JP2014132053A - Led光反射体成形用ポリエステル樹脂組成物およびled光反射体光反射体 - Google Patents

Led光反射体成形用ポリエステル樹脂組成物およびled光反射体光反射体 Download PDF

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Abstract

【課題】
短波長域光、特に短波長460nmにおける優れた光反射特性に加え、優れた耐熱変色性、耐紫外線変色性を有し、且つ半田耐熱試験後においても変形が抑制されるなど、優れた諸特性を同時に発現する、LED光反射体成形用ポリエステル樹脂組成物、光反射体成形用ポリエステル樹脂材料、及び樹脂成形品を提供する。
【解決手段】
ポリブチレンテレフタレート系樹脂(A)20〜80質量%、結晶融解温度(Tm)が270〜320℃である熱可塑性ポリエステル樹脂(B)5〜40質量%、少なくともオルガノポリシロキサンで表面処理されている酸化チタン(C)10〜60質量%、及び繊維状フィラー(D)1〜40質量%を含有してなる、LED光反射体成形用ポリエステル樹脂組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は光反射体に関する。詳しくは、短波長域光、特に波長460nmの光に対する優れた光反射特性を有し、加えて優れた耐熱変色性、耐紫外線変色性をも有し、且つ半田耐熱試験後においても変形が抑制されるなど、優れた諸特性を同時に発現する、光反射体に関する。
発光ダイオード(以下、「LED」ということがある。)は小型、軽量、省エネルギーなどの特長を有している。そして青色LEDと蛍光体等を組み合わせた、白色LEDが実用化されている。この白色LEDを光源とした光源装置が、パソコン、テレビ、携帯電話等のバックライト光源等、多方面に於いて採用されている。
LEDを用いた光源装置(LEDパッケージ)の構造としても様々であり、具体的には例えば砲弾型、表面実装型、COB型、パワーLED型など、種々のものがある。その中でも表面実装型パッケージは、一般的な半導体パッケージと同様に半田リフロー工程を経ることでプリント基板に実装できるという特長があり、広く使用されている。
LEDパッケージには、一般的に、LED光源からの光を効率的に使用する為に光反射体が用いられている。このLED光反射体を構成する材料としては、具体的には例えば、ポリフタルアミド樹脂と酸化チタンからなる組成物等が用いられてきた。
一報、LED光源が普及するにつれてLEDの高輝度化技術の著しい向上が計られ、それに伴いLED素子自体の発熱量が増加してきた。この発熱量の増加に伴い、プリント配線基板等周辺にかかる熱負荷が増加し、例えばLED光源装置の使用時に於いて、LED素子周辺の温度が100℃を超える場合もでてきた。
またLEDパッケージの製造工程においも、封止樹脂の熱硬化処理や、鉛フリー半田を採用した際の半田リフロー工程等において、配線基板が200〜300℃程度の高温環境下に曝されなど、高温環境下での諸性能維持が課題となってきた。
LED光反射体は、この様な高温環境下での使用や光(特に、短波長域の光)の照射に起因する、変色の発生や反射特性の大幅な低下が問題となっていた。
これらの課題に対しては、例えば特許文献1には、熱可塑性樹脂100重量部、特定の珪素化合物0.001〜10重量部、及び平均粒径0.05〜1.0μmで、アルミナ水和物、ケイ酸水和物から選ばれた少なくとも1種の化合物で表面処理された結晶形態がルチル形の酸化チタン0.05〜25重量部からなる熱可塑性樹脂組成物からなる成形品が開示されている。そしてこの成形品は、90%程度の高反射率を示し、且つ分散性、表面外観、機械的強度に優れ、幅広い産業分野で好適に使用できる旨が記載されている。
また特許文献2には、煩雑な製造工程を必要とせず、照明や表示装置等に使用可能な高反射率光反射体として、結晶性樹脂と、平均粒径0.05μm〜5μmの白色顔料、及び平均粒径が0.5μm〜10mmの白色顔料を含む樹脂組成物からなる、表面粗さが0.5〜50μmの光反射体が開示されている。そして具体的には例えば、ポリアリールケトンに対して、酸化チタン、及びガラス繊維を含有した樹脂組成物が開示されている。
また特許文献3には、特定のポリアミド樹脂100質量部に対して、酸化チタンを5〜100質量部、水酸化マグネシウムを0.5〜30質量部、及び繊維状充填材や針状充填材等の強化剤を20〜100質量部含有する、LED光反射体成形用ポリアミド樹脂組成物が開示されている。
さらに、特許文献4には、ポリブチレンテレフタレート系樹脂30〜80重量%、芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート系ポリエステル樹脂のいずれかの樹脂、もしくはこれらの樹脂の混合物10〜30重量%に対し、硫酸バリウムまたは塩素法により製造されたルチル形の結晶形態を有し、平均粒子径が0.10μm〜0.24μmであり、アルミナ水和物およびケイ酸水和物を含む処理剤を添加して得られる酸化チタンを10〜60重量%を添加してなるポリエステル樹脂組成物が開示されている。
特開平07−258464号公報 特開2007−218980号公報 特開2006−257314号公報 特開2005−146103号公報
上述の特許文献1乃至4には、熱可塑性樹脂組成物に酸化チタン等を添加し、反射率を高めた樹脂成形品や光反射体が開示されている。しかし、いずれの樹脂成形品や光反射体においても、熱負荷下での反射率低下は抑制されているが、使用時の発熱量が多く、高温環境下での使用となる高輝度LED光反射体とした際の耐熱性や、封止樹脂の硬化工程、そして鉛フリーの半田リフロー工程等の製造工程においては、未だ耐熱性が不充分であった。
加えて、青色LEDの様に短波長域光を発生するLED光源へ適用した際の課題、即ちエネルギーの高い短波長域光による変色に起因する反射率低下抑制も不充分であるなど、長期間に亘り、高い反射率の維持が困難であるという問題があった。
本発明の目的は、この様な課題に鑑み、優れた反射特性、特に短波長域光に対する優れた反射特性を有し、耐熱変色性、耐紫外線変色性にも優れ、更に耐熱変形性にも優れた、LED光反射体成形用ポリエステル樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、上述の課題について鋭意検討した。そしてポリエステル樹脂を主とするLED光反射体において、特定のポリエステル樹脂、具体的にはポリブチレンテレフタレート系樹脂と特定の結晶融解温度(Tm)を有する熱可塑性ポリエステル樹脂とを用い、且つ特定の表面処理を施した酸化チタン、更に繊維状フィラーを特定量含有する樹脂組成物が、前述の目的を達成することを見出し、本発明を完成した。
即ち本発明の要旨は、ポリブチレンテレフタレート系樹脂(A)20〜80質量%、結晶融解温度(Tm)が270〜320℃である熱可塑性ポリエステル樹脂(B)5〜40質量%、少なくともオルガノポリシロキサンで表面処理されている酸化チタン(C)10〜60質量%、及び繊維状フィラー(D)1〜40質量%を含有してなる、LED光反射体成形用ポリエステル樹脂組成物、およびこの樹脂組成物を成形してなるLED光反射体に関する。
また、本発明の光反射体成形用ポリエステル樹脂組成物は、その要件として、高温加熱処理後、または長時間の紫外線照射後においても、高い光反射率を保持する要件を付加した場合には、LED光反射体のみならず他の用途にも好適に用いることが可能となる。
この観点から把握した本発明は、ポリブチレンテレフタレート系樹脂(A)20〜80質量%、結晶融解温度(Tm)が270〜320℃である熱可塑性ポリエステル樹脂(B)5〜40質量%、少なくともオルガノポリシロキサンで表面処理されている酸化チタン(C)10〜60質量%、及び繊維状フィラー(D)1〜40質量%を含有し、少なくとも以下の条件(A)、(B)の何れか一つを満たすことを特徴とするポリエステル樹脂材料、およびこの樹脂材料を成形してなる樹脂成形品に関する。
(A):200℃、2時間熱処理後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上。
(B):40時間紫外線照射後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上。
本発明のLED光反射体成形用ポリエステル樹脂組成物は、耐熱性に優れているだけでなく、LEDパッケージの製造工程における各種高温加熱処理工程においても、光反射率低下や変形を抑制が期待できる。よって、本発明を使用した最終製品、具体的には例えば、設置型モニターや携帯端末装置等の各種表示装置に用いる液晶表示画面の高輝度化に好適な、LED光反射体を提供することができる。
また、本発明のLED光反射体成形用ポリエステル樹脂組成物を別の観点、即ち高温加熱処理後、又は紫外線照射後においても、高い光反射率を維持するという観点から把握したポリエステル樹脂材料は、少なくとも以下の条件(A)、(B)の何れか一つを満たすので、高温条件下又は紫外線照射下に長時間晒されても高い光反射率等を要求される、幅広い用途に適用が可能である。
(A)200℃、2時間熱処理後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上。
(B)40時間紫外線照射後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上。
[ポリブチレンテレフタレート系樹脂(A)]
本発明に用いるポリブチレンテレフタレート系樹脂(以下、PBT系樹脂ということがある。)は、主として、テレフタル酸と1,4−プロパンジオールを重合させて得られるポリブチレンテレフタレート樹脂を主成分とするポリエステル樹脂を意味する。ここで主成分の樹脂とは、ポリブチレンテレフタレート系樹脂に含まれる樹脂のうち、含量が最も多い樹脂をいい、好ましくは70質量%以上、中でも好ましくは80質量%以上、特に好ましくは90質量%以上を占めることをいう。更に本発明では、PBT系樹脂(A)の98質量%以上が、ポリブチレンテレフタレート樹脂であることが好ましい。
中でも本発明に用いるPBT系樹脂を構成するジカルボン酸成分は、その96モル%以上、更には98モル%以上、特に全てがテレフタル酸であることが好ましい。また本発明に用いるPBT系樹脂には、ヒドロキシカルボン酸から誘導されるジカルボン酸類を5モル%以下含んでもよいが、この様なジカルボン酸類が多く存在するとPBT系樹脂が加水分解を受けて劣化する場合があるので、含まれていない方が好ましい。
本発明に用いるPBT系樹脂を構成するジオール成分は、その96モル%以上、更には98モル%以上、特に全てが1,4−プロパンジオールであることが好ましい。その他のジオール成分を5モル%以下の範囲で含んでいてもよいが、成形性や耐加水分解性の観点から、含まれていない方が好ましい。
本発明に用いるポリブチレンテレフタレート系樹脂(A)は、従来公知の任意のものを使用でき、特に制限されない。ブチレンテレフタレート単位の単独重合体であってもよいし、ブチレンテレフタレート単位を繰り返し単位中70質量%以上含有する共重合体であってもよい。
共重合されるモノマーとしては、テレフクル酸およびその低級アルコールエステル以外の二塩基酸成分として、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸、コハク酸等の芳香族もしくは脂肪族多塩基酸またはそれらのエステル等が挙げられる。また、1,4−ブタンジオール以外のグリコール成分としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオベンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、1,3−オクタンジオール等のアルキレングリコール;ビスフェノールA、4,4’−ジヒドロキシビフェニル等の芳香族アルコール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド2モル付加体、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド3モル付加体等のアルキレンオキサイド付加体アルコール;グリセリン、ペンタエリスリトール等のポリヒドロキシ化合物またはそれらのエステル成形性誘導体が挙げられる。
本発明に用いるPBT系樹脂(A)の数平均分子量(Mn)は特に制限はなく、適宜選択して決定することができる。通常は、1×10〜100×10であり、中でも1×10〜30×10、特に1×10〜10×10であることが好ましい。
また本発明に用いるPBT系樹脂(A)の固有粘度[η]は、通常、0.5〜2.0dl/gであり、中でも0.6〜1.4dl/gであることが好ましい。ここで固有粘度とは、フェノールと1,1,2,2−テトラクロロエタンとの質量比1:1の混合溶媒に試料を溶解し、ウベローデ粘度計を用いて30℃にて測定した粘度である。
固有粘度を0.5以上とすることにより機械的強度がより向上する傾向にあり、2.0以下とすることにより、溶融成形時の流動性が低下し過ぎず、成形体の表面特性を光反射体としての高輝度を発揮し易い傾向となるので好ましい。
また、本発明に用いるPBT系樹脂(A)の末端カルボキシル基量は適宜選択して決定すればよいが、50μeq/g以下であることが好ましく、中でも30μeq/g以下であることが好ましい。50μeq/g以下とすることによって、本発明の樹脂組成物を溶融成形する際のガス発生が抑制出来る。末端カルボキシル基量の下限値は特に定めるものではないが、PBT系樹脂の製造の生産性を考慮し、通常、10μeq/g以上である。
本発明に用いるPBT系樹脂(A)の末端カルボキシル基濃度は、ベンジルアルコール25mLにポリアルキレンテレフタレート0.5gを溶解し、水酸化ナトリウム濃度0.01モル/リットルのベンジルアルコール溶液を用いて滴定により測定して得られた値をいう。末端カルボキシル基濃度を調整する方法としては、重合時の原料仕込み比、重合温度、減圧方法などの重合条件を調節する方法や、末端封鎖剤を反応させる方法等、従来公知の任意の方法により行えばよい。
[熱可塑性ポリエステル樹脂(B)]
本発明においては、ポリブチレンテレフタレート系樹脂(A)に対して、特定のポリエステル樹脂(B)、具体的には結晶融解熱量(Tm)が270〜320℃であるポリエステル樹脂(B)を添加することにより、鉛フリー半田リフロー工程などの高温環境下における変形を抑制することができる。
本発明に用いるポリエステル樹脂(B)の結晶融解熱量(Tm)は270〜320℃であり、中でも280℃以上310℃以下であることが好ましく、特に285℃以上305℃以下であることが好ましい。ポリエステル樹脂(B)の結晶融解熱量(Tm)が270℃に満たないと、本発明の樹脂組成物においては高温環境下における変形抑制効果が十分ではなく、逆に320℃を超えると成形時における樹脂の着色を生じ、樹脂成形体とした際の反射率が低下する場合がある。
本発明に用いる熱可塑性ポリエステル樹脂(B)は、上述した様に、結晶融解熱量(Tm)は270〜320℃であれば従来公知の任意のものを使用できる。具体的には例えば、ジカルボン酸成分とジオール成分とを重合して得られたポリエステル樹脂や、又は当該ジカルボン酸成分またはジオール成分の一部を他の共重合成分で置換した共重合体が挙げられる。
この様な共重合成分として用いられるのは、具体的には例えば、酸成分としてはテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェノキシエタンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸およびシクロヘキサンジカルボン酸等のジカルボン酸類が挙げられる。またジオール成分としては、具体的には例えば、エチレングリコール、1.3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールとのコポリグリコール等が挙げられる。但し、かかる共重合成分の割合は、ポリマー全体の5モル%以下とするのが好ましい。
本発明に用いる熱可塑性ポリエステル樹脂(B)としては、中でも、少なくともポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート系樹脂(以下、PCT系樹脂ということがある。)を含むポリエステル樹脂であることが好ましい。PCTは融点が高く耐熱性に優れ、また、結晶化速度が速く成形性にも優れるので好ましい。
本発明に用いるPCT系樹脂は、主としてテレフタル酸と1,4−シクロヘキサンジメタノールを重合させて得られるポリエステルを意味する。
本発明に用いるPCT系樹脂を構成するジカルボン酸成分は、その96モル%以上、更には98モル%以上、特に全てがテレフタル酸であることが好ましい。また本発明に用いるPCT系樹脂には、ヒドロキシカルボン酸から誘導されるジカルボン酸類を5モル%以下含んでもよいが、この様なジカルボン酸類が多く存在するとPCT系樹脂が加水分解を受けて劣化する場合があるので、含まれていない方が好ましい。
本発明に用いるPCT系樹脂を構成するジオール酸成分は、96モル%以上、好ましくは98モル%以上、より好ましくは全てが1,4−シクロヘキサンジメタノールである。ヒドロキシアルコールから誘導されるジオール成分を5モル%以下含んでもよいが、融点の低下や、耐加水分解の観点から、含まれていない方が好ましい。
本発明に用いるPCT系樹脂は、o−クロロフェノール溶液を25℃で測定したときの固有粘度が通常0.5〜2であり、中でも0.5〜1であることが好ましい。固有粘度が0.5未満では機械的特性が不充分である場合が有り、逆に2を越えると成形性が低下する傾向がある。
[酸化チタン(C)]
本発明に用いる酸化チタン(C)は、オルガノポリシロキサンで表面処理されていることを特徴とする。この様に処理された酸化チタンを用いることによって、ポリブチレンテレフタレート系樹脂(A)への分散性が向上し、本発明の樹脂組成物からなる樹脂成形体において初期反射率を向上させ、高反射率を維持し、且つ変形を抑制することができる。
また本発明に用いる酸化チタン(C)は、更に光触媒活性抑制等を目的として、シリカやアルミナ等の無機フィラーにより表面処理を施してもよい。その他、シランカップリング剤やポリオール、ポリエチレングリコール等の有機化合物を用いて表面処理を施してもよい。
本発明に用いる酸化チタン(C)の平均粒径は、0.25〜0.5μmであることが好ましく、中でも0.30〜0.45μmであることが好ましい。酸化チタン(C)の平均粒径がかかる範囲内であれば、短波長域光に対しても優れた反射特性を本発明の本発明の樹脂組成物からなる樹脂成形体に付与することができる。
また本発明に用いる酸化チタン(C)は、ルチル型、アナターゼ型どちらの結晶型をとっていてもよいが、活性が低く熱や紫外線等の外部刺激によって劣化が生じにくいことから、ルチル型であることが好ましい。
本発明の樹脂組成物中における酸化チタン(C)の含有量は10〜60質量%であり、中でも25〜55質量%であることが好ましく、特に30〜50質量%であることが好ましい。本発明の樹脂組成物における酸化チタン(C)の含有量が10質量%未満だと、光反射体として十分な反射特性を奏することが難しく、60質量%を超えると樹脂組成物の流動性が低下し、成形性が低下する。
本発明の樹脂組成物においては、酸化チタン(C)の含有量をかかる範囲内とすることによって、樹脂組成物の成形性を維持し、且つ樹脂成形体とした際に優れた反射特性を付与することができる。
[繊維状フィラー(D)]
本発明の樹脂組成物には更に、繊維状フィラー(D)を含有する。本発明の樹脂組成物中における繊維状フィラー(D)の含有量は1〜40質量%であり、中でも2〜30質量%であることが好ましく、更には5〜20質量%、特に5〜15質量%であることが好ましい。本発明の樹脂組成物における繊維状フィラー(D)の含有量が1質量%未満だと、耐熱性等の変形抑制効果が不充分であり、逆に40質量%を超えると樹脂組成物の流動性が低下し、成形性が低下する。本発明の樹脂組成物においては、繊維状フィラー(D)の含有量をかかる範囲内とすることによって、樹脂組成物の成形性を維持し、且つ樹脂成形体とした際に優れた変形抑制特性を付与することができる。
本発明に用いる繊維状フィラー(D)は、有機繊維、無機繊維等、従来公知の任意のものを使用できる。具体的には例えば 有機繊維としては、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、アラミド繊維、PVA繊維、フェノール樹脂繊維等が挙げられる。
無機繊維としては、天然や合成による繊維状鉱物等の繊維状金属酸化物や、金属繊維等が挙げられる。繊維状金属酸化物としては、具体的には例えばワラストナイト、セピオライト、アタパルジャイト、アルミナ繊維、ガラス繊維等が挙げられる。ガラス繊維としては断面が略円形状のものや、略四角形状、繭型等の異型断面ガラス繊維が挙げられる。
その他具体的には、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化珪素繊維、硼素繊維、チタン酸カリ繊維、ワラストナイト等の繊維状金属酸化物類;ステンレス、アルミニウム、チタン、銅、真鍮等の繊維状金属が挙げられる。
本発明に用いる繊維状フィラー(D)としては、中でもガラス繊維を用いることが好ましい。ガラス繊維を配合することにより、高強度かつ高靱性を持つ軽量な材料を得ることができる。以下、本発明に用いる繊維状フィラー(D)としてガラス繊維について説明する。
本発明に用いる繊維状フィラー(D)であるガラス繊維としては、通常、平均繊維径が3〜20μmであり、中でも5〜17μm、特に6〜13μmであることが好ましい。
尚、樹脂成分への混練後の平均長さが0.1mm以上得られるならば、いわゆるミルドファイバー、ガラスパウダーと称せられるストランドの粉砕品でも良く、また、連続短繊維系のスライバー状のものでも良い。原料ガラスの組成は無アルカリであることが好ましく、具体的には例えばEガラスが挙げられる。
本発明においては、本発明の効果を損なわない範囲で、上述した酸化チタン(C)、繊維状フィラー(D)以外の充填剤を含有していてもよい。この様な充填剤としては具体的には例えば、カーボンブラック、シリカ、石英粉末、ガラスビーズ、ガラス粉、硅酸カルシウム、硅酸アルミニウム、カオリン、タルク、クレー、硅藻土等の硅酸塩、酸化鉄、酸化亜鉛、アルミナ等の金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の金属炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の金属硫酸塩、その他炭化硅素、窒化硅素、窒化硼素、各種金属粉末等が挙げられる。
そしてこれらの充填材の使用にあたっては、必要に応じて収束剤や表面処理剤を使用することができる。具体的には例えば、エポキシ系化合物、シラン系化合物等の官能性化合物を用いて、収束処理や、表面処理を行ってもよい。これらの化合物は、予め収束処理又は表面処理を施して用いるか、または材料調製の際、同時に添加してもよい。
[その他の添加剤]
更に本発明においては、ポリブチレンテレフタレート系樹脂(A)、熱可塑性ポリエステル樹脂(B)、及び、酸化チタン(C)、及び、繊維状フィラー(D)以外の成分として、本発明の効果を損なわない範囲で、これら以外の各種熱可塑性樹脂を配合してもよい。そしてまた本発明の樹脂組成物には、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、他の添加剤を配合してもよい。
他の添加剤としては、紫外線吸収剤、耐候安定剤、帯電防止剤、可塑剤、耐衝撃性改良剤、難燃剤、熱安定剤、滑剤、触媒失活剤、結晶核剤、着色剤、顔料等を挙げることができる。これらの添加剤は、本発明に用いる樹脂成分(A)、(B)樹脂の重合途中に添加しても、又は成分(C)、(D)と同様に樹脂組成物製造時に添加してもよい。これらの添加剤の含量は適宜選択して決定すればよいが、通常、本発明の樹脂組成物の10質量%以下であることが好ましい。
[樹脂組成物の製造方法]
本発明の樹脂組成物の製造方法は任意で有り、従来公知の任意の方法を用いることができる。具体的には例えば、混練・造粒については、上述の必須成分及び場合により任意成分を配合して、通常の溶融混練機、例えば、一軸又は二軸の押出機、バンバリーミキサー、ニーダーブレンダー、ミキシングロール、ブラベンダープラストグラフ、ラボプラストミル等を用いて混練し、好ましくは造粒して樹脂組成物を得ることができる。
この場合、使用する全成分を一括して混練しても良いが、繊維状フィラー(D)の補強効果をより効果的に発現させるためには各成分の分散を良好にすることができる混練造粒の方法を採ることが望ましい。具体的には例えば、一軸又は二軸の押出機を用いて樹脂成分の成分(A)、(B)及び場合により任意の樹脂成分を予め溶融混練し、その溶融樹脂にサイドフィーダー等により成分(C)、(D)及び場合により任意の添加剤等を加え、更に溶融混練する方法が挙げられる。
この様にして得られる樹脂組成物は、各種成形方法、即ち、射出成形、射出圧縮成形(プレスインジェクション)、圧縮成形、押出成形(シート成形、フィルム成形、ブロー成形等)、ガスインジェクション等で成形して、本発明の樹脂成形体とすることができる。
中でも樹脂成形品、例えばLED光反射体等への適応に於いては、複雑形状・高精度の製品が得易く、生産性が高い等の利点から、射出成形を用いることが好ましい。
[光反射体成形用ポリエステル樹脂材料]
本発明の光反射体成形用ポリエステル樹脂材料は、ポリブチレンテレフタレート系樹脂(A)20〜80質量%、結晶融解温度(Tm)が270〜320℃である熱可塑性ポリエステル樹脂(B)5〜40質量%、少なくともオルガノポリシロキサンで表面処理されている酸化チタン(C)10〜60質量%、及び繊維状フィラー(D)1〜40質量%を含有し、少なくとも以下の条件(1)、(2)の何れか一つを満たすことを特徴とする、ポリエステル樹脂材料である。
(1)200℃、2時間熱処理後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上。
(2)40時間紫外線照射後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上。
ポリエステル樹脂組成物のうち、本発明の光反射体成形用ポリエステル樹脂材料の構成要件について説明する。先ず、この構成要件の一つである”(1)200℃、2時間熱処理後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上。”であることについて以下に説明する。本発明のポリエステル樹脂組成物は、この構成要件を、満足することができる。
本発明の光反射体成形用ポリエステル樹脂材料が、200℃、2時間熱処理後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上であるという物性を有することにより、LEDリフレクタのみならず、長い時間に亘り、高い反射率と変形抑制効果を維持することが要求される用途に応用することができる。
また該反射率として「200℃、2時間熱処理後」における反射率を用いた理由は、当該条件が、LED光反射体、具体的には例えばLEDパッケージや配線基板等における使用条件や、当該パッケージ等の製造工程である半田リフロー工程に於ける条件の一例である為である。この様な条件での処理後の上記反射率を測定することで、高温加熱処理後においても高い反射率を維持できるか否かの評価が可能となる為である。
本発明の樹脂材料に於いては、上述の、200℃で2時間熱処理した後の波長460nmの光に対する反射率が更には90%以上であることが好ましく、特に92%以上であることが好ましい。
次にポリエステル樹脂組成物のうち、本発明の、光反射体成形用ポリエステル樹脂材料の構成要件の他の一つである” (2)40時間紫外線照射後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上”であることについて以下に説明する。本発明のポリエステル樹脂組成物は、この構成要件を、満足することができる。
本発明の光反射体成形用ポリエステル樹脂材料が、40時間紫外線照射後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上であるという物性を有することにより、LEDリフレクタのみならず、長い時間に亘り、高い反射率と変形抑制効果を維持することが要求される用途に応用することができる。
また該反射率として「40時間紫外線照射後の、波長460nmの光に対する平均反射率」を用いた理由は、当該条件が、LED光反射体、具体的には例えばLEDパッケージや配線基板等における使用条件、とりわけエネルギーの高い短波長域光を放出する白色や青色LEDにおける使用条件の一例である為である。この様な条件での処理後の上記反射率を測定することで、長期的な使用に供しても、高い反射率を維持できるか否かの評価が可能となる為である。
本発明の樹脂材料に於いては、上述の、40時間紫外線照射後の波長460nmの光に対する反射率が更には90%以上であることが好ましく、特に92%以上であることが好ましい。
尚、本発明において、波長460nmの光に対する平均反射率とは、厚み1mmの光反射体における波長460nmの光に対する平均反射率である。また本発明においては、40時間紫外線照射を行う方法とは、岩崎電気社製 アイスーパーUVテスターSUV−W151を用い、40時間紫外線を照射する方法を示す。
[光反射体の用途]
本発明のポリエステル樹脂組成物、及びこれを成形してなる光反射体等の樹脂成形品は、優れた反射特性、耐熱性、耐UV性を有するため、高温環境下や、長期間の使用においても反射特性が維持でき、更に様々な形状(例えば、フィルム、プレート、及び、成形品等)に成形が可能である。
よって本発明のポリエステル樹脂組成物や樹脂成形品は、その特性を生かして様々な用途へ適用することが出来る。具体的には例えば、LED等各種光源を有する照明器具用光反射体やパソコン、テレビ、携帯電話等のバックライト、光反射性能を有するLED搭載基板が挙げられる。
以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限りに於いて、以下の実施例に限定されるものではない。また、評価方法、使用原料等は以下の通りである。
<評価方法>
(1)反射特性
厚み1mmの光反射体サンプルを、日立製作所製分光光度計U−4000に積分球を取りつけ、アルミナ白板の反射率を100%としたときの反射率を、波長300nm〜800nmの範囲に亘って0.5nm間隔で測定し、波長460nmにおける反射率を読み取った。波長460nmにおける反射率が88%以上であるものを○、80〜87%のものを△、80%未満のものを×とした。
(2)長期耐熱性
大栄科学精器製作所社製ベーキング試験装置DKS−5Sを用い、厚み1mmの光反射体サンプルを装置内に静置し、200℃で2時間加熱した後の反射率を測定した。加熱試験後の波長460nmにおける反射率が88%以上であるものを○、80〜87%のものを△、80%未満のものを×とした。
(3)耐UV性
岩崎電気社製アイスーパーUVテスターSUV−W151を用い、厚み1mmの光反射体サンプルを装置内に静置し、40時間紫外線を照射した後の反射率を測定した。紫外線照射後の波長460nmにおける反射率が88%以上であるものを○、80〜87%のものを△、80%未満のものを×とした。
(4)半田耐熱性
大栄科学精器製作所社製ベーキング試験装置DKS−5Sを用い、厚み1mmの光反射体サンプルを装置内に静置し、260℃で五分間加熱した後のサンプルの変形を観察した。加熱試験後の変形がほとんどないものを合格(○)、若干変形が生じているものを準合格(△)、著しく変形が生じているものを不合格(×)、とした。
<使用原料>
[ポリブチレンテレフタレート系樹脂(A)]、[繊維状フィラー(D)]
ポリブチレンテレフタレート系樹脂(三菱エンジニアリングプラスチックス社製 ノバデュラン5010G15(ガラス繊維含有樹脂。ガラス繊維含有量:15質量%。)
[熱可塑性ポリエステル樹脂(B)]
(B)−1:ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート系樹脂(Ticona社製 Thermx LKX1398、品番、結晶融解熱量(Tm)279℃)
[白色顔料(C)]
(C)−1:酸化チタン(平均粒径:0.37μm、アルミナ/シリカ/ポリシロキサン表面処理)
(KRONOS社製 KRONOS2230)
(C)−2:酸化チタン(平均粒径:0.37μm、アルミナ/シリカ/ポリシロキサン/ポリオール表面処理)
(KRONOS社製 KRONOS2450)
(C)−3:酸化チタン(平均粒径:0.26μm、アルミナ/シリカ表面処理)
(堺化学工業社製 D−962)
(C)−4:酸化チタン(平均粒径:0.26μm、アルミナ/シリカ/Zn表面処理)
(堺化学工業社製 D−918)
[その他の原料]
(N)−1:芳香族ポリアミド樹脂(クラレ社製 Genestar TA112)
(実施例1)
三菱重工社製 40mmφ小型同方向二軸押出機を用いて、各使用原料を表1の質量割合となる様に溶融混練し、ペレット形状にした。得られたペレットを、東芝機械社製の射出成形機「IS50E」(スクリュー径25mm)を用い、L100mm×W100mm×t1mmの板状サンプルを射出成形により製造した。この時の成形条件は、シリンダー温度290℃、金型温度100℃、射出圧力110MPa、射出時間12秒、保持圧力60MPa、保持時間3秒、背圧10Mpa、スクリュー回転数100rpmであり、原料は成形前に140℃で4時間乾燥してから用いた。得られた板状サンプルについて反射特性、長期耐熱試験後の反射率、耐UV試験後の反射率、半田耐熱試験後の変形を評価した。結果を表1に示す。
(実施例2)、(比較例1〜5)
各使用原料を表1の混合質量割合となる様にように溶融混練した以外は、実施例1と同様の方法でサンプルの作製及び評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2014132053
本発明のLED光反射体は、初期反射率に加え、高耐熱、高耐UV性も備えていることが確認された。さらに、半田耐熱試験後の変形もほとんどないことが確認された。また、従来の材料を用いた比較例においては、高温熱環境下及びUV照射下では変色等により反射率が低下することが確認された。
特に本発明のポリエステル樹脂組成物を成形してなる樹脂成形品は、厚み1mmの成形品を260℃で5分間熱処理した後でも、変形が生じず、光反射特性も維持するという、複数の効果を同時に奏する優れたものである。
以上、現時点において最も実用的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うLED光反射体成形用ポリエステル樹脂組成物、ポリエステル樹脂材料、及び樹脂成形品もまた、本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。

Claims (12)

  1. ポリブチレンテレフタレート系樹脂(A)20〜80質量%、結晶融解温度(Tm)が270〜320℃である熱可塑性ポリエステル樹脂(B)5〜40質量%、少なくともオルガノポリシロキサンで表面処理されている酸化チタン(C)10〜60質量%、及び繊維状フィラー(D)1〜40質量%を含有してなる、LED光反射体成形用ポリエステル樹脂組成物。
  2. 熱可塑性ポリエステル樹脂(B)が、少なくともポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート樹脂を含み、当該ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート樹脂におけるジオール成分の96モル%以上が、1,4−シクロヘキサンジメタノールであることを特徴とする請求項1に記載のLED光反射体成形用ポリエステル樹脂組成物。
  3. 繊維状フィラー(D)が、ガラス繊維であることを特徴とする請求項1または2に記載のLED光反射体成形用ポリエステル樹脂組成物。
  4. 200℃、2時間熱処理後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のLED光反射体成形用ポリエステル樹脂組成物。
  5. 40時間紫外線照射後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のLED光反射体成形用ポリエステル樹脂組成物。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の樹脂組成物を成形してなるLED光反射体。
  7. ポリブチレンテレフタレート系樹脂(A)20〜80質量%、結晶融解温度(Tm)が270〜320℃である熱可塑性ポリエステル樹脂(B)5〜40質量%、少なくともオルガノポリシロキサンで表面処理されている酸化チタン(C)10〜60質量%、及び繊維状フィラー(D)1〜40質量%を含有し、少なくとも以下の条件(A)、(B)の何れか一つを満たすことを特徴とする、ポリエステル樹脂材料。
    (A)200℃、2時間熱処理後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上。
    (B)40時間紫外線照射後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上。
  8. 熱可塑性ポリエステル樹脂(B)が、少なくともポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート樹脂を含み、当該ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート樹脂におけるジオール成分の96モル%以上が、1,4−シクロヘキサンジメタノールであることを特徴とする請求項7に記載の光反射体成形用ポリエステル樹脂材料。
  9. 繊維状フィラー(D)が、ガラス繊維であることを特徴とする請求項7または8に記載の光反射体成形用ポリエステル樹脂材料。
  10. 200℃、2時間熱処理後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の光反射体成形用ポリエステル樹脂材料。
  11. 40時間UV照射後の、波長460nmの光に対する平均反射率が88%以上であることを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の光反射体成形用ポリエステル樹脂材料。
  12. 請求項7乃至11のいずれかに記載のポリエステル樹脂材料を成形してなる樹脂成形品。
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