JP2014127929A - 立体表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作者へ違和感を与えることなく操作可能な立体表示装置を提供する。
【解決手段】マトリクス状に並んだ表示画素PXを含む表示部DYPと、表示部DYP近傍の映像を撮像する撮像手段と、を備えた表示パネル10と、表示部DYP近傍の物体の位置座標を検出するセンサ装置30と、撮像手段で取得された映像と、センサ装置30の出力信号とを用いて、表示部DYPと物体との距離を演算するコントローラCTRと、を備えた立体表示装置。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、立体表示装置に関する。
液晶表示装置や有機EL表示装置等の表示装置の入力手段として、タッチパネルを採用したものが開発されている。タッチパネルには、電気的な接触位置を検出する抵抗型タッチパネルや、容量変化位置を検出する静電容量型タッチパネル、表示装置内に光センサをマトリクス状に形成し光量変化位置を検出する光学式タッチパネルなどがある。
また、パーソナルコンピュータやゲーム機器などでは、表示画面付近にCCDカメラ等の撮像手段を取り付けて、この撮像手段により取得した映像を解析し、操作者の動作を検出する方式も提案されている。換言すると、前者が近接型の入力手段、後者が遠隔型の入力手段といえる。
また、立体表示を行う表示装置が各種提案されている。立体表示装置では、右目用の映像と左目用の映像との視差により、画面から突出するように又は画面から凹むように見える映像を表示する。
例えば、立体表示を行う表示装置に附随する入力手段としてタッチパネルを採用した場合、立体表示で画面から突出して見える映像に指をめり込ませ、ディスプレイ表示パネル面に接触して入力することになる。このような操作は操作者に違和感を与える可能性があった。
本発明の実施形態は、操作者へ違和感を与えることなく操作可能な立体表示装置を提供することを目的とする。
実施形態によれば、マトリクス状に並んだ表示画素を含む表示部と、前記表示部近傍の映像を撮像する撮像手段と、を備えた表示パネルと、前記表示部近傍の物体の位置座標を検出するセンサ装置と、右目用の映像と左目用の映像とを前記表示パネルへ出力するとともに、前記撮像手段で取得された映像と、前記センサ装置の出力信号とを用いて、前記表示部と前記物体との距離を演算するコントローラと、を備えた立体表示装置が提供される。
以下、実施形態の立体表示装置について、図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態の立体表示装置の一構成例を概略的に示す図である。
図1は、一実施形態の立体表示装置の一構成例を概略的に示す図である。
本実施形態の立体表示装置は、液晶表示パネル10と、照明装置20と、センサ装置30と、コントローラCTRと、を備えている。
液晶表示パネル10は、互いに対向した一対の基板(図2に示す)と、マトリクス状に配置された表示画素PXを含む表示部DYPを有している。
一対の基板の一方は、表示画素PXが配列する行に沿って配置された複数の走査線G(G1、G2、…)と、表示画素PXが配列する列に沿って配置された複数の信号線S(S1、S2、…)と、走査線Gと信号線Sとが交差する位置近傍に配置された画素スイッチSWと、各表示画素PXに配置された画素電極PEと、走査線Gおよび信号線Sを駆動する駆動回路(図示せず)と、を備えている。
画素スイッチSWは、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT:thin film transistor)を含む。画素スイッチSWのソース電極は、対応する信号線Sと電気的に接続されている(あるいは一体に形成されている)。画素スイッチSWのゲート電極は、対応する走査線Gと電気的に接続されている(あるいは一体に形成されている)。画素スイッチSWのドレイン電極は、対応する画素電極PEと電気的に接続されている(あるいは一体に形成されている)。画素スイッチSWは、ソース電極とドレイン電極との間を電気的に接続し、ポリシリコンあるいはアモルファスシリコンで形成された半導体層を備えている。
画素電極PEは、例えばITO(indium tin oxide)やIZO(indium zinc oxide)等の透明電極材料により形成されている。
駆動回路は、複数の走査線Gを駆動する走査線駆動回路と、複数の信号線Sを駆動する信号線駆動回路と、を有している。走査線駆動回路と信号線駆動回路とは、表示部DYPの周囲を囲む領域に配置されている。なお、走査線駆動回路と信号線駆動回路との少なくとも一部は、例えばフレキシブル基板を介して液晶表示パネル10と接続した回路基板に形成されてもよい。
走査線駆動回路は、コントローラCTRから入力される同期信号に従って複数の走査線Gの1又は複数本を順次駆動し、駆動された走査線Gに接続する画素スイッチSWのゲート電極に電圧を印加してソース電極とドレイン電極との間を導通させる。
信号線駆動回路は、コントローラCTRから入力される同期信号に従って、複数の信号線Sに映像信号を印加し、ソース電極とドレイン電極との間が導通した画素スイッチSWを介して画素電極PEへ映像信号を印加する。
一対の基板の他方は、複数の画素電極PEと対向するように配置された共通電極CEを有している。共通電極CEは、ITOやIZO等の透明電極材料により形成されている。
複数の画素電極PEと共通電極CEとは、互いに対向する一対の配向膜(図示せず)により覆われている。配向膜の表面は、ラビング処理や光学配向処理等の配向処理がなされている。液晶分子の初期配向状態は、配向膜の配向処理方向により規定される。
照明装置20は液晶表示パネル10の背面側に配置され、液晶表示パネル10の表示部DYPを照明する。
図2は、本実施形態の立体表示装置の照明装置20の一構成例を説明するための図である。照明装置20は、第1方向Aへ光を出射する第1照明BLAと、第2方向Bへ光を出射する第2照明BLBと、照明ドライバ(図示せず)と、を備えている。
第1照明BLAは、第1光源52Aと、第1導光体53Aと、を備えている。第2照明BLBは、第2光源52Bと、第2導光体53Bとを備えている。照明ドライバは、第1光源52Aを駆動する第1ドライバと、第2光源52Bを駆動する第2ドライバと、を備えている。
なお、第1導光体53Aと第2導光体53Bとは1枚の導光体で兼用させてもかまわない。また、この照明装置20の点灯および消灯の制御は、コントローラCTRからの制御信号に基づいて行う。ここで、第1光源52Aは、複数の走査線Gの一端側に配置された光源であり、第2光源52Bは走査線Gの他端側に配置された光源である。
照明装置20は、第1照明BLAが複数の走査線Gの他方側(例えばR側)を照明するように光を出射し、第2照明BLBが複数の走査線Gの一方側(例えばL側)を照明するように光を出射する。
第1導光体53Aは光入射面A1と光出射面A2とを備えた略直方体形状である。なお光入光面の厚みを広げ、入光効率を高くする場合もある。第1光源52Aは、例えば発光ダイオードであって、複数の第1光源52Aは光入射面A1に向かって光を出射するように光入射面A1に沿って並んで配置されている。第1導光体53Aの光入射面A1から第1導光体53Aに入射した光は、光出射面A2へ導かれて第1方向Aに向かって光出射面A2から出射される。
第2導光体53Bは光入射面B1と光出射面B2とを備えた略直方体形状である。第2光源52Bは、例えば発光ダイオードであって、複数の第2光源52Bは光入射面B1に向かって光を出射するように光入射面B1に沿って並んで配置されている。第2導光体53Bの光入射面B1から第2導光体53Bに入射した光は、光出射面B2へ導かれて第2方向Bに向かって光出射面B2から出射される。
なお、導光体設計と導光体上に配置する光学シート、例えばプリズムシートの設計により、光出射の方向は適宜変更することも可能である。
第1方向Aは、液晶表示パネル10の厚さ方向(方向D1と方向D2とに略直交する方向D3)から右(R)方向に向かって回転した方向であって、第2方向Bは液晶表示パネル10の厚さ方向D3からに左(L)方向に向かって回転した方向である。
操作者が液晶表示パネル10に向かって表示部DYPを見たときに、第1照明BLAから出射され、液晶表示パネル10を透過した光が操作者の右目に視認され、第2照明BLBから出射され、液晶表示パネル10を透過した光が操作者の左目に視認される。
なお、図2には表示装置の概略の構成例を示している。液晶表示パネル10と照明装置20との間に、さらにコリメートレンズ、プリズムフィルム等の光の指向性を調整する光学素子を適宜設けることができる。
上記の照明装置20を採用すると、表示部DYPに右目用の画像と左目用の画像とを交互に表示し、右目用の画像が表示されている期間に第1照明BLAを点灯し、左目用の画像が表示されている期間に第2照明BLBを点灯することで、立体表示を行うことが可能となる。
すなわち、コントローラCTRは、表示部DYPの右目用の画像と左目用の画像とを交互に表示するように液晶表示パネル10へ映像信号を出力するとともに、液晶表示パネル10の表示が切り替わるのと同期して、第1照明BLAと第2照明BLBの点灯と消灯とを切り替えるための制御信号を照明装置20へ出力する。
本実施形態の立体表示装置は、入力手段として、表示部DYP近傍の映像を撮像する撮像手段として魚眼レンズ12を含むCCDカメラと、センサ装置30としての静電容量タッチパネルとを有する。なお、魚眼レンズ12以外のCCDカメラの構成は、液晶表示パネル10に内蔵または搭載されているため図示を省略している。
魚眼レンズ12を通してCCDカメラで取得する映像は、映像の中央部に遠距離の情報が反映され、周辺部に近距離の情報が反映される。CCDカメラは、撮影した映像をコントローラCTRへ送信する。
コントローラCTRは、CCDカメラから映像を受信して、背景映像と比較する等の処理により表示部DYP近傍にある物体(例えば操作者の指先)を特定して、物体の位置座標を検出する。
図3は、センサ装置30の第1センサ電極Y1、Y2、…と第2センサ電極X1、X2、…との一構成例を概略的に示す図である。
センサ装置30は、表示部DYP近傍にある物体の位置座標を検出する面センサであって、第1方向D1と第2方向D2と表示部DYPの法線方向(第1方向D1および第2方向D2に交差する方向)D3との3次元の位置座標を検出する。
センサ装置30は、第1方向D1に沿って延びた第1センサ電極Y(Y1、Y2、…)と、第2方向D2に沿って延びた第2センサ電極X(X1、X2、…)と、を備えている。第1センサ電極Yと第2センサ電極Xとは、電気的に絶縁している。
各第1センサ電極Yは、第1方向D1に並んで配置されるとともに互いに電気的に接続した複数の第1電極YEを有している。第1電極YEは第1方向D1と第2方向D2とを対角線方向とした矩形状であって、第1方向D1に隣接した第1電極YE同士が電気的に接続している。第1センサ電極Yは、ITOやIZO等の透明電極材料により形成されている。
各第2センサ電極Xは、第2方向D2に並んで配置されるとともに互いに電気的に接続した複数の第2電極XEを有している。第2電極XEは第1方向D1と第2方向D2とを対角線方向とした矩形状であって、第2方向D2に隣接した第2電極XE同士が電気的に接続している。第2センサ電極Xは、ITOやIZO等の透明電極材料により形成されている。
なお、第1センサ電極Yおよび第2センサ電極Xは、図3に示す構成に限定されるものではない。第1センサ電極Yは第2方向D2における幅が略同一の矩形状であってもよく。第2センサ電極Xは第1方向D1における幅が略同一の矩形状であってもよい。その場合には第1センサ電極Y同士は導通しないように所定の間隔をおいて第2方向D2に並んで配置されるとともに、第2センサ電極X同士は導通しないように所定の間隔をおいて第1方向D1に並んで配置される。また、これらセンサ電極は液晶表示パネル10内に取り込むものであってもかまわない。
図4は、図3に示す線IV−IVにおけるセンサ装置30の断面の構成例を示す図である。
センサ装置30は、静電容量型のセンサであって、センサ基板YSと、保護基板XSと、センサ基板YSと保護基板XSとの間に配置された絶縁層L1と、をさらに有している。センサ基板YS上に第1センサ電極Yが配置されている。第1センサ電極Y上には樹脂等の透明絶縁材料により形成された絶縁層L1が配置されている。絶縁層L1上には第2センサ電極Xが配置されている。第2センサ電極X上には保護基板XSが配置されている。
第1センサ電極Yと第2センサ電極Xとは絶縁層L1を介して互いに対向するように配置されている。センサ基板YSと保護基板XSとは樹脂やガラス等の透明の絶縁性基板である。
なお、センサ装置30は検出回路(図示せず)を備えていてもよい。検出回路は、静電容量変化に基づく電位変化を検出して、コントローラCTRへ出力する。
さらにセンサ装置30は、検出回路から出力された電位変化に基づき位置座標を検出する座標検出回路(図示せず)を有していてもよい。
例えば、操作者の指先が第1センサ電極Y3と第2センサ電極X2とが交差する位置の近傍にある場合、座標検出回路は、複数の第1センサ電極Yの電位を比較するとともに複数の第2センサ電極Xの電位を比較して、指先の第1方向D1と第2方向D2との位置座標を(X2、Y3)とし、第1センサ電極Y3と第2センサ電極X2との電位の大きさに応じて法線方向D3の位置座標(例えば表示装置DYPからの距離)を検出してもよい。なお、上記検出回路および座標検出回路はコントローラCTRに含まれていてもよく、ハードウエア及びソフトウエアのいずれか或いはこれらの組み合わせにより構成されてもよい。
ここで、例えば表示部DYPに画面より飛び出したように視認される映像が表示されている場合、操作者の指先は表示部DYPよりも手前の位置で操作するものと考えられる。したがって、入力機能付の表示装置において、表示部DYPから離れた位置にある操作者の指先の座標を検出して、操作動作を判定することになる。
一方で、静電容量タッチパネルは、操作者の指とセンサ装置30の保護基板XS表面とが接触することは必須要因ではないものの、センサ装置30と指先との距離が離れると指数関数的に検出信号が減衰する。したがって、センサ装置30から遠距離にある指先の位置座標を検出することは難しい。
また、魚眼レンズ12を含むCCDカメラを用いた場合には、魚眼レンズ12から所定距離以上離れた位置にある体のポーズや特定の発光バトンを認識して入力操作を行うことが可能である。一方で、魚眼レンズ12近傍にある物の映像はひずんでしまうため、魚眼レンズ12に近い位置にある指先の位置座標を検出することが困難であった。
そこで、本実施形態では、コントローラCTRは、センサ装置30とCCDカメラとの両方から得られる情報を複合して、操作者の指先の位置情報を検出する。
例えば、操作者がセンサ装置30の近傍で指先を動作させると、センサ装置30から出力される信号が変化する。この信号変化は、センサ装置30と指先との距離が小さいほど大きくなる。また、CCDカメラから出力される魚眼レンズにより取得された映像からも指先の位置を検出することができる。
従って、操作者の指先の位置情報をセンサ装置30で検出可能である場合、すなわち、センサ装置30により検出された操作者の指先までの距離がゼロ以上所定値以下である場合には、コントローラCTRはセンサ装置30により検出された電位変化に基づいて指先の位置座標を検出する。CCDカメラから出力された映像に基づいて検出した指先の位置座標が所定値以下である場合は、コントローラCTRは、センサ装置30での座標検出に切り替えて、センサ装置30により検出された電位変化に基づいて指先の位置座標を検出する。
操作者の指先の位置情報をセンサ装置30で検出できない場合、すなわち、CCDカメラから出力された映像に基づいて検出した指先の位置座標が所定値を超える範囲である場合には、コントローラCTRはCCDカメラから出力された映像に基づいて指先の位置座標を検出する。センサ装置30により検出された操作者の指先までの距離が所定値を超えている場合には、コントローラCTRは、CCDカメラでの座標検出に切り替えて、CCDカメラから出力された映像に基づいて指先の位置座標を検出する。
上記のように、センサ装置30およびCCDカメラを組み合わせて操作者の指先の位置座標を検出することにより、より広範囲に渡って操作者の指先の位置座標を検出することができ、操作者は、立体的に飛び出したように表示された映像、例えば飛び出したアイコンなどに触れるように入力することが可能となる。すなわち、本実施形態によれば、操作者へ違和感を与えることなく操作可能な立体表示装置を提供することができる。
このとき、コントローラCTRは、操作者の指先と立体表示装置との距離に応じて、CCDカメラから得られる映像に基づく位置情報とセンサ装置30から出力される信号に基づく位置情報との重みを変化させて、操作者の指先の位置座標を検出してもよい。すなわち、センサ装置30近傍に操作者の指先がある場合にはセンサ装置30により指先の位置を検出し、センサ装置30から所定距離だけ離れた位置に操作者の指先がある場合にはCCDカメラにより指先の位置を検出し、これらの中間の領域に操作者の指先がある場合には、センサ装置30で検出される座標とCCDカメラで検出される座標とに重み付をして指先の座標を検出してもよい。
図5は、本実施形態の立体表示装置の動作の一例について説明するためのフローチャートである。
コントローラCTRは、センサ装置30から出力された信号とCCDカメラから出力された映像とから、立体表示装置近傍にある物体の位置変化をそれぞれ時間微分し、指先の位置の変動量を検出することにより、操作者の動作を検出可能である。以下、本実施形態の立体表示装置において、操作者の指先の位置を検出する方法について説明する。
まず、コントローラCTRは、センサ装置30から出力された信号と、CCDカメラから出力された映像とから、立体表示装置とその近傍にある物体(例えば操作者の指先)との距離を演算する(ステップST1)。
ここで、コントローラCTRは、操作者の指先がセンサ装置30から所定の距離以上離れているときにはセンサ装置30により操作者の指先の位置によるセンサ電極X、Yの電位変化が小さくなり、センサ装置30の出力信号から操作者の指先との距離を正確に検出することが困難であるので、CCDカメラにより得られる映像による操作者の指先との距離の重みを大きくして座標を演算するように切り替える。
例えば、センサ装置30により得られる操作者の指先の距離Z1の重みをγ1とし、CCDカメラにより得られる映像による操作者の指先の距離Z2の重みをγ2とした場合、γ1≧0、γ2≧0、γ1<γ2かつγ1+γ2=1とし、指先までの距離をZ1*γ1+Z2*γ2とする。ここでCCDカメラのみを用いて操作者の指先の位置座標を演算する場合には、γ1=0、γ2=1としてもよい。
一方で、操作者の指先がCCDカメラの近傍にあるときにはCCDカメラで取得する指先の映像のひずみが大きくなり、CCDカメラから出力される映像から操作者の指先との距離を正確に演算することが困難であるので、センサ装置30の出力信号の重みを大きくして操作者の指先との距離を演算するように切り替える。
例えば、センサ装置30により得られる操作者の指先の距離Z1の重みをγ1とし、CCDカメラにより得られる映像による操作者の指先の距離Z2の重みをγ2とした場合、γ1≧0、γ2≧0、γ1≧γ2かつγ1+γ2=1とし、指先までの距離をZ1*γ1+Z2*γ2とする。ここでセンサ装置30のみを用いて操作者の指先の位置座標を演算する場合には、γ1=1、γ2=0としてもよい。
重み値γ1、γ2の値は、連続的に変化する値であってもよく、段階的に変化する値であってもよい。コントローラCTRは、センサ装置30とCCDカメラとの出力に基づいて、例えばコントローラCTRのメモリ(図示せず)に格納されたテーブルから重み値γ1、γ2の値を読みだす。
コントローラCTRは、ステップST1で演算した距離に応じた、重みの値(α1、α2、β1、β2)を読みだす(ステップST2)。
続いて、コントローラCTRは、CCDカメラで取得した映像に基づいた指先の位置座標とセンサ装置30の出力に基づいた指先の位置座標とにそれぞれ重み付をして、操作者の指先の位置を検出する(ステップST3)。
すなわち、CCDカメラで取得した映像に基づいて検出した操作者の指先の位置が(X1、Y1)であり、センサ装置30から出力された信号に基づいて検出した操作者の指先の位置が(X2、Y2)である場合、コントローラCTRは、操作者の指先の位置座標を(X1*α1+X2*α2、Y1*β1+Y2*β2)とする。
ここで、α1≧0、α2≧0、β1≧0、β2≧0、α1+α2=1かつβ1+β2=1である。この重みづけの値は、例えばコントローラCTRのメモリ(図示せず)に格納されたテーブルから読みだされる値であって、立体表示装置と指先との距離に応じて変化する。例えば、センサ装置30と指先との距離が所定値以上である場合にはα1≧α2かつβ1≧β2であり、センサ装置30と指先との距離が所定値未満である場合にはα1<α2かつβ1<β2である。ここで、CCDカメラのみを用いて操作者の指先の位置座標を演算する場合には、α1=1、α2=0、β1=1、β2=0とし、センサ装置30のみを用いて操作者の指先の位置座標を演算する場合には、α1=0、α2=1、β1=0、β2=1としてもよい。
さらに、この重みづけの値は、センサ装置30と指先との距離に応じて連続的に変化する値であってもよく、複数の値で非連続的に変化する値であってもよい。
コントローラCTRは、上記のようにして検出した指先の位置座標に基づいて、その時間微分値から指先の位置変化を演算し、操作者の操作動作を判定し(ステップST4)、操作者の操作動作に応じて液晶表示パネル10の表示を更新する。
立体表示装置で表示部DYPから飛び出したように表示された映像に対して操作を行う場合、理想的には、飛び出すように表示された映像物体に触れるような距離で操作者が入力を行うことが望ましい。この場合、操作者がパネルから数センチ離れた程度の距離で入力を行う必要があり、センサ装置30だけ、又は、カメラだけでは操作動作を検出することが困難であった。これに対して本実施形態の立体表示装置では、上記のようにセンサ装置30とCCDカメラとを用いて、この2つの情報の重みを変化させて複合判断し、3次元的に操作者の指先の位置座標を検出することを可能としている。
すなわち、上記のように、センサ装置30とCCDカメラとの重みを変化させて操作者の指先の位置座標を検出することにより、より広範囲に渡って操作者の指先の位置座標を検出することができ、操作者は、立体的に飛び出したように表示された映像、例えば飛び出したアイコンなどに触れるように入力することが可能となる。
したがって、本実施形態によれば、操作者へ違和感を与えることなく操作可能な立体表示装置を提供することができる。
なお、上記実施形態では、センサ装置30とCCDカメラとを用いてセンサ装置30と操作者の指先との距離を演算したが、他のセンサを用いても構わない。例えば、赤外線光を点滅して赤外線光が反射するまでの時間から距離を演算する距離センサを用いてもよい。また、表示部DYPの周囲に複数のCCDカメラを配置して、それらの視差情報から立体表示措置から指先までの距離を演算してもよい。
また、上記実施形態では、センサ装置30は、静電容量タッチパネルセンサであったが、センサ装置30は液晶表示パネル10の内部に光センサを形成した光学入力的なタッチパネルであってもよく、液晶表示パネル10側から赤外線を発して指先で反射した光を検出する光学的なタッチパネルであってもよい。いずれの場合であっても上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
CTR…コントローラ、PX…表示画素、DYP…表示部、D1…第1方向、D2…第2方向、D3…法線(第3)方向、Y(Y1〜Y5)…第1センサ電極、X(X1〜X5)…第2センサ電極、10…液晶表示パネル、12…魚眼レンズ、20…照明装置、30…センサ装置。
Claims (6)
- マトリクス状に並んだ表示画素を含む表示部と、前記表示部近傍の映像を撮像する撮像手段と、を備えた表示パネルと、
前記表示部近傍の物体の位置座標を検出するセンサ装置と、
右目用の映像と左目用の映像とを前記表示パネルへ出力するとともに、前記撮像手段で取得された映像と、前記センサ装置の出力信号とを用いて、前記表示部と前記物体との距離を演算するコントローラと、を備えた立体表示装置。 - 前記コントローラは、前記撮像手段で取得された映像に基づいた前記物体の位置座標と、前記センサ装置の出力信号に基づいた前記物体の位置座標とを前記距離に応じた重み付をして前記物体の位置座標を検出する手段を備える請求項1記載の立体表示装置。
- 前記撮像手段は、前記表示部の周囲に配置された魚眼レンズを含む請求項1又は請求項2記載の立体表示装置。
- 前記撮像手段は、前記表示部の周囲に配置された複数のカメラを有している請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の立体表示装置。
- 前記センサ装置は、第1方向に延びた複数の第1センサ電極と、前記第1方向と交差した第2方向に延びた複数の第2センサ電極とを備え、前記第1センサ電極と前記第2センサ電極とは電気的に絶縁されている請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の立体表示装置。
- 前記センサ装置は、前記表示パネルに形成され、外部から前記表示部へ入射した光を検出する複数の光センサを有している請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の立体表示装置。
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