置されている。また、これら3つの弁体は、ハンドシャワーヘッド1の長手方向に摺動可能に支持され、開弁位置と閉弁位置の間で移動可能になっている。通水路形成部材8から流入した湯水は、第1、第2、第3弁体の何れかが開弁されると、開放された弁座を通って水路切換装置10から流出される。
図6に示すように、第1弁体26aは、着座部27aと、この着座部27aの背面側に形成された支持フレーム部27bと、この支持フレーム部27bの両側面に設けられた摺動突起27cと、支持フレーム部27bの背面側に形成されたバネ取付部27d、を有する。
着座部27aは、第1弁体26aの先端に設けられた円板状の部分であり、この着座部27aの先端部が弁座形成部材28に着座することにより、弁座形成部材28に設けられた弁孔が閉鎖される。
支持フレーム部27bは、着座部27aの背面側に形成された直方体状のフレームである。着座部27aは、支持フレーム部27bにより、弁座形成部材28の適正な位置に着座するように支持される。
摺動突起27cは、支持フレーム部27bの両側面に夫々設けられた細長い突起である。摺動突起27cは、水路切換装置本体24の内部に設けられた細長いガイド部24a(図5)に沿って摺動される。これにより、第1弁体26aは、水路切換装置本体24内で直線移動される。
バネ取付部27dは、支持フレーム部27bの背面側に形成された円形断面の突起であり、このバネ取付部27dがコイルバネ54(図5)の内側に嵌め込まれることにより、第1弁体26aにコイルバネ54が取り付けられる。第1弁体26aはコイルバネ54により、閉弁位置の方に付勢される。
さらに、支持フレーム部27bの内側には、移動方向変換手段である傾斜平面27eが設けられている。傾斜平面27eは、支持フレーム部27bの内側に一体に形成された傾斜した平面部分である。後述するように、この傾斜平面27eが操作棹40aの先端で押圧されることにより、第1弁体26aは開弁方向に駆動される。
また、第2弁体26b及び第3弁体26cも、図4、図5に示すように、第1弁体26aと概ね同様の構成を有しているが、第2、第3弁体では、弁座を開閉する着座部と、これを支持する支持フレーム部がオフセットするように構成されており、全体としてL字型に形成されている。また、第2、第3弁体においては、コイルバネ54が着座部の背面に取り付けられ、これらのコイルバネ54により、第2、第3弁体は、閉弁位置の方に夫々付勢される。さらに、第2弁体26b及び第3弁体26cの支持フレーム部にも、第1弁体26aと同様に、傾斜平面が設けられており、これらの傾斜平面が、操作棹40b、40cによって夫々押圧されることにより、第2、第3弁体が開弁方向に駆動される。
弁座形成部材28は、図4に示すように、概ね長円形の板状の部材であり、第1弁体26a、第2弁体26b、第3弁体26cが夫々着座する3つの弁孔28a、28b、28cが、一直線上に等間隔に形成されている。
円筒支持部材32は、図3、図4に示すように、水路切換装置本体24の図3における上側(ハンドシャワーヘッド1の散水板の側)に配置される円筒状の部材である。また、4つの円筒支持部材32は、水路切換装置本体24の上側の円周上に等間隔に配置されている。各円筒支持部材32を夫々取り囲むように、カム部付勢手段である3つのコイルバネ48a、及びリセット用カム部付勢手段であるコイルバネ48bが夫々配置される。さらに、各コイルバネ48aの上には、各円筒支持部材32を覆うように、第1、第2、第3カム構成部材36a、36b、36cが夫々配置されている。このため、各カム構成部材は、コイルバネ48aにより、円筒支持部材32に沿って初期位置(図3における上方)に向けて付勢される。同様に、コイルバネ48bの上には、円筒支持部材32を覆うように、リセットカム構成部材38が配置されている。このため、リセットカム構成部材38は、コイルバネ48bにより、円筒支持部材32に沿って初期位置(図3における上方)に向けて付勢される。
円環状ロック部材34は、図4及び図7に示すように、円環状の部材であり、4つの円筒支持部材32の周囲を取り囲むように配置されている。また、円環状ロック部材34は、円筒支持部材32の周囲で、円環状ロック部材34の中心軸線を中心として、ロック位置とロック解除位置との間で回動可能に配置されている。さらに、円環状ロック部材34は、ロック部材付勢部材である2つの捩りバネ50(図4)により、ロック位置に向けて付勢されている。各捩りバネ50は、水路切換装置本体24に形成された軸部24c(図4)に夫々嵌め込まれている。各捩りバネ50は、一方の端部が円環状ロック部材34と係合し、他方の端部が操作部カバー部材42(図4)と係合することにより、円環状ロック部材34がその中心軸線を中心にロック位置に向けて回動されるように、円環状ロック部材34を付勢している。なお、2つの捩りバネ50は、円環状ロック部材34の中心軸線を中心とする円周上に、等間隔に配置されている。
さらに、円環状ロック部材34は、円環状の円環部34aと、この円環部34aから延びる3つの突出部34bと、これらの突出部34bの先端に夫々形成された係合爪34cと、円環部34aから延びるリセット用突出部34dと、を有する。
図7に示すように、3つの突出部34bは、円環部34aの中心軸線と略平行な方向に、円環部34aから延びる突起である。これらの突出部34bの先端には、円環部34aの円周方向に延びる係合爪34cが夫々形成されている。これにより、各突出部34b及び係合爪34cは、夫々逆L字形の係合部を構成する。また、各突出部34bは、円環部34a上に、中心角90度ずつ間隔をあけて設けられている。
さらに、各係合爪34cの上面側(円環部34aの反対側)には、円環部34aに対して傾斜した斜面であるカム面34eが夫々設けられている。これら押圧部であるカム面34eが、第1、第2、第3カム構成部材36a、36b、36cにより上側(円環部34aの反対側)から押圧されることにより、円環状ロック部材34は、捩りバネ50の付勢力に抗してロック位置からロック解除位置に駆動される。一方、初期位置から押し込まれた何れかのカム構成部材は、円環状ロック部材34が捩りバネ50の付勢力によりロック位置に復帰されると、係合爪34cの下側(円環部34aの側)と係合され、押し込み位置に保持される。なお、本実施形態においては、各係合爪34cの上面側に押圧部であるカム面34eが形成されているので、押圧部と係合部は一体に構成されている。
図13に示すように、各係合爪34cの下面側(カム面34eと対向する面)には、逃がし面34hが夫々設けられている。これら逃がし部である逃がし面34hが、第1、第2、第3カム構成部材36a、36b、36cと接触している状態において、それぞれのカム構成部材にかかる力が解除された場合、カム構成部材はコイルバネ48aにより上方向に力がかかることになる。このとき、逃がし面34と接触していることで、円環状ロック部材34は、捻りバネ50の付勢力に抗してロック位置からロック解除位置に駆動される。
リセット用突出部34dは、円環部34aの中心軸線と略平行な方向に、円環部34aから延びる突起である。リセット用突出部34dは、突出部34bよりも幅広に形成されており、その上面側(円環部34aの反対側)には、円環部34aに対して傾斜したカム面34fが設けられている。また、リセット用突出部34dは、円環部34a上に、2つの突出部34bに対して中心角90度ずつ間隔をあけて設けられている。従って、3つの突出部34b及びリセット用突出部34dは、互いに中心角90度ずつ間隔をあけて設けられている。
リセット用突出部34dのカム面34fが、リセットカム構成部材38により上側(円環部34aの反対側)から押圧されることにより、円環状ロック部材34は、捩りバネ50の付勢力に抗してロック位置からロック解除位置に駆動される。しかしながら、リセット用突出部34dには係合爪34cが設けられていないため、リセットカム構成部材38に作用する押圧力が除去されると、リセットカム構成部材38は保持されることなく、初期位置に復帰される。
第1カム構成部材36aは、図3、図4、図8に示すように、下側(水路切換装置本体24の側)が開放された円形のキャップ状の部材であり、その開放部に円筒支持部材32を受け入れるように構成されている(図3)。これにより、第1カム構成部材36aは、円筒支持部材32に沿って移動可能に支持される。また、第1カム構成部材36aには、瓢箪形の取付穴37aが構成されており、操作棹40aは、この取付穴37aに嵌め込まれることにより第1カム構成部材36aに取り付けられる(図3)。
また、第1カム構成部材36aの側面には、周囲を取り囲むように鍔部37bが形成されており、この鍔部37bとコイルバネ48aが係合することにより、第1カム構成部材36aは上方(水路切換装置本体24とは反対の方向)に付勢される。
さらに、第1カム構成部材36a側面の一箇所には、半径方向外方に突出するように、操作カム部37cが設けられている。この操作カム部37cの下側面(水路切換装置本体24側の面)は斜めに切り欠かれ、傾斜したカム面37dが形成されている。このカム面37dは、円環状ロック部材34のカム面34eと合致する角度に形成されている。第1カム構成部材36aが初期位置から押し込まれると、第1カム構成部材36aのカム面37dと、円環状ロック部材34のカム面34eが摺動し、円環状ロック部材34は、ロック位置からロック解除位置に向けて回動される。
また、図4に示すように、第2、第3カム構成部材36b、36cは、第1カム構成部材36aと全く同じ形状に構成されており、第2カム構成部材36bには操作棹40bが取り付けられ、第3カム構成部材36cには操作棹40cが取り付けられている。さらに、第2、第3カム構成部材36b、36cも、第1カム構成部材36aと同様に、コイルバネ48aによって上方(水路切換装置本体24とは反対の方向)に付勢される。また、第2、第3カム構成部材36b、36cに設けられたカム面も、円環状ロック部材34の対応するカム面34eと摺動し、円環状ロック部材34をロック位置からロック解除位置に向けて回動させる。
さらに、図4に示すように、リセットカム構成部材38も、第1カム構成部材36aと全く同じ形状に構成されている。なお、リセットカム構成部材38に設けられた操作カム部(図8の37cに相当)は、リセット用カム部として機能する。また、リセットカム構成部材38には、操作棹40dが取り付けられ、この操作棹40dは、他の操作棹よりも短く構成されている。また、リセットカム構成部材38も、第1カム構成部材36aと同様に、コイルバネ48bによって上方(水路切換装置本体24とは反対の方向)に付勢される。さらに、リセットカム構成部材38に設けられたカム面は、円環状ロック部材34のリセット用突出部34dに設けられたカム面34fと合致する角度に形成されている。リセットカム構成部材38が初期位置から押し込まれると、リセットカム構成部材38のカム面と、リセット用突出部34dのカム面34fが摺動し、円環状ロック部材34は、ロック位置からロック解除位置に向けて回動される。
第1、第2、第3カム構成部材36a、36b、36c、及びリセットカム構成部材38は、4つの円筒支持部材32を夫々受け入れるように配置されている。また、各円筒支持部材32は、円環状ロック部材34と同心円を為す円周上に配置されている。従って、第1、第2、第3カム構成部材36a、36b、36c、及びリセットカム構成部材38は、円環状ロック部材34の円周に沿って配置されている。
操作部材である操作棹40a、40b、40cは、図4に示すように、同一形状に構成された円形断面のシャフトであり、その先端部は半球面状に形成されている。また、操作棹40a、40b、40cは、第1、第2、第3カム構成部材36a、36b、36cに夫々取り付けられる。
図3に示すように、第1カム構成部材36aに取り付けられた操作棹40aは、円筒支持部材32の中を通って、下側(水路切換装置本体24の方向)に突出する。突出した操作棹40aは、水路切換装置本体24に設けられた円形穴24b(図4)を通って水路切換装置本体24の内部に挿入され、挿入された操作棹40aの先端は、第1弁体26aに当接する。また、各円形穴24bにはドーナツ状のパッキン52が配置され、操作棹40aと水路切換装置本体24の間の水密性が確保されている。
この構成により、第1カム構成部材36aが円筒支持部材32に沿って下方(水路切換装置本体24の方向)に移動されると、操作棹40aも共に下方に移動され、操作棹40aの先端が第1弁体26aの傾斜平面27eを押圧する。これにより、第1弁体26aは開弁方向に駆動される。
同様の構成により、第2カム構成部材36bに取り付けられた操作棹40bは、第2カム構成部材36bが押し込まれると第2弁体26bに設けられた傾斜平面を押圧して、第2弁体26bを開弁方向に駆動する。第3カム構成部材36cに取り付けられた操作棹40cは、第3カム構成部材36cが押し込まれると第3弁体26cに設けられた傾斜平面を押圧して、第3弁体26cを開弁方向に駆動する。
次に、図9及び図10を新たに参照して、操作部カバー部材42の構成を説明する。操作部カバー部材42は、図4に示すように、下側(水路切換装置本体24の側)が開放された円形のカップ状の部材である。操作部カバー部材42は、水路切換装置本体24に取り付けられ、これらの内側に、円環状ロック部材34、第1、第2、第3カム構成部材36a、36b、36c、コイルバネ48a、コイルバネ48b、及び捩りバネ50が収容される。
図9に示すように、操作部カバー部材42の上端面(水路切換装置本体24の反対側の面)には、4つの開口部42aが形成されている。第1、第2、第3カム構成部材36a、36b、36c及びリセットカム構成部材38の上部は、これら4つの開口部42aを通して操作部カバー部材42の上端面から夫々突出する。また、各カム構成部材及びリセットカム構成部材の各鍔部37bが、各開口部42aの縁と係合することにより、各カム構成部材及びリセットカム構成部材を、操作部カバー部材42の内側に保持している。
ここで、円環状ロック部材34には、その外周部に2つの鍔部34g(図7)が設けられている。一方、図10に示すように、操作部カバー部材42の内側下部には、段部42bが形成されており、各鍔部34gが段部42bの下に受け入れられることにより、操作部カバー部材42内における円環状ロック部材34の回動が案内される。さらに、操作部カバー部材42内側の天井面42cは、円環状ロック部材34の突出部34b及びリセット用突出部34dの上端面に対して摺動するように形成されており、この天井面42cによっても円環状ロック部材34の回動が案内される。従って、操作部カバー部材42は、円環状ロック部材34の回動を案内する回転ガイド部材として機能する。
また、第1、第2、第3カム構成部材及びリセットカム構成部材38の各操作カム部37cは、初期位置と押込位置との間で円環状ロック部材34の中心軸線と平行な方向に移動される際、操作部カバー部材42によって案内される。即ち、各操作カム部37cの先端面37e(図8)は、操作部カバー部材42の各内壁面42d(図9)に対して摺動し、案内される。また、各操作カム部37cのカム面37dの反対側の垂直面37fは、操作部カバー部材42の半径方向に向けられた各垂直面42e(図9)に対して摺動し、案内される。従って、操作部カバー部材42は、円環状ロック部材34の中心軸線に平行な方向の、各操作カム部37cの移動を案内するカムガイド部材として機能する。
傾動操作部材であるピボット部材44は、図4に示すように、概ね円板状の部材である。ピボット部材44の中心には、下方(水路切換装置本体24の方向)に向けて突出するピボット突起44a(図3)が設けられており、このピボット突起44aの先端は球面状に形成されている。ピボット突起44aの先端は、ピボット受部材43のピボット凹部43aに受け入れられている。ピボット突起44aの先端とピボット凹部43aの接触点はピボット点として機能し、このピボット点は、円環状ロック部材34の中心軸線上に位置する。また、ピボット受部材43は操作部カバー部材42の上端面の中心に設けられた凹部に受け入れられている。ピボット部材44が、ピボット点を中心に何れかの方向に傾動されると、ピボット部材44の下側の面(水路切換装置本体24側の面)が、操作棹40a、40b、40cの何れかの上端を押圧し、操作棹と共にカム構成部材を押込位置に移動させる。また、ピボット部材44がリセットカム構成部材38の方に傾動されると、ピボット部材44がリセットカム構成部材38を押圧し、リセットカム構成部材38は押込位置に移動される。
一方、操作部カバー部材42上面の4つの開口部42aの間には、4つの隆起部42fが夫々設けられている(図9)。これら各隆起部42fの稜線は、操作部カバー部材42の半径方向に向けられており、各隆起部42fは、隣り合う開口部42aの中間の位置で最も高くなっている。従って、ピボット部材44が、カム構成部材とカム構成部材の中間の方向、又は、カム構成部材とリセットカム構成部材の中間の方向に傾動された場合には、ピボット部材44と隆起部42fの稜線が干渉し、その方向の傾動が阻止される。このため、ピボット部材44は、常に何れかのカム構成部材、又はリセットカム構成部材の方向に傾動される。従って、操作部カバー部材42は、ピボット部材44の傾動を所定の4方向に規制する傾動規制部材として機能する。
弾性カバー部材46は、図4に示すように、概ね、円形の椀状の弾性部材であり、中央に円形の開口部46aが形成されている。この開口部46aを介して、押し釦6がピボット部材44に取り付けられている(図3)。即ち、弾性カバー部材46は、押し釦6とピボット部材44の間に挟まれて固定される。また、弾性カバー部材46は、操作部カバー部材42の上端部(水路切換装置本体24の反対側の部分)を覆うように配置される。弾性カバー部材46は可撓性のある弾性体で構成されているため、押し釦6が押圧操作されたとき弾性変形され、ピボット点を中心とする押し釦6及びピボット部材44の傾動が許容される。また、弾性カバー部材46は、押し釦6に作用する操作力が除去されると、その弾性によりもとの形状に復帰され、押し釦6及びピボット部材44を傾動していない位置に復帰させる。
次に、図11及び図12を新たに参照して、本発明の実施形態によるハンドシャワーヘッド1の作用を説明する。図11及び図12は、ハンドシャワーヘッド1に内蔵されている水路切換装置10の作用を説明するための図である。
まず、図1、図2及び図5を参照して、ハンドシャワーヘッド1の作用の概略を説明する。
ハンドシャワーヘッド1の使用者が押し釦6を押圧し、押し釦6を散水板4の側(第1カム構成部材36a及び操作棹40aが配置されている側)に傾動させると、第1弁体26aが開弁状態となり、吐水が開始される。第1弁体26aが開弁状態にされると、図2、図5に矢印で示すように、通水路形成部材8から水路切換装置10に流入した湯水は、第1弁体26aの周囲を通って弁座形成部材28の弁孔28aに流入する(ただし、図2、図5には閉弁状態が示されている)。弁孔28aを通過した湯水は、第1散水室形成部材12の第1水路12aに流入し、第1水路12aと連通するように形成された第2散水室形成部材14の貫通穴14b(図2)を通って、第2散水室形成部材14と散水ノズル形成部材18の間の空間に流入する。この空間に流入した湯水は、散水ノズル形成部材18に設けられた多数の散水ノズル18aからスプレー吐水される。
次いで、使用者が押し釦6を押圧し、押し釦6を側方(第2カム構成部材36b及び操作棹40bが配置されている側)に傾動させると、開弁されていた第1弁体26aは閉弁位置に移動される一方、第2弁体26bが開弁位置に移動される。なお、第1弁体26aを閉弁位置に移動させ、第2弁体26bを開弁位置に移動させる水路切換装置10の作用は後述する。第2弁体26bが開弁位置に移動されると、水路切換装置10に流入した湯水は、第2弁体26bの周囲を通って弁座形成部材28の弁孔28bに流入する。弁孔28bを通過した湯水は、第1散水室形成部材12の第2水路12bに流入する。第2水路12bに流入した湯水は、第2水路12bと連通するように形成された第2散水室形成部材14の貫通穴14a(図2)を通って、回転ノズル20の散水ノズル孔20aから吐出される。回転ノズル20は第1水路12aに流入した湯水の水勢により、すりこぎ状に回転運動され、散水ノズル孔20aから吐出される湯水は、螺旋を描くジャイロビート吐水となる。
さらに、使用者が押し釦6を押圧し、押し釦6を側方(第3カム構成部材36c及び操作棹40cが配置されている側)に傾動させると、開弁されていた第2弁体26bは閉弁位置に移動される一方、第3弁体26cが開弁位置に移動される。第3弁体26cが開弁位置に移動されると、水路切換装置10に流入した湯水は、第3弁体26cの周囲を通って弁座形成部材28の弁孔28cに流入する。弁孔28cを通過した湯水は、第1散水室形成部材12の第3水路12cに流入する。第3水路12cに流入した湯水は、第3水路12cと連通するように形成された第2散水室形成部材14の貫通穴14c(図2)から流出する。貫通穴14cから流出した湯水は、貫通穴14cと向かい合うように散水ノズル形成部材18に設けられた円弧状の散水ノズル18bから滝状吐水される。
次に、使用者が押し釦6を押圧し、押し釦6を散水板4とは反対の側(リセットカム構成部材38が配置されている側)に傾動させると、開弁されていた第3弁体26cは閉弁位置に移動され、止水状態となる。
次に、図11及び図12を参照して、水路切換装置10の作用を説明する。図11は、水路切換装置10の作用を示す説明図であり、カム構成部材の操作カム部、カム構成部材に取り付けられた操作棹、及び円環状ロック部材34の一部を示し、これらの位置関係を表している。図11上段は、第1カム構成部材36aが初期位置から押込位置に押し込まれ、保持される過程を順に示しており、下段は、上段の作用と同時に、押込位置に保持されていた第2カム構成部材36bが、初期位置に復帰される過程を順に示している。
まず、図11(i)の状態においては、第1カム構成部材36a及びこれに取り付けられた操作棹40aは初期位置にあり、操作棹40aに対応して配置されている第1弁体26aは、閉弁位置(図3における第1弁体26aの位置)にある。一方、図11(i)の状態において、第2カム構成部材36b及びこれに取り付けられた操作棹40bは押込位置にあり、操作棹40bに対応して配置されている第2弁体26bは、開弁位置(操作棹40bが図3における下方に押し込まれ、これに当接している第2弁体26bが左方に移動されている位置)にある。
なお、第2カム構成部材36bは、コイルバネ48aにより初期位置に向けて付勢されている。しかしながら、図11(i)下段に示すように、第2カム構成部材36bの操作カム部が、ロック位置にある円環状ロック部材34の対応する係合爪34cと係合されているため、コイルバネ48aの付勢力に抗して第2カム構成部材36b及び操作棹40bは、押込位置に保持される。
次に、使用者が押し釦6を操作して、第1カム構成部材36aを押し込むと、図11(ii)上段に示すように、第1カム構成部材36aの操作カム部37cによって、これと当接している円環状ロック部材34のカム面34eが押される。これにより、円環状ロック部材34は、捩りバネ50の付勢力に抗して、図4における反時計回り(図11における右方)に回動される。
第1カム構成部材36aが図11(ii)上段に示す位置(解除位置)まで押し込まれると、円環状ロック部材34はロック解除位置に移動される。また、同時に、図11(ii)下段に示すように、第2カム構成部材36bと係合していた係合爪34cも図11における右方に移動される。これにより、第2カム構成部材36bと係合爪34cの係合が解除され、第2カム構成部材36bはコイルバネ48aの付勢力により、初期位置に復帰される。第2カム構成部材36b及び操作棹40bが初期位置に復帰されると、操作棹40bに当接している第2弁体26bは、第2弁体26bを付勢しているコイルバネ54の付勢力により、閉弁位置に移動される。
さらに、図11(iii)上段に示すように、第1カム構成部材36aが係合爪34cと係合しない位置(押込位置)まで押し込まれると、円環状ロック部材34は、捩りバネ50の付勢力により、図4における時計回り(図11における左方)に回動され、ロック位置に移動される。円環状ロック部材34がロック位置に移動されると、図11(iii)上段に示すように、第1カム構成部材36aが係合爪34cの下側に入り込み、第1カム構成部材36aと係合爪34cが係合する。これにより、使用者による操作力が除去された後も、第1カム構成部材36aは押込位置に保持される。また、第1カム構成部材36a及び操作棹40aが押込位置に移動される際、操作棹40aの先端が第1弁体26aの傾斜平面27eを押圧し、第1弁体26aは、これに取り付けられたコイルバネ54の付勢力に抗して、図3における左方に移動される。第1カム構成部材36aが押込位置に保持されると、操作棹40aに当接している第1弁体26aは、開弁位置に保持され、吐水状態が維持される。
なお、図11(iI)と(iii)の間では、図11(iv)に示すように、第1カム構成部材36aは係合爪34cの逃がし面34hと接触する状態となる。このとき、使用者が推し釦6を操作して第1カム構成部材36aを押し込むことを中断した場合、第1カム構成部材36aはコイルバネ48aの付勢力により、初期位置に復帰される。このとき、第1カム構成部材36aが逃がし面34hに上向きの力を伝える状態となっており、第1カム構成部材36aが初期位置に復帰しようとする力によって円環状ロック部材34はロック解除位置に移動される。このような構成とすることで、第1カム構成部材36aと第2カム構成部材36bが同時に円環状ロック部材34と係合して、第1弁体26aと第2弁体26bが同時に開弁してしまうことを抑制できる。
図14に円環状ロック部材34を上面から見た状態を示す。係合爪34cは円環状ロック部材34の内周面側が抉れ、先端に向かって傾斜する形状となっている。
この形状の効果について、図15に模式図を示す。係合爪34cの先端が先端に向かって傾斜せず、円の中心方向に向かう直線である場合を示した模式図が図15(A)である。このとき、係合爪34cの内周側先端部が、第1カム構成部材36aと接触してしまい、ロックの解除に必要な円環状ロック部材34の移動距離が大きくなってしまう。
一方、図15(B)に示すように、係合爪34cの先端部分内周側を削除して、先端側へ傾斜するような形状をとると、第1カム構成部材36aと接触する箇所が無くなる。これにより、ロックの解除に必要な円環状ロック部材34の移動距離を小さくすることができ、小さな力でロックを解除することが可能となる。また、ロックが解除されやすくなることで、第1カム構成部材36aと第2カム構成部材36bなど、複数のカム構成部材が円環状ロック部材34と係合して、第1弁体26aと第2弁体26bなど、複数の弁体が同時に開弁してしまうことを抑制できる。
以上のように、図11(i)の状態では、第2カム構成部材36bが押込位置に保持され、第2弁体26bが開弁され、ジャイロビート吐水が行われている。この状態において、第1カム構成部材36aが初期位置から解除位置に押し込まれると、図11(ii)に示すように、第2カム構成部材36bが押込位置から初期位置に移動されると共に、第2弁体26bが閉弁される。これと同時に、第1弁体26aが開弁されて、スプレー吐水が開始される。また、図11(iii)に示すように、押込位置に押し込まれた第1カム構成部材36aは押込位置にロックされ、押圧力が除去された後も吐水状態が維持される。図11(iv)に示すように、解除位置と押込位置の間で第1カム部材36aの押し込みを中断すると、第1カム構成部材36aは初期位置に復帰するため、全ての吐水が停止する。
図11に示す例では、ジャイロビート吐水が行われている状態から第1カム構成部材36aが押圧された場合を説明したが、本実施形態の水路切換装置10は、何れかの吐水が行われている状態において、別の吐水用のカム構成部材が押し込まれると、従前の吐水が停止されると共に、押圧したカム構成部材に対応する形態の吐水が開始されるように作用する。
次に、図12を参照して、リセットカム構成部材38が押圧された場合における水路切換装置10の作用を説明する。
図12は、水路切換装置10の作用を示す説明図であり、リセットカム構成部材38の操作カム部、カム構成部材の操作カム部、カム構成部材に取り付けられた操作棹、及び円環状ロック部材34の一部の位置関係を示している。図12上段は、リセットカム構成部材38が初期位置から押込位置に押し込まれ、再び初期位置に復帰される過程を順に示しており、下段は、上段の作用と同時に、押込位置に保持されていた第2カム構成部材36bが、初期位置に復帰される過程を順に示している。
まず、図12(i)の状態においては、リセットカム構成部材38は初期位置にある。一方、図12(i)の状態において、第2カム構成部材36b及びこれに取り付けられた操作棹40bは押込位置に保持されており、第2弁体26bは開弁位置にある。
次に、使用者が押し釦6を操作して、リセットカム構成部材38を押し込むと、図12(ii)上段に示すように、リセットカム構成部材38のリセット用カム部と当接している円環状ロック部材34のカム面34fが押される。これにより、円環状ロック部材34は、捩りバネ50の付勢力に抗して、図4における反時計回り(図12における右方)に回動される。
リセットカム構成部材38が図12(ii)上段に示す位置まで押し込まれると、円環状ロック部材34はロック解除位置に移動される。また、同時に、図12(ii)下段に示すように、第2カム構成部材36bと係合していた係合爪34cも図12における右方に移動される。これにより、第2カム構成部材36bと係合爪34cの係合が解除され、第2カム構成部材36bは初期位置に復帰され、第2弁体26bは閉弁位置に移動される。
さらに、図12(ii)上段に示すように、リセットカム構成部材38と当接しているリセット用突出部34dには係合爪が設けられていないため、リセットカム構成部材38が押込位置まで押し込まれた状態においても、円環状ロック部材34はロック解除位置に維持される。
次に、使用者による操作力が除去されると、図12(iii)上段に示すように、リセットカム構成部材38は、コイルバネ48bの付勢力により初期位置に復帰される。リセットカム構成部材38が初期位置に復帰されると、円環状ロック部材34は、捩りバネ50の付勢力により、図4における時計回り(図12における左方)に回動され、ロック位置に移動される。
以上のように、図12(i)の状態では、第2カム構成部材36bが押込位置に保持され、第2弁体26bが開弁され、ジャイロビート吐水が行われている。この状態において、リセットカム構成部材38が初期位置から押込位置に押し込まれると、図12(ii)に示すように、第2カム構成部材36bが押込位置から初期位置に移動されると共に、第2弁体26bが閉弁され、止水状態となる。また、リセットカム構成部材38は、図12(iii)に示すように、使用者による操作力が作用しなくなると、初期位置に復帰する。
図12に示す例では、ジャイロビート吐水が行われている状態からリセットカム構成部材38が押圧された場合を説明したが、本実施形態の水路切換装置10は、何れかの吐水が行われている状態において、リセットカム構成部材38が押し込まれると、従前の吐水が停止され、全てのカム構成部材及びリセットカム構成部材38が初期位置に復帰するように作用する。
本発明の実施形態の水路切換装置10によれば、ロック位置とロック解除位置との間で回動可能に配置されたロック部材34が円環状に構成されているので、水路切換装置10を小さなスペースに組み込むことができる。
また、本実施形態の水路切換装置10によれば、第1、第2、第3カム構成部材36a、36b、36cの各操作カム部が円環状ロック部材34の円周に沿って夫々配置されているので、使用者が吐水形態の切換操作を行う操作部を押し釦6に集約することが可能になり、ハンドシャワーヘッド1の操作性を向上させることができる。
さらに、本実施形態の水路切換装置10によれば、リセットカム構成部材38及び円環状ロック部材34のリセット用突出部34dを備えているので、第1、第2、第3カム構成部材36a、36b、36cの何れが押込位置に保持されている状態にあっても、リセットカム構成部材38の一回の押圧操作により、全てのカム構成部材の操作カム部を初期位置に復帰させ、止水状態にすることができる。
また、本実施形態の水路切換装置10によれば、ピボット部材44をピボット点を中心に傾動させることにより、各カム構成部材を押込位置に移動させることができるので、ピボット部材44に取り付けられた1つの押し釦6だけで全ての切り換え操作、止水操作が可能になり、ハンドシャワーヘッド1の操作性を向上させることができる。
さらに、本実施形態の水路切換装置10によれば、円環状ロック部材34が環状に構成されているので、円環状ロック部材34は、これを回転駆動するための外力により変形されにくく、円環状ロック部材34を確実に作動させることができる。
また、本実施形態の水路切換装置10によれば、操作カム部37cを初期位置に向けて付勢する部材であるコイルバネ48aによりカム部付勢手段が構成されているので、常に安定した付勢力を得ることができ、操作カム部37cを確実に初期位置に復帰させることができる。
さらに、本実施形態の水路切換装置10によれば、リセット用カム部を初期位置に向けて付勢する部材であるコイルバネ48bによりリセット用カム部付勢手段が構成されているので、常に安定した付勢力を得ることができ、リセット用カム部を確実に初期位置に復帰させることができる。
また、本実施形態の水路切換装置10によれば、係合爪34cとカム面34eが一体に構成されているので、円環状ロック部材34を簡単な構造にすることができる。
さらに、本実施形態の水路切換装置10によれば、カム面34eが斜面により構成されているので、簡単な構造で、操作カム部37cの直線運動を円環状ロック部材34の回転運動に変換することができる。
また、本実施形態の水路切換装置10によれば、突出部34bが中心軸線と平行な方向に延びるように形成されているので、突出部34bを設けることにより円環状ロック部材34が半径方向に拡大することがなく、円環状ロック部材34を小型化することができる。
さらに、本実施形態の水路切換装置10によれば、捩りバネ50が中心軸線を中心とする円周上に等間隔に配置されているので、円環状ロック部材34に作用する付勢力が均一化され、円環状ロック部材34を円滑に回動させることができる。
また、本実施形態の水路切換装置10によれば、円環状ロック部材34の回動が、鍔部34g及び段部42bにより案内されるので、円環状ロック部材34を円滑に回動させることができる。
さらに、本実施形態の水路切換装置10によれば、操作カム部37cの移動が垂直面42eにより案内されるので、操作カム部37cによりカム面34eが確実に押圧され、操作カム部37cの移動により、効率的に円環状ロック部材34を回動させることができる。
また、本実施形態の水路切換装置10によれば、ピボット部材44が傾動される方向が隆起部42fにより規制されるので、ピボット部材44により複数の操作カム部37cが同時に押し込まれるのを回避することができ、水路切換装置1を確実に作動させることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態においては、水路切換装置により3つの弁体が開閉されていたが、水路切換装置により開閉する弁体は、2つ、或いは4つ以上であっても良い。また、上述した実施形態においては、3つのカム構成部材及びリセットカム構成部材を1つのピボット部材(押し釦)により押圧操作するように構成されていたが、各カム構成部材ごとに押し釦等の操作部を設けることもできる。
また、上述した実施形態においては、カム部付勢手段として、コイルバネ48aが設けられていたが、他の構成をカム部付勢手段として機能させることもできる。例えば、ゴム製の弾性部材等、第1カム構成部材36aを付勢する他の部材を、カム部付勢手段として機能させることもできる。さらに、上述した実施形態においては、第1弁体26aはコイルバネ54により、閉弁方向に付勢されている。第1弁体26aが閉弁方向に移動されると、第1弁体26aの傾斜平面27eに当接している操作棹40aは上方に向けて押されるため、第1カム構成部材36aも上方に向けて押される。従って、第1弁体26aを付勢しているコイルバネ54を、カム部付勢手段として機能させることもできる。
或いは、第1弁体26aは、水路切換装置10に供給される給水圧によっても、閉弁方向に付勢されている。このため、第1カム構成部材36aは給水圧によっても上方に向けて付勢されることになるので、給水圧をカム部付勢手段として機能させることもできる。なお、第2カム構成部材36b、第3カム構成部材36cを付勢する手段についても同様である。また、リセット用カム部付勢手段についても、同様に、コイルバネ48b以外の構成をリセット用カム部付勢手段として機能させることができる。
1 本発明の実施形態によるハンドシャワーヘッド
2 シャワーヘッド本体
2a 把持部
2b 散水部
2c 開口部
4 散水板
4a 散水孔
4b 散水孔
4c 散水孔
6 押し釦(傾動操作部材)
8 通水路形成部材
8a 接続部
8b 先端部(開閉機構本体)
10 水路切換装置
12 第1散水室形成部材
12a 第1水路
12b 第2水路
12c 第3水路
14 第2散水室形成部材
14a 凹部
14b 貫通穴
14c 貫通穴
14d 縁部
16 第3散水室形成部材
18 散水ノズル形成部材
18a 散水ノズル
18b 散水ノズル
20 回転ノズル
20a 散水ノズル孔
22 回転ノズル支持部材
24 水路切換装置本体
24a ガイド部
24b 円形穴
24c 軸部
26a 第1弁体
26b 第2弁体
26c 第3弁体
27a 着座部
27b 支持フレーム部
27c 摺動突起
27d バネ取付部
27e 傾斜平面
28 弁座形成部材
28a、28b、28c 弁孔
32 円筒支持部材
34 円環状ロック部材(回転ロック部材)
34a 円環部
34b 突出部
34c 係合爪
34d リセット用突出部
34e カム面(押圧部)
34f カム面
34g 鍔部
34h 逃がし面
36a 第1カム構成部材
36b 第2カム構成部材
36c 第3カム構成部材
37a 取付穴
37b 鍔部
37c 操作カム部
37d カム面
37e 先端面
37f 垂直面
38 リセットカム構成部材
40a、40b、40c 操作棹(操作部材)
42 操作部カバー部材
42a 開口部
42b 段部
42c 天井面
42d 内壁面
42e 垂直面
42f 隆起部
43 ピボット受部材
43a ピボット凹部
44 ピボット部材(傾動操作部材)
44a ピボット突起
46 弾性カバー部材
46a 開口部
48a コイルバネ(カム部付勢手段)
48b コイルバネ(リセット用カム部付勢手段)
50 捩りバネ(ロック部材付勢部材)
52 パッキン
54 コイルバネ

Claims (2)

  1. 使用者の操作によって複数の弁を開閉することにより、水路を切換可能な水路切換装置であって、
    ロック位置とロック解除位置との間で、中心軸線を中心に回動可能に配置された回転ロック部材と、
    この回転ロック部材に沿って夫々配置され、上記中心軸線に略平行な方向に夫々移動可能に支持され、且つ初期位置と押込位置との間で移動される複数の操作カム部と、
    これらの操作カム部と共に移動されるように夫々設けられ、上記複数の弁の弁体に操作力を作用させることにより各弁体を開閉させる複数の操作部材と、
    上記複数の操作カム部を、上記初期位置に向けて夫々付勢するカム部付勢手段と、
    上記回転ロック部材に設けられ、上記各操作カム部と夫々接触することにより、上記回転ロック部材を上記中心軸線を中心に回動させる複数の押圧部と、
    上記回転ロック部材に形成された複数の係合部と、を有し、これらの係合部は、夫々、上記操作カム部と係合することにより上記操作カム部を上記押込位置に保持する係合爪を備え、
    さらに、
    上記回転ロック部材を、上記ロック位置に向けて付勢するロック部材付勢部材を有し、
    上記複数の操作カム部のうちの第1の操作カム部が、操作力により上記初期位置から解除位置まで押し込まれると、上記第1の操作カム部により上記押圧部が押圧されて上記回転ロック部材が上記ロック位置から上記ロック解除位置に回動され、これにより、上記押込位置に保持されていた第2の操作カム部の上記係合爪との係合が解除され、上記第2の操作カム部が上記初期位置に復帰されると共に、上記第1の操作カム部が解除位置を越えて上記押込位置まで押し込まれると、上記回転ロック部材が上記ロック位置に復帰され、上記第1の操作カム部が上記押込位置に保持されることを特徴とする水路切換装置。
  2. さらに、上記回転ロック部材に沿って配置され、上記中心軸線に略平行な方向に移動可能に支持され、且つ初期位置と押込位置との間で移動されるリセット用カム部と、
    このリセット用カム部を上記初期位置に向けて付勢するリセット用カム部付勢手段と、
    上記回転ロック部材に設けられ、上記リセット用カム部が上記押込位置に押し込まれると、上記回転ロック部材を上記ロック解除位置に回動させるリセット用突出部と、を有し、
    上記リセット用カム部に作用する押圧力が除去されると、上記リセット用カム部が上記初期位置に復帰される請求項1記載の水路切換装置。
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