JP2014122595A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のインジェクタの何れかの燃料圧力センサが異常になった場合でも、センサ異常インジェクタに対する噴射指令信号の補正を、実施可能にする。
【解決手段】内燃機関の気筒毎の各インジェクタに設けられている燃料圧力センサからの信号に基づいて、そのインジェクタへの噴射指令信号を補正するための学習値を算出する燃料噴射制御装置では、何れかのインジェクタのセンサ異常を検出すると(S310:YES)、そのセンサ異常インジェクタについて、異常検出直前に算出されている学習値を基準値として設定し(S320)、他のセンサ正常インジェクタのうち、過去の学習値変化状態がセンサ異常インジェクタの学習値変化状態に最も近いものを、模範インジェクタとして選択する(S330)。その後は、センサ異常検出時点からの模範インジェクタの学習値変化量を上記基準値に加算した値を、センサ異常インジェクタの学習値の代替値とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、燃料噴射制御装置に関する。
ディーゼルエンジンの燃料噴射システムでは、燃料ポンプによって圧送される高圧の燃料が蓄圧容器としてのコモンレールに蓄えられ、そのコモンレールから各気筒のインジェクタに燃料が供給される。そして、各インジェクタは、燃料噴射制御装置から与えられる噴射指令信号に従って気筒に燃料を噴射する。
更に、各インジェクタに、該インジェクタ内部の燃料通路の燃料圧力であって、燃料噴射に伴い変動する燃料圧力を検出するための燃料圧力センサを設けておき、燃料噴射制御装置が、その燃料圧力センサからのセンサ信号に基づきインジェクタの実際の噴射状態を検出して、その検出結果を燃料噴射制御(具体的には、インジェクタの制御)にフィードバックして用いる、といったことが考えられている(例えば特許文献1参照)。
例えば、検出する実際の噴射状態としては、燃料の噴射開始タイミングや噴射量がある。そして、燃料噴射制御装置は、その検出した実際の噴射状態に基づいて、インジェクタへの噴射指令信号を補正するための学習値を算出し、その算出した学習値を用いて、噴射指令信号が表す噴射開始タイミングや噴射量を補正することにより、インジェクタの噴射特性の経時変化を補償する。
特開2009−85084号公報
従来の燃料噴射制御装置では、何れかのインジェクタの燃料圧力センサが異常になった場合に、その燃料圧力センサが異常になったインジェクタについては、燃料圧力センサからのセンサ信号に基づく噴射指令信号の補正を止めるしかない。
そこで、本発明は、複数のインジェクタのうちの何れかの燃料圧力センサが異常になった場合でも、その燃料圧力センサが異常になったインジェクタに対する噴射指令信号の補正を、実施可能にすることを目的としている。
本発明の燃料噴射制御装置が適用される燃料噴射システムは、燃料ポンプによって圧送される燃料を蓄える蓄圧容器と、内燃機関の複数の各気筒についてそれぞれ設けられ、前記蓄圧容器から供給される燃料を、与えられる噴射指令信号に従い前記気筒に噴射する複数のインジェクタと、各インジェクタにそれぞれ設けられ、そのインジェクタ内部の燃料通路の燃料圧力を検出して、該燃料圧力を表すセンサ信号を出力する燃料圧力センサと、を備える。
そして、燃料噴射制御装置は、各インジェクタへ、燃料の噴射開始タイミング及び噴射量を指令する噴射指令信号を出力する噴射指令手段と、各インジェクタについて、噴射指令手段が噴射指令信号を補正するために用いる学習値を、前記燃料圧力センサからのセンサ信号に基づき算出する学習値算出手段と、各インジェクタについて、前記燃料圧力センサの異常を検出する異常検出手段と、を備える。
更に、この燃料噴射制御装置は、設定手段と代替値設定手段とを備える。
設定手段は、異常検出手段により、各インジェクタのうちの何れかに設けられた燃料圧力センサの異常が検出されると、該燃料圧力センサの異常が検出されたインジェクタであるセンサ異常インジェクタについて、前記異常が検出される前の特定時点で算出されている学習値を、基準値として設定する。
そして、代替値設定手段は、異常検出手段により前記異常が検出された後は、センサ異常インジェクタ以外のインジェクタであるセンサ正常インジェクタの、前記特定時点からの学習値の変化量から、センサ異常インジェクタの、前記特定時点からの学習値の変化量を推定した推定変化量を算出し、その推定変化量を前記基準値に加算した値を、センサ異常インジェクタの学習値の代替値として設定して、噴射指令手段がセンサ異常インジェクタへの噴射指令信号を補正するために前記代替値を用いるようにする。
このような燃料噴射制御装置によれば、複数のインジェクタのうちの何れかの燃料圧力センサが異常になった場合でも、その燃料圧力センサが異常になったインジェクタ(センサ異常インジェクタ)に対する噴射指令信号の補正を、中止することなく引き続き実施することができ、延いては、燃料噴射の精度を良好にすることができる。
第1実施形態の燃料噴射システムを表す構成図である。 第1実施形態の燃料圧力制御処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の噴射制御処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の噴射特性学習処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の作用を説明する説明図である。 第1実施形態の異常検出処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の代替学習値算出処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の作用を説明する説明図である。 燃料に異物が混入した場合の、燃料圧力の制御性能低下を説明する説明図である。 第2実施形態の異物判定処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の代替学習値算出処理を表すフローチャートである。 第3実施形態の他の学習処理を表すフローチャートである。 第3実施形態の追加処理を表すフローチャートである。
[第1実施形態]
図1に示す燃料噴射システム10は、例えば、自動車用の4気筒のディーゼルエンジン(以下単に、エンジンともいう)2に燃料を噴射するためのものである。
燃料噴射システム10は、燃料フィルタ14と、燃料ポンプ20と、コモンレール30と、インジェクタ(燃料噴射弁)40と、燃料噴射制御装置としての電子制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit)という)50とを備えている。
燃料フィルタ14は、燃料タンク12から燃料ポンプ20が吸入する燃料中の異物をフィルタエレメントで捕集して除去する。
燃料ポンプ20は、燃料タンク12から燃料を汲み上げるフィードポンプを内蔵している。燃料ポンプ20は、エンジン2が備えるカムシャフトのカムの回転に伴いプランジャが往復移動することにより、上記フィードポンプから加圧室に吸入した燃料を加圧する公知のポンプである。
燃料ポンプ20の吸入側には、調量アクチュエータとしての調量弁22が設置されている。調量弁22は、ECU50によって駆動電流が制御されることにより、燃料ポンプ20のプランジャが吸入行程で吸入する燃料吸入量を調節する。燃料吸入量が調節されることにより、燃料ポンプ20のプランジャによる燃料吐出量が調節される。尚、燃料ポンプ20の吐出側に設置される調量弁により、燃料ポンプ20の燃料吐出量を調節してもよい。
コモンレール30は、燃料ポンプ20から吐出されて圧送される燃料を蓄える中空の蓄圧容器である。コモンレール30には、当該コモンレール30内の燃料圧力(以下、コモンレール圧という)を低下させるための圧力制御弁34が設けられている。
圧力制御弁34は、ECU50から駆動電流が供給されることにより開弁して、コモンレール30内の燃料を燃料タンク12に排出する。尚、圧力制御弁34に代えて、コモンレール圧が所定圧力を超えると自動的に開弁してコモンレール30内の燃料を排出するプレッシャリミッタを設けた構成でも良い。
インジェクタ40は、エンジン2の各気筒に設けられており、コモンレール30から供給される燃料を気筒内に噴射する。インジェクタ40は、例えば、噴孔を開閉するノズルニードルがコイルへの通電によりリフトして開弁する公知の電磁式燃料噴射弁である。
インジェクタ40からの燃料の噴射開始タイミング及び噴射量は、ECU50からインジェクタ40に与えられる噴射指令信号によって制御される。
本実施形態において、噴射指令信号は、インジェクタ40のコイルに流す駆動電流であり、その駆動電流の供給期間(噴射指令信号のパルス幅に相当)が長くなるほど、噴射量が増加することとなる。
また、インジェクタ40において、コモンレール30からの燃料を取り込む燃料流入口には、インジェクタ40内部の燃料通路の燃料圧力を検出して、該燃料圧力を表すセンサ信号(以下、燃料圧信号という)を出力する燃料圧力センサ41が設けられている。そして、各インジェクタ40の燃料圧力センサ41が出力する燃料圧信号は、ECU50に入力される。
燃料圧力センサ41により検出される燃料圧力は、インジェクタ40の燃料噴射動作に伴って変動する。このため、ECU50では、燃料圧力センサ41からの燃料圧信号の波形を解析することにより、インジェクタ40の実際の噴射状態(噴射開始タイミングや噴射量)を検出することができる。
また、インジェクタ40が燃料を噴射していないときにおいて、燃料圧力センサ41により検出される燃料圧力は、コモンレール圧と同じになる。このため、ECU50では、インジェクタ40に燃料を噴射させていないときの燃料圧信号により、コモンレール圧も検出することができる。尚、コモンレール圧を検出するためのセンサを、コモンレール30に設けても良い。
エンジン2には、運転状態を検出するセンサとして、エンジン2の所定の回転角度毎に回転角信号を発生する回転角センサ42が設けられている。ECU50は、回転角センサ42からの回転角信号に基づいてエンジン回転数を算出する。したがって、回転角センサ42は回転数センサとして機能する。
また、図示は省略しているが、燃料噴射システム10には、エンジン2の運転状態を検出する他のセンサとして、例えば、運転者によるアクセルペダルの操作量であるアクセル開度を検出するアクセルセンサ、冷却水の温度(水温)、吸入空気の温度(吸気温)をそれぞれ検出する温度センサ等が設けられている。そして、それらのセンサからの信号も、ECU50に入力される。
ECU50は、プログラムを実行するCPU51、実行対象のプログラムや各種のマップが記憶されたROM52、CPU51による演算結果等が記憶されるRAM53、及びデータの書き換えが可能な不揮発性メモリ(本実施形態では例えばEEPROM)54、噴射指令信号を出力するためのタイマ回路55等を有するマイクロコンピュータにて、主に構成されている。
そして、ECU50では、CPU51が、ROM52内のプログラムを実行することにより、燃料噴射システム10における各種制御の処理を行う。
次に、CPU51が行う処理について説明する。
CPU51は、図2に示す燃料圧力制御処理を、例えば一定時間毎に実行する。
図2に示すように、CPU51は、燃料圧力制御処理では、まずS110にて、燃料を噴射させていないインジェクタ40の燃料圧力センサ41からの燃料圧信号に基づいて、コモンレール圧を検出すると共に、そのコモンレール圧がエンジン2の運転状態(例えばエンジン回転数やアクセル開度等)に応じた目標値となるように、燃料ポンプ20を制御する。具体的には、CPU51は、コモンレール圧が目標値となるように、燃料ポンプ20の調量弁22に出力する駆動電流を制御して、燃料ポンプ20からコモンレール30への燃料吐出量を調節する。CPU51は、調量弁22を制御する電流値と燃料吐出量との相関を表すROM52内のマップに基づいて、調量弁22に出力する駆動電流を設定する。その駆動電流は、例えばデューティ比により決定される。尚、コモンレール圧は、コモンレール30から各インジェクタ40に供給される燃料の圧力(供給燃料圧力)に該当する。
また、CPU51は、次のS120にて、上記S110と同様に、コモンレール圧を検出し、その検出したコモンレール圧が目標値よりも大きい所定値を超えた場合には、圧力制御弁34に駆動電流を供給して該圧力制御弁34を開弁させることにより、コモンレール圧を低下させる。この場合、圧力制御弁34を、例えば、所定時間だけ開弁させたり、あるいは、コモンレール圧が所定値低下するまで開弁させたり、あるいは、コモンレール圧が目標値よりも低い所定値となるまで開弁させる。
そして、CPU51は、上記S120の処理を行った後、当該燃料圧力制御処理を終了する。
また、CPU51は、各インジェクタ40について(換言すれば、各気筒について)、図3に示す噴射制御処理を、例えば一定時間毎に実行する。尚、以下の噴射制御処理の説明では、処理の対象としているインジェクタ40のことを、制御対象インジェクタ40C、あるいは単に、インジェクタ40Cという。
図3に示すように、CPU51は、噴射制御処理では、まずS130にて、制御対象インジェクタ40Cが設けられている気筒について、燃料の噴射開始タイミングと噴射量を、エンジン回転数やアクセル開度等の運転状態に基づいて算出する。尚、このS130で算出されるのは、実現すべき目標の噴射開始タイミング及び噴射量である。また、ECU50からインジェクタ40Cに対して、噴射開始タイミングは、噴射指令信号の出力開始タイミングとして指令され、噴射量は、噴射指令信号の出力継続時間として指令される。
次に、CPU51は、S140にて、S130で算出した噴射開始タイミング及び噴射量を、制御対象インジェクタ40Cについて既に算出している噴射特性補償用の学習値を用いて補正する。
例えば、本実施形態において、噴射特性補償用の学習値は2種類ある。
一方の学習値は、インジェクタ40Cに噴射指令信号を出力してからインジェクタ40Cが燃料噴射を開始するまでの噴射開始遅れを補償するための学習値であって、インジェクタ40Cに指令する噴射開始タイミング(即ち、噴射指令信号の出力開始タイミング)をどれだけ遅らせるかを示す噴射開始タイミング補償用の学習値である。
他方の学習値は、噴射量を補償するための学習値であって、インジェクタ40Cに指令する噴射量(即ち、噴射指令信号の出力継続時間)をどれだけ増やすかを示す噴射量補償用の学習値である。
そして、何れの学習値も、正負符号付きの値である。このため、CPU51は、S140では、例えば、S130で算出した噴射開始タイミングに噴射開始タイミング補償用の学習値を加算した時刻を、補正後の噴射開始タイミング(即ち、インジェクタ40Cに対して実際に指令する噴射開始タイミング)とし、同様に、S130で算出した噴射量に噴射量補償用の学習値を加算した噴射量を、補正後の噴射量(即ち、インジェクタ40Cに対して実際に指令する噴射量)とする。
CPU51は、次のS150にて、噴射指令信号の出力継続時間(T)と噴射量(Q)との相関を示すROM52内のマップ(所謂TQマップ)から、S140で補正した後の噴射量に対応する噴射指令信号の出力継続時間を取得する。更に、CPU51は、S140で補正した後の噴射開始タイミングから上記取得した出力継続時間の間、ECU50から制御対象インジェクタ40Cに噴射指令信号が出力されるようにするための出力処理を行う。具体的には、制御対象インジェクタ40Cへ噴射指令信号を出力するためのタイマ回路55に、噴射指令信号の出力開始タイミング(=補正後の噴射開始タイミング)と出力継続時間をセットする。
そして、CPU51は、上記S150の処理を行った後、当該噴射制御処理を終了する。
尚、本実施形態では、学習値によって目標の噴射開始タイミングと噴射量を補正しているが、結果的には、制御対象インジェクタ40Cへの噴射指令信号を補正していることになる。また、目標の噴射量を補正する代わりに、噴射指令信号の出力継続時間を学習値により直接的に補正するようになっていても良い。
一方、S130で算出される目標の噴射開始タイミングと噴射量は、制御対象インジェクタ40Cの製造時に測定された初期特性に基づく固定の補正値によっても補正されるが、その補正については、本発明に直接関係が無いため説明を省略している。また、CPU51は、メイン噴射の前にパイロット噴射、プレ噴射、メイン噴射の後にアフター噴射、ポスト噴射等を実施する多段噴射のパターンも制御するが、多段噴射の制御についても、本発明に直接関係が無いため説明を省略している。
また、噴射特性補償用の学習値としては、前述した通り2種類あるが、以下の説明では、処理内容を分かりやすくするために、学習値とは、特に断らなければ、噴射量補償用の学習値であるとする。但し、以下に説明する処理のうち、図13の処理以外は、噴射開始タイミング補償用の学習値についても同様に適用できるものである。
次に、CPU51は、各インジェクタ40について、図4に示す噴射特性学習処理を、例えば一定時間tl毎に実行する。
尚、ECU50では、各インジェクタ40の燃料圧力センサ41からの燃料圧信号が、A/D変換器により一定のサンプリング間隔tsでA/D変換される。そして、各インジェクタ40について、最新の所定数のA/D変換値が、RAM53に更新して保存される。サンプリング間隔tsは、噴射特性学習処理の実行間隔tlよりも十分に短く、燃料圧信号の波形をトレースするような短い時間(例えば10μs)に設定されている。また、以下の噴射特性学習処理の説明では、処理の対象としているインジェクタ40のことを、学習対象インジェクタ40Lという。
図4に示すように、CPU51は、噴射特性学習処理では、まずS210にて、学習対象インジェクタ40Lについて、前述した学習値を算出する。
具体的には、学習対象インジェクタ40Lについて、そのインジェクタ40Lを駆動した期間を含む特定の噴射状態監視期間における燃料圧信号のA/D変換値から、実際の噴射開始タイミングや噴射量などの噴射状態を検出し、その検出結果から学習値を算出する。
例えば、学習対象インジェクタ40Lに対して指令した噴射量である指令噴射量から、実際の噴射量を引いた値を、噴射量補償用の学習値として算出する。また、学習対象インジェクタ40Lに対する噴射指令信号の出力を開始したタイミングから実際の噴射開始タイミングまでの遅れ時間である実遅れ時間を算出し、所定の遅れ基準値から実遅れ時間を引いた値を、噴射開始タイミング補償用の学習値として算出する。例えば遅れ基準値が0であれば、実遅れ時間の正負符号を反転させた値が、噴射開始タイミング補償用の学習値として算出されることとなる。そして、このS210で算出された学習値は、前述した図3のS140で用いられる。
次に、CPU51は、S220にて、学習値の履歴記憶タイミングであるか否かを判定する。履歴記憶タイミングは、例えば、当該噴射特性学習処理の実行間隔tl(即ち、学習値の算出間隔)を所定数倍した一定時間th毎のタイミングである。
そして、CPU51は、履歴記憶タイミングでないと判定した場合には、そのまま当該噴射特性学習処理を終了するが、履歴記憶タイミングであると判定した場合には、S230にて、今回のS210で算出した学習値を、学習対象インジェクタ40Lについての学習値履歴として、例えばRAM53又はEEPROM54の履歴用記憶領域に記憶する。そして、その後、当該噴射特性学習処理を終了する。
学習値履歴としての学習値は、各インジェクタ40について、新しいもの順のN個(Nは2以上の整数)が更新して記憶される。
例えば、Nが3であるとし、図5における一定時間th毎の時刻T1,T2,T3が履歴記憶タイミングであるとすると、時刻T3の履歴記憶タイミングでは、その時点での学習値と、時刻T2,T1での各学習値とが、学習値履歴として上記履歴用記憶領域に記憶されることとなる。そして、時刻T3から一定時間thが経過した次の履歴記憶タイミングでは、その時点から3回前の時刻T1にて学習値履歴として記憶された学習値が上記履歴用記憶領域から消去されることとなる。
尚、図面及び以下の説明において、「#n」とは、エンジン2のn番気筒(nは1〜4の何れか)を意味している。また、図5において、「#nINJ」と矢印付きで示された各線は、n番気筒用インジェクタ40#n(n番気筒に設けられたインジェクタ40#n)の学習値を示しており、このことは、後述する他の図についても同様である。
次に、CPU51は、各インジェクタ40について、図6に示す異常検出処理を、例えば一定時間毎に実行する。尚、以下の異常検出処理の説明では、処理の対象としているインジェクタ40のことを、診断対象インジェクタ40Dという。
図6に示すように、CPU51は、異常検出処理では、まずS310にて、診断対象インジェクタ40Dの燃料圧力センサ41が異常であるか否かを判定する。
診断方法としては、例えば、診断対象インジェクタ40Dからの燃料圧信号の電圧値が正常範囲内か否かを判定し、燃料圧信号の電圧値が正常範囲から外れていれば、診断対象インジェクタ40Dの燃料圧力センサ41が異常であると判定する。また、他の診断方法としては、例えば、燃料を噴射していない時の各インジェクタ40からの燃料圧信号を比較して、診断対象インジェクタ40Dからの燃料圧信号だけ、他のインジェクタ40からの燃料圧信号との差が所定値以上であれば、診断対象インジェクタ40Dの燃料圧力センサ41が異常であると判定する、といった方法を採ることもできる。
そして、CPU51は、S310にて、燃料圧力センサ41が異常ではない(正常である)と判定した場合には、そのまま当該異常検出処理を終了するが、S310にて、燃料圧力センサ41が異常であると判定した場合には、S320に進む。
尚、診断対象インジェクタ40Dの燃料圧力センサ41が異常であると判定された場合、その診断対象インジェクタ40Dは、燃料圧力センサ41の異常が検出されたインジェクタ(以下、センサ異常インジェクタ40Aという)ということになる。
CPU51は、S320では、センサ異常インジェクタ40Aについて、異常検出直前の学習値を、基準値Lsとして設定する。具体的には、例えばRAM53又はEEPROM54における基準値用記憶領域に、異常検出直前の学習値を、基準値Lsとして記憶する。
尚、異常検出直前の学習値とは、センサ異常インジェクタ40Aについて、上記S310で燃料圧力センサ41の異常が検出される直前に、図4のS210で算出されている最新の学習値であり、つまり、センサ異常検出時点(燃料圧力センサ41の異常を検出した時点)での最新の学習値である。また、以下では、基準値Lsとしての学習値が算出された時点のことを、基準値算出時点という。
次に、CPU51は、S330にて、センサ異常インジェクタ40A以外のインジェクタ(即ち、燃料圧力センサ41が正常なインジェクタであり、以下、センサ正常インジェクタ40Nという)のうち、過去の学習値変化状態が、センサ異常インジェクタ40Aの過去の学習値変化状態に最も近いインジェクタ40を、模範インジェクタ40Mとして選択する。尚、「過去の」とは、「燃料圧力センサ41の異常が検出される前の」ということである。
具体的には、例えば下記<1>,<2>の手順で、模範インジェクタ40Mを選定する。
<1>各インジェクタ40について、前述の学習値履歴として記憶されている学習値のうちから特定の2つの学習値を選択すると共に、その2つの学習値うち、新しい方から古い方を引いた値である学習値変化量を、過去の学習値変化状態として算出する。
尚、特定の2つの学習値としては、例えば、最も新しいものと2番目に新しいものでも良いし、最も新しいものと最も古いものでも良いし、2番目に新しいものと最も古いものでも良い。
<2>3つのセンサ正常インジェクタ40Nについて算出した学習値変化状態のうち、センサ異常インジェクタ40Aについて算出した学習値変化状態に最も近い学習値変化状態を選択し、その選択した学習値変化状態に対応するセンサ正常インジェクタ40Nを、模範インジェクタ40Mとする。
更に、CPU51は、S330では、選択した模範インジェクタ40Mについても、上記基準値Lsと同じ時点での学習値(即ち、基準値算出時点での学習値であり、センサ異常検出時点での学習値でもある)を、例えばRAM53又はEEPROM54における所定領域に記憶する。尚、このときに記憶される模範インジェクタ40Mの学習値は、後述する図7のS410で用いられる。
そして、CPU51は、上記330の処理を行った後、当該異常検出処理を終了する。
更に、CPU51は、異常検出処理(図6)のS310により、何れかのインジェクタ40について、燃料圧力センサ41の異常を検出すると、その後は、センサ異常インジェクタ40Aについては、噴射特性学習処理(図4)に代えて、図7に示す代替学習値算出処理を実行することにより、センサ異常インジェクタ40Aの学習値の代替値(以下、代替学習値ともいう)を算出する。
図7のS410に示すように、CPU51は、代替学習値算出処理では、まず、模範インジェクタ40Mについて、前述の基準値算出時点から現在までの学習値変化量(学習値の変化量)を算出する。具体的には、模範インジェクタ40Mの現在の学習値から、図6のS330で記憶しておいた基準値算出時点での学習値を引いた値を、学習値変化量として算出する。そして、CPU51は、その学習値変化量を前述の基準値Lsに加算した値を、センサ異常インジェクタ40Aの代替学習値として設定する。具体的には、RAM53又はEEPROM54の記憶領域のうち、センサ異常インジェクタ40Aについて、噴射制御処理(図3)におけるS140の補正処理で用いられる学習値が記憶される領域に、上記代替学習値を記憶する。このため、センサ異常インジェクタ40Aについての噴射制御処理(図3)では、センサ異常インジェクタ40Aへの噴射指令信号を補正するために、代替学習値を用いることとなる。
つまり、インジェクタ40の噴射特性(噴射開始遅れや噴射量のずれ)には、経時変化(構成部品のなじみや劣化等に伴う変化)がある。よって、噴射特性は時間経過と共に緩やかに変化していく。また、各インジェクタ40の使用環境は同じであるため、各インジェクタ40の噴射特性の変化傾向は同じなる。但し、噴射特性の変化速度(ある時間あたりの変化量)に関しては各インジェクタ40で違いが生じると考えられる。そして、各インジェクタ40の噴射特性の変化は、図5に示すように、算出される学習値の変化として現れる。
こうしたことを踏まえて、ECU50では、何れかのインジェクタ40の燃料圧力センサ41が異常であることを検出すると、その異常を検出した時点でのセンサ異常インジェクタ40Aの学習値を基準値Lsとして設定すると共に、センサ正常インジェクタ40Nのうち、過去の学習値変化状態が、センサ異常インジェクタ40Aの過去の学習値変化状態に最も近いインジェクタ40を、模範インジェクタ40Mとして選択している。
そして、その後は、センサ異常検出時点からの模範インジェクタ40Mの学習値変化量を、センサ異常検出時点からのセンサ異常インジェクタ40Aの学習値変化量を推定した推定変化量とし、その推定変化量を基準値Lsに加算した値を、センサ異常インジェクタ40Aの学習値の推定値としている。そして更に、その推定値を代替学習値としている。尚、学習値の推定値とは、燃料圧力センサ41が正常であると仮定した場合に算出されると予想される学習値のことである。
例えば、図5において、時刻T3の後の時刻Taで、1番気筒用インジェクタ40#1の燃料圧力センサ41の異常が検出されたとする。
その場合、時刻Taより前の、直近3回の履歴記憶タイミングである時刻T1,T2,T3の各々で学習値履歴として記憶された各インジェクタ40の学習値の変化量が比較される。そして、図5の例では、2〜4番気筒用インジェクタ40#2〜40#4のうち、学習値の変化量が1番気筒用インジェクタ40#1の学習値の変化量に最も近い3番気筒用インジェクタ40#3が、模範インジェクタ40Mとして選択されることとなる。
そして、時刻Ta以降の例えば時刻Tbでは、3番気筒用インジェクタ40#3の時刻Tbでの学習値L#3bから、3番気筒用インジェクタ40#3の時刻Taでの学習値L#3aを引いた値(=L#3b−L#3a)が、時刻Taから時刻Tbまでの3番気筒用インジェクタ40#3の学習値変化量として算出され、その学習値変化量を、時刻Taでの1番気筒用インジェクタ40#1の学習値L#1a(=基準値Ls)に加えた値が、時刻Tbでの1番気筒用インジェクタ40#1の代替学習値SL#1bとして設定されることとなる。
以上のようなECU50によれば、複数のインジェクタ40のうちの何れかの燃料圧力センサ41が異常になった場合でも、センサ異常インジェクタ40Aに対する噴射指令信号の補正を、中止することなく引き続き実施することができ、センサ異常インジェクタ40Aの噴射特性の経時変化を補償して燃料噴射の精度を良好にすることができる。
特に、図6のS330では、複数のセンサ正常インジェクタ40Nのうち、センサ異常検出前における学習値変化状態が、センサ異常インジェクタ40Aの学習値変化状態に最も近いインジェクタ40を、代替学習値の設定に使用する模範インジェクタ40Mとして選択するため、代替学習値の妥当性を良好にすることができ、延いては、センサ異常インジェクタ40Aが設けられている気筒への燃料噴射精度を良好にすることができる。
また、上記第1実施形態では、センサ異常インジェクタ40Aについて、燃料圧力センサ41の異常を検出する直前に算出されていた学習値(異常検出時点での学習値)を、基準値Lsとして設定した。換言すれば、基準値Lsとして用いる学習値が算出される異常検出前の特定時点は、異常が検出された時に最も近い学習値算出タイミングであった。このため、燃料圧力センサ41の異常を検出した後は、センサ異常インジェクタ40Aについて、異常検出前の最新の学習値を基準値Lsとして代替学習値を設定することができ、このことによっても、代替学習値の妥当性を良好にすることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のECUについて説明するが、そのECUの符号としては、第1実施形態と同じ“50”を用いる。また、第1実施形態と同様の構成要素や処理についても、第1実施形態と同じ符号を用いる。そして、このことは、後述する他の実施形態についても同様である。
インジェクタ40の噴射特性は、経時変化の他に、燃料に異物が混入することによっても変化する。
例えば、燃料フィルタ14の異物捕集能力が低下したり、粗悪な燃料フィルタ14を使用したりした場合、燃料ポンプ20が吸引する燃料に異物が混入し、その燃料内異物がインジェクタ40内に入り込む可能性がある。そして、インジェクタ40の可動部に燃料内異物が噛み込むと、噴射特性が経時変化よりも急に変化する可能性がある。その燃料内異物による噴射特性の変化は、発生タイミング及び変化量がランダムであり、インジェクタ40間での関連性も無いと考えられる。但し、燃料に異物が混入した状態が継続することで 何れのインジェクタ40においても噴射特性の変化量は全体としては増加していく傾向となる。そして、燃料内異物による噴射特性の変化も、インジェクタ40の学習値の変化として現れる。
よって、インジェクタ40に供給される燃料に異物が混入した場合、図8に示すように、各インジェクタ40の学習値は、一定の変化傾向を示すことなくランダムに、且つ、インジェクタ40の経時変化に伴う変化(図5参照)よりも急に大きく変化することとなる。
このため、インジェクタ40に供給される燃料に異物が混入している状態(以下、燃料内異物混入状態という)であるか否かは、インジェクタ40の学習値の変化状態に基づいて判定することができる。
また、インジェクタ40への燃料に異物が混入するには、前述の通り燃料ポンプ20が吸引する燃料に異物が混入することとなるが、燃料ポンプ20が吸引する燃料に異物が混入すると、燃料圧力の制御性能が低下する。
具体的な現象について説明する。まず、燃料圧力制御処理では、図9に示すように、アクセル開度が増加してエンジン回転数が上昇する加速時においては、コモンレール圧の目標値を増加させ、また、アクセル開度が減少してエンジン回転数が下降する減速時においては、コモンレール圧の目標値を減少させる。そして、燃料圧力制御処理では、前述したように、コモンレール圧の実値(検出値)がその目標値となるように、燃料ポンプ20を制御(詳しくは調量弁22の駆動電流を制御)する。ここで、燃料ポンプ20への燃料に異物が混入して燃料ポンプ20の摺動面の抵抗が増加すると、上記加速時や減速時において、コモンレール圧の実値が目標値に追従しきれずに、コモンレール圧の目標値に対するアンダーシュートやオーバーシュートが発生することとなり、つまりは、コモンレール圧の制御性能が低下することになる。
このため、燃料内異物混入状態であるか否かは、コモンレール圧の目標値に対する追従状態に基づいても判定することができる。
また、コモンレール圧の目標値に対するオーバーシュートが発生して、コモンレール圧が所定値を超えると、前述の圧力制御弁34が作動される。
このため、燃料内異物混入状態であるか否かは、圧力制御弁34の作動状態に基づいても判定することができる。
以上のことを踏まえて、第2実施形態のECU50では、第1実施形態のECU50と比較すると、下記(2−1)〜(2−3)の点が異なっている。
(2−1)CPU51は、燃料内異物混入状態であるか否かを判定するために、図10の異物判定処理を、例えば一定時間毎に実行する。
図10に示すように、CPU51は、異物判定処理では、まずS510にて、コモンレール圧の目標値と実値との差(詳しくは、差の絶対値)が所定値以上である状態が、所定時間以上継続したか否かを判定する。尚、コモンレール圧の目標値と実値は、例えば、燃料圧力制御処理で取得している値を用いる。そして、このS510で肯定判定(YESと判定)した場合には、S540に移行して、燃料内異物混入状態であると判定する。具体的な処理としては、例えば、燃料内異物混入状態であることを示す状態フラグをセットする。そして、その後、当該異物判定処理を終了する。
つまり、S510では、コモンレール圧の目標値に対するオーバーシュート又はアンダーシュートが発生しているか否かを判定しており、オーバーシュート又はアンダーシュートが発生していると判定した場合には、燃料内異物混入状態であると判定している。このS510では、燃料内異物混入状態であるか否かを、コモンレール圧の目標値に対する追従状態に基づいて判定している。
また、CPU51は、上記S510で否定判定(NOと判定)した場合には、S520に進み、圧力制御弁34の作動時間、又は、単位時間あたりの作動回数が、所定の閾値以上であるか否かを判定する。尚、圧力制御弁34の作動時間としては、連続作動時間であっても良いし、合計時間(延べ時間)であっても良い。また、圧力制御弁34の作動時間又は作動回数は、例えば、燃料圧力制御処理におけるS120の処理結果に基づいて算出することができる。そして、このS520で肯定判定した場合には、S540に移行して、燃料内異物混入状態であると判定し、その後、当該異物判定処理を終了する。
つまり、S520では、圧力制御弁34の作動時間又は単位時間あたりの作動回数を、作動頻度の指標としており、その指標が閾値以上であると判定した場合には、燃料内異物混入状態であると判定している。このS520では、燃料内異物混入状態であるか否かを、圧力制御弁34の作動状態に基づいて判定している。
また、CPU51は、上記S520で否定判定した場合には、S530に進み、複数のセンサ正常インジェクタ40Nの学習値に急変化があったか否かを判定する。具体的には、単位時間あたりの学習値の変化量が所定値以上であるか否か、あるいは、学習値の変化傾向が反転(減少から増加へ反転、又は、増加から減少へ反転)したか否かを判定する。そして、このS530で肯定判定した場合には、S540に移行して、燃料内異物混入状態であると判定し、その後、当該異物判定処理を終了する。
つまり、S530では、燃料内異物混入状態であるか否かを、インジェクタ40の学習値の変化状態に基づいて判定している。
尚、燃料に異物が混入した場合、複数のインジェクタ40が影響を受ける(即ち、複数のインジェクタ40の学習値に急変化が現れる)と考えられるが、S530では、少なくとも1つのセンサ正常インジェクタ40Nの学習値に急変化があったか否かを判定しても良い。また、S530で判定の対象とする学習値は、エンジン2の同じ運転領域での学習値とすることが好ましい。
一方、CPU51は、上記S530で否定判定した場合には、燃料内異物混入状態であると判定せずに、当該異物判定処理を終了する。
(2−2)CPU51は、図6の異常検出処理におけるS330では、模範インジェクタ40M以外のセンサ正常インジェクタ40Nの各々についても、上記基準値Lsと同じ時点での学習値(即ち、基準値算出時点での学習値)を、例えばRAM53又はEEPROM54における所定領域に記憶する。
(2−3)CPU51は、図7の代替学習値算出処理に代えて、図11に示す代替学習値算出処理を実行する。
図11に示すように、CPU51は、代替学習値算出処理では、まずS405にて、前述の状態フラグを参照することにより、燃料内異物混入状態であるか否かを判定する。
そして、CPU51は、燃料内異物混入状態ではないと判定した場合には、図7と同じS410にて、センサ異常インジェクタ40Aの代替学習値を設定した後、当該代替学習値算出処理を終了する。
また、CPU51は、燃料内異物混入状態であると判定した場合には、S420に進み、各センサ正常インジェクタ40Nについて、前述の基準値算出時点から現在までの学習値変化量を算出する。具体的には、各センサ正常インジェクタ40Nについて、現在の学習値から、図6のS330で記憶しておいた基準値算出時点での学習値を引いた値を、基準値算出時点からの学習値変化量(センサ異常検出時点からの学習値変化量でもある)として算出する。更に、CPU51は、各センサ正常インジェクタ40Nの基準値算出時点からの学習値変化量を平均した値(以下、学習値変化量平均値という)を算出する。そして、CPU51は、次のS430にて、S430で算出した学習値変化量平均値を前述の基準値Lsに加算した値を、センサ異常インジェクタ40Aの代替学習値として設定し、その後、当該代替学習値算出処理を終了する。
このため、CPU51は、例えば、燃料内異物混入状態であると判定している場合に、図8における時刻Taで1番気筒用インジェクタ40#1の燃料圧力センサ41の異常を検出したとすると、時刻Ta以降の例えば時刻Tbでは、時刻Taから時刻Tbまでの2番〜4番気筒用インジェクタ40#2〜40#4の学習値変化量を平均し、その学習値変化量平均値を、時刻Taでの1番気筒用インジェクタ40#1の学習値L#1a(=基準値Ls)に加えた値を、時刻Tbでの1番気筒用インジェクタ40#1の代替学習値SL#1bとして設定することとなる。尚、2番〜4番気筒用インジェクタ40#2〜40#4の時刻Taでの各学習値を、L#2a,L#3a,L#4aとし、2番〜4番気筒用インジェクタ40#2〜40#4の時刻Tbでの各学習値を、L#2b,L#3b,L#4bとすると、この例で算出される学習値変化量平均値は、「{(L#2b−L#2a)+(L#3b−L#3a)+(L#4b−L#4a)}/3」となる。また、CPU51は、何れかのインジェクタ40の燃料圧力センサ41の異常を検出した後に、燃料内異物混入状態であると判定した場合にも、図11におけるS420,S430の処理により、センサ異常インジェクタ40Aの代替学習値を設定することとなる。
以上のような第2実施形態のECU50では、各インジェクタ40間での学習値変化の相関性が低くなる燃料内異物混入状態においては、センサ異常検出時点からの各センサ正常インジェクタ40Nの学習値変化量を平均した値を、センサ異常検出時点からのセンサ異常インジェクタ40Aの学習値変化量を推定した推定変化量とし、その推定変化量を基準値Lsに加算した値を、センサ異常インジェクタ40Aの代替学習値としている(S420,S430)。このため、燃料内異物混入状態において、センサ異常インジェクタ40への噴射指令信号を補正しないようにするよりも、また、センサ正常インジェクタ40Nのうちの1つを模範インジェクタ40Mとするよりも、センサ異常インジェクタ40Aが設けられた気筒に対する燃料噴射精度を良くすることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態のECU50では、第1又は第2実施形態のECU50と比較すると、下記(3−1),(3−2)の点が異なっている。
(3−1)CPU51は、各インジェクタ40について、図12に示す他の学習処理を、例えば一定時間毎に実行する。
図12に示すように、CPU51は、他の学習処理では、まずS510にて、エンジン2の運転状態が微小噴射量学習値を算出するための特定運転状態であるか否かを判定する。その特定運転状態は、アイドル状態と減速状態との両方又は一方である。そして、CPU51は、特定運転状態でないと判定した場合には、そのまま当該他の学習処理を終了するが、特定運転状態であると判定した場合には、次のS520にて、微小噴射量学習処理を行い、その後、当該他の学習処理を終了する。
微小噴射量学習処理は、その処理の対象としているインジェクタ(以下、インジェクタ40Bという)について、微小な噴射量を指令する噴射指令信号の出力継続時間(即ち、噴射量)を補正するための微小噴射量学習値を算出する処理である。例えば、微小噴射量学習処理は、上記特定運転状態において、ある決まった噴射量を指令する噴射指令信号をインジェクタ40Bに与え、そのときのエンジン2のトルク変化や回転速度変化から実際の噴射量を推定し、その推定値と指令した噴射量との差分から、微小噴射量学習値を算出する処理である。尚、微小噴射量学習処理の詳細な内容については、既に様々なものが提案されていて公知である。
(3−2)CPU51は、図7又は図11の代替学習値算出処を終了した直後に、図13の追加処理を実行する。
図13に示すように、CPU51は、追加処理では、まずS610にて、微小噴射量学習値を適用可能な運転状態(具体的には前述の特定運転状態)であるか否かを判定する。
そして、CPU51は、このS610にて、否定判定した場合には、そのまま当該追加処理を終了するが、微小噴射量学習値を適用可能な運転状態であると判定した場合には、S620に進み、センサ異常インジェクタ40Aについて算出されている微小噴射量学習値を、そのセンサ異常インジェクタ40Aについて設定された代替学習値(詳しくは、噴射量補償用の方の代替学習値)の下限値とする。つまり、図7におけるS410、あるいは、図11におけるS410又はS430の処理で設定された代替学習値が、微小噴射量学習値未満であれば、その微小噴射量学習値を、代替学習値として設定し直して、代替学習値が微小噴射量学習値未満にならないようにする。そして、CPU51は、このS620の処理を行った後、当該追加処理を終了する。
他の処理例として、S620では、センサ異常インジェクタ40Aについて算出されている微小噴射量学習値を、そのセンサ異常インジェクタ40Aの代替学習値(詳しくは、噴射量補償用の方の代替学習値)として設定し直しても良い。
第3実施形態のECU50によれば、CPU51が図13の追加処理を行うため、噴射量補償用の代替学習値が微小噴射量学習値未満にならず、その代替学習値が小さすぎてセンサ異常インジェクタ40Aからの噴射量が過小になってしまうことを防止できる。よって、噴射量が過小になることで生じるエンジン2の振動増加や、燃焼音増加や、失火によるトルク不足等を回避することができる。例えば、多段噴射におけるパイロット噴射の噴射量が不足するとエンジン2の振動や燃焼音が増加し、メイン噴射の噴射量が不足するとトルク不足が発生するが、そのような不都合を回避することができる。
[変形例]
前述の特定時点は、例えば、燃料圧力センサ41の異常検出時から一定時間前の時点でも良い。その場合、図6のS320では、燃料圧力センサ41の異常検出時から一定時間前の時点で算出された学習値を、基準値Lsとして設定することとなり、その一定時間前の時点が、基準値算出時点となる。
図6のS330では、複数のセンサ正常インジェクタ40Nのうちの1つを、過去の学習値変化状態に拘わらず、模範インジェクタ40Mとして選択しても良い。例えば、センサ異常インジェクタ40Aが設けられている気筒の番号と特定の関係にある気筒番号(例えば、次の気筒番号)のインジェクタ40を、模範インジェクタ40Mとして選択する等、予め定めた規則で模範インジェクタ40Mを選択するように構成しても良い。
第1実施形態において、図7のS410では、第2実施形態における図11のS420,S430と同じ処理により、代替学習値を設定しても良い。この場合、センサ異常検出時点からの各センサ正常インジェクタ40Nの学習値変化量を平均した値を、前述の推定変化量として算出することとなる。
インジェクタ40の数は、4に限らず、例えば2でも良いし、3でも良いし、4以上でも良い。例えば、インジェクタ40の数が2の場合、図6のS330では、インジェクタ40の過去の学習値変化状態に拘わらず、センサ異常インジェクタ40Aでない方のインジェクタ40を、模範インジェクタ40Mとして選択すれば良い。
第2実施形態において、図11の代替学習値算出処理から、S410の処理を削除し、CPU51は、燃料内異物混入状態であると判定している場合には、S420,S430の処理で代替学習値を設定し、燃料内異物混入状態でないと判定している場合には、代替学習値を設定せずに、例えばセンサ異常インジェクタ40Aについて噴射指令信号の補正を中止しても良い。
内燃機関は、ガソリンエンジンでも良い。
以上、本発明の一実施形態及び変形例について説明したが、本発明はこうした実施形態等に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。また、前述した実施形態及び変形例の内容は、矛盾が生じない範囲で適宜組み合わせることができる。
2…エンジン、10…燃料噴射システム、20…燃料ポンプ、30…コモンレール、34…圧力制御弁、40…インジェクタ、41…燃料圧力センサ、50…ECU(電子制御装置)、51…CPU

Claims (10)

  1. 燃料ポンプ(20)によって圧送される燃料を蓄える蓄圧容器(30)と、
    内燃機関(2)の複数の各気筒についてそれぞれ設けられ、前記蓄圧容器から供給される燃料を、与えられる噴射指令信号に従い前記気筒に噴射する複数のインジェクタ(40)と、
    前記各インジェクタにそれぞれ設けられ、そのインジェクタ内部の燃料通路の燃料圧力を検出して、該燃料圧力を表すセンサ信号を出力する燃料圧力センサ(41)と、
    を備えた燃料噴射システム(10)に適用され、
    前記各インジェクタへ、前記燃料の噴射開始タイミング及び噴射量を指令する前記噴射指令信号を出力する噴射指令手段(51,55,S130〜S150)と、
    前記各インジェクタについて、前記噴射指令手段が前記噴射指令信号を補正するために用いる学習値を、前記燃料圧力センサからのセンサ信号に基づき算出する学習値算出手段(51,S210)と、
    前記各インジェクタについて、前記燃料圧力センサの異常を検出する異常検出手段(51,S310)と、
    前記異常検出手段により、前記各インジェクタのうちの何れかに設けられた前記燃料圧力センサの異常が検出されると、該燃料圧力センサの異常が検出されたインジェクタであるセンサ異常インジェクタについて、前記異常が検出される前の特定時点で算出されている前記学習値を、基準値として設定する設定手段(51,S320)と、
    前記異常検出手段により前記異常が検出された後は、前記センサ異常インジェクタ以外の前記インジェクタであるセンサ正常インジェクタの、前記特定時点からの前記学習値の変化量から、前記センサ異常インジェクタの、前記特定時点からの前記学習値の変化量を推定した推定変化量を算出し、その推定変化量を前記基準値に加算した値を、前記センサ異常インジェクタの前記学習値の代替値として設定して、前記噴射指令手段が前記センサ異常インジェクタへの前記噴射指令信号を補正するために前記代替値を用いるようにする代替値設定手段(51,S330,S410,S420,S430)と、
    を備えることを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記インジェクタの数は3以上であり、
    前記代替値設定手段は、前記異常検出手段により前記異常が検出されると、前記センサ正常インジェクタのうちの1つを、模範インジェクタとして選択する選択手段(S330)を備え、該選択手段により選択した前記模範インジェクタの、前記特定時点からの前記学習値の変化量を、前記推定変化量として算出すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  3. 請求項2に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記選択手段は、前記センサ正常インジェクタのうち、前記異常が検出される前における前記学習値の変化状態が、前記センサ異常インジェクタの前記学習値の変化状態に最も近いインジェクタを、前記模範インジェクタとして選択すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記インジェクタの数は3以上であり、
    前記インジェクタに供給される前記燃料に異物が混入している状態であるか否かを判定する異物判定手段(51,S510〜S540)を備え、
    前記代替値設定手段は、前記異物判定手段により前記燃料に異物が混入している状態であると判定されている場合には、前記センサ正常インジェクタの、前記特定時点からの前記学習値の変化量を、平均した値を、前記推定変化量として算出すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記代替値は、前記噴射指令信号が表す前記噴射量を補正するために用いられ、
    前記内燃機関がアイドル状態と減速状態との両方又は一方である特定運転状態の場合に、前記各インジェクタについて、前記噴射指令信号が表す前記噴射量を補正するための微小噴射量学習値を算出する微小噴射量学習処理を行う微小噴射量学習手段(51,S520)と、
    前記内燃機関が前記特定運転状態の場合には、前記センサ異常インジェクタについて算出されている前記微小噴射量学習値を、前記代替値の下限値とするか、あるいは、前記代替値設定手段に代わって、前記微小噴射量学習値を前記代替値として設定する代替値制限手段(51,S620)と、
    を備えることを特徴とする燃料噴射制御装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記特定時点は、前記異常が検出される直前に前記学習値算出手段が前記学習値を算出した時点であり、前記設定手段は、前記異常が検出される前に算出されている前記センサ異常インジェクタの前記学習値のうち、最新の学習値を、前記基準値として設定すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  7. 請求項4に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記蓄圧容器から前記各インジェクタに供給される燃料の圧力である供給燃料圧力が目標値となるように、前記燃料ポンプを制御するポンプ制御手段(51,S110)を備え、
    前記異物判定手段(51,S510,S540)は、前記供給燃料圧力の前記目標値に対する追従状態に基づいて、前記燃料に異物が混入している状態であるか否かを判定すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  8. 請求項4又は請求項7に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記蓄圧容器には、当該蓄圧容器内の燃料の圧力が所定値を超えた場合に開弁して該燃料の圧力を下げる圧力制御弁(34)が設けられており、
    前記異物判定手段(51,S520,S540)は、前記圧力制御弁の作動状態に基づいて、前記燃料に異物が混入している状態であるか否かを判定すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  9. 請求項4、請求項7及び請求項8の何れか1項に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記異物判定手段(51,S530,540)は、前記学習値算出手段により算出される前記学習値の変化状態に基づいて、前記燃料に異物が混入している状態であるか否かを判定すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  10. 請求項1に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記インジェクタの数は3以上であり、
    前記インジェクタに供給される前記燃料に異物が混入している状態であるか否かを判定する異物判定手段(51,S510〜S540)を備え、
    前記代替値設定手段(51,S420,S430)は、前記異物判定手段により前記燃料に異物が混入している状態であると判定されている場合に動作すると共に、前記センサ正常インジェクタの、前記特定時点からの前記学習値の変化量を平均した値を、前記推定変化量として算出すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
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