JP2014135303A - 太陽電池アレイ管理システム、太陽電池アレイ点検装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

太陽電池アレイ管理システム、太陽電池アレイ点検装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の太陽電池セルが電気的に接続されて太陽電池モジュールを成し、複数の太陽電池モジュールが電気的に接続されて成る太陽電池アレイを管理すること。
【解決手段】アレイ発電量測定装置130と、太陽電池アレイ点検装置110とを備え、太陽電池アレイ点検装置110は、セル劣化特性データ算出部と、セル劣化特性データ算出部が算出した太陽電池セルCの発電性能の劣化特性データに基づいて、太陽電池アレイAの定格発電量を算出するアレイ定格発電量算出部と、アレイ発電量測定装置130によって測定された太陽電池アレイAの発電量の実測値と、アレイ定格発電量算出部が算出した太陽電池アレイAの定格発電量とに基づいて、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定するアレイ劣化度判定部とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池アレイ管理システム、太陽電池アレイ点検装置、制御方法、及びプログラムに関する。特に本発明は、複数の太陽電池セルが電気的に接続されて太陽電池モジュールを成し、複数の前記太陽電池モジュールが電気的に接続されて成る太陽電池アレイを管理する太陽電池アレイ管理システム、太陽電池アレイ点検装置、当該太陽電池アレイ点検装置を制御する制御方法、並びに当該太陽電池アレイ点検装置用のプログラムに関する。
太陽電池は、太陽の光を直接電気に変えるものである。したがって、太陽電池は、半永久的に無尽蔵な太陽をエネルギー源として使用できる。現在までに開発され実際に動作している太陽電池装置は、大別すると、太陽光を降り注ぐそのままの状態で利用する平板型と、光学系等を使って太陽光を高密度化してから太陽電池素子に入射させる集光型の2つの方式に依る。
集光型太陽電池は、太陽電池素子に密度の高い太陽光を入射させることによって、素子を有効に利用するものである。一般的な集光装置は、レンズ又は鏡により構成された光学系によって光を集めるが(例えば、特許文献1参照。)、透明板中に吸光と発光を行う染料を入れ、発光成分を板の中で横方向に導くようにした特殊なものが開発されている(例えば、特許文献2参照。)。
集光型太陽電池は、多くの部材によって構成されており、これら構成部材のうち一部の部材が劣化したとしても、発電性能が劣化してしまう。そのため、集光型太陽電池を用いる太陽電池アレイは、運用するにあたり、劣化の度合いを定期的に点検することが求められる。
特許文献3に記載の技術は、簡単な設備で確実に以上を検出でき、且つ点検が容易で運転管理の簡素化等が可能な太陽光発電設備の異常検出装置である。この異常検出装置は、太陽電池で発生する電力と日射量センサーで検出された日射量より得られる理論発電電力を比較する。そして、この異常検出装置は、比較した電力差が所定値より大きいと太陽電池の異常と判断して外部に異常信号を出力する。
特開2004−047752号公報 特許第2815666号公報 特開2000−040838号公報
上述したように、集光型太陽電池は、多くの部材によって構成されており、これら構成部材のうち一部の部材が劣化したとしても、発電性能が劣化してしまう。この発電性能の劣化の程度は、集光型太陽電池が如何なる部材によって構成されているかによっても異なる。しかしながら、特許文献3に記載の異常検出装置では、集光型太陽電池の部材毎の劣化の度合いを知ることができず、精確に点検することが難しい。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様によると、複数の太陽電池セルが電気的に接続されて太陽電池モジュールを成し、複数の太陽電池モジュールが電気的に接続されて成る太陽電池アレイを管理する太陽電池アレイ管理システムであって、太陽電池アレイの発電量を測定するアレイ発電量測定装置と、太陽電池アレイを点検する太陽電池アレイ点検装置とを備え、太陽電池アレイ点検装置は、太陽電池セルを構成している2つの各太陽電池素子への光の照射量の累積に伴って劣化する太陽電池素子の発電性能の劣化特性データと、各太陽電池素子へそれぞれ光を集光させる形状集光板及び蛍光集光板の各集光板への光の照射量の累積に伴って劣化する各集光板の集光性能の劣化特性データとに基づいて、太陽電池セルへの日射量の累積に伴って劣化する太陽電池セルの発電性能の劣化特性データを算出するセル劣化特性データ算出部と、セル劣化特性データ算出部が算出した太陽電池セルの発電性能の劣化特性データに基づいて、太陽電池アレイの定格発電量を算出するアレイ定格発電量算出部と、アレイ発電量測定装置によって測定された太陽電池アレイの発電量の実測値と、アレイ定格発電量算出部が算出した太陽電池アレイの定格発電量とに基づいて、太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定するアレイ劣化度判定部とを有する。
各太陽電池モジュールの発電量を測定するモジュール発電量測定装置を更に備え、太陽電池アレイ点検装置は、セル劣化特性データ算出部が算出した太陽電池セルの発電性能の劣化特性データに基づいて、太陽電池モジュールの定格発電量を算出するモジュール定格発電量算出部と、太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではないとアレイ劣化度判定部が判定した場合に、モジュール発電量測定装置によって測定された各太陽電池モジュールの発電量の実測値と、モジュール定格発電量算出部が算出した太陽電池モジュールの定格発電量とに基づいて、各太陽電池モジュールの中から、劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内にない不良の太陽電池モジュールを特定する不良モジュール特定部を更に有してよい。
各太陽電池セルの発電量を測定するセル発電量測定装置を更に備え、太陽電池アレイ点検装置は、セル劣化特性データ算出部が算出した太陽電池セルの発電性能の劣化特性データに基づいて、太陽電池セルの定格発電量を算出するセル定格発電量算出部と、セル発電量測定装置によって測定された当該各太陽電池セルの発電量の実測値と、セル定格発電量算出部が算出した太陽電池セルの定格発電量とに基づいて、不良モジュール特定部が特定した太陽電池モジュールに含まれる各太陽電池セルの中から、劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内にない不良の太陽電池セルを特定する不良セル特定部とを更に有してよい。
アレイ劣化度判定部は、太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではないと判定した場合、アレイ発電量測定装置によって測定された太陽電池アレイの発電量の実測値と、太陽電池アレイの定格発電量とに基づいて、太陽電池アレイの劣化の度合いが太陽電池アレイを交換しなくてもよい許容範囲内であるか否かを更に判定し、不良モジュール特定部は、太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではなく、太陽電池アレイを交換しなくてもよい許容範囲内であるとアレイ劣化度判定部が判定した場合に、不良の太陽電池モジュールを特定してよい。
太陽電池アレイの運用状態を管理する運用状態管理装置を更に備え、運用状態管理装置は、太陽電池アレイの劣化の度合いが太陽電池アレイを交換しなくてもよい許容範囲内ではないと太陽電池アレイ点検装置のアレイ劣化度判定部が判定した場合に、太陽電池アレイを交換するか否かの選択をユーザへ問い合わせるアレイ交換問合部を有してよい。
太陽電池アレイの近傍の日射量を測定する日射量測定装置を更に備え、太陽電池アレイ点検装置は、日射量測定装置によって測定された日射量の累積値データと、セル劣化特性データ算出部が算出した太陽電池セルの発電性能の劣化特性データとに基づいて、太陽電池アレイの発電量の予測値を算出する発電量予測値算出部と、太陽電池アレイを交換しなくてもよい許容範囲内であるとアレイ劣化度判定部が判定した場合に、アレイ発電量測定装置によって測定された太陽電池アレイの発電量の実測値と、発電量予測値算出部が算出した太陽電池アレイの発電量の予測値とに基づいて、太陽電池アレイの劣化が経時的な要因によるものか突発的な要因によるものかを判定する劣化要因判定部を更に有し、不良モジュール特定部は、太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではなく、太陽電池アレイを交換しなくてもよい許容範囲内であるとアレイ劣化度判定部が判定して、太陽電池アレイの劣化が突発的な要因によるものと劣化要因判定部が判定した場合に、不良の太陽電池モジュールを特定してよい。
太陽電池アレイの雰囲気温度を測定する温度測定装置を更に備え、発電量予測値算出部は、温度測定装置によって測定された雰囲気温度の推移に更に基づいて、太陽電池アレイの発電量の予測値を算出してよい。
運用状態管理装置のアレイ交換問合部は、太陽電池アレイの劣化の度合いが太陽電池アレイを交換しなくてもよい許容範囲内ではないと太陽電池アレイ点検装置のアレイ劣化度判定部が判定して、太陽電池アレイの劣化が経時的な要因によるものであると太陽電池アレイ点検装置の劣化要因判定部が判定した場合に、太陽電池アレイを交換するか否かの選択をユーザへ問い合わせてよい。
太陽電池アレイの受光面を撮像する撮像装置を更に備え、太陽電池アレイ点検装置は、撮像装置によって撮像されて得られる画像を画像解析して、太陽電池アレイの受光面が正常な状態であるか否かを判定する受光面状態判定部を更に有し、不良モジュール特定部は、太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではないとアレイ劣化度判定部が判定して、太陽電池アレイの受光面が正常な状態であると受光面状態判定部が判定した場合に、不良の太陽電池モジュールを特定してよい。
各太陽電池素子の発電量を測定する素子発電量測定装置と、集光板の集光機能を利用することなく太陽電池素子の受光面へ光を照射させる太陽電池素子用光源装置とを更に備え、太陽電池アレイ点検装置は、太陽電池素子の発電性能の劣化特性データに基づいて、太陽電池素子の定格発電量を算出する素子定格発電量算出部と、太陽電池素子用光源によって集光板の集光機能を利用することなく太陽電池素子の受光面へ光が照射されているときに、素子発電量測定装置によって測定された太陽電池素子の発電量の実測値と、素子定格発電量算出部が算出した太陽電池素子の定格発電量とに基づいて、各太陽電池素子の劣化の度合いが許容範囲内であるか否かを判定する素子劣化度判定部を更に有してよい。
集光板の集光機能を利用して太陽電池素子の受光面へ光を照射させる集光板用光源装置を更に備え、素子定格発電量算出部は、太陽電池素子へ光を集光させる集光板の集光性能の劣化特性データに更に基づいて、太陽電池素子の定格発電量を算出し、太陽電池アレイ点検装置は、太陽電池素子の劣化の度合いが許容範囲内であると素子劣化度判定部が判定した場合に、当該太陽電池素子へ光を集光させる集光板について、集光太陽光源装置によって集光板の集光機能を利用して太陽電池素子の受光面へ光が照射されているときに、素子発電量測定装置によって測定された当該太陽電池素子の発電量の実測値と、素子定格発電量算出部が算出した太陽電池素子の定格発電量とに基づいて、集光板の劣化の度合いが許容範囲内であるか否かを判定する集光板劣化度判定部を更に有してよい。
複数の運用状態管理装置とネットワークを介して接続されて、各運用状態管理装置にて管理されている各太陽電池アレイ情報を集中的に管理する集中管理センターを更に備えてよい。
各運用状態管理装置にてそれぞれ管理されている各太陽電池アレイの位置情報をそれぞれ取得する複数のGPS装置を更に備え、集中管理センターは、GPS装置が取得した位置情報を少なくとも含む各太陽電池アレイの情報を集中的に管理してよい。
本発明の第2の態様によると、複数の太陽電池セルが電気的に接続されて太陽電池モジュールを成し、複数の太陽電池モジュールが電気的に接続されて成る太陽電池アレイを点検する太陽電池アレイ点検装置であって、太陽電池セルを構成している2つの各太陽電池素子への光の照射量の累積に伴って劣化する太陽電池素子の発電性能の劣化特性データと、各太陽電池素子へそれぞれ光を集光させる形状集光板及び蛍光集光板の各集光板への光の照射量の累積に伴って劣化する各集光板の集光性能の劣化特性データとに基づいて、太陽電池セルへの日射量の累積に伴って劣化する太陽電池セルの発電性能の劣化特性データを算出するセル劣化特性データ算出部と、セル劣化特性データ算出部が算出した太陽電池セルの発電性能の劣化特性データに基づいて、太陽電池アレイの定格発電量を算出するアレイ定格発電量算出部と、アレイ発電量測定装置によって測定された太陽電池アレイの発電量の実測値と、アレイ定格発電量算出部が算出した太陽電池アレイの定格発電量とに基づいて、太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定するアレイ劣化度判定部とを備える。
本発明の第3の態様によると、複数の太陽電池セルが電気的に接続されて太陽電池モジュールを成し、複数の太陽電池モジュールが電気的に接続されて成る太陽電池アレイを点検する太陽電池アレイ点検装置を制御する制御方法であって、太陽電池セルを構成している2つの各太陽電池素子への光の照射量の累積に伴って劣化する太陽電池素子の発電性能の劣化特性データと、各太陽電池素子へそれぞれ光を集光させる形状集光板及び蛍光集光板の各集光板への光の照射量の累積に伴って劣化する各集光板の集光性能の劣化特性データとに基づいて、太陽電池セルへの日射量の累積に伴って劣化する太陽電池セルの発電性能の劣化特性データを算出するセル劣化特性データ算出段階と、セル劣化特性データ算出段階において算出された太陽電池セルの発電性能の劣化特性データに基づいて、太陽電池アレイの定格発電量を算出するアレイ定格発電量算出段階と、アレイ発電量測定装置によって測定された太陽電池アレイの発電量の実測値と、アレイ定格発電量算出段階において算出された太陽電池アレイの定格発電量とに基づいて、太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定するアレイ劣化度判定段階とを備える。
本発明の第4の態様によると、複数の太陽電池セルが電気的に接続されて太陽電池モジュールを成し、複数の太陽電池モジュールが電気的に接続されて成る太陽電池アレイを点検する太陽電池アレイ点検装置用のプログラムであって、太陽電池アレイ点検装置を、太陽電池セルを構成している2つの各太陽電池素子への光の照射量の累積に伴って劣化する太陽電池素子の発電性能の劣化特性データと、各太陽電池素子へそれぞれ光を集光させる形状集光板及び蛍光集光板の各集光板への光の照射量の累積に伴って劣化する各集光板の集光性能の劣化特性データとに基づいて、太陽電池セルへの日射量の累積に伴って劣化する太陽電池セルの発電性能の劣化特性データを算出するセル劣化特性データ算出部、セル劣化特性データ算出部が算出した太陽電池セルの発電性能の劣化特性データに基づいて、太陽電池アレイの定格発電量を算出するアレイ定格発電量算出部、アレイ発電量測定装置によって測定された太陽電池アレイの発電量の実測値と、アレイ定格発電量算出部が算出した太陽電池アレイの定格発電量とに基づいて、太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定するアレイ劣化度判定として機能させる。
なおまた、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
以上の説明から明らかなように、この発明は、集光型太陽電池の劣化の度合いを、既知の技術と比較して精確に点検することができる。
第1の実施形態に係る太陽電池アレイ管理システム100の利用環境の一例を示す図である。 太陽電池セルCの側面断面図である。 太陽電池セルCの蛍光集光板CO2の上面図である。 赤色蛍光体R、緑色蛍光体G、及び青色蛍光体Bによってそれぞれ吸収されずに残る太陽光スペクトルの一例を示す図である。 混合された赤色蛍光体R、緑色蛍光体G、及び青色蛍光体Bによって吸収されずに残る太陽光スペクトルの一例を示す図である。 赤色蛍光体R、緑色蛍光体G、及び青色蛍光体Bの発光スペクトルの一例を示す図である。 混合された赤色蛍光体R、緑色蛍光体G、及び青色蛍光体Bの発光スペクトルの一例を示す図である。 形状集光板CO1の集光率の劣化特性の一例を示す図である。 蛍光集光板CO2の蛍光体発光強度の劣化特性の一例を示す図である。 太陽電池素子Eの発電量の劣化特性の一例を示す図である。 太陽電池セルCの発電量の劣化特性の一例を示す図である。 システム制御装置110のブロック構成のうち、太陽電池アレイAの点検に関するブロック構成の一例を示す図である。 運用状態管理装置140のブロック構成のうち、太陽電池アレイAの点検に関するブロック構成の一例を示す図である。 ディスプレイに表示される太陽電池セルCのメンテナンスの問合せ画面D10の一例を示す図である。 システム制御装置110の動作フローの一例を示す図である。 システム制御装置110の動作フローの一例を示す図である。 第2の実施形態に係るシステム制御装置210のブロック構成のうち、太陽電池アレイAの点検に関するブロック構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る運用状態管理装置240のブロック構成のうち、太陽電池アレイAの点検に関するブロック構成の一例を示す図である。 ディスプレイに表示される太陽電池セルCのメンテナンスの問合せ画面D20の一例を示す図である。 システム制御装置210の動作フローの一例を示す図である。 第3の実施形態に係る太陽電池アレイ管理システム300の利用環境の一例を示す図である。 システム制御装置310のブロック構成のうち、太陽電池アレイAの点検に関するブロック構成の一例を示す図である。 システム制御装置310の動作フローの一例を示す図である。 第4の実施形態に係る太陽電池アレイ管理システム400の利用環境の一例を示す図である。 システム制御装置410のブロック構成のうち、太陽電池アレイAの点検に関するブロック構成の一例を示す図である。 システム制御装置410の動作フローの一例を示す図である。 第5の実施形態に係る太陽電池アレイ管理システム500の利用環境の一例を示す図である。 光源590が取り付けられた状態の太陽電池セルCの側面断面図である。 劣化予測と異なる特性低下プロファイルの一例を示す図である。 システム制御装置510のブロック構成のうち、太陽電池アレイAの点検に関するブロック構成の一例を示す図である。 システム制御装置510の動作フローの一例を示す図である。 システム制御装置510の動作フローの一例を示す図である。 光源590の他の実施形態の一例を示す図である。 形状集光板CO1、及び蛍光集光板CO2の他の実施形態の一例を示す図である。 蛍光集光板CO2の他の実施形態の一例を示す図である。 第6の実施形態に係る太陽電池アレイ管理システム600の一例を示す図である。 不良の太陽電池セルの交換方法の一例を示す図である。 不良の太陽電池セルの交換方法の他の例を示す図である。 集中管理センターを設けたシステムの一例を示す。 システム制御装置110、運用状態管理装置140、システム制御装置210、運用状態管理装置240、システム制御装置310.システム制御装置410、及びシステム制御装置510をコンピュータ等の電子情報処理装置で構成した場合のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、第1の実施形態に係る太陽電池アレイ管理システム100の利用環境の一例を示す。太陽電池アレイ管理システム100は、太陽電池アレイAを管理するシステムである。太陽電池アレイAは、複数の太陽電池モジュールM1、M2、・・・(以下、太陽電池モジュールMと総称する。)を電気的に接続して必要となる電力が得られるように設置したものである。太陽電池モジュールMは、複数の太陽電池セルC1、C2、・・・(以下、太陽電池セルCと総称する。)を電気的に接続して必要な電圧と電流を得られるようにしたパネル状の製品である。
太陽電池アレイ管理システム100は、システム制御装置110、発電量測定装置130、運用状態管理装置140、及び電力供給制御装置150を備える。なおまた、システム制御装置110は、この発明における「太陽電池アレイ点検装置」の一例であってよい。また、発電量測定装置130は、この発明における「アレイ発電量測定装置」、「モジュール発電量測定装置」、及び「セル発電量測定装置」の一例であってよい。
システム制御装置110は、発電量測定装置130、及び電力供給制御装置150の動作を制御する装置である。より具体的に説明すると、システム制御装置110は、発電量測定装置130、運用状態管理装置140、及び電力供給制御装置150とそれぞれ通信接続されている。そして、システム制御装置110は、発電量測定装置130によって測定された発電量の測定結果に基づいて太陽電池アレイAを点検して、その点検結果を示すデータを、運用状況管理装置140へ送信する。また、システム制御装置110は、電力供給制御装置150による電力の供給状況を示すデータを、運用状況管理装置140へ送信する。
発電量測定装置130は、太陽電池アレイA、各太陽電池モジュールM、又は各太陽電池セルCの発電量を測定する装置である。より具体的に説明すると、発電量測定装置130は、太陽電池アレイAと電気的に接続されて、太陽電池アレイAの発電量を測定する回路を備えている。また、発電量測定装置130は、各太陽電池モジュールMと電気的に接続されて、各太陽電池モジュールMの発電量を測定する回路を備えている。また、発電量測定装置130は、各太陽電池セルCと電気的に接続されて、各太陽電池セルCの発電量を測定する回路を備えている。また、発電量測定装置130は、システム制御装置110と通信接続されている。そして、発電量測定装置130は、システム制御装置110からの制御に応じて、太陽電池アレイA、各太陽電池モジュールM、又は各太陽電池セルCの発電量を測定して、その測定結果を示すデータを、システム制御装置110へ送信する。
運用状態管理装置140は、太陽電池アレイAの運用状態を管理する装置である。より具体的に説明すると、運用状態管理装置140は、システム制御装置110と通信接続されている。そして、運用状態管理装置140は、太陽電池アレイAの点検結果を示すデータや、電力の供給状況を示すデータを、システム制御装置110から受信する。そして、運用状態管理装置140は、システム制御装置110から受信したデータによって示される情報をユーザに提供すべく、ディスプレイ等の出力装置へ出力する。
電力供給制御装置150は、太陽電池アレイAによって発電された電力の供給を制御する装置である。より具体的に説明すると、電力供給制御装置150は、太陽電池アレイA、商用電源P、及び複数の電力負荷L1、L2、・・・(以下、電力負荷Lと総称する。)とそれぞれ電気的に接続されている。商用電源Pは、電力会社から電力を供給するための設備である。また、電力供給制御装置150は、システム制御装置110と通信接続されている。そして、電力供給制御装置150は、太陽電池アレイA、又は商用電源Pから供給される電力を電力負荷Lに供給すべく制御する。そして、電力供給制御装置150は、その供給状況を示すデータを、システム制御装置110へ送信する。
図2は、太陽電池セルCの側面断面図である。図3は、太陽電池セルCの蛍光集光板CO2の上面図である。太陽電池セルCは、形状集光板CO1、蛍光集光板CO2、2つの太陽電池素子E1、E2(以下、太陽電池素子Eと総称する。)、及び反射板RPによって構成されている。
形状集光板CO1は、所定の屈折率を有する樹脂によって形成される、平面視四角形の板状体である。そして、形状集光板CO1の一側面には、太陽電池素子E1が取り付けられる。また、形状集光板CO1の底面には、太陽電池素子E1の取付面と直交する方向に並ぶ複数の凸部が形成される。これら各凸部は、太陽電池素子E1の取付面と平行に延在しており、太陽電池素子E1の取付面に近づくに連れて下方に傾斜する斜面形状を呈する。このように形成された形状集光板CO1は、表面との角度が所定値以上の角度にて表面に達する光を導光させて、表面との角度が所定値未満の角度にて表面に達する光を導光させずに反射させる。例えば、形状集光板CO1は、太陽電池素子E1の取付面へ効率的に光を集光させるために、屈折率1.5のポリメタクリル酸メチル樹脂によって形成し、平面視10cm四方の正方形で高さが1cmの板状体とする。その場合、凸部の形状は、傾斜面と水平面との成す角度θが42度となるようにする。
蛍光集光板CO2は、複数色の発光体が混入された蛍光アクリル樹脂によって形成される、平面視四角形の板状体である。蛍光集光板CO2は、形状集光板CO1の下方に重ねて配置される。そして、蛍光集光板CO2の一側面には、太陽電池素子E2が取り付けられる。また、蛍光集光板CO2の他の側面、及び底面には、反射板RPが取り付けられる。蛍光集光板CO2に混入される発光体は、それぞれ異なる発光スペクトルを有する赤色発光体R、緑色発光体G、及び青色発光体Bとする。これら各発光体は、光を吸光することによって発光する。各発光体が発光した光は、直接、又は反射板RPによって反射して、太陽電池素子E2へ集光される。即ち、蛍光集光板CO2の側面に取り付けられた太陽電池素子E2は、各発光体が発光した光エネルギーを電力に変換する。
図4は、赤色蛍光体R、緑色蛍光体G、及び青色蛍光体Bによってそれぞれ吸収されずに残る太陽光スペクトルの一例を示す。図5は、混合された赤色蛍光体R、緑色蛍光体G、及び青色蛍光体Bによって吸収されずに残る太陽光スペクトルの一例を示す。図6は、赤色蛍光体R、緑色蛍光体G、及び青色蛍光体Bの発光スペクトルの一例を示す。図7は、混合された赤色蛍光体R、緑色蛍光体G、及び青色蛍光体Bの発光スペクトルの一例を示す。これらの例において用いた各色蛍光体は、BASF社のLumogenである。
図4を参照すると、赤色蛍光体Rは、太陽光スペクトルの約620nmまでの波長の光を吸収することが分かる。また、緑色蛍光体Gは、太陽光スペクトルの約520nmまでの波長の光を吸収することが分かる。また、青色蛍光体Bは、太陽光スペクトルの約420nmまでの波長の光を吸収することが分かる。また、図5を参照すると、混合された赤色蛍光体R、緑色蛍光体G、及び青色蛍光体Bは、太陽光スペクトルの約620nmまでの波長の光を吸収することが分かる。そして、混合された赤色蛍光体R、緑色蛍光体G、及び青色蛍光体Bは、太陽光スペクトルの約48%を吸収することが分かる。
図6を参照すると、赤色蛍光体R、緑色蛍光体G、及び青色蛍光体Bは、発光ピークの波長がそれぞれ異なる光を発光することが分かる。また、図7を参照すると、混合された赤色蛍光体R、緑色蛍光体G、及び青色蛍光体Bの発光スペクトルは、赤色発光体Rの発光スペクトルと略同じであることが分かる。これは、有機蛍光材料に特有のエネルギー移動現象によるものである。
このような構成の太陽電池セルCにおいて、形状集光板CO1の上方から入射される太陽光は、太陽電池素子E1の取付面へ集光される。このようにして、太陽電池素子E1は、集光された太陽光エネルギーを電力に変換することになる。一方、形状集光板CO1の底面にて反射されずに透過した光は、蛍光集光板CO2へ入射される。そして、蛍光集光板CO2に混入されている赤色蛍光体R、緑色蛍光体G、及び青色蛍光体Bは、蛍光集光板CO2に入射した太陽光を吸光して発光する。このようにして、太陽電池素子E2は、赤色蛍光体R、緑色蛍光体G、及び青色蛍光体Bが発光した光エネルギーを電力に変換することになる。
図8は、形状集光板CO1の端面到達率の劣化特性の一例を示す。形状集光板CO1の太陽電池素子E1が取り付けられている端面への光の到達率は、形状集光板CO1への光の照射量の累積に伴って経時的に劣化する。図8に示す実線の曲線は、形状集光板CO1の端面到達率の経時的な劣化特性を示している。形状集光板CO1の端面到達率の経時的な劣化の要因は、太陽光による形状集光板CO1の反りや、底面の凸部の形状の変形等が考えられる。一方、図8に示す破線の曲線は、形状集光板CO1の端面到達率の突発的な劣化特性を示している。形状集光板CO1の端面到達率の突発的な劣化の要因は、破損や、大きな塵が形状集光板CO1の上方に落ちていること等が考えられる。なおまた、形状集光板CO1の端面到達率は、この発明における「集光板の集光性能」の一例であってよい。
図9は、蛍光集光板CO2の蛍光体発光強度の劣化特性の一例を示す。蛍光集光板CO2に混入されている蛍光体の発光強度は、蛍光集光板CO2への光の照射量の累積に伴って経時的に劣化する。図9に示す実線の曲線は、蛍光集光板CO2の蛍光体発光強度の経時的な劣化特性を示している。蛍光集光板CO2の蛍光体発光強度の経時的な劣化の要因は、蛍光体自体の劣化等が考えられる。一方、図9に示す破線の曲線は、蛍光集光板CO2の蛍光体発光強度の突発的な劣化特性を示している。蛍光集光板CO2の蛍光体発光強度の突発的な劣化の要因は、破損や、大きな塵が蛍光集光板CO2の上方に落ちていること等が考えられる。なおまた、蛍光集光板CO2の蛍光体発光強度は、この発明における「集光板の集光性能」の一例であってよい。
図10は、太陽電池素子Eの発電量の劣化特性の一例を示す。太陽電池素子Eの発電量は、太陽電池素子Eへの光の照射量の累積に伴って経時的に劣化する。図10に示す実線の曲線は、太陽電池素子Eの発電量の経時的な劣化特性を示している。太陽電池素子Eの発電量の経時的な劣化の要因は、太陽電池素子E自体の劣化等が考えられる。一方、図10に示す破線の曲線は、太陽電池素子Eの発電量の突発的な劣化特性を示している。太陽電池素子Eの発電量の突発的な劣化の要因は、断線やリークによる太陽電池素子E自体の劣化等が考えられる。なおまた、太陽電池素子Eの発電量は、この発明における「太陽電池素子の発電性能」の一例であってよい。
図11は、太陽電池セルCの発電量の劣化特性の一例を示す。太陽電池セルCの発電量は、太陽電池セルCへの照射量の累積に伴って経時的に劣化する。図11に示す実線の曲線は、太陽電池セルCへの光の照射量の経時的な劣化特性を示している。太陽電池セルCの発電量の経時的な劣化の要因は、太陽電池セルCを構成している形状集光板CO1、蛍光集光板CO2、及び太陽電池素子Eの劣化による。そのため、太陽電池セルCの発電量の劣化特性は、形状集光板CO1の端面到達率の劣化特性、蛍光集光板CO2の蛍光体発光強度の劣化特性、及び太陽電池素子Eの発電量の劣化特性を重畳したものとなる。ここで、太陽電池セルCの定格発電量は、太陽電池セルの発電量の劣化特性曲線における発電量の値の最大値である。なおまた、上述したように、太陽電池モジュールMは、複数の太陽電池セルCが電気的に接続されたものである。したがって、太陽電池モジュールMの発電量の劣化特性は、太陽電池セルCの発電量の劣化特性と同様の特性になる。また、太陽電池アレイAは、複数の太陽電池モジュールMが電気的に接続されたものである。したがって、太陽電池アレイAの発電量の劣化特性は、太陽電池セルCの発電量の劣化特性と同様の特性になる。
図12は、システム制御装置110のブロック構成のうち、太陽電池アレイAの点検に関するブロック構成の一例を示す。システム制御装置110は、セル劣化特性データ算出部111、アレイ定格発電量算出部112、モジュール定格発電量算出部113、セル定格発電量算出部114、定格発電量データ格納部115、アレイ劣化度判定部116、発電量測定要求データ送信部117、発電量データ受信部118、不良モジュール特定部119、不良セル特定部120、及び点検結果データ送信部121を有する。以下、各構成要素の機能及び動作を説明する。
セル劣化特性データ算出部111は、太陽電池素子Eの発電量の劣化特性データと、形状集光板CO1の端面到達率の劣化特性データと、蛍光集光板CO2の蛍光体発光強度の劣化特性データとに基づいて、太陽電池セルCの発電量の劣化特性データを算出する。
アレイ定格発電量算出部112は、セル劣化特性データ算出部111が算出した太陽電池セルCの発電量の劣化特性データに基づいて、太陽電池アレイAの定格発電量を算出する。
モジュール定格発電量算出部113は、セル劣化特性データ算出部111が算出した太陽電池セルCの発電量の劣化特性データに基づいて、太陽電池モジュールMの定格発電量を算出する。
セル定格発電量算出部114は、セル劣化特性データ算出部111が算出した太陽電池セルCの発電量の劣化特性データに基づいて、太陽電池セルCの定格発電量を算出する。
定格発電量データ格納部115には、アレイ定格発電量算出部112が算出した太陽電池アレイAの定格発電量、モジュール定格発電量算出部113が算出した太陽電池モジュールMの定格発電量、及びセル定格発電量算出部114が算出した太陽電池セルCの定格発電量を示すデータが格納される。
アレイ劣化度判定部116は、発電量測定装置130によって測定された太陽電池アレイAの発電量の実測値と、アレイ定格発電量算出部112が算出した太陽電池アレイAの定格発電量とに基づいて、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定する。
発電量測定要求データ送信部117は、太陽電池アレイA、各太陽電池モジュールM、又は各太陽電池セルCのいずれかの発電量を測定するよう要求する旨のデータを、発電量測定装置130へ送信する。
発電量データ受信部118は、太陽電池アレイA、各太陽電池モジュールM、又は各太陽電池セルCの発電量の実測値を示すデータを発電量測定装置130から受信する。
不良モジュール特定部119は、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではないとアレイ劣化度判定部116が判定した場合に、発電量測定装置130によって測定された各太陽電池モジュールMの発電量の実測値と、モジュール定格発電量算出部113が算出した太陽電池モジュールMの定格発電量とに基づいて、各太陽電池モジュールMの中から、劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内にない不良の太陽電池モジュールMを特定する。
不良セル特定部120は、発電量測定装置130によって測定された各太陽電池セルCの発電量の実測値と、セル定格発電量算出部114が算出した太陽電池セルCの定格発電量とに基づいて、不良モジュール特定部119が特定した太陽電池モジュールMに含まれる各太陽電池セルCの中から、劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内にない不良の太陽電池セルCを特定する。
判定結果データ送信部121は、不良セル特定部120が特定した不良の太陽電池セルCを示すデータと共に、太陽電池アレイAの点検結果を示すデータを、運用状態管理装置140へ送信する。
図13は、運用状態管理装置140のブロック構成のうち、太陽電池アレイAの点検に関するブロック構成の一例を示す。運用状態管理装置140は、判定結果データ受信部141、及びセルメンテナンス問合部142を有する。以下、各構成要素の機能及び動作を説明する。
判定結果データ受信部141は、不良の太陽電池セルCに関する情報を含む、太陽電池アレイAの点検結果を示すデータを、システム制御装置110から受信する。
セルメンテナンス問合部142は、不良セル特定部が特定した不良の太陽電池セルCをメンテナンスするか否かの選択をユーザへ問い合わせる旨の画面表示データを、ディスプレイへ出力する。
図14は、ディスプレイに表示される太陽電池セルCのメンテナンスの問合せ画面D10の一例を示す。問合せ画面D10には、メッセージD11、及び2つのGUI(Graphical User Interface)ボタンD12、D13が表示される。メッセージD11は、不良の太陽電池セルCをメンテナンスするか否かの選択をユーザへ問い合わせる旨のメッセージである。GUIボタンD12、D13は、現実世界のスイッチと同様に押すことによって何かの操作を行うためのコンピュータ画面上の表現である。この例の場合、GUIボタン12は、不良の太陽電池セルCをメンテナンスするか否かの問い合わせに対して「はい」という意思表示をするためのものである。一方、GUIボタン13は、不良の太陽電池セルCをメンテナンスするか否かの問い合わせに対して「いいえ」という意思表示をするためのものである。
図15は、システム制御装置110の動作フローの一例を示す。この動作フローは、太陽電池セルCの、太陽電池モジュールM、及び太陽電池アレイAの定格発電量を算出する動作フローである。以下の説明は、図1から図14を共に参照する。
先ず、システム制御装置110のセル劣化特性データ算出部111は、太陽電池素子Eの発電量の劣化特性データと、形状集光板CO1の端面到達率の劣化特性データと、蛍光集光板CO2の蛍光体発光強度の劣化特性データとに基づいて、太陽電池セルCの発電量の劣化特性データを算出する(S101)。例えば、太陽電池素子Eの発電量の劣化特性データは、上述した太陽電池素子Eの発電量の経時的な劣化特性曲線(図10の実線の曲線)を得るのにプロットされた蓄積照射量の値に対応する発電量の値の対応関係をデータ化したものである。また、形状集光板CO1の端面到達率の劣化特性データは、上述した形状集光板CO1の端面到達率の経時的な劣化特性曲線(図8の実線の曲線)を得るのにプロットされた蓄積照射量の値に対応する端面到達率の値の対応関係をデータ化したものである。また、蛍光集光板CO2の蛍光体発光強度の劣化特性データは、上述した蛍光集光板CO2の蛍光体発光強度の経時的な劣化特性曲線(図9の実線の曲線)を得るのにプロットされた蓄積照射量の値に対応する蛍光体発光強度の値の対応関係をデータ化したものである。これらの劣化特性データは、運用状態管理装置140から受信したり、入力装置を介して入力されたり、予め記憶装置に記憶されていたりする。そして、劣化特性データ算出部111は、同じ蓄積照射量の値にそれぞれ対応する太陽電池素子Eの発電量の値、形状集光板CO1の端面到達率の値、及び蛍光集光板CO2の蛍光体発光強度の値を重畳させることによって、太陽電池セルCの発電量の劣化特性データを算出する。このようにして算出された太陽電池セルCの発電量の劣化特性データは、上述した太陽電池セルCの発電量の劣化特性曲線(図11の曲線)を得るのにプロットされる蓄積日射量の値に対応する発電量の値の対応関係に近似する。そして、劣化特性データ算出部111は、算出した太陽電池セルCの発電量の劣化特性データを、セル定格発電量算出部114へ送る。
システム制御装置110のセル定格発電量算出部114は、太陽電池セルCの発電量の劣化特性データをセル劣化特性データ算出部111から受け取ると、その劣化特性データに基づいて、太陽電池セルCの定格発電量を算出する(S102)。例えば、セル定格発電量算出部114は、太陽電池セルCの発電量の劣化特性データの蓄積日射量の値に対応する発電量の値のうちの最大値を、太陽電池セルCの定格発電量とする。そして、セル定格発電量算出部114は、算出した太陽電池セルCの定格発電量を示すデータを、定格発電量データ格納部115に格納する。また、セル定格発電量算出部114は、算出した太陽電池セルCの定格発電量を示すデータを、モジュール定格発電量算出部113へ送る。
このようにして、システム制御装置110の定格発電量データ格納部115には、太陽電池セルCの定格発電量を示すデータが格納されることになる。
システム制御装置110のモジュール定格発電量算出部113は、太陽電池セルCの定格発電量を示すデータをセル定格発電量算出部114から受け取ると、太陽電池モジュールMの定格発電量を算出する(S103)。例えば、モジュール定格発電量算出部113は、いくつの太陽電池セルCによって太陽電池モジュールMが形成されているのかを示すデータと、太陽電池セルCの定格発電量を示すデータとに基づいて、太陽電池モジュールMの定格発電量を算出する。そして、セル定格発電量算出部114は、算出した太陽電池セルCの定格発電量を示すデータを、定格発電量データ格納部115に格納する。また、モジュール定格発電量算出部113は、算出した太陽電池モジュールMの定格発電量を示すデータを、アレイ定格発電量算出部112へ送る。
このようにして、システム制御装置110の定格発電量データ格納部115には、太陽電池モジュールMの定格発電量を示すデータが格納されることになる。
システム制御装置110のアレイ定格発電量算出部112は、太陽電池モジュールMの定格発電量を示すデータをモジュール定格発電量算出部113から受け取ると、太陽電池アレイAの定格発電量を算出する(S104)。例えば、アレイ定格発電量算出部112は、いくつの太陽電池モジュールMによって太陽電池アレイAが形成されているのかを示すデータと、太陽電池モジュールMの定格発電量を示すデータとに基づいて、太陽電池アレイAの定格発電量を算出する。そして、アレイ定格発電量算出部112は、算出した太陽電池アレイAの定格発電量を示すデータを、定格発電量データ格納部115に格納する。
このようにして、システム制御装置110の定格発電量データ格納部115には、太陽電池アレイAの定格発電量を示すデータが格納されることになる。
図16は、システム制御装置110の動作フローの一例を示す。この動作フローは、太陽電池アレイAを点検するにあたり、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定する動作フローである。以下の説明は、図1から図15を共に参照する。
システム制御装置110は、定期的に、又は運用状態管理装置140により制御されて、太陽電池アレイAの点検処理を開始する。太陽電池アレイAの点検処理が開始されると、システム制御装置110の発電量測定要求データ送信部117は、太陽電池アレイAの発電量を測定するよう要求する旨のデータを、発電量測定装置130へ送信する(S201)。発電量測定装置130は、システム制御装置110から送信されたデータを受信すると、太陽電池アレイAの発電量を測定して、その実測値を示すデータを、システム制御装置110へ送信する。
システム制御装置110の発電量データ受信部118は、太陽電池アレイAの発電量の実測値を示すデータを発電量測定装置130から受信すると(S202)、そのデータをアレイ劣化度判定部116へ送る。
システム制御装置110のアレイ劣化度判定部116は、太陽電池アレイAの発電量の実測値を示すデータを発電量データ受信部118から受け取ると、そのデータによって示される太陽電池アレイAの発電量の実測値と、定格発電量データ格納部115に格納されたデータによって示される太陽電池アレイAの定格発電量とに基づいて、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定する(S203)。一般的に、太陽電池アレイAの発電保証は、10年で定格発電量の90%出力とされている。したがって、アレイ劣化度判定部116は、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲を、定格発電量の95%以上として、太陽電池アレイAの発電量の実測値が定格発電量の95%以上である場合、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であると判定する。一方、アレイ劣化度判定部116は、太陽電池アレイAの発電量の実測値が定格発電量の95%未満である場合、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではないと判定する。
太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるとアレイ劣化度判定部116が判定した場合(S203:Yes)、システム制御装置110は、太陽電池アレイAの状態は正常であるとして、点検処理を終了する。
一方、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではないとアレイ劣化度判定部116が判定した場合(S203:No)、発電量測定要求データ送信部117は、各太陽電池モジュールMの発電量を測定するよう要求する旨のデータを、発電量測定装置130へ送信する(S204)。発電量測定装置130は、システム制御装置110から送信されたデータを受信すると、各太陽電池モジュールMの発電量を測定して、その実測値を示すデータを、システム制御装置110へ送信する。例えば、発電量測定装置130は、各太陽電池モジュールMの発電量の実測値について、その実測値が何れの太陽電池モジュールMのものであるのかを特定することができるように、太陽電池モジュールMのID(identifier:識別子)を対応付けたデータを送信する。
発電量データ受信部118は、各太陽電池モジュールMの発電量の実測値を示すデータを発電量測定装置130から受信すると(S205)、そのデータを不良モジュール特定部119へ送る。
システム制御装置110の不良モジュール特定部119は、各太陽電池モジュールMの発電量の実測値を示すデータを発電量データ受信部118から受け取ると、そのデータによって示される各太陽電池モジュールMの発電量の実測値と、定格発電量データ格納部115に格納されたデータによって示される太陽電池モジュールMの定格発電量とに基づいて、各太陽電池モジュールMの中から、劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内にない不良の太陽電池モジュールMを特定する(S206)。この例の場合、不良モジュール特定部119は、発電量の実測値が定格発電量の95%未満の太陽電池モジュールMを特定する。そして、不良モジュール特定部119は、特定した太陽電池モジュールMのIDを、発電量測定要求データ送信部117へ送る。
発電量測定要求データ送信部117は、太陽電池モジュールMのIDを不良モジュール特定部119から受け取ると、そのIDによって識別される太陽電池モジュールMを構成している各太陽電池セルCの発電量を測定するよう要求する旨のデータを、発電量測定装置130へ送信する(S207)。発電量測定装置130は、システム制御装置110から送信されたデータを受信すると、指定された各太陽電池セルCの発電量を測定して、その実測値を示すデータを、システム制御装置110へ送信する。例えば、発電量測定装置130は、各太陽電池セルCの発電量の実測値について、その実測値が何れの太陽電池セルCのものであるのかを特定することができるように、太陽電池セルCのIDを対応付けたデータを送信する。
発電量データ受信部118は、各太陽電池セルCの発電量の実測値を示すデータを発電量測定装置130から受信すると(S208)、そのデータを不良セル特定部120へ送る。
システム制御装置110の不良セル特定部120は、各太陽電池セルCの発電量の実測値を示すデータを発電量データ受信部118から受け取ると、そのデータによって示される各太陽電池セルCの発電量の実測値と、定格発電量データ格納部115に格納されたデータによって示される太陽電池セルCの定格発電量とに基づいて、その各太陽電池セルCの中から、劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内にない不良の太陽電池セルCを特定する(S209)。この例の場合、不良セル特定部120は、発電量の実測値が定格発電量の95%未満の太陽電池セルCを特定する。そして、不良セル特定部120は、特定した太陽電池セルCのIDを、点検結果データ送信部121へ送る。
システム制御装置110の判定結果データ送信部121は、太陽電池セルCのIDを不良セル特定部120から受け取ると、太陽電池アレイAを点検した結果、太陽電池セルCに劣化が生じていることを示す点検結果データを、その太陽電池セルCのIDと共に、運用状態管理装置140へ送信する(S210)。
運用状態管理装置140の点検結果データ受信部141は、システム制御装置110から送信された点検結果データを受信すると、そのデータをセルメンテナンス問合部142へ送る。運用状態管理装置140のセルメンテナンス問合部142は、点検結果データを点検結果データ受信部141から受け取ると、不良セル特定部が特定した不良の太陽電池セルCをメンテナンスするか否かの選択をユーザへ問い合わせる旨の画面表示データを、ディスプレイへ出力する。
このようにして、運用状態管理装置140のディスプレイには、例えば、図14に示すような問合せ画面D10が表示され、太陽電池セルCに劣化が生じている旨をユーザに知らしめることができる。
なおまた、本実施形態は、太陽電池アレイAの設置場所にて、不良の太陽電池セルCまで特定するようにしたが、不良の太陽電池セルCが含まれている太陽電池モジュールMを特定することができた時点で、その太陽電池モジュールMをメンテナンス業者へ預けるようにしてもよい。その場合、メンテナンス業者は、預かった太陽電池モジュールMを持ち帰って、上述した実施形態と同様の処理にて、その中から不良の太陽電池セルCを特定すればよい。
図17は、第2の実施形態に係るシステム制御装置210のブロック構成のうち、太陽電池アレイAの点検に関するブロック構成の一例を示す図である。システム制御装置210は、セル劣化特性データ算出部111、アレイ定格発電量算出部112、モジュール定格発電量算出部113、セル定格発電量算出部114、定格発電量データ格納部115、アレイ劣化度判定部216、発電量測定要求データ送信部117、発電量データ受信部118、不良モジュール特定部119、不良セル特定部120、及び点検結果データ送信部221を有する。以下、各構成要素の機能及び動作を説明する。
なおまた、以下の説明において、上述した第1の実施形態における構成と同じ符号が付された構成は、第1の実施形態の構成と同じ機能及び動作であるから、その詳細な説明を省略する。
アレイ劣化度判定部216は、発電量測定装置130によって測定された太陽電池アレイAの発電量の実測値と、アレイ定格発電量算出部112が算出した太陽電池アレイAの定格発電量とに基づいて、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定する。そして、アレイ劣化度判定部216は、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではないと判定した場合、発電量測定装置130によって測定された太陽電池アレイAの発電量の実測値と、太陽電池アレイAの定格発電量とに基づいて、太陽電池アレイAの劣化の度合いが太陽電池アレイAを交換しなくてもよい許容範囲内であるか否かを更に判定する。
点検結果データ送信部221は、不良セル特定部120が特定した不良の太陽電池セルCを示すデータと共に、太陽電池アレイAの点検結果を示すデータを、運用状態管理装置140へ送信する。また、点検結果データ送信部221は、太陽電池アレイAの劣化の度合いが太陽電池アレイAを交換しなくてもよい許容範囲内ではないとアレイ劣化度判定部216が判定した場合、その点検結果を示すデータを、運用状態管理装置140へ送信する。
図18は、第2の実施形態に係る運用状態管理装置240のブロック構成のうち、太陽電池アレイAの点検に関するブロック構成の一例を示す図である。運用状態管理装置240は、点検結果データ受信部141、セルメンテナンス問合部142、及びアレイ交換問合部243を有する。以下、各構成要素の機能及び動作を説明する。
アレイ交換問合部243は、太陽電池アレイAの劣化の度合いが太陽電池アレイAを交換しなくてもよい許容範囲内ではないとシステム制御装置210が判定した場合に、太陽電池アレイAを交換するか否かの選択をユーザへ問い合わせる旨の画面表示データを、ディスプレイへ出力する。
図19は、ディスプレイに表示される太陽電池セルCのメンテナンスの問合せ画面D20の一例を示す。問合せ画面D20には、メッセージD21、及び2つのGUI(Graphical User Interface)ボタンD22、D23が表示される。メッセージD21は、太陽電池アレイAを交換するか否かの選択をユーザへ問い合わせる旨のメッセージである。GUIボタンD22、D23は、現実世界のスイッチと同様に押すことによって何かの操作を行うためのコンピュータ画面上の表現である。この例の場合、GUIボタン22は、太陽電池アレイAを交換するか否かの問い合わせに対して「はい」という意思表示をするためのものである。一方、GUIボタン23は、太陽電池アレイAを交換するか否かの問い合わせに対して「いいえ」という意思表示をするためのものである。
図20は、システム制御装置210の動作フローの一例を示す。この動作フローは、太陽電池アレイAを点検するにあたり、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定すると共に、太陽電池アレイAの劣化の度合いが太陽電池アレイAを交換しなくてもよい許容範囲内であるか否かを更に判定する動作フローである。以下の説明は、図1から図19を共に参照する。
この動作フローにおけるステップS301からステップS303までの処理は、上述した図16に示す動作フローのステップS201からステップS203までの処理と同じ処理であるから、その詳細な説明を省略する。
ステップS303において、アレイ劣化度判定部216は、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではないと判定した場合(S303:No)、発電量測定装置130によって測定された太陽電池アレイAの発電量の実測値と、太陽電池アレイAの定格発電量とに基づいて、太陽電池アレイAの劣化の度合いが太陽電池アレイAを交換しなくてもよい許容範囲内であるか否かを更に判定する(S304)。上述したように、一般的に、太陽電池アレイAの発電保証は、10年で定格発電量の90%出力とされている。したがって、アレイ劣化度判定部216は、太陽電池アレイAの劣化の度合いが太陽電池アレイAを交換しなくてもよい許容範囲を、定格発電量の90%以上として、太陽電池アレイAの発電量の実測値が定格発電量の90%以上である場合、太陽電池アレイAの劣化の度合いが太陽電池アレイAを交換しなくてもよい許容範囲内であると判定する。一方、アレイ劣化度判定部216は、太陽電池アレイAの発電量の実測値が定格発電量の90%未満である場合、太陽電池アレイAの劣化の度合いが太陽電池アレイAを交換しなくてもよい許容範囲内ではないと判定する。
一方、太陽電池アレイAの劣化の度合いが太陽電池アレイAを交換しなくてもよい許容範囲内であるとアレイ劣化度判定部216が判定した場合(S304:Yes)、発電量測定要求データ送信部117は、各太陽電池モジュールMの発電量を測定するよう要求する旨のデータを、発電量測定装置130へ送信する(S305)。
以降、この動作フローにおけるステップS305からステップS311までの処理は、上述した図16に示す動作フローのステップS204からステップS210までの処理と同じ処理であるから、その詳細な説明を省略する。
一方、太陽電池アレイAの劣化の度合いが太陽電池アレイAを交換しなくてもよい許容範囲内ではないとアレイ劣化度判定部216が判定した場合(S304:No)、点検結果データ送信部221は、その点検結果を示すデータを、運用状態管理装置140へ送信する(S311)。
運用状態管理装置240の点検結果データ受信部141は、システム制御装置210から送信された点検結果データを受信すると、そのデータをアレイ交換問合部243へ送る。運用状態管理装置240のアレイ交換問合部243は、点検結果データを点検結果データ受信部141から受け取ると、太陽電池アレイAを交換するか否かの選択をユーザへ問い合わせる旨の画面表示データを、ディスプレイへ出力する。
このようにして、運用状態管理装置240のディスプレイには、例えば、図19に示すような問合せ画面D20が表示され、太陽電池アレイAに劣化が生じている旨をユーザに知らしめることができる。
図21は、第3の実施形態に係る太陽電池アレイ管理システム300の利用環境の一例を示す。太陽電池アレイ管理システム300は、システム制御装置310、発電量測定装置130、運用状態管理装置240、電力供給制御装置150、日射計360、及び温度計370を備える。なおまた、日射計360は、この発明における「日射量測定装置」の一例であってよい。また、温度計370は、この発明における「温度測定装置」の一例であってよい。
なおまた、以下の説明において、上述した第1の実施形態、及び第2の実施形態における構成と同じ符号が付された構成は、第1の実施形態、及び第2の実施形態の構成と同じ機能及び動作であるから、その詳細な説明を省略する。
システム制御装置310は、発電量測定装置130、電力供給制御装置150、日射計360、及び温度計370の動作を制御する装置である。より具体的に説明すると、システム制御装置310は、発電量測定装置130、運用状態管理装置240、電力供給制御装置150、日射計360、及び温度計370とそれぞれ通信接続されている。そして、システム制御装置310は、発電量測定装置130によって測定された発電量の測定結果に基づいて太陽電池アレイAを点検して、その点検結果を示すデータを、運用状況管理装置240へ送信する。また、システム制御装置310は、電力供給制御装置150による電力の供給状況を示すデータを、運用状況管理装置240へ送信する。
日射計360は、太陽電池アレイAの近傍の日射量を測定する装置である。より具体的に説明すると、日射計360は、太陽電池アレイAの近傍に設けられる。また、日射計360は、システム制御装置310と通信接続されており、太陽電池アレイAの近傍の日射量を測定して、その測定結果を示すデータを、システム制御装置310へ送信する。
温度計370は、太陽電池アレイAの雰囲気温度を測定する装置である。より具体的に説明すると、温度計370は、太陽電池アレイAの近傍に設けられる。また、温度計370は、システム制御装置310と通信接続されており、太陽電池アレイAの雰囲気温度を測定して、その測定結果を示すデータを、システム制御装置310へ送信する。
図22は、システム制御装置310のブロック構成のうち、太陽電池アレイAの点検に関するブロック構成の一例を示す図である。システム制御装置310は、セル劣化特性データ算出部111、アレイ定格発電量算出部112、モジュール定格発電量算出部113、セル定格発電量算出部114、定格発電量データ格納部115、アレイ劣化度判定部116、発電量測定要求データ送信部117、発電量データ受信部118、不良モジュール特定部119、不良セル特定部120、点検結果データ送信部321、セル劣化特性データ格納部322、日射量データ受信部323、温度データ受信部324、気象データ格納部325、発電量予測値算出部326、及び劣化要因判定部327を有する。以下、各構成要素の機能及び動作を説明する。
点検結果データ送信部321は、不良セル特定部120が特定した不良の太陽電池セルCを示すデータと共に、太陽電池アレイAの点検結果を示すデータを、運用状態管理装置240へ送信する。また、点検結果データ送信部321は、太陽電池アレイAの劣化が経時的な要因によるものであると劣化要因判定部327が判定した場合、その点検結果を示すデータを、運用状態管理装置240へ送信する。
セル劣化特性データ格納部322には、セル劣化特性データ算出部111が算出した太陽電池セルCの発電性能の劣化特性データが格納される。
日射量データ受信部323は、太陽電池アレイAの近傍の日射量を示すデータを、日射計360から受信する。
温度データ受信部324は、太陽電池アレイAの雰囲気温度を示すデータを、温度計370から受信する。
気象データ格納部325には、日射量データ受信部323が受信した太陽電池アレイAの近傍の日射量を経時的に累積した値を示すデータと、温度データ受信部324が受信した太陽電池アレイAの雰囲気温度の経時的な推移を示すデータとが格納される。
発電量予測値算出部326は、日射計360によって測定された日射量の累積値データと、太陽電池セルCの発電量の劣化特性データとに基づいて、太陽電池アレイAの発電量の予測値を算出する。好ましくは、発電量予測値算出部326は、温度計370によって測定された雰囲気温度の推移に更に基づいて、太陽電池アレイAの発電量の予測値を算出する。
劣化要因判定部327は、太陽電池アレイAを交換しなくてもよい許容範囲内であるとアレイ劣化度判定部116が判定した場合に、発電量測定装置130によって測定された太陽電池アレイAの発電量の実測値と、発電量予測値算出部326が算出した太陽電池アレイAの発電量の予測値とに基づいて、太陽電池アレイAの劣化が経時的な要因によるものか突発的な要因によるものかを判定する。
図23は、システム制御装置310の動作フローの一例を示す。この動作フローは、太陽電池アレイAを点検するにあたり、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定し、太陽電池アレイAの劣化の度合いが太陽電池アレイAを交換しなくてもよい許容範囲内であるか否かを更に判定すると共に、太陽電池アレイAの劣化が経時的な要因によるものか突発的な要因によるものかを判定する動作フローである。以下の説明は、図1から図22を共に参照する。
この動作フローにおけるステップS401からステップS404までの処理は、上述した図20に示す動作フローのステップS301からステップS304の処理と同じ処理であるから、その詳細な説明を省略する。また、この動作フローにおけるステップS404:YesからステップS412までの処理は、上述した図20に示す動作フローのステップS304:YesからステップS311までの処理と同じ処理であるから、その詳細な説明を省略する。
ステップS404において、太陽電池アレイAの劣化の度合いが太陽電池アレイAを交換しなくてもよい許容範囲内ではないとアレイ劣化度判定部116が判定した場合(S404:No)、劣化要因判定部327は、発電量測定装置130によって測定された太陽電池アレイAの発電量の実測値と、発電量予測値算出部326が算出した太陽電池アレイAの発電量の予測値とに基づいて、太陽電池アレイAの劣化が経時的な要因によるものか突発的な要因によるものかを判定する(S405)。
ここで、発電量予測値算出部326は、太陽電池アレイAの劣化の要因を劣化要因判定部327が判定するにあたり、気象データ格納部325に格納されている太陽電池アレイAの近傍の日射量の累積値データ、及び太陽電池アレイAの雰囲気温度の推移データと、セル劣化特性データ格納部322に格納されている太陽電池セルCの発電量の劣化特性データとに基づいて、太陽電池アレイAの発電量の予測値を算出する。例えば、発電量予測値算出部326は、劣化特性データの蓄積日射量の値に対応付けられている発電量の値のうち、日射量の累積値データによって示される日射量の累積値と同じ値の蓄積日射量の値と対応付けられている発電量の値を特定する。そして、発電量予測値算出部326は、雰囲気温度の推移データによって示される雰囲気温度の経時的な推移を用いて、特定した発電量の値を補正することによって、太陽電池アレイAの発電量の予測値を算出する。そして、発電量予測値算出部326は、算出した太陽電池アレイAの発電量の予測値を示すデータを劣化要因判定部327へ送る。
劣化要因判定部327は、太陽電池アレイAの発電量の予測値を示すデータを発電量予測値算出部326から受け取ると、そのデータによって示される太陽電池アレイAの発電量の予測値と実測値とを比較する。そして、太陽電池アレイAの発電量の予測値と実測値との差が所定値未満であった場合、劣化要因判定部327は、太陽電池アレイAの劣化が経時的な要因によるものと判定する。一方、太陽電池アレイAの発電量の予測値と実測値との差が所定値以上であった場合、劣化要因判定部327は、太陽電池アレイAの劣化が突発的な要因によるものと判定する。
太陽電池アレイAの劣化が突発的な要因によるものと劣化要因判定部327が判定した場合(S405:Yes)、ステップS406以降の処理が行われる。一方、太陽電池アレイAの劣化が経時的な要因によるものと劣化要因判定部327が判定した場合、点検結果データ送信部321は、その点検結果を示すデータを、運用状態管理装置240へ送信する。
このようにして、システム制御装置310は、太陽電池アレイAの劣化の度合いが太陽電池アレイAを交換しなくてもよい許容範囲内ではなかったとしても、その劣化の要因が突発的な要因であった場合、太陽電池アレイAを交換することなく、その突発的な劣化が生じている太陽電池セルCのみを交換させることができるようになる。
図24は、第4の実施形態に係る太陽電池アレイ管理システム400の利用環境の一例を示す。太陽電池アレイ管理システム400は、システム制御装置410、発電量測定装置130、運用状態管理装置140、電力供給制御装置150、及びデジタルカメラ480を備える。なおまた、デジタルカメラ480は、この発明における「撮像装置」の一例であってよい。
なおまた、以下の説明において、上述した第1の実施形態から第3の実施形態における構成と同じ符号が付された構成は、第1の実施形態から第3の実施形態の構成と同じ機能及び動作であるから、その詳細な説明を省略する。
システム制御装置410は、発電量測定装置130、電力供給制御装置150、及びデジタルカメラ480の動作を制御する装置である。より具体的に説明すると、システム制御装置410は、発電量測定装置130、運用状態管理装置140、電力供給制御装置150、及びデジタルカメラ480とそれぞれ通信接続されている。そして、システム制御装置410は、発電量測定装置130によって測定された発電量の測定結果に基づいて太陽電池アレイAを点検して、その点検結果を示すデータを、運用状況管理装置140へ送信する。また、システム制御装置410は、電力供給制御装置150による電力の供給状況を示すデータを、運用状況管理装置140へ送信する。
デジタルカメラ480は、太陽電池アレイAの受光面を撮像する装置である。より具体的に説明すると、デジタルカメラ480は、太陽電池アレイAの受光面が撮像範囲に入るような位置に設けられる。また、デジタルカメラ480は、システム制御装置410と通信接続されており、撮像して得られた画像データを、システム制御装置410へ送信する。
図25は、システム制御装置410のブロック構成のうち、太陽電池アレイAの点検に関するブロック構成の一例を示す図である。システム制御装置410は、セル劣化特性データ算出部111、アレイ定格発電量算出部112、モジュール定格発電量算出部113、セル定格発電量算出部114、定格発電量データ格納部115、アレイ劣化度判定部116、発電量測定要求データ送信部117、発電量データ受信部118、不良モジュール特定部119、不良セル特定部120、点検結果データ送信部121、画像データ受信部428、及び受光面状態判定部429を有する。以下、各構成要素の機能及び動作を説明する。
画像データ取得部428は、デジタルカメラ480を起動させて、デジタルカメラ480が撮像動作するように制御し、デジタルカメラ480から送信された画像データを受信する。
受光面状態判定部429は、デジタルカメラ480によって撮像されて得られる画像を画像解析して、太陽電池アレイAの受光面が正常な状態であるか否かを判定する。
図26は、システム制御装置410の動作フローの一例を示す。この動作フローは、太陽電池アレイAを点検するにあたり、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定すると共に、太陽電池アレイAの受光面が正常な状態であるか否かを判定する動作フローである。以下の説明は、図1から図25を共に参照する。
この動作フローにおけるステップS501からステップS503までの処理は、上述した図16に示す動作フローのステップS201からステップS203までの処理と同じ処理であるから、その詳細な説明を省略する。また、この動作フローにおけるステップS506からステップS512までの処理は、上述した図16に示す動作フローのステップS204からステップS210までの処理と同じ処理であるから、その詳細な説明を省略する。
ステップS503において、太陽電池アレイAの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではないとアレイ劣化度判定部116が判定した場合、画像データ取得部428は、デジタルカメラ480を起動させて、デジタルカメラ480が撮像動作するように制御し、デジタルカメラ480から送信された画像データを受信する(S504)。そして、画像データ取得部428は、受信した画像データを受光面状態判定部429へ送る。
受光面状態判定部429は、画像データを画像データ取得部428から受け取ると、その画像データの画像を画像解析して、太陽電池アレイAの受光面が正常な状態であるか否かを判定する(S505)。例えば、受光面状態判定部429は、受光面が正常な状態を撮像した見本画像と、画像データ取得部428から受け取った画像データの画像との差分における各画素の輝度が所定値未満の場合、太陽電池アレイAの受光面が正常な状態であると判定する。一方、受光面状態判定部429は、受光面が正常な状態を撮像した見本画像と、画像データ取得部428から受け取った画像データの画像との差分における各画素の輝度が所定値以上の場合、太陽電池アレイAの受光面が正常な状態ではないと判定する。
太陽電池アレイAの受光面が正常な状態であると受光面状態判定部429が判定した場合(S505:Yes)、システム制御装置410は、ステップS506以降の処理を行う。
一方、太陽電池アレイAの受光面が正常な状態ではないと受光面状態判定部429が判定した場合(S505:Yes)、点検結果データ送信部121は、その点検結果を示すデータを、運用状態管理装置140へ送信する(S512)。運用状態管理装置140は、システム制御装置410から送信されたデータを受信すると、例えば、太陽電池アレイAの受光面が正常な状態ではないことを通知する旨の画面表示を行う。
ユーザは、運用状態管理装置140による通知によって、太陽電池アレイAの受光面が正常な状態ではないことを認識すると、太陽電池アレイAの受光面をクリーニングする等して再度点検処理を実行させる。
図27は、第5の実施形態に係る太陽電池アレイ管理システム500の利用環境の一例を示す。太陽電池アレイ管理システム500は、システム制御装置510、発電量測定装置530、運用状態管理装置140、電力供給制御装置150、及び光源590を備える。
なおまた、以下の説明において、上述した第1の実施形態から第4の実施形態における構成と同じ符号が付された構成は、第1の実施形態から第4の実施形態の構成と同じ機能及び動作であるから、その詳細な説明を省略する。
システム制御装置510は、発電量測定装置530、電力供給制御装置150、及び光源590の動作を制御する装置である。より具体的に説明すると、システム制御装置510は、発電量測定装置530、運用状態管理装置140、電力供給制御装置150、及び光源590とそれぞれ通信接続されている。そして、システム制御装置510は、発電量測定装置530によって測定された発電量の測定結果に基づいて太陽電池セルCを点検して、その点検結果を示すデータを、運用状況管理装置140へ送信する。また、システム制御装置510は、電力供給制御装置150による電力の供給状況を示すデータを、運用状況管理装置140へ送信する。
発電量測定装置530は、太陽電池セルC、又は太陽電池素子Eの発電量を測定する装置である。より具体的に説明すると、発電量測定装置530は、太陽電池セルCと電気的に接続されて、太陽電池セルCの発電量を測定する回路を備えている。また、発電量測定装置530は、太陽電池素子Eと電気的に接続されて、太陽電池素子Eの発電量を測定する回路を備えている。また、発電量測定装置530は、システム制御装置510と通信接続されている。そして、発電量測定装置530は、太陽電池セルC、又は太陽電池素子Eの発電量を測定して、その測定結果を示すデータを、システム制御装置510へ送信する。
光源590は、太陽電池セルCの形状集光板CO1、及び蛍光集光板CO2の内部へ光を照射する装置である。
図28は、光源590が取り付けられた状態の太陽電池セルCの側面断面図である。光源590aは、形状集光板CO1の太陽電池素子E1が取り付けられた側面と対向する面に取り付けられる。光源590aは、633nmのレーザーと、広がり角±10°の指向性を持った赤色LED(Light Emitting Diode)とを有する。なおまた、レーザーは、この発明における「太陽電池素子用光源装置」の一例であってよい。また、赤色LEDは、この発明における「集光板用光源装置」の一例であってよい。
レーザーは、太陽電池素子E1に対して垂直に光が照射されるように設けられる。一方、赤色LEDは、水平方向から下方向に20°傾いた方向に光が照射されるように設けられる。このような角度で設置されることにより、レーザーから照射されたレーザー光は、形状集光板CO1の内部において一度も反射することなく太陽電池素子E1に到達する。一方、赤色LEDから照射された光は、形状集光板CO1の内部において1回以上反射してから太陽電池素子E1に到達する。
光源590bは、蛍光集光板CO2の太陽電池素子E1が取り付けられた側面と対向する面に取り付けられる。光源590bは、633nmのレーザーと、広がり角±10°の指向性を持った紫外線LEDとを有する。なおまた、光源590bのレーザーは、この発明における「太陽電池素子用光源装置」の一例であってよい。また、紫外線LEDは、この発明における「集光板用光源装置」の一例であってよい。
光源590bのレーザー、及び紫外線LEDは、太陽電池素子E2に対して垂直に光が照射されるように設けられる。レーザー光の波長は、蛍光集光板CO2に混入されている蛍光体の吸収スペクトルから外れている。したがって、レーザーから照射されるレーザー光は、蛍光集光板CO2に混入された蛍光体に吸収されることなく太陽電池素子E2に到達する。一方、紫外線LEDから照射される光は、蛍光集光板CO2に混入された蛍光体に吸収される。その場合、太陽電池素子E2には、紫外線LEDから照射される光を吸収して発光する蛍光体からの光が到達することになる。
図29は、劣化予測と異なる特性低下プロファイルの一例を示す。太陽電池アレイAの特性低下の実際のプロファイルは、図29に示すように、予測されている曲線よりも低下の度合いが早く、しかも、突発的な特性低下程の急激な低下もない場合がある。このような低下の場合には、太陽電池セルCの各構成要素の劣化が予想以上に進んだということも考えられるが、太陽電池アレイAの上に塵や汚れが堆積することが要因であることも考えられる。その場合には、上面の汚れを検査する必要がある。
本検査では、太陽電池アレイAの中から少なくとも1つの太陽電池セルC、又は太陽電池モジュールMに対して光源590を設ける。太陽電池アレイAの上面の汚染について検査するので、光源590は、汚染されやすい太陽電池セルCに設けることが望ましい。例えば、太陽電池アレイAを傾斜させて接地する場合には、傾斜の下の方が汚染されやすいので、下方の太陽電池セルCに設けることが望ましい。また、光源590は、検査の精度を高めるために、複数の太陽電池セルCに設けることが望ましい。
図30は、システム制御装置510のブロック構成のうち、太陽電池アレイAの点検に関するブロック構成の一例を示す図である。システム制御装置510は、素子定格発電量算出部511、定格発電量データ格納部512、発電量データ受信部513、素子劣化度判定部514、光源制御部515、集光板劣化度判定部516、及び点検結果データ送信部517を有する。以下、各構成要素の機能及び動作を説明する。
素子定格発電量算出部511は、太陽電池素子Eの発電性能の劣化特性データに基づいて、太陽電池素子E1、E2の定格発電量を算出する。また、素子定格発電量算出部511は、太陽電池素子E1へ光を集光させる形状集光板CO1の端面到達率の劣化特性データに更に基づいて、太陽電池素子E1の定格発電量を算出する。また、素子定格発電量算出部511は、太陽電池素子E2へ光を集光させる蛍光集光板CO2の蛍光体発光強度の劣化特性データに更に基づいて、太陽電池素子E2の定格発電量を算出する。
定格発電量データ格納部512には、素子定格発電量算出部Eが算出した太陽電池素子Eの定格発電量を示すデータが格納されている。
発電量データ受信部513は、太陽電池素子E1、E2の発電量を示すデータを、発電量測定装置530から受信する。
素子劣化度判定部514は、光源590aのレーザーによって太陽電池素子E1の受光面へ光が照射されているときに、発電量測定装置530によって測定された太陽電池素子E1の発電量の実測値と、素子定格発電量算出部511が算出した太陽電池素子E1の定格発電量とに基づいて、太陽電池素子E1の劣化の度合いが許容範囲内であるか否かを判定する。また、素子劣化度判定部514は、光源590bのレーザーによって太陽電池素子E2の受光面へ光が照射されているときに、発電量測定装置530によって測定された太陽電池素子E2の発電量の実測値と、素子定格発電量算出部511が算出した太陽電池素子E2の定格発電量とに基づいて、太陽電池素子E2の劣化の度合いが許容範囲内であるか否かを判定する。
光源制御部515は、各光源590を発光のオン、オフを制御する。
集光板劣化度判定部516は、太陽電池素子E1の劣化の度合いが許容範囲内であると素子劣化度判定部514が判定した場合に、光源590aの赤色LEDによって太陽電池素子E1の受光面へ光が照射されているときに、発電量測定装置530によって測定された太陽電池素子E1の発電量の実測値と、素子定格発電量算出部511が算出した太陽電池素子E1の定格発電量とに基づいて、形状集光板CO1の劣化の度合いが許容範囲内であるか否かを判定する。また、集光板劣化度判定部516は、太陽電池素子E2の劣化の度合いが許容範囲内であると素子劣化度判定部514が判定した場合に、光源590bの紫外線LEDによって太陽電池素子E2の受光面へ光が照射されているときに、発電量測定装置530によって測定された太陽電池素子E2の発電量の実測値と、素子定格発電量算出部511が算出した太陽電池素子E2の定格発電量とに基づいて、蛍光集光板CO2の劣化の度合いが許容範囲内であるか否かを判定する。
点検結果データ送信部517は、太陽電池セルCを構成している太陽電池素子E1、E2、形状集光板CO1、及び蛍光集光板CO2の点検結果を示すデータを、運用状態管理装置140へ送信する。
図31は、システム制御装置510の動作フローの一例を示す。この動作フローは、太陽電池素子E1、及び形状集光板CO1を点検する動作フローである。以下の説明は、図1から図30を共に参照する。
先ず、システム制御部510の光源制御部515は、光源590aのレーザーを発光させて、光源590aの赤色LED、光源590bのレーザー、光源590bの紫外線LEDの発光を停止させる。
システム制御部510の発電量データ受信部513は、このような状態において、太陽電池素子E1の発電量の実測値を示すデータを発電量測定装置530から受信すると(S601)、そのデータを素子劣化度判定部514へ送る。
システム制御部510の素子劣化度判定部514は、太陽電池素子E1の発電量の実測値を示すデータを発電量データ受信部513から受け取ると、そのデータによって示される太陽電池素子E1の発電量の実測値と、定格発電量データ格納部512に格納されているデータによって示される太陽電池素子E1の定格発電量(太陽電池素子Eの発電性能の劣化特性データに基づいて算出された定格発電量)の値とに基づいて、太陽電池素子E1の劣化の度合いが許容範囲内であるか否かを判定する(S602)。例えば、素子劣化度判定部514は、太陽電池素子E1の発電量の実測値が定格発電量の95%以上であれば、太陽電池素子E1の劣化の度合いが許容範囲内であると判定する。一方、素子劣化度判定部514は、太陽電池素子E1の発電量の実測値が定格発電量の95%未満であれば、太陽電池素子E1の劣化の度合いが許容範囲内ではないと判定する。
太陽電池素子E1の劣化の度合いが許容範囲内ではないと素子劣化度判定部514が判定した場合(S602:No)、点検結果データ送信部517は、太陽電池素子E1が劣化していることを示す点検結果データを、運用状態管理装置140へ送信する(S606)。
一方、太陽電池素子E1の劣化の度合いが許容範囲内であると素子劣化度判定部514が判定した場合(S602:Yes)、光源制御部515は、光源590aの赤色LEDを発光させて、光源590aのレーザー、光源590bのレーザー、光源590bの紫外線LEDの発光を停止させる(S603)。
発電量データ受信部513は、このような状態において、太陽電池素子E1の発電量の実測値を示すデータを発電量測定装置530から受信すると(S604)、そのデータを集光板劣化度判定部516へ送る。
システム制御部510の集光板劣化度判定部516は、太陽電池素子E1の発電量の実測値を示すデータを発電量データ受信部513から受け取ると、そのデータによって示される太陽電池素子E1の発電量の実測値と、定格発電量データ格納部512に格納されているデータによって示される太陽電池素子E1の定格発電量(太陽電池素子Eの発電性能の劣化特性データと、形状集光板CO1の端面到達率の劣化特性データとに基づいて算出された定格発電量)の値とに基づいて、形状集光板CO1の劣化の度合いが許容範囲内であるか否かを判定する(S605)。例えば、集光板劣化度判定部516は、太陽電池素子E1の発電量の実測値が定格発電量の95%以上であれば、形状集光板CO1の劣化の度合いが許容範囲内であると判定する。一方、集光板劣化度判定部516は、太陽電池素子E1の発電量の実測値が定格発電量の95%未満であれば、形状集光板CO1の劣化の度合いが許容範囲内ではないと判定する。
形状集光板CO1の劣化の度合いが許容範囲内であると集光板劣化判定部516が判定した場合(S605:Yes)、システム制御装置510は、点検処理を終了する。
一方、形状集光板CO1の劣化の度合いが許容範囲内ではないと集光板劣化判定部516が判定した場合(S605:No)、点検結果データ送信部517は、形状集光板CO1が劣化していることを示す点検結果データを、運用状態管理装置140へ送信する(S606)。
図32は、システム制御装置510の動作フローの一例を示す。この動作フローは、太陽電池素子E2、及び蛍光集光板CO2を点検する動作フローである。以下の説明は、図1から図31を共に参照する。
先ず、光源制御部515は、光源590bのレーザーを発光させて、光源590aのレーザー、光源590aの赤色LED、光源590bの紫外線LEDの発光を停止させる。
発電量データ受信部513は、このような状態において、太陽電池素子E2の発電量の実測値を示すデータを発電量測定装置530から受信すると(S701)、そのデータを素子劣化度判定部514へ送る。
素子劣化度判定部514は、太陽電池素子E2の発電量の実測値を示すデータを発電量データ受信部513から受け取ると、そのデータによって示される太陽電池素子E2の発電量の実測値と、定格発電量データ格納部512に格納されているデータによって示される太陽電池素子E2の定格発電量(太陽電池素子Eの発電性能の劣化特性データに基づいて算出された定格発電量)の値とに基づいて、太陽電池素子E2の劣化の度合いが許容範囲内であるか否かを判定する(S702)。例えば、素子劣化度判定部514は、太陽電池素子E2の発電量の実測値が定格発電量の95%以上であれば、太陽電池素子E2の劣化の度合いが許容範囲内であると判定する。一方、素子劣化度判定部514は、太陽電池素子E2の発電量の実測値が定格発電量の95%未満であれば、太陽電池素子E2の劣化の度合いが許容範囲内ではないと判定する。
太陽電池素子E2の劣化の度合いが許容範囲内ではないと素子劣化度判定部514が判定した場合(S702:No)、点検結果データ送信部517は、太陽電池素子E2が劣化していることを示す点検結果データを、運用状態管理装置140へ送信する(S706)。
一方、太陽電池素子E2の劣化の度合いが許容範囲内であると素子劣化度判定部514が判定した場合(S702:Yes)、光源制御部515は、光源590bの紫外線LEDを発光させて、光源590aのレーザー、光源590aの赤色LED、光源590bのレーザーの発光を停止させる(S703)。
発電量データ受信部513は、このような状態において、太陽電池素子E2の発電量の実測値を示すデータを発電量測定装置530から受信すると(S704)、そのデータを集光板劣化度判定部516へ送る。
集光板劣化度判定部516は、太陽電池素子E2の発電量の実測値を示すデータを発電量データ受信部513から受け取ると、そのデータによって示される太陽電池素子E2の発電量の実測値と、定格発電量データ格納部512に格納されているデータによって示される太陽電池素子E2の定格発電量(太陽電池素子Eの発電性能の劣化特性データと、蛍光集光板CO2の端面到達率の劣化特性データとに基づいて算出された定格発電量)の値とに基づいて、蛍光集光板CO2の劣化の度合いが許容範囲内であるか否かを判定する(S705)。例えば、集光板劣化度判定部516は、太陽電池素子E2の発電量の実測値が定格発電量の95%以上であれば、蛍光集光板CO2の劣化の度合いが許容範囲内であると判定する。一方、集光板劣化度判定部516は、太陽電池素子E2の発電量の実測値が定格発電量の95%未満であれば、蛍光集光板CO2の劣化の度合いが許容範囲内ではないと判定する。
蛍光集光板CO2の劣化の度合いが許容範囲内であると集光板劣化判定部516が判定した場合(S705:Yes)、システム制御装置510は、点検処理を終了する。
一方、蛍光集光板CO2の劣化の度合いが許容範囲内ではないと集光板劣化判定部516が判定した場合(S705:No)、点検結果データ送信部517は、蛍光集光板CO2が劣化していることを示す点検結果データを、運用状態管理装置140へ送信する(S606)。
このようにして、ユーザは、太陽電池セルCを構成している何れの部品が劣化しているのかを的確に把握することができる。
図33は、光源590の他の実施形態の一例を示す。本実施例は、光源が太陽電池セルCと切り離されて、始めから独立していることが特徴である。さらには撮像器を設置することができる。
光源590と撮像部は一体化しており、太陽電池セルCに接続することで検査を行うことができる。本光源の場合、光源590の入射角が各集光板のエッジに対して垂直方向に近い角度で入射されるので、光学的に接着しなくても、高効率に集光板の中に光源の光を入射することが可能である。もちろん、弱粘着剤などで光学的に接着し入射効率を高めることも可能である。
上述した実施形態では、形状集光板CO1、蛍光集光板CO2の何れかを検査すればよかったが、本実施形態では、両方の集光板CO1、C2の検査を行うことによって、太陽電池セルC内のどの部位が劣化しているかを判別する。
この判別によって、劣化の部位が分かれば、この部分のみを交換することもできる。本構成では、蛍光集光板CO2内の蛍光体の劣化が最も早く劣化する可能性が高いので、その場合は蛍光集光板CO2だけ取り換えて、新しい太陽電池セルCとして再利用することができる。特に、上述した太陽電池セルCは、機能性が部材によって分かれているので、このように不良個所を的確に検査できれば交換やクリーニング、リペアによって再利用することができる。
図34は、形状集光板CO1の他の実施形態の一例を示す。本実施形態の形状集光板CO1、及び蛍光集光板CO2は、各部材が分離できることが特徴である。例えば、形状集光板と太陽電池素子の間は剥離層によって接合させる。例えば、屈折率1.5のアクリル系粘着層によって接合させる。そして、形状集光板は、プリズム形状を有するプリズム層、導光層、これらを光学的に接合させる粘着層の3つのパーツから形成されている。プリズム層の厚さは2mmでプリズム形状を含め、屈折率1.5のポリメタクリル酸メチル樹脂を金型成型することで作製した。導光層は厚さ8mm、屈折率1.5のポリメタクリル酸メチル樹脂からなり、材料としては、プリズム層と同一である。プリズム層と導光層は、アクリル系粘着剤100μmによって粘着されている。本粘着層は屈折率1.5であり、光学的には、3層重ねても一体化している場合と何の損失もない。
図35は、蛍光集光板CO2の他の実施形態の一例を示す。蛍光集光板は、蛍光集光部と一端面に設置された太陽電池素子、その他の端面に設置される反射板によって構成される。蛍光集光部と太陽電池素子及び反射板は、剥離層として、屈折率1.5のアクリル系粘着剤によって光学的に接合されている。蛍光集光部は、蛍光部と導光部に分かれている。蛍光部は保護層、蛍光層、粘着層からなり、導光部はポリメタクリル酸メチル樹脂9mmからなり、屈折率はすべて1.5になるように調整している。蛍光部と導光部は、粘着層を境界として剥離できるようになっている。保護層はポリメタクリル酸メチル樹脂フィルム200ミクロン、蛍光部はポリメタクリル酸メチル樹脂に蛍光体を混入した800ミクロンのフィルム、粘着層はアクリル系粘着剤100ミクロンからなる。本実施例によって、検査プロセスで判別された不良セルにおいて、簡潔にパーツごとにばらばらにすることができる。そのため、セル内の不良部分のみを簡単に交換することができる。
図36は、第6の実施形態に係る太陽電池アレイ管理システム600の一例を示す。太陽電池アレイ管理システム600は、システム制御装置510、発電量測定装置530、運用状態管理装置140、電力供給制御装置150、二次電池151、及び光源590を備える。二次電池151は、この発明における「蓄電装置」の一例であってよい。
二次電池151は、太陽電池アレイAによって発電された電力を蓄電する装置である。より具体的に説明すると、二次電池151は、電力供給制御装置150と電気的に接続されている。また、電力供給制御装置150は、システム制御装置510とも電気的に接続されている。そして、電力供給制御装置150は、太陽電池アレイAによって発電された電力を、システム制御装置510を稼働させるために供する。また、電力供給制御装置150は、余剰電力を二次電池151に蓄電させる。そして、二次電池151に蓄電された電力は、夜間等に電力負荷Lやシステム制御装置510等を稼働させるために利用される。
図37は、不良の太陽電池セルの交換方法の一例を示す。太陽電池アレイの使用者が、自身のための太陽電池セルをプールしており、使用中の太陽電池アレイの太陽電池セルの不良が確認された場合、プールしている太陽電池セルによって直ちに交換する。交換された太陽電池セルはメンテナンスもしくは部材の交換を行い、プールされる。同様に各使用者は、自身のために太陽電池セルをプールしておき、発生する不良素子の発生に直ちに対応できるようにしておく。
図38は、不良の太陽電池セルの交換方法の他の例を示す。本実施形態は、太陽電池セルのプールを使用者全体の共有としている。太陽電池アレイの使用者が、自身の太陽電池セルをプールしており、使用中の太陽電池アレイの太陽電池セルの不良が確認された場合、プールしている太陽電池セルによって直ちに交換する。交換された太陽電池セルはメンテナンスもしくは部材の交換を行い、プールされる。同様に各使用者は、共有のプールされた太陽電池セルを使って、発生する不良素子の発生に直ちに対応できるようにしておく。太陽電池セルは共有化されるので、太陽電池セルの交換状況によって交換費用や部品代金は使用者の中で傾斜課金されることが望ましい。
図39は、集中管理センターを設けたシステムの一例を示す。本実施形態は、エリア毎の管理システムを全統括する集中管理センターを設けている。本構成によれば、メンテナンス業者を設け、ある一定の範囲のシステム利用者の使用状況、特性低下、メンテナンスを管理するが、更にこれらの業者から得られる情報を一括管理する集中管理センターを設ける。一定のエリア毎に管理・メンテナンス業者を設けることは検査・交換システムの迅速化のためにも有用であるが、全使用者の利用状況を一括管理することができれば、各エリアでの劣化の状況や、メンテナンス状況が把握でき、生産するセルやモジュールの生産量、在庫量を予測、管理することができる。また、日本や中国、米国など国や地域毎の使用状況やメンテナンス状況が分かれば、各地域にフィットしたメンテナンスやサービス、商品の改善を行うことができる。もちろん、発電システムの規模などでメンテナンス業者を経ずに集中センターで一括で管理することもできる。これらのシステムは、基本的にインターネットによるネットワークを用いて全世界中の情報を瞬時に収集することができる。位置情報についてさらに精度良く知りたい場合には、各システムにGPS(Global Positioning System)機構をつけて位置情報を得ることもできる。
図40は、システム制御装置110、運用状態管理装置140、システム制御装置210、運用状態管理装置240、システム制御装置310.システム制御装置410、及びシステム制御装置510をコンピュータ等の電子情報処理装置で構成した場合のハードウェア構成の一例を示す。システム制御装置110、運用状態管理装置140、システム制御装置210、運用状態管理装置240、システム制御装置310.システム制御装置410、及びシステム制御装置510は、CPU(Central Processing Unit)周辺部と、入出力部と、レガシー入出力部とを備える。CPU周辺部は、ホスト・コントローラ801により相互に接続されるCPU802、RAM(Random Access Memory)803、グラフィック・コントローラ804、及び表示装置805を有する。入出力部は、入出力コントローラ806によりホスト・コントローラ801に接続される通信インターフェース807、ハードディスクドライブ808、及びCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ809を有する。レガシー入出力部は、入出力コントローラ806に接続されるROM(Read Only Memory)810、フレキシブルディスク・ドライブ811、及び入出力チップ812を有する。
ホスト・コントローラ801は、RAM803と、高い転送レートでRAM803をアクセスするCPU802、及びグラフィック・コントローラ804とを接続する。CPU802は、ROM810、及びRAM803に格納されたプログラムに基づいて動作して、各部の制御をする。グラフィック・コントローラ804は、CPU802等がRAM803内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得して、表示装置805上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ804は、CPU802等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ806は、ホスト・コントローラ801と、比較的高速な入出力装置であるハードディスクドライブ808、通信インターフェース807、CD−ROMドライブ809を接続する。ハードディスクドライブ808は、CPU802が使用するプログラム、及びデータを格納する。通信インターフェース807は、ネットワーク通信装置891に接続してプログラム又はデータを送受信する。CD−ROMドライブ809は、CD−ROM892からプログラム又はデータを読み取り、RAM803を介してハードディスクドライブ808、及び通信インターフェース807に提供する。
入出力コントローラ806には、ROM810と、フレキシブルディスク・ドライブ811、及び入出力チップ812の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM810は、システム制御装置110、運用状態管理装置140、システム制御装置210、運用状態管理装置240、システム制御装置310.システム制御装置410、及びシステム制御装置510が起動時に実行するブート・プログラム、あるいはシステム制御装置110、運用状態管理装置140、システム制御装置210、運用状態管理装置240、システム制御装置310.システム制御装置410、及びシステム制御装置510のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ811は、フレキシブルディスク893からプログラム又はデータを読み取り、RAM803を介してハードディスクドライブ808、及び通信インターフェース807に提供する。入出力チップ812は、フレキシブルディスク・ドライブ811、あるいはパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
CPU802が実行するプログラムは、フレキシブルディスク893、CD−ROM892、又はIC(Integrated Circuit)カード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。記録媒体に格納されたプログラムは圧縮されていても非圧縮であってもよい。プログラムは、記録媒体からハードディスクドライブ808にインストールされ、RAM803に読み出されてCPU802により実行される。CPU802により実行されるプログラムは、システム制御装置110を、図1から図39に関連して説明したセル劣化特性データ算出部111、アレイ定格発電量算出部112、モジュール定格発電量算出部113、セル定格発電量算出部114、定格発電量データ格納部115、アレイ劣化度判定部116、発電量測定要求データ送信部117、発電量データ受信部118、不良モジュール特定部119、不良セル特定部120、及び点検結果データ送信部121として機能させ、運用状態管理装置140を、図1から図39に関連して説明した点検結果データ受信部141、及びセルメンテナンス問合部142として機能させ、システム制御装置210を、図1から図39に関連して説明したセル劣化特性データ算出部111、アレイ定格発電量算出部112、モジュール定格発電量算出部113、セル定格発電量算出部114、定格発電量データ格納部115、アレイ劣化度判定部216、発電量測定要求データ送信部117、発電量データ受信部118、不良モジュール特定部119、不良セル特定部120、及び点検結果データ送信部221として機能させ、運用状態管理装置240を、図1から図39に関連して説明した点検結果データ受信部141、セルメンテナンス問合部142、及びアレイ交換問合部243として機能させ、システム制御装置310を、図1から図39に関連して説明したセル劣化特性データ算出部111、アレイ定格発電量算出部112、モジュール定格発電量算出部113、セル定格発電量算出部114、定格発電量データ格納部115、アレイ劣化度判定部116、発電量測定要求データ送信部117、発電量データ受信部118、不良モジュール特定部119、不良セル特定部120、点検結果データ送信部321、セル劣化特性データ格納部322、日射量データ受信部323、温度データ受信部324、気象データ格納部325、発電量予測値算出部326、及び劣化要因判定部327として機能させ、システム制御装置410を、図1から図39に関連して説明したセル劣化特性データ算出部111、アレイ定格発電量算出部112、モジュール定格発電量算出部113、セル定格発電量算出部114、定格発電量データ格納部115、アレイ劣化度判定部116、発電量測定要求データ送信部117、発電量データ受信部118、不良モジュール特定部119、不良セル特定部120、点検結果データ送信部121、画像データ受信部428、及び受光面状態判定部429として機能させ、システム制御装置510を、図1から図39に関連して説明した素子定格発電量算出部511、定格発電量データ格納部512、発電量データ受信部513、素子劣化度判定部514、光源制御部515、集光板劣化度判定部516、及び点検結果データ送信部517として機能させる。
以上に示したプログラムは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク893、CD−ROM892の他に、DVD(Digital Versatile Disk)又はPD(Phase Disk)等の光学記録媒体、MD(MiniDisk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークあるいはインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶媒体を記録媒体として使用して、ネットワークを介したプログラムとして提供してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 太陽電池アレイ管理システム
110 システム制御装置
111 セル劣化特性データ算出部
112 アレイ定格発電量算出部
113 モジュール定格発電量算出部
114 セル定格発電量算出部
115 定格発電量データ格納部
116 アレイ劣化度判定部
117 発電量測定要求データ送信部
118 発電量データ受信部
119 不良モジュール特定部
120 不良セル特定部
121 点検結果データ送信部
130 発電量測定装置
140 運用状態管理装置
141 判定結果データ受信部
142 セルメンテナンス問合部
150 電力供給制御装置
210 システム制御装置
216 アレイ劣化度判定部
221 点検結果データ送信部
240 運用状態管理装置
243 アレイ交換問合部
300 太陽電池アレイ管理システム
310 システム制御装置
321 点検結果データ送信部
322 セル劣化特性データ格納部
323 日射量データ受信部
324 温度データ受信部
325 気象データ格納部
326 発電量予測値算出部
327 劣化要因判定部
360 日射計
370 温度計
400 太陽電池アレイ管理システム
410 システム制御装置
428 画像データ取得部
429 受光面状態判定部
480 デジタルカメラ
500 太陽電池アレイ管理システム
510 システム制御装置
511 素子定格発電量算出部
512 定格発電量データ格納部
513 発電量データ受信部
514 素子劣化度判定部
515 光源制御部
516 集光板劣化度判定部
517 点検結果データ送信部
530 発電量測定装置
590 光源
600 太陽電池アレイ管理システム
151 二次電池
801 ホスト・コントローラ
802 CPU
803 RAM
804 グラフィック・コントローラ
805 表示装置
806 入出力コントローラ
807 通信インターフェース
808 ハードディスクドライブ
809 CD−ROMドライブ
810 ROM
811 フレキシブルディスク・ドライブ
812 入出力チップ
891 ネットワーク通信装置
892 CD−ROM
893 フレキシブルディスク
A 太陽電池アレイ
M 太陽電池モジュール
C 太陽電池セル
P 商用電源
L 電力負荷
CO1 形状集光板
CO2 蛍光集光板
E 太陽電池素子
RP 反射板
R 赤色蛍光体
G 緑色蛍光体
B 青色蛍光体
D10 問合せ画面
D11 メッセージ
D12 GUIボタン
D13 GUIボタン
D20 問合せ画面
D21 メッセージ
D22 GUIボタン
D23 GUIボタン

Claims (16)

  1. 複数の太陽電池セルが電気的に接続されて太陽電池モジュールを成し、複数の前記太陽電池モジュールが電気的に接続されて成る太陽電池アレイを管理する太陽電池アレイ管理システムであって、
    前記太陽電池アレイの発電量を測定するアレイ発電量測定装置と、
    前記太陽電池アレイを点検する太陽電池アレイ点検装置と
    を備え、
    前記太陽電池アレイ点検装置は、
    前記太陽電池セルを構成している2つの各太陽電池素子への光の照射量の累積に伴って劣化する前記太陽電池素子の発電性能の劣化特性データと、前記各太陽電池素子へそれぞれ光を集光させる形状集光板及び蛍光集光板の各集光板への光の照射量の累積に伴って劣化する前記各集光板の集光性能の劣化特性データとに基づいて、前記太陽電池セルへの日射量の累積に伴って劣化する前記太陽電池セルの発電性能の劣化特性データを算出するセル劣化特性データ算出部と、
    前記セル劣化特性データ算出部が算出した前記太陽電池セルの発電性能の劣化特性データに基づいて、前記太陽電池アレイの定格発電量を算出するアレイ定格発電量算出部と、
    前記アレイ発電量測定装置によって測定された前記太陽電池アレイの発電量の実測値と、前記アレイ定格発電量算出部が算出した前記太陽電池アレイの定格発電量とに基づいて、前記太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定するアレイ劣化度判定部と
    を有する太陽電池アレイ管理システム。
  2. 前記各太陽電池モジュールの発電量を測定するモジュール発電量測定装置
    を更に備え、
    前記太陽電池アレイ点検装置は、
    前記セル劣化特性データ算出部が算出した前記太陽電池セルの発電性能の劣化特性データに基づいて、前記太陽電池モジュールの定格発電量を算出するモジュール定格発電量算出部と、
    前記太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではないと前記アレイ劣化度判定部が判定した場合に、前記モジュール発電量測定装置によって測定された前記各太陽電池モジュールの発電量の実測値と、前記モジュール定格発電量算出部が算出した前記太陽電池モジュールの定格発電量とに基づいて、前記各太陽電池モジュールの中から、劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内にない不良の太陽電池モジュールを特定する不良モジュール特定部
    を更に有する太陽電池アレイ管理システム。
  3. 前記各太陽電池セルの発電量を測定するセル発電量測定装置
    を更に備え、
    前記太陽電池アレイ点検装置は、
    前記セル劣化特性データ算出部が算出した前記太陽電池セルの発電性能の劣化特性データに基づいて、前記太陽電池セルの定格発電量を算出するセル定格発電量算出部と、
    前記セル発電量測定装置によって測定された当該各太陽電池セルの発電量の実測値と、前記セル定格発電量算出部が算出した前記太陽電池セルの定格発電量とに基づいて、前記不良モジュール特定部が特定した太陽電池モジュールに含まれる各太陽電池セルの中から、劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内にない不良の太陽電池セルを特定する不良セル特定部と
    を更に有する請求項2に記載の太陽電池アレイ管理システム。
  4. 前記アレイ劣化度判定部は、前記太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではないと判定した場合、前記アレイ発電量測定装置によって測定された前記太陽電池アレイの発電量の実測値と、前記太陽電池アレイの定格発電量とに基づいて、前記太陽電池アレイの劣化の度合いが前記太陽電池アレイを交換しなくてもよい許容範囲内であるか否かを更に判定し、
    前記不良モジュール特定部は、前記太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではなく、前記太陽電池アレイを交換しなくてもよい許容範囲内であると前記アレイ劣化度判定部が判定した場合に、不良の太陽電池モジュールを特定する
    請求項2又は3に記載の太陽電池アレイ管理システム。
  5. 前記太陽電池アレイの運用状態を管理する運用状態管理装置
    を更に備え、
    前記運用状態管理装置は、
    前記太陽電池アレイの劣化の度合いが前記太陽電池アレイを交換しなくてもよい許容範囲内ではないと前記太陽電池アレイ点検装置のアレイ劣化度判定部が判定した場合に、前記太陽電池アレイを交換するか否かの選択をユーザへ問い合わせるアレイ交換問合部
    を有する4に記載の太陽電池アレイ管理システム。
  6. 前記太陽電池アレイの近傍の日射量を測定する日射量測定装置
    を更に備え、
    前記太陽電池アレイ点検装置は、
    前記日射量測定装置によって測定された日射量の累積値データと、セル劣化特性データ算出部が算出した前記太陽電池セルの発電性能の劣化特性データとに基づいて、前記太陽電池アレイの発電量の予測値を算出する発電量予測値算出部と、
    前記太陽電池アレイを交換しなくてもよい許容範囲内であると前記アレイ劣化度判定部が判定した場合に、前記アレイ発電量測定装置によって測定された前記太陽電池アレイの発電量の実測値と、前記発電量予測値算出部が算出した前記太陽電池アレイの発電量の予測値とに基づいて、前記太陽電池アレイの劣化が経時的な要因によるものか突発的な要因によるものかを判定する劣化要因判定部
    を更に有し、
    前記不良モジュール特定部は、前記太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではなく、前記太陽電池アレイを交換しなくてもよい許容範囲内であると前記アレイ劣化度判定部が判定して、前記太陽電池アレイの劣化が突発的な要因によるものと前記劣化要因判定部が判定した場合に、不良の太陽電池モジュールを特定する
    請求項4又は5に記載の太陽電池アレイ管理システム。
  7. 前記太陽電池アレイの雰囲気温度を測定する温度測定装置
    を更に備え、
    前記発電量予測値算出部は、前記温度測定装置によって測定された雰囲気温度の推移に更に基づいて、前記太陽電池アレイの発電量の予測値を算出する
    請求項6に記載の太陽電池アレイ管理システム。
  8. 前記運用状態管理装置のアレイ交換問合部は、前記太陽電池アレイの劣化の度合いが前記太陽電池アレイを交換しなくてもよい許容範囲内ではないと前記太陽電池アレイ点検装置のアレイ劣化度判定部が判定して、前記太陽電池アレイの劣化が経時的な要因によるものであると前記太陽電池アレイ点検装置の劣化要因判定部が判定した場合に、前記太陽電池アレイを交換するか否かの選択をユーザへ問い合わせる
    請求項6又は7に記載の太陽電池アレイ管理システム。
  9. 前記太陽電池アレイの受光面を撮像する撮像装置
    を更に備え、
    前記太陽電池アレイ点検装置は、
    前記撮像装置によって撮像されて得られる画像を画像解析して、前記太陽電池アレイの受光面が正常な状態であるか否かを判定する受光面状態判定部
    を更に有し、
    前記不良モジュール特定部は、前記太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内ではないと前記アレイ劣化度判定部が判定して、前記太陽電池アレイの受光面が正常な状態であると前記受光面状態判定部が判定した場合に、不良の太陽電池モジュールを特定する
    請求項2又は3に記載の太陽電池アレイ管理システム。
  10. 前記各太陽電池素子の発電量を測定する素子発電量測定装置と、
    前記集光板の集光機能を利用することなく前記太陽電池素子の受光面へ光を照射させる太陽電池素子用光源装置と
    を更に備え、
    前記太陽電池アレイ点検装置は、
    前記太陽電池素子の発電性能の劣化特性データに基づいて、前記太陽電池素子の定格発電量を算出する素子定格発電量算出部と、
    前記太陽電池素子用光源によって前記集光板の集光機能を利用することなく前記太陽電池素子の受光面へ光が照射されているときに、前記素子発電量測定装置によって測定された前記太陽電池素子の発電量の実測値と、前記素子定格発電量算出部が算出した前記太陽電池素子の定格発電量とに基づいて、前記各太陽電池素子の劣化の度合いが許容範囲内であるか否かを判定する素子劣化度判定部
    を更に有する請求項3から9のいずれか一項に記載の太陽電池アレイ管理システム。
  11. 前記集光板の集光機能を利用して前記太陽電池素子の受光面へ光を照射させる集光板用光源装置
    を更に備え、
    前記素子定格発電量算出部は、前記太陽電池素子へ光を集光させる集光板の集光性能の劣化特性データに更に基づいて、前記太陽電池素子の定格発電量を算出し、
    前記太陽電池アレイ点検装置は、
    前記太陽電池素子の劣化の度合いが許容範囲内であると前記素子劣化度判定部が判定した場合に、当該太陽電池素子へ光を集光させる集光板について、前記集光太陽光源装置によって前記集光板の集光機能を利用して前記太陽電池素子の受光面へ光が照射されているときに、前記素子発電量測定装置によって測定された当該太陽電池素子の発電量の実測値と、前記素子定格発電量算出部が算出した前記太陽電池素子の定格発電量とに基づいて、前記集光板の劣化の度合いが許容範囲内であるか否かを判定する集光板劣化度判定部
    を更に有する請求項10に記載の太陽電池アレイ管理システム。
  12. 複数の前記運用状態管理装置とネットワークを介して接続されて、前記各運用状態管理装置にて管理されている各太陽電池アレイ情報を集中的に管理する集中管理センター
    を更に備える請求項5から11のいずれか一項に記載の太陽電池アレイ管理システム。
  13. 前記各運用状態管理装置にてそれぞれ管理されている各太陽電池アレイの位置情報をそれぞれ取得する複数のGPS装置
    を更に備え、
    前記集中管理センターは、前記GPS装置が取得した位置情報を少なくとも含む前記各太陽電池アレイの情報を集中的に管理する
    請求項12に記載の太陽電池アレイ管理システム。
  14. 複数の太陽電池セルが電気的に接続されて太陽電池モジュールを成し、複数の前記太陽電池モジュールが電気的に接続されて成る太陽電池アレイを点検する太陽電池アレイ点検装置であって、
    前記太陽電池セルを構成している2つの各太陽電池素子への光の照射量の累積に伴って劣化する前記太陽電池素子の発電性能の劣化特性データと、前記各太陽電池素子へそれぞれ光を集光させる形状集光板及び蛍光集光板の各集光板への光の照射量の累積に伴って劣化する前記各集光板の集光性能の劣化特性データとに基づいて、前記太陽電池セルへの日射量の累積に伴って劣化する前記太陽電池セルの発電性能の劣化特性データを算出するセル劣化特性データ算出部と、
    前記セル劣化特性データ算出部が算出した前記太陽電池セルの発電性能の劣化特性データに基づいて、前記太陽電池アレイの定格発電量を算出するアレイ定格発電量算出部と、
    前記アレイ発電量測定装置によって測定された前記太陽電池アレイの発電量の実測値と、前記アレイ定格発電量算出部が算出した前記太陽電池アレイの定格発電量とに基づいて、前記太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定するアレイ劣化度判定部と
    を備える太陽電池アレイ点検装置。
  15. 複数の太陽電池セルが電気的に接続されて太陽電池モジュールを成し、複数の前記太陽電池モジュールが電気的に接続されて成る太陽電池アレイを点検する太陽電池アレイ点検装置を制御する制御方法であって、
    前記太陽電池セルを構成している2つの各太陽電池素子への光の照射量の累積に伴って劣化する前記太陽電池素子の発電性能の劣化特性データと、前記各太陽電池素子へそれぞれ光を集光させる形状集光板及び蛍光集光板の各集光板への光の照射量の累積に伴って劣化する前記各集光板の集光性能の劣化特性データとに基づいて、前記太陽電池セルへの日射量の累積に伴って劣化する前記太陽電池セルの発電性能の劣化特性データを算出するセル劣化特性データ算出段階と、
    前記セル劣化特性データ算出段階において算出された前記太陽電池セルの発電性能の劣化特性データに基づいて、前記太陽電池アレイの定格発電量を算出するアレイ定格発電量算出段階と、
    前記アレイ発電量測定装置によって測定された前記太陽電池アレイの発電量の実測値と、前記アレイ定格発電量算出段階において算出された前記太陽電池アレイの定格発電量とに基づいて、前記太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定するアレイ劣化度判定段階と
    を備える制御方法。
  16. 複数の太陽電池セルが電気的に接続されて太陽電池モジュールを成し、複数の前記太陽電池モジュールが電気的に接続されて成る太陽電池アレイを点検する太陽電池アレイ点検装置用のプログラムであって、前記太陽電池アレイ点検装置を、
    前記太陽電池セルを構成している2つの各太陽電池素子への光の照射量の累積に伴って劣化する前記太陽電池素子の発電性能の劣化特性データと、前記各太陽電池素子へそれぞれ光を集光させる形状集光板及び蛍光集光板の各集光板への光の照射量の累積に伴って劣化する前記各集光板の集光性能の劣化特性データとに基づいて、前記太陽電池セルへの日射量の累積に伴って劣化する前記太陽電池セルの発電性能の劣化特性データを算出するセル劣化特性データ算出部、
    前記セル劣化特性データ算出部が算出した前記太陽電池セルの発電性能の劣化特性データに基づいて、前記太陽電池アレイの定格発電量を算出するアレイ定格発電量算出部、
    前記アレイ発電量測定装置によって測定された前記太陽電池アレイの発電量の実測値と、前記アレイ定格発電量算出部が算出した前記太陽電池アレイの定格発電量とに基づいて、前記太陽電池アレイの劣化の度合いが運用上許容し得る許容範囲内であるか否かを判定するアレイ劣化度判定
    として機能させるプログラム。
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