JP2014137204A - 空気調和装置の室内機及び空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気調和装置の室内機から発生する音を、使用者の主観及び生理反応評価に基づいて創生した空調音とは異なる音によって快音化するようにした空気調和装置の室内機を提供する。
【解決手段】室内機100は、送風機5の運転音に対する人間の主観評価及び生理反応に基づいてデジタル信号処理を施し、送風機5の運転音に基づいた快適化運転音信号を創出する音響信号処理/発生手段80と、音響信号処理/発生手段80から送られる快適化運転音信号を快適化運転として放射する音再生手段50と、送風機5及び音再生手段50を制御し、送風機5の運転中に快適化運転音を放射させる制御装置70と、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、空調音とは異なる音によって使用者(人間)の心理的な作用を変化させることができる空気調和装置の室内機及びこの室内機を備えた空気調和装置に関するものである。
従来、涼感を醸し出すために、家電製品(扇風機、エアコンなど)のコントロール基板に涼感をそそる実音(例えば、波の音、渓流のせせらぎの音、せみの鳴き声、かわずの鳴く音、鈴虫の鳴く音などの涼やかな情緒を醸し出す音声)を内蔵したり、涼感をそそる実音を録音した外部記録媒体を接続したりして、涼感をそそる音声を製品運転時に同時再生するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、スピーカーの効果音により、異常音をマスキングするようにした技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の技術は、運転状況等によって発生する異常音をマスキングするため、異常音が発生すると室内機の羽根車の回転数とモータの印加電圧から得られる特定周波数近傍の効果音をスピーカーから流すようにしている。
また、ダクト状吹出通路を形成し、そのダクト状吹出通路に送風手段の送風音を含む運転騒音を打ち消すための打ち消し用の音を流すようにした技術が開示されている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3に記載の技術は、吹出口近傍に一次元の音場となり得るダクト状吹出通路を形成し、このダクト状吹出通路において送風手段の送風音を含む運転騒音をアクティブ消音し、室内に放射される運転騒音の低減、消音効果を得るようにしたものである。
また、「暖かみのある」と「涼しげな」の2つの評価語を用いて主観評価実験を行い、その実験結果に基づきシャープネス値が所定範囲にあるような空調音を発生しているかどうかを評価するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献4参照)。特許文献4に記載の技術は、冷暖房時に快適な空調音を発生させるように、整流部材を調整し、シャープネス値が所定範囲にあるような評価を行っている。
また、ハイパーソニック・エフェクトを利用して、使用者の快適性を向上させるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献5参照)。特許文献5に記載の技術は、エアコンの動作音を快適なものとするため、動作時に超音波(周波数が20〜100kHzの音)を流すようにしている。
また、計測した心理音響パラメータを使用して音質改善を行うことができるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献6参照)。特許文献6に記載の技術は、画像形成装置から発せられる音の心理音響パラメータの計測および主観的評価を行って主観評価値を算出し、計測した心理音響パラメータと主観評価値との重回帰分析の結果に基づき、音質評価式を算出するようにしている。
また、使用者の聴感にあった方法で騒音を低減するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献7参照)。特許文献7に記載の技術は、心理音響評価指標との相関関係式を予め設定しておき、騒音波形を、その音色に対応する心理音響評価指標の数値となるように整形するようにしている。
また、電気自動車において、変換手段によって変換された音を発音し、歩行者が直感的に自動車の接近を知ることができるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献8参照)。特許文献8に記載の技術は、使用者が心地よく感じる音を生成し、その音を発音するようにしたものである。
特開2002−349474号公報(実施例1等) 特開2003−269771号公報(実施の形態1等) 特開2011− 58772号公報(第1の実施の形態等) 特開2010− 66217号公報(実施例1等) 特開2004− 3791号公報(第1実施形態等) 特開2002−257621号公報(第6頁〜第10頁等) 特開2002−253890号公報(第1の実施の形態等) 特開2006−264390号公報(第3頁〜第5頁等)
特許文献1に記載されているような技術は、使用者の主観や生理反応に基づかない、一般的な概念で得られる「涼感」をそそると思われる音声(例えば、波の音、渓流のせせらぎの音、せみの鳴き声、かわずの鳴く音、鈴虫の鳴く音などの涼やかな情緒を醸し出す音声)を再生するものである。そのため、発生させる音によっては騒音になってしまっていた。また、使用者の主観や生理反応を全く考慮した音声ではないため、使用者に必ずしも涼感を与えることはできない。
特許文献2に記載されているような技術は、あくまでも異常音をマスキングして、実際の空気調和機から発生される異常音以外の音の実聴感を向上させるようにしたものである。しかしながら、特許文献2に記載されている技術は、異常音を使用者に聞こえにくくしているだけで、使用者の心理的な作用を何ら変化させることができるものではなく、使用者の心理的な作用を変化させることに言及されてもいない。
特許文献3に記載されているような技術は、壁面設置型の空気調和機において、アクティブ消音を適用して、騒音を打ち消すようにしたものである。しかしながら、特許文献3に記載されている技術は、室内機から放射されてしまう騒音を可能な限り低減して、使用者に不快感を与えないようにしているだけで、使用者の心理的な作用を何ら変化させることができるものではなく、使用者の心理的な作用を変化させることに言及されてもいない。
特許文献4に記載されているような技術は、使用者が快く感じる音であるかどうかの主観評価実験を行い、空調音それ自体のシャープネス値が所定範囲となるように整流部材を調整するようにしたものである。しかしながら、室内機から放射されてしまう音そのものが使用者にとって不快なものとなっていないかどうかを評価しているだけで、空調音とは異なる音によって使用者の心理的な作用を変化させるようにしたものではなく、空調音とは異なる音によって使用者の心理的な作用を変化させることに言及されてもいない。
特許文献5に記載されているような技術は、超音波を送風音に重畳させて使用者の快適性を向上させるハイパーソニック・エフェクトを利用したものである。しかしながら、特許文献5に記載されているような技術は、使用者の主観や生理反応に基づかない、所定範囲の周波数の超音波を発生させるだけであり、使用者が音として認識し得るのは、超音波を重畳させていない音と同じである。つまり、騒音は騒音として認識されるだけであり、使用者の心理的な作用に影響を与えないことも十分に考えられる。
特許文献6に記載されているような技術は、主観評価実験を行い、客観的な音質の評価を行うことができるようにしたものである。しかしながら、特許文献6に記載されているような技術は、画像形成装置から放射されてしまう音そのものが使用者にとって不快なものとなっていないかどうかを評価しているだけで、画像形成装置から放射されてしまう音とは異なる音によって使用者の心理的な作用を変化させるようにしたものではなく、画像形成装置から放射されてしまう音とは異なる音によって使用者の心理的な作用を変化させることに言及されてもいない。
特許文献7に記載されているような技術は、騒音波形を、その音色に対応する心理音響評価指標の数値となるように整形するようにしたものである。しかしながら、特許文献7に記載されているような技術は、騒音、それ自体を心理音響評価指標に基づいて整形するようにしたものであり、騒音とは異なる音によって使用者の心理的な作用を変化させるようにしたものではなく、騒音とは異なる音によって使用者の心理的な作用を変化させることに言及されてもいない。
特許文献8に記載されているような技術は、使用者の主観や生理反応に基づかない、一般的な概念で得られる音声を発音するものである。そのため、発生させる音によっては騒音になってしまっていた。また、使用者の主観や生理反応を全く考慮した音声ではないため、使用者に不快感を与えないことはできるかもしれないが、使用者の心理的な作用を変化させることができるものではなく、使用者の心理的な作用を変化させることに言及されてもいない。
本発明は、以上のような課題に対処するためになされたもので、空気調和装置の室内機から発生する音(以下、空調音と称する)を、使用者の主観及び生理反応評価に基づいて創生した空調音とは異なる音によって快音化するようにした空気調和装置の室内機及び空気調和装置を提供することを目的としている。
本発明に係る空気調和装置の室内機は、駆動部品と、前記駆動部品の運転音に対する人間の主観評価及び生理反応に基づいてデジタル信号処理を施し、前記駆動部品の運転音に基づいた快適化運転音信号を創出する音響信号処理/発生手段と、前記音響信号処理/発生手段から送られる前記快適化運転音信号を快適化運転音として放射する音再生手段と、前記駆動部品から運転音が放射されているときに前記音再生手段から前記快適化運転音を放射させる制御装置と、を備えたものである。
本発明に係る空気調和装置の室内機によれば、使用者の主観及び生理反応評価結果に基づき創出された「快適化運転音」を駆動部品の運転中に放射するので、「快適化運転音」によって人間の心理的な作用に影響を与えることができる。
本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機を示す概略正面図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機を側面視した断面構成を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の電気的な構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機の快適化運転音の再生作用を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機の送風機の運転音の周波数特性に基づいて実施した主観評価及び生理反応評価結果をまとめた概略図である。 図5の結果(図5に示す破線範囲部分)を多変量解析した概略図である。 HPF処理した音の周波数特性の一例を示すグラフである。 LPF処理した音の周波数特性の一例を示すグラフである。 快適化運転音の放射タイミングの一例を説明するための説明図である。 快適化運転音による睡眠誘導を説明するための説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。さらに、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置Aの室内機100を示す概略正面図である。図2は、室内機100を側面視した断面構成を示す概略断面図である。図3は、空気調和装置Aの電気的な構成を示すブロック図である。図4は、室内機100の快適化運転音の再生作用を説明するための模式図である。図1〜図4に基づいて、室内機100の構成及び通常運転動作について説明する。
室内機100は、生活者(使用者)の主観及び生理反応評価に基づいてデジタル信号処理(以下で説明するHPF(高域通過型)処理、LPF処理(低域通過型))した快適化運転音を、室内機100の運転時に同時出力するようにしたものである。
(室内機100の構成)
図1および図2において、室内機100は、空調対象域である室内等の壁面Bに設置されている。室内機100は、上部に吸込口3および下部に吹出口7が形成された本体1と、本体1の前面を開閉自在に覆う前面パネル2と、吸込口3から室内空気を吸い込んで吹出口7に至る風路6を形成する送風機5と、送風機5の上流側に設置された熱交換器4と、音再生手段50と、を有している。また、吹出口7に、熱交換器4において調和された空気(以下「調和空気」と称す)の吹き出し方向を調整する上下風向板9及び左右風向板10が設置されている。
本体1の前面には、リモコン(ワイヤレスリモコンに同じ)200との間で信号を送受信する送受信部40が設置されている。本体1の内部には、制御装置70が設置されている。また、本体1の内部には、ドレンパン8が設置されている。
本体1は、室内機100の外郭を構成するものである。本体1には、熱交換器4及び送風機5が内蔵される。また、本体1の内部には、吸込口3から吹出口7に至る風路6が形成されている。
熱交換器4は、図2に示すように、前面パネル2に略平行な部分である熱交換前部分4aと、送風機5の前面寄り斜め上方の部分である熱交換上前部分4bと、送風機5の後面寄り斜め上方の部分である熱交換上後部分4cと、を具備している。そして、熱交換前部分4aの下方にはドレンパン8が配置されている。ドレンパン8の上面8aは、実際にドレンを受ける機能を果たす。ドレンパン8の下面8bは、風路6を構成する部材としての機能を果たす。
制御装置70は、リモコン200からの指示や図示省略のセンサー(温度センサー、湿度センサー、圧力センサー等)からの計測情報に基づいて、送風機5、上下風向板9および左右風向板10の運転を制御する他、空気調和装置Aの動作全般を制御するものである。制御装置70は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することもできるし、マイコンやCPUのような演算装置と、その上で実行されるソフトウェアとにより構成することもできる。
また、制御装置70は、音響信号処理/発生手段80と、記憶手段90と、を有しており、音再生手段50から快適化運転音を出力させる機能も有している。音響信号処理/発生手段80は、人間の主観評価及び生理反応評価結果に基づいて、基準音にデジタル信号処理、つまりHPF処理及びLPF処理を施し、快適化運転音信号を創出するものである。記憶手段90は、不揮発メモリーであり、生活者(使用者)の主観評価及び生理反応評価に基づいて音響信号処理/発生手段80によってデジタル信号処理された音声データ種データを記憶するものである。
音再生手段50は、制御装置70の音響信号処理/発生手段80から送られる快適化運転音信号によって創出される快適化運転音を再生するものである。音再生手段50は、図1に示すように本体1の前面に設置してもよく、図4に示すように本体1とは別体として本体1とは別の場所に設置してもよい。音再生手段50は、例えばスピーカーで構成するとよい。また、音再生手段50の個数を特に限定するものではない。音再生手段50を複数設置する場合には、本体1と本体1の外部のそれぞれに設置するようにしてもよく、本体1のみ、本体1の外部のみに設置するようにしてもよい。さらに、音再生手段50の大きさも特に限定するものではない。
リモコン200は、使用者(図4に示す使用者C等)から指示された空調条件を設定して、当該空調条件に対応した信号を本体1に送信するものである。リモコン200から送信された信号は、本体1の送受信部40によって受信される。なお、リモコン200に表示部が設置されている場合には、本体1の送受信部40から送られる信号を受信することによって、現在の空調条件等が表示部に表示される。また、快適化運転音が使用者Cの選択によって再生可能になっている場合には、リモコン200に快適化運転音の再生を指示するための快適化運転再生ボタンを設置しておくとよい。
(室内機100の作用)
通常、室内機100の運転中では、図4に示すような送風機5の運転音(流体音)が本体1の外部に放射されている(図4に示す矢印X)。これに対し、室内機100では、音再生手段50を設け、この音再生手段50から快適化運転音を本体1の外部(空調対象域である室内等)に放射するようにしている(図4に示す矢印Y)。つまり、室内機100では、予め実施した室内機100の送風機5の運転音(流体音)の周波数特性に対する使用者Cに対する主観評価及び生理反応評価の結果に基づいてデジタル信号処理した快適化運転音を室内機100の運転時に同時出力することを可能にしている。なお、ここでは、駆動部品の一例として送風機5を挙げて説明するが、室内機100に搭載される駆動部品であれば送風機5でなくてもよい。
(室内機100の作用の詳細)
図5は、室内機100の送風機5の運転音(流体音)の周波数特性に基づいて実施した主観評価及び生理反応評価結果をまとめた概略図である。図6は、図5の結果(図5に示す破線範囲部分)を多変量解析した概略図である。図5及び図6に基づいて、室内機100の送風機5の運転音(流体音)の周波数特性に基づいて実施した主観評価及び生理反応評価について説明する。なお、図5では、20才台の男女45人に行った結果をまとめたものである。また、図6では、横軸が被験者に聞かせる音の大小を、縦軸が被験者の主観(快い、不快な)を、それぞれ表している。
図5には、室内機100から放射される実際の送風機5の運転音(基準音)だけを被験者に聞かせたときの評価結果と、基準音にHPF処理した音(HPF処理音)を加えた音を被験者に聞かせたときの評価結果と、基準音にLPF処理した音(LPF処理音)を加えた音を被験者に聞かせたときの評価結果と、を図示している。主観評価及び生理反応評価は、図5に示すように、室内機100から放射される送風機5の運転音(基準音、基準音+HPF処理音、基準音+LPF処理音)を複数の被験者に聞かせ、その運転音から被験者のそれぞれが受ける感じ方を数値化したものである。なお、HPF処理音及びLPF処理音は、マイクロフォンなどを利用して録音した運転音にデジタル信号処理を施したものである。
図5の破線範囲部分を参照すると、「冷たい」−「暖かい」を示す項目とで、HPF処理音とLPF処理音とに明らかな差異が生じていることがわかる。一方、「冷たい」−「暖かい」とで明らかな差異が生じているにも関わらず、HPF処理音及びLPF処理音のいずれにおいても、「快い」−「不快」を示す項目では一致していることがわかる。つまり、HPF処理音及びLPF処理音は、被験者に「快い」という心理的な作用を与えることでは共通しているものの、HPF処理音は被験者に「冷たい」という心理的な作用を与え、LPF処理音は被験者に「暖かい」という心理的な作用を与える。
図5に示す結果を多変量解析すると、図6に示すように、被験者の主観が快適性評価エリアと不快性評価エリアとに2分されることがわかった。図6では、A:基準(強運転)、B:ゆらぎ成分、C:定常変化成分、D:HPF処理音+音圧レベル減衰、E:LPF処理音+音圧レベル減衰の5つの評価結果を図示している。そして、そのうちのA及びBが不快性評価エリアに、そのうちのC〜Eが快適性評価エリアに、それぞれ分類されていることがわかった。
Aは、室内機100を「強」で運転させたときの基準音に対する主観評価及び生理反応評価を示している。Bは、Aに対して「ゆらぎ成分」を発生させたときの基準音に対する主観評価及び生理反応評価を示している。Cは、Aに対して想定される定常変化を加味したときの基準音に対する主観評価及び生理反応評価を示している。Dは、基準音にHPF処理音を加え、全体としての音圧レベルを減衰させたときの主観評価及び生理反応評価を示している。Eは、基準音にLPF処理音を加え、全体としての音圧レベルを減衰させたときの主観評価及び生理反応評価を示している。
この図6から、HPF処理音又はLPF処理音が基準音に加えられている方が被験者に対して快適性を与えられるということがわかった。また、これのうち全体の音圧レベルが減衰している方が被験者に対して快適性が与えられるということがわかった。すなわち、デジタル信号処理した快適化運転音を基準音に加えること、及び、全体の音圧レベルを減衰させることによって、被験者の冷暖感覚に心理的な作用を与えられるということがわかったのである。そこで、室内機100は、快適化運転音を放射することによって使用者Cの心理的な作用に変化を与えるようにしている。
具体的には、使用者Cの主観評価及び生理反応評価結果から創出された快適化運転音を音再生手段50から放射させ、室内機100から放射される実際の送風機5の運転音に重畳させるようにしている。快適化運転音は、基準音に基づいて、この基準音にHPF処理又はLPF処理を施して創出される。なお、一度創出された快適化運転音は、記憶手段90に記憶しておくとよい。
HPF処理及びLPF処理は、制御装置70の音響信号処理/発生手段80で行なわれる。具体的には、音響信号処理/発生手段80は、室内機100の実際の送風機5の運転音(流体音)の周波数特性に、HPF処理及びLPF処理を施す。HPF処理とは、所定周波数(例えば300Hz)以上の周波数の成分をほとんど減衰させず、所定周波数より低い周波数成分を逓減させるものである。LPF処理とは、所定周波数(例えば500Hz)以下の周波数の成分をほとんど減衰させず、所定周波数より高い周波数成分を逓減させるものである。
音響信号処理/発生手段80は、図5及び図6で説明したような使用者Cの主観評価及び生理反応評価結果を反映させたアルゴリズムに基づいて、基準音にデジタル信号処理を施し、HPF処理音及びLPF処理音、つまり快適化運転音となる快適化運転音信号を創出する。室内機100では、音響信号処理/発生手段80によって創出された快適化運転音信号を、室内機100の運転中に音再生手段50に送り、音再生手段50から快適化運転音として放射させ、基準音+快適化運転音が使用者Cに届くようにしている。こうすることによって、室内機100では、使用者Cの心理的な冷暖感覚に作用を与え、使用者Cによる室内機100の設定温度の変更の低減化を図っている。
例えば、冷房運転中に、更なる温度低下を要求する使用者Cに対しては、HPF処理音を基準に加え、音圧レベルを減衰させることで、使用者Cに心理的な冷感作用を与え、冷房設定温度を下げさせないことを可能にしている。同様に、例えば、暖房運転中に、更なる温度上昇を要求する使用者Cに対しては、LPF処理音を基準に加え、音圧レベルを減衰させることで、使用者Cに心理的な温感作用を与え、暖房設定温度を上げさせないことを可能にしている。これによって、実際の空調負荷の増大を回避でき、省エネ効果が実現できる。
従来から存在する技術は、使用者の主観や生理反応に基づかない音声を再生したり、放射される音を打ち消すようなマスクをしたり、外部に放射される音それ自体を使用者に不快感を与えないような音にしたり、超音波を重畳させたり、するようなものであった。そのため、使用者の冷暖感覚に作用を与えるためには、実際に使用者自らが冷房設定温度又は暖房設定温度を調整する必要があった。結局、冷感を得たい使用者は現在の冷房設定温度を更に下げ、温感を得たい使用者は現在の暖房設定温度を更に上げることになり、省エネ効果に繋がらない。
それに対し、室内機100では、基準音にデジタル信号処理した音を加えたものを放射している。そのため、放射させる音それ自体の音圧レベルは基準音に比べて増加したものとなっているが、使用者Cの主観に基づくデジタル信号処理した音を添加しているので、放射させる音によって、使用者Cの冷暖感覚に作用を与えることができる。よって、実際に、使用者C自らが冷房設定温度又は暖房設定温度を調整することを低減でき、空調負担は現在のままとなり、その分省エネが実現できる。
図7は、HPF処理した音の周波数特性の一例を示すグラフである。図8は、LPF処理した音の周波数特性の一例を示すグラフである。図7及び図8に基づいて、HPF処理した音及びLPF処理した音の具体例について説明する。なお、図7及び図8では、横軸が周波数(Hz)を、縦軸が音圧レベル(dB)を、それぞれ示している。図7では、実線が基準音(室内機100から放射される送風機5の運転音)の周波数特性を、破線がHPF処理した音の周波数特性を、それぞれ示している。図8では、実線が基準音の周波数特性を、破線がLPF処理した音の周波数特性を、それぞれ示している。
使用者Cの主観評価及び生理反応評価から、HPF処理した音は、使用者Cの冷感に心理的に作用することがわかった(例えば、図5及び図6参照)。また、使用者Cの主観評価及び生理反応評価から、LPF処理した音は、使用者Cの温感に心理的に作用することがわかった(例えば、図5及び図6参照)。
そこで、音響信号処理/発生手段80は、図7に示すように、デジタル信号処理により、基準音の周波数特性のうち例えば300Hz以上の高域のみを再生するように、HPF処理した信号を快適化運転音信号として創出する。この快適化運転音信号を音再生手段50に送り、快適化運転音として放射することで、使用者Cは、冷房設定温度を下げなくても、実際に感じている冷感以上の冷感を心理的に得られる。
同様に、音響信号処理/発生手段80は、図8に示すように、デジタル信号処理により、基準音の周波数特性のうち例えば500Hz以下の低域のみを再生するように、LPF処理した信号を快適化運転音信号として創出する。この快適化運転音信号を音再生手段50に送り、快適化運転音として放射することで、使用者Cは、暖房設定温度を上げなくても、実際に感じている温感以上の温感を心理的に得られる。
また、上述したように、室内機100では、放射させる音それ自体の音圧レベルは基準音に比べて増加したものとなっている。単に、快適化運転音を音再生手段50から放射させただけでは、増大した音圧レベルによって使用者Cに不快感を与えてしまう可能性がある(図6参照)。そこで、室内機100では、快適化運転音の音圧レベルを、源音(基準音)となる室内機100の運転音よりも−1dB〜−5dBの範囲で減衰させている。これにより、使用者Cに不快を与えない範囲で快適化運転音を放射できる。
さらに、設置する音再生手段50の種類や大きさ、特性、個数などにもよるが、放射される快適化運転音の指向性によっては、快適化運転音が使用者Cに届きにくいことがある。そこで、音響信号処理/発生手段80は、快適化運転音が使用者Cに直接放射されるように快適化運転音の指向性を広げる位相補正をデジタル信号処理の1つとして実施できるようにしておくとよい。
図9は、快適化運転音の放射タイミングの一例を説明するための説明図である。図9に基づいて、快適化運転音の放射タイミングの一例について説明する。図9では、横軸が時間を、縦軸が基準音のレスポンスを、それぞれ示している。この図9では、基準音を、マイクロフォンなどを利用して集音したときの一例を示している。
室内機100の運転中、継続的に快適化運転音を放射させてもよいが、送風機5の運転動作によって快適化運転音の放射タイミングを決定してもよい。例えば、図9に示すように、過渡的な変化を有するように送風機5が運転され、室内機100からの送風が変動する場合には、過渡的な変化を行う送風時間帯に快適化運転音の提示を行わないようにするとよい。そして、送風の変動(レスポンス)が少ない時間帯域に限定して、快適化運転音の提示を行うようにする。
こうすることにより、過渡的な送風に応じた快適化運転音を提示しなくても一定音圧の快適化運転音を提示することができるようになる。そのため、快適化運転音が騒音にならず、快適化運転音の提示のためのアルゴリズムは一定音量提示と同様になる。よって、比較的簡略したアルゴリズムによって快適化運転音の提供が可能となる。なお、快適化運転音の放射タイミングは、制御装置70に予め記憶させておくとよい。
図10は、快適化運転音による睡眠誘導を説明するための説明図である。図10に基づいて、快適化運転音による睡眠誘導について説明する。図10では、横軸が時間(t)を、縦軸が脳内のヘモグロビン(Hb)の濃度変化(大小)を、それぞれ示している。
使用者Cの主観評価及び生理反応評価から、睡眠誘導に最適な周波数特性を有する快適化運転音を創出する。この快適化運転音を、例えば送風運転中や冷房運転中に放射させることで、冷房設定温度を下げることなく、使用者Cに対して睡眠を誘導することが可能になる。図10から、睡眠誘導に最適な周波数特性を有する快適化運転音を放射することで、使用者Cを短時間でノンレム睡眠に誘導できることがわかった。例えば、真夏の寝苦しい夜などにおいても、冷房設定温度を無理に下げなくても、使用者Cは、室内機100から放射される快適化運転音によって、睡眠が誘導され、寝苦しさが低減されることになる。
以上のように、室内機100及びこの室内機100を備えた空気調和装置Aは、予め実施した基準音に対する使用者の主観評価及び生理反応評価の結果に基づいてデジタル信号処理した快適化運転音を室内機100の運転時に放射することができ、使用者の心理的な冷暖感覚に作用を与えることができる。その結果、快適化運転音によって使用者の心理的な作用を変化させることができ、使用者の快適性を向上させることができる。また、使用者の心理的な作用を変化させることで、空調負荷を実際に増大させることも低減できることになるので、省エネに寄与することにもなる。さらに、快適化運転音による睡眠誘導も実現できる。
1 本体、2 前面パネル、3 吸込口、4 熱交換器、4a 熱交換前部分、4b 熱交換上前部分、4c 熱交換上後部分、5 送風機、6 風路、7 吹出口、8 ドレンパン、8a 上面、8b 下面、9 上下風向板、10 左右風向板、40 送受信部、50 音再生手段、70 制御装置、80 音響信号処理/発生手段、90 記憶手段、100 室内機、200 リモコン、A 空気調和装置、B 壁面、C 使用者。

Claims (7)

  1. 駆動部品と、
    前記駆動部品の運転音に対する人間の主観評価及び生理反応に基づいてデジタル信号処理を施し、前記駆動部品の運転音に基づいた快適化運転音信号を創出する音響信号処理/発生手段と、
    前記音響信号処理/発生手段から送られる前記快適化運転音信号を快適化運転音として放射する音再生手段と、
    前記駆動部品から運転音が放射されているときに前記音再生手段から前記快適化運転音を放射させる制御装置と、を備えた
    ことを特徴とする空気調和装置の室内機。
  2. 前記音響信号処理/発生手段は、
    前記駆動部品の運転音の周波数特性に対してHPF処理又はLPF処理を施して前記快適化運転音信号を創出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の室内機。
  3. 前記音響信号処理/発生手段は、
    300Hzより低い周波数成分を逓減させるようにHPF処理を施す
    ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置の室内機。
  4. 前記音響信号処理/発生手段は、
    500Hzより高い周波数成分を逓減させるようにLPF処理を施す
    ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置の室内機。
  5. 前記音響信号処理/発生手段は、
    前記快適化運転音の音圧レベルを前記駆動部品の運転音の音圧レベルよりも−1dB〜−5dBの範囲で減衰させている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内機。
  6. 前記駆動部品が過渡的な変化を行うものであるとき、
    前記制御装置は、
    前記駆動部品が過渡的に変化する時間帯以外に前記快適化運転音を放射させる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内機。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内機を備えた
    ことを特徴とする空気調和装置。
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