JP2014119931A - 電子機器およびタッチセンサの制御プログラム - Google Patents

電子機器およびタッチセンサの制御プログラム Download PDF

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Takuo Shiomi
拓郎 塩見
Hisao Arima
久雄 有馬
Nobutaka Matsuo
信孝 松尾
Hiroyuki Yagi
宏幸 八木
Kenta Sugimori
健太 杉森
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Abstract

【課題】温度変化およびユーザの操作状態に対応した適切なタイミングでキャリブレーションを実施して誤反応を防止する。
【解決手段】静電容量型のタッチセンサ103と、単位時間に、閾値を超えるタッチセンサ103が出力した信号に対応する反応面積が予め決められた第1の面積以上であるか否かを判断し、反応面積が第1の面積以上である場合に、タッチセンサ103が出力する信号をオフセット調整するキャリブレーションを実施する制御部101と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、タッチセンサを搭載した電子機器およびタッチセンサの制御プログラムに関する。
タッチセンサは、コンピュータ装置や、携帯型の携帯電話機、スマートフォン等の電子機器の表示画面上に設けられ、人の指やペン等の接触(タッチ操作)によって接触した箇所の静電容量の変化を検出することで、操作位置を検出できるようになっている。この静電容量型のタッチセンサは、温度など使用環境の変化に対応して、検出する静電容量値に変化が生じる。このため、適時検出値のキャリブレーションを行い、基準となる信号レベル(ベースライン)をオフセット調整するようになっている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
さらに、近年の電子機器は、電子機器の画面表示が停止しているサスペンド状態から画面表示が再開されるレジューム時に、キャリブレーションが行われるようになっている。但し、キャリブレーション実施時にタッチセンサに指等が触れていると、指が触れた状態をベースラインと認識してキャリブレーションが行われるため、指が触れている箇所には指の接触による静電容量の変化を打ち消す方向の補正が行われ、その結果、以降当該箇所については指で触れても正しく検出が行われなくなるという問題が生じる。その問題を解消するためには、キャリブレーション後に指を離すと指が触れていた箇所に指が触れた状態での信号変化と逆方向(逆特性)の信号変化が生じることに着目し、この逆特性の信号が検出された場合、キャリブレーション異常と判断し、再度キャリブレーションを実施することが有効であり、キャリブレーション実施後は逆特性の信号変化を監視する機能が考案されている。
特開2011−170617号公報
しかしながら、近年の電子機器においては、端末の小型化・薄型化の要求から部品実装の高密度化が進んでいるなどの理由により、タッチセンサに対する電磁ノイズの影響が大きくなったり、異なる接点へのスキャン電流の回り込みが多く発生したりする傾向がある。そのような電子機器では、まず、ユーザの掌や複数指がタッチセンサに接触していると、スキャン電流の回り込みにより、通常の指の接触では発生しない逆特性の信号変化が掌や指が触れている状態で発生することがある。その結果、前述の監視機能により掌や指が触れた状態でキャリブレーションが実施される。さらにその後、掌や指をタッチセンサから離すと、通常であれば掌や指が触れていた部分に逆特性の信号変化が検出され、再度この時点でキャリブレーションが実施されて適切に補正が行われた正常なキャリブレーション状態になる。このとき、タッチセンサに対する電磁ノイズの影響が大きいために掌や指を離したことによる逆特性の信号変化が検出できないことがあり、その場合は異常なキャリブレーション状態のまま状態が保持されることになる。このように、タッチセンサに対する電磁ノイズの影響が大きく、かつ異なる接点へのスキャン電流の回り込みが多く発生したりするような電子機器においては、上記の監視機能が期待通りに動作しないことがあり、かえって不具合動作を引き起こすことがあるため、上記の監視機能は必要最低限の範囲でしか動作させないのが望ましい。すなわち、温度など使用環境の変化が発生した際に限定してキャリブレーション及び逆特性の監視機能を動作させるような制御が求められている。しかしながら、温度などの使用環境の変化に伴う静電容量変化による信号変化と、掌などの接触による信号変化とは本質的に区別が難しく、前述のような制御は難しいという課題があった。
一つの側面では、本発明は、温度変化およびユーザの操作状態に対応した適切なタイミングでキャリブレーションを実施して誤反応を防止することを目的とする。
一つの案では、電子機器は、静電容量型のタッチセンサと、単位時間に、閾値を超える前記タッチセンサが出力した信号に対応する反応面積が予め決められた第1の面積以上であるか否かを判断し、前記反応面積が前記第1の面積以上である場合に、前記タッチセンサが出力する信号をオフセット調整するキャリブレーションを実施する制御部と、を有する。
一つの実施形態によれば、温度変化およびユーザの操作状態に対応した適切なタイミングでキャリブレーションを実施して誤反応を防止できる。
図1は、実施の形態にかかる電子機器の機能を示すブロック図である。 図2は、電子機器のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3−1は、複数の指の接触によりタッチセンサに生じる逆特性を説明する図である。 図3−2は、逆特性の検出状態を示す特性図である。 図4は、タッチセンサのキャリブレーション制御内容を示すフローチャートである。
(実施の形態)
以下に添付図面を参照して、開示技術の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は、実施の形態にかかる電子機器の機能を示すブロック図である。図1には、タッチセンサのキャリブレーションにかかる機能を主に抽出して記載してある。
この電子機器100は、CPU等の制御部101と、タッチコントローラ102と、タッチセンサ103とを含む。制御部101は、タッチセンサ103の制御プログラムを実行処理し、タッチセンサ103に対する指等のタッチ操作を検出する。この制御部101は、電子機器全体を制御し、制御の一部としてタッチセンサ103の制御プログラムを実行する。このタッチセンサ103の制御プログラムは、タッチセンサ103に対するキャリブレーションを適切なタイミングで実行する。キャリブレーションでは、タッチ操作時の信号レベルの変化を所定の閾値を用いて正確に検出できるよう、タッチセンサ103が出力する信号レベルをオフセット調整する。
タッチコントローラ102は、制御部101の制御に基づき、タッチセンサ103を動作制御するコントローラ(ドライバ)であり、タッチセンサ103が検出したタッチ操作(検出信号)を制御部101に出力する。
タッチセンサ103は、汎用の静電容量式のタッチセンサであり、X,Y軸方向にマトリクス状のセンス線を有し、センス線が交差する複数の検出箇所(たとえば200点の接点)を有する。また、各検出箇所においては、X軸方向のセンス線とY軸方向のセンス線とは、明示的あるいは非明示的に静電容量を介して接続されている。ユーザの指等が触れると、対応する検出箇所の静電容量に変化が生じ、検出信号に変化が生じる。制御部101は、この検出信号の変化に基づき、検出箇所のタッチ操作を位置検出する。
(電子機器のハードウェア)
図2は、電子機器のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2において、電子機器100は、CPU201と、Read‐Only Memory(ROM)202と、Random Access Memory(RAM)203と、を含む。また、電子機器100は、半導体メモリやディスクドライブ等の記憶部204と、時間計測用のタイマ210と、タッチセンサ103と、タッチセンサ103等の検出信号が入力される入力インターフェース(I/F)211と、出力インターフェース(I/F)212と、出力インターフェース(I/F)212に接続され表示信号を画面表示するディスプレイ213と、通信インターフェース(I/F)215と、各種スイッチ(センサ等)217と、を含む。CPU201〜各種スイッチ217はバス220によってそれぞれ接続されている。
CPU201は、電子機器100の全体の制御を司る演算処理装置である。また、タッチセンサ103のタッチ操作検出や、後述するキャリブレーション制御を実行する。ROM202は、電子機器100のブートプログラムや、タッチセンサ103のキャリブレーション制御などの各プログラムを記憶する不揮発性メモリである。RAM203は、CPU201による演算処理実行時のワークエリアとして使用される揮発性メモリである。
通信インターフェース215は、ネットワーク230と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。具体的に、通信インターフェース215は、通信回線を通じてネットワーク230となるLocal Area Network(LAN)、Wide Area Network(WAN)、インターネットなどに接続され、ネットワーク230を介して他の装置に接続される。通信インターフェース215には、たとえば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスプレイ213は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する装置である。ディスプレイ213には、たとえば、Thin Film Transistor(TFT)液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどを採用することができる。このディスプレイ213上にタッチセンサ103が重ねて設けられ、ディスプレイ213の表示画面上を直接タッチ操作できるようになっている。
各種スイッチ217は、たとえば、電子機器100としてのパーソナルコンピュータに設けられたキーボードや各種スイッチ、スマートフォンのタッチセンサ103と異なる箇所(たとえば側面)に設けられたハードキー(電源キー等の操作スイッチ)があり、ユーザがこれらのキー操作を行うことにより、サスペンドからレジュームに移行し、ディスプレイ213に画面表示され操作可能となる。
図1に記載の制御部101の機能は、図2に記載のCPU201をROM202に格納されたキャリブレーションの制御プログラムを実行することにより得ることができる。図1に記載のタッチコントローラ102は、たとえば、ファームウェアとして提供され、図2に記載のROM202に格納され、CPU201が実行する。
(タッチセンサのキャリブレーション制御内容)
以下の説明では、電子機器100として前面のほぼ全域に表示画面およびタッチセンサ103が設けられ、携帯可能であり、タッチセンサ103部分に指が触れやすい構造のスマートフォンを例に説明する。この実施の形態は、タッチセンサ103のキャリブレーションについて下記の2つの状態に基づき制御する。
・温度変化があるとき(相当の状態時)にはキャリブレーションを動作させる。
・画面のタッチ操作時にはキャリブレーションを抑止させる。
本実施の形態では、温度を直接温度センサにより検出する方法は採らず、レジューム後のタッチセンサ103に対する信号変化の様相に基づいて、低温による誤反応であるかを判断し、キャリブレーション実行、および逆特性の監視開始を制御する。低温による誤反応の場合、タッチセンサ103の誤反応は、広範囲な反応面積として検出される。一方、本発明で対象とするような、異なる接点へのスキャン電流の回り込みが多く発生する機器においては、タッチセンサ103に掌などで広い面積で掌が触れたような場合においても、電流の回り込みにより掌で触れた面全面において正特性の反応が発生するわけではない。このため、検出信号の反応面積の範囲等に基づいた判断を行う。これにより、タッチセンサ103に生じる信号変化が画面のタッチ操作によるものか、低温変化による誤反応かを判断でき、特別な温度センサを用いずとも、低温変化時の誤反応を解消するキャリブレーションを実行できるようになる。
(タッチセンサの制御プログラムの機能概要)
このタッチセンサの制御プログラムの機能概要を説明する。
(1)レジューム時(表示画面ON時)の誤反応の判断
電子機器100のレジューム時、タッチセンサ103に環境温度の低温変化による誤反応が出ているか判断する。
このため、制御プログラムは、レジューム後所定時間(たとえば1秒間)のタッチセンサ103の割り込みを監視し、下記のいずれかが観測された場合には、低温による誤反応と判断し、キャリブレーション実施する。また、検出信号の負方向への信号変化(逆特性)の監視を開始する。逆特性の監視は、キャリブレーション後の逆特性の検出により再度キャリブレーションを実施するために行う。
なお、この逆特性の信号変化は、本来はタッチセンサ103に指等が触れた状態でキャリブレーションを実施した場合に、キャリブレーション後に指等を離した時に発生することを想定している。しかし、異なる接点へのスキャン電流の回り込みが多く発生したりする傾向がある電子機器においては、タッチセンサに広い面積で掌が触れていた場合や、複数の指で触れていた場合などにも発生する。
図3−1は、複数の指の接触によりタッチセンサに生じる逆特性を説明する図、図3−2は、逆特性の検出状態を示す特性図である。
タッチセンサ103に広い面積で掌が触れていた場合や、図3−1に示すように、複数の指で触れた場合を想定する。図3−1に示す状態の場合、スキャン電流をセンス線の送信端Tx1から注入したとき、接点301aに接触している指(人差し指)から電流が流出する。この電流iは、別の接点301bに接触している指(親指)からこの接点301bに流入し、受信端Rx2にて検出される。その結果、図3−2に示すように、送信端Tx1のラインの接触検出時には、受信端Rx1のラインは、指接触(正特性)を検出し、同時に受信端Rx2のラインは逆特性を検出する。
また、送信端Tx2からスキャン電流を注入する際には、上記同様に、受信端Rx1のラインは逆特性を検出し、同時に受信端Rx2のラインは指接触(正特性)を検出する。このように、指の触れている接点301a,301bは、指接触(正特性)を検出し、その対角にあたる接点302a,302bは、逆特性を同時に検出する。タッチセンサ103に広い面積で掌が触れていた場合においても同様の事象が発生し、掌で触れている面全面において正特性の信号変化が発生するわけではなく、実際に正特性の反応が発生する面積はより狭い範囲に留まる傾向がある。本発明においては、この特徴に着目し、タッチセンサ103に生じる信号変化が画面のタッチ操作によるものか低温変化による誤反応かを判断するものである。
(2)キャリブレーション実施、および逆特性監視の開始
キャリブレーション実施、および逆特性監視の開始契機は、下記a)、b)のいずれかに基づき実行する。
a)レジューム直後の単位時間(たとえば1秒間)内に指による操作、具体的には、タッチダウン(タッチ操作)、あるいはムーブ(画面を移動させる操作)が所定回数(たとえば30回以上)観測されていて、かつ反応面積の最大が所定割合(第2の面積:たとえば25箇所以上)のとき。
ここで、タッチセンサ103はたとえば全体で200点の検出箇所を有し、この200点の検出箇所をレジューム直後における処理の単位時間(たとえば1秒間)に60回走査してタッチの有無を検出しているとする。上記25箇所は、全体の200箇所の1/8の割合を示し、本考案で対象としているようなスキャン電流の回り込みの多い電子機器においては、通常操作では容易には発生し得ない反応面積として選定している。電子機器によって適切な面積は異なる。タッチダウン、またはムーブの30回の操作は全体の60回走査の1/2に相当する。この点についても、温度変化に起因する誤反応の発生頻度は電子機器や温度によって異なり、電子機器によって適切な回数は異なる。
b)レジューム後、単位時間(たとえば1秒間)内に1度でも反応面積が所定割合(第1の面積:たとえば50箇所以上)のタッチダウン、あるいはムーブが検出されたとき。
上記50箇所は、前述の例と同様に全体を200箇所と仮定した場合の1/4の割合を示し、上記a)よりも広い範囲にユーザの掌や複数の指が接触している状態を指すが、本考案で対象としているようなスキャン電流の回り込みの多い電子機器においては、通常操作では発生し得ない反応面積として選定している。電子機器によって適切な面積は異なる。
第2の面積は、タッチセンサ103の全体が接触された際にタッチセンサ103が出力する信号が、検出用の閾値を超えた個数に対応する反応面積に基づき決められる。なお、第1の面積は第2の面積よりも大きい。
(3)逆特性監視の停止契機の判断
下記のいずれかが発生したら、逆特性の監視を止める。
a)キャリブレーションが発生しない時間が、キャリブレーション実施後あらかじめ定めた所定の監視時間(たとえば5秒以上)継続し、満了したとき。この監視時間は、ユーザの通常操作において継続的に触れる最大時間に対応して設定する。
b)音声着信に対し通話開始するべく応答操作が行われたとき。
c)各種アラームに対し鳴動停止するべく停止操作が行われたとき。
これらb),c)は、ユーザによる明示的な通常操作(シングルタッチ)であり、誤反応によるものではないと判断する。
d)端末がサスペンドしたとき。通話中の近接センサによる表示画面の消灯も含む。
上記のうち、a)について、監視はキャリブレーション時に指が触れていないことであるため、上記の所定時間(5秒間)のタッチ操作の未発生を直接検出してもよい。この実施の形態では、下記の理由によりキャリブレーションの発生に基づき逆特性監視を停止させている。
・監視対象は、キャリブレーション時にタッチセンサ103に指が触れていたか否かであるが、接触していた指が動くと逆特性検出し、キャリブレーションが動作するため。すなわち、タッチ操作の発生とキャリブレーション発生は同じタイミングのため、キャリブレーションが発生しない時間を監視している。
・タッチ操作の未発生の検出で逆特性の監視を停止する場合、キャリブレーションを伴わないタッチ操作でも監視が延長となるため、逆特性の監視の停止に無用に時間がかかるおそれがある。
上記のように、逆特性の監視は、レジューム後の所定の監視時間内におけるキャリブレーションの発生がないことを以て停止でき、誤反応の解消にかかる時間を短時間で済ませることができる。これにより、それ以降の時点において、逆特性監視による好ましくないキャリブレーションの実施を抑止でき、誤反応の発生を防止することができる。
図4は、タッチセンサのキャリブレーション制御内容を示すフローチャートである。図4に記載の制御内容は、図1に記載の制御部101(図2のCPU201)が実行する。
キャリブレーション処理は、レジューム(画面ON)となった後(ステップS401)、制御部101は、単位時間(たとえば1秒)経過したか判断し(ステップS402)、単位時間経過していれば(ステップS402:Yes)、キャリブレーション不要と判断し、以上の処理を終了する(ステップS411)。
単位時間(たとえば1秒)経過していない場合(ステップS402:No)、タッチセンサ103のタッチ反応面積が画面の1/4以上であるか判断する(ステップS403)。タッチ反応面積が画面の1/4以上であれば(ステップS403:Yes)、ステップS406のキャリブレーション実施に移行する。タッチ反応面積が画面の1/4未満であれば(ステップS403:No)、次にタッチセンサ103のタッチ反応面積が画面の1/8以上であるか判断する(ステップS404)。
タッチ反応面積が画面の1/8未満であれば(ステップS404:No)、ステップS402に戻る。タッチ反応面積が画面の1/8以上であれば(ステップS404:Yes)、次に、操作状態として、単位時間(1秒間)内のタッチダウン、あるいはムーブ回数が所定回数(30回)以上観測されたか判断する(ステップS405)。判断の結果、タッチダウン、あるいはムーブ回数が所定回数未満であれば(ステップS405:No)、ステップS402に戻る。タッチダウン、あるいはムーブ回数が所定回数以上であれば(ステップS405:Yes)、ステップS406のキャリブレーション実施に移行する。
このように、タッチ反応面積が広く高い割合であれば直ちにステップS406のキャリブレーション実施に移行し、タッチ反応面積が比較的狭く少ない割合であれば、操作状態を含めて判断してステップS406のキャリブレーション実施を判断している。このように、タッチセンサ103に対するタッチ反応面積の大小を複数段階で判断することにより、タッチセンサ103に対する接触状態をより正確に判断できる。
ステップS406では、制御部101は、タッチセンサ103に対してタッチキャリブレーションの指示を行い、キャリブレーションを実施する(ステップS406)。このキャリブレーションにより、タッチセンサ103が出力する検出信号は、信号レベル(ベースライン)の低下に対応してオフセット補正され、所定の閾値を超える誤反応を解消する。また、キャリブレーション後の逆特性監視を開始する(ステップS407)。逆特性の監視では、信号レベルの逆特性を検出すると再度キャリブレーションを実施する。
この逆特性監視は、上述した停止契機a)〜d)の発生により停止する。図4に記載の処理例では、キャリブレーションが発生しない未発生時間がタイマ設定の監視時間(たとえば5秒)経過したか判断する(ステップS408)。監視時間が所定時間(5秒以内)の間は(ステップS408:No)、キャリブレーションの発生を監視する(ステップS409)。キャリブレーションが発生すれば(ステップS409:Yes)、上記5秒のタイマをリセットし(ステップS410)、ステップS408により監視を継続する。
一方、キャリブレーションが発生しなければ(ステップS409:No)、ステップS408に戻る。これにより、キャリブレーション後、逆特性が監視時間(5秒)を経過して発生しなければ(ステップS408:Yes)、ステップS411に移行し、キャリブレーション不要と判断し、以上の処理を終了する(ステップS411)。
以上説明した実施の形態によれば、電子機器のレジューム時のタッチセンサの信号変化の反応面積等を監視することで環境温度が低温に変化したことを検知し、環境温度が低温に変化してキャリブレーションが必要とされる場合にはキャリブレーションを実施し、そうでない場合にはキャリブレーションを実施しないという制御を実現することができる。
また、逆特性の監視については、ユーザがタッチセンサに対し、通常の操作で継続的に触れる最大時間相当を経過したときや、ユーザによる通話操作等の明示的な操作時に監視停止させている。これにより、監視機能を必要最低限の時間で停止させることができ、監視機能が適切に動作しないことによる不具合動作の発生リスクを最低限に抑えることができる。
これらの結果として、ユーザがポケットなどにスマートフォンなどの電子機器を入れた状態で音声着信やメール着信、目覚まし呼動などが発生してスリープ状態から復帰したレジューム時に、タッチセンサの誤動作(たとえば触っていないのに勝手にタッチ操作したように反応する現象)を防止できるようになる。
なお、本実施の形態で説明したタッチセンサの制御プログラムは、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することにより実現することができる。また、このプログラムは、半導体メモリ、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)静電容量型のタッチセンサと、
単位時間に、閾値を超える前記タッチセンサが出力した信号に対応する反応面積が予め決められた第1の面積以上であるか否かを判断し、前記反応面積が前記第1の面積以上である場合に、前記タッチセンサが出力する信号をオフセット調整するキャリブレーションを実施する制御部と、
を備えることを特徴とする電子機器。
(付記2)前記制御部は、
前記反応面積が、前記第1の面積より小さい第2の面積より大きく、前記第1の面積より小さく、かつ、前記単位時間における前記タッチセンサに対する操作回数が所定回数以上観測されたか否かを判断し、前記反応面積が、前記第2の面積より大きく、前記第1の面積より小さく、かつ、前記操作回数が所定回数以上観測されたと判断した場合に、前記キャリブレーションを実施することを特徴とする付記1に記載の電子機器。
(付記3)前記第2の面積は、前記タッチセンサの全体が接触された際に前記タッチセンサが出力する信号が、前記閾値を超えた個数に対応する反応面積に基づき決められ、前記第1の面積は前記第2の面積よりも大きいことを特徴とする付記1または2に記載の電子機器。
(付記4)前記制御部は、
前記キャリブレーションを実施したのちに、前記タッチセンサが接触された際の信号と逆特性の信号を検出した場合に前記キャリブレーションを実施することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の電子機器。
(付記5)電子機器に搭載される静電容量型のタッチセンサの制御プログラムにおいて、
コンピュータに、
単位時間に、閾値を超える前記タッチセンサが出力した信号に対応する反応面積が予め決められた第1の面積以上であるか否かを判断し、前記反応面積が前記第1の面積以上である場合に、前記タッチセンサが出力する信号をオフセット調整するキャリブレーションを実施する
処理を実行させることを特徴とするタッチセンサの制御プログラム。
(付記6)前記コンピュータに、
前記反応面積が、前記第1の面積より小さい第2の面積より大きく、前記第1の面積より小さく、かつ、前記単位時間における前記タッチセンサに対する操作回数が所定回数以上観測されたか否かを判断し、前記反応面積が、前記第2の面積より大きく、前記第1の面積より小さく、かつ、前記操作回数が所定回数以上観測されたと判断した場合に、前記キャリブレーションを実施させることを特徴とする付記5に記載のタッチセンサの制御プログラム。
100 電子機器
101 制御部
102 タッチコントローラ
103 タッチセンサ

Claims (5)

  1. 静電容量型のタッチセンサと、
    単位時間に、閾値を超える前記タッチセンサが出力した信号に対応する反応面積が予め決められた第1の面積以上であるか否かを判断し、前記反応面積が前記第1の面積以上である場合に、前記タッチセンサが出力する信号をオフセット調整するキャリブレーションを実施する制御部と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御部は、
    前記反応面積が、前記第1の面積より小さい第2の面積より大きく、前記第1の面積より小さく、かつ、前記単位時間における前記タッチセンサに対する操作回数が所定回数以上観測されたか否かを判断し、前記反応面積が、前記第2の面積より大きく、前記第1の面積より小さく、かつ、前記操作回数が所定回数以上観測されたと判断した場合に、前記キャリブレーションを実施することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第2の面積は、前記タッチセンサの全体が接触された際に前記タッチセンサが出力する信号が、前記閾値を超えた個数に対応する反応面積に基づき決められ、前記第1の面積は前記第2の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記制御部は、
    前記キャリブレーションを実施したのちに、前記タッチセンサが接触された際の信号と逆特性の信号を検出した場合に前記キャリブレーションを実施することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の電子機器。
  5. 電子機器に搭載される静電容量型のタッチセンサの制御プログラムにおいて、
    コンピュータに、
    単位時間に、閾値を超える前記タッチセンサが出力した信号に対応する反応面積が予め決められた第1の面積以上であるか否かを判断し、前記反応面積が前記第1の面積以上である場合に、前記タッチセンサが出力する信号をオフセット調整するキャリブレーションを実施する
    処理を実行させることを特徴とするタッチセンサの制御プログラム。
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