JP2014137337A - 高電圧発電機負荷試験装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】3000ボルト以上8000ボルト以下の高電圧発電機の負荷として接続され、端部に端子11を備えた単位抵抗12を直列に接続した抵抗群14を、更に複数並列に接続して構成された抵抗集合体16を備える高電圧発電機負荷試験装置10であって、並列に接続した抵抗群14にそれぞれ含まれる単位抵抗12の等電位となる端子11の全部又は一部を通電路17で連結した。
【選択図】図3
Description
並列に接続した前記抵抗群にそれぞれ含まれる前記単位抵抗の等電位となる前記端子の全部又は一部を通電路で連結している。
また、複数の前記抵抗回路は、直方体のコンテナ内の幅方向両側に、該コンテナの長手方向に沿って並べて収納され、該コンテナの幅方向中央部には、該コンテナの長手方向に沿って機内通路が設けられていることが好ましい。
また、抵抗集合体が、フィン付シーズヒータを、フィン付シーズヒータの長手方向を互いに平行にして水平及び上下方向に隙間を設けて配置することにより形成されている場合、フィンから放散された熱を、抵抗集合体内の隙間を介して抵抗集合体の外部に容易に排出することができる。
また、各電流計の測定値が定常状態からアンバランスになる場合、アンバランスが生じた抵抗回路を高電圧発電機から切り離すので、残りの抵抗回路を用いて高電圧発電機の負荷試験を続行することができる。そして、高電圧発電機から切り離された抵抗回路では、断線が生じた単位抵抗を含む抵抗集合体が特定できるので、断線が生じた単位抵抗を新しい単位抵抗と交換することにより抵抗回路を復旧することができる。これにより、高電圧発電機の負荷試験を設定された負荷容量で再開することができる。
また、コンテナの幅方向中央部に、コンテナの長手方向に沿って機内通路が設けられている場合、高電圧発電機負荷試験装置の電気的及び機械的なチェックを簡便かつ確実に行うことができる。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施の形態に係る高電圧発電機負荷試験装置10は、3000ボルト以上8000ボルト以下の高電圧発電機の一例であり、R相、S相及びT相の各出力を有する3相交流発電機(図示せず)の負荷として接続され、端部に端子11を備えた単位抵抗の一例であるフィン付シーズヒータ12を、接続線13を介して複数直列に接続した抵抗群14を複数並列に接続線15を介して接続して構成された抵抗集合体16を備えている。そして、抵抗集合体16では、並列に接続した抵抗群14の間で、隣り合う抵抗群14にそれぞれ含まれるフィン付シーズヒータ12の等電位となる端子11の全部が通電路17で連結されている。なお、図3では、接続線13を介して接続される各端子11は等電位となるので、通電路17は、隣り合う抵抗群14において、等電位となる端子11間を接続する接続線13の中央部同士を連結するように記載している。
なお、図1において、符号29は、抵抗集合体16から放熱された熱をコンテナ27内から外部に排出するための換気を行う機内用換気扇、符号30は、3相交流発電機の電源電圧を必要に応じて降圧する変圧器、符号31は、負荷試験の際に、3相交流発電機から高電圧発電機負荷試験装置10に供給される電流を測定する変流器である。
また、図2(A)、(B)において、符号32は、高電圧発電機負荷試験装置10に過電流が流入するのを防止する電力ヒューズ、符号33は、抵抗回路18と3相交流発電機を接続する電路の開閉を行う高圧真空コンタクタ、符号34は計器用の変圧器、符号35は、3相交流発電機と高電圧発電機負荷試験装置10を接続する負荷ケーブル、符号36は、負荷ケーブルを接続する試験電源接続端子、符号37はコンテナ27の長手方向の一側に設けられた機内通路28に進入するための扉である。
例えば、線間電圧が6600Vの3相交流発電機の負荷試験を行うに当たり、高電圧発電機負荷試験装置10の負荷容量を1000kWとし、この負荷容量を250kWの容量を有する抵抗回路を4個用いて構成した場合について説明する。なお、抵抗回路は、図4に示す抵抗回路18と同様、3個の抵抗集合体38(図5参照)をY結線することにより構成される。このとき、1相分の容量は250kW/3=83.333kWとなる。ここで、フィン付シーズヒータ12の容量を2.777kWとすると、1相分に必要なフィン付シーズヒータ12の本数は83.333/2.777から計算され、30本と求められる。
また、アンバランスが生じた抵抗回路は、3相交流発電機から切り離されるので、切り離された抵抗回路内の断線したフィン付シーズヒータ12を新しいフィン付シーズヒータ12と交換して抵抗回路を復旧することができ、3相交流発電機に対して設定された負荷容量での試験を再開することができる。なお、アンバランスが生じた抵抗回路が切り離されても、残りの3個の抵抗回路は3相交流発電機に接続されているので、残りの抵抗回路を用いて3相交流発電機の負荷試験(ただし、負荷容量が750kWの負荷試験)を続行することができる。
更に、本実施の形態とその他の実施の形態や変形例にそれぞれ含まれる構成要素を組合わせたものも、本発明に含まれる。
例えば、本実施の形態では、並列に接続した抵抗群の間で、隣り合う抵抗群にそれぞれ含まれるフィン付シーズヒータの等電位となる端子の全部を通電路で連結したが、等電位となる端子の一部を連結して、フィン付シーズヒータに断線が生じても、断線したフィン付シーズヒータを迂回して断線したフィン付シーズヒータを含む抵抗群に電流が流れるようにしてもよい。また、抵抗回路を抵抗集合体をY結線して構成したが、抵抗集合体をΔ結線して抵抗回路を構成することもできる。更に、強制風冷手段として、騒音を低減するために有圧換気扇を使用したが、フィン付シーズヒータからの放熱促進が重要となる場合は、有圧換気扇の代わりに軸流ファンを採用することが好ましい。
Claims (5)
- 3000ボルト以上8000ボルト以下の高電圧発電機の負荷として接続され、端部に端子を備えた単位抵抗を直列に接続した抵抗群を、更に複数並列に接続して構成された抵抗集合体を備える高電圧発電機負荷試験装置であって、
並列に接続した前記抵抗群にそれぞれ含まれる前記単位抵抗の等電位となる前記端子の全部又は一部を通電路で連結したことを特徴とする高電圧発電機負荷試験装置。 - 請求項1記載の高電圧発電機負荷試験装置において、前記単位抵抗はフィン付シーズヒータであって、前記抵抗集合体は、前記フィン付シーズヒータを、該フィン付シーズヒータの長手方向を互いに平行にして水平及び上下方向に隙間を設けて配置することにより形成されていることを特徴とする高電圧発電機負荷試験装置。
- 請求項1又は2記載の高電圧発電機負荷試験装置において、前記抵抗集合体をY結線又はΔ結線して構成された抵抗回路を複数有し、前記高電圧発電機のR相、S相及びT相の各出力に前記抵抗回路は並列に接続され、しかも、前記抵抗回路の各相には電流計が設けられ、該各電流計の測定値が定常状態からアンバランスになる場合、アンバランスが生じた前記抵抗回路を前記高電圧発電機から切り離すことを特徴とする高電圧発電機負荷試験装置。
- 請求項3記載の高電圧発電機負荷試験装置において、前記抵抗回路は、前記抵抗集合体を上下方向に3段隙間を設けて配置することにより形成され、下段に位置する前記抵抗集合体の下方には強制風冷手段が配置されていることを特徴とする高電圧発電機負荷試験装置。
- 請求項4記載の高電圧発電機負荷試験装置において、複数の前記抵抗回路は、直方体のコンテナ内の幅方向両側に、該コンテナの長手方向に沿って並べて収納され、該コンテナの幅方向中央部には、該コンテナの長手方向に沿って機内通路が設けられていることを特徴とする高電圧発電機負荷試験装置。
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