JP2014143522A - 印刷物分光反射率予測方法及び印刷物分光反射率予測装置 - Google Patents

印刷物分光反射率予測方法及び印刷物分光反射率予測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷物の分光反射率を精度良く予測する方法及び装置を提供する。
【解決手段】面積変調で色を再現する印刷物の任意の掛け合わせに対する分光反射率を予測し、再現色を予測する方法であって、用紙、各色ベタ、ベタの掛け合わせについて分光反射率を測定する第1の工程と、一次色を任意の網点面積率で変化させた場合の分光反射率を測定する第2の工程と、ユールニールセン修正ノイゲバウア方程式の係数nを決定する第3の工程と、実効網点面積率を波長の関数として求める第4の工程と、各一次色の設定網点面積率と実効網点面積率の関係を求める第5の工程と、任意の設定網点面積率をそれぞれ、各一次色の実効網点面積率に変換する第6の工程と、ユールニールセン修正ノイゲバウア方程式に、前記第3の工程で取得した係数nと前記第6の工程で取得した実効網点面積率を代入する第7の工程によって、予測分光反射率を計算する印刷物分光反射率予測方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、面積変調により色を再現する印刷物において再現される色の分光反射率を予測する方法及び予測する装置に関するものである。
従来、印刷物の分光反射率を予測する方法として、設定網点面積率(例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック))と、実際にその掛け合わせを出力したものを測定した分光反射率の関係から、ルックアップテーブル(LUT)を作成する方法が用いられている。この方法においては、例えば各一次色を適当な間隔で区切った設定網点面積率の全ての掛け合わせを出力し、その結果を測定することで図4に示すようなLUTを作成する。図4において各格子点は適当な間隔に区切った設定網点面積率に相当し、格子点上には、実際に出力して測定した分光反射率が格納されている。格子点が存在しない掛け合わせ、すなわち実際に測定を行っていない掛け合わせに対しては、周辺の格子点が持つ値から、補間等の手法を用いて、任意の掛け合わせに対する分光反射率を求めることができる。
もう一つの方法として分光ノイゲバウア方程式を利用する方法が知られている。この方法では、各原色のベタおよびベタ同士の全ての掛け合わせと、用紙の分光反射率をあらかじめ測定し、再現される分光反射率を式(1)で予測する。式(1)中のFpはノイゲバウア原色の網点面積率であって式(2)で示され、式(2)中のamはノイゲバウア原色pの掛け合わせに原色Imが含まれるときであって、一方(1−am)は含まれないときである。尚、ノイゲバウア原色とは、用紙および、単色のベタとその全ての掛け合わせで再現される色であって、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の印刷の場合には、1次色C、 M、 Y、 K、2次色CM、 CY、 CK、 MY、 MK、
YK、3次色CMY、 CMK、 CYK、 MYK、 4次色CMYKと用紙の16色がノイゲバウア原色となる。
Figure 2014143522
Figure 2014143522
特開平5−11500号公報 特開平7−208788号公報
色再現工学の基礎 太田登著 コロナ社 P.182
上述したLUTを用いる方法によれば、測定するサンプルの数を増加させることにより、補間による誤差が減少し、比較的高い精度での予測が可能となる反面、測定数の増加による作業時間、手間の増大が問題となる。
また、原色の数が増加すると、測定が必要な格子点の数が急激に増大する。例えば各原色を5段階の面積率に区切った場合を想定すると、4原色の印刷では54=625点の格
子点であるのに対し、6原色の印刷では56=15625点となるため、多色を扱う印刷には適用しにくく、仮に多数の格子点に対応する掛け合わせを全て印刷するとしても、その印刷には大きな面積が必要となり、面内ばらつきの大きい印刷機においては、その面内ばらつきの誤差がLUTに含まれてしまうという問題があった。
また、上述した分光ノイゲバウア方程式を用いる方法によれば、測定が必要な掛け合わせは各色ベタとベタ同士の掛け合わせ、と用紙のみとなるため非常に少ない測定で予測が可能となるものの、実際の印刷ではこの方程式が成立することはほとんどなく、予測精度の面で問題があった。ノイゲバウア方程式の現実との乖離を補正する方法として、ユールニールセン修正ノイゲバウア方程式が提案され、広く用いられている。ユールニールセン修正ノイゲバウア方程式は式(3)、式(4)で表される。
Figure 2014143522
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この式(3)では係数nを導入し、実測値と予測値の誤差を最小化するように、nを経験的に求める方法をとっている。この手法を用いることにより、通常のノイゲバウア方程式と比較して、より高い精度で分光反射率を予測することができることが知られているが、式(3)の形式から見て明らかなように、一つのパラメータnを用いて全ての原色の誤差を吸収しているため、原色の特性が異なるような印刷では予測に問題があるとされている。先に挙げた多色印刷の例では、AMスクリーンとFMスクリーンのハイブリッドの網点を用いた印刷等が行われることがあり、原色の特性に大きな差があることが想定される。そのため、従来のユールニールセン修正ノイゲバウア方程式では精度上問題が発生することがあった。
そこで本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、印刷物の分光反射率を精度良く予測する方法及び装置を提供することを目的とする。
そこで本発明に係る請求項1に記載の発明は、面積変調で色を再現する印刷物の任意の掛け合わせに対する分光反射率を予測し、再現色を予測する方法であって、
用紙、各色ベタ、ベタの掛け合わせについて分光反射率(この場合の分光反射率を分光反射率その1と称す)を測定する第1の工程と、
一次色を任意の網点面積率で変化させた場合の分光反射率(この場合の分光反射率を分光反射率その2と称す)を測定する第2の工程と、
第1の工程で測定した分光反射率その1と、第2の工程で取得した分光反射率その2から、最適化によりユールニールセン修正ノイゲバウア方程式の係数nを決定する第3の工程と、
前記第3の工程で求めた係数nを用いて、第2の工程で測定した分光反射率その2に対して、実効網点面積率を波長の関数として求める第4の工程と、
更に前記第4の工程を全ての分光反射率その2に対して繰り返すことにより、各一次色の設定網点面積率と実効網点面積率の関係を求める第5の工程と、
任意の設定網点面積率の掛け合わせに対する分光反射率を、前記第4の工程で求めた関係から、任意の設定網点面積率をそれぞれ、各一次色の実効網点面積率に変換する第6の工程と、
ユールニールセン修正ノイゲバウア方程式に、前記第3の工程で取得した係数nと前記第6の工程で取得した実効網点面積率を代入する第7の工程によって、
予測分光反射率を計算することを特徴とする印刷物分光反射率予測方法である。
本発明に係る請求項2に記載の発明は、前記ユールニールセン修正ノイゲバウア方程式として式(5)、式(6)を用い、前記単色の実効網点面積率を波長の関数として表す式として式(7)を用い、更に前記予測分光反射率を計算する際には式(8)、式(9)を用いることを特徴とする請求項1に記載の印刷物分光反射率予測方法である。
Figure 2014143522
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Figure 2014143522
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本発明に係る請求項3に記載の発明は、面積変調で色を再現する印刷物の任意の掛け合わせに対する分光反射率を予測し、再現色を予測する印刷物分光反射率予測装置であって、
第1分光反射率受付処理部と、第2分光反射率受付処理部と、最適化計算処理部と、面積率変換関数保持部と、設定網点面積率受付処理部と、網点面積率変換処理部と、分光反射率算出処理部と、を備え、
第1分光反射率受付処理部は、用紙、各色ベタ、ベタの掛け合わせについて分光反射率(この場合の分光反射率を分光反射率その1と称す)を取得し記憶する手段で、
第2分光反射率受付処理部は、一次色を任意の面積率で変化させた分光反射率(この場合の分光反射率を分光反射率その2と称す)を取得し記憶する手段で、
最適化計算処理部は、第1分光反射率受付処理部が取得し記憶した分光反射率その1と、第2分光反射率受付処理部が取得し記憶した分光反射率その2と、を読み出し、最適化によりユールニールセン修正ノイゲバウア方程式の係数nを決定する手段で、
面積率変換関数保持部は、最適化計算処理部が計算したnを読み出して、第2分光反射率受付処理部が取得した分光反射率その2に対して、実効網点面積率を波長の関数として求め、この処理を第2分光反射率受付処理部が取得した全ての分光反射率その2に対して繰り返すことにより、各一次色の設定網点面積率と実効網点面積率の関係を算出して保持する手段で、
設定網点面積率受付処理部は、分光反射率を予測する対象として任意の設定網点面積率の掛け合わせを入力として取得する手段で、
網点面積率変換処理部は、設定網点面積率受付処理部が受け取った設定網点面積率を、面積率変換関数保持部が保持する関係を用いて各一次色の実効網点面積率に変換する手段で、
分光反射率算出処理部によって、ユールニールセン修正ノイゲバウア方程式に、最適化計算処理部が算出したn値と、網点面積率変換処理部が変換した実効網点面積率を代入し、印刷物の予測分光反射率を計算することを特徴とする印刷物分光反射率予測装置である。
本発明に係る請求項4に記載の発明は、前記ユールニールセン修正ノイゲバウア方程式として式(10)、式(11)を用い、前記単色の実効網点面積率を波長の関数として表す式として式(12)を用い、更に前記予測分光反射率を計算する際には式(13)、式(14)を用いることを特徴とする請求項3に記載の印刷物分光反射率予測装置である。
Figure 2014143522
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本発明によれば、少数の一次色ステップとベタの掛け合わせおよび用紙の測定値から単色の実効網点面積率を波長の関数として表すことによって、任意の掛け合わせの設定網点面積率に対する分光反射率を精度良く予測することができる。また、必要とする測定が少ないことから、少ない面積で測定のためのパッチを出力することができ、印刷の面内ばらつき等の影響を受けないという特徴もある。さらに、各一次色で発生する誤差を個別に解消するように各一次色の実効網点面積率を波長の関数として求めているため、一次色の特性が異なるような印刷でも高い精度で分光反射率を予測できるという特徴がある。
本発明の一実施形態による印刷物分光反射率予測方法の処理の流れを表すフローチャートである。 本発明の一実施形態による印刷物分光反射率予測装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による印刷物分光反射率予測装置の処理の流れを表すフローチャートである。 多次元LUTの例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による印刷物分光反射率予測方法を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態による印刷物分光反射率予測方法の処理の流れを表すフローチャートである。このフローチャートに沿って各工程(ステップ)での処理の詳細を説明する。なお、この実施形態例ではCMYKの4原色の面積変調(網点の面積変化)により色を再現する印刷を対象とする。
ステップ101(第1の工程):(用紙、単色ベタ、ベタの掛け合わせの分光反射率その1の測定)
用紙、単色ベタ(C、M、Y、K)、ベタの掛け合わせ(CM、MY、CY、CK、MK、YK、CMY、CMK、MYK、CYK、CMYK)の計16色について分光反射率その1(Rp(λ))を測定する。単色ベタ及びベタの掛け合わせは既に印刷されているものとする。
ステップ102(第2の工程):(単色の網点面積率を任意の面積率で変化させたパッチの分光反射率その2の測定)
CMYKの各単色の網点面積率を任意の面積率(設定網点面積率)で変化させたパッチ(このパッチは既に印刷されているものとする)の分光反射率その2を測定する。本実施例では各単色の面積率変化は10%刻みとする。
ステップ103(第3の工程)(n値の決定)
ステップ102で測定した各単色のパッチの実測値と、ユールニールセン修正ノイゲバウア方程式(前記式(5)、前記式(6))に設定網点面積率を代入して得られる予測分光
反射率との誤差が最小となるように、ユールニールセン修正ノイゲバウア方程式の係数nを決定する。係数nの決定に際しては、全てのパッチの実測値に対して、実測値と予測値のRMS(Root Mean Square)誤差を計算し、これらの和を評価値として、非線形最適化手法を用いて係数nを決定しても良い。また、他の方法としては、nを適当な大きさ(例えば0.1)で適当な範囲(例えば0.1〜10)まで変化させ、上記評価値を随時計算し、評価値が最小となるnを決定する方法をとっても良い。
ステップ104(第4の工程)(実効網点面積率を波長の関数として求める)
前記式(7)を用いて各単色の設定網点面積率に対する実効網点面積率を波長の関数として求める。このときnはステップ103で求めた係数である。
ステップ105(第5の工程)(設定網点面積率と実効網点面積率の関係を求める)
ステップ102で測定した全ての網点面積率および、ベタと用紙の測定値について前記式(7)の式を計算することで、ステップ102で測定した設定網点面積率(この例では10%刻みのステップ)に対応する実効網点面積率を求めることができる。
ステップ101〜105は、本分光反射率予測方法において、一度行えば良く、これに基づいて任意の網点面積率の掛け合わせに対する分光反射率を予測することができる。
以下に分光反射率予測の手順をフローチャートを参照しながら説明する。
ステップ106(設定網点面積率を実効網点面積率に変換する)
任意の設定網点面積率の掛け合わせ(C、 M、 Y、 K)について、各原色の設定網点面積率を、実効網点面積率に変換する。具体的にはステップ105から単色で測定した設定網点面積率に対しては、それに対応する実効網点面積率が計算されている。与えられた任意の掛け合わせの設定網点面積率が、ステップ102で測定した設定網点面積率の中に存在する場合には、単にその設定網点面積率に対応する実効網点面積率を取得すれば良い。与えられた任意の掛け合わせの設定網点面積率が、ステップ102で測定した設定網点面積率の中に存在しない場合には、その設定網点面積率の前後でステップ102で測定した設定網点面積率と実効網点面積率の関係から、補間等の手法により実効網点面積率を求めることができる。(例えば、この例では10%刻みの設定網点面積率については設定網点面積率と実効網点面積率の関係が求められているため、25%の設定網点面積率に対する実効網点面積率を求めるためには、20%と30%の設定網点面積率に対する実効網点面積率の関係を用いる。)この補間には単純な線形補間を用いても良いし、実効網点面積率の各波長成分について、設定網点面積率との関係をスプライン等の曲線で近似したり、多項式で近似したりして、補間しても良い。
ステップ107(分光反射率の予測)
ステップ103で決定したn値と、ステップ106で求めた実効網点面積率をユールニールセン修正ノイゲバウア方程式(前記式(8)、前記式(9))に代入することにより、分光反射率を予測(計算)する。
次に本発明の一実施形態による印刷物分光反射率予測装置を、図面を参照して説明する。図2は、本実施形態による印刷物分光反射率予測装置の構成の一例を示すブロック図である。この図において、符号1は印刷物分光反射率予測装置であり、第1分光反射率受付処理部11、第2分光反射率受付処理部12、最適化計算処理部13、面積率変換関数保持部14、設定網点面積率受付処理部15、網点面積率変換処理部16、分光反射率算出処理部17を備えている。
第1分光反射率受付処理部11は、用紙、各色ベタ、ベタの掛け合わせについて分光反
射率その1を取得し記憶する手段で、
第2分光反射率受付処理部12は、一次色を任意の面積率で変化させた分光反射率その2を取得し記憶する手段で、
最適化計算処理部13は、第1分光反射率受付処理部11が取得し記憶した分光反射率その1と、第2分光反射率受付処理部12が取得し記憶した分光反射率その2と、を読み出し、最適化によりユールニールセン修正ノイゲバウア方程式の係数nを決定する手段で、
面積率変換関数保持部14は、最適化計算処理部13が計算したnを読み出して、第2分光反射率受付処理部12が取得した分光反射率その2に対して、実効網点面積率を波長の関数として求め、この処理を第2分光反射率受付処理部12が取得した全ての分光反射率その2に対して繰り返すことにより、各一次色の設定網点面積率と実効網点面積率の関係を算出して保持する手段で、
設定網点面積率受付処理部15は、分光反射率を予測する対象として任意の設定網点面積率の掛け合わせを入力として取得する手段で、
網点面積率変換処理部16は、設定網点面積率受付処理部15が受け取った設定網点面積率を、面積率変換関数保持部14が保持する関係を用いて各一次色の実効網点面積率に変換する手段で、
分光反射率算出処理部17は、ユールニールセン修正ノイゲバウア方程式に、最適化計算処理部13が算出したn値と、網点面積率変換処理部16が変換した実効網点面積率を代入し、印刷物の予測分光反射率を計算する。
次に本発明の印刷物分光反射率予測装置をCMYKの面積変調で色を再現する印刷を対象として説明する。図3は印刷物分光反射率予測装置における分光反射率予測処理の処理フローを示す図である。図3を用いて印刷物分光反射率予測装置における分光反射率予測処理について説明する。
(ステップS1)
先ず、ユーザーによって測定された分光反射率その1を印刷物分光反射率予測装置1の第1分光反射率受付処理部11が取得し一時記憶する。
(ステップS2)
次にユーザーは分光反射率その2を測定し、印刷物分光反射率予測装置1に入力する。この実施例では各単色の設定網点面積率10%刻みのステップを測定することとする。印刷物分光反射率予測装置1では、第2分光反射率受付処理部12が分光反射率その2を取得し一時記憶する。
(ステップS3)
次に最適化計算処理部13は、第1分光反射率受付処理部11と、第二分光反射率受付処理部12が取得し記憶した分光反射率その1と分光反射率その2を読み取る。そしてユールニールセン修正ノイゲバウア方程式(前記式(10)、前記式(11))により予測される分光反射率と、各単色ステップの実測の分光反射率の誤差が最も小さくなるように、最適化手法を用いてユールニールセン修正ノイゲバウア方程式の係数nを決定する。
(ステップS4)
次に面積率変換関数保持部14は、第一分光反射率受付処理部11と、第二分光反射率受付処理部12が取得し記憶した分光反射率その1と分光反射率その2を読み取る。さらに最適化計算処理部13が決定した係数nを読み取る。これらを元に、分光反射率を測定した一次色の設定網点面積率のそれぞれに対して、対応する実効網点面積率を波長の関数として前記式(12)を用いて計算する。例えばシアン(C)の設定網点面積率を例にとって説明すると、本実施形態では10%刻みのステップが測定されているため、例えば、シ
アンの設定網点面積率10%に対応する実効網点面積率は式(15)で計算される。
Figure 2014143522
同様にしてシアンの設定網点面積率20%、30%・・・、90%に対応する実効網点面積率を計算することができる。他の原色についても同様の式から、実効網点面積率を計算することができる。なお、前記式(15)から明らかなように、設定網点面積率が0%の時の実効網点面積率は全ての波長において0となり、設定網点面積率が100%の時の実効網点面積率は全ての波長において1となる。このようにして得られた各原色の0%、10%、・・・、100%に対する実効網点面積率をルックアップテーブルとして記憶する。
(ステップS5)
次にユーザーは、分光反射率を予測する対象となる設定網点面積率の掛け合わせ(C、M、Y、K)を印刷物分光反射率予測装置1に入力する。印刷物分光反射率予測装置1では設定網点面積率受付処理部15が入力された設定網点面積率を取得して一時記憶する。
(ステップS6)
次に網点面積率変換処理部16は、面積率変換関数保持部14が記憶する設定網点面積率と実効網点面積率の関係を参照し、設定網点面積率受付処理部15が取得して保持する設定網点面積率を、各原色毎に実効網点面積率に変換する。
(ステップS7)
最後に、分光反射率算出処理部17は、修正ユールニールセンノイゲバウア方程式を計算するために必要な情報として、第1分光反射率受付処理部11からノイゲバウア原色を、最適化計算処理部13から係数nを、網点面積率変換処理部16から各原色の実効網点面積率を読み取り、前記式(13)、前記式(14)に基づいて予測分光反射率を計算する。
このようにして得られた予測分光反射率は、モニタ等の表示装置(図示しない)に結果を表示しても良いし、ファイルとして外部記憶装置(図示しない)に書き出しても良い。なお、同じ印刷に対して複数の異なる掛け合わせに対する分光反射率を予測する際は、上記ステップS4までの操作は一度行えば良く、ステップS5以降を異なる掛け合わせに対して繰り返すことにより、複数の予測分光反射率を取得することができる。
以上のように、本発明の印刷物分光反射率予測方法及び印刷物分光反射率予測装置によれば、任意の掛け合わせの設定網点面積率に対する分光反射率を精度良く予測することができる。また、分光反射率予測方法、および分光反射率予測装置の一実施例として、CMYKの4色の面積変調で色を再現する印刷を対象として説明したが、本発明による印刷物分光反射率予測方法、および印刷物分光反射率予測装置は、任意の原色数を用いる多色印刷にも適用することが出来る。
1・・・印刷物分光反射率予測装置
11・・・第1分光反射率受付処理部
12・・・第2分光反射率受付処理部
13・・・最適化計算処理部
14・・・面積率変換関数保持部
15・・・設定網点面積率受付処理部
16・・・網点面積率変換処理部
17・・・分光反射率算出処理部

Claims (4)

  1. 面積変調で色を再現する印刷物の任意の掛け合わせに対する分光反射率を予測し、再現色を予測する方法であって、
    用紙、各色ベタ、ベタの掛け合わせについて分光反射率(この場合の分光反射率を分光反射率その1と称す)を測定する第1の工程と、
    一次色を任意の網点面積率で変化させた場合の分光反射率(この場合の分光反射率を分光反射率その2と称す)を測定する第2の工程と、
    第1の工程で測定した分光反射率その1と、第2の工程で取得した分光反射率その2から、最適化によりユールニールセン修正ノイゲバウア方程式の係数nを決定する第3の工程と、
    前記第3の工程で求めた係数nを用いて、第2の工程で測定した分光反射率その2に対して、実効網点面積率を波長の関数として求める第4の工程と、
    更に前記第4の工程を全ての分光反射率その2に対して繰り返すことにより、各一次色の設定網点面積率と実効網点面積率の関係を求める第5の工程と、
    任意の設定網点面積率の掛け合わせに対する分光反射率を、前記第4の工程で求めた関係から、任意の設定網点面積率をそれぞれ、各一次色の実効網点面積率に変換する第6の工程と、
    ユールニールセン修正ノイゲバウア方程式に、前記第3の工程で取得した係数nと前記第6の工程で取得した実効網点面積率を代入する第7の工程によって、
    予測分光反射率を計算することを特徴とする印刷物分光反射率予測方法。
  2. 前記ユールニールセン修正ノイゲバウア方程式として式(5)、式(6)を用い、前記単色の実効網点面積率を波長の関数として式(7)を用い、更に前記予測分光反射率を計算する際には式(8)、式(9)を用いることを特徴とする請求項1に記載の印刷物分光反射率予測方法。
    Figure 2014143522
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  3. 面積変調で色を再現する印刷物の任意の掛け合わせに対する分光反射率を予測し、再現色を予測する印刷物分光反射率予測装置であって、
    第1分光反射率受付処理部と、第2分光反射率受付処理部と、最適化計算処理部と、面積率変換関数保持部と、設定網点面積率受付処理部と、網点面積率変換処理部と、分光反射率算出処理部と、を備え、
    第1分光反射率受付処理部は、用紙、各色ベタ、ベタの掛け合わせについて分光反射率(この場合の分光反射率を分光反射率その1と称す)を取得し記憶する手段で、
    第2分光反射率受付処理部は、一次色の任意の面積率で変化させた分光反射率(この場合の分光反射率を分光反射率その2と称す)を取得し記憶する手段で、
    最適化計算処理部は、第1分光反射率受付処理部が取得し記憶した分光反射率その1と、第2分光反射率受付処理部が取得し記憶した分光反射率その2と、を読み出し、最適化によりユールニールセン修正ノイゲバウア方程式の係数nを決定する手段で、
    面積率変換関数保持部は、最適化計算処理部が計算したnを読み出して、第2分光反射率受付処理部が取得した分光反射率その2に対して、実効網点面積率を波長の関数として求め、この処理を第2分光反射率受付処理部が取得した全ての分光反射率その2に対して繰り返すことにより、各一次色の設定網点面積率と実効網点面積率の関係を算出して保持する手段で、
    設定網点面積率受付処理部は、分光反射率を予測する対象として任意の設定網点面積率
    の掛け合わせを入力として取得する手段で、
    網点面積率変換処理部は、設定網点面積率受付処理部が受け取った設定網点面積率を、面積率変換関数保持部が保持する関係を用いて各一次色の実効網点面積率に変換する手段で、
    分光反射率算出処理部によって、ユールニールセン修正ノイゲバウア方程式に、最適化計算処理部が算出したn値と、網点面積率変換処理部が変換した実効網点面積率を代入し、印刷物の予測分光反射率を計算することを特徴とする印刷物分光反射率予測装置。
  4. 前記ユールニールセン修正ノイゲバウア方程式として式(10)、式(11)を用い、前記単色の実効網点面積率を波長の関数として式(12)を用い、更に前記予測分光反射率を計算する際には式(13)、式(14)を用いることを特徴とする請求項3に記載の印刷物分光反射率予測装置。
    Figure 2014143522
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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