JP2014137712A - 自動販売機の冷却装置 - Google Patents

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【課題】圧縮機消費電力を低下させ、さらに商品温度の変動幅を小さくすることができる自動販売機の冷却装置を提供することを目的とする。
【解決手段】上記の課題を解決するために、本発明における自動販売機の冷却装置は、個別に断熱された複数の冷却庫と、各冷却庫に設けられた温度センサと、各冷却庫に設けられた蒸発器と、膨張器と、凝縮器と、1つの圧縮機とを有する冷凍サイクル機構と、前記圧縮機のモータを駆動させるインバータ回路と、前記圧縮機の回転数を可変制御するように前記インバータ回路に指示する圧縮機制御部とを備え、前記圧縮機制御部は、前記温度センサが測定した複数の冷却庫の庫内温度と予め設定された目標温度との温度偏差の平均値又は合算値を入力値として、その入力値に応じた周波数をインバータ回路に出力することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は自動販売機の冷却装置に関するものである。
一般的に、飲料等を提供する自動販売機では商品収納庫に複数の冷却庫が設けられ、冷却庫内の温度を低温に保つために、冷媒の圧縮、凝縮、膨張、蒸発を繰り返す冷凍サイクル方式が採用されている。
また、冷却庫内に温度センサを備えて、冷却庫内温度が目標値よりも一定数大きい値(圧縮機オン温度)になると、圧縮機をオンさせることで冷却庫を冷却し、冷却庫内温度が目標値よりも一定数小さい値(圧縮機オフ温度)になると、圧縮機をオフさせることで冷却庫内の冷え過ぎ防止を図っている。以下、この制御方法をオン−オフ制御という。例えば、特許文献1にオン−オフ制御を行っている自動販売機が開示されている。
また、特許文献2には、圧縮機を効率的に運転するために、圧縮機の電動機を駆動するインバータ回路と庫内温度センサを設け、オン−オフ制御により庫内温度を一定範囲内にするように制御することに加えて庫内温度を検出して庫内が過冷却になっている場合は圧縮機の回転数を下げて冷却能力を小さくし、商品補充時に内扉が開放されて庫内温度が高くなった場合には冷却能力を上げるよう圧縮機の回転数を変化させ、庫内温度に対応して圧縮機が高効率下でオン−オフ運転できるようにした自動販売機が開示されている。
特開平5−258164号公報 特開2001−34829号公報
このようなオン−オフ制御を行う従来の自動販売機では、一定回転数の圧縮機のオン、オフを繰り返すため、消費電力の効率が悪い。さらに、冷却庫内温度が圧縮機オン温度と圧縮機オフ温度を行き来するため、商品温度の変動幅が大きくなってしまう。図7にオン−オフ制御における時間と庫内温度との関係及び時間と圧縮機消費電力との関係を示す。
本発明は上記課題を解決するもので、圧縮機消費電力を低下させ、さらに商品温度の変動幅を小さくすることができる自動販売機の冷却装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明における自動販売機の冷却装置は、個別に断熱された複数の冷却庫と、各冷却庫に設けられた温度センサと、各冷却庫に設けられた蒸発器と、膨張器と、凝縮器と、1つの圧縮機とを有する冷凍サイクル機構と、前記圧縮機のモータを駆動させるインバータ回路と、前記圧縮機の回転数を可変制御するように前記インバータ回路に指示する圧縮機制御部とを備え、前記圧縮機制御部は、前記温度センサが測定した複数の冷却庫の庫内温度と予め設定された目標温度との温度偏差の平均値又は合算値を入力値として、その入力値に応じた周波数をインバータ回路に出力することを特徴とする。
また、前記圧縮機制御部の出力周波数は、前記入力値から算出される比例動作と過去の入力値を累積した値から算出される積分動作との和を出力するPI制御によって算出されることを特徴とする。
また、各冷却庫に対して冷媒の流入を切り替える開閉弁と、各温度センサの情報に基づいて、各開閉弁を制御する開閉弁制御部とを備え、前記開閉弁制御部は、前記複数の冷却庫の庫内温度の差または前記複数の冷却庫の庫内温度の平均との差が一定温度以上になったことを検知すると、温度のより低い冷却庫に対応する前記開閉弁を閉じることを特徴とする。
また、前記開閉弁制御部は、前記冷却庫内温度が前記目標温度から一定温度を下回ったことを検知すると、その冷却庫に対応する前記開閉弁を閉じ、前記開閉弁がすべて閉じられると前記圧縮機をオフとすることを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機の回転数を圧縮機制御部により可変とすることによって、オン−オフ制御と比較して、よりスムーズに目標温度に近づけることができて、圧縮機消費電力の効率を高め、低消費電力化を実現することができる。さらに、冷却庫内の温度は目標温度付近に保たれるため、安定した温度の商品を提供することができる。さらに、圧縮機制御部への入力値を各冷却庫内温度と目標温度との温度偏差の平均値又は合算値とすることで、冷却庫全体としての温度変化に追随する圧縮機の運転制御が行え、各冷却庫の庫内温度がばらついていても圧縮機制御部への入力値を大きく変化させることがないので、冷凍サイクル全体の効率を高めることができ消費電力を低減することができる。
また、圧縮機制御部をPI制御とすることで、冷却庫内温度のみならず、過去の冷却庫内の温度履歴を考慮して周波数を算出することができる。例えば、夏場の冷えにくい時は、冬場の冷えやすい時と比較して、同じ冷却庫内温度であってもより高い周波数を算出し、圧縮機を高回転数で駆動させて、冷却庫内を良好に目標温度に移行させることができる。
また、各冷却庫への冷媒の流入を切り替える開閉弁を設け、開閉弁制御部によってその開閉弁を制御することで、冷却する冷却庫を選択することができる。また、開閉弁制御部は、複数の冷却庫の庫内温度に対し、庫内温度の差または複数の冷却庫の庫内温度の平均との差が一定温度以上になったことを検知すると、より温度が低い冷却庫に対応する開閉弁を閉じることで、高温状態からの冷却過程で各冷却庫を均等に冷却するとともに、冷却能力を負荷の大きい冷却庫に集中させることができる。
さらに、圧縮機制御部への入力値は、各冷却庫における温度偏差の平均値又は合算値であるため、開閉弁を開閉することにより温度制御する冷却庫を切り替えたとしても、その入力値は連続した値となる。
仮に、温度制御する冷却庫を切り替えることによって、圧縮機制御部への入力値も切り替わることとなれば、圧縮機制御部への入力値は不連続となり、冷却庫切り替え前の(過去の)入力値のデータが、切り替え後の冷却庫に反映されるため、PI制御における積分動作が意図しない出力周波数を算出することとなる。
そのため、温度制御する冷却庫が切り替えられるときに、積分動作の過去データとして累積していた入力値のデータをキャンセルすることが考えられるが、この場合であっても、圧縮機の回転数は温度制御する冷却庫が切り替えられた際に一旦低下してしまう。このため、目標温度に達するまでの時間が延びてしまい温度制御の効率が向上しない状況となってしまう。
一方、圧縮機制御部への入力値を各冷却庫の温度偏差の平均値又は合算値とすることで、すべての冷却庫内温度を考慮することができ、冷却庫を切り替えても圧縮機制御部への入力値は連続した値となり、かつ積分動作は過去のデータを活かすことができるため、圧縮機制御部は安定した出力周波数を算出することができ、冷却庫内を良好に目標温度に移行させることができる。特に、冷却庫の大きさが異なる場合は小さい冷却庫は冷えやすいので温度の変動が大きいが、この場合でも圧縮機の回転数の変動を抑えて、冷却庫内を良好に目標温度に移行させることができる。
また、開閉弁がすべて閉じられた場合、圧縮機をオフとすることで消費電力を抑えることができる。
本発明の実施の形態に係る自動販売機の冷却装置の冷媒回路を示す図である。 同自動販売機の商品収納庫の温度の制御方法を示すブロック図である。 同自動販売機の圧縮機制御部における出力周波数を算出するための制御方法を示すブロック図である。 同自動販売機のPI制御における庫内空間の大きい冷却庫(実線)と庫内空間の小さい冷却庫(破線)の庫内温度と時間との関係(a)、その冷却庫に対応する開閉弁の状態と時間との関係(b)、及び圧縮機の回転数と時間との関係(c)(実線)を示す図である。なお、図4(c)の破線は、参考のために温度制御する冷却庫を切り替える際に積分動作の過去データをキャンセルした場合の圧縮機回転数と時間の関係を示している。 同自動販売機の冷却庫内温度と時間、及び圧縮機消費電力と時間との関係を示す図である。 同自動販売機の冷却加温装置の冷媒回路を示す図である。 オン―オフ制御に係る自動販売機の冷却庫内温度と時間、及び圧縮機消費電力と時間との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る自動販売機の冷却装置を、図面に基づき説明する。なお、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。
図1に示すように、本発明の実施に係る自動販売機は、庫内が互いに断熱的に区画された複数(この実施の形態では3つ)の商品収納庫3(商品収納庫3A、3B、3C)に分けられ、これらの商品収納庫3として、冷却状態と加温状態に切替可能な商品収納庫3A、3Bと冷却専用の商品収納庫3Cとが設けられている。通常、冷却専用の商品収納庫3Cは他の商品収納庫3A、3Bよりも庫内空間が大きく形成されている。
そして、冷却状態と加温状態に切替可能な商品収納庫3A、3Bはそれぞれの庫内に、加温のためのヒーター5A、5Bが設けられている。例えば、夏場は3つの商品収納庫3を、すべて冷却庫(冷却対象となる商品収納庫)とし、冬場は商品収納庫3A、3Bを加温状態とすることで、冷却庫を商品収納庫3Cのみにする等して、季節に応じて冷却庫の数を調整できるようにしている。
また、本実施の形態では、冷却庫内の低温を保つために冷凍サイクル方式を採用している。すなわち、圧縮機9により圧縮された溶媒は、凝縮器10によって凝縮されて、開閉弁14を通過して各冷却庫に至る。そして、各冷却庫に入った冷媒は膨張機構であるキャピラリチューブ8A、8B、8Cにより膨張されて、蒸発器4A、4B、4Cによって蒸発され、周囲から蒸発熱を奪って冷却庫内を冷却する。蒸発された冷媒は再び圧縮機9に戻される。また、凝縮器用に庫外ファン11及び蒸発器用に庫内ファン7A,7B、7Cがそれぞれ設けられている。
また、各商品収納庫3A、3B、3Cには温度センサ6A、6B、6Cが設けられ、図2に示すように、この温度センサ6A、6B、6Cの測定値の情報に基づいて、温度制御部20で商品収納庫3の温度を制御する。温度制御部20は、圧縮機9の回転数を制御する圧縮機制御部21や、圧縮機制御部21の入力値を計算する偏差計算部22、開閉弁14を制御する開閉弁制御部23、さらに、図示はしないがヒーター5を制御するヒーター制御部とを備えている。
偏差計算部22は、各温度センサ6A、6B、6Cの測定値である冷却庫内温度と予め設定された目標温度との温度偏差の合算値又は平均値(合算値/冷却庫数)を計算する。そして、その計算結果を圧縮機制御部21の入力値とし、圧縮機制御部21はその入力値に応じた周波数を圧縮機9のインバータ回路9aに出力し、圧縮機9はその周波数に応じた回転数で駆動される。
本実施例におけるインバータ回路9aの周波数と圧縮機9の回転数の関係を[数1]に示す。ここで、Nは圧縮機9の回転数[rpm]、fはインバータ回路9aの周波数[Hz]、pは極数を示している。
Figure 2014137712
さらに、本実施の形態では、前記圧縮機制御部21の出力周波数は、入力値から算出される比例動作と過去の入力値を累積した値から算出される積分動作との和を出力するPI制御によって算出されることとしている。
図3及び下記[数2](1)に示すように、圧縮機制御部21の出力周波数y(k)は比例動作y(k)と積分動作y(k)との和で算出される。[数2](2)は比例動作y(k)と入力値e(k)との関係を示し、[数2](3)は積分動作y(k)と入力値e(k)との関係を示している。入力値e(k)は、冷却庫が3室の場合、各冷却庫内温度と目標温度との温度偏差e(k)、e(k)、e(k)の平均値([数2](4))又は合算値([数2](5))である。比例項K、積分項K、制御周期Tについては任意に設定することができる。
Figure 2014137712
また、開閉弁14を制御する開閉弁制御部23は各温度センサ6A、6B、6Cの情報に基づいて各開閉弁14A、14B、14C及び圧縮機9のオンオフ切替回路9bを制御する。
図4に示すように、庫内空間の大きい冷却庫(例えば商品収納庫3C)と、庫内空間の小さい冷却庫(例えば商品収納庫3B)の温度制御を行う場合、庫内空間の小さい商品収納庫3Bの庫内温度は、商品収納庫3Cに比べて大きく変動する。このため、冷却動作を行っている商品収納庫3Bと商品収納庫3Cの庫内温度の差を測定し、その温度差(ΔTON)が一定温度以上になると、庫内温度の低い商品収納庫3Bの開閉弁14Bを閉じる。すると商品収納庫3Bの冷却動作は行われないため庫内温度は上昇するが、商品収納庫3Bの庫内温度が商品収納庫3Cよりも高くなりその温度差(ΔTON)が一定温度以上になると開閉弁14Bを開ける。これにより商品収納庫3Bは冷却動作が行われる。
以後この制御が繰り返され、目標温度T1よりも低い冷却オフ温度(TOFF)になると、その商品収納庫3の開閉弁14を閉じて冷却動作を停止する。その後、庫内温度が目標温度T1よりも高い冷却オン温度(TON)になると、その商品収納庫3の開閉弁14を開けて冷却動作を開始する。
冷却庫が3室の場合は、庫内温度の最も低い温度と最も高い温度の差を測定して冷却オフ温度(TOFF)以上となった場合は、最も低い温度の商品収納庫3の開閉弁14を閉じ、その後その商品収納庫3の庫内温度が上昇し、その他の最も低い庫内温度との差が以上となった場合に開閉弁14を開くようにしてもよい。
なお、冷却庫の庫内温度の最も低い温度と最も高い温度の差を測定して冷却オフ温度(TOFF)以上となった場合に最も低い温度の商品収納庫3の開閉弁14を閉じることに代えて、庫内温度を測定し、全ての冷却庫の庫内温度の平均との差が冷却オフ温度(TOFF)以上となった場合は、その商品収納庫3の開閉弁14を閉じ、その後その商品収納庫3の庫内温度が上昇し、全ての冷却庫の庫内温度の平均との差が冷却オフ温度(TOFF)以上となった場合に開閉弁14を開くようにしてもよい。
また、商品収納庫3の開閉弁14を閉じたあと、冷却オン温度(TON)を測定するのに代えて、開閉弁14を閉じてから所定の時間が経過したときにその商品収納庫3の開閉弁14を開けるようにしてもよい。
また、冷却動作を行っている商品収納庫3の庫内温度が目標温度T1から一定温度を下回ったことを検知すると、その冷却庫に対応する開閉弁14を閉じるが、開閉弁14がすべて閉じられると圧縮機9をオフとしてもよい。
本実施の形態の構成により、圧縮機9の回転数を圧縮機制御部21により可変とすることによって、図5に示すように、オン−オフ制御と比較して、よりスムーズに目標温度に近づけることができて、圧縮機消費電力の効率を高め、低消費電力化を実現することができる。さらに、冷却庫内の温度は目標温度付近に保たれるため、安定した温度の商品を提供することができる。さらに、圧縮機制御部21への入力値を各冷却庫内温度と目標温度との温度偏差の平均値又は合算値とすることで、冷却動作を行っている冷却庫をひとつの冷却庫として捉え、その温度変化に追随する圧縮機の運転制御が行えるので、各冷却庫の冷え方にムラがあっても圧縮機への制御量を大きく変化させることがないので、冷凍サイクル全体の効率を高めることができる。
また、圧縮機制御部21は入力に対して比例した出力を行う比例制御であってもよいが、庫内温度が目標温度に近づくと制御量が小さくなりすぎ、細かく制御ができない状態で安定してしまい、目標温度まで冷却しきれない場合があるため、本実施の形態ではPI制御を取り入れている。PI制御では比例制御による目標値に対する誤差を時間的に累積し、誤差の累積値に応じて制御量を増やしてその誤差を無くす積分動作を行うため、冷却庫内を良好に目標温度に移行させることができる。
なお、圧縮機制御部21の出力周波数は、比例動作と積分動作との和に、さらに微分動作を加算するPID制御によって算出される周波数であってもよい。ただし、微分動作を加えた場合、制御の追従性が良くなるが圧縮機への制御量の変化分も大きくなる。よって、冷却庫の庫内温度の急峻な温度変化があった場合にも圧縮機の制御量が小さく安定した運転を実現できるPI制御であることが好ましい。
また、各冷却庫への冷媒の流入を切り替える開閉弁14を設け、開閉弁制御部23によってその開閉弁14を制御することで、冷却する冷却庫を選択することができる。さらに、開閉弁14がすべて閉じられた場合、圧縮機9をオフとすることで消費電力を抑えることができる。
本実施の形態で用いた圧縮機の駆動回転数は、1500rpmから4500rpmまでである。そのため、たとえ圧縮機の回転数を可変としたとしても、最低回転数である1500rpmで回転させ続けると、冷却庫内が冷え過ぎてしまうことがある。このような場合でも開閉弁制御部により、開閉弁14及び圧縮機9のオンオフ切替回路9bを制御することによって、冷却庫内の冷え過ぎを防止することができる。
さらに、圧縮機制御部21への入力値は、各冷却庫における温度偏差の平均値又は合算値であるため、開閉弁14を開閉することにより温度制御する冷却庫を切り替えたとしても、その入力値は連続した値となる。
仮に、冷却動作を行っている商品収納庫3のみを対象として制御を行う場合、温度制御する冷却庫を切り替えることによって、圧縮機制御部21への入力値も切り替わることとなれば、圧縮機制御部21への入力値は不連続となり、冷却庫切り替え前の(過去の)入力値のデータが、切り替え後の冷却庫に反映されるため、PI制御における積分動作が意図しない出力周波数を算出することとなる。
そのため、図4に示すように、2つの冷却庫の内、一方の冷却庫の開閉弁が閉じられ温度制御する冷却庫が切り替えられるときに、積分動作の過去データとして累積していた入力値のデータをキャンセルすることが考えられるが、この場合であっても、図4(c)の破線のように、圧縮機の回転数は温度制御する冷却庫が切り替えられた際に一旦低下してしまう。このため、目標温度T1に達するまでt時間遅れてしまい、温度制御の効率が向上しない状況となってしまう。
一方、圧縮機制御部21への入力値を各冷却庫の温度偏差の平均値又は合算値とすることで、すべての冷却庫内温度を考慮することができ、図4(c)の実線のように、冷却庫を切り替えても圧縮機制御部21への入力値は連続した値となり、かつ積分動作は過去のデータを活かすことができるため、圧縮機制御部21は安定した出力周波数を算出することができ、冷却庫内を良好に目標温度に移行させることができる。
また、開閉弁14が同時に開かれている状態となるのは2個以下とし、同時に冷却する冷却庫を2室以下とすることもでき、3室以上の冷却庫を同時に冷却可能な圧縮機を用いる場合と比較して、低能力の圧縮機で足りるため、低コスト化することが可能である。
さらに、図6に示すように商品収納庫3Aの蒸発器4Aの代わりに、場合に応じて凝縮器または蒸発器として作用する熱交換器19Aを設けて、熱交換器19Aと圧縮機9とを三方弁18を介して接続する構成としてもよい。
この構成により、3室のうち1室を加温状態にしたい場合、開閉弁14Aを閉じて、商品収納庫3Aを加温状態とすることで低消費電力化することができる。すなわち、圧縮機9を出た冷媒は三方弁18を通って商品収納庫3Aに至る。そして、冷媒は熱交換器19A及び凝縮器10によって凝縮され、逆止弁17を通って商品収納庫3B、3Cに至り、庫内を冷却する。ここで、熱交換器19Aが凝縮器として作用したため、商品収納庫3Aを加温する。したがって、ヒーター5Aのみによる加温と比較して、低消費電力化することができる。
なお、3室とも冷却したい場合は、三方弁18のもう一方を開けばよい。この場合、熱交換器19Aは蒸発器として作用する。
なお、上記実施の形態では、冷却庫は2つないし3つの場合を示したが、4つ以上であってもよい。
3、3A、3B、3C 商品収納庫
4、4A、4B、4C 蒸発器
5、5A、5B ヒーター
6、6A、6B、6C 温度センサ
7、7A、7B、7C 庫内ファン
8、8A、8B、8C キャピラリチューブ
9 圧縮機
9a インバータ回路
9b オンオフ切替回路
10 凝縮器
11 庫外ファン
14、14A、14B、14C 開閉弁
17 逆止弁
18 三方弁
19A 熱交換器
20 温度制御部
21 圧縮機制御部
22 偏差計算部
23 開閉弁制御部
30 入力
31 比例項
32 積分項
33 積分器
34 出力

Claims (4)

  1. 個別に断熱された複数の冷却庫と、
    各冷却庫に設けられた温度センサと、
    各冷却庫に設けられた蒸発器と、膨張器と、凝縮器と、1つの圧縮機とを有する冷凍サイクル機構と、
    前記圧縮機のモータを駆動させるインバータ回路と、
    前記圧縮機の回転数を可変制御するように前記インバータ回路に指示する圧縮機制御部とを備え、
    前記圧縮機制御部は、前記温度センサが測定した複数の冷却庫の庫内温度と予め設定された目標温度との温度偏差の平均値又は合算値を入力値として、その入力値に応じた周波数をインバータ回路に出力する
    ことを特徴とする自動販売機の冷却装置。
  2. 前記圧縮機制御部の出力周波数は、前記入力値から算出される比例動作と過去の入力値を累積した値から算出される積分動作との和を出力するPI制御によって算出される
    ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機の冷却装置。
  3. 各冷却庫に対して冷媒の流入を切り替える開閉弁と、
    各温度センサの情報に基づいて、各開閉弁を制御する開閉弁制御部とを備え、
    前記開閉弁制御部は、前記複数の冷却庫の庫内温度の差または前記複数の冷却庫の庫内温度の平均との差が一定温度以上になったことを検知すると、温度のより低い冷却庫に対応する前記開閉弁を閉じる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の自動販売機の冷却装置。
  4. 前記開閉弁制御部は、前記冷却庫内温度が前記目標温度から一定温度を下回ったことを検知すると、その冷却庫に対応する前記開閉弁を閉じ、前記開閉弁がすべて閉じられると前記圧縮機をオフとする
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の自動販売機の冷却装置。
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