JP2014146211A - 画像形成装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置は、画像データを解析し、文字又は図形の輪郭画素及び当該輪郭画素のエッジ方向を決定する輪郭検出部101と、輪郭画素の画素値を、当該輪郭画素のエッジ方向に応じて減らし、文字又は図形を細線化する細線化部102と、画像形成条件に応じて、細線化後の線幅が期待値となるように、輪郭画素の細線化後の画素値を調整する強度調整部103と、を備える。
【選択図】図2
Description
この細線化強度の調整は、従来、予め用意された段階的な強度、例えば5段階の強度の中から、ユーザーが手動で設定していた。
また、最大濃度を変更したとき、ノイズ等が原因で縦線か横線かによって画像形成後の線幅がばらつくこともある。
画像データを解析し、文字又は図形の輪郭画素及び当該輪郭画素のエッジ方向を決定する輪郭検出部と、
前記輪郭画素の画素値を、当該輪郭画素のエッジ方向に応じて減らし、前記文字又は図形を細線化する細線化部と、
画像形成条件に応じて、細線化後の線幅が期待値となるように、前記輪郭画素の細線化後の画素値を調整する強度調整部と、
を備える画像形成装置が提供される。
画像データを解析し、文字又は図形の輪郭画素と当該輪郭画素のエッジ方向とを決定する輪郭検出部と、
前記輪郭画素の画素値を、当該輪郭画素のエッジ方向に応じて減らし、前記文字又は図形を細線化する細線化部と、
前記輪郭画素が縦線の輪郭画素か又は横線の輪郭画素かに応じて、細線化後の線幅が期待値となるように、当該縦線及び横線の輪郭画素の細線化後の画素値を調整する強度調整部と、
を備える画像形成装置が提供される。
前記強度調整部は、画像形成条件に応じて、前記縦線及び横線の輪郭画素の細線化後の画素値を調整する、
請求項2に記載の画像形成装置が提供される。
前記画像形成条件は、最大濃度又は用紙の種類である、
請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置が提供される。
画像データを解析し、文字又は図形の輪郭画素及び当該輪郭画素のエッジ方向を決定する輪郭検出工程と、
前記輪郭画素の画素値を、当該輪郭画素のエッジ方向に応じて減らし、前記文字又は図形を細線化する細線化工程と、
画像形成条件に応じて、細線化後の線幅が期待値となるように、前記輪郭画素の細線化後の画素値を調整する強度調整工程と、
を含む画像処理方法が提供される。
画像データを解析し、文字又は図形の輪郭画素と当該輪郭画素のエッジ方向とを決定する輪郭検出工程と、
前記輪郭画素の画素値を、当該輪郭画素のエッジ方向に応じて減らし、前記文字又は図形を細線化する細線化工程と、
前記輪郭画素が縦線の輪郭画素か又は横線の輪郭画素かに応じて、細線化後の線幅が期待値となるように、当該縦線及び横線の輪郭画素の細線化後の画素値を調整する強度調整工程と、
を含む画像処理方法が提供される。
画像形成装置Gは、図1に示すように、制御部1、記憶部2、操作部3、表示部4、通信部5、プリントコントローラー6、スキャナー7、画像メモリー8、画像処理装置9及び画像形成部10を備えて、構成されている。
例えば、制御部1は、画像処理装置9により画像データを画像処理させて、画像形成部10により画像を形成させる。
表示部4は、制御部1の指示に従って操作画面等を表示する。
通信部5は、制御部1からの指示に従い、ネットワーク上のサーバー等と通信する。
属性としては、文字(Text)、図形(Graphics)、写真(Image)がある。図形は、例えば円、多角形、矢印、線、罫線等である。プリントコントローラー6は、文字、図形及び写真の各オブジェクトに該当する画素の属性を、それぞれ文字、図形及び写真の属性に設定する。
画像処理装置9は、画像メモリー8に保持されたC、M、Y、Kの画像データを圧縮処理して画像メモリー8に書き込み、制御部1からの画像形成の指示に応じて、当該画像データを画像メモリー8から読み出して伸張処理する。
画像処理装置9は、画像データを細線化処理及び中間調処理して画像形成部10に出力する。
具体的には、画像形成部10は、C、M、Y、Kの色毎に露光部、現像部、感光体を4セット備えている。露光部は、帯電し、回転する感光体上を、画像データに基づいてレーザーダイオードにより光走査して露光する。現像部は、現像ローラーによりトナーを供給して、露光により感光体上に形成された静電潜像を現像する。このようにして4つの感光体上に形成された各色の画像は、中間転写ベルト等を介して用紙上に重ねて転写され、定着装置により定着処理される。
図2に示すように、画像処理装置9は、輪郭検出部101、細線化部102、強度調整部103、コントーン処理部104、中間調処理部105、出力選択部106及び記憶部107を備えている。
図3は、3×3画素を示す。
図3において、各画素を画素0〜8と表す。画素4が注目画素である。
注目画素4と各隣接画素1、7、3及び5の画素値を、それぞれC[4]、C[1]、C[7]、C[3]及びC[5]と表すとき、各差分SP[u]、SP[d]、SP[l]及びSP[r] は、次のように表される。
SP[u]=C[4]−C[1]
SP[d]=C[4]−C[7]
SP[l]=C[4]−C[3]
SP[r]=C[4]−C[5]
また、輪郭検出部101は、SP[u]<SP[d]のとき、Py=+1に決定し、SP[u]>SP[d]のとき、Py=−1に決定し、SP[u]=SP[d]のとき、Py=0に決定する。
Px=+1かつPy=−1のとき、P=4
Px=+1かつPy= 0のとき、P=2
Px=+1かつPy=+1のとき、P=7
Px= 0かつPy=−1のとき、P=0
Px= 0かつPy=+1のとき、P=1
Px=−1かつPy=−1のとき、P=6
Px=−1かつPy= 0のとき、P=3
Px=−1かつPy=+1のとき、P=5
具体的には、細線化部102は、輪郭画素の画素値と、当該輪郭画素のエッジ方向と逆方向に隣接する隣接画素の画素値とを重み付け平均し、得られた画素値を輪郭画素の細線化後の画素値として出力する。例えば、輪郭画素のエッジ方向PがP=3であり、左方向である場合、細線化部102は、輪郭画素の右隣に位置する隣接画素を重み付け平均に用いる。
C[OEs]=C[OE]×f/100+C[PA]×(100−f)/100
ここで、fは細線化係数であり、0〜100%の範囲内で適宜決定することができる。細線化の強度として5段階の強度1〜5を用意し、このうちユーザーにより操作部3を介して指定された強度に応じて、fを設定することもできる。例えば、強度1の場合はf=75%、強度2の場合はf=60%、強度3の場合はf=45%、強度4の場合はf=30%、強度5の場合は10%に設定すればよい。
具体的には、強度調整部103は、画像形成条件から画像形成後の線幅を推定し、この線幅の推定値と期待値との誤差から細線化強度の調整値を算出し、輪郭画素の細線化後の画素値に調整値を加算する。なお、強度調整部103は、制御部1から画像形成条件を取得する。
例えば、最大濃度の調整時、画像形成部10により最大値の画素値が設定されたパッチ画像が形成され、当該パッチ画像の測定濃度が目標濃度となるように、現像電位、レーザーパワー(MPC;Mean Power Controlともいう)等が調整される。現像電位は、電圧の印加によって負に帯電した現像部の現像ローラーの電位(V)をいい、レーザーパワーは露光部のレーザーダイオードの出力エネルギー(mW)をいう。現像電位の絶対値が大きいほど、またレーザーパワーが大きいほど、用紙上のトナー量が増加し、濃度が上昇する。このような性質上、現像電位やレーザーパワーの設定値によって線幅が変動する。
図4(a)に示すように、現像電位が大きい(現像電位は負の電位であるので、絶対値が大きい)ほど、線幅も大きくなっている。線幅の期待値Wtは42μmであるが、現像電位の設定値によって期待値Wtから線幅が変動している。
レーザーパワーについても現像電位と同様に、レーザーパワーが大きいほど、線幅が大きくなる傾向があり、レーザーパワーの設定値によって42μmの期待値Wtから線幅が変動している。
調整値(%)=100%×{(期待値−推定値)(μm)/2}/1画素の幅(μm)
強度調整部103は、輪郭画素の細線化後の画素値に、現像電位に応じて算出された調整値−50%と、レーザーパワーに応じて算出された調整値+25%をそれぞれ加算する。輪郭画素の細線化後の画素値が75%の場合、強度調整部103は、調整後の輪郭画素の画素値として50%(50=75−50+25)を出力する。
用紙の種類の場合、例えばコート紙は転写性が良好であり、線幅が大きくなりやすい等、種類によって画像形成後に線幅が変動することがある。強度調整部103は、各種類の用紙に、所定の線幅からなる線のテストパターンを画像形成したときの線幅の測定値を得て、各種類の調整値を決定する。強度調整部103は、決定された各調整値を記憶部107に保存し、画像形成に用いられる用紙の種類に応じた調整値を記憶部107から読み出して、輪郭画素の細線化後の画素値に加算する。
例えば、画像データの解像度が1200dpiのとき、2画素幅の線を42μmの線幅で画像形成できると理想的である。上述したように、期待値Wtをこの理想的な線幅と同じ42μmとすることもできるが、意図せず大きく細線化され、文字の形状等が崩れることを防ぐため、線幅の期待値Wtを45μmとすることもできる。
また、記憶部107は、用紙の種類毎の調整値を記憶している。
画像処理装置9では、図5に示すように、輪郭検出部101が文字又は図形の輪郭画素及び当該輪郭画素のエッジ方向を決定する(ステップS1)。
次に、細線化部102が、輪郭検出部101により決定された輪郭画素の画素値を、当該輪郭画素のエッジ方向に応じて減らし、文字又は図形を細線化する(ステップS2)。
中間調処理部105は、文字又は図形が細線化された画像データを中間調処理する(ステップS3)。
同様にして、強度調整部103は、レーザーパワーの設定値に応じて画像形成後の線幅を推定し(ステップS6)、線幅の推定値と期待値との差分から細線化強度の調整値を決定する(ステップS7)。
コントーン処理部104は、強度調整部103により調整された画像データをコントーン処理して出力する(ステップS9)。
図6(a)は、Tの文字とその背景の各画素を示している。文字部分の画素値は最大値100%であり、背景の画素値は最小値0%である。また、図6(a)の矢印は、輪郭検出部101によって決定された輪郭画素のエッジ方向を示している。
細線化部102によって細線化されると、このエッジ方向と逆方向に位置する背景の隣接画素の画素値が文字の輪郭画素の画素値にマージされるので、図6(b)に示すように、輪郭画素の画素値が一律に減らされる。
画像形成条件から推定された線幅の推定値が期待値を上回る場合、強度調整部103により輪郭画素の画素値に負の値の調整値が加算される。その結果、図6(c)に示すように輪郭画素の画素値がさらに減らされる。
画像形成後の線幅は、調整値により減らされた分だけ大きくなるため、最終的に細線化係数fで細線化された文字が得られる。
文字又は図形の線幅は、文字又は図形を構成する線が縦線か又は横線かによって変動することがある。
縦線か横線かによらず、細線化後の線幅を安定化するため、上記強度調整部103は、縦線の輪郭画素か又は横線の輪郭画素かに応じて、細線化後の線幅が期待値となるように、輪郭画素の細線化後の画素値を調整することもできる。
図7(a)及び図7(b)において、実線が横線の線幅を表し、1点鎖線が縦線の線幅を表している。
図7(a)及び図7(b)に示すように、現像電位及びレーザーパワーが大きいほど線幅が大きくなる傾向は同じだが、縦線は横線よりも線幅が大きくなりやすい。
縦線用の調整値(%)=100×{(Wt−W11)/2}/21
横線用の調整値(%)=100×{(Wt−W12)/2}/21
同様にして、図7(b)に示す対応関係から、レーザーパワーの設定値E1に対応する縦線及び横線の線幅の推定値W21及びW22を得て、縦線用及び横線用の調整値を求める。
用紙の種類の場合、強度調整部103は、各種類の用紙に所定の線幅からなる縦線及び横線のテストパターンを画像形成したときの線幅の測定値を得て、各種類に応じた縦線用及び横線用の調整値を決定する。強度調整部103は、決定された各調整値を記憶部107に保存し、画像形成に用いられる用紙の種類に応じた縦線用及び横線用の調整値を記憶部107から読み出して、縦線の輪郭画素及び横線の輪郭画素の細線化後の画素値にそれぞれ加算する。
図8に示すように、輪郭検出部101が文字又は図形の輪郭画素及び輪郭画素のエッジ方向を決定する(ステップS21)。
次に、細線化部102が、輪郭検出部101により決定されたエッジ方向に応じて、文字又は図形の輪郭画素の画素値を減らし、細線化する(ステップS22)。
中間調処理部105は、細線化された画像データを中間調処理する(ステップS23)。
また、強度調整部103は、輪郭検出部101により決定された輪郭画素が、横線の輪郭画素である場合、当該輪郭画素の細線化後の画素値に、現像電位及びレーザーパワーに応じて決定された横線用の調整値をそれぞれ加算し、細線化の強度を調整する(ステップS28)。
コントーン処理部104は、強度調整部103により調整された画像データをコントーン処理して出力する(ステップS29)。
図9(a)は、Tの文字とその背景の各画素を示している。文字部分の画素値は最大値100%であり、背景の画素値は最小値0%である。また、図9(a)の矢印は、輪郭検出部101によって決定された輪郭画素のエッジ方向を示している。
細線化部102によって細線化されると、このエッジ方向と逆方向に位置する背景の隣接画素の画素値が文字の輪郭画素にマージされるので、図9(b)に示すように、輪郭画素の画素値が一律に減らされる。
画像形成後の線幅は、調整値によって画素値が増えた分だけ細くなり、画素値が減った分だけ太くなるので、最終的に細線化係数fで細線化された文字が得られる。
例えば、輪郭検出部101は、Sobelフィルター、Prewittフィルター等により画像データをフィルター処理して、輪郭画素を決定することができる。
また、強度調整部103は、エッジ方向により縦線の輪郭画素か横線の輪郭画素かを決定していたが、パターンマッチングにより決定することもできる。
例えば、強度調整部103は、エッジ方向Pが4及び5である輪郭画素を縦線用の輪郭画素として細線化の強度を調整し、エッジ方向が6及び7である輪郭画素を横線用の輪郭画素として細線化の強度を調整することができる。
1 制御部
2 記憶部
6 プリントコントローラー
9 画像処理装置
101 輪郭検出部
102 細線化部
103 強度調整部
104 コントーン処理部
105 中間調処理部
106 出力選択部
10 画像形成部
Claims (6)
- 画像データを解析し、文字又は図形の輪郭画素及び当該輪郭画素のエッジ方向を決定する輪郭検出部と、
前記輪郭画素の画素値を、当該輪郭画素のエッジ方向に応じて減らし、前記文字又は図形を細線化する細線化部と、
画像形成条件に応じて、細線化後の線幅が期待値となるように、前記輪郭画素の細線化後の画素値を調整する強度調整部と、
を備える画像形成装置。 - 画像データを解析し、文字又は図形の輪郭画素と当該輪郭画素のエッジ方向とを決定する輪郭検出部と、
前記輪郭画素の画素値を、当該輪郭画素のエッジ方向に応じて減らし、前記文字又は図形を細線化する細線化部と、
前記輪郭画素が縦線の輪郭画素か又は横線の輪郭画素かに応じて、細線化後の線幅が期待値となるように、当該縦線及び横線の輪郭画素の細線化後の画素値を調整する強度調整部と、
を備える画像形成装置。 - 前記強度調整部は、画像形成条件に応じて、前記縦線及び横線の輪郭画素の細線化後の画素値を調整する、
請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成条件は、最大濃度又は用紙の種類である、
請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置。 - 画像データを解析し、文字又は図形の輪郭画素及び当該輪郭画素のエッジ方向を決定する輪郭検出工程と、
前記輪郭画素の画素値を、当該輪郭画素のエッジ方向に応じて減らし、前記文字又は図形を細線化する細線化工程と、
画像形成条件に応じて、細線化後の線幅が期待値となるように、前記輪郭画素の細線化後の画素値を調整する強度調整工程と、
を含む画像処理方法。 - 画像データを解析し、文字又は図形の輪郭画素と当該輪郭画素のエッジ方向とを決定する輪郭検出工程と、
前記輪郭画素の画素値を、当該輪郭画素のエッジ方向に応じて減らし、前記文字又は図形を細線化する細線化工程と、
前記輪郭画素が縦線の輪郭画素か又は横線の輪郭画素かに応じて、細線化後の線幅が期待値となるように、当該縦線及び横線の輪郭画素の細線化後の画素値を調整する強度調整工程と、
を含む画像処理方法。
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