JP2014118989A - シフトバイワイヤシステムの機能監視装置 - Google Patents

シフトバイワイヤシステムの機能監視装置 Download PDF

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裕康 本田
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Abstract

【課題】アクチュエータ動作の制御部に異常が生じても、アクチュエータの誤動作を未然に的確に防止できる簡素なシフトバイワイヤシステムの機能監視装置を提供する。
【解決手段】シフトレバー11、SBWアクチュエータ21およびECU30を備えたシフトバイワイヤシステムに装備される機能監視装置であり、ECU30は、切替え指令信号CM1を出力する一方、その出力に応じて接続制御信号CM2を出力するメインマイコン31と、切替え指令信号CM1に応じ、切替え動作を実行させるようSBWアクチュエータ21に駆動信号を出力するサブマイコン32と、サブマイコン32とSBWアクチュエータ21の間で接続制御信号CM2に応じて遮断状態と接続状態とに切り替えられ、メインマイコン31から切替え指令信号CM1が出力されないときに遮断状態となってサブマイコン32からの駆動信号を遮断する駆動信号カット回路33とを含んで構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、シフトバイワイヤシステムの機能監視装置、特にシフトバイワイヤシステムの電気系異常発生時におけるフェールセーフ機能を持たせるのに好適なシフトバイワイヤシステムの機能監視装置に関する。
自動車等の車両において、シフト操作系にバイワイヤ技術を用いてシフト操作入力部の配置自由度を高めたりシフト制御系全体の軽量化や簡素化を図ったりしたシフトバイワイヤシステムが普及してきている。このシフトバイワイヤシステムにおいては、シフト制御用のSBW(シフトバイワイヤ)アクチュエータによって車両のパーキング状態と非パーキング状態とを切替え可能にしているものが多い。そして、このようなシステムでは、電気系にノイズや熱、衝撃等により誤動作や失陥が生じる可能性があるため、シフト制御機能が正常であるか常に監視する機能監視装置を設けて、異常発生時におけるフェールセーフ機能を持たせる必要がある。
そのようなシフトバイワイヤシステムの監視装置としては、例えばパーキングロックアクチュエータ用の制御回路にメインマイコンとバックアップ用のサブマイコンを備え、別のECUの監視回路によって、メインマイコンの異常を検知した場合に、サブマイコンを起動させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、電動パーキングブレーキのアクチュエータを制御するメインマイコンと、メインマイコンの異常を監視するサブマイコンとを備え、メインマイコンの異常を検出した場合に、メインマイコンによるアクチュエータの駆動回路を遮断するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2011−046337号公報 特開2008−296849号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されるような従来のシフトバイワイヤシステムの機能監視装置は、切替え制御を行うためのECUに2つのマイコンを設けるのに加えて、異常監視のための別のECUが必要であるという冗長的な構成であった。そのため、このような従来のシフトバイワイヤシステムの機能監視装置にあっては、装置のコスト高や体格の増加を招くという問題があった。
また、上記特許文献2に記載されるような従来のシフトバイワイヤシステムの機能監視装置にあっては、異常監視用のマイコンに異常が生じた場合や、アクチュエータの動作を制御するマイコンに異常が生じた場合、ノイズ等により制御信号に異常が生じた場合等に、アクチュエータが誤動作してしまう可能性があった。そのため、車両のパーキング機構の作動状態(パーキング状態または非パーキング状態のいずれか一方)がアクチュエータの誤動作によって切り替えられてしまうことが懸念されていた。
すなわち、従来のシフトバイワイヤシステムの機能監視装置にあっては、ECUの構成を簡素にしつつその異常発生時におけるアクチュエータの誤動作を未然に的確に防止することが困難であった。
そこで、本発明は、アクチュエータの動作を制御する制御ユニットやその電気信号に異常が生じても、アクチュエータの誤動作を未然に的確に防止することのできる構成の簡素なシフトバイワイヤシステムの機能監視装置を提供することを目的とする。
本発明に係るシフトバイワイヤシステムの機能監視装置は、上記目的を達成するため、(1)シフトレンジの切替え動作を要求する切替え動作要求部と、前記切替え動作を実行するシフトバイワイヤアクチュエータと、前記切替え動作要求部からの要求に応じて前記シフトバイワイヤアクチュエータの作動を制御する制御ユニットと、を備えたシフトバイワイヤシステムに装備されるシフトバイワイヤシステムの機能監視装置であって、前記制御ユニットが、前記切替え動作要求部からの要求信号出力の有無を判定して該要求信号出力があった場合に切替え指令信号を出力する一方、該切替え指令信号の出力の有無に応じて接続制御信号を出力するメインマイコンと、前記メインマイコンからの前記切替え指令信号に応じて、前記切替え動作を実行させるよう前記シフトバイワイヤアクチュエータに駆動信号を出力するサブマイコンと、前記サブマイコンと前記シフトバイワイヤアクチュエータの間に介在するとともに前記メインマイコンからの前記接続制御信号に応じて遮断状態と接続状態とに切り替えられ、前記メインマイコンから前記切替え指令信号が出力されないときに前記遮断状態となって前記サブマイコンからの前記駆動信号を遮断する駆動信号カット回路と、を含んで構成されていることを特徴とする。
この構成により、メインマイコンがシフトレンジの切替え動作を必要と判断し、かつ、サブマイコンが切替え動作を実行させるための駆動信号を出力する場合以外は、サブマイコンが駆動信号を出力しないか、通常が遮断状態となる駆動信号カット回路によってサブマイコンからの駆動信号が遮断されることになり、シフトバイワイヤアクチュエータの駆動が実質的に禁止される。また、主な監視対象であるサブマイコンの制御信号を駆動信号カット回路の接続制御に使用しないことになる。したがって、シフトバイワイヤアクチュエータの動作を制御する制御ユニット、主にサブマイコンやその電気信号に異常が起きたとしても、シフトバイワイヤアクチュエータによる誤った切替え動作が未然に的確に防止される。
本発明のシフトバイワイヤシステムの機能監視装置においては、(2)前記メインマイコンは、前記切替え指令信号を出力するときに該出力の要因となる接続要因が複数種の接続要因のうちいずれの要因であるかを判定し、該判定結果に応じて前記駆動信号カット回路による前記駆動信号の遮断条件を可変設定するものであってもよい。
この構成により、駆動信号カット回路の接続要因に応じてその遮断条件を変更することで、例えば接続時間を必要十分な短時間に設定したり接続後の再遮断を確実に実行したりして誤動作の発生確率を抑えることができる。
本発明のシフトバイワイヤシステムの機能監視装置においては、(3)前記シフトバイワイヤアクチュエータが3相モータで構成されるとともに、前記駆動信号カット回路の前記遮断状態下で前記サブマイコンにより前記シフトバイワイヤアクチュエータの2相の通電状態を変化させて前記駆動信号カット回路を検査するカット回路検査機構が設けられていてもよい。
この構成により、駆動信号カット回路自体の検査を実行できるとともに、駆動信号カット回路に異常が発生してもシフトバイワイヤアクチュエータが誤動作することがなく、機能監視装置の信頼性を高めることができる。
上記(3)の構成を有するシフトバイワイヤシステムの機能監視装置において、(4)前記カット回路検査機構は、前記切替え動作要求部から前記要求信号の出力があったときには前記駆動信号カット回路の検査を中止するのが好ましい。
この構成により、ドライバからのシフト切替え要求時にはその要求に対する応答性を高めることができる。
本発明のシフトバイワイヤシステムの機能監視装置においては、(5)前記制御ユニットが起動されるとき、前記サブマイコンは、前記駆動信号カット回路の前記遮断状態が解除されるまで前記駆動信号を出力することなく待機するものであってもよい。
この構成により、メインマイコンとサブマイコンの起動時間差を吸収し、誤ったフェール判断等を未然に防止できる。
本発明のシフトバイワイヤシステムの機能監視装置においては、(6)前記シフトレンジの切替え動作は、少なくとも車両のパーキングレンジと非パーキングレンジとの切替えを含むことが好ましい。
この構成により、シフトバイワイヤアクチュエータの動作を制御する制御ユニットやその電気信号に異常が生じたとしても、シフトバイワイヤアクチュエータの誤動作によってパーキング状態と非パーキングレンジ状態とが切り替えられることが未然に的確に防止される。したがって、異常発生時に車両のリンプホーム機能が損なわれてしまったりパーキングロック状態が解除されてしまったりすることがなく、車両のシフト制御系におけるフェールセーフ機能が高められる。
本発明によれば、アクチュエータの動作を制御する制御ユニットやその電気信号に異常が起きても、アクチュエータの誤動作を未然に的確に防止することのできる構成の簡素なシフトバイワイヤシステムの機能監視装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るシフトバイワイヤシステムの機能監視装置を備えたそのシフトバイワイヤシステムの概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るシフトバイワイヤシステムの機能監視装置における駆動信号カット回路の接続要因毎のID設定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るシフトバイワイヤシステムの機能監視装置における駆動信号カット回路の接続要因に応じた接続判定および初期設定処理の概略の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るシフトバイワイヤシステムの機能監視装置における駆動信号カット回路の遮断処理の概略の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るシフトバイワイヤシステムの機能監視装置におけるカット回路正常性検査許可判定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るシフトバイワイヤシステムの機能監視装置におけるカット回路正常性検査処理の概略の手順を示すフローチャートである。 図7(a)は、本発明の一実施形態に係るシフトバイワイヤシステムの機能監視装置における駆動信号カット回路の接続条件および遮断条件を示す図表であり、図7(b)は、本発明の一実施形態に係るシフトバイワイヤシステムの機能監視装置におけるカット回路正常性検査の検査許可条件、検査開始条件、検査終了条件および検査判定の条件を示す図表である。 本発明の一実施形態に係るシフトバイワイヤシステムにおけるサブマイコンのモータ制御モードの遷移説明図である。 本発明の他の実施形態に係るシフトバイワイヤシステムの機能監視装置における駆動信号カット回路の遮断条件を示す図表である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(一実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係るシフトバイワイヤシステムの機能監視装置の概略構成を示している。
本実施形態のシフトバイワイヤシステム10は、原動機として内燃機関と電気モータを併有する図示しないハイブリッド車両の走行駆動システムにおいて、図1に示すように、ドライバ(運転者)によって操作されるシフトレバー11やアクセルペダル13への入力操作量を電気的に検出し、その入力操作に応じたシフトレンジ切替え動作を、電気信号により制御可能なシフトバイワイヤ(以下、SBWと記す)アクチュエータ21によって実行させるようになっている。
なお、シフトレバー11は、シフトレンジの切替え動作を要求する切替え動作要求部となっており、ドライバ(運転者)によって操作される。このシフトレバー11は、例えば複数の走行レンジ(前進レンジ(例えば、D、L、2)、後進レンジ)、ニュートラルレンジおよびパーキングレンジ(以下、Pレンジという)のうち任意のレンジを選択できるようになっている。また、アクセルペダル13は、ドライバにより要求パワーに応じて踏込みおよび踏み戻し操作され、その最大踏込み量に対する踏込み量がアクセル開度として検出される。
シフトバイワイヤシステム10は、シフトレバー11およびアクセルペダル13に加えて、SBWアクチュエータ21を有するパーキング機構20と、SBWアクチュエータ21を制御可能なHV統合ECU30(制御ユニット)とを具備している。なお、HVは、ハイブリッド車両の意である。
パーキング機構20は、シフトレバー11がPレンジに操作されたときに前記原動機から駆動輪への動力伝達経路中のいずれかの回転部材を機械的にロックするパーキングロック機構として機能し得るものである。
具体的には、パーキング機構20は、駆動輪と連動して回転および停止するパーキングギヤ22と、パーキングギヤ22に凹凸係合するとき歯止め機能を発揮するポール部材23と、ポール部材23を揺動操作する図示しないカム部材と、そのカム部材を駆動するよう揺動可能なディテントレバー24と、ディテントレバー24を回転駆動するよう電気的に制御される前述のSBWアクチュエータ21と、を備えている。
このSBWアクチュエータ21は、ディテントレバー24の揺動位置を、ポール部材23によってパーキングギヤ22を介して前記駆動輪がロックされるロック位置(図1中に実線で示すポール位置)と、そのロックが解除されるロック解除位置(図1中に二点鎖線で示すポール位置)とに切り替える動作(以下、切替え動作という)を実行できるようになっている。
詳細な構造を図示しないが、SBWアクチュエータ21は、そのステータが複数の内歯状のステータ側突極を有し、そのロータが複数の外歯状のロータ側突極を有している。また、SBWアクチュエータ21は、3相コイルの中性点Nが駆動電源、例えばバッテリ電圧ラインB+に接続された3相式のスイッチドリラクタンスモータ(3相モータ)によって構成されている。そして、SBWアクチュエータ21は、ステータ側の複数の突極に巻回された3相のコイル21a,21b,21cのうちロータ側の突極に近付いたコイルへの通電を、所定の位相差を持ってロータ駆動方向に応じた順序で順次切り替えることにより、常時ロータ駆動方向に磁気吸引力を発生させてロータの出力軸21dを回転させるようになっている。
なお、このようなモータ駆動方式自体は公知のものであり、他の駆動方式であってもよい。また、シフトバイワイヤシステム10は、公知の多段式自動変速機を有するものであってもよい。さらに、シフト切替えは、マニュアルバルブによって行うものを含み得る。その場合、SBWアクチュエータ21は、ディテントレバー24の回動操作によるPレンジ・非Pレンジ間の切替え動作のみならず、マニュアルバルブの軸方向操作による他のシフトレンジの切替え動作も実行できることになる。
HV統合ECU30は、前記ハイブリッド車両の走行駆動システムの作動を電子制御により統合的に制御可能な電子制御ユニットであり、シフトレンジの切替え動作を要求するシフトレバー11からの操作入力やスタートアンドストップスイッチ18の押下操作に応じてSBWアクチュエータ21の作動を制御することができる電子制御ユニットとなっている。
このHV統合ECU30は、HV−ECU機能を有するメインマイコン31と、SBWアクチュエータ21を制御する制御機能およびその制御機能を監視する監視機能を有するサブマイコン32と、常時がカット(遮断)状態となる駆動信号カット回路33と、サブマイコン32からの駆動信号に応じてSBWアクチュエータ21の各相電量を供給したり遮断したりするドライバ回路34と、を含んで構成されている。また、駆動信号カット回路33は、サブマイコン32とSBWアクチュエータ21の間に介在するとともに、常時の遮断状態かその解除(接続)状態かをメインマイコン31によって切替え制御されるようになっている。
メインマイコン31には、シフトレバー11の操作位置に対応する選択レンジを検出するレンジ検出センサ12(切替え動作要求部)と、アクセルペダル13の踏込み操作量に対応するアクセル開度を検出するアクセル開度センサ14と、エンジンECUやブレーキECU、MG−ECU等の他のECU15とが接続されている。
このメインマイコン31は、レンジ検出センサ12およびアクセル開度センサ14の検出情報と他のECU15からの車両の状態情報とに基づいて、ハイブリッド車両の走行駆動システムにおける要求パワーやそれに対応するシフトレンジの判定を行う判定機能を有しており、公知のマイコン構成に加えて、その判定機能を発揮するためのプログラムやメモリ領域等を有している。ここにいう公知のマイコン構成とは、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびバックアップ用メモリを含むものである。メインマイコン31は、さらに、A/D変換器等を含む入力インターフェース回路と、リレー回路等を含む出力インターフェース回路と、他のECUとの間で通信を行うための通信インターフェース等を含んで構成されている。
また、メインマイコン31は、要求パワーやそれに対応するシフトレンジの判定結果に応じて、サブマイコン32にシフトレンジの切替え動作を指令する切替え指令信号CM1を出力したり、他のECU15、例えばMG−ECUやエンジンECUにモータジェネレータ(MG)のトルク指令値やエンジン出力の要求値等を出力するようになっている。
さらに、メインマイコン31は、サブマイコン32に切替え指令信号CM1を出力するとき、その切替え指令信号CM1の出力と併せて(例えば、切替え指令信号CM1の出力と同時にまたはその出力に先立って)、駆動信号カット回路33に対しその常時の遮断状態を解除させることを要求する接続制御信号CM2を出力するようになっている。
サブマイコン32は、メインマイコン31からの切替え指令信号CM1に応じてSBWアクチュエータ21を駆動制御するモータ制御機能を有しており、そのモータ制御機能を発揮するためのプログラムやメモリ領域等を有している。このサブマイコン32は、3相式のスイッチドリラクタンスモータで構成されたSBWアクチュエータ21に対して、ステータ側の複数の突極に巻回された3相のコイル21a,21b,21cへの通電を切替え駆動方向に応じて所定の位相差で順次切り替えることにより、前記ロータに直結する出力軸21dを駆動方向に回転させ、ディテントレバー24の揺動位置を切り替えることができるようになっている。
また、サブマイコン32には、SBWアクチュエータ21の出力軸21dの回転角度位置またはそれに対応するディテントレバー24の揺動位置を検出可能なロータリーエンコーダ36が接続されるとともに、SBWアクチュエータ21のU相、V相、W相のコイル21a,21b,21cのうち少なくとも2相(例えば、U相、V相)の通電状態(通電電圧または通電電流)を検出する通電センサ37が例えばADC(アナログデジタルコンバータ)として実装されている。
駆動信号カット回路33は、メインマイコン31から駆動信号カット回路33の遮断状態の解除を要求する接続制御信号CM2が出力されるとき、SBWアクチュエータ21の駆動のためにサブマイコン32からドライバ回路34に出力されるU相、V相およびW相の駆動信号のうち少なくとも2相、例えば3相の駆動信号をカット(遮断)することができる回路となっている。すなわち、駆動信号カット回路33は、SBWアクチュエータ21の3相の駆動信号線路に対応する3つの常開接点33a,33b,33cを同時に開閉する機能を有している。
ところで、接続制御信号CM2は、サブマイコン32に切替え指令信号CM1が出力されるときにそれと併せてメインマイコン31から出力されるので、駆動信号カット回路33は、メインマイコン31がサブマイコン32にシフトレンジの切替え動作を指令するときにだけ、常時の遮断状態を解除して接続状態となる。したがって、メインマイコン31がシフトレンジの切替え動作を必要と判断し、かつ、サブマイコン32が切替え動作を実行させるための駆動信号を出力する場合以外は、サブマイコン32が駆動信号を出力しないか、通常が遮断状態となる駆動信号カット回路33によってサブマイコン32からの駆動信号が遮断されることになる。すなわち、メインマイコン31がシフトレンジの切替え動作を必要と判断し、かつ、サブマイコン32が切替え動作を実行させるための駆動信号を出力する場合以外は、SBWアクチュエータ21の駆動が禁止される。
そして、HV統合ECU30においては、サブマイコン32側の誤動作や信号異常による異常の発生時には、メインマイコン31から駆動信号カット回路33への接続要求がないことにより、サブマイコン32から誤った駆動信号が出たとしてもSBWアクチュエータ21の駆動が禁止される。一方、メインマイコン31側の誤動作や信号異常による異常の発生時には、サブマイコン32からの出力がないか駆動信号カット回路33が遮断されたままであることにより、SBWアクチュエータ21の駆動が禁止される。
このように、HV統合ECU30においては、メインマイコン31およびサブマイコン32が実質的に相互に機能監視できる構成となっており、メインマイコン31およびサブマイコン32いずれかに異常が発生したときに、駆動信号カット回路33と協働してSBWアクチュエータ21が誤って駆動されることにより誤動作することが的確に防止される構成となっている。
ドライバ回路34は、3相の各相について少なくとも1つの半導体スイッチ等のスイッチング素子34a,34b,34cを有しており、駆動信号カット回路33の接続時に入力されるサブマイコン32から各相の駆動信号をゲート駆動信号として、駆動電源(例えば、バッテリ;図1中に正端子電圧をB+で示す)からSBWアクチュエータ21の各相への通電を可能にしたり、その各相の通電をカットしたりするようになっている。したがって、駆動信号カット回路33が通常の遮断状態を解除した接続状態にあるとき、SBWアクチュエータ21の各相への通電がサブマイコン32からの各相の駆動信号に応じて所定の位相差で順次切り替えられて、出力軸21dを駆動方向に回転させるモータ駆動がなされ、ディテントレバー24の揺動位置を切り替える切替え動作が実行される。
ロータリーエンコーダ36は、例えばSBWアクチュエータ21の出力軸21dの回転角度位置を検出できるように、SBWアクチュエータ21の後端部に設けられている。また、通電センサ37は、例えばSBWアクチュエータ21の各相の電圧値をモニタする電流センサで構成されている。
図1に示すように、メインマイコン31は、より具体的には、指令値算出部51、シフト判定部52、接続要因判定部53、切替え指令部54および接続指令部55を含んで構成されている。
指令値算出部51は、アクセル開度センサ14からの検出情報と他のECU15からの車両の状態情報等に基づいて、要求パワーやトルク指令値等の指令値を算出する機能を有している。
シフト判定部52は、レンジ検出センサ12や他のECU15からの車両の状態情報等に基づいて、要求されるシフトレンジとシフトレンジの切替えの要否とを判定するようになっている。
接続要因判定部53は、駆動信号カット回路33の常時の遮断状態を解除させてSBWアクチュエータ21による切替え動作を実行させる接続時に、その接続が必要となる要因を判定する機能を有している。予め設定された接続要因とは、例えばHV統合ECU30の起動時(メインマイコン31のリセット時を含む)やサブマイコン32のリセット時のようにSBWアクチュエータ21の動作制御についての初期補正が必要になること、あるいは、シフトレバー11等の操作による本来の切替え動作の要求、例えばPレンジと非Pレンジの間の切替え要求の発生等である。この接続要因判定部53は、予め設定された接続要因が生じる度に、その接続要因を特定可能な接続要因ID(識別符号)を設定するようになっている。
切替え指令部54は、シフト判定部52によってシフトレンジの切替えが必要であると判定されたとき、シフト判定部52で判定された必要なシフトレンジへのシフトレンジの切替え動作を要求する切替え指令信号CM1を生成して、サブマイコン32に出力するようになっている。なお、シフトレンジの切替えが必要であると判定されるのは、シフトレバー11にシフトレンジの切替えを要求する操作入力がなされたとき、例えば非パーキング状態のシフトレンジからPレンジへの切替え動作が必要であると判定されたときか、Pレンジから非パーキング状態のシフトレンジへの切替え動作が必要であると判定されたとき、あるいは、スタートアンドストップスイッチ18の押下操作によってエンジン停止と併せてPレンジへの自動切替え(以下、オートPレンジ要求ともいう)が必要になるとき等である。
接続指令部55は、切替え指令部54からサブマイコン32への切替え指令信号CM1の出力の有無に応じて、切替え指令部54からサブマイコン32に切替え指令信号CM1が出力されるとき、接続要因判定部53で予め設定された接続要因IDに対応する出力時間条件下で、駆動信号カット回路33に対し接続制御信号CM2を出力する。すなわち、接続指令部55は、切替え指令部54から切替え指令信号CM1が出力されるときにその出力の要因となる接続要因が複数種の接続要因のうちいずれの要因であるかを接続要因IDにより判定し、その判定結果に応じて、サブマイコン32からの駆動信号に対する駆動信号カット回路33による遮断の条件を可変設定するようになっている。
サブマイコン32は、より具体的には、モータ制御部61、切替え監視部62および遮断監視部63を含んで構成されている。
モータ制御部61は、現在のシフトレンジから切替え指令信号CM1で指令された切替え先のシフトレンジに向かうレンジ切替え方向を駆動方向として設定するとともに、現在のシフトレンジから切替え指令信号CM1で指令された切替え先のシフトレンジまでのSBWアクチュエータ21の駆動回転角度を設定する。そして、モータ制御部61は、ロータリーエンコーダ36の検出角度が設定済みの駆動方向に設定済みの駆動回転角度分だけ変化するまで、SBWアクチュエータ21の3相のコイル21a,21b,21cへの通電をその駆動方向に応じて所定の位相差で順次切り替えることができるように、各相の駆動信号を所定の位相差で順次切り替えるように生成し、SBWアクチュエータ21側に出力するようになっている。
切替え監視部62は、ロータリーエンコーダ36の検出情報と、モータ制御部61に入力された切替え指令信号CM1で指令された切替え先のシフトレンジとに基づいて、ロータリーエンコーダ36の検出角度が切替え指令信号CM1で指令された切替え先のシフトレンジに向かう駆動方向に設定済みの駆動回転角度分だけ変化したか否かを検出する。この切替え監視部62は、SBWアクチュエータ21の切替え動作が切替え指令信号CM1で指令された切替え先へと正常に実行された否かを、サブマイコン32自体がセルフチェックする自己監視機能を発揮するようになっている。
遮断監視部63は、SBWアクチュエータ21の3相のコイル21a,21b,21cのうち少なくとも2相、例えばU相、V相の通電状態を通電センサ37により監視する機能を有している。この遮断監視部63は、特定の車両状態下、例えば車両のイグニッションキーやスタートスイッチの操作により電源ON状態となってから走行を開始するまでの待機状態下で、モータ制御部61からの駆動信号を短時間だけ出力させる一方、駆動信号カット回路33がモータ制御部61からの駆動信号を遮断する遮断状態下で通電センサ37からの監視情報を基に駆動信号カット回路33の正常性を検査するカット回路検査機構となっている。ここで、特定の車両状態とは、メインマイコン31からの切替え指令信号CM1によってサブマイコン32がシフトレンジの切替えを指令されない非切替え要求期間中であって、仮に万が一誤って切替え要求が発生したとしても切替え動作を禁止したりドライバが対処したりすることができる車両状態である。
遮断監視部63は、このように通電センサ37の監視情報を基に駆動信号カット回路33の正常性を検査する機能(カット回路検査機構)を有することに加えて、シフトレバー11からシフトレンジの切替えを要求する操作入力(レンジ検出センサ12からの切替え要求信号の出力)があったときには、駆動信号カット回路33の正常性検査を中止する機能を併有している。
サブマイコン32のモータ制御部61は、また、スタートアンドストップスイッチ18の操作等により運転開始時にHV統合ECU30が起動される場合、その接続要因があっても、駆動信号カット回路33の遮断状態が解除されるまでは駆動信号を出力することなく待機する機能を有している。
次に、HV統合ECU30の主な機能を発揮させるプログラムについて説明する。
図2ないし図6は、一実施形態の機能監視装置における主要な制御プログラムの流れを示している。また、図7は、その駆動信号カット回路の接続・遮断条件やその正常性検査関連の条件を、図8は、そのモータ制御モードを、それぞれ示している。
図2に示すように、HV統合ECU30の起動時、サブマイコン32のリセット時、あるいは、シフトレバー11の操作によるシフトレンジの切替え動作の要求時には、それぞれ駆動信号カット回路33の遮断状態を解除して接続状態にすべき接続要因があるものとして、その接続要因毎のID設定処理が実行される。
HV統合ECU30の起動時(以下、単にECU起動時ともいう)には、サブマイコン32がSBWアクチュエータ21の動作制御に関連する初期補正を実行するため、駆動信号カット回路33の遮断状態を一度解除してモータ通電を実行する必要がある。
そこで、図2(a)に示すように、最初に各種フラグ制御信号を初期化処理した後(ステップS11)、ECU起動時に対応する接続要因ID1がセットされる(ステップS12)。
ここにいう初期補正は、ECU起動時やメインマイコン31のリセット時にメインマイコン31が立ち上がるまでサブマイコン32を待機させる初期待機の後に実行される。そして、この初期補正は、SBWアクチュエータ21をディテントレバー24の回転が図示しないストッパ等により規制されるPレンジ側または/および非Pレンジ側の限界位置(以下、壁当て位置という)まで回転させてSBWアクチュエータ21の実回転位置と3相のコイル21a,21b,21cの通電・励磁相とを対応させる初期駆動と、その実回転位置とロータリーエンコーダ36の検出位置との位置合せ処理を行う初期壁当てと、その壁当て位置から所定の隙間角度だけ戻して制御基準位置を確定する壁戻し制御と、を含んでいる。
ECU起動時でなく、処理負荷が大きい等の何らかの理由でサブマイコン32がリセットしたときも、そのリセットがメインマイコン31により検知されると、HV統合ECU30の起動時と同様に、SBWアクチュエータ21の動作制御に関連する初期補正が必要になる。そこで、サブマイコン32のリセット時にも、そのリセットに対応する接続要因ID2がセットされる(ステップS15)。
そして、SBWアクチュエータ21の切替え動作のため、ドライバがシフトレバー11によって非PレンジからPレンジへの切替え要求操作をしたか、Pレンジの解除を要求する操作をした場合には、メインマイコン31からサブマイコン32に対してPレンジと非Pレンジの間の切替え動作指示がなされるとともに(ステップS17)、その切替え時に対応する接続要因ID3がセットされる(ステップS18)。
このような接続要因IDのセット処理が実行されると、次いで、図3に示すようなカット回路接続処理が実行される。
図3に示すように、まず、設定済みの接続要因IDを基に、どのような要因で駆動信号カット回路33の遮断状態を解除して接続状態とするのか判定する接続判定が実行される(ステップS21)。
次いで、駆動信号カット回路33への接続制御信号CM2が遮断状態の解除を要求する接続側の信号状態にセットされるとともに(ステップS22)、接続指令部55に内蔵された駆動信号カット回路接続時間カウンタが"0"にクリアされる(ステップS23)。
この最終ステップ(S23)の処理は、接続要因に応じて駆動信号カット回路33の遮断状態を解除してモータ駆動回路を一旦接続するものの、接続した後にできるだけ早く再遮断するために、接続開始と同時に接続時間を計測し始めるためのものである。すなわち、このステップは、長時間の接続期間中にサブマイコン32が暴走してSBWアクチュエータ21の誤動作が誘発されてしまう可能性を有効に抑えるものである。
本実施形態では、さらに、何の接続要因で接続したかによって、次のカット回路遮断処理による再遮断の条件(再遮断までの接続時間)も相違させる。
図4に示すように、次のカット回路遮断処理では、まず、接続要因IDがECU起動時かサブマイコンリセット時に対応するか否かがチェックされる(ステップS31)。
このとき、接続要因IDがECU起動時かサブマイコンリセット時に対応すれば(ステップS31でYESの場合)、メインマイコン31に内蔵された駆動信号カット回路接続時間カウンタN1(図1参照)のカウント値が、メインマイコン31に内蔵され前記初期駆動および初期壁当ての時間を規定する初期駆動&初期壁当てタイマ時間T1を超えるか否かが判定される(ステップS32)。
そして、駆動信号カット回路接続時間カウンタN1のカウント値が、初期駆動&初期壁当てタイマ時間T1を超えると(ステップS32でYESの場合)、駆動信号カット回路33への接続制御信号CM2が再度遮断側の信号状態にセットされる(ステップS33)。
この接続制御信号CM2の再遮断設定が済むと、あるいは、カット回路遮断処理の最初のステップS31や次ステップS32での判定結果がNOとなると、次いで、接続要因IDがPレンジと非Pレンジの間の切替え動作指示であるか否かがチェックされる(ステップS34)。
このとき、Pレンジと非Pレンジの間の切替え動作が要求されていれば、次いで、切替え状態を表す信号としてサブマイコン32からメインマイコン31に出力されるPPOS信号が、切替え指令信号CM1によるメインマイコン31からサブマイコン32への切替え要求レンジ(以下、PCON)と一致するか否か、すなわち、要求されるシフトレンジの切替え動作が完了したか否かがチェックされる(ステップS35)。
そして、要求される切替えが終了すると(ステップS35でYESの場合)、まず、PPOS信号出力後に高速動作しているSBWアクチュエータ21を減速し回転停止させるまでの遅れ時間を計測する切替え後ディレーカウンタN2が"0"にクリアされる(ステップS36)。
そのクリアステップ後、または、要求される切替えが終了していない場合(ステップS35でNOの場合)、次いで、切替え後ディレーカウンタN2のカウント値が予め設定されたディレー時間tdに達したか否かがチェックされる(ステップS37)。そして、ディレー時間tdに達していれば(ステップS37でYESの場合)、駆動信号カット回路33への接続制御信号CM2が再度遮断側の信号状態にセットされる(ステップS38)。
次いで、駆動信号カット回路接続時間カウンタN1のカウント値が、予め設定されたガードタイマ時間T2を超えるか否かがチェックされ(ステップS39)、ガードタイマ時間T2を超えた場合(ステップS37でYESの場合)には、駆動信号カット回路33への接続制御信号CM2が遮断側の信号状態にセットされる(ステップS40)。ここでのガードタイマ時間T2は、何らの故障、例えばSBWアクチュエータ21が何らかの異常で固着してしまったような故障が発生した場合に、サブマイコン32への切替え指令信号CM1が出ているにもかかわらずメインマイコン31が切替え完了状態を表すPPOS信号を検出できず、モータ駆動電流が流れ続けるような事態を回避するためのものである。
一方、駆動信号カット回路接続時間カウンタN1が予め設定したガードタイマ時間T2を超えなければ、あるいは、接続要因IDがPレンジと非Pレンジの間の切替え動作指示であるか否かの判断ステップ(S34)で判断結果がNOであった場合、今回のカット回路遮断処理を終了する。
以上のような駆動信号カット回路33の接続および再遮断の処理とは別に、サブマイコン32では、主として遮断監視部63の機能により、前述の特定の車両状態下でモータ制御部61からの駆動信号を短時間だけ出力させ、駆動信号カット回路33がモータ制御部61からの駆動信号を遮断する遮断状態下で通電センサ37からの監視情報を基に駆動信号カット回路33の正常性を検査する処理が実行される。この検査処理は、車両の1トリップに1回だけ実行される。すなわち、HV統合ECU30が起動され、"Ready_On"状態となってからすぐにこの検査処理が1回実行され、OKならば、そのトリップ中は検査済み状態となる。
具体的には、まず、カット回路正常性検査処理を許可するか否かを判定する処理が図5に示すような手順で実行される。
図5において、まず、"Ready_On"状態で、かつ、SBWアクチュエータ21の切替え状態がPレンジであるか否かが判定される(ステップS41)。この判定は、車両の状態が前述した特定の車両状態にあるか否かの判定に相当する。そして、その判定結果がYESならば(ステップS41でYESの場合)、カット回路正常性検査許可信号がOn(許可)に設定される。一方、"Ready_On"状態でないか、SBWアクチュエータ21の切替え状態がPレンジでなく、その判定結果がNOとなった場合、カット回路正常性検査許可信号がOff(非許可)に設定される。
カット回路正常性検査許可信号がOn(許可)に設定された場合、サブマイコン32により、カット回路正常性検査処理が図6に示すような手順で実行される。
図6において、まず、検査の前提条件である次の3つの条件が成立するか否かがAND判定によりチェックされる(ステップS51)。
すなわち、カット回路正常性検査許可信号がOn(許可)に設定され、この検査の実行を1トリップで1回だけに制限するための駆動信号カット回路検査実施済みフラグがOff(実施済みでない)であり、かつ、駆動信号カット回路接続ステータスが遮断状態であるという3つの前提条件が成立するか否かが判定される。
そして、3つの前提条件が成立する場合(ステップS51でYESの場合)、次いで、3相(U相,V相,W相)のうち少なくとも2相について駆動信号カット回路33の遮断性(SBWアクチュエータ21が回転駆動されないこと)を判定するため、その2相の検査用通電信号をON(通電)とすることで、例えばU相とV相への通電が指示される(ステップS52)。このとき、メインマイコン31からの切替え指令信号CM1は出力されないので、駆動信号カット回路33は遮断状態のままである。
次いで、駆動信号カット回路33の遮断状態でモータ制御部61からU相、V相の駆動信号が出力されるとともに、遮断監視部63によって通電センサ37の監視情報を基に駆動信号カット回路33による駆動信号カット機能(遮断機能)の正常性が検査される(ステップS53)。
一方、このカット回路正常性検査では、例えば最大3回の通電判断(駆動信号出力に対しモータ通電されないことのチェック)を行うため、検査中におけるモータ通電の履歴回数をRAMの作業メモリ領域に"検査中通電履歴回数"として記憶させておき、前述のU相とV相への通電指示がなされる度にその"検査中通電履歴回数"をインクリメントするようにする。
したがって、モータ制御部61からのU相、V相の駆動信号が駆動信号カット回路33によって正常に遮断されると(ステップS53でYESの場合)、次いで、"検査中通電履歴回数"がインクリメントされる(ステップS54)。
次いで、カット回路正常性検査のための今回の非通電検査時間を計測する"非通電検査カウンタN3"が予め設定した"非通電検査時間tc"を超えたか、または、"検査中通電履歴回数"が予め設定した"通電判定回数"(例えば、3回)以上になったかのOR判定がなされ(ステップS55)、いずれかの条件が満足される終了判定時(ステップS55でYESの場合)となるまで、ステップS51からS54までの処理が繰り返される。
ここでは、駆動信号カット回路33が正常な遮断状態となっていれば、U相,V相の駆動信号がカットされることで、SBWアクチュエータ21のU相,V相のコイル21a,21bへの通電がカットされ、その通電指示時点からの非通電時間を計測する"非通電検査カウンタ"が予め設定した"非通電検査時間"を超えることになる。
ここで、もし、駆動信号カット回路33が正常な遮断状態となっていなければ、U相,V相の駆動信号のいずれか一方または双方がカットされないことで、SBWアクチュエータ21のU相,V相のコイル21a,21bのうちいずれか一方または双方に通電されることになる。しかし、このとき、SBWアクチュエータ21の3相のコイル21a,21b,21cのうちロータ側の突極に近付いている相への通電がロータ駆動方向に応じて順次切り替えられていくことはなく、ロータの出力軸21dが回転することはない。
駆動信号カット回路33が正常な遮断状態となっていて、"非通電検査カウンタ"が予め設定した"非通電検査時間"を超えた場合、あるいは、駆動信号カット回路33が正常な遮断状態となっておらず、"検査中通電履歴回数"が"通電判定回数"以上になった場合(ステップS55でYESの場合)、通電判断が終了したことになる。
次いで、2相の検査用通電信号をOffとすることで通電停止が指示され、モータ制御部61からのU相、V相の駆動信号出力が停止される(ステップS56)。なお、このとき、SBWアクチュエータ21の3相の通電がすべてカットされることになる。
次いで、駆動信号カット回路検査実施済みフラグがOn(実施済み)に設定された後(ステップS57)、"検査中通電履歴回数"が"通電判定回数"以上になったか否かが判定される(ステップS58)。
そして、駆動信号カット回路33が正常な遮断状態でなく、"検査中通電履歴回数"が"通電判定回数"以上になった場合(ステップS58でYESの場合)、駆動信号カット回路33の異常状態を表す異常ステータスを"1(異常)"にセットして(ステップS59)、シフトバイワイヤシステム10の異常の程度を表すフェイルランクを駆動信号カット回路33の異常状態に対応するランク、例えば1に設定する(ステップS60)。
駆動信号カット回路33が正常な遮断状態で、"検査中通電履歴回数"が"通電判定回数"以上に達することなく、"非通電検査カウンタ"が"非通電検査時間"を超えた場合(ステップS58でNOの場合)、今回のカット回路正常性検査処理が終了する。
また、最初の前提条件のAND判定ステップ(S51)で3つの前提条件が成立しなかった場合、例えばカット回路正常性検査許可信号がOn(許可)に設定されていなかった場合、駆動信号カット回路検査実施済みフラグがOn(実施済み)であった場合、あるいは、駆動信号カット回路接続ステータスが遮断状態でなかった場合には、"非通電検査カウンタN3"が"0"にクリアされるとともに(ステップS61)、"検査中通電履歴回数"が"0"にクリアされた後(ステップS62)、今回のカット回路正常性検査処理が終了する。
本実施形態では、上述のように、所定の接続要因があるときに駆動信号カット回路33の遮断状態を一時的に解除してSBWアクチュエータ21による切替え動作のための通電を可能にする接続条件が成立したものと判断し、接続後にその接続要因毎の好適な通電時間が経過するかガードタイマ時間になると、再遮断のための遮断条件が成立したものと判断する。
図7(a)は、そのような接続条件がOR判定により成立する3つの接続要因と、その接続後の遮断条件がOR判定により成立する3つの再遮断要因とを表にしたものである。
また、図7(b)は、駆動信号カット回路33の正常性検査処理の許可条件、開始条件および終了条件と、最終的な正常性検査の判定条件を表にしたものである。
さらに、図8は、サブマイコン32によるモータ制御モードの遷移を示しており、IG_ON信号が発生すると、メインマイコン31が立ち上がるまで待機する初期待機モードM1となった後、初期駆動制御モードM2に移行する。そして、そこから、SBWアクチュエータ21をディテントレバー24のPレンジ側または/および非Pレンジ側の壁当て位置まで回転させる初期補正のための壁位置検出制御モードM3,M4と、その壁当て位置から一定量戻してPレンジ側または/および非Pレンジ側の制御基準位置を確定する壁戻し制御モードM5,M6とに遷移した後、通常の切替え動作が可能な通常制御モードM7に移行する。また。必要に応じて、通常制御モードM7から他の制御モード、例えば壁位置検出制御モードM3,M4や公知のフェイル時制御モードM8に移行し、あるいは、初期待機モードM1に移行する。さらに、フェイル時制御モードM8に移行した場合には、そこから初期待機モードM1や初期駆動制御モードM2に移行する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態のシフトバイワイヤシステム10においては、メインマイコン31のシフト判定部52がシフトレンジの切替え動作を必要と判断し、かつ、サブマイコン32のモータ制御部61が切替え動作を実行させるための駆動信号を出力する場合以外は、サブマイコン32が駆動信号を出力しないか、通常が遮断状態となる駆動信号カット回路33によってサブマイコン32からの駆動信号が遮断される。
例えば、何らかの異常によってサブマイコン32から誤って駆動信号が出力されても、駆動信号カット回路33によってその駆動信号が遮断される。
また、サブマイコン32がリセットしてから再起動されるとき、初期駆動および初期壁当てのために駆動信号カット回路33の接続が必要になるが、このとき、サブマイコン32からメインマイコン31にカット回路接続要求を出すことはない。したがって、サブマイコン32の異常でカット回路接続要求を必要時以外に出してしまうといったような問題が生じることはなく、メインマイコン31が誤って駆動信号カット回路33を接続してしまうことでパーキング機構20のロック誤作動に繋がってしまうこともない。
さらに、ノイズ等によって駆動信号カット回路33に遮断解除を要求する信号が入力されるような異常が発生したとしても、サブマイコン32からは駆動信号が正常に出力されず、SBWアクチュエータ21の誤った切替え動作が的確に防止される。
加えて、メインマイコン31に異常が生じたような場合、正常な切替え動作時のように切替え指令信号CM1の出力とその出力に応じて接続を要求する接続制御信号CM2の出力とが同時期に実行されることが誤って生じるという確率も低い。
したがって、メインマイコン31のシフト判定部52がシフトレンジの切替え動作を必要と判断し、かつ、サブマイコン32のモータ制御部61が切替え動作を実行させるための駆動信号を出力する場合以外は、SBWアクチュエータ21の駆動が実質的に禁止される。また、主な監視対象であるサブマイコン32の制御信号を駆動信号カット回路33の接続制御に使用することがなく、メインマイコン31がサブマイコン32を常時監視することになる。その結果、SBWアクチュエータ21の動作を制御する制御部、特に主な監視対象であるサブマイコン32に異常が発生したりその制御信号に異常が起きたとしても、SBWアクチュエータ21による誤った切替え動作が未然に的確に防止されることになる。
このように、本実施形態では、メインマイコン31およびサブマイコン32が実質的に相互に機能監視できる構成とすることで、サブマイコン32の異常時等にSBWアクチュエータ21による誤った切替え動作を未然に的確に防止することができ、車両の安全性を高めることができる。
また、メインマイコン31は、切替え指令信号CM1を出力するときにその要因が複数種の接続要因のうちいずれの要因であるかに応じて駆動信号カット回路33の接続および再遮断条件を可変設定するので(図2ないし図4参照)、例えば接続時間を必要十分な短時間に設定したり接続後の再遮断を確実に実行したりして、誤動作の発生確率をより有効に抑えることができる。
また、サブマイコン32には、駆動信号カット回路33の遮断状態下でモータ制御部61によりSBWアクチュエータ21の2相の通電状態を変化させて駆動信号カット回路33を検査する遮断監視部63が設けられているので(図6のステップS51からS55参照)、駆動信号カット回路33自体の検査を容易に実行できるとともに、仮に駆動信号カット回路33に異常が発生してもSBWアクチュエータ21が切替え動作することがなく、機能監視装置の信頼性を高めることができる。
さらに、本実施形態では、シフトレバー11やスタートアンドストップスイッチ18の操作に起因してシフトレンジの切替え要求信号CM1の出力があったときには、カット回路検査機構としての遮断監視部63が駆動信号カット回路33の検査を中止するので(図6のステップS51,S61,S62参照)、ドライバからのシフト切替え要求時にはその要求に対する応答性を高めることができる。
加えて、本実施形態では、ECU起動時のカット回路接続処理段階で、駆動信号カット回路33の遮断状態が解除されるまでサブマイコン32の切替え動作が実行されることがないから、メインマイコン31とサブマイコン32の起動時間差を吸収可能となる。
通常、ECU起動時において、メインマイコン31ではプライマリチェック処理が実行されるためにアプリケーション層の立ち上がりが遅くなり、サブマイコン32に接続されるLIN(Local Interconnect Network)通信によりサブマイコン32だけがウェイクされるといった事態が生じ得る。そのため、メインマイコン31により駆動信号カット回路33を接続させる構成でありながらサブマイコン32が先に立ち上がると、駆動信号カット回路33が未接続であるためにサブマイコン32の駆動信号が遮断され、サブマイコン32がフェール判定してしまう可能性がある。そこで、本実施形態では、サブマイコン32による制御が初期待機モードM1から初期駆動制御モードM2に移行する条件に駆動信号カット回路33の接続が含まれており、駆動信号カット回路33が接続されるまで初期待機状態で待つことになるので、そのような問題が生じないで済む。
本実施形態では、特にSBWアクチュエータ21の動作を制御するサブマイコン32やその出力電気信号に異常が生じたとしても、さらにはメインマイコン31側に異常が生じたとしても、SBWアクチュエータ21の誤動作によってPレンジ(パーキング状態)と非Pレンジ(非パーキング状態のシフトレンジ)とが切り替えられることが未然に的確に防止される。したがって、異常発生時に車両のリンプホーム機能が損なわれてしまったりパーキングロック状態が解除されてしまったりすることがなく、車両のシフト制御系におけるフェールセーフ機能が高められる。
このように、本実施形態においては、アクチュエータ21の動作を制御する制御部やその電気信号に異常が起きても、アクチュエータ21の誤動作を未然に的確に防止することのできる構成の簡素なシフトバイワイヤシステム10の機能監視装置を提供することができる。
(他の実施形態)
図9は、本発明の他の実施形態に係るシフトバイワイヤシステムの機能監視装置における駆動信号カット回路の遮断条件を示している。
なお、本実施形態のシフトバイワイヤシステムの機能監視装置は、前述の一実施形態と略同一の全体構成を有しているので、詳細な構成を図示しないが、前述の一実施形態の構成要素と同一の符号を用いて、以下に、一実施形態との制御の相違点について説明する。
本実施形態では、一実施形態と同様に、接続要因の発生時に駆動信号カット回路33を何の接続要因で接続したかによって、カット回路遮断処理による再遮断の条件(再遮断までの接続時間)を相違させて、接続後の再遮断を速やかに実行する。
ただし、一実施形態では、接続要因がECU起動時やサブマイコン32のリセット時である場合に、初期駆動および初期壁当てに要する接続時間を駆動信号カット回路接続時間カウンタN1のカウント値で把握し、そのカウント値が初期駆動&初期壁当てタイマ時間T1を超えると、駆動信号カット回路33を再遮断させていた。
これに対し、本実施形態では、接続要因がECU起動時やサブマイコン32のリセット時の接続要因である場合に、切替え状態を表す信号としてサブマイコン32からメインマイコン31に出力されるPPOS信号が、未定である状態からPレンジを表すPPOS信号に変化したことを検知し、そこから所定時間が経過すると、駆動信号カット回路33を再遮断させるようにする。勿論、Pレンジと非Pレンジの間の切替え要求時にも、切替え完了をタイマを用いることなく、切替え先レンジを表すPPOS信号を検知すると、駆動信号カット回路33を再遮断させるようにすることができる。さらに、各種異常に対応する一実施形態のガードタイマ時間T2に代えて、PPOS信号やその応答時間の異常の有無に応じてガード処理することを先行実施することもできる。
ここで、未定である状態からPレンジを表すPPOS信号に変化する点について補足説明すると、本実施形態においては、図7に示した一実施形態の制御モードと同様に、初期待機モードM1から初期駆動制御モードM2を経て、例えばPレンジ側の壁位置検出制御モードM3およびPレンジ側の壁戻し制御モードM5での初期補正がなされ、通常の切替え動作が可能な通常制御モードM7に移行したとき、Pレンジを表すPPOS信号が出力される。それまでの間は、PPOS信号が未定である。
よって、本実施形態では、初期駆動&初期壁当てタイマ時間T1を用いることなく、初期駆動および初期壁当てによる初期補正が完了したことが判定できることになる。なお、図9中のPレンジ確定の後のディレー時間は、初期駆動および初期壁当てによる初期補正完了から再遮断までの余裕時間である。
本実施形態においても、メインマイコン31のシフト判定部52がシフトレンジの切替え動作を必要と判断し、かつ、サブマイコン32のモータ制御部61が切替え動作を実行させるための駆動信号を出力する場合以外は、SBWアクチュエータ21の駆動が実質的に禁止される。また、主な監視対象であるサブマイコン32の制御信号を駆動信号カット回路33の接続制御に使用しないことになる。よって、前述の一実施形態と同様の効果が期待できる。
しかも、本実施形態では、接続要因がECU起動時やサブマイコン32のリセット時の接続要因である場合に、初期駆動&初期壁当てタイマ時間T1を用いることなくPPOS信号の応答で判断することから、再遮断判定処理の容易化と再遮断時期の早期化が可能になる。
なお、前述の一実施形態において、オートPレンジ要求を発生させるECU30または他のECU15は、シフトレバー11の操作位置に対応する選択レンジを検出するレンジ検出センサ12と同様に、切替え動作要求部として機能することはいうまでもない。
また、前述の各実施形態においては、メインマイコン31およびサブマイコン32がHV統合ECU30に実装されている構成で説明したが、パーキングロック可能なSBWアクチュエータを有するとともに、メインマイコンとSBWアクチュエータを制御するサブマイコンを有する他のハイブリッド車両以外の車載ECUであってもよいことはいうまでもない。さらに、SBWアクチュエータが3相モータやリラクタンスモータに限定されないことは勿論である。
以上説明したように、本発明は、アクチュエータの動作を制御する制御ユニットやその電気信号に異常が起きても、アクチュエータの誤動作を未然に的確に防止することのできる構成の簡素なシフトバイワイヤシステムの機能監視装置を提供することができる。このような本発明は、シフトバイワイヤシステムの電気系異常発生時におけるフェールセーフ機能を持たせるのに好適なシフトバイワイヤシステムの機能監視装置全般に有用である。
10…シフトバイワイヤシステム、11…シフトレバー(切替え動作要求部)、12…レンジ検出センサ(切替え動作要求部)、13…アクセルペダル、14…アクセル開度センサ、15…他のECU、18…スタートアンドストップスイッチ(切替え動作要求部)、20…パーキング機構(パーキングロック機構)、21…SBWアクチュエータ(シフトバイワイヤアクチュエータ、3相モータ)、21a,21b,21c…コイル(3相のコイル)、21d…出力軸、22…パーキングギヤ、23…ポール部材、24…ディテントレバー、30…HV統合ECU(ECU、制御ユニット、機能監視装置)、31…メインマイコン、32…サブマイコン、33…駆動信号カット回路、34…ドライバ回路、34a,34b,34c…スイッチング素子、36…ロータリーエンコーダ、37…通電センサ、51…指令値算出部、52…シフト判定部、53…接続要因判定部、54…切替え指令部、55…接続指令部、61…モータ制御部、62…切替え監視部、63…遮断監視部(カット回路検査機構)、CM1…切替え指令信号、CM2…接続制御信号、ID1…接続要因(ECU起動時)、ID2…接続要因(サブマイコンリセット時)、ID3…接続要因(Pレンジ・非Pレンジ間の切替え時)、M1…初期待機モード、M2…初期駆動制御モード、M3,M4…壁位置検出制御モード(壁当て制御モード)、M5,M6…戻し制御モード、M7…通常制御モード、M8…フェイル時制御モード、N1…駆動信号カット回路接続時間カウンタ、N2…切替え後ディレーカウンタ(PPOS後のディレーカウンタ)、N3…非通電検査カウンタ、T1…初期駆動&初期壁当てタイマ時間、T2…ガードタイマ時間、td…ディレー時間、tc…非通電検査時間

Claims (6)

  1. シフトレンジの切替え動作を要求する切替え動作要求部と、前記切替え動作を実行するシフトバイワイヤアクチュエータと、前記切替え動作要求部からの要求に応じて前記シフトバイワイヤアクチュエータの作動を制御する制御ユニットと、を備えたシフトバイワイヤシステムに装備されるシフトバイワイヤシステムの機能監視装置であって、
    前記制御ユニットが、
    前記切替え動作要求部からの要求信号出力の有無を判定して該要求信号出力があった場合に切替え指令信号を出力する一方、該切替え指令信号の出力の有無に応じて接続制御信号を出力するメインマイコンと、
    前記メインマイコンからの前記切替え指令信号に応じて、前記切替え動作を実行させるよう前記シフトバイワイヤアクチュエータに駆動信号を出力するサブマイコンと、
    前記サブマイコンと前記シフトバイワイヤアクチュエータの間に介在するとともに前記メインマイコンからの前記接続制御信号に応じて遮断状態と接続状態とに切り替えられ、前記メインマイコンから前記切替え指令信号が出力されないときに前記遮断状態となって前記サブマイコンからの前記駆動信号を遮断する駆動信号カット回路と、を含んで構成されていることを特徴とするシフトバイワイヤシステムの機能監視装置。
  2. 前記メインマイコンは、前記切替え指令信号を出力するときに該出力の要因となる接続要因が複数種の接続要因のうちいずれの要因であるかを判定し、該判定結果に応じて前記駆動信号カット回路による前記駆動信号の遮断条件を可変設定することを特徴とする請求項1に記載のシフトバイワイヤシステムの機能監視装置。
  3. 前記シフトバイワイヤアクチュエータが3相モータで構成されるとともに、
    前記駆動信号カット回路の前記遮断状態下で前記サブマイコンにより前記シフトバイワイヤアクチュエータの2相の通電状態を変化させて前記駆動信号カット回路を検査するカット回路検査機構が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシフトバイワイヤシステムの機能監視装置。
  4. 前記カット回路検査機構は、前記切替え動作要求部から前記要求信号の出力があったときには前記駆動信号カット回路の検査を中止することを特徴とする請求項3に記載のシフトバイワイヤシステムの機能監視装置。
  5. 前記制御ユニットが起動されるとき、前記サブマイコンは、前記駆動信号カット回路の前記遮断状態が解除されるまで前記駆動信号を出力することなく待機することを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちいずれか1の請求項に記載のシフトバイワイヤシステムの機能監視装置。
  6. 前記シフトレンジの切替え動作は、少なくとも車両のパーキングレンジと非パーキングレンジとの切替えを含むことを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちいずれか1の請求項に記載のシフトバイワイヤシステムの機能監視装置。
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