JP2014118834A - 内燃機関の失火判定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筒内圧力Pを検出する筒内圧センサ30を備える。筒内圧センサ30の検出値を用いて所定のクランク角期間における筒内の発熱量Qの傾き(変化量)を1サイクル中に複数算出し、1サイクル中に算出した複数の発熱量Qの傾きの最大値と最小値に関して、当該最大値と当該最小値との差分s1が閾値s以下となり、かつ、当該最小値に対する当該最大値の比h1の絶対値が閾値h以下となる場合に、今回のサイクルにて失火が発生したと判定する。
【選択図】図5
Description
筒内圧力を検出する筒内圧センサと、
前記筒内圧センサの検出値を用いて所定のクランク角期間における筒内の発熱量の変化量を1サイクル中に複数算出し、1サイクル中に算出した複数の前記発熱量の変化量の最大値と最小値に関して、当該最大値と当該最小値との第1差分が第1所定値以下となり、かつ、当該最小値に対する当該最大値の第1比の絶対値が第2所定値以下となる場合に、前記発熱量の変化量を算出したサイクルにて失火が発生したと判定する失火判定手段と、
を備えることを特徴とする。
前記失火判定手段は、前記発熱量の変化量の前記最大値および前記最小値のうちの少なくとも一方に所定値以上のノイズが重畳している場合に、前記発熱量の変化量が前記最大値の次に大きな値と、前記発熱量の変化量が前記最小値の次に小さな値との第2差分が前記第1所定値以下となり、かつ、前記最小値の次に小さな前記値に対する、前記最大値の次に大きな前記値の第2比が前記第2所定値となる場合に、前記発熱量の変化量を算出したサイクルにて失火が発生したと判定することを特徴とする。
前記失火判定手段は、前記第1差分と前記第2差分との差が第3所定値よりも大きい場合に、前記発熱量の変化量の前記最大値および前記最小値のうちの少なくとも一方に前記所定値以上のノイズが重畳していると判断することを特徴とする。
[実施の形態1のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1における内燃機関10のシステム構成を説明するための図である。
図1に示すシステムは、内燃機関10を備えている。内燃機関10は、火花点火式の内燃機関(一例として、ガソリンエンジン)として構成されている。内燃機関10の筒内には、ピストン12が設けられている。筒内におけるピストン12の頂部側には、燃焼室14が形成されている。燃焼室14には、吸気通路16および排気通路18が連通している。
筒内の発熱量Qは、次のような手法を用いることで、筒内圧センサ30の検出値を用いて算出することができる。すなわち、筒内の熱発生率dQ/dθは、次の(1)式にしたがって算出することができる。そして、この(1)式によって算出される熱発生率dQ/dθをクランク角度θで積分することによって、発熱量Qを算出することができる。
dQ/dθ=1/(κ−1)×(VdP/dθ+PκdV/dθ) ・・・(1)
ただし、上記(1)式において、κは比熱比であり、Vは筒内容積であり、Pは筒内圧センサ30の検出値である。
絶対圧補正量=(P2V2 κ−P1V1 κ)/(V1 κ−V2 κ) ・・・(2)
ただし、上記式(2)において、P1、P2は吸気弁20が閉弁してから筒内の燃焼開始前の断熱圧縮行程における任意の筒内圧センサ30の検出値であり、V1、V2は、P1、P2検出時の筒内容積である。
dQ/dθ=1/(κ−1)×(VdP/dθ+(P+α)κdV/dθ)・・(3)
本実施形態では、先ず、所定のクランク角間隔(ここでは、一例として30°CA)における筒内の発熱量Qの変化量(以下、「発熱量Qの傾き」と称する)を1サイクル中に複数算出するようにした。より具体的には、図3に示すように、所定のクランク角期間(ここでは、一例として、圧縮上死点前60°CAから圧縮上死点後120°CAまでの期間とするが、燃焼の有無および燃焼状態の変化に応じた発熱量Qの変化が表れる燃焼期間およびその前後の所定期間)においてクランク角度で5°CA毎に発熱量Qの傾きが算出される。その結果、図3に示す例では、合計として31点の発熱量Qの傾きが算出されることになる。
発熱量Qの傾きの差分s1と比h1との関係を用いて、以上説明した本実施形態の手法による判定領域を図示すると、図4に示すような燃焼(遅角燃焼を含む)判定領域と失火判定領域として表すことができる。
ノイズが重畳している発熱量Qの波形では、図6中に丸で囲んで示すように、圧縮上死点以降において発熱量Qの変化が数箇所で生じる場合がある。このようなノイズが発熱量Qの波形に重畳している場合において、図9を参照して後述するような熱発生のパターンに基づいて失火検出を行う手法では、実際には失火であっても燃焼であると誤判定されてしまう可能性がある。これに対し、本実施形態の手法では、発熱量Qの傾き(変化量)の最大値と最小値との差分s1および比h1の大きさを判定しているため、図6に示すようなノイズが重畳している場合であっても、失火を燃焼と誤判定してしまうのを回避できるようになる。
次に、図7および図8を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU40に図5に示すルーチンに代えて後述の図8に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
図7に示すように、単発的かつ大きなノイズが発熱量Qの波形に重畳する可能性がある。このような単発的かつ大きなノイズが発熱量Qの波形に重畳すると、図7中に丸で囲んで示す部位のように、その影響によって発熱量Qが大きくもしくは小さく算出されることがある。その結果、上記のようなノイズの重畳時には、発熱量Qを用いて算出される傾きの最大値や最小値にもノイズの影響が含まれてしまい、傾きの差分s1とh1とを用いた上述した実施の形態1の手法による失火判定の精度が低下してしまうことが懸念される。
また、上述した実施の形態2においては、閾値aが前記第3の発明における「第3所定値」に相当している。
筒内圧センサにより検出される筒内圧力Pに基づいて算出される発熱量Qを利用した失火を精度よく判定するための手法として、上述した実施の形態1および2において説明した手法以外にも、以下に示すような手法が考えられる。尚、ここでは、図1に示す内燃機関10の構成を利用する判定手法として説明を行うものとする。
12 ピストン
14 燃焼室
16 吸気通路
18 排気通路
20 吸気弁
22 排気弁
24 スロットルバルブ
26 燃料噴射弁
28 点火プラグ
30 筒内圧センサ
40 ECU(Electronic Control Unit)
42 クランク角センサ
Claims (3)
- 筒内圧力を検出する筒内圧センサと、
前記筒内圧センサの検出値を用いて所定のクランク角期間における筒内の発熱量の変化量を1サイクル中に複数算出し、1サイクル中に算出した複数の前記発熱量の変化量の最大値と最小値に関して、当該最大値と当該最小値との第1差分が第1所定値以下となり、かつ、当該最小値に対する当該最大値の第1比の絶対値が第2所定値以下となる場合に、前記発熱量の変化量を算出したサイクルにて失火が発生したと判定する失火判定手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の失火判定装置。 - 前記失火判定手段は、前記発熱量の変化量の前記最大値および前記最小値のうちの少なくとも一方に所定値以上のノイズが重畳している場合に、前記発熱量の変化量が前記最大値の次に大きな値と、前記発熱量の変化量が前記最小値の次に小さな値との第2差分が前記第1所定値以下となり、かつ、前記最小値の次に小さな前記値に対する、前記最大値の次に大きな前記値の第2比が前記第2所定値となる場合に、前記発熱量の変化量を算出したサイクルにて失火が発生したと判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の失火判定装置。
- 前記失火判定手段は、前記第1差分と前記第2差分との差が第3所定値よりも大きい場合に、前記発熱量の変化量の前記最大値および前記最小値のうちの少なくとも一方に前記所定値以上のノイズが重畳していると判断することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の失火判定装置。
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