JP2014131098A - 通信システム、通信経路確率方法、及び、管理サーバ - Google Patents
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Abstract
【課題】 IP/MPLS網間をMPLS-TP網を接続するためのインターワークシステムにおいて、MPLS-TP網の利用効率の高いシステムを実現するパスのマッピング方式を実現する。
【解決手段】 MPLS-TP網の集中制御サーバが、IP/MPLSのプロトコル処理を行うことにより、MPLS―TP網を擬似的な1台のルータとして動作させるインターワークシステムにおいて、IP/MPLS網の接続性を提供するためパスのマッピングを行う際に、MPLS-TP網のエッジ装置間を接続する、デフォルトパスを事前に設定しておき、同じエッジ装置間を経由する複数のIP/MPLSのパスを、共通のデフォルトパスにマッピングすることで、MPLS-TP網の利用効率を向上させる。
【選択図】 図11
【解決手段】 MPLS-TP網の集中制御サーバが、IP/MPLSのプロトコル処理を行うことにより、MPLS―TP網を擬似的な1台のルータとして動作させるインターワークシステムにおいて、IP/MPLS網の接続性を提供するためパスのマッピングを行う際に、MPLS-TP網のエッジ装置間を接続する、デフォルトパスを事前に設定しておき、同じエッジ装置間を経由する複数のIP/MPLSのパスを、共通のデフォルトパスにマッピングすることで、MPLS-TP網の利用効率を向上させる。
【選択図】 図11
Description
本発明は伝送システムにかかり、集中制御で通信パスを確立する伝送網により、自律分散制御で通信パスを構築する通信網を接続し、データを送受信するシステムに関する。
通信キャリアは、自律分散制御で通信パスを構築する装置を用いてネットワークを構築し、ユーザにサービスを提供することが多い。例えば、IP/MPLS(Internet Protocol/Multi−Protocol Label Switching)ルータは,通信キャリアのコアネットワークにおいて特に利用されている、MPLS技術をベースとした通信装置である。IP/MPLSに対応する各ノードは、ネットワークの経路制御機能であるCプレーン(Controlプレーン)とデータ転送機能であるDプレーン(Dataプレーン)の両方を備え、IP(Internet Protocol)ルーティングにより決定される経路に従って,通信経路を示す論理的なパス(本明細書において、単に「パス」とも表現する)を自立分散制御で動的に確立することが特徴である。また,IP/MPLSルータは、収容するIPサービスと確立されたパスを結びつける機能を備える。これらにより,収容するIPサービスに応じて柔軟にEnd-Endの接続性を提供することができる。
一方、ネットワークの高効率化、高信頼化に対する需要の高まりから、集中制御で通信パスを構築する伝送装置を利用した伝送網を構築する場合がある。例えば、MPLS-TP(Multi−Protocol Label Switching−Transport Profile)は,IP/MPLSと同様にMPLS技術をベースにした伝送技術である。MPLS−TPに対応する各ノードは、ユーザデータが流れるDプレーンを有するが、ユーザデータを流す経路を制御するCプレーンを有さない。即ち、CプレーンとDプレーンが分離しており,パスを集中制御で確立することが特徴である。従ってMPLS-TPは,IP/MPLSと比較して,ネットワーク全体のトラフィック特性を考慮することにより高効率なパケット転送を行うネットワーク構築が可能である。また,MPLS−TPは、ネットワークサービスを収容するネットワーク基盤として,OAM(Operation Administration Maintenance)機能やAPS(Automatic Protection Switching)機能などの高信頼化機能が充実している。このような利点から、IP/MPLSにより提供されるIPサービスの高度化を図るために、IP/MPLS網間をMPLS-TP網で接続する、両網のインターワーク技術が標準化団体等で議論されている。
MPLS-TP網とIP/MPLS網のインターワークシステムにおいて、End-Endの接続性を確立するためには、両網のパスの対応付け(マッピング)が必要となる。非特許文献1では、オーバーレイ方式及びピア方式の2種類のパスのマッピング方式について述べている。
オーバーレイ方式は,IP/MPLS網間をMPLS-TP網により透過的に接続する。MPLS-TP網のエッジ装置では,IP/MPLS網のパケットに付与されているVLAN(Virtual Local Area Network)タグまたは,接続されているエッジ装置の物理IF(Interface)に対して、MPLS-TP網のパスをマッピングする。そのため、接続される複数のIP/MPLS網のパスが、1つのMPLS-TPのパスにマッピングされる。
一方ピア方式は、オーバーレイ方式と異なりIP/MPLS網とMPLS-TP網を同じレイヤ(MPLSのパス)で接続する。MPLS-TP網内で、IP/MPLSのシグナリングプロトコルを処理することで、オンデマンドに確立されるIP/MPLSのパスと、MPLS-TPのパスを、1対1でマッピングする。
R. Martinotti, et al., "Interworking between MPLS-TP and IP/MPLS", draft-martinotti-mpls-tp-interworking-02, Internet-Draft, IETF, 2011
非特許文献1のオーバーレイ方式では、IP/MPLS網の各エッジルータは,MPLS-TP網を意識せず、互いに隣接して接続しているように認識する。そのため、システムの規模が大きくなると、各エッジルータで管理しなければならないルーティング情報が急増してしまい、大規模なシステムを実現することが困難である。
また、非特許文献1で述べているピア方式は、IP/MPLSのパスとMPLS-TPのパスを1対1でマッピングするため、同じMPLS-TP網のエッジ装置間を経由する場合においても、全てのIP/MPLSのパスに対して、常態的に帯域を確保するMPLS-TPのパスを個別にマッピングする必要がある。これにより、確保されながらも利用されない帯域が増加するため、結果としてMPLS-TP網の利用効率が低下する。
そこで本発明の目的は、自律分散で通信パスを構築する通信網(例えばIP/MPLS網)間を集中制御でパスを構築する伝送網(例えばMPLS-TP網)で接続するためのインターワークシステムにおいて、帯域の利用効率が高い伝送網を実現するパスのマッピング方式及び、大規模なシステムの構築に優れたパスのマッピング方式を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一つの観点から、第一の通信プロトコルに従う伝送網を構成し、第二の通信プロトコルに従う通信網を構成する通信装置と接続される複数の伝送装置と、該伝送装置と接続される管理サーバと、を備える通信システムが提供される。当該通信システムにおける管理サーバは、予め設定された各伝送装置間の通信経路である第一の通信経路に関する第一経路情報と、通信装置のいずれか2つの通信装置を各々始点及び終点とし伝送網を介して確立される第二の通信経路に対し、第二の通信経路が経由する伝送網を構成する伝送装置に応じて、第一経路情報に基づいて、対応付ける第一の通信経路を選択するパス設定部と、パス設定部により選択された第一の通信経路に関する情報を、伝送装置に送信する送信部と、を有し、伝送装置は、第一の通信経路に関する情報を受信する送受信部と、受信した第一の通信経路に関する情報に基づいて、通信装置から受信した情報の転送処理を行う転送処理部と、を有する。
より好ましくは、パス設定部は、共通の伝送装置を経由する複数の第二の通信経路に対し、第一経路情報に基づいて、共通の第一の通信経路を対応付ける。
さらに好ましくは、送受信部は、伝送装置が通信装置から受信した第二の通信経路を確立するための通信経路確立プロトコルの制御パケットを管理サーバに転送する送信部を有し、パス設定部は、制御パケットに基づいて第二の通信経路が経由する伝送装置を判定し、判定の結果及び第一経路情報に基づいて第二の通信経路に対応付ける第一の通信経路を選択する。
本発明の別の観点によれば、複数の伝送装置から構成され第一の通信プロトコルに従う伝送網を介して、第二の通信プロトコルに従う通信網を構成する通信装置間の通信経路を確立する通信経路確立方法が提供される。当該通信経路確率方法は、予め、伝送装置のうち通信装置に接続される各エッジ装置間の通信経路である第一の通信経路を設定し、通信装置のいずれか2つの通信装置を各々始点及び終点とし伝送網を介して確立される第二の通信経路に対し、第二の通信経路が経由するエッジ装置に応じて、対応付ける第一の通信経路を選択し、第二の通信経路を、選択した第一の通信経路を介して確立する。
より好ましくは、共通のエッジ装置を経由する複数の第二の通信経路に対し、共通の第一の通信経路を対応付ける。
本発明の更に別の観点によれば、第一の通信プロトコルに従う伝送網を構成し、第二の通信プロトコルに従う通信網を構成する通信装置と接続される複数の伝送装置と接続される管理サーバが提供される。当該管理サーバは、予め設定された各伝送装置間の通信経路である第一の通信経路に関する第一経路情報と、通信装置のいずれか2つの通信装置を各々始点及び終点とし伝送網を介して確立される第二の通信経路に対し、第二の通信経路が経由する伝送網を構成する伝送装置に応じて、第一経路情報に基づいて、対応付ける第一の通信経路を選択するパス設定部と、パス設定部により選択された第一の通信経路に関する情報を、伝送装置に送信する送信部と、を有する。
本発明によれば、通信網とインターワークを行う伝送システムについて、利用効率と規模性に優れたシステムを実現できる。また同時に、帯域保証に優れた通信サービスを提供する伝送システムを実現できる。
本発明の実施形態として、伝送網にMPLS-TP網を用いる場合を一例として記載するが、集中制御で通信パスを確立するプロトコルを利用する他の網であってもよく、他の網であっても同様の効果が得られる。また、通信網にIP/MPLS網を用いる場合を一例として記載するが、集中制御で通信パスを確立するプロトコルを利用する他の網であってもよく、他の網であっても同様の効果が得られる。
<第1の実施形態>
本発明を適用するシステムの構成例を図1に示す。IP/MPLSルータ200により構成されるIP/MPLS網20及び21間を、MPLS-TP装置300(以下、伝送装置とも呼ぶ)により構成されるMPLS-TP網30で接続している。また、MPLS-TP網30内のMPLS-TP装置300の管理、制御を行う集中制御サーバ100が、各MPLS−TP装置300と接続されている。本ネットワークでは、IP/MPLS網20のパスと、MPLS-TP網30のパスをマッピングすることで、ユーザ端末に対し接続性が提供される。例えば、ユーザサイトA401、402におけるユーザ端末がIP/MPLSルータと接続し通信を行う場合、IP/MPLS網のパス201に対し、MPLS-TP網のパス301をマッピングすることにより接続し、ユーザサイトA401とユーザサイトA402との間の通信サービスが提供される。
<第1の実施形態>
本発明を適用するシステムの構成例を図1に示す。IP/MPLSルータ200により構成されるIP/MPLS網20及び21間を、MPLS-TP装置300(以下、伝送装置とも呼ぶ)により構成されるMPLS-TP網30で接続している。また、MPLS-TP網30内のMPLS-TP装置300の管理、制御を行う集中制御サーバ100が、各MPLS−TP装置300と接続されている。本ネットワークでは、IP/MPLS網20のパスと、MPLS-TP網30のパスをマッピングすることで、ユーザ端末に対し接続性が提供される。例えば、ユーザサイトA401、402におけるユーザ端末がIP/MPLSルータと接続し通信を行う場合、IP/MPLS網のパス201に対し、MPLS-TP網のパス301をマッピングすることにより接続し、ユーザサイトA401とユーザサイトA402との間の通信サービスが提供される。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。 図2は、MPLS−TP網30を構成する伝送装置300のうち、IP/MPLS網20、21とMPLS−TP網30の境界に位置する伝送装置(以下、エッジ装置とも呼ぶ)の構成図を示している。IP/MPLS網20、21とMPLS−TP網30の境界に位置する伝送装置300は、1個以上のIP/MPLS網IF310と、1個以上のMPLS-TP網IF320と、装置制御部340と、スイッチ部350により構成される。
装置制御部340は、集中制御サーバ100と接続し、受信した設定情報をスイッチ部350、IP/MPLS網IF310、MPLS-TP網IF320に設定する機能を有する。また、装置制御部340は、IP/MPLSのIPレイヤの経路を決定するルーティングプロトコル、またMPLSのパスを確立するシグナリングプロトコルの制御パケットを、集中制御サーバ100との間で送受信する機能を有する。
スイッチ部350は、パケットの転送元のIFとMPLSのラベルから、転送先のIFを特定し、適切なIP/MPLS網IF310、又はMPLS-TP網IF320へとパケットを転送する。
IP/MPLS網IF310は、IP/MPLSルータ200と接続されるIFであり、受信回路311、L2受信処理部312、パケット解析振り分け部313、SW送信回路314、SW受信回路315、パケット集約部316、L2送信処理部317、送信回路318、IF制御部319より構成される。
IF制御部319は、装置制御部340と接続し、装置制御部340から通知された設定情報をIP/MPLS網IF310の各構成部に対して設定する機能と、各構成部に設定されている情報を読み出して、装置制御部340へ通知する機能を有する。また、IF制御部319は、IP/MPLSのルーティングプロトコル及びシグナリングプロトコルの制御パケットを装置制御部340との間で送受信する機能を有する。
受信回路311は接続しているIP/MPLSルータ200からパケットを受信する。
L2受信処理部312はIP/MPLSルータ200とMPLS-TP装置300間を接続するOpen Systems Interconnection(OSI)参照モデルのデータリンク層のプロトコルを終端する。データリンク層プロトコルが例えばイーサネットの場合、L2受信処理部312ではイーサネットフレームの終端処理を実行する。また、L2受信処理部312は、受信したイーサネットフレームの送信元MACアドレスを学習し、L2送信処理部317と情報共有する。
パケット解析振分け部313はL2受信処理部312から受信したパケットを解析し、受信したパケットがデータパケットの場合、SW送信回路314へと受信したデータを転送する。また、受信したパケットがIP/MPLSのルーティングプロトコル及びシグナリングプロトコルの制御パケットであった場合は、IF制御部319経由で集中制御サーバ100に転送する。
SW送信回路314はパケット解析振り分け部313から受信したパケットをスイッチ部350へと転送する。
SW受信回路315はスイッチ部350からパケットを受信し、パケット集約部316へと転送する。
パケット集約部316はデータパケットをSW受信回路315から受信すると、受信したパケットを解析し、L2送信処理部317へ転送する。また、集中制御サーバ100からIF制御部319経由で受信したルーティングプロトコルの制御パケット、シグナリングプロトコルの制御パケットをL2送信処理部317に転送する。
L2送信処理部317はパケットを受信すると、L2受信処理部312と共有しているMACアドレスの情報からMACヘッダを生成し、パケットに付与して送信回路318へと転送する。
送信回路318はL2送信処理部317から受信したパケットをIP/MPLSルータ200へ送信する。
MPLS-TP網IF320は、MPLS-TP網30を構成する他のMPLS-TP装置300と接続するインターフェースであり、受信回路321、MPLSヘッダ変換部322、IP/MPLSラベル変換部323、SW送信回路324、SW受信回路325、MPLSヘッダ挿入部326、送信回路327、MPLS-TPラベル情報テーブル328、出力ラベル情報テーブル329、IF制御部330、スケジューラ331、帯域制御処理部332により構成される。
IF制御部330は、装置制御部340と接続し、装置制御部340から通知された設定情報をMPLS-TP網IF310の各構成部に対して設定する機能と、各構成部に設定されている情報を読み出して、装置制御部330へ通知する機能を有する。
受信回路321は、他のMPLS-TP装置300からパケットを受信する機能を有する。
MPLSヘッダ変換部322は、MPLS-TPラベルデータベース328のMPLS-TPラベル情報テーブル550を検索し、パケットのラベルを変換する機能を有する。図13に本システムのMPLS-TP網内におけるデータパケットの構造を示す。データパケット600は、L2の情報が格納されるL2ヘッダ601と、MPLS-TPラベルを含むMPLS-TPパスヘッダ602と、IP/MPLSラベルを含むIP/MPLSパスヘッダ603と、IPの情報が格納されるIPヘッダ604とペイロード605から構成される。また、MPLS-TPラベル情報テーブル550で保持される情報例を図8に示す。MPLS-TPラベル情報テーブル328は、MPLS-TP装置300内の全てのMPLS-TP網IFで共有されるものであり、IP/MPLS入力ラベル551と、MPLS-TP入力ラベル552と、MPLS-TP出力ラベル553が対応づけられてMPLS-TP網パスID554とともに保持される。MPLSヘッダ変換部322は、受信パケットの先頭に付与されているMPLS−TPラベルについて、MPLS-TPラベル情報テーブル550のMPLS-TP入力ラベル552で一致するものを検索する。そして、MPLSヘッダ変換部322は、受信パケットのMPLS−TPラベルを、検索したMPLS−TP入力ラベル552に対応するMPLS-TP出力ラベル553にスワップ(変換)し、スケジューラ331に転送する。また、MPLS−TP入力ラベル552に対応するMPLS-TP出力ラベル553にポップ(削除)の指示がある場合は、パケットの先頭のMPLSラベルが記載されたMPLSヘッダを削除し、IP/MPLSラベル変換部323に転送する。
IP/MPLSラベル変換部323は、IP/MPLSラベルデータベース329のIP/MPLSラベル情報テーブル560を検索し、パケットのIP/MPLSラベルを変換する機能を有する。IP/MPLSラベル情報テーブル560で保持される情報例を図9に示す。IP/MPLSラベル情報テーブル329は、MPLS-TP装置300内の全てのMPLS-TP網IFで共有されるものであり、IP/MPLS入力ラベル561と、IP/MPLS出力ラベル562が対応付けてIP/MPLS網パスID563とともに保持される。IP/MPLSラベル変換部323は、受信パケットの先頭に付与されているIP/MPLSラベルについて、IP/MPLSラベル情報テーブル560のIP/MPLS入力ラベル561で一致するものを検索する。そして、IP/MPLSラベル変換部323は、受信パケットのIP/MPLSラベルを、検索したIP/MPLS入力ラベル561に対応するIP/MPLS出力ラベル562にスワップ(変換)し、スケジューラ331に転送する。
スケジューラ331は、MPLSヘッダ変換部322及びIP/MPLSラベル変換部323から受信したパケットの出力調停を行い、SW送信回路324へ転送する。
SW送信回路324はスケジューラ331から受信したパケットをスイッチ部350へと転送する。
SW受信回路325はスイッチ部350からパケットを受信し、MPLSヘッダ挿入部326へと転送する。
MPLSヘッダ挿入部326は、受信パケットの先頭に付与されているラベルについて、MPLS-TPラベル情報テーブル550のIP/MPLS入力ラベル551で一致するものを検索し、該当するエントリが存在する場合は、新規にMPLSヘッダを先頭に挿入し、そのヘッダに対応するMPLS-TP出力ラベル553を記載して送信回路327へ転送する。また、該当するエントリが存在しない場合は、受信パケットをそのまま送信回路327へ転送する。
帯域制御処理部332は、MPLS-TPラベル情報テーブル550に登録されるMPLS-TP網のパス毎の保証帯域555に基づき、帯域制御処理を行う機能を有する。
送信回路327はMPLSヘッダ挿入部326から受信したパケットをMPLS-TP網30側へ送信する機能を有する。
本発明の集中制御サーバ100について、図3を参照して以下に説明する。集中制御サーバ100は、装置設定部110と、設定処理部120と、管理者設定部130と、ルーティング処理部140と、パス設定部141と、ルーティングデータベース150と、リンク情報データベース151と、パス情報データベース152により構成される。
装置設定部110は、MPLS-TP装置300と接続し、設定処理部120からの装置設定情報、ルーティングプロトコル、シグナリングプロトコルの制御パケットを転送する機能を備える。また、MPLS-TP装置300から送信されるIP/MPLSのシグナリングプロトコルや、ルーティングプロトコルの制御パケットを受信し、設定処理部120に転送する機能を有する。
管理者設定部130は、管理者が集中制御サーバ100に対して、静的に設定を行う際のメッセージを外部から受信し、設定処理部120に送信する機能を備える。
設定処理部120は、装置設定部110に対し、装置設定情報、ルーティングプロトコル及びシグナリングプロトコルの制御信号を送信する機能を備える。また、設定処理部120は、装置設定部110から受信した制御パケットを判定し、ルーティング処理部140、パス設定部141の中から適切なものを選択して送信する機能を備える。
ルーティング処理部140は、受信したIP/MPLSのルーティングプロトコルの制御パケットを処理し、またIP/MPLSルータ200に対する制御パケットを生成し、送信する機能を備える。前記ルーティングプロトコルとしては、例えばOSPF(Open Shortest Path First)、RIP(Routing Information Protocol)等が使用される。このルーティングプロトコルの処理によりルーティングデータベース150において、ルーティング情報テーブル500を構築する。
ルーティング情報テーブル500において保持する情報例を図4に示す。ルーティング情報テーブル500は、IP/MPLSルータ200と接続するMPLS-TP装置ID501と、MPLS-TP装置ID501に該当する装置内のIP/MPLS網IF ID502と、IP/MPLSルータ200と接続するために設定されるIP/MPLS網IF IPアドレス503と、該当するIP/MPLS網IFと接続するIP/MPLSルータ200のIFのIPアドレス504、宛先IPアドレス、IP/MPLSルータアドレス504が次ホップとなる、複数の宛先IPアドレス505を含む。
パス設定部141は、IP/MPLS網20からMPLS−TP装置を介して受信したシグナリングプロトコルを処理する機能を備える。シグナリングプロトコルとしては、例えばLDP(Label Distribution Protocol)、RSVP-TE(Resource Reservation Protocol - Traffic Engineering)等が使用される。また、パス設定部141は、シグナリングプロトコルにより確立されるIP/MPLS網20のパスに対し、MPLS-TP網30内のパスを、ルーティング情報データベース150、リンク情報データベース151、パス情報データベース152を参照し、マッピングし、パス情報データベース152に登録する機能を備える。さらに、パス設定部141は、パス情報データベース152の情報に従い、該当するMPLS-TP装置300のMPLS-TPラベルデータベース328、IP/MPLSラベルデータベース329を操作するメッセージを送信する機能を備える。
リンク情報データベース151はリンク情報テーブル510を有する。リンク情報テーブル510において保持する情報例を図5に示す。リンク情報テーブル510は、MPLS-TP網内の各装置間の物理リンクに関する情報を保持している。具体的には、リンクの転送元装置ID511と送信元IFのID512と、リンクの転送先装置ID513と送信元IFのID514と、該当するリンクと、パスを新規に設定する際に保証可能な帯域である余剰帯域515により構成される。リンク情報データベース151により、パス設定部141は、MPLS-TP網内のトポロジと、リソースを把握することが可能となる。
パス情報データベース152はMPLS-TP網パス情報テーブル520とマッピング情報テーブル530を有する。
MPLS-TP網パス情報テーブル520において保持する情報例を図6に示す。MPLS-TP網パス情報テーブル520は、MPLS-TP網内に設定されているパスの情報を保持する。具体的には、MPLS-TP網パスID521と、パス種別522と、パスが経由する装置ID523と、該当する装置の入力IF ID524と、出力IF ID525と、該当する装置から出力する際にパケットに付与される出力ラベル526と、該当するパスが保証する帯域527を含む。MPLS-TP網パスID521は、パスを特定するために使用される。パス種別522は、パスの種類を示す。本実施例では、デフォルト固定パス、デフォルト変動パス、個別パスの3種類を定義する。デフォルト固定パスは、エッジ装置間を経由する複数のパスをマッピングする際に使用される共有のパスであり、保証帯域はネットワークの状態に因らず固定とする。デフォルト変動パスは、デフォルト固定パスと同様に共有のパスであるが、ネットワークの状態、例えば次に説明する個別パスのマッピング状況に応じて、保証帯域を変動させる。個別パスは、優先度の高いIP/MPLS網のパスに対して、1対1でマッピングし、確実な帯域保証を行うために使用されるパスである。また、入力側のエッジ装置ID523と出力IF ID525、出力側のエッジ装置ID523と、入力IF ID524は必ず保持し、中継するMPLS-TP装置300が存在する場合は、全ての装置ID523、入力IF ID524、出力IF ID525、出力ラベル526が、経由する装置の順序に従い保持する。
マッピング情報テーブル530において保持する情報例を図7に示す。マッピング情報テーブル530は、IP/MPLS網のパスと、MPLS-TP網のパスのマッピングに関する情報を保持する。具体的には、IP/MPLS網パスID531と、MPLS-TP網パスID532と、IP/MPLSルータ200と接続する入力側のMPLS-TP装置300のID533と、IP/MPLSルータ200と接続している入力側のIFのID534と、IP/MPLSルータ200と接続する出力側のMPLS-TP装置300のID535と、IP/MPLSルータ200と接続している出力側のIFのID536と、IP/MPLSルータ200から、MPLS-TP網へ入力されるデータパケットに付与されるラベル537と、MPLS-TP網からIP/MPLSルータ200へ出力するデータパケットに付与するラベル538と、該当するIP/MPLS網のパスの宛先アドレス539と、前記パスの優先度540及び要求帯域541を対応付けて保持する。
第1の実施形態における動作を、例を挙げて説明する。本動作例では、図10に示すように、IP/MPLSルータ200-2及び200-3間を経由するパスと、IP/MPLSルータ200-6及び200-7間を経由するパスを確立するために、MPLS-TP装置300-1及び300-2間を接続するMPLS-TP網のパスをマッピングすることで接続性を提供する。また本実施例では、シグナリングプロトコルとしてLDPを使用する。LDPは、IP経路エントリ毎にパスを確立するために、IP/MPLSラベルを割り当てるプロトコルである。パスに対し、下流側のIP/MPLSルータから、隣接する上流のIP/MPLSルータに対し、下流側に送信する際に付与するIP/MPLSラベルを、ラベル割当メッセージにより通知する。ここでは、パスの最下流のIP/MPLSルータ200からラベル割当メッセージによるIP/MPLSラベルの割り当てを開始し、IP/MPLSルータ200が下流側からのラベル割り当てメッセージを受信すると、内部でIP/MPLSラベルを割り当て、上流側へラベル割当メッセージを配布していく方式を例に説明する。
まずIP/MPLS網のパスの確立前に、集中制御サーバ100のルーティング処理部140は、エッジのMPLS-TP装置300を経由してIP/MPLSルータ200とルーティングプロトコルの制御パケットを送受信し、処理することで、ルーティング情報テーブル500を作成し、ルーティングデータベース150で作成したルーティング情報テーブル500を保持する。また管理者は、管理者設定部130経由で、パス設定部141を操作し、IP/MPLS網のパスを確立する際に経由すると推定される全てのエッジ装置間を接続するデフォルトパスをパス情報データベース152のMPLS-TP網パス情報テーブル520に登録する。本実施例で利用するシグナリングプロトコルのLDPは優先度を設定しないため、ここでのデフォルトパスの種別は、全てデフォルト固定とする。また、パス設定部141は、パス情報データベース152に登録されたデフォルトパスに関するラベル情報を、デフォルトパスの始点及び終点となるエッジ装置であるMPLS-TP装置300のMPLS-TPラベル情報テーブル550に登録する。ここで、マッピングが実行される前は、デフォルトパスの始点となるエッジ装置のMPLS-TPラベル情報テーブル550のエントリは、該当するデフォルトパスに対応するIP/MPLSラベル551が無い状態となり、終点となるエッジ装置のエントリには、MPLS-TP入力ラベル552に対し、MPLS-TP出力ラベル553に、ポップの指示が登録される。
以降、シグナリングプロトコルと連動したパスのマッピングに関する動作例を図11のシーケンスに沿って説明する。まず、IP/MPLSルータ200-3が、確立するIP/MPLS網のパスの下流のIP/MPLSルータ200からラベル割り当てメッセージを受信すると内部でラベルを割り当て(本実施例では割り当てるラベルの値を20とする)、擬似ルータとして認識しているMPLS-TP網30側へ、ラベル割り当てメッセージ600を送信する。ラベル割り当てメッセージ600は、確立するIP/MPLS網のパスの宛先アドレスと、確立したIP/MPLS網のパスを利用するために、下流のIP/MPLSルータ200-3にパケットを送信する際に付与するラベル値を含む。ラベル割り当てメッセージ600を、MPLS-TP装置300-2のパケット解析振り分け部313が検出すると、これを集中制御サーバ100のパス設定部141に転送する(S101)。パス設定部141は、ラベル割り当てメッセージ600を受信したMPLS-TP300-2のIF IDと、ラベル割り当てメッセージ600に記されている宛先アドレスについて、ルーティングデータベース150のルーティング情報テーブル500を検索し、IP/MPLSルータ200-3が、宛先アドレスへパケットを送信するための次ホップであるかを確認する。次ホップである場合は、ラベル割当メッセージ600にラベルを割り当て(本実施例では割り当てるラベルの値を10とする)、確立するIP/MPLS網のパスの上流のIP/MPLSルータ200に対し、エッジのMPLS-TP装置300を経由して、ラベル割り当てメッセージ601を送信する(S102)。ここでは簡単のために、上流のIP/MPLSルータ200-2に対する動作のみについて説明するが、実際はIP/MPLSルータ200-6にも発行される。集中制御サーバ100よりMPLS-TP装置300-1を経由してIP/MPLSルータ200-2に送信されるラベル割り当てメッセージ601には、パス設定部141で発行したラベル値と、ラベル割り当てメッセージ600と同じ宛先アドレスが記される(S103)。また、ラベル割り当てメッセージ600及び601の情報に基づいて、パス設定部141は、パス情報データベース152のマッピング情報テーブル530に、新規にエントリを追加する。具体的には、IP/MPLS網パスID531を発行し、ラベル割り当てメッセージ600を受信したMPLS-TP装置300-2のIDを出力装置ID535、受信したIFのIDを出力IF ID536、ラベル割り当てメッセージ600で通知された情報により、IP/MPLS出力ラベル538、宛先アドレス539を登録する。さらに、ラベル割り当てメッセージ601を送信するために経由したMPLS-TP装置300-1のIDを入力装置ID533、送信したIFのIDを入力IF ID534に登録する。この登録が完了すると、パス設定部141は、出力装置にあたるMPLS-TP装置300-2に対し、IP/MPLS入力ラベル537と、IP/MPLS出力ラベル538と、IP/MPLS網パスID531を、IP/MPLSラベル情報テーブル560の新規エントリとして、IP/MPLS入力ラベル561とIP/MPLS出力ラベル562と、IP/MPLS網パスID563に登録する。そして、パス設定部141は、マッピング情報テーブル530に登録したIP/MPLS網パスの、入力装置ID533及び出力装置ID536から、MPLS-TP網パス情報テーブル520を検索し、該当するMPLS-TP装置300間を接続するデフォルトパスを検索し、該当するMPLS-TP網パスID521を、マッピング情報テーブル530のMPLS-TP網パスID532に登録する。また、入力装置であるMPLS-TP装置300-1のMPLS-TPパス情報テーブル550でMPLS-TP網パスID532と同じエントリを検索し、IP/MPLS入力ラベル551に、IP/MPLS入力ラベル537を追加する(S104)。以上の動作により、IP/MPLS網のパスが、MPLS-TP網の適切なデフォルトパスにマッピングされ、接続性が確立される。尚、本動作例では、LDPでは優先度の指定、帯域確保を行わないため、優先度540、要求帯域541は使用しない。
以降、MPLS-TP装置300-1が、IP/MPLSルータ200-2から、先頭にラベル10が付与されたデータパケット602を受信すると(S105)、ラベルに基づいて、スイッチ部350で適切なMPLS-TP網―IF320にスイッチされた後、MPLSヘッダ挿入部326において、パケットのラベルに基づきMPLS-TPラベル情報テーブル550を検索される。ここで10はIP/MPLS入力ラベル551に該当するため、パケットにMPLSヘッダが追加され、対応するMPLS-TP出力ラベル553が付与され、デフォルトパスでMPLS-TP装置300-2に転送される(S106)。出力装置であるMPLS-TP装置300-2は、MPLS-TP網―IF320のMPLS-TPヘッダ変換部322でパケットのラベルに基づきMPLS-TPラベル情報テーブル550を検索される。そして付与されているMPLS-TP入力ラベル552対してポップの指示が対応付けられているいため、先頭のMPLS-TPヘッダが削除され、IP/MPLSラベル変換部323に転送される。IP/MPLSラベル変換部323は、IP/MPLSラベル情報テーブル560を検索し、パケットに付与されているIP/MPLS入力ラベル561から対応するIP/MPLS出力ラベル562(20)に変換(スワップ)し、適切なIP/MPLS網IFからIP/MPLSルータ200-3に転送する。
IP/MPLSルータ200-7から、ラベル割り当てメッセージ604がMPLS-TP装置300-2に送信され、集中制御サーバ100からラベル割り当てメッセージ605がMPLS-TP装置300-1を介してIP/MPLSルータ200-6に送信される際の動作S108、S109、S110は、S101、S102、S103と同じである。また、S111の動作もS104と同じであるが、結果としてマッピング情報テーブル530に、S104で作成したエントリの、MPLS-TP網パスID532、入力装置ID533、入力IF ID534、出力装置ID535、出力装置IF ID536が共通なエントリがS111でも作成され、またS104でMPLS-TP装置300-1のMPLS-TPラベル情報テーブル550に登録したエントリのIP/MPLS入力ラベル551に、S111でIP/MPLSルータ200-6に対して割り当てた入力ラベル(本実施例では30)が追加登録される。これにより、ラベル30が付与されたデータパケット605をMPLS-TP装置300-1が受信した場合、MPLSヘッダの追加によりS106と共通のデフォルトパスでMPLS-TP装置300-2まで転送され(S113)、MPLSヘッダの削除とラベルスワップが実行され、IP/MPLSルータ200-3に送信される。
以上の動作により、異なるIP/MPLS網のパスに対して、経由するエッジのMPLS-TP装置300が同じ場合は、共通のデフォルトパスをマッピングして転送することが可能となり、MPLS-TP網の利用効率を向上させることができる。またLDPに関して、本実施例の割り当て方式以外を利用する場合においても、任意のIP/MPLS網のパスのIP/MPLS入力ラベル及び出力ラベルが確定した後の動作は同じであり、同様の効果を得ることができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、シグナリングプロトコルとして、帯域保証されたパスの確立を行うRSVP-TEを利用し、パスのマッピングの際に、デフォルトパスにマッピングするか、個別パスにマッピングするかを優先度により判定することが特徴である。RSVP-TEでは、IP/MPLS網のパスの最上流のIP/MPLSルータから、最下流のIP/MPLSルータ200のアドレス、要求帯域、優先度(例えば、セットアッププライオリティ)等を含むパスメッセージを宛先のIP/MPLSルータまで転送することで、パスの確立を開始する。そして、パスメッセージを受信した最下流のIP/MPLSルータから、次ホップに送信する際に付与するIP/MPLSラベル、要求帯域等を含むリソース予約メッセージを、最上流のIP/MPLSルータまで転送することで、帯域確保されたパスを確立する。また、RSVP-TEで確立されるIP/MPLS網のパスの経路は、パスメッセージ内に明示的に指定することができ、指定されない区間については、ルーティングテーブルに従って決定する。
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、シグナリングプロトコルとして、帯域保証されたパスの確立を行うRSVP-TEを利用し、パスのマッピングの際に、デフォルトパスにマッピングするか、個別パスにマッピングするかを優先度により判定することが特徴である。RSVP-TEでは、IP/MPLS網のパスの最上流のIP/MPLSルータから、最下流のIP/MPLSルータ200のアドレス、要求帯域、優先度(例えば、セットアッププライオリティ)等を含むパスメッセージを宛先のIP/MPLSルータまで転送することで、パスの確立を開始する。そして、パスメッセージを受信した最下流のIP/MPLSルータから、次ホップに送信する際に付与するIP/MPLSラベル、要求帯域等を含むリソース予約メッセージを、最上流のIP/MPLSルータまで転送することで、帯域確保されたパスを確立する。また、RSVP-TEで確立されるIP/MPLS網のパスの経路は、パスメッセージ内に明示的に指定することができ、指定されない区間については、ルーティングテーブルに従って決定する。
以下動作例を説明する。適用するシステム構成は第1の実施形態と同様であり、図10を例に説明する。IP/MPLS網のパスの確立前のルーティング情報テーブル500の作成、デフォルトパスのMPLS-TP網パス情報テーブル520への登録及び該当するMPLS-TP装置300のMPLS-TPラベル情報テーブル550へのラベル情報の登録は、第1の実施例と同様である。ただし、本実施例で利用するデフォルトパスは、デフォルト固定パス、デフォルト変動パスが混在してもよい。デフォルト変動パスは、ネットワークの状況に応じて保証帯域の変更を行うパスである。例えば、集中制御サーバのパス設定部141が定期的にリンク情報テーブル510を検索し、デフォルト変動パスが経由する各物理リンクの余剰帯域の最小値を保証帯域とする。以降は、簡単のためにデフォルト固定パスとデフォルト変動パスの区別をせず、デフォルトパスとして説明する。
RSVP-TEと連動したパスのマッピングに関する動作例を図12のシーケンスに沿って説明する。まず、S200-S204において、パスメッセージ610をMPLS-TP装置300-1が受信すると、集中制御サーバ100に転送され、パス設定部141がパスメッセージ610により確立するIP/MPLS網のパスの優先度、要求帯域、宛先アドレス(宛先ルータ)、セッションID、またパスメッセージ610を受信した、確立されるIP/MPLS網のパスに対する入力装置であるMPLS-TP装置300-1の装置ID及び入力IF ID等を取得し保持する。このとき、パス設定部141は優先度を判定する。ここでは、低優先と判定したと仮定し、その場合はデフォルトパスにマッピングする。そして、MPLS-TP300-2を経由して次ホップのIP/MPLSルータ200-3にパスメッセージ611を送信する。そして、S205-S209において、リソース予約メッセージ612を、IP/MPLSルータ200-3から、MPLS-TP装置300-2経由で集中制御サーバが受信すると、パス設定部141において、セッションID、IP/MPLS出力ラベル、要求帯域、またリソース予約メッセージ612を受信した、確立されるIP/MPLS網のパスに対する出力装置であるMPLS-TP装置300-2の装置ID及び出力IF ID等を取得する。そして、これらの取得した情報とパスメッセージ610受信時に保持していた情報を、セッションIDに基づいて対応付け、マッピング情報テーブル530のうち、MPLS-TP網パスID532以外の項目について新規にエントリを登録する。以降、確立するIP/MPLS網のパスは、優先度によりデフォルトパスにマッピングすると判定されているため、第1の実施形態の動作例として説明した図11のS104と同様の動作により、S210においてデフォルトパスへのマッピング及びMPLS-TP装置300の設定が行われ接続性が確立する。そしてS105-107と同様の動作により、S211-S215においてデータパケットがデフォルトパスで転送される。
次に、S216-S220において、パスメッセージ616をMPLS-TP装置300-1が受信すると、前記動作と同様に、集中制御サーバ100に転送され、パス設定部141がパスメッセージ610により確立するIP/MPLS網のパスの優先度、要求帯域、宛先アドレス、セッションID、またパスメッセージ610を受信した、確立されるIP/MPLS網のパスに対する入力装置であるMPLS-TP装置300-1の装置ID及び入力IF ID等を取得し保持する。ここでは、パス設定部141が優先度を高優先と判定したと仮定する。この場合は、パス設定部141は経由するエッジ装置間で、要求帯域を満たす個別パスをマッピング可能か判定する。例えば、エッジ装置間で個別パスを1つ以上静的に設定しておき、パス設定部141がMPLS-TP網パス情報テーブル520及びマッピング情報テーブル530を参照し、該当するエッジ装置間で要求帯域を満たす個別パスが存在するか判定する。また、パス設定部141が、リンク情報テーブル510を参照し、該当するエッジ装置間で、要求帯域を満たす個別パスを新規に設定し、マッピング可能か判定しても良い。ここでマッピングが不可能と判定された場合は、以降の動作は行わない。可能と判定された場合は、前記動作と同様に、パスメッセージを次ホップのIP/MPLSルータ200-7に送信する。またS221-225において、集中制御サーバ100のパス設定部141がS205-S209と同様にリソース予約メッセージの処理を行い、マッピング情報テーブル530に新規にエントリを登録する。そして、S210と同様の動作でデフォルトパスではなく、個別パスにマッピングを行う。ここで新規に個別パスを確立した場合は、リンク情報テーブル520について、新規に確立した個別パスの保証帯域に従い、余剰帯域を変更する。そしてS105-107と同様の動作により、S211-S215において、データパケット620は個別パスを利用してMPLS-TP網内を転送される。以上の動作により、低優先のパスについては共通のデフォルトパスにマッピングし、また高優先のパスについては、個別パスを1対1でマッピングすることで、MPLS-TP網の利用効率を向上させながら、厳密な帯域保証を必要とするパスの収容も実現する。
20 IP/MPLS網
30 MPLS-TP網
100 集中制御サーバ
110 装置設定部
120 設定処理部
130 管理者設定部
140 ルーティング処理部
141 パス設定部
150 ルーティングデータベース
151 リンク情報データベース
152 パス情報データベース
200 IP/MPLSルータ
201 IP/MPLS網パス
300 MPLS-TP装置
301 MPLS−TP網パス
310 IP/MPLS網IF
311 受信回路
312 L2受信処理部
313 パケット解析振り分け部
314 SW送信回路
315 SW受信回路
316 パケット集約部
317 L2送信処理部
318 送信回路
319 IF制御部
320 MPLS-TP網IF
321 受信回路
322 MPLSヘッダ変換部
323 IP/MPLSラベル変換部
324 SW送信回路
325 SW受信回路
326 MPLSヘッダ挿入部
327 送信回路
328 MPLS-TPラベルデータベース
329 IP/MPLSラベルデータベース
330 IF制御部
331 スケジューラ
332 帯域制御処理部
340 装置制御部
350 スイッチ部
401−404 ユーザサイト
500 ルーティング情報テーブル
510 リンク情報テーブル
520 MPLS-TP網パス情報テーブル
530 マッピング情報テーブル
550 MPLS-TPラベル情報テーブル
560 IP/MPLSラベル情報テーブル
600 データパケット
601 L2ヘッダ
602 MPLS-TPパスヘッダ
603 IP/MPLSパスヘッダ
604 IPヘッダ
605 ペイロード
30 MPLS-TP網
100 集中制御サーバ
110 装置設定部
120 設定処理部
130 管理者設定部
140 ルーティング処理部
141 パス設定部
150 ルーティングデータベース
151 リンク情報データベース
152 パス情報データベース
200 IP/MPLSルータ
201 IP/MPLS網パス
300 MPLS-TP装置
301 MPLS−TP網パス
310 IP/MPLS網IF
311 受信回路
312 L2受信処理部
313 パケット解析振り分け部
314 SW送信回路
315 SW受信回路
316 パケット集約部
317 L2送信処理部
318 送信回路
319 IF制御部
320 MPLS-TP網IF
321 受信回路
322 MPLSヘッダ変換部
323 IP/MPLSラベル変換部
324 SW送信回路
325 SW受信回路
326 MPLSヘッダ挿入部
327 送信回路
328 MPLS-TPラベルデータベース
329 IP/MPLSラベルデータベース
330 IF制御部
331 スケジューラ
332 帯域制御処理部
340 装置制御部
350 スイッチ部
401−404 ユーザサイト
500 ルーティング情報テーブル
510 リンク情報テーブル
520 MPLS-TP網パス情報テーブル
530 マッピング情報テーブル
550 MPLS-TPラベル情報テーブル
560 IP/MPLSラベル情報テーブル
600 データパケット
601 L2ヘッダ
602 MPLS-TPパスヘッダ
603 IP/MPLSパスヘッダ
604 IPヘッダ
605 ペイロード
Claims (15)
- 第一の通信プロトコルに従う伝送網を構成し、第二の通信プロトコルに従う通信網を構成する通信装置と接続される複数の伝送装置と、該伝送装置と接続される管理サーバと、を備える通信システムであって、
前記管理サーバは、
予め設定された各前記伝送装置間の通信経路である第一の通信経路に関する第一経路情報と、
前記通信装置のいずれか2つの通信装置を各々始点及び終点とし前記伝送網を介して確立される第二の通信経路に対し、前記第二の通信経路が経由する前記伝送網を構成する前記伝送装置に応じて、前記第一経路情報に基づいて、対応付ける前記第一の通信経路を選択するパス設定部と、
前記パス設定部により選択された前記第一の通信経路に関する情報を、前記伝送装置に送信する送信部と、を有し、
前記伝送装置は、
前記第一の通信経路に関する情報を受信する送受信部と、
受信した前記第一の通信経路に関する情報に基づいて、前記通信装置から受信した情報の転送処理を行う転送処理部と、を有すること、を特徴とする通信システム。 - 請求項1に記載の通信システムであって、
前記パス設定部は、共通の前記伝送装置を経由する複数の前記第二の通信経路に対し、前記第一経路情報に基づいて、共通の前記第一の通信経路を対応付けること、を特徴とする通信システム。 - 請求項1に記載の通信システムであって、
前記パス設定部は、共通の前記伝送装置を経由する前記第二の通信経路に対して前記第一の通信経路を対応付ける際、前記第二の通信経路に設定された優先度に応じて、共通の前記第一の通信経路を対応付けるか、他の第二の通信経路が介さない前記第一の通信経路を対応付けるかを決定すること、を特徴とする通信システム。 - 請求項3に記載の通信システムであって、
前記パス設定部は、共通の前記伝送装置を経由する前記第二の通信経路に対して他の第二の通信経路が介さない前記第一の通信経路を対応付ける場合、前記第二の通信経路に対し前記伝送網で保証する通信帯域を満たすことが可能な前記第一の通信経路を、前記第一経路情報に基づいて選択すること、を特徴とする通信システム。 - 請求項1に記載の通信システムであって、
前記送受信部は、前記伝送装置が前記通信装置から受信した前記第二の通信経路を確立するための通信経路確立プロトコルの制御パケットを前記管理サーバに転送する送信部を有し、
前記パス設定部は、前記制御パケットに基づいて前記第二の通信経路が経由する前記伝送装置を判定し、該判定の結果及び前記第一経路情報に基づいて前記第二の通信経路に対応付ける前記第一の通信経路を選択すること、を特徴とする通信システム。 - 請求項1に記載の通信システムであって、
前記第一の通信プロトコルは、MPLS−TP(Multi−Protocol Label Switching−Transport Profile)であり、
前記第二の通信プロトコルは、IP/MPLS(Internet Protocol/Multi−Protocol Label Switching)であること、を特徴とする通信システム。 - 請求項1に記載の通信システムであって、
前記通信経路プロトコルは、LDP(Label Distribution Protocol)、又は、RSVP−TE(Resource Reservation Protocol−Traffic Engineering)であること、を特徴とする通信システム。 - 複数の伝送装置から構成され第一の通信プロトコルに従う伝送網を介して、第二の通信プロトコルに従う通信網を構成する通信装置間の通信経路を確立する通信経路確立方法であって、
予め、前記伝送装置のうち前記通信装置に接続される各エッジ装置間の通信経路である第一の通信経路を設定し、
前記通信装置のいずれか2つの通信装置を各々始点及び終点とし前記伝送網を介して確立される第二の通信経路に対し、前記第二の通信経路が経由する前記エッジ装置に応じて、対応付ける前記第一の通信経路を選択し、
前記第二の通信経路を、前記選択した第一の通信経路を介して確立すること、を特徴とする通信経路確立方法。 - 請求項8に記載の通信経路確立方法であって、
共通の前記エッジ装置を経由する複数の前記第二の通信経路に対し、共通の前記第一の通信経路を対応付けること、を特徴とする通信経路確立方法。 - 請求項8に記載の通信経路確立方法であって、
共通の前記エッジ装置を経由する前記第二の通信経路に対して前記第一の通信経路を対応付ける際、前記第二の通信経路に設定された優先度に応じて、共通の前記第一の通信経路を対応付けるか、他の第二の通信経路が介さない前記第一の通信経路を対応付けるかを決定すること、を特徴とする通信経路確立方法。 - 請求項10に記載の通信経路確立方法であって、
共通の前記エッジ装置を経由する前記第二の通信経路に対して他の第二の通信経路が介さない前記第一の通信経路を対応付ける場合、前記第二の通信経路に対し前記伝送網で保証する通信帯域を満たすことが可能な前記第一の通信経路を選択すること、を特徴とする通信経路確立方法。 - 請求項8に記載の通信経路確立方法であって、
前記第二の通信経路を確立するための通信経路確立プロトコルの制御パケットに基づいて、前記第二の通信経路が経由する前記エッジ装置を判定し、
該判定の結果に基づいて、前記第二の通信経路に対応付ける前記第一の通信経路を選択すること、を特徴とする通信経路確立方法。 - 請求項8に記載の通信システムであって、
前記第一の通信プロトコルは、MPLS−TP(Multi−Protocol Label Switching−Transport Profile)であり、
前記第二の通信プロトコルは、IP/MPLS(Internet Protocol/Multi−Protocol Label Switching)であること、を特徴とする通信経路確立方法。 - 第一の通信プロトコルに従う伝送網を構成し、第二の通信プロトコルに従う通信網を構成する通信装置と接続される複数の伝送装置、と接続される管理サーバとであって、
予め設定された各前記伝送装置間の通信経路である第一の通信経路に関する第一経路情報と、
前記通信装置のいずれか2つの通信装置を各々始点及び終点とし前記伝送網を介して確立される第二の通信経路に対し、前記第二の通信経路が経由する前記伝送網を構成する前記伝送装置に応じて、前記第一経路情報に基づいて、対応付ける前記第一の通信経路を選択するパス設定部と、
前記パス設定部により選択された前記第一の通信経路に関する情報を、前記伝送装置に送信する送信部と、を有すること、を特徴とする管理サーバ。 - 請求項14に記載の管理サーバであって、
前記パス設定部は、共通の前記伝送装置を経由する複数の前記第二の通信経路に対し、前記第一経路情報に基づいて、共通の前記第一の通信経路を対応付けること、を特徴とする管理サーバ。
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