JP2014124712A - 移動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品を載置した移動体を2次元平面に対して水平方向に移動させる移動装置において、移動の高速化や高応答化と物品の位置決めの高精度化との両立が求められる。
【解決手段】ベッド10と、ベッド上の移動体11と、ベッドと移動体の一方に二次側固定子32と他方に一次側可動子31とを含んで移動体を移動させるリニア駆動機構30と、ベッド上で移動体を、第1軸12aとそれに交わる第2軸12bでなる2次元平面12に対して水平方向に移動可能に支持する移動体支持機構20と、を含み、移動体支持機構が、ベッド上部に第1軸に沿って敷設される複数の第1案内軸21aと、移動体下部に第2軸に沿って敷設される複数の第2案内軸21bと、第1案内軸の軸方向に案内される第1軸受22aと、第2案内軸の軸方向に案内される第2軸受22bと、を含んで、第1と第2案内軸を両方軸受する複数の軸受ブロック22と、を含む移動装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品を移動体に載置して、その移動体を2次元の平面に対して水平方向に移動させることによって、その物品を位置決めする移動装置に関する。また、その移動装置を含んで、その移動装置で位置決めされる物品に対して所定の加工、検査、または、測定などの各種作業を行う各種装置に関する。
一般的に、金属などの加工装置、各種検査装置、各種測定装置または半導体製造装置などの様々な装置には、物品を載置した移動体を移動させて、その物品の位置決めを行う移動装置を含み、その物品を所定の位置に位置決めして加工、検査または測定などといった所定の各種作業を行うことが多い。
さて、その移動装置には、例えば、ベッドと、そのベッドの上を移動する移動体となるテーブルと、そのベッドとそのテーブルの間にあって、そのベッドに対してそのテーブルの移動を前後(または左右)の方向にのみ案内する案内部と、そのテーブルを移動させるための駆動部とを含んで、そのテーブルに載置した物品をベッドに対して前後(または左右)の方向にのみ往復移動させる装置がある。また、そうした移動装置と、その移動装置のテーブルの上をその移動装置のベッドに対して左右(または前後)の方向にのみ移動する前記各種作業を行う装置と、を協働させて、一方のテーブルと他方の前記作業を行う装置とを相対的に別々の軸方向に移動させることで、一方に対して他方を相対的に2次元の平面に対して水平方向に移動させるようにする装置(例えば、ガントリー機構など)もある。
また、その移動装置には、例えば、別々の軸方向に移動する移動体として、第1移動体や第2移動体をベッドの上に段上に積層した構造の装置もある。図4と図5に示す移動装置201は、ベッド210と、ベッド210の上を移動する第1移動体214となるサドルと、ベッド210とサドル214の間にあって、ベッド210に対してサドル214の移動を左右(又は前後)の方向にのみ、ここでは第1軸212aの軸方向にのみ案内する第1案内部となる第1案内軸221aおよび第1軸受222aと、ベッド210に対してサドル214を移動させるための第1駆動部となる一次側の第1可動子231aと二次側の第1固定子232aと、サドル214の上を移動する第2移動体213となるテーブルと、サドル214とテーブル213の間にあって、サドル214に対してテーブル213の移動を前後(又は左右)の方向にのみ、ここでは第2軸212bの軸方向にのみ案内する第2案内部となる第2案内軸221bおよび第2軸受222bと、サドル214に対してテーブル213を移動させるための第2駆動部となる一次側の第2可動子231bと二次側の第2固定子232bとを含んで、そのテーブル213に載置した物品をベッド210に対して前後左右に移動させて、すなわち、2次元平面212に対して水平に移動させるようにした装置201もある。
さらに、その移動装置には、例えば、特許文献1のステージ装置のように、前述されたベッド(特許文献1ではベースと称する)とテーブルの間のサドルを省いた構成の装置もある。そのステージ装置は、ベース上面に対向配設されたテーブルと、ベースとテーブルとの間に配置されてテーブルを2次元平面内のX軸方向へ移動自在に支持するX軸方向テーブル支持機構部と、ベースとテーブルとの間に配置されてテーブルを2次元平面内のY軸方向へ移動自在に支持するY軸方向テーブル支持機構部と、ベース上面に形成された一つのX軸方向のリニアガイド部と、ベース上面に形成された一つのY軸方向のリニアガイド部と、そのY軸方向テーブル支持機構部を連結・支持して、そのX軸方向のリニアガイド部に沿って移動自在に設けられたX軸方向の可動体と、そのX軸方向テーブル支持機構部を連結・支持して、そのY軸方向のリニアガイド部に沿って移動自在に設定されたY軸方向の可動体と、ベースに固定されて、そのX軸方向の可動体を駆動するX軸方向の直線駆動機構と、ベースに固定されて、Y軸方向の可動体を駆動するY軸方向の直線駆動機構とを備え、X軸方向のリニアガイド部とY軸方向のリニアガイド部とが略十字状に直交する位置関係に配列されていることを特徴とする装置である。
特開2002−292533号公報
さて、そのような移動装置では、その移動の高速化、その移動の高応答化、および、物品の位置決めの高精度化が求められてきた。そのため、回転型モータによる駆動方式に比べてより高速で高加速度に移動体を移動させることができるリニアモータによる駆動方式が採用されている。とりわけ、移動体ないしは移動体に搭載する物品の質量が大きい工作機械、検査装置、あるいは測定装置においては、移動の高速化や高応答化は、物品とその物品を載置する移動体とを振動させて、かえって物品の位置決めの高精度化を妨げる原因となっている。したがって、移動の高速化や高応答化と、物品の位置決めの高精度化の両立は、大きな課題である。
最初に挙げた従来の移動装置では、前記各種作業を行う装置と協働して動作することによって、テーブルと前記各種作業を行う装置とを、一方が前後方向に、他方が左右方向に移動させて、両者間が相対的に前後左右に移動するように動作する。前記各種作業を行う装置は、各種作業を行うための駆動部やセンサ部や工具類などを含む装置となるため、軽量化による移動の高速化や高応答化には限界がある。また、その各種作業を行う装置は、例えば、軸先に工具類等を備えて、案内部にぶら下がる形で物品の上方に配置されるので、その装置全体の剛性が低く固有振動数が低いので、つまりは自身の移動が高速化や高応答化するにしたがって揺れが増大する装置となる。したがって、その各種作業を行う装置は、揺れを抑えて、物品の位置決めの高精度化を行うために、移動の更なる高速化や高応答化が難しくなる。
次に挙げた従来の移動装置では、下段のサドル214に対して、第2駆動部となる一次側の第2可動子231bおよび二次側の第2固定子232bと、第2案内部となる第2案内軸221bおよび第2軸受222bと、上段のテーブル213、そして、物品の各重さを合計した荷重が少なくともかかる構成となる。そのため、下段のサドル214には、大きい強度や剛性が要求される。その結果、その移動装置201では、サドル214自体の質量が増加する傾向にあるので、移動装置201のさらなる高速化や高応答化が難しくなる。また、その移動装置201では、上記の通りに、下段のサドル214の上に、第2駆動部と、第2案内部と、上段のテーブル213と、そして、物品とを積層するように備えるので、下段のサドル214を移動させるときの移動物体の全体の重心位置の高さが、サドル214を移動させるための第1駆動部の高さに比べて高い位置になってしまう。そのため、その移動装置201では、サドル214の移動の高速化や高応答化にともなって、移動する物体全体の揺れが大きくなる傾向にあるので、サドル214の移動の高速化や高応答化と、物品の位置決め精度の高精度化との両立が難しい。また、その移動装置201では、下段のサドル214を移動させると、サドル214とテーブル213の間に設けた第2案内部の第2案内軸221bと第2軸受222bが非案内方向であることを利用して、テーブル213をサドル214の移動方向に一緒に移動させる。その第2案内部は、非案内方向であっても、サドル214やテーブル213に比べればその剛性が小さい。そのため、その移動装置201では、サドル214の移動を高速化や高応答化させると、サドル214とテーブル213の間に設けられた第2案内部によって、移動する物体全体の揺れが大きくなる傾向にあり、サドル214の移動の高速化や高応答化と、物品の位置決めの高精度化の両立が難しい。また、その移動装置201は、下段のサドル214にそのサドルに対して移動する上段のテーブル213を備えて、下段のサドル214を移動させると上段のテーブル213も一緒に移動する。そのため、下段のサドルを移動するときに、実際に移動する物体の重心位置は、下段のサドルに対して上段のテーブル213が移動した後の位置によって変化する。例えば、サドル214を移動させる第1駆動部の駆動力の作用点と、サドルの重心位置と、そして、テーブル213の重心位置とが、図4に示すようなサドルの盤面に対して垂直な中心線上にあるときと、図5に示すようなサドル214に対してテーブル213が移動してテーブル213の重心位置が前記中心線上にないときとでは、サドル214を移動させる際の物体の重心位置が異なることが明白である。したがって、その移動装置201では、重心位置が変化する移動体211を移動させるので、その移動制御が複雑になる。また、その移動装置201では、サドル214を移動させるときに、前記中心線上からテーブル213が外れる距離が大きいほど、そのサドル214の移動を案内する第1案内部にかかるモーメント力が大きくなり、振動が発生しやすくなる。総じて、その移動装置201では、高速化と高応答化の実現と、物品の位置決めの高精度化との両立が難しい。
また、最後に挙げた従来の移動装置では、ベースとテーブルの間のサドルを省き、ベース上面に対向配設されたテーブル単体を前後左右、つまりは、2次元平面に対して水平に移動可能にしている。
しかしながら、その移動装置では、例えば、Y軸方向の直線駆動機構とY軸方向のリニアガイド部によって、Y軸方向に駆動する可動体と、その可動体とテーブルの間に設けられるX軸方向テーブル支持機構とを備えて、そのX軸方向テーブル支持機構が、X軸方向に移動自在にテーブルを支持するとともに、Y軸方向に移動不能にテーブルを支持することを利用して、Y軸方向の可動体と一緒に、X軸方向テーブル支持機構を介してテーブルをY軸方向に移動させている。そのX軸方向テーブル支持機構や同様に方向のみが違うだけのY軸方向テーブル機構は、移動を規制する方向(非案内方向)であったとしても、テーブルに比べればその剛性が小さい。そのため、その移動装置では、テーブルの移動を高速化や高応答化させると、ベースとテーブルの間に設けられたX軸方向テーブル支持機構やY軸方向テーブル支持機構の介在によって、移動する物体全体の揺れが大きくなる傾向にあり、テーブルの移動の高速化や高応答化と、物品の位置決めの高精度化の両立が難しい。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みて、物品を移動体に載置して、その移動体を2次元の平面に対して水平方向に移動させることによって、その物品を位置決めする移動装置であって、その移動の高速化や高応答化と物品の位置決めの高精度化とを両立することを可能にする移動装置を提供することを目的とする。また、その移動装置を含み、所定の作業を行う各種装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、移動装置に係る請求項1の発明は、ベッドと、前記ベッドの上に対向配置される移動体と、前記ベッドと前記移動体のうちのいずれか一方に設けられる二次側の固定子とその他方に設けられる一次側の可動子とを含んで、そのベッドに対してその移動体を移動させるリニア駆動機構と、前記ベッドと前記移動体の間に配置されて、そのベッドに対してその移動体を、第1軸とその第1軸に交わる第2軸とで形成される2次元平面に対して水平方向に移動可能に支持する移動体支持機構と、を含み、前記移動体支持機構が、前記ベッドの上部に前記第1軸の軸方向に沿って敷設される複数の第1案内軸と、前記移動体の下部に前記第2軸の軸方向に沿って敷設される複数の第2案内軸と、前記第1案内軸によって前記第1軸の軸方向に移動が案内される第1軸受と前記第2案内軸によって前記第2軸の軸方向に移動が案内される第2軸受とを含んで、その第1案内軸とその第2案内軸の両方を軸受けする複数の軸受ブロックと、を含むことを特徴とする。
また、前記リニア駆動機構が、前記ベッドに対して前記移動体を前記第1軸の軸方向に移動させる第1リニア駆動部と、前記ベッドに対して前記移動体を前記第2軸の軸方向に移動させる第2リニア駆動部と、を含み、前記第1リニア駆動部が、前記移動体の下部に設けられる前記一次側の可動子のうちの一次側の第1可動子と、前記ベッドの上部であって、そのベッドの上で移動する一次側の前記第1可動子が少なくとも対面する範囲に敷設される二次側の前記固定子のうちの二次側の第1固定子と、を含み、前記第2リニア駆動部が、前記移動体の下部に設けられる前記一次側の可動子のうちの一次側の第2可動子と、前記ベッドの上部であって、そのベッドの上で移動する一次側の前記第2可動子が少なくとも対面する範囲に敷設される二次側の前記固定子のうちの二次側の第2固定子と、を含むと良い(請求項2)。
また、前記第1軸の軸方向に向かって左右対称に、かつ、前記第2軸の軸方向に向かって左右対称に形成される前記移動体と、前記移動体の重心位置に対して対称な位置に敷設される前記第2案内軸と、を含むと良い(請求項3)。
また、前記移動体の少なくとも一部に炭素繊維強化プラスチックを用いると良い(請求項4)。
また、前記移動体の所定の位置を通るとともに前記2次元平面に垂直な軸が、その移動体の移動にともない前記第1軸の軸方向と前記第2軸の軸方向に移動する位置を検出するための位置検出手段を含むと良い(請求項5)。
また、前記所定の位置が、その移動体の重心位置であると良い(請求項6)。
また、加工装置に係る請求項7の発明は、前記請求項5または6に記載の前記移動装置を含み、前記移動体が移動していない初期状態のときに、その移動体の前記所定の位置を通るとともに前記2次元平面に垂直な前記軸の軸上に、工具類を設けると良い。
また、加工装置に係る請求項8の発明は、前記請求項1ないし6のいずれか一項に記載の前記移動装置を含むと良い。
本発明の移動装置は、従来の2層からなる移動体のサドルを省くことで移動体を軽量化して、移動体の移動の高速化や高応答化を実現できる。また、本発明の移動装置は、リニア駆動機構の駆動力を移動体に直接付与することで、これまで駆動力を伝達するために移動体とリニア駆動機構の間に介在し、移動体を振動させる原因と成っていた僅かでも伸縮する恐れのある部材を省くことができるので稼働部の固有振動数を高くすることができ、移動体の振動を抑制して、移動の高速化と高応答化と、移動体やその移動体に載置する物品の位置決めの高精度化とを両立させることが可能になる。また、本発明の移動装置は、第1リニア駆動部によって、第1軸の軸方向に移動体を移動させても、第2リニア駆動部の一次側の第2可動子が移動する範囲に、第2リニア駆動部の二次側の第2固定子が敷設されて、また、第2リニア駆動部によって、第2軸の軸方向に移動体を移動させても、第1リニア駆動部の一次側の第1可動子が移動する範囲に、第1リニア駆動部の二次側の第1固定子が敷設されているので、移動する移動体に対して推力を伝達する位置が変化することなく、また、移動体自体の重心位置も変化しないことから、その移動体の重心位置と移動体に推力が伝達される位置との位置関係も変化することがないので、移動体が常に重心移動することを可能にし、移動体支持機構に無用なモーメント力が作用することがなく、移動体の振動を抑制して、移動の高速化および高応答化と、移動体やその移動体に載置する物品の位置決めの高精度化とを両立させることが可能になる。
本発明の移動装置の実施態様の一例を示し、移動体が移動していない初期状態を示し、図1の図(a)は、本発明の移動装置を上から見るとともに移動体を透かして見た図であって、図(b)のA−A矢視平面図であり、図(b)は、図(a)のB−B矢視断面図であり、図(c)は、図(a)のC−C矢視断面図である。 図1の状態から移動体を左方向(図1の図(a)を正面から見て左方向)に移動させた状態を示し、図(a)は、本発明の移動装置を上から見るとともに移動体を透かして見た図であって、図(b)のA−A矢視平面図であり、図(b)は、図(a)のB−B矢視断面図であり、図(c)は、図(a)のC−C矢視断面図である。である。 図2の状態から移動体を前進方向(図2の図(a)を正面から見て上方向)に移動させた状態を示し、図(a)は、本発明の移動装置を上から見るとともに移動体を透かして見た図であって、図(b)のA−A矢視平面図であり、図(b)は、図(a)のB−B矢視断面図であり、図(c)は、図(a)のC−C矢視断面図である。 従来の移動装置を示し、所定の軸方向に移動するサドルと別の軸方向に移動するテーブルとが2層構造に構成された移動体を含む移動装置であって、移動体が移動していない初期状態を示し、図(a)は、従来の移動装置を上から見るとともにテーブルとサドルを透かして見た図であって、図(b)のA−A矢視平面図であり、図(b)は、図(a)のB−B矢視断面図であり、図(c)は、図(a)のC−C矢視断面図である。 図4の移動体のうちの上段のテーブルが前進方向(図4の図(a)を正面から見て上方向))に移動させた状態を示し、図(a)は、従来の移動装置を上から見るとともにテーブルを透かして見た図であって、図(b)のA−A矢視平面図であり、図(b)は、図(a)のB−B矢視断面図であり、図(c)は、図(a)のC−C矢視断面図である。
図1ないし図3には、本発明の移動装置の実施態様の一例を示す。図1の図(a)は、本発明の移動装置を上から見るとともに移動体を透かして見た図であって、図(b)のA−A矢視平面図であり、図(b)は、図(a)のB−B矢視断面図であり、図(c)は、図(a)のC−C矢視断面図である。図2には、図1の状態から移動体を左方向(図1の図(a)を正面から見て左方向)に移動させた状態を示す。図2の図(a)は、本発明の移動装置を上から見るとともに移動体を透かして見た図であって、図(b)のA−A矢視平面図であり、図(b)は、図(a)のB−B矢視断面図であり、図(c)は、図(a)のC−C矢視断面図である。図3には、さらに図2の状態から移動体を前進方向(図2の図(a)を正面から見て上方向)に移動させた状態を示す。図3の図(a)は、本発明の移動装置を上から見るとともに移動体を透かして見た図であって、図(b)のA−A矢視平面図であり、図(b)は、図(a)のB−B矢視断面図であり、図(c)は、図(a)のC−C矢視断面図である。
図1ないし図3に示す本発明の移動装置1は、ベッド10に対向するように移動体11が配置されている。移動体11は、物品を載置して移動する板状の物体であって、一般的にテーブルやステージ等と称される。移動体11は、ベッド10の上で、第1軸12aの軸方向と第2軸12bの軸方向に移動することで、第1軸12aと、その第1軸12aと交わる第2軸12bとで構成される2次元平面12に対して水平に移動する。そのような移動体11は、第1軸12aの軸方向に向かって左右対称の形状、または、第2軸12bの軸方向に向かって左右対称の形状のいずれか一方または両方に形成されると良い。また、その移動体11には、その移動を、さらなる高速化、さらなる高応答化、または、位置決めのさらなる高精度化を実現させるために、軽量で高剛性の材質、例えば、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などの各種の用途に合わせた材料を選定または組合せることもできる。
ベッド10と移動体11の間には、移動体11を第1軸12aの方向と第2軸12bの方向にそれぞれ案内するとともにベッド10の上に支持するための移動体支持機構20と、ベッド10に対して移動体11を第1軸12aの方向と第2軸12bの方向に移動させるためのリニア駆動機構30と、を備えている。ここで、第1軸12aをX軸、そして、第2軸12bをY軸と称しても良い。そして、その場合の2次元平面12をXY平面と称しても良い。なお、図1ないし図3の移動装置では、2次元平面12を構成する第1軸12aと第2軸12bとが直交していることが好ましいが、それら軸が直交することに限定されない。第1軸12aと第2軸12bは、それら2軸が同軸あるいは平行な軸でなければ、例えば、第1軸12aと第2軸12bとが成す角度が45度などであることを排除しない。
まず、移動体支持機構20は、ベッド10の上部10aと移動体11となるテーブル(以下、移動体を代表してテーブル11と称する)の下部11bのうちのいずれか一方に、第1軸12aに平行に複数の第1案内軸21aとなる第1ガイドレールが敷設され、他方に、第2軸12bに平行に複数の第2案内軸21bとなる第2ガイドレールが敷設されている。図1ないし図3の移動装置1では、第1軸12aに沿って2本の第1ガイドレール21aがベッド10の上面10aに敷設されて、第2軸12bに沿って2本の第2ガイドレール21bがテーブル11の下面11bに敷設されて、移動装置1を上から下に向かって見て、第1ガイドレール21aと第2ガイドレールが21b十字状に敷設されている。ここで、図1の図(c)に示すように、第2ガイドレール21bは、テーブル11の重心位置に対して対称な位置に敷設されても良い。また、図1の図(b)に示すように第1ガイドレール21aは、テーブル11が移動していない初期状態(例えば、図1の状態)において、テーブル11の重心位置に対して対称な位置に敷設されても良い。また、第1ガイドレール21aと第2ガイドレール21bは、図1ないし図3の移動装置1において、テーブル11が移動する左右方向に第1ガイドレール21a、テーブル11が移動する前後方向に第2ガイドレール21bを配置しているが、もちろん逆の配置であっても良い。
さらに、移動体支持機構20は、第1ガイドレール21aと第2ガイドレール21bの間に、一方で第1ガイドレール21aを受ける第1軸受22aと、他方に第2ガイドレール21bを受ける第2軸受22bとを有する複数の軸受ブロックからなるガイドブロック22を備えることで、ベッド10に対してテーブル11を第1軸12aの軸方向と第2軸12bの軸方向に移動自在に支持している。また、移動体支持機構20は、ベッド10に対して、テーブル11が回転することを防止するとともに、テーブル11が移動する水平方向(2次元平面12)に対して垂直な方向(後述する第3軸12cの軸方向)の振動も防止する。そうした構成の移動体支持機構20では、ベッド10の材質とテーブル11の材質とが異なる場合でも、各材質の熱膨張率が異なることによって発生すると考えられる僅かな熱変位をも、同じガイドレール21を軸受けしているガイドブロック22同士が自然に接近移動または離間移動することによって相殺されて、テーブル11やそのテーブル11に載置される物品の位置決め精度を高精度に維持することができる。複数のガイドブロック22は、テーブル11やそのテーブル11に載置する物品の荷重を分散するとともに、バランスを保持するために、水平面上に均等に配されると良い。また、ガイドブロック22は、第1軸受22aを有する部材と第2軸受22bを有する部材を別々に用意して、それら部材同士を組み合わせたものでも良いし、1つの部材に第1軸受22aと第2軸受22bを形成したものでも良い。また、ガイドブロック22の軸受方式は、玉軸受や静圧軸受など、各種軸受を適宜用いれば良い。
そうした第1案内軸21aおよび第1軸受22a、並びに、第2案内軸21bおよび第2軸受22bは、ガイドレールとガイドブロックに限定されずに、丸軸とガイドブッシュ、ボールスプライン機構、その他、凹溝の軸とガイドローラなど、所定の軸方向に対象物を案内できる機構であれば良い。また、図1ないし図3の中の各ガイドレール21a、21bと各ガイドブロック22a、22bは、簡略的に図示されていて、これに限定されるものではない。
つぎに、リニア駆動機構30は、ベッド10の上部10aと移動体11となるテーブルの下部11bのいずれか一方に、一次側の可動子31が設けられて、その他方に二次側の固定子32が設けられている。図1ないし図3の移動装置1では、リニア駆動機構30として、テーブル11を第1軸12aの軸方向に往復移動させるための第1リニア駆動部30aと、テーブル11を第2軸12bの軸方向に往復移動させるための第2リニア駆動部30bと、を含んでいる。第1リニア駆動部30aと第2リニア駆動部30bは、例えば、交流同期コアレスリニアモータであって、テーブル11の下部に設けられた一次側可動子31となる電機子のコイルと、ベッド10の上部に設けられた二次側固定子32となる複数の永久磁石を含む磁石板と、をそれぞれに含んでも良い。
第1リニア駆動部30aの二次側の第1固定子32aとなる磁石板は、第1軸12aの軸方向に沿って永久磁石を所定間隔で配列させるとともに、各永久磁石が一次側の第1可動子31aのコイルとの間の所定のギャップgを均一に維持するようにベッド10の上部10aに水平に設置させてある。さらに、第1リニア駆動部30aの二次側の第1固定子32aとなる磁石板に含まれる各永久磁石は、テーブル11が第2軸12bの軸方向にも往復移動するのにともなって、少なくともテーブル11が第2軸12bの軸方向に移動する距離に相当する幅w1に形成されている。したがって、第1リニア駆動部30aは、テーブル11が第2軸12bの軸方向に移動しても、二次側の第1固定子32aとなる磁石板と一次側の第1可動子31aとなる電機子のコイルとが、常に所定のギャップgを維持した状態で対向することを可能にして、一次側の第1可動子31aが固定されるテーブル11に対して第1軸12aの軸方向に往復移動させるための推力を付与することができる。また、図1ないし図3に示す移動装置1のように、複数ある一次側の第1可動子31aを、テーブル11の重心位置に対して対称な位置に配置しても良い。
また、第2リニア駆動部30bの二次側の第1固定子32bとなる磁石板は、第2軸12bの軸方向に沿って永久磁石を所定間隔で配列させるとともに、各永久磁石が一次側の第2可動子31bのコイルとの間の所定のギャップgを均一に維持するようにベッド10の上部10aに水平に設置させてある。さらに、第2リニア駆動部30bの二次側の第1固定子32bとなる磁石板に含まれる各永久磁石は、テーブル11が第1軸12aの軸方向にも往復移動するのにともなって、少なくともテーブル11が第1軸12aの軸方向に移動する距離に相当する幅w2に形成されている。したがって、第2リニア駆動部30bは、テーブル11が第1軸12aの軸方向に移動しても、二次側の第2固定子32bとなる磁石板と一次側の第2可動子31bとなる電機子のコイルとが、常に所定のギャップgを維持した状態で対向することを可能にして、一次側の第2可動子31bが固定されるテーブル11に対して第2軸12bの軸方向に往復移動させるための推力を付与することができる。また、図1ないし図3に示す移動装置1のように、複数ある一次側の第2可動子31bを、テーブル11の重心位置に対して対称な位置に配置しても良い。
また、図1ないし図3に示す移動装置1のように、第1リニア駆動部30aと第2リニア駆動部30bの配置が、移動装置1を上方から見て、十字状に配置されても良い。ここで、第1リニア駆動部30aと第2リニア駆動部30bは、第1リニア駆動部30aでテーブル11を左右方向に駆動させ、第2リニア駆動部30bでテーブル11を前後方向に駆動させても良いし、その逆であっても良い。
そのような本発明の移動装置1は、ベース10の上部10aに移動体支持機構20を介して備えられるテーブル11に対して、リニア駆動機構30の第1リニア駆動部30aと第2リニア駆動部30bによって、テーブル11に第1軸12aの軸方向と第2軸12bの軸方向の駆動力を付与するとともに、移動体支持機構20の第1案内軸21aと第2案内軸21bと、その両方を軸受けするガイドブロック22によって、第1軸12aと第2軸12bの軸方向に案内することで、第1軸12aと第2軸12bから構成される2次元平面12に対して、水平方向にテーブル11を移動させる。
例えば、まず、図1に示す移動装置1は、テーブル11を移動する前の初期状態である。それで、図2に示す移動装置1では、リニア駆動機構30のうちの第1リニア駆動部30aを駆動させて、二次側の第1固定子32aの上方に対向する一次側の第1可動子31aを、図(a)や図(c)の図面を正面に見て左方向に駆動させることで、テーブル11を左方向に移動させている。このとき、第2リニア駆動部30bは、一次側の第2可動子31bがテーブル11と一緒に左方向に移動してしまうが、二次側の第2固定子32bが幅w2の寸法に形成されて、常に一次側の第2可動子31bと二次側の第2固定子32bが対向するように構成されている。
つぎに、図3に示す移動装置1では、リニア駆動機構30のうちの第2リニア駆動部30bを駆動させて、二次側の第2固定子32bの上方に対向する一次側の第2可動子31bを、図(a)や図(b)の図面を正面に見て上方向、すなわち、前進方向に駆動させることで、テーブル11を前に移動させている。このとき、第1リニア駆動部30aは、一次側の第1可動子31aがテーブル11と一緒に前進方向に移動してしまうが、二次側の第1固定子32aが幅w1の寸法に形成されて、常に一次側の第1可動子31aと二次側の第1固定子32aが対向するように構成されてので、図3の移動装置1のテーブル11の位置から、さらに、テーブル11を今度は右方向に移動させることも可能になっている。
したがって、本発明の移動装置1では、例えば、テーブル11の下部11bに直接固定される一次側の第1可動子31aと第2可動子31bによって、第1軸12aの軸方向と第2軸12bの軸方向の推力を移動体11となるテーブルに直接伝達することを可能にして、第1軸12aと第2軸12bとで構成される2次元平面12に対して、水平方向にテーブル11を移動させることを可能にする。それで、本発明の移動装置1は、図4と図5に示す従来の移動装置201の移動体211に含まれていたサドル214を省くことができて、従来の移動装置201に比べて、本発明の移動装置1の移動体11を軽量にし、移動体11の重心位置を低くし、移動体11の重心位置と移動体11に付与される推力の伝達位置(図1ないし図3の一例では、テーブル11の下部11bに固定された一次側の可動子31(31a、32a)の位置)との位置関係が変わることなく常に重心移動することを可能にする。また、本発明の移動装置1は、移動体11の重量が軽くなることで駆動源を小型化でき、それにともない、例えば、テーブル11にリニア駆動機構30の一次側の可動子31(31a、31b)を取り付ける場合などで、それらの可動子31を小型化されるので、さらに移動体11を軽量化できる。また、本発明の移動装置1は、移動体11に駆動源(例えば、リニア駆動機構30)の推力を直接伝達するので、移動体11と駆動源の間に、伸縮等の僅かな形状変化を引き起こすような部材、すなわち、移動体11の剛性を低下させるような部材が介在しないので、移動体11の固有振動数を高く出来る。総じて本発明の移動装置1では、物品を載置して移動させる移動体11の移動を高速化し、その移動を高応答化することができるとともに、移動体11を移動させる際に発生する振動を抑制して、移動体11およびその移動体11に載置する物品の位置決め精度を高精度化することができる。
また、本発明の移動装置1は、ベッド10に対して第1軸12aの軸方向と第2軸12bの軸方向に移動するテーブル11の位置を検出する位置検出手段40を備えて、位置検出手段40で検出される位置情報をもとに図示省略される制御装置によって、リニア駆動機構30をフィードバック制御するようにしても良い。その制御装置は、数値制御装置であっても良い。その際に、本発明の移動装置1は、移動体11となるテーブル11の重心位置を通る軸で、かつ第1軸12aと第2軸12bとで構成される2次元平面12に垂直な第3軸12cに対して平行である軸が、第1軸12aの軸方向と第2軸12bの軸方向に移動する位置を検出するための位置検出手段40を備えても良い。例えば、本発明の移動装置1は、図1に示す移動装置1のように、テーブル11が移動していない初期状態において、テーブル11の重心位置(この場合、テーブル11を上から見てテーブル11上面の中央の位置)がベッド10の上部10aに対向する位置に取り付けられる位置検出ヘッド40aと、テーブル11が移動しても位置検出ヘッド40aに対向するように、テーブル11の下部11bの所定範囲に取り付けられる平面スケール40bと、を含んだ位置検出手段40によって、2次元平面に対して水平方向に移動するテーブル11の重心位置を検出するようにしても良い。
また、本発明の移動装置1は、テーブル11が移動していない初期状態において、移動装置1を含む各種装置、例えば、加工装置、検査装置または測定装置などに設けられる工具類やセンサ類などの位置と、位置検出手段40がテーブル11の現在位置として代表して検出することになるテーブル11の所定の位置とが、第1軸12aと第2軸12bとで構成される2次元平面12に垂直な第3軸12cに対して平行である軸の軸上にあると良い。例えば、図1に示す移動装置1のように、テーブル11が移動していない初期状態において、その移動装置1を含む各種装置の工具類やセンサ類の位置、および、位置検出手段40がそのとき検出しているテーブル11の所定の位置が、テーブル11の重心位置を通る軸で、かつ、第1軸12aと第2軸12bとで構成される2次元平面に垂直な第3軸12cに平行する軸の軸上に形成されても良い。したがって、本発明の移動装置1およびその移動装置1を含む各種装置は、その各種装置の工具類やセンサ類などに対する移動装置1のテーブル11の位置のオフセットがなくなり、アッペ誤差を除去できるので、位置決め精度の高い加工装置、例えば、マシニングセンタなどを実現できる。
なお、ここまで、移動体11を主にテーブル11として説明を進めてきたが、移動体11は、テーブル11単体、テーブル11とテーブル11に載置される物品からなる物体、テーブル11とテーブル11に載置される物品とテーブル11に固定される第2案内軸21bからなる物体、または、テーブル11とテーブル11に固定される第2案内軸21bからなる物体など、リニア駆動装置30で移動させる物体を必要に応じて対象とすれば良い。また、本発明の移動装置1は、図1ないし図3に示した構成に限定されることはない。
1 移動装置
10 ベッド
10a ベッドの上部
11 移動体(テーブル)
11a 移動体の上部
11b 移動体の下部
12 第1軸と第2軸からなる2次元平面
12a 第1軸
12b 第2軸
12c 第3軸
20 移動体支持機構
21 案内軸(ガイドレール)
21a 第1案内軸(第1ガイドレール)
21b 第2案内軸(第2ガイドレール)
22 ガイドブロック
22a ガイドブロックに形成される第1軸受
22b ガイドブロックに形成される第2軸受
30 リニア駆動機構
30a 第1リニア駆動部
30b 第2リニア駆動部
31 一次側の可動子
31a 一次側の第1可動子
31b 一次側の第2可動子
32 二次側の固定子
32a 二次側の第1固定子
32b 二次側の第2固定子
40 テーブルの位置検出手段
40a 位置検出ヘッド
40b 平面スケール
g 一次側の可動子と二次側の固定子との間の隙間の寸法
w1 二次側の第1固定子の第2軸の軸方向の幅寸法
w2 二次側の第2固定子の第1軸の軸方向の幅寸法
上記目的を達成するために、移動装置に係る請求項1の発明は、ベッドと、前記ベッドの上に対向配置される移動体と、前記ベッドの上部に設けられる二次側の固定子と前記移動体の下部に設けられる一次側の可動子とを含んで、前記ベッドに対して前記移動体を移動させるリニア駆動機構と、前記ベッドと前記移動体の間に配置されて、前記ベッドに対して前記移動体を、第1軸とその第1軸に交わる第2軸とで形成される2次元平面に対して水平方向に移動可能に支持する移動体支持機構と、を含み、前記移動体支持機構が、前記ベッドの上部に前記第1軸の軸方向に沿って敷設される複数の第1案内軸と、前記移動体の下部に前記第2軸の軸方向に沿って敷設される複数の第2案内軸と、前記第1案内軸によって前記第1軸の軸方向に移動が案内される第1軸受と前記第2案内軸によって前記第2軸の軸方向に移動が案内される第2軸受とを含んで、前記第1案内軸と前記第2案内軸の両方を軸受けする複数の軸受ブロックと、を含み、前記リニア駆動機構が、電機子から成る前記一次側の可動子のうちの一次側の第1可動子と、前記一次側の第1可動子が前記第2軸の軸方向に移動する距離に少なくとも相当する幅に形成される永久磁石を前記第1軸の軸方向に沿って所定間隔で配列されて成る前記二次側の固定子のうちの二次側の第1固定子と、を含んで、前記一次側の第1可動子と前記二次側の第1固定子を対向させて前記移動体に前記第1軸の軸方向の推力を付与する第1リニア駆動部と、電機子から成る前記一次側の可動子のうちの一次側の第2可動子と、前記一次側の第2可動子が前記第1軸の軸方向に移動する距離に少なくとも相当する幅に形成される永久磁石を前記第2軸の軸方向に沿って所定間隔で配列されて成る前記二次側の固定子のうちの二次側の第2固定子と、を含んで、前記一次側の第2可動子と前記二次側の第2固定子を対向させて前記移動体に前記第2軸の軸方向の推力を付与する第2リニア駆動部と、を含むことを特徴とする。
また、前記第1軸の軸方向に向かって左右対称に、かつ、前記第2軸の軸方向に向かって左右対称に形成される前記移動体と、前記移動体の重心位置に対して対称な位置に敷設される前記第2案内軸と、を含むと良い(請求項)。
また、前記移動体の少なくとも一部に炭素繊維強化プラスチックを用いると良い(請求項)。
また、前記移動体の所定の位置を通るとともに前記2次元平面に垂直な軸が、前記移動体の移動にともない前記第1軸の軸方向と前記第2軸の軸方向に移動する位置を検出するための位置検出手段を含むと良い(請求項)。
また、前記所定の位置が、前記移動体の重心位置であると良い(請求項)。
また、加工装置に係る請求項の発明は、前記請求項またはに記載の前記移動装置を含み、前記移動体が移動していない初期状態のときに、その移動体の前記所定の位置を通るとともに前記2次元平面に垂直な前記軸の軸上に、工具類を設けると良い。
また、加工装置に係る請求項の発明は、前記請求項1ないしのいずれか一項に記載の前記移動装置を含むと良い。
つぎに、リニア駆動機構30は、ベッド10の上部10aに固定子が設けられて、移動体11となるテーブルの下部11bに可動子が設けられて、その固定子とその可動子のいずれか一方一次側とし、その他方二次側としている。図1ないし図3の移動装置1では、リニア駆動機構30として、テーブル11を第1軸12aの軸方向に往復移動させるための第1リニア駆動部30aと、テーブル11を第2軸12bの軸方向に往復移動させるための第2リニア駆動部30bと、を含んでいる。第1リニア駆動部30aと第2リニア駆動部30bは、例えば、交流同期コアレスリニアモータであって、テーブル11の下部に設けられた一次側可動子31となる電機子のコイルと、ベッド10の上部に設けられた二次側固定子32となる複数の永久磁石を含む磁石板と、をそれぞれに含んでも良い。
上記目的を達成するために、移動装置に係る請求項1の発明は、ベッドと、前記ベッドの上に対向配置される移動体と、前記ベッドの上部に設けられる二次側の固定子と前記移動体の下部に設けられる一次側の可動子とを含んで、前記ベッドに対して前記移動体を移動させるリニア駆動機構と、前記ベッドと前記移動体の間に配置されて、前記ベッドに対して前記移動体を、第1軸とその第1軸に交わる第2軸とで形成される2次元平面に対して水平方向に移動可能に支持する移動体支持機構と、を備えた移動装置であって、前記移動体支持機構が、前記ベッドの上部に前記第1軸の軸方向に沿って敷設される複数の第1案内軸と、前記移動体の下部に前記第2軸の軸方向に沿って敷設される複数の第2案内軸と、前記第1案内軸によって前記第1軸の軸方向に移動が案内される第1軸受と前記第2案内軸によって前記第2軸の軸方向に移動が案内される第2軸受とを含んで、前記第1案内軸と前記第2案内軸の両方を軸受けする複数の軸受ブロックと、を有し、前記リニア駆動機構が、電機子から成る前記一次側の可動子のうちの一次側の第1可動子と、少なくとも前記一次側の第1可動子が前記第2軸の軸方向に移動する距離に相当する幅に形成される永久磁石を前記第1軸の軸方向に沿って所定間隔で配列されて成る前記二次側の固定子のうちの二次側の第1固定子と、を含んでなり、前記一次側の第1可動子と前記二次側の第1固定子を常に所定のギャップを維持するように対向させて配置し前記移動体に前記第1軸の軸方向の推力を付与する第1リニア駆動部と、電機子から成る前記一次側の可動子のうちの一次側の第2可動子と、少なくとも前記一次側の第2可動子が前記第1軸の軸方向に移動する距離に相当する幅に形成される永久磁石を前記第2軸の軸方向に沿って所定間隔で配列されて成る前記二次側の固定子のうちの二次側の第2固定子と、を含んでなり、前記一次側の第2可動子と前記二次側の第2固定子を常に所定のギャップを維持するように対向させて配置し前記移動体に前記第2軸の軸方向の推力を付与する第2リニア駆動部と、でなり、前記移動体が初期状態の位置にあるときに、前記複数の第1案内軸が前記移動体の重心位置を通って前記2次元平面に垂直な軸を中心にして両側に配置され、前記二次側の第2固定子が前記ベッドの上部の前記垂直な軸に交わる前記第2軸の軸方向の軸線上であって前記第1案内軸の外側に前記垂直な軸を挟んで対になるように複数設けられることを特徴とする。
まず、移動体支持機構20は、ベッド10の上部10aと移動体11となるテーブル(以下、移動体を代表してテーブル11と称する)の下部11bのうちのいずれか一方に、第1軸12aに平行に複数の第1案内軸21aとなる第1ガイドレールが敷設され、他方に、第2軸12bに平行に複数の第2案内軸21bとなる第2ガイドレールが敷設されている。図1ないし図3の移動装置1では、第1軸12aに沿って2本の第1ガイドレール21aがベッド10の上面10aに敷設されて、第2軸12bに沿って2本の第2ガイドレール21bがテーブル11の下面11bに敷設されて、移動装置1を上から下に向かって見て、第1ガイドレール21aと第2ガイドレール21bが十字状に敷設されている。ここで、図1の図(c)に示すように、第2ガイドレール21bは、テーブル11の重心位置に対して対称な位置に敷設されても良い。また、図1の図(b)に示すように第1ガイドレール21aは、テーブル11が移動していない初期状態(例えば、図1の状態)において、テーブル11の重心位置に対して対称な位置に敷設されても良い。また、第1ガイドレール21aと第2ガイドレール21bは、図1ないし図3の移動装置1において、テーブル11が移動する左右方向に第1ガイドレール21a、テーブル11が移動する前後方向に第2ガイドレール21bを配置しているが、もちろん逆の配置であっても良い。

Claims (8)

  1. ベッドと、
    前記ベッドの上に対向配置される移動体と、
    前記ベッドと前記移動体のうちのいずれか一方に設けられる二次側の固定子とその他方に設けられる一次側の可動子とを含んで、そのベッドに対してその移動体を移動させるリニア駆動機構と、
    前記ベッドと前記移動体の間に配置されて、そのベッドに対してその移動体を、第1軸とその第1軸に交わる第2軸とで形成される2次元平面に対して水平方向に移動可能に支持する移動体支持機構と、
    を含み、
    前記移動体支持機構が、
    前記ベッドの上部に前記第1軸の軸方向に沿って敷設される複数の第1案内軸と、
    前記移動体の下部に前記第2軸の軸方向に沿って敷設される複数の第2案内軸と、
    前記第1案内軸によって前記第1軸の軸方向に移動が案内される第1軸受と前記第2案内軸によって前記第2軸の軸方向に移動が案内される第2軸受とを含んで、その第1案内軸とその第2案内軸の両方を軸受けする複数の軸受ブロックと、
    を含むことを特徴とする移動装置。
  2. 前記リニア駆動機構が、
    前記ベッドに対して前記移動体を前記第1軸の軸方向に移動させる第1リニア駆動部と、
    前記ベッドに対して前記移動体を前記第2軸の軸方向に移動させる第2リニア駆動部と、
    を含み、
    前記第1リニア駆動部が、
    前記移動体の下部に設けられる前記一次側の可動子のうちの一次側の第1可動子と、
    前記ベッドの上部であって、そのベッドの上で移動する一次側の前記第1可動子が少なくとも対面する範囲に敷設される二次側の前記固定子のうちの二次側の第1固定子と、
    を含み、
    前記第2リニア駆動部が、
    前記移動体の下部に設けられる前記一次側の可動子のうちの一次側の第2可動子と、
    前記ベッドの上部であって、そのベッドの上で移動する一次側の前記第2可動子が少なくとも対面する範囲に敷設される二次側の前記固定子のうちの二次側の第2固定子と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の移動装置。
  3. 前記第1軸の軸方向に向かって左右対称に、かつ、前記第2軸の軸方向に向かって左右対称に形成される前記移動体と、
    前記移動体の重心位置に対して対称な位置に敷設される前記第2案内軸と、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の移動装置。
  4. 前記移動体の少なくとも一部に炭素繊維強化プラスチックを用いることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の移動装置。
  5. 前記移動体の所定の位置を通るとともに前記2次元平面に垂直な軸が、その移動体の移動にともない前記第1軸の軸方向と前記第2軸の軸方向に移動する位置を検出するための位置検出手段を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の移動装置。
  6. 前記所定の位置が、その移動体の重心位置であることを特徴とする請求項5に記載の移動装置。
  7. 前記請求項5または6に記載の前記移動装置を含み、前記移動体が移動していない初期状態のときに、その移動体の前記所定の位置を通るとともに前記2次元平面に垂直な前記軸の軸上に、工具類を設けることを特徴とする加工装置。
  8. 前記請求項1ないし6のいずれか一項に記載の前記移動装置を含むことを特徴とする加工装置。
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