JP2014145137A - 自転車用上着 - Google Patents

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Abstract

【課題】身体表面の高温化を適切に防止しながら身体表面の蒸れを防ぐことができる自転車用上着を提供する。
【解決手段】本発明の自転車用上着1は、着用者の一対の鎖骨近傍にそれぞれ設けられた、外気を導入する一対の外気導入口2と、着用者の背中に設けられた、外気導入口2から導入された外気を排出する少なくとも1つの外気排出口と、表地と裏地との間に設けられ、外気導入口2から外気排出口まで空気を流通させる少なくとも1つの外気流通路8と、裏地の着用者側の面まで貫通する、外気流通路8の内部に設けられた開口部とを備え、外気流通路8は、外気導入口から着用者の肩を通った後、外気排出口に至り、開口部は着用者の背中に設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自転車に乗車するときに着用する自転車用上着に関し、とくに防寒機能を有する自転車用上着に関し、さらに、自転車のロードレース競技またはトライアスロン競技における自転車競技で着用する自転車用上着に関する。
自転車競技では、数十キロメートルの距離を走行するため、冬季でも、ライダーはトレーニング中に発汗する。このため、練習直後や途中休憩中に体が急速に冷えるが、自転車の構造上、交換用のウエアなどを携帯するには限界があり、また、着替える場所も限られている。ツール・ド・フランスなどに出場するクラスの選手ならば、チームスタッフが着替えなどを携行するが、このような恵まれた環境は一部のトップアスリートの場合に限られる。このため、学生選手やアマチュア一般選手は、休憩中の体温維持が課題となる。しかし、保温効果の高い衣類であれば、走行中に発汗し、かえって休憩中に体温低下を招く。また、冬季のトレーニング以外にも、欧州だけでなく、国内の競技中でも、標高差1000メートルを超えるコースもあり、寒暖の差がロードレース用自転車のライダーにとって、大きな負担となっている。ところで、モーターバイクの分野では、表地に形成された通気口から空気流が表地と裏地の間に入り、この空気流は裏地に設けられた空気入口部から上記裏地の内側、つまり身体表面側に入り、腕や腋の下の身体表面を通過して背中側に流れ、空気出口部から裏地の外側、すなわち裏地と表地の間に出て、表地の背部に設けられた通気口から外側へ流れ出るように、通気口、空気入口部および空気出口部が設けられたモーターバイク用ジャケットが従来技術として知られている(たとえば、特許文献1)。この空気の流れによって、モーターバイク用ジャケットを着用したときの身体表面の高温化および蒸れを防ぐことができる。
特開2002−88532号公報
ロードレース用自転車のライダーと違い、モーターバイクのライダーは、体を大きく動作させることはないが、高速運転のため、ライダーの安全性が重視され、夏季でも厚手の衣服を着用し、特許文献1に記載されたようなジャケットが効果を発揮できる。しかしながら、ロードレース用自転車のライダーが、寒冷地において、特許文献1に記載されたような従来のモーターバイク用ジャケットを、ロードレース用自転車に乗車するときに着用する自転車用上着にそのまま適用すると、通気口から導入された空気流が身体に直接当たり、体が冷えすぎてしまう。
本発明は、身体が冷えすぎないように身体表面の高温化を適切に防止しながら身体表面の蒸れを防ぐことができる、とくに自転車のロードレース競技またはトライアスロン競技における自転車競技で着用する自転車用上着に好適な自転車用上着を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の構成を採用した。
すなわち、本発明の自転車用上着は、着用者の一対の鎖骨近傍にそれぞれ設けられた、外気を導入する一対の外気導入口と、着用者の背中に設けられた、外気導入口から導入された外気を排出する少なくとも1つの外気排出口と、表地と裏地との間に設けられ、外気導入口から外気排出口まで空気を流通させる少なくとも1つの外気流通路と、裏地の着用者側の面まで貫通する、外気流通路の内部に設けられた開口部とを備え、外気流通路は、外気導入口から着用者の肩を通った後、外気排出口に至り、開口部は着用者の背中に設けられる。
本発明によれば、身体表面の高温化を適度に防止しながら身体表面の蒸れを防ぐことができる自転車用上着、とくに自転車のロードレース競技またはトライアスロン競技における自転車競技で着用する自転車用上着に好適な自転車用上着を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態の自転車用上着の正面図である。 図2は、本発明の一実施形態の自転車用上着の背面図である。 図3は、人体の背中の僧帽筋の中部の領域を説明するための図である。 図4は、グリッド状フリース生地を説明するための図である。 図5は、本発明の一実施形態の自転車用上着における外気流通路の中の外気の流通を説明するための図である。 図6は、本発明の一実施形態の自転車用上着における外気排出口の変形例を説明するための図である。 図7は、本発明の一実施形態の自転車用上着における外気導入口の変形例を説明するための図である。
図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態における自転車用上着1を説明する。図1は自転車用上着1の正面図である。図2は自転車用上着1の背面図である。図3は、人体の背中の僧帽筋22の中部26の領域を説明するための図である。図4は、グリッド状フリース生地30を説明するための図である。
本発明の一実施形態における自転車用上着1は表地と裏地とを有する。自転車用上着1の表地には、たとえば、ナイロン、ポリエステルなどの、比較的軽く、引っ張り強度および摩擦強度が高い合成繊維を用いた生地が用いられる。また、ポリウレタンなどの伸縮性を有する生地を表地に用いてもよい。さらに表地の表面を撥水加工してもよい。裏地には、たとえば、フリース生地およびウール混生地などの保温性を有する生地が用いられる。なお、表地と裏地との間にフィルム層を設けて、自転車用上着1の防水性を向上させてもよい。
自転車用上着1は、一対の外気導入口2と、少なくとも1つの外気排出口4,6と、少なくとも1つの外気流通路8,10と、開口部12,14とを備える。
外気導入口2は、外気流通路8,10に外気を導入するための開口部分である。一対の外気導入口2は着用者の鎖骨近傍に設けられる。自転車が走行しているとき、外気は着用者の鎖骨近傍に強く当たるため、着用者の鎖骨近傍に設けることにより、外気導入口2から外気流通路8,10に外気を効率よく導入することができる。とくに、自転車のロードレース競技またはトライアスロン競技における自転車競技では、着用者は前傾姿勢で自転車に乗車しているので、外気導入口2から外気流通路8,10に外気を効率よく導入することができる。
外気導入口2は、スライド・ファスナーなどにより開閉可能であることが好ましい。これにより、自転車用上着1の中が蒸れていないとき、外気導入口2を閉じることによって、自転車用上着1の防寒性を向上させることができる。
冬季は、寒冷地などにおいても、自転車のペダルをこぎ続けていると、着用者の体温は上昇し着用者は汗をかく。しかし、自転車を停車させているときは、急速に体が冷え、保温が必要となる。しかも汗で濡れた自転車用上着では、体温がさらに奪われる。外気導入口2は開閉可能であるので、走行時は外気導入口2を開放して体温の上昇を抑え、停車時には外気導入口2を閉鎖して、体温が奪われることを抑制できる。
外気導入口2が、スライド・ファスナーにより開閉可能である場合、外気導入口2は、着用者の首から肩に進むにしたがって着丈方向に下がるように設けられることが好ましい。これにより、スライド・ファスナーによる外気導入口2の開閉操作が容易になる。
外気排出口4,6は、外気流通路8,10を流通した外気を外へ排出するための開口部分である。外気排出口4,6は、着用者の背中に設けられる。自転車が走行しているとき、着用者の背中には外気はあまり強く当たらない。このため、外気排出口4,6を着用者の背中に設けることにより、外気は、外気排出口4,6から外気流通路8,10にあまり入り込まない。これにより、外気流通路8,10を流通した外気を外気排出口4,6から効率よく排出することができる。
外気流通路8,10は、外気導入口2から外気排出口4,6まで空気を流通させる流路である。外気流通路8,10は表地と裏地との間に形成される。また、表地の外側にさらに追加の表地を設けて、追加の表地と表地との間に外気流通路を形成してもよい。この場合も、外気流通路は表地(一番外側の表地)と裏地との間に形成されることになる。着用者の身体と、外気流通路8,10とは、裏地によって離隔しているので、外気流通路8,10を流通する外気は、着用者の身体に直接当たらない。これにより、外気流通路8,10を流れる外気によって、着用者の身体の熱が急激に奪われることを抑制することができる。したがって、外気が外気流通路8,10を流通しても身体が冷えすぎないようにでき、身体表面の高温化を適切に防止することができる。
外気流通路8は、外気導入口2から着用者の肩を通った後、外気排出口4に至ることが好ましい。これにより、外気導入口2から外気排出口4まで、外気をスムーズに流通させることができる。
一対の外気導入口2から着用者の一対の肩をそれぞれ通る一対の外気流路8は、着用者の背中で連結し、1つの外気排出口4に至るようにしてもよい。これにより、外気排出口4を大きくすることができ、外気流通路8を流通した外気を外気排出口4から効率よく排出することができる。
さらに、外気流通路10は、外気導入口2から着用者の脇を通った後、外気排出口6に至るようにしてもよい。この場合も、外気導入口2から外気排出口4まで、外気をスムーズに流通させることができる。この場合、着用者の肩を通る外気流通路の外気導入口と、着用者の脇を通る外気流通路の外気導入口とは同じでもよいし、異なってもよい。
着用者の肩を通過する外気流通路8の外気排出口4と、着用者の脇を通過する外気流通路10の外気排出口6とは異なっていてもよい。これにより、着用者の肩を通過する外気流通路8の長さと、着用者の脇を通過する外気流通路10の長さとを適切にそれぞれ調節することができる。
開口部12,14は、着用者の身体から発生する水分を含む空気を外気流通路8,10に吸引させるための開口部である。外気流通路8,10の中を流通する外気の流れにより、着用者の身体から発生する水分を含む空気は開口部12,14を経て外気流通路8,10に吸引される。とくに、自転車のロードレース競技またはトライアスロン競技における自転車競技では、自転車は速いので、外気流通路8,10の中を流通する外気は速く流れ、吸引力が高くなる。開口部12,14は、裏地の着用者側の面まで貫通しており、外気流通路8,10の内部に設けられている。これにより、着用者の身体表面の蒸れを防ぐことができる。また、開口部12,14は、外気流通路8,10の内部に設けられているので、開口部12,14は外気流通路8、10の表地に覆われることになる。これにより、開口部12,14に雨や風が侵入することを防止できる。
開口部12は着用者の背中に設けられることが好ましい。背中は発汗量の多い身体の部分であるので、これにより、着用者の身体表面の蒸れを効果的に防ぐことができる。
開口部12は、着用者の背中20の僧帽筋22の中部24の領域(図3参照)を開口部12から露出させるように設けられることが好ましい。これにより、着用者の背中から生じる水分を含む空気の多くを外気流通路8に吸引させることができ、着用者の身体表面の蒸れを効果的に防ぐことができる。なお、図3の符号26は三角筋を示し、符号28は広背筋を示す。
開口部8を覆うメッシュ状生地を開口部8に設けてもよい。これにより、着用者の身体の一部が開口部8からはみ出て、外気流通路8を塞いでしまうことを防止できる。
また、開口部8を覆うグリッド状フリース生地を開口部8に設けてもよい。図4に示すように、グリッド状フリース生地30とは、所定の間隔で縦方向および横方向に並べた複数の矩形形状のポリエステルなどのフリース状素材32をメッシュ生地34に接合させたものである。これにより、着用者の身体の一部が開口部8からはみ出て、外気流通路8を塞いでしまうことを防止できる。また、これにより、開口部8において、着用者の身体から熱が逃げることを抑制でき、自転車用上着1の開口部8における防寒性を向上させることができる。
外気導入口2から着用者の脇を通った後、外気排出口6に至る外気流通路10を設ける場合、開口部14を着用者の脇に設けてもよい。脇は汗が蒸発しにくい身体の部分であるので、これにより、着用者の身体表面の蒸れを効果的に防ぐことができる。着用者の脇に設けた開口部14においても、開口部14を覆うメッシュ状生地またはグリッド状フリース生地が開口部14に設けられていることが好ましい。
次に、図5を参照して、自転車が走行しているときの自転車用上着1における外気流通路8,10の中の外気の流通を説明する。図5は自転車用上着1における外気流通路8,10の中の外気の流通を説明するための図である。
図5に示すように、外気は、着用者の鎖骨近傍に設けられた外気導入口2を通って外気流通路8および外気流通路10導入される。一方の外気流通路8に導入された外気は、図5に示す矢印42のように着用者の肩を通過し、着用者の背中を通過する。そして、外気は、着用者の背中に設けられた外気排出口4から排出される。ところで、着用者から発生した水分を含む空気は、外気流通路8を流通する外気の流れの影響で、着用者の背中に設けられた開口部12から外気流通路8に吸引される。外気流通路8を流通する外気が、開口部12が設けられている領域を通過するとき、外気は、開口部12から排出された水分を取り込む。そして、外気が外気排出口4から排出されるとき、外気に取り込まれた着用者の水分も外気排出口4から排出される。これにより、着用者から発生した水分は開口部12近傍に留まらないので、着用者の水分は、開口部12から効率的に排出される。したがって、着用者の身体表面の蒸れを効果的に防ぐことができる。
他方の外気流通路10に導入された外気は、図5に示す矢印44のように着用者の脇を通過し、着用者の背中を通過する。そして、外気は、着用者の背中に設けられた外気排出口6から排出される。ところで、着用者の水分を含む空気は、外気流通路10を流通する外気の流れの影響で、着用者の脇に設けられた開口部14から吸引される。外気流通路10を流通する外気が、開口部14が設けられている領域を通過するとき、外気は、開口部14から排出された水分を取り込む。そして、外気が外気排出口6から排出されるとき、外気に取り込まれた着用者の水分も外気排出口6から排出される。これにより、着用者の水分は開口部14近傍に留まらないので、着用者の水分は、開口部14から効率的に排出される。したがって、着用者の身体表面の蒸れを効果的に防ぐことができる。
以上の本発明の一実施形態による自転車用上着1は、次のような作用効果を奏する。
(1)着用者の一対の鎖骨近傍にそれぞれ設けられた、外気を導入する一対の外気導入口2と、着用者の背中に設けられた、外気導入口2から導入された外気を排出する少なくとも1つの外気排出口4と、表地と裏地との間に設けられ、外気導入口2から外気排出口4まで空気を流通させる少なくとも1つの外気流通路8と、裏地の着用者側の面まで貫通する、外気流通路8の内部に設けられた開口部12とを備え、外気流通路8は、外気導入口2から着用者の肩を通った後、外気排出口4に至り、開口部8は着用者の背中に設けられるようにした。これにより、身体表面の高温化を適切に防止しながら身体表面の蒸れを防ぐことができる。
(2)一対の前記外気導入口2から着用者の一対の肩をそれぞれ通る一対の外気流路8は、着用者の背中で連結し、1つの外気排出口4に至るようにした。これにより、外気排出口4を大きくすることができ、外気流通路8を流通した外気を外気排出口4から効率よく排出することができる。
(3)開口部12は、着用者の背中の僧帽筋22の中部24の領域を開口部12から露出させるように設けられるようにした。これにより、着用者の背中から出てくる水分を含む空気の多くを外気流通路8に吸引させることができ、着用者の身体表面の蒸れを効果的に防ぐことができる。
(4)外気流通路10は、さらに、外気導入口2から着用者の脇を通った後、外気排出口6に至るようにし、開口14部は着用者の脇にさら設けられるようにした。これにより、着用者の身体表面の蒸れを効果的に防ぐことができる。
(5)着用者の肩を通過する外気流通路8の外気排出口4と、着用者の脇を通過する外気流通路10の外気排出口6とは異なるようにした。これにより、着用者の肩を通過する外気流通路8の長さと、着用者の脇を通過する外気流通路10の長さとを適切にそれぞれ調節することができる。
(6)開口部12,14は、メッシュ状生地またはグリッド状フリース生地で覆われているようにした。これにより、着用者の身体の一部が開口部8からはみ出て、外気流通路8を塞いでしまうことを防止できる。
(7)外気導入口2は開閉可能であるようにした。これにより、自転車用上着1の中が蒸れていないとき、外気導入口2を閉じることによって、自転車用上着1の防寒性を向上させることができる。
以上の本発明の一実施形態の自転車用上着1を次のように変形することができる。
(1)所定の間隔を開けて複数のフリース状素材をメッシュ生地に配列することにより形成した生地であれば、開口部を覆うために開口部に設ける生地はグリッド状フリース生地に限定されない。たとえば、所定の間隔で縦方向および横方向に並べた複数の円形のフリース状素材をメッシュ生地に接合させたものを開口部に設けてもよい。
(2)図6(a)に示すように、外気排出口50Aの開口部52Aにマチ54Aを設けてもよい。これにより、開口部52Aを大きくできるので、外気流通路に導入された外気および開口部から排出された水分の外気排出口50Aからの排出が容易になる。
(3)図6(b)に示すように、外気排出口50Bの開口部52Bに沿って、外気排出口50Bに、たとえば外気排出口50Bの表地54Bに可塑性変形線状体56Bを設けてもよい。これにより、外気排出口50Bの開口部52Bを大きく開けておくことができるので、外気流通路に導入された外気および開口部から排出された水分の外気排出口50Bからの排出が容易になる。可塑性変形線状体56Bとは可塑性を有する線状体である。可塑性変形線状体56Bは樹脂からなるものが好ましい。これにより、可塑性変形線状体56Bは、水に濡れてもさびず、金属疲労により折れることもない。可塑性変形線状体56Bに好ましい、樹脂からなる可塑性変形線状体には、たとえば、特開昭61−282416号公報に開示されている、ポリエチレンを強く圧縮延伸したプラスチックワイヤーや、特開平2−293407号公報に開示されている、ポリオレフィンを強く圧縮延伸したプラスチックワイヤーや、特開平7−238417号公報に開示されているポリエチレン溶融固化物またはそのポリエチレンと他のポリオレフィンとの混合溶解固化物を延伸して可塑性が付与された延伸物などがある。可塑性が高いことから、可塑性変形線状体56Bは、ポリオレフィンを主成分とする樹脂からなることが好ましい。
(4)外気導入口の開口部に沿って可塑性変形線状体を外気導入口に設けてもよい。これにより、外気導入口の開口部を大きく開けておくことができるので、外気導入口からの外気の導入がさらに容易になる。外気導入口に設けられる可塑性変形線状体としては、たとえば、上述の図6(b)に示す外気排出口50Bに設ける可塑性変形線状体56Bと同様の素材の可塑性変形線状体を用いることができる。
外気導入口にスライド・ファスナーを設ける場合、たとえば、図7(a)に示すように、スライド・ファスナーのエレメント66Aに沿って可塑性変形線状体68Aを外気導入口60Aに設けることによって、外気導入口60Aの開口部62Aに沿って可塑性変形線状体68Aを外気導入口60Aに設けるようにしてもよい。なお、図7(a)は外気導入口60Aを裏地側から見た図であり、符号64Aはスライド・ファスナーのスライダーを示す。
また、図7(b)に示すように、スライド・ファスナーのファスナー取付け布部として、可塑性変形線状体で作られたファスナー取付け布部68Bを用いることによって、外気導入口60Bの開口部62Bに沿って可塑性変形線状体68Bを外気導入口60Bに設けるようにしてもよい。なお、図7(b)は外気導入口60Bを裏地側から見た図であり、符号64Bはスライド・ファスナーのスライダーを示し、符号66Bはスライド・ファスナーのエレメントを示す。また、スライド・ファスナーは、主にスライダー64B、エレメント66Bおよびファスナー取付け布部68Bから構成される。
実施形態と変形例の一つ、もしくは複数を組み合わせることは可能である。変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明は上記実施形態の構成になんら限定されるものではない。
身体表面の蒸れを防ぐことができるという本発明の効果を以下の試験により確認した。
(1)試料
(a)実施例
実施例は、上述の本発明の一実施形態の自転車用上着であり、表地にはナイロン地を用い、裏地にはフリース生地を用い、表地と裏地との間にフィルム層を設けた。開口部12,14には、グリッド状フリース生地を設けた。
(b)比較例
比較例は、外気導入口、外気排出口、外気流通路および開口部を設けない点以外は、実施例と同じ自転車用上着である。
(2)試験方法
背中の裏地側の身幅方向真ん中の衿下15cmの位置に湿度計(EMPEX・エンペックス気象計株式会社 デジカードTD−8173)を取り付けた実施例を、試験を実施する者(以下、試験者と呼ぶ)に着用させた。この湿度計を取り付けた位置は、背中の開口部の位置に該当する。その後、試験者は、自転車に乗車して時速17.9km(平均速度)で10分間走行し(走行1)、上記湿度計で湿度を測定した。次に、試験者は、時速22.9km(平均速度)、最大速度時速41.5km(平均最大速度)で15.4km走行し(走行2)、上記湿度計で湿度を測定した。最後に試験者は、時速19.4km(平均時速)で10分間走行し(走行3)、上記湿度計で湿度を測定した。その測定後、10分間休憩した後、試験者は、実施例と同じ位置に上記湿度計を取り付けた比較例を着用し、実施例と同じ試験を行った。実施例および比較例について上記試験を、日を変えて2回行った。第1日目は実施例、比較例の順序で試験を行ったが、第2日目は、比較例、実施例の順序で試験を行った。
(3)試験結果
試験結果を表1に示す。
Figure 2014145137
実施例では、自転車を走行しても比較例に比べて湿度が高くならないことから、本発明は、身体表面の蒸れを防ぐことができるという効果を有することを確認できた。
1 自転車用上着
2,60A,60B 外気導入口
4,6,50A,50B 外気排出口
8,10 外気流通路
12,14 開口部
30 グリッド状フリース生地
32 フリース状素材
34 メッシュ生地
52A,52B 開口部
54A マチ
54B 表地
56B,68A,68B 可塑性変形線状体
62A,62B 開口部
64A,64B スライダー
66A,66B エレメント

Claims (13)

  1. 着用者の一対の鎖骨近傍にそれぞれ設けられた、外気を導入する一対の外気導入口と、
    着用者の背中に設けられた、前記外気導入口から導入された外気を排出する少なくとも1つの外気排出口と、
    表地と裏地との間に設けられ、前記外気導入口から前記外気排出口まで空気を流通させる少なくとも1つの外気流通路と、
    裏地の着用者側の面まで貫通する、前記外気流通路の内部に設けられた開口部とを備え、
    前記外気流通路は、前記外気導入口から着用者の肩を通った後、前記外気排出口に至り、
    前記開口部は着用者の背中に設けられる、自転車用上着。
  2. 一対の前記外気導入口から着用者の一対の肩をそれぞれ通る一対の前記外気流路は、着用者の背中で連結し、1つの前記外気排出口に至る、請求項1に記載の自転車用上着。
  3. 前記開口部は、着用者の背中の僧帽筋の中部の領域を前記開口部から露出させるように設けられる、請求項1または2に記載の自転車用上着。
  4. 前記外気流通路は、さらに、前記外気導入口から着用者の脇を通った後、外気排出口に至り、
    前記開口部は着用者の脇にさら設けられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の自転車用上着。
  5. 着用者の肩を通過する前記外気流通路の外気排出口と、着用者の脇を通過する前記外気流通路の外気排出口とは異なる、請求項4に記載の自転車用上着。
  6. 前記開口部を覆う、所定の間隔を開けて複数のフリース状素材をメッシュ生地に配列することにより形成した生地またはメッシュ生地が前記開口部に設けられる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の自転車用上着。
  7. 前記外気導入口は開閉可能である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の自転車用上着。
  8. 前記外気排出口の開口部にマチが設けられる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の自転車用上着。
  9. 前記外気排出口の開口部に沿って、可塑性変形線状体が前記外気排出口に設けられる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の自転車用上着。
  10. 前記外気導入口の開口部に沿って、可塑性変形線状体が前記外気導入口に設けられる、請求項1〜9のいずれか1項に記載の自転車用上着。
  11. 前記外気導入口には、スライド・ファスナーが設けられ、
    前記可塑性変形線状体が前記スライド・ファスナーのエレメントに沿って設けられる、請求項10に記載の自転車用上着。
  12. 前記外気導入口には、スライド・ファスナーが設けられ、
    前記スライド・ファスナーのファスナー取付け布部が前記可塑性変形線状体で作られた、請求項10に記載の自転車用上着。
  13. 前記可塑性変形線状体はポリオレフィンを主成分とする樹脂からなる、請求項9〜12のいずれか1項に記載の自転車用上着。
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