JP2014134321A - 複合型空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】外気温度が高い場合でも間接外気冷房機を利用して一般空調機の冷房能力を向上させる。
【解決手段】間接外気冷房機に係る第一配管31aに三方弁41を設け、三方弁41の流出側に接続すると共に第二配管31bに接続する分岐管42を設ける。外気温度が高い場合には三方弁41の弁切替制御によって第1の冷媒を分岐管42側に流出させることで、第2の凝縮器44において該分岐管42内を流れる第1の冷媒と一般空調機に係る第一冷媒管32a内を流れる第2の冷媒との熱交換を行わせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、間接外気冷房機の構成と一般空調機の構成を有する複合型空調システムに関する。
従来、例えば、データセンターや企業のサーバ室等には、多数のサーバ等が設置されている。このようなサーバ室は多数のサーバの発熱によって室温が上昇し、この室温上昇によってサーバが暴走または故障する可能性がある。このため、サーバ室には部屋全体の温度を常に一定に維持しておく空調システムが採用されている。また、このような空調システムは、ほぼ常時稼動され、冬季であっても稼動される。
このようなサーバ室等に対する従来の空調システムは、サーバ室の室温の安定を図るために、空調装置から吹き出されてサーバ室内に供給された低温空気(冷気)が、サーバラック内のサーバに接触しながら流れて該サーバを冷却する。それによってサーバの熱で温められた空気(暖気)は、該サーバ室から上記空調装置内に戻され、該空調装置で冷却されて再び上記冷気となって吹出されてサーバ室内に再び冷気が供給される、等という循環方式が取られている。
例えば、特許文献1に記載の発明が公知となっている。
特許文献1の発明では、一般空調機と間接外気冷房機の2種類の空調装置の構成を一体化した一体型空調システムを提案しており、小型化を図ることができる。また、従来では蒸発器、圧縮機、熱交換器、ファン等が個別に存在していたが、これらを積層させて一体化した積層体としたことにより、更に小型化を図ることができる。
上記一般空調機は、例えば、「蒸発器→圧縮機→凝縮器→膨張弁→蒸発器」という一般的な圧縮式冷凍サイクル(蒸気圧縮式冷凍サイクル等)により構成される空調装置である。
一方、上記間接外気冷房機には圧縮機は存在せず、室内空気(内気)を通過させる熱交換器を建物内に設けると共に、外気を通過させる熱交換器を建物外に設け、これら2つの熱交換器に冷媒(水などの冷却液であってよい)を循環させる構成(ポンプと配管など)を設けた構成となっている。この構成により、間接外気冷房機は、基本的に、外気温度が内気(暖気)温度より低い場合に、有効に機能する。つまりサーバ室等からのリターン空気RA(暖気)の温度を低下させることができる。
特に冬季のように外気温度が非常に低い状況では、内気(暖気)冷却の効果が高いことになり、それによって省エネ効果が高いことになる。一方、特に夏季の場合には、内気(暖気)冷却の効果が小さい、または効果が無い、あるいは逆効果となる可能性もある。
図5は、特許文献1の一体型空調システムの構成図である。
図5に示す一体型空調システムは、リターン空気RA(サーバルーム等の冷房対象空間からの暖気)を流入させて、まず間接外気冷房機の機能によって暖気の温度を下げ、続いて、一般空調機の機能によって所定温度の冷気を生成する。一体型空調システムは、図示の内気ユニット60と外気ユニット70とから成る。建物の壁1を境にして、室外(建物外)と建物内とに分けられるが、外気ユニット70は室外側に設置されて外気を通過させ、内気ユニット60は建物内に設置される。
内気ユニット60は、積層体61等を有する。積層体61は、蒸発器61a、第1の熱交換器61b、ファン61c等を有し、これらが図示のように積層されて一体となった構成となっている。
外気ユニット70は、積層体71等を有する。積層体71は、凝縮器71a、第2の熱交換器71b、ファン71c等を有し、これらが図示のように積層されて一体となった構成となっている。
第1の熱交換器61bと第2の熱交換器71bには、配管51と循環ポンプ53によって第1の冷媒(水などの冷却液などで構わない)が循環している。第1の冷媒は、基本的には(例えば夏季以外であれば)、第1の熱交換器61bにおける内気(暖気)との熱交換によって温度上昇し、第2の熱交換器71bにおける外気との熱交換によって温度低下する。
また、上記蒸発器61aと凝縮器71aに対して、図示の冷媒管52、膨張弁54、圧縮機55が設けられている。これら各構成自体は、既存の一般空調機の構成と見做してよい。つまり、冷凍機等で用いられる一般的な冷媒(ここでは第2の冷媒と呼ぶものとする)が「蒸発器61a→圧縮機55→凝縮器71a→膨張弁54→蒸発器61a」という一般的な圧縮式冷凍サイクル(蒸気圧縮式冷凍サイクル等)で循環している。
上記リターン空気RA(暖気)が、内気取入口62を介して内気ユニット60内に流入すると、まず、この暖気が液−ガス熱交換器61b内を通過することで、当該暖気と上記第1の冷媒(水など)との間で熱交換が行われ、基本的には暖気の温度が低下する。どの程度低下するのかは、外気温度(第1の冷媒の温度)や暖気の温度に依ることになる。上記温度低下した暖気は、続いて、蒸発器61aを通過する。これによって、当該温度低下した暖気は、蒸発器61aで冷却されて更に温度低下して冷気となる。
また、例えば特許文献2に記載の従来技術も知られている。
特許文献2には、例えばその図5Aなどに示すように、内気ユニット内にも凝縮器を設けると共に、三方弁を用いることで、状況に応じて冷媒を内気ユニット内の凝縮器に流入させるようにした構成等が開示されている。
国際公開番号;WO 2012/073746 A1 国際公開番号;WO 2012/090850 A1
上記のように、例えば特許文献1における間接外気冷房機は、外気温度が内気(暖気)温度より高い環境下では、逆効果となる。
この為、この様な状況になった場合、間接外気冷房機の運転を停止し(例えば循環ポンプ53を停止することで冷媒循環をストップする)、一般空調機のみを運転するという対応方法が採られている。
しかしながら、この場合、当然のことながら、間接外気冷房機の機能が活かされないことになる。しかも、間接外気冷房機の構成自体は残っているので、外気は凝縮器71aだけでなく液−ガス熱交換器71bも通過する為、それによって無駄な空気損失が生じることになる(損失分のファンの動力が無駄であった)。
また、上記一般空調機のみを運転することになるのは主に夏季であるが、外気温度が高い夏場は凝縮器の能力が低下するため、充分な能力の凝縮器を設置する必要があった。
本発明の課題は、間接外気冷房機の構成と一般空調機の構成を有する複合型空調システムにおいて、外気温度が高い場合でも間接外気冷房機を停止せずにその構成の一部を利用して一般空調機の冷房能力を向上させることができる複合型空調システム等を提供することである。
本発明の複合型空調システムは、内気が通過する内気ユニットと、外気が通過する外気ユニットとを有し、前記内気ユニットは、第1の熱交換器と蒸発器を有し、前記外気ユニットは、第2の熱交換器と凝縮器を有する。
そして、前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器とに接続する第1の配管を介して前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器とに第1の冷媒を循環させる構成の間接外気冷房機と、前記蒸発器と前記凝縮器と膨張弁と圧縮機とに接続する第2の配管を介して該蒸発器、圧縮機、凝縮器、膨張弁の順に第2の冷媒を循環させる構成の一般空調機とを有する。
また、前記第1の配管は、前記第2の熱交換器から前記第1の熱交換器へ前記第1の冷媒を流す復路管と、前記第1の熱交換器から前記第2の熱交換器へ前記第1の冷媒を流す往路管とから成る。
上記構成において、前記復路管上に三方弁を設けると共に、該三方弁と前記往路管とに接続する分岐管を設け、前記第2の配管内の前記第2の冷媒と前記分岐管内の前記第1の冷媒との間で熱交換させるための第2の凝縮器を設ける。
そして、前記外気の温度が所定の条件に該当する状態となったら、前記第1の冷媒を前記分岐管側に流出させるように前記三方弁を制御する切替制御手段を有する。
本発明の一体型空調システム等によれば、間接外気冷房機の構成と一般空調機の構成を有する複合型空調システムにおいて、外気温度が高い場合でも間接外気冷房機を停止せずにその構成の一部を利用して一般空調機の冷房能力を向上させることができる。
本例の一体型空調システムの構成図である。 制御装置の処理フローチャート図である。 (a)、(b)は、本例の一体型空調システムによる特性模式図である。 従来の一体型空調システムによる特性模式図である。 特許文献1の一体型空調システムの構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本例の一体型空調システムの構成図である。
図示の構成について、まず、上記図5に示す従来構成と略同様の構成について、以下、簡単に説明する。
図1に示す本例の一体型空調システムも、上記図5に示す従来構成と略同様に、図示の内気ユニット10と外気ユニット20とから成り、内気ユニット10にリターン空気RA(不図示のサーバルーム等の冷房対象空間からの暖気)を流入させて、まず間接外気冷房機の機能によって暖気の温度を下げ、続いて、一般空調機の機能によって所定温度の冷気を生成する。
尚、建物の壁1を境にして、室外(建物外)と建物内とに分けられるが、外気ユニット20は室外側に設置され、内気ユニット10は建物内に設置される。
内気ユニット10は、積層体11等を有する。積層体11は、蒸発器11a、第1の熱交換器11b、ファン11c等を有し、これらが図示のように積層されて一体となった構成となっている。不図示の冷房対象空間(サーバ室など)からのリターン空気RA(暖気)は、内気取入口12から内気ユニット10内に流入して、第1の熱交換器11bと蒸発器11aを通過して冷気となって、内気ユニット10外へ流出して冷房対象空間に供給される。
外気ユニット20は、積層体21等を有する。積層体21は、第1の凝縮器21a、第2の熱交換器21b、ファン21c等を有し、これらが図示のように積層されて一体となった構成となっている。外気(OA)は、外気取入口22から外気ユニット20内に取り込まれ、第2の熱交換器21b、第1の凝縮器21aを通過した後、外気ユニット20外へ排気される。
尚、図1に示す構成は、一例であり、この例に限るものではない。図1の例は、上記従来の“一般空調機と間接外気冷房機の2種類の空調装置の構成を一体化した一体型空調システム”をベースにした例であるが、この例に限らない。
図1の例では、例えば上記のように蒸発器11aと第1の熱交換器11bとファン11cとが一体化されて成る積層体11を示したが、この様な構成に限らない。蒸発器11aと第1の熱交換器11bとファン11cとが、各々、個別に設けられていてもよい。また、これら全てが必ずしも内気ユニット10内に設けられていなくても構わないが、少なくとも外気を遮断するように設けられており、内気を通過させる構成である必要はある。これは外気ユニット20の上記構成についても同様であり、基本的に、上記第1の凝縮器21aと第2の熱交換器21bとに外気を通過させることができる構成であれば何でもよい。
上記のように、本手法は上記“一体化”は必須ではないが、一般空調機と間接外気冷房機の両方の構成を有することは必要である。ここでは、一般空調機と間接外気冷房機の両方の構成を有する空調システムを、“複合型空調システム”と呼ぶものとする。そして、“複合型空調システム”の一例(上記“一体化”したもの)を、上記“一体型空調システム”と呼ぶものとする。
尚、図1に示す構成を上記“一体化”しない構成とする場合であっても、内気を通過させる順番は、第1の熱交換器11b→蒸発器11aとすることが望ましい。同様に、外気を通過させる順番は、第2の熱交換器21b→第1の凝縮器21aであることが望ましい。
第1の熱交換器11bと第2の熱交換器21bには、配管31と循環ポンプ33によって第1の冷媒(例えば水などの第1の冷媒であってよい)が循環している。第1の冷媒は、基本的には(例えば夏季以外であれば)、第1の熱交換器11bにおける内気(暖気)との熱交換によって温度上昇し、第2の熱交換器21bにおける外気との熱交換によって温度低下する。
また、上記蒸発器11aと第1の凝縮器21aに対して、図示の冷媒管32、膨張弁34、圧縮機35が設けられている。これら各構成自体は、既存の一般空調機の構成と見做してよい。つまり、冷媒管32を介して第2の冷媒が「蒸発器11a→圧縮機35→第1の凝縮器21a→膨張弁34→蒸発器11a」という一般的な圧縮式冷凍サイクル(蒸気圧縮式冷凍サイクル等)で循環している。
上記リターン空気RA(暖気)が、内気取入口12を介して内気ユニット10内に流入すると、まず、この暖気が第1の熱交換器11b内を通過することで、当該暖気と上記第1の冷媒(水など)との間で熱交換が行われ、暖気の温度が低下する。どの程度低下するのかは、外気温度(第1の冷媒の温度)や暖気の温度に依ることになる。上記温度低下した暖気は、続いて、蒸発器11aを通過する。これによって、当該温度低下した暖気は、蒸発器11aで冷却されて更に温度低下して冷気となる。
そして、本例の一体型空調システムでは、上記構成に対して更に以下に説明する構成を備えている。ここで、説明を分かり易くする為に、上記配管31と冷媒管32について細分化して図示の記号を付すものとする。
すなわち、まず、配管31は、上記外気ユニット20の第2の熱交換器21bから内気ユニット10の第1の熱交換器11bへ第1の冷媒が流れる第一配管31aと、上記内気ユニット10の第1の熱交換器11bから外気ユニット20の第2の熱交換器21bへ第1の冷媒が流れる第二配管31bとから成るものとする。
外気温度が暖気温度より低い場合、第一配管31a内の第1の冷媒の温度は、暖気温度よりも低くなり、第1の熱交換器11bによって暖気を冷却することができる。尚、これに伴って当然、第1の冷媒の温度は上昇する。従って、第二配管31b内の第1の冷媒の温度は、第一配管31a内の第1の冷媒の温度よりも高くなる。
一方、外気温度が暖気温度より高い場合、第一配管31a内の第1の冷媒の温度は、暖気温度よりも高くなり、第1の熱交換器11bによって暖気を冷却できない(かえって温度上昇させる)ことになる。
また、冷媒管32は、外気ユニット20の第1の凝縮器21aから内気ユニット10の蒸発器11aへ冷媒が流れる第一冷媒管32aと、蒸発器11aから第1の凝縮器21aへ冷媒が流れる第二冷媒管32bとから成るものとする。更に、第一冷媒管32aに関して、第1の凝縮器21aと膨張弁34との間の部分を、特に、膨張弁前冷媒管32a’と記すものとする。
そして、本例の構成では、まず、上記間接外気冷房機に係る上記第一配管31a上の任意の箇所に三方弁41を設けると共に、この三方弁41の流出側に接続すると共に上記第二配管31b上の任意の箇所(但し、後述する逆止弁43より下流側)に接続する分岐管42を設けている。第二配管31b上には更に逆止弁43が設けられている。更に、非接触式の液−液熱交換器で構成される第2の凝縮器44が設けられている。第2の凝縮器44内には分岐管42と上記第一冷媒管32a(32a’)とを通過させる。
尚、三方弁41は、特に図示しない一般的な構成を有しており、例えば1つの流入口と2つの流出口を有し、2つの流出口それぞれに弁が設けられている。そして、例えば後述する制御装置45によって、例えば、2つの流出口の弁の何れか一方を“閉状態”、他方を“開状態”とすることで、他方からのみ流出させるように制御される。
上記構成において、三方弁41の2つの流出側の弁を開閉制御することで、第1の冷媒を(従来通り)内気ユニット10の第1の熱交換器11bに供給する場合と、分岐管42側に流すことで第1の熱交換器11bをバイパスさせる場合とがある。第1の冷媒を分岐管42側に流す場合には、第2の凝縮器44において、分岐管42内を流れる第1の冷媒と第一冷媒管32a(32a’)内を流れる冷媒との熱交換を行わせる。
尚、第1の熱交換器11bをバイパスさせる場合、第1の冷媒が流れる実質的な配管長が短くなるので、ポンプ動力が減少し、省エネ効果が得られる。
基本的には、外気温度が高い為に第1の熱交換器11bにおいて第1の冷媒で暖気を冷却できない(かえって温度上昇させる)状況になった場合には、第1の冷媒を分岐管42側に流出させるように三方弁41の弁開閉制御を行う。
この弁開閉制御は、制御装置45が行う。
制御装置45は、演算部45a、入力部45b、出力部45c等を有する。
ここで、内気ユニット10、外気ユニット20の各所に、図示のように温度計が備えられている。温度計46は、外気温度To(外気ユニット20に流入する外気の温度)を測定する温度計である。温度計47と温度計48は、何れも、内気の温度を計測する温度計であるが、温度計47は暖気の温度(暖気温度)Trを計測し、温度計48は冷気の温度Tsを計測する。換言すれば、温度計47は内気ユニット10に流入する内気の温度Tr(内気取入口空気温度Tr)、温度計48は内気ユニット10から流出する内気の温度Tsを、それぞれ計測するものと言うこともできる。
制御装置45の入力部45bは、例えばこれらの各温度計46,47,48に接続しており、これらの温度計の上記各計測温度To、Tr、Tsを入力するものである。また、出力部45cは、例えば三方弁41や循環ポンプなどに接続している。演算部45bは、入力部45bを介して入力される上記各種計測温度等に基づいて、所定の演算を行い、演算結果によっては出力部45cを介して循環ポンプの起動/停止制御や、三方弁41の弁切替制御等を行う。
尚、冷気温度Tsを計測する温度計48は、冷気温度を設定温度近辺に維持する為の従来の一般的な制御で必要な構成であり、よって当然、従来から存在した構成であるが、本手法には直接的には関係しない。
図2に、特に上記三方弁41の弁切替制御に係わる制御装置45(その演算部45a)の処理フローチャート図を示す。
尚、ここでは、上述した「第1の冷媒を(従来通り)内気ユニット10の第1の熱交換器11bに供給する状態」をモードA、「第1の冷媒を分岐管42側に流すことで第2の凝縮器44において冷媒との熱交換を行わせる状態」をモードBと呼ぶものとする。モードAとモードBとの切替は、三方弁41の弁開閉状態を切り替えることで制御する。
図2において、現状が上記モードAとなっている場合には、演算部45aは、例えば定期的に、上記入力部45bを介して、上記内気取入口空気温度Trと外気温度Toを取得する(ステップS11)。そして、内気取入口空気温度Trと外気温度Toとに基づいて、モードBに切り替えるか否かを判定する(ステップS12)。一例としては、外気温度Toが暖気温度Tr以上となったか否かを判定する。外気温度Toが暖気温度Tr以上となった場合(Tr≦To)には(ステップS12,YES)、上記モードBの状態となるように三方弁41の弁開閉状態を切り替える(ステップS13)。尚、ステップS12の判定がNOの場合、ステップS11に戻る(当然、モードAが維持される)。
尚、ステップS12の判定方法は、上記の例に限らないが、基本的には間接外気冷房機がほぼ機能しない状態となったか否かを判定することになる(ステップS15はその逆)。間接外気冷房機がほぼ機能しない状態となったか否かの判定方法は、例えば上記「Tr≦To」等である。勿論、この例に限らないが、基本的には、上記Tr、Toや、あるいは冷媒の温度・流量等に基づいて、判定することになる。
現状が上記モードBとなっている場合には、演算部45aは、例えば定期的に、上記入力部45bを介して、上記内気取入口空気温度Trと外気温度Toを取得する(ステップS14)。そして、内気取入口空気温度Trと外気温度Toとに基づいて、モードAに切り替えるか否かを判定する(ステップS15)。一例としては、外気温度Toが暖気温度Tr未満となったか否かを判定する。外気温度Toが暖気温度Tr未満となった場合(Tr>To)には(ステップS15,YES)、上記モードAの状態となるように三方弁41の弁開閉状態を切り替える(ステップS16)。尚、ステップS15の判定がNOの場合、ステップS14に戻る(当然、モードBが維持される)。
ここで、上記ステップS12、S15の判定方法は、一例を示しただけであり、この例に限らない。例えば、上記一例では、モードAからモードBへの切替え判定の為の閾値と、モードBからモードAへの切替え判定の為の閾値とが、同じと見做せる。つまり、Trを基準とした場合、Toが閾値と見做せる。そして、TrがToより大きいか小さいかによってモードが決定される。この為、TrとToとが近い温度域ではハンチングが生じる可能性がある。
これより、モードAからモードBへの切替え判定の為の閾値と、モードBからモードAへの切替え判定の為の閾値とが、ある程度異なるようにしてもよい。この例の場合、上記ステップS12、S15の判定方法は、例えば下記のようになる。
・ステップS12;Tr<To+αであるか否かを判定する。
・ステップS15;Tr>To+βであるか否かを判定する。
ここで、上記α、βは予め任意に設定される値であるが、例えばα<βの条件を満たすように設定されることが望ましい。これより、ここで一例としては、α=1K(ケルビン)、β=3K(ケルビン)等とする例を挙げるが、この例に限るものではない。
また、上記説明は、三方弁41の弁開閉制御として、上記2つの流出口の2つの弁の弁開度を、どちらか一方を100%、他方を0%とすることを想定したものであったが、この例に限らない。2つの弁の弁開度は、どちらも0%〜100%の間の任意の値となるように制御可能であり、例えば両方とも50%などとすることもできる(この場合、第1の冷媒は、半々に分流されることになる)。これより、例えば、温度変化に応じて、三方弁41の弁開度を調整するようにしてもよい。
図1には、外気温度Toが暖気温度Tr以上となっている状態における第1の冷媒と第2の冷媒の各所における温度の具体例を示している。尚、これは具体的イメージを示すことで本発明の特徴を分かり易くする為のものであり、実際に各温度が図示のようになるとは限らない。
この例では、外気温度Toは37℃、内気の暖気温度Trは35℃となっており、これによって上記ステップS12の判定がYESとなることから、現状は上記モードBになっている。
外気ユニット20内に流入した外気は、まず、第2の熱交換器21bにおいて第1の冷媒と熱交換されて温度上昇した後、更に第1の凝縮器21aにおいて第2の冷媒と熱交換されて更に温度上昇した後、外気ユニット20の外へと排気される。
第2の冷媒は、圧縮機35によって圧縮されて高温高圧状態(図示の例では80℃)となって第1の凝縮器21aに流入するので、上記37℃から更に温度上昇した外気であっても充分に第2の冷媒を冷却することができる。図示の例では外気によって第2の冷媒は上記80℃から45℃まで冷却されて、これが膨張弁34に流入するが、その前に第2の凝縮器44内を通過する際に、上記のように第1の冷媒との熱交換が行われて冷却されることになる。
ここで図示の例では、第1の冷媒は第2の熱交換器21bにおいて上記37℃の外気によって冷却されることで、38℃になっている。よって、第2の凝縮器44内において、この38℃の第1の冷媒と上記45℃の第2の冷媒との熱交換が行われることになる。これより、第2の冷媒は第1の冷媒によって冷却されて40℃になって膨張弁34に流入する。一方、これによって第1の冷媒は温度上昇して42℃となって第2の熱交換器21bに戻り、再び外気によって冷却されて38℃となる。
上記40℃となった第2の冷媒は、膨張弁34において低圧低温(15℃)の液体冷媒となって蒸発器11aに流入し、蒸発器11aにおいて上記35℃の暖気を冷却することで20℃に温度上昇して圧縮機35に流入し、上記のように再び80℃となる。
従来の構成(第2の凝縮器44等が無い)であれば、上記45℃の第2の冷媒が膨張弁34に流入することになるので、蒸発器11aにおける暖気の冷却能力は低下することになる。蒸発器11aにおける暖気の冷却能力を低下させない為には、例えば第1の凝縮器21aの能力を増強する必要があった。本手法では、この様な対処の必要なく、第2の凝縮器44等を設けることで、例えば夏季等であっても間接外気冷房機を一部有効利用することができ、以って一般空調機の冷房能力を向上(または維持)させることができるができる。
図3(a)、(b)に、本例の一体型空調システムによる特性模式図を示す。
また、比較の為、図4(a)、(b)に、従来の一体型空調システムによる特性模式図を示す。
まず、図3(a)と図4(a)には、凝縮器の最大能力と外気温度Toとの関係を示す。横軸が外気温度Toである。
図4(a)に示すように、基本的には、外気温度Toが高くなるに従って凝縮器の最大能力は徐々に低下していく。これは本例でも基本的には略同様であるが、上記ステップS13の切替制御が実行されモードBになると、第1の凝縮器21aの能力に第2の凝縮器44の能力も加わるので、図3(a)に示すように凝縮器の最大能力(第1の凝縮器21aの最大能力+第2の凝縮器44の最大能力にほぼ等しい)が増強される。尚、増強後であっても、外気温度Toが高くなるに従って凝縮器の最大能力は徐々に低下していく。
尚、言うまでもなく、凝縮器の最大能力が高くなれば、その一般空調機の冷房能力は向上することになる。
すなわち、図4(b)に示すように、従来では、上記凝縮器の最大能力の低下に伴って、冷凍機(一般空調機)の最大冷房能力も低下していく。勿論、これによって、一体型空調システム全体の最大冷房能力(図示のユニット最大冷房能力)も低下していく。
これに対して、本手法によれば、例えば上記ステップS13の切替制御が実行されることで、凝縮器の最大能力が増強されるので(第1の凝縮器21aの最大能力に、第2の凝縮器44の最大能力が加わる)、図3(b)に示すように、冷凍機(一般空調機)の最大冷房能力が向上し、以ってユニット最大冷房能力も向上する。
以上、図3と図4とを比較すると明らかなように、従来の手法である図4はモードAのみで制御しており、本手法である図3は、モードA及びモードBを用いている。
勿論、図示のように、増強後であっても、外気温度Toが高くなるに従って凝縮器の最大能力(第1の凝縮器21aの最大能力+第2の凝縮器44の最大能力)は徐々に低下していく。
上記のように、第2の凝縮器44の能力分だけ(全体としての)凝縮器の能力が上がるので、膨張弁34手前の冷媒温度が低下する。これは、凝縮圧力が下がることを意味し、故に圧縮機35の圧縮仕事が低下するので、圧縮機35の省エネ効果が得られ、以って全体としての省エネ効果も得られる。 尚、上記三方弁41の弁開閉制御を含む図2のフローチャートの処理は、制御装置45が行う。尚、制御装置45は、この処理以外にも、例えば特許文献1におけるコントローラ80と略同様の処理も行うようにしてよい。
制御装置45は、演算部45aには不図示のCPU/MPUや記憶部(メモリ等)が含まれており、この記憶部には予め所定のアプリケーションプログラムが記憶されている。CPU/MPUがこのアプリケーションプログラムを実行することにより、制御装置45の上述した各種処理が実現される。
10 内気ユニット
11 積層体
11a 蒸発器
11b 第1の熱交換器
11c ファン
12 内気取入口
20 外気ユニット
21 積層体
21a 第1の凝縮器
21b 第2の熱交換器
21c ファン
31 配管
31a 第一配管
31b 第二配管
32 冷媒管
32a 第一冷媒管
32b 第二冷媒管
33 循環ポンプ
34 膨張弁
35 圧縮機
41 三方弁
42 分岐管
43 逆止弁
44 第2の凝縮器
45 制御装置
45a 演算部
45b 入力部
45c 出力部
46 温度計(外気)
47 温度計(内気;暖気)
48 温度計(内気;冷気)

Claims (8)

  1. 内気が通過する内気ユニットと、外気が通過する外気ユニットとを有し、
    前記内気ユニットは、第1の熱交換器と蒸発器を有し、
    前記外気ユニットは、第2の熱交換器と凝縮器を有し、
    前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器とに接続する第1の配管を介して前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器とに第1の冷媒を循環させる構成の間接外気冷房機と、
    前記蒸発器と前記凝縮器と膨張弁と圧縮機とに接続する第2の配管を介して該蒸発器、圧縮機、凝縮器、膨張弁の順に第2の冷媒を循環させる構成の一般空調機とを有し、
    前記第1の配管は、前記第2の熱交換器から前記第1の熱交換器へ前記第1の冷媒を流す復路管と、前記第1の熱交換器から前記第2の熱交換器へ前記第1の冷媒を流す往路管とから成り、
    前記復路管上に三方弁を設けると共に、該三方弁と前記往路管とに接続する分岐管を設け、
    前記第2の配管内の前記第2の冷媒と前記分岐管内の前記第1の冷媒との間で熱交換させるための第2の凝縮器を設け、
    前記外気の温度が所定の条件に該当する状態となったら、前記第1の冷媒を前記分岐管側に流出させるように前記三方弁を制御する切替制御手段を有することを特徴とする複合型空調システム。
  2. 前記切替制御手段は、前記外気の温度が前記所定の条件に該当しない状態となったら、前記第1の冷媒を前記第1の熱交換器側に流出させるように前記三方弁を制御することを特徴とする請求項1記載の複合型空調システム。
  3. 前記切替制御手段は、前記外気の温度が、前記内気ユニットに流入する前記内気の温度以上となった場合に、前記所定の条件に該当する状態と判定することを特徴とする請求項1記載の複合型空調システム。
  4. 前記第2の配管は、前記蒸発器から流出する前記第2の冷媒を前記圧縮機を介して前記凝縮器に流入させるための往路冷媒管と、前記凝縮器から流出する前記第2の冷媒を前記膨張弁を介して前記蒸発器に流入させるための復路冷媒管とから成り、
    前記第2の凝縮器は、前記分岐管と前記復路冷媒管の前記凝縮器−膨張弁間の部分をその内部に通過させた構成により、前記復路冷媒管内の前記第2の冷媒と前記分岐管内の前記第1の冷媒との間で熱交換させることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の複合型空調システム。
  5. 前記外気の温度が、前記内気ユニットに流入する前記内気の温度以上の状態において、
    前記第1の冷媒は、前記第2の熱交換器において前記外気との熱交換によって温度上昇した後、前記三方弁を介して前記分岐管に流入し、
    前記第2の冷媒は、前記圧縮機によって高温高圧状態となって前記凝縮器において前記外気との熱交換によって温度低下した後、前記第2の凝縮器において前記分岐管内の第1の冷媒との熱交換によって更に温度低下することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の複合型空調システム。
  6. 前記内気ユニット内を通過する前記内気の流れの上流側に前記第1の熱交換器が設けられ、下流側に前記蒸発器が設けられることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の複合型空調システム。
  7. 前記外気ユニット内を通過する前記外気の流れの上流側に前記第2の熱交換器が設けられ、下流側に前記凝縮器が設けられることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の複合型空調システム。
  8. 建物内側に内気を通過させる第1の熱交換器と蒸発器を設け、建物外側に外気を通過させる第2の熱交換器と凝縮器を設け、
    前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器とに接続する第1の配管を介して前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器とに第1の冷媒を循環させる構成の間接外気冷房機と、
    前記蒸発器と前記凝縮器と膨張弁と圧縮機とに接続する第2の配管を介して該蒸発器、圧縮機、凝縮器、膨張弁の順に第2の冷媒を循環させる構成の一般空調機とを有し、
    前記第1の配管は、前記第2の熱交換器から前記第1の熱交換器へ前記第1の冷媒を流す復路管と、前記第1の熱交換器から前記第2の熱交換器へ前記第1の冷媒を流す往路管とから成り、
    前記復路管上に三方弁を設けると共に、該三方弁と前記往路管とに接続する分岐管を設け、
    前記第2の配管内の前記第2の冷媒と前記分岐管内の前記第1の冷媒との間で熱交換させるための第2の凝縮器を設け、
    前記外気の温度が所定の条件に該当する状態となったら、前記第1の冷媒を前記分岐管側に流出させるように前記三方弁を制御する切替制御手段を有することを特徴とする複合型空調システム。

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