JP2014147360A - 粒状体散布装置、及びこれを備えた作業車 - Google Patents

粒状体散布装置、及びこれを備えた作業車 Download PDF

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Abstract

【課題】安定して良好な点播を行うことができる直播装置を提供する。
【解決手段】直播装置3は、長手方向に複数の繰出穴64を有する無端環状の繰出ベルト60を備えている。この直播装置3は、上端部と下端部を有する循環軌道に沿って繰出ベルト60を循環駆動することにより、前記上端部近傍で種子を繰出穴64内に取り込んで、下方に搬送し、前記下端部近傍で前記繰出穴64内の種子を圃場に放出する。このように、繰出ベルト60の繰出穴64によって種子を所定量ずつ繰り出すとともに、当該種子を、繰出穴64によって保持したまの状態で圃場の近傍まで搬送することで、種子の落下位置がバラつきにくく、理想的な点播を実現できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、直播装置において、繰り出された種子をバラつかせず良好に点播するための構成に関する。
直播装置は、種籾などの種子を圃場に直接播くための装置である。このような直播装置は、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の直播装置(直播機)は、種子ホッパから種籾を少量ずつ間欠的に繰り出す繰出ロールを備えている。
直播装置においては、種子ホッパから繰り出した種子を、圃場に整然と点播できることが理想である。なお、点播とは、図6に示すように、数粒の種子を、一定の間隔を空けて播くことを言う。
特許文献1に記載の直播装置において、種子ホッパ内の種子は、繰出ロールによって少量(数粒)ずつ繰り出され、当該繰出ロールから落下して圃場に播かれる。繰り出しロールによって繰り出された少量の種子が、そのまま纏まった状態で地面に落下すれば、理想的な点播となる。
特許文献2は、ベルト式の点播播種機を開示している。この点播播種機は、育苗箱に種子を点播する装置であり、圃場に対して直接種子を播く直播装置とは技術分野が異なる。
特開2010−268770号公報 特開平11−187708号公報
特許文献1に記載された構成の直播装置では、繰出ロールから地面までの距離が離れているため、種子が落下する間に落下軌跡が乱れたり、落下速度がバラついたりすることを避けることが難しい。このため、種子の落下位置がバラつき易く、理想的な点播を行うことが困難である。
そこで特許文献1に記載の直播装置は、落下する種子が風で乱れないように囲む放出筒を設けている。このように、落下する種子が風で乱れないようにすることで、種子の落下軌跡及び落下速度がバラつかなくなることが期待される。
しかし、このように放出筒を設けた場合であっても、例えば図11のように、繰出ロールによって繰り出された種子が放出筒の内壁面に衝突した場合、当該種子の落下軌跡や落下速度がバラつき易くなる。このため、本来なら纏まって播かれるべき数粒の種子が、地面に落ちるまでの間にバラけてしまい、点播にならない(図11の状態)。特に近年、直播装置を搭載した作業車の走行速度が向上しており、これに伴って繰出ロールの回転速度も上昇している。繰出ロールの回転速度が上昇すると、当該繰出ロールから放出される種子に勢いが付き、当該種子が放出筒の内壁面に衝突したときに大きくハネる。この結果、落下軌跡や落下速度のバラつきが大きくなるので、理想的な点播を行えないという問題が顕在化してきている。
この問題に関し、特許文献1は、繰出ガイドの開口縁部の位置を調整して、種子が放出筒の内壁に衝突しないようにした構成を開示している。しかし、種子の落下軌跡は様々であるから、繰出ガイドの開口縁部の位置を調整したとしても、放出筒の内壁に衝突する種子を完全に無くすことはできない。従って、特許文献1の構成は、種子の落下速度や落下軌跡がバラついて理想的な点播を行うことが難しいという問題の根本的な解決法を提示するには至っていない。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、安定して良好な点播を行うことができる直播装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、粒状体を地面に散布する粒状体散布装置の以下の構成が提供される。即ち、この粒状体散布装置は、長手方向に複数の保持部を有する無端環状の繰出ベルトを備える。
この繰出ベルトを循環駆動することにより、種子を所定量ずつ繰り出して搬送できる。
上記の粒状体散布装置は、上端部と下端部を有する循環軌道に沿って前記繰出ベルトを循環駆動することにより、前記上端部近傍で前記粒状体を前記保持部に取り込んで、下方に搬送し、前記下端部近傍で前記保持部内の粒状体を圃場に放出することが好ましい。
繰出ベルトの保持部によって粒状体を所定量ずつ繰り出すとともに、当該粒状体を、保持部によって保持したままの状態で地面の近傍まで搬送できる。これにより、粒状体の落下位置がバラつきにくく、理想的な点播を実現できる。
上記の粒状体散布装置は、前記繰出ベルトに付着した付着物を除去する清掃部を備えることが好ましい。
これにより、保持部内に付着物が堆積することを防止できるので、繰出ベルトによる粒状体の繰り出しを安定して行うことができる。
上記の粒状体散布装置において、前記粒状体は種子、肥料、又は薬剤であることが好ましい。
本発明の粒状体散布装置によって種子を圃場に播くことにより、当該種子の落下速度等がバラつきにくくなる。これにより、種子の理想的な点播を実現できる。また、肥料や農薬の散布に本発明の粒状体散布装置を利用すれば、肥料や農薬を安定した散布量で圃場に散布できる。
上記の粒状体散布装置は、以下のように構成することができる。即ち、前記保持部は、前記繰出ベルトの循環軌道の外側に向けて開放されている。前記保持部内の粒状体が外側に向けて飛び出すことを防止する外側ガイドが前記循環軌道に沿って設けられている。
このように、繰出ベルトの外側に外側ガイドを設けることで、外向きに開放された保持部から粒状体が飛び出すことを防止できる。
上記の粒状体散布装置において、前記保持部は、その側壁と底部が滑らかに接続されていることが好ましい。
即ち、保持部の内部に角ばった部分があると、隅(すみ)の部分に付着物が堆積し易くなる。そこで、有保持部の側壁と底部をなめらかに接続する構成とすることで、保持部の内部に角ばった部分を無くし、付着物の堆積を防止する。
上記の粒状体散布装置において、前記保持部は、貫通孔とすることもできる。
このように、保持部を貫通孔(底が無い形状)とすることにより、当該保持部の底に付着物が堆積することがなくなる。従って、保持部内に付着物がより一層堆積しにくくなる。
上記の粒状体散布装置は、前記貫通孔内の粒状体が前記循環軌道の内側に向けて飛び出すことを防止する内側ガイドが前記循環軌道に沿って設けられていることが好ましい。
保持部を貫通孔(底が無い形状)とした場合であっても、内側ガイドによって底の部分を塞ぐことにより、粒状体を保持部内に保持させることができる。
上記の粒状体散布装置において、少なくとも前記保持部の内壁面が撥水性を有することが好ましい。
これにより、保持部の内側に泥などが付着しにくくなる。
本発明の別の観点によれば、上記の粒状体散布装置と、駆動源によって駆動される走行手段を有する車体本体と、を備え、前記車体本体を走行させながら前記粒状体散布装置によって前記粒状体を圃場に散布する作業車が提供される。
このように、本願発明の粒状体散布装置によって粒状体を散布しながら圃場を走行することにより、粒状体を圃場に点播することができる。
本発明の一実施形態に係る直播装置を備えた作業車の側面図。 第1実施形態の直播装置の側面断面図。 第1実施形態の直播装置の背面断面図。 ベース部から種子ホッパ及び繰出部を取り外した様子を示す背面断面図。 (a)第1実施形態の繰出ベルトの側面図、(b)繰出ベルトの背面図、(c)繰出ベルトのA−A断面図。 第1実施形態の直播装置によって地面に種子が播かれる様子を示す側面断面図。 第1実施形態の変形例を示す側面断面図。 第2実施形態の直播装置の側面断面図。 (a)第2実施形態の繰出ベルトの側面図、(b)繰出ベルトの背面図、(c)繰出ベルトのA−A断面図、(d)第2実施形態の内側ガイドの側面図。 第2実施形態の変形例を示す側面断面図。 従来の直播装置によって地面に種子が播かれる様子を示す側面断面図。
次に、図面を参照して本発明の第1実施形態を説明する。図1は、第1実施形態に係る農業用の作業車1の側面図である。
作業車1は、車体本体2と、当該車体本体2の後方に配置された直播装置(粒状体散布装置)3と、から構成されている。
車体本体2は、左右一対の前輪4及び後輪5(走行手段)と、当該前輪4及び後輪5の駆動源であるエンジン10と、を備えている。また、車体本体2の前後方向で前輪4と後輪5の間の位置には、オペレータが搭乗する運転座席6が設けられている。運転座席6の前方には、オペレータが車体本体2を操向操作するための操向ハンドル7が配置されている。
車体本体2の後方には、前記直播装置3が配置されている。直播装置3は、連結機構12を介して車体本体2に取り付けられている。また、車体本体2の後部には、エンジン10の駆動力を直播装置3に出力するためのPTO軸13が配置されている。
なお、本実施形態の作業車1は、農業用の多目的作業車として構成されており、直播装置3に代えて他の種類の作業機を取り付けることもできる。即ち、本実施形態の直播装置3は、車体本体2の連結機構12に対して着脱可能である。そして、連結機構12には、直播装置3以外の農業用作業機(例えば、田植装置、除草装置、溝切り装置など)を取り付けることができる。
続いて、直播装置3について詳しく説明する。
図2及び図3に示すように、直播装置3は、種子ホッパ20と、ベース部21と、繰出部22と、を備えている。
種子ホッパ20は、圃場に播く種子(粒状体)を入れておくための容器である。種子ホッパ20は上部が開放されており、その開放された上部から種子を内部に投入できる。また、種子ホッパ20は、開放されている上部を覆うための蓋部26を備えている。なお、本実施形態の直播装置3では、圃場に播く種子として、鉄コーティングが施された種籾を想定している。従って、種子ホッパ20には、鉄コーティングが施された種籾が投入される。
種子ホッパ20は、その下端部に近づくに従って徐々に細くなるように形成されている。種子ホッパ20の下端部には、種子排出口27が形成されている。種子ホッパ20内の種子は、この種子排出口27を介して下方へと排出される。
繰出部22は、繰出ベルト60と、駆動プーリ61と、従動プーリ62と、これらを収容するケース30と、を備えている。ケース30の上端部は開放され、種子供給口38となっている。
図3に示すように、駆動プーリ61及び従動プーリ62の回転軸は、車体本体2の左右方向(図3の左右方向)に沿って配置されている。繰出ベルト60は、可撓性を備えた素材(例えば合成ゴムなど)で構成され、無端環状に形成されたベルト部材である。繰出ベルト60は、駆動プーリ61及び従動プーリ62に掛け渡されており、駆動プーリ61を回転駆動することにより所定の循環軌道に沿って循環駆動されるように構成されている。なお、以下の説明において、繰出ベルト60が循環駆動される軌道(軌跡)のことを、単に「循環軌道」と呼ぶ。
図5に示すように、繰出ベルト60には、その長手方向に沿って等間隔で複数の繰出穴(保持部)64が形成されている。図5(c)の断面図に示すように、各繰出穴64は、繰出ベルト60の循環軌道の外側に向けて開放され、循環軌道の内側が閉鎖された形状(底を有する形状)となっている。これにより、繰出穴64の内部に、所定量の(数粒の)種子を取り込んで保持できるようになっている。
ベース部21は、前述の連結機構12に固定される。これにより、直播装置3の全体が、連結機構12に対して固定されている。種子ホッパ20は、ベース部21の上方に固定されている。図3に示すように、種子ホッパ20は、当該種子ホッパ20をベース部21に対して固定するためのロック機構24を備えている。また、繰出部22は、ベース部21の下方に固定されている。図3に示すように、ベース部21は、当該ベース部21に対して繰出部22を固定するためのパッチン錠25を備えている。
図4に示すように、種子ホッパ20は、ロック機構24による固定を解除することにより、ベース部21から取り外すことができる。同様に、繰出部22は、パッチン錠25による固定を解除することにより、ベース部21から取り外すことができる。このように、種子ホッパ20及び繰出部22をベース部21に対して着脱可能に構成したので、当該種子ホッパ20及び繰出部22のメンテナンス(清掃等)が容易となっている。また、種子ホッパ20及び繰出部22が着脱可能なので、容量が異なる種子ホッパに変更したり、異なるタイプの繰出部に変更したりすることも可能である。
図3に示すように、ベース部21は、車体本体2の左右方向(図3の左右方向)に沿って配置された共通駆動軸35を備えている。共通駆動軸35には、車体本体2が備えるPTO軸13を介して、エンジン10からの駆動力が入力されている。これにより、共通駆動軸35が、エンジン10の駆動力によって軸線まわりに回転駆動される。共通駆動軸35には、ユニット駆動ギア36が固定されている。
図3に示すように、繰出部22は、車体本体2の左右方向に沿って(共通駆動軸35と平行に)配置された駆動軸34を備えている。繰出ベルト60の駆動プーリ61は、駆動軸34に対して相対回転不能に取り付けられている。また、図3に示すように、駆動軸34には、駆動ギア37が固定されている。この駆動ギア37は、前述のユニット駆動ギア36に噛み合うように配置されている。
以上の構成で、PTO軸から出力されたエンジン10の駆動力は、共通駆動軸35を介して駆動軸34に伝達され、当該駆動軸34に固定されている駆動プーリ61を垂直面内で回転駆動させる。これにより、繰出ベルト60が、垂直面内の所定の循環軌道に沿って循環駆動される。
ベース部21は、接続路28を有している。図2及び図3に示すように、接続路28は、略上下方向に沿って筒状に形成されている。接続路28の上端部は、種子ホッパ20の種子排出口27に接続される。また、接続路28の下端部は、繰出部22の種子供給口38に接続される。以上の構成により、種子ホッパ20内の種子を、種子供給口38に供給できる。
図2に示すように、駆動プーリ61と従動プーリ62は、上下に並んで配置されている。これにより、繰出ベルト60の循環軌道は、略上下方向に沿って形成されている。なお、本実施形態では、駆動プーリ61が従動プーリ62よりも上方に配置されている。従って、循環軌道の上端部は駆動プーリ61によって形成されており、循環軌道の下端部は従動プーリ62によって形成されている。
図2及び図3に示すように、駆動プーリ61は、種子供給口38のすぐ下方に配置されている。言い換えると、繰出ベルト60の循環軌道の上端部は、種子供給口38のすぐ下方に配置されている。種子供給口38に供給された種子は、図6に示すように、循環軌道の上端部において繰出穴64の内部に入り込む。これにより、各繰出穴64の内部に、所定量ずつ(数粒ずつ)種子を取り込むことができる。そして、この状態で、駆動プーリ61を一方向に連続的に(又は間欠的に)回転駆動することにより、繰出穴64内の種子を下方に向けて搬送することができる。
図2及び図6に示すように、繰出部22は、上流側仕切り部40及び下流側仕切り部41を有している。上流側仕切り部40は、下流側仕切り部41よりも上流側に配置されている。なお、ここでいう「上流」「下流」とは、繰出ベルト60の循環方向における上流及び下流を言うものとする。繰出ベルト60の循環方向を、図6に太線の矢印で示す。上流側仕切り部40と下流側仕切り部41は、循環軌道の上端部近傍において、駆動プーリ61の回転軸(駆動軸34)を通る鉛直面を挟んで向かい合うように配置されている。
上流側仕切り部40は、例えば合成ゴムなど、シール性が良好な素材で構成されており、その先端を繰出ベルト60の外周面(循環軌道の外側を向く面)に接触(又は近接)させるように配置されている。また、下流側仕切り部41は、ブラシ状に構成されており、当該ブラシの先端を、繰出ベルト60の外周面に接触させている。このように上流側仕切り部40及び下流側仕切り部41を設けることにより、種子供給口38に供給された種子が、繰出ベルト60の周囲とケース30のあいだの隙間を通って下方に溢れ出すことを堰き止めることができる(図6参照)。
また、繰出ベルト60が循環駆動されることにより、当該繰出ベルト60の外周面と、下流側仕切り部41と、が相対運動するので、繰出穴64からハミ出している種子はブラシ状の下流側仕切り部41によって繰出穴64の外側に掃き出される。この結果、各繰出穴64に取り込まれる種子の量が均一化される。
繰出部22のケース30の下端部は開放されており、種子放出口42となっている。これにより、循環軌道の下方が開放された(塞がれていない)構成となっている。従動プーリ62の回転軸は、種子放出口42の近傍に配置されている。言い換えると、繰出ベルト60の循環軌道の下端部は種子放出口42の近傍を通過する。なお、本実施形態では、図2に示すように、繰出ベルト60の循環軌道の下端部が、種子放出口42から下方に向けて若干ハミ出すように構成されている。
以上の構成で、種子を保持している繰出穴64が循環軌道の下端部に到達し、当該繰出穴64が下方を向いたときに、当該繰出穴64内の種子が下方に向けて放出される。前述のように、各繰出穴64には、所定ずつ種子が取り込まれている。従って、繰出ベルト60を循環駆動することにより、種子を所定量ずつ断続的に下方へと放出することができる。
図6に示すように、種子放出口42は、圃場の表面(地面)に近接させて配置されている。図1に示すように、作業車1は、圃場に溝を形成する作溝機16を備えている。直播装置3の種子放出口42は、この作溝機16のすぐ後方に配置されている。これにより、作溝機16が形成した溝の内部に種子を播くことができる。
なお、例えば圃場がぬかるんでいる場合などは、作溝機16によって形成された溝の内部に泥水が流れ込んでしまうことがある。そこで、種子放出口42の前方には、種子を播く位置に泥水などが流入することを防ぐための作溝補助板43が配置されている。これにより、作溝機16が形成した溝の内部に確実に種子を播くことができる。
本実施形態の作業車1は、車体本体2の走行速度に応じて、PTO軸13の駆動速度を変化させるように構成されている。即ち、本実施形態では、車体本体2を速く走行させるほど、繰出ベルト60の循環速度が速くなる。これにより、車体本体2の走行速度にかかわらず、圃場に播かれる種子の間隔を略一定に保つことができる。
本実施形態の直播装置3は、2条分が1ユニットとなって構成されている。図3及び4には、直播装置3の1ユニット(2条分)が示されている。即ち、図3に示した1ユニットにおいて、繰出部22は、種子供給口38、繰出ベルト60、駆動プーリ61、従動プーリ62、及び種子放出口42等を2つずつ有している。種子ホッパ20は、その下部が2股に分かれており、2つの種子排出口27を有している。2つの種子排出口27は、それぞれ接続路28を介して、対応する種子供給口38に接続されている。これにより、図3に示したユニットによって、2条分の種子を同時に播くことができる。なお、図3に示すように、各ユニットの繰出部22は、駆動軸34を1本のみ有しており、当該1本の駆動軸34に2条分の駆動プーリ61が固定されている。これにより、2条分の繰出ベルト60を、1本の駆動軸34によって循環駆動することができる。
図4に示すように、種子ホッパ20及び繰出部22は、ユニットごとに(2条分ごとに)ベース部21から取り外すことができる。このように、種子ホッパ20及び繰出部22をユニット単位で取り扱うことができるので、当該種子ホッパ20及び繰出部22のメンテナンスが容易になっている。
本実施形態の直播装置3は、図3の2条分のユニットを、車体本体2の左右方向に3つ並べて有している。従って、本実施形態の直播装置3は、合計で6条分の種子を同時に播くことができる。
なお、例えば1本の繰出ベルトによって6条分の種子を圃場に播くような構成も考えられるが、この場合、当該繰出ベルトの幅(車体本体2の左右方向での寸法)が大きくなり(6条分の幅が必要であるため)、当該繰出ベルトを安定して循環駆動することが困難になるとともに、直播装置3自体も大型化してしまう。本実施形態の直播装置では、直播装置3の各ユニットが備える各繰出ベルト60は、1条分の種子のみを繰り出すように構成されている(つまり、繰出ベルト60は、条ごとに設けられている)。これにより、各繰出ベルト60の幅を狭くすることができるので、当該繰出ベルト60を安定して循環駆動できる。また、各繰出ベルト60の幅を狭くできるので、直播装置3の大型化を防ぐことができる。
以上のように構成された本実施形態の作業車1は、車体本体2を進行方向に走行させながら直播装置3の繰出部22を駆動することにより、6条分の種子を圃場に播いていくことができる。なお、作業車1に取り付ける直播装置3のユニットの数は、増減させることができても良い。本実施形態の直播装置3はユニット化されているので、条数の変更にも容易に対応可能である。
続いて、本実施形態の直播装置3の特徴的な構成について詳しく説明する。
従来の直播装置では、図11に示すように、繰出ロールから放出された種子が地面に落下するまでに距離があった。このため、繰出ロールが繰り出した所定量の(数粒の)種子が、地面に落下するあいだにバラけてしまい、理想的な点播になりにくかった。
この点、本実施形態の繰出部22は、繰出ベルト60に形成された繰出穴64によって、種子を所定量ずつ繰り出すように構成されている。所定量ずつ繰り出された種子は、繰出ベルト60が駆動されることにより、繰出穴64に保持されたままの状態で下方に搬送される。そして、種子放出口42において、繰出穴64の開放部が下を向いたときに、当該繰出穴64から種子が放出されて圃場に播かれる。
このように、本実施形態の直播装置3では、所定量の種子を、繰出穴64に保持したままの状態で圃場の表面(地面)の近傍まで搬送できるので、当該所定量の種子が圃場に落下するまでの間にバラけにくくなっている。これにより、図6に示すように、理想的な点播を実現できる。
ただし、本実施形態の直播装置3では、繰出ベルト60が圃場の近傍を通過するため、当該繰出ベルト60に圃場の泥や水などが付着し易い。また、本実施形態の直播装置3は、鉄コーティングされた種子を播くので、繰出ベルト60が圃場の水により濡れていると、コーティングの粉が繰出ベルト60に付着し易い。このように、コーティングの粉や泥などの付着物が繰出ベルト60に堆積した場合、繰出穴64が詰まり、種子の繰り出しを正常に行えなくなるという不具合が発生し得る。
そこで本実施形態の直播装置3は、繰出ベルト60を清掃する清掃部65を有している。この清掃部65は、繰出穴64の内部の付着物を落とすことができるように構成されている。
具体的には、本実施形態の清掃部65はブラシ状の部材として構成されており、その先端を繰出ベルト60の表面に接触させて配置されている。また、図6に示すように、ブラシ状の清掃部65は、その先端の少なくとも一部が、繰出穴64の内部に入り込むことができるように配置されている。この構成で、繰出ベルト60が循環駆動されると、当該繰出ベルト60の表面と清掃部65とが相対運動するので、繰出ベルト60の表面の付着物を清掃部65によって落とすことができる。また、清掃部65の先端が繰出穴64の内部に入り込むことにより、繰出穴64の内部の付着物を外部に掃き出すことができる。
以上のように、繰出ベルト60の表面、及び繰出穴64の内部の付着物を清掃部65によって除去できるので、繰出ベルト60に付着物が堆積することを防止できる。従って、繰出穴64が付着物によって詰まることを防ぎ、繰出ベルト60による種子の繰り出しを常に好適に行うことができる。
ここで、図6に示すように、繰出ベルト60の循環軌道のうち、種子供給口38から種子放出口42へと、繰出ベルト60が下向きに駆動される直線状の部分(種子が搬送される部分)を、種子搬送路66と呼ぶ。また、繰出ベルト60の循環軌道のうち、種子放出口42から種子供給口38へと、繰出ベルト60が上向きに駆動される直線状の部分を、ベルト帰還路67と呼ぶ。
清掃部65は、ベルト帰還路67の途中に配置されている。これより、循環軌道の下端部(繰出ベルト60が圃場に最も接近している箇所)において繰出ベルト60に泥や水などが付着した場合であっても、当該繰出ベルト60が循環軌道の上端部に至る経路の途中で、清掃部65によって付着物を除去できる。つまり、各繰出穴64が圃場に種子を放出した後、次の種子を取り込むまでのあいだに、当該繰出穴64内の付着物を除去できる。これにより、繰出穴64の内部が綺麗な状態(繰出穴64が付着物によって詰まっていない状態)で種子を取り込むことができるので、各繰出穴64への種子の取り込みを常に適切に行うことができる。
また図6に示すように、本実施形態の繰出部22のケース30は、搬送路ガイド(外側ガイド)68と、帰還路ガイド69を備えている。搬送路ガイド68は、繰出ベルト60の循環軌道の外側において、種子搬送路66に沿って形成されている。帰還路ガイド69は、繰出ベルト60の循環軌道の外側において、ベルト帰還路67に沿って形成されている。
このように、繰出ベルト60の循環軌道のうち、直線状の部分(種子搬送路66及びベルト帰還路67)を覆うガイドを設けているので、繰出ベルト60がケース30の外部に露出する部分が最小限となっている。これにより、圃場の泥や水が繰出ベルト60に付着しにくくなっている。
図6に示すように、本実施形態の直播装置3では、帰還路ガイド69に排出路70を形成している。排出路70は、ケース30の内側と外側を貫通して、略鉛直方向に沿って形成されている。排出路70の上端部は、ケース30の内側において清掃部65の下方に連通している。これにより、清掃部65によって繰出ベルト60から除去された付着物を、排出路70を介してケース30の外に排出できる。
また、搬送路ガイド(外側ガイド)68は、種子を搬送する繰出穴64の開放部を塞ぐ「蓋」としての役割も兼ねている。即ち、搬送路ガイド68は、種子搬送路66の外側に沿って形成されているので、当該種子搬送路66に沿って種子を搬送する繰出穴64の開放部を塞ぐ「蓋」として機能する。これにより、種子搬送路66を搬送される種子が繰出穴64の外に飛び出してしまうことを防止できる。
本実施形態の直播装置3では、図6に示すように、繰出ベルト60の循環軌道が、上下方向(鉛直方向)に対して若干斜めになるように構成されている。具体的には、駆動プーリ61の回転軸よりも、従動プーリ62の回転軸の方が、車体前後方向で若干前方に配置されている。これにより、種子搬送路66において繰出ベルト60の外周面が斜め上方を向き、ベルト帰還路67において繰出ベルト60の外周面が斜め下方を向くように構成されている。
このように、種子搬送路66において繰出ベルト60の外周面が斜め上方を向いているので、種子を取り込んだ繰出穴64の開放部は斜め上を向くことになる。このように、種子搬送路66において繰出穴64が斜め上を向くので、当該繰出穴64から種子が飛び出しにくくなっている。
また、ベルト帰還路67においては、繰出ベルト60の外周面が斜め下方を向いているので、当該繰出ベルト60に付着した付着物が落下し易くなっている。また、ベルト帰還路67においては繰出穴64が斜め下方を向いているので、繰出穴64内の付着物を清掃部65によって効率的に排出できる。以上の構成により、繰出ベルト60の付着物を効果的に除去できる。
また、図5(c)の断面図に示すように、本実施形態の繰出穴64は、側壁面と底面が滑らかに接続された形状(丸底状)に形成されている。また、図5(b)に示すように、繰出穴64の開口部の縁部は矩形状であるが、その隅の部分にはアールが形成されており、当該開口部の縁部が丸みを帯びた形状となっている。これにより、繰出穴64の内壁面が全体的に丸みを帯びた形状となっており、当該内壁面に隅(すみ)と呼べる箇所がない。即ち、仮に繰出穴64の内壁面が角ばった形状に形成されていると、隅の部分に付着物が堆積し易くなるとともに、当該隅の部分に付着した付着物を清掃部65によって除去することが困難になる。本実施形態では、繰出穴64の内壁面を丸みを帯びた形状に形成しているので、当該内壁面の付着物を、清掃部65によって容易に除去できる。
ところで、例えば圃場の水などによって繰出穴64の内壁面が濡れていた場合、当該内壁面に種子が付着し、当該種子を圃場に放出できない可能性がある。仮に、繰出穴64の内壁面が角ばった形状に形成されていると、隅の部分に水が溜まり易いため、この部分に種子が付着し易くなる。本実施形態では、繰出穴64の内壁面が丸みを帯びた形状に形成されているので、繰出穴64内に水が溜まりにくく、種子が付着しにくい。従って、繰出穴64内の種子を確実に圃場へ放出できる。
また、本実施形態では、繰出ベルト60の循環軌道の下端部に従動プーリ62が配置されており、この部分において繰出ベルト60がUターン状に湾曲するように構成されている。このとき、繰出ベルト60は、循環駆動の外側が拡がるような変形を受けるので、繰出穴64の内壁面も変形を受ける。このように、繰出穴64の内壁面が変形することにより、当該内壁面に付着している種子等が落ち易くなっている。これにより、循環軌道の下端部において、繰出穴64内の種子を確実に圃場へ放出できる。
特に本実施形態の直播装置3では、駆動プーリ61に比べて、従動プーリ62の径を小さくしている。これにより、循環軌道の下端部(従動プーリ62によって繰出ベルト60が湾曲させられる箇所)において、繰出ベルト60の変形量が大きくなっている。従って、循環軌道の下端部において繰出穴64の内壁面が大きく変形するので、当該内壁面に付着している種子をより落とし易くなっている。
なお、図5等に示すように、本実施形態では、繰出ベルト60は歯付きベルトとして構成されている。具体的には、図5(b)に示すように、繰出ベルト60の幅方向で、繰出穴64を挟んで歯部71が設けられている。また、駆動プーリ61及び従動プーリ62には、繰出ベルト60の歯部71に噛み合うように歯が形成されている。
このように、繰出ベルト60を歯付きベルトとして構成しているので、当該繰出ベルト60と駆動プーリ61との間にスリップが発生することを防止できる。従って、車体本体2の走行速度が上昇して駆動プーリ61の回転速度が上昇した場合であっても、繰出ベルト60を安定して駆動できる。これにより、高速走行時にも安定した点播を実現できる。
以上で説明したように、本実施形態の直播装置3は、長手方向に複数の繰出穴64を有する無端環状の繰出ベルト60を備えている。この直播装置3は、上端部と下端部を有する循環軌道に沿って繰出ベルト60を循環駆動することにより、前記上端部近傍で種子を繰出穴64内に取り込んで、下方に搬送し、前記下端部近傍で前記繰出穴64内の種子を圃場に放出する。
このように、繰出ベルト60の繰出穴64によって種子を所定量ずつ繰り出すとともに、当該種子を、繰出穴64によって保持したまの状態で圃場の近傍まで搬送できる。これにより、種子の落下位置がバラつきにくく、理想的な点播を実現できる。
次に、図7を参照して、上記第1実施形態の変形例について説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態と同一又は類似する構成については、図面及び要素名に同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
上記実施形態において、種子搬送路66は駆動プーリ61の下流側であるため、循環軌道の緩み側であるといえる。このため、種子搬送路66において繰出ベルト60が緩み易く、当該繰出ベルト60が搬送路ガイド68から浮いてしまう場合がある。この場合、搬送路ガイド68が繰出穴64の「蓋」としての機能を果たさなくなるので、当該繰出穴64から種子が飛び出てしまうおそれがある。
そこで、図7に示す変形例の直播装置では、種子搬送路66に沿って内側ガイド72を設けたものである。この内側ガイド72は、循環軌道の内側に配置されている。また、図7の変形例の直播装置は、内側ガイド72を搬送路ガイド68に向けて付勢する付勢部材(例えば圧縮コイルバネ)73を備えている。この内側ガイド72により、種子搬送路66において、繰出ベルト60を搬送路ガイド68に押し付けることができる。これにより、繰出ベルト60が搬送路ガイド68から浮いてしまうことを防止できるので、搬送路ガイド68によって繰出穴64の開放部を確実に塞ぐ(蓋をする)ことができる。従って、種子が繰出穴64の外に飛び出すことを確実に防止できる。
また、図7の変形例の直播装置は、押出部材74を有している。この押出部材74は、循環軌道の下端部において、繰出穴64に対して循環軌道の内側から接触するように配置されている。繰出穴64が押出部材74に接触したときに、当該繰出穴64の内壁面が、循環軌道の外側に向けて強制的に変形させられる(つまり、繰出穴64の底部が、外側に向けて押し出される)ので、当該内壁面に付着している種子などを確実に圃場に落とすことができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。なお、以下の第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同一又は類似する構成については、図面及び要素名に同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
図9に示すように、本実施形態の繰出ベルト80には、その長手方向に沿って等間隔に複数の繰出孔(保持部)84が形成されている。
本実施形態の繰出孔84は、第1実施形態の繰出穴64とは異なり、底を有していない形状となっている。即ち、本実施形態の繰出孔84は、繰出ベルト80を、その厚み方向で貫通するように構成されている。
このように、本実施形態の繰出孔84は底を有していないので、そのままでは、当該繰出孔84の内部に取り込んだ種子が、循環軌道の内側に向けて漏れ出てしまう。そこで本実施形態の直播装置は、図8に示すように、内側ガイド82を有している。
内側ガイド82は、循環軌道の内側において、当該循環軌道に沿って配置されている。内側ガイド82は、上流側仕切り部40よりも上流側の位置を始点として、種子搬送路66の下流側端部まで形成されている。なお、この内側ガイド82の側面図を、図9(d)に示す。このように構成された内側ガイド82により、繰出孔84の循環軌道の内側を塞ぐことができる(即ち、内側ガイドが、繰出孔の「底」として機能する)ので、各繰出孔84内に種子を保持できる。
なお、図8の第2実施形態の直播装置は、内側ガイド72を搬送路ガイド68に向けて付勢する付勢部材(例えば圧縮コイルバネ)73を備えている。これにより、内側ガイド72が繰出ベルト80から浮いてしまうことを防止できるので、繰出孔84の底に相当する部分を、内側ガイド72によって確実に塞ぐことができる。
循環軌道の下端部(従動プーリ62によって繰出ベルト80がUターン状に湾曲されている箇所)には、内側ガイド82が形成されていない。即ち、本実施形態の直播装置では、循環軌道の下端部において、繰出孔84の「底」が無くなるように構成されている。このように、循環軌道の下端部において繰出孔84の「底」が無くなるので、当該底に種子等が付着している場合であっても、当該種子を確実に圃場に落とすことができる。
また、繰出孔84には底が無いので、循環軌道の下端部において、当該繰出孔84の側壁が変形し易くなっている。これにより、仮に繰出孔84の側壁に泥やコーティングの粉などが付着していた場合であっても、循環軌道の下端部において側壁が変形することにより、付着物を落とすことができる。
このように、第2実施形態の直播装置では、繰出孔84に底が形成されていないので、当該繰出孔84内に付着物が堆積しにくくなっている。そこで本実施形態の直播装置では、図8に示すように、第1実施形態の直播装置3が備えていた清掃部65を省略している。これにより、直播装置の構成を簡素化できる。
続いて、図10を参照して、上記第2実施形態の変形例について説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態と同一又は類似する構成については、図面及び要素名に同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
図10に示す変形例の直播装置は、第1実施形態の変形例(図7)と同様に、押出部材74を備えている。この押出部材74は、循環軌道の下端部において、繰出孔84の側壁に対して循環軌道の内側から接触するように配置されている。繰出孔84の側壁が押出部材74に接触したときに、当該側壁が強制的に変形させられるので、当該側壁に付着している種子等を確実に圃場に落とすことができる。
また、図10の変形例の直播装置は、清掃部85を備えている。このように、第2実施形態の直播装置に清掃部85を設けても良い。また、図10の変形例では、清掃部85を、圧縮空気を繰出孔84の内側に向けて噴出するエアノズルとして構成している。このように、圧縮空気を繰出孔84の内側に噴出することにより、当該繰出孔84の内壁面に付着している付着物を除去できる。
また、図10の変形例では、清掃部85を、循環軌道の内側に配置している。即ち、第1実施形態では、繰出穴64が底を有していたので、繰出穴64内を清掃するためには、清掃部65を循環軌道の外側に配置せざるを得ない。この点、第2実施形態の繰出孔84は底を有していないので、清掃部85を循環軌道の内側に配置することが可能である。そして、図10の変形例では、清掃部85(エアノズル)が、循環軌道の内側から外側に向けて圧縮空気を噴出するように配置されている。これにより、繰出孔84内の付着物を、清掃部85が噴出する圧縮空気によって、外側に向けて勢い良く吹き飛ばすことができる。これにより、繰出孔84の内部の付着物を、より効果的に除去できる。
以上に本発明の好適な実施の形態及び変形例を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
駆動プーリ61に駆動力を伝達する構成(駆動軸やギアの配置など)は適宜変更できる。
上記実施形態において、保持部(繰出穴64又は繰出孔84)の内壁面が疎水性を有していれば、付着物が堆積しにくくなるのでより好適である。
第1実施形態では清掃部65をブラシ状の部材とし、第2実施形態の変形例では清掃部85をエアノズルとしているが、これに限定されない。例えば、第1実施形態の直播装置に、繰出ベルトに対して圧縮空気を吹き付けるエアノズルを設けても良い。また、第2実施形態の変形例(図10)では、循環軌道の内側に清掃部85を配置しているが、第1実施形態と同様に循環軌道の外側に清掃部85を配置しても良い。その他、清掃部の構成は、繰出ベルト表面、又は保持部内の付着物を除去できるものであれば良く、特に限定されない。また、ベルト帰還路67において、清掃部を複数設けてもよい。上記実施形態では、ベルト帰還路67にある程度の長さがあるので、当該ベルト帰還路67の長手方向に複数の清掃部を並べて設けることができる。このように清掃部を複数設ければ、より確実に付着物を除去できる。この場合、種類が異なる清掃部(例えばブラシとエアノズル)を並べて配置すれば、付着物を除去できる可能性をより高めることができる。
なお、上記実施形態では、直播装置3は2条分のユニットから構成されるものとしたが、これに代え、或いはこれとともに1条分のユニットがあっても良い。これによれば、奇数条にも対応できる。もちろん、3条以上のユニットがあっても良い。もっとも、直播装置3をユニット化する構成は省略することもできる。
第1実施形態の変形例では、内側ガイド72を付勢する弾性部材73を備えているが、この弾性部材73は省略しても良い。同様に、第2実施形態では、内側ガイド82を付勢する弾性部材73を備えているが、この弾性部材73は省略しても良い。
本願発明の粒状体散布装置は、種籾に限らず、様々な種類の種子を播くために利用できる。種子のコーティングは鉄コーティングに限らず、例えばカルパーコーティングであっても良い。また、粒状体散布装置は、種子に限らず、その他の粒状体を散布するために広く利用できる。例えば、本願発明の粒状体散布装置を、粒状の肥料を圃場に散布するための施肥装置や、粒状の薬剤(例えば農薬など)を圃場に散布するための薬剤散布装置として応用することができる。
また、作業車は多目的作業車に限らず、例えば農業用トラクタなどの他の種類の農業用作業車に本願発明の粒状体散布装置を設けることができる。
1 作業車
2 車体本体
3 直播装置(粒状体散布装置)
22 繰出部
60 繰出ベルト
64 繰出穴(保持部)

Claims (10)

  1. 粒状体を地面に散布する粒状体散布装置であって、
    長手方向に複数の保持部を有する無端環状の繰出ベルトを備えることを特徴とする粒状体散布装置。
  2. 請求項1に記載の粒状体散布装置であって、
    上端部と下端部を有する循環軌道に沿って前記繰出ベルトを循環駆動することにより、前記上端部近傍で前記粒状体を前記保持部に取り込んで、下方に搬送し、前記下端部近傍で前記保持部内の粒状体を圃場に放出することを特徴とする粒状体散布装置。
  3. 請求項1又は2に記載の粒状体散布装置であって、
    前記繰出ベルトに付着した付着物を除去する清掃部を備えることを特徴とする粒状体散布装置。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の粒状体散布装置であって、
    前記粒状体は、種子、肥料、又は薬剤であることを特徴とする粒状体散布装置。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の粒状体散布装置であって、
    前記保持部は、前記繰出ベルトの循環軌道の外側に向けて開放されており、
    前記保持部内の粒状体が外側に向けて飛び出すことを防止する外側ガイドが前記循環軌道に沿って設けられていることを特徴とする粒状体散布装置。
  6. 請求項5に記載の粒状体散布装置であって、
    前記保持部は、その側壁と底部が滑らかに接続されていることを特徴とする粒状体散布装置。
  7. 請求項5に記載の粒状体散布装置であって、
    前記保持部は貫通孔であることを特徴とする粒状体散布装置。
  8. 請求項7に記載の粒状体散布装置であって、
    前記貫通孔内の粒状体が前記循環軌道の内側に向けて飛び出すことを防止する内側ガイドが前記循環軌道に沿って設けられていることを特徴とする粒状体散布装置。
  9. 請求項1から8までの何れか一項に記載の粒状体散布装置であって、
    少なくとも前記保持部の内壁面が撥水性を有することを特徴とする粒状体散布装置。
  10. 請求項1から9までの何れか一項に記載の粒状体散布装置と、
    駆動源によって駆動される走行手段を有する車体本体と、
    を備え、
    前記車体本体を走行させながら前記粒状体散布装置によって前記粒状体を圃場に散布することを特徴とする作業車。
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