JP2014127156A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】IFRS対応の簿価管理を行う際の計算負荷を軽減するとともに、適切な簿価管理を行う。
【解決手段】償却原価算出部101は、貸出金について、実効金利が変更になるイベント日における元本変動未勘案の償却原価を算出する。償却額算出部102は、上記元本変動未勘案の償却原価と上記イベント日を含む月の前月の元本残高との差を元本変動未勘案の償却額として算出し、上記元本変動未勘案の償却額に基づいて上記イベント日における償却額を算出する。イベント日簿価残高算出部103は、上記イベント日における償却額と上記イベント日を含む月の月末時点の元本残高とを加算することにより、上記イベント日における簿価残高を算出する。実効金利算出部104は、上記イベント日における簿価残高と上記イベント日を含む月の月末時点の元本残高について展開されたキャッシュフローとに基づいて、上記イベント日以降の実効金利を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、IFRS対応の簿価管理を行うための技術に関するものである。
近年のグローバル化に伴って国際的に統一された会計基準の必要性が高まり、国際財務報告基準(International Financial Reporting Standards、以下、IFRSと称す)が制定された。日本では、2009年6月に企業会計審議会により公表された「我が国における国際会計基準の取扱について(中間報告)」の中で、数年後にはIFRS強制適用(アダプション)の可能性が示されている。また、一部の企業では既にIFRSの任意適用が開始されている。
IFRSに対応する際、金融機関を中心として金融商品の会計に大きな影響を受けることになる。例えば、IFRSでは、保有する金融商品についてIFRSに則った分類の見直しや償却原価や公正価値による測定等の対応が求められている。
償却原価とは、債券(社債等)や債権(貸出金等)等の取得価額等による当初認識額と償還金額(元本或いは額面金額等)との差額(以下、当該差額と称す)が金利の調整に起因する場合、当該差額を満期までの期間に配分して調整した簿価である。ここで、償却原価を計算する場合、当該差額を保有期間に応じて期間按分する計算を行うことになるが、この期間按分の計算手法には、実効金利法と定額法との2つがある。
日本の会計基準では、償却原価を計算する場合、原則として実効金利法で計算する必要があるが、継続適用を条件として定額法も認められている。定額法は、各期の調整額が一定となるように、即ち当該差額を満期までの期間で除して、当該差額を各期に配分する方法である。定額法では、比較的容易に償却原価を計算することが可能であり、日本では税法の関係上、定額法が一般的に用いられている。
しかしながら、IFRSでは定額法が認められておらず、実効金利法に基づいて償却計算を行う必要がある。実効金利法は、将来のキャッシュフロー(CF)に対して各期の利回りが一定(即ち、各期の利息/償却原価が一定)となるように、当該差額を各期の損益に配分して帳簿価額を調整する方法である。なお、当該差額は、日本基準と同様にプラスの場合もマイナスの場合もあり得るが、IFRSでは実効金利により定率的に差額調整を行う必要がある。また、IFRSの償却原価では創出手数料・費用等も勘案する必要性がある。当該手数料・費用は、CFインの場合もCFアウトの場合もある。
ところで、実効金利法により簿価の管理を行う場合、貸出金のイベント日(例えば、固定金利選択権行使日、金利更改日、契約変更日等)や債券の追加購入日には、将来のキャッシュフローが変更になるため、実効金利の再計算が必要になる。簿価を厳密に管理するためには、日次で償却原価の計算を行う必要がある。以下、図11乃至図15を参照しながら、従来の日次で償却原価を計算する例について説明する。図11は、従来技術における償却原価計算方法の明細情報の例を示しており、図12乃至15は、図11に示す明細情報に従って、貸出債権の簿価について日次で償却原価を計算した結果を示している。
図11に示す明細情報では、手数料・費用「60万円」、約定金利「5%」、満期期間「2年」、利払間隔「6M(6カ月)」で、元本「30億円」の貸し出しを2009/3/31に行い、2009/12/10に10億円の繰り上げ返済が発生して繰り上げ返済後の元本「20億円」となり、2009/12/15(固定金利選択権行使日)に約定金利「4%」に変更することが示されている。なお、図12乃至図15では、説明の簡略化のために、日々の計算結果を省略しているが、毎日、償却原価の計算が行われる。
<2009/11/30>
ここで、約定金利変更前の償却原価の計算例として、図12に示す2009/11/30の計算について説明する。償却原価は、次式により算出される。なお、ここで基準日とは、償却原価の計算を行う日のことであり、利払日とは、利息等を受け取る日のことである。なお、基準日=利払日のこともある。また、次式に含まれる期間年率は、直前の利払日(2009/9/30)(直前の利払日が存在しない場合は、貸出日)から基準日(2009/11/30)(償却原価の計算日)までの期間の期間年率である。
Figure 2014127156
ここで、元本×約定金利×期間年率((前回利払日〜基準日の日数)/365日)=経過利息である。
具体的には、基準日(2009/11/30)の償却原価は、次のように求められる。
3,000,405,594(2009/11/30の割引償却原価)(図12の1201)=3,000,455,102(前回利払日の割引償却原価)×(1+4.989369%(図11の1101)×61日(前回利払日〜基準日の日数)/365日)−25,068,493(経過利息)
また、上式の基準日直前の利払日の割引現在価値(前回利払日の割引償却原価)は、次式によって表される。なお、2009/11/30の直前の利払日は、2009/9/30である。
Figure 2014127156
ここで、CF(i)は、i番目のCFである。また、基準日直前の利払日の割引現在価値を計算する際のDFに含まれる期間年率T(j)は、j−1番目のCFが発生した日からj番目のCFが発生した日までの期間の期間年率であり、「j−1からjまでの日数相当数/1年の日数相当数」が設定される。
Irr:実効金利(4.989369%)(図11の1101)
元本CF=30億
利息CF=元本(30億)(図11の1102)×約定金利(5%)(図11の1103)×期間年率(貸出日又は前回利払日から利息CF発生日までの日数/365)
ここでは、基準日(2009/11/30)直前の利払日は2009/9/30であり、2009/11/30時点では貸出の契約内容に変更はないため、貸出実行時の元本(30億円)及び約定金利(5%)から将来CF(将来の各利払日における利息CF、元本返済日における元本CF)が展開され、展開された将来CF(元本CF、利息CF)、期間年率及び実効金利(4.989369%)(図11の1101)を用いて、上式により利払日の割引現在価値(3,000,455,102)が算出される。なお、実効金利については、貸出を行った時点で計算されている。実効金利は、下記(i)、(ii)の手順で計算される。
(i)キャッシュフロー(CF)の展開
先ず、図9に示すように、貸出元本、約定金利、及び、利払日までの期間年率に基づいて、CFが展開される。なお、図9において、CFin1〜4は、貸出時点で予想された利息CF(=元本×貸出時の約定金利×期間年率(利払日間隔/365)である。CFin5は、返済額(=元本)である。CFout1は、貸出元本+手数料・費用(未償却分)である。
具体的には、CFは次のように展開される。
CFin1=2009/9/30の利息CF(75,205,479)
CFin2=2010/3/31の利息CF(74,794,521)(図12の1202)
CFin3=2010/9/30の利息CF(75,205,479)(図12の1203)
CFin4=2011/3/31の利息CF(74,794,521)(図12の1204)
CFin5=2011/3/31の元本CF(30,000,000,000)(図12の1205)
CFout=2009/3/31の簿価残高(貸出元本+手数料・費用)(3,000,600,000)(図12の1206)
(ii)CFout=CFinの割引現在価値合計、となるような実効金利(irr)の算出
次に、次式のような実効金利計算関数f(irr)=0となる解を求めることにより、貸出実行時の実効金利(4.989369%)(図11の1101)が算出される。
Figure 2014127156
なお、DFは、以下のように表される。
Figure 2014127156
ここで、期間年率(T(j))は、j−1番目のCF発生日からj番目のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数、で求められる値である。また、CF発生日は利払日と同じである。即ち、期間年率(T(j))は、利払日間隔の期間年率であり、より具体的には、次のように表すことができる。
Figure 2014127156
なお、上式において、xは実効金利(irr)である。CFnは、n番目のCFであり、Daynは、前回の利払日からn番目のCFが発生するまでの経過日数(即ち利払間隔の実日数)である。但し、Day1は貸出日から貸出日直後のCF発生日までの期間である。また、Day1/365、Day2/365・・・は、期間年率である。また、割引償却原価の計算式は、一つの計算式として次式のように表すことができる。
Figure 2014127156
<2009/12/10>
次に、繰り上げ返済発生日の償却原価の計算例として、図13に示す2009/12/10の計算について説明する。2009/12/10時点では、元本については、10億円の繰り上げ返済が発生していることから、20億(図11の1103)となっている。また、繰り上げ返済によっては実効金利の再計算は発生しないため、2009/12/10の時点の償却原価は、貸出時の実効金利を用いて計算される。償却原価の計算式は、2009/11/30の例で示したものと同様である。但し、繰り上げ返済によって、将来CFが大きく変わるため、算出される償却原価は、11/30時点で算出された償却原価と値が異なる。
2009/12/10の償却原価は、上述した数1により計算される。ここで、期間年率は、直前の利払日(2009/9/30)(直前の利払日が存在しない場合は貸出日)から基準日(計算日=2010/12/10)までの期間の期間年率である。
ここで、経過利息(元本×約定金利×期間年率)の項は、より詳細には、「繰上返済後の元本×貸出時の約定金利×期間年率(前回利払日〜基準日の日数)/365日」である。
基準日(2009/12/10)の償却原価は、具体的には、次のように求められる。
2,000,264,986(2009/12/10の割引償却原価)(図13の1301)=2,000,303,401(前回利払日まで割り引いた割引現在価値)×(1+4.989369%(図11の1101)×71日(前回利払日〜基準日の日数)/365日)−19,452,055(経過利息)
なお、上式の前回利払日(2009/9/30)まで割り引いた割引現在価値は、上述した数2によって表される。
ここで、CF(i)は、i番目のCFである。また、基準日直前の利払日の割引現在価値を計算する際のDFに含まれる期間年率T(j)は、j−1番目のCFが発生した日からj番目のCFが発生した日までの期間の期間年率であり、「j−1からjまでの日数相当数/1年の日数相当数」が設定される。
irr:実効金利(4.989369%)(図11の1101)
元本CF=20億
利息CF=繰上返済後の元本(20億)(図11の1104)×貸出時の約定金利(5%)(図11の1103)×期間年率(前回利払日から利息CF発生日までの日数/365)
利息CFの期間年率は、直前利払日から基準日直後の利払日までの期間の期間年率、及び、以降の利払日間隔の期間年率である。
具体的には、将来CFは次のように展開される。
CFin1=2010/3/31の利息CF(49,863,014)(図13の1302)
CFin2=2010/9/30の利息CF(50,136,986)(図13の1303)
CFin3=2011/3/31の利息CF(49,863,014)(図13の1304)
CFin4=2009/12/10における2011/3/31の元本CF(2,000,000,000)(図13の1305)
なお、CFin1は、2009/9/30から2010/3/31までの期間の期間年率により算出される利息CFである。CFin2は、2010/3/31から2010/9/30までの期間の期間年率により算出される利息CFである。CFin3は、2010/9/30から2011/3/31までの期間の期間年率により算出される利息CFである。
<2009/12/15>
次に、金利変更時の実効金利の再計算の例として、図14に示す2009/12/15の計算について説明する。先ず、2009/12/15の時点の償却原価が再計算前の実効金利を用いて計算される。償却原価の計算式は、2009/11/30の例で示したものと同様である。
次に、2009/12/15の償却原価が次式により計算される。上述した数1に含まれる期間年率は、直前の利払日(2009/9/30)(直前の利払日が存在しない場合は、貸出日)から基準日(2010/12/15)(償却原価の計算日)までの期間の期間年率である。
ここで、経過利息(元本×約定金利×期間年率)の項は、より詳細には、「繰上返済後の元本×変更前の約定金利×期間年率(前回利払日〜基準日の日数)/365日」である。
具体的には、基準日(2009/12/15)の償却原価は、次のように求められる。
2,000,262,280(2009/12/15の割引償却原価)(図14の1401)=2,000,303,401(前回利払日まで割り引いた割引償却原価)×(1+4.989369%(図11の1101)×76日(前回利払日〜再計算日の日数)/365日)−20,821,918(経過利息)
上記のように計算された2009/12/15の割引償却原価(2,000,262,280)が2009/12/15の簿価残高である。なお、上式の前回利払日(2009/9/30)まで割り引いた割引現在価値(2,000,303,401)は、上述した数2によって表される。
ここで、CF(i)は、i番目のCFである。また、基準日直前の利払日の割引現在価値を計算する際のDFに含まれる期間年率T(j)は、j−1番目のCFが発生した日からj番目のCFが発生した日までの期間の期間年率であり、「j−1からjまでの日数相当数/1年の日数相当数」が設定される。
irr:再計算前の実効金利(4.989369%)(図11の1101)
元本CF=20億
利息CF=繰上返済後の元本(20億)(図11の1104)×変更前の約定金利(5%)(図11の1105)×期間年率(前回利払日から金利変更直後の利払日までの期間、及び、以降の利払日間隔/365)
具体的には、将来CFは次のように展開される。
CFin1=2010/3/31の利息CF(49,863,014)(図13の1302)
CFin2=2010/9/30の利息CF(50,136,986)(図13の1303)
CFin3=2011/3/31の利息CF(49,863,014)(図13の1304)
CFin4=2011/3/31の元本CF(2,000,000,000)(図14の1405)
なお、CFin1は、2009/9/30から2010/3/31までの期間の期間年率により算出される値である。CFin2は、2010/3/31から2010/9/30までの期間の期間年率により算出される値である。CFin3は、2010/9/30から2011/3/31までの期間の期間年率により算出される値である。
次に、2009/12/15の簿価残高、即ち、上記の償却原価(2,000,262,280)と、2009/12/15のCFとを用いて、実効金利が再計算される。
実効金利の再計算は、次の(i)、(ii)の手順により行われる。
(i)キャッシュフロー(CF)の展開
図10に示すように、貸出元本(繰上返済後元本)、金利更改日の簿価残高、変更後の約定金利、利払日までの期間年率に基づいて、CFが展開される。なお、実効金利再計算に用いられるCFについては、日々計算してもよいし、2009/12/15時点の簿価残高を計算する際に算出したCFを使い回すこともできる。
図10において、CFin1〜3は、利息CF(=繰上返済後の元本×変更後の約定金利×期間年率)である。CFin4は、元本CF(=繰上返済後の元本)である。CFout1は、金利変更日の簿価残高(変更前の実効金利で計算した金利変更日の割引償却原価)である。
図10の例では、以下のとおりである。
CFout1=2009/12/15の簿価残高(2,000,262,280)(図14の1401)
CFin1=2010/3/31の利息CF(23,232,877)(図14の1402)
CFin2=2010/9/30の利息CF(40,109,589)(図14の1403)
CFin3=2011/3/31の利息CF(39,890,411)(図14の1404)
CFin4=2009/12/15における2011/3/31の元本CF(2,000,000,000)(図14の1405)
なお、CFin1は、2009/12/15から2010/3/31までの期間の期間年率により算出される値である。CFin2は、2010/3/31から2010/9/30までの期間の期間年率により算出される値である。CFin3は、2010/9/30から2011/3/31までの期間の期間年率により算出される値である。
(ii)次に、CFout=CFinの割引現在価値合計、となるような実効金利(irr)の算出
次式のような実効金利計算関数f(irr)=0となる解を求めることにより、再計算後の実効金利(3.989482%)(図11の1106)が算出される。
Figure 2014127156
なお、DFは次式により表される値である。
Figure 2014127156
ここで、期間年率(T(j))は、j−1番目のCF発生日からj番目のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数、により求められる値である。また、CF発生日は利払日と同じである。即ち、期間年率(T(j))は、利払日間隔の期間年率である。但し、イベント日直後のCF(1番目のCF、即ち、CF(1))に対するDFの期間年率は、イベント日から当該イベント直後のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数、により求められる値である。
<2009/12/31>
次に、2009/12/31の償却原価の計算例を図15に示す。2009/12/31には、次式のように、再計算後の実効金利(3.989482%)(図11の1106)を用いて、償却原価が再計算される。2009/12/16以降同様の計算が日々繰り返される。
イベント日からイベント日の直後の利払い日までの基準日の償却原価=イベント日の割引現在価値×(1+再計算後の実効金利×期間年率)−元本×約定金利×期間年率
上式の期間年率は、イベント日(2009/12/15)から基準日(2009/12/31)までの期間の期間年率である。また、元本×約定金利×期間年率=経過利息である。ここで、経過利息の項は、より詳細には、「繰上返済後の元本×変更後の約定金利×期間年率(イベント日〜基準日の日数)/365日」である。
具体的には、基準日(2009/12/31)の償却原価は、次式のように求められる。
2,000,253,517(2009/12/31の割引償却原価)(図15の1501)=2,000,262,280(実効金利再計算日まで割り引いた割引償却原価)×(1+3.989482%(図11の1106)×16日(実効金利再計算日〜12月31日)/365日)−3,506,849(12月31日計算用経過利息)(図15の1502)
上式のイベント日の割引現在価値(実効金利再計算日2009/12/15まで割り引いた割引償却原価「2,000,262,280」)は、上述した数2によって計算される。
ここで、期間年率(T(j))は、j−1番目のCF発生日からj番目のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数、で求められる値である。CFの発生日は、利払日と同じである。即ち、期間年率(T(j))は、利払日間隔の期間年率である。但し、イベント日直後のCF(1番目のCF、即ちCF(1))に対するDFの期間年率は、イベント日から当該イベント直後のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数、で求められる値である。
以上のとおり、実効金利の変更日が月中の場合、当該変更日までは変更前の実効金利を用いて償却原価を計算し、変更日の翌日からは変更後の実効金利を用いて償却原価を計算する必要がある。そのため、従来は、日次で償却原価の計算を行っていた。
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しかしながら、日次で償却原価の計算を行う場合、日々の計算負荷が非常に大きくなってしまうという問題が生じる。一方で、例えば月次で計算しようとした場合、月中に実効金利が変更になったときには、変更後の実効金利を翌月から適用することも考えられるが、その場合、特に元本変動が発生すると、償却原価の計算結果は厳密な値との乖離が大きくなってしまうため、適切な簿価管理を行うことができないという問題が発生する。
そこで、本発明の目的は、IFRS対応の簿価管理を行う際の計算負荷を軽減するとともに、適切な簿価管理を行うことにある。
本発明の情報処理装置は、貸出金について、実効金利が変更になるイベント日における元本変動未勘案の償却原価を算出する第1の償却原価算出手段と、前記元本変動未勘案の償却原価と前記イベント日を含む処理対象期間の直前の処理対象期間の元本残高との差を元本変動未勘案の償却額として算出し、前記元本変動未勘案の償却額に基づいて前記イベント日における償却額を算出する償却額算出手段と、前記イベント日における償却額と前記イベント日を含む処理対象期間の終了時点の元本残高とを加算することにより、前記イベント日における簿価残高を算出するイベント日簿価残高算出手段と、前記イベント日における簿価残高と前記イベント日を含む処理対象期間終了時点の元本残高について展開されたキャッシュフローとに基づいて、前記イベント日以降の実効金利を算出する実効金利算出手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、IFRS対応の簿価管理を行う際の計算負荷を軽減することが可能となるとともに、適切な簿価管理を行うことができる。
本発明の実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る情報処理装置による月次処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における実効金利再計算方法の明細情報を示す図である。 本発明の実施形態における実効金利再計算方法の計算結果を示す図である。 本発明の実施形態における実効金利再計算方法の計算結果を示す図である。 本発明の実施形態において展開される将来キャッシュフローを示す図である。 本発明の実施形態において展開される将来キャッシュフローを示す図である。 従来技術において展開される将来キャッシュフローを示す図である。 従来技術において展開される将来キャッシュフローを示す図である。 従来技術における償却原価計算方法の明細情報の例を示す図である。 図11に示す明細情報に従って、貸出債権の簿価について日次で償却原価を計算した結果を示す図である。 図11に示す明細情報に従って、貸出債権の簿価について日次で償却原価を計算した結果を示す図である。 図11に示す明細情報に従って、貸出債権の簿価について日次で償却原価を計算した結果を示す図である。 図11に示す明細情報に従って、貸出債権の簿価について日次で償却原価を計算した結果を示す図である。
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る情報処理装置100は、償却原価算出部101、償却額算出部102、イベント日簿価残高算出部103及び実効金利算出部104を備える。なお、上述した各構成の機能については、図3のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
図2は、本実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成を示す図である。CPU201は、システムバスに接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。ROM203又はハードディスク(HD)208には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)、オペレーティングシステムプログラム、及び、情報処理装置100によって実行される処理のプログラム等が記憶されている。
なお、図2の例では、HD208が情報処理装置100の内部に配置された構成としているが、他の実施形態として、HD208に相当する構成が情報処理装置100の外部に配置された構成としてもよい。また、本実施形態に係る情報処理装置100の処理を実行するためのプログラムは、フレキシブルディスク(FD)やCD−ROM等、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され、それらの記録媒体から供給される構成としてもよいし、インターネット等の通信媒体を介して供給される構成としてもよい。
RAM202は、CPU201の主メモリ及びワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM202にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
ディスクコントローラ207は、HD208等の外部メモリへのアクセスを制御する。通信IFコントローラ206は、インターネットやLANと接続し、例えばTCP/IPによって外部との通信を制御するものである。
ディスプレイコントローラ209は、ディスプレイ210における画像表示を制御する。KB(キーボード)コントローラ204は、キーボード(KB)205からの操作入力を受け付け、CPU201に対して送信する。なお、図示していないが、キーボード205の他に、マウス等のポインティングデバイスもユーザの操作手段として本実施形態に係る情報処理装置100に適用可能である。
なお、図1の101乃至104に示す構成は、例えばHD208内に記憶され、必要に応じてRAM202にロードされるプログラム及びそれを実行するCPU201に相当する構成である。
図3は、本実施形態に係る情報処理装置100による月次処理を示すフローチャートである。ここでは、繰り上げ返済が発生した場合の月次処理について説明するが、繰り上げ返済が発生しない場合もある。繰り上げ返済が発生しない場合も同様に、図3に示す月次処理が実行されることになる。従来は、日次で処理を行う必要があったが、本実施形態では、日次ではなく、月次で毎月月末に償却原価の計算が行われる。なお、図3のフローチャートの処理の対象となる期間(処理対象期間)は、月次以外に例えば週次であってもよいし、あるいは半年ごとであってもよく、特に限定はされない。
図4は、本実施形態における実効金利再計算方法の明細情報を示す図である。図4に示すように、ここでは、手数料・費用「60万円」、約定金利「5%」、満期期間「2年」、利払間隔「6M(6カ月)」で、元本「30億円」の貸し出しが2009/3/31に行われ、2009/12/10に10億円の繰り上げ返済が発生して繰り上げ後の元本「20億円」となり、2009/12/15(固定金利選択権行使日)に約定金利「4%」に変更される場合を例に挙げるものとする。なお、図4に示す明細情報は、適宜の方法及びタイミングで情報処理装置100に入力され、HD208に格納される。また、情報処理装置100を構成する101〜112の各部において算出される各種の値(図5及び図6に示す値)もHD208に格納され、必要に応じて101〜112の各部が計算を行う際に読み出される。なお、ここでは一つの実施形態としてHD208に格納される構成について説明するが、例えばRAM202等の他の記憶装置に格納される構成であってもよく、特に限定はされない。
<2009/11/30>
先ず、約定金利変更前の償却原価の計算例として、図5に示す11月(2009/11/30)の計算について説明する。
ステップS101において、情報処理装置100は、月中にイベント日があるか否かを判定する。月中にイベント日がある場合、処理はステップS102に移行する。一方、月中にイベント日がない場合、処理はステップS110に移行する。ここでは、実効金利の再計算が必要になるイベントが発生した日をイベント日と称す。また、イベント日として、固定金利選択権行使日(約定金利の変更日)を例に挙げるが、イベント日は、固定金利選択権行使日に限定されず、例えば契約変更日等であってもよい。なお、当月中に複数回、実効金利再計算のイベントが発生した場合、最後のイベント日について、以下に説明する処理が行われる。例えば、12/15だけでなく、12/5にも実効金利再計算のイベントが発生した場合であっても、以下に説明する処理と同様、12/15をイベント日とした処理のみを行うことになる。2009年11月は、約定金利の変更がないため、処理はステップS110に移行する。
基準日(2009/11/30)直前の利払日は2009/9/30であり、2009/11/30時点では貸出の契約内容に変更はない。従って、ステップS110において、償却原価算出部101は、今月末の元本(貸出実行時の元本(30億円))(図4の401)、及び、約定金利(5%)(図4の402)をHD208から読み出し、将来CF(将来の各利払日における利息CF、及び、元本返済日における元本CF)を展開する。ステップS111において、償却原価算出部101は、上述した数1により、実効金利(4.989369%)、展開した将来CF(利息CF及び元本CF)、及び、期間年率を用いて、基準日(2009/11/30)の償却原価(3,000,405,594)(図5の501)を算出する。なお、実効金利については後述する。
上式の期間年率は、直前の利払日(2009/9/30)(直前の利払日が存在しない場合は、貸出日)から基準日(計算日2009/11/30)までの期間の期間年率である。また、元本×約定金利×期間年率(前回利払日〜基準日の日数)/365日=経過利息である。なお、期間年率は、利払日間隔やイベント日から直後の利払日までの期間に基づいて定まり、利息の計算は債権の明細情報により、「30/360」や「実/365」等の手法がある。例えば、期間年率を「30/360」の手法により算出する場合、対象となる期間の実日数が61日とすると、これを60日とみなし、年間日数は365日であるが、これを360日とみなして、期間年率が算出される。また、対象となる期間の実日数の年間実日数(365日)に対する割合でもよく、特に限定されない。期間年率の日数計算は上記の日数計算だけではなく、業界及び会計慣行の様々な日数計算方法が考えられる。即ち、本発明は、「30/360」の手法及び「実/365」の手法に限定されるものではない。
具体的には、基準日(2009/11/30)の償却原価は、次のように求められる。
3,000,405,594(2009/11/30の償却原価)(図5の501)=3,000,455,102(基準日直前の利払日の割引償却原価(前回利払日の割引償却原価))(図5の502)×(1+4.989369%(図4の403)×61日(前回利払日〜再計算日の日数)/365日)−25,068,493(経過利息)(図5の507)
また、上式の基準日直前の利払日の割引現在価値(前回利払日2009/9/30の割引償却原価「3,000,455,102」(図5の502))は、次式によって計算される。
Figure 2014127156
上式において、CF(i)は、i番目のCFである。また、基準日直前の利払日の割引現在価値を計算する際のDFに含まれる期間年率T(j)は、j−1番目のCFが発生した日からj番目のCFが発生した日までの期間の期間年率であり、「j−1からjまでの日数相当数/1年の日数相当数」が設定される。ここで、Irr(実効金利)は、4.989369%である。
なお、上記割引現在価値の式に含まれる利息CFは、次式によりステップS110にて算出される。元本CFは30億である。
利息CF=元本(30億)×約定金利(5%)×期間年率(貸出日、又は、基準日直前の利払日以降の利払日間隔)
この例では、2009年11月にイベントが発生していないため、ステップS110において、基準日直前の利払日から基準日までの期間年率で利息CFが展開される。なお、当月にイベントが発生していないものの前月(利払日を含まない月)にイベントが発生した場合には、イベント日(実効金利再計算日)以降の利払日間隔の期間年率で将来CFを計算することになる。
・利息CF
CF1=2010/3/31の利息CF(74,794,521)(図5の503)
CF2=2010/9/30の利息CF(75,205,479)(図5の504)
CF3=2011/3/31の利息CF(74,794,521)(図5の505)
・元本CF
CF4=2011/3/31の元本CF(30,000,000,000)(図5の506)
また、将来CFに変更がない間は、直前の利払日の割引現在価値を記憶しておき、その値を使い回してもよい。なお、CF1は、2009/9/30から2010/3/31までの期間の期間年率により算出される値である。CF2は、2010/3/31から2010/9/30までの期間の期間年率により算出される値である。CF3は、2010/9/30から2011/3/31までの期間の期間年率により算出される値である。
また、上記基準日の償却原価の計算式は、上記割引現在価値の式と合わせて一つの計算式として、次式のように表すことができる。
Figure 2014127156
なお、上式は一例であって、例えば、次式のように、基準日の償却原価を基準日直後の利払日の割引現在価値により計算してもよい。
基準日の償却原価(基準日償却原価)=(基準日直後の利払日の償却原価÷(1+実効金利利率×利払間隔「日数」)×(1+実効金利利率×利息計算間隔「前回利払日〜基準日の実日数/365」)−経過利息
より具体的には、次式により計算してもよい。
Figure 2014127156
また、例えば、基準日直前の利払日の割引現在価値と基準日直後の利払日の割引現在価値との線形補間により、基準日の償却原価を計算してもよい。より具体的には、次式により計算してもよい。
Figure 2014127156
また、利払間隔を勘案せず、日次複利で実効金利、及び、割引償却原価を計算してもよい。
ここで、実効金利の計算について説明する。実効金利については、貸出を行った時点で下記(i)、(ii)の手順で計算されている。
(i)キャッシュフロー(CF)の展開
図7に示すように、実効金利算出部104は、貸出元本、約定金利、及び、利払日までの期間年率に基づいて、CFを展開する。図7において、CFin1〜4は、貸出時点の利息CF(=元本×貸出時の約定金利×期間年率(利払日間隔/365))である。CFin5は、返済額(=元本CF)である。CFout0は、貸出時点の簿価残高(=貸出元本+手数料)である。
具体的には、実効金利算出部104は、次のように将来CFを展開される。
CFin1=貸出時点の2009/9/30の利息CF(75,205,479)(図5の510)
CFin2=貸出時点の2010/3/30の利息CF(74,794,521)(図5の503)
CFin3=貸出時点の2010/9/30の利息CF(75,205,479)(図5の504)
CFin4=貸出時点の2011/3/31の利息CF(74,794,521)(図5の505)
CFin5=貸出時点の2011/3/31の元本CF(30,000,000,000)(図5の506)
CFout0=貸出時点の簿価残高(3,000,600,000)(図5の508)
(ii)Cfout=CFinの割引現在価値合計、となるような実効金利(irr)の算出
実効金利算出部104は、次式のような実効金利計算関数f(irr)=0となる解を求めることにより、貸出実行時の実効金利(4.989369%)(図4の403)を算出する。
Figure 2014127156
また、以下のDFを用いてもよい。
Figure 2014127156
ここで、期間年率(T(j))は、j−1番目のCF発生日からj番目のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数、で求められる値である。
<2009/12/31>
次に、約定金利変更時の実効金利の再計算の例として、図6に示す2009/12/31の計算について説明する。本実施形態では、日次ではなく月次で計算を行うため、約定金利は12/15に変更になるが、実効金利の再計算は、2009/12/31に行われる。
ステップS101において、情報処理装置100は、月中にイベント日があるか否かを判定する。月中にイベント日がある場合、処理はステップS102に移行する。一方、月中にイベント日がない場合、処理はステップS110に移行する。2009年12月は、固定金利選択権行使日(約定金利の変更)という実効金利再計算が必要になるイベントが発生したため、処理はステップS102に移行する。また、当月中に複数回、実効金利再計算のイベントが発生した場合には、最後のイベント日について、以下に説明する処理を行う。例えば、12/15だけでなく、12/5にも実効金利再計算のイベントが発生した場合であっても、以下に説明する処理と同様、12/15をイベント日とした処理のみを行うことになる。
実効金利の計算は、「CFout(イベント日の簿価残高)=CFin(イベント日における将来CF)の割引現在価値合計」となるような実効金利(irr)を算出することになる。図3のステップS102〜S106は、「イベント日の簿価残高」を算出するための処理であり、図3のステップS107〜S108は、「イベント日における将来CF」を算出するための処理である。そして、ステップS109において、ステップS102〜S106で算出された「イベント日の簿価残高」と、ステップS107〜S108で算出された「イベント日における将来CF」とを用いて、「CFout(イベント日の簿価残高)=CFin(イベント日における将来CF)の割引現在価値合計」となるような実効金利の再計算が行われる。
ここで、「イベント日の簿価残高」の算出処理について、図3のステップS102〜S106に沿って説明する。
ステップS102において、償却原価算出部101は、イベント日(2009/12/15)における「繰り上げ返済を勘案しない場合の償却原価」を計算する。この償却原価は、例えば直前の利払日(2009/9/30)の割引現在価値を用いて、次式により計算することができる。即ち、償却原価算出部101は、直前の利払日の割引現在価値から線形補間により「繰り上げ返済を勘案しない場合の償却原価」を計算する。ここで、実効金利は、貸出時に計算された実効金利(4.989369%)であり、元本は、繰り上げ返済前の元本(30億)であり、約定金利は、変更前の約定金利(5%)である。即ち、ステップS102では、実効金利(4.989369%)、繰り上げ返済前の元本(30億)及び変更前の約定金利(5%)が、償却原価算出部101によりHDD28から読み込まれる。また、期間年率は、直前の利払日(2009/9/30)からイベント日(2009/12/15)までの期間の期間年率である。
Figure 2014127156
具体的には、イベント日(2009/12/15)における「繰り上げ返済を勘案しない場合の償却原価」は、次のようにして算出される。
3,000,393,420(2009/12/15の償却原価)(図6の601)=3,000,455,102(前回利払日の割引償却原価)(図6の602)×(1+4.989369%(図4の403)×76日(前回利払日〜イベント日の日数)/365日)−31,232,877(経過利息)(図5の509)
直前の利払日の割引現在価値(前回利払日2009/9/30の割引償却原価「3,000,455,102」)については、上述した2009/11/30の計算の説明のとおりであり、過去に計算済みの値を用いることができる。
また、「繰り上げ返済を勘案しない場合の償却原価」は、イベント日の直前の償却原価(前月末の償却原価)から線形補間により算出することもできる。即ち、次式により計算することもできる。
イベント日の償却原価=イベント日を含む月の前月末の割引現在価値×期間年率3÷期間年率1−前回利払い日の割引現在価値×期間年率2÷期間年率1
ここで、期間年率1は、前回利払日〜前月末の日数÷1年の実日数相当数、で求められる値である。また、期間年率2は、前月末〜イベント日の日数÷1年の実日数相当数、で求められる値である。また、期間年率3は前回利払い日〜イベント日の日数÷1年の実日数相当数、で求められる値である。
具体的には、イベント日(2009/12/15)の償却原価は、次のようにして求められる。
3,000,393,420(イベント日(2009/12/15)の償却原価)(図6の601)=3,000,405,594(2009/11/30の割引償却原価)(図5の501)×76日(前回利払日〜イベント日の日数)÷61日(前回利払日〜前月末の日数)−3,000,455,102(図5の502)×15日(前月末〜イベント日の日数)÷61日(前回利払日〜前月末の日数)
続くステップS103〜S105で、「イベント日における償却額」が算出される。即ち、ステップS103において、償却額算出部102は、ステップS102で算出された「繰り上げ返済を勘案しない場合の償却原価」(元本変動未勘案の償却原価)と前月末元本残高との差を「繰り上げ返済勘案前の償却額」(元本変動未勘案の償却額)として算出する。
具体的には、「繰り上げ返済勘案前の償却額」は、次のようにして求められる。
393,420(図6の603)=3,000,393,420(イベント日(2009/12/15)の償却原価)(図6の601)−3,000,000,000(前月末元本残高(図4の401))
ステップS104において、情報処理装置100は、当月予定元本残高と当月末元本残高とをHD208から読み込み、これらが一致するか否かを判定する。当月予定元本残高が当月末元本残高より大きい(例えば繰り上げ返済発生の場合)場合、処理はステップS105に移行する。一方、当月予定元本残高と当月末元本残高とが一致する場合(例えば元本変動なしの場合)または当月予定元本残高が当月末元本残高より小さい場合(例えば貸し増し発生の場合)、処理はステップS106に移行する。本実施形態では、30億の貸出を行っているため、当月予定元本残高は30億であったが、12/10に繰り上げ返済が発生したため、当月末元本残高は20億である。従って、処理はステップS105に移行する。
ステップS105において、償却額算出部102は、当月末元本残高が当月予定元本残高より少ないため、ステップS103で算出された「繰り上げ返済勘案前の償却額」(元本変動未勘案の償却額)を、当月予定元本残高に対する当月末元本残高の割合に基づいて比例按分をすることにより、「繰り上げ返済勘案後の償却額」を算出する。当月末元本残高が当月予定元本残高より少ない場合、この「繰り上げ返済勘案後の償却額」が「イベント日における償却額」となる。
ところで、元本変動のパターンとしては、繰り上げ返済以外に貸し増しの場合もある。本実施形態では、繰り上げ返済が発生する例について説明しているが、貸し増しが発生した場合には、当月元本残高が当月予定元本残高より多くなる。換言すれば当月予定元本残高が当月元本残高より少なくなる。この場合、ステップS103で算出された「繰り上げ返済勘案前の償却額」(すなわち、「元本変動未勘案の償却額」)が「イベント日における償却額」になる(ステップS112)。
繰り上げ返済が発生した場合の「イベント日における償却額」は、具体的には次のようにして算出される。
393,420(「繰り上げ返済勘案前の償却額」(図6の603))×2,000,000,000(当月末元本残高)/3,000,000,000(当月予定元本残高)=262,280(「イベント日における償却額」(図6の604))
ステップS106において、イベント日簿価残高算出部103は、「イベント日における償却額」と当月末元本残高との合計を「イベント日における償却原価(簿価残高)」として算出する。ここで、2009/12/10において繰り上げ返済が発生しているため、当月末元本残高は20億である。ステップS102で算出された償却原価が「イベント日における繰り上げ返済勘案前(元本変動未勘案)の償却原価」であることに対して、本実施形態においてステップS106で算出された償却原価は「イベント日における繰り上げ返済勘案後の償却原価」である。そして、この「イベント日における繰り上げ返済勘案後の償却原価」が実効金利再計算時のCFout(イベント日の簿価残高)である。
なお、本実施形態に示す例では、繰り上げ返済が発生したケースについて説明しているため、ステップS106で算出された償却原価は「イベント日における繰り上げ返済勘案後の償却原価」であるが、繰り上げ返済等の元本変動が発生しない場合(すなわち、S104で当月予定元本残高=当月末元本残高と判定された場合)、ステップS103において算出された「繰り上げ返済勘案前(元本変動未勘案)の償却額」が「イベント日における償却額」となる(ステップS112)。そして、ステップS106で当月末元本残高との合計により算出される「イベント日における償却原価(簿価残高)」は、ステップS102で算出される「イベント日における繰り上げ返済勘案前(元本変動未勘案)の償却原価」と同じになる。したがって、繰り上げ返済等の元本変動が発生しない場合、実効金利再計算時のCFout(イベント日における簿価残高)は「イベント日における繰り上げ返済勘案前(元本変動未勘案)の償却原価」と同じになる。
具体的には、「イベント日における償却原価(簿価残高)」は次のようにして算出される。
262,280(「イベント日における償却額」(図6の604))+2,000,000,000(当月末元本残高(図4の404))=2,000,262,280(「イベント日における償却原価(簿価残高)」(図6の605))
ステップS107において、実効金利算出部104は、当月末元本残高を「イベント日の元本残高」として設定する。2009/12/10に繰り上げ返済が発生しており、当月末元本残高は20億となるため、「イベント日の元本残高」は20億に設定される。
ステップS108において、実効金利算出部104は、ステップS107で設定された「イベント日の元本残高」について、イベント日を新たなCF展開の実行日とするとともに、次式により利息CFを算出する。ここで算出された利息CFが実効金利再計算時のCFinの一部となる。
利息CF=元本(20億)(図4の404)×約定金利(4%)(図4の406)×期間年率(イベント日からイベント日直後の利払日の期間の期間年率、又は、イベント日直後の利払日以降の利払日間隔の期間年率)
イベント日以降において、利息CFは、2010/3/31と2010/9/30と2011/3/31とに発生する。ここで、2010/3/31における利息CFを算出する際の期間年率は、イベント日(2009/12/15)から次回利払日(2010/3/31)までの期間の期間年率となる。イベント発生後(約定金利変更発生後)、将来CF展開時に既保有分の経過利息を利息CFに勘案しないためである。一方、2010/9/30の利息CFを算出する際の期間年率は、利払日間隔(2010/3/31〜2010/9/30)の期間年率となる。また、2011/3/31の利息CFを算出する際の期間年率は、利払日間隔(2010/9/30〜2011/3/31)の期間年率となる。つまり、イベントが発生した場合は、イベント発生直後の利払日の利息CFは、イベント日(2009/12/15)からイベント発生直後の利払日までの期間の期間年率を用いて計算され、イベント発生直後の利払日以降の利息CFは、利払日間隔の期間年率を用いて計算される。
実効金利算出部104により展開された将来CFは、次のようになる。
CFin1=2010/3/31の利息CF(23,232,877)(図6の606)
CFin2=2010/9/30の利息CF(40,109,589)(図6の607)
CFin3=2011/3/31の利息CF(39,890,411)(図6の608)
CFin4=2011/3/31の元本CF(2,000,000,000)(図6の609)
なお、CFin1は、2009/12/15から2010/3/31までの期間の期間年率により算出される値である。CFin2は、2010/3/31から2010/9/30までの期間の期間年率により算出される値である。CFin3は、2010/9/30から2011/3/31までの期間の期間年率により算出される値である。
ステップS109において、実効金利算出部104は、ステップS106で算出された「イベント日における償却原価(簿価残高)」と、ステップS108で展開された将来CFとを用いて、実効金利を再計算する。
実効金利の再計算では、CFout=CFinの割引現在価値合計、となるような実効金利(irr)が算出される。即ち、実効金利算出部104は、図8に示すようにCFを展開する。図8において、CFin1〜4は、「イベント日の元本残高(当月末元本残高)」から算出されたCFin1〜4である。CFout0は、ステップ106で算出された「イベント日における償却原価(簿価残高)」である。
実効金利算出部104は、次式のような実効金利計算関数f(irr)=0となる解を求めることにより、実効金利(3.989482%)(図4の405)を再計算する。
Figure 2014127156
なお、DFは以下のとおりである。
Figure 2014127156
ここで、期間年率(T(j))は、j−1番目のCF発生日からj番目のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数、によって求められる値である。また、CF発生日は利払日と同じである。即ち、期間年率(T(j))は、利払日間隔の期間年率である。但し、イベント日直後のCF(1番目のCF、即ち、CF(1))に対するDFの期間年率は、イベント日から当該イベント直後のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数、によって求められる値である。
なお、上述した例では、実効金利を再計算する際、2010/3/31における利息CFを算出する際の期間年率をイベント日(2009/12/15)から次回利払日(2010/3/31)までの期間の期間年率としたが、イベント日の直前の利払日(2009/9/30)から次回利払日(2010/3/31)までの期間の期間年率を用いて実効金利を計算することもできる。なお、実効金利再計算日の直前の利払日が存在しない場合には、貸出日から次回利払日までの期間の期間年率が用いられる。この場合、次回利払日(イベント日直後の利払日)の利息CFからイベント日の経過利息を控除した上で、実効金利を再計算することになる。
ここで、期間年率(T(j))は、j−1番目のCF発生日からj番目のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数、で求められる値である。
また、次回利払日(イベント日直後の利払日)の利息CFから追加購入日の(経過利息+仮払金)を控除せずに、上式により実効金利を再計算した場合、再計算後の実効金利は概算値となるが、十分実用的な値が得られるため、要求される精度に応じて適宜選択することが可能である。
ステップS110において、償却原価算出部101は、次式により、ステップS107で設定された「イベント日の元本残高(当月末元本残高)」で、イベント日を新たな実行日として将来CFを展開する。即ち、償却原価算出部101は、「イベント日の元本残高(当月末元本残高)」に基づいて、イベント日〜イベント日直後の利払日、又は、イベント日直後の利払日以降の利払日間隔に基づいて、将来CF(利息CF、元本CF)を展開する。なお、利息CFは、次式により算出される。
利息CF=イベント日直後の元本残高(20億)(図4の404)×変更後の約定金利(4%)(図4の406)×期間年率(イベント日からイベント日直後の利払日までの間隔の期間年率、又は、イベント日直後の利払日以降の利払日間隔の期間年率)
ここで展開される将来CF(元本CF、利息CF)は、具体的に次のようになる。
CFin1=2010/3/31の利息CF(23,232,877)(図6の606)
CFin2=2010/9/30の利息CF(40,109,589)(図6の607)
CFin3=2011/3/31の利息CF(39,890,411)(図6の608)
CFin4=2011/3/31の元本CF(2,000,000,000)(図6の609)
なお、CFin1は、2009/12/15から2010/3/31までの期間の期間年率により算出される値である。CFin2は、2010/3/31から2010/9/30までの期間の期間年率により算出される値である。CFin3は、2010/9/30から2011/3/31までの期間の期間年率により算出される値である。以上のように展開された将来CFは、HD208に格納される。なお、上記利息CFは、実効金利を再計算するためにステップS108で展開されたCFと同じであり、使い回すことが可能である。また、月中にイベントが発生しない場合には、当月末元本残高で当月末を実行日(基準日)として将来CFを展開する。
ステップS111において、償却原価算出部101は、ステップS110で展開した将来CFと再計算後の実効金利(3.989482%)とを用いて、次式により「当月末(2010/12/31)の償却原価」を算出する。
イベント日を含む月の基準日の償却原価=イベント日の割引現在価値×(1+実効金利×期間年率)−元本×約定金利×期間年率
上式の期間年率は、イベント日(2009/12/15)から基準日(2009/12/31)までの期間の期間年率である。また、元本×約定金利×期間年率=経過利息である。
具体的には、償却原価算出部101は、「当月末(2010/12/31)の償却原価」を次のように算出する。
2,000,253,517(2010/12/31の償却原価)=2,000,262,280((イベント日の割引現在価値(実効金利再計算日(2009/12/15)まで割り引いた償却原価))(図6の611)×(1+3.989482%(図4の405)×16日(イベント日〜再計算日の日数)/365日)−(3,506,849(12月31日計算用経過利息(図6の612))))
上記「イベント日の割引現在価値(実効金利再計算日(2009/12/15)まで割り引いた償却原価(2,000,262,280)」は、上述した数2によって計算される。なお、イベントが発生した場合には、ステップS106の「イベント日における償却額」+当月末元本残高と同じであるため、これをメモリに記憶しておき、イベント日の割引現在価値まで割り引いた償却原価とすることも可能であるが、イベントが発生しない月の場合、基準日の元本残高で将来CFを展開し前回利払い日まで割り引いた償却原価を計算し、前回利払い日まで割り引いた償却原価に基づいて基準日の償却原価を計算する。
ここで、期間年率(T(j))は、j−1番目のCF発生日からj番目のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数、で求められる値である。CFの発生日は、利払日と同じである。即ち、期間年率(T(j))は、利払日間隔の期間年率である。但し、イベント日直後のCF(1番目のCF、即ちCF(1))に対するDFの期間年率は、イベント日から当該イベント直後のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数、で求められる値である。ここで、Irr(実効金利)は、再計算後の実効金利(3.989482%)である。
また、経過利息は、次式により算出される値である。
経過利息=元本×約定金利×期間年率(3,506,849=2,000,000,000*0.04*16/365)
上記のイベント日を含む月の基準日の償却原価の式は、線形補間を用いて次式のように表される。
Figure 2014127156
例えば、上記T(j)は、イベント日〜直後の利払日の期間年率ではなく、基準日〜直後の利払日の期間年率である場合には、線形補間は用いずに、次式により直ちに償却原価を計算することができる。
Figure 2014127156
以上のように、本実施形態においては、IFRS対応の簿価管理を行う際に、実効金利を日次でなく月次で行うことができるため、計算負荷を大幅に低減できる。また、金利の変更のイベントが発生した場合でも、償却原価を精度よく計算することが可能となる。
100:情報処理装置、101:償却原価算出部、102:償却額算出部、103:イベント日簿価残高算出部、104:実効金利算出部

Claims (8)

  1. 貸出金について、実効金利が変更になるイベント日における元本変動未勘案の償却原価を算出する第1の償却原価算出手段と、
    前記元本変動未勘案の償却原価と前記イベント日を含む処理対象期間の直前の処理対象期間の元本残高との差を元本変動未勘案の償却額として算出し、前記元本変動未勘案の償却額に基づいて前記イベント日における償却額を算出する償却額算出手段と、
    前記イベント日における償却額と前記イベント日を含む処理対象期間の終了時点の元本残高とを加算することにより、前記イベント日における簿価残高を算出するイベント日簿価残高算出手段と、
    前記イベント日における簿価残高と前記イベント日を含む処理対象期間終了時点の元本残高について展開されたキャッシュフローとに基づいて、前記イベント日以降の実効金利を算出する実効金利算出手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記償却額算出手段は、前記元本変動未勘案の償却額を、前記イベント日における償却額として算出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記償却額算出手段は、前記元本変動未勘案の償却額、及び、前記イベント日を含む処理対象期間の終了時点の元本残高と予定元本残高との割合に基づいて、前記イベント日における償却額を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の償却原価算出手段は、前記イベント日を含む処理対象期間の直前の処理対象期間の償却原価から線形補間により、前記元本変動未勘案の償却原価を算出することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記実効金利算出手段により算出された前記実効金利を用いて、前記イベント日を含む処理対象期間の償却原価を算出する第2の償却原価算出手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1の償却原価算出手段は、前記イベント日を含む処理対象期間に複数のイベント日が存在する場合、前記複数のイベント日のうちの最後のイベント日における前記元本変動未勘案の償却原価を算出することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. 情報処理装置によって実行される情報処理方法であって、
    貸出金について、実効金利が変更になるイベント日における元本変動未勘案の償却原価を算出する償却原価算出ステップと、
    前記元本変動未勘案の償却原価と前記イベント日を含む処理対象期間の直前の処理対象期間の元本残高との差を元本変動未勘案の償却額として算出し、前記元本変動未勘案の償却額に基づいて前記イベント日における償却額を算出する償却額算出ステップと、
    前記イベント日における償却額と前記イベント日を含む処理対象期間の終了時点の元本残高とを加算することにより、前記イベント日における簿価残高を算出するイベント日簿価残高算出ステップと、
    前記イベント日における簿価残高と前記イベント日を含む処理対象期間の終了時点の元本残高について展開されたキャッシュフローとに基づいて、前記イベント日以降の実効金利を算出する実効金利算出ステップとを有することを特徴とする情報処理方法。
  8. 貸出金について、実効金利が変更になるイベント日における元本変動未勘案の償却原価を算出する償却原価算出ステップと、
    前記元本変動未勘案の償却原価と前記イベント日を含む処理対象期間の直前の処理対象期間の元本残高との差を元本変動未勘案の償却額として算出し、前記元本変動未勘案の償却額に基づいて前記イベント日における償却額を算出する償却額算出ステップと、
    前記イベント日における償却額と前記イベント日を含む処理対象期間の終了時点の元本残高とを加算することにより、前記イベント日における簿価残高を算出するイベント日簿価残高算出ステップと、
    前記イベント日における簿価残高と前記イベント日を含む処理対象期間の終了時点の元本残高について展開されたキャッシュフローとに基づいて、前記イベント日以降の実効金利を算出する実効金利算出ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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