JP2014147231A - 分散型電源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電力系統から交流線への電力供給が正常に行われていないときに、発電装置ができる限り運転継続されるような分散型電源システムを提供する。
【解決手段】分散型電源システムであって、発電装置20は、補助電源装置10の電源制御部12が連系運転状態又は自立運転状態の夫々の運転状態で蓄電手段11を動作制御している場合に、交流線2の電力品質が連系時用又は自立時用の電力品質条件を満足していれば発電手段21から交流線2への供給電力を調節し及び交流線2の電力品質が連系時用又は自立時用の電力品質条件を満足していなければ発電手段21を交流線2から電気的に切断するように構成され、上記電力品質は電力の電圧及び周波数の少なくとも何れか一方であり、電力品質条件は基準となる電力品質から許容偏差内にあることを条件とし、自立時用の電力品質条件の許容偏差は連系時用の電力品質条件の許容偏差よりも大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力系統に接続される交流線と、交流線の第1接続箇所に接続される蓄電手段を有する補助電源装置と、交流線の第2接続箇所に接続される発電手段を有する発電装置と、交流線の第2接続箇所に接続される電力消費装置とを備え、交流線に対する電力系統の接続箇所から見て下流側に向かって第1接続箇所と第2接続箇所とがその並び順で設けられている分散型電源システムに関する。
特許文献1に記載されている分散型電源システムは、補助電源装置(蓄電池14)と発電装置(燃料電池発電部9)と電力消費装置(負荷3)とを備え、電力系統(商用電力供給源5)から見て下流側に向かって、補助電源装置と発電装置と電力消費装置とがその並び順で交流線に接続された構成となっている。
加えて、特許文献1には、発電装置が、交流線における電力検出部(センサ33)の検出結果を参照して、その発電電力を電力消費装置の消費電力よりも小さいものとすること、そして、発電装置からその上流側の電力系統側へと電力が流れる状態が発生していることを検出するとその運転を停止することが記載されている。
更に、特許文献1には、電力系統から交流線への電力供給が正常に行われていないとき、補助電源装置を、交流線の基準電源として機能させることが記載されている。具体的には、電力系統の停電が発生した場合には交流線を電力系統から解列し、補助電源装置を自立運転状態で動作させると共に交流線の基準電源として機能させ、発電装置はその交流線に接続した状態で発電を行うことが記載されている。つまり、電力系統で停電が発生したとき、補助電源装置は、電力系統に代わって交流線の電力品質を維持する役割を担っている。
特開2011−188607号公報
電力系統から交流線への電力供給が正常に行われていれば、交流線の電力の電圧及び周波数は電力系統の電力の電圧及び周波数と同等になる。つまり、電力系統から交流線への電力供給が正常に行われていれば、交流線の電力の電圧は電力系統の基準電圧に等しいか或いは基準電圧から許容偏差内にあり、及び、交流線の電力の周波数は電力系統の基準周波数に等しいか或いは基準周波数から許容偏差内に維持されているはずである。
発電装置は、電力系統で停電等が発生すると、単独運転を防止するため、交流線から自らを解列するように動作する。例えば、電力系統で停電等が発生すると、電力系統から交流線への電力供給が正常に行われなくなるため、交流線の電力の電圧及び周波数は上述した基準電圧及び基準周波数から大きく逸脱することになる。発電装置は、交流線の電力の電圧及び周波数の少なくとも何れか一方を監視することで電力系統で停電等が発生したことを知ることができ、その場合には交流線から自らを解列するように動作する。ここで、発電装置を交流線から解列する手法としては、発電装置と交流線との間に設けられている遮断器を開作動させる手法や、電力変換回路部のスイッチング素子を非導通状態にする手法(所謂、ゲートブロック)などがある。
ところで、特許文献1に記載のように、電力系統から交流線への電力供給が正常に行われなくなったとしても、その後、補助電源装置によって交流線の電力品質(電圧、周波数)が適正に維持されることとなった場合、発電装置は、交流線から自らを解列せずに発電運転を続けることもある。つまり、発電装置は、自らが接続されている交流線の電力品質が、電力系統によって維持されているのか、或いは、特許文献1に記載のように補助電源装置によって維持されているのかを区別することなく、単に、交流線の所定の品質監視部位での電力品質が電力品質条件を満足していれば自らを交流線に接続し続ける。
尚、補助電源装置は、電力系統と比べて交流線の電力品質を適正に維持する能力は格段に低いため、補助電源装置が正常に動作していたとしても、交流線において多少の電力品質の悪化は起こり得る。従って、発電装置は、補助電源装置が正常に動作しながら交流線の電力品質を維持する役割を担っていたとしても、交流線から自らを頻繁に解列する可能性がある。特に、発電装置はゲートブロックや解列を一旦行った後、再度交流線への接続を試みるが、その行為が交流線に負荷変動をもたらし、更に補助電源装置から交流線への出力電力が大きく変化して交流線の電力品質を悪化させる場合がある。その結果、発電装置が、再度、交流線の電力品質の低下を検出して、ゲートブロックしたり遮断器で解列したりしてしまうこともある。
このように、従来の分散型電源システムでは、電力系統から交流線への電力供給が正常に行われなくなった後、補助電源装置が正常に動作しながら交流線の電力品質の維持を行ったとしても、発電装置の運転が継続されないという問題が発生する。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電力系統から交流線への電力供給が正常に行われていないときに、発電装置ができる限り運転継続されるような分散型電源システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る分散型電源システムの特徴構成は、電力系統に接続される交流線と、前記交流線の第1接続箇所に接続される蓄電手段を有する補助電源装置と、前記交流線の第2接続箇所に接続される発電手段を有する発電装置と、前記交流線の前記第2接続箇所に接続される電力消費装置とを備え、前記交流線に対する前記電力系統の接続箇所から見て下流側に向かって前記第1接続箇所と前記第2接続箇所とがその並び順で設けられている分散型電源システムであって、
前記補助電源装置は、前記蓄電手段と、前記電力系統から前記交流線への電力供給が正常に行われている正常供給状態であるか或いは電力供給が正常に行われていない非正常供給状態であるかを判定する電力供給状態判定部と、前記電力系統側から前記電力消費装置へ向かう電力を正の電力とした場合、前記電力供給状態判定部の判定結果を参照して、前記正常供給状態であるとき前記電力系統側から前記第1接続箇所へ向かう電力が負の電力とはならないように前記蓄電手段から前記交流線への出力電力を調節する連系運転状態と、前記非正常供給状態であるとき前記交流線での電力品質が所定の電力品質条件を満足するように前記蓄電手段から前記交流線への出力電力を調節する自立運転状態とを切り換えて前記蓄電手段の動作を制御する電源制御部と、前記電源制御部が前記連系運転状態及び前記自立運転状態の何れの運転状態で前記蓄電手段の動作の制御を行っているかを示す運転情報を前記発電装置に対して伝達する第1情報通信部とを有し、
前記発電装置は、前記発電手段と、前記補助電源装置から、前記電源制御部が前記連系運転状態及び前記自立運転状態の何れの運転状態で前記蓄電手段の動作制御を行っているかを示す前記運転情報を受け取る第2情報通信部と、前記第2情報通信部が受け取った前記運転情報を参照して、前記連系運転状態のときに前記第1接続箇所と前記第2接続箇所との間に設定される品質監視部位での前記交流線の電力品質が連系時用の電力品質条件を満足していれば及び前記自立運転状態のときに前記品質監視部位での前記交流線の電力品質が自立時用の電力品質条件を満足していれば、前記第1接続箇所側から前記第2接続箇所へ向かう電力が負の電力とはならないように前記発電手段から前記交流線への供給電力を調節する発電制御を行い、前記連系運転状態のときに前記品質監視部位での前記交流線の電力品質が前記連系時用の電力品質条件を満足していなければ及び前記自立運転状態のときに前記品質監視部位での前記交流線の電力品質が前記自立時用の電力品質条件を満足していなければ前記発電手段を前記交流線から電気的に切断する発電制御部とを有し、
前記電力品質は電力の電圧及び周波数の少なくとも何れか一方であり、前記電力品質条件は基準となる電力品質から許容偏差内にあることを条件とし、前記自立時用の電力品質条件の前記許容偏差は前記連系時用の電力品質条件の前記許容偏差よりも大きく設定されている点にある。
上記特徴構成によれば、発電装置は、補助電源装置の電源制御部が上記連系運転状態及び上記自立運転状態の何れの運転状態で蓄電手段の動作の制御を行っているかを示す運転情報を受け取ることで、交流線の電力品質が主に電力系統によって維持されているのか或いは主に補助電源装置によって維持されているのかを知ることができる。加えて、発電装置の発電制御部は、品質監視部位での交流線の電力品質が電力品質条件を満足していなければ発電手段を交流線から電気的に切断する。そして、発電装置は、電力の電圧及び周波数の少なくとも何れか一方を上記電力品質の判断指標として採用し、基準となる電力品質から許容偏差内にあることを電力品質条件として、自立時用の電力品質条件の許容偏差を連系時用の電力品質条件の許容偏差よりも大きく設定している。つまり、自立時用の電力品質条件を採用した方が、発電装置は交流線から電気的に切断され難くなる。
そして、発電装置は、補助電源装置の電源制御部が上記自立運転状態で蓄電手段の動作の制御を行っているときは(即ち、交流線の電力品質が主に補助電源装置によって維持されているときは)、補助電源装置が正常に動作していても交流線の電力品質が大きく変動し得ることを考慮して、自らが交流線から電気的に切断され難い自立時用の電力品質条件を設定している。その結果、電力系統から交流線への電力供給が正常に行われていないときには、発電装置ができる限り運転継続される。
これに対して、発電装置は、補助電源装置の電源制御部が上記連系運転状態で蓄電手段の動作の制御を行っているときは(即ち、交流線の電力品質が主に電力系統によって維持されているときは)、電力系統から正常に電力供給が行われていれば交流線の電力品質が大きく変動することはほとんど無い(即ち、電力品質が変動すれば、電力系統から正常に電力供給が行われていないと即座に判定してもよい)ことを考慮して、自らが交流線から電気的に切断され易くなる連系時用の電力品質条件を設定している。その結果、電力系統から交流線への電力供給が正常に行われているときは、発電装置が電力系統の停電等に応じて電力系統から電気的に切断され易くなるので、発電装置の単独運転が適切に防止される。
本発明に係る分散型電源システムの別の特徴構成は、前記補助電源装置の前記第1情報通信部から前記発電装置の前記第2情報通信部に伝達される前記運転情報は、前記電力系統から前記交流線への電力供給が正常に行われている前記正常供給状態であるか或いは電力供給が正常に行われていない前記非正常供給状態であるかを示す情報である点にある。
上記特徴構成によれば、発電装置は、上記運転情報として、電力系統から交流線への電力供給が正常に行われている正常供給状態であることを示す情報を受けると、交流線の電力品質が主に電力系統によって維持されていると判断できる。その結果、電力系統から正常に電力供給が行われていれば交流線の電力品質が大きく変動することはほとんど無いことを考慮して、自らが交流線から電気的に切断され易くなる連系時用の電力品質条件を設定することができる。
これに対して、発電装置は、上記運転情報として、電力系統から交流線への電力供給が正常に行われていない非正常供給状態であることを示す情報を受けると、交流線の電力品質が主に補助電源装置によって維持されていると判断できる。その結果、補助電源装置が正常に動作していても交流線の電力品質が大きく変動し得ることを考慮して、自らが交流線から電気的に切断され難い自立時用の電力品質条件を設定することができる。
本発明に係る分散型電源システムの更に別の特徴構成は、前記第1接続箇所よりも前記電力系統側の前記交流線の途中部位に設けられて、前記電力供給状態判定部が前記非正常供給状態であると判定したときには前記途中部位より下流側の前記交流線を前記電力系統から解列するように動作し、前記電力供給状態判定部が前記正常供給状態であると判定したときには前記途中部位より下流側の前記交流線と前記電力系統との電気的な接続を維持するように動作する遮断装置を備える点にある。
上記特徴構成によれば、遮断装置は、電力供給状態判定部が非正常供給状態であると判定したときには上記途中部位より下流側の交流線を電力系統から解列するように動作し、電力供給状態判定部が正常供給状態であると判定したときには上記途中部位より下流側の交流線と電力系統との電気的な接続を維持するように動作する。その結果、電力系統から交流線への電力供給が正常に行われていない非正常供給状態では、上記遮断装置が解列動作するので、上記途中部位よりも下流側(電力系統から離れる側)の交流線に接続されている補助電源装置及び発電装置を電力系統から電気的に切断して、それらが単独運転状態になることを回避できる。
本発明に係る分散型電源システムの更に別の特徴構成は、前記補助電源装置の前記第1情報通信部から前記発電装置の前記第2情報通信部に伝達される前記運転情報は、前記遮断装置が前記途中部位より下流側の前記交流線を前記電力系統から解列しているか或いは前記遮断装置が前記途中部位より下流側の前記交流線と前記電力系統との電気的な接続を維持しているかを示す情報である点にある。
上記特徴構成によれば、発電装置は、上記運転情報として、遮断装置が上記途中部位より下流側の交流線と電力系統との電気的な接続を維持していることを示す情報を受けると、交流線の電力品質が主に電力系統によって維持されていると判断できる。その結果、電力系統から正常に電力供給が行われていれば交流線の電力品質が大きく変動することはほとんど無いことを考慮して、自らが交流線から電気的に切断され易くなる連系時用の電力品質条件を設定することができる。
これに対して、発電装置は、上記運転情報として、遮断装置が上記途中部位より下流側の交流線を電力系統から解列していることを示す情報を受けると、交流線の電力品質が主に補助電源装置によって維持されていると判断できる。その結果、補助電源装置が正常に動作していても交流線の電力品質が大きく変動し得ることを考慮して、自らが交流線から電気的に切断され難い自立時用の電力品質条件を設定することができる。
分散型電源システムの構成を説明する図である。 補助電源装置の動作例を説明するフローチャートである。 発電装置の動作例を説明するフローチャートである。 電力品質条件の例を説明する図である。
以下に図面を参照して本発明に係る分散型電源システムについて説明する。
図1は、分散型電源システムの構成を説明する図である。図1に示すように、分散型電源システムは、電力系統1に接続される交流線2と、交流線2の第1接続箇所P1に接続される蓄電部11aを有する補助電源装置10と、交流線2の第2接続箇所P2に接続される発電部21aを有する発電装置20と、交流線2に対して第3接続箇所P3で接続される電力消費装置30とを備える。交流線2に対する電力系統1の接続箇所から見て下流側に向かって第1接続箇所P1と第2接続箇所P2と第3接続箇所P3とがその並び順で設けられている。尚、図1において、電力消費装置30は第3接続箇所P3を介して第2接続箇所P2に接続されているため、電力消費装置30は第2接続箇所P2に接続されていると見なすことができる。つまり、発電装置20と電力消費装置30の両方が、交流線2に対して第2接続箇所P2で接続されていると見なすことができる。以下の説明において、電力系統1側から電力消費装置30へ向かう電力を正の電力とする。
〔補助電源装置10〕
補助電源装置10は、蓄電手段11と、電力供給状態判定部13と、電源制御部12と、第1情報通信部14とを有する。
蓄電手段11は、交流線2の第1接続箇所P1に接続される。蓄電手段11は、蓄電部11aと、蓄電部11aから交流線2への出力電力を調節する電力変換回路部11bとを有する。蓄電部11aは、蓄電池(化学電池)や電気二重層キャパシタなど、蓄電機能を有する各種機器で構成することができる。電力変換回路部11bは、蓄電部11aの電力を所望の電圧、周波数、位相などに変換して交流線2に供給することができる。例えば、電力変換回路部11bは、半導体スイッチング素子を用いたインバータ回路とDC/DCコンバータ回路とを有する構成とすることができる。そして、電源制御部12が、それら半導体スイッチング素子のオン・オフを切り換えることで、電力変換回路部11bに対して所望の電力変換動作を行わせることができる。
電力供給状態判定部13は、図1に示した例では、交流線2に設けられる遮断装置3よりも上流側(電力系統1側)の状態監視部位15での電力供給状態を判定する。電力供給状態判定部13は、電力の電流値を検出するために用いられるカレントトランス、電力の電圧値を検出するために用いられるポテンシャルトランスなどを用いて構成することができる。例えば、電力供給状態判定部13が、ポテンシャルトランスを用いた電圧検出器の測定結果を参照する場合、その電圧検出器が検出した電力の電圧値が基準電圧値よりも低くなれば電力系統1から交流線2への電力供給が正常に行われていない(即ち、停電である)と判定し、電圧値が基準電圧値以上になれば電力系統1から交流線2への電力供給が正常に行われていると判定する。尚、電力供給状態判定部13が、電力の電圧値と基準電圧値とを比較する以外の手法で、電力系統1から交流線2への電力供給状態(即ち、電力系統1が停電状態であるか否か)を判定するように構成することもできる。
電源制御部12は、電力供給状態判定部13の判定結果を参照して、正常供給状態であるとき電力系統1側から第1接続箇所P1へ向かう電力が負の電力とはならないように蓄電手段11から交流線2への出力電力を調節する連系運転状態と、非正常供給状態であるとき交流線2での電力品質が所定の電力品質条件を満足するように蓄電手段11から交流線2への出力電力を調節する自立運転状態とを切り換えて蓄電手段11の動作を制御する。
加えて、本実施形態の分散型電源システムは、第1接続箇所P1よりも電力系統1側の交流線2の途中部位に遮断装置3を備える。この遮断装置3は、電力供給状態判定部13が非正常供給状態であると判定したときにはこの途中部位より下流側の交流線2を電力系統1から解列するように動作し、電力供給状態判定部13が正常供給状態であると判定したときにはこの途中部位より下流側の交流線2と電力系統1との電気的な接続を維持するように動作する。
本実施形態では、補助電源装置10は、蓄電手段11と交流線2との間に、蓄電手段11から交流線2へと出力される電力を検出するための出力電力検出部16を有している。この出力電力検出部16は、電力の電流値を検出するために用いられるカレントトランス、電力の電圧値を検出するために用いられるポテンシャルトランスなどを用いて構成される。出力電力検出部16の検出結果が電源制御部12に伝達されることで、電力変換回路部11bから交流線2へ実際に出力されている電力を電源制御部12は知ることができる。
遮断装置3が開作動しているとき、出力電力検出部16が検出する電圧値は、交流線2の電圧値と等しい。従って、電源制御部12は、出力電力検出部16から伝達される電圧値が、基準電圧値となるように(即ち、所定の電力品質条件を満足するように)、蓄電手段11から交流線2への出力電力を調節すればよい。
図2は、補助電源装置10の動作例を説明するフローチャートである。工程#100において、補助電源装置10の電源制御部12は、電力供給状態判定部13の判定結果を参照して、電力系統1から交流線2への電力供給は正常供給状態であるか否かを判定する。
電源制御部12は、工程#100において正常供給状態であると判定したとき(図2の工程#100において「Yes」と判定したとき)、工程#101に移行して、連系運転状態で蓄電手段11から交流線2への出力電力を調節する。電力系統1から交流線2への電力供給が正常に行われている正常供給状態では、電力供給状態判定部13が検出して判定する交流線2の電力の電圧値等の電力品質は、電力系統1からの供給電力によって支配される。つまり、電力系統1は、交流線2の電圧源として機能し、補助電源装置10及び発電装置20は交流線2の電流源として機能するとも言える。従って、電源制御部12は、電力系統1側から第1接続箇所P1へ向かう電力が負の電力とはならないように蓄電手段11から交流線2への出力電力を調節する。ここで、電源制御部12は、電力系統1側から第1接続箇所P1へ向かう電力が負の電力とはならないことを確認するために、上記電力供給状態判定部13で測定した電力(電圧及び電流)を参照すればよい。ここで、電源制御部12が、電力系統1側から第1接続箇所P1へ向かう電力が負の電力とはならないように(即ち、第1接続箇所P1から電力系統1側への電力の逆潮流が発生しないように)蓄電手段11から交流線2への出力電力を調節するのは、太陽光発電により得られる電力や風力発電により得られる電力など、自然エネルギーを利用した発電電力しか一般的には逆潮流が認められておらず、第1接続箇所P1よりも下流側に接続されている発電装置20や補助電源装置10からの電力の逆潮流は認められないからである。
これに対して、電源制御部12は、工程#100において非正常供給状態であると判定したとき(図2の工程#100において「No」と判定したとき)、工程#102に移行して、自立運転状態で蓄電手段11から交流線2への出力電力を調節する。電力系統1から交流線2への電力供給が正常に行われていない非正常供給状態では、交流線2の電力の電圧値等の電力品質を維持する役割は補助電源装置10が担う。つまり、電源制御部12は、交流線2での電力品質が所定の電力品質条件を満足するように、蓄電手段11から交流線2への出力電力を調節する。ここで、電力品質は電力の電圧及び周波数の少なくとも何れか一方である。そして、例えば、電力の電圧及び周波数の両方を電力品質の判断指標として用いる場合、電力品質条件を満足するためには、基準となる電力品質から許容偏差内にあること、即ち、交流線2の電力の電圧が基準電圧から許容偏差内にあり、及び、交流線2の電力の周波数が基準周波数から許容偏差内にあることが必要である。
第1情報通信部14は、電源制御部12が連系運転状態及び自立運転状態の何れの運転状態で蓄電手段11の動作の制御を行っているかを示す運転情報を通信線(図示せず)を介して発電装置20に対して伝達する。ここで、第1情報通信部14と第2情報通信部24との間の情報通信は、有線又は無線の何れで行ってもよい。補助電源装置10の電源制御部12が連系運転状態で蓄電手段11の動作制御を行っているということは、交流線2の電力品質が電力系統1によって維持されていることを意味する。これに対して、補助電源装置10の電源制御部12が自立運転状態で蓄電手段11の動作制御を行っているということは、交流線2の電力品質が補助電源装置10によって維持されていることを意味する。
補助電源装置10の第1情報通信部14から発電装置20の第2情報通信部24に伝達される運転情報は、電力系統1から交流線2への電力供給が正常に行われている正常供給状態であるか或いは電力供給が正常に行われていない非正常供給状態であるかを示す情報、或いは、遮断装置3が途中部位より下流側の交流線2を電力系統1から解列しているか或いは遮断装置3が途中部位より下流側の交流線2と電力系統1との電気的な接続を維持しているか、即ち、補助電源装置10が連系運転状態か或いは自立運転状態を行っているかを示す情報である。何れの情報であっても、その情報を受け取った発電装置20は、交流線2の電力品質が主に電力系統1によって維持されているのか、或いは、主に補助電源装置10によって維持されているのかを判断できる。
〔発電装置20〕
発電装置20は、発電手段21と、第2情報通信部24と、発電制御部22とを有する。
発電手段21は、交流線2の第2接続箇所P2に接続される。発電手段21は、発電部21aと、発電部21aから交流線2への供給電力を調節する電力変換回路部21bとを有する。発電部21aは、例えば、燃料電池や、エンジンの駆動力によって動作する発電機など、自身の発電電力を制御可能な装置を用いて構成できる。電力変換回路部21bは、発電部21aでの発電電力を所望の電圧、周波数、位相などに変換して交流線2に供給する。そして、発電制御部22が、発電部21aの運転制御及び電力変換回路部21bの半導体スイッチング素子のオン・オフを切り換えることで、発電手段21から交流線2への供給電力が調節される。
第2情報通信部24は、補助電源装置10から、電源制御部12が連系運転状態及び自立運転状態の何れの運転状態で蓄電手段11の動作制御を行っているかを示す運転情報を通信線(図示せず)を介して受け取る。
発電制御部22は、第2情報通信部24が受け取った運転情報を参照して、連系運転状態のときに第1接続箇所P1と第3接続箇所P3との間の所定の品質監視部位26での交流線2の電力品質が連系時用の電力品質条件を満足していれば及び自立運転状態のときに品質監視部位26での交流線2の電力品質が自立時用の電力品質条件を満足していれば、第1接続箇所P1側から第2接続箇所P2へ向かう電力が負の電力とはならないように発電手段21から交流線2への供給電力を調節する発電制御を行い、連系運転状態のときに品質監視部位26での交流線2の電力品質が連系時用の電力品質条件を満足していなければ及び自立運転状態のときに品質監視部位26での交流線2の電力品質が自立時用の電力品質条件を満足していなければ発電手段21を交流線2から電気的に切断する。本実施形態では、発電装置20は、第1接続箇所P1側から第2接続箇所P2へ向かう電力を検出する電力検出部23を有する。そして、発電制御部22は、電力検出部23の検出結果を参照して、第1接続箇所P1側から第2接続箇所P2へ向かう電力が負の電力とはならないように発電手段21から交流線2への供給電力を調節する発電制御を行う。電力検出部23は、交流線2における電力の電流値を検出するために用いられるカレントトランス、交流線2における電力の電圧値を検出するために用いられるポテンシャルトランスなどを用いて構成される。ここで、発電制御部22が、第1接続箇所P1側から第2接続箇所P2へ向かう電力が負の電力とはならないように(即ち、電力が第2接続箇所P2から第1接続箇所P1側へと向かわないように)発電手段21から交流線2への供給電力を調節するのは、第2接続箇所P2から第1接続箇所P1側へと電力を向かわせるとその電力が電力系統1側へと逆潮流する可能性があるが、上述したようにそのような電力の逆潮流は認められていないからである。
本実施形態では、発電装置20が有する電力検出部23(即ち、「電力品質検出部」)が、第1接続箇所P1と第3接続箇所P3との間の所定の品質監視部位26での交流線2の電力品質を検出する。この電力品質は、上述したように電力の電圧及び周波数(電圧の周波数又は電流の周波数)の少なくとも何れか一方である。つまり、電力品質検出部としての電力検出部23は、交流線2における電力の電圧及び周波数の少なくとも何れか一方を検出し、その検出結果を発電制御部22に伝達するように構成されている。
そして、発電制御部22は、交流線2の電力品質が電力品質条件を満足していれば、停電等の異常の影響が交流線2にないと見なして、発電手段21から交流線2への供給電力を上述のように調節する。これに対して、発電制御部22は、交流線2の電力品質が電力品質条件を満足していなければ、停電等の異常の影響が交流線2にあると見なして、発電手段21を交流線2から電気的に切断してその異常の影響が発電手段21に及ばないようにする。
図3は、発電装置20の動作例を説明するフローチャートである。工程#200において、発電制御部22は、第2情報通信部24が受け取った運転情報を参照して、補助電源装置10が連系運転状態で動作制御を行っているか否かを判定する。
発電制御部22は、工程#200において補助電源装置10が連系運転状態で動作制御を行っていると判定したとき、工程#201に移行して、品質監視部位26での交流線2の電力品質が連系時用の電力品質条件を満たすか否かを判定する。そして、発電制御部22は、品質監視部位26での交流線2の電力品質が連系時用の電力品質条件を満足する場合には工程#204に移行し、品質監視部位26での交流線2の電力品質が連系時用の電力品質条件を満足しない場合には工程#203に移行する。
本実施形態において、発電装置20は、上記電力品質条件として、連系時用の電力品質条件と、自立時用の電力品質条件という複数の電力品質条件を切り換えて用いる。電力品質は電力の電圧及び周波数の少なくとも何れか一方であり、電力品質条件を満足するためには、基準となる電力品質から許容偏差内にあることが必要である。そして、自立時用の電力品質条件の許容偏差は連系時用の電力品質条件の許容偏差よりも大きく設定されている。つまり、自立時用の電力品質条件は、連系時用の電力品質条件よりも条件が緩く設定されており、基準電圧からの偏差が大きくても許容され、或いは、基準周波数からの偏差が大きくても許容される。
図4は、電力品質条件の例を説明する図である。尚、図4では電力の電圧を電力品質の判断指標として例示するが、電力の周波数を電力品質の判断指標とする場合についても同様である。図4では、基準電圧と、連系時用の電力品質条件の許容偏差、及び、自立時用の電力品質条件の許容偏差とを示している。図4に示すように、自立時用の電力品質条件の許容偏差は連系時用の電力品質条件の許容偏差よりも大きく設定されている。補助電源装置10が交流線2の電圧源として機能して交流線2の電力品質を維持する役割を担っているとき、電力系統1が交流線2の電圧源として機能しているときに比べて電力品質が大きく変動することがあるため、多少の電力品質の悪化を許容し、その代わりに、発電装置20から交流線2への電力供給が継続されることを優先している。
また、発電制御部22は、工程#200において補助電源装置10が連系運転状態で動作制御を行っていないと判定したとき、即ち、補助電源装置10が自立運転状態で動作制御を行っていると判定したとき、工程#202に移行して、品質監視部位26での交流線2の電力品質が自立時用の電力品質条件を満たすか否かを判定する。そして、発電制御部22は、品質監視部位26での交流線2の電力品質が自立時用の電力品質条件を満足する場合には工程#204に移行し、品質監視部位26での交流線2の電力品質が自立時用の電力品質条件を満足しない場合には工程#203に移行する。
そして、発電制御部22は、工程#204において、第1接続箇所P1側から第2接続箇所P2へ向かう電力が負の電力とはならないように発電手段21から交流線2への供給電力を調節する発電制御を行う。
これに対して、発電制御部22は、工程#203において、遮断器25を開作動させて発電手段21を交流線2から電気的に切断する。
以上のように、発電装置20は、補助電源装置10の電源制御部12が上記自立運転状態で蓄電手段11の動作の制御を行っているときは(即ち、交流線2の電力品質が主に補助電源装置10によって維持されているときは)、補助電源装置10が正常に動作していても交流線2の電力品質が大きく変動し得ることを考慮して、自らが交流線2から電気的に切断され難い自立時用の電力品質条件を設定している。その結果、電力系統1から交流線2への電力供給が正常に行われていないときには、発電装置20ができる限り運転継続される。
これに対して、発電装置20は、補助電源装置10の電源制御部12が上記連系運転状態で蓄電手段11の動作の制御を行っているときは(即ち、交流線2の電力品質が主に電力系統1によって維持されているときは)、電力系統1から正常に電力供給が行われていれば交流線2の電力品質が大きく変動することはほとんど無い(即ち、電力品質が変動すれば、電力系統1から正常に電力供給が行われていないと即座に判定してもよい)ことを考慮して、自らが交流線2から電気的に切断され易くなる連系時用の電力品質条件を設定している。その結果、電力系統1から交流線2への電力供給が正常に行われているときは、発電装置20が電力系統1の停電等に応じて電力系統1から電気的に切断され易くなるので、発電装置20の単独運転が適切に防止される。
加えて、電力系統1から交流線2への電力供給が正常に行われているときに、自らが交流線2から電気的に切断され難い電力品質条件を設定していると、電力系統1の電圧が不安定になったときにも補助電源装置10や発電装置20が交流線2への出力を行うので、電力系統1側が安定状態に戻そうとするときの外乱となり、不安定状態が収束し難いことや、単独運転が防止できないなどの悪影響が出る。逆に、自立運転時は、補助電源装置10や発電装置20の出力が電力系統1には影響しないので、切断され難くすることにより、電力消費装置30への給電が継続され、使用者の利便性が向上する。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態で例示した分散型電源システムの構成については適宜変更可能である。
例えば、図1では補助電源装置10と遮断装置3とを分離して描いたが、補助電源装置10の内部に遮断装置3が組み込まれていてもよい。
また、図4に示した電力品質条件は単に例示目的で記載したものであり、許容偏差の大きさは適宜設定可能である。また、基準となる電力品質に対して均等でない許容偏差を設定してもよい。例えば、基準となる電力品質としての基準電圧があるとき、その基準電圧を上回る側の許容偏差の大きさと下回る側の許容偏差の大きさとを異ならせてもよい(即ち、基準電圧:AC100Vがあるとき、上回る側に5Vの許容偏差を設定し、下回る側に8Vの許容偏差を設定する等)。
<2>
上記実施形態では、発電装置20が有する発電制御部22が、第1接続箇所P1側から第2接続箇所P2へ向かう電力が負の電力とはならないように発電手段21から交流線2への供給電力を調節する発電制御を行うことを説明したが、発電制御部22は、第1接続箇所P1側から第2接続箇所P2へ向かう電力を負の電力にしないという条件を満たせば、発電手段21から交流線2への供給電力を適宜変更できる。
例えば、発電手段21の稼働率を向上させたいのであれば、第1接続箇所P1側から第2接続箇所P2へ向かう電力を負の電力にしないという条件を満たしつつ、発電手段21から交流線2への供給電力を最大にすればよい(即ち、第1接続箇所P1側から第2接続箇所P2へ向かう電力が最小になり且つ負の電力とはならないように発電手段21から交流線2への供給電力を調節すればよい)。
他にも、発電制御部22は、発電手段21から交流線2への供給電力を、第1接続箇所P1側から第2接続箇所P2へ向かう電力を負の電力にしないという条件を満たすために許容される上述のような最大電力にするのではなく、その最大電力未満の電力に調節してもよい。例えば、発電手段21が熱電併給装置として機能するとき、即ち、発電手段21として用いられる燃料電池やエンジンの駆動力によって動作する発電機などから排出される熱を回収して熱消費装置(図示せず)で利用させるとき、その熱消費装置での熱需要に応じて発電手段21の発電出力(即ち、発電手段21から交流線2への供給電力)を調節してもよい。具体的な数値を挙げて説明すると、発電制御部22は、第1接続箇所P1側から第2接続箇所P2へ向かう電力を負の電力にしないという条件を満たすために700Wの発電出力が発電手段21に許容されていたとしても、熱出力を抑制するという目的のために250Wの発電出力で発電手段21を運転するような調節を行ってもよい。
本発明は、電力系統から交流線への電力供給が正常に行われていないときに、発電装置ができる限り運転継続されるような分散型電源システムに利用できる。
1 電力系統
2 交流線
3 遮断装置
10 補助電源装置
11 蓄電手段
11a 蓄電部
11b 電力変換回路部
12 電源制御部
13 電力供給状態判定部
14 第1情報通信部
15 状態監視部位
16 出力電力検出部
20 発電装置
21 発電手段
21a 発電部
21b 電力変換回路部
22 発電制御部
23 電力検出部(電力品質検出部)
24 第2情報通信部
25 遮断器
26 品質監視部位
30 電力消費装置

Claims (4)

  1. 電力系統に接続される交流線と、前記交流線の第1接続箇所に接続される蓄電手段を有する補助電源装置と、前記交流線の第2接続箇所に接続される発電手段を有する発電装置と、前記交流線の前記第2接続箇所に接続される電力消費装置とを備え、前記交流線に対する前記電力系統の接続箇所から見て下流側に向かって前記第1接続箇所と前記第2接続箇所とがその並び順で設けられている分散型電源システムであって、
    前記補助電源装置は、前記蓄電手段と、前記電力系統から前記交流線への電力供給が正常に行われている正常供給状態であるか或いは電力供給が正常に行われていない非正常供給状態であるかを判定する電力供給状態判定部と、前記電力系統側から前記電力消費装置へ向かう電力を正の電力とした場合、前記電力供給状態判定部の判定結果を参照して、前記正常供給状態であるとき前記電力系統側から前記第1接続箇所へ向かう電力が負の電力とはならないように前記蓄電手段から前記交流線への出力電力を調節する連系運転状態と、前記非正常供給状態であるとき前記交流線での電力品質が所定の電力品質条件を満足するように前記蓄電手段から前記交流線への出力電力を調節する自立運転状態とを切り換えて前記蓄電手段の動作を制御する電源制御部と、前記電源制御部が前記連系運転状態及び前記自立運転状態の何れの運転状態で前記蓄電手段の動作の制御を行っているかを示す運転情報を前記発電装置に対して伝達する第1情報通信部とを有し、
    前記発電装置は、前記発電手段と、前記補助電源装置から、前記電源制御部が前記連系運転状態及び前記自立運転状態の何れの運転状態で前記蓄電手段の動作制御を行っているかを示す前記運転情報を受け取る第2情報通信部と、前記第2情報通信部が受け取った前記運転情報を参照して、前記連系運転状態のときに前記第1接続箇所と前記第2接続箇所との間に設定される品質監視部位での前記交流線の電力品質が連系時用の電力品質条件を満足していれば及び前記自立運転状態のときに前記品質監視部位での前記交流線の電力品質が自立時用の電力品質条件を満足していれば、前記第1接続箇所側から前記第2接続箇所へ向かう電力が負の電力とはならないように前記発電手段から前記交流線への供給電力を調節する発電制御を行い、前記連系運転状態のときに前記品質監視部位での前記交流線の電力品質が前記連系時用の電力品質条件を満足していなければ及び前記自立運転状態のときに前記品質監視部位での前記交流線の電力品質が前記自立時用の電力品質条件を満足していなければ前記発電手段を前記交流線から電気的に切断する発電制御部とを有し、
    前記電力品質は電力の電圧及び周波数の少なくとも何れか一方であり、前記電力品質条件は基準となる電力品質から許容偏差内にあることを条件とし、前記自立時用の電力品質条件の前記許容偏差は前記連系時用の電力品質条件の前記許容偏差よりも大きく設定されている分散型電源システム。
  2. 前記補助電源装置の前記第1情報通信部から前記発電装置の前記第2情報通信部に伝達される前記運転情報は、前記電力系統から前記交流線への電力供給が正常に行われている前記正常供給状態であるか或いは電力供給が正常に行われていない前記非正常供給状態であるかを示す情報である請求項1に記載の分散型電源システム。
  3. 前記第1接続箇所よりも前記電力系統側の前記交流線の途中部位に設けられて、前記電力供給状態判定部が前記非正常供給状態であると判定したときには前記途中部位より下流側の前記交流線を前記電力系統から解列するように動作し、前記電力供給状態判定部が前記正常供給状態であると判定したときには前記途中部位より下流側の前記交流線と前記電力系統との電気的な接続を維持するように動作する遮断装置を備える請求項1又は2に記載の分散型電源システム。
  4. 前記補助電源装置の前記第1情報通信部から前記発電装置の前記第2情報通信部に伝達される前記運転情報は、前記遮断装置が前記途中部位より下流側の前記交流線を前記電力系統から解列しているか或いは前記遮断装置が前記途中部位より下流側の前記交流線と前記電力系統との電気的な接続を維持しているかを示す情報である請求項3に記載の分散型電源システム。
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