JP2014125801A - ハンマーグラブ及び低空頭型掘削装置 - Google Patents

ハンマーグラブ及び低空頭型掘削装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 低空の作業環境下であっても掘削に要する落下位置をより高く設定することができると共に、掘削する地質等の状態に応じて制動性を有しながら土砂等を確実に掘り起こすことのできるハンマーグラブを提供することである。
【解決手段】 送りねじ機構21と、送りねじ機構21を駆動する駆動手段30と、送りねじ機構21の駆動によって回動するリンク機構35と、このリンク機構35に連結されるシェル13とを備え、前記送りねじ機構21を駆動したときに、前記リンク機構35を介してシェル13を開閉動作させるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地中に杭や管などを打設する孔を掘削するためのハンマーグラブ及びこのハンマーグラブを用いた低空頭型掘削装置に関するものである。
建設現場における基礎杭造成工事では、架台と旋回式のボーリングマシンとを組み合わせた掘削装置を用いて掘削作業が行われている。具体的には、ボーリングマシンを旋回させてケーシングチューブを回転させながら地面に押し込み、ケーシング内の土砂を架台より吊されたハンマーグラブによって掘削を行う。この掘削は、前記架台で吊られているハンマーグラブをケーシングチューブ内に下ろした後、ある高さからウインチを解放して落下させることによって行われる。この落下によって、ハンマーグラブの先端で開放しているシェルが地中に打ち込まれ、この状態からウインチを巻き上げることによってシェルを閉じ、土砂を抱えた状態で引き上げられる。
前記ハンマーグラブは、ケーシングチューブの内径に合わせて形成された円筒状のフレームと、このフレームの下端に開閉可能に取り付けられる一対のシェルとによって構成されている。前記シェルは、アームが連結されており、このアームを前記フレームの上端から延びるワイヤによって上下動させることによって開閉操作が行われている。前記シェルの開閉駆動機構としては、前記フレーム内に複数の滑車からなる制動部を設け、この制動部を介して前記アームにワイヤを連結することで、前記シェルの開閉操作を容易にして、重量のある土砂等の掘削物を掘り起こしたり、掴んだりする際の力を軽減させるようになっている(特許文献1)。
また、特許文献2には、低空での掘削作業を容易且つ効率化するために、シェルが開閉可能に取り付けられるフレームの高さを抑えた構造のハンマーグラブが開示されている。このハンマーグラブは、シェルを開閉させるための滑車の構成を簡略化する代わりに、フレームの外側にシェルを開放状態に付勢するバネ部材を設けて構成されている。
特開2004−76301号公報 特開2011−179172号公報
上記特許文献1に開示されているような複数の滑車による駆動機構を有したハンマーグラブにあっては、シェルの開閉操作を滑らかにすることができるが、フレーム本体の内部に前記滑車を配置するスペースを設けなければならないため、フレーム本体の全長が長くなるといった問題があった。このため、掘削作業に際して、上空の作業空間が狭い場所や限定されている場所では、架台からの吊下げが困難となったり、シェルを地面に打ち込むのに十分な落下スペースを確保したりすることが容易でなかった。また、複数の滑車にワイヤを通しているため、組み立てや調整が容易でなく、掘削作業中にワイヤが外れたりするおそれがあった。
一方、特許文献2に開示されているハンマーグラブにあっては、滑車の構成を簡略化することによって、フレーム全体の高さを抑えることができるが、フレームの天板部分にハンマーグラブを落下可能に保持すると共に滑車を引き上げるための接続部分が必要となっているので、その分、落下距離が制限されていた。また、シェルの開閉動作そのものには問題ないが、制動性が十分なものではなかった。このため、掘削する地質の状態等に応じてシェルの開閉動作のスピードを変えたり、一旦停止させたりするといったような細かな動作設定ができないといった改善点を有していた。
また、従来のハンマーグラブは、いずれもワイヤの引上げと同時にシェルが閉じる構造となっているので、掘削した位置で土砂等を完全に掬い上げきれてない状態で引き上げられる場合があった。このため、掘削回数が多くなるなど作業効率の面での改善が図られていなかった。
そこで、本発明の目的は、低空の作業環境下であっても掘削に要する落下位置をより高く設定することができると共に、掘削する地質等の状態に応じて制動性を有しながら土砂等を確実に掘り起こすことのできるハンマーグラブ及びこのハンマーグラブを用いた低空頭型掘削装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明のハンマーグラブは、送りねじ機構と、送りねじ機構を駆動する駆動手段と、送りねじ機構の駆動によって回動するリンク機構と、このリンク機構に連結されるシェルとを備え、前記送りねじ機構を駆動したときに、前記リンク機構を介してシェルを開閉動作することを特徴とする。
本発明の低空頭型掘削装置は、ハンマーグラブと、このハンマーグラブが上下動可能に吊下げられ、水平方向に移動可能なレールを有する水平架台と、この水平架台が載置され、走行可能なベースマシンとを備えている。
本発明のハンマーグラブによれば、シェルの開閉動作を送りねじ機構によって駆動するリンク機構を介して行わせるため、最低限、送りねじ機構の設置及び駆動のための高さスペースがあればよい。このため、高さ制限のある作業空間であっても、シェルの落下距離を有効に確保することができるので、低空での掘削作業を容易に行うことができる。また、駆動手段によって送りねじ機構を駆動させることで、リンク機構を介して連結されたシェルを制動性よく開閉駆動させることができる。このため、シェルの開閉動作を地質等の状態に応じて調整しながら確実に掘削作業を行うことができる。
本発明の低空頭型掘削装置によれば、水平方向に移動可能なレールを有する水平架台に沿ってハンマーグラブを移動させることができるので、上空の作業空間が狭い場所等にも吊下げ配置することができる。また、ハンマーグラブが送りねじ機構によってシェルの開閉動作を行わせるため、落下の距離を十分に確保できると共に、制動性を備えた開閉動作によって掘削能力を向上させることができる。
本発明に係るハンマーグラブの掘削姿勢における断面図である。 上記ハンマーグラブを上面から見た平面図である。 上記ハンマーグラブのA−A断面図(a)及びB−B断面図(b)である。 上記ハンマーグラブの開閉状態を示す断面図である。 上記ハンマーグラブのシェルを閉じた状態の断面図である。 上記ハンマーグラブの掘削時における使用状態を示す断面図である。 本発明に係る低空頭型掘削装置の全体構成図である。 上記低空頭型掘削装置におけるハンマーグラブの搬送及び掘削方法を示す説明図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明に係るハンマーグラブの実施の形態を詳細に説明する。図1乃至図3は、ハンマーグラブ11の構造を示したものである。このハンマーグラブ11は、建築基礎の深孔掘削や根切りに使用するもので、外形上はフレーム12と、このフレーム12の下端を支点として開閉可能に取り付けられる一対のシェル13とを備えて構成されている。
前記フレーム12は、図6に示すように、掘削場所に予め打設されているケーシングチューブ14の内径に適合するような円形状の開口面15及びこの開口面15の上方に広がる内部空間を有する円筒形状の胴体部17と、この胴体部17の上端部に配置される天板部16とを有して構成されている。
前記フレーム12の中心には、前記天板部16から開口面15に向けて延びる送りねじ機構21が設けられ、この送りねじ機構21を囲うようにして上空間24と下空間25とに仕切る隔壁26が胴体部17の内部に設けられている。図1乃至図3に示したように、前記上空間24は一部が密閉空間19となっており、この密閉空間19に前記送りねじ機構21の雄ねじ部22と、この雄ねじ部22を挟むようにして左右に配置された一対の駆動手段30とが収容されている。雄ねじ部22及び一対の駆動手段30を密閉空間19に収容することによって、小石や泥、埃などの噛み込みを防ぐことができる。下空間25は、後述するリンク機構35が回動するための開放したスペースとなっている。また、前記胴体部17には、密閉空間19を除く上空間24及び下空間25の一部を開口する窓部27が複数個所に設けられている。この窓部27は、後述するように、シェル13によって掬い上げられた土砂等に含まれる水分を外部に排出するために設けられるものである(図7,図8)。
前記送りねじ機構21は、前記天板部16側に配置される雄ねじ部22と、この雄ねじ部22の下方側に螺合されて上下方向に直線的に移動する雌ねじ部23とで構成されている。
前記雄ねじ部22は、外周面に所定ピッチの雄ねじ溝が刻設され、この雄ねじ溝の上部の周面に沿ってギア部32が設けられている。この雄ねじ部22は、前記ギア部32の上方に配設されるコイルバネからなる弾性部材33によって天板部16に弾性的に支持されている。
前記雌ねじ部23は、前記雄ねじ部22に螺合する雌ねじ溝が内周面に刻設された筒状部材によって形成され、雄ねじ部22の回転に伴って直線的に上下移動する。また、この雌ねじ部23の外側面には、胴体部17の内側面に向けて延び、リンク機構35の一端が連結される昇降板36が固定されている。
前記リンク機構35は、前記送りねじ機構21の雌ねじ部23と一対のシェル13との間に一対設けられ、雌ねじ部23の上下移動によって進退動する第1リンク(第1アーム)39と、この第1アーム39に連結してシェルを開閉させる第2リンク(第2アーム)42とを備える。第1アーム39は、昇降板36の下面に設けられる第1軸37によって一端が回動支持される。また、第2アーム42は、シェル13と一体に設けられ、一端が胴体部17の下端に開閉軸31を介して取り付けられ、他端が前記第1アーム39の他端と第2軸38を介して回動可能に連結されている。
各シェル13は、中央部分に土砂等の掘削物を掬い上げるための凹部40、先端部分に地面を掘削する掘削刃41を備え、前記リンク機構35によって開閉動作する。
前記駆動手段30は、前記送りねじ機構21の雄ねじ部22の左右両側に一対が配置され、それぞれが回転モータ43と、各回転モータ34の回転軸に設けられる回転ギア45とを備えており、この一対の回転ギア45が前記雄ねじ部22のギア部32に噛合している。前記雄ねじ部22は、シェル13が地面に打ち込まれる際に縦方向の衝撃を受け、上方に配置されている弾性部材33によって上下に揺動する場合がある。このため、前記ギア部32が各回転モータ43の回転ギア45から外れないように、回転ギア45に厚みを持たせて形成される。この一対の回転モータ43には、小型軽量で大きなトルク及び出力が得られる油圧モータを使用するのが望ましい。油圧モータを使用する場合は、図6に示したように、フレーム12の天板部16に設けた孔部(図示せず)から駆動制御のための油を供給する油圧チューブ46が挿入され、この油圧チューブ46を介して注入される油圧によって、回転の始動、停止、速度及び方向の駆動制御が行われる。この駆動制御は、一対の回転モータ43に対して同時に行われる。なお、雄ねじ部22及び雌ねじ部23に設定されるねじ溝のピッチ、あるいは、雄ねじ部22のギア部32及び回転モータ43の回転ギア45の径、歯数等を設定することによって、雌ねじ部23の直線運動による進退ピッチを掘削規模や環境に応じて適宜調整することができる。
前記胴体部17は、重量のある鋼材によって形成されるが、図1及び図2に示したように、リブ状のウエイト部材18を外周面に取り付けることによって、ハンマーグラブ11全体の重量を増すことができ、掘削能力を高めることができる。
次に、上記構成からなるハンマーグラブ11の動作を図1,4,5に基づいて説明する。図1は掘削前の状態であり、各シェル13の掘削刃41が地面に対して略直角となるように開いた状態で保持される。このとき、送りねじ機構21の雌ねじ部23の略中間位置まで雄ねじ部22が螺合され、この雄ねじ部22の先端と雌ねじ部23の底部との間に移動スペース47を残した状態となっている。
この状態から一対の回転モータ43をそれぞれ内方向に回転(内回転)させると、この回転に伴って雄ねじ部22が雌ねじ部23にねじ込まれる方向に回転する。この雄ねじ部22の回転によって、雌ねじ部23が真っ直ぐ上方に移動し、それに伴って昇降板36が次第に上方に移動する。この昇降板36の移動動作が第1アーム39から第2アーム42に伝わり、この第2アーム42と一体形成されているシェル13が開閉軸31を支点として回動する。これによって、図4に示されるように、一対のシェル13が互いに閉じる方向に回動する(図4)。
前記一対の回転モータ43をさらに回転させていくと、雄ねじ部22の先端が雌ねじ部23の底部に到達し、回転モータ43の回転を停止させる。この状態で、各シェル13の先端同士が完全に合わさってシェル13が閉じられ、一対のシェル13の各凹部40による土砂等の掬い上げスペースができる(図5)。
図5の状態から図1の状態に戻るには、一対の回転モータ43をそれぞれ外方向に回転(外回転)に切り替える。この外回転によって、雌ねじ部23は雄ねじ部22から次第に離れるように真っ直ぐ下方に移動する。そして、昇降板36がフレーム12の開口面15の縁部に到達し、シェル13が開ききったところで停止する(図1)。
このように、送りねじ機構21及びリンク機構35が回転モータ43の制動回転に連動して駆動するので、シェル13の開放位置と閉塞位置との間でブレーキングを素早くかけることができると共に、ブレーキングをかけた位置でその開閉状態を保持することができる。これによって、掘削状態に応じて、シェル13の開閉を一時停止させたり、開閉方向を逆転させたりするといった駆動制御が可能となる。
前記ハンマーグラブ11は、図6に示したように、各シェル13が地面に対して略直角に開いた状態で、天板部16の上面の中央部に設けられている吊下リング48に掛けられたワイヤ49によって搬送され、地面に打ち込まれているケーシングチューブ14の内部に挿入するようにした落下させる。このとき、シェル13の先端が地面に打ち込まれる際に、リンク機構35から送りねじ機構21側に縦方向の衝撃が加わることとなるが、雄ねじ部22の上方が弾性部材33を介して天板部16に接した状態で保持されているため、この弾性部材33の緩衝力によって、送りねじ機構21全体に掛る衝撃を吸収することができる。また、一対の回転モータ43に取り付けられている回転ギア45の厚みが雄ねじ部22のギア部32よりも厚く形成されているため、衝撃が掛った際でも、雄ねじ部22が一対の回転モータ43の回転ギア45から外れることがない。
本実施形態のハンマーグラブ11にあっては、送りねじ機構21を中心として、その周囲に送りねじ機構21を駆動させるための駆動手段30を並列に配置している。このため、フレーム12の全長h1が800mm以下で、開放状態のシェル13を含む全長h2を1500mm以下に抑えることが可能である。このように、ハンマーグラブ11の全長を短縮化したことによって、後述する低空の作業空間内でも十分設置可能となる。
前記シェル13の開閉動作については、送りねじ機構21における直線運動と、この直線運動をシェル13の開閉動作に変換するリンク機構35を介して行うため、前述したように、シェル13の開状態と閉状態との間の動作を適宜制動させることができる。これによって、確実且つ正確な掘削作業を行うことができる。
また、前記送りねじ機構21及び駆動手段30がフレーム12内の密閉空間19内に配置され、この密閉空間19を除いた下空間25及び上空間24が開放しているため、シェル13の開閉動作に関わる箇所に土砂などが混入するおそれがなく、ハンマーグラブ11をケーシングチューブ14から引き上げる際には、フレーム12内の下空間25及び上空間24の一部を開放する窓部27から土砂等に含まれている不要な水分を外部に排出することができる。これによって、シェル13の開閉動作を安定して行うことができると共に、堀削した土砂等の廃棄作業も効率よく行うことができる。
図7及び図8は、上記ハンマーグラブ11を用いた低空頭型掘削装置(掘削装置)50の構成及び使用状態を示したものである。この掘削装置50は、移動走行可能なベースマシン51に設けられる掘削台座部52上にフレーム53を介して設置される水平架台54と、この水平架台54上で伸縮可能なレール55に沿って移動可能に配置される台車(キャリッジ)56と、このキャリッジ56に昇降可能に吊下げ支持される上記構成のハンマーグラブ11とを備えて構成されている。また、前記ベースマシン51には、ハンマーグラブ11の昇降動作を行わせるウインチ60やキャリッジ56の移動等を行わせるための図示しない駆動源や油圧制御部等を備えている。この掘削装置50は、上空の作業空間に制限のある倉庫や車庫などの建物内あるいはトンネル内などでの使用を可能とするものであるため、前記ベースマシン51を含むレール55の地表面からの高さh3は、最大3860mm以内に設定される。これによって、高さh4が4000mm程度しかない作業空間であっても容易にベースマシン51によって移動ができ、効率的な掘削作業が可能となる。
図8に示したように、前記ベースマシン51は、掘削台座部52にケーシングチューブ14をセットした状態で掘削場所に移動し、ケーシングチューブ14を回転させながら地面に所定の深さまで挿入させる。ハンマーグラブ11は、吊下リング48にワイヤ49の一端が結ばれ、他端がレール55に沿って移動するキャリッジ56の滑車を介してウインチ60に巻き取られている。このウインチ60及びキャリッジ56の駆動によって、ハンマーグラブ11をケーシングチューブ14の真上に移動させる。
前記ハンマーグラブ11がケーシングチューブ14の真上に移動した際には、ウインチ60によるワイヤ49の巻き上げを解除させて、ケーシングチューブ14内に落下させる。本発明のハンマーグラブ11においては、上述したように、フレーム12が送りねじ機構21を配設できるだけの高さに短縮化されているため、高さが制限された低空の作業空間であっても、十分に落下距離を確保することができる。このハンマーグラブ11を落下させることによって、開放保持されているシェル11の先端が地中に打ち込まれる。そして、図6に示したように、ハンマーグラブ11内に配設されている回転モータ43によって送りねじ機構21及びリンク機構35を駆動させることで、リンク機構35に連結する各シェル13が閉じて土砂等を掬い上げる。
このようにして、シェル13が閉じ合わされた後、ウインチ60を巻き上げ操作してハンマーグラブ11をケーシングチューブ14内から引き上げる。このとき、シェル13によって掬い上げられた土砂等に含まれている水分を胴体部17に設けられている窓部27から外部に排出することができる。そして、キャリッジ56をレール55に沿って前進させ、掘削台座部52上から水平方向に離間したレール55の先端部近辺まで移動する。この位置において、シェル13を開くことによって、掘り出された土砂を排土することができる。前記ハンマーグラブ11をケーシングチューブ14上から排土する場所までの間を前記キャリッジ56によって、水平方向に往復移動させることで、低空での掘り出し及び排土作業を簡易且つ効率的に行うことができる。
以上説明したように、本発明のハンマーグラブ11及びこのハンマーグラブ11を用いた掘削装置50によれば、上空の作業空間に制限のある倉庫や車庫などの建物内あるいはトンネル内などにおける掘削作業をより確実且つ精度よく行うことができ、排土までの作業を一貫して効率よく行わせることが可能となった。
11 ハンマーグラブ
12 フレーム
13 シェル
14 ケーシングチューブ
15 開口面
16 天板部
17 胴体部
18 ウエイト部材
19 密閉空間
21 送りねじ機構
22 雄ねじ部
23 雌ねじ部
24 上空間
25 下空間
26 隔壁
27 窓部
30 駆動手段
31 開閉軸
32 ギア部
33 弾性部材
35 リンク機構
36 昇降板
37 第1軸
38 第2軸
39 第1アーム(第1リンク)
40 凹部
41 掘削刃
42 第2アーム(第2リンク)
43 回転モータ
45 回転ギア
46 油圧チューブ
47 移動スペース
48 吊下リング
49 ワイヤ
50 掘削装置
51 ベースマシン
52 掘削台座部
53 フレーム
54 水平架台
55 レール
56 キャリッジ
60 ウインチ

Claims (7)

  1. 送りねじ機構と、
    送りねじ機構を駆動する駆動手段と、
    送りねじ機構の駆動によって回動するリンク機構と、
    このリンク機構に連結されるシェルとを備え、
    前記送りねじ機構を駆動したときに、前記リンク機構を介してシェルを開閉動作することを特徴とするハンマーグラブ。
  2. 前記送りねじ機構は、前記駆動手段によって回転する雄ねじ部と、この雄ねじ部の回転によって直線的に移動する雌ねじ部とを備え、この雌ねじ部が前記リンク機構に連結されている請求項1に記載のハンマーグラブ。
  3. 前記送りねじ機構及び駆動手段が密閉された空間内に収容される請求項1又は2に記載のハンマーグラブ。
  4. 前記駆動手段は、前記送りねじ機構の雄ねじ部に隣接して配置される回転モータを備えている請求項1乃至3のいずれかに記載のハンマーグラブ。
  5. 前記送りねじ機構は、前記雄ねじ部が弾性部材を介してフレームに保持されている1乃至4のいずれかに記載のハンマーグラブ。
  6. 前記リンク機構は、前記送りねじ機構の雌ねじ部とシェルとの間に設けられ、雌ねじ部の直線的な移動に連動して進退動する第1リンクと、この第1リンクに連動して回動しシェルを開閉動作する第2リンクとを備える請求項1乃至5のいずれかに記載のハンマーグラブ。
  7. 請求項1乃至6に記載のハンマーグラブと、
    このハンマーグラブが上下動可能に吊下げられ、水平方向に移動可能なレールを有する水平架台と、
    この水平架台が載置され、走行可能なベースマシンとを備えた低空頭型掘削装置。
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