JP2014142856A - 機器検出装置、ネットワークシステムおよびプログラム - Google Patents

機器検出装置、ネットワークシステムおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 代替機器を検出し、ジョブを継続して実行することを可能にするための装置、システムおよびプログラムを提供する。
【解決手段】 この装置は、ネットワークに接続された1以上の機器から設定可能な機能に関する設定可能機能情報を取得する情報取得部41と、上記1以上の機能の各々に関して設定された設定情報につき、取得した設定可能機能情報を用いて該設定情報が設定可能か否かを判断し、設定不可と判断した設定情報につき、設定可能機能情報を参照して該設定情報に代替する代替設定情報を抽出する設定判断部42と、判断結果に基づきジョブを実行可能な少なくとも1つの機器を検出し、判断結果に応じて代替設定情報とともに検出結果として出力する結果出力部43とを含む。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ジョブを継続実行するために、ネットワークに接続された機器の中から、そのジョブを実行可能な機器を検出する機器検出装置、その装置を含むネットワークシステムおよびその処理を実行するためのコンピュータ可読なプログラムに関する。
移動通信端末としてスマートフォンやタブレット端末が普及している。この移動通信端末からプリンタ等の画像形成装置を操作可能にする技術や、その画像形成装置に対して設定された設定情報を他の画像形成装置でも使用可能にする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載された技術では、移動通信端末としての携帯型情報端末から画像形成装置へ所定の端末送信情報を無線送信する。画像形成装置は、画像形成動作であるジョブを実行する際に実行可能な機能(実行可能機能)の全てのデータ(全実行可能機能情報)を携帯型情報端末へ無線送信する。
携帯型情報端末は、機能設定ジョブに設定された、ジョブを実行する際に必要な実行可能機能が、全実行可能機能に含まれているか否かを判別する。そして、携帯型情報端末は、実行可能と判別され、ユーザ入力によりジョブ実行開始の指定があった機能設定ジョブに設定された実行可能機能のデータを画像形成装置に対して無線送信する。画像形成装置は、そのデータを受信し、そのデータに基づきジョブを実行する。
この技術では、ある画像形成装置がジョブを停止しても、機能設定ジョブに設定された同じ実行可能機能が、自己の全実行可能機能に含まれる他の画像形成装置を検出し、ジョブを継続実行させることができる。
しかしながら、上記技術では、機能設定ジョブに設定された実行可能機能の全てが、全実行可能機能に含まれていなければ、実行可能と判別されない。このため、上記技術では、ジョブを実行できる画像形成装置が検出されない場合がある。これでは、ジョブを継続して実行することができないという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、1以上の機能に関して設定された設定情報に基づきジョブを実行可能な機器を検出するための装置であって、ネットワークに接続された1以上の機器から設定可能な機能に関する設定可能機能情報を取得する情報取得部と、上記1以上の機能の各々に関して設定された設定情報につき、取得した設定可能機能情報を用いて該設定情報が設定可能か否かを判断し、設定不可と判断した設定情報につき、設定可能機能情報を参照して該設定情報に代替する代替設定情報を抽出する設定判断部と、判断結果に基づきジョブを実行可能な少なくとも1つの機器を検出し、判断結果に応じて代替設定情報とともに検出結果として出力する結果出力部とを含む、機器検出装置が提供される。
本発明によれば、同一の設定を行える機器が存在しない場合でも、代替設定が可能な類似の機器を検出できるので、ジョブを継続して実行することが可能となる。
本実施形態のネットワークシステムの構成例を示した図。 図1に示すネットワークシステムが備える各装置の構成例を示した図。 図2に示すネットワークシステムにおける設定からジョブ実行エラー発生までの処理の流れを例示したシーケンス図。 図2に示すネットワークシステムにおけるジョブ実行エラー発生からジョブ実行可能な他の機器を検出するまでの処理の流れを例示したシーケンス図。 図2に示す機器検出装置の1つの実施形態を示した機能ブロック図。 図5に示す機器検出装置が実行する判断処理の流れを例示したフローチャート。 図5に示す機器検出装置が実行する検出処理の流れを例示したフローチャート。 設定可能機能情報の1つの例を示した図。 図8に示す設定可能機能情報を用いて判断し、検出した機器を通知する画面を例示した図。 設定可能機能情報の別の例を示した図。 図10に示す設定可能機能情報を用いて判断し、検出した機器を通知する画面を例示した図。 検出された他の機器でジョブを実行させるまでの処理の流れを例示したシーケンス図。 図2に示す機器検出装置の別の実施形態を示した機能ブロック図。 図13に示す機器検出装置が実行する判断処理の流れを例示したフローチャート。 図13に示す機器検出装置が実行する検出処理の流れを例示したフローチャート。
図1は、本実施形態のネットワークシステムの構成例を示した図である。ネットワークシステムは、ネットワークに接続される1以上の通信端末および1以上の機器と、後述する機器検出装置とを含んで構成される。ネットワーク10は、有線、無線のいずれの通信網であってもよく、LAN、WAN、イントラネット、インターネット等を採用することができる。これらの間の通信は、TCP/IP等の適切なプロトコルを使用して行うことができる。
通信端末11は、ネットワーク10に接続可能な端末であれば、ノートPCやデスクトップPC、プリンタ、MFP(Multi Function Peripheral)等を用いることができる。また、通信端末11は、近年、モバイル端末として普及しているスマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)等を用いることもできる。
通信端末11は、ネットワーク10に接続された任意の機器12に対し、その機器が有する1以上の機能に関して任意の設定を行い、それらの設定情報を設定情報一覧としてその機器12へ送信し、ジョブを実行させる。その際、通信端末11は、その設定情報一覧を自己が有する記憶装置等に記憶し、保持する。
機器12は、通信端末11から設定情報一覧を受信し、その設定情報一覧に基づきジョブを実行する。また、機器12は、自己が有する実行可能な機能に関する設定可能機能情報を保持し、ジョブを実行していれば、その実行中のジョブに関するジョブ情報を管理する。
機器12は、設定情報一覧に基づきジョブを実行することができる装置であればいかなる装置であってもよく、PC、プリンタ、MFP、スキャナ装置、ファックス装置、コピー機等を用いることができる。ジョブは、PCであれば演算処理等、プリンタであれば印刷処理(印刷ジョブ)、スキャナ装置であれば画像読み取り処理とされる。以下、機器12を、印刷を実行する画像形成装置としてのMFPとして説明する。
機器12は、機器12が有する機能として、カラー/白黒印刷選択、用紙サイズ選択、集約印刷、ステープル、両面印刷等の各種機能を有する。ある機器12が、カラー/白黒印刷選択可能で、用紙サイズがA3、B4、A4、B5が選択可能である機能を有する場合、ユーザは、当該機器12に対する設定として、例えば「カラー印刷」、「A4」に設定することができる。
ユーザが通信端末11に対し、上記設定を行うと、通信端末11は、その設定内容を設定情報一覧として保持し、ユーザからの印刷指示により、当該機器12へその設定情報一覧を送信する。当該機器12は、その設定情報一覧を受信し、その設定情報一覧に基づき印刷ジョブを実行する。印刷ジョブについては、よく知られたものであるので、ここでは詳述しない。なお、ジョブは、機器12がMFPである場合、印刷のみ、もしくは画像読み取りのみ、もしくはそれらの両方、もしくはファックス受信と印刷またはファックス送信と画像読み取りのいずれであってもよい。
機器12が保持する設定可能機能情報は、記憶装置に記憶され、上記の例で言えば、カラー/白黒印刷選択可能、用紙サイズのA3、B4、A4、B5が選択可能という情報である。ジョブ情報としては、印刷ジョブ実行中、画像読み取り実行中、ファックス送信中、ファックス受信中、ジョブなし等の情報が挙げられる。ジョブ情報は、記憶装置に記憶され、ジョブが開始されたときに、ジョブなしからジョブ実行中へ書き換え、ジョブが終了したときに、ジョブ実行中からジョブなしへ書き換えられる。
機器検出装置は、PCやサーバ装置等の通信端末11や機器12とは別個の装置として構成されていてもよいが、機器検出装置が備える各機能部が、通信端末11および機器12のそれぞれに実装された形の構成であってもよい。図1では、機器検出装置の各機能部が、通信端末11および機器12のそれぞれに実装された形の構成とされている。
このため、図1に示すネットワークシステムは、1台の通信端末11と、その通信端末11をネットワーク10へ接続するための1台のアクセスポイント13と、4台の機器12としてのMFPとから構成されている。4台の機器12は、全てがMFPといった同じ機器であってもよいし、一部が異なる機器であってもよいし、プリンタ、MFP、スキャナ装置、コピー機といったように全部が異なる機器であってもよい。
また、通信端末11、アクセスポイント13、機器12の台数は、これらの数に限定されるものではなく、いかなる台数であってもよい。ネットワーク10も、1つに限定されるものではなく、LANとインターネットのように、2つ以上のネットワークから構成されていてもよい。また、ネットワークシステムは、プリントサーバやDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ等のその他の装置を含んでいてもよい。
ここで、通信端末11および機器12のハードウェア構成について簡単に説明しておく。通信端末11はスマートフォンとして、機器12は上記と同様、全てがMFPとして説明する。
通信端末11は、スマートフォンとしての機能を実現するためのプログラムや各種データ等を格納する記憶装置、記憶装置からプログラムを読み出し実行するCPU、ネットワーク10に接続するためのネットワークI/Fを備える。記憶装置としては、ROM、RAM、フラッシュメモリ等を備えることができる。また、通信端末11は、カメラ等の撮像手段、操作パネル等の入力装置および表示装置、マイク等の音声入力装置、スピーカ等の音声出力装置を備える。
機器12は、MFPの各機能を実現するためのプログラムや各種データ等を格納する記憶装置、記憶装置からプログラム等を読み出し実行するCPU、ネットワーク10に接続するためのネットワークI/Fを備える。記憶装置としては、ROM、RAM、HDD等を備えることができる。また、機器12は、印刷や画像読み取り等を実現するための特定の用途向けの複数の機能をまとめたASIC(Application Specific Integrated Circuit)を備える。さらに、機器12は、印刷を実行するためのプロッタと、原稿を読み取るためのスキャナとを備える。
図2を参照して、通信端末11および機器12の機能構成について説明する。図2には3つの機器A12a、機器B12b、機器C12cが示されているが、いずれも同じ構成であるので、機器A12aについてのみ説明する。以下、機器に付されるA〜Cの文字は、機器を識別するために必要な場合にのみ使用し、それ以外は省略する。また、単に「機器12」とした場合は、任意の機器12を示すものである。
通信端末11は、上記の入力装置および表示装置として機能する操作パネル20と、上記CPUがプログラムを実行することにより実現されるモバイル制御部21と、上記記憶装置としての設定情報記憶部22とを含んで構成される。
操作パネル20は、抵抗膜方式や静電容量方式等のタッチパネルとされ、ユーザ操作を受け付け、ユーザに対して各種情報を表示する。具体的には、操作パネル20は、入力ボタンや選択ボタン、入力窓、文字や画像、映像、アイコン等を表示する。また、操作パネル20は、ユーザ操作として、入力ボタンや選択ボタンの押下、アイコンの選択、画面のスクロール、画像や映像の拡大縮小、文字入力等を受け付ける。
モバイル制御部21は、操作パネル20に対して行われたユーザ操作を理解し、必要なデータ設定や処理制御を行う。一例としては、操作パネル20がアイコンの選択を受け付けた場合、モバイル制御部21は、そのアイコンを開く指示を受け付けたことを理解し、そのアイコンに対応するアプリケーションを開く処理を実行する。
設定情報記憶部22は、任意の機器12に設定するための設定情報一覧を記憶する。設定情報一覧は、ユーザがその機器12に対して設定した「カラー印刷」、「A4」といった設定情報を一覧にしたものである。
機器12aは、ネットワーク10に接続するためのネットワークI/Fとしてネットワークアダプタ30と、プロッタ31と、スキャナ32とを備える。また、機器12aは、上記CPUがプログラムを実行することにより実現されるUI管理部33、機器構成判断部34、ジョブ管理部35、API部36、メモリ管理部37、エンジン管理部38、ユーザ管理部39を備える。通常、機器12aについては、付番にaという文字が付されるが、ここでは機器12aについてのみ示されるので、省略している。
ネットワークアダプタ30は、通信端末11と機器12aとを接続し、それらの間で通信を可能にするアダプタである。UI管理部33は、機器12aに対するユーザ要求を解釈し、画面描画に関する一連の処理を実行する。ジョブ管理部35は、設定情報一覧に基づきジョブを実行し、そのジョブの状態をユーザに対して通知する。
メモリ管理部37は、メモリにスプールされた印刷データの管理を行う。また、メモリ管理部37は、その他のデータや情報をメモリに格納し、それらの管理も行う。API部36は、ジョブ管理部35と、メモリ管理部37、エンジン管理部38、ユーザ管理部39との間のデータや情報のやりとりを実現する。
エンジン管理部38は、ジョブ管理部35からジョブ実行開始の指示を受け、プロッタ31やスキャナ32の動作を開始させ、また、ジョブ終了の指示を受け、その動作を終了させる処理を実行する。ユーザ管理部39は、ユーザに関する情報を記憶し、管理する。ユーザに関する情報としては、ユーザ名やログイン名、パスワード等が挙げられる。
プロッタ31は、エンジン管理部38からの指示を受け、メモリ管理部37で管理され、順次出力される印刷データに基づき、印刷を実行する。スキャナ32は、エンジン管理部38からの指示を受け、原稿画像の読み取りを実行し、メモリ管理部37へその読み取った画像のデータを出力する。
機器構成判断部34は、ユーザからの実行可能機器検出要求を受け付け、ジョブを実行可能な機器12を検出するために必要とされる情報を得るための処理を実行する。この処理の内容については後述する。
なお、機器構成判断部34により得られた情報は、モバイル制御部21へ送られ、モバイル制御部21が、その情報を基にジョブを実行可能な機器12を検出し、その検出結果を操作パネル20に表示させ、ユーザに提示する。
ユーザが実行可能機器検出を要求する場合として、以下の例が考えられる。1つの例は、ユーザがある機器12でジョブを実行しようとしたが、エラーが発生し、他の機器12に同じ内容の設定情報を設定してジョブを再実行したい場合である。その他の例としては、ジョブを実行させたい機器12が他のジョブを実行していて、その実行待ちの時間が長く、他の機器12に同じ内容の設定情報を設定してジョブを再実行したい場合である。
以下、エラーが発生し、他の機器12でジョブを再実行する場合の処理を、図3および図4に示すシーケンス図を参照して説明する。図3は、任意の機器12として、例えば機器12aに対して設定を行い、ジョブを実行させ、エラーが発生するまでの流れを例示したシーケンス図である。ユーザ100は、機器12aに対して既に設定を行い、ユーザ100が利用する通信端末11は、その機器12aに対する設定情報一覧を既に記憶しているものとする。
ユーザ100は、その機器12aに対する設定情報一覧の中の設定Aを変更するべく、通信端末11の操作パネル20を操作する。設定Aの変更の一例として、用紙サイズのA4からB4への変更を挙げることができる。操作パネル20は、設定A変更の指示を受け付け、モバイル制御部21に対してその変更を指示する。モバイル制御部21は、その機器12aが備えるネットワークアダプタ30aを介してUI管理部33aに設定Aの設定変更要求を送る。
UI管理部33aは、設定Aの設定変更を行い、その結果を設定変更結果として、ネットワークアダプタ30aを介してモバイル制御部21に返す。モバイル制御部21は、設定変更結果を設定情報記憶部22に書き込み記憶させる。そして、モバイル制御部21は、操作パネル20への設定画面の描画更新を行い、ユーザ100に対して設定内容が変更されたことを提示する。
設定Aの変更のみである場合は、これで終了であるが、設定Bについても変更する場合は、設定Aの変更と同様にして設定変更を行う。その他の設定変更としては、コピー機能における集約設定等が挙げられる。さらに設定Cや設定D等の変更をする場合も同様にして設定変更を行うことができる。
このようにして必要な設定を行った後、ユーザ100は、操作パネル20を操作し、ジョブの実行を要求する。ユーザ100は、操作パネル20に表示された印刷開始ボタン等のジョブ開始ボタンをタッチして押下することで、ジョブの実行を要求することができる。操作パネル20は、その要求をジョブ実行要求として受け付けると、モバイル制御部21にそのジョブ実行要求を送る。モバイル制御部21は、ネットワークアダプタ30aを介してUI管理部33aにそのジョブの実行要求を送る。
UI管理部33aは、図示しないジョブ管理部に指示してジョブを開始させ、そのジョブ管理部からジョブの実行結果を受け取る。そして、UI管理部33aは、そのジョブの実行結果を、ネットワークアダプタ30aを介してジョブ状態通知によりモバイル制御部21へ返す。なお、この実施形態では、トナー切れや紙詰まり等によってジョブが完了せず、エラーが発生し、そのエラー情報をジョブ状態通知としてモバイル制御部21に返している。
モバイル制御部21は、ジョブ状態通知によりエラーが発生したことを受けて、操作パネル20に対して実行エラー警告画面を描画して表示させ、ユーザ100にジョブ実行中にエラーが発生したことを提示する。
図4は、エラーが発生したときに他の実行可能な機器を検出する処理の流れを例示したシーケンス図である。ユーザ100は、操作パネル20に表示されたその警告画面を見ることによりエラーが発生したことを知る。ユーザ100は、その機器12aではジョブを継続することができないので、他の機器12を検出するべく、操作パネル20を操作し、実行可能な機器12の検出を要求する。この場合も、機器検出ボタンを押下する等して上記検出を要求することができる。
操作パネル20は、ユーザ100からの要求を実行可能機器検出要求として受け付け、モバイル制御部21にその要求を送る。モバイル制御部21は、ユーザ100が行った設定の設定情報一覧を設定情報記憶部22から読み出す。モバイル制御部21は、ネットワーク10内における機器12b、12c(エラーが発生した機器12aは除く。)の各ネットワークアダプタ30b、30cを介して各機器構成判断部34b、34cに設定情報一覧を送る。そして、モバイル制御部21は、各機器構成判断部34b、34cに処理を実行させる。
図4に示す実施形態では、機器12b、12cの機器構成判断部34b、34cが、機器12b、12cの設定可能機能情報を取得し、設定情報一覧の各設定情報につき、その設定情報が設定可能か否かを判断している。機器12b、12cの機器構成判断部34b、34cは、各判断結果を機器構成チェック結果として、各ネットワークアダプタ30b、30cを介してモバイル制御部21に通知する。
モバイル制御部21は、各機器12b、12cから受け取った機器構成チェック結果からユーザ100に提示するための情報を判定する。この判定において、ジョブを実行可能な機器12の検出を行う。モバイル制御部21は、判定した情報に基づき、操作パネル20に表示された画面を描画更新し、検出結果を表示させる。
図5は、本実施形態の機器検出装置の機能ブロック図である。機器検出装置40は、図2に示すモバイル制御部21の一部機能と機器構成判断部34の機能とを有するものとして構成される。図2に示す実施形態では、通信端末11と機器12の両方に各機能部として実装されているが、これに限られるものではなく、通信端末11内にのみ、もしくは機器12内にのみ実装されていてもよい。また、機器検出装置40は、ネットワーク10に接続されたPCやサーバ装置にこれらの機能を実装し、これらのPCやサーバ装置を機器検出装置40として構成することも可能である。
機器検出装置40は、ある機器12がもつ1以上の機能に関してユーザが設定した設定情報の一覧に基づき、ジョブを実行可能な機器を検出するための装置である。
機器検出装置40は、上記機器12の検出を実現するために、ネットワーク10に接続される1以上の機器12から、設定可能な機能に関する設定可能機能情報を取得する情報取得部41を備える。設定可能機能情報は、上述したような、カラー/白黒印刷選択可能、用紙サイズのA3、B4、A4、B5が選択可能といった、その機器12に設定可能な機能に関する情報である。
この設定可能機能情報は、例えば、機器12が備えるメモリに記憶される。このため、情報取得部41は、その機器12のメモリ管理部37に情報取得要求を送り、メモリ管理部37がメモリから設定可能機能情報を読み出し、返すことにより、その設定可能機能情報を取得することができる。
機器検出装置40は、情報取得部41が取得した設定可能機能情報を用いて、各機能に関して設定された設定情報一覧の中の各設定情報につき、各設定情報が設定可能か否かを判断する設定判断部42を備える。設定情報一覧において「カラー印刷」、「A4」に設定されていて、設定可能機能情報がカラー/白黒印刷選択可能、用紙サイズのA3、B4、A4、B5が選択可能であったとする。すると、設定判断部42は、全ての設定情報が設定可能と判断する。
これに対し、設定情報において用紙サイズが「A5」に設定されている場合や、設定可能機器情報にはない「両面印刷」が設定されている場合等は、その設定情報については設定不可と判断する。設定判断部42は、この設定不可と判断した設定情報の数をカウントするために、設定否項目数カウンタと呼ばれるカウンタを備えることができる。
また、設定判断部42は、設定不可と判断した設定情報につき、設定可能機能情報を用いて、その設定情報に代替する代替設定情報を抽出する。設定情報において用紙サイズが「A5」に設定されている場合、代替設定として、設定可能機能情報に含まれる用紙サイズのうちの1つ、例えば「A4」を代替設定情報として抽出する。上記例の用紙サイズのように複数の選択肢があり、どの選択肢を選択するかという選択方法については後述する。
機器検出装置40は、判断結果に基づきジョブを実行可能な機器12を検出し、その検出結果を出力する結果出力部43を備える。設定判断部42が全ての設定情報を設定可能と判断した機器12が存在する場合、結果出力部43は、その機器12を検出結果として出力する。
判断結果には、カウンタにより得られた値が含まれており、結果出力部43は、カウンタの値が0である機器12を検出し、その機器12を識別するための機器識別情報を検出結果として出力する。機器識別情報には、機器名、IPアドレスを含むことができ、MACアドレス等を含んでいてもよい。機器識別情報の出力は、例えば、操作パネル20に表示させることにより行うことができる。
結果出力部43は、カウンタの値が0である機器12が存在しない場合、カウンタの値が最も小さい機器12を、そのジョブを実行可能な機器12として検出する。この場合、結果出力部43は、検出した機器12と、その機器12について抽出された代替設定情報とを検出結果として出力する。
機器検出装置40は、操作パネル20に検出結果を表示させることにより、ユーザに対してジョブの継続判断を促す。ユーザは、表示された検出結果を見て、検出された機器12を選択し、ジョブを継続実行させることができる。これにより、全ての設定情報を設定できる機器12が存在しない場合であっても、機能が類似した機器12でジョブを実行させることができるので、ジョブの継続実行を実現することができる。
ちなみに、図1および図2に例示したネットワークシステムでは、機器検出装置40を構成する情報取得部41および設定判断部42は、各機器12に実装され、結果出力部43は、通信端末11に実装された形となる。以下、このように通信端末11に結果出力部43、各機器12に情報取得部41および設定判断部42が実装された構成として説明を行うが、本発明は、この構成に限定されるものではない。
図6は、機器検出装置40が行う判断処理の流れを例示したフローチャートである。各機器12は、ユーザからの実行可能機器の検出要求を受け付けたことに応答して、ステップ600からこの処理を開始する。ステップ605では、設定判断部42が備える設定否項目数カウンタを0に初期化し、また、代替設定情報としての設定項目およびそれに対する代替設定値を追加する代替設定値情報を空に初期化する。
ステップ610では、情報取得部41が設定可能機能情報を取得する。なお、これらステップ605およびステップ610の処理は、いずれが先に実行されてもよい。ステップ615では、設定判断部42が、判断すべき1つの機能に関して設定された設定情報、すなわち1つの設定項目に対して設定された設定値の1つを選択する。この選択は、任意に行うことができる。
そして、ステップ620で、設定判断部42は、取得した設定可能機能情報を用い、その設定値が設定可能か否かを判断する。その設定項目に対する設定値が設定可能である場合は、ステップ635へ進み、その設定値が設定不可である場合は、ステップ625へ進む。
ステップ625では、設定判断部42は、その設定項目について設定することができないので、設定否項目数カウンタを1増加させる。そして、ステップ630へ進み、設定判断部42は、設定可能機能情報を参照してその設定値に代替する代替設定値を抽出し、代替設定値情報に追加する。追加が終了したところで、ステップ635へ進む。
ステップ635では、判断すべき設定項目に対する設定値がまだあるかを判断する。あると判断された場合、ステップ615へ戻り、その判断していない設定項目に対する設定値を選択する。ないと判断された場合、ステップ640へ進み、判断結果として、設定否項目数カウンタの値および代替設定値情報を出力し、検出要求に対して応答する。この応答により、ステップ645でこの処理を終了する。なお、この応答の際、機器識別情報も付加される。どの機器12からの応答であるかを識別することができるようにするためである。
図7は、機器検出装置40が検出処理の流れを例示したフローチャートである。結果出力部43が判断結果を受信したことに応答して、ステップ700からこの処理を開始する。ステップ705では、受信した判断結果に含まれる設定否項目数カウンタの値が0である機器12が1以上存在するかどうかを判断する。
ステップ705で存在すると判断した場合、ステップ710へ進み、設定否項目数カウンタの値が0である機器12のみを検出結果としてユーザに提示する。ユーザへの提示は、その機器12の機器名等の機器識別情報を操作パネル20に画面表示することにより行うことができる。そして、ステップ720でこの処理を終了する。
一方、ステップ705で存在しないと判断した場合、ステップ715へ進み、設定否項目数カウンタの値が最も小さい機器12を検出する。そして、その機器12とその機器12について抽出された代替設定値情報とを検出結果としてユーザに提示する。その後、ステップ720へ進み、この処理を終了する。
なお、設定否項目数カウンタの値が0の機器12が複数存在する場合や、その値が最も小さい機器12が複数存在する場合は、それら複数の機器12をユーザに提示し、ユーザにいずれかを選択させることができる。また、設定否項目数カウンタの値が最も小さい機器12のみならず、値が次に小さい機器12も同時に提示し、ユーザに選択させることも可能である。
ここで、代替設定情報を抽出する方法の一例を、図8を参照して説明する。図8は、各機器12が保持する設定可能機能情報の一例を示したテーブルである。図8(a)は、機器Aが保持するテーブル、図8(b)は、機器Bが保持するテーブル、図8(c)は、機器Cが保持するテーブルとする。
各テーブルは、設定項目として、「カラー」、「用紙サイズ」、「集約」、「ステープル」という1以上の項目を有し、各項目に対して、1以上の設定可能な設定値を有している。機器A〜機器Cのいずれも、「カラー」という項目について、「フルカラー」、「2色」、「単色」、「白黒」という4つの設定可能な設定値を有している。しかしながら、機器Aと機器Bの「集約」という項目に対する設定可能な設定値を除き、「用紙サイズ」、「集約」、「ステープル」という項目に対する設定可能な設定値はそれぞれ異なっている。
ユーザが、機器Aに対して、「カラー」に対して「フルカラー」、「用紙サイズ」に対して「A3」、「集約」に対して「2in1」、「ステープル」に対して「左奥1箇所」で印刷ジョブを実行するように設定を行ったとする。図8(a)には、その設定内容を分かりやすくするために色が付され、この色が付された情報が各設定項目に対する設定値とされている。そして、ユーザは、機器Aに対して印刷ジョブの実行を要求し、機器Aが印刷ジョブを開始したが、エラーが発生したものとする。
ここで、「集約」の「2in1」は、1枚の用紙に2ページ分、「4in1」は、1枚の用紙に4ページ分、「8in1」は、1枚の用紙に8ページ分のデータを印刷することを意味するものである。
機器検出装置40は、ユーザからの実行可能機器検出要求を受けて動作を開始する。機器A、機器B、機器Cはそれぞれ、情報取得部41および設定判断部42を備えているため、その要求を受けて動作を開始する。しかしながら、機器Aは、エラーが発生した機器であり、ジョブを実行することができないため、その要求は受け付けない。
図8(b)、(c)にも、ユーザが設定した設定値と同一の設定値に色が付されている。機器Bについては、全ての設定項目につき同一の設定値が設定可能であるため、設定判断部42は、設定否項目数カウンタの値を0のままとされる。一方、機器Cについては、「用紙サイズ」、「ステープル」という2つの項目が設定不可であるため、設定否項目数カウンタを2に増加させ、その設定不可の項目につき代替設定値を抽出し、代替設定値情報に追加する。
図8に示す実施形態では、各テーブルの向かって左側へ行くほど優先度が高く、右側へ行くほど優先度が低く設定されている。このため、設定判断部42は、「用紙サイズ」において最も優先度が高い「A4」を抽出し、「用紙サイズ」という項目に対する設定値の代替設定値として、この「A4」を代替設定値情報に追加する。「ステープル」に関しては、「なし」のみであるため、設定判断部42は、代替設定値情報に「なし」という情報を追加する。この優先度は、ユーザが任意に設定することができ、変更することも可能である。
これらの情報は、結果出力部43へ送られ、結果出力部43において、設定否項目数カウンタの値を確認し、値が0である機器Bのみを検出結果としてユーザに提示する。この機器Bは、ユーザが望む設定情報でジョブを実行可能な機器12だからである。このときに提示される画面を、図9に例示する。
図9は、通信端末11としてのスマートフォンの操作パネル20上に表示された画面を例示した図である。この例では、各機能に関して設定された設定情報が設定可能な機器Bが存在するので、その機器Bの機器名「machine_2」のみが検出結果として表示されている。
図9には、「machine_2」と記述された選択ボタン50が表示され、そのほか、取り消しボタン51と、設定ボタン52とが示されている。ユーザは、「machine_2」と記述された選択ボタン50を押下して機器12bを選択し、設定ボタン52を押下することにより、機器Bを利用可能な状態にすることができる。また、ユーザは、取消ボタン51を押下することにより、この検出結果を取り消すことができる。
ここでは、設定否項目数カウンタの値が0である機器12が、機器Bのみであるため、1つの選択ボタン50のみが表示されているが、2以上存在する場合は、2以上の選択ボタン50が表示されることになる。このため、ユーザは、いずれかの選択ボタン50を押下して選択し、続いて設定ボタン52を押下することにより、その選択された機器12を利用可能な状態にすることができる。なお、設定ボタン52を押下して利用可能な状態にするときに実行される処理の詳細については後述する。
図8に示す実施形態では、設定否項目数カウンタの値が0である機器Bが存在する例を示したが、存在しない例について、図10および図11を参照して説明する。図10は、機器A〜機器Cが保持する設定可能機能情報の別の例を示したテーブルである。これも図8と同様、図10(a)は、機器Aが保持するテーブル、図10(b)は、機器Bが保持するテーブル、図10(c)は、機器Cが保持するテーブルとする。また、各テーブルは、設定項目として、「カラー」、「用紙サイズ」、「集約」、「ステープル」という項目を有し、各項目に対する設定値として、設定可能な情報を有している。
設定情報は、図8に示した実施形態と同様、「カラー」に対して「フルカラー」、「用紙サイズ」に対して「A3」、「集約」に対して「2in1」、「ステープル」に対して「左奥1箇所」という情報とされている。図10(a)には、その設定内容を分かりやすくするために色が付され、この色が付された情報が各設定項目に対する設定値とされている。図10(b)、(c)にも、ユーザが設定した設定値と同一の設定値に色が付されている。この場合も、ユーザが機器Aに対して印刷ジョブの実行を要求し、機器Aが印刷ジョブを開始したが、エラーが発生したものとする。
この実施形態では、機器Bについては、「カラー」に対して「フルカラー」を設定することができない。また、機器Cについては、「用紙サイズ」に対して「A3」、「ステープル」に対して「左奥1箇所」を設定することができない。
このため、機器Bについては、設定否項目数カウンタの値を1増加させ、「カラー」に対して「白黒」という代替設定値を抽出し、代替設定値情報に追加する。
機器Cについては、設定否項目数カウンタの値を2増加させ、「用紙サイズ」に対して優先度が最も高い「A4」を、「ステープル」に対して「なし」を代替設定値として抽出し、代替設定値情報に追加する。
これらの情報は、結果出力部43へ送られ、結果出力部43において、設定否項目数カウンタの値を確認し、その値が最も小さい1である機器Bのみを検出結果としてユーザに提示する。このときに提示される画面を、図11に例示する。
図11は、通信端末11としてのスマートフォンの操作パネル20上に表示された画面を例示した図である。この例では、同じ設定情報が設定可能な機器12は存在しないが、類似の機器として機器Bの機器名「machine_2」が検出結果として表示されている。
図11には、「machine_2」と記述された選択ボタン50が表示され、その隣には、設定値を「カラー」から「白黒」に設定変更して実行することが可能である旨がガイダンスとして表示されている。このため、ユーザは、「machine_2」と記述された選択ボタン50を押下して選択し、設定ボタン52を押下することで、この選択された機器Bを利用可能な状態にすることができる。なお、この場合も、ユーザは、取消ボタン51を押下することにより、この検出結果を取り消すことができる。
また、設定否項目数カウンタの値が最も小さい機器12が、2以上存在する場合は、2以上の選択ボタン50が表示されることになる。このため、ユーザは、いずれかの選択ボタン50を押下して選択し、設定ボタン52を押下することにより、その選択された機器12を利用可能な状態にすることができる。
図12は、図9または図11に示した通信端末11の画面において設定ボタン52が押下されたときに実行される処理の流れを例示したシーケンス図である。ユーザ100は、操作パネル20を操作、すなわち検出された機器12bに対応する選択ボタン50をタッチして選択し、設定ボタン52をタッチして押下することにより実行機器変更を要求する。
操作パネル20は、その要求を受け付け、モバイル制御部21へ送り、モバイル制御部21が、設定情報記憶部22から設定情報一覧を読み出す。モバイル制御部21は、その設定情報一覧を、選択された機器12bのネットワークアダプタ30bを介してUI管理部33bへ送り、設定変更要求を行う。このとき、モバイル制御部21は、その選択された機器12bについて代替設定情報を有する場合、代替設定情報も一緒に送る。
なお、モバイル制御部21は、読み出した設定情報一覧の中の設定情報を、代替設定情報に書き換え、その書き換えた設定情報一覧を、その選択された機器12bへ送ることも可能である。
UI管理部33bは、設定情報一覧、代替設定情報を有する場合はその代替設定情報に基づき、その機器12b内の各機能に関して設定された設定情報を変更する。これにより、その機器12bは、利用可能な状態になり、いつでも設定された設定情報に基づきジョブを実行することが可能となる。
UI管理部33bは、設定変更結果を、ネットワークアダプタ30bを介してモバイル制御部21に送る。モバイル制御部21は、操作パネル20の画面を描画更新し、実行機器変更結果を表示させる。例えば、モバイル制御部21は、上記描画更新において、その機器12bに対するジョブ開始ボタンを表示させ、それが押下されたことに応答して、その機器12bにおいてジョブの実行を開始させることができる。
これまで設定情報一覧の各設定情報と同一の設定情報を設定することができない場合、カウンタの値が最も小さい機器12を検出し、それを検出結果としてユーザに提示する実施形態について説明してきた。ユーザによっては、ジョブを実行する際、外すことができない設定情報を有する場合がある。例えば、画像の内容が複雑で、白黒だとその内容が分かりにくくなってしまうため、カラー印刷が可能である機器12を利用したいという場合である。
図10に示した実施形態では、検出された機器12bは、「白黒」に設定変更してジョブを実行しなければならない機器12である。これでは、ユーザの要求を満たすことができない。そこで、ユーザが、外すことができない設定情報を、優先して判断を行うべき設定情報(優先設定情報)として指定し、その指定を実行可能機器検出要求に含めて送信し、機器検出装置40が、その指定に応じて処理を実行することができるようにする。これにより、ユーザの要求を満たす、優先設定情報と同一の設定情報を設定することが可能な機器12を検出することが可能となる。
図13は、機器検出装置40の別の構成を例示した機能ブロック図である。この機器検出装置40は、図5にも示した情報取得部41、設定判断部42、結果出力部43を備えるが、さらに、優先設定情報の指定の有無を判断する要求判断部44を備えている。要求判断部44は、上記のように、通信端末11からの実行可能機器検出要求に優先設定情報の指定が含まれるか否かにより、優先設定情報の指定の有無を判断する。
要求判断部44が、優先設定情報の指定が含まれると判断した場合、設定判断部42は、情報取得部41が取得した設定可能機能情報を参照し、優先設定情報が設定可能か否かを判断する。設定判断部42は、設定不可と判断した場合、例えば対象外フラグを立て、残りの各設定項目に対する設定値が設定可能か否かについては判断しない。
これに対し、設定判断部42は、設定可能と判断した場合、対象外フラグを立てることなく、残りの各設定項目に対する設定値が設定可能か否かの判断を行う。このとき、先に判断を行った優先設定情報についての判断は省略してもよいし、もう一度判断することも可能である。
この実施形態において実施される判断処理および検出処理を、図14および図15を参照して詳細に説明する。図14は、図13に示した機器検出装置40が行う判断処理の流れを例示したフローチャートであり、図15は、機器検出装置40が行う検出処理の流れを例示したフローチャートである。
判断処理は、ステップ1400から開始し、ステップ1405では、設定否項目数カウンタを0に初期化し、代替設定値情報を空に初期化する。また、対象外フラグが立っている場合は落とし、「False」にする。ステップ1410では、情報取得部41が設定可能機能情報を取得する。なお、これらステップ1405およびステップ1410の処理は、いずれが先に実行されてもよい。
次に、ステップ1415で、要求判断部44が、実行可能機器検出要求に優先設定情報の指定が含まれているか否かを判断する。優先設定情報の指定が含まれている場合、ステップ1420へ進み、含まれていない場合は、ステップ1430へ進む。
ステップ1420では、取得した設定可能機能情報を参照して優先設定情報の設定値が設定可能か否かを判断する。設定不可と判断した場合、ステップ1425へ進み、上記対象外フラグを立てて「True」にし、ステップ1455へ進む。設定可能と判断した場合は、ステップ1430へ進む。
ステップ1430からは、ステップ615以降の処理と同様、設定判断部42が、判断すべき1つの機能に関して設定された設定情報、すなわち1つの設定項目に対して設定された設定値を選択する。この選択は、順に並ぶ設定値を順に選択する等、任意に行うことができる。
そして、ステップ1435で、設定判断部42は、取得した設定可能機能情報を用い、その設定値が設定可能か否かを判断する。その設定項目に対する設定値が設定可能である場合は、ステップ1450へ進み、その設定値が設定不可である場合は、ステップ1440へ進む。
ステップ1440では、設定判断部42が、設定否項目数カウンタを1増加させる。そして、ステップ1445において、設定判断部42が、設定可能機能情報を参照し、その設定値に代替する代替設定値を抽出し、代替設定値情報に追加する。追加が終了したところで、ステップ1450へ進む。
ステップ1450では、まだ判断していない設定値があるかどうかを判断する。あると判断した場合、ステップ1430へ戻り、その判断していない設定値を選択する。ステップ1450で、ないと判断した場合、ステップ1455へ進み、判断結果として、対象外フラグ、設定否項目数カウンタの値および代替設定値情報を出力し、検出要求に対して応答する。この応答により、ステップ1460でこの処理を終了する。
ステップ1425で対象外フラグが立てられた場合は、ステップ1455において、判断結果として、対象外フラグのみを出力し、検出要求に対して応答する。この応答により、ステップ1460でこの処理を終了する。なお、これらの応答の際、機器識別情報も付加される。どの機器12からの応答であるかを識別することができるようにするためである。
図15は、機器検出装置40が検出処理の流れを例示したフローチャートである。機器検出装置40が備える結果出力部43が判断結果を受信したことに応答して、ステップ1500からこの処理を開始する。ステップ1505では、受信した判断結果に含まれる対象外フラグが立っているか否かを確認し、対象外フラグが立っていない機器12のみを抽出する。
ステップ1510では、抽出された機器12のうち、判断結果に含まれる設定否項目数カウンタの値が0である機器12が1以上存在するかどうかを判断する。
ステップ1510で存在すると判断した場合、ステップ1515へ進み、設定否項目数カウンタの値が0である機器12のみを検出結果としてユーザに提示する。ユーザへの提示は、その機器12の機器名等の機器識別情報を操作パネル20に画面表示することにより行うことができる。そして、ステップ1525でこの処理を終了する。
一方、ステップ1510で存在しないと判断した場合、ステップ1520へ進み、設定否項目数カウンタの値が最も小さい機器12を検出する。そして、その機器12とその機器12について抽出された代替設定値とを検出結果としてユーザに提示する。その後、ステップ1525へ進み、この処理を終了する。
これまで説明してきた実施形態では、機器12がもつ設定可能機能情報のみを用いて設定情報が設定可能か否かを判断してきた。しかしながら、機器12は、他のジョブを実行していて、設定情報に含まれる設定値が設定できない場合がある。そこで、上記のジョブ情報も取得し、設定可能機能情報のみならず、ジョブ情報も用いて設定可能か否かを判断することが望ましい。
このため、情報取得部41は、ジョブ情報も取得し、設定判断部42は、このジョブ情報も用いて、設定情報が設定可能か否かを判断するように構成することができる。これにより、ユーザが実行可能機器の検出を要求した時点で、ジョブを即時実行可能な機器12に絞って検出を行うことができる。
ジョブが画像読み取りと印刷の両方を行うものであり、ある機器12のジョブ情報が印刷中ではあるが、画像読み取りは実行されていないことを示しているものとする。このような場合、現時点においては印刷を実行できないが、画像読み取りは実行できるので、その機器12については設定可能と判断することができる。リソースを効率良く利用するためである。
その機器12において実行中の印刷動作が長時間にわたる場合、その機器12を選択してジョブを実行させても、画像読み取りはすぐに実行されるが、印刷ジョブは待たされることになる。このため、ジョブ情報が印刷も、画像読み取りも実行されていないことを示す機器12のみを設定可能と判断することも可能である。これにより、印刷ジョブが待たされることなく、即座にジョブを実行することができる。
ジョブ情報による上記2つの判断は、判断パターンとして、いずれかのパターンを予め設定しておくこともできるし、ユーザが任意に選択することも可能である。ここでは2つのパターンのみを例示したが、その他のパターンも含めることが可能である。例えば、画像読み取りとファックス送信の両方を行うジョブにおいて、ジョブ情報がファックス送信は実行中だが、画像読み取りは実行されていない場合に、設定可能と判断するパターンを挙げることができる。また、その両方が実行されていない場合に、設定可能と判断するパターンも挙げることができる。
通信端末11としてスマートフォン等のモバイル端末を利用する場合、操作パネル20の画面が小さいことから、設定否項目カウンタの値が3以上の機器12を検出結果として提示する場合、代替設定情報が多く、見にくくなる。このため、設定否項目カウンタの値が3以上の機器12を検出結果として提示する場合、代替設定情報の表示を行わないようにすることができる。これにより、ユーザに提示する情報が、機器名のみとなり、簡潔な情報提示を実現することができる。
しかしながら、機器名のみでは、設定した設定値と同じ設定値を設定してジョブを実行することが可能であるのか、一部の設定値が変更されてジョブが実行されるのか分からない。そこで、設定否項目カウンタの値が3以上の機器12を検出結果として提示する場合、設定変更が必要な設定項目のみを追加して提示することができる。
これらの場合、代替設定値を提示しないが、その代替設定値を自動的に設定変更して、選択された機器12を利用可能な状態にすることもできるし、ユーザに設定させることも可能である。ユーザに設定させる場合、その設定項目につき、設定を行う必要がある旨を通知し、その設定を促すことができる。例えば、操作パネル20上に「設定項目の用紙サイズが設定できませんので、設定して下さい。」という表示を行うことができる。
上記の例では、値が3以上としたが、その値は2以上であってもよいし、4以上や5以上等であってもよい。また、利用する通信端末11に応じて変えることも可能である。
これまで本発明を、機器検出装置およびその機器検出装置を備えるネットワークシステムとして上述した実施の形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。本発明は、他の実施の形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
したがって、本発明は、機器検出装置により実行される処理ステップを含む方法や、その方法を実行するためのコンピュータ可読なプログラムや、そのプログラムが記録された記録媒体等も提供することができるものである。
10…ネットワーク、11…通信端末、12、12a〜12c…機器、13…アクセスポイント、20…操作パネル、21…モバイル制御部、22…設定情報記憶部、30、30a〜30c…ネットワークアダプタ、31…プロッタ、32…スキャナ、33、33a、33b…UI管理部、34、34b、34c…機器構成判断部、35…ジョブ管理部、36…API部、37…メモリ管理部、38…エンジン管理部、39…ユーザ管理部、40…機器検出装置、41…情報取得部、42…設定判断部、43…結果出力部、44…要求判断部、50…選択ボタン、51…取消ボタン、52…設定ボタン、100…ユーザ
特開2008−236166号公報

Claims (10)

  1. 1以上の機能に関して設定された設定情報に基づきジョブを実行可能な機器を検出するための装置であって、
    ネットワークに接続された1以上の機器から設定可能な機能に関する設定可能機能情報を取得する情報取得部と、
    前記1以上の機能の各々に関して設定された設定情報につき、取得した前記設定可能機能情報を用いて該設定情報が設定可能か否かを判断し、設定不可と判断した設定情報につき、前記設定可能機能情報を参照して該設定情報に代替する代替設定情報を抽出する設定判断部と、
    判断結果に基づき前記ジョブを実行可能な少なくとも1つの機器を検出し、前記判断結果に応じて前記代替設定情報とともに検出結果として出力する結果出力部とを含む、機器検出装置。
  2. 前記設定判断部は、前記設定不可と判断した設定情報の数をカウントするカウンタを備え、前記判断結果は、前記カウンタにより得られた値を含む、請求項1に記載の機器検出装置。
  3. 前記結果出力部は、前記値が0である機器を、前記ジョブを実行可能な機器として検出し、前記値が0である機器が存在しない場合、前記値が最も小さい機器を、前記ジョブを実行可能な機器として検出する、請求項2に記載の機器検出装置。
  4. 前記設定可能機能情報は、1以上の設定項目と、前記1以上の設定項目の各々に対して、設定可能な1以上の設定値とを含み、前記1以上の設定値の各々には優先度が設定されており、
    前記設定判断部は、前記設定不可と判断した設定情報に含まれる設定項目に対して、前記優先度が最も高い設定値を前記代替設定情報として抽出する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の機器検出装置。
  5. 受信した機器検出要求に、優先して判断を行うべき前記設定情報の指定が含まれるか否かを判断する要求判断部をさらに含み、前記指定が含まれる場合、前記設定判断部は、指定された前記設定情報が設定可能か否かを判断し、設定可能と判断した場合にのみ、残りの設定情報につき該残りの設定情報が設定可能か否かを判断する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の機器検出装置。
  6. 前記情報取得部は、前記1以上の機器が実行中のジョブに関するジョブ情報も取得し、前記ジョブ情報も用いて前記設定情報が設定可能か否かを判断する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の機器検出装置。
  7. 前記結果出力部は、前記値が3以上の機器を検出した場合、前記検出結果として前記代替設定情報を出力しない、または前記代替設定情報に含まれる設定項目のみを出力する、請求項3に記載の機器検出装置。
  8. ネットワークに接続された通信端末および1以上の機器と、前記通信端末から機器検出要求を受信してジョブを実行可能な前記機器を検出するための、請求項1〜7のいずれか1項に記載の機器検出装置とを含む、ネットワークシステム。
  9. 前記機器検出装置が備える情報取得部および設定判断部は、各前記機器に実装され、前記機器検出装置が備える結果出力部は、前記通信端末に実装される、請求項8に記載のネットワークシステム。
  10. 1以上の機能に関して設定された設定情報に基づきジョブを実行可能な機器を検出する処理を実行させるためのコンピュータ可読なプログラムであって、
    ネットワークに接続された1以上の機器から設定可能な機能に関する設定可能機能情報を取得するステップと、
    前記1以上の機能の各々に関して設定された設定情報につき、取得した前記設定可能機能情報を用いて該設定情報が設定可能か否かを判断し、設定不可と判断した設定情報につき、前記設定可能機能情報を参照して該設定情報に代替する代替設定情報を抽出するステップと、
    判断結果に基づき前記ジョブを実行可能な少なくとも1つの機器を検出し、前記判断結果に応じて前記代替設定情報とともに検出結果として出力するステップとをコンピュータに実行させる、プログラム。
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