JP2014135946A - Seedling planting device - Google Patents
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Description
本発明は、苗植付装置に関する。 The present invention relates to a seedling planting apparatus.
苗載置台に載置された苗を圃場に植え付ける苗移植機は、苗載置台から苗を掻き取り、この掻き取った苗を圃場に植付ける植込杆を有する苗植付装置を備えており、この苗植付装置によって苗の植え付け作業を行うことが可能になっている。 The seedling transplanting machine for planting seedlings placed on the seedling placing table scrapes off the seedlings from the seedling placing stand, and has a seedling planting device having a planting pot for planting the scraped seedlings on the field. The seedling planting apparatus can perform seedling planting work.
例えば、特許文献1や特許文献2に記載された苗移植機に備えられる苗植付装置は、ロータリケースの回転に伴い回転しながら苗を取り、圃場に苗を植え付ける植込杆を2つ備えている。この植込杆は、植込杆に固定された苗取り爪と、苗取り爪から苗を押し出す押出爪とを有する押し出す機構を備えており、苗取り爪で苗を苗載置台から所定量掻き取って土中に進入すると略同時に押出爪が作動して苗を押し出すことにより、圃場に苗を植え付けることが可能になっている。
For example, the seedling planting device provided in the seedling transplanting machine described in
これらの苗の押出機構は、植込杆の回転軸に伴って回転する押出カムと、押出カムの回転状態に応じて押出カムに接触したり離間したりする押出アームと、押出爪を有する押出フォークと、押出フォークに付勢力を付与する押出スプリングとを備えている。このような押出機構を有する植込杆は、植込杆の回転軸の回転に伴う押出カムの回転によって、押出カムと押出アームとの接触状態が解除されると、押出アームが押出スプリングの付勢力によって回動し、押出フォークを前方に摺動させ、苗取り爪に支持される苗の根部を土中に進入させることにより、苗を植え付ける。また、この植込杆の内部には、潤滑剤である潤滑油が封入されており、各構成部材は潤滑油に浸されている。 These seedling extruding mechanisms include an extruding cam that rotates in accordance with the rotation axis of the planting rod, an extruding arm that contacts or separates the extruding cam according to the rotational state of the extruding cam, and an extrusion claw having an extrusion claw. A fork and an extrusion spring for applying a biasing force to the extrusion fork are provided. When an implant cam having such an extruding mechanism releases the contact state between the push cam and the push arm due to the rotation of the push cam associated with the rotation of the rotary shaft of the pot, the push arm is attached to the push spring. The seedling is planted by rotating by force, sliding the extrusion fork forward, and allowing the root of the seedling supported by the seedling picking nail to enter the soil. In addition, the interior of the implantation cage is filled with lubricating oil as a lubricant, and each component is immersed in the lubricating oil.
しかしながら、植込杆の内部における押出機構の構成部材の状態によっては、構成部材の潤滑部分に潤滑油が入り込み難くなることがあり、潤滑油の不足により焼き付きが発生し、苗の植付作業が中断される懸念がある。また、潤滑油の不足により、部材同士の接触による摩擦が強くなり、部材の摩耗が早くなり、耐久性が低下することも考えられる。これらのように、押出機構を備える従来の苗植付装置では、潤滑性能についての改良の余地があった。 However, depending on the state of the structural members of the extrusion mechanism inside the planting ridge, the lubricating oil may not easily enter the lubrication part of the structural member, and seizure occurs due to the lack of lubricating oil, so There are concerns about being interrupted. In addition, due to the lack of lubricating oil, friction due to contact between members becomes strong, wear of the members is accelerated, and durability may be reduced. As described above, the conventional seedling planting device including the extrusion mechanism has room for improvement in lubrication performance.
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、潤滑剤の供給不足に起因する焼き付きを防止し、部材の摩耗を抑制することのできる苗植付装置を提供することを目的とする。 This invention is made | formed in view of the above, Comprising: It aims at providing the seedling planting apparatus which can prevent the burning resulting from insufficient supply of a lubricant, and can suppress wear of a member.
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の苗植付装置は、圃場に植え付ける苗を載置する苗載置台(51)と、回転しながら前記苗を前記圃場に植え付ける植込杆(61)と、前記植込杆(61)の外側に装着され、前記苗載置台(51)から前記苗を掻き取る苗取り部材(81)と、前記植込杆(61)に回転自在に内設される作動部材(82)と、回動自在に前記植込杆(61)に内設され、回転する前記作動部材(82)の所定範囲では前記作動部材(82)に接触し、他の所定範囲で前記作動部材(82)から離間する押出アーム(91)と、前記押出アーム(91)の回動に伴って作動し、前記苗取り部材(81)が取った前記苗を押し出して前記圃場に移動させる押出体(95)と、前記植込杆(61)の内部に注入した潤滑剤が移動可能に、前記作動部材(82)または前記押出アーム(91)の少なくともいずれか一方に形成される連通部(85、140、145、150)と、を備えることを特徴とする。
In order to solve the above-described problems and achieve the object, a seedling planting apparatus according to
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の苗植付装置において、複数の前記植込杆(61)を備えるロータリケース(63)と、前記植込杆(61)を回転させる植込杆回転軸(65)と、前記押出アーム(91)を前記作動部材(82)に接触させる方向に付勢する押出スプリング(96)と、を備え、前記作動部材(82)は、前記植込杆回転軸(65)に装着し、前記連通部(145、150)は、少なくとも前記押出アーム(91)に形成することを特徴とする。
Moreover, invention of Claim 2 is a seedling planting apparatus of
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の苗植付装置において、前記作動部材(82)は外周面に、前記押出アーム(91)に摺動しながら接触し、前記押出アーム(91)に対して作動力を付与することにより前記押出アーム(91)を回動させる作動面(83)と、前記押出アーム(91)に接触せず、前記押出アーム(91)に対して作動力を付与しない非作動面(84)と、を有しており、前記連通部(85)は、前記作動部材(82)の前記作動面(83)に、前記摺動方向に沿って形成されることを特徴とする。
Further, the invention according to claim 3 is the seedling planting device according to
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の苗植付装置において、前記作動部材(82)は外周面に、前記押出アーム(91)に摺動しながら接触し、前記押出アーム(91)に対して作動力を付与することにより前記押出アーム(91)を回動させる作動面(83)と、前記押出アーム(91)に接触せず、前記押出アーム(91)に対して作動力を付与しない非作動面(84)と、を有しており、前記連通部(140)は、前記作動部材(82)を貫通すると共に両端が前記作動面(83)に開口する孔として前記作動部材(82)に形成されることを特徴とする。
Further, the invention according to
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の苗植付装置において、前記押出アーム(91)は、前記作動部材(82)に摺動しながら接触すると共に前記作動部材(82)から作動力が付与される接触面(92)を有しており、前記連通部は、前記押出アーム(91)の前記接触面(92)に、前記摺動方向に沿って形成されることを特徴とする。
The invention according to
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の苗植付装置において、前記押出アーム(91)は、前記押出体(95)を作動させる押出部(93)を有しており、前記連通部(150)は、前記押出アーム(91)を貫通すると共に両端が、前記押出アーム(91)における前記作動部材(82)に接触する側の端部と、前記押出アーム(91)の前記押出部(93)と、に開口する孔として前記押出アーム(91)に形成されることを特徴とする。
The invention according to claim 6 is the seedling planting device according to any one of
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の苗植付装置において、前記押出体(95)は、前記植込杆(61)に内設される軸受部材(100)によって支持されており、前記押出体(95)には、前記押出体(95)の作動方向における前記軸受部材(100)の両側の位置を連通する溝部(101)が形成されていることを特徴とする。
The invention described in claim 7 is the seedling planting device according to any one of
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の苗植付装置において、前記溝部(101)は、前記押出体(95)の作動方向を軸心とする螺旋状に前記押出体(95)に形成されていることを特徴とする。 The invention according to claim 8 is the seedling planting device according to claim 7, wherein the groove (101) is formed in a spiral shape with the operating direction of the extruded body (95) as an axis. (95).
また、請求項9に記載の発明は、請求項3または4に記載の苗植付装置において、前記作動部材(82)は、前記作動部材(82)の回転軸から前記作動面(83)までの距離が、前記回転軸の軸方向における一端側よりも他端側の方が大きくなっており、前記植込杆(61)には、前記作動部材(82)に対して、前記回転軸に沿った方向の付勢力で、且つ、前記作動面(83)における前記回転軸からの距離が小さい側の端部側が、前記押出アーム(91)に接触する方向の付勢力を付与する付勢部材(160)と、前記作動部材(82)の前記回転軸方向における移動を所定位置で固定することにより、前記作動面(83)における前記押出アーム(91)に対する接触位置を前記回転軸方向の所定位置に固定するロック部材(161)と、が設けられることを特徴とする。
The invention described in claim 9 is the seedling planting device according to
請求項1に記載の苗植付装置は、植込杆に回転自在に内設される作動部材、または、回動自在に植込杆に内設され、回転する作動部材の所定範囲では作動部材に接触し、他の所定範囲で作動部材から離間する押出アームの少なくともいずれか一方に、植込杆の内部に注入した潤滑剤が移動可能な連通部を形成することにより、潤滑剤が行き渡り難い箇所にも潤滑剤を供給することができる。これにより、潤滑剤の供給不足に起因する焼き付きを防止し、部材の摩耗を抑制することができる。また、部材の摩耗が生じ難くなることにより、耐久性を向上させることができる。
The seedling planting apparatus according to
請求項2に記載の苗植付装置は、請求項1の発明の効果に加えて、苗の植付動作により移動する押出アームに連通部を形成することにより、苗の植付作業を行いながら植込杆内部に潤滑剤を行き渡らせることができるので、潤滑剤が不足している箇所が摩耗したり焼け付いたりすることを防止することができ、耐久性を向上させることができる。
In addition to the effect of the invention of
請求項3に記載の苗植付装置は、請求項1または2の発明の効果に加えて、連通部を、作動部材の作動面に形成することにより、この連通部に潤滑剤を入り込ませることができるので、作動部材の回転に伴い作動部材周辺の植込杆内部に潤滑剤を供給することができる。これにより、作動部材と植込杆内部との摩耗や焼き付きを抑えることができ、耐久性を向上させることができる。
In addition to the effect of the invention of
請求項4に記載の苗植付装置は、請求項1または2の発明の効果に加えて、連通部を、作動部材の非作動面を避けて作動部材に形成することにより、この連通部に潤滑剤を入り込ませることができるので、作動部材の回転に伴い作動部材周辺の植込杆内部に潤滑剤を供給することができる。これにより、作動部材と植込杆内部との摩耗や焼き付きを抑えることができ、耐久性を向上させることができる。
In addition to the effect of the invention of
請求項5に記載の苗植付装置は、請求項1から4のいずれかの発明の効果に加えて、押出アームに、作動部材の摺動方向に沿って連通部を形成することにより、作動部材と押出アームの接触面に常に潤滑剤がある状態にすることができる。これにより、潤滑剤の供給不足に起因して焼き付きが生じ、苗の植付作業が停止することを防止することができ、作業能率を向上させることができる。
In addition to the effects of any one of the first to fourth aspects, the seedling planting device according to
請求項6に記載の苗植付装置は、請求項1から5のいずれかの発明の効果に加えて、押出アームを貫通させて連通部を形成することにより、押出アームと押出体の接触部に潤滑剤を十分に供給することができるので、焼き付きが生じて苗の植付作業が停止することを防止でき、作業能率を向上させることができる。また、押出アームと押出体が接触し合い、摩り減ることを防止できるので、耐久性を向上させることができる。
In addition to the effect of the invention of any one of
請求項7に記載の苗植付装置は、請求項1から6のいずれかの発明の効果に加えて、押出体に、当該押出体の作動方向における軸受部材の両側の位置を連通する溝部を形成することにより、押出体の作動時に潤滑剤が溝部を移動することができるので、押出体と植込杆の内部とが摩擦で摩り減ることを防止して耐久性が向上すると共に、焼き付きが生じて植付作業が停止することを防止することができ、作業能率を向上させることができる。また、押出体が移動する際に、溝部を通じて内部の空気が移動することができるので、植込杆内の内圧の変化が生じ難くなり、潤滑剤が植込杆から漏れ出したり、圃場の水や泥を植込杆の内部に吸い込んだりすることを防止することができる。これにより、圃場や水の汚染を防止でき、また、苗植付装置の構成部品の耐久性の低下を防止することができる。
In addition to the effect of the invention according to any one of
請求項8に記載の苗植付装置は、請求項7の発明の効果に加えて、押出体に形成する溝部を螺旋状にすることにより、溝部を形成した際における押出体の強度を均一化させることができるので、耐久性を向上させることができる。 In addition to the effect of the invention of claim 7, the seedling planting device according to claim 8 makes the groove portion formed in the extruded body spiral, thereby making the strength of the extruded body uniform when the groove portion is formed. Therefore, durability can be improved.
請求項9に記載の苗植付装置は、請求項3または4の発明の効果に加えて、摩耗により押出アームにおける作動部材への接触部分が摩耗した場合でも、ロック部材を操作して作動部材を移動させることにより、作動部材の大径部分を押出アームに接触させることができる。これにより、経年劣化による押出タイミングの変化を防止することができるので、長期間に亘って設定どおりの苗の植付を可能とすることができる。
In addition to the effect of the invention of
以下に、本発明に係る苗植付装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。 Hereinafter, embodiments of a seedling planting apparatus according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In addition, this invention is not limited by this embodiment. In addition, constituent elements in the following embodiments include those that can be easily replaced by those skilled in the art or those that are substantially the same.
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係る苗植付装置を備える苗移植機の側面図である。図2は、実施形態1に係る苗植付装置を備える苗移植機の平面図である。なお、以下の説明においては、前後、左右の方向基準は、操縦席からみて、車体の走行方向を基準として、前後、左右の基準を規定している。同図に示す苗移植機1の走行車体2は、左右一対の前輪4と、同様に左右一対の後輪5とを有しており、走行時には各車輪が駆動する四輪駆動車としている。また、走行車体2の後部には、苗植付部昇降機構40によって昇降可能な苗植付部50が備えられている。
FIG. 1 is a side view of a seedling transplanter including the seedling planting apparatus according to the first embodiment. FIG. 2 is a plan view of a seedling transplanter including the seedling planting apparatus according to the first embodiment. In the following description, the front / rear / left / right direction reference defines the front / rear, left / right reference with respect to the traveling direction of the vehicle body as viewed from the cockpit. A traveling vehicle body 2 of the
この走行車体2は、車体の略中央に配置されたメインフレーム7と、このメインフレーム7の上に搭載されたエンジン10と、エンジン10の動力を駆動輪と苗植付部50とに伝える動力伝達装置15と、を備えている。つまり、本実施形態1に係るこの苗移植機1では、エンジン10の動力は、走行車体2を前進や後進させるために用いるのみでなく、苗植付部50を駆動させるためにも使用され、ディーゼル機関やガソリン機関等の熱機関が用いられる。
The traveling vehicle body 2 includes a main frame 7 disposed substantially at the center of the vehicle body, an
また、エンジン10は、走行車体2の左右方向における略中央で、且つ、作業者が乗車時に足を載せるフロアステップ26よりも上方に突出させた状態で配置されている。また、フロアステップ26は、走行車体2の前部とエンジン10の後部との間に渡って設けられており、メインフレーム7上に取り付けられており、その一部が格子状になることにより、靴に付いた泥を圃場に落とせるようになっている。また、このフロアステップ26の後方には、後輪5のフェンダを兼ねたリアステップ27が設けられている。このリアステップ27は、後方に向うに従って上方に向う方向に傾斜した傾斜面を有しており、エンジン10の左右それぞれの側方に配置されている。
Further, the
エンジン10は、これらのフロアステップ26とリアステップ27とから上方に突出しており、これらのステップから突出している部分には、エンジン10を覆うエンジンカバー11が配設されている。即ち、エンジンカバー11は、フロアステップ26とリアステップ27とから上方に突出した状態で、エンジン10を覆っている。
The
また、走行車体2には、エンジンカバー11の上部に操縦席28が設置されており、操縦席28の前方で、且つ、走行車体2の前側中央部には、操縦部30が配設されている。この操縦部30は、フロアステップ26の床面から上方に突出した状態で配置されており、フロアステップ26の前部側を左右に分断している。
Further, the traveling vehicle body 2 is provided with a
この操縦部30の内部には、各種の操作装置やエンジン用燃料の燃料タンク等が配設されており、操縦部30の前部には、開閉可能なフロントカバー31が設けられている。また、操縦部30の上部には、操作装置を作動させる操作レバー等や計器類、ハンドル32が配設されている。このハンドル32は、作業者が前輪4を操舵操作することにより走行車体2を操舵する操舵部材として設けられており、操縦部30内の操作装置等を介して前輪4を転舵させることが可能になっている。また、レバーとしては、走行車体2の前後進及び走行速度を操作する走行操作部材である変速レバー35と、苗植付部50の動作状態を、少なくとも苗植付部昇降機構40による上昇状態を含んで切り替えることができる植付操作部材である植付昇降レバー36と、が配設されている。具体的には、植付昇降レバー36は、苗植付部50の昇降状態を切り替えることが可能になっている。
Various operating devices, a fuel tank for engine fuel, and the like are disposed inside the
また、フロアステップ26における操縦部30の左右それぞれの側方に位置する部分には、補給用の苗を載せておく予備苗載台110が配置されている。この予備苗載台110は、フロアステップ26の床面から突出した支持軸(鉛直軸)によって回転自在に支持されており、作業者の手によって回動させることが可能になっている。
In addition, on the portions of the
また、動力伝達装置15は、主変速機としての油圧式無段変速機16と、この油圧式無段変速機16にエンジン10からの動力を伝えるベルト式動力伝達機構17と、を有している。このうち、油圧式無段変速機16とは、HST(Hydro Static Transmission)と云われる静油圧式の無段変速機として構成されている。このため、油圧式無段変速機16は、エンジン10からの動力で駆動する油圧ポンプによって油圧を発生させ、この油圧を油圧モータで機械的な力(回転力)に変換して出力する。
The
この油圧式無段変速機16は、エンジン10よりも前方で、且つ、フロアステップ26の床面よりも下方に配置されており、本実施形態1に係る苗移植機1では、走行車体2の上面から見て、エンジン10の前方に配置されている。
The hydraulic continuously
また、ベルト式動力伝達機構17は、エンジン10の出力軸に取り付けたプーリと、油圧式無段変速機16の入力軸に取り付けたプーリと、双方のプーリに巻き掛けたベルトと、さらに、このベルトの張力を調整するテンションプーリと、を備えている。これにより、ベルト式動力伝達機構17は、エンジン10で発生した動力を、ベルトを介して油圧式無段変速機16に伝達可能になっている。
The belt-type power transmission mechanism 17 includes a pulley attached to the output shaft of the
さらに、動力伝達装置15は、エンジン10からの出力がベルト式動力伝達機構17と油圧式無段変速機16とを介して伝達されるミッションケース18を有している。このミッションケース18は、メインフレーム7の前部に取り付けられている。ミッションケース18は、ベルト式動力伝達機構17と油圧式無段変速機16とを介して伝達されたエンジン10からの出力を、当該ミッションケース18内の副変速機で変速して、前輪4と後輪5への走行用動力と、苗植付部50への駆動用動力とに分けて出力可能になっている。
Furthermore, the
このうち、走行用動力は、一部が左右の前輪ファイナルケース21を介して前輪4に伝達可能になっており、残りが左右の後輪ギヤケース22を介して後輪5に伝達可能になっている。左右それぞれの前輪ファイナルケース21は、ミッションケース18の左右それぞれの側方に配設されており、左右の前輪4は、車軸を介して左右の前輪ファイナルケース21に連結されている。また、この前輪ファイナルケース21は、ハンドル32の操舵操作に応じて駆動し、前輪4を転舵させることが可能になっている。同様に、左右それぞれの後輪ギヤケース22には、車軸を介して後輪5が連結されている。一方、駆動用動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチ(図示省略)に伝達され、この植付クラッチの係合時に植付伝動軸(図示省略)によって苗植付部50へ伝達される。
Among these, a part of the driving power can be transmitted to the
また、走行車体2の後部に備えられる苗植付部50を昇降させる苗植付部昇降機構40は、昇降リンク装置41を有しており、苗植付部50は、この昇降リンク装置41を介して走行車体2に取り付けられている。この昇降リンク装置41は、走行車体2の後部と苗植付部50とを連結させる平行リンク機構42を備えている。この平行リンク機構42は、上リンクと下リンクとを有しており、これらのリンクが、メインフレーム7の後部端に立設した背面視門型のリンクベースフレーム43に回動自在に連結され、各リンクの他端側が苗植付部50に回転自在に連結されることにより、苗植付部50を昇降可能に走行車体2に連結している。
The seedling planting
また、苗植付部昇降機構40は、油圧によって伸縮する油圧昇降シリンダ44を有しており、油圧昇降シリンダ44の伸縮動作によって、苗植付部50を昇降させることが可能になっている。苗植付部昇降機構40は、その昇降動作によって、苗植付部50を非作業位置まで上昇させたり、対地作業位置(対地植付位置)まで下降させたりすることが可能になっている。
The seedling planting
また、苗植付部50は、苗を植え付ける範囲を複数の区画、或いは複数の列で植え付けることができ、本実施形態1に係る苗移植機1では、苗を4つの区画で植え付ける、いわゆる4条植の苗植付部50になっている。この苗植付部50は、苗植付装置60と、苗載置台51及びフロート47を備えている。このうち、苗載置台51は、走行車体2の左右方向において仕切られた植付条数分の苗載せ面52を有しており、それぞれの苗載せ面52に土付きのマット状苗を載置することが可能になっている。これにより、苗載置台51に載置した苗が植え付けられて無くなるたびに、圃場外に用意している苗を取りに戻る必要が無く、連続した作業を行えるので、作業能率が向上する。
In addition, the
また、苗植付装置60は、苗載置台51に載置された苗を圃場に植え付ける装置になっている。この苗植付装置60は、2条毎に1つずつ配設されており、回転可能なロータリケース63に、2条分の植込杆61を回転可能に備えている。このうち、ロータリケース63は、苗植付装置60に駆動力を供給する植付伝動ケース64に対して回転可能に連結されており、植付伝動ケース64は、エンジン10から苗植付部50に伝達された動力を、苗植付装置60に供給する。
The
また、フロート47は、走行車体2の移動と共に、圃場面上を滑走して整地するものであり、走行車体2の左右方向における苗植付部50の中央に位置するセンターフロート48と、左右方向における苗植付部50の両側に位置するサイドフロート49と、を有している。
In addition, the float 47 slides on the farm scene along with the movement of the traveling vehicle body 2 to level the ground. The center float 48 located in the center of the
また、苗植付部50の下方側の位置における前側には、圃場の整地を行う整地用ロータ130が設けられている。この整地用ロータ130は、後輪ギヤケース22を介して伝達されるエンジン10からの出力によって回転可能に構成されている。
Further, a leveling
また、苗植付部50の左右両側には、次の植付条に進行方向の目安になる線を形成する線引きマーカ135が備えられている。即ち、線引きマーカ135は、苗移植機1が圃場内における直進前進時に、圃場の畦際で転回した後に直進前進する際の目印を圃場上に線引きする。この線引きマーカ135は、マーカモータ(図示省略)によって作動し、走行車体2が旋回するごとに、左右の線引きマーカ135が入れ替わって作動することができるように構成されている。この左右の線引きマーカ135の入れ替えは、マーカモータが接続されるコントローラ(図示省略)によって行う。即ち、コントローラは、走行車体2の旋回時に、左右の線引きマーカ135を交互に作動状態と非作動状態とに切り替えるマーカ切替装置としても設けられている。
In addition, on both the left and right sides of the
また、走行車体2における操縦席28の後方には、施肥装置120が搭載されている。この施肥装置120は、肥料を貯蔵する肥料タンク121と、肥料タンク121内の肥料を一定量ずつ下方に繰り出す肥料繰出部122と、繰り出された肥料を施肥ホース124によって苗植付部50側に移送するブロア123と、を有している。さらに、施肥装置120は、苗植付部50の下方に配設されると共に、施肥ホース124によって肥料が移送される施肥ガイド125と、施肥ガイド125の前側に設けられると共に、施肥ホース124によって移送された肥料を、苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に落とし込む作溝器126と、を有している。
Further, a
図3は、図1に示す苗植付装置の詳細図である。図4は、図3のA−A矢視図である。図5は、図4のB−B断面図である。苗植付装置60のロータリケース63は、複数の回転体である複数の植付用ギヤ72からなる不等速伝動機構70を内装しており、不等速伝動機構70に対しては、植付伝動ケース64から供給された駆動力を、植付駆動軸71によって伝達可能になっている。
FIG. 3 is a detailed view of the seedling planting apparatus shown in FIG. FIG. 4 is an AA arrow view of FIG. 5 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG. The
この不等速伝動機構70は、不等速伝動機構70における中央回転体であるサンギヤ73と、サンギヤ73の回転軸に直交する方向において互いに反対方向となる部分に位置し、植込杆61と共に回転する2つの遊星ギヤ75と、2つの遊星ギヤ75とサンギヤ73とのそれぞれの間に配設され、遊星ギヤ75とサンギヤ73との双方に噛み合うカウンタギヤ74と、を備えている。植付駆動軸71は、このうちサンギヤ73に連結されており、植付伝動ケース64から供給された駆動力がサンギヤ73に伝達されることにより不等速伝動機構70に入力され、それぞれの植付用ギヤ72は回転可能になっている。
This inconstant
また、植込杆61は、遊星ギヤ75の回転軸である植込杆回転軸65に連結しており、遊星ギヤ75と共に回転する植込杆回転軸65の回転に伴って、回転することが可能になっている。つまり、植付伝動ケース64から植付駆動軸71によって不等速伝動機構70に供給された駆動力は、植込杆回転軸65によって不等速伝動機構70から出力され、植込杆61は、この不等速伝動機構70から出力された駆動力によって回転する。
The
また、不等速伝動機構70のサンギヤ73、カウンタギヤ74、遊星ギヤ75は、実際の回転中心が、それぞれの植付用ギヤ72のピッチ円に対して偏心している。このように、ピッチ円に対して偏心している植付用ギヤ72は、噛み合う2つの植付用ギヤ72のうち、一方の植付用ギヤ72における回転中心から歯先までの距離が最も短い部分と、他方の植付用ギヤ72における回転中心から歯先までの距離が最も長い部分とが噛み合うように配設されている。
Further, the sun gear 73, the counter gear 74, and the planetary gear 75 of the inconstant
これにより、複数の植付用ギヤ72は、それぞれ偏心しつつ、軸間の距離が変化することなく、植付駆動軸71からサンギヤ73に伝達された回転を、カウンタギヤ74を介して遊星ギヤ75まで伝達することが可能になっている。また、不等速伝動機構70は、このように偏心した複数の植付用ギヤ72を用いて、サンギヤ73から遊星ギヤ75にかけて回転を伝達することにより、サンギヤ73の回転速度に対する遊星ギヤ75の回転速度を不等速にすることができる。即ち、植込杆61の回転速度を不等速にすることができる。
As a result, the plurality of planting gears 72 are eccentric, and the rotation transmitted from the
図6は、図3に示す植込杆の要部断面図である。植込杆61は、苗載置台51から苗を掻き取る苗取り部材である苗取りフィンガ81が外側に装着され、苗取りフィンガ81に保持された苗を押し出して圃場に移動させる押出機構90が内装されている。さらに、植込杆61には、回転自在に設けられ、押出機構90を押出作動させる作動部材である押出カム82が内設されている。
FIG. 6 is a cross-sectional view of a main part of the implantation pad shown in FIG. An extruding mechanism 90 is provided with an extruding mechanism 90 that has a
詳しくは、植込杆61が有し、内側に空間が形成される植込杆ケース80の外側に、苗取りフィンガ81が取り付けられている。この苗取りフィンガ81は、一端が二股状に形成された棒状になっており、植込杆ケース80に対しては、二股状になっている端部側の反対側の端部側が取り付けられている。苗取りフィンガ81は、苗載置台51の下部に配設されて当該苗載置台51の下部の苗を受ける前板53(図3参照)から苗を取り出すことが可能になっている。また、押出カム82は、植込杆回転軸65に連結され、植込杆回転軸65の回転に伴って回転することが可能になっている。
In detail, the seedling-capturing
また、押出機構90は、植込杆ケース80に内設されており、回動自在に植込杆61に内設される押出アーム91と、苗取りフィンガ81が取った苗を押し出して圃場に移動させる押出体である押出フォーク95と、を有している。このうち、押出アーム91は、一端側が押出フォーク95近傍に位置し、他端側が押出カム82近傍に位置すると共に、軸心が押出カム82の回転軸と平行になる向きで植込杆ケース80に回動自在に内設されている。
Further, the pushing mechanism 90 is provided in the
さらに、押出アーム91は、押出カム82近傍に位置する側の端部が、回転する押出カム82の所定範囲では押出カム82に接触し、回転する押出カム82の他の所定範囲で押出カム82から離間するように配設されている。回動自在な押出アーム91は、この押出カム82への接触状態に伴って回動するように設けられている。つまり、押出アーム91は、押出アーム91における押出カム82側の端部に、押出カム82に摺動しながら接触する接触面92を有しており、押出カム82に対する接触面92の接触状態に応じて、押出アーム91は回動するように設けられている。
Further, the end of the
押出フォーク95は、苗取りフィンガ81と平行な向きで設けられると共に、植込杆ケース80の内側と外側とにかけて延在している。具体的には、押出フォーク95は、植込杆ケース80における、二股状になっている苗取りフィンガ81の先端が位置する側から、植込杆ケース80の内側から外側に向かって延在している。さらに、押出フォーク95は、当該押出フォーク95が延在する方向に移動可能に設けられており、即ち、押出フォーク95は、苗取りフィンガ81に沿って植込杆ケース80から伸縮可能に配設されている。
The
植込杆ケース80内には、押出フォーク95に対して付勢力を付与する押出スプリング96が設けられている。この押出スプリング96は、圧縮バネによって形成されており、押出フォーク95を植込杆ケース80から突出させる方向の付勢力を押出フォーク95に対して付与することができるように配設されている。
An
一方、押出アーム91は、接触面92が押出カム82に接触した状態では、押出フォーク95側の端部が、植込杆ケース80からの押出フォーク95の突出量を小さくする方向への力を押出フォーク95に対して付与するように設けられている。即ち、押出アーム91は、押出アーム91における押出フォーク95側の端部に、押出フォーク95を作動させる押出部93を有しており、接触面92が押出カム82に接触した場合における回動状態では、押出スプリング96からの付勢力の反対方向の力を押出部93から押出フォーク95に対して付与するように設けられている。
On the other hand, in the state where the
この押出部93は、二股に分かれて同じ方向に突出した突出部を有しており、換言すると、押出部93は、同一方向に突出する2つの突出部を有している。押出部93は、押出フォーク95を2つの突出部間に入り込ませて押出フォーク95を保持した状態で、押出スプリング96からの付勢力の反対方向の力を押出フォーク95に付与することが可能になっている。
The extruded
このように、押出アーム91の接触面92に対する接触状態が変化することにより押出アーム91を回動させる押出カム82は、押出カム82の回転軸に沿った方向に見た形状が、勾玉形状で形成されている。押出アーム91の接触面92は、この勾玉形状の押出カム82の外周面に摺動可能に配設されることにより、接触状態が変化する。
As described above, the
詳しくは、押出カム82は、外周面に、押出アーム91に摺動しながら接触し、押出アーム91に対して作動力を付与することにより押出アーム91を回動させる作動面83と、押出アーム91に接触せず、押出アーム91に対して作動力を付与しない非作動面84と、を有している。
Specifically, the
このうち、作動面83は、勾玉形状に形成される押出カム82の外周面のうち、植込杆回転軸65を中心とする半径が比較的大きい部分の面になっており、非作動面84は、勾玉形状に形成される押出カム82の外周面のうち、植込杆回転軸65を中心とする半径が作動面83より小さい部分の面になっている。つまり、押出カム82の外周面は、非作動面84の部分が、作動面83の部分に対して、植込杆回転軸65の方向、或いは、押出カム82の回転時における軸心の方向に凹んで形成されており、作動面83は、植込杆ケース80の内面に近接している。
Among these, the operating
また、これらのように、押出カム82や押出フォーク95等の複数の作動部材を内設する植込杆ケース80には、内部に潤滑剤である潤滑油が注入されている。
In addition, as described above, in the
図7は、図6に示す押出カムの詳細図である。図8は、図7に示す押出カムの斜視図である。押出カム82の外周面は、非作動面84よりも作動面83の方が外周面の円周方向における範囲が大きくなっており、作動面83には、潤滑油が移動可能に設けられる連通部である潤滑溝85が形成されている。この潤滑溝85は、作動面83の、押出カム82の幅方向における中心付近に、作動面83から凹んだ溝として、押出カム82の円周方向に沿って形成されている。換言すると、潤滑溝85は、押出カム82の作動面83に、押出アーム91の接触面92が摺動する際における摺動方向に形成されている。つまり、潤滑溝85は、押出カム82の外周面における押出アーム91の接触面92が接触する部分に形成されている。
FIG. 7 is a detailed view of the push cam shown in FIG. FIG. 8 is a perspective view of the push cam shown in FIG. As for the outer peripheral surface of the
図9は、図6のC部詳細図である。押出フォーク95は、当該押出フォーク95の軸部であるプッシュロッド97が、植込杆61に内設される軸受部材であるブッシュ100によって支持されている。このブッシュ100は、内径がプッシュロッド97の外径と同程度で、プッシュロッド97の外径よりも若干大きい径となる略円筒形の形状で形成されている。ブッシュ100は植込杆ケース80の内部に保持されており、プッシュロッド97は、ブッシュ100の内側を通ることにより、ブッシュ100に支持されている。
FIG. 9 is a detailed view of part C in FIG. In the
また、植込杆ケース80には、プッシュロッド97が植込杆ケース80の内部から外部に突出する部分に、シール部材105が配設されており、シール部材105は植込杆ケース80とプッシュロッド97との間に位置し、且つ、プッシュロッド97に接触している。即ち、植込杆ケース80におけるプッシュロッド97が突出する部分は、シール部材105によって密閉されている。
In addition, a
図10は、図9のD部詳細図である。図11は、図10のE−E断面図である。押出フォーク95のプッシュロッド97には、押出フォーク95の作動方向におけるブッシュ100の両側の位置を連通する溝部101が形成されている。この溝部101は、プッシュロッド97の表面に、プッシュロッド97の延在方向に沿って設けられる溝として形成されており、プッシュロッド97やブッシュ100が延在する方向におけるブッシュ100の両端側にかけて形成されている。これにより、溝部101は、植込杆ケース80内におけるブッシュ100の延在方向の両側に位置する空間を連通している。
FIG. 10 is a detailed view of part D in FIG. 11 is a cross-sectional view taken along line EE in FIG. The
本実施形態1に係る苗植付装置60は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。苗植付装置60を備える苗移植機1の運転時は、エンジン10で発生する動力によって、走行車体2の走行と、苗載置台51に載せた苗の植え付け作業を行う。このうち、植え付け作業は、回転軸が左右方向になる向きで苗植付装置60全体が回転しながら、植込杆61も回転することにより、苗載置台51に載せられた苗を徐々に圃場に植え付ける。植え付け作業時は、このように苗植付装置60を作動させながら圃場内を走行車体2で走行することにより、複数の列状に苗を植え付ける。
The
このように、苗の植え付け作業を行う苗植付装置60は、不等速伝動機構70を備えているため、ロータリケース63に対する植込杆61の回転速度は、ロータリケース63に対する植込杆61の回転角度と植付伝動ケース64に対するロータリケース63の回転角度とに応じて変化する。
Thus, since the
具体的には、植込杆61は、ロータリケース63に対する植込杆61の回転角度と植付伝動ケース64に対するロータリケース63の回転角度とが、植込杆61が有する苗取りフィンガ81の先端の回転軌跡である植付軌跡T(図3参照)における上方付近に、この苗取りフィンガ81の先端が位置する状態では、植込杆61の回転は比較的遅くなる。苗載置台51の下部に位置する前板53は、植付軌跡Tにおいて苗取りフィンガ81の先端が上方から下方に向う側における植付軌跡Tの上端付近に位置しており、植込杆61は、回転中の植込杆61が有する苗取りフィンガ81の先端が上方から下方に向う際に、前板53から苗を取り出す。
Specifically, the
植込杆61は、苗取りフィンガ81の先端が上方から下方に向う場合における植付軌跡Tにおける下端側では、苗取りフィンガ81の先端が上端寄りに位置している場合よりも、回転が速くなる。このため、植込杆61は、植付軌跡Tにおける下端寄りの位置では、苗取りフィンガ81の先端の下降時における水平方向の移動が小さくなる。これにより、苗植付装置60は、圃場に対して垂直に近い角度で苗を植え付けることが可能になる。
The
このように苗を植え付ける際における際における植込杆61の動作について説明すると、苗の植え付け時は、ロータリケース63が回転しながら、ロータリケース63に対して植込杆61が回転することにより、植込杆61は、苗取りフィンガ81によって苗載置台51の前板53から苗を掻き取る。
The operation of the
一方、植込杆61内では、植込杆61が回転することに伴って、植込杆回転軸65に連結されている押出カム82が植込杆ケース80内で回転する。これにより、押出カム82は、押出アーム91の接触面92側に位置する面が、作動面83と非作動面84とで切り替わる。
On the other hand, in the
押出アーム91は、接触面92の他端に位置する押出部93が、押出フォーク95に接触しており、押出アーム91の接触面92が押出カム82の作動面83に接触している場合、押出フォーク95に対して、押出スプリング96からの付勢力の反対方向の力を付与する。即ち、押出アーム91は、接触面92が押出カム82の作動面83に接触している場合は、押出フォーク95が植込杆ケース80から縮む方向の力を押出フォーク95に対して付与する。これにより、押出フォーク95は、植込杆ケース80の外に出ている部分における先端部が、苗取りフィンガ81の先端から離れた状態になる。
In the push-out
押出カム82は、苗取りフィンガ81の先端の植付軌跡Tにおいて、下方に位置して苗を植え付けた状態から、苗取りフィンガ81が苗載置台51から苗を掻き取って苗を植え付ける状態になるまでの間、回転しながら作動面83が押出アーム91の接触面92に接触する。このため、押出アーム91は、この間、植込杆ケース80から縮む方向の力を押出フォーク95に対して付与し続け、押出フォーク95は、縮んだ状態が維持される。
The pushing
これに対し、押出アーム91の接触面92が、押出カム82の非作動面84に対向する状態の場合、押出アーム91は押出カム82にしなくなるため、押出カム82から押出アーム91への入力が無くなり、押出アーム91から押出フォーク95に対して付与していた力が無くなる。これにより、押出フォーク95は、押出スプリング96からの付勢力により、植込杆ケース80からの突出量が多くなる方向に移動し、押出アーム91も、押出スプリング96からの付勢力により、押出フォーク95の移動に合わせて回動する。押出フォーク95は、このように植込杆ケース80からの突出量が多くなる方向に移動することにより、植込杆ケース80の外に出ている部分における先端部が、苗取りフィンガ81の先端近傍に位置する状態になる。
On the other hand, when the
押出カム82は、苗取りフィンガ81の先端の植付軌跡Tにおいて、苗取りフィンガ81が苗載置台51から苗を掻き取った後、下方に位置して苗を植え付ける状態になる際に、回転しながら非作動面84が押出アーム91の接触面92に対向する状態になる。このため、押出アーム91は、苗取りフィンガ81の先端が植付軌跡Tにおける下方に位置して苗を植え付ける状態になる場合に、押出フォーク95に対して付与する力が無くなり、押出フォーク95は、苗取りフィンガ81の先端方向に突出して植込杆ケース80から伸びる。
The push-
これにより、押出フォーク95は、苗載置台51から苗取りフィンガ81で掻き取って苗取りフィンガ81で保持している苗を押し出して圃場に移動させる。植込杆61は、このように植込杆61が回転することにより苗載置台51から苗取りフィンガ81で取った苗を押出フォーク95で押し出すことにより、苗を圃場に移動させて植え付ける。
As a result, the push-
苗取りフィンガ81の先端が、植付軌跡Tにおける苗を植え付ける状態を過ぎたら、回転する押出カム82は、再び作動面83が押出アーム91の接触面92に接触する。これにより、押出アーム91は、植込杆ケース80から縮む方向の力を再び押出フォーク95に対して付与し、押出フォーク95は、この力により縮んだ状態になる。苗植付装置60での苗の植え付け時は、植込杆ケース80内で押出カム82が回転し、これに伴い押出アーム91が回動を繰り返すことにより、苗を押し出す押出フォーク95は、伸縮を繰り返す。
When the tip of the
植込杆ケース80内では、これらのように押出カム82が回転することにより押出カム82の外周面と押出アーム91の接触面92とが摺動したり、押出アーム91が回動することにより押出部93と押出フォーク95との接触状態が変化したりするが、これらの部分は、潤滑油によって潤滑されながら作動する。即ち、植込杆ケース80内の各作動部は、植込杆ケース80に注入される潤滑油によって潤滑されながら作動する。
In the implanting
その際に、押出カム82の作動面83には潤滑溝85が形成されているため、この作動面83と押出アーム91の接触面92との摺動時には、潤滑溝85を通って潤滑油が双方の間に入り込み易くなっている。このため、苗植付装置60での苗の植え付け作業時に摺動する押出カム82の作動面83と押出アーム91の接触面92とは、潤滑溝85を介して供給される潤滑油によって適切に潤滑される。
At this time, since the
また、押出フォーク95が伸縮を繰り返す際には、ブッシュ100の延在方向における両側の空間の内圧が、押出フォーク95の作動に伴って変化するが、この内圧は、押出フォーク95のプッシュロッド97に形成される溝部101によって均一化される。つまり、押出フォーク95の作動時には、ブッシュ100の両側の空間に位置する空気や潤滑油が、溝部101を通って空間同士の間を移動するため、この移動により、内圧は均一化される。
Further, when the
以上の実施形態1に係る苗植付装置60は、植込杆61での苗の植え付け時に回転し、苗取りフィンガ81が取った苗を押出フォーク95に押し出させる押出アーム91に接触する押出カム82に、潤滑油が移動可能な潤滑溝85を形成しているため、押出アーム91と押出カム82との接触部分を、より確実に潤滑することができる。この結果、潤滑油の供給不足に起因する焼き付きを防止し、部材の摩耗を抑制することができる。また、部材の摩耗が生じ難くなることにより、耐久性を向上させることができる。
The
また、潤滑溝85は、押出カム82の作動面83に形成されるため、押出カム82の回転に伴い、植込杆61内部における押出カム82の周辺に潤滑油が供給されるため、押出カム82と植込杆61内部との摩耗や焼き付きを抑制することができる。この結果、より確実に耐久性を向上させることができる。
Further, since the
また、押出カム82の作動面83に潤滑溝85を形成することにより、潤滑油を供給する際に、植込杆61を開けて押出カム82や押出機構90を取り外して、潤滑油を供給する作業が不要となる。この結果、メンテナンス性を向上させることができる。
Further, by forming the lubricating
また、潤滑溝85は、押出カム82の非作動面84には形成しないため、押出カム82が押出アーム91と接触する際に、押出カム82において強い力がかかる箇所の強度を維持することができる。この結果、押出カム82の破損を防止することができる。
Further, since the
また、押出フォーク95のプッシュロッド97に、押出フォーク95の作動方向の両側の位置を連通する溝部101を形成しているため、押出フォーク95が作動する際に潤滑油が溝部101を移動することができるので、押出フォーク95と植込杆ケース80の内部とが摩擦で摩り減ることを防止することができる。この結果、耐久性を向上させることができる共に、焼き付きが生じて植え付け作業が停止することを防止でき、作業能率を向上させることができる。
In addition, since the
また、押出フォーク95が作動する際に、ブッシュ100の両端側の空間内の空気が溝部101を通じて移動することができるので、押出フォーク95の作動時における植込杆61の内圧の変化を生じ難くさせることができる。この結果、植込杆61内の圧力変化に起因して、潤滑油が植込杆61から漏れ出して圃場や水を汚染することを防止することができる。
Further, since the air in the space on both ends of the
また、植込杆61の内圧が変化し難くなるようにすることにより、植込杆61の内圧の大幅な変化に起因して圃場の水や泥を植込杆61の内部に吸い込むことを防止することができる。この結果、苗植付装置60の構成部品の耐久性が低下することを防止することができると共に、植込杆61を開けて内部の水や泥を除去する作業が不要となるため、メンテナンス性を向上させることができる。
In addition, by making it difficult for the internal pressure of the
〔実施形態2〕
実施形態2に係る苗植付装置60は、実施形態1に係る苗植付装置60と略同様の構成であるが、潤滑剤が通る連通部は、押出カム82を貫通する孔として設けられている点に特徴がある。他の構成は実施形態1と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。
[Embodiment 2]
The
本実施形態2に係る苗植付装置60は、実施形態1に係る苗植付装置60と同様に、植込杆61は、苗載置台51から苗を掻き取る苗取りフィンガ81と、押出アーム91と押出フォーク95とを有する押出機構90と、押出機構90を作動させる押出カム82とを有している。
The
図12は、実施形態2に係る苗植付装置が有する押出カムの側面図である。図13は、図12に示す押出カムの斜視図である。押出カム82は、勾玉形状に形成されており、外周面に、作動面83と非作動面84とを有している。本実施形態2に係る苗植付装置60では、植込杆61の内部に注入した潤滑油が移動可能な連通部は、押出カム82を貫通すると共に両端が作動面83に開口する孔である潤滑孔140として、押出カム82に形成されている。
FIG. 12 is a side view of an extrusion cam included in the seedling planting apparatus according to the second embodiment. FIG. 13 is a perspective view of the push cam shown in FIG. The push-
詳しくは、潤滑孔140は、押出カム82の外周面において円周方向における範囲が大きい範囲に形成される作動面83のうち、点対称となる位置も作動面83となる部分同士にかけて貫通することによって形成されている。つまり、潤滑孔140は、押出カム82の径方向に貫通した場合における両端が作動面83に開口する角度で、押出カム82を貫通する孔として形成されており、換言すると、潤滑孔140は、非作動面84を避けて押出カム82を貫通している。
Specifically, the
本実施形態2に係る苗植付装置60は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。苗植付装置60での苗の植え付け時は、回転するロータリケース63に対して植込杆61が回転することにより、植込杆61は、苗載置台51の苗を圃場に移動して植え付ける。
The
この場合、植込杆61内では押出カム82が回転し、押出アーム91の接触面92側に位置する面が、作動面83と非作動面84とで切り替わる。これにより、押出アーム91は回動し、押出フォーク95に対して押出スプリング96が付勢する力に反する方向の力を付与するか付与しないかが切り替えられることにより、押出フォーク95は伸縮する。
In this case, the
その際に、押出カム82は、作動面83が押出アーム91の接触面92と摺動しながら回転するが、押出カム82には潤滑孔140が形成されているため、摺動する双方の面の間には、潤滑油が潤滑孔140を通って入り込み易くなっている。特に、押出カム82は回転をするため、潤滑孔140内に潤滑油が入り込んだ際には、潤滑孔140内の潤滑油は遠心力によって、潤滑孔140内の潤滑油が潤滑孔140の両端の開口部分から流出する。
At this time, the
これにより、押出カム82の作動面83と押出アーム91の接触面92と間には、潤滑油が入り込み易くなり、摺動する双方の面は、潤滑孔140から流出したこの潤滑油によって潤滑される。このため、苗植付装置60での苗の植え付け作業時に摺動する押出カム82の作動面83と押出アーム91の接触面92とは、潤滑孔140を介して供給される潤滑油によって適切に潤滑される。
As a result, the lubricating oil easily enters between the operating
以上の実施形態2に係る苗植付装置60は、潤滑油が入り込む潤滑孔140が、押出カム82を貫通すると共に両端が作動面83に開口して押出カム82に形成されているため、押出アーム91と押出カム82との接触部分を、より確実に潤滑することができる。この結果、潤滑油の供給不足に起因する焼き付きを防止し、部材の摩耗を抑制することができる。
In the
また、潤滑孔140は、非作動面84を避けて押出カム82を貫通して押出カム82に形成したことにより、押出カム82の回転に伴い、潤滑孔140に入り込んだ潤滑油を、押出カム82周辺の植込杆61内部に供給することができる。この結果、押出カム82と植込杆61内部との摩耗や焼き付きを抑えることができ、耐久性を向上させることができる。
Further, the
〔実施形態3〕
実施形態3に係る苗植付装置60は、実施形態1に係る苗植付装置60と略同様の構成であるが、潤滑剤が通る連通部は、押出アーム91に形成されている点に特徴がある。他の構成は実施形態1と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。
[Embodiment 3]
The
図14は、実施形態3に係る苗植付装置が有する押出アームの側面図である。図15は、図14に示す押出アームの斜視図である。本実施形態3に係る苗植付装置60では、植込杆61の内部に注入した潤滑油が移動可能な連通部は、押出アーム91の接触面92に形成される溝である潤滑溝145として、押出アーム91に形成されている。
FIG. 14 is a side view of an extrusion arm included in the seedling planting apparatus according to the third embodiment. 15 is a perspective view of the extrusion arm shown in FIG. In the
詳しくは、接触面92は、押出カム82に摺動しながら接触すると共に押出カム82から作動力が付与される面として押出アーム91に形成されており、潤滑溝145は、この接触面92に、押出カム82との相対的な摺動方向に沿って形成されている。つまり、接触面92は、押出カム82に対向すると共に、押出カム82が回転することによって押出カム82の作動面83に対して摺動するが、潤滑溝145は、この摺動方向に沿って摺動方向の延在する溝として接触面92に形成されている。
Specifically, the
本実施形態3に係る苗植付装置60は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。苗植付装置60での苗の植え付時は、作動面83と非作動面84とを有する押出カム82が植込杆61内で回転することにより、押出アーム91への押出カム82の接触状態が変化し、押出アーム91は回動する。これにより、押出アーム91の押出部93から押出フォーク95に対して付与する力の状態が変化し、押出フォーク95は伸縮する。
The
その際に、押出アーム91は、接触面92が回転する押出カム82の作動面83に摺動するが、接触面92には潤滑溝145が形成されているため、この接触面92と押出カム82の作動面83との摺動時には、潤滑溝145を通って潤滑油が双方の間に入り込み易くなっている。このため、苗植付装置60での苗の植え付け作業時に摺動する押出アーム91の接触面92と押出カム82の作動面83とは、潤滑溝145を介して供給される潤滑油によって適切に潤滑される。
At this time, the
以上の実施形態3に係る苗植付装置60は、回転する押出カム82の作動面83に対して摺動する押出アーム91の接触面92に、潤滑油が移動可能な潤滑溝145を形成しているため、苗の植え付け作業時に、より確実に押出アーム91と押出カム82との接触部分を潤滑することができる。この結果、潤滑油の供給不足に起因する焼き付きを防止し、部材の摩耗を抑制することができる。また、押出アーム91と押出カム82とが接触し合って摩り減ることを防止できるので、耐久性を向上させることができる。
The
また、押出アーム91の接触面92に、押出カム82の摺動方向に沿って潤滑溝145を形成したことにより、押出カム82と押出アーム91の接触面92に、常に潤滑油を存在させることができる。この結果、焼き付きに起因して苗の植え付け作業が停止することを防止することができ、作業能率を向上させることができる。
Further, since the
〔実施形態4〕
実施形態4に係る苗植付装置60は、実施形態3に係る苗植付装置60と略同様の構成であるが、潤滑剤が通る連通部は、押出アーム91を貫通する孔として設けられている点に特徴がある。他の構成は実施形態3と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。
[Embodiment 4]
The
図16は、実施形態4に係る苗植付装置が有する押出アームの側面図である。図17は、図16に示す押出アームの斜視図である。本実施形態4に係る苗植付装置60では、植込杆61の内部に注入した潤滑油が移動可能な連通部は、押出アーム91における押出カム82に接触する側の端部である接触面92と、押出アーム91の押出部93と、に開口する孔である潤滑孔150として押出アーム91に形成されている。つまり、潤滑孔150は、押出部93から接触面92にかけて押出アーム91を貫通しており、両端が押出部93と接触面92とに開口している。
FIG. 16 is a side view of an extrusion arm included in the seedling planting apparatus according to the fourth embodiment. FIG. 17 is a perspective view of the push-out arm shown in FIG. In the
このうち、押出部93側の開口部分は、押出部93が有する2つの突出部151の間の部分である基部152に開口している。つまり、押出部93が有する2つの突出部151は、押出アーム91の本体側に位置する基部152から基部152から、共に接触面92が位置する側の反対方向側に突出しており、潤滑孔150における押出部93側の開口部分は、この基部152に開口している。
Among these, the opening part by the side of the
本実施形態4に係る苗植付装置60は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。苗植付装置60での苗の植え付時は、押出カム82の回転に伴って押出アーム91が回動し、押出アーム91が回動することにより、押出フォーク95が伸縮する。その際に、押出アーム91は、接触面92が押出カム82の作動面83に摺動し、押出部93は、押出フォーク95に付与する力の大きさや、押出フォーク95に対する相対的な接触角度が変化するが、押出アーム91には潤滑孔150が形成されているため、接触面92側にも押出部93側にも、潤滑油が供給され易くなっている。
The
つまり、押出アーム91の接触面92と押出カム82の作動面83との間には、潤滑油が潤滑孔150を通って供給され、押出アーム91の押出部93と押出フォーク95の接触部分との間にも、潤滑孔150を通って潤滑油が供給される。このため、苗植付装置60での苗の植え付け作業時に押出アーム91の回動に伴い、接触状態や付与される力の大きさが変化する押出アーム91と押出カム82や押出フォーク95の間の部分は、潤滑孔150を介して供給される潤滑油によって適切に潤滑される。
That is, between the
以上の実施形態4に係る苗植付装置60は、押出部93から接触面92にかけて貫通する潤滑孔150を押出アーム91に形成しているため、苗の植え付け作業時に、押出アーム91と押出フォーク95との接触部に潤滑油を十分に供給することができる。この結果、潤滑油の供給不足による焼き付きに起因して苗の植え付け作業が停止することを防止することができ、作業能率が向上させることができる。また、押出アーム91と押出フォーク95とが接触し合って摩り減ることを防止できるので、耐久性を向上させることができる。
Since the
また、潤滑孔150における押出部93側の開口部は、押出部93の基部152に開口しているため、押出フォーク95と接触する押出部93に潤滑孔150を開口させた場合における押出部93の強度が維持することができる。この結果、耐久性を向上させることができる。
Further, since the opening on the side of the
〔変形例〕
図18は、実施形態1に係る苗植付装置の変形例を示す説明図である。なお、上述した苗植付装置60では、溝部101は、押出フォーク95のプッシュロッド97が延在する方向に沿って形成されているが、溝部101は、これ以外の形状で形成されていてもよい。溝部101は、例えば、図18に示すように、押出フォーク95の作動方向を軸心とする螺旋状に押出フォーク95のプッシュロッド97に形成されていてもよい。
[Modification]
FIG. 18 is an explanatory diagram illustrating a modification of the seedling planting apparatus according to the first embodiment. In the
溝部101を螺旋状にすることにより、溝部101に潤滑油を入り込ませておくことができるので、押出フォーク95が作動する際に潤滑油を植込杆61の内部に供給することができ、より確実に摩擦や焼き付きに起因する耐久性の低下を抑制することができる。また、溝部101を螺旋状にすることにより、プッシュロッド97に溝部101を形成することによる強度の変化を、プッシュロッド97の円周方向において分散させることができる。これにより、溝部101を形成することによる強度の変化を均一化させつつ、耐久性を向上させることができる。
By making the
図19は、実施形態1に係る苗植付装置の変形例を示す説明図である。また、上述した苗植付装置60では、押出カム82は、回転しながら押出アーム91の接触面92に摺動することにより、押出アーム91に対して作動力を付与することができるように設けられているが、押出カム82は、摺動による摩耗を考慮して構成されていてもよい。押出カム82の摩耗を考慮して構成する際には、例えば、押出カム82は、押出カム82の回転軸CLから作動面83までの距離が、回転軸CLの軸方向における一端側よりも他端側の方が大きくなるように形成する。つまり、押出カム82は、略テーパ状に形成し、押出カム82を回転軸CL方向に見た場合における断面視では、回転軸CLにおける一端側から他端側に向かうに従って、作動面83の径が大きくなるように形成する。さらに、植込杆61には、押出カム82に対して、回転軸CLに沿った方向の付勢力を付与する付勢部材であるスプリング160と、押出アーム91に対する作動面83の接触位置を回転軸CL方向の所定位置に固定するロック部材161と、を設ける。
FIG. 19 is an explanatory diagram illustrating a modification of the seedling planting apparatus according to the first embodiment. Further, in the
詳しくは、スプリング160は、押出カム82に対して、回転軸CLに沿った方向の付勢力で、且つ、作動面83における回転軸CLからの距離が小さい側の端部側が、押出アーム91に接触する方向の付勢力を付与する。例えば、スプリング160は、圧縮バネによって形成されると共に、押出カム82における作動面83の径が小さい方の端部と植込杆ケース80の内面との間に配設され、この内面から押出カム82から離れる方向の付勢力を押出カム82に付与する。さらに、押出アーム91を、スプリング160の近傍で押出カム82に接触するように配設することにより、スプリング160は、作動面83における回転軸CLからの距離が小さい側の端部側が、押出アーム91に接触する方向の付勢力を、押出カム82に対して付与する。
Specifically, the
また、押出カム82は、回転軸CL方向に移動可能に配設すると共に、ロック部材161は、押出カム82の回転軸CL方向における移動を所定位置で固定することができるボルトとロックナット等で構成する。押出アーム91は、回転軸CL方向には移動しないため、これらにより、ロック部材161は、回転軸CL方向に移動可能な押出カム82を、作動面83における押出アーム91に対する接触位置を、回転軸CL方向の所定位置に固定することが可能になっている。
The
植込杆61をこれらのように構成することにより、押出カム82の作動面83と押出アーム91の接触面92とが摺動することにより、これらの部分が摩耗した場合、ロック部材161を操作することによって、押出アーム91の回動のタイミングを維持することができる。つまり、作動面83や接触面92が摩耗した場合、作動面83の径が大きい方の端部側が押出アーム91に近付く方向に押出カム82を移動させることにより、作動面83において径が大きい部分を押出アーム91の接触面92に接触させることが可能になる。この結果、経年劣化による押出タイミングの変化を防止することができ、長期間、設定どおりの苗の植え付けが可能になる。また、押出アーム91や押出カム82の交換間隔が大きくすることができ、部品の耐久性を向上させることができる。
By configuring the
また、不等速伝動機構70は、植付用ギヤ72のガタが発生しないように構成してもよい。つまり、植込杆61は、植付用ギヤ72同士を偏心させることにより、遊星ギヤ75を不等速にし、植え込み時のみ回転が早くなるようにしているが、回転速度が速くなると、遊星ギヤ75は、遠心力によって楕円から等円なろうとする力が働き、等速になろうとする。このため、偏心している植付用ギヤ72同士に無理な力がかかり、セルフロックのような力が働いたり、ガタが生じたりするが、不等速伝動機構70は、このようなガタが発生しないように構成してもよい。
Moreover, you may comprise the inconstant
図20は、実施形態1に係る苗植付装置の変形例を示す説明図である。植付用ギヤ72のガタを抑える構成としては、例えば、図20に示すように、カウンタギヤ74の回転軸であるカウンタギヤ軸175にスプリング170を引っ掛け、カウンタギヤ74に付勢力を付与することにより、植付用ギヤ72のガタを抑えてもよい。つまり、カウンタギヤ74は、サンギヤ73と遊星ギヤ75との中心を結んだ直線からずれた位置にカウンタギヤ軸175が配設されて設けられているが、カウンタギヤ軸175を、このサンギヤ73と遊星ギヤ75との中心を結んだ直線に近付ける方向の付勢力を付与することができるように、スプリング170を設ける。
FIG. 20 is an explanatory diagram illustrating a modification of the seedling planting apparatus according to the first embodiment. For example, as shown in FIG. 20, a
具体的には、ロータリケース63の内面における、サンギヤ73と遊星ギヤ75との中心を結んだ直線からみてカウンタギヤ軸175が位置する側の反対側の位置に、ピン171を立設する。このピン171とカウンタギヤ軸175とに、引っ張りバネからなるスプリング170を引っ掛けることにより、カウンタギヤ軸175に対して、ピン171に近付ける方向の付勢力を付与する。これにより、カウンタギヤ軸175に対して、サンギヤ73と遊星ギヤ75との中心を結んだ直線に近付ける方向の付勢力を付与し、カウンタギヤ74を、サンギヤ73と遊星ギヤ75とに押し当てる力を、スプリング170によって付与する。この結果、植付用ギヤ72同士のバックラッシを除去することができ、植付用ギヤ72のガタを抑えることができる。
Specifically, on the inner surface of the
図21は、実施形態1に係る苗植付装置の変形例を示す説明図である。植付用ギヤ72を抑える際には、植付用ギヤ72同士の間隔を維持するように構成して実現してもよい。例えば、図21に示すように、カウンタギヤ軸175と、遊星ギヤ75の回転軸である遊星ギヤ軸185に、双方を連結する連結アーム180を設けることにより、カウンタギヤ74と遊星ギヤ75との間隔を維持するようにしてもよい。これにより、カウンタギヤ74を遊星ギヤ75に引き寄せることができるため、植付用ギヤ72同士のバックラッシを除去することができ、植付用ギヤ72のガタを抑えることができる。
FIG. 21 is an explanatory diagram illustrating a modification of the seedling planting apparatus according to the first embodiment. When restraining the planting gear 72, the planting gear 72 may be configured to be maintained at an interval. For example, as shown in FIG. 21, the counter gear 74 and the planetary gear 75 are connected to each other by providing a connecting
図22は、実施形態1に係る苗植付装置の変形例を示す説明図である。植付用ギヤ72を抑える際には、植付用ギヤ72に対して軸方向の付勢力を付与することにより実現してもよい。例えば、図22に示すように、植付用ギヤ72をテーパ状にし、カウンタギヤ74に対して、テーパによって逃げる方向の反対側から、スプリング190によって付勢力を付与してもよい。詳しくは、植付用ギヤ72は、サンギヤ73とカウンタギヤ74とで逆テーパにし、カウンタギヤ74と遊星ギヤ75とで逆テーパにする。
FIG. 22 is an explanatory diagram illustrating a modification of the seedling planting apparatus according to the first embodiment. When restraining the planting gear 72, it may be realized by applying an urging force in the axial direction to the planting gear 72. For example, as shown in FIG. 22, the planting gear 72 may be tapered, and an urging force may be applied to the counter gear 74 by a
即ち、植付用ギヤ72は、サンギヤ73と遊星ギヤ75とは、同じ方向のテーパにし、カウンタギヤ74は、サンギヤ73や遊星ギヤ75に対して逆テーパにして、各植付用ギヤ72を噛み合わせる。この状態で、カウンタギヤ74のテーパの大きい側の端部とロータリケース63との間に、圧縮バネからなるスプリング190を配設し、カウンタギヤ74に対して、テーパの大きい側の端部がテーパの小さい側の端部に向かう方向の付勢力を付与する。
That is, the planting gear 72 is tapered in the same direction as the sun gear 73 and the planetary gear 75, and the counter gear 74 is tapered inversely with respect to the sun gear 73 and the planetary gear 75, so that each planting gear 72 is Engage. In this state, a
これにより、カウンタギヤ74には、テーパの大きい側の端部が、軸方向において、サンギヤ73や遊星ギヤ75のテーパの大きい側の端部が位置する方向の近付く方向の力が付与されることになり、テーパ面が押し付けられる方向の力が付与されることになる。この結果、カウンタギヤ74をサンギヤ73や遊星ギヤ75に押し付けることができるため、植付用ギヤ72同士のバックラッシを除去することができ、植付用ギヤ72のガタを抑えることができる。 As a result, the counter gear 74 is applied with a force in a direction in which the end on the side with the larger taper approaches in the axial direction in which the end on the side with the larger taper of the sun gear 73 or the planetary gear 75 is located. Thus, a force in the direction in which the tapered surface is pressed is applied. As a result, the counter gear 74 can be pressed against the sun gear 73 and the planetary gear 75, so that backlash between the planting gears 72 can be removed and play of the planting gear 72 can be suppressed.
図23は、実施形態1に係る苗植付装置の変形例を示す説明図である。また、実施形態1に係る苗植付装置を備える苗移植機1は、走行時におけるスリップ制御が可能に構成されていてもよい。スリップ制御が可能な苗移植機1の構成の一例としては、例えば、ステアリング機構には、ハンドル32の操作角を検出するポテンショメータ201を備えると共に、ハンドル32の操作時に電動でアシスト力を発生させる、いわゆるEPS(Electric Power Steering)装置202を備える。さらに、後輪5の回転トルクを検出するトルクセンサ205と、後輪5への回転トルクの伝達と遮断との切り替えが可能なクラッチ206とを、左右の後輪5で、それぞれ独立して備える。
FIG. 23 is an explanatory diagram illustrating a modification of the seedling planting apparatus according to the first embodiment. Moreover, the
これらのポテンショメータ201、EPS装置202、トルクセンサ205、クラッチ206は、全て苗移植機1に搭載されて各機器を制御する電子制御装置であるコントローラ200に接続されている。即ち、ポテンショメータ201やトルクセンサ205での検出値は、コントローラ200に伝達されることにより、コントローラ200で各機器を制御する際に用いられる。また、EPS装置202やクラッチ206は、苗移植機1の状態に応じて、コントローラ200によって適宜制御される。
The
この苗移植機1では、通常の旋回時には、ハンドル32を操作することにより、前輪4は、EPS装置202でアシスト力を発生させながら、操舵を行う。また、ハンドル32の操舵には、ポテンショメータ201で操舵を検出し、検出した操舵角に応じてクラッチ206の制御を行うことにより、旋回の内側のクラッチ206を段階的に切れるようにする。これにより、旋回の外側の後輪5には回転トルクが伝達される一方で、旋回の内側の後輪5では、回転トルクが段階的に切れる。これにより、苗移植機1は、スムーズに旋回することができる。
In this
このような苗移植機1で、直進走行を行っていることをポテンショメータ201で検出した場合において、左右の後輪5の回転トルクに差があることをトルクセンサ205で検出した場合には、検出結果に応じてクラッチ206の入切制御をコントローラ200で行うことにより、スリップの制御を行う。即ち、後輪5が空転したことをトルクセンサ205での検出値に基づいて検知した場合には、コントローラ200は、空転している側の後輪5のクラッチ206を間欠的に断続することにより、スリップを低減させる。
In such a
図24は、苗移植機のスリップ制御を行う際の処理手順の概略を示すフロー図である。苗移植機1のスリップ制御を行う際には、まず、トルクセンサ値を検出する(ステップST101)。つまり、左右の後輪5のそれぞれの回転トルクを、左右それぞれのトルクセンサ205で検出する。
FIG. 24 is a flowchart showing an outline of a processing procedure when performing slip control of the seedling transplanter. When performing slip control of the
次に、スリップはあるか否かを判定する(ステップST102)。この判定は、トルクセンサ205での検出値に基づいて、コントローラ200によって行う。コントローラ200は、左右のトルクセンサ205で検出したそれぞれの回転トルクの大きさに、所定以上の差がある場合には、左右いずれか一方の後輪5にスリップが発生していると判定する。この判定により、スリップはないと判定された場合(ステップST102、No判定)には、この処理手順から抜け出る。
Next, it is determined whether or not there is a slip (step ST102). This determination is made by the
これに対し、左右のトルクセンサ205で検出した回転トルクに所定以上の差があることにより、スリップがあると判定された場合(ステップST102、Yes判定)には、スリップした車輪のクラッチ206を入切りする(ステップST103)。つまり、トルクセンサ205で検出した左右の後輪5の回転トルクのうち、相対的な回転トルクの大きさが、他方と比較して大幅に小さい側の後輪5は、スリップが発生していると判断することができるため、こちら側の後輪5のクラッチ206を、コントローラ200によって入切りする。これにより、スリップが発生している側の後輪5に伝達される回転トルクが小さくなるので、スリップしている後輪5の空転を小さくすることができ、スリップを低減することができる。この結果、ぬかるんでいる圃場等、滑りやすい悪路を走行する際における走破性を向上させることができる。
On the other hand, if it is determined that there is a slip due to a difference of more than a predetermined difference between the rotational torques detected by the left and right torque sensors 205 (step ST102, Yes determination), the clutch 206 of the slipped wheel is engaged. Cut (step ST103). In other words, the
さらに、スリップ制御を行う際には、ステアリング制御を併用してもよい。図25は、苗移植機のスリップ制御を行う際の処理手順の概略を示すフロー図である。ステアリング制御を併用してスリップ制御を行う場合は、左右の後輪5のそれぞれのトルクセンサ値をトルクセンサ205によって検出し(ステップST101)、スリップはあるか否かを、トルクセンサ205での検出値に基づいて判定する(ステップST102)。この判定により、スリップがあると判定された場合(ステップST102、Yes判定)には、スリップした車輪のクラッチ206を入切りする(ステップST103)。これにより、スリップが発生している側の後輪5に伝達される回転トルクを小さくし、スリップを低減する。
Furthermore, when performing slip control, steering control may be used together. FIG. 25 is a flowchart showing an outline of a processing procedure when slip control of the seedling transplanter is performed. When slip control is performed together with steering control, the
さらに、このクラッチ206を入切り量に応じて、ステアリング量を自動修正する(ステップST104)。つまり、進行方向に対し、後輪5のスリップに起因して変化する走行車体2の向きを、左右のトルクセンサ205で検出したトルクセンサ値に応じてコントローラ200でEPS装置202を制御することにより、進行方向に沿った向きにする。具体的には、走行車体2の向きが進行方向に沿った向きになるように、EPS装置202を作動させることによって前輪4の操舵を行う。これにより、後輪5がスリップすることに起因して走行車体2の向きが進行方向に対して変化した場合でも、走行車体2の向きを修正することができ、自律直進させることができる。この結果、悪路を走行する際における走破性を向上させると共に、走行安定性も向上させることができる。
Further, the steering amount of the clutch 206 is automatically corrected according to the on / off amount (step ST104). That is, by controlling the
これらのスリップ制御は、直進走行時以外に行ってもよく、即ち、旋回時に行ってもよい。旋回時にスリップ制御を行う際には、ハンドル32の操舵角をポテンショメータ201で検出し、クラッチ206の入切制御を行う際に、検出した操舵角に基づいて操舵角に応じた入切制御を行う。これにより、旋回時におけるスリップを抑えることができ、悪路の走行時における走破性を、より確実に向上させることができる。
These slip controls may be performed at a time other than straight traveling, that is, at the time of turning. When performing slip control during turning, the steering angle of the
また、上述した苗植付装置60では、ロータリケース63に設けられる植込杆61は2つであるが、1つのロータリケース63に設けられる植込杆61は2つ以外でもよく、3つ以上でもよい。ロータリケース63には、植込杆61を複数設けることにより、ロータリケース63の回転あたりの苗の植え付け回数増加させることができるので、植え付け作業の効率化を図ることができる。
In the
また、苗植付装置60は、上述した実施形態、及び変形例で用いられている構成や制御等を適宜組み合わせてもよく、または、上述した構成や制御以外を用いてもよい。例えば、実施形態1と実施形態4とを組み合わせ、押出カム82には実施形態1と同様な潤滑溝85を形成し、押出アーム91には実施形態4と同様な潤滑孔150を形成してもよい。苗植付装置60の構成や制御方法に関わらず、押出カム82または押出アーム91の少なくともいずれか一方に、潤滑油を移動させることのできる連通部として潤滑溝85や潤滑孔140等を形成することにより、押出機構90や押出カム82の配置によって潤滑油が行き渡りにくい箇所にも潤滑油を供給することができるので、潤滑油の供給不足に起因する焼き付きを防止し、部材の摩耗を抑制することができる。
Moreover, the
1 苗移植機
2 走行車体
4 前輪
5 後輪
10 エンジン
15 動力伝達装置
16 油圧式無段変速機
17 ベルト式動力伝達機構
18 ミッションケース
21 前輪ファイナルケース
22 後輪ギヤケース
30 操縦部
32 ハンドル
40 苗植付部昇降機構
41 昇降リンク装置
47 フロート
50 苗植付部
51 苗載置台
53 前板
60 苗植付装置
61 植込杆
63 ロータリケース
64 植付伝動ケース
65 植込杆回転軸
70 不等速伝動機構
72 植付用ギヤ
80 植込杆ケース
81 苗取りフィンガ(苗取り部材)
82 押出カム(作動部材)
83 作動面
84 非作動面
85、145 潤滑溝(連通部)
90 押出機構
91 押出アーム
92 接触面
93 押出部
95 押出フォーク(押出体)
96 押出スプリング
97 プッシュロッド
100 ブッシュ(軸受部材)
101 溝部
110 予備苗載台
120 施肥装置
130 整地用ロータ
140、150 潤滑孔(連通部)
DESCRIPTION OF
82 Extrusion cam (actuating member)
83
DESCRIPTION OF SYMBOLS 90
96
DESCRIPTION OF
Claims (9)
回転しながら前記苗を前記圃場に植え付ける植込杆と、
前記植込杆の外側に装着され、前記苗載置台から前記苗を掻き取る苗取り部材と、
前記植込杆に回転自在に内設される作動部材と、
回動自在に前記植込杆に内設され、回転する前記作動部材の所定範囲では前記作動部材に接触し、他の所定範囲で前記作動部材から離間する押出アームと、
前記押出アームの回動に伴って作動し、前記苗取り部材が取った前記苗を押し出して前記圃場に移動させる押出体と、
前記植込杆の内部に注入した潤滑剤が移動可能に、前記作動部材または前記押出アームの少なくともいずれか一方に形成される連通部と、
を備えることを特徴とする苗植付装置。 A seedling mounting table for mounting seedlings to be planted in the field;
A planting pot for planting the seedling in the field while rotating;
A seedling removing member that is attached to the outside of the planting pot and scrapes the seedling from the seedling mounting table,
An actuating member that is rotatably installed in the implantation pot;
A push-out arm that is pivotally provided in the implant cage and contacts the actuating member in a predetermined range of the rotating actuating member and is spaced apart from the actuating member in another predetermined range;
An extrudate that operates with rotation of the push arm and pushes out the seedling taken by the seedling removal member and moves it to the field;
A communicating part formed on at least one of the actuating member or the pushing arm, so that the lubricant injected into the implant basket is movable;
A seedling planting apparatus comprising:
前記植込杆を回転させる植込杆回転軸と、
前記押出アームを前記作動部材に接触させる方向に付勢する押出スプリングと、
を備え、
前記作動部材は、前記植込杆回転軸に装着し、
前記連通部は、少なくとも前記押出アームに形成することを特徴とする請求項1に記載の苗植付装置。 A rotary case comprising a plurality of said implanting ridges;
An implant shaft rotating shaft for rotating the implant rod;
A push spring that biases the push arm in a direction to contact the actuating member;
With
The actuating member is attached to the implanting rod rotating shaft,
The seedling planting apparatus according to claim 1, wherein the communication portion is formed at least on the push-out arm.
前記押出アームに摺動しながら接触し、前記押出アームに対して作動力を付与することにより前記押出アームを回動させる作動面と、
前記押出アームに接触せず、前記押出アームに対して作動力を付与しない非作動面と、
を有しており、
前記連通部は、前記作動部材の前記作動面に、前記摺動方向に沿って形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の苗植付装置。 The actuating member is on the outer peripheral surface,
An operating surface that contacts the pusher arm while sliding and rotates the pusher arm by applying an actuating force to the pusher arm;
A non-actuating surface that does not contact the pusher arm and does not impart an actuating force to the pusher arm;
Have
3. The seedling planting device according to claim 1, wherein the communication portion is formed on the operating surface of the operating member along the sliding direction.
前記押出アームに摺動しながら接触し、前記押出アームに対して作動力を付与することにより前記押出アームを回動させる作動面と、
前記押出アームに接触せず、前記押出アームに対して作動力を付与しない非作動面と、
を有しており、
前記連通部は、前記作動部材を貫通すると共に両端が前記作動面に開口する孔として前記作動部材に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の苗植付装置。 The actuating member is on the outer peripheral surface,
An operating surface that contacts the pusher arm while sliding and rotates the pusher arm by applying an actuating force to the pusher arm;
A non-actuating surface that does not contact the pusher arm and does not impart an actuating force to the pusher arm;
Have
3. The seedling planting device according to claim 1, wherein the communication portion is formed in the operation member as a hole that penetrates the operation member and has both ends opened to the operation surface. 4.
前記連通部は、前記押出アームの前記接触面に、前記摺動方向に沿って形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の苗植付装置。 The push arm has a contact surface to which an operating force is applied from the operating member while making contact with the operating member while sliding.
5. The seedling planting device according to claim 1, wherein the communication part is formed on the contact surface of the push-out arm along the sliding direction.
前記連通部は、前記押出アームを貫通すると共に両端が、前記押出アームにおける前記作動部材に接触する側の端部と、前記押出アームの前記押出部と、に開口する孔として前記押出アームに形成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の苗植付装置。 The extrusion arm has an extrusion section for operating the extrusion body,
The communicating part penetrates the pusher arm, and both ends are formed in the pusher arm as holes that open to an end part of the pusher arm that contacts the operating member and the pusher part of the pusher arm. The seedling planting device according to any one of claims 1 to 5, wherein the seedling planting device is provided.
前記押出体には、前記押出体の作動方向における前記軸受部材の両側の位置を連通する溝部が形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の苗植付装置。 The extrudate is supported by a bearing member provided in the implantation cage,
The seedling planting according to any one of claims 1 to 6, wherein the extruded body is formed with a groove portion that communicates positions on both sides of the bearing member in the operating direction of the extruded body. apparatus.
前記植込杆には、
前記作動部材に対して、前記回転軸に沿った方向の付勢力で、且つ、前記作動面における前記回転軸からの距離が小さい側の端部側が、前記押出アームに接触する方向の付勢力を付与する付勢部材と、
前記作動部材の前記回転軸方向における移動を所定位置で固定することにより、前記作動面における前記押出アームに対する接触位置を前記回転軸方向の所定位置に固定するロック部材と、
が設けられることを特徴とする請求項3または4に記載の苗植付装置。 The actuating member is such that the distance from the rotating shaft of the actuating member to the actuating surface is greater on the other end side than the one end side in the axial direction of the rotating shaft,
In the planting pot,
The urging force in the direction along the rotation axis and the urging force in the direction in which the end of the operation surface on the side where the distance from the rotation axis is small is in contact with the pusher arm is applied to the operation member. A biasing member to be applied;
A locking member that fixes a contact position of the operating surface with respect to the push-out arm at a predetermined position in the rotation axis direction by fixing the movement of the operation member in the rotation axis direction at a predetermined position;
The seedling planting apparatus according to claim 3 or 4, wherein the seedling planting apparatus is provided.
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013007692A JP2014135946A (en) | 2013-01-18 | 2013-01-18 | Seedling planting device |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104488422A (en) * | 2014-11-17 | 2015-04-08 | 吉林大学 | Rice pot seedling transplanting machine seedling grasping arm having seedling-pushing function |
CN109699255A (en) * | 2019-01-17 | 2019-05-03 | 浙江理工大学 | A kind of rape blanket seedling opens cave and seedling taking transplanting mechanism and its method for transplanting |
-
2013
- 2013-01-18 JP JP2013007692A patent/JP2014135946A/en active Pending
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CN109699255A (en) * | 2019-01-17 | 2019-05-03 | 浙江理工大学 | A kind of rape blanket seedling opens cave and seedling taking transplanting mechanism and its method for transplanting |
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