JP2014135121A - 光源装置、面光源装置、表示装置および照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 指向性の高い光が得られ、かつ面内分布が均一な光源装置を提供する
【解決手段】 本発明の光源装置は、発光素子2と前記発光素子から射出された光を反射する凹面ミラー3と、入射した光の少なくとも一部の進行方向を変える方向変更素子4を備え、前記凹面ミラーは、軸に平行な平面で切断したときの断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、前記発光素子2の発光面と方向変更素子4のいずれか、もしくはそれらを結んだ線上に前記焦点が位置するように配置されるとともに、発光素子2からの光の少なくとも一部が方向変更素子4により進行方向を変更され、前記凹面ミラー3を介して出射されるように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明の光源装置は、発光素子2と前記発光素子から射出された光を反射する凹面ミラー3と、入射した光の少なくとも一部の進行方向を変える方向変更素子4を備え、前記凹面ミラーは、軸に平行な平面で切断したときの断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、前記発光素子2の発光面と方向変更素子4のいずれか、もしくはそれらを結んだ線上に前記焦点が位置するように配置されるとともに、発光素子2からの光の少なくとも一部が方向変更素子4により進行方向を変更され、前記凹面ミラー3を介して出射されるように構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、光源装置、表示装置および照明装置に関する。
光源装置の一例として、発光ダイオード(Light Emitting Diode, 以下、LEDと略記する)等の光源と、LEDからの光を反射させるリフレクターとを有する反射型光源装置が知られている。リフレクターは軸を中心に放物面を回転させた形状を有している。また、LEDの発光点は、リフレクターの放物面の焦点に位置しており、LEDからの光はリフレクターで反射され、高い指向性を持って射出される。
特許文献1に記載された光源装置において、LEDの配光分布が一般的なランバート分布となっており、正面方向ほど光度が大きく、極角が大きくなるにつれて光度が小さくなる場合、リフレクターで反射された後の面内照度分布は中心に近いほど明るく、リフレクターの外周に近いほど暗い不均一な分布となる。この面内輝度分布が不均一な光源を例えば液晶表示装置の表示パネルの背面側に設けられる面光源(以下、バックライト)の入光用光源として用いる場合、発光面内の輝度ムラの発生する要因となり、液晶表示装置の画像が正しく表示できないという問題があった。
本発明は、上記の光源装置の面内照度不均一性に起因する課題を解決するためになされたものであって、指向性の高い光が得られ、かつ面内分布が均一な光源装置を提供することを目的とする。また、この種の光源装置を備えた表示装置および照明装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の光源装置は、発光素子と前記発光素子から射出された光を反射する凹面ミラーと、入射した光の少なくとも一部の進行方向を変える方向変更素子を備え、前記凹面ミラーは、軸に平行な平面で切断したときの断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、前記発光素子の発光面と方向変更素子のいずれか、もしくはそれらを結んだ線上に前記焦点が位置するように配置されるとともに、発光素子からの光の少なくとも一部が方向変更素子により進行方向を変更され、前記凹面ミラーを介して出射される構成とされたことを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記方向変更素子が、入射した光の少なくとも一部を透過し、残りを反射するハーフミラーであることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記曲線形状が放物面であることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記発光素子と方向変更素子にミラーが形成されていることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記凹面ミラーの曲線形状以外の面を囲うミラーを備えていることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記凹面ミラーが対象軸に沿って切断された曲線形状を有しており、対象軸上にミラーが設置されていることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記凹面ミラーが中心軸を通るあらゆる平面で切断しても曲面形状を有していることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記方向変更素子が円錐形状を有していることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記発光素子の発光主面が凹面ミラー側に向いていることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記発光素子の発光主面が凹面ミラー側に対して垂直な方向を向いていることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記発光素子が白色LEDであることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記発光素子が青色LEDであることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記発光素子が紫外線LEDであることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記ハーフミラーが透明基材と、透明基材上に金属膜で形成された反射部によって形成されていることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記ハーフミラー上の反射部がドット形状をしていることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記ハーフミラー上の反射部がストライプ形状をしていることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記ハーフミラー上の反射部が波状の形状をしていることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記光源装置と、前記光源装置から射出された光を端面から入射させ、内部で伝播させる間に主面から射出させる導光体と、を備えていることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体が、前記光の伝播方向において前記主面に対して所定の傾斜角をなす反射面を有することを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体が前記端面に近い側から前記端面から遠い側に向けて厚みが薄くなる楔形状を有していることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体の端面に、前記光源が、前記主面に平行、かつ前記光の伝播方向に垂直な方向に複数並べて配置されていることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体の主面から射出された光の進行方向を、前記主面の法線により近い方向に変更する方向変更用部材が備えられたことを特徴とする。
本発明の表示装置は、前記面光源装置と、前記面光源装置から射出される光を用いて表示を行う表示素子と、を備えたことを特徴とする。
本発明の表示装置は、前記表示素子が視野角拡大フィルムを有する液晶パネルであることを特徴とする。
本発明の表示装置は、前記表示素子が蛍光励起方式の液晶パネルであることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、凹面ミラーに発光主面が向いている前記発光素子と前記導光体に向いている発光素子の少なくとも二つを有することを特徴とする。
本発明の表示装置は、前記面光源装置と、前記面光源装置から射出される光を用いて表示を行う表示素子と、を備えたことを特徴とする表示装置。
本発明の表示装置は、前記表示素子が、液晶配向が基板に対して平行で、平行方向に印加される電界によってスイッチングされる液晶パネルであることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記発光素子の背面にレンズが設置されていることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記方向変更素子が、レンズであることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記レンズが、4次関数で近似できる曲面を有していることを特徴とする。
本発明によれば、指向性の高く、かつ面内の輝度均一性の高い射出光が得られる光源装置を提供することができる。また、この種の光源装置を備えた面光源装置、表示装置および照明装置を提供することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、例えば液晶表示装置のバックライトの入光用光源として好適な光源装置の一例を示す。図1は、本実施形態の光源装置を示す斜視図である。図2(A)は、図1のA−A’線に沿う断面図である。図2(B)は、図1のB−B’線に沿う断面図である。なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
以下、本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、例えば液晶表示装置のバックライトの入光用光源として好適な光源装置の一例を示す。図1は、本実施形態の光源装置を示す斜視図である。図2(A)は、図1のA−A’線に沿う断面図である。図2(B)は、図1のB−B’線に沿う断面図である。なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態の光源装置1は、図1に示すように、光源部2と、凹面ミラー3と、ハーフミラー4と、から構成されている。凹面ミラー3は、光源部2から射出された光を反射面でほぼ平行光として主面から射出させる機能を有する。ハーフミラー4は、光源部2から射出された光の一部を透過して凹面ミラー3に入射させ、残りの光は反射させて進行方向を変更させた後に凹面ミラー3に入射させる機構を有する。光源部2はLEDである。
凹面ミラー3は、シリンドリカルレンズ5(凹レンズ)と、ミラー6と、を備えている。シリンドリカルレンズ5は、例えばアクリル樹脂等の樹脂で構成されている。シリンドリカルレンズ5は、一方が凹面、他方が平坦面となったレンズ、いわゆる平凹レンズである。シリンドリカルレンズ5を図中のxy平面で切断した断面形状を見ると、図2(A)に示すように、凹面のうち、湾曲面5bは焦点Pを有する曲線形状を有している。本実施形態の場合、具体的には、湾曲面5bの断面形状は放物線状である。一方、シリンドリカルレンズ5をxz平面で切断した断面形状を見ると、図2(B)に示すように、湾曲面5bは直線形状である。すなわち、シリンドリカルレンズ5の湾曲面5bは、xy平面内において湾曲し、xy平面内においては湾曲していない放物面である。
シリンドリカルレンズ5の湾曲面5bに沿ってミラー6が設けられている。ミラー6は、シリンドリカルレンズ5の湾曲面5bに直接形成されたアルミニウムや銀等の光反射率の高い金属膜で構成されている。このように、シリンドリカルレンズ5の湾曲面5bとミラー6とが密着しているため、ミラー6の形状は湾曲面5bの形状が反映された放物面となる。したがって、凹面ミラー3の焦点の位置はシリンドリカルレンズ5の焦点の位置と一致する。焦点を図2(A)に点Pで示す。なお、シリンドリカルレンズ5の湾曲面5bにミラー6を直接形成する構成に代えて、シリンドリカルレンズとは別体に作製したミラー、たとえば樹脂に形成された誘電体ミラーを貼り合わせた構成としても良い。
ハーフミラー4はx軸と平行に、xz平面に対しては傾いて設置された2枚のハーフミラー4aとハーフミラー4bから構成されている。本実施例では、それぞれxz平面に対して45°傾いているとする。それぞれのハーフミラーは透明基材7上に反射部8が形成されている構造を有している。本実施例では、透過率20%、反射率80%となるよう、反射部8は透明基材7の表面の80%を被覆している。反射部8は透明基材7上にアルミニウムや銀等の光反射率の高い金属膜で形成されていても良いし、別の透明基材上に反射部8が形成されている別体を透明基材7に貼り合わせた構成としてもよい。また、反射部8の形状は図3(A)のようにドット状でも良いし、図3(B)のようにストライプ状でも良いし、図3(C)のように波状でも良い。本実施例においては、ハーフミラー4aと4bの接線4cと光源部2のx軸に平行な中心線2cを結んだ直線の中点に凹面ミラー3の焦点Pが位置するようにハーフミラー4と光源部2を設置する。
光源部2は前述のとおり一般的なLEDからなり、LEDの配光分布は正面方向ほど光度が大きく、極角が大きくなるにつれて光度が小さくなるランバート分布となっている。発光主面2aは凹面ミラー3側に向いており、LEDから射出された光の大半は凹面ミラー3もしくはハーフミラー4に照射される。より具体的には、LEDからの射出光のうち、極角が大きい光は直接凹面ミラー3に入射し、極角の小さい光はハーフミラー4で透過もしくは反射された後に凹面ミラー3に入射する。ハーフミラー4で反射された光は極角が大きくなり、凹面ミラー3の中心より遠い領域に照射される。
光源部2およびハーフミラー4はいずれも凹面ミラー3の焦点P近傍に位置しているため、光源部2から直接凹面ミラーに入射した光も、ハーフミラー4を透過もしくは反射した光も凹面ミラー3によって反射されxz平面に対してほぼ平行な方向に指向性を持って射出される。
射出面の照度がほぼ均一になるためには光源部からの射出光束が高角側ほど大きく、正面方向は小さい方が望ましい。一般的なLEDは逆に正面方向の射出光束が大きく、高角側が小さいため、そのまま凹面ミラー3に入射させると光源部に近い箇所ほど明るくなり、外側ほど暗くなる。これに対し、ハーフミラー4で正面方向に射出された光束の一部を高角側に反射させることで、高い指向性を持たせたまま、面内で射出光を均一に射出することが可能になる。
[第2実施形態]
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図4を用いて説明する。本実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光源部2とハーフミラー4の間にミラー9を追加している点のみが第1実施形態と異なるのみである。図4は、本実施形態の面光源装置をxy平面で切断した断面図であり、第1実施形態の図2(A)に相当する図である。図4において図2(A)と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施例においては、ハーフミラー4aと4bの接線4cと光源部2のx軸に平行な中心線2cを結んだ直線上にミラー9を設置する。ミラー9を設置することで、光源部のうち中心線2cよりも負の方向の領域2lから射出されてハーフミラー4bに入射する光、および光源部のうち中心線2cよりも正の方向の領域2rから射出されてハーフミラー4aに入射する光がなくなるため、より高い指向性を得ることができるようになる。
[第3実施形態]
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図5を用いて説明する。本実施形態の光源装置の基本構成は第2実施形態と同様であり、凹面ミラー3の周囲にミラー10を追加している点のみが第2実施形態と異なる。図5は、本実施形態の光源装置の斜視図であり、第1実施形態の図1に相当する図である。図5において図1および図4と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施例においては、ミラー10を凹面ミラーの射出面以外の周囲4辺に設置する。ミラー10を設置することで、光源部2から射出されて直接凹面ミラー3に当たらなかった光を反射して凹面ミラー3に当て、光源部2から射出された全光束に対する凹面ミラーからの取出効率を向上させることが可能になる。凹面ミラー3とミラー10は一体に成形されていてもよい。
[第4実施形態]
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図6および7を用いて説明する。本実施形態の光源装置の基本構成は第3実施形態と同様であり、凹面ミラー3の形状が第3実施形態の形状に対してミラー9を通る平面で切断された形状に変更され、切断面にミラー11が設置されている点が異なる。図6は、本実施形態の光源装置の斜視図であり、第1実施形態の図1に相当する図である。また、図7は第1実施形態の図2(A)に相当する図である。図4において図2(A)と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態では、凹面ミラーの形状が第3実施形態の形状に対してミラー9を通る平面で切断された形状の凹面ミラー3´に変更されている。また、切断面にミラー11が新たに設置されている。凹面ミラーは半分になるが、光源部2から射出された光線はミラー11によって折り返されて凹面ミラー3´に当たるため、第3実施形態と同じ効果を得ることができる。
本発明者らは、本実施形態の光源装置を前提として、凹面ミラーから射出される光の輝度−角度プロファイルおよび輝度−空間プロファイルに関する光学シミュレーションを行った。凹面ミラー3の曲率半径を2.0mm、凹面ミラーのy方向の幅を4.0mm、光源部2のy方向の幅を0.2mm、ハーフミラー4の長さを0.283mm、ハーフミラー4とxy平面のなす角を45°、光源部2と焦点Pの距離およびハーフミラー4とミラー9の接点と焦点Pとの距離をそれぞれ0.1mmとしてモンテカルロ法による光線追跡シミュレーションを行った。図8(A)はハーフミラー9が無く、焦点位置に光源部2がある場合の輝度−角度プロファイル、図8(B)は本実施形態の輝度−角度プロファイル、図9(A)はハーフミラー9が無く、焦点位置に光源部2がある場合の輝度−空間プロファイル、図8(B)は本実施形態の輝度−空間プロファイルである。図8(A)および(B)の比較より、ハーフミラー9の有無で光線の存在する角度範囲がほとんど変わっていないにもかかわらず、図9(A)および(B)の比較より、空間的な輝度の均一性が大きく向上していることがわかり、本発明の有効性が実証されている。
[第5実施形態]
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態について、図10を用いて説明する。本実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光源部2がxz平面と垂直な方向に射出面を持つ背中合わせの一組みのLED2aおよびLED2bから構成されており、それぞれにハーフミラー4aおよび4bがxy平面とある角度を持って設置されている点が異なる。図10は、第1実施形態の図2(A)に相当する図である。図10において図2(A)と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態において、光源部2はxz平面と垂直な方向に射出面を持つ背中合わせの一組みのLED2aおよびLED2bから構成されており、それぞれにハーフミラー4aおよび4bがxy平面とある角度を持って設置されている。第1実施例と異なり、LED2aおよびLED2bの射出光束が大きい発光面の正面方向が高角側を向いているため、ハーフミラー4aおよびハーフミラー4bの透過部の割合を高くすることで第1実施例と同様の効果を得ることができる。
[第6実施形態]
[第6実施形態]
以下、本発明の第6実施形態について、図11および12を用いて説明する。本実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、凹面ミラー3が中心軸を通りxy平面と直交するいかなる平面で切断しても曲面形状、例えば放物面形状を有する形状となっており、同時にハーフミラー4も円錐形状になっている点が異なる。図11は、本実施形態の光源装置の斜視図であり、第1実施形態の図1に相当する図である。また、図12(A)は第1実施形態の図2(A)、図12(B)は第1実施形態の図2(B)に相当する図であり、共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態において、凹面ミラー3は中心軸を通りxy平面と直交するいかなる平面で切断しても曲面形状、例えば放物面形状を有する形状となっている。また、ハーフミラー4は円錐形状となっている。第1実施形態がxz平面に対してほぼ平行な方向に指向性を持ち、それと垂直な方向には拡散されて光が射出されるのに対し、本実施形態ではyz平面にほぼ垂直な方向に射出され、全ての方位角において高い指向性を持った光を射出することが可能である。
[第7実施形態]
[第7実施形態]
以下、本発明の第7実施形態について、図13および14を用いて説明する。本実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光源部2の出射面がxy平面と平行な方向を向いており、光源部2の出射面と接する位置にテレセントリックレンズ12が形成されており、テレセントリックレンズ12の出射面が凹面ミラー3の焦点Pに位置し、かつハーフミラー4が形成されている点が異なっている。図13は、本実施形態の光源装置の斜視図であり、第1実施形態の図1に相当する図である。また、図14は第1実施形態の図2(A)に相当する図であり、共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態において、光源部2の射出部はxy平面と平行な面を向いており、射出された光はテレセントリックレンズ12に入射し、xy平面と垂直な方向に射出される。テレセントリックレンズ12から射出された光はハーフミラー4によって反射、もしくは透過した後、凹面ミラーによってxz平面と平行な方向に指向性を持って射出される。第1実施形態に比べて射出面を覆っている光源部2の面積が小さいため光源部2の影ができにくく、また、光源部2の下面に放熱機構を設けやすく、冷却しやすいという特徴がある。
テレセントリックレンズ12の入射部および射出部以外の面はアルミニウムや銀等の反射率の高い金属膜で覆われた反射部となっていてもよい。また、ハーフミラー4とテレセントリックレンズ12が一体で形成されていてもよい。
[第8実施形態]
[第8実施形態]
以下、本発明の第8実施形態について、図15〜図16を用いて説明する。本実施形態では、例えば液晶表示装置のバックライトとして用いて好適な面光源装置の一例を示す。図15は、本実施形態の面光源装置を示す斜視図である。図16は、図1のA−A’線に沿う断面図である。
本実施形態の面光源装置13は、図15および図16に示すように、光源装置1と、導光体14と、プリズムシート15(方向変更用部材)と、から構成されている。導光体14は、光源装置1から射出された光を端面から入射させ、内部で伝播させる間に主面から射出させる機能を有する。プリズムシート15は、導光体14の主面から射出された光の進行方向を、主面の法線により近い方向に変更する機能を有する。光源装置1は、第1実施形態と同じ構成の光源装置である。
導光体14は、例えばアクリル樹脂等の光透過性を有する樹脂からなる板体である。導光体14は、光源装置1が設けられた端面14aに近い側から遠い側に向けて厚みが徐々に薄くなる楔形の形状を有している。すなわち、図16に示すように、後述する第1主面14bに垂直な面(xz平面)で切断したときの導光体14の断面形状は直角三角形である。導光板14の端面14aは、光源装置1から射出された光を入射させる光入射端面である。導光体14の第1主面14b(図2における上側の面)は、内部に入射した光を射出させる光射出面である。
なお、本実施形態において、導光体14の第1主面14bの面内における光の伝播方向をx軸方向、光の伝播方向と直交する方向をy軸方向、第1主面と直交する方向(導光体14の厚み方向)をz軸方向、と定義する。したがって、本明細書における「光の伝播方向」とは、図15に示す導光体14のxz断面内で光(1点鎖線の矢印Lで示す)が反射しつつ伝播する方向を意味するのではなく、導光体14の第1主面14bの法線方向から見て光が伝播する方向(実線の矢印Xで示す)を意味する。
導光体14の第1主面14bに対向する第2主面14c(図16における下側の面)は、光の伝播方向において第1主面14bに対して一定の傾斜角をもって傾斜している。第1主面14bに対する第2主面14cの傾斜角θ1(第1主面14bと第2主面14cとのなす角度、導光体14の先端角と呼ぶ場合もある)は、例えば2°程度に設定される。第2主面14cには、例えばアルミニウム等の光反射率の高い金属膜からなる反射ミラー17が設けられている。反射ミラー17が設けられたことで、第2主面14cは、その全体が導光体14の内部を伝播する光を反射させる反射面として機能する。なお、反射ミラー17は、導光体14の第2主面14cに直接形成された金属膜で構成しても良いし、導光体14とは別体に作製した反射板を貼り合わせた構成としても良い。
図15および図16に示すように、プリズムシート15が、導光体14の光射出面14bに対向する位置(図16における導光体14の上方)に設けられている。プリズムシート15は、光の伝播方向Xと直交する方向に延在する複数のプリズム構造体16が一面に設けられたものである。プリズムシート15は、複数のプリズム構造体16が設けられた面が導光体14の光射出面14bに対向するように配置されている。xz平面で切断した断面における一つのプリズム構造体16の断面形状は三角形状である。プリズム構造体16は、導光体14の光射出面14bに対して直交する第1面16aと、第1面16aに対して所定の先端角θ2をなす第2面16bと、を有している。
以下、上記構成の面光源装置13の作用について説明する。光源部2から発せられた光Lは、一部は直接凹面ミラー3に入射し、一部はハーフミラー4を透過もしくは反射された後に凹面ミラー3に入射し、いずれもxz平面に平行な方向に指向性を持って射出される。一方で、xy平面に平行な方向には指向性を持たない状態となっている。次に、光入射端面14aから導光体14に入射された光Lは、図16に示すように、第1主面14b(光射出面)と第2主面14c(反射面)との間で反射を繰り返しつつ、導光体14の内部を光の伝播方向X(図16の右側)に向けて進行する。仮に第1主面と第2主面とが平行であったとすると、光が反射を繰り返しても、第1主面および第2主面への光の入射角は変化しない。ところが、本実施形態の場合、導光体14は光入射端面14a側から離れるにつれて厚みが徐々に薄くなる楔形であり、第1主面14bに対して第2主面14cが所定の傾斜角を有している。そのため、光Lは、第1主面14bおよび第2主面14cで反射する毎に第1主面14bおよび第2主面14cへの入射角が小さくなる。
ここで、例えば導光体14を構成するアクリル樹脂の屈折率が1.5、空気の屈折率を1.0とすると、導光体14の第1主面14b(光射出面)における臨界角、すなわち導光体14を構成するアクリル樹脂と空気との界面における臨界角は、スネルの法則から42°程度となる。導光体14に入射した直後の光が第1主面14bに入射した際、第1主面14bへの光Lの入射角が臨界角である42°よりも大きい間は全反射条件を満たすため、光Lは第1主面14bで全反射する。その後、光Lが第1主面14bと第2主面14cとの間で反射を繰り返し、第1主面14bへの光Lの入射角が臨界角である42°よりも小さくなった時点で全反射条件を満たさなくなり、光Lは外部空間に射出される。
すなわち、光Lは、第1主面14bへの入射角が臨界角よりも大きい間は導光体14の内部に閉じ込められ、第1主面14bへの入射角が臨界角よりも小さくなった時点で第1主面14bから順次射出される。光Lは第1主面3bから射出される際に屈折するので、第1主面14bへの入射角が42°程度の光は、射出角が70°程度の光となって射出される。このように、光の伝播方向Xに平行、かつ導光体14の光射出面14bに垂直な平面(xz平面)内で見たとき、光Lは導光体14に入射した時点では指向性を持たないが、導光体14から射出する時点では高い指向性を有することになる。
導光体14から射出するときの光Lの射出角は70°程度であり、光Lはかなり水平に近い方向に射出される。したがって、プリズムシート15を用いて、導光体14から射出された光Lを導光体14の第1主面14bの法線方向に近い方向に立ち上げる必要がある。具体的には、先端角θ2が38.5°程度のプリズム構造体16を有するプリズムシート15を用い、光Lを、プリズム構造体16の第1面16aから入射させ、第2面16bで反射させることで、導光体14の第1主面14bに対して略法線方向に立ち上げることができる。本実施形態の面光源装置13においては、光源部2から発せられた光を一部ハーフミラー4で透過もしくは反射させた後に凹面ミラー3で反射させることで、導光体14の光射出面14bに平行な平面(xy平面)内で高い指向性を持たせた後、導光体14を透過させることで、光の伝播方向Xに平行、かつ導光体14の光射出面14bに垂直な平面(xz平面)内でも高い指向性を持たせることができる。さらに、高い指向性を持つ光を、プリズムシート15を透過させることで、導光体14の第1主面14bの法線方向に取り出すことができる。その結果、全ての方位角において高い指向性を持つ光を得ることができる。
[第9実施形態]
[第9実施形態]
以下、本発明の第9実施形態について、図17を用いて説明する。第9〜第11実施形態では、上記実施形態の面光源装置を備えた表示装置の一例を示す。本実施形態は、第8実施形態の面光源装置をバックライトとして備えた液晶表示装置の一例である。
本実施形態の液晶表示装置26は、図17に示すように、バックライト18(面光源装置)と、第1偏光板19と、液晶パネル20と、第2偏光板21と、視野角拡大フィルム22と、から構成されている。なお、図17では、液晶パネル20を模式的に1枚の板状に図示している。観察者は、視野角拡大フィルム22が配置された図17における液晶表示装置17の上側から表示を見ることになる。よって、以下の説明では、視野角拡大フィルム22が配置された側を視認側と称し、バックライト18が配置された側を背面側と称する。本実施形態の液晶表示装置26においては、バックライト18から射出された光を
液晶パネル20で変調し、変調した光によって所定の画像や文字等を表示する。また、液晶パネル20から射出された光が視野角拡大フィルム22を透過すると、射出光の角度分布が視野角拡大フィルム22に入射する前よりも広がった状態となって光が視野角拡大フィルム22から射出される。これにより、観察者は広い視野角を持って表示を視認できる。
液晶パネル20で変調し、変調した光によって所定の画像や文字等を表示する。また、液晶パネル20から射出された光が視野角拡大フィルム22を透過すると、射出光の角度分布が視野角拡大フィルム22に入射する前よりも広がった状態となって光が視野角拡大フィルム22から射出される。これにより、観察者は広い視野角を持って表示を視認できる。
液晶パネル20としては、例えばアクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルを用いることができる。ただし、アクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルに限らず、例えば半透過型(透過・反射兼用型)液晶パネル、各画素がスイッチング用薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor, 以下、TFTと略記する)を備えていない単純マトリクス方式の液晶パネルであっても良い。液晶パネル20には周知の一般的な液晶パネルを用いることができるため、詳細な構成の説明は省略する。
液晶表示装置17の視認側には、視野角拡大フィルム22が配置されている。視野角拡大フィルム22は、基材23と、基材23の一面(視認側と反対側の面)に形成された複数の光拡散部24と、基材23の一面に形成された黒色層25(光吸収層)と、から構成されている。視野角拡大フィルム22は、光拡散部24が設けられた側を第2偏光板21に向け、基材23の側を視認側に向けた姿勢で第2偏光板21上に配置されている。
基材23には、例えばトリアセチルセルロース(TAC)フィルム等の透明樹脂製の基材が好ましく用いられる。光拡散部24は、例えばアクリル樹脂やエポキシ樹脂等の光透過性および感光性を有する有機材料で構成されている。光拡散部24は、水平断面(xy断面)の形状が円形であり、光射出端面となる基材23側の面の面積が小さく、光入射端面となる基材23と反対側の面の面積が大きく、基材23側から基材23と反対側に向けて水平断面の面積が徐々に大きくなっている。すなわち、光拡散部24は、基材23側から見たとき、いわゆる逆テーパ状の円錐台状の形状を有している。光拡散部24は、視野角拡大フィルム22において光の透過に寄与する部分である。すなわち、光拡散部24に入射した光は、光拡散部24のテーパ状の側面で全反射しつつ、光拡散部24の内部に略閉じこめられた状態で導光し、全方位に拡散した状態で射出される。
黒色層25は、図4(A)に示すように、基材23の光拡散部24が形成された側の面のうち、複数の光拡散部24の形成領域以外の領域に形成されている。黒色層25は、一例として、ブラックレジスト等の光吸収性および感光性を有する有機材料で構成されている。
例えば画面の正面方向、すなわち液晶パネルを垂直に透過する光を基準として、液晶表示装置の画質の調整を行った場合、指向性を持たない従来のバックライトを用いた液晶表示装置では、画面を正面方向から見たときと斜め方向から見たときとで色ずれが生じてしまう。これに対して、本実施形態の液晶表示装置17では、正面方向に高い指向性を有する第1実施形態の面光源装置からなるバックライト18を用いているため、液晶パネル20において色変化が少ない角度範囲のみを透過する。その後、視野角拡大フィルム22で光が全ての方位に拡散するため、観察者はどの方向から見ても色ずれの少ない高画質の映像を見ることができる。
[第10実施形態]
[第10実施形態]
以下、本発明の第10実施形態について、図18を用いて説明する。本実施形態は、第8実施形態の面光源装置をバックライトとして備えた蛍光励起型の液晶表示装置の一例である。
本実施形態の液晶表示装置26は、図18に示すように、バックライト18(面光源装置)と、液晶素子27、発光素子28と、を備えている。本実施形態の液晶表示装置26は、赤色光による表示を行う赤色用サブピクセル29R、緑色光による表示を行う緑色用サブピクセル29G、青色光による表示を行う青色用サブピクセル29Bが隣接して配置されており、これら3つのサブピクセル29R,29G,29Bにより表示を構成する最小単位である1つのピクセルが構成されている。
バックライト18は、発光素子28の蛍光体層30R,30G,30Bを励起させる励起光L1を射出するものであり、本実施形態では励起光L1として紫外光や青色光を射出する。液晶素子27は、バックライト18から射出された励起光L1の透過率を上記のサブピクセル29R,29G,29B毎に変調するものである。発光素子28には、液晶素子27により変調された励起光L1が入射され、蛍光体層30R,30G,30Bが励起されて発光した光が外部に射出される。したがって、本実施形態では、図18に示す液晶表示装置26の上方側が、観察者が表示を見る視認側となる。
液晶素子27は、第1透明基板31と第2透明基板32との間に液晶層33が挟持された構成となっている。本実施形態の場合、観察者から見て前面側に位置する第2透明基板32は、発光素子の基板を兼ねている。第1透明基板31の内面(液晶層33側の面)には、サブピクセル毎に第1透明電極34が形成され、第1透明電極34を覆うように配向膜(図示略)が形成されている。第1透明基板31の外面(液晶層33側と反対側の面)には第1偏光板36が設けられている。第1透明基板31には、例えばガラス、石英、プラスチック等からなる励起光を透過し得る基板を用いることができる。第1透明電極34には、例えばインジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide, 以下、ITOと略記する)等の透明導電性材料が用いられる。第1偏光板36には、従来一般の外付けの偏光板を用いることができる。
一方、第2透明基板32の内面(液晶層33側の面)には、蛍光体層30、第1光吸収層37が基板側からこの順に積層されている。蛍光体層30を構成する蛍光体材料は、サブピクセル毎に発光波長帯域が異なっている。バックライト18からの励起光が紫外光である場合、赤色用サブピクセル29Rには紫外光を吸収して赤色光を発光する蛍光体材料からなる蛍光体層30Rが設けられる。同様に、緑色用サブピクセル29Gには紫外光を吸収して緑色光を発光する蛍光体材料からなる蛍光体層30Gが設けられる。青色用サブピクセル29Bには紫外光を吸収して青色光を発光する蛍光体材料からなる蛍光体層30Bが設けられる。
もしくは、バックライト18からの励起光が青色光である場合には、赤色用サブピクセル29R、緑色用サブピクセル29Gには青色光を吸収して赤色光、緑色光をそれぞれ発光する蛍光体材料からなる蛍光体層30R,30Gが設けられ、青色用サブピクセル29Bには、蛍光体層に代えて、励起光である青色光を波長変換することなく拡散させて外部に射出させる光拡散層が設けられる。さらに、第2透明基板32の内面には、光吸収層64を覆うように第2偏光板65が形成され、第2偏光板65の表面に第2透明電極66、配向膜(図示略)が積層されている。第2偏光板65は、液晶素子27の製造過程で塗布技術等を用いて作り込まれる偏光板であり、いわゆるイン・セル偏光板である。第2透明電極66には、第1透明電極34と同様、ITO等の透明導電性材料が用いられる。
第2透明基板32の外面側には第2光吸収層38が形成されている。第2透明基板32の内面に設けられた第1光吸収層37は、バックライト18からの励起光L1の漏れによるコントラスト低下を抑制するためのものである。第2透明基板32の外面に設けられた第2光吸収層38は、外光によるコントラスト低下を抑制するためのものである。
第9実施形態で述べた通り、通常の液晶表示装置は、斜め方向から見たときに色ずれが生じる。これに対して、本実施形態の蛍光励起型の液晶表示装置26は、高い指向性を有する紫外光もしくは青色光の面光源装置をバックライト18として用い、紫外光もしくは青色光を蛍光体層30で色変換するものである。このとき、各色の光が蛍光体層30から等方的に射出されるため、観察者はどの方向から見ても色ずれの少ない高画質の映像を見ることができる。
[第11実施形態]
[第11実施形態]
以下、本発明の第11実施形態について、図19および20を用いて説明する。本実施形態は、第8実施形態の面光源装置の変形例をバックライトとして備えた液晶表示装置の一例である。図1および図17と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第8実施形態においては、光源部2は全て発光主面2aを凹面ミラー3に向けて設置していたが、本実施形態においては図19のように光源部2と背中合わせに光源部39を設置する。光源部39の発光主面39aは導光体14に向いており、光源部39から射出された光は凹面ミラー3に当たることなく直接導光体14内に入射する。よって、光源部2から射出された光が第8実施例で述べたように全方位に指向性を持って導光体14から射出されるのに対し、光源部39から射出された光はyz平面に平行な方向にのみ指向性を持ち、xz平面と平行な方向には拡散して導光体14から射出される。この特性を利用し、光源部2と光源部39を切り替えることで射出光の指向性を切り替えることが可能になる。図20のように液晶パネル40と組み合わせることで、秘密性の高い情報を液晶パネル40に表示させる場合は光源部2のみを点灯させて周囲からの覗き見を防止し、複数人で映像を見る場合には光源部39も合わせて点灯し、多視点に向けて光を発するという使い分けが可能になる。
液晶パネル40としては、例えばアクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルを用いることができる。ただし、アクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルに限らず、例えば半透過型(透過・反射兼用型)液晶パネル、各画素がスイッチング用薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor, 以下、TFTと略記する)を備えていない単純マトリクス方式の液晶パネルであっても良い。液晶パネル40には周知の一般的な液晶パネルを用いることができるため、詳細な構成の説明は省略する。ただし、特に液晶パネル40がIPS方式もしくはFFS方式など、初期の液晶配向が基板に対して平行で、平行方向に印加される電界によってスイッチングされる液晶パネルであった場合、複数人で見る場合も色ずれの少ない画像を観ることができるため、非常に有効である。
また、本実施例では光源部39を光源部2と背中合わせに設置したが、発光主面39aが導光体14に向いていればよく、例えば並んでいる凹面ミラー3の境界部近傍でもかまわない。
[第12実施形態]
[第12実施形態]
以下、本発明の第12実施形態について、図21を用いて説明する。本実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光源部2の背面にレンズ43が設置されている点が異なる。図21は、第1実施形態の図2(A)に相当する図である。図21において図2(A)と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態において、光源部2の背面にレンズ43が設置されており、レンズ43は凹面ミラー3から射出された光の広がりをより平行光に近付けるように曲率が調整されている。レンズ43を設置することで、より高い指向性を有した射出光を得ることができる。
[第13実施形態]
[第13実施形態]
以下、本発明の第13実施形態について、図22を用いて説明する。本実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、ハーフミラー4の代わりにレンズ44が設置されている点が異なる。図22は、第1実施形態の図2(A)に相当する図である。図22において図2(A)と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施例においては、光源部2の前面にレンズ44が設置されている。レンズ44は4次関数で近似できる曲面を有し、光源部2の正面方向に射出された光の進行方向を高角側へ変更する。これにより、高い指向性を持たせたまま、面内で射出光を均一に射出することが可能になる。
[表示装置の構成例]
[表示装置の構成例]
以下、表示装置の一構成例について、図23を用いて説明する。図23は、表示装置の一構成例である液晶表示装置の概略構成を示す正面図である。
本構成例の液晶テレビジョン41は、図23に示すように、表示画面として上記第9、第10もしくは第11実施形態の液晶表示装置を備えている。観察者側(図23の手前側)には液晶パネルが配置され、観察者と反対側(図23の奥側)にはバックライト(面光源装置)が配置されている。本構成例の液晶テレビジョン41は、上記実施形態の液晶表示装置を備えたことで、高い画質の液晶テレビジョンとなる。
[照明装置の構成例]
[照明装置の構成例]
以下、照明装置の一構成例について、図24を用いて説明する。図24は、照明装置の概略構成を示す図である。照明装置の基本構成は第8実施形態の面光源装置と略同様であるため、図24において第8実施形態の図2と共通な構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本構成例の照明装置42は、図16に示した第8実施形態の面光源装置から
プリズムシートを除いたものである。照明装置76はプリズムシートを備えていないため照明装置42から発する光は、導光体14の第1主面14b(光射出面)の法線方向に立ち上がることなく、第1主面14bに対して大きな射出角で射出される。したがって、図24に示すように、導光体14を下方に向けた姿勢で照明装置76を設置すると、照明装置42の斜め下方に向けて光Lを照射することができる。
プリズムシートを除いたものである。照明装置76はプリズムシートを備えていないため照明装置42から発する光は、導光体14の第1主面14b(光射出面)の法線方向に立ち上がることなく、第1主面14bに対して大きな射出角で射出される。したがって、図24に示すように、導光体14を下方に向けた姿勢で照明装置76を設置すると、照明装置42の斜め下方に向けて光Lを照射することができる。
本構成例の照明装置42を例えばホールの天井付近に設置すれば、照明装置42から下方に向けて指向性の高い光が照射されるので、スポットライトとして用いることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば上記第1〜第8実施形態においては、凹面ミラーの形状は放物面であると述べた。これに対し、上記の実施形態で用いることが可能な凹面ミラーの形状は、必ずしも放物面に限ることなく、放物面を含む概念として円錐曲面であれば良い。円錐曲面の頂点を通る断面の形状を示す曲線は二次曲線と呼ばれる。二次曲線は、円錐を任意の平面で切り取った断面から得られる曲線である。凹面ミラーの径方向の座標をρ、凹面ミラーの中心軸方向の座標をz、コーニック係数をkとすると、二次曲線を下記の(1)式、(2)式で表すことができる。
式、(2)式におけるコーニック係数kの値によって二次曲線の形状は変化する。二次曲線は、例えばk=0のときに円となり、k=−0.25のときに楕円曲線となり、k=−1のときに放物線となり、k=−2のときに双曲線となる。上記の実施形態では、これらの二次曲線をxy平面における断面形状とする凹面ミラーを用いることができる。なお、第1実施形態でも述べたように、LEDからの光が到達する領域が少なくとも円錐曲面であれば良いので、LEDからの光が到達しない領域は例えば平坦な面であっても良い。
また、上記実施形態では、光源部が複数の光源で構成されている例を挙げたが、例えば光の伝播方向と直交する方向の寸法が短い、棒状の導光体を用いる場合であれば、光源部が1つの光源のみで構成されていても良い。その他、上記実施形態で例示した面光源装置の各構成要素の形状、数、配置、材質等に関しては、適宜変更が可能である。
本発明は、液晶表示装置、MEMSなどのシャッター機能を有する各種表示装置、もしくはこれらの表示装置に用いられる面光源装置、もしくは各種照明装置に利用可能である。
1 光源装置
2 光源部
3 凹面ミラー
4 ハーフミラー
5 シリンドリカルレンズ
6 ミラー
7 透明基材
8 反射部
9 ミラー
10 ミラー
11 ミラー
12 テレセントリックレンズ
13 面光源装置
14 導光体
15 プリズムシート
16 プリズム構造体
17 反射ミラー
18 バックライト
19 第1偏光板
20 液晶パネル
21 第2偏光板
22 視野角拡大フィルム
23 基材
24 光拡散部
25 黒色層
26 液晶表示装置
27 液晶素子
28 発光素子
29 サブピクセル
30 蛍光体
31 第1透明基材
32 第2透明基材
33 液晶層
34 第1透明電極
35 第2透明電極
36 第1偏光板
37 第1光吸収層
38 第2光吸収層
39 光源部
40 液晶パネル
41 液晶テレビジョン
42 照明装置
43 レンズ
44 レンズ
2 光源部
3 凹面ミラー
4 ハーフミラー
5 シリンドリカルレンズ
6 ミラー
7 透明基材
8 反射部
9 ミラー
10 ミラー
11 ミラー
12 テレセントリックレンズ
13 面光源装置
14 導光体
15 プリズムシート
16 プリズム構造体
17 反射ミラー
18 バックライト
19 第1偏光板
20 液晶パネル
21 第2偏光板
22 視野角拡大フィルム
23 基材
24 光拡散部
25 黒色層
26 液晶表示装置
27 液晶素子
28 発光素子
29 サブピクセル
30 蛍光体
31 第1透明基材
32 第2透明基材
33 液晶層
34 第1透明電極
35 第2透明電極
36 第1偏光板
37 第1光吸収層
38 第2光吸収層
39 光源部
40 液晶パネル
41 液晶テレビジョン
42 照明装置
43 レンズ
44 レンズ
Claims (31)
- 発光素子と前記発光素子から射出された光を反射する凹面ミラーと、入射した光の少なくとも一部の進行方向を変える方向変更素子を備え、前記凹面ミラーは、軸に平行な平面で切断したときの断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、前記発光素子の発光面と方向変更素子のいずれか、もしくはそれらを結んだ線上に前記焦点が位置するように配置されるとともに、発光素子からの光の少なくとも一部が方向変更素子により進行方向を変更され、前記凹面ミラーを介して出射される構成とされたことを特徴とする光源装置。
- 前記方向変更素子が、入射した光の少なくとも一部を透過し、残りを反射するハーフミラーであることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記曲線形状が放物面であることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記発光素子と方向変更素子の間にミラーが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記凹面ミラーの曲線形状以外の面を囲うミラーを備えていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記凹面ミラーが対象軸に沿って切断された曲線形状を有しており、対象軸上にミラーが設置されていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記凹面ミラーが中心軸を通るあらゆる平面で切断しても曲面形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記方向変更素子が円錐形状を有していることを特徴とする請求項7に記載の光源装置。
- 前記発光素子の発光主面が凹面ミラー側に向いていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記発光素子の発光主面が凹面ミラー側に対して垂直な方向を向いていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記発光素子が白色LEDであることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記発光素子が青色LEDであることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記発光素子が紫外線LEDであることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記ハーフミラーが透明基材と、透明基材上に金属膜で形成された反射部によって
形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。 - 前記ハーフミラー上の反射部がドット形状をしていることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
- 前記ハーフミラー上の反射部がストライプ形状をしていることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
- 前記ハーフミラー上の反射部が波状の形状をしていることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
- 前記光源装置と、前記光源装置から射出された光を端面から入射させ、内部で伝播させる間に主面から射出させる導光体と、を備えていることを特徴とする面光源装置。
- 前記導光体は、前記光の伝播方向において前記主面に対して所定の傾斜角をなす反射面を有することを特徴とする請求項18に記載の面光源装置。
- 前記導光体が前記端面に近い側から前記端面から遠い側に向けて厚みが薄くなる楔形状を有していることを特徴とする請求項18に記載の面光源装置。
- 前記導光体の端面に、前記光源が、前記主面に平行、かつ前記光の伝播方向に垂直な方向に複数並べて配置されていることを特徴とする請求項18に記載の面光源装置。
- 前記導光体の主面から射出された光の進行方向を、前記主面の法線により近い方向に変更する方向変更用部材が備えられたことを特徴とする請求項18に記載の面光源装置。
- 請求項18に記載の面光源装置と、前記面光源装置から射出される光を用いて表示を行う表示素子と、を備えたことを特徴とする表示装置。
- 前記表示素子が視野角拡大フィルムを有する液晶パネルであることを特徴とする請求項23に記載の表示装置。
- 前記表示素子が蛍光励起方式の液晶パネルであることを特徴とする請求項23に記載の表示装置。
- 凹面ミラーに発光主面が向いている前記発光素子と前記導光体に向いている発光素子の少なくとも二つを有する請求項18に記載の面光源装置。
- 請求項26に記載の面光源装置と、前記面光源装置から射出される光を用いて表示を行う表示素子と、を備えたことを特徴とする表示装置。
- 請求項27に記載の表示素子が、液晶配向が基板に対して平行で、平行方向に印加される電界によってスイッチングされる液晶パネルであることを特徴とする請求項27に記載の表示装置。
- 前記発光素子の背面にレンズが設置されていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記方向変更素子が、レンズであることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記レンズが、4次関数で近似できる曲面を有していることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
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JP2022516730A (ja) * | 2019-01-09 | 2022-03-02 | フェイスブック・テクノロジーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | Ar、hmd、およびhud用途向けの光導波路における不均一な副瞳リフレクタおよび方法 |
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2011
- 2011-05-13 JP JP2011107718A patent/JP2014135121A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022516730A (ja) * | 2019-01-09 | 2022-03-02 | フェイスブック・テクノロジーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | Ar、hmd、およびhud用途向けの光導波路における不均一な副瞳リフレクタおよび方法 |
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