JP2014140831A - 散水ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】低速で太い形状の散水を行うことができるストレート吐出口を有する散水ノズルを提供する。
【解決手段】水導入用の接続口と、この接続口から取り入れた水が通過する内部の流路10と、この流路10の先端に形成された水の吐出口5aとを有する散水ノズル1であって、上記流路10中に、水の一部が衝突して流速を低下させる堰部18を設け、上記堰部18の上流側には、上記流路10を通過する水の一部が滞留する滞留部19が形成されることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、主に家庭などで園芸や農業、清掃などに用いられ、ホースを介して水道等の給水設備の先端に接続されて散水を行う散水ノズルにおいて、低速で太い形状の散水を行うための構造に関する。
家庭においては、ホースの先端に取り付けられて任意に散水と止水とを切り換えられる散水ノズルが広く園芸、農業、清掃などに使用されている。このような散水ノズルは、ホースを介して水道等の給水設備から水の供給を受け、先端に形成した吐出口から散水を行う。
従来の散水ノズルは、特許文献1のように、ホースに接続される基端部から上方に延びる略筒状のグリップ部と、このグリップ部の略上端から前方に延びる略筒状のノズル部とを有しており、全体としてL字形、くの字形もしくはピストル形等の屈曲形状に形成されたノズル本体を有していた(図1参照)。
図8に示すように、ノズル部の先端に形成される吐出口には、一つの丸い吐出口からなるストレート吐出口5aのほか、多数の小孔からなるシャワー吐出口、縦長の吐出口からなる扇状吐出口があり、用途に応じて吐水形状を切り換えることができた。
また、ストレート吐出口5aの中央に水形調整芯23を配置し、水形調整芯23がストレート吐出口5aに接近することにより霧状の吐水形状とすることができるものもあった。
従来の散水ノズルにおいて、ストレート吐出口5aまでの流路10は流路抵抗が小さく、水が乱流を起こさずに通過できる形状に形成され、ストレート吐出口5aからの散水は、高速で細い吐水形状となっていた。このような吐水形状により、洗車や清掃の用途において狙った範囲の汚れを押し流すことができた。
しかし、じょうろや水差しに給水したり、鉢植えや地植えの植物に水を遣るといった園芸の用途においては、上記のように高速で細い吐水形状では水勢が強すぎて、じょうろや水差しからの水跳ねが起こったり、植物の根元の土を押し流して地面を抉ってしまったり、植物を傷めてしまったりしていた。
また、シャワー吐出口による散水や、複数の横長の吐出口をシャワー吐出口の外側に環状に並べてなる吐出口による散水では、散水範囲が広すぎて、給水口の小さいじょうろや水差し、鉢植えからこぼれてしまっていた。
そこで、主に園芸に使用される散水ノズルにおいては、水勢を抑えるとともに吐水量を多く確保するため、限られた面積のストレート吐出口で、低速で太い形状の散水を行うことが求められていた。
特公平4−77621号公報
しかし、散水ノズルの流路では、ストレート吐出口とシャワー吐出口等との切り換えを行う吐出切換弁の流路などの狭い箇所を水が通過する際に流速が上昇しており、ただストレート吐出口の口径を大きく形成しても、高速の水が水形調整芯にぶつかるなどして高速で乱れた吐水形状となってしまう。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、低速で太い形状の散水を行うことができるストレート吐出口を有する散水ノズルを提供することを課題とする。
本発明において、上記課題が解決される手段は以下の通りである。
第1の発明は、水導入用の接続口と、この接続口から取り入れた水が通過する内部の流路と、この流路の先端に形成された水の吐出口とを有する散水ノズルであって、上記流路中に、水の一部が衝突して流速を低下させる堰部を設け、上記堰部の上流側には、上記流路を通過する水の一部が滞留する滞留部が形成されることを特徴とする。
第2の発明は、上記堰部よりも上流側の上記流路中に、水を上記堰部側へ変向する変向部材を設けたことを特徴とする。
第1の発明によれば、上記流路中に、水の一部が衝突して流速を低下させる堰部を設け、上記堰部の上流側には、上記流路を通過する水の一部が滞留する滞留部が形成されることにより、吐出口から低速で太い散水を行うことができる。
第2の発明によれば、上記堰部よりも上流側の上記流路中に、水を上記堰部側へ変向する変向部材を設けたことにより、堰部に衝突する水の量を増やして、一層低速で太い散水を行うことができる。
本発明の第一実施形態に係る散水ノズルを示す縦断面図である。 同散水ノズルのストレート吐出口付近を示す部分拡大縦断面図である。 本発明の第二実施形態に係るストレート吐出口付近を示す縦断面図である。 本発明の第三実施形態に係るストレート吐出口付近を示す縦断面図である。 本発明の第四実施形態に係るストレート吐出口付近を示す縦断面図である。 本発明の第五実施形態に係るストレート吐出口付近を示す縦断面図である。 本発明の第六実施形態に係るストレート吐出口付近を示す縦断面図である。 従来の散水ノズルのストレート吐出口付近を示す縦断面図である。
以下、本発明の第一実施形態に係る散水ノズルについて説明する。
この散水ノズル1は、園芸、農業、清掃、その他の用途において、ホースを介して水道等の給水設備の先端に接続されて散水を行う器具であって、使用者が手に持って使用するものである。
図1に示すように、散水ノズル1は、ホース等に接続されて水を導入する接続口2を形成した基端部から上方に延びる略筒状に形成されたグリップ部3と、このグリップ部3の上端から前方に延びるとともに先端に吐出口5a、5b、5cを形成したノズル部4とからなり、全体としてL字形、くの字形もしくはピストル形等の、グリップ部3とノズル部4の連続部位で屈曲した屈曲形状に形成されたノズル本体6を有している。
本明細書において、ノズル部4の説明における前後とはノズル部4の延在方向を意味し、前とはノズル部4の吐出口5a、5b、5c側、後ろとはグリップ部3側を意味する。また、グリップ部3の説明における上下とは、ノズル部4を地面に平行にしてグリップ部3の接続口を地面側に向けた状態での地面に対する上下を意味し、上とは地面に対して上側、すなわちノズル部4側を意味し、下とは地面側、すなわち接続口2側を意味する。
ノズル本体6の内部には、接続口2から吐出口5a、5b、5cまで延在する水の流路10が形成されている。
ノズル本体6は、屈曲した通水パイプ7に、ホースニップル8を接続し、外周を覆う複数のカバーを組み付けてなるが、これらのうちいくつかについて一体に成形したものであってもよい。ノズル本体6の先端には、吐水ヘッド9がネジ回りに前後動可能に取り付けられている。
グリップ部3は、基端部からノズル部4に向かって上方に延びる略筒状に形成され、使用者が手で把持して取り回すことができるようになっている。
グリップ部3の基端部では、ホースに取り付けられた受け具(図示せず)と連結するための凹凸やOリングを外周面に設けるとともに、その中心に給水設備からの水を導入する接続口2を開口したホースニップル8が通水パイプ7の下方に取り付けられている。
グリップ部3の向きは、ノズル部4の延在方向に対して垂直であってもよいが、図2に示すように、その垂直な向きから傾斜して、上方にグリップ部3の延在方向とは交差する向きに延びたものであってもよい。
ノズル部4は、グリップ部3の上端から前方(ノズル部4の散水口側)に延びる略筒状に形成されている。
この散水ノズル1は、通水パイプ7の流路中に、通水と止水とを切り換える止水弁、および流路を通過する水の流量を増減させる流量調整弁を有している。
止水弁は流量調整弁の上流側に設けられ、通水パイプ7のグリップ部3側の流路10に配置された止水弁体11を有している。止水弁体11は、通水パイプ7に内接する有蓋円筒状に形成され、蓋の上に突起状の弁体部11aを形成している。止水弁体11の外周面の2箇所にはOリング11c、11cを配設して止水弁体11の外周を水が流れないようにするとともに、Oリング11cより上の外周面に通水口11bを形成している。通水パイプ7の基端(下方)から供給された水は、止水弁体11の内部を通過して通水口11bより外周に流出し、下流へ流れるようになっている。
止水弁体11の弁体部11aは、通水パイプ7に設けられた止水弁座7aよりも大径に形成され、ホースニップル8と止水弁体11との間に介在するコイルスプリング12によって、止水弁座7a側に付勢されて流路10を閉塞する(止水状態)。この付勢力に反して弁体部11aが止水弁座7aから離間させられると、流路10が開放され水が通水する(通水状態)。
止水弁体11を操作するために、グリップ部3の前方には止水操作レバー13が取り付けられている。この止水操作レバー13は、下端を固定端としてグリップ部3の下部に取り付け、上端を自由端としているため、使用者がグリップ部3を持った手で握り込むことにより下端を固定端として前後方向に回動可能となっている。
通水パイプ7はグリップ部3側部分の前面に開口7bを形成している。縦断面L字状の弁開閉用アーム14が、一端で止水操作レバー13に当接し、他端で止水弁体11に当接し、L字状の屈曲部分を支点として通水パイプ7に回動可能に支持されているため、使用者が止水操作レバー13を握り込むと、弁開閉用アーム14を介し、コイルスプリング12の付勢力に反して止水弁体11を止水弁座7aから離間させ、通水状態にすることができる。
通水パイプ7の開口7bは常時止水弁体11の2つのOリング30c、30cの中間に位置するため、水が開口7bから通水パイプ7の外側へ漏れることはない。
止水弁の下流側にあたる通水パイプ7の屈曲部分の流路10中には、散水量を調整できる流量調整弁が設けられている。
流量調整弁は、流路中に配設され、回動することで水の流量を増減させる流量調整弁体15と、この流量調整弁体15に連動するとともにグリップ部3の後背上部から突出し、親指で左右方向に回動操作される流量操作部材16とからなる。
流量調整弁体は、下端をグリップ部3の流路10に常時開放している有蓋円筒状に形成されているとともに、周面に流量調整用の切り欠きを設けている。
この流量調整弁では、流量調整弁体15に形成された切り欠きと、ノズル部4の流路10とが合致する面積を増減させることにより、散水量の大小を調整することができる。
図1、図2に示すように、散水ノズル1は、ストレート吐出口5aとシャワー吐出口5bと霧状吐出口5cとを有している。
シャワー吐出口5bは、吐水ヘッド9の先端のスクリーン17に形成された多数の小孔からなる。
図2に示すように、ストレート吐出口5aは、吐水ヘッド9のスクリーン17の中心に形成された円形の出口である。そのため、ストレート吐出口5aの面積は、シャワー吐出口5bとの関係で所定の大きさ以下に制限される。
霧状吐出口5cは、ノズル本体6の先端に設けられた小孔で、ストレート吐出口5aの上流側に配置される。
ストレート吐出口5aから低速で太い形状の散水を行うために、ストレート吐出口5aのふちには、流路10の中心側へ向けて流路方向に対して垂直に突出する堰部18が設けられている。
これにより、堰部18の上流側には、流路を通過する水の一部が滞留する滞留部19が形成される。
滞留部19と流路10の他の部分とは、特別な間仕切りやオリフィス等で仕切られることなく連続している。
第一実施形態では、堰部18の流路10の内径Aは11.6mmに設定されている。これに対し、堰部18の手前の流路10の内径Bは、13.8mmに設定されている。すなわち、堰部18の流路の中心側への突出高さは、1.1mmに設定されている。
A、B、および堰部18の高さは、水道水圧などの使用環境や散水ノズル1の他の部分の流路抵抗に応じて、適切な値に設定してよい。
水道水圧が0.2MPaの条件下では、堰部18の流路10の内径Aを5〜100mmに設定することが好ましい。
また、Aを5mm未満にすると、流路断面積が小さくなりすぎて流速が上昇してしまう。Aを8mm以上とすることがより好ましく、10mm以上とすることが特に好ましい。
Aを100mmよりも大きくすると、乱れた吐水形状が収束し難くなり、ストレート吐出口5aからの散水開始から低速で太い水形に安定するまでに長時間がかかってしまう。Aを50mm以下とすることがより好ましく、15mm以下とすることが特に好ましい。
第一実施形態では、Aを11.6mmに設定した。
堰部18の手前の流路10の内径Bは、B>Aの範囲で、5〜100mmに設定することが好ましい。
Bを5mm未満にすると、流路断面積が小さくなりすぎて流速が上昇してしまう。Bを8mm以上とすることがより好ましく、10mm以上とすることが特に好ましい。
また、Bを100mmよりも大きくすると、装置が大型化して扱いにくくなってしまう。Bを50mm以下とすることがより好ましく、20mm以下とすることが特に好ましい。
第一実施形態では、Bを13.8mmに設定した。
堰部18の高さ1/2(B−A)は、0.1〜10mmに設定することが好ましい。
堰部18の高さを0.1mm未満にすると、堰部18が小さすぎて、水を堰き止めて滞留部19に充填させることができず、流速を低下させることができない。堰部を0.5mm以上にすることがより好ましく、1.0mm以上にすることが特に好ましい。
また、堰部18の高さを10mmよりも大きくすると、滞留部に充填される水の量が多くなりすぎて乱流を生じ、散水開始から低速で太い吐水形状に安定するまでに時間がかかってしまう。堰部18の高さを5mm以下とすることがより好ましく、3mm以下とすることが特に好ましい。
第一実施形態では、堰部18の高さを1.1mmに設定した。
図1に示すように、散水ノズル1には、ストレート吐出口5aからの散水と、シャワー吐出口5bからの散水と、霧状吐出口5cからの散水とを切り換える吐出切換弁が設けられている。
流路10はノズル本体6の切換口20に到達し、切換口20の下流で、シャワー吐出口5bに連通する外流路22と、ストレート吐出口5aに連通する内流路21とに分岐している。吐水ヘッド9がノズル本体6に対してネジ回りに前後動し、内流路21と外流路22とのいずれかが選択的に上流側の切換口20に接続されることで、ストレート吐出口5aからの散水と、シャワー吐出口5bの散水とを切り換えることができる。
また、吐水ヘッド9を最も後退させた位置では、ノズル部4の先端と吐水ヘッド9の内壁とが当接して内流路21を塞ぎ、水は螺旋状流路25に入り込み、霧状吐出口5cから霧状に散水される(図2参照)。
第一実施形態の散水ノズル1において、内流路21に水がない状態で、ストレート吐出口5aからの散水を開始すると、流路10を通過する水の一部が堰部18に衝突して流速が低下し、また、乱流化して滞留部19に滞留し、流路内壁に沿って流れ出るため、吐水形状の乱れが生じにくくなるとともに、流路抵抗によりストレート吐出口5aから低速で太い散水を行うことができる。
水の流速が比較的高い場合には、堰部18に衝突して乱流化した水が滞留部19全体に溜まり、水の流速が比較的低い場合にも、流路10の下側の滞留部19に水が充填される。
滞留部19に水が溜まった後は、流路10を通過する流速の高い水が滞留部19の滞留水に衝突したり滞留水の粘性が働いたりして、水の流速が低下し、ストレート吐出口5aから低速で太い散水を行うことができる。
<第二実施形態>
第二実施形態では、図3に示すように、霧状吐出口5cを設ける代わりに、ストレート吐出口5aの中心に、ノズル本体6先端に形成された水形調整芯23が配置されるようになっている。
水形調整芯23の先端には、基端側よりも太い円錐状の笠部23aが形成されている。笠部23aは、ストレート吐出口5aよりも前方に形成される。
吐水ヘッド9を操作して後退させると、笠部23aがストレート吐出口5aに接近し、水が笠部23aに当たって霧状に拡散される。
第二実施形態では、水形調整芯23を設けているため、堰部18の流路の内径Aおよび堰部18の手前の流路の内径Bを第一実施形態よりも大きく設定して、堰部18の位置の流路断面積および堰部18の手前の流路断面積が第一実施形態と等しくなるようにすることが好ましい。
堰部18の形成位置の流路断面積Cは、50〜200mmに設定することが好ましい。
上記流路断面積Cを50mm未満にすると、流速が上昇してしまう。上記流路断面積Cを75mm以上とすることがより好ましく、100mm以上とすることが特に好ましい。
また、上記流路断面積Cを200mmよりも大きくすると、流路が広すぎて、滞留部19への水の滞留による流速の低下が不十分になってしまう。上記流路断面積Cを150mm以下とすることがより好ましく、120mm以下とすることが特に好ましい。
第二実施形態では、上記流路断面積Cを110mmに設定した。
堰部18より手前の流路10の流路断面積Dは、堰部18の形成位置の流路断面積Cよりも大きくなる範囲で、50〜300mmに設定することが好ましい。
上記流路断面積Dを50mm未満にすると、流速が上昇してしまう。上記流路断面積Dを100mm以上とすることがより好ましく、125mm以上とすることが特に好ましい。
また、上記流路断面積Dを300mmよりも大きくすると、流路が広すぎて、滞留部19への水の滞留による流速の低下が不十分になってしまう。上記流路断面積Dを200mm以下とすることがより好ましく、175mm以下とすることが特に好ましい。
第二実施形態では、上記流路断面積Dを150mmに設定した。
<第三実施形態>
第一実施形態ではストレート吐出口5aに堰部18を設けたが、ストレート吐出口5aより上流の流路10中に堰部18を設けてもよい。
第三実施形態では、図4に示すように、ストレート吐出口5aよりも上流の流路10中に、流路10が段差状に縮径する堰部18を設けている。
堰部18より下流の流路の流路断面積Eは、50〜300mmに設定することが好ましい。
上記流路断面積Eを50mm未満にすると、流速が上昇してしまう。上記流路断面積Eを100mm以上とすることがより好ましく、125mm以上とすることが特に好ましい。
また、上記流路断面積Eを300mmよりも大きくすると、流路が広すぎて、滞留部19への水の滞留による流速の低下が不十分になってしまう。上記流路断面積Eを200mm以下とすることがより好ましく、175mm以下とすることが特に好ましい。
第三実施形態では、上記流路断面積Eを150mmに設定した。
このような第三実施形態の散水ノズル1においても、ストレート吐出口5aからの散水を開始すると、流路10を通過する水の一部が堰部18に衝突して乱流化し、滞留部19に滞留するため、ストレート吐出口5aから低速で太い散水を行うことができる。
また、滞留部19に水が溜まった後は、流路10を通過する流速の高い水が滞留部19の滞留水に衝突したり滞留水の粘性が働いたりして、水の流速が低下し、ストレート吐出口5aから低速で太い散水を行うことができる。
また、堰部18をストレート吐出口5aに設けた場合にはシャワー吐出口5bを設けるためストレート吐出口5aの面積が制限され、堰部18の形状も制限されていたのに対し、ストレート吐出口5aよりも上流の流路10中に堰部18を設けたことにより、堰部18の形状のレイアウト上の制約が小さくなり、堰部18の高さを高く設定することができる。堰部18の高さを高く設定すると、堰部18に衝突する水の量および滞留部19の滞留水の量が大きくなるため、流速を一層低下させることができる。
ただし、堰部18を高くしすぎて流路10の断面積を小さくしすぎると、流路10の内径が小さくなることにより流速が次第に上昇してしまうため、適切な値を設定する必要がある。
なお、第三実施形態のようにストレート吐出口5aよりも上流の流路10中に堰部18を設けるとともに、第一実施形態のようにストレート吐出口5aのふちにも堰部18を設けるようにしてもよい(図6参照)。
<第四実施形態>
第一実施形態では流路方向に対して垂直に突出する堰部18を設けたが、堰部18の突出角度は流路方向に対して90度には限られない。
第四実施形態は、図5に示すように、ストレート吐出口5aよりも上流の流路10中に堰部18を設け、この堰部18が上流側に傾斜して突出していることを特徴とする。
流路10と堰部18との角度θは、45度以上120度以下とするのが好ましい。
θを45度よりも小さくすると、流路抵抗が大きくなりすぎて、乱流が発生し、ストレート吐出口5aからの吐水形状が乱れるおそれがある。θを60度以上にすることがより好ましく、また、装置をコンパクト化し、金型寿命を長期化し、水抜けを良くして藻の発生等を防止するためには、特に80度以上にすることが好ましい。
θを120度よりも大きくすると、水が堰部18に沿って流れるため、滞留部19が形成されず、流速を低下させることができなくなる。θを100度以下にすることがより好ましく、滞留部19に水を充填して効果的に流速を低下させるためには、90度以下にすることが特に好ましい。
<第五実施形態>
第五実施形態は、図6に示すように、堰部18をストレート吐出口5aよりも上流側に設けるとともに、滞留部19を流路10の径方向に拡張したことを特徴とする。
この第五実施形態では、堰部18の上流側の直近において、流路10の周壁を径方向外側に膨出させたことにより、滞留部19となる流路10が拡張されている。これに伴い、堰部18の面積も大きくなっている。
これにより、堰部18に衝突する水の量および滞留部19の滞留水の量が大きくなるため、流速を一層低下させることができる。
<第六実施形態>
第六実施形態は、図7に示すように、水形調整芯23を設けるとともに、水形調整芯23に変向部材24を設けたことを特徴とする。
この散水ノズル1では、水形調整芯23の中間位置から、環状の変向部材24が流路10に対して垂直な径方向に突設されている。また、この変向部材24は、ストレート吐出口からの散水時において堰部18および滞留部19よりも上流の流路10中に配置される。
ストレート吐出口5aからの散水を開始すると、水は流路10を通過する際に変向部材24にぶつかることにより、堰部18へと向きを変えられる。そのため、堰部18に衝突する水の量が増し、堰部18に衝突することによる流速の低下率および滞留部19の滞留水に衝突することによる流速の低下率をより向上させることができる。
変向部材24の突出高さは、高いほど多くの水の向きを変える効果があるが、高く設定しすぎて流路断面積が小さくなりすぎると流速が上昇してしまう。そのため、変向部材24の形成位置の流路断面積Fが、変向部材24より上流の流路10で最も流路断面積が小さい位置の流路断面積よりも大きくなるように、変向部材24の高さを制限することが好ましい。
変向部材24の形成位置の流路断面積Fは、50〜300mmに設定することが好ましい。
上記流路断面積Fを50mm未満にすると、流速が上昇してしまう。上記流路断面積Fを100mm以上とすることがより好ましく、125mm以上とすることが特に好ましい。
また、上記流路断面積Fを300mmよりも大きくすると、流路が広すぎて、滞留部19への水の滞留による流速の低下が不十分になってしまう。上記流路断面積Fを200mm以下とすることがより好ましく、175mm以下とすることが特に好ましい。
第二実施形態では、上記流路断面積Fを150mmに設定した。
1 散水ノズル
2 接続口
3 グリップ部
4 ノズル部
5a ストレート吐出口
5b シャワー吐出口
5c 霧状吐出口
6 ノズル本体
7 通水パイプ
7a 止水弁座
7b 開口
8 ホースニップル
9 吐水ヘッド
10 流路
11 止水弁体
11a 弁体部
11b 通水口
11c Oリング
12 コイルスプリング
13 止水操作レバー
14 弁開閉用アーム
15 流量調整弁体
16 流量操作部材
17 スクリーン
18 堰部
19 滞留部
20 切換口
21 内流路
22 外流路
23 水形調整芯
23a 笠部
24 変向部材
25 螺旋状流路

Claims (2)

  1. 水導入用の接続口と、この接続口から取り入れた水が通過する内部の流路と、この流路の先端に形成された水の吐出口とを有する散水ノズルであって、
    上記流路中に、水の一部が衝突して流速を低下させる堰部を設け、
    上記堰部の上流側には、上記流路を通過する水の一部が滞留する滞留部が形成されることを特徴とする散水ノズル。
  2. 上記堰部よりも上流側の上記流路中に、水を上記堰部側へ変向する変向部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の散水ノズル。
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Citations (4)

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JP2012125376A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Nohmi Bosai Ltd 消火ノズル

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