JP2014143026A - Led照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
電源装置からの電力供給用の配線の誤配線を防止することができるとともに、LED基板の配線や接続部品等を覆い隠して美観を良くすることができるLED照明装置を提供することを目的する。
【解決手段】
光源となるLEDユニットと、それを点灯させる電源装置と、前記LEDユニットと前記電源装置とが取付けられる本体とを備えたLED照明装置において、前記電源装置と前記LEDユニットを電気的に接続する配線部分を覆い隠すインナーカバーを備える。
【選択図】図1
電源装置からの電力供給用の配線の誤配線を防止することができるとともに、LED基板の配線や接続部品等を覆い隠して美観を良くすることができるLED照明装置を提供することを目的する。
【解決手段】
光源となるLEDユニットと、それを点灯させる電源装置と、前記LEDユニットと前記電源装置とが取付けられる本体とを備えたLED照明装置において、前記電源装置と前記LEDユニットを電気的に接続する配線部分を覆い隠すインナーカバーを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、LED照明装置に関し、特に屋外で使用するLED照明装置に関するものである。
屋外で使用するLED照明装置は広い範囲を均一な明るさで照らす必要があり、その実現のために、光源であるLED素子を実装した複数のLED基板をLED照明装置の内部に配置することで目的を果たしている。それらの複数のLED基板を点灯させるためには、それぞれに電源装置から電力を供給する必要があり、LED基板の数が増えるにつれて電力供給用の配線数が増えてしまい、美観を損ねてしまう虞がある。
特許文献1に記載の照明器具は、シャーシの前面にランプソケットおよび点灯部品を取り付け、このランプソケットおよび点灯部品の配線のために前記シャーシの背面にリード線を配設し、このリード線を覆うように前記シャーシ本体の背面側に絶縁カバーを設けている。すなわち、リード線を絶縁カバーで被覆し、リード線止め具を必要とせず、かつ、前面の美観を良くした構成が採られている。
また、特許文献2に記載の照明器具は、金属薄板製のシャーシの前面にランプソケットおよび点灯部品を配設し、シャーシの周縁部の背面側にリード線配線用の間隙を形成する高さの外枠を形成し、シャーシの背面でリード線の配線を行うため、前面の美観が良くなる構成が採られている。
しかしながら、上記従来のいずれの照明器具も、シャーシの前面にランプソケットおよび点灯部品を取り付け、シャーシの背面でランプソケットおよび点灯部品をリード線にて配線し接続するためリード線が煩雑となり、その煩雑な配線が外部に露呈するため美観が損ねられる。さらに、接続すべきリード線が確認し難く、誤配線を生じる問題がある。
また、特許文献1に記載の照明器具は接続したリード線を覆う絶縁カバーを別途必要となる問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、電源装置からの電力供給用の配線の誤配線を防止することができるとともに、LED基板の配線や接続部品等を覆い隠して美観を良くすることができるLED照明装置を提供することを目的する。
請求項1に記載の発明にあたっては、光源となるLEDユニットと、それを点灯させる電源装置と、前記LEDユニットと前記電源装置とが取付けられる本体とを備えたLED照明装置において、前記電源装置と前記LEDユニットを電気的に接続する配線部分を覆い隠すインナーカバーを備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明にあたっては、前記配線部分は、前記LEDユニットの一端側に設けられており、電気的に接続する配線と、該配線の接続コネクタを有していることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明にあたっては、前記LEDユニットは複数のLEDユニット部材から構成されており、少なくとも1つのLEDユニット部材を前記電源装置と電気的に接続するとともに、隣接するLEDユニット部材同士を電気的に接続したことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明にあたっては、前記インナーカバーは、前記電源装置を覆う平面部と、前記配線部分を覆い隠す折返部が形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明にあたっては、前記インナーカバーは、前記LEDユニットを介在して前記本体に固定されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、LED基板は、電源装置からの電力供給用の配線の少なくとも一端にはLED基板に設けられたコネクタと接合するコネクタを備えているため、誤配線を防止することができるとともに、インナーカバーによってLED基板のコネクタを取付けた部分やコネクタが取付けられている配線が覆い隠されるため美観を良くすることができる。
以下に、本発明に係るLED照明装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るLED照明装置の部品構成図である。図1に示すように、本発明のLED照明装置100は、本体1と、その本体1の下部に固定された透光性カバー2と、本体1と透光性カバー2の内部に収納されるLEDユニット群4と、このLEDユニット群4の下端部(配線部分)を覆うためのインナーカバー3を有している。本体1の内部に電源装置5と点灯制御装置6が固定されており、透光カバー2は、本体1内部に固定されたLEDユニット群4とインナーカバー3を覆っている。
本体1は金属や合成樹脂を使用して概略半円盤形状に成形され、この本体1にネジ止め等により固定されるボックス形の透光性カバー2は透光性樹脂を使用して成形されている。
LEDユニット群4について図2を用いて説明する。LEDユニット群4は、本体1の内周面に沿って配設される複数のLEDユニット部材41〜45及び42’〜45’と、本体1の略中央部に配設されるLEDユニット部材46から構成されている。尚、各LEDユニット部材は同じ構造であるため、ここではLEDユニット部材43を代表例として説明する。図2(b)は、LEDユニット部材43の部品構成図であり、LED素子200が実装されたLED基板43bは、反射体43aと基板支持体43cに挟持され、基板支持体43cの支持部43iに設けられたネジ穴43eからLED基板43bのネジ穴43fを介し、反射体43aの裏側に設けられたボス43gにネジ43dにより固定される。コネクタ43mはLED基板43bに一端部に取付けられ、後述する配線10に取付けられたコネクタが着脱可能に接続される。
反射体43aは高反射率の添加材が配合された合成樹脂で成形、または、耐熱性の良好な合成樹脂で成形された後、アルミ蒸着メッキなどのメッキ加工を施し反射率を高められる。反射体43aはLED基板43b上に実装された各LED素子200の発光面が露出するようにLED素子に対応して複数のLED照射開口部(反射部)43hを有し、各LED素子200を囲うように凹湾曲状に形成されている。この反射体43aにより、配光が制御されている。
基板支持体43cは熱伝導率の高いアルミニウム等で造られており、平板状の支持部43iの一端を略「く」字状に屈曲して固定部43jを形成している。固定部43jにはネジ穴43k、43k’が設けられている。LEDユニット部材43は、図3に示すように、前記固定部43jが、後述する本体1の内面に設けられたLEDユニット固定部113の固定穴113a、113bにネジ(不図示)により固定される。
本体1の内面には、図3に示すように、LEDユニット部材41〜45及び、42’〜45’を取付けるためのLEDユニット固定部111〜119が設けられるとともに、略中央部にはLEDユニット部材46を取り付けるためのLEDユニット固定部120が設けられている。これらLEDユニット固定部111〜120は、縦横のリブ形状で構成され本体1と一体成形されている。各LEDユニット部材の支持部41j〜46j及び、42’j〜45’jに設けた固定用穴41k〜46kと42’k〜45’k及び、41k’〜46k’及び、42’k’〜45’k’は、LEDユニット固定部111〜120に設けられた固定穴111a〜120a及び111b〜120bに複数のネジ400によって固定される。各LEDユニット部材を、所定のLEDユニット固定部への固定は、次のようにして行う。LEDユニット部材41の場合、支持部41jをLEDユニット固定部111上に配置し、支持部41jに設けた固定用穴41kをLEDユニット固定部に設けた穴111aに、支持部41jに設けた他方の固定用穴41k’をLEDユニット固定部に設けた他方の穴111bに、それぞれネジ400、400により固定する。他のLEDユニット部材のLEDユニット固定部への固定も同様に行う。
図1及び図6に示す通り、電源装置5とLEDユニット群4は、配線10により電気的に接続されている。すなわち、各LEDユニット部材にはコネクタ41m〜46m、41’m〜46’mが取り付けられ、これに対応して配線10の末端部(両端部)にもコネクタが取り付けられており、双方のコネクタ同士を着脱可能に接続している。例えば、LEDユニット部材45に取付けられたコネクタ45mに配線10の末端のコネクタを接続し、配線10の他端部のコネクタをLEDユニット部材45に隣接するLEDユニット材部44のコネクタ44mに接続し、以後、同様にLEDユニット部材のコネクタに順番に、配線10に取付けられたコネクタを接続していくことで誤配線を防ぎながら確実に配線を行うことができる。なお、コネクタ41m〜46m、41’m〜46’mは通常電気器具で使われる公知の構造をした配線用のコネクタである。
インナーカバー3は、本体1の形状と対応した概略半円盤形状であり、合成樹脂を使用して成形されている。図5(b)は図2に記載のA−A’線断面図であり、インナーカバー3は、図5(b)に示すように、底面部32から立ち上がる壁33と壁33から略水平方向に延出し形成される折返部34により構成されており、図4(a)、(b)に示す通り、底面部32には中空筒状の突状部35、36、37が設けられ、図4(c)に示す通り、それらの底部には固定用のネジ(不図示)が貫通するためのネジ穴35a、36a、37aが設けられている。図5(b)に示すように、インナーカバー3の略中央部に、LEDユニット46の傾斜部31が図5(b)中の矢印で示す被取付部材8とは反対方向に照射するように傾斜させて形成され、その傾斜部には開口部31aが設けられている。LEDユニット46はその開口部31aを通して照射を行う。図5(b)に示すように、インナーカバー3は、LEDユニット部材41〜45及び、42’〜45’を介在し、電源ユニット6と離間した状態で、ネジ穴35a、36a、37aにネジ(図示せず)を用いて本体1内部に設けられた固定用ボス17a、17b、17cに固定される。以上により、インナーカバー3は、LEDユニット部材41〜45及び、42’〜45’が配列された空間と電源ユニット6の空間とを分割し、電源ユニット6で発生した熱がLEDユニット部材41〜45及び、42’〜45’が配列された空間への拡散を軽減している。
インナーカバー3は、本体1の内部に固定された電源装置5と点灯制御装置6を下方から覆うとともに、LEDユニット群4の下部に備えられたコネクタ41m、42m・・・・、さらにそれらを電気的に接続するための配線10を覆っている。インナーカバー3はコネクタ41m、42m・・・・の部分を覆うため、LEDユニット群4のLED照射開口部43hからのLED照射を妨げることはない。
図6は電源装置5及び、各LEDユニットとの配線が完了した状態を示している。なお、図6では、内部の状態が見えるようにカバーを外している。図6からわかるように、LEDユニット群4に接続されている配線10の取り回しが煩雑に見えるため美観を損ねている。
図7は、インナーカバー3を本体1に取付けた状態である。インナーカバー3が電源装置5、点灯制御装置6及び、配線10が接続されたコネクタ41m〜46m、41’m〜46’mを覆い隠している。また、配線10及び、配線10と接続されたコネクタ41m〜46m、41’m〜46’mも覆い隠されている。
上記の通り、本体1に取付けられたインナーカバー3は、本体1の内部に固定された電源装置5と点灯制御装置6と、LEDユニット群4の下部に備えられたコネクタ、さらにそれらを電気的に接続するための配線10を覆っているので、図8に示すように、被取付部材8に取付けられたLED照明装置100を下から見上げたとき、インナーカバー3によってLEDユニット群4の反射体41a〜46aと42’a〜45’aの部分以外は目視できないので美観を損ねることがない。
上述したLED照明装置100には自動点滅ユニット7(図1)が設けられている。この自動点滅ユニット7は、図9及び図10に示すように、自動点滅基板71、遮光部材73及び透光性キャップ72から構成されている。遮光部材73は自動点滅基板収納凹部73aと空隙部73bとからなり、自動点滅基板収納凹部73aと空隙部73bの隔壁部に設けられた開口部73dから、自動点滅基板71に設けられた受光センサー71cが空隙部73b内に突出する。遮光部材73の空隙部73bの開口側(先端側)は本体1の内壁に設けた溝14aに挿入され、遮光性と基板の保持性が確保されている。遮光部材73は遮光性の良好な黒色のゴム等で成形される。
自動点滅基板71を収容した遮光部材73は、図12(b)に示すように、本体1に設けられた基板固定用スリット18a、18b、18c、18dに挿入することで、遮光部材73に収納される自動点滅基板71に取付けられた受光センサー71cの軸方向が固定される。自動点滅基板71の四隅部71a、71a'、71b、71b’はそれぞれ基板固定用スリット18d、18a、18c、18bに差し込み、本体1の内壁から延出するボス17、17’に点灯制御装置6の底部延出部61をネジ等で固定すると、点灯制御装置6の底部延出部61と基板固定用スリット18a、18b、18c、18dによって自動点滅基板71が挟持されて、自動点滅基板71を収容した遮光部材73が本体1内部に図12(a)のように固定される。
図10に示すように、透光性キャップ72は、本体1に設けられた採光孔14に圧入される円筒部72bと、その円筒部72bの一端側に採光孔14の直径より大きい直径である円形の採光窓部72aと、円筒部72bの他端側に透光性キャップ72が外れないように係合部72cとからなっている。採光窓部72a、円筒部72b、係合部72cはそれぞれ採光孔14に密着しているので、水密性が高く雨水等の浸入を防止する。透光性キャップ72は、シリコーンゴム等の透光性を有する軟質部材を用いて一体成形される。
以上の通り、遮光部材73と採光窓部72aと採光孔14とで受光センサー71cが受光するための空間が形成され、遮光部材73により外乱光の進入を防ぐので、受光センサー71cは採光窓部72aから採り込んだ光だけを受光することができる。
受光センサー71cで受光し、自動点滅基板71の出力信号に応じて、電源装置5に接続されている点灯制御装置6が供給電力の遮断・供給の制御を行い、LEDユニット群4の消灯・点灯が行われる。
図11は図5(a)に記載のE−E’線断面図であり、自動点滅ユニット7は上面から見ると、中央部からずらし、LED照明装置100を電柱やポール等の被取付部材8に取付けるための取付アーム15の横に備えられている。LED照明装置100の中央部、つまり被取付部材8と取付アーム15の間に透光性キャップ72を設けると、落葉等の異物が被取付部材8と取付アーム15とで囲まれた空間を塞いでしまった場合、周囲が明るい状態でも透光性キャップ72から採り込む照度が低下し、自動点滅ユニット7は夜間として判断してしまい、いつまでも点灯が続く可能性がある。このような誤動作を防止するために自動点滅ユニット7は落葉等の異物に覆われないように、中央部からずらして設置している。
図13は被取付部材8にLED照明装置100を取付けた状態である。自動点滅ユニット7の透光性キャップ72は略水平に、LED照明装置100のLEDユニット群4の照射方向とは略反対方向に取り付けられている。この位置に取り付けることで、上方の光を受光しないので、夜間でも周囲の建物の照明や看板等の明かり等の外乱光の受光を防止でき、また、下方の光を受光しないので、路面とその周辺の光を受光せず、夜間に自動車のライトにより、自動点滅器が屋外が明るくなったと認識するために所定時間の間、路面が明るく照らされたとき、自動点滅器に内蔵されたスイッチは遮断し消灯してしまうという誤動作が防止できる。更に遮光部材73と採光窓部72aと採光孔14とで受光センサー71cが受光するための空間が形成され、遮光部材73により外乱光の進入を防ぐので、LEDユニット群4の照射光が透光性カバー2で反射された光を受光して外が明るくなったと認識してしまう誤動作も防止できる。
透光性キャップ72の上には庇11が設けられ、上方からの外乱光が透光性キャップ72に入射するのを防止し、また、雨水等が透光性キャップ72に直接降りかかりLED照明装置100の内部への浸水を防止する。
1 本体
11 庇
14 採光孔
2 透光性カバー
3 インナーカバー
4 LEDユニット群
5 電源装置
6 点灯制御装置
8 被取付部材
100 LED照明装置
200 LED素子
11 庇
14 採光孔
2 透光性カバー
3 インナーカバー
4 LEDユニット群
5 電源装置
6 点灯制御装置
8 被取付部材
100 LED照明装置
200 LED素子
本発明は、LED照明装置に関し、特に屋外で使用するLED照明装置に関するものである。
屋外で使用するLED照明装置は広い範囲を均一な明るさで照らす必要があり、その実現のために、光源であるLED素子を実装した複数のLED基板をLED照明装置の内部に配置することで目的を果たしている。それらの複数のLED基板を点灯させるためには、それぞれに電源装置から電力を供給する必要があり、LED基板の数が増えるにつれて電力供給用の配線数が増えてしまい、美観を損ねてしまう虞がある。
特許文献1に記載の照明器具は、シャーシの前面にランプソケットおよび点灯部品を取り付け、このランプソケットおよび点灯部品の配線のために前記シャーシの背面にリード線を配設し、このリード線を覆うように前記シャーシ本体の背面側に絶縁カバーを設けている。すなわち、リード線を絶縁カバーで被覆し、リード線止め具を必要とせず、かつ、前面の美観を良くした構成が採られている。
また、特許文献2に記載の照明器具は、金属薄板製のシャーシの前面にランプソケットおよび点灯部品を配設し、シャーシの周縁部の背面側にリード線配線用の間隙を形成する高さの外枠を形成し、シャーシの背面でリード線の配線を行うため、前面の美観が良くなる構成が採られている。
しかしながら、上記従来のいずれの照明器具も、シャーシの前面にランプソケットおよび点灯部品を取り付け、シャーシの背面でランプソケットおよび点灯部品をリード線にて配線し接続するためリード線が煩雑となり、その煩雑な配線が外部に露呈するため美観が損ねられる。さらに、接続すべきリード線が確認し難く、誤配線を生じる問題がある。
また、特許文献1に記載の照明器具は接続したリード線を覆う絶縁カバーを別途必要となる問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、電源装置からの電力供給用の配線の誤配線を防止することができるとともに、LED基板の配線や接続部品等を覆い隠して美観を良くすることができるLED照明装置を提供することを目的する。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明にあたっては、光源となるLEDユニットと、それを点灯させる電源装置と、前記LEDユニットと前記電源装置とが取付けられる本体とを備えたLED照明装置において、前記電源装置と前記LEDユニットを電気的に接続する配線部分を覆い隠すインナーカバーを備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明にあたっては、前記配線部分は、前記LEDユニットの一端側に設けられており、電気的に接続する配線と、該配線の接続コネクタを有していることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明にあたっては、前記LEDユニットは複数のLEDユニット部材から構成されており、少なくとも1つのLEDユニット部材を前記電源装置と電気的に接続するとともに、隣接するLEDユニット部材同士を電気的に接続したことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明にあたっては、前記インナーカバーは、前記電源装置を覆う平面部と、前記配線部分を覆い隠す折返部が形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明にあたっては、前記インナーカバーは、前記LEDユニットを介在して前記本体に固定されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、LED基板は、電源装置からの電力供給用の配線の少なくとも一端にはLED基板に設けられたコネクタと接合するコネクタを備えているため、誤配線を防止することができるとともに、インナーカバーによってLED基板のコネクタを取付けた部分やコネクタが取付けられている配線が覆い隠されるため美観を良くすることができる。
以下に、本発明に係るLED照明装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るLED照明装置の部品構成図である。図1に示すように、本発明のLED照明装置100は、本体1と、その本体1の下部に固定された透光性カバー2と、本体1と透光性カバー2の内部に収納されるLEDユニット群4と、このLEDユニット群4の下端部(配線部分)を覆うためのインナーカバー3を有している。本体1の内部に電源装置5と点灯制御装置6が固定されており、透光カバー2は、本体1内部に固定されたLEDユニット群4とインナーカバー3を覆っている。
本体1は金属や合成樹脂を使用して概略半円盤形状に成形され、この本体1にネジ止め等により固定されるボックス形の透光性カバー2は透光性樹脂を使用して成形されている。
LEDユニット群4について図2を用いて説明する。LEDユニット群4は、本体1の内周面に沿って配設される複数のLEDユニット部材41〜45及び42'〜45'と、本体1の略中央部に配設されるLEDユニット部材46から構成されている。尚、各LEDユニット部材は同じ構造であるため、ここではLEDユニット部材43を代表例として説明する。図2(b)は、LEDユニット部材43の部品構成図であり、LED素子200が実装されたLED基板43bは、反射体43aと基板支持体43cに挟持され、基板支持体43cの支持部43iに設けられたネジ穴43eからLED基板43bのネジ穴43fを介し、反射体43aの裏側に設けられたボス43gにネジ43dにより固定される。コネクタ43mはLED基板43bに一端部に取付けられ、後述する配線10に取付けられたコネクタが着脱可能に接続される。
反射体43aは高反射率の添加材が配合された合成樹脂で成形、または、耐熱性の良好な合成樹脂で成形された後、アルミ蒸着メッキなどのメッキ加工を施し反射率を高められる。反射体43aはLED基板43b上に実装された各LED素子200の発光面が露出するようにLED素子に対応して複数のLED照射開口部(反射部)43hを有し、各LED素子200を囲うように凹湾曲状に形成されている。この反射体43aにより、配光が制御されている。
基板支持体43cは熱伝導率の高いアルミニウム等で造られており、平板状の支持部43iの一端を略「く」字状に屈曲して固定部43jを形成している。固定部43jにはネジ穴43k、43k'が設けられている。LEDユニット部材43は、図3に示すように、前記固定部43jが、後述する本体1の内面に設けられたLEDユニット固定部113の固定穴113a、113bにネジ(不図示)により固定される。
本体1の内面には、図3に示すように、LEDユニット部材41〜45及び、42'〜45'を取付けるためのLEDユニット固定部111〜119が設けられるとともに、略中央部にはLEDユニット部材46を取り付けるためのLEDユニット固定部120が設けられている。これらLEDユニット固定部111〜120は、縦横のリブ形状で構成され本体1と一体成形されている。各LEDユニット部材は、その固定部(図2で示す固定部43j参照)に設けたネジ穴(図2で示すネジ穴43k,43k'参照)と、LEDユニット固定部111〜120に設けられた固定穴111a〜120a及び111b〜120bが複数のネジ400(図5参照)によって固定される。各LEDユニット部材を、所定のLEDユニット固定部への固定は、次のようにして行う。LEDユニット部材41の場合、LEDユニット部材41の固定部をLEDユニット固定部111上に配置し、LEDユニット部材41の固定部に設けた各ネジ穴をLEDユニット固定部に設けた固定穴111a、111bにそれぞれネジ400により固定する。他のLEDユニット部材のLEDユニット固定部への固定も同様に行う。
図1及び図6に示す通り、電源装置5とLEDユニット群4は、配線10により電気的に接続されている。すなわち、各LEDユニット部材にはコネクタ41m〜46m、41'm〜46'mが取り付けられ、これに対応して配線10の末端部(両端部)にもコネクタ10aが取り付けられており、双方のコネクタ同士を着脱可能に接続している。例えば、LEDユニット部材45に取付けられたコネクタ45mに配線10の末端のコネクタを接続し、配線10の他端部のコネクタをLEDユニット部材45に隣接するLEDユニット材部44のコネクタ44mに接続し、以後、同様にLEDユニット部材のコネクタに順番に、配線10に取付けられたコネクタ10aを接続していくことで誤配線を防ぎながら確実に配線を行うことができる。なお、コネクタ41m〜46m、41'm〜46'mは通常電気器具で使われる公知の構造をした配線用のコネクタである。
インナーカバー3は、本体1の形状と対応した概略半円盤形状であり、合成樹脂を使用して成形されている。図5(b)は図2に記載のA−A'線断面図であり、インナーカバー3は、図4及び図5(b)に示すように、底面部32から立ち上がる壁33と壁33から略水平方向に延出し形成される折返部34により構成されており、図4(a)、(b)に示す通り、底面部32には中空筒状の突状部35、36、37が設けられ、図4(c)に示す通り、それらの底部には固定用のネジ(不図示)が貫通するためのネジ穴35a、36a、37aが設けられている。図5(b)に示すように、インナーカバー3の略中央部に、LEDユニット46の傾斜部31が図5(b)中の矢印で示す被取付部材8とは反対方向に照射するように傾斜させて形成され、その傾斜部には開口部31a(図4参照)が設けられている。LEDユニット46はその開口部31aを通して照射を行う。図5(b)に示すように、インナーカバー3と本体1との間には、LEDユニット部材41〜45及び、42'〜45'が介在しており、電源ユニット6と離間した状態で、ネジ穴35a、36a、37aにネジ(図示せず)を用いて本体1内部に設けられた固定用ボス17a、17b、17cに固定される。以上により、インナーカバー3は、LEDユニット部材41〜45及び、42'〜45'が配列された空間と電源ユニット6の空間とを分割し、電源ユニット6で発生した熱がLEDユニット部材41〜45及び、42'〜45'が配列された空間への拡散を軽減している。
インナーカバー3は、本体1の内部に固定された電源装置5と点灯制御装置6を下方から覆うとともに、LEDユニット群4の下部に備えられたコネクタ41m、42m・・・・、さらにそれらを電気的に接続するための配線10を覆っている。インナーカバー3はコネクタ41m、42m・・・・の部分を覆うため、LEDユニット群4のLED照射開口部43hからのLED照射を妨げることはない。
図6は電源装置5及び、各LEDユニットとの配線が完了した状態を示している。なお、図6では、内部の状態が見えるようにカバーを外している。図6からわかるように、LEDユニット群4に接続されている配線10の取り回しが煩雑に見えるため美観を損ねている。
図7は、インナーカバー3を本体1に取付けた状態である。インナーカバー3が電源装置5、点灯制御装置6及び、配線10が接続されたコネクタ41m〜46m、41'm〜46'mを覆い隠している。また、配線10及び、配線10と接続されたコネクタ41m〜46m、41'm〜46'mも覆い隠されている。
上記の通り、本体1に取付けられたインナーカバー3は、本体1の内部に固定された電源装置5と点灯制御装置6と、LEDユニット群4の下部に備えられたコネクタ、さらにそれらを電気的に接続するための配線10を覆っているので、図8に示すように、被取付部材8に取付けられたLED照明装置100を下から見上げたとき、インナーカバー3によってLEDユニット群4の反射体41a〜46aと42'a〜45'aの部分以外は目視できないので美観を損ねることがない。
上述したLED照明装置100には自動点滅ユニット7(図1)が設けられている。この自動点滅ユニット7は、図9及び図10に示すように、受光センサー71cを備えた自動点滅基板71、遮光部材73及び透光性キャップ72から構成されている。遮光部材73は中間部に隔壁部73eを有しており、隔壁部73eの前方部に空隙部73bが形成されている。自動点滅基板71は、遮光部材73の後端部に形成された自動点滅基板収納凹部73aに装着されており、受光センサー71cは、隔壁部73eに設けられた開口部73dを通って空隙部73bに突出している。遮光部材73の空隙部73bの開口側(先端側)は本体1の内壁に設けた溝14aに挿入され、遮光性と基板の保持性が確保されている。遮光部材73は遮光性の良好な黒色のゴム等で成形される。
自動点滅基板71を収容した遮光部材73は、図12(b)に示すように、本体1に設けられた基板固定用スリット18a、18b、18c、18dに挿入することで、遮光部材73に収納される自動点滅基板71に取付けられた受光センサー71cの軸方向が固定される。自動点滅基板71の四隅部71a、71a'、71b、71b'はそれぞれ基板固定用スリット18d、18a、18c、18bに差し込み、本体1の内壁から延出するボス17、17'に点灯制御装置6の底部延出部61をネジ等で固定すると、点灯制御装置6の底部延出部61と基板固定用スリット18a、18b、18c、18dによって自動点滅基板71が挟持されて、自動点滅基板71を収容した遮光部材73が本体1内部に図12(a)のように固定される。
図10に示すように、透光性キャップ72は、本体1に設けられた採光孔14に圧入される円筒部72bと、その円筒部72bの一端側に採光孔14の直径より大きい直径である円形の採光窓部72aと、円筒部72bの他端側に透光性キャップ72が外れないように係合部72cとからなっている。採光窓部72a、円筒部72b、係合部72cはそれぞれ採光孔14に密着しているので、水密性が高く雨水等の浸入を防止する。透光性キャップ72は、シリコーンゴム等の透光性を有する軟質部材を用いて一体成形される。
以上の通り、遮光部材73と採光窓部72aと採光孔14とで受光センサー71cが受光するための空間が形成され、遮光部材73により外乱光の進入を防ぐので、受光センサー71cは採光窓部72aから採り込んだ光だけを受光することができる。
受光センサー71cで受光し、自動点滅基板71の出力信号に応じて、電源装置5に接続されている点灯制御装置6が供給電力の遮断・供給の制御を行い、LEDユニット群4の消灯・点灯が行われる。
図11は図5(a)に記載のE−E'線断面図であり、自動点滅ユニット7は上面から見ると、中央部からずらし、LED照明装置100を電柱やポール等の被取付部材8に取付けるための取付アーム15の横に備えられている。LED照明装置100の中央部、つまり被取付部材8と取付アーム15の間に透光性キャップ72を設けると、落葉等の異物が被取付部材8と取付アーム15とで囲まれた空間を塞いでしまった場合、周囲が明るい状態でも透光性キャップ72から採り込む照度が低下し、自動点滅ユニット7は夜間として判断してしまい、いつまでも点灯が続く可能性がある。このような誤動作を防止するために自動点滅ユニット7は落葉等の異物に覆われないように、中央部からずらして設置している。
図13は被取付部材8にLED照明装置100を取付けた状態である。自動点滅ユニット7の透光性キャップ72は略水平に、LED照明装置100のLEDユニット群4の照射方向とは略反対方向に取り付けられている。この位置に取り付けることで、上方の光を受光しないので、夜間でも周囲の建物の照明や看板等の明かり等の外乱光の受光を防止でき、また、下方の光を受光しないので、路面とその周辺の光を受光せず、夜間に自動車のライトにより、自動点滅器が屋外が明るくなったと認識するために所定時間の間、路面が明るく照らされたとき、自動点滅器に内蔵されたスイッチは遮断し消灯してしまうという誤動作が防止できる。更に遮光部材73と採光窓部72aと採光孔14とで受光センサー71cが受光するための空間が形成され、遮光部材73により外乱光の進入を防ぐので、LEDユニット群4の照射光が透光性カバー2で反射された光を受光して外が明るくなったと認識してしまう誤動作も防止できる。
透光性キャップ72の上には庇11が設けられ、上方からの外乱光が透光性キャップ72に入射するのを防止し、また、雨水等が透光性キャップ72に直接降りかかりLED照明装置100の内部への浸水を防止する。
1 本体
11 庇
14 採光孔
2 透光性カバー
3 インナーカバー
4 LEDユニット群
5 電源装置
6 点灯制御装置
8 被取付部材
100 LED照明装置
200 LED素子
11 庇
14 採光孔
2 透光性カバー
3 インナーカバー
4 LEDユニット群
5 電源装置
6 点灯制御装置
8 被取付部材
100 LED照明装置
200 LED素子
本発明は、LED照明装置に関し、特に屋外で使用するLED照明装置に関するものである。
屋外で使用するLED照明装置は広い範囲を均一な明るさで照らす必要があり、その実現のために、光源であるLED素子を実装した複数のLED基板をLED照明装置の内部に配置することで目的を果たしている。それらの複数のLED基板を点灯させるためには、それぞれに電源装置から電力を供給する必要があり、LED基板の数が増えるにつれて電力供給用の配線数が増えてしまい、美観を損ねてしまう虞がある。
特許文献1に記載の照明器具は、シャーシの前面にランプソケットおよび点灯部品を取り付け、このランプソケットおよび点灯部品の配線のために前記シャーシの背面にリード線を配設し、このリード線を覆うように前記シャーシ本体の背面側に絶縁カバーを設けている。すなわち、リード線を絶縁カバーで被覆し、リード線止め具を必要とせず、かつ、前面の美観を良くした構成が採られている。
また、特許文献2に記載の照明器具は、金属薄板製のシャーシの前面にランプソケットおよび点灯部品を配設し、シャーシの周縁部の背面側にリード線配線用の間隙を形成する高さの外枠を形成し、シャーシの背面でリード線の配線を行うため、前面の美観が良くなる構成が採られている。
しかしながら、上記従来のいずれの照明器具も、シャーシの前面にランプソケットおよび点灯部品を取り付け、シャーシの背面でランプソケットおよび点灯部品をリード線にて配線し接続するためリード線が煩雑となり、その煩雑な配線が外部に露呈するため美観が損ねられる。さらに、接続すべきリード線が確認し難く、誤配線を生じる問題がある。
また、特許文献1に記載の照明器具は接続したリード線を覆う絶縁カバーを別途必要となる問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、電源装置からの電力供給用の配線の誤配線を防止することができるとともに、LED基板の配線や接続部品等を覆い隠して美観を良くすることができるLED照明装置を提供することを目的する。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明にあたっては、光源となるLEDユニットと、それを点灯させる電源装置と、前記LEDユニットと前記電源装置とが取付けられる本体と、を備えたLED照明装置において、
前記電源装置と前記LEDユニットを電気的に接続する配線部分を覆い隠すインナーカバーを備え、
前記インナーカバーは、前記LEDユニットを介在して前記本体に固定されていることを特徴とする。
前記電源装置と前記LEDユニットを電気的に接続する配線部分を覆い隠すインナーカバーを備え、
前記インナーカバーは、前記LEDユニットを介在して前記本体に固定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明にあたっては、前記配線部分は、前記LEDユニットの一端側に設けられており、電気的に接続する配線と、該配線の接続コネクタを有していることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明にあたっては、前記LEDユニットは複数のLEDユニット部材から構成されており、少なくとも1つのLEDユニット部材を前記電源装置と電気的に接続するとともに、隣接するLEDユニット部材同士を電気的に接続したことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明にあたっては、前記インナーカバーは、前記電源装置を覆う平面部と、前記配線部分を覆い隠す折返部が形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、LED基板は、電源装置からの電力供給用の配線の少なくとも一端にはLED基板に設けられたコネクタと接合するコネクタを備えているため、誤配線を防止することができるとともに、インナーカバーによってLED基板のコネクタを取付けた部分やコネクタが取付けられている配線が覆い隠されるため美観を良くすることができる。
以下に、本発明に係るLED照明装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るLED照明装置の部品構成図である。図1に示すように、本発明のLED照明装置100は、本体1と、その本体1の下部に固定された透光性カバー2と、本体1と透光性カバー2の内部に収納されるLEDユニット群4と、このLEDユニット群4の下端部(配線部分)を覆うためのインナーカバー3を有している。本体1の内部に電源装置5と点灯制御装置6が固定されており、透光カバー2は、本体1内部に固定されたLEDユニット群4とインナーカバー3を覆っている。
本体1は金属や合成樹脂を使用して概略半円盤形状に成形され、この本体1にネジ止め等により固定されるボックス形の透光性カバー2は透光性樹脂を使用して成形されている。
LEDユニット群4について図2を用いて説明する。LEDユニット群4は、本体1の内周面に沿って配設される複数のLEDユニット部材41〜45及び42'〜45'と、本体1の略中央部に配設されるLEDユニット部材46から構成されている。尚、各LEDユニット部材は同じ構造であるため、ここではLEDユニット部材43を代表例として説明する。図2(b)は、LEDユニット部材43の部品構成図であり、LED素子200が実装されたLED基板43bは、反射体43aと基板支持体43cに挟持され、基板支持体43cの支持部43iに設けられたネジ穴43eからLED基板43bのネジ穴43fを介し、反射体43aの裏側に設けられたボス43gにネジ43dにより固定される。コネクタ43mはLED基板43bに一端部に取付けられ、後述する配線10に取付けられたコネクタが着脱可能に接続される。
反射体43aは高反射率の添加材が配合された合成樹脂で成形、または、耐熱性の良好な合成樹脂で成形された後、アルミ蒸着メッキなどのメッキ加工を施し反射率を高められる。反射体43aはLED基板43b上に実装された各LED素子200の発光面が露出するようにLED素子に対応して複数のLED照射開口部(反射部)43hを有し、各LED素子200を囲うように凹湾曲状に形成されている。この反射体43aにより、配光が制御されている。
基板支持体43cは熱伝導率の高いアルミニウム等で造られており、平板状の支持部43iの一端を略「く」字状に屈曲して固定部43jを形成している。固定部43jにはネジ穴43k、43k'が設けられている。LEDユニット部材43は、図3に示すように、前記固定部43jが、後述する本体1の内面に設けられたLEDユニット固定部113の固定穴113a、113bにネジ(不図示)により固定される。
本体1の内面には、図3に示すように、LEDユニット部材41〜45及び、42'〜45'を取付けるためのLEDユニット固定部111〜119が設けられるとともに、略中央部にはLEDユニット部材46を取り付けるためのLEDユニット固定部120が設けられている。これらLEDユニット固定部111〜120は、縦横のリブ形状で構成され本体1と一体成形されている。各LEDユニット部材は、その固定部(図2で示す固定部43j参照)に設けたネジ穴(図2で示すネジ穴43k,43k'参照)と、LEDユニット固定部111〜120に設けられた固定穴111a〜120a及び111b〜120bが複数のネジ400(図5参照)によって固定される。各LEDユニット部材を、所定のLEDユニット固定部への固定は、次のようにして行う。LEDユニット部材41の場合、LEDユニット部材41の固定部をLEDユニット固定部111上に配置し、LEDユニット部材41の固定部に設けた各ネジ穴をLEDユニット固定部に設けた固定穴111a、111bにそれぞれネジ400により固定する。他のLEDユニット部材のLEDユニット固定部への固定も同様に行う。
図1及び図6に示す通り、電源装置5とLEDユニット群4は、配線10により電気的に接続されている。すなわち、各LEDユニット部材にはコネクタ41m〜46m、41'm〜46'mが取り付けられ、これに対応して配線10の末端部(両端部)にもコネクタ10aが取り付けられており、双方のコネクタ同士を着脱可能に接続している。例えば、LEDユニット部材45に取付けられたコネクタ45mに配線10の末端のコネクタを接続し、配線10の他端部のコネクタをLEDユニット部材45に隣接するLEDユニット材部44のコネクタ44mに接続し、以後、同様にLEDユニット部材のコネクタに順番に、配線10に取付けられたコネクタ10aを接続していくことで誤配線を防ぎながら確実に配線を行うことができる。なお、コネクタ41m〜46m、41'm〜46'mは通常電気器具で使われる公知の構造をした配線用のコネクタである。
インナーカバー3は、本体1の形状と対応した概略半円盤形状であり、合成樹脂を使用して成形されている。図5(b)は図2に記載のA−A'線断面図であり、インナーカバー3は、図4及び図5(b)に示すように、底面部32から立ち上がる壁33と壁33から略水平方向に延出し形成される折返部34により構成されており、図4(a)、(b)に示す通り、底面部32には中空筒状の突状部35、36、37が設けられ、図4(c)に示す通り、それらの底部には固定用のネジ(不図示)が貫通するためのネジ穴35a、36a、37aが設けられている。図5(b)に示すように、インナーカバー3の略中央部に、LEDユニット46の傾斜部31が図5(b)中の矢印で示す被取付部材8とは反対方向に照射するように傾斜させて形成され、その傾斜部には開口部31a(図4参照)が設けられている。LEDユニット46はその開口部31aを通して照射を行う。図5(b)に示すように、インナーカバー3と本体1との間には、LEDユニット部材41〜45及び、42'〜45'が介在しており、電源ユニット6と離間した状態で、ネジ穴35a、36a、37aにネジ(図示せず)を用いて本体1内部に設けられた固定用ボス17a、17b、17cに固定される。以上により、インナーカバー3は、LEDユニット部材41〜45及び、42'〜45'が配列された空間と電源ユニット6の空間とを分割し、電源ユニット6で発生した熱がLEDユニット部材41〜45及び、42'〜45'が配列された空間への拡散を軽減している。
インナーカバー3は、本体1の内部に固定された電源装置5と点灯制御装置6を下方から覆うとともに、LEDユニット群4の下部に備えられたコネクタ41m、42m・・・・、さらにそれらを電気的に接続するための配線10を覆っている。インナーカバー3はコネクタ41m、42m・・・・の部分を覆うため、LEDユニット群4のLED照射開口部43hからのLED照射を妨げることはない。
図6は電源装置5及び、各LEDユニットとの配線が完了した状態を示している。なお、図6では、内部の状態が見えるようにカバーを外している。図6からわかるように、LEDユニット群4に接続されている配線10の取り回しが煩雑に見えるため美観を損ねている。
図7は、インナーカバー3を本体1に取付けた状態である。インナーカバー3が電源装置5、点灯制御装置6及び、配線10が接続されたコネクタ41m〜46m、41'm〜46'mを覆い隠している。また、配線10及び、配線10と接続されたコネクタ41m〜46m、41'm〜46'mも覆い隠されている。
上記の通り、本体1に取付けられたインナーカバー3は、本体1の内部に固定された電源装置5と点灯制御装置6と、LEDユニット群4の下部に備えられたコネクタ、さらにそれらを電気的に接続するための配線10を覆っているので、図8に示すように、被取付部材8に取付けられたLED照明装置100を下から見上げたとき、インナーカバー3によってLEDユニット群4の反射体41a〜46aと42'a〜45'aの部分以外は目視できないので美観を損ねることがない。
上述したLED照明装置100には自動点滅ユニット7(図1)が設けられている。この自動点滅ユニット7は、図9及び図10に示すように、受光センサー71cを備えた自動点滅基板71、遮光部材73及び透光性キャップ72から構成されている。遮光部材73は中間部に隔壁部73eを有しており、隔壁部73eの前方部に空隙部73bが形成されている。自動点滅基板71は、遮光部材73の後端部に形成された自動点滅基板収納凹部73aに装着されており、受光センサー71cは、隔壁部73eに設けられた開口部73dを通って空隙部73bに突出している。遮光部材73の空隙部73bの開口側(先端側)は本体1の内壁に設けた溝14aに挿入され、遮光性と基板の保持性が確保されている。遮光部材73は遮光性の良好な黒色のゴム等で成形される。
自動点滅基板71を収容した遮光部材73は、図12(b)に示すように、本体1に設けられた基板固定用スリット18a、18b、18c、18dに挿入することで、遮光部材73に収納される自動点滅基板71に取付けられた受光センサー71cの軸方向が固定される。自動点滅基板71の四隅部71a、71a'、71b、71b'はそれぞれ基板固定用スリット18d、18a、18c、18bに差し込み、本体1の内壁から延出するボス17、17'に点灯制御装置6の底部延出部61をネジ等で固定すると、点灯制御装置6の底部延出部61と基板固定用スリット18a、18b、18c、18dによって自動点滅基板71が挟持されて、自動点滅基板71を収容した遮光部材73が本体1内部に図12(a)のように固定される。
図10に示すように、透光性キャップ72は、本体1に設けられた採光孔14に圧入される円筒部72bと、その円筒部72bの一端側に採光孔14の直径より大きい直径である円形の採光窓部72aと、円筒部72bの他端側に透光性キャップ72が外れないように係合部72cとからなっている。採光窓部72a、円筒部72b、係合部72cはそれぞれ採光孔14に密着しているので、水密性が高く雨水等の浸入を防止する。透光性キャップ72は、シリコーンゴム等の透光性を有する軟質部材を用いて一体成形される。
以上の通り、遮光部材73と採光窓部72aと採光孔14とで受光センサー71cが受光するための空間が形成され、遮光部材73により外乱光の進入を防ぐので、受光センサー71cは採光窓部72aから採り込んだ光だけを受光することができる。
受光センサー71cで受光し、自動点滅基板71の出力信号に応じて、電源装置5に接続されている点灯制御装置6が供給電力の遮断・供給の制御を行い、LEDユニット群4の消灯・点灯が行われる。
図11は図5(a)に記載のE−E'線断面図であり、自動点滅ユニット7は上面から見ると、中央部からずらし、LED照明装置100を電柱やポール等の被取付部材8に取付けるための取付アーム15の横に備えられている。LED照明装置100の中央部、つまり被取付部材8と取付アーム15の間に透光性キャップ72を設けると、落葉等の異物が被取付部材8と取付アーム15とで囲まれた空間を塞いでしまった場合、周囲が明るい状態でも透光性キャップ72から採り込む照度が低下し、自動点滅ユニット7は夜間として判断してしまい、いつまでも点灯が続く可能性がある。このような誤動作を防止するために自動点滅ユニット7は落葉等の異物に覆われないように、中央部からずらして設置している。
図13は被取付部材8にLED照明装置100を取付けた状態である。自動点滅ユニット7の透光性キャップ72は略水平に、LED照明装置100のLEDユニット群4の照射方向とは略反対方向に取り付けられている。この位置に取り付けることで、上方の光を受光しないので、夜間でも周囲の建物の照明や看板等の明かり等の外乱光の受光を防止でき、また、下方の光を受光しないので、路面とその周辺の光を受光せず、夜間に自動車のライトにより、自動点滅器が屋外が明るくなったと認識するために所定時間の間、路面が明るく照らされたとき、自動点滅器に内蔵されたスイッチは遮断し消灯してしまうという誤動作が防止できる。更に遮光部材73と採光窓部72aと採光孔14とで受光センサー71cが受光するための空間が形成され、遮光部材73により外乱光の進入を防ぐので、LEDユニット群4の照射光が透光性カバー2で反射された光を受光して外が明るくなったと認識してしまう誤動作も防止できる。
透光性キャップ72の上には庇11が設けられ、上方からの外乱光が透光性キャップ72に入射するのを防止し、また、雨水等が透光性キャップ72に直接降りかかりLED照明装置100の内部への浸水を防止する。
1 本体
11 庇
14 採光孔
2 透光性カバー
3 インナーカバー
4 LEDユニット群
5 電源装置
6 点灯制御装置
8 被取付部材
100 LED照明装置
200 LED素子
11 庇
14 採光孔
2 透光性カバー
3 インナーカバー
4 LEDユニット群
5 電源装置
6 点灯制御装置
8 被取付部材
100 LED照明装置
200 LED素子
Claims (5)
- 光源となるLEDユニットと、
それを点灯させる電源装置と、
前記LEDユニットと前記電源装置とが取付けられる本体と、
を備えたLED照明装置において、
前記電源装置と前記LEDユニットを電気的に接続する配線部分を覆い隠すインナーカバーを備えたことを特徴とするLED照明装置。 - 前記配線部分は、前記LEDユニットの一端側に設けられており、電気的に接続する配線と、該配線の接続コネクタを有していることを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置。
- 前記LEDユニットは複数のLEDユニット部材から構成されており、少なくとも1つのLEDユニット部材を前記電源装置と電気的に接続するとともに、隣接するLEDユニット部材同士を電気的に接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載のLED照明装置。
- 前記インナーカバーは、前記電源装置を覆う平面部と、前記配線部分を覆い隠す折返部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のLED照明装置。
- 前記インナーカバーは、前記LEDユニットを介在して前記本体に固定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のLED照明装置。
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