JP2014145941A - 光走査型内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】観察対象物の走査を行う場合の走査軌跡が安定し、観察対象物の走査中心部からも、レーザ光の照射により信号を検出可能な光走査型内視鏡を提供する。
【解決手段】光走査型内視鏡は、固定部および揺動部を有し、揺動部の先端からレーザ光を観察対象物に照射するファイバと、ファイバの揺動部を振動駆動するための駆動部と、観察対象物からレーザ光の照射により得られる光を検出する検出部とを備える。駆動部は、ファイバの揺動部を駆動周波数で振動させるとともに、ファイバの振動の振幅を実質的にゼロと所定の最大値との間で変調周波数により変動させる。駆動周波数は、高周波数側準共振周波数(fqh)に変調周波数を加えた周波数よりも高く所定の上限周波数(fmax)よりも低い周波数、または、低周波数側準共振周波数(fql)から変調周波数を引いた周波数よりも低く所定の下限周波数(fmin)よりも高い周波数とする。
【選択図】図10

Description

本発明は、揺動可能なファイバを用いる光走査型内視鏡に関する。
従来、レーザ光により観察対象物を走査し、該観察対象物からの透過光、反射光、または、蛍光を光電変換手段により電気信号に変換して画像データを形成する光走査型観察装置として、揺動可能なファイバの先端からレーザ光を観察対象物に対して照射し、このファイバを振動させることにより観察対象物上のレーザ光を順次走査して画像を取得する光走査型内視鏡が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
光走査型内視鏡のファイバを振動させる手段としては、ピエゾ圧電素子をファイバに取付けて振動させる方式(例えば、特許文献1参照)や、ファイバに取付けた永久磁石を電磁コイルで振動させる電磁コイル方式(例えば、特許文献2参照)がある。ファイバを振動駆動する場合、ピエゾ圧電素子や電磁コイルなどの駆動素子を、揺動されるファイバの共振周波数近傍で振動駆動させると、小さいエネルギでファイバの大きな偏向(変位,振幅)が得られる。
しかしながら、実際にファイバを共振周波数近傍で駆動すると、非線形振動のために、軌跡が安定しない。例えば、観察対象物上のレーザ光の照射位置の軌跡が直線となるように振動させたい場合でも、共振周波数の近傍で駆動した場合は楕円形の軌跡となってしまう。このことは、X軸方向に走査している場合でも、それと垂直なY軸方向にも意図せず走査されることを意味しており、2次元の走査を行った場合にも走査軌跡に歪みをもたらす。例えば、2次元のスパイラル走査を行った場合、X軸走査とY軸走査との位相差が90°からずれ、円走査が楕円走査に歪むことに繋がる。また、スパイラル走査の振幅が最も小さいときでもゼロとはならないため、画面中心が走査されない、すなわち画面中心の画像が得られないなどの現象が発生する(非特許文献1参照)
このような共振周波数近傍での駆動による波形の歪みに対して、共振周波数から数%ずらした周波数で駆動すると、直線的に振動駆動させた場合にはファイバ先端の軌跡が直線になり安定することが報告されている(非特許文献2参照)。非特許文献2では、ファイバを一次元的に振動させたときに、軌跡が楕円から直線となる周波数を準共振周波数と呼んでいる。
米国特許第6294775号明細書 特開2008−116922号公報
Quinn Y. J. Smithwick et. al. "An Error Space Controller for a Resonating Fiber Scanner: Simulation and Implementation" Jounal of Dynamic Systems, Measurement, and Conrol Vol.128, pp899, 2006 (University of Washington) Sucbei Moon et. al. "Semi-resonant operation of a fiber-cantilever piezotube scanner for stable optical coherence tomography endoscope imaging" Optics Express Vol.18, pp21183, 2010 (University of California, Irvine)
非特許文献2に記載のように、駆動素子による駆動周波数を、ファイバの準共振周波数にずらすことによって、レーザ光の照射位置の軌跡を安定化させることが期待できる。しかし、本発明者らが鋭意実験、検証を行ったところ、スパイラル走査のように振幅変調を伴う走査を行う場合は、駆動素子を準共振周波数で駆動した場合でもレーザ光の走査軌跡に歪みが生じることがわかった。とくに、スパイラル走査を行う場合は、準共振周波数で走査しても、スパイラル走査の振幅が最も小さいときでもゼロにならず、走査中心が走査されないという問題点がある。
したがって、これらの点に着目してなされた本発明の目的は、観察対象物のスパイラル走査を行う場合の走査軌跡が安定し、観察対象物の走査中心部からも、レーザ光の照射により信号を検出可能な光走査型内視鏡を提供することにある。
上記目的を達成する光走査型内視鏡の発明は、
固定部および該固定部に対して揺動可能な揺動部を有し、該揺動部の先端からレーザ光を観察対象物に照射するファイバと、
前記ファイバの前記揺動部を振動駆動するための駆動部と、
前記観察対象物から前記レーザ光の照射により得られる光を検出し電気信号に変換する検出部と、を備え、
前記駆動部は、前記ファイバの前記揺動部を異なる2軸方向に実質的に等しい駆動周波数で振動させるとともに、該ファイバの振動の振幅を実質的にゼロと所定の最大値との間で変調周波数により変動させ、前記駆動周波数は、
上限周波数≧駆動周波数≧高周波数側準共振周波数+変調周波数
または
下限周波数≦駆動周波数≦低周波数側準共振周波数−変調周波数
であることを特徴とするものである。
ここで、前記上限周波数および前記下限周波数は、それぞれ、共振周波数の高周波数側および低周波数側で、前記駆動部の前記駆動による前記ファイバの振動の振幅が、前記共振周波数で駆動した場合の10分の1となるときの周波数である。
また、より好適には、前記駆動周波数は、
駆動周波数=高周波数側準共振周波数+変調周波数
または
駆動周波数=低周波数側準共振周波数−変調周波数
であることが好ましい。
さらに、前記駆動部は、前記ファイバの前記揺動部を直交する2軸方向に約90°の位相差で振動させることが好ましい。
また、前記駆動部の前記駆動周波数を変化させたとき、該駆動周波数に対する前記揺動部の振幅が、前記共振周波数を中心に非対称性を示す場合、
前記高周波数側準共振周波数における前記振幅が、前記低周波数側準共振周波数における前記振幅よりも大きいときは前記駆動周波数を、
上限周波数≧駆動周波数≧高周波数側準共振周波数+変調周波数
とし、
前記低周波数側準共振周波数における前記振幅が、前記高周波数側準共振周波数における前記振幅よりも大きいときは前記駆動周波数を、
下限周波数≦駆動周波数≦低周波数側準共振周波数−変調周波数
とするとさらに好ましい
なお、本願の準共振周波数とは、光ファイバを一次元方向に振動駆動し、共振周波数からずらしていったときに、軌跡が楕円から直線になる周波数であり、共振周波数より高周波数側と低周波数側との両側に存在する。高周波数側の準共振周波数を高周波数側準共振周波数と呼び、低周波数側の準共振周波数を低周波数側準共振周波数と呼ぶ。ここで、軌跡が楕円から直線になる周波数とは、軌跡の楕円率が3.5%以下となったときの周波数とする。その理由は以下である。すなわち、光走査型内視鏡で画角90度程度を得るためには、レンズ倍率による光学的な解像度を考慮すると、ファイバの振幅は0.1mm以上あることが好ましい。一方、一般に可視光で使用されるシングルモードファイバのモードフィールド径(MFD)は、3.5μmである。したがって、楕円率が約3.5%(長軸100μm,短軸3.5μmとして楕円率(E)=3.5/100)以下であれば、略長軸方向に往復する軌道が一部重なり合うことから楕円軌道を直線と見なすことができる。また、本願でファイバの揺動部の共振周波数とは、ファイバの揺動部の一部に駆動部の部材の一部が取り付けられている場合は、その部材が取り付けられた状態での共振周波数を意味する。
本発明によれば、駆動部が、ファイバの揺動部を駆動周波数で振動させるとともに、ファイバの振動の振幅を実質的にゼロと所定の最大値との間で変調周波数により変動させ、駆動周波数を、
上限周波数≧駆動周波数≧高周波数側準共振周波数+変調周波数
または
下限周波数≦駆動周波数≦低周波数側準共振周波数−変調周波数
としたので、観察対象物の走査を行う場合の走査軌跡が安定し、観察対象物の走査中心部からもレーザ光の照射により信号を検出し観察することが可能となる。
第1実施の形態に係る光走査型内視鏡の概略構成を示すブロック図である。 図1の光走査型内視鏡本体を概略的に示す概観図である。 図2の光走査型内視鏡本体の先端部を拡大して示す図である。 図3の駆動部を拡大して示す図であり、(a)はその全体を、(b)は照明用光ファイバおよび磁石の概観を示す図である。 図1の光走査型内視鏡の光源部の概略構成を示す図である。 図1の光走査型内視鏡の検出部の概略構成を示す図である。 図1の駆動部による走査を説明する図であり、(a)はx方向の振動の時間変化を、(b)はx方向に直交するy方向の振動の時間変化を、(c)はxy平面内での走査軌跡をそれぞれ説明する図である。 スパイラル走査における周波数スペクトルを説明する図である。 準共振周波数を駆動周波数としてスパイラル走査を行う場合の周波数スペクトルと共振周波数近傍の不安定領域との関係を説明する図である。 第1実施の形態によるスパイラル走査の周波数スペクトルと共振周波数近傍の不安定領域との関係を説明する図である。 振幅変調による振幅および位相の変化の測定方法を説明する図であり、図11(a)は振幅変調を伴わない走査軌跡の測定を説明し、図11(b)は振幅変調を伴う場合の走査軌跡の測定を説明する図である。 異なる変調周波数および駆動周波数について振幅変調による振幅および位相の変化の測定結果を示す図であり、(a)は駆動部を振幅変調を行わず準共振周波数で振動駆動した場合、(b)は駆動部を3.7Hzで振幅変調し準共振周波数で振動駆動した場合、(c)は駆動部を3.7Hzで振幅変調し準共振周波数より3.7Hz低い駆動周波数で振動駆動した場合、(d)は駆動部を7.4Hzで振幅変調し準共振周波数より3.7Hz低い駆動周波数で振動駆動した場合、(e)はは駆動部を7.4Hzで振幅変調し準共振周波数より7.4Hz低い駆動周波数で振動駆動した場合をそれぞれ示している。 非線形振動が生じる場合の駆動周波数の選択について説明する図である。 実験結果より得られた、駆動周波数に対する照明用光ファイバの先端部の振幅の一例を示すグラフである。 第2実施の形態に係る光走査型内視鏡本体の先端部を拡大して示す図である。 図16(a)は、図15の先端部の振動駆動機構および照明用光ファイバの揺動部を示す側面図であり、図16(b)は図16(a)のA−A断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、第1実施の形態に係る光走査型内視鏡の概略構成を示すブロック図である。光走査型内視鏡10は、光走査型内視鏡本体20と、光源部30と、検出部40と、駆動制御部50と、制御部60と、表示部61と入力部62とを含んで構成される。光源部30と光走査型内視鏡本体20との間はシングルモードファイバである照明用光ファイバ11により光学的に接続され、検出部40と光走査型内視鏡本体20との間はマルチモードファイバにより構成される複数の検出用光ファイバ12により光学的に接続されている。なお、光源部30、検出部40、駆動制御部50および制御部60は、同一の筐体内に収納されていても良く、また、別々の筐体に収納されていても良い。
光源部30は、例えば、赤、緑および青の三原色のCW(連続発振)レーザ光を射出する3つのレーザ光源からの光を合波して白色光として出射する。光走査型内視鏡本体20は、照明用光ファイバ11により光源部30から出射されたレーザ光を、駆動部70により観察対象物100上で走査して、この走査により得られた信号光を検出用光ファイバ12に集光し、検出用光ファイバ12を介して検出部40に伝送する。ここで、制御部60からの制御に基づいて、駆動制御部50が駆動部70に対して配線ケーブル13を介して駆動電流を印加する。
検出部40は、検出用光ファイバ12を通って来た信号光をスペクトル成分に分解し、フォトダイオードを用いた光検出器により、信号光を電気信号に変換する。制御部60は、光源部30、検出部40および駆動制御部50を同期制御するとともに、検出部40により出力された電気信号を処理して、画像を合成し表示部61に表示する。また、入力部62から、光走査型内視鏡10に、走査速度や表示画像の明るさ等、種々の設定を行うことができる。
図2は、光走査型内視鏡本体20を概略的に示す概観図である。光走査型内視鏡本体20は、操作部22および挿入部23を備え、操作部22の一方の端部と挿入部23の一方の端部とは接続されて一体となっている。操作部22には、光源部30からの照明用光ファイバ11、検出部40からの複数の検出用光ファイバ12、および、駆動制御部50からの配線ケーブル13が、それぞれ接続されている。これら照明用光ファイバ11、検出用光ファイバ12および配線ケーブル13は挿入部23内部を通じて、挿入部23の操作部22と接続されている端部とは別の端部である先端部24(図2における破線部内の部分)まで導かれている。
図3は、図2の光走査型内視鏡本体20の挿入部23の先端部24を拡大して示す断面図である。また、図4は、図3の駆動部70を拡大して示す図であり、(a)はその全体を、(b)は照明用光ファイバ11および磁石の概観を示す図である。先端部24は、駆動部70、投影用レンズ25を備えるとともに、挿入部23を通る照明用光ファイバ11、検出用光ファイバ12および、様々な処置具を挿通するための鉗子穴27が延在している。ここで、図示していないが、検出用光ファイバ12の先端に検出用レンズを備えていても良い。
照明用光ファイバ11は、先端部24の内部に固定された取付環26により一部が固定された固定部11aとなっており、固定部11aからレーザ光を観察対象物100に向けて射出する先端部11cまでが、揺動可能に支持された揺動部11bとなっている。一方、複数の検出用光ファイバ12は、それぞれが挿入部23の外周部を通るように配置され、先端部24の先端まで延びている。
照明用光ファイバ11の揺動部11bの一部には、照明用光ファイバ11の軸方向に着磁され貫通孔を有する永久磁石73が、照明用光ファイバ11の揺動部11bが貫通孔を通った状態で結合されている。また、揺動部11bを囲むように、一端部を取付環26に固定された角型チューブ71が設けられ、永久磁石73の2つの極と対向する部分の角型チューブ71のそれぞれ4つの側面には、螺旋状の偏向磁場発生用の電磁コイル72a〜72hが設けられている。電磁コイル72a〜72hは、配線ケーブル13に接続され、駆動制御部50に接続されている。駆動制御部50は、電磁コイル72a〜72hに電流を印加することにより、観察対象物100上にX方向およびX方向に直交するY方向よりなる面内でレーザ光を走査することができる。
さらに、投影用レンズ25は、先端部24の最先端に配置される。投影用レンズ25は、照明用光ファイバ11の先端部11cから射出されたレーザ光が、観察対象物100上に略集光するように構成されている。また、検出用レンズが配置される場合は、観察対象物100上に集光されたレーザ光が、観察対象物100により反射、散乱、屈折等をした光(観察対象物100と相互作用した光)又は蛍光等を検出光として取り込み、検出用レンズの後に配置された検出用光ファイバ12に集光、結合させるように配置される。
図5は、図1の光走査型内視鏡10の光源部30の概略構成を示す図である。光源部30は、それぞれ、赤、緑および青の三原色のCW(連続発振)レーザ光を射出するレーザ光源31R,31G,31Bと、ダイクロイックミラー32a,32bと、AOM(音響光学モジュレータ)33と、レンズ34とを備える。赤色のレーザ光源31Rとしては、例えば、LD(半導体レーザ)を使用することができる。また、緑色のレーザ光源31Gとしては、例えば、DPSSレーザ(半導体励起固体レーザ)を使用することができる。さらに、青色のレーザ光源31Bとしては、例えば、LDを使用することができる。
レーザ光源31Rを出射したレーザ光の光路と、レーザ光源31Gを出射したレーザ光の光路とは、所定の点で交差するように配置され、それらの交差する位置にダイクロイックミラー32aが設けられる。ダイクロイックミラー32aは、赤色の波長帯域の光を透過させ、緑色の波長帯域の光を反射させる光学特性を有し、レーザ光源31Rから出射しダイクロイックミラー32aを透過した赤色のレーザ光と、レーザ光源31Gから出射してダイクロイックミラー32aにより反射される緑色のレーザ光とが、合波される角度で配置される。
さらに、赤色のレーザ光と緑色のレーザ光とを合波したレーザ光の光路と、レーザ光源31Bを出射した青色のレーザ光の光路とは、所定の点で交差するように配置され、それらの交差する位置にダイクロイックミラー32bが設けられる。ダイクロイックミラー32bは、赤色の波長帯域の光と緑色の波長帯域の光とを透過させ、青色の波長帯域の光を反射させる光学特性を有し、ダイクロイックミラー32aで合波されダイクロイックミラー32bを透過したレーザ光と、レーザ光源31Bから出射してダイクロイックミラー32bにより反射される青色のレーザ光とが、合波される角度で配置される。このようにして、それぞれのレーザ光源31R,31G,31Bを出射した赤、緑、青の3原色のレーザ光が合波されることにより白色のレーザ光となる。
AOM33は入射する光を強度変調する素子であり、遮光状態と透光状態とを連続的に、かつ高速に切り替えることができる。ダイクロイックミラー32a,32bにより合波された白色のレーザ光は、AOM33が透光状態の場合AOM33を透過し、レンズ34により照明用光ファイバ11の入射端に入射される。AOM33は、図1の制御部60と電気的に接続されている。なお、レーザ光源31R,31G,および31B並びにダイクロイックミラー32aおよび32bの配置は、これに限られず、例えば、緑色および青色のレーザ光を合波した後、赤色のレーザ光を合波するようにしても良い。
図6は、図1の光走査型内視鏡10の検出部40の概略構成を示す図である。検出部40は、赤、緑および青の各色に対応する光を検出するためのフォトダイオードを用いた受光器41R,41G,41B、ダイクロイックミラー42a,42bおよびレンズ43を備える。検出部40には、複数の検出用光ファイバ12が束ねられて接続されている。
レーザ光の照射により観察対象物100により反射されあるいは観察対象物100で発生し、検出用光ファイバ12を通りその出射端から出射した信号光は、レンズ43により略平行な光束となる。略平行光束となった信号光の光路上には、ダイクロイックミラー42aおよび42bが、光路の方向に対して傾いて配置されている。ダイクロイックミラー42bは、青色の波長帯域の光を反射させ、赤色および緑色の波長帯域の光を透過させる光学特性を有し、レンズ43で平行光束となった信号光から青色の信号光を分離する。分離された青色の信号光は、受光器41Bにより検出され、電気信号に変換される。また、ダイクロイックミラー42aは、緑色の波長帯域の光を反射させ、赤色の波長帯域の光を透過させる光学特性を有し、ダイクロイックミラー42bを透過した信号光を赤色と緑色の信号光とに分離する。分離された赤色および緑色の信号光は、それぞれ受光器41Rおよび受光器41Gにより検出され電気信号に変換される。
なお、受光器41R,41Gおよび41Bは、図1の制御部60に電気的に接続されている。また、受光器41R,41G,および41B並びにダイクロイックミラー42aおよび42bの配置は、これに限られず、例えば、信号光から赤色の光を分離した後、さらに緑色と青色の信号光を分離するような配置としても良い。
制御部60は、駆動制御部50を介して光走査型内視鏡本体20の駆動部70を振動駆動させ、照明用光ファイバ11から出射するレーザ光を、観察対象物100上で螺旋状に走査(スパイラル走査)させる。具体的には、電磁コイル72a〜72hに電流を印加して、xおよびy方向のそれぞれに次のような振動を生じせしめるようにする。
x=sin(ωt)・sin(ωt)
y=sin(ωt)・sin(ωt+90°)
ここで、ωとωと(ω=ω)は駆動角周波数であり、ωは振幅変調の変調角周波数である。図7の(a)はx方向の振動の時間変化を、(b)はx方向に直交するy方向の振動の時間変化を示す図であり、(c)はx方向およびy方向の振動を合成して得られるxy平面内での目的とするレーザ光の走査軌跡を説明する図である。図7(c)の走査軌跡は、振幅変調の半周期分に相当する。図7(c)に示すように、レーザ光の走査軌跡は螺旋状となる。このように、ファイバの前記揺動部を直交する2軸方向に90°の位相差で振動させることで、回転対称に近い(外周が円形に近い)走査軌跡が得られる。
このように、照明用光ファイバ11の揺動部11bを振動させると、周波数空間では図8に示すように駆動周波数(f=ω/2π=ω/2π)の高周波数側および低周波数側に側帯波(f±f,f=ω/2π)が現れる。本発明者らの検討によれば、照明用光ファイバ11の駆動周波数を、ファイバの準共振周波数にずらしても走査軌跡に歪が生じる理由は、この側帯波が、準共振周波数よりも共振周波数の近傍に位置する不安定領域に存在することにある。図9を用いてこれを説明する。図9は、低周波数側準共振周波数fqlを駆動周波数としてスパイラル走査を行う場合の周波数スペクトルと共振周波数近傍の不安定領域との関係を説明する図である。図9の曲線のグラフは、駆動部70により振幅変調無しで同じ駆動エネルギで駆動周波数を変化させた場合の、照明用光ファイバ11の先端部11cの振幅の変化を示したものである。グラフの振幅が最も大きくなる周波数が共振周波数fである。また、周波数fqlおよびfqhはそれぞれ共振周波数の低周波数側および高周波数側の準共振周波数である。周波数fqlとfqhとの間の共振周波数近傍の領域は、振動波形が不安定となる不安定領域である。図9に示すように、駆動周波数fを低周波数側の準共振周波数fqlに設定すると、高周波数側(周波数がf+f)の側帯波が、共振周波数近傍の不安定領域に属することとなる。また、駆動周波数をfを高周波数側準共振周波数fqhに設定しても、同様に低周波数側(周波数がf−f)の側帯波が、共振周波数近傍の不安定領域に属することとなる。
そこで、本発明では、図10に示すように側帯波も含めて共振周波数の不安定領域外に位置するように、駆動周波数(f)は変調周波数(f)を考慮して設定する。すなわち、
駆動周波数≧高周波数側準共振周波数+変調周波数
または
駆動周波数≦低周波数側準共振周波数−変調周波数
とすれば、側帯波も含めて周波数スペクトルが高周波数側および低周波数側の準共振周波数(fqh,fql)の間の共振周波数近傍の不安定領域には無いので、スパイラル走査の走査軌跡が安定する。
一方、駆動周波数が共振周波数から離れるとともに、照明用光ファイバ11の振幅は急速に小さくなる。照明用光ファイバ11の振幅は、共振周波数で振動駆動した場合の振幅(A)の10分の1以上の振幅が有ることが望ましい。これ以下の振幅では、振動駆動のエネルギ効率が悪い。振幅が10分の1以下では、所望の振幅を得るためにはコイルを共振周波数で駆動する場合の10倍以上の電流を流す必要がある。その場合の発熱量の増加も10倍以上となるため、実用性を考慮した場合、10分の1以上の振幅があることが好ましい。よって、駆動周波数は、
上限周波数≧駆動周波数≧高周波数側準共振周波数+変調周波数
または
下限周波数≦駆動周波数≦低周波数側準共振周波数−変調周波数
とすることが好ましい。ここで、上限周波数および下限周波数は、それぞれ、共振周波数の高周波数側および低周波数側で、駆動部70の駆動によるファイバの振動の振幅が、共振周波数で駆動した場合の10分の1となるときの周波数(fmax,fmin)である。
さらに、エネルギ効率の面からは、駆動周波数は共振周波数により近いほうが好ましい。したがって、駆動周波数を
駆動周波数=高周波数側準共振周波数+変調周波数
または
駆動周波数=低周波数側準共振周波数−変調周波数
とするのが好ましい。
次に、駆動周波数が本発明の条件を満たす場合に、振幅変調を伴う走査軌跡が安定化することを示すために、駆動信号の振幅変調による走査軌跡の振幅および位相の変化について測定を行った結果について説明する。図11は、振幅変調による振幅および位相の変化の測定方法を説明する図であり、図11(a)は振幅変調を伴わない走査軌跡の測定を説明し、図11(b)は振幅変調を伴う場合の走査軌跡の測定を説明する図である。まず、手順1として、図11(a)に示すように、振幅変調をしない状態で、一方向について一定周期(振動周期)ごとに走査位置を示す点の位置を時間とともにプロットする。ここで、振幅の中央にプロットされた点が直線的に並ぶことを確認する。次に、手順2として、図11(b)に示すように、三角波または正弦波等により振幅0(図11(b)において上端部および下端部の振幅)と最大振幅との間で振幅変調を行いながら、図11(a)の場合と同様に一定周期ごとに点をプロットする。このようにして得られた点の集合が構成する曲線を位相曲線と呼ぶ。ここで、プロットされた位相曲線が直線にならない場合は、位相に変化が生じていることを意味する。このような位相の変化は軌跡の歪みに繋がり、直線的な振動の場合は走査軌跡の形状を楕円形状へと変化させる。
図12は、異なる変調周波数および駆動周波数についての、振幅変調による振幅および位相の変化の測定結果を示す図である。この測定では、まず、駆動部70の振幅変調を行わず準共振周波数で振動駆動して、位相曲線を測定した。図12(a)に示すように、振幅変調を行わない場合、波形の歪みは生じないので位相曲線はほぼ直線となる。
次に、駆動部70を3.7Hzで振幅変調し低周波数側準共振周波数で振動駆動した場合、図12(b)に示すように位相曲線が湾曲し、位相変化が生じていることが確認された。さらに、図12(b)の上端部および下端部に位置する走査軌跡(図12では軌跡の包絡線を示す)の振幅の最小値(走査軌跡の節の部分)がゼロまで落ちなかった。走査軌跡の振幅の最小値がゼロまで落ちないということは、スパイラル走査を行った場合に、走査中心に走査されない領域が円形に残ってしまうことを意味する。その結果、得られた信号を画像化した場合、画像の中心が抜けてしまい、ドーナツ形状のような画像となってしまう。そこで、駆動部70を3.7Hzで振幅変調し、且つ、低周波数側準共振周波数より3.7Hz低い駆動周波数で振動駆動すると、図12(c)に示すように、位相曲線の湾曲がかなり小さくなり、すなわち、位相ずれが小さくなるとともに、走査軌跡の振幅の最小値が実質的にゼロになった。これによって、観察対象物100の走査中心まで走査することが可能になり、画像の中心の抜けを無くすことができる。なお、走査軌跡が実質的にゼロであるとは、振幅の最小値が最大振幅の3.5%以内であると定義する。前述のように、ファイバの最大振幅が0.1mm以上あることが好ましいのに対して、シングルモードファイバのMFDが3.5μmであることから、振幅の最小値が最大振幅の3.5%以下であれば、最小振幅の際のレーザ光の軌道がほぼ走査中心に重なるためである。
図12(d)は、駆動部70を7.4Hzで振幅変調し、低周波数側準共振周波数より3.7Hz低い駆動周波数で振動駆動した場合を示している。この場合は、図12(b)と同様に位相曲線が湾曲し、走査軌跡の上端部および下端部の振幅の最小値がゼロにならない。このため、観察対象物100の走査中心に走査されない領域が円形に残ってしまい、得られた信号を画像化した場合、ドーナツ形状のような穴の開いた画像となってしまう。そこで、駆動部70を7.4Hzで振幅変調し、且つ、低周波数側の準共振周波数より7.4Hz低い駆動周波数で振動駆動すると、図12(e)に示すように、位相曲線の湾曲がかなり小さくなり、すなわち、位相ずれが小さくなるとともに、走査軌跡の振幅の最小値が実質的にゼロとなっている。これによって、走査中心まで走査することが可能になり、画像の中心の抜けを無くすことができる。なお、駆動部70を7.4Hzで振幅変調し、準共振周波数で振動駆動した場合についても測定を行ったが、その場合は、波形が著しく不安定となったため図12には図示していない。
上記の例は、変調周波数を3.7Hzおよび7.4Hzとした例であるが、他の変調周波数を用いた場合でも同様の効果が見込まれる。例えば、スパイラル走査で30Hzのフレームレートで振幅変調を行い動画像を取得する場合は、変調周波数を30Hzとし、駆動周波数を低周波数側共振周波数より30Hz低い周波数とすれば良い。
以上のように、駆動周波数を
駆動周波数=低周波数側準共振周波数−変調周波数
とすると、位相曲線の湾曲が小さくなると共に、走査軌跡の振幅の最小値が実質的にゼロとなった。
以上の説明は、駆動周波数を低周波数側準共振周波数から低周波数側にずらした場合であるが、駆動周波数を高周波数側準共振周波数から高周波数側にずらした場合でも、同様の結果が得られる。そして、
駆動周波数=高周波数側準共振周波数+変調周波数
を満たす駆動周波数で駆動すれば、スパイラル走査によって、走査中心まで観察対象物100の走査が可能になる。
さらに、共振周波数近傍の不安定領域に周波数スペクトルが重ならず、かつ、共振周波数による駆動時の10分の1以上の振幅を得るために、走査型内視鏡1の駆動周波数を
上限周波数≧駆動周波数≧高周波数側準共振周波数+変調周波数
または
下限周波数≦駆動周波数≦低周波数側準共振周波数−変調周波数
とすることによって、光源部30から出射されたレーザ光が、観察対象物100上の所定の領域について、変調周波数により所定の領域全体をらせん状に繰り返し走査することができる。その結果、レーザ光の照射により、観察対象物100から得られる反射光、散乱光または蛍光等は、検出用光ファイバ12を介して検出部40で検出され、制御部60により、中心部に抜けのない画像を、変調周波数の周期で繰り返し生成し表示部61に出力することができる。
次に、第1実施の形態において、非線形振動の影響が大きい場合について説明する。共振周波数近傍における非線形振動の影響が大きい場合には、照明用光ファイバ11の先端部11cの駆動周波数に対する振幅のグラフは、振幅が大きくなるほど、図13に一例を示すように低周波数側または高周波数側に曲がった形状となる。図13では共振周波数近傍の不安定領域を破線で挟まれた領域で示している。このとき、共振周波数近傍の不安定領域は、グラフの曲がっている方向に、より拡張される。グラフが低周波数側と高周波数側で対称ではないため、低周波数側の準共振周波数と高周波数側の準共振周波数とでは、同じエネルギで照明用光ファイバ11の揺動部11bを駆動しても、得られる振幅が異なっている。図13では、高周波数側(グラフの曲がっていない側)の方が、より大きい振幅が得られる。
したがって、駆動部70による駆動周波数を変化させ、横軸に駆動周波数、縦軸に照明用光ファイバ11の先端部11cの振幅をとり作成したグラフが、共振周波数を中心に非対称性を示す場合、高周波数側準共振周波数における前記振幅が、低周波数側準共振周波数における振幅よりも大きいときは駆動周波数を、
上限周波数≧駆動周波数≧高周波数側準共振周波数+変調周波数
とし、低周波数側準共振周波数における振幅が、高周波数側準共振周波数における振幅よりも大きいときは駆動周波数を、
下限周波数≦駆動周波数≦低周波数側準共振周波数−変調周波数
とすることができる。これにより、より大きい照明用光ファイバ11の先端部11cの振幅が得られる方の駆動周波数の範囲に属する駆動周波数により、照明用光ファイバ11の揺動部11bを振動駆動することができ、より高いエネルギ効率で照明用光ファイバ11を駆動することが可能になる。
図14は、実験結果より得られた、駆動周波数に対する照明用光ファイバ11の先端部11cの振幅の一例を示すグラフである。この例では、駆動周波数373.5Hzおよび376Hzが、それぞれ低周波数側および高周波数側の準共振周波数(fql,fqh)となっている。すなわち、これら373.5Hzと376Hzとの間の領域が不安定領域である。この場合、高周波数側の駆動周波数の方が、少ない駆動エネルギで低周波数側より大きな振幅を得ることができる。
(第2実施の形態)
図15は、第2実施の形態に係る走査型内視鏡の先端部24を拡大して示す図である。本実施の形態は、第1実施の形態に係る走査型内視鏡において、駆動部を永久磁石と電磁コイルを用いたものに代えて、圧電素子を用いたものである。また、図16(a)は、図15の先端部24の圧電素子82a〜82dを含む振動駆動機構および照明用光ファイバ11の揺動部11bを示す側面図であり、図16(b)は図16(a)のA−A断面図である。
駆動部80は、取付環26により光走査型内視鏡本体20の挿入部23の内部に固定されたアクチュエータ管81、並びに、アクチュエータ管81内に配置される圧電素子82a〜82d、及び、内部を照明用光ファイバ11が貫通したファイバ保持部材83を含んで構成される。照明用光ファイバ11は、ファイバ保持部材83で支持されるとともにファイバ保持部材83で支持された固定端11aから先端部11cまでが、揺動可能に支持された揺動部11bとなっている。ファイバ保持部材83の4つの側面は、それぞれ+X方向および+Y方向並びにこれらの反対方向に向いている。そして、ファイバ保持部材83の+X方向および−X方向にはX方向駆動用の一対の圧電素子82a、82cが固定され+Y方向および−Y方向にはY方向駆動用の一対の圧電素子82b、82dが固定される。
また、各圧電素子82a〜82dには、駆動制御部50からの配線ケーブル13が接続されている。駆動制御部50は、X方向の圧電素子82a、82cおよびY方向の圧電素子82b,82dに振動電圧を印加して、照明用光ファイバ11の揺動部11bを振動駆動する。第1実施の形態と同様に、X方向とY方向とで互いに位相を90度異ならせるとともに、それぞれの方向に、変調周波数で振幅変調することによって、観察対象物100をスパイラル走査することができる。その他の構成、作用は、第1実施の形態と同様であるので、同一または対応する構成要素には同一参照符号を付して説明を省略する。
本実施の形態によれば、駆動部80として永久磁石と電磁コイルとの組み合わせではなく圧電素子82a〜82dを用いて、照明用光ファイバ11の揺動部11bを振動駆動することができる。このため、第1実施の形態と同様に、照明用光ファイバ11の揺動部11bを駆動周波数で振動させるとともに、照明用光ファイバ11の振動の振幅をゼロと所定の最大値との間で変調周波数により変動させ、駆動周波数を、
上限周波数≧駆動周波数≧高周波数側準共振周波数+変調周波数
または
下限周波数≦駆動周波数≦低周波数側準共振周波数−変調周波数
とすることにより、観察対象物100の走査を行う場合の走査軌跡が安定し、観察対象物の走査中心部からもレーザ光の照射により信号の検出が可能となる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。たとえば、上記実施の形態では、光源部に3つの波長の異なるレーザを用いたが、光源部は単一のレーザであっても良い。さらに、CW(連続発振)レーザ光でなく、パルスレーザ光であっても良い。また、レーザ光の走査方法は直交する2方向に同じ振幅で振動駆動する走査に限られず、例えば走査軌跡が一軸方向に長い走査方法も可能である。また、振幅変調は正弦波によるものに限られず、三角波のように振幅ゼロと最大振幅との間で、繰り返し振動するものであれば良い。
10 光走査型内視鏡
11 照明用光ファイバ
11a 固定部
11b 揺動部
11c 先端部
12 検出用光ファイバ
13 配線ケーブル
20 光走査型内視鏡本体
22 操作部
23 挿入部
24 先端部
25 投影用レンズ
26 取付環
27 鉗子穴
30 光源部
31R,31G,31B レーザ光源
32a,32b ダイクロイックミラー
33 AOM(音響光学モジュレータ)
34 レンズ
40 検出部
41R,41G,41B 受光器
42a,42b ダイクロイックミラー
43 レンズ
50 駆動制御部
60 制御部
61 表示部
62 入力部
70 駆動部
71 角型チューブ
72a〜72h 電磁コイル
73 永久磁石
80 駆動部
81 アクチュエータ管
82a〜82d 圧電素子
83 ファイバ保持部材
100 観察対象物

Claims (4)

  1. 固定部および該固定部に対して揺動可能な揺動部を有し、該揺動部の先端からレーザ光を観察対象物に照射するファイバと、
    前記ファイバの前記揺動部を振動駆動するための駆動部と、
    前記観察対象物から前記レーザ光の照射により得られる光を検出し電気信号に変換する検出部と、を備え、
    前記駆動部は、前記ファイバの前記揺動部を異なる2軸方向に実質的に等しい駆動周波数で振動させるとともに、該ファイバの振動の振幅を実質的にゼロと所定の最大値との間で変調周波数により変動させ、前記駆動周波数は、
    上限周波数≧駆動周波数≧高周波数側準共振周波数+変調周波数
    または
    下限周波数≦駆動周波数≦低周波数側準共振周波数−変調周波数
    であることを特徴とする光走査型内視鏡。
    ここで、前記上限周波数および前記下限周波数は、それぞれ、共振周波数の高周波数側および低周波数側で、前記駆動部の前記駆動による前記ファイバの振動の振幅が、前記共振周波数で駆動した場合の10分の1となるときの周波数である。
  2. 前記駆動周波数は、
    駆動周波数=高周波数側準共振周波数+変調周波数
    または
    駆動周波数=低周波数側準共振周波数−変調周波数
    であることを特徴とする請求項1に記載の光走査型内視鏡。
  3. 前記駆動部は、前記ファイバの前記揺動部を互いに直交する2軸方向に約90°の位相差で振動させることを特徴とする請求項1または2に記載の光走査型内視鏡。
  4. 前記駆動部の前記駆動周波数を変化させたとき、該駆動周波数に対する前記揺動部の振幅が、共振周波数を中心に非対称性を示す場合、
    高周波数側準共振周波数における前記振幅が、低周波数側共振周波数における前記振幅よりも大きいときは前記駆動周波数を、
    上限周波数≧駆動周波数≧高周波数側準共振周波数+変調周波数
    とし、
    低周波数側準共振周波数における前記振幅が、高周波数側共振周波数における前記振幅よりも大きいときは前記駆動周波数を、
    下限周波数≦駆動周波数≦低周波数側準共振周波数−変調周波数
    とすることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の光走査型内視鏡。
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