JP2014128910A - 積層体の製造方法、積層体および薄膜太陽電池 - Google Patents

積層体の製造方法、積層体および薄膜太陽電池 Download PDF

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健志 藤井
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Abstract

【課題】凹凸面を有する基板とグラフェン膜との接触抵抗が低減された積層体を提供する。
【解決手段】本発明の積層体の製造方法は、以下の(1)および(2)の2つの工程を少なくとも含む。
(1)凹凸面110を有する基板101の凹凸面110に、樹脂層103を形成することにより、基板101の凹凸面110を平滑化する工程
(2)基板101の凹凸面110に形成された樹脂層103と、支持基材105上に形成された1層以上のグラフェン膜107とを貼り合わせることにより、基板101とグラフェン膜107とを樹脂層103を介して積層し、積層体100を得る工程
【選択図】図2

Description

本発明は、積層体の製造方法、積層体および薄膜太陽電池に関する。
グラフェン膜は、キャリア(電子)の移動度に優れているため、例えば、薄膜太陽電池に使用される透明導電性薄膜への応用が期待されている。
非特許文献1(Xuesong Li et al.)には、化学気相成長(CVD)法により、銅箔上に膜質の良いグラフェン膜を均一に形成できることが開示されている。
具体的には以下の手順で銅箔上にグラフェン膜を形成する。はじめに、CVD炉の内部に銅箔を配置し、1000℃まで昇温しながら水素を導入する。次いで、メタンなどの炭化水素系のガスをCVD炉の内部に供給することにより、銅箔表面にグラフェン膜を形成する。
こうして形成されたグラフェン膜を特定の用途に用いるためには、銅箔から剥離して目的の基板に転写する。
特開平8−288529号公報
しかし、本発明者らの検討によると、例えば、特許文献1(特開平8−288529号公報)に記載された薄膜太陽電池の半導体層(光電変換層とも呼ぶ。)のように凹凸面を有する基板に対しては、グラフェン膜を上手く転写することができないことが明らかになった。凹凸面を有する基板に対してグラフェン膜を転写すると、基板とグラフェン膜との間で接触不良が起き、得られる積層体の抵抗が期待される値よりも高くなった。
そこで、本発明では、凹凸面を有する基板とグラフェン膜との接触抵抗が低減された積層体を提供することを課題とする。
本発明者らは、凹凸面を有する基板とグラフェン膜との間で接触不良が起きてしまう要因について鋭意検討した。その結果、凹凸面の凸の部分とグラフェン膜とは上手く接触できているが、凹の部分とグラフェン膜とは上手く接触できていないため、グラフェンが形成できず、凹凸面を有する基板とグラフェン膜との接触抵抗が高くなっていることが明らかになった。
そこで、本発明者らはさらに鋭意検討した。その結果、基板の凹凸面に樹脂層を形成して平滑化した上で、その平滑面にグラフェン膜を転写することにより、基板とグラフェン膜との接触抵抗が低減された積層体が得られることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明によれば、以下の2つの工程を含む積層体の製造方法が提供される。
はじめに、凹凸面を有する基板の上記凹凸面に、樹脂層を形成することにより、基板の凹凸面を平滑化する。次いで、基板の凹凸面に形成された上記樹脂層と、支持基材上に形成された1層以上のグラフェン膜とを貼り合わせることにより、上記基板と上記グラフェン膜とを上記樹脂層を介して積層し、積層体を得る。
さらに、本発明によれば、凹凸面を有する基板と、上記基板の上記凹凸面上に設けられ、上記凹凸面よりも平滑な平滑面を有する樹脂層と、上記樹脂層の上記平滑面上に設けられた1層以上のグラフェン膜とを備える、積層体が提供される。
さらに、本発明によれば、上記積層体を備える薄膜太陽電池が提供される。
本発明によれば、凹凸面を有する基板とグラフェン膜との接触抵抗が低減された積層体を得ることができる。
本発明に係る実施形態の積層体200の構成の一例を示す断面図である。 本発明に係る実施形態の積層体100の製造工程を示す断面図である。 本発明に係る実施形態の積層体200の製造工程を示す断面図である。 本発明に係る実施形態の支持基材付きグラフェン膜120の製造工程を示す断面図である。 本発明に係る実施形態の薄膜太陽電池300の構成の一例を示す断面図である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。図は概略図であり、実際の寸法比率とは必ずしも一致していない。また、「〜」はとくに断りがなければ、以上から以下を表す。
<積層体>
図1は、本発明に係る実施形態の積層体200の構成の一例を示す断面図である。
本実施形態に係る積層体200は、凹凸面を有する基板101と、基板101の凹凸面上に設けられ、上記凹凸面よりも平滑な平滑面を有する樹脂層103と、樹脂層103の上記平滑面上に設けられた1層以上のグラフェン膜107とを備える。基板101の凹凸面上に樹脂層103を設けることにより、基板101とグラフェン膜107との接触面積および密着性が向上するため、基板101とグラフェン膜107との接触抵抗を低減することができる。
(凹凸面を有する基板)
凹凸面を有する基板101は、例えば、薄膜太陽電池の半導体層である。
ここで、薄膜太陽電池の電極層は、光の閉じ込め効率を向上させるために、電極層の表面に、入射光を乱反射させるための凹凸が形成されている。この凹凸は、テクスチャと呼ばれている。電極層が凹凸を有することにより、入射した太陽光を電極層と半導体層との接合界面等で乱反射させて薄膜太陽電池内部に光を閉じ込めことができる。その結果、太陽光の利用効率を高めることができる。
薄膜太陽電池の半導体層は、例えば、特許文献1(特開平8−288529号公報)に記載されているように、電極層の上記凹凸を引き継いで凹凸面を形成する。したがって、薄膜太陽電池の半導体層は、凹凸面を有している。
なお、本実施形態において、凹凸とは、平坦な状態から隆起した構造を呼ぶ。隆起の仕方にはさまざまな形状があるため、凹凸の形状は特に限定されない。
JIS−B0601:2001に準拠して測定される、基板101の凹凸面の中心線平均粗さRaは、特に限定されないが、通常は1nm以上1000nm以下の範囲内である。
また、基板101が薄膜太陽電池の半導体層である場合は、凹凸面の中心線平均粗さRaは25nm以上300nm以下の範囲内であることが好ましく、40nm以上200nm以下の範囲内であることがより好ましい。
中心線平均粗さRaが上記下限値以上であると、凹凸面において入射光がより一層乱反射するため、薄膜太陽電池内部の光閉じ込め効率をより一層向上させることができる。
中心線平均粗さRaが上記上限値以下であると、凹凸面の平滑化のために形成する樹脂層103の厚みを薄くできるため、得られる積層体の抵抗を低減することができる。
また、本実施形態に係る積層体は、JIS−B0601:2001に準拠して測定される、基板101の凹凸面の中心線平均粗さRaをRaとし、JIS−B0601:2001に準拠して測定される、樹脂層103の平滑面の中心線平均粗さRaとしたとき、Ra>Raの関係を満たす。すなわち、基板101の凹凸面に樹脂層103を設けることにより、基板101の凹凸面の中心線平均粗さRaが低下している。
本実施形態に係る積層体は、Ra>Raの関係を満たすことにより、基板101とグラフェン膜107との接触面積および密着性がより一層向上するため、基板101とグラフェン膜107との接触抵抗をより一層低減することができる。
樹脂層103のグラフェン膜107と接する平滑面の中心線平均粗さRaは、通常は0nmを超えて10nm以下である。
(樹脂層)
樹脂層103は、基板101の凹凸面を平滑化し、基板101とグラフェン膜107との接触面積および密着性を向上させるためのものである。
樹脂層103の体積抵抗率は、好ましくは10−5Ω・cm以上10Ω・cm以下の範囲内であり、より好ましくは10−5Ω・cm以上10−1Ω・cm以下の範囲内である。樹脂層103の体積抵抗率が上記範囲内であると、例えば、得られる積層体を薄膜太陽電池に用いた場合、薄膜太陽電池の発電効率を向上させることができる。
樹脂層103の層厚方向における波長550nmでの光線透過率は、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である。また、特に好ましくは、樹脂層103の層厚方向における波長350nm〜2000nmでの光線透過率が90%以上である。
樹脂層103の光線透過率が上記下限値以上であると、例えば、得られる積層体を薄膜太陽電池に用いた場合、薄膜太陽電池の発電効率を向上させることができる。
樹脂層103の厚さは、凹凸面の凹部が埋まるような厚さであれば特に限定されないが、例えば、薄膜太陽電池の半導体層の凹凸の高さは通常30nm以上であるため、30nm以上300nm以下の範囲内であることが好ましく、50nm以上200nm以下の範囲内であることがより好ましい。ここで、樹脂層103の厚さは、凹凸面の凹部の底面から樹脂層103のグラフェン膜107と接する面までの距離をいう。また、樹脂層103の厚さや凹凸面の凹凸の高さは、例えば、走査電子顕微鏡、透過電子顕微鏡、原子間力顕微鏡などによって測定することができる。
樹脂層103の厚さが上記範囲内であると、基板101とグラフェン膜107との接触面積および密着性を向上させつつ、樹脂層103の透明性および導電性を向上させることができる。これにより、例えば、得られる積層体を薄膜太陽電池に用いた場合、薄膜太陽電池の発電効率をより一層向上させることができる。
樹脂層103は、基板101の凹凸面を平滑化できるものならば特に限定されないが、樹脂層103の導電性を向上させる観点から、導電性を示す高分子材料を含むのが好ましい。
このような高分子材料としては、導電性を示す高分子材料であれば特に限定されないが、二重結合と単結合とが交互に並んだ主鎖構造を有するπ共役系高分子材料が好ましい。
π共役系高分子材料としては、例えば、ポリアセチレン、ポリメチルアセチレン、ポリフェニルアセチレン、ポリフルオロアセチレン、ポリブチルアセチレン、ポリメチルフェニルアセチレンなどのポリアセチレン系高分子;ポリオルソフェニレン、ポリメタフェニレン、ポリパラフェニレンなどのポリフェニレン系高分子;ポリピロール、ポリ(3−メチルピロール)、ポリ(3−エチルピロール)、ポリ(3−ドデシルピロール)、ポリ(3,4−ジメチルピロール)、ポリ(3−メチル−4−ドデシルピロール)、ポリ(N−メチルピロール)、ポリ(N−ドデシルピロール)、ポリ(N−メチル−3−メチルピロール)、ポリ(N−エチル−3−ドデシルピロール)、ポリ(3−カルボキシピロール)などのポリピロール系高分子;ポリチオフェン、ポリ(3−メチルチオフェン)、ポリ(3−エチルチオフェン)、ポリ(3,4−ジメチルチオフェン)、ポリ(3,4−ジエチルチオフェン)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)などのポリチオフェン系高分子;ポリアニリン、ポリ(2−メチルアニリン)、ポリ(2−エチルアニリン)、ポリ(2,6−ジメチルアニリン)などのポリアニリン系高分子;またはこれらの誘導体が挙げられる。これらは単独でまたは2種以上組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、安定性、信頼性、または入手の容易さなどの観点から、ポリピロール系高分子、ポリチオフェン系高分子、およびポリアニリン系高分子からなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、透明性および導電性のバランスに特に優れている観点から、ポリチオフェン系高分子が特に好ましい。
樹脂層103は、さらにドーパントを含むのが好ましい。ドーパントを含むことにより、樹脂層103の導電性をより一層向上させることができる。
上記ドーパントとしては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオンなどのハロゲン化物イオン;過塩素酸イオン;テトラフルオロ硼酸イオン;六フッ化ヒ酸イオン;硫酸イオン;硝酸イオン;チオシアン酸イオン;六フッ化ケイ酸イオン;燐酸イオン、フェニル燐酸イオン、六フッ化燐酸イオンなどの燐酸系イオン;トリフルオロ酢酸イオン;トシレートイオン、エチルベンゼンスルホン酸イオン、ドデシルベンゼンスルホン酸イオンなどのアルキルベンゼンスルホン酸イオン;メチルスルホン酸イオン、エチルスルホン酸イオンなどのアルキルスルホン酸イオン;または、ポリアクリル酸イオン、ポリビニルスルホン酸イオン、ポリスチレンスルホン酸イオン、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸)イオンなどの高分子イオンなどが挙げられる。これらは単独でまたは2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、樹脂層103の導電性をより一層向上できる観点から、ポリスチレンスルホン酸イオンが好ましい。
ドーパントの添加量は、高分子材料100質量部に対して、好ましくは3〜50質量部、より好ましくは10〜30質量部である。
このような高分子材料とドーパントとの組み合わせとしては、樹脂層103の導電性をより一層向上できる観点から、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)と、ポリ(4−スチレンスルホン酸)(PSS)との組み合わせ(PEDOT/PSS)が特に好ましい。
市販のPEDOT/PSSの分散液としては、例えば、エイチ・シー・スタルク社製のCLEVIOSTM シリーズ、アグファ社製のORGACONTM シリーズなどが挙げられる。
(グラフェン膜)
本実施形態に係るグラフェンとは、sp結合で互いに結合して炭素原子が1原子層以上の膜状または層状に形成されている状態の物質を指す。したがって、本実施形態に係るグラフェンには、単層グラフェンのみならず、多層グラフェンも含む。なお、本実施形態において、グラフェン膜とは、例えば、基板または支持基材に支持された状態のグラフェンを意味する。
グラフェンは1層で約2.3%もの高い光吸収を示す。そのため、グラフェン膜107の透明性を確保する観点から、グラフェン膜107の層数は好ましくは1層以上10層以下である。グラフェン膜107の層数が上記範囲内であると、グラフェンの高い移動度を維持しつつ、グラフェン膜107の透明性を向上させることができる。これにより、例えば、得られる積層体を薄膜太陽電池に用いた場合、薄膜太陽電池の発電効率をより一層向上させることができる。
グラフェン膜107の層厚方向における波長550nmでの光線透過率は、好ましくは70%以上であり、より好ましくは80%以上である。グラフェン膜107の光線透過率が上記下限値以上であると、例えば、得られる積層体を薄膜太陽電池に用いた場合、薄膜太陽電池の発電効率を向上させることができる。
(積層体の用途)
本実施形態に係る積層体は、様々な用途に応用することができる。単層グラフェンは、キャリア(電子)の移動度が約15000cm/Vsであり、シリコンに比べ一桁以上高い値を示すことが知られている。そのため、本実施形態に係る積層体は、グラフェンの高い移動度を活かして、例えば、薄膜太陽電池、トランジスタ、スピン注入デバイス、ガスセンサーなどに応用することができる。
<積層体の製造方法>
つづいて、本実施形態に係る積層体の製造方法について説明する。
図2は、本発明に係る実施形態の積層体100の製造工程を示す断面図である。図3は、本発明に係る実施形態の積層体200の製造工程を示す断面図である。
本実施形態に係る積層体の製造方法は、以下の(1)および(2)の2つの工程を少なくとも含み、さらに(3)の工程を含んでもよい。
(1)凹凸面110を有する基板101の凹凸面110に、樹脂層103を形成することにより、基板101の凹凸面110を平滑化する工程(図2(a)および(b))
(2)基板101の凹凸面110に形成された樹脂層103と、支持基材105上に形成された1層以上のグラフェン膜107とを貼り合わせることにより、基板101とグラフェン膜107とを樹脂層103を介して積層し、積層体100を得る工程(図2(c)および(d))
(3)積層体100から支持基材105を除去して積層体200を得る工程(図3(d)および(e))
なお、本実施形態において「平滑化」とは、基板101の凹凸面の中心線平均粗さRaよりも基板101の凹凸面の上に形成される層の平滑面の中心線平均粗さRaを低下させることを意味する。
以下、各工程について説明する。
[(1)基板101の凹凸面110上を平滑化する工程]
はじめに、基板101の凹凸面110上を平滑化する工程について説明する。
まず、凹凸面110を有する基板101を準備する(図2(a))。次いで、凹凸面110に樹脂層103を形成する(図2(b))。
基板101の凹凸面110に樹脂層103を形成する方法としては、例えば、前述した高分子材料により形成されたフィルムを基板101の凹凸面110に積層することにより樹脂層103を形成する方法が挙げられる。基板101の凹凸面110上に、フィルムを積層する方法としては特に限定はされないが、真空ラミネートによる方法、熱圧着による方法などが挙げられる。基板101と樹脂層103の界面に気泡を巻き込むことを防止できる真空ラミネートによる方法が好ましい。
また、基板101の凹凸面110に樹脂層103を形成する方法としては、例えば、前述した高分子材料を溶媒に溶かした溶液または液体中に高分子材料を分散させた分散液を基板101の凹凸面110に塗布し、必要に応じて塗布膜を乾燥することより樹脂層103を形成する方法が挙げられる。基板101の凹凸面110上に、塗布液を塗布する方法としては、例えば、スピンコーター、バーコーター、スクリーン印刷機など各種コーター装置を用いて、基板101の凹凸面110に塗布液を塗布する方法、噴霧ノズルなどの各種スプレー装置を用いて、塗布液を基板101の凹凸面110に塗布する方法、などが挙げられる。
これらの中でも、各種コーター装置を用いて、塗布液を基板101の凹凸面110上に塗布する方法が好ましい。これにより、簡易な装置で厚み精度に優れた樹脂層103を形成することができる。
樹脂層103の形成において、図2(b)に示すように、基板101の凹凸面110上に、凹凸面の凹部が埋まるように樹脂層103を形成する。
[(2)積層体100を得る工程]
次に、積層体100を得る工程について説明する。
積層体100を得る工程では、上記(1)の工程により得られた、基板101の凹凸面110に形成された樹脂層103と、支持基材105上に形成された1層以上のグラフェン膜107とを貼り合わせることにより、基板101とグラフェン膜107とを樹脂層103を介して積層し、積層体100を得る。
まず、支持基材105上に形成された1層以上のグラフェン膜107(以下、支持基材付きグラフェン膜120とも呼ぶ。)の作製方法について説明する。図4は、本発明に係る実施形態の支持基材付きグラフェン膜120の製造工程を示す断面図である。
はじめに、基板109の表面に、炭素を含む原料物質を供給することにより、1層以上のグラフェン膜107を成長させる(図4(a))。
具体的には、グラフェン膜107の成長法としては、例えば、CVD法、物理的気相堆積(PVD)法などが挙げられる。
CVD法を用いたグラフェン膜107の成長法は、例えば、以下の手順で基板109上にグラフェン膜107を成長させる。はじめに、1×10−7Pa以下の超高真空、10〜10000Pa程度の低圧、または大気圧などの条件下で、基板109を600〜1200℃程度に加熱する。次いで、基板109に対して、炭素原子を含むメタンなどの炭化水素ガスを吹き付ける。これより、炭化水素ガスは基板109にクラッキング(解離吸着)される。炭化水素ガスに由来する炭素原子は基板109の表面の触媒効果を受け、長い距離をマイグレーションすることで、グラフェンの核に到達し、グラフェンが成長する。
一方、PVD法を用いたグラフェン膜107の成長法としては、例えば、分子線エピタキシー法(MBE)やパルスレーザー堆積(PLD)などによりグラフェンを成長させる方法などが挙げられる。
MBEを用いたグラフェン膜107の成長法は、例えば、以下の手順で基板109上にグラフェン膜107を成長させる。はじめに、超高真空中でグラファイトを1200〜2000℃に加熱することで原子状の炭素を発生させる。次いで、分子線となった原子状炭素を、加熱した基板109の表面上に供給する。これにより、基板109の触媒効果によってグラフェン膜107が成長する。
PLDを用いたグラフェン膜107の成長法は、例えば、以下の手順で基板109上にグラフェン膜107を成長させる。はじめに、超高真空中でグラファイトをKrFのエキシマレーザーにてアブレーションすることにより、瞬時に蒸発した炭素が分子線の状態で供給される。次いで、この炭素の分子線を加熱された基板109に供給することにより、基板109の表面にグラフェン膜107が成長する。
基板109は、良質なグラフェン膜を得ることができる観点から、遷移金属基板が好ましい。
基板109を構成する遷移金属としては、例えば、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、Ru、Rh、Pd、W、Re、Ir、Ptまたはこれらの合金が挙げられる。また、基板109の形態は、箔、薄膜、バルク、およびそれらの単結晶、多結晶などとすることができる。これらの中でも、最も典型的な基板109は銅箔である。基板109は、グラフェンの支持基板となるとともに、上述したとおり、供給された炭素を含有するガスをクラッキングする触媒となり、炭素原子がシート状である結晶構造のグラフェンの成長を促進する作用を有する。
次に、支持基材105をグラフェン膜107の表面に接するように形成する(図4(b))。
具体的には、基板109上に形成されているグラフェン膜107の状態を維持しつつ、支持基材105をグラフェン膜107上に形成する。このとき、支持基材105は、グラフェン膜107を保持できるものが好ましい。
このような支持基材105としては、例えば、高分子材料を含む溶液から溶媒を揮発させることによって固化したものや、プレポリマーなどの高分子材料の前駆体を重合することによって固化したものである。支持基材105は、例えば、(1)ある程度の支持機能を発揮できること、(2)基板109の除去の際に影響を受けないこと、(3)グラフェン膜107に影響を与えずにそれ自体が除去可能であること、という3つの条件を満たすものが好ましい。なお、この段階のグラフェン膜107は、基板109と支持基材105とに挟まれた状態となっている(図4(b))。
このような条件を満たす支持基材105としては、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)などが挙げられる。PMMAやPDMSは、溶媒に溶解して溶液とし、その溶液をグラフェン膜107上に塗布して乾燥することにより容易にグラフェン膜107上に支持基材105を形成できる。
さらに、基板109の除去のための処理(エッチング処理)にも耐えることができ、かつ、支持基材105自体も容易に除去することができる。そして、グラフェン膜107を転写するために適した膜に形成可能である。これらの条件を満たすPMMAやPDMSは、本実施形態における支持基材105として好ましい。
次いで、基板109を除去することにより、支持基材付きグラフェン膜120を得る(図4(c))。基板109の除去方法としては、支持基材付きグラフェン膜120を変質させない手法から選択される。例えば、エッチングが挙げられる。具体的には、酸などによるウェットエッチング;反応性イオンエッチングなどのドライエッチングなどが挙げられる。
基板109が除去されると、グラフェン膜107が支持基材105に付着して表面を露出させている状態になる。
次に、グラフェン膜107の基板109に接していた面を、基板101の凹凸面110に設けられた樹脂層103に貼り付ける(図2(c)および(d))。具体的には、グラフェン膜107を樹脂層103の表面に、例えば、180℃、30分間の条件で押し付ける。これにより、支持基材105が軟化し、グラフェン膜107を樹脂層103の表面に密着させることができる。
[(3)積層体200を得る工程]
必要に応じて、積層体100から支持基材105を除去する(図3(d)および(e))。これにより、積層体200が得られる。支持基材105を除去する手法としては、グラフェン膜107、基板101および樹脂層103に対して影響を及ぼしにくい任意の手法を採用することができる。例えば、基板101がシリコン基板やガラス基板などの無機物であるなら、支持基材105を有機溶媒に溶解させることにより、支持基材105を除去することができる。したがって、支持基材105の材質や性状は、本工程において除去可能なものを採用しておくのが好ましい。
以上の工程により、本実施形態に係る積層体を得ることができる。
<薄膜太陽電池>
本実施形態に係る薄膜太陽電池は、前述した本実施形態に係る積層体を少なくとも備える。以下、具体的に説明する。
図5は、本発明に係る実施形態の薄膜太陽電池300の構成の一例を示す断面図である。
本実施形態に係る薄膜太陽電池300は、例えば、基板301、裏面電極層303、半導体層305、樹脂層307、透明導電層309の順に積層されている。ここでは、本実施形態に係る積層体の基板101が半導体層305に相当し、樹脂層103が樹脂層307に相当し、グラフェン膜107が透明導電層309に相当する。つまり、半導体層305、樹脂層307、透明導電層309が順に積層された積層体310が、本実施形態に係る積層体に相当する。
基板301としては特に限定されないが、例えば、ポリイミドフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、アクリルフィルム、アラミドフィルム等の絶縁性プラスチックフィルム基板;ガラス基板;ステンレス基板などが挙げられる。
裏面電極層303を構成する金属材料としては特に限定されないが、例えば、Al、Ag、Ta、Zn、Mo、W、Ni、Crなどの単体材料あるいは、これらを主成分とした合金材料などが挙げられる。
裏面電極層303の半導体層305と接する面には、入射光を乱反射させるための凹凸が形成されていてもよい。
半導体層305は、例えば、n型半導体層、i型半導体層、p型半導体層で構成される。また、半導体層305は凹凸面を有している。
樹脂層307は、半導体層305の凹凸面上に設けられている。樹脂層307を構成する高分子材料および樹脂層307の形成方法は、前述した樹脂層103と同様のため、ここでは説明を省略する。
透明導電層309は、樹脂層307上に設けられている。透明導電層309を構成する材料および透明導電層309の形成方法は、前述したグラフェン膜107と同様のため、ここでは説明を省略する。
前述したように、凹凸面を有する基板101(半導体層305)上にグラフェン膜107(透明導電層309)を直接形成すると、凹凸面を有する基板101とグラフェン膜107との間で接触不良が起きてしまう。そのため、基板101とグラフェン膜107との接触抵抗が高くなってしまい、結果として、得られる薄膜太陽電池の発電効率が低下してしまう。
本実施形態に係る薄膜太陽電池300は、半導体層305と透明導電層309との間に樹脂層307が設けられている。それにより、半導体層305と透明導電層309との接触面積および密着性が向上するため、半導体層305と透明導電層309との接触抵抗を低減することができる。その結果、薄膜太陽電池300の発電効率を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
また、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
以下、本発明を実施例および比較例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例)
まず、遷移金属基板として、10mm角の化学機械研磨した銅箔(膜厚100μm)を用いた。この銅箔の中心線平均粗さRaは1nmである。この銅箔をCVDの反応炉に配置し、1×10−3Paまで真空引きを行った。そして、水素を5Pa(3.8×10−2Torr)導入した状態で、銅箔を50℃/minの昇温レートで1000℃まで加熱した。その後、銅箔を1000℃に保持した状態で水素の供給を停止し、原料ガスとしてメタンを約4.0×10Pa(約3Torr)導入した。銅箔の温度とガス圧を保持した状態で10分間成膜を行った。成膜後は100℃/secの冷却レートにて急冷し、銅箔上にグラフェン膜を得た。
次に、グラフェン膜の表面に、ポリメチルメタクリレート(PMMA)をジククロベンゼンに10wt%の濃度で溶解した溶液を20μl滴下した。次いで、回転数4000rpm、60秒の条件でグラフェン膜の表面にPMMA溶液をスピンコートした。その後、40℃、30分間の条件でPMMA溶液を乾燥させ、グラフェン膜の表面にPMMA膜を形成した。
次いで、得られた銅箔−グラフェン膜−PMMA膜の積層体を塩酸10ml、過酸化水素10ml、純水50mlの混合液に浸漬し、銅箔が完全になくなるまでエッチングした。その後、5分間の流水洗浄し、乾燥させることでPMMA膜付きグラフェン膜を得た。
次に、p層/i層/n層構造を持つアモルファスシリコンのp層側の凹凸面(凹凸面の中心線平均粗さRa:89nm、凹凸の高さ:165nm)に、PEDOT/PSSの分散液(エイチ・シー・スタルク社製、CleviosTM PH500)を5000rpm、60秒の条件でスピンコートし、その後、130℃、15minの条件で乾燥することで、アモルファスシリコンの凹凸面に、厚さ200nmのPEDOT/PSS樹脂層(体積抵抗率:2×10−3Ω・cm、波長550nmでの光線透過率82%、中心線平均粗さRa:0.8nm)を形成した。次いで、PMMA膜付きグラフェン膜をPEDOT/PSS樹脂層の表面に180℃、30分間の条件で押し付けた。この加熱により、PMMA膜が軟化し、グラフェン膜がPEDOT/PSS樹脂層の表面に密着した。
最後に、アセトンに5分間浸漬することにより、PMMA膜をグラフェン膜の表面から除去し、さらに超純水にて5分間洗浄した。以上の工程より積層体1を得た。ここで、グラフェン膜の波長550nmでの光線透過率は97%であり、グラフェン膜の層数は1層から2層であった。
(比較例)
PEDOT/PSS樹脂層を形成しない以外は実施例と同様の方法で積層体2を作製した。
(積層体の抵抗)
得られた積層体1および積層体2の抵抗を表1に示す。PEDOT/PSS樹脂層を設けた積層体1に比べて、PEDOT/PSS樹脂層を設けていない積層体2の抵抗が高かった。
Figure 2014128910
100 積層体
101 基板
103 樹脂層
105 支持基材
107 グラフェン膜
109 基板
110 凹凸面
120 支持基材付きグラフェン膜
200 積層体
300 薄膜太陽電池
301 基板
303 裏面電極層
305 半導体層
307 樹脂層
309 透明導電層
310 積層体

Claims (18)

  1. 凹凸面を有する基板の前記凹凸面に、樹脂層を形成することにより、前記基板の前記凹凸面を平滑化する工程と、
    前記基板の前記凹凸面に形成された前記樹脂層と、支持基材上に形成された1層以上のグラフェン膜とを貼り合わせることにより、前記基板と前記グラフェン膜とを前記樹脂層を介して積層する工程と、
    を含む、積層体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の積層体の製造方法において、
    前記基板が、薄膜太陽電池の半導体層である、積層体の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の積層体の製造方法において、
    JIS−B0601:2001に準拠して測定される、前記基板の前記凹凸面の中心線平均粗さRaが1nm以上1000nm以下の範囲内である、積層体の製造方法。
  4. 請求項3に記載の積層体の製造方法において、
    前記樹脂層の体積抵抗率が10−5Ω・cm以上10Ω・cm以下の範囲内である、積層体の製造方法。
  5. 請求項3に記載の積層体の製造方法において、
    層厚方向における前記樹脂層の波長550nmでの光線透過率が80%以上である、積層体の製造方法。
  6. 請求項3に記載の積層体の製造方法において、
    前記樹脂層は、ポリチオフェン系高分子を含む、積層体の製造方法。
  7. 請求項3に記載の積層体の製造方法において、
    前記グラフェン膜の層数が1層以上10層以下である、積層体の製造方法。
  8. 請求項3に記載の積層体の製造方法において、
    層厚方向における前記グラフェン膜の波長550nmでの光線透過率が70%以上である、積層体の製造方法。
  9. 凹凸面を有する基板と、
    前記基板の前記凹凸面上に設けられ、前記凹凸面よりも平滑な平滑面を有する樹脂層と、
    前記樹脂層の前記平滑面上に設けられた1層以上のグラフェン膜と、
    を備える、積層体。
  10. 請求項9に記載の積層体において、
    JIS−B0601:2001に準拠して測定される、前記基板の前記凹凸面の中心線平均粗さRaをRaとし、
    JIS−B0601:2001に準拠して測定される、前記樹脂層の前記平滑面の中心線平均粗さRaとしたとき、
    Ra>Raの関係を満たす、積層体。
  11. 請求項10に記載の積層体において、
    前記基板が、薄膜太陽電池の半導体層である、積層体。
  12. 請求項9乃至11いずれか一項に記載の積層体において、
    前記基板の前記凹凸面の中心線平均粗さRaが1nm以上1000nm以下の範囲内である、積層体。
  13. 請求項12に記載の積層体において、
    前記樹脂層の体積抵抗率が10−5Ω・cm以上10Ω・cm以下の範囲内である、積層体。
  14. 請求項12に記載の積層体において、
    層厚方向における前記樹脂層の波長550nmでの光線透過率が80%以上である、積層体。
  15. 請求項12に記載の積層体において、
    前記樹脂層は、ポリチオフェン系高分子を含む、積層体。
  16. 請求項12に記載の積層体において、
    前記グラフェン膜の層数が1層以上10層以下である、積層体。
  17. 請求項12に記載の積層体において、
    層厚方向における前記グラフェン膜の波長550nmでの光線透過率が70%以上である、積層体。
  18. 請求項12に記載の積層体を備える、薄膜太陽電池。
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JP5946578B1 (ja) * 2015-12-09 2016-07-06 尾池工業株式会社 表面平滑積層体の製造方法

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