JP2014121124A - 非接触給電装置及び筐体割れ検出方法 - Google Patents

非接触給電装置及び筐体割れ検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014121124A
JP2014121124A JP2012272900A JP2012272900A JP2014121124A JP 2014121124 A JP2014121124 A JP 2014121124A JP 2012272900 A JP2012272900 A JP 2012272900A JP 2012272900 A JP2012272900 A JP 2012272900A JP 2014121124 A JP2014121124 A JP 2014121124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
pressure
casing
gas
crack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012272900A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsushi Kubota
哲史 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2012272900A priority Critical patent/JP2014121124A/ja
Publication of JP2014121124A publication Critical patent/JP2014121124A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Abstract

【課題】より早期に筐体の割れを検出することが可能な非接触給電装置及び筐体割れ検出方法を提供する。
【解決手段】非接触給電装置100は、送電コイル12を有し、車両200側に設けられた受電コイル22と磁気的結合により受電コイル22に対して非接触で送電するものであって、送電コイル12を収納する地上側コイル筐体102と、地上側コイル筐体102内に気体を送り込み又は地上側コイル筐体102内から気体を引き抜く気体の移送動作を行うポンプPと、地上側コイル筐体102内の圧力を検出する圧力センサ16と、ポンプPによる気体移送後において圧力センサ16により検出される圧力の変化から、地上側コイル筐体102に割れが発生しているかを判断する割れ検出部15aと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、非接触給電装置及び筐体割れ検出方法に関する。
従来、地上に設けられた送電コイルを有し、車両に設けられた受電コイルとの磁気的結合により非接触で電気自動車等の車両バッテリの充電を行う非接触給電装置が提案されている。また、このような非接触給電装置には、送電コイルが収納される筐体が割れた場合に水等が筐体内に浸入して筐体内蔵部品がショートすることを防止すべく、漏電検出を行うものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2011−254633号公報
しかし、特許文献1に記載の非接触給電装置のように、漏電検出の段階では既に筐体内に水等が浸入しており、筐体内蔵部品を劣化させるおそれがある。このため、より早期に筐体の割れを検出することが望まれる。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、より早期に筐体の割れを検出することが可能な非接触給電装置及び筐体割れ検出方法を提供することにある。
本発明は、筐体内に気体を送り込み又は筐体内から気体を引き抜く気体の移送動作を行い、気体移送後において検出される筐体内の圧力の変化から、筐体に割れが発生しているかを判断する。
本発明によれば、例えば筐体内に気体を送り込んだ場合には、筐体内の圧力が高まるが割れが発生している場合には、圧力が高まり難かったり高まった圧力が早期に低下したりする。このように、水等の浸入を待つことなく地上側コイル筐体102に割れが発生しているかを判断することができるため、より早期に筐体の割れを検出することができる。
本実施形態に係る非接触給電装置を含む非接触給電システムの概略構成図である。 図1に示した地上側コイル筐体を示す側面図である。 本実施形態に係る非接触給電装置の動作の一例を示すフローチャートであって、第1の割れ検出処理を示している。 本実施形態に係る非接触給電装置の動作の一例を示すフローチャートであって、第2の割れ検出処理を示している。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る非接触給電装置を含む非接触給電システムの概略構成図である。図1に示すように、本実
施形態に係る非接触給電システム1は、車両200に搭載される車両側ユニットと、地上側に設けられる非接触給電装置100とを備え、非接触給電装置100から車両側ユニットに対して非接触で電力を供給し、車両200に設けられる車両バッテリ28を充電するシステムである。
非接触給電装置100は、給電スタンドや駐車場などに設置されるものであって、車両200が所定の駐車位置に駐車されるとコイル(後述の送電コイル12と受電コイル22)間の非接触給電により電力を供給するものである。このような非接触給電装置100は、電源ボックス(第2筐体)101と、地上側コイル筐体(筐体)102とを備えている。
電源ボックス101は非接触給電装置100の主要となる構成を収納する筐体である。この電源ボックス101内には電力制御部11と、無線通信部14と、制御部15とが収納されている。地上側コイル筐体102は、送電コイル12を収納する筐体である。また、電源ボックス101及び地上側コイル筐体102は、共に密閉される容器であって電線17及びブリーザホースからなる配管18によって接続されている。
電力制御部11は、交流電源300から送電される交流電力を高周波の交流電力に変換し、送電コイル12に送電するための回路であり、整流部111と、PFC(Power
Factor Correction)回路112と、インバータ113と、センサ114とを備えている。
整流部111は、交流電源300に電気的に接続され、交流電源300からの出力交流電力を整流する回路である。PFC回路112は、整流部111からの出力波形を整形することで力率を改善するための回路であり、整流部111とインバータ113との間に接続されている。インバータ113は、平滑コンデンサやIGBT等のスイッチング素子及びを有したPWM制御回路等を含む電力変換回路であって、制御部15によるスイッチング制御信号に基づいて、直流電力を高周波の交流電力に変換し、電線17を通じて送電コイル12に供給するものである。センサ114は、PFC回路112とインバータ113との間に接続され、電流や電圧を検出するものである。
送電コイル12は、車両200側の受電コイル22に対して非接触で電力を供給するためのコイルであって、駐車スペースの表面と平行な方向に円形形状に巻かれている。このような送電コイル12は、駐車スペース上に設けられており、車両200が適切な駐車位置に駐車されると、受電コイル22と距離を保った状態で受電コイル22の直下に位置するようになっている。
無線通信部14は、車両200側の無線通信部24と双方向に通信を行うものである。無線通信部14と無線通信部24との間の通信周波数には、インテリジェントキーなどの車両周辺機器への干渉を考慮して、車両周辺機器で使用される周波数より高い周波数が設定されている。無線通信部14及び無線通信部24との間の通信には、例えば各種の無線LAN方式などの遠距離に適した通信方式が用いられている。
制御部15は、非接触給電装置100全体を制御する部分であり、電力制御部11、及び無線通信部14を制御するものである。制御部15は、無線通信部14と無線通信部24との間の通信により、非接触給電装置100からの電力供給を開始する旨の制御信号を車両200側に送信したり、車両200側から電力を受給したい旨の制御信号を受信したりする。制御部15は、センサ114の検出電流に基づいて、インバータ113のスイッチング制御を行い、送電コイル12から送電される電力を制御する。
また、本実施形態において電源ボックス101内にはポンプ(気体移送手段)Pと圧力センサ16とが設けられている。
ポンプPは、電源ボックス101外から空気を取り込んで配管18を通じて地上側コイル筐体102に空気を送り込んだり、地上側コイル筐体102から空気を引き抜いて電源ボックス101外に排出したりする気体の移送動作を行うものである。このポンプPが空気を送り込んだ場合、地上側コイル筐体102内の圧力は電源ボックス101内の圧力と共に上昇することとなり、ポンプPが空気を引き抜いた場合、地上側コイル筐体102内の圧力は電源ボックス101内の圧力と共に低下することとなる。
圧力センサ16は、電源ボックス101内に設けられ、電源ボックス101内の圧力を検出するものである。なお、圧力センサ16は、電源ボックス101内の圧力を検出することにより、配管18を通じて接続される地上側コイル筐体102内の圧力を検出する。
さらに、本実施形態において制御部15は、割れ検出部(割れ検出手段)15aと、ポンプ制御部15bとを備えている。ポンプ制御部15bは、ポンプPの動作を制御するものである。割れ検出部15aは、地上側コイル筐体102の割れを検出するものである。ここで、上記の如く、ポンプPは、筐体102内に気体を送り込み又は筐体102内から気体を引き抜く気体の移送動作を行う。このため、地上側コイル筐体102に割れが発生していない場合、筐体102内の圧力は上昇又は低下するはずである。よって、割れ検出部15aは、ポンプPによる気体移送後において圧力センサ16により検出される圧力の変化から、地上側コイル筐体102に割れが発生しているかを判断する。なお、気体移送後とは、気体の移送開始後及び気体の移送完了後の双方の概念を含む。
より詳細に割れ検出部15aは、以下の2つの手法により割れを検出する。まず第1に割れ検出部15aは、気体の移送開始後に筐体102内の圧力があまり上昇又は低下しない場合に割れが発生していると判断する。すなわち、気体の移送動作を行ったとしても、割れが発生している場合、筐体102内の圧力の変化は小さくなる。このため、割れ検出部15aは、圧力があまり上昇又は低下しない場合に、割れが発生していると判断する。
第2に割れ検出部15aは、気体の移送完了後に筐体102内の圧力の低下率又は上昇率が高い場合に割れが発生していると判断する。すなわち、筐体102に割れが発生している場合、気体移送完了後、割れ部分から筐体102外に空気が放出され、又は筐体102内に空気が侵入する。これにより、筐体102内の圧力の変化率は大きくなる。このため、割れ検出部15aは、筐体102内の圧力の変化率が大きい場合に、割れが発生していると判断する。
ここで、本実施形態においてポンプPは、地上側コイル筐体102内に空気を送り込む移送動作を行うことが好ましい。これにより、たとえ筐体102に割れが発生していたとしても、筐体102内に入りかけた水等は筐体102内の圧力が高まることから排出されることとなり、漏電の可能性を低減することができるからである。なお、以下の説明において、ポンプPは、地上側コイル筐体102内に空気を送り込む移送動作を行うものとして説明するが、特に、地上側コイル筐体102から空気を引き抜く動作を否定するものではない。
さらに、ポンプPは、筐体102に割れが発生していない状態において筐体102内の圧力を定常的に筐体102外の圧力よりも高い状態に保つ頻度で筐体102内に空気を送り込むことが好ましい。この場合、例えばポンプ制御部25aは、例えば数時間に1回などの頻度でポンプPを動作させ、地上側コイル筐体102内の圧力を常時筐体102外の圧力よりも高くしておくこととなる。これにより、地上側コイル筐体102内へ水等が浸
入しようとすること自体を防止することができるからである。
図2は、図1に示した地上側コイル筐体102を示す側面図である。図2に示すように、地上側コイル筐体102は、上記の如く、送電コイル12を収納すると共に電線17及び配管18を通じて電源ボックス101と接続される。さらに、地上側コイル筐体102には、図2に示すように、筐体102内が異常圧力となった場合に筐体102が破損してしまうことを防止するために、圧力調整弁102aが設けられている。これにより、例えば昼間に暖められた筐体102内の空気が膨張して筐体102を破損させてしまうことを防止することができる。
さらに、ブリーザホースにより構成される配管18には、バルブが設けられ、又はオリフィスが形成されていることが好ましい。バルブが設けられている場合、ポンプPから空気を送り込んだ後に配管18上のバルブを閉じることにより空気を地上側コイル筐体102内に閉じ込めて密閉することができるからである。なお、この場合において圧力センサ16は、電源ボックス101内ではなく地上側コイル筐体102内に設けられる必要がある。
また、配管18にオリフィスが形成されている場合も同様に、空気を地上側コイル筐体102内に閉じ込めて略密閉することができるからである。なお、この場合、筐体102から空気はオリフィスを通じて徐々に抜け出ることとなる。よって、割れ検出部25bは、オリフィスに基づく圧力の低下率を予め記憶しておき、その低下率以上の圧力の低下があった場合に割れが発生していると判断することとなる。また、この場合において圧力センサ16は、電源ボックス101内ではなく地上側コイル筐体102内に設けられる必要がある。
再度、図1を参照する。車両200は、受電コイル22と、無線通信部24と、充電制御部25と、整流部26と、リレー部27と、車両バッテリ28と、インバータ29と、モータ30と、通知部32とを車両側ユニットとして備えている。受電コイル22は、非接触給電装置100の送電コイル12から非接触にて給電を受けるコイルであって、車両200の底面部、特に後方の車輪の間に設けられている。この受電コイル22は、送電コイル12と同様に、駐車スペースの表面と平行な方向に円形形状に巻かれている。このような受電コイル22は、車両200が適切な駐車位置に駐車されると、送電コイル12と距離を保った状態で送電コイル12の直上に位置するようになっている。
無線通信部24は、非接触給電装置100側に設けられた無線通信部14と双方向に通信を行うものである。整流部26は、受電コイル22に接続され、受電コイル26で受電された交流電力を直流に整流する整流回路により構成されている。リレー部27は、制御部25の制御によりオン及びオフが切り変わるリレースイッチを備え、当該リレースイッチをオフにすることにより、車両バッテリ28側と、充電回路側となる受電コイル22及び整流部26とを切り離す機能を有している。
車両バッテリ28は、車両200の電力源となるものであり、複数の二次電池を接続することで構成されている。インバータ29は、IGBT等のスイッチング素子を有したPWM制御回路等の制御回路であって、スイッチング制御信号に基づいて、車両バッテリ28から出力される直流電力を交流電力にし、モータ30に供給するものである。モータ30は、例えば三相の交流電動機により構成され、車両200を駆動させるための駆動源となるものである。
制御部25は、車両バッテリ28の充電を制御すると共に、無線通信部24を制御するコントローラである。制御部25は、無線通信部24及び無線通信部14を介して充電を
開始する旨の信号を非接触給電装置100の制御部15に送信する。また、制御部25は、図示しない、車両200全体を制御するコントローラとCAN通信網で接続されている。当該コントローラは、インバータ29のスイッチング制御や、車両バッテリ22の充電状態(SOC)を管理する。さらに、制御部25は、当該コントローラにより、車両バッテリ22のSOCに基づいて満充電に達した場合に、充電を終了する旨の信号を、非接触給電装置100の制御部15に送信する。
通知部32は、ドライバが視認可能に設けられるナビのディスプレイ、警告ランプ、及びスピーカ等であって、制御部25からの信号に基づいて、各種情報をドライバに提供するものである。
次に、本実施形態に係る非接触給電装置100の筐体割れ検出方法の第1の例を説明する。まず、車両200が非接触給電装置100に接近したとする。なお、接近したか否かはGPS情報及び地図情報等に基づいて判断される。
次いで、ポンプ制御部25bは、ポンプPにより電源ボックス101外の空気を取り込み、配管18を通じて地上側コイル筐体102内に空気を送り込む。そして、圧力センサ16は、気体移送後の圧力信号を制御部25に送信し、割れ検出部25bは、圧力の変化から地上側コイル筐体102に割れが発生しているかを判断する。
この場合において割れ検出部25bは、気体の移送開始後に筐体102内の圧力があまり上昇しない場合に割れが発生していると判断してもよいし、気体の移送完了後に筐体102内の圧力の低下率が高い場合に割れが発生していると判断してもよい。
このように、第1の例では、車両200の接近を契機として割れ検出処理を実行しており、車両200の充電とは無関係の場合には割れ検出を行うことなく、非接触給電装置100の待機電力を抑える手法となっている。
次に、本実施形態に係る非接触給電装置100の筐体割れ検出方法の第2の例を説明する。まず、制御部25は、前回の割れ検出から所定期間経過したか否かを判断する。所定期間経過した場合、ポンプ制御部25bは、ポンプPにより電源ボックス101外の空気を取り込み、配管18を通じて地上側コイル筐体102内に空気を送り込む。そして、圧力センサ16は、気体移送後の圧力信号を制御部25に送信し、制御部25の割れ検出部25bは、圧力の変化から地上側コイル筐体102に割れが発生しているかを判断する。
この場合において割れ検出部25bは、気体の移送開始後に筐体102内の圧力があまり上昇しない場合に割れが発生していると判断してもよいし、気体の移送完了後に筐体102内の圧力の低下率が高い場合に割れが発生していると判断してもよい。
このように、第2の例では、車両200の接近という不定期間隔ではなく、定期的に割れ検出処理を行う手法となっている。
次に、本実施形態に係る非接触給電装置100の筐体割れ検出方法の第3の例を説明する。第3の例は第1の例を発展させたものである。例えば第1の例では不定期に割れ検出処理が実行される。このため、頻繁に割れ検出処理が実行される場合があるのに対して、あまり割れ検出処理が実行されない場合も想定される。特に、割れ検出処理が頻繁に実行されると、頻繁に空気の送り込みが行われると共に、演算処理が実行されることとなる。このため、電力消費の観点から望ましいとはいえない。よって第3の例において、まず、圧力センサ16は、制御部25に対して圧力信号を送信する。その後、割れ検出部25bは、地上側コイル筐体102内の圧力が基準値よりも低下しているか否かを判断する。
基準値よりも低下していない場合、そもそも割れが発生していないと判断できるため、ポンプ制御部25aはポンプPを動作させることなく、処理は終了する。一方、圧力が基準値よりも低下している場合は、長期間割れ検出処理が実行されておらず圧力が基準値よりも低下している場合と、地上側コイル筐体102に割れが発生しており圧力が基準値よりも低下している場合とが想定される。このため、制御部25は、圧力が基準値よりも低下している場合に割れ検出処理を実行することとなる。
すなわち、上記の如く、ポンプ制御部25bは、ポンプPにより電源ボックス101外の空気を取り込み、配管18を通じて地上側コイル筐体102内に空気を送り込む。そして、圧力センサ16は、気体移送後の圧力信号を制御部25に送信し、制御部25の割れ検出部25bは、圧力の変化から地上側コイル筐体102に割れが発生しているかを判断する。
このように、第3の例では、割れ検出処理を実行しない場合を設けることにより、不要な処理を省略することができる。
図3は、本実施形態に係る非接触給電装置100の動作の一例を示すフローチャートであって、第1の割れ検出処理を示している。まず、図3に示すように、非接触給電装置100の制御部25は、気体の移送タイミングが到来したか否かを判断する(S1)。この移送タイミングとは、例えば上記した第1の例の場合、車両200が非接触給電装置100に接近したときであり、第2の例の場合、前回の割れ検出から所定期間経過した場合である。また、移送タイミングは、第3の例の場合、地上側コイル筐体102内の圧力が基準値よりも低下している場合である。
ここで、気体の移送タイミングが到来していないと判断した場合(S1:NO)、気体の移送タイミングが到来した判断するまで、この処理は繰り返される。気体の移送タイミングが到来したと判断した場合(S1:YES)、ポンプ制御部25aは、ポンプPを駆動させる(S2)。これにより、ポンプPが駆動し、配管18を通じて空気が地上側コイル筐体102に送り込まれる。
次に、割れ検出部25bは、圧力センサ16から圧力信号を読み込む(S3)。その後、割れ検出部25bは、圧力の上昇率を算出する(S4)。ここで、圧力の上昇率は、第3の例の場合、ステップS1の処理の前に圧力検出を行っていることから、この圧力との差を算出することにより求めることができる。また、第2の例の場合、地上側コイル筐体102内の圧力が大気圧と等しいと仮定することにより、圧力の上昇率を求めることができる。さらに、第1の例の場合、地上側コイル筐体102内の圧力が大気圧と等しいと仮定してもよいし、車両200が非接触給電装置100に接近した段階で圧力を測定しておいてもよい。加えて、割れ検出部25bは、ステップS3において時間差を設けて複数回圧力信号を読み込んで、圧力の上昇率を算出するようにしてもよい。
次いで、割れ検出部25bは、圧力の上昇率が規定値以下であるか否かを判断する(S5)。上昇率が規定値以下であると判断した場合(S5:YES)、地上側コイル筐体102内の圧力は充分に高まっていないと予測されるため、割れ検出部25bは、地上側コイル筐体102に割れが発生していると判断する(S6)。そして、図3に示す処理は終了する。
一方、上昇率が規定値以下でないと判断した場合(S5:NO)、地上側コイル筐体102内の圧力は充分に高まっていると予測されるため、割れ検出部25bは、地上側コイル筐体102に割れが発生していないと判断し(S7)、図3に示す処理は終了する。
図4は、本実施形態に係る非接触給電装置100の動作の一例を示すフローチャートであって、第2の割れ検出処理を示している。図4に示すように、まず非接触給電装置100の制御部25は、気体の移送タイミングが到来したか否かを判断する(S11)。この移送タイミングは図3に示したステップS1にて説明したものと同じである。そして、気体の移送タイミングが到来していないと判断した場合(S11:NO)、気体の移送タイミングが到来した判断するまで、この処理は繰り返される。一方、気体の移送タイミングが到来したと判断した場合(S11:YES)、ポンプ制御部25aは、ポンプPを駆動させる(S12)。これにより、ポンプPが駆動し、配管18を通じて空気が地上側コイル筐体102に送り込まれる。
そして、割れ検出部25bは、ポンプ動作が終了したか否かを判断する(S13)。ポンプ動作が終了していないと判断した場合(S13:NO)、処理はステップS12に移行する。ポンプ動作が終了したと判断した場合(S13:YES)、割れ検出部25bは、圧力センサ16から圧力信号を読み込む(S14)。その後、割れ検出部25bは、圧力の低下率を算出する(S15)。ポンプ動作が終了した場合、地上側コイル筐体102には一定の空気が送り込まれていることから、ポンプ動作終了時における圧力を予測することができる。よって、割れ検出部25bは、予測圧力とステップS14にて検出した圧力との差から圧力の低下率を算出することとなる。また、割れ検出部25bは、ステップS14において時間差を設けて複数回圧力信号を読み込んで、圧力の低下率を算出するようにしてもよい。
次いで、割れ検出部25bは、圧力の低下率が所定値以上であるか否かを判断する(S16)。低下率が所定値以上であると判断した場合(S16:YES)、地上側コイル筐体102内の圧力が予想以上に低下しているため、割れ検出部25bは、地上側コイル筐体102に割れが発生していると判断する(S17)。そして、図4に示す処理は終了する。
一方、低下率が所定値以上でないと判断した場合(S16:NO)、地上側コイル筐体102内の圧力は高圧を維持していると予測されるため、割れ検出部25bは、地上側コイル筐体102に割れが発生していないと判断し(S18)、図4に示す処理は終了する。
このようにして、本実施形態に係る非接触給電装置100及び筐体割れ検出方法によれば、気体移送後に検出される圧力の変化から地上側コイル筐体102に割れが発生しているかを判断するため、例えば地上側コイル筐体102内に気体を送り込んだ場合には、地上側コイル筐体102内の圧力が高まるが割れが発生している場合には、圧力が高まり難かったり高まった圧力が早期に低下したりする。このように、水等の浸入を待つことなく地上側コイル筐体102に割れが発生しているかを判断することができるため、より早期に筐体の割れを検出することができる。
また、地上側コイル筐体102内に気体を送り込む動作を行うため、たとえ割れが発生していたとしても、地上側コイル筐体102内に入りかけた水等は地上側コイル筐体102内の圧力が高まることから排出されることとなり、漏電の可能性を低減することができる。
また、地上側コイル筐体102内に気体を送り込むことにより地上側コイル筐体102内の圧力を地上側コイル筐体102外の圧力よりも高い状態に保つため、地上側コイル筐体102内へ水等が浸入しようとすること自体を防止することができる。
また、検出された圧力が基準値よりも低下している場合に移送動作を行い、この気体移送後において検出される圧力の変化から地上側コイル筐体102に割れが発生しているかを判断する。このため、圧力が基準値よりも低下していない場合には、そもそも地上側コイル筐体102に割れが発生している可能性が少なく、地上側コイル筐体102に割れが発生しているかを判断することなく、処理を簡略化することができる。また、圧力が基準値よりも低下していたとしても、この低下は長期に亘り移送動作を行わなかったことによる割れに依存しない圧力低下であることもあり、地上側コイル筐体102に割れが発生しているかを判断する処理を実行して、正確に割れを判断することができる。
また、送電コイルを有する地上側コイル筐体102と電源ボックス101とを配管18にて接続し、電源ボックス101内に気体を送り込む移送動作を行い、電源ボックス101内の圧力を検出するため、地上側コイル筐体102にポンプP及び圧力センサ16を設けることなく、地上側コイル筐体102の大型化を防止することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものでは無く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば本実施形態においては、気体を移送する手段としてポンプPを用いているが、これに限らず、気体を移送する手段はブロワであってもよいし、他のものであってもよい。
また、本実施形態においてポンプP及び圧力センサ16は電源ボックス101内に設けられているが、これに限らず、少なくとも一方が地上側コイル筐体102内に設けられていてもよい。
さらに、本実施形態においてポンプPは密閉された電源ボックス101内に空気を取り込むことで配管18を通じて地上側コイル筐体102内を加圧しているが、これに限らず、電源ボックス101は密閉されておらず電源ボックス101内に別の密閉された筐体を備え、その筐体内に空気を取り込むことで配管18を通じて地上側コイル筐体102内を加圧するようにしてもよい。さらには、ポンプPが配管18に直接接続されて空気を取り込むことで配管18を通じて地上側コイル筐体102内を加圧するようにしてもよい。また、空気を引き抜いて地上側コイル筐体102内を減圧する場合についても上記の如く構成してもよい。
1…非接触給電システム
100…非接触給電装置
101…電源ボックス(第2筐体)
102…地上側コイル筐体(筐体)
102a…圧力調整弁
11…電力制御部
111…整流部
112…PFC回路
113…インバータ
114…センサ
12…送電コイル
14…無線通信部
15…制御部
15a…割れ検出部(割れ検出手段)
15b…ポンプ制御部
16…圧力センサ(圧力検出手段)
17…電線
18…配管
200…車両
22…受電コイル
24…無線通信部
25…制御部
26…整流部
27…リレー部
28…車両バッテリ
29…インバータ
30…モータ
32…通知部
300…交流電源
P…ポンプ

Claims (6)

  1. 送電コイルを有し、車両側に設けられた受電コイルと磁気的結合により受電コイルに対して非接触で送電する非接触給電装置であって、
    前記送電コイルを収納する筐体と、
    前記筐体内に気体を送り込み又は前記筐体内から気体を引き抜く気体の移送動作を行う気体移送手段と、
    前記筐体内の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記気体移送手段による気体移送後において前記圧力検出手段により検出される圧力の変化から、前記筐体に割れが発生しているかを判断する割れ検出手段と、
    を備えることを特徴とする非接触給電装置。
  2. 前記気体移送手段は、前記筐体内に気体を送り込む動作を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の非接触給電装置。
  3. 前記気体移送手段は、前記筐体に割れが発生していない状態において筐体内の圧力を定常的に筐体外の圧力よりも高い状態に保つ頻度で前記筐体内に気体を送り込む
    ことを特徴とする請求項2に記載の非接触給電装置。
  4. 前記圧力検出手段は、前記筐体内の圧力を検出し、
    前記気体移送手段は、前記圧力検出手段により検出された圧力が基準値よりも低下している場合に、前記移送動作を行い、
    前記割れ検出手段は、この気体移送後において前記圧力検出手段により検出される圧力の変化から、前記筐体に割れが発生しているかを判断する
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の非接触給電装置。
  5. 前記気体移送手段、前記圧力検出手段、及び割れ検出手段を収納する前記筐体と異なる第2筐体と、
    前記筐体と前記第2筐体とを接続する配管と、をさらに備え、
    前記気体移送手段は、前記第2筐体内に気体を送り込む移送動作を行うことにより前記配管を通じて前記筐体内に気体を送り込みさせ、
    前記圧力検出手段は、前記第2筐体内の圧力を検出することにより前記配管を通じて接続される前記筐体内の圧力を検出する
    ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の非接触給電装置。
  6. 送電コイルを有し、車両側に設けられた受電コイルと磁気的結合により受電コイルに対して非接触で送電する非接触給電装置の筐体割れ検出方法であって、
    前記送電コイルを収納する筐体内に気体を送り込み又は前記筐体内から気体を引き抜く気体の移送動作を行う気体移送工程と、
    前記筐体内の圧力を検出する圧力検出工程と、
    前記気体移送工程における気体移送後に前記圧力検出工程において検出される圧力の変化から、前記筐体に割れが発生しているかを判断する割れ検出工程と、
    を備えることを特徴とする筐体割れ検出方法。
JP2012272900A 2012-12-14 2012-12-14 非接触給電装置及び筐体割れ検出方法 Pending JP2014121124A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012272900A JP2014121124A (ja) 2012-12-14 2012-12-14 非接触給電装置及び筐体割れ検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012272900A JP2014121124A (ja) 2012-12-14 2012-12-14 非接触給電装置及び筐体割れ検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014121124A true JP2014121124A (ja) 2014-06-30

Family

ID=51175533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012272900A Pending JP2014121124A (ja) 2012-12-14 2012-12-14 非接触給電装置及び筐体割れ検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014121124A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016115788A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 トヨタ自動車株式会社 コイルユニット
CN106898829A (zh) * 2017-03-02 2017-06-27 华霆(合肥)动力技术有限公司 电池系统失稳检测设备及方法
JP2018007297A (ja) * 2016-06-27 2018-01-11 本田技研工業株式会社 受電装置、輸送機器及び検知方法
WO2021039351A1 (ja) * 2019-08-26 2021-03-04 株式会社Ihi コイル装置、給電装置、及び検知装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016115788A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 トヨタ自動車株式会社 コイルユニット
JP2018007297A (ja) * 2016-06-27 2018-01-11 本田技研工業株式会社 受電装置、輸送機器及び検知方法
CN106898829A (zh) * 2017-03-02 2017-06-27 华霆(合肥)动力技术有限公司 电池系统失稳检测设备及方法
CN106898829B (zh) * 2017-03-02 2023-11-21 华霆(合肥)动力技术有限公司 电池系统失稳检测设备及方法
WO2021039351A1 (ja) * 2019-08-26 2021-03-04 株式会社Ihi コイル装置、給電装置、及び検知装置
JPWO2021039351A1 (ja) * 2019-08-26 2021-11-04 株式会社Ihi コイル装置、給電装置、及び検知装置
JP7001206B2 (ja) 2019-08-26 2022-01-19 株式会社Ihi コイル装置、給電装置、及び検知装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5810632B2 (ja) 非接触給電装置
KR101234126B1 (ko) 공명형 비접촉 충전장치, 비접촉 송전장치 및 비접촉 수전장치
US9878628B2 (en) Power supply device, vehicle and non-contact power supply system
JP4661978B2 (ja) 車両
EP2985853B1 (en) Contactless electricity supply system
US10052963B2 (en) Contactless power transfer system and method of controlling the same
US8994326B2 (en) Resonance-type non-contact power supply system
JP5282068B2 (ja) 共鳴型非接触給電システムの受電側設備
KR20120023750A (ko) 전동 차량
KR101774727B1 (ko) 비접촉 급전 시스템 및 비접촉 수전 장치
JP2012191721A (ja) 無線電力伝送装置及び無線電力伝送方法
JP6958733B2 (ja) 送電装置、及び送電装置の制御方法
JP2014121124A (ja) 非接触給電装置及び筐体割れ検出方法
WO2012014483A1 (en) Resonance type non-contact power supply system
JP2013172499A (ja) 非接触電力伝送システム
CN103326447A (zh) 电动车无线充电系统
JP6111160B2 (ja) 電動車両
JP6566131B2 (ja) 非接触給電システムのコイル位置検出方法及び非接触給電システム
CN108928247B (zh) 非接触电功率传输系统
JP2018207656A (ja) 非接触給電システムによる異物検知方法及び非接触給電システム
KR20130120233A (ko) 전기 자동차의 충전 시스템 및 충전 방법
JP2013172497A (ja) 非接触受電装置、非接触電力伝送システム、及び、非接触受電方法
KR101251633B1 (ko) 비접촉 자기유도 충전 방식을 갖는 전기 자동차의 주차장 충전 시스템 및 방법
JP2016086577A (ja) 非接触送受電システム
JP2014117057A (ja) 非接触給電装置