JP2014119164A - 給湯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】給湯システムが生成する冷熱を効率よく利用して年間を通して蓄電池の温度を適切な温度範囲に保つことが可能な給湯システムを提供する。
【解決手段】冷媒回路20、貯湯タンク35、蓄電池71、温度調節回路40、および、温度調節ジャケット48を備える給湯システム100において、冷媒回路20は、冷媒の熱を放熱する水熱交換器22、および、冷媒を加熱する空気熱交換器24を有する。貯湯タンク35は、下方から未加熱の水が供給され、上方で冷媒回路20によって加熱された温水を蓄える。蓄電池71は、少なくとも冷媒回路20によって使用される電力を蓄電する。温度調節回路40は、水熱交換器22から空気熱交換器24の出口に向かう途中の冷媒回路20の冷媒と熱交換する水を循環させる。温度調節ジャケット48は、温度調節回路40により蓄電池71の温度の調節を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、給湯システムに関する。
従来のヒートポンプ式給湯システムは、安価な深夜電力を利用して夜間に温水を沸かし、電気エネルギーを熱エネルギーに変換して貯湯タンクに温水としてエネルギーを蓄える。しかし、前日の夜間に温水を沸かすため、当日に使用するまでに温度が下がる事を考慮して、必要な湯量以上の熱エネルギーを貯湯タンクに貯めておく必要があった。また、温水を沸かす時にヒートポンプが排出する冷排熱をそのまま無駄に放出していた。
そこで、昨今、蓄電池を備え、電気エネルギーを熱エネルギーとしてだけではなく、電気エネルギーをそのまま蓄電池に蓄えることを可能とするヒートポンプ式給湯システムが利用されている。このようなヒートポンプ式給湯システムでは、必要な時に蓄電池から電気エネルギーが取り出せるため、不必要なエネルギーを熱エネルギーとして蓄える必要がなくなり、使用電力量の削減だけでなく、蓄電エネルギーの再利用が容易となり、エネルギー効率の向上も同時に果たす事ができる。例えば、特許文献1(特開2010−145072号公報)や特許文献2(特開2005−164124号公報)には、蓄電手段としての二次電池を備えた蓄エネ式ヒートポンプ給湯機について記載されている。
ところで、現状の蓄電池は動作温度範囲が狭く、温度上昇とともに電池容量が劣化するため、電池の設置場所の条件が厳しい。したがって、蓄電池の寿命を延ばすためには、一定の温度を保つ事が重要な条件となる。そこで、例えば、特許文献1には、貯湯タンクと二次電池とを同一空間に収納することにより、二次電池を加温し、温度調節をすることが提案されている。また、特許文献2には、蒸発器の出口と圧縮機の吸入口との間の冷媒流路のバイパスを設け、当該バイパスを通る冷媒と蓄電池との間で熱交換させることが記載されている。
しかし、特許文献1に記載の給湯システムでは、貯湯タンクと二次電池とが収納されている空間内の空気を貯湯タンクから放熱される熱量で暖めるのみであり、給湯システムが生成する冷熱を蓄電池の温度調節において効率的に利用しているとは言えず、適切な温度範囲に保つことは想定されていない。また、特許文献2に記載の給湯システムでは、バイパスへ流れる冷媒温度はヒートポンプサイクル条件の成り行きまかせであるため、年間を通して蓄電池の温度を適切な温度範囲に保つことは想定されていない。
本発明は上記上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、給湯システムが生成する冷熱を効率よく利用して年間を通して蓄電池の温度を適切な温度範囲に保つことが可能な給湯システムを提供することにある。
第1観点に係る給湯システムは、ヒートポンプ、貯湯タンク、蓄電池、温度調節回路、および、温度調節部を備える。ヒートポンプは、圧縮機、冷媒の熱を放熱する放熱器、膨張機構、冷媒を加熱する蒸発器を有している。貯湯タンクは、下方から未加熱の水が供給され、上方でヒートポンプによって加熱された温水を蓄える。温度調節回路は、放熱器から蒸発器に向かう途中のヒートポンプの冷媒と熱交換する温度調節用媒体が封入されている。温度調節部は、温度調節用媒体の熱を利用して蓄電池の温度の調節を行う。
この給湯システムでは、蓄電池の温度を調節するための温度調節回路を備え、温度調節回路には、放熱器から蒸発器の出口に向かう途中のヒートポンプの冷媒と熱交換する温度調節用媒体が封入されている。そして、温度調節部は、給湯システムが生成する冷熱を温度調節用媒体を介して利用しつつ、蓄電池の温度を調節する。このため、年間を通して蓄電池の温度を適切な温度範囲に保つことが可能になる。
第2観点に係る給湯システムは、第1観点に係る給湯システムであって、蓄電池は、少なくともヒートポンプによって使用される電力を蓄電する。
第3観点に係る給湯システムは、第1観点または第2観点に係る給湯システムであって、温度調節部は、ヒートポンプのうち放熱器の出口から膨張機構へ向かう冷媒との間で熱交換した温度調節用媒体と、ヒートポンプのうち膨張機構から蒸発器へ向かう冷媒との間で熱交換した温度調節用媒体の混合比率を調節することで、蓄電池の温度の調節を行う。
この給湯システムでは、ヒートポンプの冷媒回路の膨張機構の上流側を流れる冷媒と熱交換して得られる温度調節用媒体と、下流側を流れる冷媒と熱交換して得られる温度調節用媒体の異なる温度の温度調節用媒体が混合される。そして、温度調節部は、両者の混合比率を調節することで、蓄電池の温度の調節を行う。このため、一方の温度調節用媒体の温度と他方の温度調節用媒体の温度の間で、蓄電池の温度の微調整が可能になる。
第4観点に係る給湯システムは、第1観点または第2観点に係る給湯システムであって、温度調節部は、第1回路と第2回路を有している。第1回路は、ヒートポンプのうち放熱器の出口から膨張機構へ向かう冷媒との間で熱交換した温度調節用媒体を蓄電池と熱的に接触するように循環させる。第2回路は、第1回路とは独立して設けられており、ヒートポンプのうち膨張機構から蒸発器へ向かう冷媒との間で熱交換した温度調節用媒体を蓄電池と熱的に接触するように循環させる。温度調節部は、第1回路と第2回路の循環量の比率を調節することで蓄電池の温度の調節を行う。
この給湯システムでは、互いに独立した回路である第1回路と第2回路とでは、温度の異なる温度調節用媒体が循環している。このため、温度調節部は、温度調節用媒体の温度が異なっている第1回路と第2回路の循環量の比率を調節することで蓄電池の温度の調節を行うことができる。このため、蓄電池の温度の微調整が可能になる。
第5観点に係る給湯システムは、第4観点に係る給湯システムであって、第1回路を循環する温度調節用媒体の種類は、第2回路を循環する温度調節用媒体の種類とは異なる。
この給湯システムでは、第1回路を循環する温度調節用媒体と第2回路を循環する温度調節用媒体の種類とが異なるため、両者の熱容量が異なる。したがって、温度調節部が調節可能な蓄電池の温度幅を広げることが可能になる。
第6観点に係る給湯システムは、第1観点または第2観点に係る給湯システムであって、温度調節部は、第1熱伝達デバイスと第2熱伝達デバイスを有している。第1熱伝達デバイスは、ヒートポンプのうち放熱器の出口から膨張機構へ向かう冷媒との間で熱交換する温度調節用媒体を封入しており、温度調節用媒体の熱を蓄電池に熱伝達させる。第2熱伝達デバイスは、第1熱伝達デバイスとは別に設けられており、ヒートポンプのうち膨張機構から蒸発器へ向かう冷媒との間で熱交換する温度調節用媒体を封入しており、温度調節用媒体の熱を蓄電池に熱伝達させる。
この給湯システムでは、第1熱伝達デバイスに封入された温度調節用媒体と第2熱伝達デバイスに封入された温度調節用媒体の互いに温度が異なる温度調節用媒体を用いて蓄電池の温度の調節を行うことができる。このため、蓄電池の温度の微調整が可能になる。
第7観点に係る給湯システムは、第6観点に係る給湯システムであって、第1熱伝達デバイスに封入されている温度調節用媒体の種類は、第2熱伝達デバイスに封入されている温度調節用媒体の種類とは異なる。
この給湯システムでは、第1熱伝達デバイスに封入されている温度調節用媒体と第2熱伝達デバイスに封入されている温度調節用媒体の種類とが異なるため、両者の熱容量が異なる。したがって、温度調節部が調節可能な蓄電池の温度幅を広げることが可能になる。
第8観点に係る給湯システムは、第1観点から第3観点のいずれかに係る給湯システムであって、温度調節回路は、温度調節用媒体の流量を調節可能な流量調節手段を有しており、温度調節部は、流量調節手段によって流量を調節することで、蓄電池の温度の調節を行う。
この給湯システムでは、温度の異なる温度調節用流体を混ぜ合わせるだけでなく、その流量を調節することができるため、さらに細かく蓄電池の温度を調節することが可能になる。
第9観点に係る給湯システムは、第1観点から第3観点のいずれかに係る給湯システムであって、温度調節回路は、ヒートポンプのうち放熱器から膨張機構へ向かう冷媒との間で温度調節用流体を熱交換させるように構成されると共に、温度調節用媒体の流量を調節可能な流量調節手段を有しており、温度調節部は、流量調節手段によって流量を調節することで、蓄電池の温度の調節を行う。
この給湯システムでは、放熱器から膨張機構へ向かう冷媒の熱を、温度調節用流体を介して利用することで、蓄電池の温度を調節する。そして、温度調節部は、流量調節手段によって流量を調節することで、放熱器から膨張機構へ向かう冷媒の熱を利用する程度を調節して、蓄電池の温度を調節することができる。
第10観点に係る給湯システムは、第1観点から第3観点のいずれかに係る給湯システムであって、温度調節回路は、ヒートポンプのうち膨張機構から蒸発器へ向かう冷媒との間で温度調節用流体を熱交換させるように構成されると共に、温度調節用媒体の流量を調節可能な流量調節手段を有しており、温度調節部は、流量調節手段によって流量を調節することで、蓄電池の温度の調節を行う。
この給湯システムでは、膨張機構から蒸発器へ向かう冷媒の熱を、温度調節用流体を介して利用することで、蓄電池の温度を調節する。そして、温度調節部は、流量調節手段によって流量を調節することで、膨張機構から蒸発器へ向かう冷媒の熱を利用する程度を調節して、蓄電池の温度を調節することができる。
第11観点に係る給湯システムは、第1観点から第3観点のいずれかに係る給湯システムであって、ヒートポンプには冷媒が循環しており、温度調節用媒体は、ヒートポンプを循環する冷媒とは異なる媒体である。
この給湯システムでは、温度調節回路に封入されている媒体を、ヒートポンプを循環している冷媒とは異なる媒体とすることができるため、温度調節回路に封入させる媒体を自由に選択することが可能になる。
第12観点に係る給湯システムは、第1観点から第11観点のいずれかに係る給湯システムであって、貯湯回路をさらに備えている。貯湯回路は、貯湯タンクの下方の水を、蓄電池と熱的に接触をするように流した後、ヒートポンプの放熱器において冷媒と熱交換させることで温水を得て、貯湯タンクの上方に戻すように構成されている。
この給湯システムでは、蓄電池から放熱される熱を沸き上げのための熱の一部として利用できると共に、蓄電池の発熱を抑えることも可能になる。
第13観点に係る給湯システムは、第12観点に係る給湯システムであって、貯湯回路において貯湯タンクの下方から放熱器に向かう水が、ヒートポンプにおいて放熱器から蒸発器へ向かう冷媒の熱と熱交換するように構成されている。
この給湯システムでは、ヒートポンプにおいて放熱器から蒸発器へ向かう冷媒の熱を沸き上げのための熱の一部として利用することができる。
第14観点に係る給湯システムは、第1観点から第13観点のいずれかに係る給湯システムであって、蓄電池は、貯湯タンクの下方部分と熱的に接触するように配置されている。
この給湯システムでは、貯湯タンクの下方部分の冷熱を利用することにより、蓄電池の温度をさらに安定化させることが可能になる。
第15観点に係る給湯システムは、第1観点から第14観点のいずれかに係る給湯システムであって、温度調節部は、蓄電池の充電時もしくは放電時の少なくともいずれかのタイミングで、ヒートポンプを駆動させることによって蓄電池の温度を調節する。
この給湯システムでは、蓄電池の充電時もしくは放電時に蓄電池に生じる温度上昇を小さく抑えることが可能になる。
第16観点に係る給湯システムは、第1観点から第14観点のいずれかに係る給湯システムであって、蓄電池の内部の温度を把握する温度把握手段をさらに備えている。温度調節部は、温度把握手段が把握する温度が所定値以上になった場合に、ヒートポンプを駆動させることによって蓄電池の温度を調節する。
この給湯システムでは、蓄電池の温度が所定値より高い温度まで上がることを抑制することが可能になる。
第17観点に係る給湯システムは、第1観点から第16観点のいずれかに係る給湯システムであって、貯湯タンクおよび蓄電池を覆うように設置され、太陽光を受光して発電する太陽光発電パネルをさらに備えている。蓄電池は、太陽光発電パネルが発電することで得られる電気エネルギーを充電する。
この給湯システムでは、太陽光発電パネルによって蓄電池の周囲が覆われているため、蓄電池が太陽光に曝されることで昇温することを防止することができる。さらに、この太陽光発電パネルが発電した電力を蓄電池に蓄えることができる。
第18観点に係る給湯システムは、第1観点から第16観点のいずれかに係る給湯システムであって、貯湯タンクおよび蓄電池を覆うように設置され、太陽光を受光して発電する太陽光発電パネルをさらに備えている。ヒートポンプの駆動には、太陽光発電パネルが発電することで得られる電気エネルギーが利用される。
この給湯システムでは、太陽光発電パネルによって蓄電池の周囲が覆われているため、蓄電池が太陽光に曝されることで昇温することを防止することができる。さらに、この太陽光発電パネルが発電した電力をヒートポンプの駆動に利用することができる。
第1、2観点に係る給湯システムでは、年間を通して蓄電池の温度を適切な温度範囲に保つことが可能になる。
第3、4観点に係る給湯システムでは、蓄電池の温度の微調整が可能になる。
第5観点に係る給湯システムでは、温度調節部が調節可能な蓄電池の温度幅を広げることが可能になる。
第6観点に係る給湯システムでは、蓄電池の温度の微調整が可能になる。
第7観点に係る給湯システムでは、温度調節部が調節可能な蓄電池の温度幅を広げることが可能になる。
第8観点に係る給湯システムでは、さらに細かく蓄電池の温度を調節することが可能になる。
第9観点に係る給湯システムでは、温度調節部が、ポンプの流量を調節することで、放熱器から膨張機構へ向かう冷媒の熱を利用する程度を調節して、蓄電池の温度を調節することができる。
第10観点に係る給湯システムでは、温度調節部が、ポンプの流量を調節することで、膨張機構から蒸発器へ向かう冷媒の熱を利用する程度を調節して、蓄電池の温度を調節することができる。
第11観点に係る給湯システムでは、温度調節回路に封入させる媒体を自由に選択することが可能になる。
第12観点に係る給湯システムでは、蓄電池から放熱される熱を沸き上げのための熱の一部として利用できると共に、蓄電池の発熱を抑えることも可能になる。
第13観点に係る給湯システムでは、ヒートポンプにおいて放熱器から蒸発器へ向かう冷媒の熱を沸き上げのための熱の一部として利用することができる。
第14観点に係る給湯システムでは、貯湯タンクの下方部分の冷熱を利用することにより、蓄電池の温度をさらに安定化させることが可能になる。
第15観点に係る給湯システムでは、蓄電池の温度が所定値より高い温度まで上がることを抑制することが可能になる。
第16観点に係る給湯システムでは、蓄電池の温度が所定値より高い温度まで上がることを抑制することが可能になる。
第17観点に係る給湯システムでは、蓄電池が太陽光に曝されて昇温することを防止するための太陽光パネルを利用して得られた電力を蓄電池に蓄えることができる。
第18観点に係る給湯システムでは、蓄電池が太陽光に曝されて昇温することを防止するための太陽光パネルを利用して得られた電力をヒートポンプの駆動に利用することができる。
第1実施形態に係る給湯システムの概略外観図である。 第1実施形態に係る給湯システムの概略構成図である。 第1実施形態に係る冷媒回路のモリエル線図である。 第2実施形態に係る給湯システムの概略構成図である。 第2実施形態に係る冷媒回路のモリエル線図である。 第3実施形態に係る給湯システムの概略構成図である。 第3実施形態に係る冷媒回路のモリエル線図である。 第4実施形態に係る給湯システムの概略構成図である。 第5実施形態に係る給湯システムの概略構成図である。 第6実施形態に係る給湯システムの概略構成図である。 他の実施形態Aに係る給湯システムの概略外観図である。 他の実施形態Dに係る給湯システムの概略外観図である。
以下、各実施形態の給湯システムについて、それぞれ説明する。
(1)第1実施形態
第1実施形態に係る給湯システム100について、図面を用いて説明する。
図1に、本発明の第1実施形態に係る給湯システム100の外観概略図を示す。図2に、給湯システム100の概略構成図を示す。
(2)全体構成
給湯システム100は、使用される前に予め温水を溜めておいたり浴槽の温水を加熱したりするための貯湯式給湯システムであって、ヒートポンプユニット1、貯湯ユニット3、および、温度調節回路40を備えている。このほか、給湯システム100は、ヒートポンプユニット1や貯湯ユニット3等の管理や制御を行うマイコンからなる図示しない制御部を備えている。
(3)詳細構成
(3−1)ヒートポンプユニット1
ヒートポンプユニット1は、温水を作り出すための熱源装置として機能し、電力を動力源とする。ヒートポンプユニット1は、ケーシング1aを備え、当該ケーシング1a内には、冷媒が循環する冷媒回路20、水熱交換器22、空気熱交ファン24F、および、各種センサ等を備えている。
この冷媒回路20は、ヒートポンプとして働き、主に、圧縮機21、水熱交換器22内の冷媒管22r、膨張弁23、空気熱交換器24、冷媒配管25、高温側熱交換器26、および、低温側熱交換器27を有している。
冷媒配管25は、圧縮機21の吐出側、水熱交換器22内の冷媒管22r、高温側熱交換器26、膨張弁23、低温側熱交換器27、空気熱交換器24、圧縮機21の吸入側、の順に各機器を接続しており、内部に冷媒を循環させている。なお、特に限定されるものではないが、本実施形態では、二酸化炭素冷媒が、冷凍サイクルにおいて一時的に超臨界状態となるように用いられている。
ここで、圧縮機21は、ガス状の低圧冷媒を吸入し、高圧に圧縮して吐出する。
水熱交換器22は、冷媒の熱を放熱する放熱器としての役割を果たす。水熱交換器22は、冷媒管22rおよび水管32wを有している。水熱交換器22は、ヒートポンプユニット1の圧縮機21によって吐出された後に冷媒管22rを流れる高温の冷媒と、後述する貯湯ユニット3を循環する際に水管32wを流れる水の間で熱交換を行わせる。この水熱交換器22における熱交換によって、冷媒管22rを通過する冷媒が冷却されると同時に、水管32wを通過する水が加熱され、温水(お湯)を作り出すことができる。ここで、温水とは、後述する貯湯タンク35に供給される市水が加熱された水であって、市水の温度よりも少なくとも1℃高い温度の水をいうものとする。
高温側熱交換器26は、内部を流れる冷媒を、後述する温度調節回路40の高温側水配管43を流れる水との間で熱交換させる。
膨張弁23は、水熱交換器22の冷媒管22rを通過して放熱した冷媒を通過させる際に、冷媒の圧力を減少させる。
低温側熱交換器27は、内部を流れる冷媒を、後述する温度調節回路40の低温側水配管42を流れる水との間で熱交換させる。
空気熱交換器24は、冷媒を加熱して蒸発させる蒸発器として働く。空気熱交換器24では、冷媒と空気との間で熱交換が行われる。熱交換のための空気は、空気熱交ファン24Fによって空気熱交換器24に向けて供給される。空気熱交ファン24Fは、制御部によって、制御される。
(3−2)貯湯ユニット3
貯湯ユニット3は、市水等の外部からの外部給水路81およびタンク用給水路82を介して供給される水をヒートポンプユニット1から得られる熱によって加熱し、蓄えつつ、混合用給水路83を介して混合された温水を浴室等に供給するための装置である。この貯湯ユニット3は、ケーシング3aを備え、当該ケーシング3a内には、主に、貯湯タンク35、貯湯回路30、蓄電池71、インバータ73、コンバータ74、スイッチング素子収納部72、および、温度調節ジャケット48等を備えている。
(3−2−1)貯湯タンク35
貯湯タンク35は、ヒートポンプユニット1から得られる熱によって得られる温水を予め蓄えておくタンクである。
貯湯タンク35内は水および/または温水によって常に満たされており、温水の量を制御部に把握させるための、湯量温度検知センサ36が設けられている。この湯量温度検知センサ36は、第1湯量検知温度センサT1〜第6湯量検知温度センサT6を有している。これらの第1湯量検知温度センサT1〜第6湯量検知温度センサT6は、貯湯タンク35の下方から上方に向けて順に所定間隔で配置されている。
貯湯タンク35内の温水の温度分布は、上端から下端に下がるにつれて温度が低くなるようになっている。これは、温度の低い温水は、比重が大きいために下に沈み、温度の高い温水は比重が小さいために上昇する傾向にあるからである。貯湯タンク35の下端では、後述するように、未加熱の水が市水として導入されるため、貯湯タンク35内のうち最も温度が低くなっている。
貯湯タンク35の下端部近傍には、タンク用給水路82が接続されている。市水等の外部からの水が外部給水路81およびタンク用給水路82を介して貯湯タンク35内に供給される。貯湯タンク35の上端部近傍には、出湯管51が接続されている。出湯管51を介して供給される温水と混合用給水路83を介して供給される市水等の外部からの水とが湯水混合弁84により混合される。このように混合された温水は、給湯管52を介して浴室等に供給される。
なお、図示されていないが、貯湯タンク35は、発泡スチロールもしくは発泡ポリエチレン等によって形成された断熱材によって下端を除く周囲が覆われており、貯湯タンク35内の熱が逃げ出しにくいように構成されている。
(3−2−2)貯湯回路30
貯湯回路30は、貯湯タンク35内の水または温水に対してヒートポンプユニット1で得られる熱を伝えるための回路であり、沸き上げ往き管31、水熱交換器22内の水管32w、沸き上げ戻り管33、および、沸き上げポンプ34を有している。
沸き上げ往き管31は、貯湯タンク35の下端部近傍と水熱交換器22内の水管32wの上流側端部とを接続している。
沸き上げ戻り管33は、水熱交換器22内の水管32wの下流側端部と貯湯タンク35の上端近傍とを接続している。
沸き上げポンプ34は、沸き上げ往き管31の途中に設けられている。貯湯回路30では、沸き上げポンプ34が制御部からの指令を受けて駆動することにより、貯湯タンク35内の水または温水のうち下方に存在している温度の低い水を、沸き上げ往き管31に流出させ、水熱交換器22内の水管32wを通過させることで温度上昇させ、沸き上げ戻り管33を介して貯湯タンク35の上端近傍に戻している。
これにより、貯湯タンク35内の温水と水との境界が上から下に向けて移動していくことになり、貯湯タンク35内の温水の量が増えていく。
(3−2−3)蓄電池71
蓄電池71は、給湯システム100によって使用される電気を貯める電池であり、貯湯タンク35の下端に熱的に接触した状態で貯湯タンク35の下に設置されている。蓄電池71は、電気料金が比較的安価な夜間に充電され、充電された電気は、日中に給湯システム100の稼働に使用される。蓄電池71は、本実施形態においてはリチウムイオン電池である。なお、蓄電池71は、蓄電池71の内部温度を検知する温度センサ71aが内蔵されている。制御部は、当該温度センサ71aの検知値を把握することができる。
ここで、蓄電池71の上面は、貯湯タンク35の下面と熱的に接触している。熱的に接触している状態とは、直接的に接触している状態と、他の部材が介在して間接的に接触している場合の両方が含まれる(以下同じ。)。本実施形態においては、貯湯タンク35の下端と蓄電池71の上面とは、直接的に接触している。
現状の蓄電池は適切な動作が可能な温度範囲に制約があり、温度上昇とともに電池容量が劣化するため、電池の設置場所の条件が厳しく、寿命を延ばすためには一定の温度を保つ事が重要な条件となる。
一方、貯湯タンク35の下端近傍には、市水からの水が導入されるので、未加熱の水が存在しており、年間を通じて市水の温度は比較的安定している。
したがって、蓄電池71を、貯湯タンク35の下端に対して熱的に接触させることができるように貯湯タンク35の下に配置することで、一年を通じて蓄電池71の温度を比較的安定的に維持することが可能になっている。
(3−2−4)温度調節ジャケット48
温度調節ジャケット48は、主に蓄電池71の温度を調節するための装置であり、蓄電池71の下端に熱的に接触した状態で蓄電池71の下に設置されている。温度調節ジャケット48の下には、スイッチング素子収納部72が設置されており、温度調節ジャケット48の下方部分とスイッチング素子収納部72の上方部分とは熱的に接触している(本実施形態では、直接的に接触している。)。温度調節ジャケット48は、アルミ等の熱伝導率の高い金属によって構成されている。したがって、蓄電池71およびスイッチング素子収納部72に収納されているインバータ73のスイッチング素子73aやコンバータ74のスイッチング素子74aを、温度調節ジャケット48の冷熱によって効率的に冷却させることが可能になっている。
(3−2−5)インバータ73
インバータ73は、用途は特に限定されないが、本実施形態においては、圧縮機21の周波数制御を行うインバータとして用いられている。本実施形態においては、インバータ73は、貯湯タンク35や蓄電池71や温度調節ジャケット48よりも下方に配置されており、インバータ73から熱を放出するための放熱部を有している。
(3−2−6)コンバータ74
コンバータ74は、用途は特に限定されないが、本実施形態においては、蓄電池71の充電と放電の制御を行なうコンバータとして用いられている。本実施形態においては、コンバータ74は、貯湯タンク35や蓄電池71や温度調節ジャケット48よりも下方に配置されており、コンバータ74から熱を放出するための放熱部を有している。
(3−2−7)スイッチング素子収納部72
スイッチング素子収納部72は、ヒートポンプユニット1が有するインバータ73のスイッチング素子73a、および、コンバータ74のスイッチング素子74aを収納している。なお、スイッチング素子収納部72の内部は、熱伝導率の高いアルミ等の金属によって構成されており、スイッチング素子収納部72に収納されているインバータ73のスイッチング素子73aやコンバータ74のスイッチング素子74aに対してスイッチング素子収納部72の外部の熱が伝わりやすいように構成されている。
インバータ73のスイッチング素子73aやコンバータ74のスイッチング素子74aは稼働中に熱を帯びるようになる。これに対して、スイッチング素子73a、74aを収納しているスイッチング素子収納部72には、温度調節ジャケット48の下方部分が熱的に接触している。具体的には、インバータ73のスイッチング素子73aの放熱部側の部分やコンバータ74のスイッチング素子74aの放熱部側の部分が、温度調節ジャケット48の下方部分と接している。このため、インバータ73のスイッチング素子73aの温度や、コンバータ74のスイッチング素子74aの温度について、温度変化度合いが小さくなるように緩和させることができている。
(3−3)温度調節回路40
温度調節回路40は、主に、蓄電池71およびスイッチング素子収納部72の温度を調節するための回路である。この温度調節回路40において循環する熱媒体は、特に限定されるものではないが、本実施形態では水である。本実施形態の温度調節回路40は、ポンプ45、下流側水配管41、分岐弁46、低温側水配管42、高温側水配管43、混合弁47、上流側水配管44、流量調節弁49、高温側熱交換器26、および、低温側熱交換器27を有している。なお、特に限定されないが、実施形態では、ポンプ45として一定速ポンプを用いており、ポンプ45と流量調節弁49によって流量調節手段を構成している。
下流側水配管41は、ポンプ45の吐出側と分岐弁46を接続し、ポンプ45により吐出された冷媒を分岐弁46へと流す。分岐弁46に到達した水は、分岐弁46により低温側水配管42および高温側水配管43の二つに分岐される。低温側水配管42は、低温側熱交換器27の内部を通過するように伸びて、混合弁47に接続されている。高温側水配管43は、高温側熱交換器26の内部を通過するように伸びて、混合弁47に接続されている。
高温側熱交換器26は、冷媒回路20のうち水熱交換器22の出口から膨張弁23へ向かう冷媒と高温側水配管43を流れる水の間で熱交換させる。一方、低温側熱交換器27は、冷媒回路20のうち膨張弁23から空気熱交換器24へ向かう冷媒と低温側水配管42を流れる水の間で熱交換させる。したがって、低温側熱交換器27を出た低温側水配管42を流れる水の方が、高温側熱交換器26を出た高温側水配管43を流れる水よりも温度が低い。
混合弁47では、低温側水配管42の冷媒と高温側水配管43の水が混合される。混合された水は、上流側水配管44を介して温度調節ジャケット48の内部を通過して、ポンプ45の吸入側に入る。上流側水配管44には、通過する水の循環量を調節するための流量調節弁49が設けられている。低温側水配管42には、温度センサ42Tが設けられている。高温側水配管43には、温度センサ43Tが設けられている。上流側水配管44には、温度センサ44Tが設けられている。制御部は、温度センサ42T、温度センサ43T、および、温度センサ44Tから水の温度値を取得するとともに、蓄電池71の温度センサ71aの温度値を取得して、これらの値を基に混合弁47を制御して低温側水配管42からの水と高温側水配管43からの水の混合比率を調節するとともに、流量調節弁49の弁開度を調節して温度調節ジャケット48の内部に通過させる水量を調節することにより、上流側水配管44内を温度調節ジャケット48に向けて流れる水の温度を調節することができるようになっている。
温度調節ジャケット48では、上流側水配管44を流れる水の熱は、温度調節ジャケット48を介して、蓄電池71やスイッチング素子収納部72に伝熱される。
ここでは、水熱交換器22の出口から膨張弁23に向けて流れる冷媒の熱と、膨張弁23から空気熱交換器24へ向けて流れる冷媒の熱を利用することで、温度調節回路40に送られる水の温度を調節し、蓄電池71の温度を調節することができる。また、低温側水配管42および高温側水配管43のそれぞれを流れる循環水の量が、混合弁47によって制御されている。これにより、温度調節ジャケット48に送られる水の温度が、年間を通じて最適な温度に維持されるように調節することが可能となっている。
(4)全体動作
次に、給湯システム100の動作について説明する。
沸き上げポンプ34が制御部からの指令を受けて駆動すると、貯湯タンク35内の水または温水のうち下方に存在している温度の低い水が、沸き上げ往き管31に流出する。沸き上げ往き管31の中を流れる水は、水熱交換器22に到達する。水熱交換器22内では、沸き上げ往き管31の中を流れる水と、ヒートポンプユニット1の高温冷媒の間で熱交換が行われる。これにより、水が加熱され温水となる。温水は、沸き上げ戻り管33を介して貯湯タンク35の上端近傍に戻る。
一方、冷媒回路20においては、例えば、設置環境や使用時期において、温度調節ジャケット48を通過して蓄電池71からの熱を受けた温度調節回路40の下流側水配管41を流れる水の温度が、高温側熱交換器26を流れる冷媒の温度より低く、低温側熱交換器27を流れる冷媒の温度よりも高い場合には、図3のモリエル線図に示す挙動とすることができる。この図3のモリエル線図に示すように、圧縮機21により圧縮され高温高圧になった冷媒は(図3の点b参照)、冷媒配管25を流れ、水熱交換器22内を通り、沸き上げ往き管31を通って流れてきた水と熱交換し、放熱する(図3の点c参照)。放熱した冷媒は、減圧されることなく高温側熱交換器26を通過し、温度調節回路40の高温側水配管43を流れる水と熱交換し、さらに放熱する(図3の点c’参照)。その後、冷媒は、膨張弁23により減圧され、低温かつ気液二相状態となる(図3の点d’参照)。低温低圧になった気液二相状態の冷媒は、低温側熱交換器27を通過し、温度調節回路40の低温側水配管42を流れる水と熱交換し、水からの熱を得て加熱される(図3の点d’’参照)。その後、冷媒は、空気熱交換器24へ流れ、空気熱交換器24に送られる外気との間で熱交換を行って、蒸発する(図3の点a’参照)。気化した冷媒は、圧縮機21に吸入され、圧縮される。圧縮された冷媒は、高温高圧の冷媒となって、上記冷凍サイクルを繰り返す。なお、図3において、a−b−c−dで示すサイクルは、第1実施形態の高温側熱交換器26や低温側熱交換器27が設けられていない場合の冷媒の挙動を示しており、第1実施形態の高温側熱交換器26や低温側熱交換器27が設けられている場合の冷媒の挙動であるa’−b−c−c’−d’−d’’で示すサイクルと比較するために示している。また、上記モリエル線図は、一例を示すものに過ぎず、図3において、d’’は、cとdとを結ぶ線上に位置する必要はなく、これに限定されない。
貯湯タンク35から温水を浴室等に供給する場合は、貯湯タンク35の上端近傍に存在する温水が当該上端近傍に接続されている出湯管51から流出する。出湯管51を介して供給される温水と混合用給水路83を介して供給される市水等の外部からの水は、湯水混合弁84により混合される。このように混合された温水が、給湯管52を介して浴室等に供給される。
(5)第1実施形態の特徴
(5−1)
第1実施形態では、採用されている蓄電池71は、その寿命が設置されている場所の温度環境に依存し、動作温度範囲内に温度が保たれた場合に寿命が延びる性質を有している。
これに対して、第1実施形態の給湯システム100においては、温度調節回路40による蓄電池71の温度調節が行われることで、蓄電池71の寿命をより長くすることが可能になっている。
すなわち、温度調節回路40を流れる水が温度調節ジャケット48に流れており、蓄電池71の下方部分は、その温度調節ジャケット48の上方部分と熱的に接触するように配置されている。このため、温度調節ジャケット48の熱が、蓄電池71に対して下方から伝熱することで、蓄電池71の温度が調節される。この温度調節ジャケット48を流れる水の温度は、温度調節回路40において、混合弁47における混合比率の調整により、高温側熱交換器26において水熱交換器22の出口から膨張弁23へ向かう冷媒の熱を利用して高温になった水、および、低温側熱交換器27において膨張弁23から空気熱交換器24へ向かう冷媒の熱を利用して低温となった水の混合比率が制御部によって調整され、温度調整される。さらに、制御部は、流量調節弁49の弁開度を調節することで、温度調節ジャケット48の内部に通過させる水量を調節する。このため、給湯システム100では、温度調節ジャケット48に供給される熱量をコントロールすることが可能になっている。これにより、蓄電池71の温度を、年間を通じて最適な温度に制御することが可能となっている。特に、温度調節回路40では、高温側熱交換器26の冷媒温度と低温側熱交換器27の冷媒温度の2つの異なる温度部分を利用することで、蓄電池71の温度をきめ細かく調節することが可能になっている。さらに、制御部は、蓄電池71の温度センサ71aの温度値、温度センサ42T、温度センサ43T、および、温度センサ44Tの温度値に基づいて、温度調節ジャケット48の内部に通過させる水量を調節するために流量調節弁49の弁開度を調節するため、さらに詳細に蓄電池71の温度調節を行うことができる。
また、冷媒回路20において、高温側熱交換器26を流れる水によって冷媒が冷却される熱量よりも、低温側熱交換器27を流れる水によって冷媒が加熱される熱量の方が大きい場合には、蓄電池71の排熱が利用されることにより、空気熱交換器24での蒸発負荷を小さく抑えることが可能になり、COPを向上させることができる。
(5−2)
第1実施形態の給湯システム100では、蓄電池71の上方部分が貯湯タンク35の下方部分に対して熱的に接触する配置構成が採用されている。そして、貯湯タンク35の下方に貯められる水の温度範囲は、一年を通じて、蓄電池71の動作温度範囲とほぼ同じ温度範囲に維持される。このように、貯湯タンク35の下方の熱が蓄電池71の温度の安定化に利用されることで、上記温度調節回路40による蓄電池71の温度調節負担を軽減することが可能になっている。
そして、蓄電池71は、その上方を貯湯タンク35の下方部分によって、下方を温度調節ジャケット48の上方部分によって、上下の両方から温度調節されるため、蓄電池71の温度調節がより容易になっている。
また、上記温度調節回路40のポンプ45が駆動していない状況下においても、単に、蓄電池71の配置を上記配置にするだけで、その寿命を延ばすことが可能になっている。
なお、例えば、蓄電池71がリチウムイオン電池の場合には、放電深度が50%では温度上昇を10℃抑えることにより、他の条件下に比べて電池寿命を最低2倍延長でき、温度を25℃前後に保つ事で電池の寿命を飛躍的に向上させることができる。
(5−3)
第1実施形態の給湯システム100では、インバータ73のスイッチング素子73aおよびコンバータ74のスイッチング素子74aが収納されたスイッチング素子収納部72は、温度調節ジャケット48の下方部分に対して熱的に接触するように配置されている。これにより、温度調節ジャケット48のうち、蓄電池71の温度調節に直接は利用されていない下方部分を、インバータ73のスイッチング素子73aやコンバータ74のスイッチング素子74aの温度調節に利用することが可能になっている。
(6)第2実施形態
第2実施形態に係る給湯システム200について、図面を用いて説明する。
図4に、本発明の第2実施形態に係る給湯システム200の概略構成図を示す。この給湯システム200は、特に限定されるものではないが、例えば、年間を通じた水温(市水もしくは井戸水等の温度)の平均値が15℃以下である地域で用いられることが好ましい。
(7)全体構成
給湯システム200は、冷媒回路220を含むヒートポンプユニット201、貯湯回路230を含む貯湯ユニット203、および、温度調節回路40aを備えている。給湯システム200は、給湯システム100とほぼ同様の構成をしているので、給湯システム100と同じ構成をしている部分については説明を省略し、給湯システム100と異なる構成となっている部分について中心に説明する。
(8)詳細構成
(8−1)温度調節回路40a
温度調節回路40aは、主に、蓄電池71およびスイッチング素子収納部72の温度を調節するための回路である。この温度調節回路40aにおいて循環する熱媒体は、特に限定されるものではないが、本実施形態では水である。本実施形態の温度調節回路40aは、ポンプ45、水配管241、流量調節弁249、および、高温側熱交換器226を有している。なお、特に限定されないが、実施形態では、ポンプ45として一定速ポンプを用いており、ポンプ45と流量調節弁249によって流量調節手段を構成している。
水配管241は、ポンプ45の吐出側から伸びており、高温側熱交換器226の内部を通過した後、温度調節ジャケット48の内部を通過して、ポンプ45の吸入側に接続されている。なお、水配管241のうち高温側熱交換器226の出口側と温度調節ジャケット48との間には、通過する水の循環量を調節するための流量調節弁249が設けられている。高温側熱交換器226では、冷媒回路220のうち水熱交換器22の出口から膨張弁23へ向かう冷媒と温度調節回路40aの水配管241を流れる水の間で熱交換を行わせる。
ここでは、水熱交換器22の出口から膨張弁23に向かう冷媒の熱を利用して、温度調節回路40aを循環する水を介して、蓄電池71の温度を調節している。
また、制御部は、蓄電池71の温度センサ71aの温度値を参照して、温度調節ジャケット48の内部に通過させる水量を調節するために、流量調節弁249の弁開度を制御する。
(9)全体動作
給湯システム200の温水生成の動作は、水熱交換器22の配置が異なる点を除けば上記第1実施形態の給湯システム100と同様であるので、説明を省略する。以下に、冷媒回路220の動作を説明する。
冷媒回路220においては、圧縮機21により圧縮され高温高圧になった冷媒は、冷媒配管25を流れ、水熱交換器22の内部を通過する際に、沸き上げ往き管31を通って流れてきた水と熱交換し、放熱する。放熱した冷媒は、高温側熱交換器226を通過し、温度調節回路40aの水配管241において高温側熱交換器226の内部を流れる水と熱交換する。その後、冷媒は、膨張弁23により減圧され、低温かつ気液二相状態となる。低温低圧になった気液二相状態の冷媒は、空気熱交換器24へ流れ、空気熱交換器24において外気と熱交換を行い、蒸発する。気化した冷媒は、圧縮機21に吸入され、圧縮される。圧縮された冷媒は、高温高圧の冷媒となり、冷凍サイクルを繰り返す。
(10)第2実施形態の特徴
第2実施形態では、制御部が、蓄電池71の温度センサ71aの温度値を参照して、温度調節ジャケット48の内部に通過させる水量を調節するために流量調節弁249の弁開度を制御する。このように、制御部が流量調節弁249の弁開度を制御することで、水熱交換器22の出口から膨張弁23へ向かう冷媒の熱の利用度合いを調節して、温度調節回路40aを流れる水の温度を変化させ、蓄電池71の温度調節に利用することが可能になっている。これにより、給湯システム200が生成する冷熱をより効率よく利用して蓄電池71の温度調節を行い、適切な温度に保つことが可能になっている。また、蓄電池71の排熱を利用して、水熱交換器22の出口から膨張弁23へ向かう冷媒を加熱することにより、空気熱交換器24での蒸発負荷を低減することができている。
例えば、設置環境や使用時期において、水熱交換器22の出口から膨張弁23へ向かう冷媒の温度が、温度調節ジャケット48を通過して蓄電池71からの熱を受けた温度調節回路40aの水配管241を流れる水の温度よりも低い場合には、冷媒回路220を流れる冷媒について、図5のモリエル線図に示す挙動とすることができる。すなわち、冷媒回路220の水熱交換器22を流れ出た冷媒は、高温側熱交換器226を流れる際に、水配管241を流れる水によって加熱される(図5の点c’参照)。その後、高温側熱交換器226を流れ出た冷媒は、膨張弁23で減圧された後、空気熱交換器24において外気と熱交換して蒸発する。ここで、空気熱交換器24に送られる冷媒は、高温側熱交換器226において温度調節回路40aの水配管241を流れる水によって加熱されている。これにより、空気熱交換器24での蒸発負荷を小さく抑えることが可能になり、COPを向上させることができる(図5のモリエル線図参照)。しかも、空気熱交換器24に送られる冷媒を加熱するための熱として、水配管241を流れる水を介して蓄電池71の排熱を利用することができている。なお、図5において、a−b−c−dで示すサイクルは、第2実施形態の高温側熱交換器226が設けられていない場合の冷媒の挙動を示しており、第2実施形態の高温側熱交換器226が設けられている場合の冷媒の挙動であるa’−b−c’−c−c’−d’で示すサイクルと比較するために示している。
(11)第3実施形態
第3実施形態に係る給湯システム300について、図面を用いて説明する。
図6に、本発明の第3実施形態に係る給湯システム300の概略構成図を示す。この給湯システム300は、特に限定されるものではないが、例えば、年間を通じた水温(市水もしくは井戸水等の温度)の平均値が25℃以上である地域で用いられることが好ましい。
(12)全体構成
給湯システム300は、冷媒回路320を含むヒートポンプユニット301、貯湯回路330を含む貯湯ユニット303、および、温度調節回路40bを備えている。給湯システム300は、給湯システム100とほぼ同様の構成をしているので、給湯システム100と同じ構成をしている部分については説明を省略し、異なっている部分を中心に説明する。
(13)詳細構成
(13−1)温度調節回路40b
温度調節回路40bは、主に、蓄電池71およびスイッチング素子収納部72の温度を調節するための回路である。この温度調節回路40bにおいて循環する熱媒体は、特に限定されるものではないが、本実施形態では水である。本実施形態の温度調節回路40bは、ポンプ45、水配管341、流量調節弁349、および、低温側熱交換器327を有している。なお、特に限定されないが、実施形態では、ポンプ45として一定速ポンプを用いており、ポンプ45と流量調節弁349によって流量調節手段を構成している。
水配管341は、ポンプ45の吐出側から伸びており、低温側熱交換器327の内部を通過した後、温度調節ジャケット48の内部を通過して、ポンプ45の吸入側に接続されている。なお、水配管341のうち低温側熱交換器327の出口側と温度調節ジャケット48との間には、通過する水の循環量を調節するための流量調節弁349が設けられている。低温側熱交換器327では、冷媒回路320のうち膨張弁23から空気熱交換器24へ向かう冷媒と温度調節回路40bの水配管341を流れる水の間で熱交換を行わせる。
ここでは、膨張弁23から空気熱交換器24に向かう冷媒の熱を利用して、温度調節回路40bを循環する水を介して、蓄電池71の温度を調節している。
また、制御部は、蓄電池71の温度センサ71aの温度値を参照して、温度調節ジャケット48の内部に通過させる水量を調節するために、流量調節弁349の弁開度を制御する。
(14)全体動作
給湯システム300の温水生成の動作は、水熱交換器22の配置が異なる点を除けば上記第1実施形態の給湯システム100と同様であるので、説明を省略する。以下に、冷媒回路320の動作を説明する。
冷媒回路320においては、圧縮機21により圧縮され高温高圧になった冷媒は、冷媒配管25を流れ、水熱交換器22の内部を通過する際に、沸き上げ往き管31を通って流れてきた水と熱交換し、放熱する。放熱した冷媒は、膨張弁23により減圧され、低温かつ気液二相状態となる。低温低圧になった気液二相状態の冷媒は、低温側熱交換器327を通過し、温度調節回路40bの水配管341において低温側熱交換器327の内部を流れる水と熱交換する。その後、冷媒は、空気熱交換器24へ流れ、空気熱交換器24において外気と熱交換を行い、蒸発する。気化した冷媒は、圧縮機21に吸入され、圧縮される。圧縮された冷媒は、高温高圧の冷媒となり、冷凍サイクルを繰り返す。
(15)第3実施形態の特徴
第3実施形態では、制御部が、蓄電池71の温度センサ71aの温度値を参照して、温度調節ジャケット48の内部に通過させる水量を調節するために流量調節弁249の弁開度を制御する。このように、制御部が流量調節弁249の弁開度を制御することで、膨張弁23から空気熱交換器24へ向かう冷媒の熱の利用度合いを調節して、温度調節回路40bを流れる水の温度を変化させ、蓄電池71の温度調節に利用することが可能になっている。これにより、給湯システム300が生成する冷熱をより効率よく利用して蓄電池71の温度調節を行い、適切な温度に保つことが可能になっている。また、蓄電池71の排熱を利用して、膨張弁23から空気熱交換器24へ向かう冷媒を加熱することにより、空気熱交換器24での蒸発負荷を低減することができている。
例えば、設置環境や使用時期において、膨張弁23から空気熱交換器24へ向かう冷媒の温度が、温度調節ジャケット48を通過して蓄電池71からの熱を受けた温度調節回路40bの水配管341を流れる水の温度よりも低い場合には、冷媒回路320を流れる冷媒について、図7のモリエル線図に示す挙動とすることができる。すなわち、冷媒回路320の水熱交換器22を流れ出た冷媒は、低温側熱交換器327を流れる際に、水配管341を流れる水によって加熱される(図7の点d’参照)。その後、低温側熱交換器327を流れ出た冷媒は、空気熱交換器24において外気と熱交換して蒸発する。ここで、空気熱交換器24に送られる冷媒は、低温側熱交換器327おいて温度調節回路40bの水配管341を流れる水によって加熱されている。これにより、空気熱交換器24での蒸発負荷を小さく抑えることが可能になり、COPを向上させることができる(図7のモリエル線図参照)。しかも、空気熱交換器24に送られる冷媒を加熱するための熱として、水配管341を流れる水を介して蓄電池71の排熱を利用することができている。なお、図7において、a−b−c−dで示すサイクルは、第3実施形態の低温側熱交換器327が設けられていない場合の冷媒の挙動を示しており、第3実施形態の低温側熱交換器327が設けられている場合の冷媒の挙動であるa’−b−c−d’で示すサイクルと比較するために示している。
(16)第4実施形態
第4実施形態に係る給湯システム400について、図面を用いて説明する。
図8に、本発明の第4実施形態に係る給湯システム400の概略構成図を示す。
(17)全体構成
給湯システム400は、冷媒回路420を含むヒートポンプユニット401、貯湯回路430を含む貯湯ユニット403、および、温度調節回路40を備えている。給湯システム400は、給湯システム100とほぼ同様の構成をしているので、給湯システム100と同じ構成をしている部分については説明を省略し、異なっている部分を中心に説明する。
(18)詳細構成
(18−1)貯湯回路430
貯湯回路430は、貯湯タンク35の下方から伸び出している沸き上げ往き管31の途中には、水熱交換器422の水管32wの入口に接続される前に、温度調節ジャケット48の内部を通過するように構成された温度調節回路40xを有している。
ここで、温度調節ジャケット48の内部には、温度調節回路40の一部と貯湯回路430の一部が互いに独立した流路が設けられている。また、低温側熱交換器27には、温度調節回路40の一部と冷媒回路420の一部が互いに独立した流路が設けられている。高温側熱交換器26にも、温度調節回路40の一部と冷媒回路420の一部が互いに独立した流路が設けられている。このように、本実施形態の温度調節ジャケット48と低温側熱交換器27と高温側熱交換器26は、いずれも互いに独立した流路が設けられている点で共通しており、接続形態は異なるものの、いずれも大きさや寸法が共通している同一部品によって構成されている。
(19)第4実施形態の特徴
第4実施形態の給湯システム400では、さらに温度調節回路40xが設けられている。このため、温度調節回路40xを流れる貯湯タンク35の下方の未加熱の水が温度調節ジャケット48の内部を流れることで、温度調節ジャケット48の温度が調節され、しいては蓄電池71の温度調節を補助することが可能になる。
また、温度調節ジャケット48と低温側熱交換器27と高温側熱交換器26を、同一部品によって構成することができているため、コストを抑えることが可能になっている。
(20)第5実施形態
第5実施形態に係る給湯システム500について、図面を用いて説明する。
図9に、本発明の第5実施形態に係る給湯システム500の概略構成図を示す。
(21)全体構成
給湯システム500は、冷媒回路520を含むヒートポンプユニット501、貯湯回路530を含む貯湯ユニット503、および、温度調節回路540を備えている。給湯システム500は、給湯システム100とほぼ同様の構成をしているので、給湯システム100と同じ構成をしている部分については説明を省略し、異なっている部分を中心に説明する。
(22)詳細構成
(22−1)温度調節回路540
温度調節回路540は、互いに独立した第1回路541と第2回路542を有している。
第1回路541は、高温側熱交換器26を流れる冷媒と熱交換させた水を、温度調節ジャケット48との間で循環させるように構成されており、第1ポンプ45aと第1流量調節弁47aを有している。第1回路541を流れる水の温度は、温度センサ43Tによって検出される。
第2回路542は、低温側熱交換器27を流れる冷媒と熱交換させた水を、温度調節ジャケット48との間で循環させるように構成されており、第2ポンプ45bと第2流量調節弁47bを有している。第2回路542を流れる水の温度は、温度センサ42Tによって検出される。
制御部は、温度センサ42Tと温度センサ43Tの検知温度に応じて、第1流量調節弁47aと第2流量調節弁47bの各弁開度を制御することで、温度調節ジャケット48における温度を調節する。
また、本実施形態においても、温度調節ジャケット48と高温側熱交換器26と低温側熱交換器27を、同一部品によって構成されている。
(23)第5実施形態の特徴
第5実施形態の給湯システム500では、高温側熱交換器26側の熱と低温側熱交換器27側の熱を独立に利用する第1回路541および第2回路542を有する温度調節回路540が設けられている。そして、制御部が、第1流量調節弁47aと第2流量調節弁47bの各弁開度を制御することで、蓄電池71の温度を所望の温度に調節することができる。
また、温度調節ジャケット48と高温側熱交換器26と低温側熱交換器27を、同一部品によって構成することができているため、コストを抑えることが可能になっている。
(24)第6実施形態
第6実施形態に係る給湯システム600について、図面を用いて説明する。
図10に、本発明の第6実施形態に係る給湯システム600の概略構成図を示す。
(25)全体構成
給湯システム600は、冷媒回路620を含むヒートポンプユニット601、貯湯回路630を含む貯湯ユニット603、および、温度調節部640を備えている。給湯システム600は、給湯システム100とほぼ同様の構成をしているので、給湯システム100と同じ構成をしている部分については説明を省略し、異なっている部分を中心に説明する。
(26)詳細構成
(26−1)温度調節部640
温度調節部640は、互いに独立した第1ヒートパイプ641と第2ヒートパイプ642を有している。
第1ヒートパイプ641は、内部に作動液が封入されており、作動液の状態変化によって熱伝導可能に構成されている。第1ヒートパイプ641は、高温側熱交換器26を流れる冷媒と熱交換させた作動液が状態変化を行うことで、温度調節ジャケット48まで供給されることにより、高温側熱交換器26の冷媒の熱を伝達させている。
第2ヒートパイプ642は、内部に作動液が封入されており、作動液の状態変化によって熱伝導可能に構成されている。第2ヒートパイプ642は、低温側熱交換器27を流れる冷媒と熱交換させた作動液が状態変化を行うことで、温度調節ジャケット48まで供給されることにより、低温側熱交換器27の冷媒の熱を伝達させている。
(27)第6実施形態の特徴
第6実施形態の給湯システム600では、高温側熱交換器26側の熱と低温側熱交換器27側の熱を独立に利用する第1ヒートパイプ641および第2ヒートパイプ642を有する温度調節部640が設けられている。このため、第1ヒートパイプ641と第2ヒートパイプ642の内部に封入された作動液を循環させるため動力原等を用いることなく、蓄電池71の温度を調節することが可能になっている。
(28)他の実施形態
上述した各実施形態は、以下に述べるように変形させて得られる実施形態としてもよい。
(28−1)他の実施形態A
上記第1〜第6実施形態では、図11に示すように、貯湯ユニット3〜603のケーシング3aの外表面に太陽光発電パネルSを取りつけられていてもよい。
このように太陽光発電パネルSが設けられることで、太陽光発電パネルSが太陽光を受光して発電した電力を、ヒートポンプユニットにおいて、さらには、貯湯ユニットにおいて駆動電力として利用することができる。さらに、ヒートポンプユニットや貯湯ユニットにおいて駆動電力として用いられない場合であっても、蓄電池71の充電に用いることが可能になる。
以上のように電力を利用することができるだけでなく、太陽光発電パネルSが貯湯タンク35の外周を覆うように設けられていることで、太陽光による熱エネルギーが、ケーシング3a内の温度上昇に用いられる程度を抑え、太陽光発電パネルSにより発電された電気エネルギーとして利用することができる。これにより、太陽光によってケーシング3aの内部の温度が上昇することを抑制し、蓄電池71の温度を適切な温度範囲内に維持しやすくなる。
このように太陽光発電パネルSが設けられている場合には、太陽光発電パネルSが太陽光を受光して発電した電気を、ヒートポンプユニットの駆動電力として、および/または、貯湯ユニットの駆動電力として利用してもよい。さらに、ヒートポンプユニットの駆動電力や貯湯ユニットの駆動電力として用いない場合には、蓄電池71の充電に用いてもよい。
ここで、太陽光発電パネルSによる発電は太陽光の照射を受ける昼間に行われるため、太陽光発電パネルSによって発電された電気を蓄電池71に充電する処理も昼間に行われることになる。このため、蓄電池71は、上記充電を行って電流が流れている昼間に発熱しやすい。これに対して、蓄電池71において充電が行われている時間帯に、水および/または冷媒を温度調節ジャケット48に通過させるように運転を行ってもよい。例えば、蓄電池71において充電が行われている時間帯に、圧縮機21と沸き上げポンプ34、ポンプ45、ポンプ45a、ポンプ45bを駆動させて沸き上げが行われるようにしてもよい。なお、ここでの沸き上げ時の温度調節ジャケット48の水および/または冷媒の通過量は、特に限定されず、温度調節ジャケット48の温度を所望の温度範囲に維持することができる程度であれば少ない通過量であってもよい。温度調節ジャケット48の水および/または冷媒の通過量の調節手法は、特に限定されないが、例えば、弁開度の調節や流量可変ポンプの出力調節によって行うことができる。なお、蓄電池71の充電が行われていることは、蓄電池71の温度が所定温度以上に上昇することを検知することで把握してもよいし、太陽光発電パネルSでの発電が行われる時間帯と同じであると仮定することで太陽光照射時間帯の情報を収集することで把握してもよい。なお、この際、太陽光発電パネルSによる発電で得られた電気は、当該発電と同時に、その一部を温度調節ジャケット48に水および/または冷媒を通過させるための運転に用いつつ、残りの電気を蓄電池71への蓄電に用いるようにしてもよい。
上述のように太陽光発電パネルSを採用した場合には、上述のように電力を利用することができるだけでなく、太陽光発電パネルSが貯湯タンク35の外周を覆うように設けられていることで、太陽光による熱エネルギーが、ケーシング3a内の温度上昇に用いられる程度を抑え、太陽光発電パネルSにより発電された電気エネルギーとして利用することができる。これにより、太陽光によってケーシング3aの内部の温度が上昇することを抑制し、蓄電池71の温度を適切な温度範囲内に維持しやすくなる。
(28−2)他の実施形態B
上記実施形態では、インバータ73が圧縮機21の周波数制御を行うインバータとして用いられ、コンバータ74が蓄電池71の充電と放電の制御を行うコンバータとして用いられる場合を例に挙げて説明した。
これに対して、インバータ73の用途は、圧縮機の周波数制御を行うインバータに限られず、例えば、上記他の実施形態Dで示すように、太陽光発電パネルSによる発電が行われる給湯システムにおいて、太陽光発電パネルSで得られた直流電流を処理するためにインバータ73とコンバータ74が用いられてもよい。この場合には、特に限定されないが、例えば、太陽光発電パネルSで得られた電力の電圧をコンバータ74によって調節し、直流電流をパワーコンディショナーとして機能させたインバータ73によって交流電流に変換するようにしてもよい。なお、以上のようにして処理することで得られる電気の用途は、特に限定されないが、例えば、ヒートポンプユニットにおいて用いてもよいし、貯湯ユニットにおいて用いてもよいし、他の電気機器において用いてもよい。
(28−3)他の実施形態C
上記実施形態では、温度調節回路40、40a、40b、540において、内部を循環する熱媒体が、いずれも水である場合を例に挙げて説明した。
これに対して、温度調節回路40、40a、40b、540を通過する熱媒体としては、水とは熱容量の異なる流体であってもよく、例えば、エチレングリコールの水溶液、スラリーアイス、または、冷媒であってもよい。
すなわち、高温側熱交換器26や低温側熱交換器27は、冷媒、および、冷媒とは種類の異なる熱媒体が流れて構成されたハイブリッド形態であってもよい。
このように、ハイブリッド形態とすることにより、温度調節回路40、40a、40b、540において採用される熱媒体の種類を、目的や調節する温度の範囲に応じて、適した熱容量の媒体を選択する等、選択の自由度を高めることができる。
(28−4)他の実施形態D
上記第1〜第6実施形態の給湯システムでは、さらに、図12に示すような、循環回路50を備えていてもよい。
この循環回路50は、沸き上げ往き管31とは別に設けられた回路であって、貯湯タンク35の下方から伸びてポンプ52や温度調節ジャケット48の内部を通過して貯湯タンク35の下方の異なる部分に戻す水配管51が設けられている。
そして、水配管51の上流側端部と貯湯タンク35の接続位置P1および下流側端部と貯湯タンク35の接続位置P2は、貯湯タンク35の下方における互いに異なる位置であって高さ位置も異なる位置となっている。
具体的には、水配管51の下流側端部と貯湯タンク35の接続位置P2が、水配管51の上流側端部と貯湯タンク35の接続位置P1よりも高い位置であって、貯湯タンク35の下方10〜30%の高さ位置であることが好ましい。このように水配管51の下流側端部の位置を上流側端部よりも高めにすることで、温度調節ジャケット48を通過して温度上昇した水を貯湯タンク35内に戻す位置を高めにすることができる。これにより、貯湯タンク35内部の温度分布の乱れを小さく抑えることが可能になる。
(28−5)他の実施形態E
上記第5実施形態の第1回路541および第2回路542では、いずれも同じ水が循環する場合を例に挙げ、上記第6実施形態の第1ヒートパイプ641および第2ヒートパイプ642では、いずれも同じ作動液が封入されている場合を例に挙げて説明した。
しかし、第5実施形態の第1回路541と第2回路542とで、内部を循環する熱媒体の種類が異なっていてもよい。
また、上記第6実施形態の第1ヒートパイプ641と第2ヒートパイプ642とで、内部に封入された作動液の種類が異なっていてもよい。
このように低温側熱交換器27の熱を利用する部分と、高温側熱交換器26の熱を利用する部分の熱媒体の種類を違えることにより、蓄電池71の温度を所望の温度に維持しやすくなる。
(28−6)他の実施形態F
上記各実施形態の冷媒回路を流れる冷媒としては、特に限定されるものではなく、例えば、R32やR401A等のHFC冷媒であってもよい。
(28−7)他の実施形態G
上記各実施形態では、蓄電池71としてリチウムイオン電池が用いられる場合を例に挙げて説明したが、蓄電池71としては、これに限られず、ニッケル水素電池等、他のタイプの蓄電池でもよい。
(28−8)他の実施形態H
上記各実施形態では、蓄電池71とスイッチング素子収納部72のいずれか一方を、貯湯タンク35の下方部分と温度調節ジャケット48の上方部分とで上下から挟み込む実施形態を例に挙げて説明した。
これに対して、蓄電池71もスイッチング素子収納部72もいずれも、貯湯タンク35の下方部分および温度調節ジャケット48の上方部分に接するように両者の間に配置された実施形態とすることもできる。
(28−9)他の実施形態I
上記実施形態では、温度調節回路40等のポンプの駆動タイミングについて、特に限定することなく説明したが、例えば、蓄電池71として充電時に発熱するタイプのものを採用する場合には、当該充電時を把握してポンプ45が駆動されるように制御部が制御を行ってもよい。この場合には、蓄電池71の充電時における発熱に伴う蓄電池71のダメージを低減させることができる。
(28−10)他の実施形態J
上記各実施形態は、それぞれ互い阻害する事由が無い限り、当業者に可能な範囲で、適宜各実施形態を組み合わせてもよい。
本発明は、蓄電池を備えたヒートポンプ式の給湯システムに有用である。
1、201、301、401、501、601 ヒートポンプユニット
20、220、320、420、520、620 冷媒回路(ヒートポンプ)
22 水熱交換器(放熱器)
23 膨張弁(膨張機構)
24 空気熱交換器(蒸発器)
35 貯湯タンク
30、430、530、630 貯湯回路
40x 温度調節回路(貯湯回路)
40、40a、40b 温度調節回路
45 ポンプ(流量調節手段)
48 温度調節ジャケット(温度調節部)
49、249、349、549 流量調節弁(流量調節手段)
71 蓄電池
71a 温度センサ
72 スイッチング素子収納部
73 インバータ
73a インバータのスイッチング素子
74 コンバータ
74a コンバータのスイッチング素子
100、200、300、400、500、600 給湯システム
S ソーラーパネル
特開2010−145072号公報 特開2005−164124号公報

Claims (18)

  1. 圧縮機(21)、放熱器(22)、膨張機構(23)、および、冷媒を加熱する蒸発器(24)を有するヒートポンプ(20、220、320、420、520、620)と、
    下方から未加熱の水が供給され、上方で前記ヒートポンプによって加熱された温水を蓄える貯湯タンク(35)と、
    蓄電池(71)と、
    前記放熱器から前記蒸発器に向かう途中の前記ヒートポンプの冷媒と熱交換する温度調節用媒体が封入された温度調節回路(40、40a、40b、540、640)と、
    温度調節用媒体の熱を利用して前記蓄電池の温度の調節を行う温度調節部(48)と、
    を備えた給湯システム(100、200、300、400、500、600)。
  2. 前記蓄電池(71)は、少なくとも前記ヒートポンプによって使用される電力を蓄電する、
    請求項1に記載の給湯システム。
  3. 前記温度調節部は、前記ヒートポンプのうち前記放熱器の出口から前記膨張機構へ向かう冷媒との間で熱交換した温度調節用媒体と、前記ヒートポンプのうち前記膨張機構から前記蒸発器へ向かう冷媒との間で熱交換した温度調節用媒体の混合比率を調節することで、前記蓄電池の温度の調節を行う、
    請求項1または2に記載の給湯システム。
  4. 前記温度調節部は、前記ヒートポンプのうち前記放熱器の出口から前記膨張機構へ向かう冷媒との間で熱交換した温度調節用媒体を前記蓄電池と熱的に接触するように循環させる第1回路、および、前記第1回路とは独立して設けられており前記ヒートポンプのうち前記膨張機構から前記蒸発器へ向かう冷媒との間で熱交換した温度調節用媒体を前記蓄電池と熱的に接触するように循環させる第2回路を有し、前記第1回路と前記第2回路の循環量の比率を調節することで前記蓄電池の温度の調節を行う、
    請求項1または2に記載の給湯システム。
  5. 前記第1回路を循環する温度調節用媒体の種類は、前記第2回路を循環する温度調節用媒体の種類とは異なる、
    請求項4に記載の給湯システム。
  6. 前記温度調節部は、前記ヒートポンプのうち前記放熱器の出口から前記膨張機構へ向かう冷媒との間で熱交換する温度調節用媒体を封入しており前記温度調節用媒体の熱を前記蓄電池に熱伝達させる第1熱伝達デバイス、および、前記第1熱伝達デバイスとは別に設けられており前記ヒートポンプのうち前記膨張機構から前記蒸発器へ向かう冷媒との間で熱交換する温度調節用媒体を封入しており前記温度調節用媒体の熱を前記蓄電池に熱伝達させる第2熱伝達デバイスを有している、
    請求項1または2に記載の給湯システム。
  7. 前記第1熱伝達デバイスに封入されている温度調節用媒体の種類は、前記第2熱伝達デバイスに封入されている温度調節用媒体の種類とは異なる、
    請求項6に記載の給湯システム。
  8. 前記温度調節回路は、温度調節用媒体の流量を調節可能な流量調節手段(45、49、249、349、549)を有しており、
    前記温度調節部は、前記流量調節手段によって流量を調節することで、前記蓄電池の温度の調節を行う、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の給湯システム。
  9. 前記温度調節回路(40a)は、前記ヒートポンプのうち前記放熱器から前記膨張機構へ向かう冷媒との間で温度調節用媒体を熱交換させるように構成されると共に、温度調節用媒体の流量を調節可能な流量調節手段を有しており、
    前記温度調節部は、前記流量調節手段によって流量を調節することで、前記蓄電池の温度の調節を行う、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の給湯システム(200)。
  10. 前記温度調節回路(40b)は、前記ヒートポンプのうち前記膨張機構から前記蒸発器へ向かう冷媒との間で温度調節用媒体を熱交換させるように構成されると共に、温度調節用媒体の流量を調節可能な流量調節手段を有しており、
    前記温度調節部は、前記流量調節手段によって流量を調節することで、前記蓄電池の温度の調節を行う、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の給湯システム(300)。
  11. 前記ヒートポンプには冷媒が循環しており、
    温度調節用媒体は、前記ヒートポンプを循環する冷媒とは異なる媒体である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の給湯システム。
  12. 前記貯湯タンクの下方の水を、前記蓄電池と熱的に接触をするように流した後、前記ヒートポンプの前記放熱器において冷媒と熱交換させることで温水を得て、前記貯湯タンクの上方に戻すように構成された貯湯回路(30)をさらに備えた、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の給湯システム(400)。
  13. 前記貯湯回路(30、40x)において前記貯湯タンクの下方から前記放熱器に向かう水が、前記ヒートポンプにおいて前記放熱器から前記蒸発器へ向かう冷媒の熱と熱交換するように構成されている、
    請求項12に記載の給湯システム(400)。
  14. 前記蓄電池は、前記貯湯タンクの下方部分と熱的に接触するように配置されている、
    請求項1から13のいずれか1項に記載の給湯システム(100、200、300、400、500、600)。
  15. 前記温度調節部は、前記蓄電池の充電時もしくは放電時の少なくともいずれかのタイミングで、前記ヒートポンプを駆動させることによって前記蓄電池の温度を調節する、
    請求項1から14のいずれか1項に記載の給湯システム。
  16. 前記蓄電池の内部の温度を把握する温度把握手段をさらに備え、
    前記温度調節部は、前記温度把握手段が把握する温度が所定値以上になった場合に、前記ヒートポンプを駆動させることによって前記蓄電池の温度を調節する、
    請求項1から14のいずれか1項に記載の給湯システム。
  17. 前記貯湯タンクおよび前記蓄電池を覆うように設置され、太陽光を受光して発電する太陽光発電パネル(S)をさらに備え、
    前記蓄電池は、前記太陽光発電パネルが発電することで得られる電気エネルギーを充電する、
    請求項1から16のいずれか1項に記載の給湯システム(100、200、300、400、500、600)。
  18. 前記貯湯タンクおよび前記蓄電池を覆うように設置され、太陽光を受光して発電する太陽光発電パネル(S)をさらに備え、
    前記ヒートポンプの駆動には、前記太陽光発電パネルが発電することで得られる電気エネルギーが利用される、
    請求項1から16のいずれか1項に記載の給湯システム(100、200、300、400、500、600)。
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