JP2014127032A - 車両用外界認識装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】障害物の顕著性の推定精度を向上させ、運転者が気づいていない可能性の高い障害物と、運転者が気づきやすい又は気づいている可能性の高い障害物とで、警報や自動ブレーキなどの車両における障害物回避制御のタイミングを変更させることを可能とする。
【解決手段】車両用外界認識装置1000は、画像取得部1011によって自車両周囲の画像を取得し、障害物情報取得部1021によって自車両周囲の障害物の位置情報を取得する。そして、障害物顕著性推定部1031は、前記画像における前記障害物及びその周囲を含む所定領域の色情報に基づく当該所定領域の輝度成分に基づいて、前記障害物の顕著性を推定し、車両制御判定部1041は、推定された前記障害物の顕著性に基づいて車両における障害物回避制御の実行指令の出力要否又は出力タイミングを判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラ等の画像センサからの情報に基づいて障害物との衝突を回避するための警報や自動ブレーキ等を実施する自動車のための車両用外界認識装置に関する。
交通事故による死傷者数を低減するため、事故を未然に防ぐための予防安全システムの開発が進められている。予防安全システムは、事故の発生する可能性が高い状況下で作動するシステムであり、例えば、自車両前方の障害物と衝突する可能性が生じたときには警報によって運転者に注意を促し、さらに衝突が避けられない状況になったときには自動ブレーキによって乗員の被害を軽減するプリクラッシュ・セーフティ・システム等が実用化されている。
ここで、障害物に対する前記警報や前記自動ブレーキなどは、運転者が障害物に気づいていない場合には、運転者が障害物に気づいている場合よりも早いタイミングで実施することが望ましいと考えられる。以降、本書ではドライバの気づきやすさに関する指標を「視認性」と呼ぶ。視認性は、脳波等から直接センシングすることは困難であるため、視認性に基づくアプリケーションを提供するためには、これを間接的に推測する必要がある。
特許文献1には、カメラやレーダ等の障害物センサにより障害物までの距離を検出し、赤外光カメラにより障害物が人間に対応する輻射温度範囲内にあるか否かを判定し、障害物が人間であり、かつ、障害物との距離が所定距離以下である場合には、クラクションをオンさせると共に障害物の方向に前照灯の光軸を向けて配光量を増加すること、及び、フォグランプのオン/オフやワイパ速度によって視認性を判定して視認性が悪いほど前記所定距離を長くすること、が記載されている。
特許文献2には、横移動する前方物体の横移動速度、位置及び大きさに基づいて当該物体の危険度を判定し、危険度が所定値よりも大きいときに警報によって運転者の注意を喚起すること、及び、視認性の悪い雨天時や夜間時には前記所定値を小さくするように補正して前記警報が行われる易くすること、が記載されている。
特許文献3には、ドライバの視線を検出し、遠赤外線カメラで歩行者を検出し、可視光カメラで歩行者の位置における画像の明るさと背景を比較し、そのコントラストが所定値以下であれば視認性不良と判定し、視認性不良の場合には歩行者の位置に相当する視点の位置に輝度の明るい丸い枠を表示することが記載されている。
特開2001−91618号公報 特開2000−251200号公報 特開2005−135037号公報
しかし、特許文献1,2に記載の技術は、雨天時や夜間時などは一律に視認性が悪いと判定しており、障害物毎の視認性が考慮されていない点で問題がある。例えば、自車両前方の歩行者が明るい色等の服を着ている場合には、雨天時や夜間時であっても運転者が当該歩行車に気づく可能性が高いと考えられるが、このような場合にまで警報等を早めに実施してしまうと、却って運転者に煩わしさを与えたり、運転の妨げとなったりするおそれがある。
一方、特許文献3に記載の技術は、歩行者(障害物)の位置における画像の明るさと背景とを比較しており、障害物毎の視認性が考慮されているように見える。しかし、歩行者の服装の色等によっては、歩行者の位置における画像の明るさと背景との差が小さくても運転者が当該歩行者に容易に気づくことができる場合があり、逆に、歩行者の位置における画像の明るさと背景との差が大きくても運転者が歩行者に気づきにくい場合もある。したがって、障害物の視認性を精度よく判定しているとは言えず、単に表示を変化させるだけであれば特に問題とならないと考えられるが、警報等を実施する場合には、警報等の適切な実施及び運転者への煩わしさの抑制という点で改良の余地がある。
そこで、本発明は、障害物個別の認知のしやすさ(以後、本書では「顕著性」と呼ぶ)の推定精度を向上させ、運転者が気づいていない可能性の高い障害物と、運転者が気づきやすい又は気づいている可能性の高い障害物とで、警報や自動ブレーキなどの車両における障害物回避制御のタイミングを変更させることのできる車両用外界認識装置を提供することを目的とする。
そのため、本発明の一側面による車両用外界認識装置は、自車両周囲の画像を取得する画像取得部と、自車両周囲の障害物の位置情報を取得する情報取得部と、前記画像における前記障害物を含む所定領域の色情報に基づく当該所定領域の輝度成分に基づいて、前記障害物の顕著性を推定する障害物顕著性推定部と、推定された前記障害物の顕著性に基づいて、車両における障害物回避制御の実行指令の出力要否又は出力タイミングを判定する車両制御判定部と、を有し、前記障害物顕著性推定部は、画像の前記所定領域の輝度成分、色成分及びエッジ角度成分のうちの少なくとも一つの成分に基づく顕著性マップを用いて障害物の画像顕著性を算出し、その算出結果に基づいて障害物の顕著性を推定する。
また、本発明の他の側面による車両用外界認識装置は、自車両周囲の画像を取得する画像取得部と、前記画像全体の色情報に基づく輝度成分に基づいて、前記画像の各画素の顕著性を推定する画素顕著性推定部と、自車両周囲の障害物の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記画像における前記障害物の位置の各画素の顕著性に基づいて、前記障害物の顕著性を推定する障害物顕著性推定部と、推定された前記障害物の顕著性に基づいて、車両における障害物回避制御の実行指令の出力要否又は出力タイミングを判定する車両制御判定部と、を有し、前記画素顕著性推定部は、前記画像全体の輝度成分、色成分及びエッジ角度成分のうちの少なくとも一つの成分に基づく顕著性マップを用いて前記画像の各画素の画像顕著性を算出する。
前記車両用外界認識装置は、従来技術に比べて自車両周囲の障害物の顕著性を精度よく推定し、運転者が気づいていない可能性の高い障害物と、運転者が気づきやすい又は気づいている可能性の高い障害物とで、警報や自動ブレーキなどの車両における障害物回避制御のタイミングを変更させることができる。
本発明の第1実施形態による車両用外界認識装置の構成を示すブロック図である。 障害物顕著性推定部における処理の一例を示すフローチャートである。 顕著性マップを用いた障害物の画像顕著性の算出例を示すフローチャートである。 障害物顕著性推定部における処理の他の例を示すフローチャートである。 車両制御判定部における処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による車両用外界認識装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態による車両用外界認識装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態による車両用外界認識装置の構成を示すブロック図である。 障害物検出部における処理の一例を示すフローチャートである。 顕著性マップを用いた画像顕著性の算出の流れを示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態による車両用外界認識装置1000の構成を示すブロック図である。車両用外界認識装置1000は、自動車に搭載されるカメラ装置内もしくは統合コントローラ内等に組み込まれ、カメラ装置のカメラ1010で撮影した画像内から物体を検出するためのものであり、本実施形態では、自車両周囲の障害物を検知するように構成されている。
車両用外界認識装置1000は、CPUやメモリ、I/O等を有するコンピュータによって構成されており、所定の処理がプログラミングされて、あらかじめ定められた周期Tで繰り返し処理を実行する。
車両用外界認識装置1000は、図1に示すように、画像取得部1011と、障害物情報取得部1021と、障害物顕著性推定部1031と、車両制御判定部1041と、を有する。
画像取得部1011は、自車両の前方を撮像可能な位置に取り付けられたカメラ1010から、自車両周囲を撮影した画像IMGSRC[x][y][c]を取得してRAM上に記憶する。ここで、画像IMGSRC[x][y][c]は2次元配列であり、x、yはそれぞれ画像の座標を示し、cはR,G,B成分(色情報)を示している。
障害物情報取得部1021は、ソナー、レーダ又はステレオカメラなどの自車両周囲の障害物の存在及びその位置を検出可能な装置から、障害物の位置情報PX[b]、PY[b]を取得する。ここで、PXは自車両の左右方向の位置を示し、PYは自車両の前後方向の位置を示している。また、bは複数の障害物が検出された場合の各障害物のID番号である。障害物情報取得部1021は、前記装置からの信号を直接入力することによって障害物の位置情報PX[b],PY[b]を取得してもよいし、LAN(Local Area Network)を用いた通信を行うことによって取得してもよい。
障害物顕著性推定部1031は、画像IMGSRC[x][y][c]及び障害物の位置情報PX[b]、PY[b]を入力し、入力した画像及び位置情報に基づいて各障害物の顕著性VSBLT[b]を推定する。なお、障害物顕著性推定部1031における処理の詳細については後述する。
なお、本実施例における顕著性とは、カメラ画像から得られる情報を用いてドライバの見えやすさを数値化したものであり、実際のドライバの顕著性を直接脳波から計測したような値ではない。本実施例では、例えば暗い背景の中で明るい色の服を着た歩行者に対しては高く、暗い背景で黒い服を着た歩行者に対しては低くなるような指標を採用しており、具体的な算出方法については後述する。
車両制御判定部1041は、各障害物の顕著性VSBLT[b]及び障害物の位置情報PX[b]、PY[b]を入力し、車両における障害物回避制御の実施要否を判定し、障害物回避制御が必要な場合にはその実行指令の出力タイミングを判定する。ここで、前記車両における障害物回避制御は、自車両と障害物との衝突を回避するための制御はもちろん、障害物との衝突による被害を軽減するための制御をも含み、例えば、自車両と衝突する可能性のある障害物の存在を警報によって運転者に知らせること、障害物としての歩行者等に自車両の接近を認知させること、自動ブレーキによって障害物との衝突を回避し又は衝突による被害を軽減すること、などが該当する。車両制御判定部1041における処理の詳細ついては後述する。
[障害物顕著性推定部]
図2〜図4を用いて、障害物顕著性推定部1031における処理の内容について説明する。図2は、障害物顕著性推定部1031において実施される障害物の顕著性VSBLT[b]の算出処理を示すフローチャートである。
図2において、ステップS201では、b=0として初期化する。
ステップS202では、障害物情報取得部1021より取得した障害物の位置情報PX[b]、PY[b]から、画像IMGSRC[x][y][c]上の当該障害物に対応する領域(以下「障害物領域」という)R[b]を算出する。この演算は、空間中の3次元位置を画像上の領域へ変換するものであり、例えば、車両に搭載されたカメラの内部パラメータおよび外部パラメータを事前に計測しておき、この事前に計測されたパラメータや当該カメラの幾何情報(カメラの設置角度や距離と大きさとの関係など)を用いて実施される。障害物領域R[b]は、例えば、前記画像IMGSRC[x][y][c]上の障害物を内包する最小矩形領域として算出される。
ステップS203では、障害物領域R[b]及びその周囲領域r[b]から障害物の画像顕著性IV[b]を算出する。周囲領域r[b]は、例えば、障害物領域R[b]の1画素又は数画素だけ外側の領域とすることができる。画像顕著性IV[b]の算出方法については後述する。なお、障害物領域R[b]及びその周囲領域r[b]が本発明における「障害物を含む所定領域」に相当する。
ステップS204では、現在対象としている障害物の1周期前からN周期前までのそれぞれで算出された過去の画像顕著性IV_z1[b]、・・・、IV_zN[b]を取得する。この過去の画像顕著性の取得は、例えば車両用外界認識装置1000がN周期前までの過去の各障害物に関する情報をRAM等に記憶しておくことによって実現できる。
ステップS205では、障害物の顕著性VSBLT[b]を以下の式により求める。
VSBLT[b]=MAX(IV[b],IV_z1[b],…,IV_zN[b])
現在の画像から算出した画像顕著性が低い場合であっても、直前又はそれよりも前に算出した画像顕著性が高かかった場合には、運転者が当該障害物に気づいている可能性が高いと考えられる。そこで、ステップS205では、現在の画像から算出した画像顕著性IV[b]だけでなく、過去に算出した画像顕著性IV_z[b]をも考慮して障害物の顕著性VSBLT[b]し、これにより、運転者が障害物に気づいている可能性が高い障害物について、画像顕著性が低く算出されてしまうことを抑制している。
そして、ステップS206において、bをインクリメントし、bが障害物数B未満であればステップS202へ戻り、障害物数B以上になっていれば、すべての障害物をチェックしたので処理を終了する。
次に、ステップS203で実施される画像顕著性IV[b]の算出について説明する。
本実施形態において、画像顕著性IV[b]は、障害物領域R[b]及びその周囲領域r[b]の輝度成分に基づいて算出される。簡易には、画像IMGSRC[x][y][c]の各画素の色情報(RGB成分)の平均値(加重平均値を含む)を各画素の輝度値とし、障害物領域R[b]の各画素の輝度値の平均値と、周囲領域r[b]の各画素の輝度値の平均値との差を画像顕著性IV[b]とすることができる。
但し、本実施形態では、顕著性マップという技術を用いて画像顕著性IV[b]を算出する。顕著性マップは、画像における人間の視覚的注意を惹きやすい領域を計算するためのモデルであり、論文等にも記載されている公知の技術である。このため、ここでは顕著性マップについての詳しい説明を省略し、顕著性マップを用いた画像顕著性IV[b]の算出の流れを説明する。
図3は、顕著性マップを用いた画像顕著性IV[b]のフローを示しており、図10は、顕著性マップを用いた画像顕著性IV[b]の算出の流れを示す。
ステップS301では、画像IMGSRC[x][y][c]上の障害物領域R[b]及び周囲領域r[b]から部分画像IMGSRC_R[x][y][c][b]を生成し、部分画像から輝度成分、色成分及びエッジ角度成分(方向成分)を抽出した9つの画像を生成する。本実施形態において、輝度成分は、各画素のRGB成分の平均値を各画素の輝度値とした平均値画像Iであり、色成分は、RGB成分から算出したR,G,B,Yの4つの成分である。また、前記輝度成分に0[deg]、45[deg]、90[deg]、135[deg]のガボールフィルタをかけた4つの成分をエッジ角度成分として生成する。
ステップS302では、部分画像IMGSRC_R[x][y][c][b]から生成した9つの成分(輝度成分、4つの色成分及び4つのエッジ角度成分)を画素値として持つ9つの部分画像について、画像ピラミッド(ガウシアン・ピラミッド)を生成する。画像ピラミッドは、ある画像をぼかして解像度を半分に落とすという作業を繰り返した際に各段階で生成される画像の集合として構成される。本実施形態では、9段の画像ピラミッドを生成する。よって、9つの部分画像からそれぞれ9段の画像ピラミッドを生成するため、この時点で合計81枚の画像が生成される。
ステップS303では、一つの画像ピラミッド内のスケールの異なる2枚の画像を選択し、小さい方の画像を大きい方の画像サイズに拡大して、これらの差分画像を求める。
輝度成分については、スケールの異なる2つの画像を選択して以下の式よって輝度成分の差分画像FIを求める。
FI(c,s)=|GI(c)−GI(s)|
ここで、c、sは、画像ピラミッドの段数であり、sはcよりも段数が大きい。すなわち、段数sの画像は、段数cの画像よりサイズが小さい。
色成分画像については、RとG,BとYの差分画像を以下の式で求める。
FRG(c,s)=|(GR(c)−GG(c))−(GG(s)−GR(s))|
FBY(c,s)=|(GB(c)−GY(c))−(GY(s)−GB(s))|
エッジ角度成分については、輝度成分と同様に、0[deg]、45[deg]、90[deg]、135[deg]それぞれのピラミッド画像の異なる段数の画像間で対応する画素値の差分を算出して差分画像を求める。
なお、ここでは、(c=2、s=5)、(c=2、s=6)、(c=3、s=6)、(c=3、s=7)、(c=4、s=7)、(c=4、s=8)の6種類について差分画像を算出する。これにより、輝度成分については6枚、色成分については12枚、エッジ角度成分については24枚の計42枚の差分画像が生成される。
ステップS304では、輝度成分の6枚の差分画像、色成分の12枚の差分画像、エッジ角度成分の24枚の差分画像をそれぞれ正規化して重ね合わせ、輝度成分の特徴マップFMI[x][y][b]、色成分の特徴マップFMC[x][y][b]、エッジ角度成分の特徴マップFMO[x][y][b]を作成する。
ステップS305では、各成分を正規化して重み付き平均から顕著性マップSM[x][y][b]を作成する。
SM[x][y][b]=k_I×FMI[x][y][b]+k_C×FMC[x][y][b]+k_O×FMO[x][y][b]
ここで、k_I、k_C及びk_Oは、重み係数であり、本実施形態ではすべて0.33に設定している。
以上説明した顕著性マップの生成に関する処理における各段階での出力を図10に示す。最終的に得られる顕著性マップSM[x][y][b]は、画像IMGSRC[x][y][c]から障害物領域R[b]及び周囲領域r[b]を切り出した部分画像IMGSRC_R[x][y][c][b]と同じ大きさの画像であり、各座標(x、y)の画素値はその座標における顕著性を表す。
そして、ステップS306において、以上のようにして作成された顕著性マップSM[x][y][b]の障害物領域R[b]内の値を用いて画像顕著性IV[b]を算出する。本実施例では顕著性マップSM[x][y][b]における障害物領域R[b]内の画素値の最大値を抽出し、それを障害物領域R[b]の画像顕著性IV[b]とする。
以上のような演算処理によって障害物の画像顕著性IV[b]を算出できる。
このように、顕著性マップを用いることにより、人間の視覚的注意の惹きやすさを考慮した上で画像顕著性IV[b]を算出できるので、運転者にとっての障害物の顕著性の推定精度を高めることができる。
なお、以上説明した顕著性マップSM[x][y][b]の作成において、画像ピラミッドの段数は、障害物領域R[b]の大きさに応じていくつかを選択する形となっていてもよい。また、ここでは、障害物領域R[b]及び周囲領域r[b]から輝度成分、色成分及びエッジ角度成分の三つの成分を抽出して各成分の特徴マップを作成している。しかし、これに限るものではなく、輝度成分、色成分及びエッジ角度成分のうちの少なくとも一つの成分の特徴マップに基づいて、顕著性マップSMの作成及び画像顕著性IV[b]を算出してもよい。
さらに、障害物顕著性推定部1031は、画像から得られる情報以外の情報を考慮して障害物の顕著性を推定してもよい。ここでは一例として、あらかじめ取得しておいた運転者の死角位置を用いて、画像から算出した障害物の顕著性を変更する方法を説明する。運転者の死角は、例えば、運転席における複数人の着座状態から運転者の目の位置の平均を求め、そこから、当該車両のピラーで影となる領域、及び/又は、ミラーでは見えない領域が、世界座標でどの領域になるかを算出しておくことにより、あらかじめ取得しておくものとする。
図4は、運転者の死角を考慮した障害物の顕著性VSBLT[b]の算出処理を示すフローチャートである。
図4において、ステップS401〜S405は、図2のステップS201〜S205と同様であるため、説明を省略する。
ステップS406では、障害物が運転者の死角に存在するか否か、すなわち、障害物の位置PX[b],PY[b]が運転者の死角位置であるか否を判定する。障害物の位置PX[b],PY[b]が運転者の死角位置であればステップS407に進み、運転者の死角位置でなければステップS408に進む。
ステップS407では、ステップS405で算出された障害物の顕著性VSBLT[b]から所定値qを減算する。
そして、ステップS408において、bをインクリメントし、bが障害物数B未満であればステップS402へ戻り、障害物数B以上になっていればすべての物体をチェックしたので、処理を終了する。
このように、障害物が運転者の死角に存在する場合には、たとえ画像から算出された顕著性が高くても運転者からは見えないと推定して顕著性を低く設定する。これにより、画像上の顕著性が高くても障害物の顕著性は低いものとして取り扱うことができる。
[車両制御判定部]
図5を用いて、車両制御判定部1041における処理の内容について説明する。
図5は、車両制御判定部1041において実施される処理の一例を示すフローチャートである。
図5において、ステップS501では、b=0として初期化する。
ステップS502では、自車両から見た障害物の相対速度VX[b]、VY[b]のベクトル(速度ベクトル)が、自車両方向を向いているか否かを判定する。障害物の相対速度VX[b]、VY[b]は、例えば、障害物の位置PX[b],PY[b]と1周期前の障害物の位置PX_z1[b],PY_z1[b]との差分近似によって算出することができる。前記速度ベクトルが自車両方向を向いているか否かは、例えば、自車両の中心を原点とする座標系を考慮した場合に、障害物の位置PX[b],PY[b]と自車両の四隅とを結ぶ直線の間に、前記速度ベクトルの向きが入っているかを見ることで判定することができる。前記速度ベクトルが自車両方向を向いている場合にはステップS503へ進み、向いていない場合はステップS511に進む。
ステップS503では、衝突時間TTC[b]を算出する。この衝突時間TTC[b]は、自車両が障害物に何秒後に衝突するかを表すパラメータである。ここでは、自車両方向へ向かってくる障害物のみを扱うため、以下の式より求めることができる。
PL[b]=SQRT(PX[b]×PX[b]+PY[b]×PY[b])
VL[b]=SQRT(VX[b]×VX[b]+VY[b]×VY[b])
TTC[b]=PL[b]/VL[b]
ここで、SQRT( )は平方根を算出する関数である。
ステップS504では、障害物の顕著性VSBLT[b]と第1閾値THV_Hとを比較する。障害物の顕著性VSBLT[b]>第1閾値THV_HであればステップS508に進み、障害物の顕著性VSBLT[b]≦第1閾値THV_HであればステップS505に進む。
ステップS505では、障害物の顕著性VSBLT[b]と第2閾値THV_L(<第1閾値THV_H)とを比較する。障害物の顕著性VSBLT[b]>第2閾値THL_LであればステップS507に進み、障害物の顕著性VSBLT[b]≦第2閾値THL_LであればステップS506に進む。
ステップS506〜S508では、ステップS503で算出された衝突時間TTC[b]と比較する閾値THTを設定する。すなわち、ステップS506では、閾値THT=THT_H(上側閾値)とし、ステップS507では、閾値THT=THT_M(中間閾値)とし、ステップS508では、閾値THT=THT_L(下側閾値)とする。ここで、THT_H>THT_M>THT_Lである。
ステップS509では、衝突時間TTC[b]と閾値THTを比較する。衝突時間TTC[b]>閾値THTであればステップS511に進み、衝突時間TTC[b]≦閾値THTであればS510に進む。
ステップS510では、車両の警報を作動させるためのフラグ(警報作動フラグ)をONに設定する。このフラグは、例えば、図示省略した警報装置に直接入力され、又は、LAN(Local Area Network)を用いて前記警報装置へと伝達されて、警報を作動させる。
そして、ステップS511において、bをインクリメントし、bが障害物数B未満であればステップS502へ戻り、障害物数B以上になっていればすべての物体をチェックしたので、処理を終了する。
以上説明したように、車両制御判定部1041は、障害物の顕著性VSBLT[b]が高い場合には衝突時間TTC[b]と比較する閾値THTを小さく、障害物の顕著性VSBLT[b]が低い場合には衝突時間TTC[b]と比較する閾値THTを大きく設定しており、これにより、障害物の顕著性が低いほど早いタイミングから警報を作動させる。この結果、障害物との衝突をより確実に回避できると共に、必要以上に早くから警報を作動させて運転者に煩わしさを与えてしまうことを抑制できる。
なお、ここでは、前記車両における障害物回避制御として警報を作動させているが、警報以外の自動ブレーキ等についても同様に適用できることはもちろんである。
第1実施形態による車両用外界認識装置1000は、顕著性マップを用いて障害物の顕著性を推定し、その推定結果及び障害物の位置情報に基づいて車両における障害物回避制御の実行指令の出力要否又は出力タイミングを判定する。これにより、人間の視覚的注意の惹きやすさを考慮して上で障害物の顕著性を推定することができ、例えば、運転者にとって気づきにくい障害物であるほど早いタイミングから車両における障害物回避制御を実行させる一方、運転者が気づきやすい又は気づいている可能性が高い障害物については可能な限り前記障害物回避制御の実行を遅らせることができる。このため、運転者に与える煩わしさを大幅に低減できると共に、適切かつ効果的に前記障害物回避制御を実行することができる。
<第2実施形態>
つぎに、本発明の第2実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態による車両用外界認識装置2000の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明においては、第1実施形態による車両用外界認識装置1000と共通する要素については同一の番号を付し、その機能も同じであるものとする。
第2実施形態における特徴は、車両用外界認識装置2000が、画像取得部で取得した画像IMGSRC[x][y][c]から画像処理によって障害物を検出可能な障害物検出部を有しており、障害物検出部で検出した情報(障害物画像位置)を障害物情報取得部2012に出力している点である。
車両用外界認識装置2000は、自動車に搭載されるカメラ装置内、もしくは統合コントローラ内等に組み込まれ、カメラ1010で撮影した画像内から物体を検知するためのものであり、本実施形態では、自車両前方の障害物を検知するように構成されている。
車両用外界認識装置2000は、CPUやメモリ、I/O等を有するコンピュータによって構成されており、所定の処理がプログラミングされて、あらかじめ定められた周期で繰り返し処理を実行する。
車両用外界認識装置2000は、図6に示すように、画像取得部1011と、障害物検出部2012と、障害物情報取得部2021と、障害物顕著性推定部1031と、車両制御判定部1041と、を有する。
障害物検出部2012は、画像IMGSRC[x][y][c]を処理し、所定の障害物を検出してその位置を出力する。本実施形態においては、障害物として歩行者を検出するものとし、障害物検出部2012は、画像IMGSRC[x][y][c]から歩行者を検出し、当該歩行者の画像上の位置IX[b],IY[b]を求めて障害物情報取得部2021に出力する。なお、本実施形態において、画像から歩行者を検出するためのアルゴリズムに特殊な処理を追加等する必要はなく、公知のアルゴリズムを適用可能であるため、その詳細な説明は省略する。
障害物情報取得部2021は、障害物検出部2012で求めた画像上の歩行者の位置IX[b],IY[b]から、当該歩行者の世界座標PX[b],PY[b]を算出する。かかる算出は、例えば、あらかじめ測定可能なカメラ1010の内部パラメータ・外部パラメータを用いたカメラ幾何演算によって行う。
なお、その他の処理等については、第1実施形態による車両用外界認識装置1000と同様である。
第2実施形態による車両用外界認識装置2000では、障害物検出部2012が画像IMGSRC[x][y][c]を処理することによって歩行者等の障害物の存在及びその位置を検出する。これにより、障害物までの距離等を検出できるソナー、レーダ、ステレオカメラのような装置がない場合であっても、第1実施形態による車両用外界認識装置1000と同様の効果が得られる。
<第3実施形態>
つぎに、本発明の第3実施形態について説明する。
図7は、本発明の第3実施形態による車両用外界認識装置3000の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明においては、第1、第2実施形態による車両用外界認識装置1000,2000と共通する要素については同一の番号を付し、その機能も同じであるものとする。
第3実施形態における特徴は、車両用外界認識装置3000が、画像IMGSRC[x][y][c]の各画素の顕著性を推定する画素顕著性推定部を有しており、画像全体の顕著性から障害物の顕著性を推定している点である。
車両用外界認識装置3000は、自動車に搭載されたカメラ装置内、もしくは統合コントローラ内等に組み込まれ、カメラ1010で撮影した画像内から物体を検知するためのものであり、本実施形態では、自車両の前方の障害物を検知するように構成されている。
車両用外界認識装置3000は、CPUやメモリ、I/O等を有するコンピュータによって構成されており、所定の処理がプログラミングされて、あらかじめ定められた周期で繰り返し処理を実行する。
車両用外界認識装置3000は、図7に示すように、画像取得部1011と、画素顕著性推定部3012と、障害物情報取得部1021と、障害物顕著性推定部3031と、車両制御判定部1041と、を有する。
画素顕著性推定部3012は、画像IMGSRC[x][y][c]の全体から当該画像の各画素の顕著性を示した顕著性マップIMGVSB[x][y]を生成する。具体的には、図3に示すフローチャートを画像全体に適用し、画像全体についてステップS301からステップS305までを実施して得られた顕著性マップを顕著性マップIMGVSB[x][y]とすることができる。
障害物顕著性推定部3031は、顕著性マップIMGVSB[x][y]と、障害物情報取得部1021で取得した障害物の位置PX[b],PY[b]とを用いて、障害物の顕著性VSBLT[b]を算出する。この障害物顕著性推定部3031における障害物の顕著性VSBLT[b]の算出は、図2及び図4に示すフローチャートとほぼ同様にして行われるが、画像顕著性IV[b]の算出手順が異なる。具体的には、第1、第2実施形態においては、ステップS202、S402で障害物の位置PX[b],PY[b]から画像IMGSRC[x][y][c]上の障害物領域R[b]を算出し、その後、ステップS203、S403で障害物領域R[b]及び周囲領域r[b]から画像顕著性IV[b]を算出している。すなわち、IMGSRC[x][y][c]から画像顕著性IV[b]を算出する。これに対し、本実施形態では、画像IMGSRC[x][y][c]から画像顕著性IV[b]を求めるのではなく、画像IMGSRC[x][y][c]から顕著性マップIMGVSB[x][y]を生成し、この顕著性マップIMGVSB[x][y]における障害物領域R[b]内の値を合計することにより画像顕著性IV[b]を求める。
この第3実施形態による車両用外界認識装置3000おいても、第1、第2実施形態による車両用外界認識装置1000,2000と同様の効果が得られる。特に、第3実施形態による車両用外界認識装置3000では、画像全体についての顕著性マップを作成し、この顕著性マップにおける障害物領域の各画素の顕著性に基づいて障害物の顕著性を推定するので、画像全体における障害物の顕著性が考慮されることなり、障害物の顕著性の推定精度がさらに向上する。
<第4実施形態>
つぎに、本発明の第4実施形態について説明する。
図8は、本発明の第4実施形態による車両用外界認識装置4000の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明においては、第1〜第3実施形態による車両用外界認識装置1000,2000,3000と共通する要素については同一の番号を付し、その機能も同じであるものとする。
第4実施形態おける特徴は、画像から画像処理によって障害物を検出可能な障害物検出部を有しており、画像全体の各画素の顕著性を推定する画素顕著性推定部の推定結果を前記障害物検出部で参照している点である。
車両用外界認識装置4000は、自動車に搭載されるカメラ装置内、もしくは統合コントローラ内等に組み込まれ、カメラ1010で撮影した画像内から物体を検知するためのものであり、本実施形態では、自車周囲の障害物を検知するように構成されている。
車両用外界認識装置4000は、CPUやメモリ、I/O等を有するコンピュータによって構成されており、所定の処理がプログラミングされて、あらかじめ定められた周期で繰り返し処理を実行する。
車両用外界認識装置4000は、図8に示すように、画像取得部1011と、画素顕著性推定部3012と、障害物検出部4013と、障害物情報取得部2021と、障害物顕著性推定部3031と、車両制御判定部1041と、を有する。
障害物検出部4013は、画素顕著性推定部3012によって生成された顕著性マップIMGVSB[x][y]を用いて処理を動的に変更し、画像IMGSRC[x][y][c]から障害物を検出する。ここでは、障害物検出部4013が障害物として歩行者を検出するものとし、その処理の一例を説明する。
図9は、障害物検出部4013が実施する処理の一例を示すフローチャートである。
図9において、ステップS901では、画像IMGSRC[x][y][c]内を探索するウィンドウサイズ(w,h)を初期化する。
ステップS902では、画像内探索座標(x,y)を初期化する。本実施形態では、ウィンドウの左上端座標を画像内探索座標(x、y)としている。
ステップS903では、ウィンドウサイズ(w,h)及び画像内探索座標(x,y)によって定まる矩形領域内の各画素の顕著性の平均値(画素顕著性平均値)VSB(x、y、w、h)を算出する。この算出は、顕著性マップIMGVSB[x][y]を参照することによって行われる。
ステップS904では、画素顕著性平均値VSB(x、y、w、h)と閾値THV_Dとを比較する。そして、画素顕著性平均値VSB(x,y,w,h)>閾値THV_DであればステップS906に進み、画素顕著性平均値VSB(x,y,w,h)≦閾値THV_DであればステップS905に進む。
ステップS905では、ウィンドウサイズ(w,h)及び画像内探索座標(x,y)によって定まる矩形領域内にて、画像IMGSRC[x][y][c]から歩行者を検出する。なお、本実施形態において、歩行者を検出するためのアルゴリズムに特殊な処理は必要なく、公知のアルゴリズムを適用可能であるため、その説明は省略する。
ステップS906では、画像内探索座標(x,y)を更新する。本実施形態では、ラスタスキャン方式で画像内探索座標(x,y)更新する。ラスタスキャンは、まずxを初期値から所定のステップ数dxだけ進めていき、x+wが画像の横幅を超えたら、xを初期値に戻し、yを所定のステップ数dy進め、またxを所定のステップ数dxだけ進める、という処理を繰り返すものである。本実施形態においてはdx=dy=1としている。
ステップS907では、ウィンドウサイズ(w,h)での画像内探索が終了したか否か、すなわち、画像内探索座標(x,y)のラスタスキャンが最後まで終わったかを判定する。画像内探索が終了していなければステップS903に戻り、画像内探索が終了していればステップS908に進む。
ステップS908では、ウィンドウサイズ(w,h)を更新する。本実施形態では、ウィンドウサイズ(w,h)の双方に所定係数αを乗じた値を新しいウィンドウサイズ(w、h)に設定する。なお、本実施形態では、所定係数α=1.2としている。
ステップS909では、ウィンドウサイズ(w、h)のいずれかが所定の閾値、もしくは画像サイズより大きくなっているか否かを判定する。大きくなっていなければステップS902に戻り、大きくなっていれば画像内探索が終了したので、処理を終了する。
以上説明したように、障害物検知部4013は、画像IMGSRC[x][y][c]から生成された顕著性マップIMGVSBL[x][y]に基づいて、画像上の顕著性が低い領域から歩行者を検出する。これにより、画像から歩行者を検出する場合に、歩行者検出アルゴリズムの実施回数を抑制しつつ、運転者が気づきにくい歩行者をより早く検出することができる。
第4実施形態による車両用外界認識装置4000においても、第1〜3実施形態による車両用外界認識装置1000,2000,3000と同様の効果が得られる。特に、第4実施形態による車両用外界認識装置4000によれば、画像上の顕著性の低い領域から歩行者を検出するので、運転者が気づきにくい歩行者をより早く検出することができ、当該歩行者との衝突を効果的に回避することができる。なお、歩行者検出アルゴリズムに代えて又は加えて歩行者以外の障害物検出アルゴリズムを適用することにより、歩行者以外の障害物についても同様の効果が得られる。
以上、本発明の好ましい実施形態をいくつか説明したが、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形及び変更が可能であることはもちろんである。
1000 車両用外界認識装置
1010 カメラ
1011 画像取得部
1021 障害物情報取得部
1031 障害物顕著性推定部
1041 車両制御判定部
2000 車両用外界認識装置
2012 障害物検出部
2021 障害物情報取得部
3000 車両用外界認識装置
3012 画素顕著性推定部
3031 障害物顕著性推定部
4000 車両用外界認識装置
4013 障害物検出部

Claims (7)

  1. 自車両周囲の画像を取得する画像取得部と、
    自車両周囲の障害物の位置情報を取得する情報取得部と、
    前記画像における前記障害物を含む所定領域の色情報に基づく当該所定領域の輝度成分に基づいて、前記障害物の顕著性を推定する障害物顕著性推定部と、
    推定された前記障害物の顕著性に基づいて、車両における障害物回避制御の実行指令の出力要否又は出力タイミングを判定する車両制御判定部と、を有し、
    前記障害物顕著性推定部は、前記画像の前記所定領域の輝度成分、色成分及びエッジ角度成分のうちの少なくとも一つの成分に基づく顕著性マップを用いて前記障害物の画像顕著性を算出し、その算出結果に基づいて前記障害物の顕著性を推定する、車両用外界認識装置。
  2. 前記障害物顕著性推定部は、前記障害物の画像顕著性と、前記障害物が運転者の死角に位置するか否かの判定結果とに基づいて、前記障害物の顕著性を推定する、請求項1に記載の車両用外界認識装置。
  3. 前記車両制御判定部は、前記障害物の位置情報及び前記障害物の顕著性に基づいて、前記車両における障害物回避制御の実行指令の出力タイミングを変更する、請求項1又は請求項2に記載の車両用外界認識装置。
  4. 自車両周囲の画像を取得する画像取得部と、
    前記画像全体の色情報に基づく輝度成分に基づいて、前記画像の各画素の顕著性を推定する画素顕著性推定部と、
    自車両周囲の障害物の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記画像における前記障害物の位置の各画素の顕著性に基づいて、前記障害物の顕著性を推定する障害物顕著性推定部と、
    推定された前記障害物の顕著性に基づいて、車両における障害物回避制御の実行指令の出力要否又は出力タイミングを判定する車両制御判定部と、を有し、
    前記画素顕著性推定部は、前記画像全体の輝度成分、色成分及びエッジ角度成分のうちの少なくとも一つの成分に基づく顕著性マップを用いて前記画像の各画素の画像顕著性を算出する、車両用外界認識装置。
  5. 前記画像から画像処理によって前記障害物を検出可能な障害物検出部を有し、
    前記障害物検出部は、前記画像の各画素の顕著性に基づいて算出された前記画像の顕著性の低い領域から障害物を検出し、当該障害物の位置情報を前記位置情報取得部に出力する、請求項4に記載の車両用外界認識装置。
  6. 前記障害物顕著性推定部は、前記画像における前記障害物の位置の各画素の顕著性に基づいて算出した前記障害物の画像顕著性と、前記障害物が運転者の死角に位置するか否かの判定結果とに基づいて、前記障害物の顕著性を推定する、請求項4又は請求項5に記載の車両用外界認識装置。
  7. 前記車両制御判定部は、前記障害物の位置情報及び前記障害物の顕著性に基づいて、前記車両における障害物回避制御の実行指令の出力タイミングを変更する、請求項4〜6のいずれか一つに記載の車両用外界認識装置。
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