JP2014146862A - 撮像方法、撮像装置及び撮像プログラム - Google Patents

撮像方法、撮像装置及び撮像プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮像時間を短縮させること。
【解決手段】ジェスチャ認証システム10は、照明を消灯させた状態で被写体を撮像した画像であるオフ画像を生成する処理を第一の回数連続して行う処理を実行する。さらに、ジェスチャ認証システム10は、照明を点灯させた状態で被写体を撮像した画像であるオン画像を生成する処理を第二の回数連続して行う処理を実行する。さらに、ジェスチャ認証システム10は、照明を消灯させた状態で被写体を撮像した画像であるオフ画像を生成する処理を第一の回数連続して行う処理を実行する。さらに、ジェスチャ認証システム10は、生成されたオン画像の各々について、該オン画像と、生成されたオフ画像のうち該オン画像に対応するオフ画像との差分画像を算出する処理を実行する。さらに、ジェスチャ認証システム10は、算出された各々の差分画像を積算する処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像方法、撮像装置及び撮像プログラムに関する。
生体認証やジェスチャ認証等といった各種の認証技術が知られている。例えば、生体認証では、外光の強さが登録画像の撮像時と照合画像の撮像時との間で異なるとこれら2つの画像の類似度が低下するので、認証率が低下することがある。かかる外光の影響を除去する技術の一例として、照明を消灯させたオフ状態で撮像されたオフ画像と照明を点灯させたオン状態で撮像されたオン画像との差分を求める画像処理方法が提案されている。この画像処理方法では、外光のみで撮像されるオフ画像と外光及び照明の光を用いて撮像されるオン画像との差分を算出することによって、外光を除去し、照明の光が写った画像を取得することを目指す。
ところが、外光が非常に強い場合には、カメラによって撮像される範囲のうちの外光が当たっている部分の画素値が上限で飽和するので、この部分が真っ白になる白とびと呼ばれる現象が発生する。このため、単にオフ画像とオン画像との差分を求めても、白とびによって生体認証が行われる部位の特徴が画像から欠落し、認証率が低下する場合がある。
このことから、白とびに対応する技術の一例として、外光の強さに応じて撮像処理を複数回に分割し、オフ画像とオン画像を交互に複数回撮像し、各組のオフ画像とオン画像の差分を積算する画像生成方法が提案されている。この画像生成方法では、撮像時の露出時間を短くすることによって、取り込む光の量を減らした複数枚の差分画像を積算し、白とびの影響が抑制された画像を取得することを目指す。
特開2008−90412号公報
しかしながら、上記の技術には、以下に説明するように、撮像時間が長くなるという問題がある。
すなわち、上記の画像生成方法では、オフ画像とオン画像が交互に撮像される。このように、オフ画像とオン画像が交互に撮像される場合には、オフ画像またはオン画像が撮像される度に照明の切り換えが発生してしまう。つまり、オフ画像を撮像する度に照明がオン状態からオフ状態へ切り換えられたり、また、オン画像を撮像する度に照明がオフ状態からオン状態へ切り換えられたりすることになる。これら照明を切り換える途中で撮像された画像は、照明が消灯し終わっていない、あるいは点灯し終わっていない状態で撮像されることになるので、認証精度の低下の原因となり、認証には使用できない。このため、オフ画像及びオン画像を撮像する度に照明がオフ状態またはオン状態へ切り換わるまで撮像を待機することになるので、撮像時間が長くなってしまう。
1つの側面では、撮像時間を短縮できる撮像方法、撮像装置及び撮像プログラムを提供することを目的とする。
一態様の撮像方法は、被写体に光を照射する照明を有する撮像装置による撮像方法において、前記照明を消灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオフ画像を生成する処理を第一の回数連続して行う処理を実行する。さらに、前記撮像方法は、前記照明を点灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオン画像を生成する処理を第二の回数連続して行う処理を実行する。さらに、前記撮像方法は、前記照明を消灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオフ画像を生成する処理を第一の回数連続して行う処理を実行する。さらに、前記撮像方法は、生成された前記オン画像の各々について、該オン画像と、生成された前記オフ画像のうち該オン画像に対応するオフ画像との差分画像を算出する処理を実行する。さらに、前記撮像方法は、算出された各々の前記差分画像を積算する処理を実行する。
一実施形態によれば、撮像時間を短縮できる。
図1は、実施例1に係るジェスチャ認証システムに含まれる各装置の機能的構成を示すブロック図である。 図2は、撮像シーケンスの一例を示す図である。 図3は、撮像シーケンスの一例を示す図である。 図4は、撮像シーケンスの一例を示す図である。 図5は、撮像シーケンスの一例を示す図である。 図6は、時刻と変動の大きさの関係の一例を示す図である。 図7は、実施例1に係る認証処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、実施例1に係る分割数決定処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、実施例1に係る撮像処理の手順を示すフローチャートである。 図10は、実施例2に係る顔認証システムに含まれる各装置の機能的構成を示すブロック図である。 図11は、実施例2に係る登録処理の手順を示すフローチャートである。 図12は、実施例2に係る認証処理の手順を示すフローチャートである。 図13は、実施例3に係る材質判定システムに含まれる各装置の機能的構成を示すブロック図である。 図14は、撮像シーケンスの一例を示す図である。 図15は、出力電流と分割数とが対応付けられた情報の一例を示す図である。 図16は、異なる物質における波長と反射率の関係の一例を示すグラフである。 図17は、実施例3に係る判定処理の手順を示すフローチャートである。 図18は、実施例3に係る分割数決定処理の手順を示すフローチャートである。 図19は、実施例3に係る撮像処理の手順を示すフローチャートである。 図20は、分割数決定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図21は、撮像シーケンスの一例を示す図である。 図22は、実施例1〜3に係る撮像処理プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。
以下に、本願の開示する撮像方法、撮像装置および撮像プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
図1は、実施例1に係るジェスチャ認証システムに含まれる各装置の機能的構成を示すブロック図である。図1に示すジェスチャ認証システム10は、照明を消灯させたオフ状態で撮像されるオフ画像及び照明を点灯させたオン状態で撮像されるオン画像の差分画像を用いて、人の身振りや手振りといったジェスチャを認証するものである。なお、本実施例では、一例として、認証装置12によって出力されるジェスチャの認証結果が図示しないテレビ受信機によってチャンネル操作に用いられる場合を想定するが、パーソナルコンピュータ等のマンマシンインタフェースとして用いることもできる。
図1に示すように、ジェスチャ認証システム10には、撮像装置11と、認証装置12が収容される。なお、図1には、ジェスチャ認証システム10に収容される撮像装置11が1つである場合を例示したが、複数の撮像装置11が収容されることとしてもかまわない。
[撮像装置11の構成]
まず、本実施例に係る撮像装置11の機能的構成について説明する。図1に示すように、撮像装置11は、センサ部11aと、照明部11bと、撮像素子11cと、通信部11dと、画像記憶部11eと、撮像制御部11fとを有する。なお、撮像装置11は、図1に示した機能部以外にもカメラが有する各種の機能部、例えば光学レンズや光学フィルタなどを有することとしてもかまわない。
このうち、センサ部11aは、テレビ受信機の利用者を検知するデバイスである。かかるセンサ部11aの一態様としては、可視光、赤外線、超音波や温度などを利用して人の所在を検知する人感センサ等を採用することができる。例えば、センサ部11aは、テレビ受信機の表示面から所定の視聴範囲、例えば半径5m以内の領域を監視する。このとき、センサ部11aは、テレビ受信機の視聴範囲に存在する利用者を検知した場合に、当該視聴範囲の中で利用者が存在する位置を後述の撮像制御部11fへ通知する。
照明部11bは、照明光を照射する光源である。かかる照明部11bの一態様としては、LED(Light Emitting Diode)などの可視光の他、近赤外線や赤外線などを光源として採用することもできる。例えば、照明部11bは、センサ部11aによって検知がなされる視聴範囲に存在する利用者の認証部位、例えば利用者の手を照射できる位置に設置される。このとき、照明部11bが指向性を有する場合には、視聴範囲で利用者が存在する位置に合わせて照明光を照射する方向を調整できる機構部を実装することもできる。
撮像素子11cは、図示しないレンズから入ってきた光を電気信号に変換するデバイスである。かかる撮像素子11cの一態様としては、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などを採用できる。例えば、撮像素子11cは、センサ部11aによって検知がなされる視聴範囲に存在する利用者の認証部位、例えば利用者の手が結像する位置に設置される。このとき、撮像素子11cに利用者の認証部位が結像するように、視聴範囲の中で利用者が存在する位置に合わせて撮像装置11の画角を調節する機構部をさらに有することとしてもよい。かかる撮像素子11cによって撮像された画像は、後述の撮像制御部11fによって画像記憶部11eへ保存される。
通信部11dは、他の装置、例えば認証装置12との間でデータの送受信を行う処理部である。一態様としては、通信部11dは、利用者が検知された旨や画像記憶部11eに格納されている画像を認証装置12へ送信したり、認証装置12から画像の撮像指示を受信したりする。なお、通信部11dは、認証装置12の通信部12aとの間でコネクタや有線LAN(Local Area Network)等のケーブルを介して有線接続されることとしてもよいし、また、ブルートゥース(登録商標)、赤外線通信や無線LAN等によって無線接続されることとしてもよい。
画像記憶部11eは、画像を記憶する記憶デバイスである。一例としては、画像記憶部11eには、撮像制御部11fによって撮像された画像が保存される。他の一例としては、画像記憶部11eは、画像を認証装置12へ転送する場合に、保存された画像を読み出すためにアクセスされる。なお、画像記憶部11eに記憶された画像は、認証装置12へ送信された後に消去することもできる。
撮像制御部11fは、照明部11bおよび撮像素子11cを制御して被写体の画像を撮像する処理部である。一態様としては、撮像制御部11fは、センサ部11aによって視聴範囲に利用者が検知された場合に、利用者の検知を認証装置12へ通知する。このように、利用者の検知が認証装置12へ通知された場合には、当該通知への応答として、認証装置12から撮像指示が通知される。ここで言う「撮像指示」には、照明を消灯させたオフ状態で撮像される「オフ画像」および照明を点灯させたオン状態で撮像される「オン画像」に関する撮像パラメータが含まれる。かかる撮像パラメータの一例としては、図示しないレンズを通して結像する光を撮像素子11cにさらす露出時間Eと、露出時間Eを分割する分割数Nとが含まれる。このように撮像指示を受け付けると、撮像制御部11fは、撮像指示に含まれる露出時間Eを分割数Nで除算することによって画像1枚あたりの露出時間を表す単位露出時間E´を算出する。かかる単位露出時間E´の算出後に、撮像制御部11fは、N枚のオフ画像およびN枚のオン画像を撮像する。
ここで、撮像制御部11fは、N枚のオン画像を撮像する前後で照明部11bをオフ状態にしてオフ画像を撮像する。例えば、撮像制御部11fは、照明部11bをオフ状態にしてN/2枚のオフ画像を撮像した後に、照明部11bをオン状態にしてN枚のオン画像を撮像し、その後に、照明部11bをオフ状態にしてN/2枚のオフ画像を撮像する。
図2は、撮像シーケンスの一例を示す図である。図2には、分割数Nが「4」である場合の撮像シーケンスが例示されている。図2に示すように、撮像制御部11fは、時刻T0から時刻T2までの区間で照明部11bをオフ状態とし、時刻T1の時点でシャッターを一時的に閉じる。このようにして、撮像制御部11fは、区間「T0〜T1」における露光で得られたオフ画像a1を画像記憶部11eに読み込ませた後に、区間「T1〜T2」における露光で得られたオフ画像a2を画像記憶部11eに読み込ませる。その後、撮像制御部11fは、時刻T2の時点で照明部11bをオフ状態からオン状態へ切り換える。このとき、オフ状態からオン状態への切り換えが完了するには、一定の時間が掛かる。このため、撮像制御部11fは、オフ状態からオン状態への切り換えが時刻T2から時刻T3までかかるとの想定の下、区間「T2〜T3」における露光で得られる画像を画像記憶部11eに空読みさせる。かかる空読みは、オン状態への切り換えが完了していない状態またはオフ状態への切り換えが完了していない状態で得られた画像が認証に使用されないためになされる。
その後、撮像制御部11fは、時刻T3から時刻T6までの区間で照明部11bをオン状態とし、時刻T4、時刻T5、時刻T6の時点でシャッターを一時的に閉じる。この結果、区間「T3〜T4」における露光で得られたオン画像b1、区間「T4〜T5」における露光で得られたオン画像b2、区間「T5〜T6」における露光で得られたオン画像b3、区間「T6〜T7」における露光で得られたオン画像b4の順に画像記憶部11eへ読み込まれる。その後、撮像制御部11fは、時刻T7の時点で照明部11bをオン状態からオフ状態へ切り換える。そして、撮像制御部11fは、区間「T7〜T8」における露光で得られる画像を画像記憶部11eに空読みさせる。その後、撮像制御部11fは、時刻T8から時刻T10までの区間で照明部11bをオフ状態とし、時刻T9および時刻T10の時点でシャッターを一時的に閉じる。このようにして、撮像制御部11fは、区間「T8〜T9」における露光で得られたオン画像a3を画像記憶部11eに読み込ませた後に、区間「T9〜T10」における露光で得られたオン画像a4を画像記憶部11eに読み込ませる。
なお、画像記憶部11eに保存されるオフ画像およびオン画像は、撮像制御部11fによって順番に読み出された後に通信部11dを介して認証装置12へ送信される。これらオフ画像およびオン画像には、画像記憶部11eに格納される段階または認証装置12へ送信する段階で撮像の順番が旧いものから順にまたは撮像の順番が新しいものから順にフレーム番号等の識別情報を付与することもできる。
このように、N枚のオン画像を撮像する前後で照明部11bをオフ状態にしてN/2枚のオフ画像を撮像することによって空読みの時間および回数を低減できる。図3は、撮像シーケンスの一例を示す図である。図3には、オフ画像およびオン画像を交互に4枚ずつ撮像させるシーケンスが図示されている。図3に示すように、オフ画像およびオン画像を交互に撮像させる場合には、区間「T1〜T2」、区間「T3〜T4」、区間「T5〜T6」および区間「T7〜T8」で空読みが発生する。さらに、区間「T9〜T10」、区間「T11〜T12」、区間「T13〜T14」及び区間「T15〜T16」でも空読みが発生する。つまり、オフ画像およびオン画像を交互に撮像させる場合には、計8回もの空読みが発生する。一方、N枚のオン画像を撮像する前後で照明部11bをオフ状態にしてN/2枚のオフ画像を撮像させる場合には、空読みが2回しか発生しない。したがって、本実施例に係る撮像装置11では、空読みの時間および回数を低減できるので、撮像の待機時間を削減できる。
なお、上記の撮像制御部11fには、各種の集積回路や電子回路を採用できる。例えば、集積回路としては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)が挙げられる。また、電子回路としては、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などが挙げられる。
また、上記の画像記憶部11eには、半導体メモリ素子や記憶装置を採用できる。例えば、半導体メモリ素子としては、VRAM(Video Random Access Memory)、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリ(flash memory)などが挙げられる。また、記憶装置としては、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置が挙げられる。
[認証装置12の構成]
続いて、本実施例に係る認証装置12の機能的構成について説明する。図1に示すように、認証装置12は、通信部12aと、記憶部12bと、撮像指示部12cと、決定部12dと、算出部12eと、積算部12fと、認証部12gとを有する。
このうち、通信部12aは、他の装置、例えば撮像装置11との間でデータの送受信を行う処理部である。一態様としては、通信部12aは、撮像装置11から利用者が検知された旨やオフ画像及びオン画像を受信したり、画像の撮像指示を送信したりする。なお、通信部12aは、撮像装置11の通信部11dとの間でコネクタや有線LAN等のケーブルを介して有線接続されることとしてもよいし、また、ブルートゥース(登録商標)、赤外線通信や無線LAN等によって無線接続されることとしてもよい。
記憶部12bは、各種の情報を記憶する記憶デバイスである。一態様としては、記憶部12bは、オフ画像、オン画像、オフ画像及びオン画像の間で差分が取られた差分画像、複数の差分画像が積算された積算画像、さらには、積算画像との間で照合するジェスチャのパターン画像を記憶する。一例としては、記憶部12bには、撮像装置11からオフ画像またはオン画像が転送された場合に、オフ画像またはオン画像が保存される。他の一例としては、記憶部12bには、オフ画像及びオン画像の間で差分が算出された場合に、差分画像が保存される。更なる一例としては、記憶部12bには、複数の差分画像が積算された積算画像が保存される。他の一例としては、記憶部12bは、ジェスチャ認証が実行される場合に、積算画像および積算画像と照合するジェスチャのパターン画像を参照するために後述の認証部12gによってアクセスされる。
撮像指示部12cは、撮像装置11に撮像指示を行う処理部である。一態様としては、撮像指示部12cは、撮像装置11のセンサ部11aによって視聴範囲に利用者が存在する旨が検知された場合に、撮像パラメータの分割数Nを後述する決定部12dに決定させる。そして、撮像指示部12cは、決定部12dによって決定された分割数Nおよび露出時間Eなどの撮像パラメータを含む撮像指示を撮像装置11へ送信する。その後、撮像指示部12cは、撮像装置11から送信されるオフ画像およびオン画像を記憶部12bへ保存する。そして、撮像指示部12cは、記憶部12bにN枚のオフ画像およびN枚のオン画像が保存された場合に、後述の算出部12eに差分画像の算出を指示する。
決定部12dは、外光の強さに基づいて分割数Nを決定する処理部である。一態様としては、決定部12dは、分割数Nを外光が存在しない環境下での適用が好ましい初期値Nに設定するとともに露出時間Eおよび分割数Nから算出されるE/Nを単位露出時間E´に設定の上、撮像装置11に所定数のオン画像を撮像させる。このとき、撮像装置11に撮像させるオン画像は、分割数Nの設定に用いるものであるので、必ずしも複数のオン画像を撮像させずともよく、少なくとも1枚撮像させることとすればよい。また、ここでは、初期の分割数を少なくし、段階的に分割数を大きくすることによって最適な分割数を探索する趣旨から、初期値Nには一例として「1」を設定する場合を想定するが、初期に最大と想定される分割数を設定し、段階的に分割数を小さくすることによって最適な分割数を探索することとしてもかまわない。
そして、決定部12dは、撮像装置11にオン画像を撮像させた後に、当該オン画像から外光強度を表す指標である外光評価値Exを算出する。かかる外光評価値Exの算出方法の一例としては、認証に使用する特徴などに応じて様々な算出方法を採用できる。例えば、外光評価値Exとして、オン画像の中心部分に小領域Cを設定し、小領域C内で白とびが発生しているピクセルの割合を計算する。かかる小領域Cは、想定している被写体や照明の当たり方などによって最適な大きさや位置が変わる。例えば、画像の中心部分が最も輝度が高くなる状況で画像が撮像される場合や画像の特定の領域の輝度が高くなる場合など、撮像環境に合わせて小領域Cが設定される。また、白とびピクセルの割合を指標値として採用するのでなく、領域内の輝度の平均値、最大値、最小値、メディアン、最頻値などを指標として用いることもできる。
続いて、決定部12dは、外光評価値Exが所定の閾値Th未満であるか否かを判定する。このとき、外光評価値が所定の閾値未満である場合には、先の単位露光時間E´で撮像させた場合にオン画像に白とびが発生しにくいと推定できる。この場合には、決定部12dは、先に設定していた分割数Nの値を分割数Nとして決定する。一方、外光評価値Exが所定の閾値Th以上である場合には、先の単位露光時間E´で撮像させた場合にオン画像に白とびが発生しやすいと推定できる。この場合には、決定部12dは、分割数Nを変更前よりも大きい値、例えば変更前の分割数の2倍に再設定した上で、外光評価値Exが上記の閾値Th未満になるまで分割数の再設定、単位露光時間E´の設定および外光評価値Exの算出を繰り返し実行する。このようにして決定された分割数Nが撮像指示部12cへ出力される。
算出部12eは、記憶部12bに記憶されたオフ画像およびオン画像を用いて、差分画像を算出する処理部である。一態様としては、算出部12eは、撮像指示部12cによって差分画像の算出が指示された場合に、記憶部12bに記憶されたN枚のオフ画像およびN枚のオン画像を読み出す。その上で、算出部12eは、記憶部12bから読み出したオフ画像およびN枚のオン画像からN組のオフ画像およびオン画像のペアを決定する。かかるペアは、N組のペアが組み合わせられた場合にオフ画像が撮像された時刻およびオン画像が撮像された時刻の差の合計が最小となる画像同士をグルーピングするのが好ましい。例えば、算出部12eは、N枚のオフ画像およびN枚のオン画像のうち撮像された時刻が早いもの同士をペアとする。その上で、算出部12eは、各ペアのオフ画像およびオン画像の間で画素の画素値の差分を計算する。これによって、算出部12eは、N枚の差分画像を算出する。その後、算出部12eは、N枚の差分画像を記憶部12bへ保存する。
例えば、図2の例で言えば、算出部12eは、オフ画像a2及びオン画像b2をペアとし、オフ画像a2及びオン画像b2をペアとし、オフ画像a3及びオン画像b3をペアとし、オフ画像a4及びオン画像b4をペアとし、4組のペアを決定する。その上で、算出部12eは、オフ画像a1及びオン画像b1の間で互いの画素の画素値の差を算出することによって差分画像ab1を算出する。同様に、算出部12eは、オフ画像a2及びオン画像b2から差分画像ab2を算出し、オフ画像a3及びオン画像b3から差分画像ab3を算出し、オフ画像a4及びオン画像b4から差分画像ab4を算出する。このように、差分画像ab1〜差分画像ab4を算出することによって最大でも画像間の撮像時刻の差が単位露出時間E´の2つ分の区間に抑えることができる。
ここで、N枚のオン画像を撮像する前後で照明部11bをオフ状態にしてN/2枚のオフ画像を撮像する撮像シーケンスを採用する場合には、他の撮像シーケンスを採用する場合に比べても時間経過に伴う被写体の位置の変化や外光の強さの変化の影響を低減できる。
図4及び図5は、撮像シーケンスの一例を示す図である。図6は、時刻と変動の大きさとの関係の一例を示す図である。図4には、オン画像を4回連続してからオフ画像を4回連続して撮像する場合の撮像シーケンスが図示されている。図5には、図2に示した撮像シーケンスと同様の撮像シーケンスが図示されている。図6には、各画像が撮像される時刻t1〜時刻t8及び8つの画像が撮像される中央の基準時刻tの間で被写体の位置や外光の強さが変動する度合いを模式化している。
図4に示すオン画像β1〜オン画像β4の各々の画像は、撮像された時刻が「t1」、「t2」、「t3」、「t4」であるので、図6に示すように、基準時刻tからの変化の度合いは「+4」、「+3」、「+2」、「+1」となる。このため、オン画像β1〜オン画像β4の合計での変化の度合いは「10」にも達する。また、オフ画像α1〜オフ画像α4の各々の画像は、撮像された時刻が「t5」、「t6」、「t7」、「t8」であるので、図6に示すように、基準時刻tからの変化の度合いは「−4」、「−3」、「−2」、「−1」となる。それゆえ、オフ画像α1〜オフ画像α4の合計での変化の度合いも「10」にも達する。したがって、差分画像αβ1〜差分画像αβ4が算出された場合には、変化の度合いが「20」にも達することになる。
一方、図5に示すオフ画像a1〜オフ画像a4の各々の画像は、撮像された時刻が「t1」、「t2」、「t7」、「t8」であるので、図6に示すように、基準時刻tからの変化の度合いは「+4」、「+3」、「−3」、「−4」となる。それゆえ、オフ画像a1〜オフ画像a4の合計での変化の度合いは「0」に抑えることができる。また、オン画像b1〜オン画像b4の各々の画像は、撮像された時刻が「t3」、「t4」、「t5」、「t6」であるので、図6に示すように、基準時刻tからの変化の度合いは「+2」、「+1」、「−2」、「−1」となる。それゆえ、オン画像b1〜オン画像b4の合計での変化の度合いも「0」に抑えることができる。したがって、差分画像αβ1〜差分画像αβ4が算出された場合には、変化の度合いを「0」に抑制できる。
特に照明オン撮影を中心に配置した撮影シーケンスとすることによって、照明オン撮影を連続して撮影することが可能となる。照明オン撮影画像には自照明と外光の2種類の光が含まれている為、輝度値が照明オフ画像よりも高い。その為、被写体や外光などの変動による影響を照明オフ画像より強く受ける。この照明オン撮影を連続して撮影することにより、変動の影響をより低減することができる。
これらのことから、図5に示した撮像シーケンスを採用する場合には、図4に示した撮像シーケンスを採用する場合に比べても時間経過に伴う被写体の位置の変化や外光の強さの変化の影響を低減できることがわかる。
積算部12fは、差分画像を積算する処理部である。一態様としては、積算部12fは、算出部12eによってN枚の差分画像が算出された場合に、記憶部12bからN枚の差分画像を読み出す。その上で、積算部12fは、記憶部12bから読み出したN枚の差分画像の間で画素値を積算する。これによって、N枚の差分画像から1枚の積算画像を生成できる。このようにして生成された積算画像は、オン画像およびオフ画像の間で差分が算出されているので、あたかも照明部11bの照明だけで撮像されたかのように外光の影響が抑制された画像となる。さらに、分割した露出時間で撮影した差分画像を積算している為、露出時間を短く抑えて撮影できる結果、外光が強い場合であっても白とびが抑制された画像となる。したがって、テレビ受信機の視聴範囲に存在する利用者の認証部位が良好な状態で撮像された画像を取得できる。
認証部12gは、積算部12fによって生成された積算画像を用いて、被写体のジェスチャを認証する処理部である。一態様としては、認証部12gは、積算画像にエッジ検出や肌色検出などの画像処理を実行することによって積算画像から手の形状と類似する部分の画像を認証対象の画像として切り出す。そして、認証部12gは、画像処理によって切り出された認証対象の画像と、記憶部12bに記憶されたジェスチャのパターン画像との間でパターンマッチング等の画像照合処理を実行する。かかるジェスチャのパターン画像の一例としては、チャンネルの番号に対応する数字と同一の本数の指を立てた場合の手の形状パターンを表す画像などが挙げられる。例えば、認証部12gは、ジェスチャの各パターン画像との間で認証対象の画像の類似度を算出する。そして、認証部12gは、ジェスチャのパターン画像の中に認証対象の画像との間で所定の閾値以上であるパターン画像が存在するか否かを判定する。このとき、認証部12gは、閾値以上であるパターン画像が存在する場合に、当該パターン画像が対応するジェスチャまたはジェスチャが対応するコマンドをテレビ受信機へ出力する。これによって、ジェスチャに対応するコマンド、上記の例で言えばチャンネルの変更がテレビ受信機によって実行されることになる。
なお、上記の撮像指示部12c、決定部12d、算出部12e、積算部12f及び認証部12gには、各種の集積回路や電子回路を採用できる。例えば、集積回路としては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)が挙げられる。また、電子回路としては、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などが挙げられる。
また、上記の記憶部12bには、半導体メモリ素子や記憶装置を採用できる。例えば、半導体メモリ素子としては、VRAM(Video Random Access Memory)、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリ(flash memory)などが挙げられる。また、記憶装置としては、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置が挙げられる。
[処理の流れ]
続いて、本実施例に係るジェスチャ認証システム10の処理の流れについて説明する。なお、ここでは、ジェスチャ認証システム10によって実行される(1)認証処理を説明した後に、認証処理に含まれる(2)分割数決定処理および(3)撮像処理をさらに詳細に説明する。
(1)認証処理
図7は、実施例1に係る認証処理の手順を示すフローチャートである。この認証処理は、センサ部11aによってテレビ受信機の視聴範囲に利用者の存在が検知された場合に、処理が起動される。図7に示すように、センサ部11aによって視聴範囲内に利用者が検知されると(ステップS101)、撮像制御部11fは、視聴範囲で利用者が検知された旨を認証装置12へ通知する(ステップS102)。
これを受けて、認証装置12の決定部12dは、露出時間Eを分割する分割数Nを決定する「分割数決定処理」を実行する(ステップS103)。その後、撮影指示部12cは、決定部12dによって決定された分割数Nなどの撮像パラメータを含む撮像指示を認証装置12へ通知する(ステップS104)。
一方、撮像指示を受け付けた撮像制御部11fは、N/2枚のオフ画像、N枚のオン画像、N/2枚のオフ画像の順にN枚のオフ画像およびN枚のオン画像を撮像する「撮像処理」を実行する(ステップS105)。そして、撮像制御部11fは、通信部11dを介して、N枚のオフ画像およびN枚のオン画像を認証装置12へ転送する(ステップS106)。
続いて、認証装置12の撮像指示部12cは、N枚のオフ画像およびN枚のオン画像を記憶部12bへ格納する(ステップS107)。そして、算出部12eは、N組のオフ画像およびオン画像のペアを決定した上で各ペアのオフ画像およびオン画像からN枚の差分画像を算出する(ステップS108)。その上で、算出部12eは、ステップS108で算出されたN枚の差分画像を記憶部12bへ格納する(ステップS109)。
その後、積算部12fは、記憶部12bに記憶されたN枚の差分画像の間で画素値を積算することによってN枚の差分画像から1枚の積算画像を生成する(ステップS110)。続いて、積算部12fは、ステップS110で生成された積算画像を記憶部12bに格納する(ステップS111)。
そして、認証部12gは、ステップS111で記憶部12bに記憶された積算画像から検出される認証部位の画像と、記憶部12bに記憶されたジェスチャの各パターン画像との間で類似度を算出する(ステップS112)。
ここで、両者の類似度が所定の閾値以上であるパターン画像が存在する場合(ステップS113Yes)には、認証部12gは、次のような処理を実行する。すなわち、認証部12gは、当該パターン画像が対応するジェスチャまたはジェスチャが対応するコマンドをテレビ受信機へ出力し(ステップS114)、処理を終了する。一方、類似度が所定の閾値以上であるパターン画像が存在しない場合(ステップS113No)には、そのまま処理を終了する。
(2)分割数決定処理
図8は、実施例1に係る分割数決定処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図7に示した認証処理においてステップS102の処理が実行された場合、すなわち撮像装置11から利用者の検知が通知された場合に処理を起動する。
図8に示すように、決定部12dは、分割数Nを外光が存在しない環境下での適用が好ましい初期値Nに設定する(ステップS201)。続いて、決定部12dは、露出時間Eおよび分割数Nから算出されるE/Nを単位露出時間E´に設定する(ステップS202)。
その上で、決定部12dは、単位露出時間E´にしたがって所定数のオン画像を撮像装置11に撮像させる(ステップS203)。続いて、決定部12dは、ステップS203で撮像させたオン画像から外光強度を表す指標である外光評価値Exを算出する(ステップS204)。そして、決定部12dは、外光評価値Exが所定の閾値Th未満であるか否かを判定する(ステップS205)。
ここで、外光評価値Exが所定の閾値Th以上である場合(ステップS205No)には、先の単位露光時間E´で撮像させた場合にオン画像に白とびが発生しやすいと推定できる。この場合には、決定部12dは、分割数Nを変更前よりも大きい値、例えば変更前の分割数の2倍に再設定する(ステップS206)。そして、上記のステップS202の処理へ移行し、外光評価値Exが上記の閾値Th未満になるまで分割数の再設定、単位露光時間E´の設定、オン画像の撮像、外光評価値Exの算出を繰り返し実行する。
また、外光評価値が所定の閾値未満である場合(ステップS205Yes)には、先の単位露光時間E´で撮像させた場合にオン画像に白とびが発生しにくいと推定できる。この場合には、決定部12dは、ステップS201またはステップS206で設定していた分割数Nを撮像指示部12cへ出力し(ステップS207)、処理を終了する。
(3)撮像処理
図9は、実施例1に係る撮像処理の手順を示すフローチャートである。この撮像処理は、図7に示した認証処理においてステップS104の処理が実行された場合、すなわち認証装置12から撮像指示を受け付けた場合に処理を起動する。
図9に示すように、認証装置12から露出時間E及び分割数Nなどを含む撮像指示を受け付けると、撮像制御部11fは、露出時間Eを分割数Nで除算することによって画像1枚あたりの露出時間を指す単位露出時間E´を算出する(ステップS301)。
そして、撮像制御部11fは、照明部11bをオフ状態にしてN/2枚のオフ画像を撮像する(ステップS302)。続いて、撮像制御部11fは、照明部11bをオン状態にしてN枚のオン画像を撮像する(ステップS303)。その後、撮像制御部11fは、照明部11bをオフ状態にしてN/2枚のオフ画像を撮像する(ステップS304)。
最後に、撮像制御部11fは、ステップS302〜ステップS304までの処理で得られたN枚のオフ画像およびN枚のオン画像を画像記憶部11eに格納し(ステップS305)、処理を終了する。
[実施例1の効果]
上述してきたように、本実施例に係るジェスチャ認証システム10は、N枚のオン画像を撮像する前後で照明部11bをオフ状態にしてオフ画像を撮像する。このため、本実施例に係るジェスチャ認証システム10では、照明をオン状態からオフ状態に切り換えたり、オフ状態からオン状態へ切り換えたりする頻度を低減できるので、空読みの回数や時間が低減できる結果、撮像の待機時間を削減できる。したがって、本実施例に係るジェスチャ認証システム10によれば、撮像時間を短縮できる。
さらに、本実施例に係るジェスチャ認証システム10では、オン画像の撮像を試行して分割数を決定する処理、オフ画像およびオン画像の差分を算出する処理、差分画像を積算する処理などが認証装置12によって実行される。このため、本実施例に係るジェスチャ認証システム10によれば、撮像装置11の機能的構成を簡素化できる。かかる撮像装置11の簡素化によって更なる効果を得ることができる。例えば、ジェスチャ認証を実行する場合には、認証装置12は固定の場所、例えばテレビ受信機の近傍もしくはテレビ受信機に組み込み、撮像装置11は利用者の利用形態などに応じて設置場所を変えることが想定できる。さらには、認証装置12は、1つであるが、撮像装置11を複数有するシステムの構成も想定できる。上記のようなシステムの構成を採用する場合に、撮像装置11の構成を簡素化することによって全体のコストを低減することが可能となる。
また、本実施例に係るジェスチャ認証システム10では、オン画像の撮像の前後の時間にオフ画像の枚数を均等に分けて撮像しオン画像とオフ画像をそれぞれ早く撮像された順の同じ順番同士の組み合わせで差分画像を算出する。そのため、例えば、被写体の手が徐々に下がっている場合の手の位置の変化や障害物などによる外光の強さの変化などの変動の影響が差分を算出するオフ画像とオン画像との間で均等に割り振られる。それゆえ、変動の影響が少ない安定した差分画像を算出することが可能になる。
また、撮影シーケンスの中央にオン画像を連続して撮影することによって、外光や被写体の変動の影響を低減することができる。これは、オフ画像よりオン画像の方が一般的に輝度値が高い為、変動の影響をより強く受ける。このオン画像を撮影シーケンスの中央で連続して撮影する結果、変動の影響をより低減することが出来る。
また、本実施例に係るジェスチャ認証システム10では、オフ画像とオン画像の撮像回数を互いに偶数回とするので、差分画像の算出に使用しない冗長なオフ画像とオン画像の撮像が発生しない。それゆえ、撮像時間を短縮することが可能になる。
また、本実施例に係るジェスチャ認証システム10では、撮像時間が短縮されるので、撮像レートが低く撮像間隔が長い撮像素子を用いても撮像時間の長期化を抑制することが可能となる。それゆえ、安価な撮像素子を採用することができるので、コストを低減することが可能となる。
さて、上記の実施例1では、認証装置12に差分画像および積算画像を生成させる場合を例示したが、必ずしも認証装置12に差分画像および積算画像を生成させずともよい。また、上記の実施例1では、撮像装置11にジェスチャ認証に用いる画像を撮像させる場合を例示したが、他の認証や判定に用いる画像を撮像させることとしてもかまわない。そこで、本実施例では、撮像装置21に被写体として人の顔のオフ画像及びオン画像を撮像した上で差分画像および積算画像を生成させ、認証装置22に積算画像を用いて顔認証を実行させる場合について説明する。
[顔認証システムの構成]
図10は、実施例2に係る顔認証システムに含まれる各装置の機能的構成を示すブロック図である。図10に示す顔認証システム20は、人の顔が撮像されたオフ画像及びオン画像から生成される積算画像と、システムが認証時に成功と判断する者の顔の積算画像が予め登録された登録画像とを照合することによって顔認証を実行するものである。なお、本実施例では、一例として、施設、施設内の部屋やブースなどの境界に設けられた出入口への入退室の管理に顔認証を用いる場合を想定して以下の説明を行う。
図10に示すように、顔認証システム20には、撮像装置21と、認証装置22とが収容される。このうち、撮像装置21は、一例として、出入口を通過する人物の顔を撮像できるように、出入口を通過する人物の顔を撮像範囲に収めることができる位置に設置される。一方、認証装置22は、一例として、複数の撮像装置21と接続されたサーバ装置として実装することもできるし、顔認証を実行する機能を撮像装置21へ組み込んで実装することによってスタンドアローンで顔認証を実行させることもできる。
[撮像装置21の構成]
まず、本実施例に係る撮像装置21の機能的構成について説明する。図10に示す撮像装置21は、図1に示した撮像装置11に比べて、センサ部11a、照明部11b、撮像素子11c、通信部11d、画像記憶部11e及び撮像制御部11fの代わりに、次のような機能部を有する。すなわち、撮像装置21は、センサ部21a、照明部21b、撮像素子21c、通信部21d、画像記憶部21e及び撮像制御部21fを有する。
これらセンサ部21a、照明部21b、撮像素子21c、通信部21d、画像記憶部21e、撮像制御部21f、決定部21g、算出部21h及び積算部21jは、図1に示した各機能部との間で基本機能は同一であるので、以下では相違点に絞って説明を行う。
このうち、センサ部21aは、図1に示したセンサ部11aに比べて、出入口への利用者の接近を検知する点が異なる。このため、センサ部21aは、一例として、出入口の通行範囲、例えば出入口から半径1m以内の領域を監視する。そして、センサ部21aは、当該通行範囲に存在する利用者を検知した場合に、出入口の通行範囲への利用者の進入を後述の撮像制御部21fへ通知する。
照明部21bは、図1に示した照明部11bに比べて、出入口へ接近する利用者の顔に光を照射する点が異なる。このため、照明部21bは、センサ部21aによって検知がなされる出入口の通行範囲に存在する利用者の認証部位、例えば利用者の顔を照射できる位置に設置される。このとき、照明部21bが指向性を有する場合には、出入口の通行範囲で利用者が存在する位置に合わせて照明光を照射する方向を調整できる機構部を実装することもできる。
撮像素子21cは、図1に示した撮像素子11cに比べて、出入口の通行範囲に所在する利用者の顔が図示しないレンズを介して結像可能な位置に設置される点が異なる。このとき、撮像素子21cに利用者の認証部位が結像するように、出入口の通行範囲の中で利用者が存在する位置に合わせて撮像装置21の画角を調節する機構部をさらに有することとしてもよい。かかる撮像素子21cによって撮像された画像は、後述の撮像制御部21fによって画像記憶部21eへ保存される。
通信部21dは、図1に示した通信部11dに比べて、他の装置、例えば認証装置22との間で授受されるデータの内容が異なる。例えば、通信部21dは、出入口の通行範囲への進入の旨や積算画像を認証装置22へ送信したり、出入口の通行範囲へ進入した利用者の顔を撮像するのを終了させる撮像終了指示や登録画像を生成する登録画像生成指示を受信したりする。
画像記憶部21eは、図1に示した画像記憶部11eに比べて、保存されるデータの内容が異なる。上述のように、本実施例では、撮像装置21側でオフ画像およびオン画像の撮像を始め、差分画像の算出および積算画像の生成が実行される。このため、画像記憶部21eには、撮像素子21cから得られたオフ画像やオン画像などの原画像の他、差分画像および積算画像も保存されることになる。
撮像制御部21fは、図1に示した撮像制御部11fに比べて、撮像処理を実行する契機が異なる。すなわち、図10に示す認証装置22では、図1に示した認証装置12で実行されるジェスチャ認証とは異なり、顔認証が実行される。このため、撮像制御部21fは、出入口の通過を認める者の顔の積算画像を登録画像として登録する局面と、出入口へ進入する利用者の顔の積算画像を生成する局面との2つの局面で図1に示した撮像制御部11fで実行される撮像処理を実行する。
また、図10に示す撮像装置21は、図1には図示されていない機能部として、決定部21g、算出部21h及び積算部21jをさらに有する。これら決定部21g、算出部21h及び積算部21jは、図1に示した認証装置12が有する決定部12d、算出部12e及び積算部12fとの間で、撮像がなされる側の装置が有する機能部である点が異なる。この他、決定部21g、算出部21h及び積算部21jは、上記の撮像制御部21fと同様に、2つの局面で処理が実行される点が異なる。
[認証装置22の構成]
次に、本実施例に係る認証装置22の機能的構成について説明する。図10に示す認証装置22は、図1に示した認証装置12に比べて、通信部12a及び記憶部12bの代わりに、通信部22a及び記憶部22bを有する。
これら通信部22a及び記憶部22bは、図1に示した各機能部との間で基本となる機能は同一であるので、以下では相違点に絞って説明を行う。
通信部22aは、図1に示した通信部12aに比べて、他の装置、例えば撮像装置21との間で授受されるデータの内容が異なる。例えば、通信部22aは、撮像終了指示や登録画像生成指示を撮像装置21へ送信したり、積算画像や出入口の通行範囲への進入を撮像装置21から受け付けたりする。
記憶部22bは、図1に示した記憶部12bに比べて、保存されるデータの内容が異なる。すなわち、本実施例では、オフ画像及びオン画像の撮像だけでなく、差分画像の算出や積算画像の生成も撮像装置21側で実行される。このため、記憶部22bには、オフ画像、オン画像や差分画像は保存されず積算画像が保存されることになる。例えば、記憶部22bは、センサ部21aによって出入口への通行範囲への進入が検知された場合に撮像装置21で生成された利用者の積算画像と比較する登録画像が保存される。なお、ここでは、登録画像として、顔認証システム20の管理者によって出入口を介する入退出が許可された許可者の積算画像とともに積算画像から抽出された特徴量が保存される場合を例示するが、許可者の積算画像または特徴量のいずれかに絞って保存することとしてもかまわない。
また、図10に示す認証装置22は、図1には図示されていない機能部として、受付部22g、認証部22h及びリトライ制御部22jをさらに有する。
受付部22gは、登録画像を生成する指示を受け付ける処理部である。かかる受付部22gの一態様としては、キーボードやタッチパネルなどの各種のユーザインタフェースを採用することができる。例えば、受付部22gは、顔認証システム20の管理者から出入口を介する入退出を許可する許可者の登録画像を生成する指示を受け付け、登録画像の生成指示を撮像装置21へ通知する。これによって、撮像装置21側で登録画像の生成対象とする者の顔のオフ画像及びオン画像の撮像、差分画像の算出、積算画像の生成が実行される。なお、受付部22gは、認証装置22の外部に独立して実装してもよい。
認証部22hは、撮像装置21から転送される利用者の積算画像と、記憶部22bに記憶された許可者の登録画像とを用いて、被写体の顔認証を実行する処理部である。一態様としては、認証部22hは、積算画像にテンプレートマッチングを実行することによって顔部分の画像を検出する。続いて、認証部22hは、テンプレートマッチングによって検出された顔部分の画像から顔の器官、例えば目、鼻、口や耳の形状や大きさなどの幾何学的な特徴を特徴量として抽出する。その上で、認証部22hは、記憶部22bに記憶された各登録画像の特徴量との間で類似度Sを算出する。このとき、認証部22hは、類似度Sが所定の閾値以上である登録画像が存在する場合には、認証成功と判定する。この場合には、改めて認証を試行せずともよい。よって、認証部22hは、撮像の終了指示を撮像装置21へ通知するとともに、認証成功の通知を扉の解錠装置等へ出力する。この結果、出入口の通行範囲に進入した利用者の入退室が許可されることになる。一方、認証部22hは、類似度Sが所定の閾値未満の登録画像しか存在しない場合には、認証失敗と判定する。この場合には、一定の回数にわたってリトライが実行されたかを後述のリトライ制御部22jに判定させる。なお、上記の類似度Sと比較する閾値には、例えば、本人拒否率を下げたい場合には閾値を下げ、他人受入率を下げたい場合には閾値を上げるといった任意の設定が可能である。
リトライ制御部22jは、顔認証のリトライを制御する処理部である。一態様としては、リトライ制御部22jは、出入口の通行範囲への進入が検知された場合に、図示しない内部メモリに記憶されたリトライ回数Rをゼロに初期化する。その後、リトライ制御部22jは、認証部22hによって認証失敗と判定された場合に、リトライ回数Rをインクリメントし、リトライ回数Rが所定の閾値以上であるか否かを判定する。このとき、リトライ制御部22jは、リトライ回数Rが所定の閾値未満である場合には、認証のリトライを許可する。このように、リトライ制御部22jは、認証のリトライを許可する場合には、利用者の積算画像からの特徴量の抽出、登録画像との類似度の算出、類似度が閾値以上である登録画像の有無の判定などの一連の処理を認証部22hに繰り返し実行させる。一方、リトライ制御部22jは、リトライ回数が閾値以上の場合には、リトライを不許可とする。この場合には、以降に利用者の積算画像をせずともよくなる。よって、リトライ制御部22jは、撮像の終了指示を撮像装置21へ通知するとともに、認証失敗の通知を撮像装置21へ出力する。なお、上記のリトライ回数Rと比較する閾値には、例えば、本人拒否率を下げたい場合には閾値を上げ、他人受入率を下げたい場合には閾値を下げるといった任意の設定が可能である。
[処理の流れ]
続いて、本実施例に係る顔認証システム20の処理の流れについて説明する。なお、ここでは、顔認証システム20によって実行される(1)登録画像を生成して保存する登録処理を説明した後に、(2)認証処理を説明する。なお、登録処理および認証処理に含まれる分割数決定処理および撮像処理は実施例1に係る分割数決定処理および撮像処理と同様の処理手順であるので説明を省略する。
(1)登録処理
図11は、実施例2に係る登録処理の手順を示すフローチャートである。この登録処理は、認証装置22で管理者から登録画像の生成指示を付け付けた場合に、処理が起動される。
図11に示すように、登録画像の生成指示を受け付けると(ステップS401)、受付部22gは、登録画像の生成指示を撮像装置21へ通知する(ステップS402)。
これを受けて、撮像装置21の決定部21gは、露出時間Eを分割する分割数Nを決定する「分割数決定処理」を実行する(ステップS403)。かかるステップS403では、上記の実施例1で説明した分割数決定処理(図8参照)と同様の処理を実行させることができる。
その後、撮像制御部21fは、決定部21gによって決定された分割数Nなどの撮像パラメータを用いて、次のような処理を実行する。すなわち、撮像制御部21fは、N/2枚のオフ画像、N枚のオン画像、N/2枚のオフ画像の順にN枚のオフ画像およびN枚のオン画像を撮像する「撮像処理」を実行する(ステップS404)。かかるステップS404では、上記の実施例1で説明した撮像処理(図9参照)と同様の処理を実行させることができる。
そして、算出部21hは、N組のオフ画像およびオン画像のペアを決定した上で各ペアのオフ画像およびオン画像からN枚の差分画像を算出する(ステップS405)。その上で、算出部21hは、ステップS405で算出されたN枚の差分画像を画像記憶部21eへ格納する(ステップS406)。
その後、積算部21jは、画像記憶部21eに記憶されたN枚の差分画像の間で画素値を積算することによってN枚の差分画像から1枚の積算画像を生成する(ステップS407)。続いて、積算部21jは、ステップS407で生成された積算画像を画像記憶部21eに格納する(ステップS408)。そして、撮像装置21は、通信部21dを介して、積算画像を認証装置22へ転送する(ステップS409)。
続いて、認証部22hは、積算画像を登録画像として記憶部22bへ格納する(ステップS410)。そして、認証部22hは、ステップS410で記憶部22bに記憶された登録画像から顔の器官、例えば目、鼻、口や耳の形状や大きさなどの幾何学的な特徴を特徴量として抽出する(ステップS411)。その後、認証部22hは、ステップS411で抽出した特徴量をステップS410で格納した登録画像と対応付けて記憶部22bに格納し(ステップS412)、処理を終了する。
(2)認証処理
図12は、実施例2に係る認証処理の手順を示すフローチャートである。この認証処理は、センサ部21aによって出入口の通行範囲への利用者の進入が検知された場合に、処理が起動される。
図12に示すように、センサ部21aによって出入口の通行範囲への利用者の進入が検知されると(ステップS601)、撮像制御部21fは、出入口の通行範囲への利用者の進入を認証装置22へ通知する(ステップS602)。なお、ステップS602の通知を受け付けたリトライ制御部22jによってリトライ数Rを0に設定するリトライ数Rの初期化が実行される(ステップS603)。
続いて、認証装置22の決定部21gは、露出時間Eを分割する分割数Nを決定する「分割数決定処理」を実行する(ステップS604)。かかるステップS604では、上記の実施例1で説明した分割数決定処理(図8参照)と同様の処理を実行させることができる。
その後、撮像制御部21fは、決定部21gによって決定された分割数Nなどの撮像パラメータを用いて、次のような処理を実行する。すなわち、撮像制御部21fは、N/2枚のオフ画像、N枚のオン画像、N/2枚のオフ画像の順にN枚のオフ画像およびN枚のオン画像を撮像する「撮像処理」を実行する(ステップS605)。かかるステップS605では、上記の実施例1で説明した撮像処理(図9参照)と同様の処理を実行させることができる。
その後、算出部21hは、N組のオフ画像およびオン画像のペアを決定した上で各ペアのオフ画像およびオン画像からN枚の差分画像を算出する(ステップS606)。その上で、算出部21hは、ステップS606で算出されたN枚の差分画像を画像記憶部21eへ格納する(ステップS607)。
続いて、積算部21jは、画像記憶部21eに記憶されたN枚の差分画像の間で画素値を積算することによってN枚の差分画像から1枚の積算画像を生成する(ステップS608)。その後、積算部21jは、ステップS608で生成された積算画像を画像記憶部21eに格納する(ステップS609)。そして、撮像装置21は、通信部21dを介して、積算画像を認証装置22へ転送する(ステップS610)。
その後、認証装置22から撮像終了指示が通知されるまで(ステップS611No)、上記のステップS604〜ステップS610までの処理を繰り返し実行し、撮像終了指示が通知されると(ステップS611Yes)、撮像装置21は、処理を終了する。
一方、認証装置22は、ステップS610で転送された積算画像を記憶部22bへ格納する(ステップS612)。そして、認証部22hは、ステップS612で記憶部22bに記憶された積算画像から特徴量を抽出する(ステップS613)。
そして、認証部22hは、ステップS613で利用者の積算画像から抽出された特徴量と、記憶部22bに記憶された各登録画像の特徴量との間で類似度Sを算出する(ステップS614)。
ここで、認証部22hは、類似度Sが所定の閾値以上である登録画像が存在するか否かを判定する(ステップS615)。このとき、類似度Sが閾値以上である登録画像が存在しない場合(ステップS615No)には、リトライ制御部22jは、リトライ回数Rをインクリメントし(ステップS616)、リトライ回数Rが所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS617)。そして、リトライ回数Rが所定の閾値以上になるまで(ステップS617No)、認証装置22は、上記のステップS612〜ステップS616までの処理を繰り返し実行する。
その後、類似度Sが閾値以上である登録画像が存在する場合(ステップS615Yes)、あるいはリトライ回数Rが閾値以上である(ステップS617Yes)には、次のような処理を実行する。すなわち、認証部22hは、撮像終了指示を撮像装置21へ通知し(ステップS618)、認証成功または認証失敗の認証結果を撮像装置21や図示しない解錠装置等へ出力し(ステップS619)、処理を終了する。
[実施例2の効果]
上述してきたように、本実施例に係る顔認証システム20は、上記の実施例1と同様に、N枚のオン画像を撮像する前後で照明部11bをオフ状態にしてオフ画像を撮像する。このため、本実施例に係る顔認証システム20では、照明をオン状態からオフ状態に切り換えたり、オフ状態からオン状態へ切り換えたりする頻度を低減できるので、空読みの回数や時間が低減できる結果、撮像の待機時間を削減できる。したがって、本実施例に係る顔認証システム20においても、撮像時間を短縮できる。
さらに、本実施例に係る顔認証システム20では、オフ画像およびオン画像の差分を算出する処理、差分画像を積算する処理などが撮像装置21によって実行される。このため、本実施例に係る顔認証システム20によれば、撮像装置21から認証装置22へN枚のオフ画像およびN枚のオン画像を転送せずとも1枚の積算画像を転送すればよい。このため、撮像装置21と認証装置22との間の通信トラフィックを低減できる。したがって、例えば、撮像装置21と認証装置22との間を結ぶネットワークの通信の負荷を低減できる結果、高速な認証処理を実現することが可能となる。
また、本実施例に係る顔認証システム20では、撮像時間が短縮されるので、撮像レートが低く撮像間隔が長い撮像素子を用いても撮像時間の長期化を抑制することが可能となる。それゆえ、安価な撮像素子を採用することができるので、コストを低減することが可能となる。
また、撮影シーケンスの中央にオン画像を連続して撮影することによって、外光や被写体の変動の影響を低減することができる。これは、オフ画像よりオン画像の方が一般的に輝度値が高い為、変動の影響をより強く受ける。このオン画像を撮影シーケンスの中央で連続して撮影する結果、変動の影響をより低減することが出来る。
なお、本実施例では、一例として、認証装置22によって出力される認証結果に応じて入退室を許可または不許可とする入退室管理に用いる場合を例示したが、他の用途にも用いることもできる。例えば、認証結果に応じてパーソナルコンピュータ等の情報処理装置のログインを許可または不許可とするログイン管理を行う場合にも上記の顔認証システム20を適用できる。
さて、上記の実施例2では、認証装置22に積算画像を用いて顔認証を実行させる場合を例示したが、顔認証に限らず物体の材質判定を実行させてもかまわない。そこで、本実施例では、判定装置32に積算画像を用いて物体の材質判定を実行させる場合について説明する。
[材質判定システムの構成]
図13は、実施例3に係る材質判定システムに含まれる各装置の機能的構成を示すブロック図である。図13に示す材質判定システム30は、照明部31bAを用いて生成される物体の積算画像と、照明部31bBを用いて生成される物体の積算画像とを比較することによって物体の材質判定を実行するものである。なお、本実施例では、一例として、物体が物質αであるか物質βであるかの判定に材質判定を用いる場合を想定して以下の説明を行う。
図13に示すように、材質判定システム30には、撮像装置31と、判定装置32とが収容される。このうち、撮像装置31は、一例として、材質を判定させたい物体を撮像できるように、材質を判定させたい物体を撮像範囲に収めることができる位置に設置される。一方、判定装置32は、一例として、複数の撮像装置31と接続されたサーバ装置として実装することもできるし、材質判定を実行する機能を撮像装置31へ組み込んで実装することによってスタンドアローンで材質判定を実行させることもできる。
[撮像装置31の構成]
まず、本実施例に係る撮像装置31の機能的構成について説明する。図13に示す撮像装置31は、図10に示した撮像装置21に比べて、センサ部21a、照明部21b、撮像素子21c、通信部21d、画像記憶部21e、撮像制御部21f、決定部21g、算出部21h及び積算部21jの代わりに、次のような機能部を有する。すなわち、撮像装置31は、センサ部31a、照明部31bA、照明部31bB、撮像素子31c、通信部31d、画像記憶部31e、撮像制御部31f、決定部31g、算出部31hおよび積算部31jを有する。
これらセンサ部31a、照明部31b、撮像素子31c、通信部31d、画像記憶部31e、撮像制御部31f、決定部31g、算出部31hおよび積算部31jは、図10に示した各機能部との間で基本となる機能は同一である。そのため、以下では相違点に絞って説明を行う。
このうち、センサ部31aは、図10に示したセンサ部21aに比べて、材質を判定させたい物体を検知する点が異なる。このため、センサ部31aは、一例として、材質を判定させたい物体の設置範囲、例えば撮像装置31から半径1m以内の領域を監視する。そして、センサ部31aは、当該設置範囲に存在する物体を検知した場合に、設置範囲への物体の設置を後述の撮像制御部31fへ通知する。
照明部31bAは、図10に示した照明部21bに比べて、材質を判定させたい物体に光を照射する点が異なる。このため、照明部31bAは、センサ部31aによって検知がなされる設置範囲に存在する物体の判定部位、例えば物体の中央部分を照射できる位置に設置される。このとき、照明部31bAが指向性を有する場合には、設置範囲で物体が存在する位置に合わせて照明光を照射する方向を調整できる機構部を実装することもできる。なお、以下では、照明部31bAは、波長がλである照明Aを光源として採用するものと想定して説明する。
照明部31bBは、照明部31bAに比べて、光源の波長が照明部31bAより長い点が異なる。なお、以下では、照明部31bBは、波長がλより長いλである照明Bを光源として採用するものと想定して説明する。
撮像素子31cは、図10に示した撮像素子21cに比べて、設置範囲に所在する物体が図示しないレンズを介して結像可能な位置に設置される点が異なる。このとき、撮像素子31cに物体の判定部位が結像するように、設置範囲の中で物体が存在する位置に合わせて撮像装置31の画角を調節する機構部をさらに有することとしてもよい。かかる撮像素子31cによって撮像された画像は、後述の撮像制御部31fによって画像記憶部31eへ保存される。
通信部31dは、図10に示した通信部21dに比べて、他の装置、例えば判定装置32との間で授受されるデータの内容が異なる。例えば、通信部31dは、後述する積算部31jが生成する照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれの積算画像を判定装置32へ転送する。
画像記憶部31eは、図10に示した画像記憶部21eに比べて、保存されるデータの内容が異なる。上述のように、本実施例では、撮像装置31側でオフ画像および照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれのオン画像の撮像、差分画像の算出および積算画像の生成が実行される。このため、画像記憶部31eには、撮像素子31cから得られたオフ画像や照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれのオン画像などの原画像、差分画像および積算画像が保存されることになる。
撮像制御部31fは、図10に示した撮像制御部21fに比べて、照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれのオン画像を撮像する点が異なる。一例として、撮像制御部31fは、照明部31bAをオフ状態に照明部31bBをオン状態にしてN枚の照明部31bBのオン画像を撮像する前後で照明部31bAをオン状態に照明部31bBをオフ状態にしてN枚の照明部31bAのオン画像を撮像する。さらに、撮像制御部31fは、照明部31bAをオン状態に照明部31bBをオフ状態にしてN枚の照明部31bAのオン画像を撮像する前後で照明部31bAおよび照明部31bBをオフ状態にして2*N枚のオフ画像を撮像する。例えば、撮像制御部31fは、照明部31bAおよび照明部31bBをオフ状態にしてN枚のオフ画像を撮像した後に、照明部31bAをオン状態にしてN/2枚の照明部31bAのオン画像を撮像する。その後、撮像制御部31fは、照明部31bAをオフ状態に照明部31bBをオン状態にしてN枚の照明部31bBのオン画像を撮像する。続いて、撮像制御部31fは、照明部31bBをオフ状態に照明部31bAをオン状態にしてN/2枚の照明部31bAのオン画像を撮像し、その後、照明部31bAおよび照明部31bBをオフ状態にしてN枚のオフ画像を撮像する。
図14は、撮像シーケンスの一例を示す図である。図14には、分割数Nが「4」である場合の撮像シーケンスが例示されている。図14に示すように、撮像制御部31fは、時刻H0から時刻H4までの区間で照明部31bAおよび照明部31bBをオフ状態とし、時刻H1、時刻H2、時刻H3の時点でシャッターを一時的に閉じる。このようにして、撮像制御部31fは、区間「H0〜H1」における露光で得られたオフ画像aA1、区間「H1〜H2」における露光で得られたオフ画像aA2、区間「H2〜H3」における露光で得られたオフ画像aB1、区間「H3〜H4」における露光で得られたオフ画像aB2の順に画像記憶部31eへ読み込まれる。その後、撮像制御部31fは、時刻H4の時点で照明部31bAをオフ状態からオン状態へ切り換える。このとき、撮像制御部31fは、オフ状態からオン状態への切り換えが時刻H4から時刻H5までかかるとの想定の下、区間「H4〜H5」における露光で得られる画像を画像記憶部31eに空読みさせる。
その後、撮像制御部31fは、時刻H5から時刻H7までの区間で照明部31bAをオン状態とし、時刻H6の時点でシャッターを一時的に閉じる。この結果、区間「H5〜H6」における露光で得られたオン画像bA1、区間「H6〜H7」における露光で得られたオン画像bA2の順に画像記憶部31eへ読み込まれる。その後、撮像制御部31fは、時刻H7の時点で照明部31bAをオン状態からオフ状態へ切り換え、照明部Bをオフ状態からオン状態へ切り換える。そして、撮像制御部31fは、区間「H7〜H8」における露光で得られる画像を画像記憶部31eに空読みさせる。その後、撮像制御部31fは、時刻H8から時刻H12までの区間で照明部31bBをオン状態とし、時刻H9、時刻H10、時刻H11の時点でシャッターを一時的に閉じる。このようにして、撮像制御部31fは、区間「H8〜H9」における露光で得られたオン画像bB1、区間「H9〜H10」における露光で得られたオン画像bB2、区間「H10〜H11」における露光で得られたオン画像bB3、区間「H11〜H12」における露光で得られたオン画像bB4の順に画像記憶部31eに読み込ませる。その後、撮像制御部31fは、時刻H12の時点で照明部31bAをオフ状態からオン状態へ切り換え、照明部Bをオン状態からオフ状態へ切り換える。そして、撮像制御部31fは、区間「H12〜H13」における露光で得られる画像を画像記憶部31eに空読みさせる。
その後、撮像制御部31fは、時刻H13から時刻H15までの区間で照明部31bAをオン状態とし、時刻H14の時点でシャッターを一時的に閉じる。この結果、区間「H13〜H14」における露光で得られたオン画像bA3、区間「H14〜H15」における露光で得られたオン画像bA4の順に画像記憶部31eへ読み込まれる。その後、撮像制御部31fは、時刻H15の時点で照明部31bAをオン状態からオフ状態へ切り換える。そして、撮像制御部31fは、区間「H15〜H16」における露光で得られる画像を画像記憶部31eに空読みさせる。その後、撮像制御部31fは、時刻H16から時刻H20までの区間で照明部31bAおよび照明部31bBをオフ状態とし、時刻H17、時刻H18、時刻H19の時点でシャッターを一時的に閉じる。このようにして、撮像制御部31fは、区間「H16〜H17」における露光で得られたオフ画像aB3、区間「H17〜H18」における露光で得られたオフ画像aB4、区間「H18〜H19」における露光で得られたオフ画像aA3、区間「H19〜H20」における露光で得られたオフ画像aA4の順に画像記憶部31eに読み込ませる。
決定部31gは、図10に示した決定部21gに比べて、外光の強さと分割数が対応付けられた情報を用いて分割数を決定する点が異なる。一態様としては、決定部31gは、後述する情報記憶部31mが記憶する外光の強さを表す指標である出力電流と分割数とが対応付けられた情報を用いて分割数Nを決定する。図15は、出力電流と分割数とが対応付けられた情報の一例を示す図である。例えば、決定部31gは、後述する測定部31kによって測定された出力電流が35mAである場合に、分割数Nを「4」に決定する。なお、白とびの発生を抑制するために、決定部31gは、分割数Nを決定する際には最適な露出時間が最も長い照明を用いて分割数Nを決定する。例えば、決定部31gは、照明部31bBの光が照明部31bAの光より最適な露出時間が長い場合には、測定部31kに照明部31bBの光を用いて出力電流を測定させて分割数Nを決定する。このようにして決定された分割数Nおよび露出時間Eを含む撮像指示が撮像制御部11fへ出力される。
算出部31hは、図10に示した算出部21hに比べて、照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれの差分画像を算出する点が異なる。このため、図14の例で言えば、算出部31hは、オフ画像aA1及びオン画像bA1をペアとし、オフ画像aA2及びオン画像bA2をペアとし、オフ画像aA3及びオン画像bA3をペアとし、オフ画像aA4及びオン画像bA4をペアとし、4組のペアを決定する。その上で、算出部31hは、オフ画像aA1及びオン画像bA1の間で互いの画素の画素値の差を算出することによって照明部31bAの差分画像A1を算出する。同様に、算出部31hは、オフ画像aA2及びオン画像bA2から差分画像A2を算出し、オフ画像aA3及びオン画像bA3から差分画像A3を算出し、オフ画像aA4及びオン画像bA4から差分画像A4を算出する。
また、算出部31hは、オフ画像aB1及びオン画像bB1をペアとし、オフ画像aB2及びオン画像bB2をペアとし、オフ画像aB3及びオン画像bB3をペアとし、オフ画像aB4及びオン画像bB4をペアとし、4組のペアを決定する。その上で、算出部31hは、オフ画像aB1及びオン画像bB1の間で互いの画素の画素値の差を算出することによって照明部31bBの差分画像B1を算出する。同様に、算出部31hは、オフ画像aB2及びオン画像bB2から差分画像B2を算出し、オフ画像aB3及びオン画像bB3から差分画像B3を算出し、オフ画像aB4及びオン画像bB4から差分画像B4を算出する。これによって、算出部31hは、照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれのN枚の差分画像を算出する。その後、算出部31hは、照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれのN枚の差分画像を画像記憶部32eへ保存する。
積算部31jは、図10に示した積算部31jに比べて、照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれの積算画像を生成する点が異なる。
また、撮像装置31は、測定部31kおよび情報記憶部31mをさらに有する。このうち、測定部31kは、外光の強さを測定する処理部である。一態様としては、測定部31kは、照明の光が測定部31kに照射されることによって光起電力効果により起電力が発生して得られる出力電流を外光の強さの指標として測定する。なお、照明の波長によって照明の光の強さや撮像素子の感度は異なるので、最適な露出時間は照明ごとに異なる。また、最適な露出時間が長い照明の方が最適な露出時間が短い照明より白とびが発生する確率が高い。したがって、測定部31kは、白とびの発生を抑制するために、測定する光の波長を最適な露出時間が最も長い光の波長に設定しておく。かかる測定部31kの一態様としては、フォトダイオードやフォトトランジスタなどの検出器が挙げられる。
情報記憶部31mは、外光の強さと分割数とが対応付けられた情報を記憶する記憶デバイスである。一例としては、情報記憶部31mには、測定部31kによって測定された出力電流と分割数とが対応付けられた情報が予め保存される。なお、外光の強さと分割数とが対応付けられた情報は、実験などによって得られた値を予め設定する。図15の例では、出力電流の数値幅に対応する分割数の値が同一行に並べられた表形式の情報である。他の一例としては、情報記憶部31mは、出力電流が測定部31kに測定された場合に、測定された出力電流の値に対応付けられた分割数の情報を読み出すためにアクセスされる。
[判定装置32の構成]
続いて、本実施例に係る判定装置32の機能的構成について説明する。図13に示す判定装置32は、図10に示した認証装置22に比べて、判定装置32は、通信部22aおよび記憶部22bの代わりに、通信部32aおよび記憶部32bを有する。
これら通信部32aおよび記憶部32bは、図10に示した各機能部との間で基本となる機能は同一である。そのため、以下では相違点に絞って説明を行う。
このうち、通信部32aは、図10に示した通信部22aに比べて、他の装置、例えば撮像装置31との間で授受されるデータの内容が異なる。例えば、通信部32aは、撮像装置31から照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれの積算画像を受信する。
記憶部32bは、図10に示した記憶部22bに比べて、保存されるデータの内容が異なる。上述のように、本実施例では、撮像装置31から判定装置31へ照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれの積算画像が転送される。このため、一例としては、記憶部32bには、撮像装置31から照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれの積算画像が転送された場合に、照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれの積算画像が保存されることになる。他の一例としては、記憶部32bは、材質判定が実行される場合に、照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれの積算画像を参照するために後述の判定部32cによってアクセスされる。
また、判定装置31は、判定部32cをさらに有する。判定部32cは、撮像装置31によって生成された積算画像を用いて、物体の材質を判定する処理部である。一態様としては、判定部32cは、照明部31bAの積算画像である画像Aと照明部31bBの積算画像である画像Bとの間で輝度値の比を算出して物体の材質を判定する。図16は、異なる物質における波長と反射率の関係の一例を示すグラフである。図16が示すように、照射する光の波長によって物質の反射率は異なる。そのため、波長がλの照明部31bAおよび波長がλの照明部31bBの光を物体に照射して撮像した画像の輝度値を比較することによって物体の材質を判定することができる。例えば、判定部32cは、撮像装置31で生成された積算画像の判定領域Dを設定する。そして、判定部32cは、判定領域D内の各点P(x、y)に対して画像Aの座標(x、y)における輝度値であるIA(x、y)と画像Bの座標(x、y)における輝度値であるIB(x、y)の比R(x、y)=IA(x、y)/IB(x、y)を算出する。その後、判定部32cは、算出された画像Aと画像Bの輝度値の比R(x、y)が所定の閾値未満か否かを判定する。ここで、判定部32cは、R(x、y)が所定の閾値未満である場合には、物体を物質αと判定する。一方、判定部32cは、R(x、y)が所定の閾値以上の場合には、物体を物質βと判定する。
[処理の流れ]
続いて、本実施例に係る材質判定システム30の処理の流れについて説明する。なお、ここでは、材質判定システム30によって実行される(1)判定処理を説明した後に、判定処理に含まれる(2)分割数決定処理および(3)撮像処理をさらに詳細に説明する。
(1)判定処理
図17は、実施例3に係る判定処理の手順を示すフローチャートである。この判定処理は、センサ部31aによって設置範囲に物体の存在が検知された場合に、処理が起動される。図17に示すように、センサ部31aによって設置範囲内に物体が検知されると(ステップS801)、決定部31gは、露出時間Eを分割する分割数Nを決定する「分割数決定処理」を実行する(ステップS802)。
その後、撮影制御部31fは、決定部31gによって決定された分割数Nなどの撮像パラメータを含む撮像指示に基づいてN枚のオフ画像、N/2枚の照明部31bAのオン画像、N枚の照明部31bBのオン画像の順に撮像する。続いて、撮影制御部31fは、N/2枚の照明部31bAのオン画像、N枚のオフ画像の順に撮像する。このようにして、撮影制御部31fは、2*N枚のオフ画像と照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれのN枚のオン画像とを撮像する「撮像処理」を実行する(ステップS803)。
そして、算出部31hは、照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれのN組のオフ画像およびオン画像のペアを決定した上で各ペアのオフ画像およびオン画像から照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれのN枚の差分画像を算出する(ステップS804)。その上で、算出部31hは、ステップS804で算出された照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれのN枚の差分画像を画像記憶部31eへ格納する(ステップS805)。
その後、積算部31jは、画像記憶部31eに記憶された照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれのN枚の差分画像の間で画素値を積算する。これによって、積算部31jは、照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれのN枚の差分画像から照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれ1枚の積算画像を生成する(ステップS806)。続いて、積算部31jは、ステップS806で生成された積算画像を画像記憶部31eに格納する(ステップS807)。そして、撮像装置31は、通信部31dを介して、照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれの積算画像を判定装置32へ転送する(ステップS808)。
続いて、判定装置32は、照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれの積算画像を記憶部32bへ格納する(ステップS809)。その後、判定部32cは、ステップS809で記憶部32bに記憶された照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれの積算画像から輝度値の比Rを算出する(ステップS810)。
ここで、輝度値の比Rが所定の閾値以上である場合(ステップS811Yes)には、判定部32cは、物体は物質βであると判定し(ステップS812)、処理を終了する。一方、輝度値の比Rが所定の閾値未満である場合(ステップS811No)には、物体は物質αであると判定し(ステップS813)、処理を終了する。
(2)分割数決定処理
図18は、実施例3に係る分割数決定処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図17に示した判定処理においてステップS801の処理が実行された場合、すなわちセンサ部31aが物体を検知した場合に処理を起動する。
図18に示すように、測定部31kは、出力電流を測定する(ステップS901)。続いて、決定部31gは、出力電流と分割数とが対応付けられた情報である対応付け情報を参照して測定部で測定された出力電流の値から分割数Nを決定する(ステップS902)。その後、決定部31gは、決定した分割数Nを含む撮像指示を撮像制御部31fへ出力し(ステップS903)、処理を終了する。
(3)撮像処理
図19は、実施例3に係る撮像処理の手順を示すフローチャートである。この撮像処理は、決定部31gから撮像指示を受け付けた場合に処理を起動する。
図19に示すように、撮像制御部31fは、露出時間Eを分割数Nで除算することによって画像1枚あたりの露出時間を指す単位露出時間E´を算出する(ステップS1001)。
そして、撮像制御部31fは、照明部31bAおよび照明部31bBをオフ状態にしてN枚のオフ画像を撮像する(ステップS1002)。続いて、撮像制御部31fは、照明部31bAをオン状態に照明部31bBをオフ状態してN/2枚の照明部31bAのオン画像を撮像する(ステップS1003)。その後、撮像制御部31fは、照明部31bAをオフ状態に照明部31bBをオン状態にしてN枚の照明部31bBのオン画像を撮像する(ステップS1004)。続いて、撮像制御部31fは、照明部31bAをオン状態に照明部31bBをオフ状態にしてN/2枚の照明部31bAのオン画像を撮像する(ステップS1005)。その後、撮像制御部31fは、照明部31bAおよび照明部31bBをオフ状態にしてN枚のオフ画像を撮像する(ステップS1006)。
最後に、撮像制御部31fは、ステップS1002〜ステップS1006までの処理で得られた照明部31bAおよび照明部31bBそれぞれのN枚のオフ画像およびN枚のオン画像を画像記憶部31eに格納し(ステップS1007)、処理を終了する。
[実施例3の効果]
上述してきたように、本実施例に係る材質判定システム30は、オン画像を撮像する前後でオフ画像を撮像する。このため、本実施例に係る材質判定システム30では、照明をオン状態からオフ状態に切り換えたり、オフ状態からオン状態へ切り換えたりする頻度を低減できるので、空読みの回数や時間が低減できる結果、撮像の待機時間を削減できる。したがって、本実施例に係る材質判定システム30によれば、撮像時間を短縮できる。
さらに、本実施例に係る材質判定システム30では、出力電流を測定する装置および出力電流と分割数とが対応付けされた情報を用いて分割数を決定する。このため、本実施例に係る材質判定システム30によれば、分割数を決定する処理を簡素化できるので、撮像時間を短縮することが可能となる。一例としては、分割数を決定する際のオン画像の撮像や外光評価値の算出を省略できるので、撮像時間を短縮できる。他の一例としては、外光が所定の閾値未満である場合には、分割数を0として設定することによって差分画像を算出する処理および積算画像を生成する処理を省略できるので、撮像時間を短縮できる。
また、本実施例に係る材質判定システム30では、撮像時間が短縮されるので、撮像レートが低く撮像間隔が長い撮像素子を用いても撮像時間の長期化を抑制することが可能となる。それゆえ、安価な撮像素子を採用することができるので、コストを低減することが可能となる。
また、撮影シーケンスの中央にオン画像を連続して撮影することによって、外光や被写体の変動の影響を低減することができる。これは、オフ画像よりオン画像の方が一般的に輝度値が高い為、変動の影響をより強く受ける。このオン画像を撮影シーケンスの中央で連続して撮影する結果、変動の影響をより低減することが出来る。
また、本実施例に係る材質判定システム30では、最適な露出時間が最も長い照明に基づいて分割数を決定しているので、白とびの発生を抑制することができる。それゆえ、判定精度を高めることが可能となる。
また、本実施例に係る材質判定システム30では、最適な露出時間が最も長い照明の撮像を撮像シーケンスの順番の中央に配置して撮像する。このため、本実施例に係る材質判定システム30では、最も情報量が多い画像の撮像が撮像シーケンスの順番の中央に配置されるので、物体の位置の変化や外光の強さの変化などの変動の影響を低減することが可能となる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[認証対象の種類]
上記の実施例2では、生体認証として顔認証が実行される場合を採用して例示したが、認証部位は顔に限らず、指紋や手のひらの静脈などの他の生体情報を用いることもできる。例えば、手のひら静脈認証は、人体への透過性が高い近赤外線の照明を用いて被写体である手のひらを照射して反射光を撮像装置で撮像する。そして、撮像装置で撮像した皮下の静脈パターンを認証特徴として個人を認証する。なお、手のひら静脈認証は、通常は目に見えない静脈パターンを認証に用いるので、認証特徴が漏洩する危険性が低い。それゆえ、例えば、銀行ATMなど高セキュリティ分野を中心に個人認証技術として採用することができる。また、手のひら静脈では被写体とセンサが触れない非接触で認証するので、撮影時間が長くなるほど利用者が手をかざす時間も長くなり利便性が低下する。このため、撮像時間を短縮することによって利便性を向上させることが可能となる。
[画像生成の並列処理]
上記の実施例2〜3では、オフ画像およびオン画像の生成、差分画像の生成、積算画像の生成の順番で実行する方法を採用して例示したが、これらの画像の生成を並列して実行する方法を採用することもできる。例えば、オフ画像とオン画像がそれぞれ1枚ずつ生成され次第差分画像を生成する処理を開始し、差分画像が2枚生成され次第逐次差分画像を積算する処理を開始して積算画像を生成してもよい。これによって、オフ画像およびオン画像の生成、差分画像の生成、積算画像の生成においてそれぞれの画像の生成処理が完了するまで待機することなく並列して処理されるので、撮像時間を短縮できる。
[分割数決定処理の応用例]
上記の実施例1〜3では、差分画像の算出に使用するオン画像とは別に分割数を決定するためのオン画像を撮像して分割数を決定する方法を採用して例示したが、差分画像の算出に使用するオン画像を用いて分割数を決定してもよい。例えば、分割数を決定する際に使用するオン画像は、N/2枚のオフ画像を撮像し、その後に撮像するN枚のオン画像としてもよい。
図20は、分割数決定処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、一例として、実施例2に差分画像の算出に使用するオン画像を用いて分割数を決定する方法を適用した場合を説明する。図20に示す分割数決定処理は、図12に示すように出入口の通行範囲で利用者が検知されると処理が起動される。図20に示すように、決定部21gは、分割数Nを初期値Nに設定する(ステップS701)。続いて、決定部21gは、露出時間Eおよび分割数Nから算出されるE/Nを単位露出時間E´に設定する(ステップS702)。
その上で、決定部21gは、単位露出時間E´にしたがってN/2枚のオフ画像を撮像制御部21fに撮像させる(ステップS703)。続いて、N枚のオン画像を撮像制御部21fに撮像させる(ステップS704)。その後、決定部21gは、ステップS704で撮像させたオン画像から外光評価値Exを算出する(ステップS705)。そして、決定部21gは、外光評価値Exが所定の閾値Th未満であるか否かを判定する(ステップS706)。
ここで、外光評価値Exが所定の閾値Th以上である場合(ステップS706No)には、決定部21gは、分割数Nを変更前よりも大きい値、例えば変更前の分割数の2倍に再設定する(ステップS707)。そして、上記のステップS702の処理へ移行し、外光評価値Exが上記の閾値Th未満になるまで分割数の再設定、単位露光時間E´の設定、オフ画像の撮像、オン画像の撮像、外光評価値Exの算出を繰り返し実行する。一方、外光評価値Exが所定の閾値Th未満である場合(ステップS706Yes)には、決定部21gは、ステップS701またはステップS707で設定していた分割数Nを撮像制御部21fへ出力し(ステップS708)、処理を終了する。分割数決定処理が終了すると、撮像装置21は、図12に示すステップS605以降の処理を実行する。
このとき、撮像制御部21fに撮像させた差分画像の算出に使用するN枚のオン画像を用いて分割数を決定するので、差分画像の算出には使用しない分割数を決定するためのオン画像を撮像せずに済む。そのため、オン画像を撮像する回数が減るので、撮像時間を短縮できる。
なお、上記の例では差分画像の算出に使用するオン画像を用いて分割数を決定する方法を実施例2に採用する場合を例示したが、実施例2に限らず実施例1または実施例3に採用してもかまわない。
[連続撮像]
上記の実施例1〜3では、N枚のオフ画像およびN枚のオン画像を撮像する方法を例示したが、N枚のオフ画像およびN枚のオン画像を連続して撮像してもよい。図21は撮像シーケンスの一例を示す図である。図21には、分割数Nが「4」である場合の撮像を繰り返し実行した撮像シーケンスが例示されている。以下、実施例2に連続撮像を適用した例を説明する。図21に示すように、撮像制御部21fは、時刻M0から時刻M2までの区間で照明部21bをオフ状態とし、時刻M1の時点でシャッターを一時的に閉じる。このようにして、撮像制御部21fは、区間「M0〜M1」における露光で得られたオフ画像c1を画像記憶部21eに読み込ませた後に、区間「M1〜M2」における露光で得られたオフ画像c2を画像記憶部21eに読み込ませる。その後、撮像制御部21fは、時刻M2の時点で照明部21bをオフ状態からオン状態へ切り換える。このとき、オフ状態からオン状態への切り換えが完了するには、一定の時間が掛かる。このため、撮像制御部21fは、オフ状態からオン状態への切り換えが時刻M2から時刻M3までかかるとの想定の下、区間「M2〜M3」における露光で得られる画像を画像記憶部21eに空読みさせる。かかる空読みは、オン状態への切り換えが完了していない状態またはオフ状態への切り換えが完了していない状態で得られた画像が認証に使用されないためになされる。
その後、撮像制御部21fは、時刻M3から時刻M7までの区間で照明部をオン状態とし、時刻M4、時刻M5、時刻M6の時点でシャッターを一時的に閉じる。この結果、区間「M3〜M4」における露光で得られたオン画像d1、区間「M4〜M5」における露光で得られたオン画像d2、区間「M5〜M6」における露光で得られたオン画像d3、区間「M6〜M7」における露光で得られたオン画像d4の順に画像記憶部21eへ読み込まれる。その後、撮像制御部21fは、時刻M7の時点で照明部21bをオン状態からオフ状態へ切り換える。そして、撮像制御部21fは、区間「M7〜M8」における露光で得られる画像を画像記憶部21eに空読みさせる。その後、撮像制御部21fは、時刻M8から時刻M10までの区間で照明部21bをオフ状態とし、時刻M9、時刻M10の時点でシャッターを一時的に閉じる。このようにして、撮像制御部21fは、区間「M8〜M9」における露光で得られたオフ画像c3を画像記憶部21eに読み込ませた後に、区間「M9〜M10」における露光で得られたオフ画像c4を画像記憶部21eに読み込ませる。以上の処理を撮像終了指示が通知されるまで繰り返し実行する。その後、撮像制御部21fは、画像記憶部21eにN枚のオフ画像およびN枚のオン画像が保存された場合に、後述の算出部21hに差分画像の算出を指示する。
なお、上記の例では連続撮像を実施例2に採用する場合を例示したが、実施例2に限らず実施例1または実施例3に採用してもかまわない。
算出部は、ここでは、前回の差分画像の算出に用いられたオフ画像または次回の差分画像の算出に用いるオフ画像が今回の差分画像の算出に用いるオフ画像よりも今回の差分画像の算出に使用するオン画像と類似した条件で撮像されたと判定された場合に、前回の差分画像の算出に使用したオフ画像または次回の差分画像の算出に使用するオフ画像を用いて今回の差分画像を算出してもよい。
例えば、図21の例で言えば、算出部は、オン画像d5〜d8を用いて差分画像を算出する場合に、オフ画像c3〜c6(図21中の選択肢1)、オフ画像c4〜c7(図21中の選択肢2)、オフ画像c5〜c8(図21中の選択肢3)またはオフ画像c6〜c9(図21中の選択肢4)をペアとして差分画像を算出してもよい。具体的には、例えば、算出部は、図21中の選択肢2の場合に、オフ画像c4及びオン画像d5をペアとし、オフ画像c5及びオン画像d6をペアとし、オフ画像c6及びオン画像d7をペアとし、オフ画像c7及びオン画像d8をペアとし、4組のペアを決定する。その上で、算出部は、オフ画像c4及びオン画像d5の間で互いの画素の画素値の差を算出することによって差分画像cd1を算出する。同様に、算出部は、オフ画像c5及びオン画像d6から差分画像cd2を算出し、オフ画像c6及びオン画像d7から差分画像cd3を算出し、オフ画像c7及びオン画像d8から差分画像cd4を算出する。このように、オン画像を前回の差分画像の算出に用いられたオフ画像または次回の差分画像の算出に用いるオフ画像とペアにすることによってオン画像と類似した条件で撮像されたオフ画像をペアにすることができる。これによって、被写体の位置の変化や外光の強さの変化の影響を低減できる。
[分布形状が異なる照明を用いた材質判定]
上記の実施例3では、波長が異なる照明を採用して例示したが、分布形状が異なる照明を採用することもできる。例えば、照明にレンズを設置して光を絞ったスポット光を照射する照明を採用してもよい。スポット光を照射することによって被写体までの距離を測定することが可能となる。そのため、判定精度を高めることが可能となる。
[撮像処理プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図22を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する撮像処理プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図22は、実施例1〜3に係る撮像処理プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。図22に示すように、コンピュータ100は、操作部110aと、スピーカ110bと、カメラ110cと、ディスプレイ120と、通信部130とを有する。さらに、このコンピュータ100は、CPU150と、ROM160と、HDD170と、RAM180とを有する。これら110〜180の各部はバス140を介して接続される。
HDD170には、図22に示すように、上記の実施例1で示した撮像制御部11f、決定部12d、算出部12e、積算部12f及び認証部12gと同様の機能を発揮する撮像処理プログラム170aが予め記憶される。この撮像処理プログラム170aについては、図1に示した撮像制御部11f、決定部12d、算出部12e、積算部12f及び認証部12gの各構成要素と同様、適宜統合又は分離しても良い。また、撮像処理プログラム170aについては、図10に示した撮像制御部21f、決定部21g、算出部21h、積算部21j及び認証部22hの各構成要素と同様、適宜統合又は分散しても良い。また、撮像処理プログラム170aについては、図13に示した撮像制御部31f、決定部31g、算出部31h、積算部31j及び判定部32cの各構成要素と同様、適宜統合又は分散しても良い。すなわち、HDD170に格納される各データは、常に全てのデータがHDD170に格納される必要はなく、処理に必要なデータのみがHDD170に格納されれば良い。
そして、CPU150が、撮像処理プログラム170aをHDD170から読み出してRAM180に展開する。これによって、図22に示すように、撮像処理プログラム170aは、撮像処理プロセス180aとして機能する。この撮像処理プロセス180aは、HDD170から読み出した各種データを適宜RAM180上の自身に割り当てられた領域に展開し、この展開した各種データに基づいて各種処理を実行する。なお、撮像処理プロセス180aは、図1に示した撮像制御部11f、決定部12d、算出部12e、積算部12f及び認証部12gにて実行される処理、例えば図7に示す処理を含む。また、撮像処理プロセス180aは、図10に示した撮像制御部21f、決定部21g、算出部21h、積算部21j及び認証部22hにて実行される処理、例えば図12に示す処理を含む。また、撮像処理プロセス180aは、図13に示した撮像制御部31f、決定部31g、算出部31h、積算部31j及び判定部32cにて実行される処理、例えば図17に示す処理を含む。なお、CPU150上で仮想的に実現される各処理部は、常に全ての処理部がCPU150上で動作する必要はなく、処理に必要な処理部のみが仮想的に実現されれば良い。
なお、上記の撮像処理プログラム170aについては、必ずしも最初からHDD170やROM160に記憶させておく必要はない。例えば、コンピュータ100に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。そして、コンピュータ100がこれらの可搬用の物理媒体から各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ100がこれらから各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)被写体に光を照射する照明を有する撮像装置による撮像方法において、
前記照明を消灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオフ画像を生成する処理を第一の回数連続して行い、
前記照明を点灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオン画像を生成する処理を第二の回数連続して行い、
前記照明を消灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオフ画像を生成する処理を第一の回数連続して行い、
生成された前記オン画像の各々について、該オン画像と、生成された前記オフ画像のうち該オン画像に対応するオフ画像との差分画像を算出し、
算出された各々の前記差分画像を積算する
処理を実行することを特徴とする撮像方法。
(付記2)前記第二の回数は、前記第一の回数の2倍であることを特徴とする付記1に記載の撮像方法。
(付記3)前記差分画像を算出する処理として、
前記オン画像及び前記オフ画像の間で生成された時刻が早い順にオン画像およびオフ画像のペアを決定し、
前記ペアのオン画像およびオフ画像ごとに前記差分画像を算出する処理を実行することを特徴とする付記1または付記2に記載の撮像方法。
(付記4)前記オン画像から当該オン画像内の外光の強度を表す外光評価値を算出し、
前記外光評価値に基づいて前記第一の回数および前記第二の回数を決定する処理をさらに実行することを特徴とする付記1〜3のいずれか1つに記載の撮像方法。
(付記5)前記差分画像を算出する処理として、
前回の差分画像の算出に用いられたオフ画像または次回の差分画像の算出に用いるオフ画像が今回の差分画像の算出に用いるオフ画像よりも今回の差分画像の算出に使用するオン画像と類似した条件で撮像されたと判定された場合に、前回の差分画像の算出に使用したオフ画像または次回の差分画像の算出に使用するオフ画像を用いて今回の差分画像を算出する処理を実行することを特徴とする付記1〜4のいずれか1つに記載の撮像方法。
(付記6)異なる複数の撮像条件で撮像する場合に、露出時間が最も長い撮像条件で撮像される画像に基づいて前記第一の回数及び前記第二の回数を決定する処理をさらに実行することを特徴とする付記1〜5のいずれか1つに記載の撮像方法。
(付記7)前記第一の回数及び前記第二の回数を決定する処理として、
前記撮像条件に前記照明の波長または前記照明の分布形状に関する条件が含まれる場合に、露出時間が最も長い撮像条件で撮像される画像に基づいて前記第一の回数及び前記第二の回数を決定する処理を実行することを特徴とする付記6に記載の撮像方法。
(付記8)前記オン画像を生成する処理として、
異なる複数の撮像条件で撮像する場合に、露出時間が最も長い撮像条件のオン画像の生成の前後の時間に露出時間が短い撮像条件のオン画像を生成する処理を実行することを特徴とする付記1〜7のいずれか1つに記載の撮像方法。
(付記9)前記オン画像を生成する処理として、
前記撮像条件に前記照明の波長または前記照明の分布形状に関する条件が含まれる場合に、露出時間が最も長い撮像条件のオン画像の撮像の前後の時間に露出時間が短い撮像条件のオン画像を生成する処理を実行することを特徴とする付記8に記載の撮像方法。
(付記10)外光強度を測定する測定部によって測定された外光強度に基づいて前記第一の回数及び前記第二の回数を決定する処理をさらに実行することを特徴とする付記1〜9のいずれか1つに記載の撮像方法。
(付記11)前記第一の回数及び前記第二の回数を決定する処理として、
外光強度と第一の回数及び第2の回数とが対応付けられた対応付け情報のうち、前記測定部によって測定された外光強度に対応する第一の回数及び第二の回数を採用する処理を実行することを特徴とする付記10に記載の撮像方法。
(付記12)前記オン画像及び前記オフ画像を生成する処理と、前記差分画像を算出する処理と、前記差分画像を積算する処理とを独立して実行することを特徴とする付記1〜11のいずれか1つに記載の撮像方法。
(付記13)被写体に光を照射する照明を有する撮像装置において、
前記照明を消灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオフ画像を第一の回数連続して撮像し、前記オフ画像を撮像した後に、前記照明を点灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオン画像を第二の回数連続して撮像し、前記オン画像を撮像した後に、前記照明を消灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオフ画像を第一の回数連続して撮像する撮像制御部と、
撮像された前記オン画像の各々について、該オン画像と、撮像された前記オフ画像のうち該オン画像に対応する該オフ画像との差分画像を算出する算出部と、
前記差分画像を積算する積算部と
を有することを特徴とする撮像装置。
(付記14)コンピュータに、
被写体に光を照射する照明を消灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオフ画像を第一の回数連続して行い、
前記オフ画像を撮像した後に、前記照明を点灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオン画像を第二の回数連続して行い、
前記オン画像を撮像した後に、前記照明を消灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオフ画像を第一の回数連続して行い、
撮像された前記オン画像の各々について、該オン画像と、撮像された前記オフ画像のうち該オン画像に対応する該オフ画像との差分画像を算出し、
算出された各々の前記差分画像を積算する
処理を実行させることを特徴とする撮像プログラム。
10 ジェスチャ認証システム
11 撮像装置
11a センサ部
11b 照明部
11c 撮像素子
11d 通信部
11e 画像記憶部
11f 撮像制御部
12 認証装置
12a 通信部
12b 記憶部
12c 撮像指示部
12d 決定部
12e 算出部
12f 積算部
12g 認証部

Claims (7)

  1. 被写体に光を照射する照明を有する撮像装置による撮像方法において、
    前記照明を消灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオフ画像を生成する処理を第一の回数連続して行い、
    前記照明を点灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオン画像を生成する処理を第二の回数連続して行い、
    前記照明を消灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオフ画像を生成する処理を第一の回数連続して行い、
    生成された前記オン画像の各々について、該オン画像と、生成された前記オフ画像のうち該オン画像に対応するオフ画像との差分画像を算出し、
    算出された各々の前記差分画像を積算する
    処理を実行することを特徴とする撮像方法。
  2. 前記第二の回数は、前記第一の回数の2倍であることを特徴とする請求項1に記載の撮像方法。
  3. 前記差分画像を算出する処理として、
    前記オン画像及び前記オフ画像の間で生成された時刻が早い順にオン画像およびオフ画像のペアを決定し、
    前記ペアのオン画像およびオフ画像ごとに前記差分画像を算出する処理を実行することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像方法。
  4. 前記オン画像から当該オン画像内の外光の強度を表す外光評価値を算出し、
    前記外光評価値に基づいて前記第一の回数および前記第二の回数を決定する処理をさらに実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の撮像方法。
  5. 前記差分画像を算出する処理として、
    前回の差分画像の算出に用いられたオフ画像または次回の差分画像の算出に用いるオフ画像が今回の差分画像の算出に用いるオフ画像よりも今回の差分画像の算出に使用するオン画像と類似した条件で撮像されたと判定された場合に、前回の差分画像の算出に使用したオフ画像または次回の差分画像の算出に使用するオフ画像を用いて今回の差分画像を算出する処理を実行することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の撮像方法。
  6. 被写体に光を照射する照明を有する撮像装置において、
    前記照明を消灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオフ画像を第一の回数連続して撮像し、前記オフ画像を撮像した後に、前記照明を点灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオン画像を第二の回数連続して撮像し、前記オン画像を撮像した後に、前記照明を消灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオフ画像を第一の回数連続して撮像する撮像制御部と、
    撮像された前記オン画像の各々について、該オン画像と、撮像された前記オフ画像のうち該オン画像に対応する該オフ画像との差分画像を算出する算出部と、
    前記差分画像を積算する積算部と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  7. コンピュータに、
    被写体に光を照射する照明を消灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオフ画像を第一の回数連続して行い、
    前記オフ画像を撮像した後に、前記照明を点灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオン画像を第二の回数連続して行い、
    前記オン画像を撮像した後に、前記照明を消灯させた状態で前記被写体を撮像した画像であるオフ画像を第一の回数連続して行い、
    撮像された前記オン画像の各々について、該オン画像と、撮像された前記オフ画像のうち該オン画像に対応する該オフ画像との差分画像を算出し、
    算出された各々の前記差分画像を積算する
    処理を実行させることを特徴とする撮像プログラム。
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