JP2014145861A - 走査線制御回路および画像表示装置 - Google Patents

走査線制御回路および画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014145861A
JP2014145861A JP2013013607A JP2013013607A JP2014145861A JP 2014145861 A JP2014145861 A JP 2014145861A JP 2013013607 A JP2013013607 A JP 2013013607A JP 2013013607 A JP2013013607 A JP 2013013607A JP 2014145861 A JP2014145861 A JP 2014145861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning line
signal
gate
transistor
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013013607A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruhiko Ichimura
照彦 市村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2013013607A priority Critical patent/JP2014145861A/ja
Publication of JP2014145861A publication Critical patent/JP2014145861A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】表示品質の劣化を抑制することを課題とする。
【解決手段】画像表示装置は、クロック信号が入力される信号線に接続されたゲートと、画素に信号を供給する第1の走査線に接続されるドレインと、第2の走査線に接続されたソースとを有する第1のトランジスタを備える。第1のトランジスタは、第1の走査線に信号が供給されるとともにクロック信号が信号線に入力された場合にドレインの電位を所定値まで下降させ、クロック信号が信号線に入力された状態で第1の走査線への信号の供給が停止された場合にドレインの電位をさらに下降させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、走査線制御回路および画像表示装置に関する。
従来、データを表示する表示装置や画像を表示する画像表示装置など様々な情報を表示する表示装置として、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)が知られている。
図11は、従来のLCDを説明する図である。図11に示すように、LCD100は、制御回路101と駆動回路102と走査線駆動回路103とアクティブエリア104とから構成される。アクティブエリア104は、マトリックス状に配置した画素105を複数有する。具体的には、アクティブエリア104には、複数のデータ線が列方向に延在され、複数の走査線が行方向に延在されている。そして、アクティブエリア104には、データ線と走査線との交差に対応して、それぞれ画素105が形成される。
画素105は、アクティブ素子として動作する薄膜トランジスタ106と、画素電極107とを有する。LCD100は、例えばアレイ基板に設けられた画素電極107とカラーフィルタ基板に設けられた共通電極(図示せず)との間に印加された電圧によって液晶分子を制御して画像等を表示する。
制御回路101は、アクティブエリア104の画素105を駆動させる制御信号を駆動回路102に出力する。駆動回路102は、駆動用の半導体素子からなり、アクティブエリア104上に延在されたデータ線に画像信号を出力する信号線駆動回路、走査線制御回路および対向電位駆動回路等で構成される。なお、駆動回路102は、アクティブエリア104の周辺にCOG(Chip On Glass)方式で実装される。走査線駆動回路103は、走査線に電圧を印加する。なお、走査線駆動回路103は、アクティブエリア104の周辺にCOG方式で実装される。
このような構成のもと、LCD100は、走査線駆動回路103から対応する走査線に電圧が印加されるとともに、駆動回路102から対応するデータ線に電圧が印加された場合に、データ線に印加された電圧が薄膜トランジスタを介して画素電極107に印加される。この結果、LCD100は、画素105をアクティブにして画像等を表示させる。
特開2006−162828号公報
しかしながら、アクティブエリア104内で走査線駆動回路103に近い近端部と走査線駆動回路から遠い終端部との間で、画素105へ出力されるゲート波形の鈍りの差が大きくなるので、ちらつきや焼き付きが発生し、表示品質が劣化するという問題がある。
図12を用いて具体的に説明する。図12は、ゲート波形の鈍りを説明する図である。図12に示すように、走査線駆動回路103からゲートライン(走査線)に出力された波形は、出力された時点では図12の(a)に示すような波形となるが、近端部の画素に入力される時点では図12の(b)に示す波形となり、終端部の画素に入力される時点では図12の(c)に示す波形となる。いずれの時点でも、出力信号の波形は、低電位(VGL)から高電位(VGH)に上昇して低電位(VGL)へ下降するが、特に下降する際に鈍りが大きくなり、近端部と終端部とでは、鈍りの差が「D」となる。
このように、近端部では、ゲート波形が急峻となるので、画素に印加する電圧がゲートからのカップリングを受けて変化するだけである。しかし、終端部では、ゲート波形の鈍りが大きく、鈍っている最中にも画素の薄膜トランジスタがオン状態であり、幾分かの充電があるので、カップリングによる電圧変化と再充電分の影響を受ける。この結果、両者に差が生じ、画素の実効電圧差が画面のちらつき(フリッカー)や焼き付きに影響を及ぼす。
なお、ここでは、走査線駆動回路103を用いた例を説明したが、これに限らず、走査線に電圧を印加する回路として、シフトレジスタ回路を用いた場合でも、同様の問題が生じる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画面のちらつき(フリッカー)や焼き付き等の表示品質の劣化を抑制する走査線制御回路および画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る走査線制御回路は、クロック信号が入力される信号線に接続されたゲートと、画素に信号を供給する第1の走査線に接続されるドレインと、第2の走査線に接続されたソースとを有する第1のトランジスタを備える。該第1のトランジスタは、前記第1の走査線に信号が供給されるとともに前記クロック信号が信号線に入力された場合に前記ドレインの電位を所定値まで下降させ、前記クロック信号が信号線に入力された状態で前記第1の走査線への信号の供給が停止された場合に前記ドレインの電位をさらに下降させることを特徴とする。
本発明に係る走査線制御回路は、表示品質の劣化を抑制することができる。
第1形態の画像表示装置の構成例を示す図である。 ゲート3値駆動回路を説明する図である。 入力信号の波形を説明する図である。 動作説明対象の期間を説明する図である。 期間1での動作例を説明する図である。 期間2での動作例を説明する図である。 期間3での動作例を説明する図である。 ゲート出力波形を説明する図である。 第2形態のゲート3値駆動回路を示す図である。 有機ELへの適用例を説明する図である。 従来のLCDを説明する図である。 ゲート波形の鈍りを説明する図である。
以下に、本発明に係る走査線制御回路および画像表示装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態は本発明を限定するものではない。そして、以下に例示する実施形態は、形状を矛盾させない範囲で適宜変更、組み合わせることが可能である。
[第1形態]
(画像表示装置の構成)
図1を用いて、走査線制御回路を用いた画像表示装置の第1形態を説明する。図1に示す例では、画像表示装置50は、制御回路51とパネル52とを有する。図1は、第1形態の画像表示装置の構成例を示す図である。なお、画像表示装置50は、バックライト等の光源装置、カラーフィルタ基板、偏光方向が互いに異なる偏光板等を有するが、図1では、理解を容易にするため、それらの記載を省略した。
制御回路51は、例えば、パネル52に配置されるFPC(Flexible Printed Circuits)上に設けられたり、または、パネル52の外部回路基板上に設けられており、パネル52を駆動させるための制御信号を駆動回路55に出力する。なお、図1では、FPC、または外部回路基板についての図示を省略した。
また、パネル52には、液晶パネルが用いられており、一対の基板から構成されている。例えば、パネル52は、アクティブエリア57に薄膜トランジスタが形成されたアレイ基板とアレイ基板に対向するカラーフィルタ基板とからなる一対のガラス基板で構成されている。また、アクティブエリア57のアレイ基板の周辺には、周辺部54が形成されている。周辺部54には、駆動回路55、走査線駆動回路56、ゲート3値駆動回路20が設けられており、走査線駆動回路56はアレイ基板のガラス上に形成されている。また、駆動回路55と走査線駆動回路56とは走査線制御線53で接続されている。
駆動回路55は、駆動用の半導体素子からなり、アクティブエリア57上に延在されたデータ線55aからデータ線55nに画像信号を出力する信号線駆動回路、走査線制御回路および対向電位駆動回路等で構成されている。なお、駆動回路55は、アクティブエリア57の周辺部54にCOG(Chip On Glass)方式で実装されている。また、データ線の数等は、あくまで例示であり、数等を限定するものではない。
走査線駆動回路56は、パネル52の周辺部54に設けられており、シフトレジスタ回路10aからシフトレジスタ回路10nを有する。なお、駆動回路55は、走査線制御線53で走査線駆動回路56と接続されており、走査線制御線53を介して各シフトレジスタ回路に制御信号を出力する。また、各シフトレジスタ回路は、パネル52のアレイ基板上の周辺部54に一体的に形成されている。シフトレジスタ回路の数等は、あくまで例示であり、限定するものではない。
ここで、走査線駆動回路56は、各シフトレジスタ回路が出力する信号を次段のシフトレジスタ回路に入力するとともに、アクティブエリア57上に延在する走査線57aから57nに入力する。このため、走査線駆動回路56は、駆動回路55から走査線制御線53を介して、制御信号が入力された場合には、アクティブエリア57上の各走査線に対して上方向から順に電圧を印加する。この走査線の数等についても、あくまで例示であり、数等を限定するものではない。
例えば、シフトレジスタ回路10aは、制御信号を受信すると、シフトレジスタ回路10bにOUTを出力し、1段目の走査線57aに対して電圧を印加する。次に、シフトレジスタ回路10bは、次段のシフトレジスタ回路10cにOUTを出力し、2段目の走査線57bに対して電圧を印加する。この際、シフトレジスタ回路10bは、シフトレジスタ回路10aにOUTを出力するので、シフトレジスタ回路10aに信号の出力を停止させ、1段目の走査線57aに対する電圧の印加を停止させることとなる。この結果、走査線駆動回路56は、アクティブエリア57上の各走査線に対して、順番に電圧を印加する。
ゲート3値駆動回路20は、走査線制御回路56の一例であり、各シフトレジスタ回路から出力された信号の鈍りを制御し、画面のちらつきや焼きつきを抑制する回路である。図2以降を用いて具体的に説明するが、ゲート3値駆動回路20は、駆動回路55から信号線61を介して入力された制御パルスに応じて、シフトレジスタ回路から走査線に出力された信号を高電位(VGH)から低電位(VGL)に降下させる際に、2段階で降下させる。この結果、アクティブエリア57内でシフトレジスタ回路に近い近端部と、アクティブエリア57内でシフトレジスタ回路から遠い終端部との間で、画素58に入力される信号の鈍りの差を小さくすることができる。
アクティブエリア57は、マトリックス状に配置した画素58を複数有する。具体的には、アクティブエリア57には、複数のデータ線55aから55nが列方向に延在され、複数の走査線57aから57nが行方向に延在されている。そして、アクティブエリア57には、データ線と走査線との交差に対応して、それぞれ画素58が形成されている。
ここで、画素58は、アクティブ素子として動作する薄膜トランジスタ59と、画素電極60とを有する。画像表示装置50は、アレイ基板に設けられた画素電極60とカラーフィルタ基板に設けられた共通電極(図示せず)との間に印加された電圧によって液晶分子を制御して画像表示する。ここでは、パネル52は、アレイ基板に画素電極60が設けられ、カラーフィルタ基板に共通電極が設けられた縦電界方式で説明しているが、これに限らず、例えば、アレイ基板の画素58内に画素電極60および共通電極が設けられた横電界方式であってもよい。
薄膜トランジスタ59は、画素58が形成された位置に応じたデータ線とソースとが接続され、画素58が形成された位置に応じた走査線とゲートとが接続されている。そして、走査線駆動回路56から対応する走査線に電圧が印加されるとともに、駆動回路55から対応するデータ線に電圧が印加された場合に、データ線に印加された電圧が薄膜トランジスタ59を介して画素電極60に印加される。
(ゲート3値駆動回路の説明)
図2は、ゲート3値駆動回路を説明する図である。図2は、各シフトレジスタ回路とゲート3値駆動回路20とアクティブエリア57との接続関係を図示している。ここでは、一例として、シフトレジスタ回路10aとシフトレジスタ回路10bとシフトレジスタ回路10cから走査線に信号が出力される例を説明する。
図2に示すように、ゲート3値駆動回路20は、トランジスタ20aとトランジスタ20bとトランジスタ21aとトランジスタ21bとを有する。また、各トランジスタは、例えば、nチャンネルのMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)であるが、これに限定されるものではない。例えば、各トランジスタは、NPN型のトランジスタや、キャリアが電子であるタイプ(n型)のMIS(Metal Insulator Semiconductor)構造を採用した電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)であってもよい。
また、各トランジスタは、FETの一種である薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)、すなわちn−MISFETTFTであってもよい。また、PNP型のトランジスタやキャリアが正孔である(p型)のFET、又はTFT等を用いて、シフトレジスタ回路10と同等の機能を発揮する回路を構成してもよい。
ここで、各トランジスタには、ゲート、ソース、ドレインの3つの電極が存在するが、ソース、およびドレインは、トランジスタの導電性および相対的な電位関係によって定義される。このため、以下の説明では、一例として、各トランジスタがnチャンネルのMOSFETであるものとし、各トランジスタが有する端子のうち、高電位側の端子をドレイン、低電位側の端子をソースと記載する。
トランジスタ20aは、ゲートが走査線57aであるGate_nに接続され、ドレインがGate_nに接続されるとともにソースがトランジスタ20bのドレインに接続される。なお、Gate_nは、シフトレジスタ回路10aが信号を出力する走査線である。
トランジスタ20bは、ゲートが信号線61に接続され、ドレインがトランジスタ20aのソースに接続されるとともにソースがGate_n+1に接続される。なお、信号線61は、駆動回路55から制御パルスが出力される信号線であり、Gate_n+1は、シフトレジスタ回路10bが信号を出力する走査線である。また、このGate_n+1は、電位が所定値より小さい低電位(VGL)の走査線であり、例えば画素へ信号を供給する前の走査線である。
トランジスタ21aは、ゲートが走査線57bであるGate_n+1に接続され、ドレインがGate_n+1に接続されるとともにソースがトランジスタ21bのドレインに接続される。
トランジスタ21bは、ゲートが信号線61に接続され、ドレインがトランジスタ21aのソースに接続されるとともにソースがGate_n+2に接続される。なお、Gate_n+1は、シフトレジスタ回路10bが信号を出力する走査線である。なお、Gate_n+2は、シフトレジスタ回路10cが信号を出力する走査線である。
(入力信号の説明)
次に、図2に示した各シフトレジスタ回路およびゲート3値駆動回路20に供給される入力信号について説明する。図3は、入力信号の波形を説明する図である。「CLK」は、電位がVGHからVGLまで周期的に変化するクロック信号であり、シフトレジスタ回路10aが次段のシフトレジスタ回路に「OUT」を出力するタイミングを示す信号である。
「CLK」は、電位がVGHからVGLまで周期的に変化するクロック信号であり、シフトレジスタ回路10bが次段のシフトレジスタ回路に「OUT」を出力するタイミングを示す信号である。「CLK」は、電位がVGHからVGLまで周期的に変化するクロック信号であり、シフトレジスタ回路10cが次段のシフトレジスタ回路に「OUT」を出力するタイミングを示す信号である。
ゲート3値駆動制御パルスは、電位がVGHからVGLまで周期的に変化する信号であり、信号線61に入力される信号である。このゲート3値駆動制御パルスは、上記各クロック信号がVGHからVGLへ降下するタイミングで、VGHへ上昇し、次段のクロック信号がVGHへ上昇する前にVGLへ降下する。例えば、ゲート3値駆動制御パルスは、シフトレジスタ回路10aの「CLK」がVGHからVGLへ降下するタイミングでVGHへ上昇し、「CLK」がVGHからVGLへ降下してから次段のシフトレジスタ回路の「CLK」がVGLからVGHへ上昇する前に、VGHからVGLへ降下する。
(ゲート3値駆動回路の動作説明)
続いて、画像表示装置50のゲート3値駆動回路20の動作例を説明する。ここでは、図3で説明した各信号が画像表示装置50に入力されるものとする。まず、図4を用いて、動作例を説明する入力信号の期間について説明する。図4は、動作説明対象の期間を説明する図である。
図4に示すように、ここでは、期間1から期間3について説明する。期間1は、「CLK」がシフトレジスタ回路10aに入力されて、ゲート3値駆動制御パルスが入力されるまでの期間である。すなわち、期間1は、「CLK」の電位がVGHで、他の信号の電位がVGLの期間である。
期間2は、「CLK」がシフトレジスタ回路10aに入力されている状態で、ゲート3値駆動制御パルスが入力された期間である。すなわち、期間2は、「CLK」の電位がVGH、ゲート3値駆動制御パルスがVGH、その他の信号がVGLの期間である。
期間3は、「CLK」がシフトレジスタ回路10bに入力される前で、ゲート3値駆動制御パルスが入力される期間である。すなわち、期間3は、「CLK」の電位がVGHからVGLへ降下し、ゲート3値駆動制御パルスがVGH、その他の信号がVGLの期間である。
次に、各期間での動作例を具体的に説明する。図5は、期間1での動作例を説明する図である。図6は、期間2での動作例を説明する図である。図7は、期間3での動作例を説明する図である。
図5に示すように、期間1では、シフトレジスタ回路10aから電位がVGHの「CLK」がGate_nに出力されるので、画素58がオンになるとともに、トランジスタ20aのゲートに電圧が印加され、トランジスタ20aがオン状態となる。また、トランジスタ20aのドレインにはGate_nが接続されていることから、当該ドレインにもVGHが印加される。この結果、トランジスタ20aのソースがVGHへ上昇する。ただし、信号線61は、VGL状態であることから、トランジスタ20bはオフ状態であり、トランジスタ20bのソースとドレインは電気的には接続されていない。
続いて、図6に示すように、期間2では、期間1の状態から信号線61に電位がVGHのゲート3値駆動制御パルスが印加される。つまり、Gate_nと信号線61とがともにVGHとなる。したがって、トランジスタ20bのゲートに電圧が印加され、トランジスタ20bがオン状態となり、トランジスタ20aとトランジスタ20bとがともにオン状態となる。この結果、Gate_nの電位は、Gate_n+1の電位(VGL)に引っ張られ、VGHから降下し、VGHとVGLとの間の電位となる。
続いて、図7に示すように、期間3では、期間2の状態から「CLK」の電位がVGHからVGLに降下する。つまり、Gate_nの電位がVGLであり、信号線61の電位がVGHとなる。したがって、トランジスタ20aは、オフ状態へ遷移していく。このとき、Gate_nの電位は、「VGH」と「VGL」の中間状態からシフトレジスタ回路10aと共にトランジスタ20aがオフ状態へ遷移する過程ではあるが、Gate_nの電位がGate_n+1の電位(VGL)よりも高い状態の場合には、Gate_nはさらにGate_n+1にも引っ張られるので、VGLへ素早く降下する。
このように、画像表示装置50は、ゲート3値駆動回路20を設けることで、Gate_nの電位をVGHからVGLへ降下させる際に、一度、Gate_nの電位をVGHとVGLの中間電圧に降下させる。その後、画像表示装置50は、Gate_nの電位を中間電圧からVGLへ降下させる。
ここで、図8を用いて、Gate_nの電位降下について説明する。図8は、ゲート出力波形を説明する図である。図8に示すように、入力パルスである「CLK」の立下り時にゲート3値制御パルスを入力する。つまり、「CLK」の電位がVGHからVGLへ遷移するタイミングで、ゲート3値制御パルスの電位がVGHとなる。
このため、本実施形態のゲート出力波形、すなわち、ゲート3駆動回路20から出力される信号の波形の電位は、VGHからVGLへ2段階で降下する。したがって、アクティブエリア57内でシフトレジスタ回路に近い近端部と、アクティブエリア57内でシフトレジスタ回路から遠い終端部との間で、画素58に入力される信号の鈍りの差を小さくすることができる。一方で、従来のゲート出力波形、すなわち、シフトレジスタ回路から出力される信号の波形の電位は、VGHからVGLへ1段階で降下する。したがって、近端部と終端部との間で、画素58に入力される信号の鈍りの差が大きくなる。
この結果、本実施形態では、従来に比べて、画面のちらつき(フリッカー)や焼き付きへの影響を低減でき、表示品質の劣化を抑制することができる。なお、ここで、「CLK」を例にして説明したが、各シフトレジスタ回路からの各クロック信号についても、同様に処理することができる。
また、1段階目でどの程度ゲート出力波形を降下させるかなどの制御は、トランジスタの性能によって任意に変更することができる。このため、終端部の鈍り状況に応じて、任意に設定変更することができ、画像表示装置ごとに適切な制御を実行することができる。
[第2形態]
第1形態では、ゲート3値駆動回路20が1つの走査線に対して2つのトランジスタを用いて、ゲート出力波形を制御する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ゲート3値駆動回路20が1つの走査線に対して1つのトランジスタを用いた場合でも同様に処理することができる。
そこで、第2形態では、ゲート3値駆動回路20が1つの走査線に対して1つのトランジスタを用いてゲート出力波形を制御する例を説明する。図9は、第2形態のゲート3値駆動回路を示す図である。
図9は、シフトレジスタ回路10aからの出力を制御する例を示している。図9に示すように、第2形態のゲート3値駆動回路20は、第1形態とは異なり、トランジスタ20bを用いてゲート出力波形を制御する。このトランジスタ20bは、ゲートが信号線61に接続され、ドレインがGate_nに接続されるとともにソースがGate_n+1に接続される。なお、信号線61は、駆動回路55から制御パルスが出力される信号線であり、Gate_nは、シフトレジスタ回路10aが信号を出力する走査線であり、Gate_n+1は、シフトレジスタ回路10bが信号を出力する走査線である。
そして、シフトレジスタ回路10aから電位がVGHの「CLK」がGate_nに出力されると、画素58がオンになるとともに、トランジスタ20bのドレインに電圧が印加される。
続いて、信号線61に電位がVGHのゲート3値駆動制御パルスが印加されると、Gate_nの電位と信号線61の電位とが、ともにVGHとなる。したがって、トランジスタ20bのゲートに電圧が印加され、トランジスタ20bがオン状態となる。この結果、Gate_nの電位は、Gate_n+1の電位(VGL)に引っ張られ、VGHから降下し、VGHとVGLとの間の電位となる。
その後、「CLK」の電位がVGHからVGLに降下すると、Gate_nがVGLへと遷移していく。このとき、信号線61の電位はVGHを維持する。したがって、Gate_nの電位は、トランジスタ20bのソースおよびドレインの電圧降下にともなって降下し、さらに、Gate_n+1の電位(VGL)に引っ張られるので、VGHとVGLとの間の電位からVGLへと素早く降下する。
このように、画像表示装置50は、1つの走査線に対して1つのトランジスタを用いた場合でも、第1形態と同様、ゲート出力波形を3値制御することができる。つまり、画像表示装置50は、ゲート出力波形をVGHからVGLへ2段階で降下させることができる。また、トランジスタが少なくて済むので、ゲート3値駆動回路20を小規模にすることができる。したがって、画像表示装置50の省電力化にも繋がる。
[有機ELへの適用]
上記実施形態では、液晶パネルを用いた例を説明したが、これに限定されるものではなく、有機ELに対しても同様にゲート3値駆動回路20を提供することができる。図10は、有機ELへの適用例を説明する図である。
図10に示す例では、複数のシフトレジスタ回路10aと10bを備える走査線駆動回路56を有し、有機ELパネルを用いた画像表示装置70について記載する。また、図10に示す例では、理解を容易にするため、走査線駆動回路56がシフトレジスタ回路10aと10bを有する例について記載したが、走査線駆動回路56は、走査線の数だけシフトレジスタ回路を有すればよい。なお、上述の液晶パネルを用いた画像表示装置50と同様に、各シフトレジスタ回路は、パネル52のアレイ基板上の周辺部に一体的に形成されている。
図10に示す例では、画素58は、アノードが定電位供給回路71と電気的に接続された発光素子80と、発光素子80のカソードに一方の電極が接続されたトランジスタ81とを有する。また、画素58は、n型の薄膜トランジスタによって形成され、ドレインがトランジスタ82のドレインに接続され、ソースが電源供給回路72と電気的に接続されたドライバ素子83とを有する。また、画素58は、ドライバ素子83を形成する薄膜トランジスタのゲート・ドレイン間の導通状態を制御するトランジスタ82と静電容量84とを有する。
また、図10に示す例では、各画素58内に備わる発光素子80のアノードに対して一定のオン電位を供給する定電位供給回路71と、制御線を介して、画素58内に備わるトランジスタ81の駆動を制御する駆動制御回路73と、ドライバ素子83のソースにオン電位または0電位を供給する電源供給回路72とを有する。
発光素子80は、電流注入によって発光する機構を有し、例えば有機EL素子によって形成される。有機EL素子は、Al、Cu、ITO(Indium Tin Oxide)等によって形成されたアノード層およびカソード層と、アノード層とカソード層との間にフタルシアニン、トリスアルミニウム錯体、ベンゾキノリノラト、ベリリウム錯体等の有機系の材料によって形成された発光層とを少なくとも備えた構造を有し、発光層に注入された正孔と電子とが発光再結合することによって光を生じる機能を有する。
トランジスタ81は、発光素子80とドライバ素子83との間の導通を制御する機能を有し、本実施形態1では、n型の薄膜トランジスタによって形成される。すなわち、薄膜トランジスタのドレインとソースとがそれぞれ発光素子80、ドライバ素子83に接続される一方で、ゲートが駆動制御回路73と電気的に接続された構成を有し、駆動制御回路73から供給される電位に基づいて、発光素子80とドライバ素子83との間の導通状態を制御している。
ドライバ素子83は、発光素子80に流れる電流を制御するための機能を有する。具体的には、ドライバ素子83は、閾値以上の電位差に応じて発光素子80に流れる電流を制御する機能を有する。本実施形態1では、ドライバ素子83は、n型の薄膜トランジスタによって形成され、ゲートとソースとの間に印加される電位差に応じて発光素子80の発光輝度を制御している。
このような画素58においては、駆動回路55が信号線に印加した電圧により静電容量84に電荷が蓄積される。そして、駆動制御回路73がトランジスタ81のゲートに電圧を印加している間、静電容量84に蓄積した電荷に応じた電流が発光素子80に流れ、発光素子80が発光する。
このように、各画素58が発光素子80を有する場合であっても、ゲート3値駆動回路20は、駆動回路55から信号線61を介して入力された制御パルスに応じて、シフトレジスタ回路10a、10bから走査線に出力された信号を高電位(VGH)から低電位(VGL)に降下させる際に、2段階で降下させる。この結果、アクティブエリア57内でシフトレジスタ回路に近い近端部と、アクティブエリア57内でシフトレジスタ回路から遠い終端部との間で、画素58に入力される信号の鈍りの差を小さくすることができる。
また、上述した各実施形態では、シフトレジスタ回路を用いる例で説明したが、これに限定されるものではない。例えば、シフトレジスタ回路ではなく、一般的な走査線駆動回路であっても同様に処理することができる。
10a〜10n シフトレジスタ回路
20 ゲート3値駆動回路
20a、20b、21a、21b トランジスタ
50 画像表示装置
51 制御回路
52 パネル
53 走査線制御線
54 周辺部
55 駆動回路
55a〜55n データ線
56 走査線駆動回路
57 アクティブエリア
57a〜57n 走査線
61 信号線

Claims (5)

  1. クロック信号が入力される信号線に接続されたゲートと、画素に信号を供給する第1の走査線に接続されたドレインと、第2の走査線に接続されたソースとを有する第1のトランジスタを備え、
    該第1のトランジスタは、前記第1の走査線に信号が供給されるとともに前記クロック信号が信号線に入力された場合に前記ドレインの電位を所定値まで下降させ、前記クロック信号が信号線に入力された状態で前記第1の走査線への信号の供給が停止された場合に前記ドレインの電位をさらに下降させることを特徴とする走査線制御回路。
  2. 前記第1の走査線に接続されたゲートと、前記第1の走査線に接続されたドレインと、前記第1のトランジスタのドレインに接続されたソースとを有する、該ソースの電位を前記第1の走査線へ信号が供給されることに応じて上昇させる第2のトランジスタをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の走査線制御回路。
  3. 前記第2の走査線は、電位が所定値よりも低い低電位の走査線であることを特徴とする請求項1または2に記載の走査線制御回路。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の走査線制御回路と、
    前記第1の走査線および前記第2の走査線に信号を出力するドライバ回路と、
    該ドライバ回路が出力して前記走査線制御回路を介して入力される信号に従って発光する発光素子によって画像を表示する表示パネルと
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の走査線制御回路と、
    前記第1の走査線および前記第2の走査線に信号を出力するドライバ回路と、
    該ドライバ回路が出力して前記走査線制御回路を介して入力される信号に従って画像を表示する液晶パネルと
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
JP2013013607A 2013-01-28 2013-01-28 走査線制御回路および画像表示装置 Pending JP2014145861A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013013607A JP2014145861A (ja) 2013-01-28 2013-01-28 走査線制御回路および画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013013607A JP2014145861A (ja) 2013-01-28 2013-01-28 走査線制御回路および画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014145861A true JP2014145861A (ja) 2014-08-14

Family

ID=51426175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013013607A Pending JP2014145861A (ja) 2013-01-28 2013-01-28 走査線制御回路および画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014145861A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11335257B2 (en) Display device and electronic apparatus
US9875691B2 (en) Pixel circuit, driving method thereof and display device
CN102708819B (zh) 一种像素驱动电路及其驱动方法、阵列基板和显示装置
US9318047B2 (en) Organic light emitting display unit structure and organic light emitting display unit circuit
US10181283B2 (en) Electronic circuit and driving method, display panel, and display apparatus
US20160035276A1 (en) Oled pixel circuit, driving method of the same, and display device
US11176885B2 (en) Display device, method for driving display device, and electronic device
US10770000B2 (en) Pixel circuit, driving method, display panel and display device
US20130088478A1 (en) Driving device, display apparatus having the same and method of driving the display apparatus
CN103021331A (zh) 一种像素驱动电路及其驱动方法、阵列基板和显示装置
CN110930944B (zh) 显示面板的驱动方法和显示装置
US11735112B2 (en) Display device, method for driving display device, and electronic device
US10235943B2 (en) Display panel, method for controlling display panel and display device
JP6031652B2 (ja) 表示装置及び電子機器
JP6110177B2 (ja) シフトレジスタ回路および画像表示装置
JP2014127221A (ja) シフトレジスタ回路および画像表示装置
JP2014107001A (ja) シフトレジスタ回路および画像表示装置
JP2014191836A (ja) シフトレジスタ回路および画像表示装置
US20120293397A1 (en) Bootstrap circuit, inverter circuit, scanning circuit, display device, and electronic apparatus
JP2014167841A (ja) シフトレジスタ回路および画像表示装置
US8947338B2 (en) Driving circuit and display device using multiple phase clock signals
JP2014145861A (ja) 走査線制御回路および画像表示装置
KR102181298B1 (ko) 표시장치
JP2014093100A (ja) シフトレジスタ回路および画像表示装置
JP2014127218A (ja) シフトレジスタ回路および画像表示装置