JP2014141935A - 廃熱利用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EGRガスを効率良く冷却することができるとともに、EGRガスの圧損を低減することができ、さらには、作動流体の温度が高くなり過ぎてしまうことを防止すること。
【解決手段】第1熱交換器31及び第2熱交換器32をEGR通路65で並列配置した。また、三方弁80は、制御部Sにより第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下していないと推定されたときには、第1熱交換器31へのEGRガスの流れを許容して第2熱交換器32へのEGRガスの流れを遮断する。また、三方弁80は、制御部Sにより第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下したと推定されたときには、第1熱交換器31へのEGRガスの流れを遮断して第2熱交換器32へのEGRガスの流れを許容する。
【選択図】図1

Description

本発明は、廃熱利用装置に関する。
廃熱利用装置は、例えば、作動流体を圧送するポンプと、ポンプにより圧送された作動流体をエンジンから排気されてEGR通路を流れるEGRガスと熱交換させる第1熱交換器と、第1熱交換器で熱交換された作動流体を膨張させて機械的エネルギーを出力する膨張機と、膨張機で膨張された作動流体を凝縮させる凝縮器とを有する。そして、ポンプ、第1熱交換器、膨張機、及び凝縮器が順次接続されて作動流体が循環する作動流体回路が形成されている。
ところで、高温のEGRガスが吸入空気と混合されてエンジンに再び吸気されると、エンジン内の燃焼温度が上昇して、エンジンから排気される排気ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)が発生し易くなってしまう。よって、EGRガスは、第1熱交換器において作動流体と熱交換されることで十分に冷却されるのが望ましい。
ここで、例えば、ポンプや膨張機に異物が噛み込んでポンプや膨張機の駆動が停止して、作動流体が作動流体回路を循環しなくなってしまったり、作動流体を流れる配管が腐食して、配管から作動流体が漏れてしまったりした場合、第1熱交換器での作動流体によるEGRガスの冷却性能が低下してしまう。
そこで、EGR通路において、第1熱交換器よりもEGRガスの流通方向の下流側に、EGRガスとエンジン冷却水との間で熱交換を行う第2熱交換器を設けて、EGR通路において、第1熱交換器及び第2熱交換器を直列配置したものが、特許文献1に開示されている。これによれば、第1熱交換器での作動流体によるEGRガスの冷却性能が低下していたとしても、第2熱交換器において、エンジン冷却水によってEGRガスを冷却することができる。
特開2007−255278号公報
しかしながら、特許文献1のように、EGR通路において、第1熱交換器及び第2熱交換器が直列配置されていると、EGR通路を流れるEGRガスが第1熱交換器及び第2熱交換器を通過する際に、EGRガスの圧損が増大してしまう。EGRガスの圧損が増大すると、エンジンに再び吸気されるEGRガスの量が減ってしまい、EGRガスによってエンジン内の燃焼温度を十分に下げることができず、窒素酸化物(NOx)が発生し易くなってしまう。
また、第1熱交換器での作動流体によるEGRガスの冷却性能が低下している場合に、EGRガスが第1熱交換器を通過すると、第1熱交換器において作動流体がEGRガスと熱交換されて、作動流体の温度が高くなり過ぎてしまい、作動流体が熱分解してしまったり、作動流体に含まれる潤滑油が炭化してしまったりする虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、EGRガスを効率良く冷却することができるとともに、EGRガスの圧損を低減することができ、さらには、作動流体の温度が高くなり過ぎてしまうことを防止することができる廃熱利用装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、作動流体を圧送するポンプと、前記ポンプにより圧送された前記作動流体を、エンジンから排気されてEGR通路を流れるEGRガスと熱交換させる第1熱交換器と、前記第1熱交換器で熱交換された前記作動流体を膨張させて機械的エネルギーを出力する膨張機と、前記膨張機で膨張された前記作動流体を凝縮させる凝縮器とを有する廃熱利用装置であって、前記EGR通路は、前記第1熱交換器が配置される第1分岐通路と、該第1分岐通路に並列接続されるとともに、エンジン冷却水を前記EGRガスと熱交換させる第2熱交換器が配置される第2分岐通路と、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器への前記EGRガスの流れを切り換える切換機構とを有し、該切換機構は、前記第1熱交換器での前記作動流体による前記EGRガスの冷却性能が低下したか否かを推定する推定手段と、前記推定手段により前記第1熱交換器での前記作動流体による前記EGRガスの冷却性能が低下していないと推定されたときには、前記第1熱交換器への前記EGRガスの流れを許容して前記第2熱交換器への前記EGRガスの流れを遮断し、前記推定手段により前記第1熱交換器での前記作動流体による前記EGRガスの冷却性能が低下したと推定されたときには、前記第1熱交換器への前記EGRガスの流れを遮断して前記第2熱交換器への前記EGRガスの流れを許容する切換手段とを有することを要旨とする。
この発明によれば、第1熱交換器での作動流体によるEGRガスの冷却性能が低下していたとしても、切換手段により第2熱交換器へのEGRガスの流れが許容されるため、第2熱交換器において、エンジン冷却水によってEGRガスを効率良く冷却することができる。また、第1分岐通路に第1熱交換器が配置されるとともに、第2分岐通路に第2熱交換器が配置されている。すなわち、第1熱交換器及び第2熱交換器がEGR通路で並列配置されているため、第1熱交換器及び第2熱交換器がEGR通路で直列配置されている場合に比べると、EGR通路を流れるEGRガスの圧損を低減することができる。さらには、推定手段によって、第1熱交換器での作動流体によるEGRガスの冷却性能が低下したと推定されたときに、切換手段により第1熱交換器へのEGRガスの流れを遮断するため、第1熱交換器において作動流体がEGRガスと熱交換されて、作動流体の温度が高くなり過ぎてしまうことを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記切換手段は、前記EGR通路において、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器よりも前記EGRガスの流通方向の下流側に設けられていることを要旨とする。
EGR通路において、第1熱交換器及び第2熱交換器よりもEGRガスの流通方向の下流側は、第1熱交換器での作動流体との熱交換、又は第2熱交換器でのエンジン冷却水との熱交換によってEGRガスが冷却されている。このため、EGR通路において、第1熱交換器及び第2熱交換器よりもEGRガスの流通方向の上流側に切換手段を設ける場合に比べると、切換手段を容易に設けることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記推定手段は、前記EGR通路において、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器よりも前記EGRガスの流通方向の下流側の前記EGRガスの温度を検出する温度検出部の検出情報に基づいて、前記第1熱交換器での前記作動流体による前記EGRガスの冷却性能が低下したか否かを推定することを要旨とする。
この発明によれば、例えば、温度検出部により検出されたEGRガスの温度が所定の温度よりも高い場合に、推定手段は、温度検出部により検出された検出情報に基づいて、第1熱交換器での作動流体によるEGRガスの冷却性能が低下したと推定することができる。ここで、「所定の温度」とは、第1熱交換器での作動流体によるEGRガスの冷却性能が低下しておらず、EGRガスが第1熱交換器において作動流体によって十分冷却されていると推定できるEGRガスの上限の温度のことを言う。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記切換手段は、前記第1熱交換器と前記第2熱交換器との間に配設されるとともに、前記第1分岐通路又は前記第2分岐通路に前記EGRガスが流れるように、前記EGR通路における前記EGRガスの流れを切り換える三方弁であることを要旨とする。
この発明によれば、例えば、第1分岐通路と第2分岐通路とにそれぞれ開閉弁を設ける場合に比べると、構成を簡素化することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記切換手段は、前記第1分岐通路に配設される第1開閉弁と、前記第2分岐通路に配設される第2開閉弁とから構成されていることを要旨とする。
この発明によれば、第1分岐通路又は第2分岐通路にEGRガスが流れるように、EGR通路におけるEGRガスの流れを切り換え易くすることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記第2開閉弁は、前記第1開閉弁が閉弁した後、該第2開閉弁よりも前記EGRガスの流通方向の上流側の圧力が所定の圧力よりも上昇したときに開弁することを要旨とする。
この発明によれば、第2開閉弁の開閉制御を機械的に行うことができるため、第2開閉弁を電気的な制御で行う場合に比べて、電気的構成及びその制御を簡素化することができる。
この発明によれば、EGRガスを効率良く冷却することができるとともに、EGRガスの圧損を低減することができ、さらには、作動流体の温度が高くなり過ぎてしまうことを防止することができる。
第1の実施形態における廃熱利用装置を示す模式図。 第2の実施形態における廃熱利用装置を示す模式図。 別の実施形態における廃熱利用装置を示す模式図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1にしたがって説明する。なお、廃熱利用装置は車両に搭載されている。
図1に示すように、廃熱利用装置10は、ポンプ20、第1熱交換器31、膨張機40、及び凝縮器50が順次接続されて作動流体としての冷媒が循環する冷媒循環回路11を備えている。そして、冷媒循環回路11では、冷媒は、ポンプ20により圧送されて第1熱交換器31、膨張機40、及び凝縮器50の順に流れて冷媒循環回路11を循環するようになっている。
ポンプ20の出口と第1熱交換器31の入口とは第1通路21を介して接続されている。第1熱交換器31の出口と膨張機40の入口とは第2通路22を介して接続されている。膨張機40の出口と凝縮器50の入口とは第3通路23を介して接続されている。凝縮器50の出口にはレシーバー50aが設けられている。レシーバー50aとポンプ20の入口とは第4通路24を介して接続されている。レシーバー50aは、凝縮器50で凝縮された冷媒を気液二相に分離するとともに、分離された液体の冷媒のみをポンプ20側へ流出させる。第1熱交換器31は、ポンプ20により圧送された冷媒を、エンジン61から排気される排気ガスの一部であるEGRガスと熱交換させる。
エンジン61はディーゼルエンジンであるとともに、エンジン61には吸気通路62が接続されている。吸気通路62には過給機63のコンプレッサ63aが設けられている。また、エンジン61には排気通路64が接続されている。排気通路64には過給機63のタービン63bが設けられている。過給機63は、排気流によって作動される公知の可変ノズル式ターボチャージャである。可変ノズル式ターボチャージャは、排気流の作用によりタービン63bに生じる回転トルクを駆動源としてコンプレッサ63aを駆動させ、吸入空気を圧送する。
排気通路64には、エンジン61から排気される排気ガスの一部であるEGRガスを吸気通路62に還流させるEGR通路65が形成されている。EGR通路65の一端は、排気ガスの流通方向における過給機63よりも上流側に接続されるとともに、EGR通路65の他端は吸気通路62に接続されている。
エンジン61には、エンジン61を冷却するエンジン冷却水が循環する冷却水循環経路70が設けられている。冷却水循環経路70にはラジエータ71及び第2熱交換器32が設けられている。第2熱交換器32は、冷却水循環経路70を循環するエンジン冷却水をEGRガスと熱交換させる。
EGR通路65は、第1熱交換器31が配置される第1分岐通路651と、第2熱交換器32が配置される第2分岐通路652とに分岐されている。よって、本実施形態では、第1熱交換器31及び第2熱交換器32がEGR通路65で並列配置されている。
EGR通路65は、第1熱交換器31及び第2熱交換器32へのEGRガスの流れを切り換える切換機構K1を有する。切換機構K1は、EGR通路65において、第1熱交換器31及び第2熱交換器32よりもEGRガスの流通方向の下流側であって、第1熱交換器31と第2熱交換器32との間である第1分岐通路651と第2分岐通路652との合流点に配設される切換手段としての三方弁80と、三方弁80が信号接続される制御部Sとを有する。三方弁80は制御部Sからの電気的な制御を受ける。三方弁80は、第1熱交換器31へのEGRガスの流れを許容して第2熱交換器32へのEGRガスの流れを遮断する第1切換位置と、第1熱交換器31へのEGRガスの流れを遮断して第2熱交換器32へのEGRガスの流れを許容する第2切換位置とに切換可能になっている。
EGR通路65において、第1熱交換器31及び第2熱交換器32よりもEGRガスの流通方向の下流側には、EGRガスの温度を検出する温度検出部としてのEGRガス温度検出センサ91が設けられている。EGRガス温度検出センサ91は制御部Sに信号接続されている。そして、EGRガス温度検出センサ91により検出された検出情報は制御部Sに送られる。
次に、第1の実施形態の作用について説明する。
ポンプ20が駆動されると、ポンプ20により冷媒が圧送されて冷媒循環回路11を冷媒が循環する。また、エンジン61が駆動されると、エンジン61から排気される排気ガスの一部であるEGRガスは、EGR通路65を流れる。
このとき、EGRガス温度検出センサ91により検出されたEGRガスの温度が所定の温度以下であった場合、制御部Sは、第1熱交換器31へのEGRガスの流れを許容して第2熱交換器32へのEGRガスの流れを遮断する第1切換位置となるように、三方弁80を制御する。これにより、EGR通路65を流れるEGRガスは、第1熱交換器31を通過する際に、第1熱交換器31を通過する冷媒と熱交換されて冷却される。そして、第1熱交換器31を通過して冷却されたEGRガスは、吸気通路62へ還流されるとともに、吸入空気と混合されてエンジン61に再び吸気される。ここで、「所定の温度」とは、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下しておらず、EGRガスが第1熱交換器31において冷媒によって十分冷却されていると推定できるEGRガスの上限の温度のことを言う。なお、「所定の温度」は、常に一定値ではなく、エンジン61の作動状態により適宜変更してもよい。
一方、第1熱交換器31を流れる冷媒は、第1熱交換器31を通過する際に、第1熱交換器31を通過するEGRガスと熱交換されて加熱される。そして、第1熱交換器31を通過して加熱された冷媒は、第2通路22を介して膨張機40に吸入される。さらに、冷媒は膨張機40で膨張し、冷媒の持つ圧力エネルギーが機械的エネルギーとして取り出されて、図示しない発電機による発電やエンジン61のトルク補助等が行われる。膨張機40において降温及び降圧した冷媒は、第3通路23を介して凝縮器50へ吸入される。凝縮器50に吸入された冷媒は、凝縮器50で凝縮されて液冷媒に相変化し、その液冷媒は、第4通路24を介してポンプ20に吸入される。
また、EGRガス温度検出センサ91により検出されたEGRガスの温度が所定の温度よりも高かったとする。この場合、制御部Sは、EGRガス温度検出センサ91により検出された検出情報に基づいて、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下したと推定する。例えば、ポンプ20や膨張機40に異物が噛み込んでポンプ20や膨張機40の駆動が停止して、冷媒が冷媒循環回路11を循環しなくなってしまったり、冷媒を流れる配管が腐食して、配管から冷媒が漏れてしまったりして、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下したと推定される。よって、制御部Sは、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下したか否かを推定する推定手段として機能する。
そして、制御部Sは、第1熱交換器31へのEGRガスの流れを遮断して第2熱交換器32へのEGRガスの流れを許容する第2切換位置となるように、三方弁80を制御する。これにより、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下していたとしても、EGR通路65を流れるEGRガスは、第2熱交換器32を通過する際に、第2熱交換器32を通過するエンジン冷却水と熱交換されて冷却される。そして、第2熱交換器32を通過して冷却されたEGRガスは、吸気通路62へ還流されるとともに、吸入空気と混合されてエンジン61に再び吸気される。
また、第1熱交換器31及び第2熱交換器32がEGR通路65で並列配置されているため、第1熱交換器31及び第2熱交換器32がEGR通路65で直列配置されている場合に比べると、EGR通路65を流れるEGRガスの圧損が低減されている。
さらに、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下したときに、第1熱交換器31へのEGRガスの流れが遮断されているため、第1熱交換器31において冷媒がEGRガスと熱交換されて、冷媒の温度が高くなり過ぎてしまうことが防止されている。その結果、冷媒の温度が高くなり過ぎてしまい、冷媒が熱分解してしまったり、冷媒に含まれる潤滑油が炭化してしまったりすることが防止されている。
第1の実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)EGR通路65は、第1熱交換器31が配置される第1分岐通路651と、第1分岐通路651に並列接続されるとともに、エンジン冷却水をEGRガスと熱交換させる第2熱交換器32が配置される第2分岐通路652と、第1熱交換器31及び第2熱交換器32へのEGRガスの流れを切り換える切換機構K1とを有する。切換機構K1は、EGR通路65において、第1熱交換器31及び第2熱交換器32よりもEGRガスの流通方向の下流側であって、第1熱交換器31と第2熱交換器32との間である第1分岐通路651と第2分岐通路652との合流点に配設される三方弁80と、三方弁80が信号接続される制御部Sとを有する。三方弁80は、制御部Sにより第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下していないと推定されたときには、第1熱交換器31へのEGRガスの流れを許容して第2熱交換器32へのEGRガスの流れを遮断する。また、三方弁80は、制御部Sにより第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下したと推定されたときには、第1熱交換器31へのEGRガスの流れを遮断して第2熱交換器32へのEGRガスの流れを許容する。これによれば、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下していたとしても、三方弁80により第2熱交換器32へのEGRガスの流れが許容されるため、第2熱交換器32において、エンジン冷却水によってEGRガスを効率良く冷却することができる。また、第1熱交換器31及び第2熱交換器32がEGR通路65で並列配置されているため、第1熱交換器31及び第2熱交換器32がEGR通路65で直列配置されている場合に比べると、EGR通路65を流れるEGRガスの圧損を低減することができる。さらには、制御部Sによって、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下したと推定されたときに、三方弁80により第1熱交換器31へのEGRガスの流れを遮断するため、第1熱交換器31において冷媒がEGRガスと熱交換されて、冷媒の温度が高くなり過ぎてしまうことを防止することができる。
(2)三方弁80を、EGR通路65において、第1熱交換器31及び第2熱交換器32よりもEGRガスの流通方向の下流側に設けた。EGR通路65において、第1熱交換器31及び第2熱交換器32よりもEGRガスの流通方向の下流側は、第1熱交換器31での冷媒との熱交換、又は第2熱交換器32でのエンジン冷却水との熱交換によってEGRガスが冷却されている。このため、EGR通路65において、第1熱交換器31及び第2熱交換器32よりもEGRガスの流通方向の上流側に三方弁80を設ける場合に比べると、三方弁80を容易に設けることができる。さらには、三方弁80がEGRガスによって高温に晒されてしまうことを抑制することができ、三方弁80を、耐熱性の高い材料で作る必要が無く、コスト削減に寄与することができる。
(3)EGR通路65において、第1熱交換器31及び第2熱交換器32よりもEGRガスの流通方向の下流側に、EGRガスの温度を検出するEGRガス温度検出センサ91を設けた。これによれば、例えば、EGRガス温度検出センサ91により検出されたEGRガスの温度が所定の温度よりも高い場合に、制御部Sは、EGRガス温度検出センサ91により検出された検出情報に基づいて、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下したと推定することができる。
(4)EGR通路65において、第1熱交換器31と第2熱交換器32との間である第1分岐通路651と第2分岐通路652との合流点に三方弁80を配設した。これによれば、例えば、第1分岐通路651と第2分岐通路652とにそれぞれ開閉弁を設ける場合に比べると、構成を簡素化することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図2にしたがって説明する。なお、以下に説明する実施形態では、既に説明した第1の実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
図2に示すように、EGR通路65は、第1熱交換器31及び第2熱交換器32へのEGRガスの流れを切り換える切換機構K2を有する。切換機構K2は、第1分岐通路651における第1熱交換器31よりもEGRガスの流通方向の上流側に配設される第1開閉弁81と、第2分岐通路652における第2熱交換器32よりもEGRガスの流通方向の上流側に配設される第2開閉弁82と、第1開閉弁81が信号接続される制御部Sとを有する。第1開閉弁81は制御部Sからの電気的な制御を受ける。第1開閉弁81は、第1熱交換器31へのEGRガスの流れを許容する第1切換位置(開弁状態)と、第1熱交換器31へのEGRガスの流れを遮断する第2切換位置(閉弁状態)とに切換可能になっている。第2開閉弁82は、第1開閉弁81が閉弁した後、第2開閉弁82よりもEGRガスの流通方向の上流側の圧力が所定の圧力よりも上昇したときに開弁するリリーフ弁である。
次に、第2の実施形態の作用について説明する。
EGRガス温度検出センサ91により検出されたEGRガスの温度が所定の温度以下であった場合、制御部Sは、第1熱交換器31へのEGRガスの流れを許容する第1切換位置となるように、第1開閉弁81を制御する。このとき、EGR通路65における第2開閉弁82よりもEGRガスの流通方向の上流側の圧力は所定の圧力以下となっており、第2開閉弁82は閉じられている。これにより、EGR通路65を流れるEGRガスは、第1熱交換器31を通過する際に、第1熱交換器31を通過する冷媒と熱交換されて冷却される。そして、第1熱交換器31を通過して冷却されたEGRガスは、吸気通路62へ還流されるとともに、吸入空気と混合されてエンジン61に再び吸気される。
また、EGRガス温度検出センサ91により検出されたEGRガスの温度が所定の温度よりも高かったとする。この場合、制御部Sは、EGRガス温度検出センサ91により検出された検出情報に基づいて、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下したと推定する。
そして、制御部Sは、第1熱交換器31へのEGRガスの流れを許容する第1切換位置から、第1熱交換器31へのEGRガスの流れを遮断する第2切換位置となるように、第1開閉弁81を制御する。すると、EGR通路65における第2開閉弁82よりもEGRガスの流通方向の上流側の圧力が所定の圧力よりも上昇し、第2開閉弁82が開弁する。よって、本実施形態では、第1開閉弁81及び第2開閉弁82によって切換手段が構成されている。これにより、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下していたとしても、EGR通路65を流れるEGRガスは、第2熱交換器32を通過する際に、第2熱交換器32を通過するエンジン冷却水と熱交換されて冷却される。そして、第2熱交換器32を通過して冷却されたEGRガスは、吸気通路62へ還流されるとともに、吸入空気と混合されてエンジン61に再び吸気される。
さらに、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下しているときに、第1熱交換器31へのEGRガスの流れが遮断されているため、第1熱交換器31において冷媒がEGRガスと熱交換されて、冷媒の温度が高くなり過ぎてしまうことが防止されている。その結果、冷媒の温度が高くなり過ぎてしまい、冷媒が熱分解してしまったり、冷媒に含まれる潤滑油が炭化してしまったりすることが防止されている。
したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)と同様の効果に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(5)第1分岐通路651に第1開閉弁81を配設するとともに、第2分岐通路652に第2開閉弁82を配設した。これによれば、第1分岐通路651又は第2分岐通路652にEGRガスが流れるように、EGR通路65におけるEGRガスの流れを切り換え易くすることができる。
(6)第2開閉弁82は、第1開閉弁81が閉弁した後、第2開閉弁82よりもEGRガスの流通方向の上流側の圧力が所定の圧力よりも上昇したときに開弁する。これによれば、第2開閉弁82の開閉制御を機械的に行うことができるため、第2開閉弁82を電気的な制御で行う場合に比べて、電気的構成及びその制御を簡素化することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図3に示すように、EGR通路65において、第1熱交換器31及び第2熱交換器32よりもEGRガスの流通方向の上流側であって、第1熱交換器31と第2熱交換器32との間である第1分岐通路651と第2分岐通路652との分岐点に三方弁80を配設してもよい。
○ 第2の実施形態において、第2開閉弁82が、制御部Sからの電気的な制御を受けるとともに、第2熱交換器32へのEGRガスの流れを許容する第1切換位置と、第2熱交換器32へのEGRガスの流れを遮断する第2切換位置とに切換可能であってもよい。
○ 第2の実施形態において、第1分岐通路651における第1熱交換器31よりもEGRガスの流通方向の下流側に、第1開閉弁81が配設されていてもよい。また、第2分岐通路652における第2熱交換器32よりもEGRガスの流通方向の下流側に、第2開閉弁82が配設されていてもよい。
○ 上記各実施形態において、冷媒循環回路11上に冷媒の流量を検出する冷媒流量検出部を配設してもよい。そして、制御部Sは、冷媒流量検出部により検出される検出情報に基づいて、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下したか否かを推定してもよい。例えば、冷媒流量検出部により検出される冷媒の流量が、所定の流量よりも少なかった場合を考える。この場合、制御部Sは、例えば、ポンプ20や膨張機40に異物が噛み込んでポンプ20や膨張機40の駆動が停止して、冷媒が冷媒循環回路11を循環しなくなってしまったり、冷媒を流れる配管が腐食して、配管から冷媒が漏れてしまったりして、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下したと推定することができる。ここで、「所定の流量」とは、EGRガスが第1熱交換器31において冷媒によって十分冷却されるために最低限必要とされる冷媒の流量のことを言う。なお、「所定の流量」は、常に一定値ではなく、廃熱利用装置10の作動状態により適宜変更してもよい。
○ 上記各実施形態において、制御部Sは、レシーバー50aに貯留される液体の冷媒の貯留量に基づいて、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下したか否かを推定してもよい。例えば、レシーバー50aに貯留される液体の冷媒の貯留量が、所定の貯留量よりも少なかった場合を考える。この場合、制御部Sは、例えば、冷媒を流れる配管が腐食して、配管から冷媒が漏れて、第1熱交換器31での冷媒によるEGRガスの冷却性能が低下したと推定することができる。ここで、「所定の貯留量」とは、EGRガスが第1熱交換器31において冷媒によって十分冷却されるために最低限必要とされるレシーバー50aでの液体の冷媒の貯留量のことを言う。なお、「所定の貯留量」は、常に一定値ではなく、廃熱利用装置10の作動状態により適宜変更してもよい。
○ 上記各実施形態において、作動流体は、例えば、水であってもよい。
○ 上記各実施形態において、エンジン61はガソリンエンジンであってもよい。
10…廃熱利用装置、20…ポンプ、31…第1熱交換器、32…第2熱交換器、40…膨張機、50…凝縮器、61…エンジン、65…EGR通路、80…切換部としての三方弁、81…切換手段を構成する第1開閉弁、82…切換手段を構成する第2開閉弁、91…温度検出部としてのEGRガス温度検出センサ、651…第1分岐通路、652…第2分岐通路、K1,K2…切換機構、S…推定手段として機能する制御部。

Claims (6)

  1. 作動流体を圧送するポンプと、
    前記ポンプにより圧送された前記作動流体を、エンジンから排気されてEGR通路を流れるEGRガスと熱交換させる第1熱交換器と、
    前記第1熱交換器で熱交換された前記作動流体を膨張させて機械的エネルギーを出力する膨張機と、
    前記膨張機で膨張された前記作動流体を凝縮させる凝縮器とを有する廃熱利用装置であって、
    前記EGR通路は、
    前記第1熱交換器が配置される第1分岐通路と、
    該第1分岐通路に並列接続されるとともに、エンジン冷却水を前記EGRガスと熱交換させる第2熱交換器が配置される第2分岐通路と、
    前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器への前記EGRガスの流れを切り換える切換機構とを有し、
    該切換機構は、
    前記第1熱交換器での前記作動流体による前記EGRガスの冷却性能が低下したか否かを推定する推定手段と、
    前記推定手段により前記第1熱交換器での前記作動流体による前記EGRガスの冷却性能が低下していないと推定されたときには、前記第1熱交換器への前記EGRガスの流れを許容して前記第2熱交換器への前記EGRガスの流れを遮断し、前記推定手段により前記第1熱交換器での前記作動流体による前記EGRガスの冷却性能が低下したと推定されたときには、前記第1熱交換器への前記EGRガスの流れを遮断して前記第2熱交換器への前記EGRガスの流れを許容する切換手段とを有することを特徴とする廃熱利用装置。
  2. 前記切換手段は、前記EGR通路において、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器よりも前記EGRガスの流通方向の下流側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の廃熱利用装置。
  3. 前記推定手段は、前記EGR通路において、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器よりも前記EGRガスの流通方向の下流側の前記EGRガスの温度を検出する温度検出部の検出情報に基づいて、前記第1熱交換器での前記作動流体による前記EGRガスの冷却性能が低下したか否かを推定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の廃熱利用装置。
  4. 前記切換手段は、前記第1熱交換器と前記第2熱交換器との間に配設されるとともに、前記第1分岐通路又は前記第2分岐通路に前記EGRガスが流れるように、前記EGR通路における前記EGRガスの流れを切り換える三方弁であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の廃熱利用装置。
  5. 前記切換手段は、前記第1分岐通路に配設される第1開閉弁と、前記第2分岐通路に配設される第2開閉弁とから構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の廃熱利用装置。
  6. 前記第2開閉弁は、前記第1開閉弁が閉弁した後、該第2開閉弁よりも前記EGRガスの流通方向の上流側の圧力が所定の圧力よりも上昇したときに開弁することを特徴とする請求項5に記載の廃熱利用装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016044582A (ja) * 2014-08-21 2016-04-04 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の暖機装置

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