JP2014141312A - 部品供給装置および部品供給装置の使用方法 - Google Patents

部品供給装置および部品供給装置の使用方法 Download PDF

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【課題】機械的な構成で、搭載される部品等の損傷を防止することが可能な部品供給装置を提供する。
【解決手段】この部品供給装置は、部品搭載部3と、部品搭載部3の下降速度を緩めるエアシリンダと、下降時の部品搭載部3の衝撃を緩和するショックアブソーバと、上昇位置で部品搭載部3を保持する保持機構6を備えている。保持機構6は、部品搭載部3に係合するフック部46と、フック部46を回動可能に保持するフック保持部47と、フック保持部47を回動させてフック部46と部品搭載部3との係合を解除する解除機構49を備えている。フック部46は、上昇する部品搭載部3が接触すると、部品搭載部3がフック部46を通過できるように一方向へ回動し、部品搭載部3がフック部46を通過すると、部品搭載部3を保持可能な位置まで自重で他方向へ回動する。解除機構49がフック部46と部品搭載部3との係合を解除すると、部品搭載部3は自重で下降する。
【選択図】図7

Description

本発明は、生産ライン等で部品を供給するための部品供給装置に関する。また、本発明は、かかる部品供給装置の使用方法に関する。
従来、ロボット等の自動機械装置に部品を自動供給するための部品供給装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の部品供給装置は、複数のパレットが収容されたストッカと、ストッカを昇降させるモータおよびボールネジと、ストッカの前方に配置される部品取出台と、部品取出台上に配置されるパレット移動装置とを備えている。パレットには、複数の部品が載せられている。複数のパレットは、上下方向で重なるように、ストッカに収容されている。ストッカは、フレームの内部に配置されており、フレームの内部で昇降可能となっている。パレット移動装置は、ストッカと部品取出台との間でパレットを移動させるように構成されている。このパレット移動装置が、ストッカから部品取出台にパレットを移動させると、パレットからの部品の取出しが可能になる。
特開平9−156719号公報
特許文献1に記載の部品供給装置では、ストッカが下降する際のフレームとストッカとの衝突を防止して、パレットに載せられた部品等の損傷を防止するために、ストッカが下降する際のモータの回転速度を制御しなければならない。したがって、この部品供給装置では、モータの回転速度を制御するための回路が必要になる。また、この部品供給装置では、モータの制御が複雑になるおそれがある。
そこで、本発明の課題は、機械的な構成で、部品搭載部に搭載される部品等の損傷を防止することが可能な部品供給装置を提供することにある。また、本発明の課題は、かかる部品供給装置の使用方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の部品供給装置は、部品が搭載される部品搭載部と、部品搭載部を昇降可能に保持する保持部と、部品搭載部の下降時に部品搭載部の下降速度を緩めるエアシリンダと、部品搭載部の下降時に保持部に対する部品搭載部の衝撃を緩和するショックアブソーバと、部品搭載部の上昇位置で部品搭載部を保持する保持機構とを備え、保持機構は、部品搭載部が接触可能な位置に配置され上昇位置で部品搭載部に係合するフック部と、フック部を回動可能に保持するフック保持部と、フック保持部を回動可能に支持する支持軸と、支持軸を中心にフック保持部を回動させてフック部と部品搭載部との係合を解除する解除機構とを備え、フック部は、上昇する部品搭載部が接触すると、部品搭載部がフック部を通過できるようにフック保持部に対して一方向へ回動するとともに、部品搭載部がフック部を通過すると、部品搭載部に係合して部品搭載部を上昇位置で保持可能な位置までフック保持部に対して自重で他方向へ回動し、解除機構が、フック保持部を回動させてフック部と部品搭載部との係合を解除すると、保持部に対して部品搭載部が自重で下降することを特徴とする。
本発明の部品供給装置は、部品搭載部の下降時に部品搭載部の下降速度を緩めるエアシリンダと、部品搭載部の下降時に保持部に対する部品搭載部の衝撃を緩和するショックアブソーバとを備えている。そのため、本発明では、機械的な構成で、部品搭載部に搭載される部品等の損傷を防止することが可能になる。
また、本発明の部品供給装置は、部品搭載部の上昇位置で部品搭載部を保持する保持機構を備え、この保持機構は、部品搭載部が接触可能な位置に配置され上昇位置で部品搭載部に係合するフック部と、フック部を回動可能に保持するフック保持部と、フック保持部を回動可能に支持する支持軸と、支持軸を中心にフック保持部を回動させてフック部と部品搭載部との係合を解除する解除機構とを備えている。そのため、本発明では、部品搭載部を上昇させるための構成に、部品搭載部の上昇位置で部品搭載部を保持するための機構を設ける必要がない。また、本発明では、解除機構が、フック保持部を回動させてフック部と部品搭載部との係合を解除すると、保持部に対して部品搭載部が自重で下降するため、部品搭載部を下降させるための構成を設ける必要がない。したがって、本発明では、部品搭載部を昇降させるための構成を簡素化することが可能になる。
さらに、本発明の部品供給装置では、フック部は、上昇する部品搭載部が接触すると、部品搭載部がフック部を通過できるようにフック保持部に対して一方向へ回動するとともに、部品搭載部がフック部を通過すると、部品搭載部に係合して部品搭載部を上昇位置で保持可能な位置までフック保持部に対して自重で他方向へ回動する。すなわち、本発明では、部品搭載部を上昇させれば、部品搭載部を自動的にフック部に係合させることが可能になる。そのため、本発明では、部品搭載部にフック部を係合させるための構成を保持機構に設ける必要がない。したがって、本発明では、保持機構が設けられていても、保持機構の構成を簡素化することが可能になる。
本発明において、エアシリンダは、保持部に対して部品搭載部を上昇させることが好ましい。このように構成すると、保持部に対して部品搭載部を上昇させるための構成を別途、設ける必要がなくなる。したがって、部品供給装置の構成を簡素化することが可能になる。また、このように構成すると、保持部に対して部品搭載部を昇降させるときに電力を使う必要がなくなる。したがって、部品供給装置の省電力化を図ることが可能になる。
本発明において、部品供給装置は、エアシリンダに供給される圧縮空気が充填されるタンクと、部品搭載部と、保持部と、エアシリンダと、ショックアブソーバとを有する移動式の部品棚を備えることが好ましい。このように構成すると、部品搭載部から部品が供給される複数の部品の供給位置の間で、部品棚を移動させることが可能になる。また、このように構成すると、部品棚がタンクを備えているため、部品の供給位置へ部品棚が移動するたびに、エアシリンダに圧縮空気を供給する供給源とエアシリンダとを接続する必要がなくなる。したがって、部品を供給する際の作業を簡素化することが可能になる。
本発明において、保持機構は、部品搭載部からの部品の供給位置に配置されていることが好ましい。このように構成すると、部品棚に保持機構が取り付けられている場合と比較して、部品棚の構成を簡素化して、部品棚の重量を軽減することが可能になる。
本発明において、部品供給装置は、エアシリンダとして、第1エアシリンダおよび第2エアシリンダの2本のエアシリンダを備えるとともに、第1エアシリンダへの圧縮空気の供給側に接続される第1開閉弁と、第2エアシリンダへの圧縮空気の供給側に接続される第2開閉弁と、第1エアシリンダに供給される圧縮空気の圧力を調整する圧力調整弁と、部品搭載部を上昇させる際の第1エアシリンダおよび第2エアシリンダの負荷を軽減するためのカウンターウエイトとを備え、カウンターウエイトの重量は、部品搭載部の重量と均衡するように設定され、部品搭載部に搭載される部品の総重量と第1エアシリンダによる部品搭載部の持ち上げ力とが均衡するように、圧力調整弁によって、第1エアシリンダに供給される圧縮空気の圧力が調整されていることが好ましい。
また、本発明において、部品供給装置は、エアシリンダとして、第1エアシリンダおよび第2エアシリンダの2本のエアシリンダを備えるとともに、第1エアシリンダへの圧縮空気の供給側に接続される第1開閉弁と、第2エアシリンダへの圧縮空気の供給側に接続される第2開閉弁と、第1エアシリンダに供給される圧縮空気の圧力を調整する圧力調整弁とを備え、部品搭載部の重量および部品搭載部に搭載される部品の総重量と、第1エアシリンダによる部品搭載部の持ち上げ力とが均衡するように、圧力調整弁によって、第1エアシリンダに供給される圧縮空気の圧力が調整されていても良い。
本発明の部品供給装置を使用する際には、たとえば、部品搭載部を上昇させるときに、第1開閉弁を開いた後に、第2開閉弁を開く。このように構成すると、部品搭載部を上昇させるために2本のエアシリンダが設けられている場合であっても、2本のエアシリンダを一緒に動作させることが可能になり、その結果、部品搭載部を上昇させる際の部品搭載部のこじれを防止することが可能になる。
以上のように、本発明の部品供給装置では、機械的な構成によって、部品搭載部に搭載される部品等の損傷を防止することが可能になる。また、本発明の部品供給装置の使用方法で使用された部品供給装置では、部品搭載部を上昇させるために2本のエアシリンダが設けられている場合であっても、2本のエアシリンダを一緒に動作させることが可能になり、その結果、部品搭載部を上昇させる際の部品搭載部のこじれを防止することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかる部品供給装置の構成を説明するための側面図である。 図1に示す部品供給装置の構成を説明するための正面図であり、部品搭載部が下降位置にあるときの状態を示す図である。 図1に示す部品供給装置の構成を説明するための正面図であり、部品搭載部が下降位置にあるときの状態を示す図である。 図1に示す部品供給装置の構成を説明するための正面図であり、部品搭載部が上昇位置にあるときの状態を示す図である。 図1に示すエアシリンダに接続されるエア機器を説明するための図である。 図4に示す保持機構の構成を説明するための正面図である。 図4に示す保持機構の構成を説明するための側面図である。 図7に示すフック部の動きを説明するための図である。 本発明の他の実施の形態にかかる部品供給装置の構成を説明するための側面図である。 図9に示す部品棚の構成を説明するための正面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる部品供給装置の構成を説明するための正面図である。 図1に示すエアシリンダに接続されるエア機器の他の例を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(部品供給装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる部品供給装置1の構成を説明するための側面図である。図2〜図4は、図1に示す部品供給装置1の構成を説明するための正面図であり、図2、図3は、部品搭載部3が下降位置にあるときの状態を示す図、図4は、部品搭載部3が上昇位置にあるときの状態を示す図である。
本形態の部品供給装置1は、生産ライン等で部品を供給するための装置である。この部品供給装置1は、部品が搭載される部品搭載部3と、部品搭載部3を昇降可能に保持する保持部4とを有する部品棚5を備えている。また、部品供給装置1は、部品搭載部3の上昇位置(図4に示す位置)で部品搭載部3を保持する保持機構6を備えている。以下の説明では、図1等に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とし、X方向を前後方向、Y方向を左右方向、Z方向と上下方向とする。
(部品棚の構成)
図5は、図1に示すエアシリンダ11、12に接続されるエア機器を説明するための図である。
部品棚5は、上述の部品搭載部3および保持部4に加え、保持部4に対して部品搭載部3を上昇させるとともに部品搭載部3の下降時に部品搭載部3の下降速度を緩めるエアシリンダ11、12と、エアシリンダ11、12に供給される圧縮空気が充填されるタンク13と、部品搭載部3の下降時に保持部4に対する部品搭載部3の衝撃を緩和するショックアブソーバ14と、部品搭載部3を上昇させる際のエアシリンダ11、12の負荷を軽減するためのカウンターウエイト15とを備えている。本形態の部品棚5は、2本のエアシリンダ11、12と、2本のショックアブソーバ14と、2個のカウンターウエイト15とを備えている。
部品搭載部3は、直方体の枠状に形成されるフレーム17と、部品が搭載される複数の棚18とを備えている。本形態の部品搭載部3は、2個の棚18を備えている。フレーム17には、フレーム17を補強するための直線状の補強部材19と、部品搭載部3を上下方向へ案内するためのガイドブロック20と、エアシリンダ11、12のシリンダロッドが固定される2個のロッド固定部材21とが固定されている。
補強部材19は、フレーム17の左右方向の中心位置に配置されている。補強部材19の上端側は、フレーム17の上端側に固定され、補強部材19の下端側は、フレーム17の下端側に固定されている。また、補強部材19の下端には、ショックアブソーバ14に当接する当接板22が固定されている。ガイドブロック20は、フレーム17の前後両端の外側に固定されている。また、ガイドブロック20は、フレーム17の左右の両端側に固定されている。本形態では、2個のガイドブロック20が上下方向に所定の間隔をあけた状態でフレーム17の前後左右の4箇所に固定されており、フレーム17には、合計8個のガイドブロック20が固定されている。ガイドブロック20は、保持部4に固定される後述のガイドレール27に係合している。なお、図1では、ガイドブロック20の図示を省略している。
ロッド固定部材21は、フレーム17の下端側に固定されている。2個のロッド固定部材21は、前後方向にずれた状態でフレーム17に固定されている。また、2個のロッド固定部材21は、左右方向にずれた状態でフレーム17に固定されている。2個の棚18は、上下方向に所定の間隔をあけた状態で、フレーム17に固定されている。棚18は、たとえば、棚18に搭載される部品を左右方向へ移動させるための複数のローラを備えている。棚18には、各種の部品が搭載可能となっている。
保持部4は、直方体の枠状に形成されるフレーム24と、フレーム24の下端に取り付けられる4個の車輪25とを備えている。フレーム24には、保持部4を移動させる牽引車26と、部品搭載部3を上下方向へ案内するためのガイドレール27と、カウンターウエイト15を上下方向へ案内するためのガイドレール28とが固定されている。なお、図1では、ガイドレール27の図示を省略している。
4個の車輪25のそれぞれは、フレーム24の下端の四隅のそれぞれに取り付けられている。牽引車26は、バッテリーと、バッテリーから供給される電力によって回転する駆動輪29とを備えている。牽引車26は、フレーム24の下端の中心位置に取り付けられている。この牽引車26は、たとえば、生産ライン等の床面に貼り付けられた磁気テープに沿って自動的に移動する。すなわち、本形態の部品棚5は、牽引車26によって自動的に移動する移動式の部品棚である。
ガイドレール27は、フレーム24の前後両端の内側に固定されている。また、ガイドレール27は、フレーム24の左右の両端側に固定されている。すなわち、フレーム24には、合計4個のガイドレール27が固定されている。ガイドレール27には、2個のガイドブロック20が係合している。ガイドレール28は、フレーム24の前後両端の外側に固定されている。また、ガイドレール28は、フレーム24の左右方向の中心位置よりも左右方向の一端側にずれた位置に固定されており、フレーム24には、合計2個のガイドレール28が固定されている。ガイドレール28には、カウンターウエイト15に固定される後述のガイドブロック35が係合している。
エアシリンダ11、12の本体部は、フレーム24の下端側に固定されている。具体的には、エアシリンダ11、12の本体部は、フレーム24の、フレーム17の下端よりも下側に配置される部分に固定されている。また、エアシリンダ11、12の本体部は、エアシリンダ11、12のシリンダロッドが上側へ突出するように、フレーム24に固定されている。エアシリンダ11、12のシリンダロッドは、ロッド固定部材21に固定されている。上述のように、2個のロッド固定部材21は、前後方向および左右方向にずれた状態でフレーム17に固定されており、2個のエアシリンダ11、12は互いに、前後方向および左右方向にずれた状態で配置されている。
ショックアブソーバ14は、筒状に形成される本体部と、本体部の中に収容されるピストンと、ピストンが一端に固定されるとともに他端側が本体部から突出するピストンロッドと、本体部の中に充填されるオイルやガス等の流体とを備えている。ショックアブソーバ14の本体部は、フレーム24の下端側に固定されている。具体的には、ショックアブソーバ14の本体部は、フレーム24の、フレーム17の下端よりも下側に配置される部分に固定されている。また、ショックアブソーバ14の本体部は、ショックアブソーバ14のピストンロッドが上側へ突出するように、フレーム24に固定されている。2個のショックアブソーバ14は、フレーム24の前後の両端側に取り付けられている。また、ショックアブソーバ14は、左右方向におけるフレーム24の中心位置に取り付けられている。
カウンターウエイト15は、フレーム24の前後両端の外側に配置されている。カウンターウエイト15には、ワイヤー33の一端が固定されている。ワイヤー33の他端は、フレーム17の前後両端の外側に固定されている。また、ワイヤー33は、フレーム24の上端側に回動可能に保持される滑車34に吊り下げられている。カウンターウエイト15には、ガイドレール28に係合する2個のガイドブロック35が固定されている。カウンターウエイト15は、フレーム24の前後両端の外側に固定されるカバー36によって覆われている。本形態では、2個のカウンターウエイト15の重量と部品搭載部3の重量とが均衡するように、カウンターウエイト15の重量が設定されている。
タンク13は、フレーム24の下端側に固定されている。タンク13には、図示を省略するチェック弁付きの継ぎ手が取り付けられており、所定の圧縮エア供給装置をこの継ぎ手に接続することで、タンク13への圧縮空気の供給が可能になる。また、タンク13には、エアシリンダ11、12のヘッド側が所定の配管を介して接続されている。
タンク13とエアシリンダ11、12との間の配管経路は、図5に示すように、分岐点Pにおいて、エアシリンダ11に向かう配管経路と、エアシリンダ12に向かう配管経路とに分かれている。タンク13とエアシリンダ11、12との間の配管経路において、タンク13と分岐点Pとの間には、圧力調整弁40が配置されている。また、この配管経路において、分岐点Pとエアシリンダ11との間には、圧力調整弁41と開閉弁42とが分岐点Pからエアシリンダ11に向かってこの順番に配置され、分岐点Pとエアシリンダ12との間には、開閉弁43が配置されている。開閉弁42、43は、たとえば、手動弁である。
エアシリンダ11と開閉弁42との間、および、エアシリンダ12と開閉弁43との間には、図示を省略するスピードコントローラが配置されている。エアシリンダ11と開閉弁42との間に配置されるスピードコントローラは、エアシリンダ11から排出される空気の流速を調整するメータアウト仕様のものであり、エアシリンダ12と開閉弁43との間に配置されるスピードコントローラは、エアシリンダ12から排出される空気の流速およびエアシリンダ12に流入する空気の流速を調整するデュアル仕様(メータアウト&メータイン仕様)のものである。なお、スピードコントローラの調整は、部品搭載部3に搭載される各種の部品のうちの最も重量の小さい部品を部品搭載部3に搭載した状態で行っている。
本形態では、部品搭載部3に搭載される部品の総重量と、エアシリンダ11による部品搭載部3の持ち上げ力とが均衡するように、圧力調整弁41によって、エアシリンダ11に供給される圧縮空気の圧力が調整されている。具体的には、部品搭載部3に搭載される各種の部品のうちの最も重量の小さい部品の総重量と、エアシリンダ11による部品搭載部3の持ち上げ力とが均衡するように、圧力調整弁41によって、エアシリンダ11に供給される圧縮空気の圧力が調整されている。本形態のエアシリンダ11は、第1エアシリンダであり、エアシリンダ12は、第2エアシリンダである。また、開閉弁42は、第1エアシリンダであるエアシリンダ11への圧縮空気の供給側に接続される第1開閉弁であり、開閉弁43は、第2エアシリンダであるエアシリンダ12への圧縮空気の供給側に接続される第2開閉弁である。
(保持機構の構成)
図6は、図4に示す保持機構6の構成を説明するための正面図である。図7は、図4に示す保持機構6の構成を説明するための側面図である。図8は、図7に示すフック部46の動きを説明するための図である。
保持機構6は、部品供給装置1が設置される生産ライン等において、部品棚5に搭載された部品を、部品棚5から所定の被供給場所へ供給する位置に配置されている。すなわち、保持機構6は、部品搭載部3からの部品の供給位置に配置されている。また、保持機構6は、部品の供給位置に配置されたときの部品棚5の前後方向の両側に配置されている。この保持機構6は、部品搭載部3の上昇位置で部品搭載部3に係合して部品搭載部3を保持するフック部46と、フック部46を回動可能に保持するフック保持部47と、フック保持部47を回動可能に支持する支持軸48と、支持軸48を中心にフック保持部47を回動させてフック部46と部品搭載部3との係合を解除する解除機構49とを備えている。
支持軸48は、細長い円柱状に形成されている。この支持軸48は、左右方向を軸方向として図示を省略する保持機構6のフレームに固定されている。フック保持部47は、厚さの薄いブロック状に形成されている。上下方向におけるフック保持部47の略中心位置に、支持軸48が挿通されている。図8に示すように、フック保持部47の上端側には、解除機構49を構成する後述のカム部材52が当接するカム当接部47aが形成されている。フック保持部47の下端側には、フック部46を回動可能に支持する支持軸50が固定される軸固定部47bが形成されている。軸固定部47bは、前後方向の内側へ突出するように形成されている。前後方向における軸固定部47bの内側面は、フック部46の回動範囲を規制するための規制面47cとなっている。
フック部46は、厚さの薄いブロック状に形成されている。このフック部46は、支持軸50に支持される被支持部46aと、部品搭載部3のフレーム17の下端側が接触可能な位置に配置される被接触部46bとから構成されている。被支持部46aと被接触部46bとの境界部分には、規制面47cに当接する当接面46cが形成されている。フック部46は、図8(A)に示すように、規制面47cと当接面46cとが当接している状態から、図8(B)に示すように、被接触部46bが上昇する方向(図8の時計回りの方向)へ支持軸50を中心に回動可能となっている。また、本形態では、規制面47cと当接面46cとが当接することで、被接触部46bが下降する方向(図8の反時計回りの方向)へのフック部46の回動範囲が規制されている。規制面47cに当接面46cが当接しているときに、フック部46の上端面と軸固定部47bの上端面とが同一平面上に配置されている。
解除機構49は、カム部材52と、カム部材52を左右方向へスライド可能に支持する支持軸53とを備えている。支持軸53は、細長い円柱状に形成されており、左右方向を軸方向として図示を省略する保持機構6のフレームに固定されている。カム部材52は、円筒状の大径部52aと、大径部52aよりも外径の小さな円筒状の小径部52bと、大径部52aと小径部52bとの間に配置され大径部52aの外周面と小径部52bの外周面とを繋ぐ円錐台状の外周面を有する円錐台部52cとから構成されている。カム部材52の内周側には、支持軸53が挿通されている。支持軸53が挿通されたカム部材52では、左右方向の外側に大径部52aが配置され、左右方向の内側に小径部52bが配置されている。また、カム部材52は、フック保持部47のカム当接部47aに前後方向の外側から接触可能な位置に配置されている。
カム部材52は、カム部材52を左右方向の内側に向かって押すための押圧部材(図示省略)に取り付けられている。この押圧部材は、図示を省略するバネ等の付勢部材によって、左右方向の外側へ付勢されている。付勢部材の付勢力によって押圧部材が左右方向の外側にあるときには、カム部材52の小径部52bがカム当接部47aに当接している。このときには、フック保持部47の軸固定部47bの上端面は、上下方向に略直交している。この状態で、作業者が、左右方向の内側に向かって押圧部材を押すと、カム部材52が左右方向の内側に向かって移動し、カム部材52の大径部52aがカム当接部47aに当接する。大径部52aがカム当接部47aに当接すると、図7の二点鎖線で示すように、フック保持部47が支持軸48を中心にして、軸固定部47bが下降する方向(図7の反時計回りの方向)へ回動する。なお、フック保持部47は、図示を省略する付勢部材によって、支持軸48を中心に、カム当接部47aがカム部材52に当接する方向(図7の時計回りの方向)へ付勢されている。
(部品供給装置の使用方法)
以上のように構成された部品供給装置1では、部品棚5に搭載された部品を所定の被供給場所へ供給するときに、部品棚5は、牽引車26に牽引されて部品の供給位置まで移動する。このときには、部品搭載部3は下降位置(図1〜図3に示す位置)にある。また、このときには、カム部材52の小径部52bがフック保持部47のカム当接部47aに当接しており、図7の実線で示すように、フック部46の上端面と軸固定部47bの上端面とが上下方向に略直交している。さらに、このときには、フック部46の当接面46cがフック保持部47の規制面47cに当接している。
部品棚5が部品の供給位置に到着すると、部品を供給するため、作業者は、開閉弁42、43を開いて、エアシリンダ11、12に圧縮空気を供給し、下降位置にある部品搭載部3を上昇させる。本形態では、部品搭載部3を上昇させるときに、作業者は、まず、開閉弁42を開いた後に、開閉弁43を開く。
上述のように、2個のカウンターウエイト15の重量と部品搭載部3の重量とが均衡するようにカウンターウエイト15の重量が設定されている。また、圧力調整弁41によって、部品搭載部3に搭載される部品の総重量とエアシリンダ11による部品搭載部3の持ち上げ力とが均衡するように、エアシリンダ11に供給される圧縮空気の圧力が調整されている。そのため、開閉弁42を開くと、エアシリンダ11およびカウンターウエイト15による部品搭載部3の持ち上げ力と、部品搭載部3の重量および部品搭載部3に搭載される部品の総重量とがほぼ釣り合った状態で、部品搭載部3は停止する。この状態で、開閉弁43を開くと、図4に示すように、エアシリンダ11、12のシリンダロッドが一緒に突出して、部品搭載部3が上昇する。
部品搭載部3が上昇すると、図8(B)に示すように、フレーム17の下端側がフック部46の被接触部46bに接触し、フック部46が、フック保持部47に対して被接触部46bが上昇する方向へ回動する。被接触部46bが上昇する方向へフック部46が回動すると、上昇するフレーム17の下端側がフック部46を通過可能となる。すなわち、フック部46は、上昇するフレーム17の下端側が接触すると、フレーム17の下端側がフック部46を通過できるように一方向へ回動する。
また、フック部46は、フレーム17の下端側がフック部46を通過すると、図8(A)に示すように、規制面47cと当接面46cとが当接するまで、フック保持部47に対して自重によって他方向へ回動する。この状態で、作業者が開閉弁42、43を閉じて、エアシリンダ11、12への圧縮空気の供給を停止する。開閉弁42、43を閉じると、フレーム17の下端がフック部46の上端面に当接するまで、部品搭載部3が下降する。フレーム17の下端がフック部46の上端面に当接すると、部品搭載部3が上昇位置で保持される。このように、フック部46は、フレーム17の下端側がフック部46を通過すると、部品搭載部3に係合して部品搭載部3を上昇位置で保持可能な位置まで自重で他方向へ回動する。
上昇位置で保持される部品搭載部3からの部品の供給が終了すると、作業者は、カム部材52が取り付けられる押圧部材を左右方向の内側に向かって押して、カム部材52を左右方向の内側に向かって移動させる。カム部材52が左右方向の内側に向かって移動すると、カム部材52の大径部52aがカム当接部47aに当接して、図7の二点鎖線で示すように、軸固定部47bが下降する方向へフック保持部47が回動し、部品搭載部3とフック部46との係合状態が解除される。部品搭載部3とフック部46との係合状態が解除されると、部品搭載部3は、下降位置まで自重で下降する。すなわち、解除機構49を構成するカム部材52が、フック保持部47を回動させて部品搭載部3とフック部46との係合状態を解除すると、保持部4に対して部品搭載部3が自重で下降する。
上述のように、エアシリンダ11と開閉弁42との間、および、エアシリンダ12と開閉弁43との間には、スピードコントローラが配置されているため、エアシリンダ11、12は、部品搭載部3の下降時に部品搭載部3の下降速度を緩める機能を果たす。また、ショックアブソーバ14は、当接板22に当接して、保持部4に対する部品搭載部3の衝撃を緩和する機能を果たす。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の部品供給装置1は、部品搭載部3の下降時に部品搭載部3の下降速度を緩めるエアシリンダ11、12と、部品搭載部3の下降時に保持部4に対する部品搭載部3の衝撃を緩和するショックアブソーバ14とを備えている。そのため、本形態では、機械的な構成で、部品搭載部3に搭載される部品等の損傷を防止することが可能になる。
本形態では、部品搭載部3の下降速度を緩めるエアシリンダ11、12が保持部4に対して部品搭載部3を上昇させている。そのため、本形態では、部品搭載部3を上昇させるための構成を別途、設ける必要がない。また、本形態では、カム部材52によって、フック保持部47を回動させて部品搭載部3とフック部46との係合状態を解除すると、保持部4に対して部品搭載部3が自重で下降するため、部品搭載部3を下降させるための構成を設ける必要がない。したがって、本形態では、部品供給装置1の構成を簡素化することが可能になる。また、本形態では、部品搭載部3を昇降させるために電力を使用する必要がない。したがって、本形態では、部品供給装置1の省電力化を図ることが可能になる。
本形態では、フレーム17の下端が当接するフック部46の上端面によって、部品搭載部3が上昇位置で保持される。そのため、本形態では、たとえば、エアシリンダ11、12によって部品搭載部3が上昇位置で保持される場合と比較して、上昇位置で保持される部品搭載部3を安定させることが可能になる。
本形態では、フック部46は、上昇するフレーム17の下端側が接触すると、フレーム17の下端側がフック部46を通過できるように一方向へ回動する。また、本形態では、フック部46は、フレーム17の下端側がフック部46を通過すると、規制面47cと当接面46cとが当接するまで自重で他方向へ回動する。すなわち、本形態では、部品搭載部3を上昇させれば、部品搭載部3を自動的にフック部46に係合させることが可能になる。そのため、本形態では、部品搭載部3にフック部46を係合させるための構成を保持機構6に設ける必要がない。したがって、本形態では、保持機構6の構成を簡素化することが可能になる。
本形態では、保持機構6は、部品搭載部3からの部品の供給位置に配置されている。そのため、本形態では、部品棚5に保持機構6が取り付けられている場合と比較して、部品棚5の構成を簡素化して、部品棚5の重量を軽減することが可能になる。また、本形態では、部品棚5がタンク13を備えているため、部品の供給位置に部品棚5が移動するたびに、エアシリンダ11、12に圧縮空気を供給する供給源とエアシリンダ11、12とを接続する必要がない。したがって、本形態では、部品棚5から部品を供給する際の作業を簡素化することが可能になる。
本形態では、カウンターウエイト15の重量は、2個のカウンターウエイト15の重量と部品搭載部3の重量とが均衡するように設定され、また、圧力調整弁41によって、部品搭載部3に搭載される部品の総重量とエアシリンダ11による部品搭載部3の持ち上げ力とが均衡するように、エアシリンダ11に供給される圧縮空気の圧力が調整されている。また、本形態では、部品搭載部3を上昇させる際に、開閉弁42を開いた後に、開閉弁43を開く。そのため、本形態では、2本のエアシリンダ11、12が設けられている場合であっても、2本のエアシリンダ11、12のシリンダロッドを一緒に突出させることが可能になる。したがって、本形態では、部品搭載部3を上昇させる際の部品搭載部3のこじれを防止することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、エアシリンダ11、12によって部品搭載部3を上昇させている。この他にもたとえば、図9、図10に示すように、部品搭載部3からの部品の供給位置の手前に、部品搭載部3を上昇させるためのガイドレール55〜57を設けるとともに、ガイドレール55〜57上で回転するローラ58を部品搭載部3に取り付け、ガイドレール55〜57に沿って部品搭載部3が上昇するように、牽引車26の動力で部品棚5を移動させて、部品搭載部3を上昇させても良い。
この場合には、ガイドレール55〜57は、フレーム59に固定されている。ガイドレール55は、部品搭載部3からの部品の供給位置に向かうにしたがって高くなるように傾斜し、ガイドレール56は、水平になっており、ガイドレール57は、部品搭載部3からの部品の供給位置に向かうにしたがって低くなるように傾斜している。また、この場合には、部品搭載部3のフレーム17の左右の両端にローラ58が取り付けられる。
部品搭載部3からの部品の供給位置に向かって部品棚5を移動させ、ガイドレール55上でローラ58を回転させると、部品搭載部3が上昇する。部品搭載部3が上昇すると、上述した形態と同様に、フレーム17の下端側がフック部46の被接触部46bに接触して、被接触部46bが上昇する方向へフック部46が回動し、上昇するフレーム17の下端側がフック部46を通過可能となる。また、ローラ58がガイドレール56に到達するまでに、フレーム17の下端側がフック部46を通過して、フック部46は、規制面47cと当接面46cとが当接するまで、自重によって他方向へ回動する。この状態からさらに、部品搭載部3からの部品の供給位置に向かって部品棚5を移動させ、ガイドレール57上でローラ58を回転させると、フレーム17の下端がフック部46の上端面に当接するまで、部品搭載部3が下降する。フレーム17の下端がフック部46の上端面に当接すると、部品搭載部3が上昇位置で保持される。
また、この場合であっても、上昇位置で保持される部品搭載部3からの部品の供給が終了すると、作業者は、カム部材52が取り付けられる押圧部材を左右方向の内側に向かって押し、カム部材52を左右方向の内側に向かって移動させて、部品搭載部3とフック部46との係合状態を解除する。部品搭載部3とフック部46との係合状態が解除されると、部品搭載部3は、下降位置まで自重で下降する。このとき、エアシリンダ11、12は、部品搭載部3の下降時に部品搭載部3の下降速度を緩める機能を果たす。また、ショックアブソーバ14は、当接板22に当接して、保持部4に対する部品搭載部3の衝撃を緩和する機能を果たす。なお、この場合には、タンク13は不要になる。
また、上述した形態では、部品棚5は牽引車26を備えているが、部品棚5は牽引車26を備えていなくても良い。この場合には、たとえば、ガイドレール55〜57に沿って部品搭載部3が上昇するように、作業者が部品棚5を移動させても良い。また、部品搭載部3を上昇させるための構成を別途、設けても良い。
上述した形態では、図2等に示すように、ワイヤー33の一端は、左右方向におけるフレーム17の中心からずれた位置でフレーム17に固定されている。この他にもたとえば、図11に示すように、ワイヤー33の一端は、フレーム17の左右方向の中心位置に固定されても良い。この場合には、たとえば、前後方向を回転軸の軸方向として回転するようにフレーム24の上端側に取り付けられる2個の滑車34にワイヤー33が吊り下げられる。
上述した形態では、部品棚5は、部品搭載部3を上昇させる際のエアシリンダ11、12の負荷を軽減するためのカウンターウエイト15を備えているが、部品棚5は、カウンターウエイト15を備えていなくても良い。この場合には、部品搭載部3の重量および部品搭載部3に搭載される部品の総重量と、エアシリンダ11による部品搭載部3の持ち上げ力とが均衡するように、圧力調整弁41によって、エアシリンダ11に供給される圧縮空気の圧力が調整されることが好ましい。このようにすると、上述した形態と同様に、2本のエアシリンダ11、12が設けられている場合であっても、2本のエアシリンダ11、12のシリンダロッドを一緒に突出させることが可能になり、その結果、部品搭載部3を上昇させる際の部品搭載部3のこじれを防止することが可能になる。
上述した形態では、保持機構6は、部品搭載部3からの部品の供給位置に配置されている。この他にもたとえば、保持機構6は、部品棚5に取り付けられても良い。また、上述した形態では、カム部材52が取り付けられる押圧部材は、作業者によって、左右方向の内側に向かって押されているが、この押圧部材を押すためのエアシリンダやモータ等の駆動源を保持機構6が備えていても良い。また、上述した形態では、部品棚5は、移動式の部品棚であるが、部品棚5は、所定の位置に固定された固定式の部品棚であっても良い。
上述した形態では、タンク13とエアシリンダ11、12との間の配管経路において、分岐点Pとエアシリンダ11との間に、圧力調整弁41と開閉弁42とが配置され、分岐点Pとエアシリンダ12との間に、開閉弁43が配置されている。この他にもたとえば、タンク13とエアシリンダ11、12との間の配管経路において、図12に示すように、圧力調整弁41および開閉弁42、43に代えて、タンク13と分岐点Pとの間に開閉弁63が配置されても良い。すなわち、タンク13とエアシリンダ11、12との間の配管経路において、1個の開閉弁63が配置されても良い。この場合には、分岐点Pとエアシリンダ11との間の配管長さと、分岐点Pとエアシリンダ12との間の配管長さを同じにすることが好ましい。また、この場合には、分岐点Pとエアシリンダ11との間、および、分岐点Pとエアシリンダ12との間に、メータアウト仕様の同じスピードコントローラが配置されることが好ましい。
上述した形態では、部品搭載部3は2個の棚18を備えているが、部品搭載部3が備える棚18の数は、1個であっても良いし、3個以上であっても良い。また、上述した形態では、部品棚5は2本のエアシリンダ11、12を備えているが、部品棚5が備えるエアシリンダの数は、1本であっても良いし、3本以上であっても良い。同様に、上述した形態では、部品棚5は、2本のショックアブソーバ14を備えているが、部品棚5が備えるショックアブソーバの数は、1本であっても良いし、3本以上であっても良い。また、上述した形態では、開閉弁42、43は手動弁であるが、開閉弁42、43は、電磁弁であっても良い。
1 部品供給装置
3 部品搭載部
4 保持部
5 部品棚
6 保持機構
11 エアシリンダ(第1エアシリンダ)
12 エアシリンダ(第2エアシリンダ)
13 タンク
14 ショックアブソーバ
15 カウンターウエイト
41 圧力調整弁
42 開閉弁(第1開閉弁)
43 開閉弁(第2開閉弁)
46 フック部
47 フック保持部
48 支持軸
49 解除機構

Claims (7)

  1. 部品が搭載される部品搭載部と、前記部品搭載部を昇降可能に保持する保持部と、前記部品搭載部の下降時に前記部品搭載部の下降速度を緩めるエアシリンダと、前記部品搭載部の下降時に前記保持部に対する前記部品搭載部の衝撃を緩和するショックアブソーバと、前記部品搭載部の上昇位置で前記部品搭載部を保持する保持機構とを備え、
    前記保持機構は、前記部品搭載部が接触可能な位置に配置され前記上昇位置で前記部品搭載部に係合するフック部と、前記フック部を回動可能に保持するフック保持部と、前記フック保持部を回動可能に支持する支持軸と、前記支持軸を中心に前記フック保持部を回動させて前記フック部と前記部品搭載部との係合を解除する解除機構とを備え、
    前記フック部は、上昇する前記部品搭載部が接触すると、前記部品搭載部が前記フック部を通過できるように前記フック保持部に対して一方向へ回動するとともに、前記部品搭載部が前記フック部を通過すると、前記部品搭載部に係合して前記部品搭載部を前記上昇位置で保持可能な位置まで前記フック保持部に対して自重で他方向へ回動し、
    前記解除機構が、前記フック保持部を回動させて前記フック部と前記部品搭載部との係合を解除すると、前記保持部に対して前記部品搭載部が自重で下降することを特徴とする部品供給装置。
  2. 前記エアシリンダは、前記保持部に対して前記部品搭載部を上昇させることを特徴とする請求項1記載の部品供給装置。
  3. 前記エアシリンダに供給される圧縮空気が充填されるタンクと、前記部品搭載部と、前記保持部と、前記エアシリンダと、前記ショックアブソーバとを有する移動式の部品棚を備えることを特徴とする請求項2記載の部品供給装置。
  4. 前記保持機構は、前記部品搭載部からの前記部品の供給位置に配置されていることを特徴とする請求項3記載の部品供給装置。
  5. 前記エアシリンダとして、第1エアシリンダおよび第2エアシリンダの2本のエアシリンダを備えるとともに、前記第1エアシリンダへの圧縮空気の供給側に接続される第1開閉弁と、前記第2エアシリンダへの圧縮空気の供給側に接続される第2開閉弁と、前記第1エアシリンダに供給される圧縮空気の圧力を調整する圧力調整弁と、前記部品搭載部を上昇させる際の前記第1エアシリンダおよび前記第2エアシリンダの負荷を軽減するためのカウンターウエイトとを備え、
    前記カウンターウエイトの重量は、前記部品搭載部の重量と均衡するように設定され、
    前記部品搭載部に搭載される前記部品の総重量と前記第1エアシリンダによる前記部品搭載部の持ち上げ力とが均衡するように、前記圧力調整弁によって、前記第1エアシリンダに供給される圧縮空気の圧力が調整されていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の部品供給装置。
  6. 前記エアシリンダとして、第1エアシリンダおよび第2エアシリンダの2本のエアシリンダを備えるとともに、前記第1エアシリンダへの圧縮空気の供給側に接続される第1開閉弁と、前記第2エアシリンダへの圧縮空気の供給側に接続される第2開閉弁と、前記第1エアシリンダに供給される圧縮空気の圧力を調整する圧力調整弁とを備え、
    前記部品搭載部の重量および前記部品搭載部に搭載される前記部品の総重量と、前記第1エアシリンダによる前記部品搭載部の持ち上げ力とが均衡するように、前記圧力調整弁によって、前記第1エアシリンダに供給される圧縮空気の圧力が調整されていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の部品供給装置。
  7. 請求項5または6記載の部品供給装置の使用方法であって、
    前記部品搭載部を上昇させるときに、前記第1開閉弁を開いた後に、前記第2開閉弁を開くことを特徴とする部品供給装置の使用方法。
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