JP2014146936A - 電子機器、差分データ出力装置、電子機器の制御方法、差分データ出力装置の制御方法、電子機器の制御プログラム、差分データ出力装置の制御プログラム - Google Patents
電子機器、差分データ出力装置、電子機器の制御方法、差分データ出力装置の制御方法、電子機器の制御プログラム、差分データ出力装置の制御プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】差分伝送方式において、差分データの受信が必ずしも十分ではない場合も想定し、ユーザの利便性を向上させる方法を提供する。
【解決手段】電子機器20は、第1の手段で送信された第1の映像を受信する映像受信部を備える。また、第2の手段で送信された、分割された差分データ、およびこの分割された差分データの分割情報を受信する差分データ受信部を備える。また、前記分割情報を用い、受信できた差分データを検出し、前記受信できた差分データを前記第1の映像に適用し、前記第1の映像より解像度が高い第2の映像を生成する映像生成部を備える。
【選択図】図1
【解決手段】電子機器20は、第1の手段で送信された第1の映像を受信する映像受信部を備える。また、第2の手段で送信された、分割された差分データ、およびこの分割された差分データの分割情報を受信する差分データ受信部を備える。また、前記分割情報を用い、受信できた差分データを検出し、前記受信できた差分データを前記第1の映像に適用し、前記第1の映像より解像度が高い第2の映像を生成する映像生成部を備える。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、 電子機器、差分データ出力装置、電子機器の制御方法、差分データ出力装置の制御方法、電子機器の制御プログラム、差分データ出力装置の制御プログラムに関する。
近年、例えば、第1伝送経路(地上波デジタル放送等)で伝送された第1解像度の映像(例えば、「2k1k」)に、第2伝送経路(インターネットやBSデジタル放送等)で伝送された差分データを組み合わせ、第1解像度の映像より解像度が高い第2解像度の映像(例えば、「4k2k」)を表示する方式が提案されている(差分伝送方式)。
ここで、差分データとは、例えば、上記第1解像度の映像と、上記第2解像度の映像との差分情報である。
また、ここで、「2k1k」とは、ディスプレイの解像度で、いわゆるフルHD相当のサイズを示す表現である。「2k1k」の「k」はキロを指す。フルHDの解像度は1920×1080で、概算で2000×1000、すなわち「2k1k」という表記になっている。
また、「4k2k」とは、4000×2000前後の画面解像度を持つ映像フォーマットの総称である。「4k2k」は、例えば、デジタルシネマの標準規格であるDCIで定められている4K(4096×2160)や、FHD(フルHD:1920×1080)の4倍の画素数を持つQFHD(クアッド・フルHD:3840×2160等を指す。
しかし、上記の場合、第1解像度の映像の伝送経路(第1伝送経路(地上波デジタル放送等))と差分データの伝送経路(第2伝送経路(インターネットやBSデジタル放送等))は異なっている。
このため、第1解像度の映像が良好に受信できても、例えば、差分伝送方式において、第1解像度の映像に適用するには、差分データの受信が十分ではないことが起こりえる。例えば、決まったタイミングまでに差分データが受信しきれない場合等が考えられる。
また、差分データのデータ量が比較的大きい場合は、より、この問題が顕著になりやすい。
このような場合は、ユーザにとって煩雑であり、不便である。
このため、例えば、差分伝送方式において、差分データの受信が必ずしも十分ではない場合も想定し、ユーザの利便性を向上させることが課題になっていた。
例えば、差分伝送方式において、差分データの受信が必ずしも十分ではない場合も想定し、ユーザの利便性を向上させることが課題になっていた。
実施形態の電子機器は、第1の手段で送信された第1の映像を受信する映像受信部を備える。
また、第2の手段で送信された、分割された差分データ、およびこの分割された差分データの分割情報を受信する差分データ受信部を備える。
また、前記分割情報を用い、受信できた差分データを検出し、前記受信できた差分データを前記第1の映像に適用し、前記第1の映像より解像度が高い第2の映像を生成する映像生成部を備える。
以下、図面を参照し、実施の形態を説明する。
図1は、実施形態に係わる差分配信システムを示す図である。
上記のように、例えば、差分伝送方式において、第1伝送経路(地上波デジタル放送等)で伝送された第1解像度の映像(例えば、「2k1k」)に、第2伝送経路(インターネットやBSデジタル放送等)で伝送された差分データを組み合わせ、第1解像度の映像より解像度が高い第2解像度の映像(例えば、「4k2k」)を表示する方式が提案されている。
そして、ここでは、差分データとは、例えば、上記第1解像度の映像と、上記第2解像度の映像との差分情報である。
この実施形態において、差分データは、送信側(例えば、放送局やサーバ等)10から送信され、受信側(電子機器)20で受信される。
そして、送信側(例えば、放送局やサーバ等)10は、第1の手段(例えば、地上波デジタル放送等)で送信された第1の映像(放送映像等、2k1k映像)に適用され、前記第1の映像より解像度が高い第2の映像(差分データが適用された映像、4k2k映像)の作成に用いられる差分データを分割する差分データ分割部を備えている。
また、前記分割された差分データ、およびこの分割された差分データの分割情報を第2の手段(インターネットやBS放送等)で送信する出力部を備えている。
また、受信側(電子機器、テレビ等)20は、第1の手段(地上波デジタル放送等)で送信された第1の映像(放送映像等、2k1k映像)を受信する映像受信部を備えている。
また、第2の手段(インターネット、BS放送等)で送信された、分割された差分データ、およびこの分割された差分データの分割情報を受信する差分データ受信部を備えている。
また、前記分割情報を用い、受信できた差分データを検出し、前記受信できた差分データを第1の映像(放送映像等、2k1k映像)に適用し、第1の映像(放送映像等、2k1k映像)より解像度が高い第2の映像(差分データが適用された映像、4k2k映像)を生成する映像生成部を備えている。
図1に示すように、ここでは、差分配信システムの送信側(例えば、放送局やサーバ等)10に、オリジナル4K2K映像11が入力される。
続いて、このオリジナル4K2K映像11がダウンコンバートされ、2K1K映像12が作成される。
この2K1K映像12は、例えば、既存のエンコード方式でエンコードされ、例えば、第1の手段(地上波デジタル放送等)でブロードキャスト(放送)される。
この2K1K映像12は、必ずしも、差分伝送方式(4K2K差分配信システム)に適応していなくとも、受信側(電子機器)20で受信し、再生することが可能である。
すなわち、受信側(電子機器)20では、2K1K映像12を受信し、既存のデコード方式を用いてデコード処理を行い、2K1K映像15を得ることが可能である。
さらに、受信側(電子機器)20が、差分伝送方式(4K2K差分配信システム)に適応していれば、この2K1K映像15をアップコンバート処理し、アップコンバートされた4K2K映像(アップコンバート4K2K映像)16を得ることができる。
また、一方、送信側(例えば、放送局やサーバ等)10では、例えば、2K1K映像12を再度アップコンバート処理し、アップコンバートされた4K2K映像(アップコンバート4K2K映像)13を得る。
なお、上記ダウンコンバートは不可逆である。このため、アップコンバートされた4K2K映像(アップコンバート4K2K映像)13は、オリジナル4K2K映像11とは差分を持つ。
ここでは、このオリジナル4K2K映像11とアップコンバートされた4K2K映像(アップコンバート4K2K映像)13の差分を求めることにより、4K2K差分データ(差分データ)14を得ることができる。
そして、この4K2K差分データ(差分データ)14は、エンコード処理され、例えば、第2の手段(インターネット、BS放送等)で、受信側(電子機器、テレビ等)20に向けて送信される。
受信側(電子機器、テレビ等)20では、この4K2K差分データ(差分データ)14を受信し、デコード処理を行い、4K2K差分データを得る。
ここでは、この4K2K差分データを受信側(電子機器、テレビ等)20でアップコンバートされた4K2K映像(アップコンバート4K2K映像)16に適用(この4K2K差分データと、受信側(電子機器、テレビ等)20でアップコンバートされた4K2K映像(アップコンバート4K2K映像)16を加算)することにより、差分データが適用された4K2K映像(差分データ適用4K2K映像)17を得ることができる。
この差分データが適用された4K2K映像(差分データ適用4K2K映像)17は、例えば、送信側(例えば、放送局やサーバ等)10のダウンコンバート処理によって失われた情報を、4K2K差分データ(差分データ)14で補間している。このため、よりオリジナルに近い映像品質を得られる。
しかし、インターネット等の遅延が生じやすい経路(第2の手段)で、この4K2K差分データ(差分データ)14を送信する場合等は、例えば、予め決められたタイミングまでに差分データが受信しきれないことが予想される。
そこでこの実施形態においては、この4K2K差分データ(差分データ)14を分割してエンコードして送信することで、受信側(電子機器、テレビ等)20で、必ずしも全ての4K2K差分データ(差分データ)14を受信しきれなかった場合でも、部分的(一部)に4K2K差分データ(差分データ)14を適用し、品質の良い4K2K映像を得、ユーザの利便性を向上させる。
図2は、実施形態に係わる差分配信システムにおいて、分割差分データの作成例を示す図である。
ここでは、送信側(例えば、放送局やサーバ等)10において、4K2K差分データ(差分データ)14を、例えば、4分割して、それぞれをエンコード処理して送信し、受信側(電子機器、テレビ等)20で、分割された4K2K差分データを使用して、差分データが適用された4K2K映像を得る。
送信側(例えば、放送局やサーバ等)10では、例えば、以下のように、差分データの分割、エンコード、送信を行う。
まず、例えば、4K2K差分データ(差分データ)14(図2、21a)を、垂直方向の奇数ピクセル、および、垂直方向の偶数ピクセルで分割する(21)。
続いて、垂直方向奇数ピクセル(22a)、垂直方向偶数ピクセル(22b)を、それぞれ、水平方向奇数ピクセル、水平方向偶数ピクセルに分割する(22)
続いて、上記で4分割されたピクセル(23a、23b、23c、23d)、すなわち、それぞれの差分データをエンコードする(23)。
続いて、上記で4分割されたピクセル(23a、23b、23c、23d)、すなわち、それぞれの差分データをエンコードする(23)。
ここでは、これらの差分データの分割処理に係る情報を、「分割情報」と呼ぶ。
続いて、ここでの「分割情報」すなわち、差分データの分割パターンに係る情報を、受信側(電子機器、テレビ等)20に向けて出力(通知)する。
図3は、実施形態に係わる差分配信システムにおいて、分割差分データが受信されるようすを示す図である。
ここでは、受信側(電子機器、テレビ等)20は、例えば、以下のように、差分データの受信、デコード、差分データ適用4K2K映像の生成を行う。
受信側(電子機器、テレビ等)20は、上記のようにエンコード処理され、送信された分割差分データを受信する。
続いて、分割差分データの分割パターンを検出する。
続いて、分割差分データ1(「4K2K差分データ1」34)、分割差分データ2(「4K2K差分データ2」33)を受信し、受信を完了する。
しかし、ここでは、ネットワークの遅延が発生し、既定のタイミングまでに、分割差分データ3(「4K2K差分データ3」32)、分割差分データ4(「4K2K差分データ4」31)を受信できなかったとする。
すなわち、ここでは、例えば、受信できたデータは「4K2K差分データ1」34、「4K2K差分データ2」33である。また、ネットワーク遅延等により、受信できないデータは、「4K2K差分データ3」32、「4K2K差分データ4」31である。
そして、受信側(電子機器、テレビ等)20は、「4K2K差分データ1」34、「4K2K差分データ2」33を、順次デコード処理し、例えば、フレームバッファ35に格納(記憶)する。
このとき、受信側(電子機器、テレビ等)20は、上記のように、送信側(例えば、放送局やサーバ等)10から「分割情報」が送信されている。このため、例えば、送信側(例えば、放送局やサーバ等)10がどのようなパターンでピクセルを分割しているかを、受信側(電子機器、テレビ等)20は知っている。
図4は、実施形態に係わる差分配信システムにおいて、例えば、2つの分割差分データを受信したときの、フレームバッファに存在するピクセルデータを示す図である。
ここでは、フレームバッファ35に格納(記憶)されたピクセルデータは、図4に示すようになる。
この実施形態においては、このようなデータを、アップコンバート4K2K映像16に加算して、差分データ適用4K2K映像17が得られる(図1)。
図5は、実施形態に係わる差分配信システムにおける送信側、および、受信側の動作の一例を示すフローチャートである。
図5(a)は、実施形態に係わる差分配信システムにおける送信側(放送局、サーバ等)の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS100は、開始ステップである。続いて、ステップS101に進む。
ステップS101は、上記のように、4K2K差分データ14を垂直方向ピクセルで分割するステップである。続いて、ステップS102に進む。
ステップS102は、4K2K差分データを水平方向ピクセルで分割するステップである。続いて、ステップS103に進む。
ステップS103は、分割した差分データを、エンコード処理するステップである。エンコード処理は、例えば、HEVC(High Efficiency Video Coding)等で行われる。
HEVCとは、H.264/MPEG−4 AVCの後続フォーマットとしてISO/IECのMPEGとITU−TのVCEGによる研究開発チームJCT−VC (Joint Collaborative Team on Video Coding)によって提案されている動画ファイルフォーマットである。
続いて、ステップS104に進む。
ステップS104は、「分割情報」、例えば、差分データの分割パターンを受信側(電子機器、テレビ等)20に通知するステップである。続いて、ステップS105に進む。
ステップS105は、エンコードした差分データを、受信側(電子機器、テレビ等)20に送信するステップである。
この実施形態においては、例えば、エンコードした差分データは、適当な順番で送信して良い。例えば、図2に示す例では、4K2K差分データ1(24)、4K2K差分データ2(27)、4K2K差分データ3(25)、4K2K差分データ4(26)の順番で送信している。
続いて、ステップS106に進む。
ステップS106は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
図5(b)は、実施形態に係わる差分配信システムにおける受信側(電子機器)の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS200は、開始ステップである。続いて、ステップS201に進む。
ステップS201は、エンコードされた分割差分データを受信するステップである。続いて、ステップS202に進む。
ステップS202は、「分割情報」、例えば、分割差分データの分割パターン、を検出するステップである。続いて、ステップS203に進む。
ステップS203は、受信した分割差分データをデコード処理するステップである。続いて、ステップS204に進む。
ステップS204は、デコードして得られたピクセルデータをフレームバッファ35に記憶する(書き込む)ステップである。続いて、ステップS205に進む。
ステップS205は、差分データが適用された4K2K映像を作成するステップである。続いて、ステップS206に進む。
ステップS206は、全ての差分データが受信されたか(差分データが完全に受信されたか)を検出するステップである。全ての差分データが受信された(差分データが完全に受信された)と検出される場合は、ステップS207に進む(Yes)。
全ての差分データは受信されない(差分データが完全には受信されない)と検出される場合は、ステップS208に進む(No)。
ステップS207は、例えば、表示される映像が、完全な差分適用4K2K映像ではないことを、ユーザに通知するステップである。続いて、ステップS208に進む。
ステップS208は、受信できた差分データが適用された4K2K映像を出力するステップである。続いて、ステップS209に進む。
ステップS209は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
図6は、実施形態に係わる差分配信システムにおける受信側における、受信できた差分データの適用を指定可能な指定部を示す図である。
ここでは、例えば、映像表示装置等の電子機器20の表示画面8に、「差分データの適用(高解像度映像表示)を指定しますか?」と表示される。
ユーザは、例えば、リモコン61等を操作し、差分データの適用(高解像度映像表示)を指定する場合は、「Yes」を指定し、差分データの適用(高解像度映像表示)を指定しない場合は、「No」を指定する。
ここでは、例えば、「Yes」63が指定されている。
なお、この実施形態においては、電子機器は、テレビに限られることはなく、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、スマートフォン等にも適用可能である。
図7は、実施形態に係わる差分配信システムにおける、送信側の動作を示すフローチャートである。
ステップS300は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS301に進む。
ステップS301は、差分データ(地上波デジタル放送等で送信された第1の映像(2k1k映像)の映像データと組み合わせ、第1の映像(2k1k映像)より解像度が高い第2の映像(4k2k映像)作成に用いられる)を分割処理するステップである。
ここでは、差分データの「分割情報」は、例えば、ピクセル単位で、任意のパターンに分割された情報を含んでいる。続いて、ステップS302に進む。
ステップS302は、分割された差分データをエンコード処理し、インターネットやBS放送等で、受信側20に向けて分割して送信(分割送信)するステップである。続いて、ステップS303に進む。
ステップS303は、例えば、差分データの「分割情報」(分割パターン等)を、インターネットやBS放送等で、受信側20に向けて送信(通知)するステップである。続いて、ステップS304に進む。
ステップS304は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
図8は、実施形態に係わる差分配信システムにおける、受信側の動作を示すフローチャートである。
ステップS400は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS401に進む。
ステップS401は、地上波デジタル放送等で送信された第1の映像(2k1k映像)の映像データを受信するステップである。続いて、ステップS402に進む。
ステップS402は、例えば、上記のように、電子機器20に、差分データの適用が設定されているかを検出するステップである。差分データの適用が設定されていると検出される場合は、ステップS403に進む(Yes)。差分データの適用が設定されていると検出されない場合は、ステップS409に進む(No)。
ステップS403は、例えば、インターネットやBS放送等で送信(通知)された、差分データの「分割情報」(分割パターン等)を取得するステップである。続いて、ステップS404に進む。
ステップS404は、インターネットやBS放送等で分割送信された、差分データを受信するステップである。続いて、ステップS405に進む。
ステップS405は、受信した差分データをデコード処理し、フレームバッファ35に記憶するステップである。続いて、ステップS406に進む。
ステップS406は、取得された差分データの「分割情報」(分割パターン等)を用い、受信できた差分データを検出するステップである。続いて、ステップS407に進む。
ステップS407は、受信できた差分データを、第1の映像(2k1k映像)を4k2k映像にアップコンバートした映像に適用し、解像度が高い第2の映像(4k2k映像)を生成するステップである。続いて、ステップS408に進む。
ステップS408は、受信できた差分データが適用された、解像度が高い第2の映像(4k2k映像)を、映像表示部8に表示出力するステップである。続いて、ステップS410に進む。
ステップS409は、第1の映像(2k1k映像)または第1の映像をアップコンバートした映像(4k2k映像)を、映像表示部8に表示出力するステップである。続いて、ステップS410に進む。
ステップS410は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
すなわち、差分伝送方式において、一般に、受信側(電子機器、テレビ等)20で、差分データが既定のタイミングまでに、一部でも受信できない場合は、この差分データは使用することができない。
しかし、上記のように構成することにより、この実施形態においては、分割した差分データの一部を受信することができれば、第2の映像の生成に、部分的に差分データを適用することが可能になる。このため、4K2K映像の品質を向上させることが可能である。
すなわち、この実施形態においては、差分データは、送信側(例えば、放送局やサーバ等)10から送信され、受信側(電子機器)20で受信される。
そして、送信側(例えば、放送局やサーバ等)10は、第1の手段(例えば、地上波デジタル放送等)で送信された第1の映像(放送映像等、2k1k映像)に適用され、前記第1の映像より解像度が高い第2の映像(差分データが適用された映像、4k2k映像)の作成に用いられる差分データを分割する差分データ分割部を備えている。
また、前記分割された差分データ、およびこの分割された差分データの分割情報を第2の手段(インターネットやBS放送等)で送信する出力部を備えている。
また、受信側(電子機器、テレビ等)20は、第1の手段(地上波デジタル放送等)で送信された第1の映像(放送映像等、2k1k映像)を受信する映像受信部を備えている。
また、第2の手段(インターネット、BS放送等)で送信された、分割された差分データ、およびこの分割された差分データの分割情報を受信する差分データ受信部を備えている。
また、前記分割情報を用い、受信できた差分データを検出し、前記受信できた差分データを第1の映像(放送映像等、2k1k映像)に適用し、第1の映像(放送映像等、2k1k映像)より解像度が高い第2の映像(差分データが適用された映像、4k2k映像)を生成する映像生成部を備えている。
また、前記受信できた差分データは、前記分割送信された差分データの一部であっても良い。
また、前記受信できた差分データを前記第1の映像をアップコンバートした映像に適用しても良い。
また、電子機器20は、前記生成された第2の映像を出力する出力部を備えるように構成しても良い。
また、電子機器20は、前記受信できた差分データの適用を指定可能な指定部を備えるように構成しても良い。
また、電子機器20は、前記差分データの適用が設定されている場合に、前記受信できた差分データが前記第1の映像に適用されるように構成しても良い。
また、電子機器20は、前記差分データの適用が設定されていない場合は、前記第1の映像、または、前記第1の映像をアップコンバートした映像が出力されるように構成しても良い。
また、この実施形態においては、差分データの分割は、どのようなパターンで行っても良い。
また、差分データは、任意の方法でエンコード、デコード等を行っても良い。
また、差分データの分割パターンは、例えば、差分データにメタデータで埋め込んだり、ネットワーク上のサーバに登録するようにしたりして、受信側に通知するように構成しても良い。
また、分割した差分データの送信順番は任意で良い。
また、分割差分データが、例えば、一部しか受信できなかった場合は、それをユーザに通知するような手段を持たせても良い。
また、受信側は、差分データが既定のタイミングまでに送られてこなかった場合、送信側に対して次のフレームの差分データのリクエストを出しても良い。
また、受信側は、差分データが既定のタイミングまでに送られてこなかった場合、送信側にそれを通知しても良い。
また、送信側は、差分データが既定のタイミングまでに送れなかったことを通知されると、次の分割差分データの送信を始めても良い。
また、完全な差分適用4K2K映像でない場合のユーザへの通知手段は任意の方法で良い。例えば、映像にステータス情報を重畳する、LEDランプで示す等で構成しても良い。
これにより、例えば、差分データを全て受信することができなくても、分割された差分データを一部でも受信できれば、部分的に差分データを適用することにより、より良い品質の4K2K映像を得ることが可能になる。
また、上記説明においては、差分データを放送システムに適用する例を用いたが、この実施形態においては、差分データを、Blu−ray、DVD、SDカード、USBメモリ等の記憶媒体中のコンテンツに対しても適用することも可能である。
なお、差分データを記憶媒体中のコンテンツに対しても適用する場合は、放送と異なり、必ずしもリアルタイム性が要求されないため、上記のような分割転送に代えて、例えば、「差分データを全てダウンロードし終わってからコンテンツを再生する」場合等に適用しても良い。
しかし、ユーザがすぐにコンテンツを再生したい場合等は、上記のように、分割した差分データを記憶媒体中のコンテンツに対しても適用することで、ユーザの利便性が向上する。
上記のように構成することによって、この実施形態においては、例えば、差分伝送方式において、差分データの受信が必ずしも十分ではない場合も想定し、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
なお、上記実施形態の制御処理の手順は全てソフトウェアによって実行することが可能である。このため、制御処理の手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、上記実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
なお、上記実施形態は、記述そのものに限定されるものではなく、実施段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せても良い。
10…送信側(放送局、サーバ等)、11…オリジナル4k2k映像、12…2k1k映像、13…アップコンバート4k2k映像、14…4k2k差分データ、15…2k1k映像、16…アップコンバート4k2k映像、17…差分データ適用4k2k映像。
Claims (12)
- 第1の手段で送信された第1の映像を受信する映像受信部と、
第2の手段で送信された、分割された差分データ、およびこの分割された差分データの分割情報を受信する差分データ受信部と、
前記分割情報を用い、受信できた差分データを検出し、前記受信できた差分データを前記第1の映像に適用し、前記第1の映像より解像度が高い第2の映像を生成する映像生成部と、を備える電子機器。 - 前記受信できた差分データは、前記分割送信された差分データの一部である請求項1に記載の電子機器。
- 前記受信できた差分データを前記第1の映像をアップコンバートした映像に適用する請求項1または2に記載の電子機器。
- 前記生成された第2の映像を出力する出力部を備える請求項1乃至3のいずれかに記載の電子機器。
- 前記受信できた差分データの適用を指定可能な指定部を備える請求項1乃至4のいずれかに記載の電子機器。
- 前記差分データの適用が設定されている場合に、前記受信できた差分データが前記第1の映像に適用される請求項1乃至5のいずれかに記載の電子機器。
- 前記差分データの適用が設定されていない場合は、前記第1の映像、または、前記第1の映像をアップコンバートした映像が出力される請求項1乃至6のいずれかに記載の電子機器。
- 第1の手段で送信された第1の映像に適用され、前記第1の映像より解像度が高い第2の映像の作成に用いられる差分データを分割する差分データ分割部と、
前記分割された差分データ、およびこの分割された差分データの分割情報を第2の手段で送信する出力部を備える差分データ出力装置。 - 第1の手段で送信された第1の映像を受信するステップと、
第2の手段で送信された、分割された差分データ、およびこの分割された差分データの分割情報を受信するステップと、
前記分割情報を用い、受信できた差分データを検出し、前記受信できた差分データを前記第1の映像に適用し、前記第1の映像より解像度が高い第2の映像を生成するステップと、を備え、電子機器を制御する電子機器の制御方法。 - 第1の手段で送信された第1の映像に適用され、前記第1の映像より解像度が高い第2の映像の作成に用いられる差分データを分割するステップと、
前記分割された差分データ、およびこの分割された差分データの分割情報を第2の手段で送信するステップを備え、差分データ出力装置を制御する差分データ出力装置の制御方法。 - 第1の手段で送信された第1の映像を受信するステップと、
第2の手段で送信された、分割された差分データ、およびこの分割された差分データの分割情報を受信するステップと、
前記分割情報を用い、受信できた差分データを検出し、前記受信できた差分データを前記第1の映像に適用し、前記第1の映像より解像度が高い第2の映像を生成するステップと、を備え、電子機器を制御する電子機器の制御プログラム。 - 第1の手段で送信された第1の映像に適用され、前記第1の映像より解像度が高い第2の映像の作成に用いられる差分データを分割するステップと、
前記分割された差分データ、およびこの分割された差分データの分割情報を第2の手段で送信するステップを備え、差分データ出力装置を制御する差分データ出力装置の制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013013705A JP2014146936A (ja) | 2013-01-28 | 2013-01-28 | 電子機器、差分データ出力装置、電子機器の制御方法、差分データ出力装置の制御方法、電子機器の制御プログラム、差分データ出力装置の制御プログラム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016100844A (ja) * | 2014-11-25 | 2016-05-30 | シャープ株式会社 | 受信装置、受信方法、及びプログラム |
JP2016116081A (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | 株式会社東芝 | 電子機器、及び表示方法 |
JP2016208397A (ja) * | 2015-04-27 | 2016-12-08 | 住友電気工業株式会社 | 映像送信装置、映像受信装置、映像送信方法及び映像受信方法 |
-
2013
- 2013-01-28 JP JP2013013705A patent/JP2014146936A/ja active Pending
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