JP2014119181A - Storage type water heater, and solar system - Google Patents
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- Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
Abstract
Description
本発明は、温水を沸き上げて貯湯する機能を備えた貯湯式給湯機、及び太陽光発電装置と連動する貯湯式給湯機を備えたソーラーシステムに関する。 The present invention relates to a hot water storage type hot water heater having a function of boiling hot water and storing hot water, and a solar system including a hot water storage type hot water heater interlocking with a solar power generation device.
従来技術として、例えば特許文献1に記載されているように、貯湯式給湯機と太陽光発電装置とを備えた給湯装置が知られている。従来技術の給湯装置は、夜間電力時間帯の終了時刻に合わせて沸き上げ運転を終了する通常沸き上げ運転と、通常沸き上げ運転よりも早い時刻に沸き上げ運転を終了する早期沸き上げ運転とを実行する。早期沸き上げ運転を実行する時間帯は、各種の環境情報に基いて、太陽光発電の開始前(即ち、日の出前)に沸き上げ運転が終了するように設定される。上記環境情報には、例えば外気温度、気象情報、日の出時刻及び日の入り時刻等が含まれている。また、ネットワークに接続可能な給湯装置においては、ネットワークを介して正しい時刻情報や気象情報を取得し、取得した情報を上記環境情報として利用する場合もある。
As a prior art, as described in
上述した従来技術では、早期沸き上げ運転を採用することにより、太陽光発電中を避けて沸き上げ運転を実行するようにしている。しかしながら、例えば昼間に多量の湯を使用するような状況では、給湯装置の残湯量が大きく減少することがあり、太陽光発電中でも通常沸き上げ運転を実行せざるを得ない場合がある。この場合には、太陽光発電中に電力会社に売電する電力量が予定の量よりも減少し、売電による電力コストの削減効果が十分に得られないという問題がある。 In the above-described conventional technology, the early boiling operation is employed, so that the boiling operation is performed while avoiding the photovoltaic power generation. However, for example, in a situation where a large amount of hot water is used in the daytime, the amount of hot water remaining in the hot water supply apparatus may be greatly reduced, and there is a case where a normal boiling operation must be performed even during solar power generation. In this case, there is a problem that the amount of power sold to the electric power company during solar power generation is less than the planned amount, and the power cost reduction effect due to power selling cannot be obtained sufficiently.
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、太陽光発電の実行状態に応じて沸き上げ運転の実行状態を制御することにより、太陽光発電中に売電される電力量を安定的に確保することが可能な貯湯式給湯機及びソーラーシステムを提供することを目的とする。 The present invention has been made in order to solve the above-described problems. By controlling the execution state of the boiling operation according to the execution state of the solar power generation, the power sold during the solar power generation is sold. An object of the present invention is to provide a hot water storage type hot water heater and a solar system capable of stably securing the amount.
本発明に係る貯湯式給湯機は、太陽光を受けて発電する太陽光発電装置及び他の外部電源から給電されることにより温水を加熱することが可能な加熱装置と、加熱装置により加熱された温水を貯湯するための貯湯タンクと、貯湯タンク内の残湯量を検出するための残湯量センサと、加熱装置を作動させて貯湯タンクに温水を貯湯する沸き上げ運転を実行する装置であって、少なくとも貯湯タンク内の残湯量が最低保持湯量よりも小さい場合に、沸き上げ運転を実行する制御装置と、太陽光発電装置の発電状態を検出または推定することが可能な情報を発電情報として取得する発電情報取得手段と、を備え、制御装置は、発電情報取得手段により取得した発電情報に基いて、太陽光発電装置の発電中に売電される電力量が沸き上げ運転により減少するのを抑制する売電促進制御を実行する構成としている。 A hot water storage type hot water heater according to the present invention is heated by a solar power generation device that generates power by receiving sunlight and a heating device capable of heating hot water by being fed from another external power source, and the heating device. A hot water storage tank for storing hot water, a remaining hot water sensor for detecting the remaining hot water amount in the hot water storage tank, and a device for performing a heating operation for operating the heating device to store hot water in the hot water storage tank, When at least the amount of remaining hot water in the hot water storage tank is smaller than the minimum amount of retained hot water, the control device that performs the boiling operation and information that can detect or estimate the power generation state of the solar power generation device are acquired as power generation information Power generation information acquisition means, and the control device reduces the amount of electric power sold during power generation of the solar power generation apparatus by boiling operation based on the power generation information acquired by the power generation information acquisition means. It is configured to perform the suppressing power selling facilitate control to.
本発明によれば、太陽光発電中には、例えば沸き上げ運転が実行されるのを禁止するか、または、沸き上げ制御が行われる可能性を低下させることができる。これにより、太陽光発電中に売電される電力量が沸き上げ運転により減少するのを抑制し、売電を促進することができ、売電電力量を安定的に確保することができる。 According to the present invention, during solar power generation, for example, it is possible to prohibit the boiling operation from being performed, or to reduce the possibility that the boiling control is performed. Thereby, it can suppress that the electric energy sold during solar power generation reduces by boiling operation, can promote electric power sale, and can ensure the electric power sale amount stably.
実施の形態1.
以下、図1乃至図4を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1による貯湯式給湯機の構成を示す構成図である。この図に示すように、貯湯式給湯機1は、加熱装置としてのヒートポンプユニット2と、タンクユニット3とを備えている。ヒートポンプユニット2は、圧縮機、水冷媒熱交換器、膨張弁及び空気熱交換器を冷媒循環配管によって環状に接続することで構成されている。ヒートポンプユニット2は、タンクユニット3から導入される低温水と、冷媒循環配管を流れる高温な冷媒との間で熱交換を行うことにより、低温水を加熱して高温水を生成するものである。
Hereinafter,
一方、タンクユニット3は、貯湯タンク4、ヒートポンプ往き配管5、ヒートポンプ戻り配管6、給水配管7及び給湯配管8を備えている。まず、貯湯タンク4は、ヒートポンプユニット2により加熱した温水を貯湯する密閉型のタンク等により構成されている。貯湯式給湯機1の運転時には、後述のように、貯湯タンク4の上部からタンク内に高温水が流入し、貯湯タンク4の下部からタンク内に低温水が供給される。このため、貯湯タンク4の内部には、上部側に高温水が滞留し、下部側に低温水が滞留するように温度成層が形成される。
On the other hand, the
ヒートポンプ往き配管5は、貯湯タンク4の下部とヒートポンプユニット2の流入側とを接続し、ヒートポンプ戻り配管6は、ヒートポンプユニット2の流出側と貯湯タンク4の上部とを接続している。ヒートポンプ往き配管5とヒートポンプ戻り配管6とは、ヒートポンプユニット2を介して貯湯タンク4の上部と下部とを接続する沸き上げ回路を構成している。沸き上げ回路には、ヒートポンプユニット2と貯湯タンク4との間で湯水を循環させる循環ポンプ(図示せず)が配置されている。
The heat pump
一方、給水配管7は、市水等の低温水を外部からタンクユニット3に供給するもので、タンクユニット3内で3方向に分岐し、貯湯タンク4の下部に接続されると共に、後述の風呂用混合弁9及び給湯用混合弁11の流入側にそれぞれ接続されている。また、給湯配管8は、貯湯タンク4の上部から取出した高温水を外部の給湯対象に供給するための配管である。給湯配管8の一端側は貯湯タンク4の上部に接続されている。給湯配管8の他端側は2方向に分岐して、風呂用混合弁9及び給湯用混合弁11の流入側にそれぞれ接続されている。
On the other hand, the water supply pipe 7 supplies low-temperature water such as city water to the
また、タンクユニット3は、風呂用混合弁9、風呂用配管10、給湯用混合弁11及び外部給湯用配管12を備えている。風呂用混合弁9と給湯用混合弁11は、例えば電磁駆動式の三方弁により構成され、それぞれ2個の流入ポートと1個の流出ポートとを備えている。風呂用混合弁9及び給湯用混合弁11の一方の流入ポートには、給水配管7がそれぞれ接続されている。風呂用混合弁9及び給湯用混合弁11の他方の流入ポートには、給湯配管8がそれぞれ接続されている。また、風呂用混合弁9の流出ポートには、風呂用配管10を介して給湯対象の1つである浴槽(図示せず)が接続されている。給湯用混合弁11の流出ポートには、外部給湯用配管12を介して給湯栓、シャワー等の給湯対象が接続されている。
The
そして、風呂用混合弁9は、給水配管7から供給される低温水と、給湯配管8から供給される高温水とを混合し、両者の混合水を風呂用配管10を介して浴槽に供給する。一方、給湯用混合弁11は、給水配管7から供給される低温水と、給湯配管8から供給される高温水とを混合し、両者の混合水を外部給湯用配管12を介して外部の給湯対象に供給する。なお、給湯配管8、風呂用配管10及び外部給湯用配管12は、貯湯タンク4の上部と給湯対象とを接続する給湯回路を構成しており、この給湯回路には、風呂用混合弁9及び給湯用混合弁11が含まれている。
The bath mixing valve 9 mixes the low-temperature water supplied from the water supply pipe 7 and the high-temperature water supplied from the hot
次に、貯湯式給湯機1の制御系統について説明する。まず、貯湯タンク4の表面には、タンク内の湯水の温度分布を検出するために、複数個のタンク温度センサ13がそれぞれ異なる高さ位置に取付けられている。なお、図1では、3個のタンク温度センサ13を例示している。タンク温度センサ13は、貯湯タンク4内に貯留されている高温水の量である残湯量等を検出するために用いられ、本実施の形態の残湯量センサを構成している。また、風呂用配管10には、当該風呂用配管10を介して浴槽に供給される温水の流量を検出する風呂用流量センサ14が設けられている。外部給湯用配管12には、当該給湯用配管12を介して給湯対象に供給される温水の流量を検出する外部給湯用流量センサ15が設けられている。ヒートポンプユニット2及びタンクユニット3には、この他にも、各部で湯水の流量及び温度を検出するためのセンサが設けられている。また、ヒートポンプユニット2は、制御線16を介して制御装置20と接続されている。制御線16は、制御装置20からヒートポンプユニット2に制御信号及び電力を供給するもので、ヒートポンプユニット2は、これらの制御信号及び電力に応じて制御装置20により制御される。
Next, the control system of the hot water storage type
また、タンクユニット3には、貯湯式給湯機1の作動状態を制御する制御装置20が搭載されている。制御装置20は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等からなる記憶回路と、記憶回路に記憶されたプログラム等に基いて所定の演算処理を実行する演算処理装置(CPU)と、演算処理装置に対して外部の信号を入出力する入出力ポートとを備えている。制御装置20の入力側には、各タンク温度センサ13、風呂用流量センサ14及び外部給湯用流量センサ15を含む各種のセンサからなるセンサ系統が接続されている。制御装置20の出力側には、ヒートポンプユニット2の圧縮機、前記循環ポンプ、風呂用混合弁9及び給湯用混合弁11等を含む各種のアクチュエータが接続されている。
The
また、貯湯式給湯機1は、台所に配置された台所リモコン21と、浴室に配置された浴室リモコン22及び増設リモコン23を備えている。増設リモコン23は、必要に応じて台所及び浴槽以外の場所に追加される。以下の説明では、台所リモコン21、浴室リモコン22及び増設リモコン23を総称して、リモコン21,22,23と記載する場合がある。リモコン21,22,23は、給湯機1の使用者等により操作されるもので、その操作内容に応じて貯湯式給湯機1の作動状態を設定及び変更することができる。また、リモコン21,22,23は、制御装置20と双方向のデータ通信が可能に構成されており、貯湯式給湯機1の作動状態及び各種の設定を表示することができる。
The hot water storage
制御装置20は、リモコン21,22,23による操作及び設定の内容と、センサ系統の出力とに基いて各アクチュエータを駆動することにより、貯湯式給湯機1の作動状態を制御し、その運転形態を切換える。制御装置20により実現される運転形態としては、沸き上げ運転、給湯運転等が挙げられる。これらの運転形態については後述する。
The
次に、図2を参照して、貯湯式給湯機1を含むソーラーシステムについて説明する。図2は、本発明の実施の形態1による貯湯式給湯機が適用されるソーラーシステムを模式的に示す構成図である。この図に示すように、本実施の形態のソーラーシステムは、貯湯式給湯機1、太陽光発電装置30、パワーコンディショナー31、HEMSコントローラ32、制御通信線33等を備えている。ここで、貯湯式給湯機1の制御装置20、太陽光発電装置30、パワーコンディショナー31及びHEMSコントローラ32からなる4個の機器は、制御通信線33を介して相互に接続されており、個々の機器は、他の3個の機器との間でそれぞれ双方向のデータ通信が可能となっている。
Next, a solar system including the hot water storage type
太陽光発電装置30は、太陽光を受けて発電する太陽電池等を備えており、太陽光発電を行うものである。太陽光発電装置30により発電された電力は、パワーコンディショナー31に送電される。また、太陽光発電装置30は、太陽光発電中であるか否かに応じて信号状態が変化する発電信号を出力し、この発電信号は制御通信線33を介して制御装置20に送信される。制御装置20は、発電信号に基いて太陽光発電装置30が発電中であるか否かを検出することができる。なお、上記発電信号は、本実施の形態における発電情報の少なくとも一部を構成している。
The solar
パワーコンディショナー31は、電力の入出力及び分配を行う電源回路として構成されている。パワーコンディショナー31の入力側には、外部電源である電力会社40から電力供給を受けるための受電用電力線34と、太陽光発電装置30により発電された電力を受けるための受電用電力線35とが接続されている。パワーコンディショナー31の出力側には、貯湯式給湯機1の制御装置20に送電するための送電用電力線36と、電力会社40に売電するための売電用電力線37とが接続されている。そして、パワーコンディショナー31は、電力会社40及び太陽光発電装置30から得られた電力を貯湯式給湯機1に供給する機能と、太陽光発電装置30により発電された電力を電力会社40に売電する機能とを備えている。
The
詳しく述べると、パワーコンディショナー31は、夜間等のように太陽光発電装置30が発電していない非発電時に、電力会社40から供給される電力を貯湯式給湯機1に供給し、当該給湯機1を作動させる。なお、貯湯式給湯機1に供給された電力は、ヒートポンプユニット2、制御装置20等により使用される。また、パワーコンディショナー31は、昼間の日照時等において、例えば貯湯式給湯機1の消費電力が少ない場合に、太陽光発電装置30により発電されて余った電力を電力会社40に売電する。さらに、パワーコンディショナー31は、太陽光発電装置30の発電中に貯湯式給湯機1の消費電力が増加した場合に、太陽光発電装置30により発電された電力の少なくとも一部を必要に応じて貯湯式給湯機1に分配し、残りの電力を電力会社40に売電する。
More specifically, the
HEMS(Home Energy Management System)コントローラ32は、各種の家電機器の制御に必要な情報を取得及び管理するための機器であり、この家電機器には、貯湯式給湯機1及び太陽光発電装置30も含まれている。HEMSコントローラ32は、制御装置20と同様に、記憶回路、演算処理装置、入出力ポート等を備えている。また、HEMSコントローラ32は、インターネット41等の外部ネットワークから気象情報を取得し、当該気象情報を制御通信線33を介して制御装置20に送信する機能を有している。この気象情報には、例えば貯湯式給湯機1の設置場所での日の出時刻、日の入時刻、天気、外気温等の情報が含まれる。
A HEMS (Home Energy Management System)
また、HEMSコントローラ32は、太陽光発電の発電開始時刻の過去データを含む発電履歴情報を外部のサーバ(図示せず)に蓄積する機能と、蓄積した発電履歴情報を読出す機能とを備えている。詳しく述べると、HEMSコントローラ32は、制御通信線33を介して太陽光発電装置30の作動状態を定期的に取得し、前記発電開始時刻を含む情報を外部ネットワークを介してサーバに送信する。送信された情報は、過去から現在に至るまでの発電履歴情報としてサーバに蓄積される。また、HEMSコントローラ32は、例えば制御装置20から発電履歴情報の取得要求を受信した場合に、前記サーバから発電履歴情報を読出して制御装置20に送信する。この送信動作及び受信動作は制御通信線33を介して行われる。
The
次に、本実施の形態による貯湯式給湯機1の作動について説明する。まず、給湯運転について説明すると、制御装置20は、例えば風呂用流量センサ14により検出される湯水の流量が増加した場合に、浴槽の給湯栓等が開栓されたものと判断し、貯湯タンク4内の温水を浴槽に供給する給湯運転を実行する。この場合には、リモコン21,22,23の何れかにより設定された風呂給湯温度等に基いて、風呂用混合弁9による高温水と低温水との混合比率を調整し、風呂給湯温度と等しい湯温の温水を風呂用配管10から浴槽に供給する。また、制御装置20は、外部給湯用流量センサ15により検出される湯水の流量が増加した場合に、浴槽以外の給湯栓、シャワー等が開栓されたものと判断し、貯湯タンク4内の温水を浴槽以外の給湯対象に供給する給湯運転を実行する。この場合には、リモコン21,22,23の何れかにより設定された外部給湯温度等に基いて、給湯用混合弁11による高温水と低温水との混合比率を調整し、外部給湯温度と等しい湯温の温水を外部給湯用配管12から給湯対象に供給する。
Next, the operation of the hot water storage
また、制御装置20は、貯湯タンク4内に温水を補充するために、貯湯タンク4内の残湯量に基いて沸き上げ運転を実行する通常沸き上げ制御と、太陽光発電の開始前に沸き上げ運転を実行する発電前沸き上げ制御とを実行する。まず、沸き上げ運転について説明すると、沸き上げ運転は、ヒートポンプユニット2を用いて貯湯タンク4内の湯水を加熱する(沸き上げる)もので、沸き上げ運転の実行時には、ヒートポンプユニット2と前記循環ポンプとを作動させる。これにより、貯湯タンク4の下部から流出した低温水は、ヒートポンプ往き配管5を介してヒートポンプユニット2の水冷媒熱交換器の1次側に流入し、水冷媒熱交換器にて高温の冷媒と熱交換することにより加熱されて高温水となる。この高温水は、水冷媒熱交換器からヒートポンプ戻り配管6に流出し、ヒートポンプ戻り配管6を介して貯湯タンク4の上部に流入する。従って、沸き上げ運転によれば、貯湯タンク4内に高温水を貯湯することができる。
Moreover, the
次に、通常沸き上げ制御について説明すると、通常沸き上げ制御では、まず、各タンク温度センサ13の出力に基いて貯湯タンク4内の温度分布を検出し、この検出結果に基いて貯湯タンク4内の残湯量を算出する。そして、残湯量の算出値が最低保持湯量よりも小さい場合に、前述した沸き上げ運転を実行する。なお、貯湯タンク4の最低保持湯量は、例えば想定される最大の給湯量等を基準として、給湯運転時の湯切れを防止するのに十分な量の残湯量として設定される。また、通常沸き上げ制御では、例えば貯湯タンク4内の貯湯量(残湯量)がリモコン21,22,23の何れかにより設定された設定保持湯量に到達した時点で、ヒートポンプユニット2及び前記循環ポンプを停止し、沸き上げ運転を終了する。従って、通常沸き上げ制御によれば、貯湯タンク4内の残湯量が減少した場合に、高温水を補充することができ、残湯量が少ない状態が継続することによって給湯時に湯切れが生じるのを防止することができる。
Next, the normal boiling control will be described. In the normal boiling control, first, the temperature distribution in the hot
また、最低保持湯量は、貯湯タンク4の上部、中間部及び下部に配置された3個のタンク温度センサ13の出力、即ち、タンク上部温度、タンク中間部温度及びタンク下部温度に基いて、次の設定処理により設定してもよい。この設定処理では、例えばタンク下部温度が60℃程度の判定温度以下で、かつ、タンク中間部温度及びタンク上部温度が前記判定温度以上の場合に、最低保持湯量を第1の閾値に設定する。また、タンク下部温度及びタンク中間部温度が前記判定温度以下で、かつ、タンク上部温度が前記判定温度以上の場合に、最低保持湯量を第1の閾値よりも大きな第2の閾値に設定する。換言すれば、最低保持湯量の設定処理では、貯湯タンク4内に蓄えられた蓄熱量が少ないほど、最低保持湯量を大きく設定し、残湯量が多いうちに沸き上げ運転が開始される構成としてもよい。
The minimum amount of hot water to be stored is determined based on the outputs of the three
上記構成によれば、貯湯タンク4内の残湯量だけでなく、湯温も考慮して最低保持湯量を適切に設定することができる。即ち、残湯量が多くても、その湯温が低い場合には、最低保持湯量を大きな値(第2の閾値)に設定し、残湯量が減り始めてから比較的早い段階で沸き上げ運転を開始することができる。一方、残湯量が少なくても、その湯温が高い場合には、高温水を水と混合させることで中間温度の温水を十分に得る余裕がある。この場合には、最低保持湯量を小さな値(第1の閾値)に設定し、残湯量がかなり減少してから沸き上げ運転を実行させることができる。
According to the said structure, not only the amount of hot water in the hot
一方、発電前沸き上げ制御では、まず、太陽光発電装置30の発電開始時刻を推定可能な情報を発電情報として取得し、この発電情報に基いて発電開始時刻を推定する。そして、太陽光発電装置30の発電開始前に沸き上げ運転を開始し、発電開始時刻が到来した時点で沸き上げ運転を完了する。発電開始時刻を推定可能な発電情報としては、例えば太陽光発電装置30の発電履歴情報、気象情報、及び使用者の設定情報のうち、少なくとも1つの情報が用いられる。
On the other hand, in the boiling control before power generation, first, information capable of estimating the power generation start time of the solar
ここで、発電履歴情報は、前述のように、HEMSコントローラ32から制御通信線33を介して取得されるもので、制御装置20は、取得した発電履歴情報に基いて太陽光発電の次回の発電開始時刻を特定するか、または推定する。なお、制御装置20は、取得した発電履歴情報に基いて発電開始時刻の傾向を学習し、この学習結果に基いて次回以降の発電開始時刻を推定する構成としてもよい。また、気象情報は、前述のように、HEMSコントローラ32から取得される。一方、使用者の設定情報とは、ソーラーシステムの使用者等により、太陽光発電装置30の作動状態を操作するための操作装置等を用いて設定されるもので、発電開始時刻の設定値等も含んでいる。なお、上記操作装置は、太陽光発電専用のリモコン等により構成してもよいが、HEMSコントローラ32により構成してもよく、また、リモコン21,22,23により構成してもよい。
Here, the power generation history information is acquired from the
また、発電前沸き上げ制御では、貯湯タンク4内の残湯量と、リモコン21,22,23の何れかにより設定された設定保持湯量とに基いて、残湯量と設定保持湯量との差分に対応する要求湯量を算出し、更に、当該要求湯量を沸き上げるのに必要な時間である沸き上げ時間を算出する。そして、発電前沸き上げ制御では、太陽光発電装置30の発電開始時刻から前記沸き上げ時間だけ遡った時刻を算出し、更に、この時刻に対してある程度の余裕時間だけ遡った時刻から沸き上げ運転を開始する。一例を挙げると、要求湯量である200リットルの湯量を沸き上げるのに必要な沸き上げ時間が2時間であり、かつ、太陽光発電装置30の発電開始時刻が午前6時である場合には、発電開始時刻の直前に沸き上げ運転が完了するように、午前4時の少し前から沸き上げ運転を開始する。
In addition, the boiling control before power generation corresponds to the difference between the remaining hot water amount and the set retained hot water amount based on the remaining hot water amount in the hot
上述した発電前沸き上げ制御によれば、太陽光発電が開始される前の時間帯に、沸き上げ運転を開始して完了することができる。これにより、夜間及び早朝等の時間を利用して貯湯量を増加させることができるので、太陽光発電中に沸き上げ運転が行われる可能性を低下させ、売電される電力量を安定的に確保することができる。また、太陽光発電装置30の発電履歴情報、気象情報、及び使用者の設定情報のうち、少なくとも1つの情報を発電情報として用いることにより、発電情報に基いて太陽光発電装置30の発電開始時刻を容易に推定することができる。
According to the boiling control before power generation described above, the boiling operation can be started and completed in a time zone before the photovoltaic power generation is started. As a result, the amount of stored hot water can be increased by using time such as nighttime and early morning, reducing the possibility of boiling operation during solar power generation, and stabilizing the amount of power sold. Can be secured. Further, by using at least one of the power generation history information, weather information, and user setting information of the solar
なお、発電前沸き上げ制御では、太陽光発電装置30の発電履歴情報、気象情報、及び使用者の設定情報の全てを発電情報として取得し、これら全ての情報に基いて発電開始時刻を総合的に推定するのが好ましい。これにより、発電開始時刻の推定精度を向上させることができる。一方、本発明では、上述した発電履歴情報、気象情報及び設定情報のうち、1つまたは2つの情報のみを発電情報として採用し、当該発電情報に基いて発電開始時刻を推定する構成としてもよい。
In the boiling control before power generation, all the power generation history information, weather information, and user setting information of the solar
ところで、例えば昼間に多量の湯を使用するような場合には、太陽光発電中に通常沸き上げ制御が実行されることがある。この場合には、太陽光発電中の売電電力量が予定の量よりも減少し、売電による電力コストの削減効果が十分に得られないことになる。このため、本実施の形態では、太陽光発電装置30の発電状態を検出することが可能な発電情報に基いて、太陽光発電装置30の発電中に売電される電力量が通常沸き上げ制御により減少するのを抑制する売電促進制御を実行する。売電促進制御には、前述の発電前沸き上げ制御と、以下に述べる貯湯量抑制制御及び沸き上げ禁止制御とが含まれている。
By the way, for example, when a large amount of hot water is used in the daytime, normal boiling control may be executed during solar power generation. In this case, the amount of electric power sold during solar power generation is less than the planned amount, and the power cost reduction effect due to electric power sale cannot be obtained sufficiently. For this reason, in this embodiment, based on the power generation information that can detect the power generation state of the solar
まず、太陽光発電装置30の発電状態を検出するための発電情報としては、太陽光発電装置30から制御装置20に送信される前述の発電信号が用いられる。そして、貯湯量抑制制御は、発電信号に基いて太陽光発電装置30が発電中であることを検出した場合に、貯湯タンク4の最低保持湯量を非発電時よりも減少させるものである。
First, as the power generation information for detecting the power generation state of the solar
貯湯量抑制制御によれば、太陽光発電中に最低保持湯量を小さく設定し、残湯量がかなり減少してから沸き上げ運転を実行させることができる。これにより、太陽光発電中に通常沸き上げ制御が行われる可能性を低下させ、売電を促進することができるので、売電電力量を安定的に確保することができる。従って、太陽光発電装置30による売電と、貯湯式給湯機1による給湯動作とをそれぞれ安定的に実行することが可能なソーラーシステムを提供することができる。
According to the hot water storage amount suppression control, the minimum retained hot water amount can be set small during solar power generation, and the boiling operation can be executed after the remaining hot water amount has decreased considerably. Thereby, since possibility that normal boiling control will be performed during solar power generation can be reduced and electric power sales can be promoted, the electric power sales electric power amount can be ensured stably. Therefore, it is possible to provide a solar system capable of stably executing power sales by the solar
なお、貯湯量抑制制御では、貯湯タンク4の最低保持湯量を小さく設定することにより、貯湯タンク4内の貯湯量を抑制することになる。このため、貯湯量抑制制御は、貯湯タンク4内の蓄熱量が比較的多い場合、即ち、最低保持湯量として前記第1の閾値が採用されている場合にのみ実行するのが好ましい。そして、貯湯タンク4内の蓄熱量が少ない場合、即ち、最低保持湯量として前記第2の閾値が採用されている場合には、貯湯量抑制制御を禁止するのが好ましい。
In the hot water storage amount suppression control, the hot water storage amount in the hot
一方、沸き上げ禁止制御は、前記発電信号に基いて太陽光発電装置30が発電中であることを検出した場合に、通常沸き上げ制御による沸き上げ運転を禁止するものである。沸き上げ禁止制御によれば、太陽光発電中に沸き上げ運転が実行されるのを確実に防止し、売電を促進することができ、売電電力量を安定的に確保することができる。なお、最低保持湯量として前記第2の閾値が採用されている場合には、前記貯湯量抑制制御の場合と同様の理由により、沸き上げ禁止制御を禁止するのが好ましい。
On the other hand, in the boiling prohibition control, when it is detected that the solar
本実施の形態では、売電促進制御として、上記の貯湯量抑制制御または沸き上げ禁止制御を実行する。このとき、本発明では、発電前沸き上げ制御は併用する構成としてもよいし、併用しない構成としてもよい。また、貯湯量抑制制御と沸き上げ禁止制御のうち太陽光発電中に実行される制御は、例えばリモコン21,22,23の何れかを操作することにより切換可能な構成としてもよい。この場合、リモコン21,22,23は、本実施の形態における切換操作手段の具体例を構成している。なお、本発明の切換操作手段は、リモコン21,22,23以外の操作装置により実現してもよい。
In the present embodiment, the hot water storage amount suppression control or the boiling prohibition control is executed as the power sale promotion control. At this time, in the present invention, the boiling control before power generation may be configured to be used together or may be configured not to be used together. Further, the control executed during solar power generation among the hot water storage amount suppression control and the boiling prohibition control may be configured to be switchable by operating any one of the
このように、貯湯量抑制制御と沸き上げ禁止制御とを切換可能な構成とすれば、給湯の使用状況等に応じて売電促進制御の内容を適切に変更することができる。即ち、例えば昼間の日照時等において、ある程度の売電を実行しつつも最低限の給湯量を確保したい場合には、貯湯量抑制制御を選択し、給湯時の湯切れを抑制することができる。また、例えば給湯の使用予定がない等の理由により、売電される電力量を最大化したい場合には、沸き上げ禁止制御を選択することができる。 Thus, if it is set as the structure which can switch hot water storage amount suppression control and boiling-up prohibition control, the content of electric power sale promotion control can be changed appropriately according to the use condition etc. of hot water supply. That is, for example, in the case of daytime sunshine, when it is desired to secure a minimum amount of hot water supply while executing a certain amount of power sales, the hot water storage amount suppression control can be selected to suppress hot water shortage during hot water supply. . In addition, for example, when it is desired to maximize the amount of power sold for reasons such as no scheduled use of hot water supply, the boiling prohibition control can be selected.
次に、図3を参照して、本実施の形態の制御を実現するための具体的な処理について説明する。図3は、本発明の実施の形態1において、制御装置により実行される売電促進制御の一例を示すフローチャートである。この図に示すルーチンは、貯湯式給湯機1の作動中に繰り返し実行されるものとする。図3に示すルーチンでは、まず、ステップS1において、売電促進制御のうち貯湯量抑制制御及び沸き上げ禁止制御の実行を許可する設定となっているか否かを判定する。ここで、給湯機1の使用者等は、リモコン21,22,23の何れかを操作することにより、貯湯量抑制制御及び沸き上げ禁止制御を許可するか禁止するかを設定することができる。リモコン21,22,23は、この設定を選択する選択操作手段の一例を構成している。
Next, a specific process for realizing the control of the present embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 3 is a flowchart showing an example of power sale promotion control executed by the control device in
ステップS1の判定が成立した場合には、ステップS2に移行する。一方、ステップS1の判定が不成立の場合には、使用者等により貯湯量抑制制御及び沸き上げ禁止制御の実行が禁止されているので、本ルーチンを終了する。上記構成によれば、給湯機1の使用者は、給湯と売電の何れを優先するかの判断等に応じて売電促進制御の許可及び禁止を選択することができ、使用者の利便性を向上させることができる。なお、本発明では、選択操作手段として、リモコン21,22,23以外の操作装置等を採用してもよい。また、選択操作手段を用いて許可及び禁止を設定する売電促進制御には、貯湯量抑制制御及び沸き上げ禁止制御に加えて、発電前沸き上げ制御を含める構成としてもよい。
When the determination in step S1 is established, the process proceeds to step S2. On the other hand, if the determination in step S1 is not established, execution of the hot water storage amount suppression control and the boiling prohibition control is prohibited by the user or the like, and thus this routine ends. According to the above configuration, the user of the
次に、ステップS2では、太陽光発電装置30が発電中であるか否かを判定する。この判定処理は、太陽光発電装置30から制御通信線33を介して取得された発電信号に基いて実行される。なお、ステップS2で発電信号を取得する処理は、本実施の形態における発電情報取得手段の具体例を示している。ステップS2の判定が不成立の場合には、太陽光発電が実行されていない非発電時であるから、本ルーチンを終了する。
Next, in step S2, it is determined whether the solar
また、ステップS2の判定が成立した場合には、ステップS3に移行する。そして、ステップS3では、使用者の切換操作により、売電促進制御として貯湯量抑制制御が選択されているか否かを判定する。この判定が成立した場合には、ステップS4に移行して貯湯量抑制制御を実行し、本ルーチンを終了する。ステップS4では、通常沸き上げ制御を実行するか否かの判定値となる最低保持湯量を非発電時よりも減少させ、貯湯タンク4内の残湯量を非発電時と比較して抑制する。
If the determination in step S2 is established, the process proceeds to step S3. In step S3, it is determined whether or not the hot water storage amount suppression control is selected as the power sale promotion control by the user's switching operation. When this determination is established, the process proceeds to step S4, hot water storage amount suppression control is executed, and this routine is terminated. In step S4, the minimum amount of retained hot water, which is a determination value as to whether or not to perform the normal boiling control, is decreased as compared with the non-power generation time, and the remaining hot water amount in the hot
一方、ステップS3の判定が不成立の場合、即ち、売電促進制御として沸き上げ禁止制御が選択されている場合には、ステップS5に移行する。そして、ステップS5では、ヒートポンプユニット2及び前記循環ポンプを停止させることにより、沸き上げ運転の開始及び継続を禁止し、本ルーチンを終了する。
On the other hand, when the determination in step S3 is not established, that is, when the boiling prohibition control is selected as the power sale promotion control, the process proceeds to step S5. In step S5, the
次に、図4を参照して、売電促進制御の一部として実行される発電前沸き上げ制御について説明する。図4は、本発明の実施の形態1において、制御装置により実行される発電前沸き上げ制御の一例を示すフローチャートである。この図に示すルーチンは、貯湯式給湯機1の作動中に繰り返し実行されるものとする。図4に示すルーチンでは、まず、ステップS10において、太陽光発電装置30の発電開始時刻を発電情報として取得する。
Next, with reference to FIG. 4, the pre-power-generation boiling control executed as part of the power sale promotion control will be described. FIG. 4 is a flowchart illustrating an example of the boiling control before power generation executed by the control device in the first embodiment of the present invention. The routine shown in this figure is repeatedly executed while the hot water storage type
詳しく述べると、発電開始時刻は、太陽光発電装置30から制御通信線33を介してHEMSコントローラ32に送信され、更に、HEMSコントローラ32から制御通信線33を介して制御装置20に送信される。制御装置20は、この発電開始時刻を記憶しておく。なお、ステップS10で発電開始時刻を取得する処理は、発電情報取得手段の具体例を示している。
More specifically, the power generation start time is transmitted from the solar
次に、ステップS11では、沸き上げ運転を開始する予定の開始時刻が到来したか否かを判定する。この判定が成立した場合には、ステップS12に移行し、沸き上げ運転を実行する。また、ステップS11の判定が不成立の場合には、本ルーチンを終了する。なお、沸き上げ運転の開始時刻は、例えば制御装置20に初期設定として予め記憶されているか、または、使用者によりリモコン21,22,23の何れかを用いて設定される。
Next, in step S11, it is determined whether or not the start time for starting the boiling operation has come. When this determination is established, the process proceeds to step S12, and the boiling operation is performed. If the determination in step S11 is not established, this routine ends. Note that the start time of the boiling operation is stored in advance as an initial setting in the
次に、ステップS13では、前記ステップS10で取得した太陽光発電の発電開始時刻が到来したか否かを判定する。この判定が不成立の場合には、当該判定が成立するまでステップS12,S13の処理を繰り返す。また、ステップS13の判定が成立した場合には、ステップS14に移行して沸き上げ運転を完了し、本ルーチンを終了する。従って、ステップS12で開始した沸き上げ運転は、太陽光発電が開始されるまで継続され、太陽光発電が開始されたときに終了する。 Next, in step S13, it is determined whether the power generation start time of solar power generation acquired in step S10 has arrived. If this determination is not satisfied, the processes in steps S12 and S13 are repeated until the determination is satisfied. If the determination in step S13 is established, the process proceeds to step S14 to complete the boiling operation, and this routine ends. Therefore, the boiling operation started in step S12 is continued until solar power generation is started, and is ended when solar power generation is started.
実施の形態2.
次に、図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1と同様の構成において、太陽光発電装置の発電開始時刻を貯湯式給湯機に設定することを特徴としている。図5は、本発明の実施の形態2において、制御装置により実行される発電前沸き上げ制御の一例を示すフローチャートである。この図に示すルーチンでは、まず、ステップS20において、例えばソーラーシステムの使用者がリモコン21,22,23の何れかを操作することにより、太陽光発電装置30の発電開始時刻を貯湯式給湯機1に設定する。
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The present embodiment is characterized in that, in the same configuration as in the first embodiment, the power generation start time of the photovoltaic power generation apparatus is set in the hot water storage type hot water heater. FIG. 5 is a flowchart illustrating an example of the boiling control before power generation executed by the control device in the second embodiment of the present invention. In the routine shown in this figure, first, in step S20, for example, when a user of the solar system operates one of the
制御装置20は、ステップS21において、設定された発電開始時刻を取得し、当該発電開始時刻と前述の要求湯量とに基いて沸き上げ運転の完了時刻を算出する。この完了時刻は、太陽光発電の開始前に沸き上げ運転が完了するように設定される。なお、ステップS21で発電開始時刻を取得する処理は、発電情報取得手段の具体例を示している。次に、ステップS22では、前述した沸き上げ運転の開始時刻が到来したか否かを判定する。この判定が成立した場合には、ステップS23に移行し、沸き上げ運転を実行する。また、ステップS22の判定が不成立の場合には、開始時刻が到来するまで待機する。
In step S21, the
次に、ステップS24では、沸き上げ運転の完了時刻が到来したか否かを判定する。この判定が不成立の場合には、当該判定が成立するまでステップS23,S24の処理を繰り返す。また、ステップS24の判定が成立した場合には、ステップS25に移行して沸き上げ運転を完了し、本ルーチンを終了する。従って、沸き上げ運転は、太陽光発電の発電開始時刻まで継続される。 Next, in step S24, it is determined whether or not the completion time of the boiling operation has come. If this determination is not satisfied, the processes in steps S23 and S24 are repeated until the determination is satisfied. If the determination in step S24 is established, the process proceeds to step S25, where the boiling operation is completed, and this routine ends. Therefore, the boiling operation is continued until the power generation start time of solar power generation.
このように構成される本実施の形態でも、前記実施の形態1で説明した発電前沸き上げ制御とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態によれば、リモコン21,22,23の操作等により、太陽光発電装置の発電開始時刻を貯湯式給湯機1に設定するので、発電開始時刻を推定する場合と比較して当該時刻をより正確に取得することができる。
Also in the present embodiment configured as described above, it is possible to obtain substantially the same effect as the boiling control before power generation described in the first embodiment. And especially according to this Embodiment, since the electric power generation start time of a solar power generation device is set to the hot water storage
実施の形態3.
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1と同様の構成において、気象情報に基いて太陽光発電装置の発電開始時刻を推定し、この推定結果に基いて発電前沸き上げ制御を実行することを特徴としている。図6は、本発明の実施の形態3において、制御装置により実行される発電前沸き上げ制御の一例を示すフローチャートである。この図に示すルーチンでは、まず、ステップS30において、HEMSコントローラ32により外部ネットワークから気象情報を取得し、ステップS31では、取得した気象情報を制御装置20に送信する。
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. In this embodiment, in the same configuration as in the first embodiment, the power generation start time of the photovoltaic power generation apparatus is estimated based on weather information, and the boiling control before power generation is executed based on the estimation result. It is a feature. FIG. 6 is a flowchart illustrating an example of the boiling control before power generation executed by the control device in the third embodiment of the present invention. In the routine shown in this figure, first, in step S30, weather information is acquired from the external network by the
制御装置20は、ステップS32において、HEMSコントローラ32から取得した発電情報である気象情報に基いて、太陽光発電装置30の発電開始時刻を推定する。そして、推定した発電開始時刻と前述の要求湯量とに基いて、太陽光発電の開始前に沸き上げ運転が完了するように沸き上げ運転の完了時刻を算出する。なお、ステップS32で気象情報を取得する処理は、発電情報取得手段の具体例を示している。
In step S <b> 32, the
次に、ステップS33では、前述した沸き上げ運転の開始時刻が到来したか否かを判定する。この判定が成立した場合には、ステップS34に移行し、沸き上げ運転を実行する。また、ステップS33の判定が不成立の場合には、本ルーチンを終了する。次に、ステップS35では、沸き上げ運転の完了時刻が到来したか否かを判定する。この判定が不成立の場合には、当該判定が成立するまでステップS34,S35の処理を繰り返す。また、ステップS35の判定が成立した場合には、ステップS36に移行して沸き上げ運転を完了し、本ルーチンを終了する。従って、沸き上げ運転は、太陽光発電の発電開始時刻まで継続される。 Next, in step S33, it is determined whether or not the above-described boiling operation start time has come. When this determination is established, the process proceeds to step S34, and the boiling operation is executed. If the determination in step S33 is not established, this routine ends. Next, in step S35, it is determined whether or not the completion time of the boiling operation has come. If this determination is not satisfied, the processes in steps S34 and S35 are repeated until the determination is satisfied. On the other hand, if the determination in step S35 is established, the routine proceeds to step S36, where the boiling operation is completed, and this routine is terminated. Therefore, the boiling operation is continued until the power generation start time of solar power generation.
このように構成される本実施の形態でも、前記実施の形態1で説明した発電前沸き上げ制御とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態によれば、気象状況に応じて太陽光発電の発電開始時刻が変化する場合、例えば日の出時刻の時間帯の天気予報が雨の場合、日の出時刻となっても発電が開始されないので、日の出時刻よりも遅い時刻(例えば、雨の天気予報が晴れや曇りに回復する予測の時刻)まで、発電開始時刻が遅くなるなどと判断し、気象情報に基いて発電開始時刻を容易に推定することができる。 Also in the present embodiment configured as described above, it is possible to obtain substantially the same effect as the boiling control before power generation described in the first embodiment. In particular, according to the present embodiment, when the power generation start time of solar power generation changes according to weather conditions, for example, when the weather forecast in the time zone of sunrise time is rainy, power generation is performed even at the sunrise time. Since it is not started, it is determined that the power generation start time will be delayed until a time later than the sunrise time (for example, the forecast time when the rainy weather forecast recovers to clear or cloudy), and the power generation start time is determined based on weather information. Can be easily estimated.
実施の形態4.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1乃至3のうち何れかの制御に加えて、貯湯タンクの最低保持湯量を夏季よりも冬季に大きく設定することを特徴としている。図7は、本発明の実施の形態4において、制御装置により実行される制御の一例を示すフローチャートである。この図に示すルーチンは、貯湯式給湯機1の作動中に繰り返し実行されるものとする。図7に示すルーチンでは、まず、ステップS40において、現在の季節情報を取得する。このとき、制御装置20は、HEMSコントローラ32を介して外部ネットワークから季節情報を取得してもよいし、自らに備えられた時計機能等を利用して季節情報を取得してもよい。
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. This embodiment is characterized in that, in addition to the control of any one of the first to third embodiments, the minimum amount of hot water stored in the hot water storage tank is set larger in winter than in summer. FIG. 7 is a flowchart showing an example of control executed by the control device in
次に、ステップS41では、貯湯タンクの最低保持湯量を季節に応じて変更する季節対応制御を実行する設定となっているか否かを判定する。この設定は、給湯機1の使用者等により、リモコン21,22,23の何れかを用いて切換えることができる。ステップS41の判定が成立した場合には、ステップS42に移行する。一方、ステップS41の判定が不成立の場合には、使用者等により季節対応制御を実行しないように設定されているので、本ルーチンを終了する。
Next, in step S41, it is determined whether or not it is set to execute seasonal control that changes the minimum amount of hot water stored in the hot water storage tank according to the season. This setting can be switched by the user of the
次に、ステップS42では、前記日付情報に基いて現在の季節が夏季または冬季であるか否かを判定する。この判定が不成立の場合には、貯湯タンク4の最低保持湯量を予め規定された標準量に設定する。一方、ステップS42の判定が成立した場合には、ステップS44に移行し、現在の季節が冬季であるか否かを判定する。そして、この判定が成立した場合には、外気温の低下等により給湯量が増加するものと想定して、ステップS45に移行し、最低保持湯量を標準量よりも大きく設定する。一方、ステップS44の判定が不成立の場合には、夏季の温度上昇等により給湯量が低下するものと想定して、ステップS46に移行し、最低保持湯量を標準量よりも小さく設定する。
Next, in step S42, it is determined based on the date information whether the current season is summer or winter. If this determination is not established, the minimum amount of hot water stored in the hot
このように構成される本実施の形態によれば、貯湯タンク4の最低保持湯量を季節に応じて過不足なく適切に設定することができる。従って、前記実施の形態1乃至3で説明した効果に加えて、沸き上げ運転の消費電力を季節毎に最適化することができる。
According to this Embodiment comprised in this way, the minimum amount of stored hot water of the hot
実施の形態5.
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1乃至4のうち何れかの制御に加えて、貯湯タンク内の残湯量が最低保持湯量よりも小さい限界保持湯量未満である場合に、売電促進制御を実行せずに沸き上げ運転を強制的に実行することを特徴としている。ここで、限界保持湯量とは、貯湯式給湯機1が給湯運転を安定的に行うために最低限必要な貯湯量として予め設定されている。図8は、本発明の実施の形態5において、制御装置により実行される制御の一例を示すフローチャートである。この図に示すルーチンは、貯湯式給湯機1の作動中に繰り返し実行されるものとする。
Next, a fifth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. In the present embodiment, in addition to the control in any one of the first to fourth embodiments, when the remaining hot water amount in the hot water storage tank is less than the limit retained hot water amount that is smaller than the minimum retained hot water amount, the power sale promotion control is performed. It is characterized in that the boiling operation is forcibly executed without being executed. Here, the limit retained hot water amount is set in advance as the minimum amount of hot water storage required for the hot water storage type
図8に示すルーチンでは、まず、ステップS50において、貯湯タンク4内の貯湯量(残湯量)が限界保持湯量未満であるか否かを判定し、この判定が成立した場合には、ステップS51に移行する。ステップS51では、太陽光発電装置30の発電状態に関係なく、即ち、売電促進制御を実行せずに、沸き上げ運転を強制的に実行し、本ルーチンを終了する。一方、ステップS50の判定が不成立の場合には、ステップS51の処理を実行せずに、そのまま本ルーチンを終了する。
In the routine shown in FIG. 8, first, in step S50, it is determined whether or not the amount of hot water stored in the hot water storage tank 4 (remaining hot water amount) is less than the limit amount of retained hot water. Transition. In step S51, the boiling operation is forcibly executed regardless of the power generation state of the solar
このように構成される本実施の形態によれば、太陽光発電中には、沸き上げ運転を抑制または禁止しつつ、貯湯タンク4内の残湯量が許容限界を超えて減少した場合に沸き上げ運転を速やかに実行することができる。これにより、前記実施の形態1乃至4で説明した効果に加えて、売電の促進と給湯時の湯切れ防止とを両立させることができる。
According to this embodiment configured as described above, during solar power generation, boiling is suppressed when the amount of remaining hot water in the hot
実施の形態6.
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態6について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1乃至5のうち何れかの制御に加えて、太陽光発電装置の発電中でも沸き上げ運転を強制的に実行させることが可能な構成としたことを特徴としている。図9は、本発明の実施の形態6において、制御装置により実行される制御の一例を示すフローチャートである。この図に示すルーチンは、貯湯式給湯機1の作動中に繰り返し実行されるものとする。図9に示すルーチンでは、まず、ステップS60において、例えば給湯機の使用者等がリモコン21,22,23の何れかを操作することにより、即時沸き上げ操作を実行したか否かを判定する。
Next, a sixth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The present embodiment is characterized in that, in addition to the control of any one of the first to fifth embodiments, the boiling operation can be forcibly executed even during the power generation of the solar power generation device. Yes. FIG. 9 is a flowchart showing an example of control executed by the control device in
ここで、即時沸き上げ操作とは、太陽光発電装置の発電中でも沸き上げ運転を即時に開始するための操作である。リモコン21,22,23は、即時沸き上げ操作を実行するために操作される沸き上げ操作手段を構成している。そして、ステップS60の判定が成立した場合には、ステップS61に移行し、太陽光発電装置30の発電状態に関係なく、沸き上げ運転を強制的に実行する。この沸き上げ運転は、例えば貯湯タンク4内の貯湯量が前述の設定保持湯量に到達した時点で終了される。一方、ステップS60の判定が不成立の場合には、ステップS61の処理を実行せずに、そのまま本ルーチンを終了する。
Here, the immediate boiling operation is an operation for immediately starting the boiling operation even during power generation by the solar power generation device. The
このように構成される本実施の形態によれば、太陽光発電中であっても、貯湯量を増加させたい要求が生じたり、貯湯量が不足しそうな場合等には、即時沸き上げ操作を行うことにより、沸き上げ運転を速やかに開始することができる。従って、貯湯式給湯機1の湯切れを防止し、使用者の利便性を向上させることができる。
According to the present embodiment configured as described above, even when solar power is being generated, when there is a request for increasing the amount of hot water storage or when the amount of hot water storage is likely to be insufficient, an immediate boiling operation is performed. By performing, the boiling operation can be started quickly. Accordingly, it is possible to prevent the hot water storage
なお、前記実施の形態1乃至6では、それぞれの構成を個別に例示したが、本発明にこれに限らず、実施の形態1乃至6のうち組合わせが可能な2つの構成、または3つ以上の構成を組合わせることにより、貯湯式給湯機及びソーラーシステムを実現してもよい。また、実施の形態1乃至6では、加熱装置としてヒートポンプユニット2を用いる場合を例示したが、本発明はこれに限らず、ヒートポンプユニット以外の各種の加熱装置を用いてもよい。
In addition, although each structure was illustrated individually in said
1 貯湯式給湯機,2 ヒートポンプユニット(加熱装置),3 タンクユニット,4 貯湯タンク,5 ヒートポンプ往き配管,6 ヒートポンプ戻り配管,7 給水配管,8 給湯配管,9 風呂用混合弁,10 風呂用配管,11 給湯用混合弁,12 外部給湯用配管,13 タンク温度センサ(残湯量センサ),14 風呂用流量センサ,15 外部給湯用流量センサ,16 制御線,20 制御装置,21,22,23 リモコン(切換操作手段、選択操作手段、沸き上げ操作手段),30 太陽光発電装置,31 パワーコンディショナー,32 HEMSコントローラ,33 制御通信線,34,35 受電用電力線,36 送電用電力線,37 売電用電力線,40 電力会社(外部電源),41 インターネット
DESCRIPTION OF
Claims (12)
前記加熱装置により加熱された温水を貯湯するための貯湯タンクと、
前記貯湯タンク内の残湯量を検出するための残湯量センサと、
前記加熱装置を作動させて前記貯湯タンクに温水を貯湯する沸き上げ運転を実行する装置であって、少なくとも前記貯湯タンク内の残湯量が最低保持湯量よりも小さい場合に、前記沸き上げ運転を実行する制御装置と、
前記太陽光発電装置の発電状態を検出または推定することが可能な情報を発電情報として取得する発電情報取得手段と、を備え、
前記制御装置は、前記発電情報取得手段により取得した前記発電情報に基いて、前記太陽光発電装置の発電中に売電される電力量が前記沸き上げ運転により減少するのを抑制する売電促進制御を実行する構成とした貯湯式給湯機。 A solar power generation device that receives sunlight to generate power and a heating device capable of heating hot water by being fed from another external power source;
A hot water storage tank for storing hot water heated by the heating device;
A remaining hot water amount sensor for detecting the remaining hot water amount in the hot water storage tank;
A device for performing a boiling operation in which hot water is stored in the hot water storage tank by operating the heating device, and the boiling operation is performed at least when the remaining hot water amount in the hot water storage tank is smaller than the minimum retained hot water amount. A control device,
Power generation information acquisition means for acquiring information capable of detecting or estimating the power generation state of the solar power generation apparatus as power generation information,
The control device promotes power sale based on the power generation information acquired by the power generation information acquisition means, and suppresses a decrease in the amount of power sold during power generation of the solar power generation device due to the boiling operation. A hot-water storage water heater that is configured to perform control.
前記売電促進制御として実行される制御を前記貯湯量抑制制御と前記沸き上げ禁止制御の何れかに切換える操作を実行可能な切換操作手段を備えてなる請求項1に記載の貯湯式給湯機。 The power sale promotion control prohibits the boiling operation during power generation of the solar power generation device and the hot water storage amount suppression control that reduces the minimum amount of retained hot water during power generation of the solar power generation device as compared to the non-power generation time. It is configured to include boiling-up prohibition control,
The hot water storage type hot water supply apparatus according to claim 1, further comprising switching operation means capable of executing an operation of switching the control executed as the power sale promotion control to any one of the hot water storage amount suppression control and the boiling inhibition control.
前記売電促進制御は、前記発電情報に基いて前記太陽光発電装置の発電開始前に前記沸き上げ運転を開始して完了する発電前沸き上げ制御を含む構成としてなる請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の貯湯式給湯機。 The power generation information has information capable of estimating the power generation start time of the solar power generation device,
The power sale promotion control is configured to include pre-power-generation boiling control that starts and completes the boiling operation before starting the power generation of the photovoltaic power generation apparatus based on the power generation information. The hot water storage type water heater according to any one of the above.
前記太陽光発電装置と、
を備えてなるソーラーシステム。 A hot water storage type water heater according to any one of claims 1 to 11,
The solar power generation device;
A solar system comprising
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