JP2014140783A - 枝葉表土回収機、枝葉表土回収システム及び枝葉表土回収方法 - Google Patents

枝葉表土回収機、枝葉表土回収システム及び枝葉表土回収方法 Download PDF

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Abstract

【課題】下草、落葉、枝条類及び表土が吸引管等に詰まることを防止すると共に、小型で作業性のよい枝葉表土回収機等を提供する。
【解決手段】
回収対象物を粉砕しながら吸引回収する枝葉表土回収機2であって、下方が開放される開放部21aと上部が半円筒状に形成される円筒面部21bとを含むカバー室21が内側に形成されるカバー12と、カバー12の上部に形成される吸気接続部13と、カバー室21の軸方向に延出し、カバー室21内に回転自在に軸支される回転軸部14と、回転軸部14の周面から径方向に延出する根元部24の先端部に粉砕刃部25が設けられる回転刃15と、を備え、回転刃15は、粉砕刃部25の最外回転軌跡と円筒面部21bとが接触しない程度の僅かな隙間を有して設けられていると共に、粉砕刃部25の最外回転軌跡が開放部21aより下方を通過するように設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、下草、落葉、枝条類及び表土を粉砕して吸引回収する枝葉表土回収機、枝葉表土回収システム及び枝葉表土回収方法に関するものである。
森林には、木材を生成するという目的の他に二酸化炭素の吸収効果や、雨水を蓄えて水を浄化し、山崩れや地滑り等の自然災害を防止するという効果があり、森林は適切な保全を必要とする公共の財産である。そのため、これまでは人手を掛けて、つる類や下草等を丁寧に刈り取って苗木から生長した樹木を木材として活用したり、落ち葉を堆肥として活用してきた。
しかしながら,現在では林業従事者の高齢化や後継者不足の問題に加えて安価な輸入木材の普及等により、下草等の刈り込み、間伐や枝打ち等、樹木を生長させるために必要な森林の手入れが行われず、荒廃した放置森林が増加している。
また昨今では、山間部の森林に有害物質が堆積する等の環境問題も生じており、有害物質が堆積した表土や汚染された落葉を回収する除染作業も必要とされている。
しかしながら、山間部の森林における狭い林道に大規模な重機を搬入して除染等の回収作業を行うことは困難であるため、従来は、人手によって鎌や草刈機で下草を刈り、刈り取った草、落葉、小枝及び表土を熊手やレーキによって集め、手作業で回収袋に詰めていた。また、地表の落葉のみを掃除機により吸引回収することもあったが、枯枝のような長い物は適切に回収できず、吸込口に引っ掛かったり、掃除機のホース(パイプ)内部に詰まったりして吸引を阻害するという問題が生じていた。この場合、その都度、吸引を阻害する枯枝等を手作業で取り除かなければならなかった。
そこで、必ずしも山間部での有害物質の除染目的とは限らないが、様々な方法で落葉や枝条類等を回収する技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、放射性核種セシウム137やセシウム134のような、大気中から降下した汚染物質によって汚染された土壌表層部に、匍匐性植物等の植物を栽培し、生育した植物を、この植物の根が高密度で絡みついた土壌表層部と共に土壌から根切りして剥ぎ取り、土壌の汚染レベルを有効に低減する技術が開示されている。
また例えば、特許文献2では、内燃機関で駆動される背負形ブロアで構成されたバキュームクリ−ナと、バキュームクリ−ナに連結された吸引管の先端内部に設けられた回転刃及び固定刃と、を有し、枝葉、落葉、塵芥等を吸引しつつ細断捕集する捕集装置が開示されている。
また例えば、特許文献3では、主ケーシング内で枝条類を粉砕して回収可能なハンマーナイフ回転体と、連結パイプを介してゴミ収容箱に接続されたブロア装置の回転円板の背面側に設けられ、ハンマーナイフ回転体のみでは粉砕不能な大きな枝条類を粉砕する可動刃と固定刃と、を有する地表面清掃機が開示されている。
特開2012−223698号公報 特開平08−033425号公報 特開平11−229336号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、植物の栽培に多くの時間が必要であるため、緊急性を要する森林の有害物質の除染作業には適さず、また、平坦な場所における土壌を想定しているため、山間部の森林で実施することは困難であった。
また、特許文献2に記載の捕集装置では、枝葉や落葉の捕集には適しているが、部分的に表土を回収することは困難であった。さらに、小枝や小石等の吸引によって吸引管の閉塞を生じることが多く、作業性が悪化するという問題もあった。
さらに、特許文献3に記載の地表面清掃機では、多数のハンマーナイフ回転体により枝条類を粉砕できるが、大型で取り回しが困難であり使用できる環境が限られていた。また、ハンマーナイフ回転体で粉砕できなかった枝条類は、ブロア装置から連結パイプを介してゴミ収容箱に向かうため、依然として連結パイプ内部を閉塞させる虞があった。また、主ケーシングと連結パイプとの接続部に枝条類が引っ掛かったり、主ケーシング内に湿った土が付着・堆積したりして、最終的に連結パイプの閉塞が生じるという問題もあった。
本発明は上記した課題を解決すべくなされたものであり、下草、落葉、枝条類及び表土が吸気接続部等に詰まることを防止すると共に、小型で作業性のよい枝葉表土回収機、枝葉表土回収システム及び枝葉表土回収方法を提供することにある。
上記の技術的課題を解決するために、本発明の第1の枝葉表土回収機は、回収対象物を粉砕しながら吸引回収する枝葉表土回収機であって、下方が開放される開放部と上部が半円筒状に形成される円筒面部とを含むカバー室が内側に形成されるカバーと、前記カバーの上部に形成される吸気接続部と、前記カバー室の軸方向に延出し、前記カバー室内に回転自在に軸支される回転軸部と、前記回転軸部の周面から径方向に延出する根元部の先端部に粉砕刃部が設けられる回転刃と、を備え、前記回転刃は、前記粉砕刃部の最外回転軌跡と前記円筒面部とが接触しない程度の僅かな隙間を有して設けられていると共に、該粉砕刃部の最外回転軌跡が前記開放部より下方を通過するように設けられていることを特徴とする。
本発明の第1の枝葉表土回収機によれば、カバー室の内壁(円筒面部)と粉砕刃部の先端との間の隙間は僅かであるため、カバー室内に臨む枝条類等の回収対象物は、大部分が粉砕刃部で裁断・粉砕されながら吸引される。例えば、当該隙間よりも太い枝条類や大きな葉等は、多くの場合、吸気接続部に至る前に粉砕刃部で裁断・粉砕される。これにより、枝条類等の回収対象物が裁断・粉砕されずにカバー室内で引っ掛かったり、土や葉がカバー室の内壁面に付着・堆積したりせず、吸気接続部やその下流側における流路の閉塞を防止することができる。また、カバーに対し吸気接続部を直接設けたことで、カバー室内に枝条類が引っ掛かったり、土や葉が付着・堆積したりする空間が省略されるため、回収対象物を効率良く吸引回収することができる。
本発明の第2の枝葉表土回収機は、上記した本発明の第1の枝葉表土回収機において、先端部が前記カバーの軸方向一端に接続されて前記回転軸部を軸支し、使用時に基端側が支持される支持桿を備え、前記吸気接続部は、前記支持桿側に沿う方向に傾いて形成され、前記粉砕刃部は、前記回転軸部の軸心を中心として互いに反対方向に延出する前記根元部の両先端部に一対設けられ、前記回転刃は、前記回転軸部の軸方向に沿って所定の間隔で複数設けられると共に、前記回転軸部の回転方向に夫々所定の位相差を有して設けられ、前記各回転刃の位相差は、前記回転軸部の軸方向において前記支持桿から離間するに従って回転方向で遅れる方向に同一角度でずれると共に、前記回転軸部の回転方向において各粉砕刃部が等間隔に位置するように設定されていることを特徴とする。
本発明の第2の枝葉表土回収機によれば、例えば、比較的長い枝条類が、吸気接続部に至る間に粉砕刃部で裁断・粉砕されなかった場合であっても、各回転刃の位相差が吸気接続部の傾き方向に沿うように枝条類を送り出すことができる。これにより、枝条類が吸気接続部に詰まることを防止することができる。
本発明の第3の枝葉表土回収機は、上記した本発明の第2の枝葉表土回収機において、前記支持桿の基端部に配設され、前記支持桿内の動力伝達機構を介して前記支持桿の先端部に軸支された回転軸部を回転駆動させる駆動装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第3の枝葉表土回収機によれば、作業者が使用時に把持する支持桿に駆動装置を備えているため、作業者が自由に移動しながら表土枝葉の回収作業を行うことができる。このため、山間部の森林等の大規模な重機の搬入ができない場所であっても表土枝葉の回収作業を行うことができる。また、真空源等の吸引装置は非搭載であるため、作業者が手持ちする装置部分を小型・軽量に構成することができ、機動性及び作業性を向上させることができる。
本発明の第4の枝葉表土回収機は、上記した本発明の第1乃至第3の何れかの枝葉表土回収機において、前記粉砕刃部は、前記根元部の軸方向両側面に沿って夫々回動自在に取り付けられる一対のハンマー基部と、前記各ハンマー基部の先端部で軸方向に互いに離間するように折曲して形成される一対のハンマー爪部と、を含んで構成されていることを特徴とする。
本発明の第4の枝葉表土回収機によれば、各粉砕刃部は、所謂ハンマーナイフ式であるため、表土を強力に掻き取りながら、枝条類や落葉等の回収対象物を粉砕し、吸引回収することができる。
本発明の第1の枝葉表土回収システムは、第1乃至第4の何れかの枝葉表土回収機を備えた枝葉表土回収システムであって、前記吸気接続部に一端が接続される可撓性を有する吸引ホースと、前記吸引ホースの他端が接続され、吸引された回収対象物が収容される集塵機本体と、前記集塵機本体に一端が接続される排気ダクトと、前記排気ダクトの他端が接続され、前記カバー室内に吸引力を作用させる吸引装置と、前記集塵機本体及び前記吸引装置を積載する車両と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第1の枝葉表土回収システムによれば、集塵機本体と吸引装置とが別体で構成されている。このため、集塵機本体と吸引装置とを一体構成した場合と比べて、設置高さを低く抑えることができる。また、集塵機本体及び吸引装置を移動手段としての車両に搭載することで自由に運搬することができる。これにより、機動性に優れたコンパクトなシステムを実現することができる。
本発明の第2の枝葉表土回収システムは、上記した本発明の第1の枝葉表土回収システムにおいて、前記集塵機本体には、集塵フィルタと、前記集塵フィルタの吸引方向下流側に設けられるHEPAフィルタと、が設けられ、前記集塵フィルタには、陽イオン吸着剤が担持されていることを特徴とする。
本発明の第2の枝葉表土回収システムよれば、各フィルタによって回収対象物に含まれる有害な汚染物質を捕集し、当該汚染物質の再飛散を有効に防止することができる。特に、陽イオン吸着剤に吸収され易いセシウム等の再飛散を防止することができる。
本発明の第3の枝葉表土回収システムは、上記した本発明の第1又は第2の枝葉表土回収システムにおいて、前記回転軸部の回転開始に遅れて前記吸引装置を起動し、前記回転軸部の回転停止に先行して前記吸引装置を停止するように制御する制御装置を備えることを特徴とする。
本発明の第3の枝葉表土回収システムによれば、回転軸部(回転刃)の回転に遅れて吸引が開始されるため、粉砕刃部による回収対象物の裁断・粉砕が行われていないにもかかわらず、回収対象物の吸引が行われ、回収対象物が吸気接続部内やその下流側の吸引ホース内に詰まってしまうことを防止することができる。また、回転軸部の回転停止及び吸引装置の吸引停止の際も同様である。
本発明の枝葉表土回収方法は、第3の枝葉表土回収システムを用いた枝葉表土回収方法であって、前記回転軸部の回転開始に遅れて前記吸引装置を起動する吸引開始工程と、回転する前記回転刃により前記カバーの前記開放部に臨む回収対象物を粉砕しながら、前記カバー室内に作用させた吸引力により粉砕した回収対象物を前記吸気接続部及び前記吸引ホースを介して前記集塵機本体内に回収する吸引回収工程と、前記回転軸部の回転停止に先立ち前記吸引装置を停止する吸引停止工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明の枝葉表土回収方法によれば、機動性に優れたコンパクトなシステムを用い、有害物質の再飛散を極力防止しつつ、例えば、山間部の森林の除染としての枝葉表土の回収作業を有効に行うことができる。
本発明に係る枝葉表土回収機、枝葉表土回収システムおよび枝葉表土回収方法によれば、下草、落葉、枝条類及び表土が吸気接続部等に詰まることを防止することができ、装置等の小型化を図ることができ、機動性、作業性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る枝葉表土回収システムの全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る枝葉表土回収機の外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る枝葉表土回収機のカバー及び回転刃の構成を示す外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る枝葉表土回収機の回転刃を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る枝葉表土回収機の回転刃を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る枝葉表土回収機の回転刃を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る集塵機本体の内部構成を示す正面図である。
以下に、上述した本発明に係る枝葉表土回収機の実施の形態を添付した図面と共に詳細に説明する。これらの実施の形態は本発明の好適な具体例であって、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限りこれらの態様に限定されるものではない。なお、以下の説明では、便宜上、図1において矢印で示した向きを基準として、各図において矢印で示すように前後、左右および上下の向きを設定する。
図1は、本実施形態に係る枝葉表土回収システム1の全体構成図である。図1に示すように、枝葉表土回収システム1は、回収対象物を粉砕しながら吸引回収する枝葉表土回収機2と、枝葉表土回収機2に先端(一端)が接続される可撓性を有する吸引ホース3と、吸引ホース3の基端(他端)が接続され、吸引された回収対象物が収容される集塵機本体4と、集塵機本体4に一端が接続される可撓性を有する排気ダクト5と、排気ダクト5の他端が接続され、枝葉表土回収機2に吸引力を作用させる吸引装置としてのエンジン駆動式ブロア6と、集塵機本体4及びエンジン駆動式ブロア6を積載する荷台7aを有する小型の車両7と、を備えている。
次に、図1乃至図6を参照して、本実施形態に係る枝葉表土回収機2について詳細に説明する。図2は本実施形態に係る枝葉表土回収機2の外観斜視図であり、図3は枝葉表土回収機2のカバー12及び回転刃15の構成を示す外観斜視図である。また、図4は本実施形態に係る枝葉表土回収機2の回転刃15を示す平面図、図5は正面図、図6は側面図である。
図1及び図2に示すように、枝葉表土回収機2は、作業者により把持される支持桿11と、支持桿11の先端部に固定されるカバー12と、カバー12の上部に形成される吸気接続部13と、カバー12の内側で回転自在に軸支される回転軸部14と、回転軸部14の周面から径方向に延出する3つの回転刃15a,15b,15c(図3等参照)と、回転軸部14を回転駆動させる駆動装置16と、を備えている。なお、以下、3つの回転刃15a,15b,15cに共通する説明では、算用数字のみの符号を付すこととする。
支持桿11は長尺の中空棒状に形成され、長手方向中央やや基端側には径方向に延出してU字状に形成される一対のハンドル17が設けられている。また、支持桿11のハンドル17の基端側には、支持桿11より太径のグリップ18及び肩掛けベルト19(図1参照)が設けられている。枝葉表土回収機2の使用時には、肩掛けベルト19が作業者の肩に掛けられ、一対のハンドル17又はグリップ18が作業者により把持される。なお、作業者は起立姿勢で支持桿11を手持ちし、カバー12を作業面(地表面)に添わせて作業を行うため、枝葉表土回収機2の使用時には、支持桿11は斜め上側後方に延出することとなる(図1参照)。
図2及び図3に示すように、カバー12は、薄手(数mm程度)の金属板を湾曲させて形成される湾曲部12aと、湾曲部12aの軸方向(左右方向)両端を閉塞するように形成される左右一対の側壁部12bと、を有している。カバー12は、作業面に対して略平行な下面を有する略半円筒形状の外観を成している。
湾曲部12aの基端側下端部及び各側壁部12bの下端部は同一平面上に位置するように形成されているが、湾曲部12aの先端側下端部はやや上方に位置するように形成されている。また、各側壁部12bの前側下角部はアール形状を成している。これにより、前方から作業面上の回収対象物がカバー12内に導入され易くなっている。また、左側の側壁部12bには、支持桿11の先端部が回転ジョイント部20を介して固定されている。
図3乃至図6に示すように、カバー12の内部には、下方が開放される開放部21aと、湾曲部12aの内面として上部が半円筒状に形成される円筒面部21bと、円筒面部21bの後側下端から下方に延出する後面部21cと、各側壁部12bの内面としての左右一対の側面部21dと、から成るカバー室21が形成されている。
吸気接続部13は、円筒形状を成しており、湾曲部12aの後側上部で、左右方向略中央においてカバー12と一体に形成されている。吸気接続部13は、正面視で左側に傾くと共に側面視で後方に傾くように形成されている。すなわち、吸気接続部13は、支持桿11に沿う方向に傾いて形成されている。このため、吸気接続部13とカバー室21の円筒面部21bとの接続開口部22は、円筒面部21bの後側上面で、左右方向略中央から左方向に延びる略楕円状に形成されている(図4及び図5参照)。
回転軸部14は、円筒状に形成されており、カバー室21の開放部21aに平行となるようにカバー室21内に軸支されている。詳細には、回転軸部14は、その一端(左端)が回転ジョイント部20を介して支持桿11の先端部に軸支され、その他端(右端)が右側の側壁部12bに取り付けられた軸受部23に軸支されている。また、回転軸部14は、その軸心が側面視で各側壁部12bの上側半円形の円中心と一致する位置で軸支されている。
回転刃15は、支持桿11(回転ジョイント部20)側から第1の回転刃15a、第2の回転刃15b、第3の回転刃15cの順に回転軸部14の軸方向に沿って等間隔に設けられている。各回転刃15は、回転軸部14の周面から径方向に延出する根元部24と、根元部24の両先端部に設けられる一対の粉砕刃部25と、を有している。
各根元部24は、金属製で略菱形の板状に形成されており、回転軸部14の軸心を中心として互いに反対方向に延出するように設けられている。すなわち、各根元部24は、菱形の中点が回転軸部14の軸心と一致するように回転軸部14に固定されている。
各粉砕刃部25は、根元部24の軸方向両側面に沿って回動自在に取り付けられる一対のハンマー基部26と、各ハンマー基部26の先端部で回転軸部14の軸方向(左右方向)に互いに離間するように折曲して形成される一対のハンマー爪部27と、により形成されている。すなわち、各粉砕刃部25は、ハンマー基部26とハンマー爪部27とによりL字状に一体形成されている。各ハンマー爪部27は、ハンマー基部26側の面において回転方向両端に向かって薄肉となるようにテーパー部28が形成されている。
各回転刃15は、回転軸部14と一体に回転する。各回転刃15は、各粉砕刃部25の最外回転軌跡とカバー室21の円筒面部21bとが接触しない程度の僅かな隙間を有するように設けられていると共に、各粉砕刃部25の最外回転軌跡がカバー室21の開放部21aより下方を通過するように設けられている(図6参照)。具体的には、各粉砕刃部25の最外回転軌跡と円筒面部21bとの間には、円筒面部21bの全面に亘って、同一の隙間が形成されている。また、各粉砕刃部25の最外回転軌跡と円筒面部21bとの隙間は、回収対象物として想定される主な枝条類Sの太さよりも小さく設定されている。詳細には、この隙間は1mm以上5mm以下の範囲で、好ましくは1mm以上3mm以下の範囲で任意に設定される。さらに好ましくは、この隙間は2mm程度に設定される。なお、当該隙間は、平均的な枝条類Sの太さ、若しくは最も細いと想定される枝条類Sの太さ、又は枝条類S以外の回収対象物の大きさ等に応じて作業者が適宜変更することができる。
なお、各粉砕刃部25の最外回転軌跡と、カバー室21の後面部21cとの間隔は、
上記した当該最外回転軌跡と円筒面部21bとの間隙よりも大きく形成されている(図6参照)。
また、本実施形態における3つの回転刃15は、回転軸部14の回転方向に夫々所定の位相差を有して設けられている。この各回転刃15の位相差は、回転軸部14の軸方向において支持桿11から離間するに従って(右に行くに従って)回転方向(図6において反時計回り)で遅れる方向(以下、「遅れ方向」という。)に同一角度でずれると共に、回転軸部14の回転方向において各粉砕刃部25が等間隔に位置するように設定されている。すなわち、夫々隣り合う回転刃15同士(第1の回転刃15aと第2の回転刃15b、第2の回転刃15bと第3の回転刃15c)の位相差と、左右両端に位置する回転刃15同士(第1の回転刃15aと第3の回転刃15c)の位相差とが、同一となっている。
ここで、説明の便宜のため、図6に示すように、各回転刃15a,15b,15cに取り付けられた粉砕刃部25に対して夫々25aA〜25cA,25aB〜25cBの符号を付すこととする。
本実施形態では、各回転刃15a,15b,15cは、例えば夫々60°の位相差を有して設けられている。すなわち、第1の回転刃15aの粉砕刃部25aAに対し、第2の回転刃15bの粉砕刃部25bAは遅れ方向に60°ずれて設けられている。また、同様に、第2の回転刃15bの粉砕刃部25bAに対し、第3の回転刃15cの粉砕刃部25cAは遅れ方向に60°ずれて設けられている。さらに、第3の回転刃15cの粉砕刃部25cAに対し、第1の回転刃15aの粉砕刃部25aBは遅れ方向に60°ずれて設けられている。以降、同様に、第1の回転刃15aの粉砕刃部25aBに対する第2の回転刃15bの粉砕刃部25bBのずれ、第2の回転刃15bの粉砕刃部25bBに対する第3の回転刃15cの粉砕刃部25cBのずれ、及び第3の回転刃15cの粉砕刃部25cBに対する第1の回転刃15aの粉砕刃部25aAのずれも、夫々遅れ方向に60°となっている。
次に、図2に示すように、駆動装置16は、支持桿11の基端部に配設されており、図示は省略するが、エンジン、ジェネレータ及びモータを含んで構成されている。駆動装置16は、エンジンの駆動によりジェネレータを回転させて発電し、発電した電気によりモータを回転駆動するように構成されている。モータは、支持桿11の内部に配設された動力伝達機構としてのスピンドル16aを回転させ、スピンドル16aの回転は、動力伝達機構としての回転ジョイント部20により回転方向を変更されて回転軸部14に伝達される。これにより、回転軸部14は、図6の矢印で示すように反時計回りに高速回転(例えば3000rpm程度)するように構成されている。なお、駆動装置16は、エンジンのみで構成されていてもよいし、バッテリ駆動のモータのみで構成されていてもよい。
また、モータの回転数、すなわち回転軸部14の回転数は、基端側から見て右側のハンドル17(左側のハンドル17でもよい。)に取り付けられたアクセルレバー(図示せず)を操作することで可変制御することができる。
図1及び図2に示すように、吸引ホース3は、長尺(数十m)で可撓性を有しており、その先端が枝葉表土回収機2の吸気接続部13に接続されている。吸引ホース3は、先端側で支持桿11に対して部分的(例えば、本実施形態では2箇所)に結束バンド29で縛り付けられている。これにより、作業者が枝葉表土回収機2を取り回し易いようになっている。
次に、図1及び図7を参照して、本実施形態に係る集塵機本体4について説明する。図7は、本実施形態に係る集塵機本体4の内部構成を示す正面図である。
図1及び図7に示すように、集塵機本体4は、下から順に下部筐体30と、中部筐体31と、上部筐体32とが積み重なるように構成されている。集塵機本体4は、車両7の荷台7a上において車両7の進行方向前側に積載され、図示を省略するボルト等の固定手段により下部筐体30が荷台7a上に固定されている。
下部筐体30は、直方体形状を成しており、上面中央には中部筐体31が接続される円形の開口部(図示せず)が形成されている。下部筐体30内には、支持枠33に保持された状態で回収袋34が収容されている。下部筐体30の1つの側面(例えば、本実施形態では左側面)には、下部筐体30の内部を開放するための開閉扉35が設けられている。開閉扉35を開放することにより、支持枠33に対する回収袋34の装着や、回収対象物が収容された回収袋34の取り出し作業を行うことができる。
中部筐体31は、全体として上下方向に延びる円筒形状を成しており、その下端部が下部筐体30の開口部に接続される下側中部筐体31aと、下側中部筐体31aの上側に積載される上側中部筐体31bと、から構成されている。中部筐体31は、下側中部筐体31aの上端と上側中部筐体31bの下端とに夫々形成された接続フランジ部31cにより接続されている。
下側中部筐体31aは、下部筐体30と上側中部筐体31bとを連通させている。下側中部筐体31aの側面(例えば、本実施形態では右側)には、吸引ホース3の基端が接続される集塵接続管36が径方向外側に向かって突設されている。
上側中部筐体31bの上端部には、集塵フィルタ37を吊り下げるための隔壁38が設けられている。集塵フィルタ37は略円筒状に形成されており、その上部にはフィルタフランジ部37aが形成されている。隔壁38は、平面視で中央に円形のフィルタ開口(図示せず)を有するドーナツ形状を成している。集塵フィルタ37は、上側から隔壁38のフィルタ開口に挿入され、フィルタフランジ部37aが隔壁38のフィルタ開口の周縁上面に当接することで、隔壁38に装着される。
なお、集塵フィルタ37に陽イオン吸着剤を担持させることが好ましい。例えば、本実施形態では、陽イオン吸着剤として微粉末化した天然ゼオライトを集塵機本体4の内部に投入し、後述するエンジン駆動式ブロア6を吸引動作させることにより、集塵フィルタ37の表面に天然ゼオライトを付着させている。このような集塵フィルタ37を用いることにより、森林の除染作業でセシウム等の有害物質を効率良く吸着させることができ、再飛散を有効に防止することができる。
上側中部筐体31bの下部には、集塵フィルタ37の下面に当接する叩き部(図示せず)が備えられ、叩き部から上側中部筐体31bの外側に突出する払落しノブ39が設けられている。払落しノブ39を操作し、叩き部によって集塵フィルタ37に衝撃を与えることで、集塵フィルタ37に堆積した塵埃等を払い落とせるようになっている。
上部筐体32は、下端面が開放され、上端面(天面)が閉塞された有底円筒形状を成しており、その下端部に設けられたヒンジ40を中心として、上側中部筐体31bに対し、回動可能に取り付けられている。上部筐体32の上部側面(例えば、本実施形態では右前側)には、排気ダクト5の一端が接続される排気接続管41が径方向外側に向かって突設されている。また、上部筐体32の内部には、HEPAフィルタ42(High Efficiency Particulate Air Filter)が吊り下げられるように固定されている。
以上の集塵機本体4には、一般的な集塵機のように重い吸引装置が上部に搭載されておらず、軽量なHEPAフィルタ42が設けられるのみである。また、回収された回収対象物は、下部筐体30の回収袋34に収容される。これにより、集塵機本体4の重心を下げることができるため、車両7は、荷台7aに集塵機本体4等を固定した状態でも安定した走行を行うことができる。なお、車両7としては、例えば、一般道路の走行が可能で小回りの利く軽自動車を用いることが望ましいが、我が国の現行の道路交通法施行令では、軽自動車は高さ2.5mからその自動車の積載する場所の高さを減じたものを超えて積載してはならないとあるため、移動時の安定性を考慮して、荷台7aに搭載する機器類は背が低く低重心であることが望ましい。
次に、図1に示すように、排気ダクト5は、上記した吸引ホース3と略同様であり、長尺(数m)で可撓性を有する材料で形成されている。
エンジン駆動式ブロア6は、所謂真空吸引式の吸引装置であり、車両7の荷台7a上において車両7の進行方向後側に積載され、図示を省略するボルト等の固定手段により固定されている。エンジン駆動式ブロア6には、排気ダクト5の他端が接続されるブロア接続管43が突設されている。
また、エンジン駆動式ブロア6の上部には、バッテリで動作する制御装置44が搭載されている。制御装置44は、所謂PLC(Programmable Logic Controller)であり、エンジン駆動式ブロア6の動作状態、枝葉表土回収機2の駆動装置16の動作状態及びアクセルレバーの開度等の制御情報の入出力を行うことができるように、制御用配線45により枝葉表土回収機2と電気的に接続されている。
次に、上記のように構成された枝葉表土回収システム1による回収対象物の回収作業(枝葉表土回収方法)について説明する。
まず、作業者は、起立姿勢で、枝葉表土回収機2のカバー12を前方の作業面(地表面)に向けた状態で各ハンドル17を把持し、駆動装置16を動作させ、アクセルレバーを操作して回転軸部14及び各回転刃15を回転させる。次に、制御装置44は、エンジン駆動式ブロア6を駆動させ、排気ダクト5により連通接続された集塵機本体4内を負圧とし、吸引ホース3を介して集塵機本体4と連通接続された枝葉表土回収機2のカバー室21内に吸引力を作用させる(吸引開始工程)。そして、作業者は、カバー室21の開放部21aを作業面に対し略平行に添わせながら移動することにより、回収対象物の吸引回収作業が行われる(吸引回収工程)。そして、作業者による停止指示(停止操作)により、制御装置44がエンジン駆動式ブロア6を停止させ、駆動装置16が停止される(吸引停止工程)。
吸引回収工程では、例えば回収対象物として枝条類Sがカバー室21に導入されると、各粉砕刃部25は、根元部24に対し回動自在に取り付けられているため、回転軸部14の高速回転による遠心力により放射方向に向き、カバー室21に導入された枝条類Sに対し叩き付けられる。そして、枝条類Sは、各粉砕刃部25のハンマー爪部27が枝条類Sに衝突することにより細かく裁断・粉砕され、カバー室21内に作用させた吸引力により吸気接続部13及び吸引ホース3を通過して、集塵機本体4に導入される。粉砕され集塵機本体4に導入された枝条類Sの大部分は、落下して回収袋34に収容され、落下しなかった枝条類S(粉塵等)は、集塵機本体4内に作用させた吸引力により上方に移動し、集塵フィルタ37及びHEPAフィルタ42により捕集される。なお、枝条類S以外の回収対象物(下草、落葉、表土等)についても同様に回収が行われる。
上記したように本実施形態に係る枝葉表土回収機2では、カバー室21の円筒面部21bと各粉砕刃部25の先端との間の隙間は僅かであるため、カバー室21内に臨む枝条類S等の回収対象物は、大部分が粉砕刃部25で裁断・粉砕されながら吸引される。例えば、当該隙間よりも太い枝条類Sや大きな葉等は、多くの場合、吸気接続部13に至る前に各粉砕刃部25で裁断・粉砕される。これにより、回収対象物が吸引ホース3内を閉塞するような大きさのままで吸引されることを抑制し、回収対象物が吸引ホース3内に詰まる(引っ掛かる)ことを防止することができる。なお、カバー室21の後面部21cと各粉砕刃部25の先端との間隔は、円筒面部21bと各粉砕刃部25の先端との間隔よりも大きいため、枝条類S等を適切にカバー室21内に取り入れることができる。
ところで、通常、枝条類Sは、高速回転する各粉砕刃部25によって粉砕されて吸引回収されるが、例えば、作業面の表土を削り取ると回転軸部14の回転に負荷がかかり、回転軸部14の回転数が一時的に低下(回転速度の減速)し、枝条類Sが粉砕されない場合があった。この場合、カバー室21と吸気接続部13との接続開口部22又は吸気接続部13内に、枝条類Sが詰まり(引っ掛かかり)、この詰まった枝条類Sによって続いて吸引される他の回収対象物(枝条類、葉、土等)が塞き止められ、吸気接続部13の入口部分が閉塞される虞があった。すると、作業者は、枝葉表土回収システム1の動作を全て停止させ、詰まった枝条類Sを取り除かなければならなかった。このように回収作業を一旦中止せざるを得ないため、作業効率が低下していた。
そこで、本実施形態に係る枝葉表土回収機2では、上記したように夫々遅れ方向に位相差を有する3つの回転刃15a,15b,15cを備えることにより、吸気接続部13の詰まりや閉塞を防止することができるようになっている。以下、この吸気接続部13の閉塞等防止作用について説明する。
図5及び図6に示すように、各回転刃15a,15b,15cは反時計回りに回転しており、例えば、枝条類Sを回収する場合、まず、枝条類Sは、その左端部が第1の回転刃15aの粉砕刃部25aAに引っ掛けられる。次に、枝条類Sの略中央部分が、第2の回転刃15bの粉砕刃部25bAに引っ掛けられ、続いて、枝条類Sの右端部が、第3の回転刃15cの粉砕刃部25cAに引っ掛けられる。すなわち、各回転刃15a,15b,15cは遅れ方向に位相差を有しているため、左から右に向かって順番(左、中央、右の順)に各粉砕刃部25aA〜25cAが枝条類Sに接触することとなる。これにより、枝条類Sは、正面から見て左上りの姿勢で、且つ側面から見て後上りの姿勢で、全体として上方に跳ね上げられる。つまり、枝条類Sは、吸気接続部13の突出方向と同様の方向に向いた状態で、吸気接続部13へと導かれる。
また、例えば、最初に第2の回転刃15bの粉砕刃部25bAが枝条類Sに接触する場合でも、中央の粉砕刃部25bA、右側の粉砕刃部25cAの順番で枝条類Sに接触するため、上記の場合と同様に、枝条類Sは、吸気接続部13の突出方向と同様の方向に向いた状態で、吸気接続部13へと導かれる。
さらに、例えば、最初に第3の回転刃15cの粉砕刃部cAが、枝条類Sに接触した場合、枝条類Sは、正面視で右上りの姿勢となる。しかしながら、次に枝条類Sに接触するのは第1の回転刃15aの粉砕刃部aBであり、第3の回転刃15cと第1の回転刃15aとの間隔は、隣接する回転刃15(例えば第1の回転刃15aと第2の回転刃15b)の間隔よりも大きいため、正面視で右上りの姿勢となる傾向は弱くなる。また、枝条類Sは、右端の第3の回転刃15cの粉砕刃部25cAに引っ掛けられた状態で、左側に大きく離間した第1の回転刃15aの粉砕刃部25aBに引っ掛けられると、右端を支点として左側が大きく跳ね上げられるため、正面視で左上りの姿勢となる傾向もある。このため、上記の場合と同様に、枝条類Sは、吸気接続部13の突出方向と同様の方向に向いた状態で、吸気接続部13へと導かれる。
以上のように、回収された枝条類Sは、吸気接続部13の突出方向と略同様の方向に向いた姿勢となるため、接続開口部22や吸気接続部13内に対する枝条類Sの詰まりが防止され、吸気接続部13の閉塞を防止することができる。
次に、上記した制御装置44によるエンジン駆動式ブロア6を駆動タイミングについて説明する。
制御装置44は、吸引開始工程において、エンジン駆動式ブロア6の起動(吸引開始)を、駆動装置16の起動(回転開始)よりも一定時間遅延させている。また、制御装置44は、吸引停止工程において、エンジン駆動式ブロア6の停止(吸引停止)を、駆動装置16の停止(回転停止)よりも一定時間先行させている。この一定時間は、本実施形態では、1秒以上3秒以下の範囲で任意に設定可能であるが、これに限らず任意の時間を設定することができるようにしてもよい。また、エンジン駆動式ブロア6を停止させる場合は、作業者からの駆動装置16の停止指示(停止操作)があった後、制御装置44が、エンジン駆動式ブロア6を停止させ、一定時間経過した時に駆動装置16を停止させる。
これにより、回転軸部14(各回転刃15)の回転に遅れて吸引が開始されるため、各粉砕刃部25による回収対象物の裁断・粉砕が行われていないにもかかわらず、回収対象物の吸引が行われ、回収対象物が吸気接続部13内やその下流側の吸引ホース3内に詰まってしまうことを防止することができる。また、回転軸部14の回転停止及びエンジン駆動式ブロア6の吸引停止の際も同様である。また、制御装置44が自動的にエンジン駆動式ブロア6や駆動装置16を制御するため、作業者による手動操作を省略することができる。
なお、時間に基づく制御に代えて、制御装置44は、枝葉表土回収機2の回転軸部14の回転数やアクセルレバーの開度等に基づいてエンジン駆動式ブロア6の起動及び停止を制御してもよい。他にも、エンジン駆動式ブロア6の起動及び停止の制御に代えて、ブロア接続管43を開閉する吸引ダンパ(図示せず)を更に設け、制御装置44は、エンジン駆動式ブロア6を起動させた状態で吸引ダンパを開閉制御してもよい。
以上の本実施形態に係る枝葉表土回収方法(回収作業)に用いる枝葉表土回収機2及び枝葉表土回収システム1によれば、カバー室21の円筒面部21bと各粉砕刃部25の先端との間の隙間は僅かであるため、枝条類S等の回収対象物は粉砕刃部25により粉砕されて吸引される。これにより、例えば、枝条類Sが裁断・粉砕されずにカバー室21内で引っ掛かったり、土や葉がカバー室21の内壁面(円筒面部21bや後面部21c)に付着・堆積したりせず、吸気接続部13や吸引ホース3の閉塞を防止することができる。また、カバー12に対し吸気接続部13を直接設けたことで、カバー室21内に枝条類Sが引っ掛かったり、土や葉が付着・堆積したりする空間が省略されるため、回収対象物を効率良く吸引回収することができる。
また、例えば、比較的長い枝条類Sが吸気接続部13に至る間に粉砕刃部25によって裁断・粉砕されなかった場合であっても、各回転刃15の位相差が吸気接続部13の傾き方向に沿うように枝条類Sを送り出すことができる。これにより、枝条類Sが吸気接続部13や吸引ホース3内に詰まることを防止することができ、この詰まりに起因する閉塞も防止することができる。
本実施形態に係る枝葉表土回収機2によれば、作業者が使用時(作業時)に把持する支持桿11に駆動装置16を備えているため、作業者が自由に移動しながら回収対象物の回収作業を行うことができる。このため、山間部の森林等の大規模な重機の搬入ができない場所であっても回収作業を行うことができる。また、枝葉表土回収機2には吸引装置(エンジン駆動式ブロア6)を搭載していないため、作業者が手持ちする枝葉表土回収機2を小型・軽量に構成することができ、機動性及び作業性を向上させることができる。
また、各粉砕刃部25は、所謂ハンマーナイフ式であり、各粉砕刃部25の最外回転軌跡がカバー室21の開放部21aより下方を通過するように設けられているため、作業面の表土を強力に掻き取りながら、枝条類Sや落葉等の回収対象物を粉砕し、吸引回収することができる。
本実施形態に係る枝葉表土回収システム1によれば、集塵機本体4とエンジン駆動式ブロア6とが別体で構成されている。このため、集塵機本体4とエンジン駆動式ブロア6とを一体構成した場合と比べて、設置高さを低く抑えることができる。また、集塵機本体4及びエンジン駆動式ブロア6を移動手段としての車両7に搭載することで自由に運搬することができる。これにより、機動性に優れたコンパクトなシステムを実現することができる。
さらに、森林の狭い林道に搬入して回収作業することが多いことから、工事用発電機等可搬性を有し汎用性のあるエンジン駆動式ブロア6を用いることで枝葉表土回収システム1を低コストで構成することができると共に、機動性及び取回し容易性を向上させることができる。このような枝葉表土回収システム1は、山間部の森林等の枝葉表土を回収する除染作業には極めて好適となる。また、集塵フィルタ37及びHEPAフィルタ42を備えた集塵機本体4により汚染物質の再飛散が防止されるため、極めて効率的な除染作業を実施することができる。
なお、本実施形態に係る枝葉表土回収機2では、3つの回転刃15を備えていたが、これに限定されるものではなく、回転刃15は1つ以上設けられていればよい。しかしながら、上記した吸気接続部13の閉塞等防止作用を考慮すると、3つ以上の回転刃15を備えていることが好ましい。なお、例えば4つの回転刃15を備える場合には、位相差は夫々45°となる。
なお、各粉砕刃部25の最外回転軌跡と、カバー室21の後面部21cとの間隔を、当該最外回転軌跡と円筒面部21bとの間隙と略同一となるように形成してもよい。すなわち、カバー12の湾曲部12aの後側下端を内側(カバー室21側)に窄めるように形成してもよい。
なお、本実施形態に係る枝葉表土回収システム1では、枝葉表土回収機2と制御装置44とを制御用配線45により有線接続したが、これに代えて無線技術(送受信機等)を用いて接続してもよい。また、エンジン駆動式ブロア6とは別体として制御装置44を設けてもよい。
本発明の技術は、森林や里山の保全や管理作業のための、下草や腐葉土の回収作業又は有害物質に汚染された森林の表土や枝葉等の回収作業に用いる枝葉表土回収機2や枝葉表土回収システム1に採用することが見込まれる。
1 枝葉表土回収システム
2 枝葉表土回収機
3 吸引ホース
4 集塵機本体
5 排気ダクト
6 エンジン駆動式ブロア(吸引装置)
7 車両
11 支持桿
12 カバー
13 吸気接続部
14 回転軸部
15,15a,15b,15c 回転刃
16 駆動装置
16a スピンドル(動力伝達機構)
20 回転ジョイント部(動力伝達機構)
21 カバー室
21a 開放部
21b 円筒面部
24 根元部
25,25aA〜25cA,25aB〜25cB 粉砕刃部
26 ハンマー基部
27 ハンマー爪部
37 集塵フィルタ
42 HEPAフィルタ
44 制御装置

Claims (8)

  1. 回収対象物を粉砕しながら吸引回収する枝葉表土回収機であって、
    下方が開放される開放部と上部が半円筒状に形成される円筒面部とを含むカバー室が内側に形成されるカバーと、
    前記カバーの上部に形成される吸気接続部と、
    前記カバー室の軸方向に延出し、前記カバー室内に回転自在に軸支される回転軸部と、
    前記回転軸部の周面から径方向に延出する根元部の先端部に粉砕刃部が設けられる回転刃と、を備え、
    前記回転刃は、前記粉砕刃部の最外回転軌跡と前記円筒面部とが接触しない程度の僅かな隙間を有して設けられていると共に、該粉砕刃部の最外回転軌跡が前記開放部より下方を通過するように設けられていることを特徴とする枝葉表土回収機。
  2. 先端部が前記カバーの軸方向一端に接続されて前記回転軸部を軸支し、使用時に基端側が支持される支持桿を備え、
    前記吸気接続部は、前記支持桿に沿う方向に傾いて形成され、
    前記粉砕刃部は、前記回転軸部の軸心を中心として互いに反対方向に延出する前記根元部の両先端部に一対設けられ、
    前記回転刃は、前記回転軸部の軸方向に沿って所定の間隔で複数設けられると共に、前記回転軸部の回転方向に夫々所定の位相差を有して設けられ、
    前記各回転刃の位相差は、前記回転軸部の軸方向において前記支持桿から離間するに従って回転方向で遅れる方向に同一角度でずれると共に、前記回転軸部の回転方向において各粉砕刃部が等間隔に位置するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の枝葉表土回収機。
  3. 前記支持桿の基端部に配設され、前記支持桿内の動力伝達機構を介して前記支持桿の先端部に軸支された回転軸部を回転駆動させる駆動装置を備えていることを特徴とする請求項2に記載の枝葉表土回収機。
  4. 前記粉砕刃部は、前記根元部の軸方向両側面に沿って夫々回動自在に取り付けられる一対のハンマー基部と、前記各ハンマー基部の先端部で軸方向に互いに離間するように折曲して形成される一対のハンマー爪部と、を含んで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の枝葉表土回収機。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の枝葉表土回収機を備えた枝葉表土回収システムであって、
    前記吸気接続部に一端が接続される可撓性を有する吸引ホースと、
    前記吸引ホースの他端が接続され、吸引された回収対象物が収容される集塵機本体と、
    前記集塵機本体に一端が接続される排気ダクトと、
    前記排気ダクトの他端が接続され、前記カバー室内に吸引力を作用させる吸引装置と、
    前記集塵機本体及び前記吸引装置を積載する車両と、を備えたことを特徴とする枝葉表土回収システム。
  6. 前記集塵機本体には、集塵フィルタと、前記集塵フィルタの吸引方向下流側に設けられるHEPAフィルタと、が設けられ、
    前記集塵フィルタには、陽イオン吸着剤が担持されていることを特徴とする請求項5に記載の枝葉表土回収システム。
  7. 前記回転軸部の回転開始に遅れて前記吸引装置を起動し、前記回転軸部の回転停止に先行して前記吸引装置を停止するように制御する制御装置を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の枝葉表土回収システム。
  8. 請求項7に記載の枝葉表土回収システムを用いた枝葉表土回収方法であって、
    前記回転軸部の回転開始に遅れて前記吸引装置を起動する吸引開始工程と、
    回転する前記回転刃により前記カバーの前記開放部に臨む回収対象物を粉砕しながら、前記カバー室内に作用させた吸引力により粉砕した回収対象物を前記吸気接続部及び前記吸引ホースを介して前記集塵機本体内に回収する吸引回収工程と、
    前記回転軸部の回転停止に先立ち前記吸引装置を停止する吸引停止工程と、を備えたことを特徴とする枝葉表土回収方法。
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