JP2014144787A - 貯水システム - Google Patents

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Tetsuya Ishii
徹哉 石井
Kazuhira Yono
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Abstract

【課題】淡水を海中の貯水部に対し容易に出し入れできる貯水システムを提供する。
【解決手段】可撓性の袋21からなる海中貯水部20を海に浮かべる。陸地2に地中貯水部10を設け、該地中貯水部10の上端部を海中貯水部20の設置海域の平均潮位H40よりも高くし、地中貯水部10の底部を上記設置海域の平均潮位H40よりも低くする。海中貯水部20と地中貯水部10とを連通管32にて連通する。淡水を、2つの貯水部10,20の水頭差に応じて、連通管32経由で海中貯水部20から地中貯水部10へ、又は地中貯水部20から海中貯水部10へ流す。
【選択図】図1

Description

本発明は、淡水を貯蔵する貯水システムに関し、特に海中に浮かべた袋に貯水する海中貯水システムに関する。
例えば特許文献1には、可撓性の袋を海に浮かべ、この袋に淡水を溜めることが開示されている。
特開2012−153425号公報
しかし、特許文献1には、淡水を海中の袋にどのように入れて、どのように取り出すかの記載が無い。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、淡水を海中の貯水部に対し容易に出し入れできる貯水システムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明は、淡水を溜める貯水システムであって、
海に浮かべられた可撓性の袋からなる海中貯水部と、
陸地に設けられ、上端部が前記海中貯水部の設置海域の平均潮位よりも高く、かつ底部が前記平均潮位よりも低い地中貯水部と、
前記海中貯水部と前記地中貯水部とを連通し、淡水を、これら貯水部の水頭差に応じて前記海中貯水部から前記地中貯水部へ、又は前記地中貯水部から前記海中貯水部へ流す連通管と
を備えたことを特徴とする。
この特徴構成によれば、地中貯水部に淡水を海中貯水部よりも高水位になるように溜めることで、地中貯水部の淡水を連通管経由で海中貯水部に移送できる。これによって、海中貯水部に淡水を溜めることができる。淡水が必要になったときは、地中貯水部から淡水を汲み出せばよい。地中貯水部の水位が海中貯水部の水位より下がると、海中貯水部の淡水が連通管経由で地中貯水部に移送される。これによって、海中貯水部の淡水を地中貯水部を介して取り出すことができる。海中貯水部は、袋が空でない限り、常に水を蓄えておくことができる。したがって、海中貯水部からいつでも淡水を供出できる。
ここで「浮かべられた」とは、袋が沈んでおらず、すなわち海底に接することなく、又は海底に対し定着されることなく、海中を浮遊しており、潮の満ち引きに応じて上がり下がりする状態を言う。したがって、満潮から干潮に移行するときは、海中貯水部が海面と共に下方へ変位する。これによって、海中貯水部の水位を地中貯水部の水位よりも低くでき、これら貯水部の水位差(水頭差)によって、地中貯水部の淡水を連通管経由で海中貯水部に自然移送できる。また、干潮から満潮に移行するときは、海中貯水部が海面と共に上方へ変位する。これによって、海中貯水部の水位を地中貯水部の水位よりも高くできる。これら貯水部の水位差(水頭差)によって、海中貯水部の淡水を連通管経由で地中貯水部に自然移送できる。
淡水と海水の比重差によって、前記袋の内部の淡水の水位が海面より上に位置していることが好ましい。前記袋の上端部が海面より上に突出していることが好ましい。
前記地中貯水部の上端部が、前記設置海域の満潮位と対応する高さ(以下「満潮対応高さ」と称す)よりも高いことが好ましい。これによって、満潮時(海中貯水部が上下変位範囲の上端に位置する時)でも、水が地中貯水部から溢れないようにできる。
また、前記地中貯水部の底部が、前記設置海域の干潮位と対応する高さ(以下「干潮対応高さ」と称す)よりも低いことが好ましい。これによって、干潮時(海中貯水部が上下変位範囲の下端に位置する時)でも、地中貯水部に水が残っているようにできる。したがって、連通管の地中貯水部側の端部から空気が連通管内に入り込むのを確実に防止できる。言い換えると、前記地中貯水部の深さは、少なくとも前記地中貯水部の上端部の標高と干満差÷2との和であることが好ましい。前記標高にもよるが、前記地中貯水部の深さの下限は、好ましくは2m、より好ましくは3mである。人工的に前記地中貯水部を作る場合、前記地中貯水部の深さの上限は、好ましくは20m、より好ましくは15mである。
前記海中貯水部の内容積が、前記地中貯水部における前記満潮対応高さと前記干潮対応高さとの間の部分の容積(以下「部分容積」と称す)よりも大きいことが好ましく、前記海中貯水部の内容積が、前記部分容積よりも3倍以上大きいことがより好ましい。これによって、干潮時に淡水が海中貯水部から溢れるのを防止でき、淡水のロスを回避できる。また、密閉された袋の内圧が異常上昇するのを回避できる。
前記連通管のコンダクタンスが、前記設置海域の最大潮位差に対応する水頭差によって、前記部分容積分の淡水を6時間以内に前記地中貯水部から前記海中貯水部へ、又は前記海中貯水部から前記地中貯水部へ片道移送可能な大きさであることが好ましい。
これによって、潮の満ち引きに応じて、淡水を地中貯水部と海中貯水部との間で確実に行き来させることができる。
さらに、前記連通管のコンダクタンスが、前記設置海域の潮の満ち引きに因り前記海中貯水部が上下に変位することで前記海中貯水部と前記地中貯水部との間に生じる水頭差によって、前記部分容積分の淡水を6時間以内に前記地中貯水部から前記海中貯水部へ、又は前記海中貯水部から前記地中貯水部へ片道移送可能な大きさであることが好ましい。
これによって、干潮から満潮に移行する約6時間で、上記容積分の淡水を海中貯水部から地中貯水部に確実に移送できる。また、満潮から干潮に移行する約6時間で、上記容積分の淡水を地中貯水部から海中貯水部に確実に移送できる。
前記連通管の地中貯水部側の端部が、前記干潮対応高さより低所に配置されていることが好ましい。これによって、干潮時に、連通管の地中貯水部側の端部から空気が連通管内に入り込むのを防止できる。
前記連通管がサイフォン管を構成していてもよい。前記連通管の最高部が前記連通管の両端部よりも上に位置していてもよい。その場合、前記干潮対応高さから前記連通管の最高部までの高さが10m以下であることが好ましい。これによって、連通管がサイフォン管を構成する。そして、淡水をサイフォン効果によって連通管経由で地中貯水部から海中貯水部へ、又は海中貯水部から地中貯水部へ移送できる。
前記連通管の中間部が、前記連通管の両端部よりも低所に配置されていることが好ましい。さらに、前記連通管のほぼ全長にわたって下に凸になるよう配管されていることが好ましい。これによって、貯水システムの立ち上げ時には、地中貯水部の水位を少なくとも連通管の地中貯水部側の端部の位置よりも高くすれば、地中貯水部の淡水が連通管内に自然流入して、連通管の内部の流体を淡水で置換できる。更に、地中貯水部の水位を、潮位ひいては海面上の海中貯水部の袋よりも高くすれば、地中貯水部の淡水を連通管から袋に注入できる。何らかの原因で連通管の内部に空気等の気体が入り込んだとしても、或いは連通管内で気体が発生したとしても、気体と水の比重差や、地中貯水部と海中貯水部との間の水位差による連通管内の水流によって、上記気体を連通管の何れかの端部から放出でき、上記気体によって連通管内の淡水の流れが妨げられることはない。
前記海中貯水部の貯水量が、干潮時には相対的に大きく、満潮時には相対的に小さいことが好ましい。前記地中貯水部の水位が、干潮時には相対的に低く、満潮時には相対的に高いことが好ましい。干潮から満潮に移行しているときは、海中貯水部の水位が上昇して地中貯水部の水位よりも高くなることで、淡水が海中貯水部から地中貯水部に向けて流れる。よって、海中貯水部の貯水量が減るとともに地中貯水部の水位が上昇する。満潮から干潮に移行しているときは、海中貯水部の水位が下降して地中貯水部の水位よりも低くなることで、淡水が地中貯水部から海中貯水部に向けて流れる。よって、海中貯水部の貯水量が増えるとともに地中貯水部の水位が下降する。
前記袋に排出管が接続され、前記排出管には前記袋に向かう流れを阻止する逆止弁が設けられており、前記袋が、前記連通管との接続部及び前記排出管との接続部を除いて閉じられていることが好ましい。
袋が満タンのときに淡水が袋に入って来たときは、その分の淡水が排出管から排出される。これによって、袋の内圧が過度に上昇するのを回避できる。また、袋の開口部を無くすことによって、海水が上記開口部から袋の内部に流入しないようにできる。更に、逆止弁によって海水が排出管から袋の内部に流入するのを防止できる。
本発明に係る貯水システムによれば、地中貯水部と海中貯水部との間の水頭差によって、淡水を地中貯水部から連通管経由で海中貯水部に移送したり、海中貯水部から連通管経由で地中貯水部に移送したりすることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る貯水システムの縦断面図である。 図2は、上記貯水システムの平面図である。 図3は、上記貯水システムの立ち上げモードを示す縦断面図である。 図4は、満潮時を実線にて示し、干潮時を二点鎖線にて示す、上記貯水システムの定常モードにおける縦断面図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る貯水システムを、立ち上げモードで示す縦断面図である。 図6は、本発明の第3実施形態に係る貯水システムを示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1〜図4は、本発明の第1実施形態を示したものである。図1及び図2に示すように、貯水システム1は、陸地2を流れる河川3の淡水Wを採取して海4に貯めるものであり、地中貯水部10と、海中貯水部20とを備えている。
図1に示すように、地中貯水部10は、陸地2に掘られた井戸にて構成されている。井戸には必ずしも地下水が流入しなくてもよい。地中貯水部10は、河川3の近くの地表から地中に鉛直に延びるように構築されている。地中貯水部10の内部に淡水Wが蓄えられている。図4に示すように、地中貯水部10の上端部(地表側の端部)は、海中貯水部20の設置海域の平均潮位H40よりも高く、地中貯水部10の下端部(底部)は、平均潮位H40よりも低い。好ましくは、地中貯水部10の上端部は、上記設置海域の満潮時の潮位H41(以下「満潮位H41」と称す)と対応する高さH11(以下「満潮対応高さH11」と称す)よりも高く、地中貯水部10の下端部は、上記設置海域の干潮時の潮位H42(以下「干潮位H42」と称す)と対応する高さH12(以下「干潮対応高さH12」と称す)よりも低い。より好ましくは、地中貯水部10の上端部は、上記設置海域の大潮のときの満潮対応高さH11よりも高く、地中貯水部10の下端部は、上記設置海域の大潮のときの干潮対応高さH12よりも低い。
なお、満潮対応高さH11は、後述する定常モードにおける満潮時の地中貯水部10の水位に相当し、満潮位H41とほぼ同じか満潮位H41に近い高さになる。また、干潮対応高さH12は、後述する定常モードにおける干潮時の地中貯水部10の水位に相当し、干潮位H42とほぼ同じか干潮位H42に近い高さになる。
図1に示すように、地中貯水部10の内部には、フィルタ16が設けられている。フィルタ16は、地中貯水部10内の好ましくは下側部分に偏って配置されている。フィルタ16は、例えば上下複数段の斜板にて構成されている。各斜板は、地中貯水部10の壁面から離れるにしたがって斜め下に延びている。
なお、フィルタ16は、斜板に限られず、例えば網などであってもよい。
海4に海中貯水部20が設置されている。海中貯水部20は、袋21を含む。この実施形態では、海中貯水部20を構成する袋21の数は1つであるが、海中貯水部20が複数の袋21で構成されていてもよい。袋21が複数である場合は、複数の袋21どうしが互いに連結されたり束ねられたりして集合されていることが好ましい。海中貯水部20が複数の袋21を有している場合、これら複数の袋21の内部空間が管等を介して連通されていてもよい。
袋21は、ポリエチレン等の樹脂やゴムにて構成されており、可撓性(柔軟性)を有している。上記樹脂やゴムからなる袋体を複数、入れ子状に積層することによって、1つの袋21が構成されていてもよい。ゴム製の袋体においては、当該ゴムの内部に基布が埋め込まれていてもよい。袋21は、後述する排出管25及び連通管32との接続部を除いて、閉ざされている。図4に示すように、袋21ひいては海中貯水部20は、海中の海面近くに浮かんでおり、潮の満ち引きによって上下に変位する。
なお、袋21は、好ましくは繋留ロープ(図示省略)にて繋留されている。この繋留ロープは、袋21が漂流するのを防止するためであり、袋21を沈めるためのものではない。繋留ロープは、潮の満ち引きによる袋21の上下方向への変位を妨げない。
袋21には淡水Wが蓄えられている。淡水(真水)と海水の比重差によって、袋21の上端部が海面から少し突出している。袋21内の水位は、海面(潮位)より上に位置している。袋21は、その淡水貯蔵量に応じて膨らんだり縮んだりする(図4)。なお、この明細書で言う「袋21が膨らむ」及び「袋21が縮む」とは、袋21の表面積は殆ど変化することなく袋21の内部空間が膨らんだり縮んだりするように、袋21が変形することを意味し、袋21の各部分が弾性的に伸縮することで袋21の表面積が増減することを意味しない。袋21は、本システム1において想定される上限張力によっては殆ど弾性伸縮しないことが好ましい。
図4に示すように、袋21ひいては海中貯水部20の最大内容積は、地中貯水部10における満潮対応高さH11と干潮対応高さH12との間の部分(図4において網掛け部分)の容積V13(以下「部分容積V13」と称す)よりも大きい。換言すると、海中貯水部20の最大貯水量は、部分容積V13分の水量よりも大きい。この実施形態では、1つの袋21によって海中貯水部20が構成されているから、袋21の内容積は部分容積V13よりも大きく、袋21の最大貯水量は部分容積V13分の水量よりも大きい。なお、一つの海中貯水部20が複数の袋21を有している場合、これら複数の袋21の内容積の総和が部分容積V13よりも大きく、これら複数の袋21の総最大貯水量が部分容積V13分の水量よりも大きいことが好ましい。
袋21には排出管25が設けられている。排出管25は、袋21の上端部から上に突出されている。排出管25の上端部(袋21とは反対側の端部)は、開口されている。排出管25に逆止弁26が設けられている。逆止弁26は、排出管25における流体の上向きの流れ(袋21から流出する流れ)を許容する一方、排出管25における流体の下向きの流れ(袋21に流入する流れ)を阻止する。上記流体は、海水や淡水等の液体でもよく、空気等の気体でもよい。つまり、逆止弁26は、外部の海水や空気が排出管25から袋21内に侵入するのを阻止するとともに、袋21の内圧に応じて袋21内の淡水Wや気体が排出管25から放出されるのを許容する。上記気体としては、袋21や後記連通管32の内部に元々存在していた空気や、袋21内又は連通管32内で発生した気体などが挙げられる。
なお、排出管25を設けるのに代えて、袋21の上端部を開口してもよい。
貯水システム1は、次のような配管構造になっている。
図1及び図2に示すように、河川3と地中貯水部10とが取水管31にて連ねられている。取水管31の材質は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂でもよく、鋼等の金属でもよい。取水管31の一端(上流端)は、河川3における地中貯水部10よりも上流側の淡水W中に配置されている。取水管31の上流端を設置した場所における河川3の水位は、地中貯水部10の上端部よりも高くてもよい。取水管31は、そこから地中貯水部10へ向けて下方に延びている。取水管31の中途部にはバルブ35が設けられている。取水管31の他端(下流端)は、地中貯水部10の底部の近くに配置されている。なお、図1では作図の都合上、取水管31が地中に配置されているように描かれているが、取水管31を地表に沿って這わし、その一端を河川3に差し入れるとともに、他端を地中貯水部10の上端開口から地中貯水部10の内部に差し入れてもよい。
地中貯水部10と海中貯水部20とが連通管32にて連ねられている。連通管32の材質は、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂であるが、これに限られず、鋼などの金属であってもよい。連通管32の一部が樹脂管にて構成され、他の一部が鋼管にて構成されていてもよい。連通管32の一部分は、地中貯水部10の上端開口から地中貯水部10の内部に差し入れられ、その下端32f(先端)が干潮対応高さH12よりも低所において開口された状態で配置されている(図4)。連通管32は、地中貯水部10の上端部を越える付近で高さが最大になっている。干潮対応高さH12から連通管32の最高部32hまでの高さH32は、10m以下である(H32≦10m)。連通管32は、サイフォン管を構成している。最高部32hよりも地中貯水部10とは反対側の連通管32は、例えば河川3の岸に沿って河川3の下流側へ延び、ひいては海4へ延びている。連通管32の海4側の端部32eが、海中貯水部20の袋21に接続され、袋21の内部において開口されている。
なお、海中貯水部20が複数の袋21にて構成されている場合、連通管32が複数の分岐管に分岐して、各分岐管が対応する袋21に接続されていてもよい。または、連通管32が1つの袋21に直接接続され、その袋21と他の袋21とが連通管32とは別の第2連通管によって連通されていてもよい。
連通管32のコンダクタンス(管路断面積及び管路長)は、貯水部10,20間の水頭差によって、上記部分容積V13分の淡水を所定時間以内に片道移送可能な大きさになるよう設定されている。
ここで、上記所定時間は、好ましくは6時間である。この時間は、干潮から満潮までの時間が約6時間であることから導いたものである。上記所定時間は、より好ましくは3時間であり、一層好ましくは1時間である。
また、上記水頭差は、好ましくは、海中貯水部20の設置海域の最大潮位差(大潮における潮位差)に対応する。つまり、連通管32のコンダクタンスは、貯水部10,20間に最大潮位差分の水頭差が常時形成されているものとしたとき、高水頭側から低水頭側へ体積V13の淡水を所定時間以内に片道移送可能な大きさであることが好ましい。また、上記水頭差は、より好ましくは、海中貯水部20の設置海域の潮の満ち引きに因り海中貯水部20が上下に変位することで、貯水部10,20間に生じる水頭差である。つまり、連通管32のコンダクタンスは、潮の満ち引きに因り貯水部10,20間に実際に生じる水頭差によって、体積V13の淡水を所定時間以内に片道移送可能な大きさであることがより好ましい。例えば、連通管32の内直径は300mm程度であり、これによって所要のコンダクタンスを十分に確保することができる。
図2に示すように、地中貯水部10から給水管33が引き出されている。給水管33にはポンプ34が設けられている。給水管33の下流端は、淡水の利用部(図示省略)へ延びている。利用部は、農地や工場等の産業施設でもよく、住宅等の生活施設でもよく、これら施設への給水場でもよい。
上記構成の貯水システム1の作用を、設置当初における貯水方法及び定常時における動作を中心に説明する。
<立ち上げモード>
地中貯水部10を構築し、取水管31を配管した後、バルブ35を開ける。すると、河川3の淡水Wが、水位差によって取水管31を通って地中貯水部10に導入される。これによって、地中貯水部10内に淡水Wを溜めることができる。淡水中のゴミ等の不純物は、フィルタ16によって上昇するのを妨げられる。これによって、フィルタ16よりも上側の地中貯水部10内の淡水Wをきれいな状態にすることができる。河川3から地中貯水部10への注水は、地中貯水部10の水位が少なくとも潮位を上回るまで行なう。
図3に示すように、袋21は、萎んだ状態(内部が空の状態)で海面に浮かべる。この段階では、通常、袋21の内部に多少の空気が入っている。そのため袋21が浮く。袋21に淡水を入れてから海上まで運ぶ必要は無い。連通管32は、事前に袋21に接続しておいてもよく、袋21を海上に設置した後、袋21に接続してもよい。設置当初の連通管32の内部には空気が入っている。貯水システム1の稼働開始時には、この連通管32内の空気を淡水に置換する。
図3は、上記置換方法の一例を示したものであり、地中貯水部10にパージ管36を設置する。パージ管36の一端(上流端)は、地中貯水部10の水中に配置する。パージ管36の他端(下流端)は、連通管32の最高箇所32hに合流させる。パージ管36には、上記一端側(上流側)から順次、ポンプ37及びバルブ38を設ける。
そして、バルブ38を開き、ポンプ37を駆動する。これによって、地中貯水部10の淡水Wがパージ管36を通って連通管32の最高箇所32hに送られる。この最高箇所32hにおいて、淡水が2方向に分流される。つまり、一部の淡水は、連通管32における最高箇所32hよりも地中貯水部10側の管部分32d内に流れ込む。他の淡水は、連通管32における最高箇所32hよりも海中貯水部20側の管部分32c内に流れ込む。これによって、これら管部分32d,32cからそれぞれ空気を追い出すことができ、連通管32の内部の全体を淡水で満たすことができる。管部分32dの空気は、端部32fから地中貯水部10の淡水w中に放出される。管部分32cの空気は、端部32eから袋21内に放出され、袋21内に元から存在していた空気に混じる。
その後、バルブ38を閉じる。更に、ポンプ37及び管36を撤去してもよい。
上述したように、地中貯水部10の水位が潮位ひいては袋21の高さを上回り、かつ連通管32内が淡水で満たされることで、サイフォン効果が働き、地中貯水部10の淡水Wが自然と連通管32を経て海中貯水部20に向けて流れる。これによって、海中貯水部20の袋21に自然注水することができる。一旦、連通管32内の空気を淡水に置換した以降は、貯水部10,20間の水頭差によって袋21に自然注水できるから、ポンプ等の駆動源は不要である。上記の注水によって、袋21内の空気(上記パージによって連通管32内から押し出された空気を含む)は、排出管25に押し出され、該排出管25から外界に排出される。逆止弁26は、この空気の排出流を許容する。
淡水が地中貯水部10から海中貯水部20に送られることで、地中貯水部10の貯水量が減り、海中貯水部20の貯水量が増える。そして、貯水部10,20間の水位差が小さくなってある範囲内に収束する。これによって、貯水システム10が定常モードに移行する。
<定常モード>
定常モードでは、図4に示すように、海上の袋21は、潮の満ち引きに応じて平均して12時間周期で上がり下がりする。これに追随して、地中貯水部10の水位が平均して12時間周期で上がり下がりする。この地中貯水部10の水位変化分の淡水が、連通路32を介して貯水部10,20間を行き来する。そのため、平均して12時間周期で袋21の貯水量が増減し、袋21が膨らんだり縮んだりする。具体的には、図4の実線に示すように、満潮時には、地中貯水部10の水位は相対的に高い満潮対応高さH11になり、袋21は相対的に縮む。図4の二点鎖線に示すように、干潮時には、地中貯水部10の水位は相対的に低い干潮対応高さH12になり、袋21は相対的に膨らんで、満タン又は満タンに近い状態になる。
なお、定常モードでは、バルブ35を閉じ、河川3から地中貯水部10への注水を行なわない。ただし、排出管25からの漏れや給水管33による汲み出しがあったときは、その分を河川3などから補充することにしてもよい。
上記定常モードにおける貯水システム1の挙動を更に詳述する。
いま、図4において二点鎖線に示すように、海4は干潮時であるものとする。したがって、地中貯水部10の水位は干潮対応高さH12にあり、袋21は満タン近くまで膨らんでいる。
干潮を過ぎると、海4の潮位が上がり、これに伴なって、袋21が上がっていく。したがって、袋21内の水位が、地中貯水部10の水位よりも高くなる。そのため、袋21内の淡水が、サイフォン効果によって連通管32を経て地中貯水部10へ流れる。これにより、袋21内の貯水量が減り、袋21が萎んでいく。地中貯水部10の貯水量は増え、地中貯水部10の水位が上昇する。連通管32のコンダクタンスを上述した大きさに設定することによって、潮が満ちる期間中、地中貯水部10の水位を潮位又は袋21の水位に十分に追随させることができる。
海4は、干潮時から約6時間かけて満潮になる。図4において実線にて示すように、海4の満潮時には、地中貯水部10の水位が満潮対応高さH11に達する。この地中貯水部10の満潮時の水位(すなわち満潮対応高さH11)は、海中貯水部20の満潮時の水位H21とほぼ同じ高さか、満潮時水位H21よりも少し低い。貯水部10,20間の満潮時の水位差ΔH=H21−H11は、連通管32のコンダクタンスに依存する。連通管32のコンダクタンスが大きいほど、水位差ΔHが小さくなる。このとき、地中貯水部10の貯水量は、干潮時よりも部分容積V13分だけ増えている。袋21ひいては海中貯水部20は、上下方向の変位範囲の上端に位置し、かつその貯水量は、干潮時よりも部分容積V13分だけ減っている。地中貯水部10の上端部は満潮対応高さH11よりも高いから、満潮時でも水Wが地中貯水部10から溢れないようにできる。
満潮を過ぎると、海4の潮位が下がり、これに伴なって、袋21が下がっていく。したがって、袋21内の水位が、地中貯水部10の水位よりも低くなる。そのため、地中貯水部10内の淡水が、サイフォン効果によって連通管32を経て袋21へ流れる。これによって、袋21内の貯水量が増え、袋21が膨らんでいく。地中貯水部10の貯水量は減り、地中貯水部10の水位が低下する。連通管32のコンダクタンスを上述した大きさに設定することによって、潮が引く期間中、地中貯水部10の水位を潮位又は袋21の水位に十分に追随させることができる。
海4は、満潮時から約6時間かけて干潮になる。図4において二点鎖線に示すように、干潮時には、地中貯水部10の水位が干潮対応高さH12に達する。この地中貯水部10の干潮時の水位(すなわち干潮対応高さH12)は、海中貯水部20の干潮時の水位H22とほぼ同じ高さか、干潮時水位H22よりも少し高い。貯水部10,20間の干潮時の水位差ΔH=H12−H22は、連通管32のコンダクタンスに依存する。連通管32のコンダクタンスが大きいほど、水位差ΔHが小さくなる。このとき、地中貯水部10の貯水量は、満潮時よりも容積V13分だけ減っている。地中貯水部10の底部が干潮対応高さH12よりも低いから、干潮時でも地中貯水部10内に水Wが残っているようにできる。かつ、連通管32の地中貯水部側の端部32fを干潮対応高さH12よりも低所に配置することで、この端部から空気が連通管32内に入り込むのを防止できる。したがって、サイフォン効果を維持できる。袋21ひいては海中貯水部20は、上下方向の変位範囲の下端に位置し、かつその貯水量は、満潮時よりも容積V13分だけ増えている。海中貯水部20の内容積は容積V13よりも大きいから、干潮時に淡水が海中貯水部20から溢れるのを防止又は抑制でき、淡水のロスを回避できる。また、袋21の内圧が異常上昇するのを回避できる。
なお、袋21が満タンのときに淡水が地中貯水部10から連通管32経由で流れ込んできたときは、袋21から溢れた水が排出管25を通って排出される。これによって、袋21に過度な張力が作用するのを回避できる。逆止弁26は、この排出の流れを許容する。また、逆止弁26によって、海水が排出管25から袋21内に入り込むのを防止できる。
図1に示すように、淡水が必要になったときは、ポンプ34を駆動し、地中貯水部10の淡水を取水管33から取り出し、淡水利用部へ送る。そうすると、潮の満ち引き状態にかかわらず、地中貯水部10の水位が海中貯水部20の水位よりも下がる。そのため、海中貯水部20の淡水が連通管32経由で地中貯水部10に移送される。これによって、海中貯水部10の淡水を、地中貯水部20を介して取り出すことができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては図面に同一符号を付して説明を省略する。
図5は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態では、連通管32の一端部が、地中貯水部10の側壁から地中貯水部10内に差し入れられている。この連通管32が、地中貯水部10と海4の間の地中を貫通して海4に引き出され、その他端部が海中貯水部20に接続されている。連通管32の最高部32hは、地中貯水部10の上端部よりも低く、かつ河川3における取水管31の上流端を配置した場所の水位よりも低い。
第2実施形態では、貯水システム1の立ち上げモードにおいて、地中貯水部10の水位が、潮位を上回り、ひいては海面上の萎んだ袋21の高さを上回り、更には連通管32の最高部32hを上回るまで、河川3から地中貯水部10に貯水する。そうすることによって、連通管32内の空気を地中貯水部10の水圧によって押し出しながら、淡水Wを連通管32から袋21に注入することができる。一旦、連通管32内の空気を押し出して、連通管32内を水で満たした以降は、水Wをサイフォン効果によって海中貯水部20に自然注入することができる。地中貯水部10の水位が最高部32hより低くなっても、地中貯水部10の水位が潮位を上回っている限り、海中貯水部20への自然注水を継続することができる。そして、定常モードに移行できる。
第2実施形態の定常モードにおける貯水システム1の挙動は、第1実施形態の定常モードと同様である。
図6は、本発明の第3実施形態を示したものである。第3実施形態では、連通管32の最下部32gを含む中間部が、両端部32e,32fよりも低所に配置されている。かつ連通管32が、ほぼ全長にわたって下に凸(上に凹)になるよう配管されている。連通管32における地中貯水部側の端部32fから最下部32gまでの間の管部分32bは、その大半が、地中貯水部10と海との間の地中に配管されている。連通管32における最下部32gから海中貯水部側の端部32eまでの間の管部分32aは、海中に配置されている。両管部分32a,34bは、共に下に凸の曲線状になっている。
この実施形態の立ち上げモードにおいては、地中貯水部10の水位が少なくとも連通管32の端部32fの高さを上回るまで淡水wを地中貯水部10に注入すれば、この淡水wが連通管32内に流れ込む。これによって、連通管32における地中貯水部10の水位よりも下側の部分を水で満たすことができ、その分の連通管32内の空気を袋21側へ押し出すことができる。更に、地中貯水部10の水位が海面(潮位)ひいては袋21よりも高くなるまで地中貯水部10に淡水wを注入すると、連通管32内の全体が淡水で満たされ、連通管32内の全体の空気が袋21側へ押し出される。つまり、連通管32の内部全体の流体が淡水で置換される。更には、淡水が連通管32の端部32eから袋21内に注入される。これによって、袋21内の空気を排出管25から外部に押し出すことができ、袋21の内部を淡水wで満たすことができる。こうして、システム1が定常モードに移行する。
定常モードにおいては、貯水部10,20の間の水位差によって、連通管32内に淡水の流れが形成される。第3実施形態の連通管23によれば、何らかの原因で連通管32の内部に空気等の気体が入り込んだとしても、或いは連通管32内で気体が発生したとしても、これら気体によって上記淡水の流れ妨げられることはない。これら気体は、水に対する比重差や連通管32内の上記水流によって連通管32の何れかの端部32e,32fから放出できる。
第3実施形態の連通管32は、自重による沈力が浮力より大きいことが好ましい。連通管32のコンダクタンスを高めるために連通管32を太くしたとしても、連通管32が内部の淡水等の浮力で浮かないようにすることが好ましい。これによって、連通管32を確実に下に凸の状態に維持することができる。例えば、連通管32を管直径300mm程度かつ管厚5mm程度のポリ塩化ビニル製の管にて構成すれば、上記浮かないための条件を十分に満たすことができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨に反しない限りにおいて種々の改変をなすことができる。
例えば、地中貯水部10は、井戸に限られず、人口又は自然の溜池、貯水槽などであってもよい。
本発明は、海中に淡水を溜める海中貯水システムに適用可能である。
1 貯水システム
3 河川
4 海
10 地中貯水部
20 海中貯水部
21 袋
25 排出管
26 逆止弁
32 連通管
32h 最高部
11 満潮対応高さ
12 干潮対応高さ
32 干潮対応高さから連通管の最高部までの高さ
40 平均潮位
41 満潮位
42 干潮位
13 部分容積

Claims (10)

  1. 淡水を溜める貯水システムであって、
    海に浮かべられた可撓性の袋からなる海中貯水部と、
    陸地に設けられ、上端部が前記海中貯水部の設置海域の平均潮位よりも高く、かつ底部が前記平均潮位よりも低い地中貯水部と、
    前記海中貯水部と前記地中貯水部とを連通し、淡水を、これら貯水部の水頭差に応じて前記海中貯水部から前記地中貯水部へ、又は前記地中貯水部から前記海中貯水部へ流す連通管と
    を備えたことを特徴とする貯水システム。
  2. 前記地中貯水部の上端部が、前記設置海域の満潮位と対応する高さ(以下「満潮対応高さ」と称す)よりも高く、かつ前記地中貯水部の底部が、前記設置海域の干潮位と対応する高さ(以下「干潮対応高さ」と称す)よりも低いことを特徴とする請求項1に記載の貯水システム。
  3. 前記海中貯水部の内容積が、前記地中貯水部における前記満潮対応高さと前記干潮対応高さとの間の部分の容積(以下「部分容積」と称す)よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の貯水システム。
  4. 前記連通管のコンダクタンスが、前記設置海域の最大潮位差に対応する水頭差によって、前記部分容積分の淡水を6時間以内に前記地中貯水部から前記海中貯水部へ、又は前記海中貯水部から前記地中貯水部へ片道移送可能な大きさであることを特徴とする請求項3に記載の貯水システム。
  5. 前記連通管のコンダクタンスが、前記設置海域の潮の満ち引きに因り前記海中貯水部が上下に変位することで前記海中貯水部と前記地中貯水部との間に生じる水頭差によって、前記部分容積分の淡水を6時間以内に前記地中貯水部から前記海中貯水部へ、又は前記海中貯水部から前記地中貯水部へ片道移送可能な大きさであることを特徴とする請求項3又は4に記載の貯水システム。
  6. 前記連通管の地中貯水部側の端部が前記干潮対応高さよりも低所に配置され、前記連通管の最高部が前記連通管の両端部よりも上に位置し、前記干潮対応高さから前記最高部までの高さが10m以下であることを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の貯水システム。
  7. 前記連通管の中間部が、前記連通管の両端部よりも低所に配置され、かつ前記連通管のほぼ全長にわたって下に凸になるよう配管されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の貯水システム。
  8. 前記海中貯水部の貯水量が、干潮時には相対的に大きく、満潮時には相対的に小さいことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の貯水システム。
  9. 前記地中貯水部の水位が、干潮時には相対的に低く、満潮時には相対的に高いことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の貯水システム。
  10. 前記袋に排出管が接続され、前記排出管には前記袋に向かう流れを阻止する逆止弁が設けられており、前記袋が、前記連通管との接続部及び前記排出管との接続部を除いて閉じられていることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の貯水システム。
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