JP2014120861A - 受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】周波数帯の異なる複数の送信信号を受信する受信装置において、回路規模を抑制しつつ、外来ノイズを低減させることができるようにする。
【解決手段】中間周波数変換部は、スペクトラム拡散されたスペクトラム拡散信号が変調された送信信号であって、異なる周波数帯の複数の送信信号を、異なる中間周波数の中間周波数信号に変換する。AD変換部は、複数の中間周波数信号を離散化して複数の離散化信号を出力する。複数のノイズ除去部それぞれは、離散化信号に含まれる定常的な熱雑音以外のノイズを離散化信号から除去する。制御部は、複数の離散化信号に含まれるノイズの検出を行い、その検出結果に基づいて、複数の離散化信号に対する複数のノイズ除去部の割り当てを設定する。本技術は、例えば、スペクトラム拡散されたスペクトラム拡散信号が変調された送信信号を受信する受信装置等に適用できる。
【選択図】図3

Description

本技術は、受信装置に関し、特に、周波数帯の異なる複数の送信信号を受信する受信装置において、回路規模を抑制しつつ、外来ノイズを低減させることができるようにする受信装置に関する。
近年、カーナビゲーションや、携帯電話などの携帯型通信装置、デジタルスチルカメラ(Digital still camera)など様々電子機器にGPS(Global Positioning System)機能が搭載されている。GPS機能を実現するGPS受信機は、例えば、4つ以上のGPS衛星から送信されるGPS衛星のL1帯、C/Aコードと呼ばれる送信信号を受信し、受信した送信信号に基づいて位置を特定する。
ここで、GPS衛星から送信される送信信号は、例えば、50bpsのデータを符号長1023、チップレート1.023MHzのGold符号でスペクトラム拡散したスペクトラム拡散信号に基づいて1575.42MHzの搬送波(キャリア)をBPSK変調(Binary Phase Shift Keying;二位相偏移変調)した信号である。
一方、GPS機能を有する上記のような電子機器は、多機能化、高性能化が進んでおり、電子機器内部で発生する不要輻射もまた増大している。上記のような電子機器内部で発生する不要輻射は、電子機器が備えるGPS受信機にとって一種の外来ノイズに相当する。ここで、不要輻射による外来ノイズの要因となる典型例としては、例えば、電子機器内部の配線間の結合や空間を介して干渉するクロックや、データバスなどを通る高速な信号による高調波、回路の負荷変動、あるいは、スイッチングレギュレータによる電源変動などが挙げられる。そこで、このような外来ノイズを除去するノイズ除去機能を持たせたGPS受信装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、移動体等の自位置や速度を求める測位システムとしては、GPSの他にも、ロシアで開発・運用されているGLONASS(Global Orbiting Navigation Satellite System )などがあり、GPSとGLONASSの2つの送信信号を受信する受信装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。この場合、GLONASSの送信信号の搬送波周波数は1602.00MHz等で、GPSの送信信号とは周波数帯が異なるため、GPS信号とGLONASS信号とで信号パスを分けて処理する必要がある。
特開2009−206603号公報 特開平7−128423号公報
特許文献2に開示されているような周波数帯の異なる複数の送信信号を受信する受信装置にノイズ除去機能を持たせようとすると、回路規模の増大が懸念される。また、ノイズが少なく設計されている電子機器にとっては、無駄に大きな回路をもつことにもなりかねない。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、周波数帯の異なる複数の送信信号を受信する受信装置において、回路規模を抑制しつつ、外来ノイズを低減させることができるようにするものである。
本技術の一側面の受信装置は、スペクトラム拡散されたスペクトラム拡散信号が変調された送信信号であって、異なる周波数帯の複数の前記送信信号を、異なる中間周波数の中間周波数信号に変換する中間周波数変換部と、複数の前記中間周波数信号を離散化して複数の離散化信号を出力するAD変換部と、前記離散化信号に含まれる定常的な熱雑音以外のノイズを前記離散化信号から除去する複数のノイズ除去部と、前記複数の離散化信号に含まれる前記ノイズの検出を行い、その検出結果に基づいて、前記複数の離散化信号に対する前記複数のノイズ除去部の割り当てを設定する制御部とを備える。
本技術の一側面においては、スペクトラム拡散されたスペクトラム拡散信号が変調された送信信号であって、異なる周波数帯の複数の前記送信信号が、異なる中間周波数の中間周波数信号に変換され、複数の前記中間周波数信号が離散化されて複数の離散化信号が出力され、前記複数の離散化信号に含まれるノイズの検出結果に基づいて、前記複数の離散化信号に対する複数のノイズ除去部の割り当てが設定され、前記離散化信号に含まれる定常的な熱雑音以外のノイズが前記離散化信号から除去される。
受信装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
本技術の一側面によれば、回路規模を抑制しつつ、外来ノイズを低減させることができるようにする。
本技術が適用された受信装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 ベースバンド変換部の詳細構成例を示すブロック図である。 ノッチフィルタ部の詳細構成例を示すブロック図である。 ノッチフィルタの接続例を示す図である。 ノッチフィルタの接続例を示す図である。 ノッチフィルタの接続例を示す図である。 ノッチフィルタの接続例を示す図である。 ノッチフィルタの詳細構成例を示すブロック図である。 ノッチフィルタ部が行うノイズ除去処理を説明するフローチャートである。 ノッチフィルタ部のその他の構成例を示すブロック図である。 ノッチフィルタ部のさらにその他の構成例を示すブロック図である。 適応フィルタの詳細構成例を示すブロック図である。 本技術が適用されたコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
<受信装置の構成例>
図1は、本技術が適用された受信装置の一実施の形態の構成例を示している。
図1の受信装置100は、測位衛星から送信されてくる送信信号であって、周波数帯の異なる複数の送信信号を受信する装置である。本実施の形態では、受信装置100がGPS(Global Positioning System)衛星とGLONASS(Global Orbiting Navigation Satellite System )衛星の2つの測位衛星から送信されてくる送信信号を受信する例について説明する。ただし、後述するように、GPS衛星とGLONASS衛星以外からの送信信号を受信する構成とすることも勿論可能である。
なお以下では、GPS衛星から送信されてくる送信信号をGPS信号といい、GLONASS衛星から送信されてくる送信信号をGLONASS信号という。また、GPS信号およびGLONASS信号を総称して、RF(Radio Frequency)信号という場合もある。
GPS信号は、50bpsのデータを符号長1023、チップレート1.023MHzのスペクトラム拡散信号に基づいて1575.42MHzの搬送波(キャリア)をBPSK変調した信号である。したがって、GPS信号は、1573.374MHz乃至1577.466MHzの周波数の信号となる。
これに対して、GLONASS信号は、50bpsのデータを符号長511、チップレート0.511MHzのスペクトラム拡散信号に基づいて1602MHz+p×0.5625MHz(pは各衛星の周波数チャンネル番号)の搬送波をBPSK変調した信号である。したがって、GLONASS信号は、1597.551MHz乃至1605.886MHzの周波数の信号となる。
受信装置100は、受信アンテナ102、周波数変換部104、ベースバンド変換部106、復調部108、XO(X'tal Oscillator;水晶発振器)110、及び、TCXO(Temperature Compensated X'tal Oscillator;温度補償型水晶発振器)112を備える。
受信アンテナ102は、GPS衛星およびGLONASS衛星から送信されるRF信号を受信して、周波数変換部104に出力する。
周波数変換部104は、受信アンテナ102が受信したRF信号の周波数を中間周波数(IF)にダウンコンバート(変換)して、RF信号をIF信号(中間周波数信号)に変換する。さらに、周波数変換部104は、アナログのIF信号を離散化し、その結果得られる離散化信号をベースバンド変換部106に出力する。
GPS信号とGLONASS信号とでは周波数帯及び多重方式が異なるため、周波数変換部104は、GPS信号とGLONASS信号とで異なる中間周波数にダウンコンバートする。したがって、周波数変換部104は、GPS信号のIF信号を離散化した離散化信号と、GLONASS信号のIF信号を離散化した離散化信号を、ベースバンド変換部106に出力する。なお、GPS信号の多重方式はCDMA(Code Division Multiple Access)であり、GLONASS信号の多重方式はFDMA(Frequency Division Multiple Access)である。
ベースバンド変換部106は、周波数変換部104から供給される離散化信号をベースバンド信号に変換し、復調部108に出力する。なお、本実施の形態では、後述するように、周波数多重分割方式であるGLONASS信号のIF信号を離散化した離散化信号についてはそのまま復調部108に出力する。
ベースバンド変換部106は、ベースバンド信号に外来ノイズが含まれている場合、その外来ノイズを除去するノイズ除去機能を有する。ここで、外来ノイズは、例えば狭帯域ノイズ、あるいは、単一周波数のノイズである。外来ノイズとしては、例えば、デジタル回路を駆動するクロックの高調波、他の狭帯域無線の干渉、スイッチングレギュレータを源とする電源ノイズなどによって発生するノイズが挙げられるが、上記に限られない。
復調部108は、ベースバンド変換部106から出力されるベースバンド信号を復調する。
XO110は、例えば32.768kHzなどの所定の発振周波数を有する発振信号を生成する。そして、XO110は、生成した発振信号を復調部108のRTC146(後述する)に供給する。
TCXO112は、例えば18.414MHzなど、XO110が生成する発振信号とは周波数が異なる発振信号を生成する。そして、TCXO112は、生成した発振信号を、逓倍/分周器152や周波数シンセサイザ134など(後述する)に供給する。
次に、周波数変換部104と復調部108の詳細構成について説明する。
(周波数変換部104の構成例)
初めに、周波数変換部104の詳細構成について説明する。
周波数変換部104は、LNA(ローノイズ・アンプ)120、中間周波数変換部122、増幅器124、BPF(バンドパス・フィルタ)126、及び、A/Dコンバータ128を備える。
中間周波数変換部122は、受信したRF信号を、GPS信号のためのIF信号であるIFGPS信号と、GLONASS信号のためのIF信号であるIFGLONASS信号に変換する。そのため、増幅器124、BPF126、及びBPF126は、IFGPS信号とIFGLONASS信号のそれぞれに対応して設けられている。すなわち、周波数変換部104は、IFGPS信号を処理する増幅器124A、BPF126A、及びBPF126Aと、IFGLONASS信号を処理する増幅器124B、BPF126B、及びBPF126Bとを有する。
LNA120は、受信アンテナ102が受信したRF信号を増幅する。
中間周波数変換部122は、LNA120により増幅されたRF信号の周波数を、デジタル信号処理が施しやすいように、例えば、4.092MHzや1.023MHzなどの搬送波周波数よりも低い中間周波数(IF)にダウンコンバートする。
ここで、中間周波数変換部122の構成例について説明する。
(中間周波数変換部122の構成例)
中間周波数変換部122は、BPF(バンドパス・フィルタ)130、増幅器132、周波数シンセサイザ134、並びに、ミキサ136A及び136Bを備える。
BPF130は、LNA120から出力される増幅されたRF信号に対して、特定の周波数帯域の信号のみを通過させ、その他の帯域の信号を減衰させる。
増幅器132は、BPF130から出力されるRF信号を増幅する。ここで、増幅器132は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field effect transistor)差動増幅器で構成することができるが、上記に限られない。
周波数シンセサイザ134は、TCXO112から供給される発振信号に基づいて、所定の周波数を有する局部発振信号を生成する。ここで、周波数シンセサイザ134は、例えば、復調部108が備えるMPU144により制御されるが、上記に限られず、外部装置の制御部などによって制御されてもよい。
ミキサ136Aおよび136Bは、RF信号と、周波数シンセサイザ134から出力される局部発振信号とを乗算することによって、局部発振信号に応じて、搬送波周波数よりも低い中間周波数(IF)にダウンコンバートされたIF信号を出力する。より具体的には、ミキサ136Aは、増幅器132から出力される増幅されたRF信号に対して局部発振信号を乗算し、GPS信号のためのIFGPS信号を出力する。ミキサ136Bは、増幅器132から出力される増幅されたRF信号に対して局部発振信号を乗算し、GLONASS信号のためのIFGLONASS信号を出力する。
増幅器124Aは、中間周波数変換部122のミキサ136Aから出力されたIFGPS信号を増幅する。増幅器124Bは、中間周波数変換部122のミキサ136Bから出力されたIFGLONASS信号を増幅する。ここで、増幅器124Aおよび124Bは、例えば、オペアンプで構成することができるが、上記に限られない。
BPF126Aは、増幅器124Aから出力される増幅されたIFGPS信号に対して、特定の周波数帯域の信号のみを通過させ、その他の帯域の信号を減衰させる。BPF126Bは、増幅器124Bから出力される増幅されたIFGLONASS信号に対して、特定の周波数帯域の信号のみを通過させ、その他の帯域の信号を減衰させる。なお、BPF126Aおよび126Bの代わりに、遮断周波数より大きな周波数の信号を減衰させるローパス・フィルタ(LPF)で構成することもできる。ここで、LNA120からBPF126Aおよび126Bまでに処理される信号は、アナログ信号である。
A/Dコンバータ128Aは、BPF126Aから出力されるアナログのIFGPS信号を離散化し、その結果得られる離散化信号を出力する。A/Dコンバータ128Bは、BPF126Bから出力されるアナログのIFGLONASS信号し、その結果得られる離散化信号を出力する。ここで、A/Dコンバータ128Aおよび128Bは、Nビットの分解能を有するA/Dコンバータで構成され、定常的な熱雑音の平均振幅をA/Dコンバータ128の下位Mビット(N>M)に設定する。したがって、A/Dコンバータ128Aおよび128Bは、外来ノイズによるA/Dコンバータの出力スペクトラムの飽和を防止し、A/Dコンバータ128Aおよび128Bの後段に備えられるノッチフィルタ部183(図2)において外来ノイズをより確実に除去させることができる。
周波数変換部104は、例えば上記のような構成によって、受信アンテナ102が受信したRF信号を中間周波数(IF)にダウンコンバートしたIFGPS信号とIFGLONASS信号に変換し、デジタル信号としての離散化信号を出力することができる。
(復調部108の構成例)
次に、復調部108の詳細構成について説明する。
復調部108は、ベースバンド変換部106が出力するベースバンド信号に基づいてスペクトラム拡散信号を検出し、検出されたスペクトラム拡散信号を復調する。ただし、本実施の形態では、IFGLONASS信号についてはベースバンド変換処理せずに、中間周波数の信号がベースバンド変換部106から復調部108に出力される。
復調部108は、同期捕捉部140、同期保持部142、MPU(Micro Processing Unit144、RTC(Real Time Clock)146、タイマ148、メモリ150、及び、逓倍/分周器152を備える。
同期捕捉部140は、MPU144の制御の下、逓倍/分周器152から供給される逓倍および/または分周された発振信号に基づいて、ベースバンド変換部106が出力するベースバンド信号における拡散符号の同期捕捉を行う。また、同期捕捉部140は、拡散符号の同期捕捉と共に、送信元の外部装置を示す装置識別情報(例えば、GPS衛星を識別する衛星番号など)を検出する。そして、同期捕捉部140は、検出した拡散符号の位相、装置識別情報などを、同期保持部142とMPU144とに伝達する。
同期捕捉部140は、例えば、高速フーリエ変換を利用したデジタルマッチドフィルタ(digital matched filter)で構成することができる。ここで、デジタルマッチドフィルタとしては、例えば、特開2003−232844号公報に開示された技術を用いることが挙げられるが、上記に限られない。
同期保持部142は、MPU144の制御の下、逓倍/分周器152から供給される逓倍および/または分周された発振信号と、同期捕捉部140から伝達される各種情報(拡散符号の位相、装置識別情報など)とに基づいて、ベースバンド信号における拡散符号の同期保持を行う。また、同期保持部142は、同期保持と共に、ベースバンド信号に含まれるデータを復調する。ここで、同期保持部142は、同期捕捉部140から伝達される拡散符号の位相および装置識別情報などを初期値として処理を開始する。
また、同期保持部142は、検出した拡散符号の位相および復調したデータを、MPU144に伝達する。なお、同期保持部142は、複数の測位衛星(外部装置)から送信された送信信号に対応するベースバンド信号それぞれに対して、同期保持を並列に行うことができる。また、同期保持部142としては、例えば、特開2003−232844号公報に開示された技術を用いることが挙げられるが、上記に限られない。
MPU144は、同期保持部142から伝達される拡散符号の位相およびデータに基づいて処理を行う。例えば、MPU144は、受信装置100の位置および速度を算出し、また、復調されたデータから得られる各測位衛星の時間情報に基づいて受信装置100の時間情報を補正するというような各種の演算処理を行う。
また、MPU144は、受信装置100の各部の制御や、外部装置との入出力に関する制御などを行うこともできる。換言すれば、MPU144は、受信装置100全体の制御部として機能することができる。
RTC146は、XO110から供給される発振信号に基づいて時間を計測する。RTC146によって計測される時間情報は、例えば、GPS衛星の時間情報が得られるまでの間に代用されるものであり、GPS衛星の時間情報が得られたときには、MPU144がタイマ148を制御することによって適宜補正される。
タイマ148は、例えば、MPU144における受信装置100の各部の動作を制御する各種タイミング信号の生成や、時間の参照に用いられる。
メモリ150は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)で構成される。メモリ150を構成するROMには、MPU144が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データが記録される。また、RAMには、MPU144により実行されるプログラムなどが一時記憶される。
逓倍/分周器152は、TCXO12から供給される発振信号を逓倍(multiply)したり、分周(divide)する。
復調部108は、例えば上記のような構成によって、ベースバンド変換部106が出力するベースバンド信号に基づいてスペクトラム拡散信号を検出し、復調することができる。
以上のように、受信装置100は、GPS信号とGLONASS信号の2種類の送信信号を受信し、受信した送信信号に含まれるスペクトラム拡散信号を検出して復調することができる。
<ベースバンド変換部106の構成例>
次に、図2を参照して、ベースバンド変換部106の構成について説明する。
図2は、ベースバンド変換部106の詳細構成例を示すブロック図である。
ベースバンド変換部106は、周波数変換部104のA/Dコンバータ128Aから出力されるIFGPS信号を処理するGPS変換部162と、周波数変換部104のA/Dコンバータ128Bから出力されるIFGLONASS信号を処理するGLONASS変換部164を備える。したがって、ベースバンド変換部106も、GPS信号とGLONASS信号の2系統の信号パスに分けられている。
GPS変換部162は、LPF(ローパス・フィルタ)181A_I及び181A_Q、DCオフセットキャンセル部182A、ノッチフィルタ部183、IQインバランス補正部184A、複素ミキサ185、NCO(数値制御発振器)186、LPF187A_I及び187A_Q、並びに、ゲイン/リミタ(Gain/Limiter)188A_I及び188A_Qを備える。
GLONASS変換部164は、LPF181B_I及び181B_Q、DCオフセットキャンセル部182B、ノッチフィルタ部183、IQインバランス補正部184B、複素ミキサ185、並びに、ゲイン/リミタ(Gain/Limiter)188B_I及び188B_Qを備える。
したがって、ノッチフィルタ部183と複素ミキサ185は、GPS変換部162およびGLONASS変換部164において共通に設けられている。
LPF181A_Iは、A/Dコンバータ128Aから出力されるI相成分(同相成分)のIFGPS信号に対して、遮断周波数より大きな周波数の信号を減衰させ、必要な帯域に制限する。LPF181A_Qは、A/Dコンバータ128Aから出力されるQ相成分(直交成分)のIFGPS信号に対して、遮断周波数より大きな周波数の信号を減衰させ、必要な帯域に制限する。
LPF181B_Iは、A/Dコンバータ128Bから出力されるI相成分のIFGLONASS信号に対して、遮断周波数より大きな周波数の信号を減衰させ、必要な帯域に制限する。LPF181B_Qは、A/Dコンバータ128Bから出力されるQ相成分のIFGLONASS信号に対して、遮断周波数より大きな周波数の信号を減衰させ、必要な帯域に制限する。
DCオフセットキャンセル部182Aは、帯域制限後のI相成分およびQ相成分のIFGPS信号のDC成分(直流成分)をカットし、DCオフセットをキャンセルする。
DCオフセットキャンセル部182Bは、帯域制限後のI相成分およびQ相成分のIFGLONASS信号のDC成分をカットし、DCオフセットをキャンセルする。
ノッチフィルタ部183は、DCオフセットキャンセル後のIFGPS信号に含まれる外来ノイズとしての妨害波を除去する。また、ノッチフィルタ部183は、DCオフセットキャンセル後のIFGLONASS信号に含まれる外来ノイズとしての妨害波を除去する。ここで、外来ノイズは、単一周波数のノイズまたはノイズの帯域が狭い狭帯域ノイズである。
詳細については図3を参照して後述するが、ノッチフィルタ部183は、複数のノッチフィルタ241(図3)を有し、IFGPS信号とIFGLONASS信号のそれぞれに対して、複数の妨害波を除去することができる。また、ノッチフィルタ部183は、IFGPS信号とIFGLONASS信号のそれぞれで検出された妨害波の個数またはレベルの少なくとも一方に応じて、複数のノッチフィルタ241を、IFGPS信号とIFGLONASS信号のいずれかに割り当てる。
IQインバランス補正部184Aは、IFGPS信号のI相成分とQ相成分の振幅および位相の不整合を補正する。IQインバランス補正部184Bは、IFGLONASS信号のI相成分とQ相成分の振幅および位相の不整合を補正する。I相成分とQ相成分の振幅および位相の不整合を補正することで、イメージ除去比を高めることができる。なお、周波数変換部104の処理で十分な特性が得られる場合には、IQインバランス補正部184A及びIQインバランス補正部184Bを省略することができる。
複素ミキサ185は、I相成分とQ相成分のそれぞれについて、NCO186から供給される中間周波数をIFGPS信号と乗算することによって、IFGPS信号の周波数を中間周波数(IF)から、例えばゼロに変換する。すなわち、複素ミキサ185は、IFGPS信号をベースバンドの信号であるBBGPS信号に変換する。NCO186は、例えば、4.092MHzの中間周波数を生成し、複素ミキサ185に供給する。
なお、GLONASS信号については多重方式が周波数多重分割方式であるため、IFGLONASS信号を各周波数帯に変換する周波数変換は同期捕捉部140または同期保持部142で行うことができ、必ずしもベースバンド変換部106で行う必要はない。そこで、本実施の形態では、IFGLONASS信号の周波数変換については同期捕捉部140または同期保持部142で行うものとして、複素ミキサ185は、IQインバランス補正部184Bから出力されるIFGLONASS信号をそのまま出力する。
LPF187A_Iは、周波数変換後のI相成分のベースバンドのBBGPS信号に対して、遮断周波数より大きな周波数の信号を減衰させ、所定の帯域に制限する。LPF187A_Qは、周波数変換後のQ相成分のベースバンドのBBGPS信号に対して、遮断周波数より大きな周波数の信号を減衰させ、所定の帯域に制限する。
ゲイン/リミタ188A_Iは、LPF187A_Iから出力されるI相成分のベースバンドのBBGPS信号を、後段の同期捕捉部140及び同期保持部142の入力ビット数に調整して出力する。
ゲイン/リミタ188A_Qは、LPF187A_Qから出力されるQ相成分のベースバンドのBBGPS信号を、後段の同期捕捉部140及び同期保持部142の入力ビット数に調整して出力する。
ゲイン/リミタ188B_Iは、複素ミキサ185から出力されるI相成分のIFGLONASSを、後段の同期捕捉部140及び同期保持部142の入力ビット数に調整して出力する。
ゲイン/リミタ188B_Qは、複素ミキサ185から出力されるQ相成分のIFGLONASSを、後段の同期捕捉部140及び同期保持部142の入力ビット数に調整して出力する。
<ノッチフィルタ部183の詳細構成例>
図3は、ノッチフィルタ部183の詳細構成を示すブロック図である。
ノッチフィルタ部183は、フィルタ制御部202とフィルタ処理部204を備える。そして、フィルタ制御部202は、フーリエ変換部221(第1フーリエ変換部)とノッチ周波数検出部222を備える。一方、フィルタ処理部204は、N個のノッチフィルタ241−1乃至241−Nと、フィルタ接続部242を備える。なお、以下において、N個のノッチフィルタ241−1乃至241−Nを特に区別しない場合には、単にノッチフィルタ241という。ノッチフィルタ241はノイズ除去部として機能する。
フーリエ変換部221には、DCオフセットキャンセル部182Aから出力されるI相成分およびQ相成分のIFGPS信号と、DCオフセットキャンセル部182Bから出力されるI相成分およびQ相成分のIFGLONASS信号が選択的に入力される。
フーリエ変換部221は、IFGPS信号およびIFGLONASS信号のそれぞれに対して、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行う。そして、フーリエ変換部221は、高速フーリエ変換の結果をノッチ周波数検出部222に伝達する。
ここで、フーリエ変換部221は、専用の高速フーリエ変換回路で構成することができるが、上記に限られない。例えば、フーリエ変換部221は、復調部108において逆拡散処理を行うために用いられる高速フーリエ変換回路を用いる(共用する)こともできる。
ノッチ周波数検出部222は、IFGPS信号およびIFGLONASS信号において、除去すべき妨害波の周波数を検出する。
具体的には、ノッチ周波数検出部222は、フーリエ変換部221から伝達された高速フーリエ変換の結果に基づいて、IFGPS信号において、振幅(レベル)の大きさが所定の値以上のピークとなる周波数f0を、ノッチ周波数として検出する。また、ノッチ周波数検出部222は、フーリエ変換部221から伝達された高速フーリエ変換の結果に基づいて、IFGLONASS信号において、振幅の大きさが所定の値以上のピークとなる周波数f0’を、ノッチ周波数として検出する。
なお、IFGPS信号に対して、複数のノッチ周波数f0が検出された場合、振幅の大きい方から順にf0_1、f0_2、f0_3、…とする。同様に、IFGLONASS信号に対して、複数のノッチ周波数f0’が検出された場合、振幅の大きい方から順に複数のノッチ周波数f0’_1、f0’_2、f0’_2、…とする。
ノッチ周波数検出部222は、例えば、オペアンプやダイオード、キャパシタなどを有するピーク検出回路で構成することができるが、上記に限られない。例えば、ノッチ周波数検出部222は、上記ピーク検出回路として、ピークを探索するデジタル信号処理回路を用いてもよい。
フィルタ制御部202は、ノッチ周波数検出部222の検出結果に基づいて、フィルタ処理部204の複数のノッチフィルタ241を、IFGPS信号またはIFGLONASS信号に対して割り当てる。
具体的には、フィルタ制御部202は、検出された1以上のノッチ周波数f0またはノッチ周波数f0’を、ノッチフィルタ241に設定するとともに、各ノッチフィルタ241の接続を制御する。
フィルタ処理部204の各ノッチフィルタ241は、設定されたノッチ周波数f0またはノッチ周波数f0’に急峻な減衰を与えることによって、IFGPS信号またはIFGLONASS信号から外来ノイズを除去する。ノッチフィルタ241は、主に単一周波数のノイズや狭帯域ノイズを除去することに適している。
フィルタ処理部204のフィルタ接続部242は、フィルタ制御部202の制御にしたがい、各ノッチフィルタ241の入力先と出力先の設定を切り替える。例えば、フィルタ接続部242は、全てのノッチフィルタ241を、DCオフセットキャンセル部182Aから出力されてくるIFGPS信号に対してフィルタ処理するように接続することもできるし、DCオフセットキャンセル部182Bから出力されてくるIFGLONASS信号に対してフィルタ処理するように接続することもできる。
<ノッチフィルタ241の接続例>
図4乃至図7を参照して、フィルタ制御部202によるノッチフィルタ241の接続例について説明する。なお、図4乃至図7では、フィルタ処理部204が、4個のノッチフィルタ241−1乃至241−4で構成されているものとして説明する。
図4は、ノッチ周波数検出部222において、IFGPS信号とIFGLONASS信号のそれぞれに1個の妨害波が検出された場合の接続例を示している。
この場合、フィルタ制御部202は、4個のノッチフィルタ241のうちの一つ、例えばノッチフィルタ241−1をIFGPS信号に割り当て、その他の一つ、例えばノッチフィルタ241−2をIFGLONASS信号に割り当てる。
すなわち、フィルタ制御部202は、DCオフセットキャンセル部182AからのIFGPS信号がノッチフィルタ241−1に入力され、フィルタ処理後のIFGPS信号が後段に出力されるように、フィルタ接続部242を制御する。また、フィルタ制御部202は、DCオフセットキャンセル部182BからのIFGLONASS信号がノッチフィルタ241−2に入力され、フィルタ処理後のIFGLONASS信号が後段に出力されるように、フィルタ接続部242を制御する。
図5は、ノッチ周波数検出部222において、IFGPS信号とIFGLONASS信号のそれぞれに2個の妨害波が検出された場合の接続例を示している。
この場合、フィルタ制御部202は、4個のノッチフィルタ241のうちの二つ、例えばノッチフィルタ241−1と241−2をIFGPS信号に割り当て、その他の二つ、例えばノッチフィルタ241−3と241−4をIFGLONASS信号に割り当てる。
すなわち、フィルタ制御部202は、DCオフセットキャンセル部182AからのIFGPS信号がノッチフィルタ241−1、ノッチフィルタ241−2の順に入力され、フィルタ処理後のIFGPS信号がノッチフィルタ241−2から後段に出力されるように、フィルタ接続部242を制御する。また、フィルタ制御部202は、DCオフセットキャンセル部182BからのIFGLONASS信号がノッチフィルタ241−3、ノッチフィルタ241−4の順に入力され、フィルタ処理後のIFGLONASS信号がノッチフィルタ241−4から後段に出力されるように、フィルタ接続部242を制御する。
図6は、ノッチ周波数検出部222において、IFGPS信号に3個の妨害波が検出され、IFGLONASS信号に1個の妨害波が検出された場合の接続例を示している。
この場合、フィルタ制御部202は、4個のノッチフィルタ241のうちの三つ、例えばノッチフィルタ241−1乃至241−3をIFGPS信号に割り当て、残りの一つ、例えばノッチフィルタ241−4をIFGLONASS信号に割り当てる。
すなわち、フィルタ制御部202は、DCオフセットキャンセル部182AからのIFGPS信号がノッチフィルタ241−1、ノッチフィルタ241−2、ノッチフィルタ241−3の順に入力され、フィルタ処理後のIFGPS信号がノッチフィルタ241−3から後段に出力されるように、フィルタ接続部242を制御する。また、フィルタ制御部202は、DCオフセットキャンセル部182BからのIFGLONASS信号がノッチフィルタ241−4に入力され、フィルタ処理後のIFGLONASS信号がノッチフィルタ241−4から後段に出力されるように、フィルタ接続部242を制御する。
図7は、ノッチ周波数検出部222において、IFGPS信号に4個の妨害波が検出され、IFGLONASS信号では妨害波が検出されなかった場合の接続例を示している。
この場合、フィルタ制御部202は、全てのノッチフィルタ241−1乃至241−4をIFGPS信号に割り当てる。
すなわち、フィルタ制御部202は、DCオフセットキャンセル部182AからのIFGPS信号がノッチフィルタ241−1、ノッチフィルタ241−2、ノッチフィルタ241−3、ノッチフィルタ241−4の順に入力され、フィルタ処理後のIFGPS信号がノッチフィルタ241−4から後段に出力されるように、フィルタ接続部242を制御する。また、フィルタ制御部202は、DCオフセットキャンセル部182BからのIFGLONASS信号がそのまま後段に出力されるように、フィルタ接続部242を制御する。
なお、図4乃至図7に示した例では、ノッチ周波数検出部222によって検出されたノッチ周波数f0及びf0’の個数の合計が、フィルタ処理部204が備えるノッチフィルタ241の数(4個)以下である場合の例を示した。
しかしながら、ノッチ周波数検出部222によって検出されたノッチ周波f0及びf0’の個数の合計が、フィルタ処理部204が備えるノッチフィルタ241の数よりも多い場合もあり得る。その場合、フィルタ制御部202は、検出されたノッチ周波数f0及びf0’のうち、振幅が大きい順にノッチフィルタ241を割り当てる。換言すれば、フィルタ制御部202は、振幅の大きいノイズを優先的に除去するように、複数のノッチフィルタ241を割り当てる。
<ノッチフィルタ241の詳細構成例>
図8は、ノッチフィルタ241の詳細構成を示すブロック図である。
図8では、ノッチフィルタ241に入力される入力信号である、外来ノイズが含まれている可能性のある離散化信号(IFGPS信号またはIFGLONASS信号)を離散化信号y(t)として示し、ノイズ除去後の離散化信号を離散化信号x(t)として示している。
ノッチフィルタ241は、第1加算器261、遅延素子262、第1乗算器263、第2加算器264、及び、第2乗算器265を備える。
第1加算器261は、ノッチフィルタ241に入力された離散化信号y(t)と、第2乗算器265から出力されるフィードバック信号とを加算し、第1加算信号を出力する。
遅延素子262は、第1加算器261から出力される第1加算信号をサンプリング周期の1周期(1クロック)分遅延させた遅延信号を出力する。
第1乗算器263は、遅延素子262から出力される遅延信号に基づいて、以下の式(1)に示す演算を行い、乗算信号を出力する。
Figure 2014120861
式(1)において、“Dout1”は乗算信号を示し、“Din1”は第1乗算器263に入力される遅延信号を示す。また、“f0”はフィルタ制御部202によって設定されるノッチ周波数を示しており、“Ts”はサンプリング周期を示している。なお、ノッチフィルタ241がIFGLONASS信号に割り当てられている場合、式(1)のノッチ周波数f0は、ノッチ周波数f0’となる。
第2加算器264は、第1加算信号から乗算信号を減算する。ここで、乗算信号はノッチ周波数に対応する信号成分であるので、第2加算器264は、第1加算信号から乗算信号を減算することによって、ノッチ周波数f0に急峻な減衰を与えることができる。したがって、第2加算器264からは、ノッチ周波数f0に対応する外来ノイズが除去された離散化信号x(t)が出力される。
第2乗算器265は、第1乗算器263から出力される乗算信号に基づいて、以下の式(2)に示す演算を行い、フィードバック信号を出力する。
Figure 2014120861
式(2)において、“Dout2”はフィードバック信号を示し、“Din2”は第2乗算器265に入力される乗算信号を示す。また、式(2)において“r”は帰還係数を示しており、帰還係数rは1未満の値をとり(r>1)、1に近い値をとればとる程、ノッチ帯域は小さくなる。なお、帰還係数rは、予め設定された固定の係数であってもよいし、例えば、フィルタ制御部202によって必要に応じて変更されてもよい。
ノッチフィルタ241は、図8に示すような構成により、フィルタ制御部202によって設定されたノッチ周波数f0またはノッチ周波数f0’に対応する外来ノイズが除去された離散化信号x(t)を出力することができる。
<ノイズ除去処理の処理フロー>
次に、図9のフローチャートを参照して、ノッチフィルタ部183によるノイズ除去処理について説明する。
初めに、ステップS1において、フーリエ変換部221は、DCオフセットキャンセル部182Aから出力されてきたIFGPS信号に対して、高速フーリエ変換を行い、その結果をノッチ周波数検出部222に伝達する。
ステップS2において、フーリエ変換部221は、入力信号を、DCオフセットキャンセル部182Bから出力されてきたIFGLONASS信号に切り替える。そして、フーリエ変換部221は、IFGLONASS信号に対して、高速フーリエ変換を行い、その結果をノッチ周波数検出部222に伝達する。
ステップS3において、ノッチ周波数検出部222は、フーリエ変換部221から伝達された高速フーリエ変換の結果に基づいて、IFGPS信号におけるノッチ周波数f0、および、IFGLONASS信号におけるノッチ周波数f0’を検出する。
なお、IFGPS信号に対して検出されたノッチ周波数f0_1、f0_2、…、の数と、IFGLONASS信号に対して検出されたノッチ周波数f0’_1、f0’_2、…、の数の合計が、フィルタ処理部204が備えるノッチフィルタ241の数よりも多い場合、振幅の大きい順に、N個のノッチ周波数f0またはf0’が選択される。
ステップS4において、フィルタ制御部202は、ノッチ周波数検出部222の検出結果に基づいて、各ノッチフィルタ241に、ノッチ周波数f0またはノッチ周波数f0’を設定する。
そして、ステップS5において、フィルタ制御部202は、フィルタ接続部242における各ノッチフィルタ241の接続を制御する。これにより、フィルタ接続部242は、各ノッチフィルタ241の入力先と出力先の設定を切り替える。なお、図4乃至図7を参照して説明したように、同一のIF信号に対して複数のノッチフィルタ241が割り当てられる場合には、それらのノッチフィルタ241は直列に接続される。
ステップS6において、フィルタ処理部204のノッチフィルタ241は、ノッチ周波数f0の周波数成分を減衰させたIFGPS信号と、ノッチ周波数f0’の周波数成分を減衰させたIFGLONASS信号を出力する。
ノイズ除去処理は、例えば、上記のような手順で実行される。なお、ノッチ周波数f0およびf0’の検出と、検出結果に基づくノッチフィルタ241の接続制御は、IFGPS信号及びIFGLONASS信号が入力されている間、フィルタ制御部202によって継続的に実行される。そして、検出されたノッチ周波数f0若しくはf0’、またはその個数に変更があった場合には、その変更に応じて、ノッチ周波数f0及びf0’の設定、並びに、ノッチフィルタ241の接続が変更される。
<ノッチフィルタ部183のその他の構成例>
図10は、ノッチフィルタ部183のその他の構成例を示している。
なお、図10において、図3に示した構成と対応する部分については同一の符号を示してあり、その説明は適宜省略する。
図10のノッチフィルタ部183は、図3に示したノッチフィルタ部183の構成と比較すると、遅延補正部281Aおよび281Bが新たに追加されている点が異なる。
遅延補正部281Aは、IFGPS信号に対して適用されるノッチフィルタ241の数によって、後段のIQインバランス補正部184Aに出力するタイミングが変わらないように、遅延時間を補正する。ここで、遅延時間とは、IFGPS信号が、遅延補正部281Aに入力されてから、出力されるまでの時間を表す。この遅延時間は、ノッチフィルタ241の割り当て結果に基づいて、フィルタ制御部202によって指定される。
例えば、一つのノッチフィルタ241が、入力された信号をフィルタ処理(ノイズ除去処理)して出力するまでに要する時間をTzとする。この場合、遅延補正部281Aは、IFGPS信号がノッチフィルタ部183に入力されてから出力されるまでの時間が、N×Tz時間となるように、入力されたIFGPS信号を所定期間保持し、出力する。
例えば、上記の例と同様にノッチフィルタ241の全個数が4個(N=4)であるとして、フィルタ制御部202によってIFGPS信号に割り当てられたノッチフィルタ241の個数が1個である場合、遅延補正部281Aは、3×Tz時間だけ、入力されるIFGPS信号の出力タイミングを遅らせて出力する。また例えば、フィルタ制御部202によってIFGPS信号に割り当てられたノッチフィルタ241の個数が4個である場合、遅延補正部281Aは、入力されるIFGPS信号を即座に出力する。
遅延補正部281Bは、IFGLONASS信号に対して適用されるノッチフィルタ241の数によって、後段のIQインバランス補正部184Bに出力するタイミングが変わらないように、遅延時間を補正する。この遅延時間は、ノッチフィルタ241の割り当て結果に基づいて、フィルタ制御部202によって指定される。
上記と同様に、ノッチフィルタ241の全個数が4個(N=4)である場合の例で説明する。例えば、フィルタ制御部202によってIFGLONASS信号に割り当てられたノッチフィルタ241の個数が2個である場合、遅延補正部281Bは、2×Tz時間だけ、入力されるIFGLONASS信号の出力タイミングを遅らせて出力する。また例えば、フィルタ制御部202によってIFGLONASS信号に割り当てられたノッチフィルタ241の個数が0個である場合、遅延補正部281Bは、4×Tz時間だけ、入力されるIFGLONASS信号の出力タイミングを遅らせて出力する。
図10に示した構成のノッチフィルタ部183が行うノイズ処理は、図9に示したノイズ除去処理のステップS5の次の処理として、遅延補正部281Aおよび281Bが遅延処理を行うことで実現できる。これにより、ノッチフィルタ部183が、ノッチフィルタ241の割り当てを変更した場合であっても、後段の処理部の同期に影響を与えることがないので、安定した動作を行うことができる。
<ノッチフィルタ部183のさらにその他の構成例>
図11は、ノッチフィルタ部183のさらにその他の構成例を示している。
なお、図11においても、図3に示した構成と対応する部分については同一の符号を示してあり、その説明は適宜省略する。
図11のノッチフィルタ部183は、図3に示したノッチフィルタ部183の構成と比較すると、フィルタ処理部204において、適応フィルタ301が新たに追加されている点が異なる。
適応フィルタ301も、ノッチフィルタ241と同様、ノイズ除去部として機能する。ノッチフィルタ241は、例えば、単一周波数のノイズまたはノイズの帯域が狭い狭帯域ノイズを主に除去することに適している。これに対して、適応フィルタ301は、後述するようにウィナーフィルタ(Wiener Filter)を用いるため、単一周波数のノイズまたはノイズの帯域が狭い狭帯域ノイズだけでなく、周波数が時間的に変動するような偏りのある広帯域ノイズを効果的に除去することができる。
フィルタ制御部202は、上述した他の構成と同様に、各ノッチフィルタ241に、ノッチ周波数f0またはf0’を設定する。また、フィルタ制御部202は、フィルタ接続部242におけるノッチフィルタ241の接続を制御する。
さらに、フィルタ制御部202は、ノッチ周波数検出部222の検出結果に基づいて、IFGPS信号またはIFGLONASS信号のいずれか一方に、適応フィルタ301を割り当てる。適応フィルタ301が割り当てられる場合、ノッチフィルタ処理の後で適応フィルタ処理が実行されるように、ノッチフィルタ241の最終段の出力と適応フィルタ301入力が接続される。そして、適応フィルタ301によるフィルタ処理後の信号が、後段に出力される。
なお、適応フィルタ301は、必要に応じて割り当てればよく、必ずしも使用する必要はない。また、フィルタ処理部204に、2個の適応フィルタ301を設け、必要に応じて、IFGPS信号とIFGLONASS信号の両方に、適応フィルタ301を割り当てることができるようにしてもよい。
<適応フィルタ301の詳細構成例>
図12は、適応フィルタ301の詳細構成例を示すブロック図である。
図12では、適応フィルタ301に入力される入力信号である、外来ノイズが含まれている可能性のある離散化信号(IFGPS信号またはIFGLONASS信号)を離散化信号y(t)として示し、ノイズ除去後の離散化信号を離散化信号x’(t)として示している。
適応フィルタ301は、フーリエ変換部321(第2フーリエ変換部)と、ウィナーフィルタ322を備える。
ウィナーフィルタ322の処理について説明する。
受信した送信信号に基づく理想離散化信号をx(t)、外来ノイズをn(t)、そして、受信した送信信号に基づく離散化信号をy(t)とすると、離散化信号y(t)、理想離散化信号x(t)および外来ノイズn(t)の関係は、以下の式(3)で表される。
y(t)=x(t)+n(t) ・・・(3)
ウィナーフィルタ322は、式(3)に示す理想離散化信号x(t)の二乗平均誤差が最小となる離散化信号x’(t)を得ることによって、離散化信号y(t)から外来ノイズを除去する。ここで、ウィナーフィルタ322は、離散化信号y(t)、理想離散化信号x(t)および外来ノイズn(t)それぞれのフーリエ変換の結果Y(f)、X(f)、N(f)と、それぞれの電力スペクトラムPy(f)、Px(f)、Pn(f)とを用いて離散化信号x’(t)を得る。以下、より具体的に説明する。
理想離散化信号x(t)は、熱雑音が支配的であるので、振幅の分散をσxとすると、σxは周波数によらず一定値となる。したがって、理想離散化信号x(t)の電力スペクトラムPx(f)は、以下の式(4)で近似的に表すことができる。
Px(f)=σx/ΔF ・・・(4)
ここで、ΔFは、離散化信号の帯域幅(例えば、2MHz)である。また、σxは、例えば、通信アンテナを接続しない状態で送信信号と同様の信号を観測することによって決定することができるが、上記に限られない。つまり、式(4)に示すPx(f)は、単位周波数(例えば、1MHz)あたりの電力を示している。以下では、理想離散化信号x(t)の電力スペクトラムPx(f)を、単位周波数あたりの電力を示すことから「基準電力」ともいう。
また、外来ノイズの電力スペクトラムPn(f)は、式(3)より以下の式(5)で表すことができる。
Pn(f)=Py(f)−Px(f) ・・・(5)
また、式(4)、式(5)、およびウィナーフィルタ理論を適用すると、ウィナーフィルタのフーリエ変換の結果W(f)は、以下の式(6)で表すことができる。
Figure 2014120861
ポイント数NFFTが例えば2のべき乗に設定された高速フーリエ変換回路を用いることによって、式(4)に基づき以下の式(7)で、基準電力Px(n)を予め設定することができる。
Px(n)=σx/ΔF ・・・(7)
また、ポイント数NFFTが例えば2のべき乗に設定された高速フーリエ変換回路を用いることによって、以下の式(8)より、離散化信号y(t)の電力スペクトラムPy(n)を求めることができる。
Py(n)=Y(n)/NFFT /Δf ・・・(8)
式(8)において、nはn=0乃至NFFT−1の整数であり、式(8)におけるNFFT は、高速フーリエ変換回路の出力をポイント数によって補正する補正係数である。また、式(8)におけるΔfは、高速フーリエ変換回路の分解能であり、Δfは、サンプリング周波数Fsを用いるとΔf=Fs/NFFTで表される。例えば、サンプリング周波数Fs=16[MHz]、ポイント数NFFT=64とすると、Δfは250[kHz]となる。
以上より、ウィナーフィルタ322は、式(6)に示す関係を有するウィナーフィルタを用いることによって、離散化信号y(t)(より厳密には、式(8)に示すPy(n))に基づいて理想離散化信号x(t)の二乗平均誤差が最小となる離散化信号x’(t)を得ることができる。
図12の説明に戻り、フーリエ変換部321は、入力される離散化信号y(t)を高速フーリエ変換し、高速フーリエ変換の結果Y(n)に基づく電力スペクトラムPy(n)=Y(n)/NFFT /Δfを導出して出力する。
ここで、フーリエ変換部321は、例えば、高速フーリエ変換回路と、高速フーリエ変換の結果に基づいて電力スペクトラムPy(n)を導出する演算回路とを有することができるが、これに限られない。
ウィナーフィルタ322は、入力される離散化信号y(t)と、フーリエ変換部321から出力される電力スペクトラムPy(n)と、基準電力Px(n)とに基づいて、理想離散化信号x(t)の二乗平均誤差が最小となる離散化信号x’(t)を出力する。
図11に示した構成のノッチフィルタ部183が行うノイズ処理は、図9に示したノイズ除去処理のステップS5の次の処理として、適応フィルタ301が、前段のノッチフィルタ241から出力されてきたIFGPS信号またはIFGLONASS信号に対して適応フィルタ処理を行うことで実現できる。これにより、ノッチフィルタ部183は、単一周波数のノイズまたはノイズの帯域が狭い狭帯域ノイズだけでなく、周波数が時間的に変動するような偏りのある広帯域ノイズも効果的に除去することができる。
なお、図示は省略するが、ノッチフィルタ部183のフィルタ処理部204が、図10の遅延補正部281Aおよび281Bと、図11の適応フィルタ301の両方をさらに備える構成とすることもできる。
以上のように、受信装置100は、測位衛星から送信されてくる送信信号であって、GPS信号と、GLONASS信号の2種類の送信信号を受信することができる。また、受信装置100は、受信した送信信号に含まれる外来ノイズ、例えば狭帯域ノイズ、あるいは、単一周波数のノイズを除去するノイズ除去部としてのノッチフィルタ241を複数備える。これらの複数のノッチフィルタ241は、入力されるIFGPS信号およびIFGLONASS信号のいずれにも利用可能に共用化され、ノッチ周波数f0およびf0’の検出結果に基づいて、割り当てが決定される。
従って、受信装置100によれば、ノッチフィルタ241をIFGPS信号およびIFGLONASS信号の2系統の信号パスに独立に設けずに、必要に応じて適宜割り当てるので、回路規模を抑制しつつ、外来ノイズを低減させることができる。また、受信装置100は、外来ノイズを安定的に除去することができるので、スペクトラム拡散信号をより確実に復調することができる。
なお、上述した実施の形態では、受信装置100が受信する周波数帯の異なる2つの送信信号として、GPS信号とGLONASS信号を受信する場合について説明した。しかし、受信装置100が受信する周波数帯の異なる複数の送信信号の組み合わせはこれに限られない。例えば、中国により運用される衛星測位システムであるCOMPASSや、EU(欧州連合)により運用される衛星測位システムであるGalileoなどの送信信号を、受信装置100が受信する構成とすることもできる。
また、受信装置100は、2つの送信信号だけでなく、同時に、3以上の周波数帯の異なる送信信号を受信し、それらに含まれる外来ノイズに応じて、共用する複数のノッチフィルタ241を適宜割り当てて、ノイズ除去するように制御することも可能である。
<コンピュータの構成例>
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理の少なくとも一部をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図13は、上述した一連の処理の少なくとも一部をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)341,ROM(Read Only Memory)342,RAM(Random Access Memory)343は、バス344により相互に接続されている。
バス344には、さらに、入出力インタフェース345が接続されている。入出力インタフェース345には、入力部346、出力部347、記憶部348、通信部349、及びドライブ350が接続されている。
入力部346は、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる。出力部347は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部348は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部349は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ350は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体351を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU341が、例えば、記憶部348に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース345及びバス344を介して、RAM343にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブル記録媒体351をドライブ350に装着することにより、入出力インタフェース345を介して、記憶部348にインストールすることができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部349で受信し、記憶部348にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM342や記憶部348に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、上述した複数の実施の形態の全てまたは一部を組み合わせた形態を採用することができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
スペクトラム拡散されたスペクトラム拡散信号が変調された送信信号であって、異なる周波数帯の複数の前記送信信号を、異なる中間周波数の中間周波数信号に変換する中間周波数変換部と、
複数の前記中間周波数信号を離散化して複数の離散化信号を出力するAD変換部と、
前記離散化信号に含まれる定常的な熱雑音以外のノイズを前記離散化信号から除去する複数のノイズ除去部と、
前記複数の離散化信号に含まれる前記ノイズの検出を行い、その検出結果に基づいて、前記複数の離散化信号に対する前記複数のノイズ除去部の割り当てを設定する制御部と
を備える受信装置。
(2)
前記制御部は、
前記離散化信号を高速フーリエ変換する第1フーリエ変換部と、
前記第1フーリエ変換部における高速フーリエ変換の結果に基づいて、振幅が所定の値以上の周波数を検出する周波数検出部と
を備え、
前記複数の離散化信号に対して順に前記ノイズの検出を行い、
前記振幅が大きい順に、前記複数のノイズ除去部を割り当てる
前記(1)に記載の受信装置。
(3)
前記複数のノイズ除去部それぞれは、前記離散化信号の所定の周波数成分を減衰させた離散化信号を出力するノッチフィルタで構成され、
前記制御部は、前記周波数検出部において前記振幅が所定の値以上の周波数を、ノッチ周波数として前記ノッチフィルタに設定する
前記(1)または(2)に記載の受信装置。
(4)
前記離散化信号に対する前記複数のノイズ除去部の割り当てに関わらず、ノイズ除去処理後の出力タイミングが一定となるように遅延時間を補正する遅延補正部をさらに備える
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の受信装置。
(5)
前記ノイズを含まない理想状態の理想離散化信号に対する二乗平均誤差を最小とする離散化信号を出力する適応フィルタをさらに備え、
前記制御部は、さらに、前記ノイズ除去部の処理後に、前記適応フィルタによる処理を行うように制御する
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の受信装置。
(6)
前記適応フィルタは、
前記離散化信号を高速フーリエ変換し、高速フーリエ変換の結果に基づく電力スペクトラムを導出する第2フーリエ変換部と、
前記離散化信号と、前記第2フーリエ変換部から出力される電力スペクトラムと、単位周波数あたりの基準電力とに基づいて、前記ノイズを含まない理想状態の理想離散化信号に対する二乗平均誤差を最小とする離散化信号を出力するウィナーフィルタと
を備える
前記(5)に記載の受信装置。
100 受信装置, 106 ベースバンド変換部, 183 ノッチフィルタ部, 202 フィルタ制御部, 204 フィルタ処理部, 221 フーリエ変換部, 222 ノッチ周波数検出部, 241−1乃至241−N ノッチフィルタ, 242 フィルタ接続部, 281A,281B 遅延補正部, 301 適応フィルタ

Claims (6)

  1. スペクトラム拡散されたスペクトラム拡散信号が変調された送信信号であって、異なる周波数帯の複数の前記送信信号を、異なる中間周波数の中間周波数信号に変換する中間周波数変換部と、
    複数の前記中間周波数信号を離散化して複数の離散化信号を出力するAD変換部と、
    前記離散化信号に含まれる定常的な熱雑音以外のノイズを前記離散化信号から除去する複数のノイズ除去部と、
    前記複数の離散化信号に含まれる前記ノイズの検出を行い、その検出結果に基づいて、前記複数の離散化信号に対する前記複数のノイズ除去部の割り当てを設定する制御部と
    を備える受信装置。
  2. 前記制御部は、
    前記離散化信号を高速フーリエ変換する第1フーリエ変換部と、
    前記第1フーリエ変換部における高速フーリエ変換の結果に基づいて、振幅が所定の値以上の周波数を検出する周波数検出部と
    を備え、
    前記複数の離散化信号に対して順に前記ノイズの検出を行い、
    前記振幅が大きい順に、前記複数のノイズ除去部を割り当てる
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記複数のノイズ除去部それぞれは、前記離散化信号の所定の周波数成分を減衰させた離散化信号を出力するノッチフィルタで構成され、
    前記制御部は、前記周波数検出部において前記振幅が所定の値以上の周波数を、ノッチ周波数として前記ノッチフィルタに設定する
    請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記離散化信号に対する前記複数のノイズ除去部の割り当てに関わらず、ノイズ除去処理後の出力タイミングが一定となるように遅延時間を補正する遅延補正部をさらに備える
    請求項1に記載の受信装置。
  5. 前記ノイズを含まない理想状態の理想離散化信号に対する二乗平均誤差を最小とする離散化信号を出力する適応フィルタをさらに備え、
    前記制御部は、さらに、前記ノイズ除去部の処理後に、前記適応フィルタによる処理を行うように制御する
    請求項1に記載の受信装置。
  6. 前記適応フィルタは、
    前記離散化信号を高速フーリエ変換し、高速フーリエ変換の結果に基づく電力スペクトラムを導出する第2フーリエ変換部と、
    前記離散化信号と、前記第2フーリエ変換部から出力される電力スペクトラムと、単位周波数あたりの基準電力とに基づいて、前記ノイズを含まない理想状態の理想離散化信号に対する二乗平均誤差を最小とする離散化信号を出力するウィナーフィルタと
    を備える
    請求項5に記載の受信装置。
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