JP2018110538A - Seedling planting device of seedling transplanting machine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、苗移植機の苗植付装置に関する。 The present invention relates to a seedling planting device for a seedling transplanter.
特許文献1に記載された苗移植機に備えられる苗植付装置は、ロータリケースの回転に伴い回転しながら苗取りフィンガーで苗載置台から苗を掻き取り、押出フォークで苗を圃場に埋め込んで苗を植え付ける植込杆を備えている。 The seedling transplanting device provided in the seedling transplanter described in Patent Document 1 scrapes seedlings from a seedling mounting table with a seedling picking finger while rotating as the rotary case rotates, and embeds seedlings in a field with an extrusion fork. Equipped with planting pots to plant seedlings.
この苗植付装置は、詳しくは、植込杆ケースの内部に、回転する押出カムと、押出カムの回転状態に応じて押出カムに接触したり離間したりする押出アームと、押出爪を有する押出フォークと、押出フォークに付勢力を付与する押出スプリングとを備えている。そして、押出カムの回転によって、押出カムと押出アームとの接触状態が解除されると、押出アームが押出スプリングの付勢力によって回動し、押出フォークを前方に摺動させ、苗取り爪に支持される苗の根部を土中に進入させることにより、苗を植え付ける。また、この植込杆ケースの内部には、各構成部材を潤滑する潤滑油が封入されている。 More specifically, this seedling planting device includes a rotating push cam, a push arm that contacts or moves away from the push cam according to the rotation state of the push cam, and a push claw inside the planting case. An extrusion fork and an extrusion spring for applying an urging force to the extrusion fork are provided. When the contact between the push cam and the push arm is released by the rotation of the push cam, the push arm is rotated by the urging force of the push spring, and the push fork is slid forward and supported by the seedling picking claws. The seedling is planted by allowing the root of the seedling to enter the soil. In addition, lubricating oil for lubricating the respective constituent members is enclosed in the interior of the implanted tub case.
前記の苗植付装置は、水が溜められた圃場で苗の植付動作をするのであるが、押出フォークが植込杆ケースから出退を繰り返しているために、植込杆ケース内の空気圧変動によって、潤滑油が植込杆ケースと押出フォークの摺動部から滲み出して圃場を汚染したり圃場の水が植込杆ケース内に吸い込まれて潤滑油が劣化することで苗植付装置の耐久性が低下したりする問題がある。 The seedling planting device performs seedling planting operation in a field where water is stored, but since the extrusion fork repeatedly moves out and withdraws from the planting basket case, the air pressure in the planting basket case The seedling planting device is caused by the lubricating oil oozing out from the sliding part of the planted cocoon case and the extrusion fork due to fluctuations, contaminating the field, or the water in the field is sucked into the planted cocoon case and the lubricant is deteriorated. There is a problem that the durability of the battery is lowered.
そこで、本発明は、苗取りフィンガーに沿って設ける押出フォークが植込杆ケースから出退スライドして苗を植え付ける苗植付装置において、植込杆ケースと押出フォークの摺動部からの潤滑油の滲み出しや圃場水の植込杆ケース内への侵入を無くすることで、苗植付装置の耐久性を向上することを課題とする。 Therefore, the present invention provides a lubricating oil from the sliding portion of the planting cocoon case and the extrusion fork in the seedling planting device in which the extrusion fork provided along the seedling finger slides out of the planting cocoon case to plant the seedling. It is an object of the present invention to improve the durability of the seedling planting device by eliminating the seepage of the seedling and the intrusion of the water in the field into the planting pot case.
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。 The problems of the present invention are solved by the following technical means.
請求項1に記載の発明は、植込杆ケース80に軸支部材100で軸支してケース突出側をシール部材105で気密に保持する押出フォーク95を前記植込杆ケース80内で回転する押出カム82で往復駆動し、前記押出フォーク95の先端に設ける押出体104で苗取りフィンガー81が掻き取る苗を押し出す苗植付装置60において、前記軸支部材100の外周または支持穴101に軸方向に沿ってオイル溝101aを設け、該オイル溝101aから前記植込杆ケース80内の前記押出カム82側内腔に通じるオイル穴106を設けたことを特徴とする苗移植機の苗植付装置とする。
According to the first aspect of the present invention, an
請求項2に記載の発明は、植込杆ケース80に軸支部材100で軸支してケース突出側をシール部材105で気密に保持する押出フォーク95を前記植込杆ケース80内で回転する押出カム82で往復駆動し、前記押出フォーク95の先端に設ける押出体104で苗取りフィンガー81が掻き取る苗を押し出す苗植付装置60において、前記苗取りフィンガー81を植込杆ケース80に取り付けるボルト88の取付ネジ穴89を押出フォーク95の軸支部材100まで通じると共に前記苗取りフィンガー81の取付面に前記取付ネジ穴89と通じるブリザー溝81aを設けたことを特徴とする苗移植機の苗植付装置とする。
According to the second aspect of the present invention, the push-out
請求項3に記載の発明は、前記苗取りフィンガー81に形成する前記ブリザー溝81aの開口端81a1が前記苗植付装置60の苗植付動作時に水面上となるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の苗移植機の苗植付装置とする。
The invention described in claim 3 is characterized in that the open end 81a1 of the
請求項1に記載の発明で、押出フォーク95を植込杆ケース80に軸支した軸支部材100の部分で、押出フォーク95の往復駆動に伴って発生する植込杆ケース80の内圧変動でオイル溝101aからオイル穴106を通って植込杆ケース80の押出カム82側の広い内腔に潤滑油が逃げて圧変動が緩和されるので、シール部材105に加わるオイル圧が小さくなってオイル浸み出しや外部水の吸い込みが無く、苗植付装置の耐久性が向上する。
According to the first aspect of the present invention, in the portion of the
請求項2に記載の発明で、押出フォーク95の軸支部材100の外周に在る潤滑油や空気が、押出フォーク95の往復駆動に伴って、苗取りフィンガー81を植込杆ケース80に取り付けるボルト88の取付ネジ穴89と苗取りフィンガー81の取付面に形成するブリザー溝81aを通って圃場の水面上で外気に通じ、内圧変動を逃がすので、押出フォーク95のシール部材105への圧力を低下して、オイル浸み出しや水の侵入を防ぐ。
In the invention according to claim 2, the lubricating oil or air present on the outer periphery of the
請求項3に記載の発明で、請求項2の効果に加えて、ブリザー溝81aの開口端81a1から水が植込杆ケース80に侵入することを確実に防ぐ。
In the invention according to claim 3, in addition to the effect of claim 2, it is possible to reliably prevent water from entering the
以下、本発明の実施形態を図面に示す実施例を参照しながら説明する。なお、実施例の説明においては、機体の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後というが、本発明の構成を限定するものでは無い。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to examples shown in the drawings. In the description of the embodiment, the left and right directions in the forward direction of the aircraft are referred to as left and right, respectively, the forward direction is referred to as forward, and the backward direction is referred to as rear. However, the configuration of the present invention is not limited.
図1は、苗植付装置を備える苗移植機の右側面図で、図2は、苗植付装置を備える苗移植機の平面図である。なお、以下の説明においては、前後、左右の方向基準は、操縦席からみて、車体の走行方向を前とする。 FIG. 1 is a right side view of a seedling transplanter equipped with a seedling planting device, and FIG. 2 is a plan view of the seedling transplanter equipped with a seedling planting device. In the following description, the front / rear and left / right direction references are based on the traveling direction of the vehicle body as viewed from the cockpit.
苗移植機1の走行車体2は、左右一対の前輪4と、同様に左右一対の後輪5とを有しており、走行時には全車輪を駆動する四輪駆動車としている。また、走行車体2の後部には、苗植付部昇降機構40によって昇降可能な苗植付部50が備えられている。
The traveling vehicle body 2 of the seedling transplanter 1 has a pair of left and right
この走行車体2は、車体の略中央に配置されたメインフレーム7と、このメインフレーム7の上に搭載されたエンジン10と、エンジン10の動力を前輪4と後輪5と苗植付部50とに伝える動力伝達装置15と、を備えている。つまり、この苗移植機1では、エンジン10の動力は、走行車体2を前進や後進させるために用いるのみでなく、苗植付部50を駆動させるためにも使用され、ディーゼル機関やガソリン機関等の熱機関が用いられる。
The traveling vehicle body 2 includes a main frame 7 disposed substantially at the center of the vehicle body, an
また、エンジン10は、走行車体2の左右方向における略中央で、且つ、作業者が乗車時に足を載せるフロアステップ26よりも上方に突出させた状態で配置されている。また、フロアステップ26は、走行車体2の前部とエンジン10の後部との間に渡って設けられており、メインフレーム7上に取り付けられており、その一部が格子状になることにより、靴に付いた泥を圃場に落とせるようになっている。また、このフロアステップ26の後方には、後輪5のフェンダを兼ねたリアステップ27が設けられている。このリアステップ27は、後方に向うに従って上方に向う方向に傾斜した傾斜面を有しており、エンジン10の左右それぞれの側方に配置されている。
Further, the
エンジン10は、これらのフロアステップ26とリアステップ27とから上方に突出しており、これらのステップから突出している部分には、エンジン10を覆うエンジンカバー11が配設されている。即ち、エンジンカバー11は、フロアステップ26とリアステップ27とから上方に突出した状態で、エンジン10を覆っている。
The
また、走行車体2には、エンジンカバー11の上部に操縦席28が設置されており、操縦席28の前方で、且つ、走行車体2の前側中央部には、操縦部30が配設されている。この操縦部30は、フロアステップ26の床面から上方に突出した状態で配置されており、フロアステップ26の前部側を左右に分断している。
Further, the traveling vehicle body 2 is provided with a
この操縦部30の内部には、各種の操作装置やエンジン用燃料の燃料タンク等が配設されており、操縦部30の前部には、開閉可能なフロントカバー31が設けられている。また、操縦部30の上部には、操作装置を作動させる操作レバー等や計器類、ハンドル32が配設されている。このハンドル32は、作業者が前輪4を操舵操作することにより走行車体2を操舵する操舵部材として設けられており、操縦部30内の操作装置等を介して前輪4を転舵させることが可能になっている。また、レバーとしては、走行車体2の前後進及び走行速度を操作する走行操作部材である変速レバー35と、苗植付部50の動作状態を、少なくとも苗植付部昇降機構40による上昇状態を含んで切り替えることができる植付操作部材である植付昇降レバー36と、が配設されている。具体的には、植付昇降レバー36は、苗植付部50の昇降状態を切り替えることが可能になっている。
Various operating devices, a fuel tank for engine fuel, and the like are disposed inside the
また、フロアステップ26における操縦部30の左右それぞれの側方に位置する部分には、補給用の苗を載せておく予備苗載台110が配置されている。この予備苗載台110は、フロアステップ26の床面から突出した支持軸(鉛直軸)によって回転自在に支持されており、作業者の手によって回動させることが可能になっている。
In addition, on the portions of the
また、動力伝達装置15は、主変速機としての油圧式無段変速機16と、この油圧式無段変速機16にエンジン10からの動力を伝えるベルト式動力伝達機構17と、を有している。このうち、油圧式無段変速機16とは、HST(Hydro Static Transmission)と云われる静油圧式の無段変速機として構成されている。このため、油圧式無段変速機16は、エンジン10からの動力で駆動する油圧ポンプによって油圧を発生させ、この油圧を油圧モータで機械的な力(回転力)に変換して出力する。
The
この油圧式無段変速機16は、エンジン10よりも前方で、且つ、フロアステップ26の床面よりも下方に配置されており、本実施形態1に係る苗移植機1では、走行車体2の上面から見て、エンジン10の前方に配置されている。
The hydraulic continuously
また、ベルト式動力伝達機構17は、エンジン10の出力軸に取り付けたプーリと、油圧式無段変速機16の入力軸に取り付けたプーリと、双方のプーリに巻き掛けたベルトと、さらに、このベルトの張力を調整するテンションプーリと、を備えている。これにより、ベルト式動力伝達機構17は、エンジン10で発生した動力を、ベルトを介して油圧式無段変速機16に伝達可能になっている。
The belt-type
さらに、動力伝達装置15は、エンジン10からの出力がベルト式動力伝達機構17と油圧式無段変速機16とを介して伝達されるミッションケース18を有している。このミッションケース18は、メインフレーム7の前部に取り付けられている。ミッションケース18は、ベルト式動力伝達機構17と油圧式無段変速機16とを介して伝達されたエンジン10からの出力を、当該ミッションケース18内の副変速機で変速して、前輪4と後輪5への走行用動力と、苗植付部50への駆動用動力とに分けて出力可能になっている。
Furthermore, the
このうち、走行用動力は、一部が左右の前輪ファイナルケース21を介して前輪4に伝達可能になっており、残りが左右の後輪ギヤケース22を介して後輪5に伝達可能になっている。左右それぞれの前輪ファイナルケース21は、ミッションケース18の左右それぞれの側方に配設されており、左右の前輪4は、車軸を介して左右の前輪ファイナルケース21に連結されている。また、この前輪ファイナルケース21は、ハンドル32の操舵操作に応じて旋回し、前輪4を転舵させることが可能になっている。同様に、左右それぞれの後輪ギヤケース22には、車軸を介して後輪5が連結されている。一方、駆動用動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチ(図示省略)に伝達され、この植付クラッチの係合時に植付伝動軸(図示省略)によって苗植付部50へ伝達される。
Among these, a part of the driving power can be transmitted to the
植付クラッチは駆動軸をスライドするクラッチ爪が従動側のクラッチ爪に係合して動力を伝動する構成で、変速レバー35を路上走行位置やバック走行位置に変速すると切られるようにする。また、植付昇降レバー36を上昇にするとクラッチ切にする。この植付クラッチは一体的に取り外してメンテナンス作業を行えるようにしている。
The planting clutch has a configuration in which a clutch pawl that slides a drive shaft engages with a clutch pawl on the driven side to transmit power, and is shifted when the
また、走行車体2の後部に備えられる苗植付部50を昇降させる苗植付部昇降機構40は、昇降リンク装置41を有しており、苗植付部50は、この昇降リンク装置41を介して走行車体2に取り付けられている。この昇降リンク装置41は、走行車体2の後部と苗植付部50とを連結させる平行リンク機構42を備えている。この平行リンク機構42は、上リンクと下リンクとを有しており、これらのリンクが、メインフレーム7の後部端に立設した背面視門型のリンクベースフレーム43に回動自在に連結され、各リンクの他端側が苗植付部50に回転自在に連結されることにより、苗植付部50を昇降可能に走行車体2に連結している。
The seedling planting
また、苗植付部昇降機構40は、油圧によって伸縮する油圧昇降シリンダ44を有しており、油圧昇降シリンダ44の伸縮動作によって、苗植付部50を昇降させることが可能になっている。苗植付部昇降機構40は、その昇降動作によって、苗植付部50を非作業位置まで上昇させたり、対地作業位置(対地植付位置)まで下降させたりすることが可能になっている。
The seedling planting
また、苗植付部50は、苗を植え付ける範囲を複数の区画、或いは複数の列で植え付けることができ、本実施の苗移植機1では、苗を4つの区画で植え付ける、いわゆる4条植の苗植付部50になっている。この苗植付部50は、苗植付装置60と、苗載置台51及びフロート47を備えている。このうち、苗載置台51は、走行車体2の左右方向において仕切られた植付条数分の苗載せ面52を有しており、それぞれの苗載せ面52に土付きのマット状苗を載置することが可能になっている。これにより、苗載置台51に載置した苗が植え付けられて無くなるたびに、圃場外に用意している苗を取りに戻る必要が無く、連続した作業を行えるので、作業能率が向上する。
Moreover, the
また、苗植付装置60は、苗載置台51に載置された苗を圃場に植え付ける装置になっている。この苗植付装置60は、2条毎に1つずつ配設されており、回転可能なロータリケース63に、2条分の植込杆61を回転可能に備えている。このうち、ロータリケース63は、苗植付装置60に駆動力を供給する植付伝動ケース64に対して回転可能に連結されており、植付伝動ケース64は、エンジン10から苗植付部50に伝達された動力を、苗植付装置60に供給する。
The
苗植付装置60は、ミッションケース18からのPTO軸駆動で駆動しているが、ミッションケース18の変速シフタとPTO軸クラッチを連動する変速クラッチ機構を設け、変速レバーを移動走行に変速したり後進走行に変速したりした場合には、PTO軸クラッチを切って苗植付装置60を駆動しないようにする。変速クラッチ機構はケースで覆い、一体的に取り外してメンテナンスが行えるようにする。
The
また、フロート47は、走行車体2の移動と共に、圃場面上を滑走して整地するものであり、走行車体2の左右方向における苗植付部50の中央に位置するセンターフロート48と、左右方向における苗植付部50の両側に位置するサイドフロート49と、を有している。
In addition, the float 47 slides on the farm scene along with the movement of the traveling vehicle body 2 to level the ground. The center float 48 located in the center of the
また、苗植付部50の下方側の位置における前側には、圃場の整地を行う整地用ロータ130が設けられている。この整地用ロータ130は、後輪ギヤケース22を介して伝達されるエンジン10からの出力によって回転可能に構成されている。
Further, a leveling
また、苗植付部50の左右両側には、次の植付条に進行方向の目安になる線を形成する線引きマーカ135が備えられている。即ち、線引きマーカ135は、苗移植機1が圃場内における直進前進時に、圃場の畦際で転回した後に直進前進する際の目印を圃場上に線引きする。この線引きマーカ135は、マーカモータ(図示省略)によって作動し、走行車体2が旋回するごとに、左右の線引きマーカ135が入れ替わって作動することができるように構成されている。この左右の線引きマーカ135の入れ替えは、マーカモータが接続されるコントローラ(図示省略)によって行う。即ち、コントローラは、走行車体2の旋回時に、左右の線引きマーカ135を交互に作動状態と非作動状態とに切り替えるマーカ切替装置としても設けられている。
In addition, on both the left and right sides of the
また、走行車体2における操縦席28の後方には、施肥装置120が搭載されている。この施肥装置120は、肥料を貯蔵する肥料タンク121と、肥料タンク121内の肥料を一定量ずつ下方に繰り出す肥料繰出部122と、繰り出された肥料を施肥ホース124によって苗植付部50側に移送するブロア123と、を有している。さらに、施肥装置120は、苗植付部50の下方に配設されると共に、施肥ホース124によって肥料が移送される施肥ガイド125と、施肥ガイド125の前側に設けられると共に、施肥ホース124によって移送された肥料を、苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に落とし込む作溝器126と、を有している。
Further, a
図3は、図1に示す苗植付装置60の拡大側面図である。図4は、二つの苗取りフィンガー81が下を向くように回動が行われた状態における、図3のA−A矢視平面図である。図5は、図4のB−B断面図である。
FIG. 3 is an enlarged side view of the
苗植付装置60のロータリケース63は、複数の回転体である複数の植付用ギヤ72からなる不等速伝動機構70を内装しており、不等速伝動機構70に対しては、植付伝動ケース64から供給された駆動力を、植付駆動軸71によって伝達可能になっている。
The
この不等速伝動機構70は、不等速伝動機構70における中央回転体であるサンギヤ73と、サンギヤ73の回転軸に直交する方向において互いに反対方向となる部分に位置し、植込杆61と共に回転する2つの遊星ギヤ75,75と、2つの遊星ギヤ75,75とサンギヤ73とのそれぞれの間に配設され、遊星ギヤ75とサンギヤ73との双方に噛み合うカウンタギヤ74,74と、を備えている。植付駆動軸71は、このうちサンギヤ73に連結されており、植付伝動ケース64から供給された駆動力がサンギヤ73に伝達されることにより不等速伝動機構70に入力され、それぞれの植付用ギヤ72は回転可能になっている。
This inconstant
また、植込杆61は、遊星ギヤ75の回転軸である植込杆回転軸65に連結しており、遊星ギヤ75と共に回転する植込杆回転軸65の回転に伴って、回転することが可能になっている。つまり、植付伝動ケース64から植付駆動軸71によって不等速伝動機構70に供給された駆動力は、植込杆回転軸65によって不等速伝動機構70から出力され、植込杆61は、この不等速伝動機構70から出力された駆動力によって回転する。
The
また、不等速伝動機構70のサンギヤ73、カウンタギヤ74、遊星ギヤ75は、実際の回転中心が、それぞれの植付用ギヤ72のピッチ円に対して偏心している。このように、ピッチ円に対して偏心している植付用ギヤ72は、噛み合う2つの植付用ギヤ72のうち、一方の植付用ギヤ72における回転中心から歯先までの距離が最も短い部分と、他方の植付用ギヤ72における回転中心から歯先までの距離が最も長い部分とが噛み合うように配設されている。
Further, the sun gear 73, the counter gear 74, and the planetary gear 75 of the inconstant
これにより、複数の植付用ギヤ72は、それぞれ偏心しつつ、軸間の距離が変化することなく、植付駆動軸71からサンギヤ73に伝達された回転を、カウンタギヤ74を介して遊星ギヤ75まで伝達することが可能になっている。また、不等速伝動機構70は、このように偏心した複数の植付用ギヤ72を用いて、サンギヤ73から遊星ギヤ75にかけて回転を伝達することにより、サンギヤ73の回転速度に対する遊星ギヤ75の回転速度を不等速にすることができる。即ち、植込杆61の回転速度を不等速にすることができる。
As a result, the plurality of planting gears 72 are eccentric, and the rotation transmitted from the
図6は、図3に示す植込杆ケース80の断面図である。植込杆61は、苗載置台51から苗を掻き取る苗取り部材である苗取りフィンガー81が植込杆ケース80の外側に装着され、苗取りフィンガー81に掻き取り保持された苗を押出体104で押し出す押出機構90が植込杆ケース80に内装されている。さらに、植込杆ケース80には、押出機構90を押出作動させる作動部材である押出カム82が植込杆回転軸65で回転するように設けられている。
FIG. 6 is a cross-sectional view of the
苗取りフィンガー81は、苗載置台51の下部に配設されて当該苗載置台51の下部の苗を受ける前板53(図3参照)から苗を取り出すことが可能になっている。また、押出カム82は、植込杆回転軸65に固着され、植込杆回転軸65の回転に伴って回転する。
The
詳しくは、内側に空間が形成される植込杆ケース80の外側に、苗取りフィンガー81が二本のボルト88で取り付けられている。ボルト88の位置は押出フォーク95の軸上を外してそのネジ穴89が植込杆ケース80の肉部を貫通して本発明の軸支部材であるブッシュ100を保持する本発明の支持穴であるブッシュ穴101に達している。この苗取りフィンガー81は、先端が二股状に形成された棒状になっており、植込杆ケース80に対しては、基側側面が植込杆ケース80の側面に取り付けられている。その基側側面にはネジ穴89に通じるブリザー溝81aが形成され、ブッシュ穴101の潤滑オイルがネジ穴89とブリザー溝81aを通じて外気に通じ、押出フォーク95のスライドに伴う内圧変動を外気に逃がすようにしている。ブリザー溝81aの開口端81a1は苗取りフィンガー81の取付側で溝奥をネジ穴89までとすることで苗取りフィンガー81の先端側から水が浸入しないようにしている。また、ネジ穴89は、ボルト88を締め込んでもネジ溝を通して通気可能であるが、通気用溝をネジ穴に沿って設けても良い。なお、ブリザー溝81aの開口端81a1とボルト88の頭部は、苗取りフィンガー81の苗植付動作時に圃場の水面上に位置するので、水を吸い込むことが無い。
In detail, the
なお、ボルト88が常に圃場の水面上に位置するのであれば、ボルト88の軸中心にブリザー穴を設けても良い。 If the bolt 88 is always located on the water surface of the field, a blister hole may be provided at the axial center of the bolt 88.
押出機構90は、植込杆ケース80内でアーム軸86に回動自在に設ける押出アーム91と、苗取りフィンガー81が取った苗を押し出して圃場に移動させる押出体104を先端に設ける押出フォーク95と、を有している。このうち、押出アーム91は、一端側を押出フォーク95にピン103で連結し、他端側が押出カム82に接近している。
The push-
さらに、押出アーム91は、押出カム82側の端部が、回転する押出カム82の所定範囲では押出カム82に摺接し、回転する押出カム82の他の所定範囲で押出カム82から離間するように植込杆ケース80内の緩衝体87で押出アーム91の中間部が受けられている。回動自在な押出アーム91は、この押出カム82への接触状態に伴って回動するように設けられている。つまり、押出アーム91は、押出アーム91における押出カム82側の端部に、押出カム82に摺動する接触面92を有しており、押出カム82に対する接触面92の接触状態に応じて、押出アーム91は回動するように設けられている。
Further, the
押出フォーク95は、苗取りフィンガー81と平行な向きで設けられると共に、植込杆ケース80の内側から外側にかけて延在している。具体的には、押出フォーク95は、植込杆ケース80における、植込杆ケース80の内側から外側に向かって、二股状になっている苗取りフィンガー81の先端に沿う押出体104まで延在している。さらに、押出フォーク95は、当該押出フォーク95が延在する方向に移動可能に設けられており、即ち、押出フォーク95は、苗取りフィンガー81に沿って植込杆ケース80から出退可能に配設されている。
The
植込杆ケース80内には、押出フォーク95のバネ受102に対して付勢力を付与する二重の押出スプリング96a,96bが設けられている。バネ受102はピン103で押出フォーク95に連結され、押出フォーク95を植込杆ケース80から突出させる方向の付勢力を押出フォーク95に対して付与することができるように配設されている。
In the
一方、押出アーム91は、接触面92が押出カム82に接触した状態では、押出フォーク95側の端部が、植込杆ケース80からの押出フォーク95の突出量を小さくする方向への力を押出フォーク95に対して付与するように設けられている。即ち、押出アーム91は、押出アーム91における押出フォーク95側の押出部93をバネ受102と共にピン103で連結し、接触面92が押出カム82に接触した場合における回動状態では、押出スプリング96からの付勢力に抗する力を押出部93から押出フォーク95に対して付与するように設けられている。
On the other hand, in the state where the
この押出部93は、二股に分かれて同じ方向に突出した突出部を有しており、換言すると、押出部93は、同一方向に突出する2つの突出部を有している。押出部93は、バネ受102を2つの突出部間に入り込ませてバネ受102を保持した状態で、押出スプリング96からの付勢力に抗する力を押出フォーク95に付与することが可能になっている。
The extruded
このように、押出アーム91の接触面92に対する接触状態が変化することにより押出アーム91を回動させる押出カム82は、押出カム82の回転軸に沿った方向に見た形状が、勾玉形状で形成されている。押出アーム91の接触面92は、この勾玉形状の押出カム82の外周面に摺動可能に配設されることにより、接触状態が変化する。
As described above, the
詳しくは、押出カム82は、外周面に、押出アーム91に摺動しながら接触し、押出アーム91に対して作動力を付与することにより押出アーム91を回動させる作動面83と、押出アーム91に接触せず、押出アーム91に対して作動力を付与しない非作動面84と、を有している。
Specifically, the
このうち、作動面83は、勾玉形状に形成される押出カム82の外周面のうち、植込杆回転軸65を中心とする半径が比較的大きい部分の面になっており、非作動面84は、勾玉形状に形成される押出カム82の外周面のうち、植込杆回転軸65を中心とする半径が作動面83より小さい部分の面になっている。つまり、押出カム82の外周面は、非作動面84の部分が、作動面83の部分に対して、植込杆回転軸65の方向、或いは、押出カム82の回転時における軸心の方向に凹んで形成されており、作動面83は、植込杆ケース80の内面に近接している。
Among these, the operating
また、これらのように、押出カム82や押出フォーク95等の複数の作動部材を内装する植込杆ケース80には、内部に潤滑剤である潤滑油が注入されている。
In addition, as described above, a lubricating oil that is a lubricant is injected into the
図7は、図6に示す押出カムの詳細図である。図8は、図7に示す押出カムの斜視図である。押出カム82の外周面は、非作動面84よりも作動面83の方が外周面の円周方向における範囲が大きくなっており、作動面83には、潤滑油が移動可能に設けられる連通部である潤滑溝85が形成されている。この潤滑溝85は、作動面83の、押出カム82の幅方向における中心付近に、作動面83から凹んだ溝として、押出カム82の円周方向に沿って形成されている。換言すると、潤滑溝85は、押出カム82の作動面83に、押出アーム91の接触面92が摺動する際における摺動方向に形成されている。つまり、潤滑溝85は、押出カム82の外周面における押出アーム91の接触面92が接触する部分に形成されている。
FIG. 7 is a detailed view of the push cam shown in FIG. FIG. 8 is a perspective view of the push cam shown in FIG. As for the outer peripheral surface of the
押出フォーク95は、当該押出フォーク95の軸部が、軸受部材であるブッシュ100によって支持されている。このブッシュ100は、内径が押出フォーク95の軸部の外径と同程度で、若干大きい径となる円筒形の形状で形成されている。ブッシュ100は植込杆ケース80のブッシュ穴101に保持されており、押出フォーク95の軸部がブッシュ100に支持されている。ブッシュ100は、バネ受102との間に緩衝リング98とカラー99を介在させている。緩衝リング98のリング部には潤滑のために軸方向の穴をあける。
In the
また、植込杆ケース80には、押出フォーク95の軸部が植込杆ケース80の外部に突出する部分に、押出フォーク95の軸部に密着している。即ち、植込杆ケース80における押出フォーク95の軸部が突出する部分は、シール部材105によって密閉されている。
In addition, the shaft portion of the
前記ブッシュ穴101には軸方向に沿ったオイル溝101aを設け、このオイル溝101aを植込杆ケース80の肉部を通って押出カム82を内装する内腔側と通じる逃げ穴106で通じることで、押出フォーク95が出退する際にブッシュ100の周囲で生じる内圧変動を押出カム82側の内腔に逃がして圧力変動を緩和することで、シール部材105を通して潤滑オイルが流出して圃場や水を汚染するこが無く、水が侵入して植込杆ケース80内の構成部品の耐久性が低下することを防止することができると共に、植込杆ケース80を開けて内部の水や泥を除去する作業が不要となるため、メンテナンス性を向上させることができる。
The
なお、オイル溝101aは、ブッシュ100の外周に軸方向に沿って設けても良い。
The
押出フォーク95の押出スプリング96a,96bは、植込杆ケース蓋107のバネ受部108で受けているが、このバネ受部108にはグリースニップル109を取り付けるネジ穴を長く形成し、押出スプリング96a,96bの圧縮時に押出フォーク95の小径凸部95aが差し込まれるようにしている。グリースニップル109にはキャップ111を取り付け、水の浸入を防止する。
Extrusion springs 96a and 96b of the
なお、前記の苗取りフィンガー81はブリザー溝81aを設けて内圧変動を緩和しているが、植込杆ケース80のネジ穴89をブッシュ穴101に達しないようにすることも可能である。つまり、苗取りフィンガー81基部を植込杆ケース80の取付面に挟むコ字状押え具で植込杆ケース80の肉部を横切るボルトによって固定する構成にしたり、植込杆ケース80のブッシュ穴101から離れた肉厚部に貫通しないようにネジ穴89を設け、そのネジ穴89にボルト88を締めつける構成としたりすると良い。
In addition, although the said
或いは、ボルト穴が植込杆ケース80の内腔に及ぶ場合には、ネジ溝をシールするシール材を塗布したスタッドボルトを植込杆ケース80側に立て、そのスタッドボルトにナットで苗取りフィンガー81を取り付けるようにしても良い。
Alternatively, when the bolt hole extends into the inner cavity of the
または、植込杆ケース80の肉厚部に、外径部でタップを切りながら締め込むインサートナットを植え込んだり、底付きインサートナットを挿入接着したりして、ボルト88で苗取りフィンガー81を固定することも考えられる。
Alternatively, an insert nut that is tightened while cutting the tap at the outer diameter portion is planted in the thick portion of the
植込杆ケース蓋107には、オイル注入口を形成し、オイル栓112で閉じている。
An oil injection port is formed in the implantation
植込杆回転軸65のケース周囲に張り出して植込杆ケース80に取り付ける巻き付き防止杆78は、図9の如く、植込杆ケース80の固定穴に差し込む差し込み部78aと植込杆ケース80に取り付けるボルトで固定するボルト固定部78bがあり、巻き付き防止アーム部78cを植込杆ケース80からロータリケース63に向けて突出させて固定する。
As shown in FIG. 9, the wrapping
図10は、巻き付き防止杆78に代えて、植込杆ケース80に巻き付き防止突起79を一体的に形成した実施例で、ロータリケース63に向けて航空機の翼のように張り出した形状とする。
FIG. 10 shows an embodiment in which an
本実施形態1に係る苗植付装置60は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
The
苗植付装置60を備える苗移植機1の運転時は、エンジン10で発生する動力によって、走行車体2の走行と、苗載置台51に載せた苗の植え付け作業を行う。
During operation of the seedling transplanter 1 including the
このうち、植え付け作業は、回転軸が左右方向になる向きで苗植付装置60全体が回転しながら、植込杆61も回転することにより、苗載置台51に載せられた苗を徐々に圃場に植え付ける。植え付け作業時は、このように苗植付装置60を作動させながら圃場内を走行車体2で走行することにより、複数の列状に苗を植え付ける。
Among these, the planting operation is performed by gradually rotating the
このように、苗の植え付け作業を行う苗植付装置60は、不等速伝動機構70を備えているため、ロータリケース63に対する植込杆61の回転速度は、ロータリケース63に対する植込杆61の回転角度と植付伝動ケース64に対するロータリケース63の回転角度とに応じて変化する。
Thus, since the
具体的には、植込杆61は、ロータリケース63に対する植込杆61の回転角度と植付伝動ケース64に対するロータリケース63の回転角度とが、植込杆61が有する苗取りフィンガー81の先端の回転軌跡である植付軌跡T(図3参照)における上方付近に、この苗取りフィンガー81の先端が位置する状態では、植込杆61の回転は比較的遅くなる。苗載置台51の下部に位置する前板53は、植付軌跡Tにおいて苗取りフィンガー81の先端が上方から下方に向う側における植付軌跡Tの上端付近に位置しており、植込杆61は、回転中の植込杆61が有する苗取りフィンガー81の先端が上方から下方に向う際に、前板53から苗を取り出す。
Specifically, the
植込杆61は、苗取りフィンガー81の先端が上方から下方に向う場合における植付軌跡Tにおける下端側では、苗取りフィンガー81の先端が上端寄りに位置している場合よりも、回転が速くなる。このため、植込杆61は、植付軌跡Tにおける下端寄りの位置では、苗取りフィンガー81の先端の下降時における水平方向の移動が小さくなる。これにより、苗植付装置60は、圃場に対して垂直に近い角度で苗を植え付けることが可能になる。
The
このように苗を植え付ける際における際における植込杆61の動作について説明すると、苗の植え付け時は、ロータリケース63が回転しながら、ロータリケース63に対して植込杆61が回転することにより、植込杆61は、苗取りフィンガー81によって苗載置台51の前板53から苗を掻き取る。
The operation of the
一方、植込杆61内では、植込杆61が回転することに伴って、植込杆回転軸65に連結されている押出カム82が植込杆ケース80内で回転する。これにより、押出カム82は、押出アーム91の接触面92側に位置する面が、作動面83と非作動面84とで切り替わる。
On the other hand, in the
押出アーム91は、接触面92の他端に位置する押出部93が、押出フォーク95に接触しており、押出アーム91の接触面92が押出カム82の作動面83に接触している場合、押出フォーク95に対して、押出スプリング96からの付勢力の反対方向の力を付与する。即ち、押出アーム91は、接触面92が押出カム82の作動面83に接触している場合は、押出フォーク95が植込杆ケース80から縮む方向の力を押出フォーク95に対して付与する。これにより、押出フォーク95は、植込杆ケース80の外に出ている部分における先端部が、苗取りフィンガー81の先端から離れた状態になる。
In the push-out
押出カム82は、苗取りフィンガー81の先端の植付軌跡Tにおいて、下方に位置して苗を植え付けた状態から、苗取りフィンガー81が苗載置台51から苗を掻き取って苗を植え付ける状態になるまでの間、回転しながら作動面83が押出アーム91の接触面92に接触する。このため、押出アーム91は、この間、植込杆ケース80から縮む方向の力を押出フォーク95に対して付与し続け、押出フォーク95は、縮んだ状態が維持される。
The pushing
これに対し、押出アーム91の接触面92が、押出カム82の非作動面84に対向する状態の場合、押出アーム91は押出カム82にしなくなるため、押出カム82から押出アーム91への入力が無くなり、押出アーム91から押出フォーク95に対して付与していた力が無くなる。これにより、押出フォーク95は、押出スプリング96からの付勢力により、植込杆ケース80からの突出量が多くなる方向に移動し、押出アーム91も、押出スプリング96からの付勢力により、押出フォーク95の移動に合わせて回動する。押出フォーク95は、このように植込杆ケース80からの突出量が多くなる方向に移動することにより、植込杆ケース80の外に出ている部分における先端部が、苗取りフィンガー81の先端近傍に位置する状態になる。
On the other hand, when the
押出カム82は、苗取りフィンガー81の先端の植付軌跡Tにおいて、苗取りフィンガー81が苗載置台51から苗を掻き取った後、下方に位置して苗を植え付ける状態になる際に、回転しながら非作動面84が押出アーム91の接触面92に対向する状態になる。このため、押出アーム91は、苗取りフィンガー81の先端が植付軌跡Tにおける下方に位置して苗を植え付ける状態になる場合に、押出フォーク95に対して付与する力が無くなり、押出フォーク95は、苗取りフィンガー81の先端方向に突出して植込杆ケース80から伸びる。
The push-
これにより、押出フォーク95は、苗載置台51から苗取りフィンガー81で掻き取って苗取りフィンガー81で保持している苗を押し出して圃場に移動させる。植込杆61は、このように植込杆61が回転することにより苗載置台51から苗取りフィンガー81で取った苗を押出フォーク95で押し出すことにより、苗を圃場に移動させて植え付ける。
Thereby, the
苗取りフィンガー81の先端が、植付軌跡Tにおける苗を植え付ける状態を過ぎたら、回転する押出カム82は、再び作動面83が押出アーム91の接触面92に接触する。これにより、押出アーム91は、植込杆ケース80から縮む方向の力を再び押出フォーク95に対して付与し、押出フォーク95は、この力により縮んだ状態になる。苗植付装置60での苗の植え付け時は、植込杆ケース80内で押出カム82が回転し、これに伴い押出アーム91が回動を繰り返すことにより、苗を押し出す押出フォーク95は、伸縮を繰り返す。
When the tip of the
植込杆ケース80内では、これらのように押出カム82が回転することにより押出カム82の外周面と押出アーム91の接触面92とが摺動したり、押出アーム91が回動することにより押出部93と押出フォーク95との接触状態が変化したりするが、これらの部分は、潤滑油によって潤滑されながら作動する。即ち、植込杆ケース80内の各作動部は、植込杆ケース80に注入される潤滑油によって潤滑されながら作動する。
In the implanting
その際に、押出カム82の作動面83には潤滑溝85が形成されているため、この作動面83と押出アーム91の接触面92との摺動時には、潤滑溝85を通って潤滑油が双方の間に入り込み易くなっている。このため、苗植付装置60での苗の植え付け作業時に摺動する押出カム82の作動面83と押出アーム91の接触面92とは、潤滑溝85を介して供給される潤滑油によって適切に潤滑される。
At this time, since the
以上の実施形態1に係る苗植付装置60は、植込杆61での苗の植え付け時に回転し、苗取りフィンガー81が取った苗を押出フォーク95に押し出させる押出アーム91に接触する押出カム82に、潤滑油が移動可能な潤滑溝85を形成しているため、押出アーム91と押出カム82との接触部分を、より確実に潤滑することができる。この結果、潤滑油の供給不足に起因する焼き付きを防止し、部材の摩耗を抑制することができる。また、部材の摩耗が生じ難くなることにより、耐久性を向上させることができる。
The
また、潤滑溝85は、押出カム82の作動面83に形成されるため、押出カム82の回転に伴い、植込杆61内部における押出カム82の周辺に潤滑油が供給されるため、押出カム82と植込杆61内部との摩耗や焼き付きを抑制することができる。この結果、より確実に耐久性を向上させることができる。
Further, since the
また、押出カム82の作動面83に潤滑溝85を形成することにより、潤滑油を供給する際に、植込杆61を開けて押出カム82や押出機構90を取り外して、潤滑油を供給する作業が不要となる。この結果、メンテナンス性を向上させることができる。
Further, by forming the lubricating
また、潤滑溝85は、押出カム82の非作動面84には形成しないため、押出カム82が押出アーム91と接触する際に、押出カム82において強い力がかかる箇所の強度を維持することができる。この結果、押出カム82の破損を防止することができる。
Further, since the
60 苗植付装置
80 植込杆ケース
81 苗取りフィンガー
81a ブリザー溝
82 押出カム
88 ボルト
89 取付ネジ穴
95 押出フォーク
100 軸支部材
101 支持穴
101a オイル溝
104 押出体
105 シール部材
106 オイル穴
DESCRIPTION OF
Claims (3)
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JP2017001963A JP2018110538A (en) | 2017-01-10 | 2017-01-10 | Seedling planting device of seedling transplanting machine |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111149487A (en) * | 2020-02-20 | 2020-05-15 | 高猛 | Pneumatic seedling taking device of full-automatic plug seedling transplanter |
WO2020217945A1 (en) * | 2019-04-25 | 2020-10-29 | 株式会社クボタ | Field work machine |
CN111886986A (en) * | 2020-08-28 | 2020-11-06 | 嘉兴卉景园林有限公司 | Seedling lifting device for gardening and capable of automatically rotating and lifting seedlings and automatically releasing seedlings |
-
2017
- 2017-01-10 JP JP2017001963A patent/JP2018110538A/en active Pending
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