JP2014118063A - 鉄道車両用駆動装置 - Google Patents

鉄道車両用駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014118063A
JP2014118063A JP2012275342A JP2012275342A JP2014118063A JP 2014118063 A JP2014118063 A JP 2014118063A JP 2012275342 A JP2012275342 A JP 2012275342A JP 2012275342 A JP2012275342 A JP 2012275342A JP 2014118063 A JP2014118063 A JP 2014118063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
rotating shaft
traveling direction
shaft
drive device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012275342A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5889774B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Eikuni
芳明 榮國
Genshiro Yoneda
源司朗 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinki Sharyo Co Ltd
Original Assignee
Kinki Sharyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kinki Sharyo Co Ltd filed Critical Kinki Sharyo Co Ltd
Priority to JP2012275342A priority Critical patent/JP5889774B2/ja
Publication of JP2014118063A publication Critical patent/JP2014118063A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5889774B2 publication Critical patent/JP5889774B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gear Transmission (AREA)

Abstract

【課題】歯車装置の破損を抑制する。
【解決手段】駆動装置は、電動機と、2つの歯車装置と、2つの伝達機構50とを含む。2つの伝達機構50は、電動機の回転軸20aと歯車装置の回転軸34とをそれぞれ連結し、回転軸20aの回転力を回転軸34のそれぞれに伝達する。伝達機構50は、流体継手51を有しており、台車枠の鉛直方向の変位によって生じる大歯車と小歯車との間の過荷重を吸収する。
【選択図】図4

Description

本発明は、鉄道車両を走行させるための鉄道車両用駆動装置に関する。
特許文献1には、4つの車輪によって支持される台車枠を有する鉄道車両を、進行方向に並ぶ2つの車輪を1組として駆動することで走行させる駆動装置について記載されている。この駆動装置は、進行方向に延在する回転軸を有する電動機と、この回転軸の両端に連結された2つのカップリング装置と、カップリング装置を介して電動機の回転軸に連結され、各車輪の車軸に回転力を伝達する2つの歯車装置とを含んでいる。これにより、電動機の回転軸を回転させることで、1組の車輪を駆動することができる。
特許第3916611号(図1)
上記特許文献1に記載の駆動装置の2つの歯車装置については、進行方向の一方の歯車装置(車輪の車軸と連結された大歯車(傘歯車)と、進行方向に平行な回転軸と、回転軸と連結され大歯車と噛み合う小歯車(傘歯車)とを有する)についてだけ記載されている。しかしながら、1つの電動機の回転軸を回転させるだけで鉄道車両(台車枠)を走行させるため(すなわち、2つの車輪を同方向に回転させるため)には、進行方向に関する2つの大歯車を、両者間の中点(電動機の中心)に対して点対称に配置する必要がある。この構成において、車輪から伝わる振動を抑制するために、緩衝装置を介して台車枠に車輪を取り付けた場合は、以下のような問題点が生じる。
各小歯車は、進行方向に関して、大歯車の電動機側と噛み合うため、小歯車と大歯車との噛み合わせ部分における回転方向が互いに反対方向となる。ここで車輪の車軸は、緩衝装置によって台車枠に対して鉛直方向に変位することが可能である。つまり、台車枠が車輪に対して鉛直方向に変位可能となる。台車枠が鉛直方向に変位すると、電動機の回転軸とカップリング装置を介して連結された、進行方向前後にある2つの歯車装置の回転軸(小歯車に連結された回転軸)も台車枠と同様に鉛直方向に変位する。このように2つの小歯車による大歯車の回転方向が互いに反対方向となる構成で、同方向へ小歯車が変位すると、一方の小歯車と大歯車との間には過荷重が生じる。また、この過荷重の反力で歯車装置の回転軸にねじりが生じる。これらによって歯車装置が破損する虞が生じる。
そこで、本発明の目的は、歯車装置の破損を抑制することが可能な鉄道車両用駆動装置を提供することである。
本発明の鉄道車両用駆動装置は、緩衝装置を介して4つの車輪によって支持される台車枠を複数有する鉄道車両を、当該鉄道車両の進行方向に並ぶ少なくとも2つの車輪を1組として前記進行方向に直交する方向に対向する2組を駆動することで走行させるための鉄道車両用駆動装置において、本体と、前記本体を貫通して延在する第1回転軸とを有する電動機であって、前記第1回転軸が前記進行方向と平行になるように前記台車枠に取り付けられた前記電動機と、前記直交する方向に関して、前記進行方向に並ぶ2つの車輪の外側にそれぞれ配置され、吊りリンクを介して前記台車枠に取り付けられた2つの歯車装置であって、前記車輪の車軸と連結された第1傘歯車と、前記進行方向に平行な第2回転軸と、前記第2回転軸と連結され前記第1傘歯車と噛み合う第2傘歯車とを有する前記2つの歯車装置と、前記第1回転軸と、各歯車装置の前記第2回転軸とをそれぞれ連結し、前記第1回転軸の回転力を前記第2回転軸のそれぞれに伝達する2つの伝達機構とを備えている。そして、前記2つの歯車装置の前記第1傘歯車は、前記進行方向に関する両者間の中点に対して点対称に配置されており、前記2つの伝達機構のうちの少なくとも一方の前記伝達機構は、前記台車枠の鉛直方向の変位によって生じる前記第1傘歯車と前記第2傘歯車との間の過荷重を吸収するように、前記第1回転軸に対する前記第2回転軸の回転力を許容する許容部を有している。
これによると、台車枠が鉛直方向に変位することで第1傘歯車と第2傘歯車との間に過荷重が生じても、この過荷重を吸収するように、許容部が第1回転軸に対する第2回転軸の回転力を許容する。このため、歯車装置の破損(第1傘歯車と第2傘歯車との破損や第2回転軸の破損など)を抑制することができる。
本発明において、前記許容部は、前記第1回転軸と連結された入力側羽根車と、前記第2回転軸と連結された出力側羽根車とを有し、前記入力側羽根車が回転することで生じる液体の流れによって、前記出力側羽根車を介して前記第2回転軸が回転する流体継手から構成されていることが好ましい。これにより、第1傘歯車と第2傘歯車との間に過荷重が生じた際に、入力側羽根車を出力側羽根車に対して空回りさせることが可能となり、簡単な構成で、第1回転軸に対する第2回転軸の回転力を許容することが可能となる。
また、本発明において、前記伝達機構は、前記進行方向に関して、前記許容部を挟む位置に配置された2つの歯車型撓み軸継手を有していることが好ましい。これにより、台車枠が鉛直方向に変位したときに、第1回転軸と第2回転軸との高さがずれても、追従させることが可能となる。
また、本発明において、前記許容部と前記2つの歯車型撓み軸継手とが一体的に構成されていることが好ましい。これにより、伝達機構を構成する部品点数が少なくなる。
また、本発明において、他方の前記伝達機構が、前記許容部を有していることが好ましい。これにより、電動機によって駆動される2つの車輪間の回転速度が均等になる。
本発明の鉄道車両用駆動装置によると、台車枠が鉛直方向に変位することで第1傘歯車と第2傘歯車との間に過荷重が生じても、この過荷重を吸収するように、許容部が第1回転軸に対する第2回転軸の回転力を許容する。このため、歯車装置の破損(第1傘歯車と第2傘歯車との破損や第2回転軸の破損など)を抑制することができる。
本発明の一実施形態である鉄道車両用駆動装置が採用された鉄道車両の概略側面図である。 図1に示すII−II線に沿った矢視図である。 図2に示す駆動部の拡大図である。 図3に示す伝達機構の断面図であり、(a)は台車枠が車輪に対して鉛直方向に変位する前の状態を示す図であり、(b)は台車枠が車輪に対して鉛直方向に変位したときの状態を示す図である。 伝達機構の変形例を示す部分断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
本発明の一実施形態である鉄道車両用駆動装置が採用された鉄道車両について、図1〜図3を参照し、以下に説明する。
鉄道車両1は、図1に示すように、車体2、2つの台車3を有する。車体2は、進行方向Aに沿って長尺な直方体形状を有する。台車3は、図1に示すように、車体2の進行方向Aの前方下部、及び、後方下部にそれぞれ取り付けられている。
各台車3は、台車枠4と、4つの車輪5と、4つの車軸5aと、駆動装置10とを有している。台車枠4は、図2に示すように、進行方向Aに沿って長尺な一対の側梁4aと、これら側梁4aを繋ぐ繋ぎ部4bとを有する。側梁4aには、中央から外側に突出した突出部4cが形成されている。
一対の側梁4aは進行方向Aの両端にて、2つで1組のバネ装置(緩衝装置)6を介して4つの軸受装置7で支持されている。各組のバネ装置6は、軸受装置7に固定されている。つまり、軸受装置7によって、台車枠4は鉛直方向に変位可能に支持されている。4つの車輪5は、台車枠4(一対の側梁4a)の外側に配置され、それぞれが水平な方向であって進行方向Aと直交する直交方向Bに沿って軸受装置7と対向している。各車軸5aは、図2に示すように、直交方向Bに延在し、内側の端部が軸受装置7に回転可能に支持されている。車輪5は、車軸5aの直交方向Bの中央に固定されている。これにより、4つの車輪5及び車軸5aも、軸受装置7と同様に、台車枠4に対して鉛直方向に相対的に変位可能となる。換言すると、台車枠4が車輪5及び車軸5aに対して、鉛直方向に変位可能となる。これにより、車輪5の振動をバネ装置6によって減衰することが可能となる。
駆動装置10は、一対の駆動部10a,10bを有している。駆動部10aは、図2中下側にある2つの車輪5(進行方向Aに沿って並ぶ2つの車輪5)を駆動し、駆動部10bは、図2中上側にある2つの車輪5を駆動する。これら駆動部10a,10bは、同様の構成であるため、一方の駆動部10aについて説明し、他方の駆動部10bについては同符号で示し詳細の説明を省略する。
駆動部10aは、電動機20と、2つの歯車装置30と、2つの伝達機構50とを有している。電動機20は、回転軸20aと、回転軸20aを回転させる本体20bとを有する。回転軸20aは、本体20bを貫通して配置されている。電動機20は、回転軸20aが進行方向Aに平行になるように、突出部4cに取り付けられている。
2つの歯車装置30は、進行方向Aに並ぶ2つの車輪5の外側に配置され、それぞれが直交方向Bに沿って車輪5と対向している。各歯車装置30は、図1及び図2に示すように、吊りリンク25によって台車枠4に取り付けられており、車軸5aとともに鉛直方向に変位可能である。換言すると、台車枠4は、2つの歯車装置30に対して鉛直方向に変位可能である。
各歯車装置30は、図3に示すように、大歯車31と、小歯車32と、これら大歯車31及び小歯車32を収容するケース33と、回転軸(第2回転軸)34とを有する。大歯車(第1傘歯車)31は、傘歯車からなり、車軸5aの外側の端部に連結されている。この大歯車31の回転によって、車輪5が同方向に回転する。小歯車(第2傘歯車)32も、傘歯車からなり、大歯車31と噛み合わされている。回転軸34は、進行方向Aに沿って延在しており、一端が小歯車32に連結され他端がケース33の外側に配置されている。回転軸34の他端は、伝達機構50を介して回転軸20aと連結されている。伝達機構50は、回転軸20aの回転力を回転軸34に、回転軸34の回転力を回転軸20aに伝達する。なお、伝達機構50の詳細の構成は後述する。
この構成において、電動機20が駆動され回転軸20aが回転することで、回転軸34が伝達機構50を介して回転軸20aと同方向に回転する。これにより、小歯車32も回転軸20a,34と同方向に回転する。ここで、2つの歯車装置30の大歯車31は、図3に示すように、電動機20の本体20bの中心であって、2つの大歯車31の間の中点Cに対して点対称に配置されている。これにより、各小歯車32の回転によって回転する2つの大歯車31の回転方向が同方向となる。このような駆動部10aと、当該駆動部10aと同様な構成の駆動部10bとによって、4つの車輪5が同方向に回転されることで、台車3が進行方向Aに進む。この結果、鉄道車両1が進行方向Aに走行する。
続いて、伝達機構50について、図4を参照しつつ以下に説明する。なお、各駆動部10a,10bに属する2つの伝達機構50は、中点Cを通る直交方向Bに延在する直線L(図3参照)に対して線対称に配置されているだけで、その構成は同様であるため、一方の伝達機構50(図3中右側)について説明し、他方の伝達機構50の詳細な説明を省略する。
伝達機構50は、流体継手51と、進行方向Aに関して、流体継手51を挟む位置に配置された2つの歯車型撓み軸継手61,62とが一体的に構成されてなる。流体継手(許容部)51は、公知のものとほぼ同様な構成であり、入力側羽根車52と、出力側羽根車53と、出力側羽根車53と一体的に形成されたカバー54とを有している。カバー54と入力側羽根車52の軸部52aとの間には、リング状の2つのシール部材55aと、これらシール部材55aの内側に配置された2つの軸受け部材55bとが配置されている。これにより、カバー54と入力側羽根車52との間の空間が密閉空間となる。この空間には、液体として油が充填されている。軸部52aは円柱形状を有し、進行方向Aに延在している。カバー54は、右方に延在する円筒部54aを有する。この構成において、入力側羽根車52が軸部52aの軸周りに回転すると、油が出力側羽根車53に向かって流れる。これにより、出力側羽根車53が入力側羽根車52と同方向に回転し、カバー54(円筒部54a)も同方向に回転する。
歯車型撓み軸継手61は、円筒状のピニオン64と、ピニオン64と対向する円筒状のスリーブ65とを有している。ピニオン64は、内周面64aに回転軸20aが固着され、外周面64bに外歯64cを有している。スリーブ65は、内周面65aに外歯64cに噛み合う内歯65cを有している。スリーブ65の右端(流体継手51側の端部)は、軸部52aの端部に固定されている。これにより、回転軸20aの回転力がピニオン64を介してスリーブ65に伝達される。そして、スリーブ65とともに入力側羽根車52が、回転軸20aと同方向に回転する。
歯車型撓み軸継手62は、円筒状のピニオン66と、ピニオン66と対向する円筒状のスリーブ67とを有している。ピニオン66は、内周面66aに回転軸34が固着され、外周面66bに外歯66cを有している。スリーブ67は、内周面67aに外歯66cに噛み合う内歯67cを有している。スリーブ67の左端(流体継手51側の端部)は、円筒部54aの端部に固定されている。これにより、出力側羽根車53(円筒部54a)の回転力がスリーブ67を介してピニオン66に伝達される。そして、ピニオン66とともに回転軸34が、回転軸20aと同方向に回転する。
鉄道車両1が停車しているときなどでは、2つの回転軸20a,34は、中心軸が同じ高さレベルとなるように、バネ装置6によって保たれているが、鉄道車両1が軌道の起伏部やR部などを走行させる際に、車体2とともに台車枠4が車輪5に対して鉛直方向に変位する。外歯64c,66cと内歯65c,67cは、円弧状に形成されているため、図4(b)に示すように、例えば、台車枠4が車輪5に対して上方に変位した場合、スリーブ65,67がピニオン64,66に対して同方向(矢印方向)に回動する。一方、台車枠4が車輪5に対して下方に変位した場合も、図4(b)とは逆方向にスリーブ65,67がピニオン64,66に対して回動する。このように、伝達機構50が、2つの歯車型撓み軸継手61,62を有していることで、台車枠4が鉛直方向に変位したときに、2つの回転軸20a,34の高さがずれても、追従させることが可能となる。
また、台車枠4が車輪5に対して、例えば、図4(b)に示すように上方に変位すると、伝達機構50自体が上方に付勢されるような力が作用する。つまり、小歯車32が上方に付勢される。このとき、鉄道車両1が進行方向Aに沿って走行する場合、図3に示すように、回転軸20aは矢印D方向に回転し、車軸5aが矢印E方向に回転する。前方の大歯車31と小歯車32との噛み合わせ部分においては回転力が上方を向いているため、小歯車32が上方に付勢されてもそれほど大きな過荷重が前方の大歯車31と小歯車32との噛み合わせ部分には生じない。しかしながら、後方の大歯車31と小歯車32との噛み合わせ部分においては回転力が下方を向いているため、小歯車32が上方に付勢されると後方の大歯車31と小歯車32との噛み合わせ部分に大きな過荷重が生じる。また、このとき過荷重の反力で回転軸34にねじりが生じる。後方の伝達機構50は流体継手51を有しているため、後方の大歯車31と小歯車32との噛み合わせ部分に大きな過荷重が生じても、当該過荷重を吸収するように、入力側羽根車52を出力側羽根車53に対して空回りさせることが可能となる。このため、回転軸20aに対する回転軸34の回転力を許容することが可能となる。この結果、歯車装置30の破損(大歯車31と小歯車32との破損や回転軸34の破損など)を抑制することができる。なお、台車枠4が車輪5に対して下方に変位する場合は、上述とは反対の前方の大歯車31と小歯車32との噛み合わせ部分に大きな過荷重が生じるが、これにおいても、前方の伝達機構50の流体継手51によって過荷重が吸収され、同様な効果を得ることができる。
以上に述べたように、本実施形態の鉄道車両用駆動装置10によると、台車枠4が鉛直方向に変位することで大歯車31と小歯車32との間に過荷重が生じても、この過荷重を吸収するように、許容部としての流体継手51が回転軸20aに対する回転軸34の回転力を許容する。このため、歯車装置30の破損を抑制することができる。また、大歯車31と小歯車32との間の過荷重を吸収する構成が、流体継手51という簡単な構成で実現することが可能である。また、流体継手51と2つの歯車型撓み軸継手61,62とが一体的に構成されているため、伝達機構50を構成する部品点数が少なくなる。また、2つの伝達機構50の両方が、流体継手51を有している。このため、進行方向Aに並ぶ2つの車輪5に対して、電動機20の回転力を伝達する条件が同じになる。このため、電動機20によって駆動される2つの車輪5間の回転速度が均等になる。
上述の実施形態においては、大歯車31と小歯車32との間の過荷重を吸収する許容部の構成が、流体継手51から構成されていたが、図5に示すような許容部251であってもよい。この変形例における伝達機構250は、許容部251と、2つの歯車型撓み軸継手261,262とを有している。許容部251は、一対の円筒部252と、線状のバネ部材254とを有している。円筒部252は、進行方向Aに沿って延在しており、一端に環状のフランジ253が形成されている。一対の円筒部252は、互いのフランジ253が進行方向Aに沿って対向するように、突き合わされて配置されている。各フランジ253の外周には、進行方向Aに沿って延在する複数のスリット253aが形成されている。一方のフランジ253に形成された複数のスリット253aと、他方のフランジ253に形成された複数のスリット253aは、進行方向Aに沿って互いに対向する位置に配置されている。バネ部材254は、これら複数のスリット253aを縫うように配置され、一対の円筒部252が連結されている。なお、バネ部材254の両端は、図示しない位置でスリット253aに固定されている。2つの歯車型撓み軸継手261,262は、円筒部252に接続された上述の歯車型撓み軸継手61,62と同様な構成を有しているため、同符号で示し説明を省略する。
この構成において、回転軸20aが回転すると、歯車型撓み軸継手261が回転軸20aと同方向に回転する。すると、歯車型撓み軸継手261に一体的に繋がった図5中左方の円筒部252も同方向に回転する。このとき、右方の円筒部252は、左方の円筒部252とバネ部材254によって連結されているため、同様に回転する。これにより、歯車型撓み軸継手262及び回転軸34が、回転軸20aと同方向に回転する。
また、伝達機構250において、台車枠4が車輪5に対して上方に変位すると、上述の実施形態と同様に、後方の大歯車31と小歯車32との噛み合わせ部分に大きな過荷重が生じる。このとき過荷重の反力で回転軸34にねじりが生じる。伝達機構250は許容部251を有しているため、大歯車31と小歯車32との噛み合わせ部分に大きな過荷重が生じても、当該過荷重を吸収するように、一方の円筒部252が他方の円筒部252に対して軸周り方向に回動する(つまり、バネ部材254が撓んで、互いに対向するスリット253aが軸周り方向にずれるように回動する)。このため、回転軸20aに対する回転軸34の回転力を許容することが可能となる。この結果、歯車装置30の破損(大歯車31と小歯車32との破損や回転軸34の破損など)を抑制することができる。なお、台車枠4が車輪5に対して下方に変位する場合は、上述とは反対の前方の大歯車31と小歯車32との噛み合わせ部分に大きな過荷重が生じるが、これにおいても、伝達機構250の許容部251によって過荷重が吸収され、同様な効果を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の実施形態及び変形例における伝達機構50,250が、歯車型撓み軸継手61,62,261,262を有していなくてもよい。これにおいても、流体継手51、許容部251によって大歯車31と小歯車32との噛み合わせ部分に生じる大きな過荷重を吸収することができる。また、流体継手51や許容部251と、歯車型撓み軸継手61,62,261,262とを一体的に形成されていなくてもよい。また、上述の実施形態及び変形例においては、2つの伝達機構がともに許容部(流体継手51、許容部251)を有しているが、一方の伝達機構だけが許容部を有していてもよい。これにおいても、同様に、大歯車31と小歯車32との噛み合わせ部分に生じる大きな過荷重を吸収することができる。
また、伝達機構の許容部としては、流体継手51や許容部251以外の構成であってもよい。例えば、回転軸20aと回転軸34とを連結する部分が弾性部材(許容部)から構成されていてもよい。また、許容部251の2つのフランジ253を摩擦板に変更し、これら摩擦板を互いに接触させ、両者間の摩擦抵抗で回転軸20aの回転力を回転軸34に伝達してもよい。この場合、大歯車31と小歯車32との噛み合わせ部分に大きな過荷重が生じると、2つの摩擦板間でスリップを生じさせればよい。また、許容部としてユニバーサルジョイントを採用し、回転力を伝達する部分に当該軸周り方向に弾性変位可能な構成とすればよい。これら許容部においても、上述の実施形態及び変形例と同様な効果を得ることができる。
1 車両
4 台車枠
5 車輪
5a 車軸
6 バネ装置(緩衝装置)
10 駆動装置
20 電動機
20a 回転軸(第1回転軸)
20b 本体
25 吊りリンク
30 歯車装置
31 大歯車(第1傘歯車)
32 小歯車(第2傘歯車)
34 回転軸(第2回転軸)
50 伝達機構
51 流体継手(許容部)
52 入力側羽根車
53 出力側羽根車
61,62,261,262 歯車型撓み軸継手
251 許容部

Claims (5)

  1. 緩衝装置を介して4つの車輪によって支持される台車枠を複数有する鉄道車両を、当該鉄道車両の進行方向に並ぶ少なくとも2つの車輪を1組として前記進行方向に直交する方向に対向する2組を駆動することで走行させるための鉄道車両用駆動装置において、
    本体と、前記本体を貫通して延在する第1回転軸とを有する電動機であって、前記第1回転軸が前記進行方向と平行になるように前記台車枠に取り付けられた前記電動機と、
    前記直交する方向に関して、前記進行方向に並ぶ2つの車輪の外側にそれぞれ配置され、吊りリンクを介して前記台車枠に取り付けられた2つの歯車装置であって、前記車輪の車軸と連結された第1傘歯車と、前記進行方向に平行な第2回転軸と、前記第2回転軸と連結され前記第1傘歯車と噛み合う第2傘歯車とを有する前記2つの歯車装置と、
    前記第1回転軸と、各歯車装置の前記第2回転軸とをそれぞれ連結し、前記第1回転軸の回転力を前記第2回転軸のそれぞれに伝達する2つの伝達機構とを備えており、
    前記2つの歯車装置の前記第1傘歯車は、前記進行方向に関する両者間の中点に対して点対称に配置されており、
    前記2つの伝達機構のうちの少なくとも一方の前記伝達機構は、前記台車枠の鉛直方向の変位によって生じる前記第1傘歯車と前記第2傘歯車との間の過荷重を吸収するように、前記第1回転軸に対する前記第2回転軸の回転力を許容する許容部を有していることを特徴とする鉄道車両用駆動装置。
  2. 前記許容部は、前記第1回転軸と連結された入力側羽根車と、前記第2回転軸と連結された出力側羽根車とを有し、前記入力側羽根車が回転することで生じる液体の流れによって、前記出力側羽根車を介して前記第2回転軸が回転する流体継手から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用駆動装置。
  3. 前記伝達機構は、前記進行方向に関して、前記許容部を挟む位置に配置された2つの歯車型撓み軸継手を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両用駆動装置。
  4. 前記許容部と前記2つの歯車型撓み軸継手とが一体的に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の鉄道車両用駆動装置。
  5. 他方の前記伝達機構が、前記許容部を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鉄道車両用駆動装置。
JP2012275342A 2012-12-18 2012-12-18 鉄道車両用駆動装置 Active JP5889774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012275342A JP5889774B2 (ja) 2012-12-18 2012-12-18 鉄道車両用駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012275342A JP5889774B2 (ja) 2012-12-18 2012-12-18 鉄道車両用駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014118063A true JP2014118063A (ja) 2014-06-30
JP5889774B2 JP5889774B2 (ja) 2016-03-22

Family

ID=51173299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012275342A Active JP5889774B2 (ja) 2012-12-18 2012-12-18 鉄道車両用駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5889774B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016094041A1 (en) * 2014-12-11 2016-06-16 Caterpillar Inc. Coupling adapter and arrangement for multi-powertrain system

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5979457U (ja) * 1982-11-19 1984-05-29 三菱電機株式会社 鉄道車両用二軸駆動装置
JP2005212711A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Toyo Electric Mfg Co Ltd 低床式鉄道車両の駆動機構
JP2012071703A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Kinki Sharyo Co Ltd 鉄道車両の低床用台車

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5979457U (ja) * 1982-11-19 1984-05-29 三菱電機株式会社 鉄道車両用二軸駆動装置
JP2005212711A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Toyo Electric Mfg Co Ltd 低床式鉄道車両の駆動機構
JP2012071703A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Kinki Sharyo Co Ltd 鉄道車両の低床用台車

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016094041A1 (en) * 2014-12-11 2016-06-16 Caterpillar Inc. Coupling adapter and arrangement for multi-powertrain system
US9903418B2 (en) 2014-12-11 2018-02-27 Caterpillar Inc. Coupling adapter and arrangement for multi-powertrain system

Also Published As

Publication number Publication date
JP5889774B2 (ja) 2016-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6703965B2 (ja) 電動トラックの駆動装置
KR101703784B1 (ko) 반-현가 모터를 포함하는 철도 차량 파워 보기
US9352758B2 (en) Flexible direct drive bogie
US9902407B2 (en) Parallel cardan driving system steering bogie
US10189308B2 (en) Drive device for a motor vehicle and motor vehicle having at least one drive device
JP6023519B2 (ja) 鉄道車両用の駆動台車
WO2016101709A1 (zh) 一种米轨动力转向架及米轨车辆
CN104024079B (zh) 传动单元
EP2686220A1 (en) Integrated drive assembly for a rail vehicle
CN111891150A (zh) 转向架及轨道工程车辆
JP5889774B2 (ja) 鉄道車両用駆動装置
JP6433619B2 (ja) 独立車輪駆動装置および車両
CN110588694A (zh) 一种向心式导向的跨座式单轨转向架
RU2006120568A (ru) Шасси с приводом для рельсовых транспортных средств, в частности поворотных тележек для низкорамных транспортных средств
CN109080700A (zh) 一种四驱独立转向机构
JP2018016126A (ja) 電動トラックの動力伝達装置
JP5425046B2 (ja) 鉄道車両用台車とそれを用いた鉄道車両
JP2019010970A (ja) 車両のドディオン式懸架装置
JP5502683B2 (ja) 鉄道車両の低床用台車
CN212709370U (zh) 一种用于转向架的齿轮箱传动系统及转向架
JP2006347349A (ja) 2輪軸動力伝達装置
CN208760707U (zh) 一种四驱独立转向机构
CN108290491B (zh) 轮内电动机驱动装置
JPH11301470A (ja) 鉄道車両用駆動装置
CN114132138B (zh) 一种主动抗侧倾机构及车辆

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140701

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140701

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140701

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5889774

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250