JP2014125747A - 凍結防止液供給システム - Google Patents

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正人 矢倉
Masanori Kusunoki
政則 楠
Naomi Hirose
直美 廣瀬
Hiroshi Otsuki
寛 大月
Shigeo Iwasaki
茂雄 岩▲崎▼
Yutoku Maeda
祐徳 前田
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Abstract

【課題】本発明は、散布車と供給設備とからなる凍結防止液供給システムにおいて、散布車のタンクに凍結防止液を注入する際に、オーバフローを検出して、凍結防止液の注入を停止することができる実用的なシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、路面の凍結を防止するための凍結防止液を貯蔵するタンク9を有する散布車8と、散布車8に凍結防止液を供給するための供給設備1とを備える凍結防止液供給システムである。散布車8は、タンク9が満水であるか否かを検知する満水検知部10と、満水検知部10によって満水であると検知された場合に、満水信号を供給設備1に送信する送信部とを含む。供給設備1は、送信部からの満水信号を受信する受信部と、受信部が満水信号を受信した場合、凍結防止液の供給を停止する供給停止部とを含む。送信部と受信部との通信は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
【選択図】図2

Description

本発明は、冬季路面の凍結を防止するための凍結防止液を散布車に供給するための凍結防止液供給システムに関する。
従来、冬季路面の凍結を防止するために、凍結防止剤散布車又は凍結防止液散布車が用いられてきた。凍結防止剤散布車は、凍結防止剤を路面に散布する車両であるが、凍結防止剤を路面に散布する際、凍結防止剤に凍結防止液を混入して、凍結防止液を散布していた。凍結防止液散布車は、凍結防止液をそのまま路面に散布している。そのため、凍結防止剤散布車及び凍結防止液散布車(以下、総称して散布車という)は、共に、凍結防止液を貯蔵しておくための凍結防止液貯蔵タンク(以下、単に、タンクという)を備えている。作業者は、凍結防止液を貯蔵している設備である凍結防止液貯蔵供給設備(以下、単に、供給設備という)を利用して、散布車のタンクに凍結防止液を供給する。
特開2005−16971号公報 特開平7−330082号公報
凍結防止液を供給設備から各散布車に注入する時は、冬季の路面が凍結し始める夜間から朝方であるので、注意の集中が怠りやすくなる。供給設備には、照明は有るものの、目視確認がしづらく、しかも、寒く尚且つ眠気を催す環境下での作業が要求される。作業者は、凍結防止液がオーバフローしないように注意しながら、大量の凍結防止液を短時間にタンクに注入しなければならない。しかし、眠気を催したり薄暗かったり等の要因で、凍結防止液を液洩れさせてしまう人的ミスが発生する場合がある。凍結防止液がオーバフローして、タンクから液洩れさせてしまうと、シャーシ等を凍結防止液で錆びさせ、結果として車両寿命を短くさせる可能性がある。
オーバフロー防止技術としては、ガソリン等の燃料を注入する際に、ガソリンタンクから燃料がオーバフローしないようにするための技術がよく知られている(たとえば、特許文献1参照)。このようなオーバフロー防止技術では、注入口先端にセンサを取り付け、センサが満水状体を検知したら、燃料の注入を停止するというシステムが採用されている。しかし、このようなオーバフロー防止技術を凍結防止液供給システムに単純に適用することができない。なぜなら、凍結防止液は、たとえば、塩水等であり、注入口先端のセンサを錆びさせてしまい、故障を誘発させる危険があるからである。また、燃料タンクと、凍結防止液貯蔵タンクとでは、構造が異なるので、注入口先端にセンサを取り付けても、オーバフローを検出できない場合がある。散布車のタンクに凍結防止液を供給する方法としては、概ね、二通りの方法がある。一つは、タンクの上側の蓋を開けて、当該開口から、凍結防止液を注入する方法である。もう一つは、タンクの横側に設けられた受水口に供給設備からの供給パイプを連結して、凍結防止液を注入する方法である。当該受水口は、タンク上部へ別のパイプでつながっており、当該受水口から注入された凍結防止液は、当該別のパイプを介して、タンク上部から注入される。このようなタンクの構造からして、どちらの方法を使う場合でも、燃料タンクのオーバフロー防止装置のように注入口先端にセンサを取り付けたとしても、適切にオーバフローを防止することはできない。
その他のオーバフロー防止技術として、特許文献2に記載の貯油タンクへのオーバフロー防止装置がある。当該オーバフロー防止装置では、地下の貯油タンクへタンクローリーからの燃料を注入するために、受け側である貯油タンク側に、機械的にバルブを閉める構造を設けることとしている。これを散布車と供給設備とからなる凍結防止液供給システムに適用した場合、受け側は散布車ということになるので、散布車のタンクに、満水時に機械的にバルブを閉める構造を採用しなければならなくなる。しかし、これでは、個々の散布車を大幅に改造しなければならず、コストアップとなってしまう。
それゆえ、本発明は、散布車と供給設備とからなる凍結防止液供給システムにおいて、散布車のタンクに凍結防止液を注入する際に、オーバフローを検出して、凍結防止液の注入を停止することができる実用的なシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、路面の凍結を防止するための凍結防止液を貯蔵するタンクを有する散布車と、散布車に凍結防止液を供給するための供給設備とを備える凍結防止液供給システムである。散布車は、タンクが満水であるか否かを検知する満水検知部と、満水検知部によって満水であると検知された場合に、満水信号を供給設備に送信する送信部とを含む。供給設備は、送信部からの満水信号を受信する受信部と、受信部が満水信号を受信した場合、凍結防止液の供給を停止する供給停止部とを含む。
好ましくは、送信部と受信部とは、有線で通信するとよい。
好ましくは、送信部と受信部とは、無線で通信するとよい。この場合、凍結防止液供給システムは、送信部と受信部との通信を可能とするための通信可能手段を備えるとよい。そして、通信可能手段によって送信部と受信部とが通信可能な状態となった場合、供給設備は、散布車に凍結防止液を供給し、送信部からの満水信号を受信部が受信すると供給停止部に凍結防止液の供給を停止させるとよい。
好ましい実施形態では、供給設備は、送信部と受信部による通信を開始するための通信用キーを備えている。この場合、通信可能手段は、送信部に通信用キーが投入されると、送信部と受信部との通信を可能とする。
また、好ましい実施形態では、散布車には、散布車を識別するための識別情報が割り当てられているとよい。この場合、供給設備は、識別情報を入力するための入力手段を備える。そして、通信可能手段は、入力手段に識別情報が入力されると、送信部と受信部との通信を可能とする。
好ましくは、供給設備は、供給停止部によって凍結防止液の供給を停止した後、凍結防止液を供給するための供給パイプにエアーを送出するためのエアー送出手段を備えるとよい。
好ましくは、供給設備は、供給停止部によって凍結防止液の供給を停止した後、凍結防止液を供給するための供給パイプ内の凍結防止液を吸引する吸引手段を備えるとよい。
本発明によれば、散布車側の満水検知部によって、タンクの満水が検知されると、システム上、満水信号が送受信されて、供給設備が凍結防止液の供給を自動的に停止することとなる。したがって、オーバフローを自動的に防止することが可能となる。
満水信号の送受信を有線で行えば、簡易な構成で、供給の自動停止を実現することができる。
満水信号の送受信を無線で行えば、簡易な構成で供給の自動停止を実現できるのに加え、有線通信で用いたような電気系統の錆の心配が軽減される。また、通信可能手段によって、供給設備と散布車との通信が可能となった場合のみ、凍結防止液の供給と停止を実施するようにすれば、複数ある散布車からの間違った満水信号を受信してしまって、予期せぬ給水停止を防止することが可能となる。
通信可能手段として、通信用キーを用いれば、作業者は、目に見える形で、通信可能な否かを判断できるので、操作が容易となる。
通信可能手段として、識別情報を用いれば、通信用キーを差し込む構造が不要となり、構造がより簡易なものとなる。また、種々の汎用的な情報端末を利用することが可能となる。
エアー送出手段や吸引手段を用いれば、給水パイプ内に凍結防止液が残った状態で、給水口を取り外すことが防止できるので、凍結防止液の漏れを防止することができる。
本発明のこれら、及び他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
図1は、凍結防止液供給システム全体の概略図である。 図2は、本発明の第1の実施形態における凍結防止液供給システムの全体構造を示す図である。 図3は、本発明の第2の実施形態における凍結防止液供給システムの全体構造を示す図である。 図4は、凍結防止液散布車A及び供給設備の動作を示すフローチャートである。 図5は、第3の実施形態における凍結防止液散布車A及び供給設備の動作を示すフローチャートである。
図1は、凍結防止液供給システム全体の概略図である。図1において、凍結防止液貯蔵供給設備(以下、供給設備)1は、溶液槽2と、給水ポンプ3と、上給水弁4と、横給水弁5と、上給水口6と、横給水口7とを備える。散布車8a,8b,8cは、複数存在し、それぞれ、A,B,Cとして識別されている。タンクの上部の蓋を開けて給水するときは、上給水口6を用いて、給水する。タンクの横の給水口から給水する場合は、横給水口7を用いて、給水する。横給水口7は、それぞれの散水車8a,8b,8cのタンク横の受水口と嵌め合うような構造となっている。上給水口6を利用するか、横給水口7を利用するかは、作業者が凍結防止液の残量等を考慮して決定する。上給水口6を用いて給水する場合、上給水弁4が開かれる。横給水口7を利用して給水する場合、横給水弁5が開かれる。従来であれば、給水する作業者が、タンクの状態を見ながら、若しくは、貯水メータを見ながら、満水になったか否かを判断して、上給水弁4若しくは横給水弁5を閉じるように、別の作業者に声を掛けて指示していた。本発明では、タンクが満水になった場合に、上給水弁4及び横給水弁5が自動的に閉じる機構を採用している。以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳しく説明する。
(第1の実施形態)
図2は、本発明の第1の実施形態における凍結防止液供給システムの全体構造を示す図である。図2において、凍結防止液給水システムは、供給設備1と、散布車8とを備える。供給設備1は、溶液槽2と、給水ポンプ3と、上給水弁4と、横給水弁5と、上給水パイプ23と、横給水パイプ24と、上給水口6と、横給水口7と、上部満水信号受信コネクタ13と、側部満水信号受信コネクタ15と、制御装置22とを備える。散水車8は、凍結防止液を貯水するためのタンク9と、満水検知部10と、タンク上部蓋11と、横受水口12と、パイプ12aと、上部満水信号送信コネクタ14と、側部満水信号送信コネクタ16とを備える。
溶液槽2には、凍結防止液が貯水されている。給水ポンプ3は、制御装置22からの指示に応じて作動し、溶液槽2の凍結防止液を吸い上げる。制御装置22は、後述の満水信号を受信する受信部と、給水ポンプ3を作動させ、上給水弁4及び横給水弁5を開けるための開始信号を出力する給水開始部と、給水ポンプ3を停止させ、上給水弁4及び横給水弁5を閉じるための停止信号を出力する給水停止部とを機能的に有するコンピュータ装置である。
上給水弁4は、電磁弁などであり、制御装置22からの開始信号及び停止信号に応じて開閉する。横給水弁5は、電磁弁などであり、制御装置22からの開始信号及び停止信号に応じて開閉する。上給水パイプ23は、上給水口6と連結しており、上給水弁4が開いたときに、上給水口6から、給水ポンプ3が吸い上げた凍結防止液を吐出する。横給水パイプ24は、横給水口7と連結しており、横給水弁5が開いたときに、横給水口7から、給水ポンプ3が吸い上げた凍結防止液を吐出する。横給水口7は、横受水口12と嵌め合う構造を有している。横受水口12は、タンク上部までのパイプ12aにつながっている。横受水口12から給水された凍結防止液は、パイプ12aを介して、タンク上部から供給される。
上部満水信号受信コネクタ13は、通信ケーブル23aによって有線で電気的に制御装置22と接続されている。通信ケーブル23aは、上給水パイプ23と沿うように設けられている。上部満水信号送信コネクタ14は、上部満水信号受信コネクタ13と電気的に連結可能なコネクタである。給水時、作業者は、上部満水信号送信コネクタ14と上部満水信号受信コネクタ13とを連結しなければならない。上部満水信号送信コネクタ14と上部満水信号受信コネクタ13とが連結し、図示しない送水スイッチがオンにされると、供給開始部は、上供給弁4を開いて、給水ポンプ3を駆動させて、給水を開始する。
上部満水信号送信コネクタ14は、満水検知部10と電気的に接続されている。満水検知部10は、満水検知センサによって、タンク9が満水であるか否かを検知することができる。満水検知センサとしては、種々の周知技術を用いることができる。満水検知部10は、満水であると検知した場合、満水信号を上部満水信号送信コネクタ14に送る。上部満水信号送信コネクタ14は、当該満水信号を、上部満水信号受信コネクタ13に送る。すなわち、上部満水信号送信コネクタ14は、満水信号を供給装置1に送信するための送信部として機能する。これにより、当該満水信号が、通信ケーブル23aを介して、制御装置22に到達する。制御装置22は、受信部が満水信号を受信すると、供給停止部に、給水ポンプ3を停止させ、上給水弁4を閉じさせて、凍結防止液の供給を停止する。
側部満水信号受信コネクタ15は、通信ケーブル24aによって有線で電気的に制御装置22と接続されている。通信ケーブル24aは、横給水パイプ24と沿うように設けられている。側部満水信号送信コネクタ16は、側部満水信号受信コネクタ15と電気的に連結可能なコネクタである。給水時、作業者は、側部満水信号送信コネクタ16と側部満水信号受信コネクタ15とを連結しなければならない。側部満水信号送信コネクタ16と側部満水信号受信コネクタ15とが連結し、図示しない送水スイッチがオンにされると、供給開始部は、横供給弁5を開いて、給水ポンプ3を駆動させて、給水を開始する。
側部満水信号送信コネクタ16は、満水検知部10と電気的に接続されている。満水検知部10は、満水であると検知した場合、満水信号を側部満水信号送信コネクタ16に送る。側部満水信号送信コネクタ16は、当該満水信号を、側部満水信号受信コネクタ15に送る。すなわち、側部満水信号送信コネクタ16は、満水信号を供給装置1に送信するための送信部として機能する。これにより、当該満水信号が、通信ケーブル24aを介して、制御装置22に到達する。制御装置22は、受信部が満水信号を受信すると、供給停止部に、給水ポンプ3を停止させ、横給水弁5を閉じさせて、凍結防止液の供給を停止する。
このように、第1の実施形態では、有線によって、凍結防止液の供給がほぼ自動的に開始でき、満水信号が送受信されて満水が検知されると自動的に給水が停止するので、凍結防止液のオーバフローが自動的に防止される。本発明では、タンク9が満水であるか否かを検知するために、満水検知部10をタンク9側に設けることによって、散布車8の最小限の改良で確実にタンク9の満水を検知することが可能となる。また、満水信号を有線で送受信する場合、散布車側の改良コストを抑えることが可能となる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態における凍結防止液供給システムの全体構造を示す図である。図3において、第1の実施形態と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、第1の実施形態と異なる部分のみ説明する。第1の実施形態では、満水信号の送受信を有線で行っていたが、第2の実施形態では、無線で満水信号を送受信することとする。そのため、第2の実施形態では、上部満水信号受信コネクタ13、上部満水信号送信コネクタ14、側部満水信号受信コネクタ15、側部満水信号送信コネクタ16、及び通信ケーブル23a,24aに代えて、通信子機18及び通信親機19が用いられる。
通信子機18と通信親機19とが通信可能となるためには、供給装置1に備え付けられている通信用キー17を、用いなければならない。なお、通信用キー17は、鍵であってもよし、鍵に相当するようなものであってもよく、下記に説明する動作を実現することができるものであれば、その構造は特に限定されない。通信用キー17が上部キー差込口21に差し込まれると、通信子機18と通信親機19との通信が可能となり、上給水口6を用いた給水の開始及び満水時の停止が可能となる。通信用キー17が側部キー差込口20に差し込まれると、通信子機18と通信親機19との通信が可能となり、横給水口7及び横受水口12を用いた給水の開始及び満水時の停止が可能となる。満水検知部10は、タンク9の満水を検知すると、通信子機18に対して、満水信号を送信する。通信子機18は、満水信号を、無線で、通信親機19に送信する。すなわち、通信子機18は、満水信号を供給装置1に送信する送信部として機能する。通信親機19からの満水信号を受信部が受信すると、制御装置22は、供給停止部に、上給水弁4又は横給水口5を閉じさせて、給水ポンプ3を停止して、給水を停止させる。
図4は、凍結防止液散布車A及び供給設備の動作を示すフローチャートである。以下、図4を参照しながら、散布車と供給設備との動作の詳細について説明する。なお、図4では、横給水口が用いられる場合の動作例を示したが、上給水口が用いられる場合も同様に動作する。
まず、作業者によって、横給水口7が散布車Aの横受水口12に取り付けられたとする(S201,S101)。次に、作業者によって、供給設備1の通信用キーが取り出され(S202)、側部キー差込口20に投入されたとする(S102)。これによって、通信子機18と通信親機19との通信が可能となり、通信が開始する(S103,S203)。次に、作業者によって図示しない送水スイッチがオンにされると、給水開始部は、横給水弁5を開いて、給水ポンプ3を駆動させて、給水を開始する(S205)。これにより、横給水パイプ24、横給水口7、横受水口12、及びパイプ12aを介して、凍結防止液がタンク9に注水される(S104)。
その後、タンク9が満水となり、満水検知部10が、満水を検知したとする(S105)。満水検知部10は、満水信号を出力し、通信子機18が、満水信号を通信親機19に対して送信する(S106)。通信親機19は、満水信号を受信する(S206)。通信親機19が満水信号を受信すると、制御装置22の供給停止部は、供給ポンプ3を停止させ、横給水弁5を閉じる(S207)。これによって、凍結防止液の供給が停止する。
その後、作業者は、横給水口7を取り外し(S208,S107)、通信用キー17を抜いて(S108)、元の位置に戻し(S209)、通信を終了する。
このように、第2の実施形態では、無線によって、給水がほぼ自動的に行われ、満水信号が送受信されて満水が検知されると自動的に給水が停止するので、凍結防止液のオーバフローが自動的に防止される。本発明では、タンク9が満水であるか否かの検知をタンク9側に設けることによって、散布車の最小限の改良で確実にタンク9の満水を検知することが可能となる。また、満水信号を無線で送受信する場合、散布車の電気系統の改良を最小限で抑えることが可能となるので、散布車側の改良コストを抑えることができる。また、通信用キーで通信可能な状態とするので、作業者は目に見える形で、通信可能か否かを判断することができ、操作が分かりやすくなる。また、一つの供給設備に対して、複数の散布車が利用するので、間違った満水信号を供給設備が受信してしまうおそれもあるが、通信用キーを用いれば、必ず、供給設備と散布車とが一対一の関係となるので、間違った満水信号を供給設備が受信してしまうことが防止される。また無線を用いれば、コネクタ部分の錆の心配が解消される。
(第3の実施形態)
第2の実施形態では、通信用キーを用いて散布車と供給設備とが通信することとしたが、第3の実施形態では、散布車に割り当てられている識別情報を用いて、散布車と供給設備とが通信することとする。第3の実施形態では、通信用キー17、側部キー差込口20、上部キー差込口21を用いない以外のブロック構成は、第2の実施形態と同様であるので、図3を第3の実施形態においても、援用することとする。第3の実施形態では、各散布車に対して、各散布車を識別するための識別情報が割り当てられている。たとえば、散布車の車両番号などの識別番号が識別情報として用いられる。供給設備1の制御装置22は、散布車に割り当てられた識別情報を記憶する記憶手段と、識別情報を入力するための入力手段と、入力手段で入力された識別情報が正しいか否かを判定する判定手段と、判定手段によって識別情報が認識された場合に当該識別情報を有する散布車の通信子機18との通信を可能とする通信手段とを備える。
図5は、第3の実施形態における凍結防止液散布車A及び供給設備の動作を示すフローチャートである。以下、図5を参照しながら、散布車と供給設備との動作の詳細について説明する。なお、図5では、横給水口が用いられる場合の動作例を示したが、上給水口が用いられる場合も同様に動作する。また、図4と同様の動作を有する箇所については、同一の参照符号を付し、適宜説明を省略する。
S201及びS101において、横給水口7への取り付けが行われた後、作業者は、制御装置22の入力手段に、散布車Aの識別情報を入力する(S402)。また、作業車は、散布車Aの通信子機18の電源を作動させる(S302)。制御装置22の判定手段は、記憶手段を参照して、入力された識別情報が正しいか否かを判断する。正しい識別情報であれば、通信手段は、通信子機18との通信を開始する。なお、ここでは、制御装置22に各散布車Aの識別情報を記憶させておくこととしたが、それに限られるものではない。たとえば、通信親機19が入力された識別情報に対応する通信子機18を探しだし、当該識別情報に対応する通信子機18が見つかった場合に、通信親機19と通信子機18との通信が開始するようにしてもよい。このような無線通信の手法としては、あらゆる周知の手法を用いることができ、本発明を限定するものではない。
制御装置22の操作によって、通信子機18と通信親機19との通信が可能になったら(S203,S103)、第2の実施形態と同様にして、満水情報が通信子機18から通信親機19に送信されるまでの間、凍結防止液の注入が行われる(S204〜S208,S104〜S107)。満水が検知され、給水が停止した後、制御装置22側で識別情報の解除処理が行われて、通信が停止する(S409)。それに合わせて、通信子機18側でも通信が自動停止する(S308)。
このように、第3の実施形態によれば、無線を用いているので、第2の実施形態と同様の効果が得られる他、識別情報を用いて通信可能な状態とするので、第2の実施形態と異なり、通信用キーを差し込むための構造が不要となる。また、一つの供給設備に対して、複数の散布車が利用するので、間違った満水信号を供給設備が受信してしまうおそれもあるが、識別情報を用いれば、必ず、供給設備と散布車とが一対一の関係となるので、間違った満水信号を供給設備が受信してしまうことが防止される。
また、識別情報を用いて通信子機と通信親機とが通信する場合、通信子機及び通信親機としては、汎用的な通信端末を用いてもよい。たとえば、通信子機をスマートフォンやタブレット端末などにしておき、通信親機をWiFiルータにしておくことができる。すなわち、スマートフォンやタブレット端末など通信子機と満水検知部とはBluetooth(登録商標)などの無線又は有線で通信し、通信子機とWiFiルータなどの通信親機とはWiFiで無線通信し、通信親機とコンピュータ装置などで構成される制御装置とは有線又は無線で通信するようにしてもよい。
なお、第2及び第3の実施形態では、通信子機18と通信親機19との通信を可能として、満水信号の送受信を可能とするための手段として、通信用キーや識別情報を用いることとしたが、これらはあくまでも一例に過ぎない。すなわち、満水信号の送信部(実施形態では通信子機18)と、満水信号の受信部(実施形態では通信親機19によって通信する制御装置22)とが、通信可能となるような手段であれば、通信用キーや識別情報に限定されるものではない。たとえば、通信用キーは物理的な鍵ではなく、メモリカードやUSBメモリ、ICカードなどのその他の記録媒体であってもよく、当該記録媒体を通信子機18に接続した場合にのみ通信可能としてもよい。また、通信子機18に備え付けられている記録媒体に識別情報を記録しておき、当該記録媒体を通信親機19に接続した場合に、通信親機19と通信子機18との通信を可能としてもよい。また、通信子機18は、通信親機19に事前に登録しておいて、散布車が通信親機19の近くに位置するようになれば、通信親機19と通信子機18との通信が自動的に可能となってもよい。このように、通信子機18と通信親機19とを通信可能とする通信可能手段が、本供給システムに設けられており、通信可能手段によって、送信部と受信部とが通信可能な状態で、供給設備が散布車に凍結防止液を供給し、満水信号を供給設備が受信した場合、凍結防止液の供給を停止させる。
よって、第2の実施形態を通信可能手段という上位概念でとらえると、第2の実施形態は、送信部である通信子機18に通信用キーが投入されると受信部である通信親機19との通信が可能となる通信可能手段を備えると考えられる。
また、第3の実施形態を通信可能手段という上位概念でとらえると、第3の実施形態は、入力手段に識別情報が入力されると、送信部である通信子機18と受信部である通信親機19との通信が可能となる通信可能手段を備えると考えられる。
上記で説明した全ての実施形態において、供給設備1に、下記のようにエアー送出手段及び/又は吸引手段を設けることは液漏れ防止の観点から有効である。ここでエアー送出手段とは、供給停止部によって凍結防止液の供給を停止した後、給水パイプ23,24に対して、エアーを送出するための手段である。たとえば、上給水弁4及び横給水弁5の近傍にエアー送出手段を設けておき、供給を停止させたら、給水パイプ23,24に対して、エアーを送出して、給水パイプ23,24に残っている凍結防止液をタンク9に排出するようにする。また、吸引手段とは、供給停止部によって凍結防止液の供給を停止した後、凍結防止液を供給するための給水パイプ23,24に残っている凍結防止液を吸引して溶液層2側に戻すための手段である。たとえば、給水ポンプ3の近傍に吸引手段を設けておき、供給を停止させたら、吸引手段で給水パイプ23,24に残っている凍結防止液を吸引し、溶液層2に戻すようにする。エアー送出手段及び吸引手段は、周知のポンプ等を利用すれば、構成可能である。このようにエアー送出手段又は吸引手段を用いれば、給水パイプに23,24に残った凍結防止液をできる限り少なくすることができるので、供給停止後に、給水口から凍結防止液が漏れる量をできる限り減らすことができる。エアー送出手段及び吸引手段は、図4及び図5に示したフローチャート上、たとえば、S207の動作の後に作動するように制御装置22によって制御されるとよい。制御装置22は、エアー送出手段を単独で動作させてもよいし、吸引手段を単独で動作させてもよいし、エアー送出手段を動作させた後に吸引手段を動作させてもよいし、吸引手段を動作させた後にエアー送出手段を動作させてもよい。
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
本発明は、凍結防止液供給システムに関し、産業上利用可能である。
1 凍結防止液貯蔵供給設備
2 溶液槽
3 給水ポンプ
4 上給水弁
5 横給水弁
6 上給水口
7 横給水口
8 凍結防止液散布車
8a 凍結防止液散布車A
8b 凍結防止液散布車B
8c 凍結防止液散布車C
9 凍結防止液のタンク
10 満水検知部
11 タンク上部蓋
12 横受水口
12a パイプ
13 上部満水信号受信コネクタ
14 上部満水信号送信コネクタ
15 側部満水信号受信コネクタ
16 側部満水信号送信コネクタ
17 通信用キー
18 通信子機
19 通信親機
20 側部キー差込口
21 上部キー差込口
22 制御装置
23 上給水パイプ
24 横給水パイプ

Claims (7)

  1. 路面の凍結を防止するための凍結防止液を貯蔵するタンクを有する散布車と、前記散布車に前記凍結防止液を供給するための供給設備とを備える凍結防止液供給システムであって、
    前記散布車は、
    前記タンクが満水であるか否かを検知する満水検知部と、
    前記満水検知部によって満水であると検知された場合に、満水信号を前記供給設備に送信する送信部とを含み、
    前記供給設備は、
    前記送信部からの前記満水信号を受信する受信部と、
    前記受信部が前記満水信号を受信した場合、前記凍結防止液の供給を停止する供給停止部とを含む、凍結防止液供給システム。
  2. 前記送信部と前記受信部とは、有線で通信することを特徴とする、請求項1に記載の凍結防止液供給システム。
  3. 前記送信部と前記受信部とは、無線で通信し、
    前記凍結防止液供給システムは、前記送信部と前記受信部との通信を可能とするための通信可能手段を備え、
    前記通信可能手段によって前記送信部と前記受信部とが通信可能な状態となった場合、前記供給設備は、前記散布車に前記凍結防止液を供給し、前記送信部からの前記満水信号を前記受信部が受信すると前記供給停止部に前記凍結防止液の供給を停止させることを特徴とする、請求項1に記載の凍結防止液供給システム。
  4. 前記供給設備は、前記送信部と前記受信部による通信を開始するための通信用キーを備えており、
    前記通信可能手段は、前記送信部に前記通信用キーが投入されると、前記送信部と前記受信部との通信を可能とすることを特徴とする、請求項3に記載の凍結防止液供給システム。
  5. 前記散布車には、前記散布車を識別するための識別情報が割り当てられており、
    前記供給設備は、前記識別情報を入力するための入力手段を備え、
    前記通信可能手段は、前記入力手段に前記識別情報が入力されると、前記送信部と前記受信部との通信を可能とすることを特徴とする、請求項3に記載の凍結防止液供給システム。
  6. 前記供給設備は、前記供給停止部によって前記凍結防止液の供給を停止した後、前記凍結防止液を供給するための供給パイプにエアーを送出するためのエアー送出手段を備えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の凍結防止液供給システム。
  7. 前記供給設備は、前記供給停止部によって前記凍結防止液の供給を停止した後、前記凍結防止液を供給するための供給パイプ内の前記凍結防止液を吸引する吸引手段を備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の凍結防止液供給システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017081498A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 井関農機株式会社 作業車両の燃料供給システム

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